(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-10
(45)【発行日】2022-02-21
(54)【発明の名称】複数の光源をもつ非対称転向フィルム
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20220214BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20220214BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20220214BHJP
F21Y 103/00 20160101ALN20220214BHJP
【FI】
F21S2/00 491
F21Y115:10
F21Y101:00 100
F21Y103:00
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2019227050
(22)【出願日】2019-12-17
(62)【分割の表示】P 2016559592の分割
【原出願日】2015-03-27
【審査請求日】2020-01-15
(32)【優先日】2014-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505005049
【氏名又は名称】スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100110803
【氏名又は名称】赤澤 太朗
(74)【代理人】
【識別番号】100135909
【氏名又は名称】野村 和歌子
(74)【代理人】
【識別番号】100133042
【氏名又は名称】佃 誠玄
(74)【代理人】
【識別番号】100171701
【氏名又は名称】浅村 敬一
(72)【発明者】
【氏名】ニコラス エー.ジョンソン
(72)【発明者】
【氏名】ジル ジャン-バティスト ブノワ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン エー.ウィートリー
(72)【発明者】
【氏名】ケネス エー.エプスタイン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド スコット トンプソン
(72)【発明者】
【氏名】マイケル イー.ラウターズ
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-277098(JP,A)
【文献】特開平10-254371(JP,A)
【文献】国際公開第2010/073726(WO,A1)
【文献】特開2009-259786(JP,A)
【文献】特開2004-119143(JP,A)
【文献】特開2013-187059(JP,A)
【文献】特開2013-225384(JP,A)
【文献】特開2007-048688(JP,A)
【文献】特開2013-190778(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0221999(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21Y 115/10
F21Y 101/00
F21Y 103/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに向きが異なる光分布を有する第1の光源及び第2の光源と、
第1の主表面及び第2の主表面を含む非対称転向フィルムであって、前記第1の主表面が、実質的に平滑であり、前記第2の主表面は、第1の形状を有する第1の面及び異なる第2の形状を有する第2の面を各々が含む、複数の微細構造を含む、非対称転向フィルムと、
偏光子と、を備え、
前記第1の光源からの光が、前記第2の面ではなく前記第1の面により優先的に反射され、
前記第2の光源からの光が、前記第1の面ではなく前記第2の面により優先的に反射され、
前記非対称転向フィルムが前記偏光子にラミネートされ、
前記第1の光源及び前記第2の光源のうちの少なくとも1つからの光を移送するように構成された光導体を更に備え、
前記光導体には、トランスフレクタが設けられ、
前記光導体の出力表面は、低下した反射率の穿孔又は区域を有する、
光学システム。
【請求項2】
前記第1の形状が、実質的に平坦であり、前記第2の形状が、実質的に湾曲している、請求項1に記載の光学システム。
【請求項3】
前記複数の微細構造の各々が、同一の横断面形状である、請求項1または2に記載の光学システム。
【請求項4】
前記複数の微細構造の各微細構造が、第3の形状を有する第3の面を更に含み、前記第1の光源からの光が、前記第2の面ではなく前記第1の面及び前記第3の面により優先的に反射されかつ前記第1の面及び前記第3の面が連なっているか、あるいは前記第2の光源からの光が、前記第1の面ではなく前記第2の面及び前記第3の面により優先的に反射されかつ前記第2の面及び前記第3の面が連なっている、請求項1ないし3のいずれかに記載の光学システム。
【請求項5】
前記非対称転向フィルムの前記第2の主表面が、反射防止コーティング又は反射防止構造化表面のうちの少なくとも1つを含む、請求項1ないし4のいずれかに記載の光学システム。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の光学システムであって、表示面及び2つの表示モードを有し、第1のモードでは、前記表示面が、視野角の第1の特徴の集合を有する光を放射し、第2のモードでは、前記表示面が、視野角の第2の特徴の集合を有する光を放射し、視野角の前記第1の特徴の集合及び視野角の前記第2の特徴の集合が、異なる幅を有する、光学システム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
転向フィルムは、角度光分布を変更するために、多くのディスプレイ及び照明アプリケーションにおいて使用される。転向フィルムは、一般に、光を屈折させること及び/又は反射させることによって動作する特徴部を有する。転向フィルムは、所望の光出力を提供するために光源と併せて使用され得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
一態様では、本開示は、光学システムに関する。光学システムは、別様に配向された光分布を有する第1の光源及び第2の光源、第1の主表面及び第2の主表面を含む非対称転向フィルムを含み、第1の主表面は、実質的に平坦であり、第2の主表面は、第1の形状を有する第1の面及び異なる第2の形状を有する第2の面を各々が有する複数の微細構造を含み、第1の光源からの光は、第2の面ではなく第1の面により優先的に反射され、第2の光源からの光は、第1の面ではなく第2の面により優先的に反射される。いくつかの実施形態では、本光学システムは、第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つからの光を移送するように構成された光導体を更に含む。本光学システムは、第1の非対称転向フィルムとは光導体の反対側に配設された第2の転向フィルムを含み得る。いくつかの実施形態では、第2の転向フィルムは、非対称転向フィルムであり得る。いくつかの実施形態では、非対称転向フィルムは、第3の形状を有する第3の面及び異なる第4の形状を有する第4の面を各々が有する複数の微細構造を有し、第1の光源からの光は、第4の面ではなく第3の面により優先的に反射され、第2の光源からの光は、第3の面ではなく第4の面により優先的に反射される。
【0003】
いくつかの実施形態では、光導体は、楔形状である。いくつかの実施形態では、本光学システムは、第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つからの光を移送するように構成された第2の光導体を更に含む。いくつかの実施形態では、光導体及び第2の光導体はラミネートされている。いくつかの実施形態では、第1の形状は、実質的に平坦であり、第2の形状は、実質的に湾曲している。いくつかの実施形態では、複数の微細構造の各々は、同一の横断面形状である。いくつかの実施形態では、第1の形状と第2の形状の双方が、実質的に平坦である。いくつかの実施形態では、第1の形状及び第2の形状は、実質的に湾曲している。
【0004】
いくつかの実施形態では、本光学システム、複数の微細構造の各微細構造は、第3の形状を有する第3の面を更に含み、第1の光源からの光は、第2の面ではなく第1の面及び第3の面により優先的に反射されるか、あるいは第2の光源からの光は、第1の面ではなく第2の面及び第3の面により優先的に反射される。いくつかの実施形態では、本光学システムは、第3の形状を有する第3の面及び異なる第4の形状を有する第4の面を各々が含む第2の複数の微細構造を更に含み、第3の面は、第2の光源ではなく第1の光源からの光を優先的に反射し、第4の面は、第1の光源ではなく第2の光源からの光を優先的に反射し、第1の形状、第2の形状、第3の形状、及び第4の形状のうちの少なくとも2つが異なる。いくつかの実施形態では、非対称転向フィルムの第2の主表面は、反射防止コーティング又は反射防止構造化表面のうちの少なくとも1つを含む。いくつかの実施形態では、第1の面又は第2の面のうちの少なくとも1つは、鋸歯状表面又は正弦波表面を含む。いくつかの実施形態では、複数の微細構造は、線形微細構造を含む。
【0005】
いくつかの実施形態では、本光学システムは、2つの表示モードを有し、第1のモードでは、第1の光源のみが光を放射し、第2のモードでは、第2の光源のみが光を放射する。いくつかの実施形態では、本光学システムは、第3のモードを有し、第3のモードでは、第1の光源と第2の光源の双方が光を放射する。いくつかの実施形態では、第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つは、複数のLEDを含む。いくつかの実施形態では、第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つは、実質的に白色光を放射する。いくつかの実施形態では、第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つは、非白色光を放射する。
【0006】
別の態様では、本開示は、表示面及び2つの表示モードを有する光学システムであって、第1のモードでは、表示面が、視野角の第1の特徴の集合を有する光を放射し、第2のモードでは、表示面が、視野角の第2の特徴の集合を有する光を放射し、視野角の第1の特徴の集合及び視野角の第2の特徴の集合が、異なる幅を有する、光学システムに関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】複数の光源をもつ非対称転向フィルムの概略側面断面図である。
【
図2a】
図1の非対称転向フィルムの微細構造のための例示的な面タイプを示す一連の横断面である。
【
図2b】
図1の非対称転向フィルムの微細構造のための例示的な面タイプを示す一連の横断面である。
【
図2c】
図1の非対称転向フィルムの微細構造のための例示的な面タイプを示す一連の横断面である。
【
図3】
図1の非対称転向フィルム及び複数の光源の動作及び一般的な光学原理を示す概略側面断面図である。
【
図4】特徴の視野角の第1及び第2の集合を示す概略側面断面図である。
【
図5】特徴の視野角の第1及び第2の集合を示す別の概略側面断面図である。
【
図6】特徴の視野角の第1及び第2の集合を示す別の概略側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
非対称転向フィルムは、有用な又は望ましい光出力分布を提供するために、複数の光源と併せて使用され得る。例えば、非対称転向フィルムは、1つの光源からの光を反射するが、別の光源からの光を反射しない面を有し得る。いくつかの実施形態では、非対称転向フィルムは、少なくとも第1及び第2の面を各々が有する複数の微細構造又はプリズムを有し得る。これらの面が、対応する光源(即ち、その面により優先的に反射される光源)に関して別様に整形又は配向された場合、得られた出力分布は異なり得る。いくつかの場合には、光源は、可変又は切替え可能な光分布を生成するように、選択的に駆動又は照明され得る。
図1は、複数の光源をもつ非対称転向フィルムの概略側面断面図である。光学システム100は、第1の平滑な主表面111及び第2の構造化表面112を有する非対称転向フィルム110を含む。第2の構造化表面112は、第1の面116及び第2の面118を各々が有する複数の微細構造114を含む。第1の光源120及び第2の光源130は、それらが非対称転向フィルム110に入射する光を提供するように配設される。
【0009】
非対称転向フィルム110は、任意の好適な厚さであり得、任意の好適な材料で作製され得る。いくつかの実施形態では、非対称転向フィルム110は、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ(メタクリル酸メチル)、並びにそれらのコポリマー及びブレンドなどのポリマー材料から形成される。いくつかの実施形態では、非対称転向フィルム110は、入射光が無用に散乱することを回避するため、光学的に透明であり得、あるいは低ヘーズ及び高明度を有し得る。いくつかの実施形態では、非対称転向フィルムは、全反射が十分な広さの角度範囲で生じることを保証するために、1.5以上など、十分に高い屈折率を有し得る。他の適切な材料として、アクリル、ポリスチレン、メチルスチレン、アクリレート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。いくつかの実施形態では、非対称転向フィルム110の材料、寸法又は双方は、可撓性フィルムを生成するために選択され得る。
【0010】
第1の平滑な表面111は、実質的に平滑である。ただし、第1の平滑な表面111は、全ての実施形態において完全に平滑である必要があるわけではなく、表面が微細構造を含まない限り実質的に平滑な表面とみなし得る。例えば、アンチウェットアウトビードコーティング又はアンチグレアビードコーティングは、第1の平滑な表面111の表面上に含まれ得又は組み込まれ得、そのような表面は依然として、本出願の目的については、実質的に平滑であると考えられ得る。換言すると、平滑は、凸凹ではないという意味で使用されるのではなく、構造化されていないという意味で使用される。
【0011】
第2の構造化表面112は、微細構造114を含む。微細構造114の各々は、線形の微細構造であり得、つまり、微細構造114は、実質的に同じ又は全く同じ断面形状で(
図1の例示的な構成では、軸に沿ってページへと/から)一定の方向に沿って延び得る。非対称転向フィルム110の微細構造114、より全体的には、第2の構造化表面112は、マイクロレプリケーションプロセスなどの任意の好適なプロセスによって形成され得る。例えば、第2の構造化表面112は、所望の構造のネガを用いて好適なツールを切削し(フライ切削、ねじ切削、ダイヤモンド旋削など)、そのツール表面に対して従順であるが硬化処理可能な又は硬化性の材料を押圧することによって形成され得る。その後、材料は、(例えば、紫外線などの光への曝露によって)硬化又は硬化処理され得、所望の特徴部をもつ第2の構造化表面112が残る。鋳造及び硬化プロセス、又は直接機械加工プロセス若しくは追加の3次元プリントプロセスと併せて、ツールの2光子マスタリングなどフォトリソグラフィを使用して、電気めっきツール、レーザカットツール若しくはエッチングツールを用いた鋳造及び硬化を含む他のプロセスも可能であり得る。
【0012】
微細構造114は全て同じでも、あるいは異なっていてもよい。微細構造114のパターン及び配列については、本出願の他の場所において、特に
図2及び
図3と併せてより詳細に論じる。微細構造114の各々は、第1の面116及び第2の面118を有する。第1の面116及び第2の面118は、第1の光源120及び第2の光源130に光学的に対応する。その意味において、
図3と併せてより詳細に論じると、第1の面116は、第2の光源130ではなく第1の光源120からの光を優先的に反射し、第2の面118は、第2の光源130からの光を優先的に反射する。第2の構造化表面112上の微細構造の配列全体は、任意の好適なピッチを有し得、微細構造114間にランド(平坦区域)を有しても有さなくてもよい。微細構造114は、任意の適切なサイズであり得、多くの場合には、ミリメートル又はマイクロメートルスケールであり得、いくつかの場合には、10から100マイクロメートル又は10から300マイクロメートルであり得る。微細特徴部114のピッチ又はサイズは、第2の構造化表面112の全て又は一部分について、増大させても、縮小させても、増大させ縮小させても、あるいは、一定のままにしてもよい。
【0013】
第1の光源120及び第2の光源130は、任意の好適な光源又は光源の組み合わせでもあり得る。多くの場合、第1の光源120及び第2の光源130のための光源は、発光ダイオード(LED)である。第1の光源120及び第2の光源130は単数形で言及されているが、各々は一列の又は一連の光源を表すことがある。例えば、第1の光源120は、軸に沿ってページへと/から延びた一連のLEDであり得る。いくつかの実施形態では、光源は、実質的に白い光を放射する。いくつかの実施形態では、第1の光源120及び第2の光源130の構成部品のうちの特定のものは、白色光を一緒に生成し得る異なる波長の光を放射する。「白色」光とは、ビューアに白色光として知覚でき、適用例に応じて調整又は較正され得る任意の好適な望ましいカラーポイントを指し得る。いくつかの実施形態では、第1の光源120及び/又は第2の光源120は、電磁スペクトルの紫外域、可視域又は近赤外域のうちの1つ以上の光を放射し得る。第1の光源120及び第2の光源130は、冷陰極蛍光ランプ(CCFL)であり得、あるいは、いくつかの実施形態では、白熱光源でもよい。光源、及び任意の対応する注入光学素子、コリメート光学素子若しくは他の光学素子は、任意の好適な波長を、又は波長、偏光、点広がり分布及びコリメーション度の組み合わせを提供するように選択され得る。
【0014】
第1の面116は、第2の光源130ではなく第1の光源120からの光を優先的に反射し、第2の面118は、第1の光源120ではなく第2の光源130からの光を優先的に反射するので、本質的には、非対称転向フィルム110は、第1の光源120を照明した時には第1の面を有する第1のフィルムとして、同様に第2の光源130を照明した時には第2の面を有する2枚目のフィルムとして、あるいは、第1の光源と第2の光源の双方を照明した時には第1のフィルムと第2のフィルムの双方として機能する。
【0015】
図2A、
図2B及び
図2Cは、
図1の非対称転向フィルムの微細構造のための例示的な面タイプを示す一連の横断面である。第1の微細構造200Aは、実質的に
図1に示した通りである。第1の面210Aは、実質的に線形である(あるいはより詳細には、微細構造は、軸に沿ってページへと/から延びているので平坦である)。第2の面220Aは、実質的に放射状のセクションに一致して湾曲している。第1の微細構造200Aの破線は、微細構造の基部(非対称転向フィルムのランドに対して実質的に平行な平面、又は微細構造を含まないフィルムの最も近接した平坦部分)の中点から、微細構造の頂点まで延びており、微細構造軸と称され得る。微細構造軸、及び非対称転向フィルムの微細構造に対するその関係は、微細構造軸と基部と間の角度、微細構造軸及び微細構造の面を含む有用な記述メトリックであり得る。本出願の実施形態では、微細構造軸は、対称軸ではない。
【0016】
第2の微細構造200Bは、非対称転向フィルムのための微細構造を共に可能な設計変形形態のうちのいくつかを示す。第2の微細構造200Bでは、第1の面210Bは、依然として実質的に線形又は平坦であるが、第1の面210Bは、微細構造軸とより広い頂角を形成する。また、第2の面220Bは、第1の微細構造200Aのその対応する面よりも緩やかな曲線である。もちろん、第1又は第2の面のいずれかについて、放物状、双曲状、楕円状若しくは円形のセクション、複合曲率、又はいくつかの隣接する湾曲セクション若しくは平坦セクションにより分離される湾曲セクションを含めて、任意の曲率が可能である。
【0017】
第3の微細構造200Cは、多面的な第2の面を含む、非対称転向フィルム微細構造のための別の例示的な設計を示す。この実施形態では、光入射は、第2の面220C又は第3の面230Cのいずれかによって、(
図2Cの観点から)左から右に反射され得る。少なくとも入射方向及び光源のコリメーション度に依存して、光は、左から右に入射し微細構造200Cにより反射した光は、第2の面220Cでの反射により大部分が制御される、又は第3の面230Cでの反射により大部分が制御される、出力分布、又は第2の面と第3の面の双方での反射からの分布を有し得る。いくつかの実施形態では、第2の面と第3の面の双方は、第2の面220Cとして、又は複合的な若しくは多面的な第2の面として説明され得る。この多面的な面は、いくつかの実施形態では、分離出力分布を提供することができる。所望の最終光出力を達成するために、非対称転向フィルムに対して微細構造の任意の組み合わせが利用され得る。例えば、第3の微細構造200Cは、第2の面220C及び第3の面230Cの特徴をそれぞれもつ第2の面を各々が有する、交互の(あるいは、点在した)第1の微細構造及び第2の微細構造により置換され得る。オブザーバの観点から、交互微細構造設計は、等価な光出力アピアランスを提供し得る。
【0018】
加工表面は、微細構造の面のいずれかに可能である。例えば、鋸歯状の、交互放射状の、正弦波状の、又は(例えば、マイクロレンズを含む)微細特徴を有する面ジオメトリが可能であり得、その面により反射された光出力分布をより効果的に広げる又は整形することが望ましい。特に高度コリメート光源の場合、いくつかの適用例は、非対称転向フィルムの微細構造の面のうちの1つ以上で反射されたより広い帯域の光から恩恵を受け得る。
【0019】
図3は、
図1の非対称転向フィルム及び複数の光源の動作及び一般的な光学原理を示す概略側面断面図である。光学システム300は、第1の面316及び第2の面318をもつ微細構造314を有する非対称転向フィルム310と、第1の光分布円錐322及び第1の例示的な光線324を有する第1の光源320と、第2の光分布円錐332及び第2の例示的な光線334を有する第2の光源330と、第1の光源320及び第1の面316と関連付けられる第1の出力分布326と、第2の光源330及び第2の面318と関連付けられる第2の出力分布336とを含む。
【0020】
図1及び
図2A~
図2Cで説明したような微細構造314を有する非対称転向フィルム310は、
図1に関連して説明した通りである。微細構造314は、説明を簡単にするために実質的に同じものとして
図3に例示されているが、微細構造は、非対称転向フィルム310の1つ以上の部分に沿って形状、サイズ、回転又はピッチを変更してもよい。いくつかの実施形態では、微細構造314は、空間的に可変であり、いくつかの実施形態では、微細構造314の個別の部分は、非対称転向フィルム310の隣接部分と類似しているが異なる特徴を有し得る。
【0021】
第1の光源320からの光は、第1の光分布円錐322内で放射される。コリメーション度は、光源320と、任意の付随するコリメーション光学素子又は注入光学素子(例えば、光導体)の双方に依存し得る。いくつかの実施形態では、特に第1の光源320が一列の平行な光源を含む時、光分布円錐は、(例えば、第1の光分布円錐の断面がページへと、又はそこから突き出しているかのように)拡大楔形を生成するために効果的にマージする。また、光分布円錐は、光源がCCFL蛍光灯などの線形光源である実施形態では、拡大楔形であり得る。いずれの場合も、説明を目的として、第1の光源320からの光は、非対称回転ファーム310に入射する第1の例示的な光線324によって表される。非対称転向フィルム110が空気よりも高い屈折率を有するので、(
図3に示すように)空気から転向フィルムへと進む光は屈折するが、インターフェースにおけるフレネル反射を除いて、第2の面318では実質的に反射しない。これらのフレネル反射は、非対称転向フィルムの表面上に反射防止コーティング又は処理を提供することによって低減され得る。いくつかの実施形態では、反射防止は、モスアイ構造などの反射防止構造化表面により提供され得る。次いで、例示的な光線324は、完全に内的反射するように入射角が転向フィルム/エアーインタフェースの臨界未満である場合、第1の面316により実質的に反射される。第1の光源320から放射して非対称転向フィルム310に入射する光の全てについての第1の面316での反射は、特徴の視野角の第1の集合を有する第1の出力分布326を生成する。オブザーバが見ている光学システム300は、(少なくとも第1の光源320に対応する光の)特徴の視野角においてのみ光を知覚する。
【0022】
同様に、第2の光源330からの光については、光は、第2の光分布円錐332内に入り、第2の例示的な光線334により表される。第1の光源と第2の光源とは、異なる配向の光分布を有する。例示的な光線334は、第1の面316を通過する際に屈折するが、(フレネル反射を除いて)実質的に反射しない。第2の例示的な光線334は、第2の面318により生成されるインターフェースで反射し、第2の光源320から放射され非対称転向フィルム310に入射する全ての光の和は、特徴の視野角の第2の集合を有する第2の出力分布336を生成する。特徴の視野角の第2の集合は、
図3に示したように、特徴の視野角の第1の集合とは異なり得る。これは、面ジオメトリ、微細構造のサイズ及び配列全体、並びに、光源に対するそれらの配置、又は波長、コリメーション及び放射分布(即ち、ランバーティアン)を含む光源の光学特性に起因する。散乱を最小限に抑えるために、反射防止コーティングは、微細構造、転向フィルムの裏面、又は偏光子などを含む図示されていないシステム全体の他の構成部品上に配置され得る。
【0023】
いくつかの実施形態では、光学システム300は、1つ以上の光導体を含む。光導体は、一般に、全反射を介して光を移送し、その長さ及び/又は幅に沿った光の抽出に対して制御を行うために慎重に設計及び配列された特徴部又は特定のジオメトリを有する中実な透過性光学構成要素である。これらの場合、光導体の放射面上の各ポイント(
図3の参照フレームでは、おそらく頂部)を、光源と関連付けられるものなど、光分布円錐の仮想源であると見なすことが有用であり得る。光導体の設計及びジオメトリ(楔形の光導体など)並びに抽出器の形状及び分布は、そのような光分布円錐の形状又は幅を変更し得る。特定の抽出器設計を使用して、所望の角度の高度にコリメート光を放射することができる。いくつかの実施形態では、光学システム300は、光導体の側部へと光を注入するように光源の各々が構成された光導体を1つだけ含んでもよい。いくつかの実施形態では、第1の光源及び第2の光源のうちの一方は、光導体へと光を注入するが、第1の光源及び第2の光源のうちの他方は光導体に光を注入しない。いくつかの実施形態では、垂直方向に
ラミネートあるいは配設され得る2つの光導体があり、第1の光源及び第2の光源は、それぞれ、第1の光導体及び第2の光導体へと光を注入するように結合される。また、光学システム300は、転向フィルムに対向する光導体(単数又複数)の側部に配設された鏡面反射体又は半鏡面反射体を含み得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、光学システム300は、中空の光導体を含み得る。いくつかの実施形態では、そのような中空の光導体は、(3M Company,St.Paul,MNから入手可能な強化鏡面反射体(ESR)及び強化拡散反射体(EDR)のような多層反射体など、特定の距離だけ離隔した一対の高反射性の鏡面フィルム、半鏡面フィルム又は拡散反射フィルムで作製され得る。光は反射し、フィルム間の中空の光導体に沿って空気中を移送され得る。いくつかの実施形態では、所望の光導体の出力表面(単数又は複数)は、光を選択的に透過するように低下した反射率(即ち、増大した透過率)の穿孔又は区域を有し得る。これらの穿孔又は透過区域は、勾配配列、擬似ランダム配列又は均一配列を含む任意の有用なパターンで配列され得る。いくつかの場合には、トランスフレクタは、中空の光導体にフィルムの一方又は双方として提供され得る。トランスフレクタは、部分反射体、反射性偏光子、又は輝度強化フィルムであってもよい。トランスフレクタの部分反射は、光が中空の光導体に沿って進むのを助ける一方で、トランスフレクタの部分透過は、光学システム300の残部に向かって光が光導体を出ることを可能にする。
【0025】
いくつかの場合には、光導体(単数又複数)(中実又は中空)は、頂部と底面の双方から光を抽出又は放射し得る。それに応じて、光学システム300は、底面又は光導体(単数又は複数)からの光をリダイレクトするように配向された第2の転向フィルムを含み得る。いくつかの実施形態では、この第2の転向フィルムは非対称転向フィルムであり得、いくつかの場合には、
図1及び
図3に関して図示し説明した非対称転向フィルム110及び310の特徴のうちのいくつか又は全部を共有し得る。この設計変更形態は、特定の両面ディスプレイ及び照明器具について望ましいことがある。
【0026】
図4は、特徴の視野角の第1及び第2の集合を示す概略側面断面図である。非対称転向フィルム410は簡略化され、ディスプレイ又は照明器具内の全ての光学構成要素を表すように意図されている。例えば、図示されていないが、少なくとも2つの光源及び一連の微細構造、並びに、例えば、全体的設計及び構成に応じて、1つ以上の光導体が含まれると仮定する。
図4の文脈では(並びに
図5及び
図6については)非対称転向フィルム410の頂面は、表示面と考えられ得る。
図4は、特徴の視野角の2つの集合を示している。これらの特徴の角度(光学システムの構成に応じて整形された円錐又は楔形でもよい)は、オブザーバが画像データ(ディスプレイの場合)又は光(照明器具若しくは電灯の場合)のいずれかを知覚することができる場合の視野角を表している。特徴の角度の第1の集合440及び特徴の角度の第2の集合450は、所望の適用例に応じて大幅に変動し得る。この例において、特徴の角度の第1の集合440は、非対称転向フィルムの微細構造の第1の面と相互作用する第1の光源からの光と対応する。同様に、特徴の角度の第2の集合450は、非対称転向フィルムの微細構造の第2の面と相互作用する第2の光源からの光と対応する。また、特徴の角度のこれらの集合の定義は、適用例に応じて変動し得る。例えば、特徴の角度の集合のエッジは、光強度が最大値の半分(FWHM)となるポイントとして定義されるか、あるいは、光強度の知覚性、判読性、あるいは異なる任意値のしきい値と交差するところでもよい。いくつかの実施形態では、特徴の角度の第1の集合440と特徴の角度の第2の集合450とは重複する。特徴の角度の第1の集合440は、特徴の角度の第2の集合450と共有する中央線442を有する。光学システムの設計に応じて、中央線は、光学システムの放射面又は表示面に垂直であり得、あるいは、一定の角度であり得る(即ち、特徴の角度の集合は、軸上にセンタリングされていなくてもよい)。いくつかの実施形態では、特徴の角度の第1及び第2の集合の各々は、異なる中央線を有し得る。
図4に示す分布は、照明器具及びディスプレイに好適であり得る。例えば、特徴の角度の第1の集合440は、電灯又は照明器具における狭帯域のタスクライトモード又はプライバシーモード用、あるいは、この光学システムを含むディスプレイのための高輝度、低電力又は太陽光判読性モード用のいずれかであり得る。特徴の角度の第2の集合は、照明器具のための幅広い環境又は区域照明に、あるいはディスプレイのための共用モードに有用であり得る。特徴の角度の双方の集合は一緒に、所望される場合、ハイブリッド機能を提供し得る。任意の好適な角度範囲が使用され得る。
【0027】
図5は、特徴の視野角の第1及び第2の集合を示す別の概略側面断面図である。この場合、特徴の角度の第1の集合540と特徴の角度の第2の集合550とは、同様の角度幅を有するが、中央線は異なる。第1の中央線5
42及び第2の中央線5
52は共に、
図4の場合のように光学システム全体を表す非対称フィルム510の放射面の法線から一定の角度で提供される。このような分布構成は、指向性照明にとって、又は関心の若しくは審美的な効果のために2つの異なる色を提供するために好適であり得る。
【0028】
図6は、特徴の視野角の第1及び第2の集合を示す別の概略側面断面図である。ここで、中央線642を有する特徴の角度の第1の集合640は、実質的にセンタリングされた広帯域であり、第1の集合と共通の中央線を有する特徴の角度の分離した第2の集合650と部分的に重複している。
図4及び
図5の場合のように、非対称転向フィルム610は、光学システムの残部を表している。
図6に示す分布についての適用例は、同時に照明される場合、ナビゲーション及びアライメントを含む。例えば、緑色光は、第1の光源により提供され得、特徴の角度の第1の集合内で可視であるが、第2の光源は、特徴の角度の第2の集合内に赤色光を提供し得る。次いで、ビューアは、例えば、ビューアが、又は自動車、ボート又は飛行機などのビューアが制御している乗り物が、目標軸(中央線642)と実質的に整列している(緑色に見える)かどうか、わずかに軸外である(黄色、又は緑と赤に一緒に見える)かどうか、又は実質的に軸外である(赤に見える)かどうか、視覚的な手がかりを有する。他の適用例、並びに図示の分布の組み合わせ及び変更形態が望ましいことがあり、
図4、
図5及び
図6に提供した実施例及び例証は単に、多様な利用可能なサンプルを提供することを意図するものである。
【0029】
本明細書で説明した光学システムを含むディスプレイは、ピクセルを含み、赤、緑及び青などの異なる色に対応し得るサブピクセルを有する偏光子(吸収性及び反射製)液晶(LC)パネルなどの追加の従来の表示構成要素を含み得る。例えば、非対称転向フィルムは、偏光子のうちの1つの隣に配設又はラミネートされ得る。また、ディスプレイを含む照明器具及び電灯は、追加の転向フィルム(非対称又は対称)、輝度強化フィルム、拡散体、色フィルタ、反射体、偏光子などを含む、任意の好適な光学構成要素又はフィルムを含み得る。基本的に、本明細書で説明した光学システムは、これらの適用例間で同様のままである。
【0030】
代表的な実施形態は、以下を含む。
【0031】
項目1.
異なる配向の光分布を有する第1の光源及び第2の光源と、
第1の主表面及び第2の主表面を含む非対称転向フィルムであって、第1の主表面が、実質的に平滑であり、第2の主表面が、第1の形状を有する第1の面及び異なる第2の形状を有する第2の面を各々が含む複数の微細構造を含む、非対称転向フィルムと、
を備え、
第1の光源からの光が、第2の面ではなく第1の面により優先的に反射され、
第2の光源からの光が、第1の面ではなく第2の面により優先的に反射される、
光学システム。
【0032】
項目2.第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つからの光を移送するように構成された光導体を更に備える、項目1に記載の光学システム。
【0033】
項目3.光導体が楔形状である、項目2に記載の光学システム。
【0034】
項目4.第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つからの光を移送するように構成された第2の光導体を更に備える、項目2に記載の光学システム。
【0035】
項目5.光導体及び第2の光導体がラミネートされている、項目4に記載の光学システム。
【0036】
項目6.第1の形状が、実質的に平坦であり、第2の形状が、実質的に湾曲している、項目1に記載の光学システム。
【0037】
項目7.複数の微細構造の各々が、同一の横断面形状である、項目1に記載の光学システム。
【0038】
項目8.第1の形状と第2の形状の双方が、実質的に平坦である、項目1に記載の光学システム。
【0039】
項目9.第1の形状と第2の形状の双方が、実質的に湾曲している、項目1に記載の光学システム。
【0040】
項目10.複数の微細構造の各微細構造が、第3の形状を有する第3の面を更に含み、第1の光源からの光が、第2の面ではなく第1の面及び第3の面により優先的に反射されるか、あるいは第2の光源からの光が、第1の面ではなく第2の面及び第3の面により優先的に反射される、項目1に記載の光学システム。
【0041】
項目11.第3の形状を有する第3の面及び異なる第4の形状を有する第4の面を各々が含む第2の複数の微細構造を更に備え、第3の面が、第2の光源ではなく第1の光源からの光を優先的に反射し、第4の面が、第1の光源ではなく第2の光源からの光を優先的に反射し、第1の形状、第2の形状、第3の形状、及び第4の形状のうちの少なくとも2つが異なる、項目1に記載の光学システム。
【0042】
項目12.非対称転向フィルムの第2の主表面が、反射防止コーティング又は反射防止構造化表面のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の光学システム。
【0043】
項目13.非対称転向フィルムの第1の主表面が、反射防止コーティング又は反射防止構造化表面のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の光学システム。
【0044】
項目14.第1の面又は第2の面のうちの少なくとも1つが、鋸歯状表面又は正弦波表面を含む、項目1に記載の光学システム。
【0045】
項目15.複数の微細構造が、線形微細構造を備える、項目1に記載の光学システム。
【0046】
項目16.光学システムが、2つの表示モードを有し、第1のモードでは、第1の光源のみが光を放射し、第2のモードでは、第2の光源のみが光を放射する、項目1に記載の光学システム。
【0047】
項目17.光学システムが、第3のモードを有し、第3のモードでは、第1の光源と第2の光源の双方が光を放射する、項目16に記載の光学システム。
【0048】
項目18.第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つが、複数のLEDを含む、項目1に記載の光学システム。
【0049】
項目19.第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つが、実質的に白色光を放射する、項目1に記載の光学システム。
【0050】
項目20.第1の光源及び第2の光源のうちの少なくとも1つが、非白色光を放射する、項目1に記載の光学システム。
【0051】
項目21.第1の非対称転向フィルムとは光導体の反対側に配設された第2の転向フィルムを更に備える、項目2に記載の光学システム。
【0052】
項目22.第2の転向フィルムが、非対称転向フィルムである、項目21に記載の光学システム。
【0053】
項目23.非対称転向フィルムが、第3の形状を有する第3の面及び異なる第4の形状を有する第4の面を各々が有する複数の微細構造を含み、第1の光源からの光が、第4の面ではなく第3の面により優先的に反射され、第2の光源からの光が、第3の面ではなく第4の面により優先的に反射される、項目22に記載の光学システム。
【0054】
項目24.表示面及び2つの表示モードを有する光学システムであって、第1のモードでは、表示面が、視野角の第1の特徴の集合を有する光を放射し、第2のモードでは、表示面が、視野角の第2の特徴の集合を有する光を放射し、視野角の第1の特徴の集合及び視野角の第2の特徴の集合が、異なる幅を有する、光学システム。
【0055】
項目25.項目1の光学システムを備える、照明器具。
【0056】
項目26.項目1の光学システムを備える、ディスプレイ。
【0057】
図の要素に対する記載は、別段の指定がない限り、他の図の対応する要素に等しく適用されると理解すべきである。本発明は、上述の特定の実施例及び実施形態に限定されると考えられるべきでなく、そのような実施形態は、本発明の様々な態様の説明をわかりやすくするために詳細に説明されている。むしろ、本発明は、添付の請求項及びそれらの均等物によって規定される本発明の範囲に入る種々の変更、等価なプロセス、及び代替的なデバイスを含む本発明の全ての態様に及ぶと理解するべきである。