(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-10
(45)【発行日】2022-02-21
(54)【発明の名称】通信システム及びゲームシステム
(51)【国際特許分類】
A63F 13/837 20140101AFI20220214BHJP
A63F 13/213 20140101ALI20220214BHJP
A63F 13/216 20140101ALI20220214BHJP
A63F 13/42 20140101ALI20220214BHJP
A63F 9/02 20060101ALI20220214BHJP
F41A 33/02 20060101ALI20220214BHJP
F41G 3/26 20060101ALI20220214BHJP
H04B 10/114 20130101ALI20220214BHJP
【FI】
A63F13/837
A63F13/213
A63F13/216
A63F13/42
A63F9/02 D
F41A33/02
F41G3/26 A
H04B10/114
(21)【出願番号】P 2018004363
(22)【出願日】2018-01-15
【審査請求日】2020-12-15
(73)【特許権者】
【識別番号】515303388
【氏名又は名称】Hot Springs株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】永井 宏樹
(72)【発明者】
【氏名】岡本 充弘
【審査官】西村 民男
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-236765(JP,A)
【文献】特開2004-085033(JP,A)
【文献】特開平2-268382(JP,A)
【文献】登録実用新案第3193261(JP,U)
【文献】国際公開第2008/126144(WO,A1)
【文献】木元 峰之,続・データシートの読み方 センサネットワークを作ろう,組込みプレス EMBEDDED SOFTWARE PRESS,日本,(株)技術評論社,2010年03月25日,第18巻,pp. 125-133
【文献】対戦型赤外線レーザー銃の『レーザークロスシューティング』がサバゲーフィールドASOBIBAお台場ヴィーナスフォート店とコラボ!!子供から気軽に楽しめるイベントを10月に期間限定開催!,PR TIMES[online],2017年09月19日,https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000010379.html,[2022年01月05日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/00-13/98
F41A 1/00-99/00
F41G 1/00-11/00
H04B 10/00-10/90
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
有線又は無線で接続された複数組の赤外線出力機及び携帯情報端末と、前記携帯情報端末の各々と通信可能なサーバとを含む通信システムであって、
前記携帯情報端末は、
予め定められたデータフォーマットのデータを表すシリアルデータを生成して前記赤外線出力機へ送信するシリアルデータ出力手段、及び
前記赤外線出力機から送信されたシリアルデータを、前記サーバへ送信するシリアルデータ送信手段
を含み、
前記赤外線出力機は、
前記携帯情報端末から受信した前記シリアルデータをバイナリデータに変換する変換手段、
前記バイナリデータを表す赤外線を光源から出力する赤外線出力手段、
他の赤外線出力機から出力された赤外線を受光部により受け付ける赤外線入力手段、及び
前記受け付けた赤外線が表すバイナリデータを前記データフォーマットのデータを表すシリアルデータに変換して前記携帯情報端末へ送信する逆変換手段
を含む通信システム。
【請求項2】
前記シリアルデータ出力手段は、操作者の操作をトリガに、前記トリガに対応するコマンドを含む前記シリアルデータを生成して前記赤外線出力機へ送信する請求項1記載の通信システム。
【請求項3】
前記赤外線出力機は、ゲーム用の赤外線を出力する請求項1又は2記載の通信システム。
【請求項4】
前記シリアルデータは、前記赤外線を出力する前記赤外線出力機、操作者、又は前記携帯情報端末を識別するためのIDを含むデータを表し、
前記携帯情報端末は、
前記赤外線出力機から赤外線が出力されたことを表す出力通知情報であって、前記赤外線を出力する前記赤外線出力機、操作者、又は前記携帯情報端末を識別するためのIDを含む出力通知情報を前記サーバへ送信する赤外線出力通知手段を更に含み、
前記サーバは、
前記携帯情報端末から送信された出力通知情報に含まれるIDと、前記携帯情報端末から送信された前記シリアルデータに含まれるIDとが一致するか否かを判定し、IDが一致すると判定した場合には、前記赤外線出力機間で前記赤外線の通信が成功したことを表す成功情報を、前記出力通知情報を送信した前記携帯情報端末に送信する赤外線出力成功判定手段を含み、
前記携帯情報端末は、
前記サーバから前記成功情報を受信したときに、前記赤外線の出力が成功したことを報知する成功報知手段を更に含む
請求項1~請求項3の何れか1項記載の通信システム。
【請求項5】
前記赤外線出力機は、操作者又は玩具に装着する赤外線出力機である請求項1~請求項4の何れか1項記載の通信システム。
【請求項6】
有線又は無線で接続された複数組のゲーム操作機及び携帯情報端末と、前記携帯情報端末の各々と通信可能なサーバとを含むゲームシステムであって、
操作者の操作をトリガに、光源から赤外線を出力する赤外線出力手段、及び
他のゲーム操作機から出力された赤外線を受光部により受け付ける赤外線入力手段
を含むゲーム操作機と、
前記ゲーム操作機から赤外線が出力されたことを表す出力通知情報を前記サーバへ送信する赤外線出力通知手段、及び
前記赤外線を受け付けたことを表す受付通知情報を前記サーバへ送信する赤外線受付通知手段
を含む携帯情報端末と、
サーバと、
を含むゲームシステムであって、
前記赤外線は、前記赤外線を出力する前記ゲーム操作機、前記操作者、又は前記携帯情報端末を識別するためのIDを含むデータを表し、
前記出力通知情報は、前記赤外線を出力する前記ゲーム操作機、前記操作者、又は前記携帯情報端末を識別するためのIDを含み、
前記受付通知情報は、受け付けた赤外線が表す前記IDを含み、
前記サーバは、前記携帯情報端末から送信された出力通知情報に含まれるIDと、前記携帯情報端末から送信された受付通知情報に含まれるIDとが一致するか否かを判定し、IDが一致すると判定した場合には、前記操作者間で前記赤外線の通信が成功したことを表す成功情報を、前記出力通知情報を送信した前記携帯情報端末に送信する赤外線出力成功判定手段を含み、
前記携帯情報端末は、前記サーバから前記成功情報を受信したときに、前記赤外線の出力が成功したことを報知する成功報知手段を更に含む
ゲームシステム。
【請求項7】
前記サーバは、
前記携帯情報端末毎に、前記赤外線を出力可能な量、及び前記赤外線を受け付け可能な量を表すゲームステータス情報を管理するサーバ側管理手段、及び
前記赤外線出力成功判定手段によってIDが一致すると判定された場合、前記携帯情報端末から送信された受付通知情報に基づいて、前記携帯情報端末のゲームステータス情報の前記赤外線を受付可能な量を更新する更新手段を更に含み、
前記携帯情報端末は、
前記赤外線を出力可能な量、及び前記赤外線を受け付け可能な量を表すゲームステータス情報を管理する端末側管理手段、及び
前記ゲーム操作機から赤外線が出力された場合に、前記ゲームステータス情報の前記赤外線を出力可能な量を更新し、更新後の前記出力可能な量を、前記サーバに通知する更新通知手段を更に含む請求項6記載のゲームシステム。
【請求項8】
前記携帯情報端末は、
前記ゲーム操作機が操作されたときに、前記赤外線を出力可能な量、及び前記赤外線を受け付け可能な量を表すゲームステータス情報に基づいて、前記赤外線を出力可能であるか否かを判定する赤外線出力判定手段、及び
前記赤外線出力判定手段によって前記赤外線を出力可能であると判定された場合に、前記ゲーム操作機によって前記赤外線を出力するためのデータを生成して、前記ゲーム操作機へ送信するデータ生成手段を更に含む請求項7記載のゲームシステム。
【請求項9】
前記携帯情報端末は、自端末の位置情報を計測し、前記サーバへ送信する位置情報送信手段を更に含み、
前記ゲームステータス情報は、前記携帯情報端末の位置情報を更に含む請求項7又は8記載のゲームシステム。
【請求項10】
前記サーバは、各携帯情報端末のゲームステータス情報に基づいて、各携帯情報端末の位置情報を表す表示画面を作成し、前記携帯情報端末へ送信する位置情報表示画面作成手段を更に含み、
前記携帯情報端末は、前記サーバから送信された表示画像を表示する表示手段を更に含む請求項9記載のゲームシステム。
【請求項11】
前記更新手段は、前記携帯情報端末のゲームステータス情報の前記赤外線を受付可能な量を更新する際に、前記受付通知情報を送信した前記携帯情報端末の位置情報と、前記出力通知情報を送信した前記携帯情報端末の位置情報との間の距離に基づいて、前記携帯情報端末のゲームステータス情報の前記赤外線を受付可能な量を更新するか否かを判定し、前記ゲームステータス情報の前記赤外線を受付可能な量を更新する請求項7記載のゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、赤外線を用いた通信システム及びゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、遊戯のための赤外線が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような赤外線でバトルゲームを行う際には、プレーヤー間で赤外線通信を行っているが、通信結果をサーバには送信してはいなかった。
【0005】
本発明は、赤外線を用いたリアルタイム通信が可能な通信システムを提供することを目的とする。
また、赤外線を受けたプレーヤーが遠くに離れていた場合であっても、赤外線を出力したプレーヤーは、赤外線通信が成功したか否かを知ることができるゲームシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の通信システムは、有線又は無線で接続された複数組の赤外線出力機及び携帯情報端末と、前記携帯情報端末の各々と通信可能なサーバとを含む通信システムであって、前記携帯情報端末は、予め定められたデータフォーマットのデータを表すシリアルデータを生成して前記赤外線出力機へ送信するシリアルデータ出力手段、及び前記赤外線出力機から送信されたシリアルデータを、前記サーバへ送信するシリアルデータ送信手段を含み、前記赤外線出力機は、前記携帯情報端末から受信した前記シリアルデータをバイナリデータに変換する変換手段、前記バイナリデータを表す赤外線を光源から出力する赤外線出力手段、他の赤外線出力機から出力された赤外線を受光部により受け付ける赤外線入力手段、及び前記受け付けた赤外線が表すバイナリデータを前記データフォーマットのデータを表すシリアルデータに変換して前記携帯情報端末へ送信する逆変換手段を含む。
【0007】
本発明の通信システムによれば、携帯情報端末において、シリアルデータ出力手段によって、予め定められたデータフォーマットのデータを表すシリアルデータを生成して前記赤外線出力機へ送信する。
【0008】
そして、赤外線出力機において、変換手段によって、 前記携帯情報端末から受信した前記シリアルデータをバイナリデータに変換する。赤外線出力手段によって、前記バイナリデータを表す赤外線を光源から出力する。
【0009】
また、他の赤外線出力機において、赤外線入力手段によって、他の赤外線出力機から出力された赤外線を受光部により受け付ける。そして、逆変換手段によって、前記受け付けた赤外線が表すバイナリデータを前記データフォーマットのデータを表すシリアルデータに変換して前記携帯情報端末へ送信する。
【0010】
そして、携帯情報端末において、シリアルデータ送信手段によって、前記赤外線出力機から送信されたシリアルデータを、前記サーバへ送信する。
【0011】
本発明のゲームシステムは、有線又は無線で接続された複数組のゲーム操作機及び携帯情報端末と、前記携帯情報端末の各々と通信可能なサーバとを含むゲームシステムであって、操作者の操作をトリガに、光源から赤外線を出力する赤外線出力手段、及び他のゲーム操作機から出力された赤外線を受光部により受け付ける赤外線入力手段を含むゲーム操作機と、前記ゲーム操作機から赤外線が出力されたことを表す出力通知情報を前記サーバへ送信する赤外線出力通知手段、及び前記赤外線を受け付けたことを表す受付通知情報を前記サーバへ送信する赤外線受付通知手段を含む携帯情報端末と、サーバと、を含むゲームシステムであって、前記赤外線は、前記赤外線を出力する前記ゲーム操作機、前記操作者、又は前記携帯情報端末を識別するためのIDを含むデータを表し、前記出力通知情報は、前記赤外線を出力する前記ゲーム操作機、前記操作者、又は前記携帯情報端末を識別するためのIDを含み、前記受付通知情報は、受け付けた赤外線が表す前記IDを含み、前記サーバは、前記携帯情報端末から送信された出力通知情報に含まれるIDと、前記携帯情報端末から送信された受付通知情報に含まれるIDとが一致するか否かを判定し、IDが一致すると判定した場合には、前記操作者間で前記赤外線の通信が成功したことを表す成功情報を、前記出力通知情報を送信した前記携帯情報端末に送信する赤外線出力成功判定手段を含み、前記携帯情報端末は、前記サーバから前記成功情報を受信したときに、前記赤外線の出力が成功したことを報知する成功報知手段を更に含む。
【0012】
本発明のゲームシステムによれば、ゲーム操作機において、赤外線出力手段によって、操作者の操作をトリガに、光源から赤外線を出力する。そして、携帯情報端末において、赤外線出力通知手段によって、前記ゲーム操作機から赤外線が出力されたことを表す出力通知情報を前記サーバへ送信する。
【0013】
また、他のゲーム操作機において、赤外線入力手段によって、上記ゲーム操作機から出力された赤外線を受光部により受け付ける。そして、携帯情報端末において、赤外線受付通知手段によって、前記赤外線を受け付けたことを表す受付通知情報を前記サーバへ送信する。
【0014】
そして、サーバにおいて、赤外線出力成功判定手段によって、前記携帯情報端末から送信された出力通知情報に含まれるIDと、前記携帯情報端末から送信された受付通知情報に含まれるIDとが一致するか否かを判定し、IDが一致すると判定した場合には、前記操作者間で前記赤外線の通信が成功したことを表す成功情報を、前記出力通知情報を送信した前記携帯情報端末に送信する。そして、携帯情報端末において、成功報知手段によって、前記サーバから前記成功情報を受信したときに、前記赤外線の出力が成功したことを報知する。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る通信システムは上記構成としたので、赤外線を用いたリアルタイム通信が可能となる。
本発明に係るゲームシステムは上記構成としたので、赤外線を受けたプレーヤーが遠くに離れていた場合であっても、赤外線を出力したプレーヤーは、赤外線通信が成功したか否かを知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態に係るゲームシステムの構成を示す概略図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るゲームシステムのゲーム操作機に設けられた電気回路の構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るゲームシステムの携帯情報端末の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係るゲームシステムの携帯情報端末の制御部の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係るゲームシステムのサーバの構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係るゲームシステムのサーバの制御部の構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施の形態に係るゲームシステムにおける赤外線出力側のゲーム操作機及び携帯情報端末とサーバとの間のデータの流れを示すシーケンス図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係る携帯情報端末の赤外線出力制御処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
【
図9】本発明の実施の形態に係るサーバの赤外線通信成功判定処理ルーチンの内容を示すフローチャートである。
【
図10】本発明の実施の形態に係るゲームシステムにおける赤外線受信側のゲーム操作機及び携帯情報端末とサーバとの間のデータの流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。複数のプレーヤーがゲーム操作機を用いてバトルゲームを行うためのゲームシステムに本発明を適用した場合を例に説明する。
【0018】
<ゲームシステム10の構成>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るゲームシステム10は、複数のプレーヤーが操作する複数のゲーム操作機12と、複数のプレーヤーが携帯する複数の携帯情報端末14と、サーバ16とを備えている。なお、ゲームシステム10が、通信システムの一例であり、ゲーム操作機が、赤外線出力機の一例である。
【0019】
携帯情報端末14及びサーバ16は、インターネットなどのネットワーク24を介して接続されている。また、ゲーム操作機12と携帯情報端末14とは有線又は無線26を介して接続されている。なお、ゲーム操作機12と携帯情報端末14とが、無線通信で接続されていてもよい。
【0020】
<ゲーム操作機12の構成>
ゲーム操作機12は、プレーヤーによって操作されるトリガ12Aを備えており、また、ゲーム操作機12が銃型である場合、銃口部分に、赤外線を発光するための光源42(
図2参照)が設けられている。光源42は、例えば、赤外線を発光するLEDであり、光源42の光軸上に設けられた複数の凸レンズにより、平行光に近い光線として射出される。なお、
図2の例では、ゲーム操作機12が銃型である場合の例を示しているが、これに限定されるものではなく、ゲーム操作機が、手や玩具に装着されるように構成されていてもよい。
【0021】
また、
図2に示すように、ゲーム操作機12は、トリガ検出部30、信号処理部32、信号通信部34、変換部36、赤外線送信部38、赤外線受信部40、光源42、及び受光部44を更に備えている。なお、赤外線送信部38は、赤外線出力手段の一例であり、赤外線受信部40は、赤外線入力手段の一例であり、変換部36は、変換手段及び逆変換手段の一例である。
【0022】
トリガ検出部30は、プレーヤーによってトリガ12Aが操作されたことを検出する。
【0023】
信号処理部32は、トリガ検出部30によってトリガ12Aが操作されたことを検出した場合に、トリガ12Aが操作されたことを示すシリアル信号を信号通信部34に出力する。
【0024】
信号通信部34は、信号処理部32から出力された、トリガ12Aが操作されたことを示すシリアル信号を、有線又は無線26を介して携帯情報端末14へ送信する。また、信号通信部34は、赤外線を送信するコマンドを含むシリアル信号を、有線又は無線26を介して携帯情報端末14から受信して、変換部36へ出力する。また、変換部36から出力された、受信した赤外線信号を表すシリアル信号を、有線又は無線26を介して携帯情報端末14へ送信する。
【0025】
変換部36は、信号通信部34から出力されたシリアル信号を、バイナリデータに変換して、赤外線送信部38へ出力する。また、変換部36は、赤外線受信部40から出力されたバイナリデータを、シリアル信号に変換して、信号通信部34へ出力する。ここで、バイナリデータを変換して得られたシリアル信号は、後述するシリアルデータ生成部62で生成されるシリアルデータのデータフォーマットのシリアルデータを表している。
【0026】
赤外線送信部38は、変換部36から出力されたバイナリデータに応じて、光源42をオンオフして、赤外線信号を送信する。
【0027】
赤外線受信部40は、他のゲーム操作機12から送信され、受光部44によって受信した赤外線信号のオンオフを表すバイナリデータを、変換部36へ出力する。なお、受光部44は、他のゲーム操作機12から送信された赤外線信号を受光できるように、ゲーム操作機12の筐体外側に配置されている。あるいは、プレーヤーが着用するヘルメットやベストに受光部44が配置されていてもよい。
【0028】
<携帯情報端末14の構成>
携帯情報端末14は、例えば、スマートフォンであり、
図3に示すように、信号通信部50、GPSセンサ52、制御部54、ネットワーク通信部56、及び表示部58を備えている。
【0029】
信号通信部50は、ゲーム操作機12との間で、有線又は無線26を介してシリアル信号の送受信を行う。
【0030】
GPSセンサ52は、携帯情報端末14の位置情報を測定する。
【0031】
ネットワーク通信部56は、ネットワーク24を介したデータの送受信を行う。
【0032】
表示部58は、例えば、タッチパネルディスプレイからなり、ゲームのメニュー画面を表示するだけでなく、当該プレーヤーのゲームステータス及び各プレーヤーの位置を表示する画面を表示する。
【0033】
制御部54は、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えたコンピュータで構成されており、HDDには、Webサーバ(図示省略)が提供するサイトからダウンロードし、かつ、インストールした、後述する赤外線出力制御処理ルーチンを含むバトルゲームのアプリケーションソフトが記憶されている。制御部54は、機能的には次に示すように構成されている。
図4に示すように、制御部54は、赤外線出力判定部60、シリアルデータ生成部62、赤外線出力通知部64、ステータス記憶部66、ステータス表示制御部68、ステータス更新部70、位置取得部72、赤外線受付通知部74、赤外線出力成功通知取得部76、及びステータス通知部78を備えている。なお、赤外線出力成功通知取得部76、成功報知手段の一例であり、シリアルデータ生成部62は、シリアルデータ出力手段の一例であり、赤外線受付通知部74は、シリアルデータ送信手段の一例である。
【0034】
赤外線出力判定部60は、信号通信部50によって、トリガ12Aが操作されたことを示すシリアル信号を受信した場合に、ステータス記憶部66に記憶されている当該プレーヤーの弾数及びヒットポイントに基づいて、赤外線を送信することを許可するか否かを判定する。具体的には、ステータス記憶部66に記憶されている弾数が0より大きく、かつ、ヒットポイントが0より大きい場合に、赤外線を送信することを許可すると判定する。
【0035】
シリアルデータ生成部62は、赤外線出力判定部60によって赤外線を送信することを許可すると判定された場合に、予め定められたデータフォーマットであって、かつ、当該プレーヤーのIDを含むシリアルデータを生成し、信号通信部50へ出力する。このとき、信号通信部50は、当該シリアルデータを、ゲーム操作機12へ送信する。
【0036】
赤外線出力通知部64は、シリアルデータ生成部62によってシリアルデータを生成して信号通信部50へ出力した場合に、当該プレーヤーのIDを含む赤外線出力通知を、ネットワーク通信部56へ出力する。このとき、ネットワーク通信部56によって、当該赤外線出力通知が、サーバ16へ送信される。
【0037】
ステータス記憶部66は、当該プレーヤーの弾数、ヒットポイント、及びGPSセンサ52によって測定された位置情報を記憶している。
【0038】
ステータス表示制御部68は、ステータス記憶部66に記憶されている、当該プレーヤーの弾数、ヒットポイント、及び位置情報と、サーバ16から送信された各プレーヤーの位置を表示する画面と、に基づいて、当該プレーヤーの弾数及びヒットポイントを含むゲームステータス及び各プレーヤーの位置を表示する画面を表示部58に表示させる。
【0039】
ステータス更新部70は、シリアルデータ生成部62によってシリアルデータを生成して信号通信部50へ出力した場合に、ステータス記憶部66に記憶されている、当該プレーヤーの弾数を所定数だけ減らすように更新する。また、ステータス更新部70は、サーバ16から当該プレーヤーのヒットポイントの値を受信した場合には、当該ヒットポイントの値で、ステータス記憶部66に記憶されている、当該プレーヤーのヒットポイントを更新する。
【0040】
位置取得部72は、GPSセンサ52によって計測された携帯情報端末14の位置情報を取得し、取得した位置情報で、ステータス記憶部66に記憶されている、当該プレーヤーの位置情報を更新する。
【0041】
赤外線受付通知部74は、信号通信部50によって、受信した赤外線信号を表すシリアル信号を、ゲーム操作機12から受信した場合に、当該シリアル信号に対応するデータを含む赤外線受付通知を、サーバ16へ送信する。
【0042】
赤外線出力成功通知取得部76は、ネットワーク通信部56によって、赤外線出力成功通知をサーバ16から受信した場合に、ゲーム操作機12から送信された赤外線信号が、他のゲーム操作機12に受信されたことを示す命中メッセージをステータス表示制御部68に出力する。このとき、ステータス表示制御部68によって表示部58の表示画面に命中メッセージを表示させる。
【0043】
ステータス通知部78は、ステータス記憶部66に記憶されている、当該プレーヤーの弾数及び位置情報を、サーバ16へ随時通知する。
【0044】
<サーバ16の構成>
サーバ16は、
図5に示すように、ネットワーク通信部80及び制御部82を備えている。
【0045】
ネットワーク通信部80は、ネットワーク24を介したデータの送受信を行う。
【0046】
制御部82は、CPU、ROM、RAM、及びHDDを備えたコンピュータで構成されており、HDDには、後述する赤外線通信成功判定処理ルーチンに対するプログラムが記憶されている。
【0047】
制御部82は、機能的には次に示すように構成されている。
図6に示すように、赤外線出力通知取得部84、赤外線受付通知取得部86、ID照合部88、ステータス更新部90、ステータス記憶部92、赤外線出力成功通知部94、ステータス取得部95、ステータス通知部96、ステータス設定部98、及び位置表示画面作成部99を備えている。なお、ID照合部88は、赤外線出力成功判定手段の一例である。
【0048】
赤外線出力通知取得部84は、ネットワーク通信部80により携帯情報端末14から赤外線出力通知を受信した場合、当該赤外線出力通知に含まれるIDをID照合部88へ出力する。
【0049】
赤外線受付通知取得部86は、ネットワーク通信部80により携帯情報端末14から赤外線受付通知を受信した場合、当該赤外線受付通知に含まれるIDをID照合部88へ出力する。
【0050】
ID照合部88は、赤外線出力通知取得部84によって出力されたIDと、赤外線受付通知取得部86によって出力されたIDとが一致するか否かを判定する。なお、通信の遅れを考慮して、赤外線出力通知取得部84によって出力されたIDと、赤外線受付通知取得部86によって出力されたIDとを所定時間だけ保存しておき、保存されたIDの中で、IDの照合を行うようにする。
【0051】
ステータス更新部90は、IDが一致すると判定した場合に、当該IDを含む赤外線受付通知を送信した携帯情報端末14のプレーヤーについてステータス記憶部92に記憶されたヒットポイントを、所定量だけ減らして更新する。
【0052】
なお、ステータス更新部90は、赤外線出力通知取得部84によって出力されたIDと、赤外線受付通知取得部86によって出力されたIDとが一致するだけでなく、更に、赤外線受付通知を送信した携帯情報端末14のプレーヤーの位置情報と、赤外線出力通知を送信した携帯情報端末14のプレーヤーの位置情報との間の距離が、閾値未満である場合に、当該IDを含む赤外線受付通知を送信した携帯情報端末14のプレーヤーについてステータス記憶部92に記憶されたヒットポイントを、所定量だけ減らして更新するようにしてもよい。このように、赤外線通信の成功条件に、距離の制限を設けるようにしてもよい。
【0053】
ステータス記憶部92は、各プレーヤーについて弾数、ヒットポイント、及び位置情報を記憶している。
【0054】
赤外線出力成功通知部94は、IDが一致すると判定した場合に、当該IDを含む赤外線出力通知を送信した携帯情報端末14へ、プレーヤー間で赤外線の送受信が成功したことを表す命中メッセージを送信する。また、当該IDを含む赤外線受付通知を送信した携帯情報端末14へ、他のゲーム操作機12から赤外線を受け付けたことが確定したことを表す赤外線受付通知確定メッセージを送信する。
【0055】
ステータス通知部96は、ステータス更新部90によってヒットポイントが更新された場合に、ヒットポイントが更新されたプレーヤーの携帯情報端末14へ、更新後のヒットポイントの通知を、ネットワーク通信部80により送信させる。また、ステータス通知部96は、ステータス設定部98によってヒットポイント又は弾数が更新された場合に、ヒットポイント又は弾数が更新されたプレーヤーの携帯情報端末14へ、更新後のヒットポイント又は弾数の通知を、ネットワーク通信部80により送信させる。
【0056】
ステータス設定部98は、携帯情報端末14の操作により設定されたヒットポイント(増加したヒットポイント)又は弾数(増加した弾数)で、ステータス記憶部92に記憶された当該プレーヤーのヒットポイント又は弾数を更新する。これにより、携帯情報端末14のメニュー画面に対する操作により、当該プレーヤーのヒットポイント又は弾数を増加させることができる。
【0057】
位置表示画面作成部99は、ステータス記憶部92に記憶されている各プレーヤーの位置情報に基づいて、各プレーヤーの位置情報を表す位置表示画面を作成し、ネットワーク通信部80に出力する。このとき、ネットワーク通信部80は、各プレーヤーの携帯情報端末14へ、位置表示画面を送信する。
【0058】
<ゲームシステム10の作用>
次に、本発明の実施の形態に係るゲームシステム10の作用について説明する。
図7は、赤外線出力側のゲーム操作機12及び携帯情報端末14とサーバ16との間のデータのやりとりを示すシーケンス図である。
【0059】
まず、プレーヤーがゲーム操作機12のトリガ12Aを操作すると、トリガ検出部30は、プレーヤーによってトリガ12Aが操作されたことを検出する(ステップS200)。そして、信号処理部32は、トリガ検出部30によってトリガ12Aが操作されたことを検出した場合に、トリガ12Aが操作されたことを示すシリアル信号を信号通信部34に出力する(ステップS202)。信号通信部34は、信号処理部32から出力されたシリアル信号を、有線又は無線26を介して携帯情報端末14へ送信する。
【0060】
そして、携帯情報端末14は、ゲーム操作機12からシリアル信号を受信すると、
図8に示す赤外線出力制御処理ルーチンを実行する。
【0061】
まず、ステップS100において、赤外線出力判定部60は、ステータス記憶部66に記憶されている弾数及びヒットポイントに基づいて、赤外線を送信することを許可するか否かを判定する(
図7のステップS204)。例えば、当該プレーヤーの弾数が0であったり、ヒットポイントが0である場合には、赤外線出力判定部60によって赤外線を送信することを許可しないと判定する。
【0062】
ステップS102で、上記ステップS100で、赤外線を送信することを許可すると判定されたか否かを判定する。上記ステップS100で、赤外線を送信することを許可しないと判定された場合には、赤外線出力制御処理ルーチンを終了する。
【0063】
一方、上記ステップS100で、赤外線を送信することを許可すると判定された場合には、ステップS104へ進む。
【0064】
ステップS104では、シリアルデータ生成部62は、当該プレーヤーのID及び赤外線を送信するコマンドを含むシリアル信号を生成し、信号通信部50へ出力する(
図7のステップS206)。このとき、信号通信部50は、当該シリアル信号を、ゲーム操作機12へ送信する。
【0065】
ここで、ゲーム操作機12の信号通信部34は、赤外線を送信するコマンドを含むシリアル信号を、有線又は無線26を介して携帯情報端末14から受信して、変換部36へ出力する。
【0066】
そして、変換部36は、信号通信部34から出力されたシリアル信号を、バイナリデータに変換して、赤外線送信部38へ出力する(
図7のステップS208)。次に、赤外線送信部38は、変換部36から出力されたバイナリデータに応じて、光源42をオンオフして、当該プレーヤーのIDを含む赤外線信号を送信する(
図7のステップS210)。
【0067】
ステップS106では、赤外線出力通知部64は、当該プレーヤーのIDを含む赤外線出力通知を、ネットワーク通信部56へ出力する(
図7のステップS212)。このとき、ネットワーク通信部56によって、当該赤外線出力通知が、サーバ16へ送信される。
【0068】
ステップS108では、ステータス更新部70は、ステータス記憶部66に記憶されている、当該プレーヤーの弾数を所定数だけ減らすように更新する(
図7のステップS214)。
【0069】
ステップS110では、赤外線出力成功通知取得部76は、ネットワーク通信部56によって、赤外線出力成功通知をサーバ16から受信したか否かを判定する。所定時間待っても赤外線出力成功通知をサーバ16から受信しない場合には、他のゲーム操作機12との間で赤外線通信が成功しなかったと判断し、赤外線出力制御処理ルーチンを終了する。
【0070】
一方、赤外線出力成功通知をサーバ16から受信した場合には、他のゲーム操作機12との間で赤外線通信が成功したと判断し、ステップS112へ進む。
【0071】
ステップS112では、赤外線出力成功通知取得部76は、ゲーム操作機12から送信された赤外線信号が、他のゲーム操作機12に受信されたことを示す命中メッセージをステータス表示制御部68に出力する。このとき、ステータス表示制御部68によって表示部58の表示画面に命中メッセージを表示させる(
図7のステップS220)。
【0072】
図10は、赤外線受信側のゲーム操作機12及び携帯情報端末14とサーバ16との間のデータのやりとりを示すシーケンス図である。
赤外線受信側のゲーム操作機12では、他のゲーム操作機12から送信された、当該他のゲーム操作機12のプレーヤーのIDを含む赤外線信号を、受光部44によって受信すると(
図10のステップS230)、赤外線受信部40は、受信した赤外線信号のオンオフを表すバイナリデータを、変換部36へ出力する。そして、変換部36は、赤外線受信部40から出力されたバイナリデータを、シリアル信号に変換して、信号通信部34へ出力する(
図10のステップS232)。変換部36から出力された、受信した赤外線信号を表すシリアル信号を、有線又は無線26を介して携帯情報端末14へ送信する。
【0073】
携帯情報端末14では、赤外線受付通知部74は、信号通信部50によって、受信した赤外線信号を表すシリアル信号を、ゲーム操作機12から受信した場合に、当該シリアル信号に対応するデータを含む赤外線受付通知、すなわち、受信した赤外線信号に含まれるプレーヤーのIDを含む赤外線受付通知を、サーバ16へ送信する(
図10のステップS234)。
【0074】
次に、サーバ16が、携帯情報端末14から赤外線出力通知又は赤外線受付通知を受信すると、
図9に示す赤外線通信成功判定処理ルーチンを実行する(
図7のステップS216、
図10のステップS236)。
【0075】
まず、ステップS150において、携帯情報端末14から受信した赤外線出力通知又は赤外線受付通知を取得する。
【0076】
ステップS152では、上記ステップS150で赤外線出力通知を取得した場合、当該赤外線出力通知に含まれるIDと、所定時間以内に取得した赤外線受付通知に含まれるIDとの照合を行う。
【0077】
ステップS154では、上記ステップS152でのID照合が成功したか否かを判定する。ID照合が成功しなかった場合には、赤外線通信成功判定処理ルーチンを終了する。
【0078】
一方、ID照合が成功した場合には、ステップS156へ移行して、ステータス更新部90は、ID照合が成功した当該IDを含む赤外線受付通知を送信した携帯情報端末14のプレーヤーについてステータス記憶部92に記憶されたヒットポイントを、所定量だけ減らして更新する。
【0079】
ステップS158では、赤外線出力成功通知部94は、当該IDを含む赤外線出力通知を送信した携帯情報端末14へ、プレーヤー間で赤外線の送受信が成功したことを表す命中メッセージを送信する(
図7のステップS218)。
【0080】
また、ステップS160では、当該IDを含む赤外線受付通知を送信した携帯情報端末14へ、他のゲーム操作機12から赤外線を受け付けたことが確定したことを表す赤外線受付通知確定メッセージを送信し、赤外線通信成功判定処理ルーチンを終了する(
図10のステップS238)。
【0081】
このとき、携帯情報端末14が、ネットワーク通信部56によって、赤外線出力成功通知をサーバ16から受信した場合に、ゲーム操作機12から送信された赤外線信号が、他のゲーム操作機12に受信されたことを示す命中メッセージをステータス表示制御部68に出力する。このとき、ステータス表示制御部68によって表示部58の表示画面に命中メッセージを表示させる(
図7のステップS220)。これによって、プレーヤーが、ゲーム操作機12から送信した赤外線が、他のプレーヤーに命中したことを知ることができる。
【0082】
また、携帯情報端末14が、ネットワーク通信部56によって、赤外線受付確定通知をサーバ16から受信した場合に、他のゲーム操作機12から送信された赤外線信号が、ゲーム操作機12に受信されたことを示す赤外線受付確定メッセージをステータス表示制御部68に出力する。このとき、ステータス表示制御部68によって表示部58の表示画面に赤外線受付確定メッセージを表示させる(
図10のステップS240)。これによって、プレーヤーが、他のプレーヤーのゲーム操作機12から送信した赤外線が、自分に命中したことを知ることができる。
【0083】
ステータス通知部96は、ステータス更新部90によってヒットポイントが更新された場合に、ヒットポイントが更新されたプレーヤーの携帯情報端末14へ、更新後のヒットポイントの通知を、ネットワーク通信部80により送信させる。また、ステータス通知部96は、ステータス設定部98によってヒットポイント又は弾数が更新された場合に、ヒットポイント又は弾数が更新されたプレーヤーの携帯情報端末14へ、更新後のヒットポイント又は弾数の通知を、ネットワーク通信部80により送信させる。
【0084】
ヒットポイント又は弾数が更新されたプレーヤーの携帯情報端末14では、ステータス表示制御部68が、更新後のヒットポイント又は弾数を含む当該プレーヤーのゲームステータス及び各プレーヤーの位置を表示する画面を表示部58に表示させる。これによって、プレーヤーが、自分の弾数やヒットポイントが減っていることを知ることができる。
【0085】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るゲームシステムによれば、携帯情報端末において、予め定められたデータフォーマットのデータを表すシリアルデータを生成してゲーム操作機へ送信する。ゲーム操作機において、携帯情報端末から受信したシリアルデータをバイナリデータに変換し、バイナリデータを表す赤外線を光源から出力する。また、他のゲーム操作機において、赤外線を受光部により受け付けると、受け付けた赤外線が表すバイナリデータを同じデータフォーマットのデータを表すシリアルデータに変換して携帯情報端末へ送信する。そして、携帯情報端末において、ゲーム操作機から送信されたシリアルデータを、サーバへ送信する。これにより、赤外線を用いたリアルタイム通信が可能となる。
【0086】
また、ゲーム操作機から送信される赤外線は、プレーヤーのIDを含むデータを表し、携帯情報端末からサーバへ送信される出力通知情報は、プレーヤーのIDを含み、携帯情報端末からサーバへ送信される受付通知情報は、受け付けた赤外線が表すIDを含み、サーバにおいて、出力通知情報に含まれるIDと、受付通知情報に含まれるIDとが一致すると判定した場合には、プレーヤー間で赤外線の通信が成功したことを表す成功情報を、出力通知情報を送信した携帯情報端末に送信し、当該携帯情報端末は、サーバから成功情報を受信したときに、赤外線の出力が成功したことを報知する。これにより、赤外線を受けたプレーヤーが遠くに離れていた場合であっても、赤外線を出力したプレーヤーは、赤外線通信が成功したか否かを知ることができる。
【0087】
なお、上記の実施の形態では、ゲームシステムをバトルゲームに使用する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、戦闘訓練等の対戦ゲームに使用してもよい。
【0088】
また、赤外線を受光する受光部が、ゲーム操作機に設けられている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、プレーヤーが着用するヘルメットやベストに、受光部が設けられていてもよい。
【0089】
また、赤外線やデータに、プレーヤーのIDが含まれている場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、ゲーム操作機や携帯情報端末のIDであってもよい。
【0090】
また、赤外線出力が成功したことを携帯情報端末の表示画面に表示される場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、音や振動などにより、赤外線出力が成功したことを携帯情報端末が報知するようにしてもよい。
【0091】
また、本発明の通信システムを、ゲームシステムに適用する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、ゲーム以外のアミューズメントに関するシステムに適用してもよい。例えば、アミューズメント施設内での通信システムに適用してもよい。また、商業施設内での通信テムに適用してもよい。
【符号の説明】
【0092】
10 ゲームシステム
12 ゲーム操作機
12A トリガ
14 携帯情報端末
16 サーバ
24 ネットワーク
26 有線
30 トリガ検出部
32 信号処理部
34 信号通信部
36 変換部
38 赤外線送信部
40 赤外線受信部
42 光源
44 受光部
50 信号通信部
52 センサ
54 制御部
56 ネットワーク通信部
58 表示部
60 赤外線出力判定部
62 シリアルデータ生成部
64 赤外線出力通知部
66 ステータス記憶部
68 ステータス表示制御部
70 ステータス更新部
72 位置取得部
74 赤外線受付通知部
76 赤外線出力成功通知取得部
78 ステータス通知部
80 ネットワーク通信部
82 制御部
84 赤外線出力通知取得部
86 赤外線受付通知取得部
88 照合部
90 ステータス更新部
92 ステータス記憶部
94 赤外線出力成功通知部
95 ステータス取得部
96 ステータス通知部
98 ステータス設定部
99 位置表示画面作成部