(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-10
(45)【発行日】2022-02-21
(54)【発明の名称】ビデオ発信者の着信を管理する発信者キューの方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
H04L 67/00 20220101AFI20220214BHJP
H04M 3/56 20060101ALI20220214BHJP
H04N 21/258 20110101ALI20220214BHJP
【FI】
H04L67/00
H04M3/56 C
H04N21/258
(21)【出願番号】P 2019505345
(86)(22)【出願日】2017-04-18
(86)【国際出願番号】 US2017028163
(87)【国際公開番号】W WO2017184620
(87)【国際公開日】2017-10-26
【審査請求日】2020-04-16
(32)【優先日】2016-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-04-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517000070
【氏名又は名称】ザ ビデオ コール センター,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】トーマス ウォルジエン
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス セイラー
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンダー メイジー
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ミルン
(72)【発明者】
【氏名】トム ポルピグリア
【審査官】中川 幸洋
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/003942(WO,A1)
【文献】特開2010-123092(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0037762(US,A1)
【文献】特開平08-214285(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 67/00
H04M 3/56
H04N 21/258
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ通話参加型システムであって:
複数のビデオ発信者装置;
ネットワーク上の該複数のビデオ発信者装置に接続し、該複数のビデオ発信者装置にコンテンツを提供すると共に、
該複数のビデオ発信者装置に対して特定の情報を要求し、該複数のビデオ発信者装置から受信した
該情報を記録する待受ルームサーバ;
該待受ルームサーバと通信し、該複数のビデオ発信者装置から受信した該
情報をソートすることによって、キュー内の該複数のビデオ発信者装置に優先順位を付けるキュー管理モジュール;及び
ビデオ通話を確立するために、該キューの先頭の該ビデオ発信者装置と接続するビデオ通話中央処理ユニット;を含む、前記ビデオ通話参加型システム。
【請求項2】
前記キュー管理モジュールと通信し、前記複数のビデオ発信者装置から受信した前記
情報を記憶し、
かつ該複数のビデオ発信者装置の前記キューを記憶する発信者データベースをさらに含む、請求項1記載のビデオ通話参加型システム。
【請求項3】
前記キューの先頭の前記ビデオ発信者装置の情報を受信
し、前記キュー管理モジュールと通信し、
かつ該キューの先頭に識別された前記ビデオ発信者装置と前記ビデオ通話中央処理ユニットとの間の接続を開始する発信者取得サーバをさらに含む、請求項1記載のビデオ通話参加型システム。
【請求項4】
前記複数のビデオ発信者装置の少なくとも1つがスマートフォンである、請求項1記載のビデオ通話参加型システム。
【請求項5】
前記複数のビデオ発信者装置は、メモリ内に記憶されたアプリケーションを含み、該アプリケーションを使用することによって前記待受ルームサーバに接続する、請求項1記載のビデオ通話参加型システム。
【請求項6】
前記待受ルームサーバによって提供される待受ルームウェブサイトをさらに含み、前記複数のビデオ発信者装置が、該待受ルームウェブサイトを通して該待受ルームサーバに接続し、任意に、該待受ルームサーバによって該複数のビデオ発信者装置に提供される前記コンテンツが、該待受ルームサーバに接続される該複数のビデオ発信者装置に提供されるビデオ及び音声番組のライブ映像を含む、請求項1記載のビデオ通話参加型システム。
【請求項7】
前記待受ルームサーバが、前記複数のビデオ発信者装置の音声及びビデオの品質チェックを実行する、請求項1記載のビデオ通話参加型システム。
【請求項8】
ビデオ通話参加型方法であって:
異なる発信者からの複数のビデオ通話をネットワーク上の待受ルームサーバに接続するステップ;
該異なる発信者に対して情報を要求するステップ;
該異なる発信者からの
該情報を収集するステップ;
該異なる発信者から収集された該情報
をソートすることによってキュー内の該異なる発信者からの該複数のビデオ通話に優先順位を付けるステップ;
該待受ルームサーバに接続されるデータベースに該キューを記憶するステップ;及び
ビデオ通話を確立するために、該キューの先頭の発信者を選択するステップ;を含む、該方法。
【請求項9】
前記複数のビデオ通話を前記待受ルームサーバによって提供される待受ルームウェブサイトに接続するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワーク上の前記異なる発信者にコンテンツを提供するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記異なる発信者からの前記複数のビデオ通話の音声及びビデオの品質をテストするステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記発信者が前記待受ルームサーバから
接続を切断された場合に、該発信者を該キューから除去するステップをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本出願は、引用により全容が本明細書中に組み込まれている、2016年4月18日出願の米国仮出願第62/324,314号及び2016年8月2日出願の米国仮出願第62/370,238号の優先権の利益を主張するものである。
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般に、ビデオ番組の制作のための方法およびシステムに関する。特に、本開示は、ビデオ番組の制作中に複数のビデオ発信者を管理するための方法およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
(背景)
サービス/ソフトウェアを介した安価なビデオ電話、例えば、Skype(登録商標)の出現によって、ビデオ発信者が世界のどこからでもライブビデオプロダクション(放送、ケーブル、またはインターネット)とみなされるビデオ発信者テレビの可能性が開かれた。ビデオ発信者テレビの人気が高まると、発信者が直接接続されているか、通話審査者によってコールバックされているかに拘わらず、プロダクションが所与の時間に処理できるよりも多くの発信者が発生する可能性がある。これは、人気のショー(例えばスポーツイベント)に隣接して実行される非常に人気のある対象または番組で重大な問題を引き起こす。このような重大なイベントの間、そのイベントに関連する単一のビデオ発信者テレビ番組中に、そのプロダクションが処理する必要がある最大100,000以上の発信者を受信する可能性がある。さらに、発信者情報、話題、および基本的な発信者の技術的調整(例えば画面の位置や照明など)の収集は、一旦ビデオ発信者装置がプロダクションシステムに接続すると、通話審査者時間がかかる。これらの問題の組み合わせにより、特定のビデオ番組が利用できるビデオ発信者の数が制限される。これは、プロダクションシステムによって直ぐにサービスを受けられないビデオ発信者が「ビジー」または「後でコールバック」メッセージを取得するため、発信者の体験に影響を与える。
【0004】
従って、必要とされるものは、多数のビデオ発信者を管理することができるビデオ番組の制作のための方法およびシステムである。さらに、必要とされるものは、ビデオ発信者テレビ番組に通話を試みるときに、ビデオ発信者に対してより良い経験を提供できる方法およびシステムである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
(概要)
簡潔、かつ一般的に言えば、様々な実施態様は、ビデオ通話参加型システムのための発信者キューシステムに関する。一実施態様では、システムは、ライブビデオ番組に参加することを希望する発信者によって操作される複数のビデオ発信者装置を含む。他の実施態様では、システムは、特定の個人またはグループに接続されることを望む複数の発信者を含む。ビデオ発信者装置は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、またはカメラを含む任意のコンピューティング装置であってもよい。このシステムはまた、インターネットなどのネットワークを介して複数の発信者装置に接続する待受ルームサーバを含む。待受ルームサーバは、接続されている複数のビデオ発信者装置にコンテンツを提供し、複数のビデオ発信者装置から受信した入力を記録することができる。また、発信者キューシステムは、待受ルームサーバと通信するキュー管理モジュールを含むことができる。キュー管理モジュールは、複数のビデオ発信者装置から受信した入力に基づいて、キュー内の複数のビデオ発信者装置に自動的に優先順位を付けるか、またはキュー内の複数のビデオ発信者装置に優先順位が付けられることを許容する。システムは、ビデオ通話を確立するためにキューの先頭のビデオ発信者装置と接続するビデオ通話中央処理ユニットを含むこともできる。一実施態様では、ビデオ発信者は、ライブビデオ番組または放送に参加することができ、またはビデオ発信者は、別の個人またはグループとのビデオ会議に参加するために接続され得る。一例では、このシステムは、ライブビデオ番組のプロデューサが、番組のための最良の発信者のみを事前スクリーニングし、望ましくない発信者を事前スクリーニングする時間を無駄にしないようにする。
【0006】
一実施態様では、発信者キューシステムは、キュー管理モジュールと通信する発信者データベースを含むことができる。発信者データベースは、複数のビデオ発信者装置から受信した入力を記憶し、複数のビデオ発信者装置のキューを記憶することができる。特定の実施態様では、各発信者に、システムを介して発信者を追跡するための固有の発信者コードを割り当てることができる。固有の発信者コードは発信者データベースに記憶されてもよい。
【0007】
別の実施態様では、発信者キューシステムは、キュー管理モジュールと通信する発信者取得サーバを含む。発信者取得サーバは、キュー内の次のビデオ発信者装置の情報を受信し、キューの先頭のビデオ発信者装置をビデオ通話中央処理ユニットまたは通話コンピュータに接続する。
【0008】
一実施態様では、複数のビデオ発信者装置は、メモリに格納されたアプリケーションを含み、複数のビデオ発信者装置は、アプリケーションを使用して待受ルームサーバに接続することができる。待受ルームサーバによって複数のビデオ発信者装置に提供されるコンテンツは、アプリケーションを介して発信者に提示され得る。また、発信者は、ビデオ発信者装置のカメラおよびマイクロフォンからのオーディオおよびビデオ出力を含む情報を、アプリケーションを介して待受ルームサーバに提供することができる。
【0009】
別の実施態様では、発信者キューシステムは、待受ルームサーバによって提供される待受ルームウェブサイトを含むことができる。この例では、複数のビデオ発信者装置は、インターネット上の待受ルームウェブサイトを介して待受ルームサーバに接続する。待受ルームサーバによって複数のビデオ発信者装置に提供されるコンテンツは、ウェブサイトを介して発信者に提示され得る。また、発信者は、ビデオ発信者装置のカメラおよびマイクロフォンからの音声および映像出力を含む情報を、ウェブサイトを介して待受ルームサーバに提供することができる。
【0010】
特定の実施態様では、待受ルームサーバによって複数のビデオ発信者装置に(アプリケーションまたはウェブサイトのいずれかを介して)提供されるコンテンツは、ライブビデオ番組のフィード、ライブビデオ番組の名前、ホストの名前、等を含み得る。さらに、待受ルームサーバによって提供されるコンテンツは、発信者のキュー位置、保留時間、およびライブ番組でインタビューされるまでの推定時間を含むことができる。待受ルームサーバによって複数のビデオ発信者装置に提供されるコンテンツは、複数のビデオ発信者装置を使用する発信者に関する質問も含むことができる。そのような質問は、発信者の名前、場所、所望のIPビデオアプリケーション、ライブビデオ番組の議論の話題、人口統計、興味、IPアドレスなどに関する情報を求めることができる。発信者から収集されたすべての情報は、収集され、集約され、システムに関連付けられたデータベースに格納されてもよい。投票質問などの他の質問がすべての発信者に提示され、システムが投票質問の結果を集計してもよい。待受ルームサーバによって提供されるコンテンツは、発信者がライブビデオ番組およびプロモーション広告に参加する前に同意しなければならない諸条件を含むことができる。仮想待受ルーム内の発信者にプロモーション広告を提供することによって、ビデオ通話会社またはテレビプログラマに別の収益源を提供することができる。
【0011】
一実施態様の通話キューシステムは、待受ルームサーバに接続された複数のビデオ発信者装置のオーディオおよびビデオの品質チェックを実行することができる。このようにして、通話キューシステムは、ビデオ発信者装置が、ライブビデオ番組の間、放送中に配置されるビデオ通話センターのシステム要件を満たしていることを確認する。
【0012】
一実施態様では、通話キューシステムは、複数のビデオ発信者装置から待受ルームサーバによって受信された入力に基づいて、キュー内の複数のビデオ発信者装置を自動的に優先順位付け、および/またはソートする。一実施態様では、キュー管理モジュールは、キュー内の複数のビデオ発信者装置を自動的に優先順位付けする。しかしながら、他の実施態様では、キュー管理モジュールは、審査者またはプロデューサの指示でキュー内の複数のビデオ発信者装置を優先順位付けする。また、審査者またはプロデューサは、複数のビデオ発信者装置から収集された情報を検討した後、および異なる発信者と通信した後にキューを再度優先順位付けすることもできる。
【0013】
通話キューシステムはまた、キューマネージャと通信する通話追跡モジュールまたはプロデューサ通話追跡モジュールを含むことができる。この実施態様では、通話追跡モジュールは、キュー内の複数のビデオ発信者装置の少なくとも1つを事前スクリーニングし、キュー内の複数のビデオ発信者装置の少なくとも1つに優先順位を付けることが可能な審査者によって使用される、少なくとも1つのディスプレイ上にグラフィックユーザインタフェースを含むことができる。他の実施態様では、審査者は、審査者が複数のビデオ発信者装置のうちの少なくとも1つを事前スクリーニング可能な審査者によって使用される、少なくとも1つのディスプレイ上にグラフィックユーザインタフェースを有し得るキューマネージャと直接対話することができる。
【0014】
様々な実施態様は、ビデオ会議、ビデオ通話参加型テレビ放送、またはウェブ放送のための通話キュー方法を対象とする。記載されている通話キュー方法は、閉回路プレゼンテーションまたは他のタイプの媒体にも使用することができる。通話キュー方法は、異なる発信者からの複数のビデオ通話を、ネットワーク上の待受ルームサーバに接続することを含む。ネットワークは、インターネットまたは任意のローカルまたはワイドエリアネットワークであってもよい。さらに、方法は、異なる発信者からの情報を収集し、この情報を使用して、キュー内の異なる発信者からの複数のビデオ通話に優先順位を付ける。通話キュー方法は、個々の発信者から収集された情報に基づいて発信者に優先順位を付けることができる。さらに、通話キュー方法は、待受ルームサーバに接続されたデータベースにキューを記憶することを含むことができる。通話キュー方法は、ライブビデオ番組で放映されるキューの先頭にある次の発信者を選択する。一実施態様では、方法は、放映されるビデオ通話を確立するために、キューの先頭にある発信者をビデオ通話中央処理ユニットに接続することを含む。
【0015】
一実施態様では、この方法は、複数のビデオ通話を、待受ルームサーバによって提供される待受ルームウェブサイトに接続することを含む。他の実施態様では、方法は、複数のビデオ通話を、ビデオ通話を行うために使用される装置に記憶されたアプリケーションを介して、待受ルームサーバに接続することができる。
【0016】
特定の実施態様では、通話キュー方法は、発信者が待受ルームサーバに接続されている間に、ネットワークを介して異なる発信者にコンテンツを提供することをさらに含む。コンテンツは、ビデオ通話参加型テレビ放送のライブ映像を含むことができる。特定の実施態様では、通話参加型放送のビデオストリームは、現在の通話参加型放送と一致するようにシステムによって割り当てられる。発信者は、ビデオ発信者装置上のアプリケーションを介して、または待受ルームサーバに接続された待受ルームのウェブサイトを通じて、ライブ映像を視聴することができる。待受ルームサーバからのコンテンツは、異なる発信者によって応答されるべき質問を含むことができる。また、コンテンツには、ビデオ通話参加型テレビ放送、インターネットベースの放送、閉回路プレゼンテーション、または他のタイプのメディアに参加する前に、発信者が同意しなければならない諸条件を含めることができる。
【0017】
仮想待受ルームにいる間、方法は、異なる発信者からの複数のビデオ通話のオーディオおよびビデオの品質をテストすることを含むことができる。
【0018】
方法は、キュー管理モジュールを使用することによって、キュー内の異なる発信者からの複数のビデオ通話に自動的に優先順位付けすることをさらに含むことができる。別の実施態様では、これは待受ルームサーバによって実行される。発信者のキューは、発信者を見る審査者の指示に基づいて再度優先順位を付けることができる。審査者は、事前スクリーニングまたは個々の発信者との通信後にキューの優先順位を変更することができる。方法は、発信者から収集された任意の情報に基づいてキュー内の発信者を分類することもできる。異なるカテゴリは、発信者が番組について議論したい話題(準備されたリストから選択されてもよいし、発信者によって入力されてもよい)、年齢、場所、または任意の他の特性に基づいていてもよい。このようにして、審査者またはシステムは、通話を放送するためにキュー内の先頭となるように発信者をソートして選択することができる。キュー内の異なる発信者からの複数のビデオ通話が、審査者の指示で優先順位付けされることも企図されている。
【0019】
「テレビジョンビデオ」という語は、コンピュータベースのビデオ出力、例えば、DVI、HDMI、及びVGAからの変換後のアナログ、デジタル、コンポーネント、コンポジット、及びSDIのタイプのビデオ信号を含む、アナログ、デジタル、コンポーネント、コンポジット、及びSDIを含む従来の生のテレビジョン制作の技術的な側面の範囲内で使用される任意の形態のビデオ信号を含むが、通常のコンピュータビデオモニタ出力、例えば、DVI、HDMI、及びVGAを生成する従来のコンピュータの範囲内のビデオ処理は含まない。テレビジョンビデオとの関連において、ビデオをテレビジョンビデオに「変換する(convert)」、「変換する(converts)」、又は「変換する(converting)」という語は、テレビジョンビデオを「生成する(generate)」、「生成する(generates)」、又は「生成する(generating)」という語と同義である。テレビジョンビデオまたはテレビジョン放送としての実施態様の説明は、限定ではなく例としてのみであり、発信者キューシステムを使用して、インターネットベースの放送または閉回路プレゼンテーションを含む他のタイプの媒体を生成することができることを理解すべきである。
【0020】
「ある(a)」及び「ある(an)」という語は、本開示に特段の記載がない限り、1つ以上として定義される。
【0021】
「含む(comprise)」(及び含む(comprise)の任意の形、例えば、「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」)、「有する(have)」(及び有する(have)の任意の形、例えば、「有する(has)」及び「有する(having)」)、「含む(include)」(及び含む(include)の任意の形、例えば、「含む(includes)」及び「含む(including)」)、並びに「含む(contain)」(及び含む(contain)の任意の形、例えば、「含む(contains)」及び「含む(containing)」)は、オープンエンドの連結動詞(open-ended linking verb)である。結果として、1つ以上のステップ又は要素を「含む(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」、又は「含む(contains)」方法又は装置は、それらの1つ以上のステップ又は要素を有するが、それらの1つ以上の要素のみを有することに限定されない。同様に、1つ以上の特徴を「含む(comprises)」、「有する(has)」、「含む(includes)」、又は「含む(contains)」方法のステップ又は装置の要素は、それらの1つ以上の特徴を有するが、それらの1つ以上の特徴のみを有することに限定されない。さらに、特定の方法で構成される装置又は構造は、少なくともその方法で構成されるが、列記されていない方法で構成しても良い。
【0022】
Skype(登録商標)は、インターネットプロトコルビデオサービスの一例として使用されるが、他のブランドの及びノーブランドのIPビデオサービス及びアプリケーションを代用してもよい。
【0023】
ビデオ配給業者は、音声、ビデオ、及び/又はマルチメディアコンテンツを制作し、及び/又は消費者に直接的に又は卸売業者として間接的に配給するエンティティを含み得、そのような配給は、ブロードキャストテレビジョン、ケーブルテレビジョン、衛星テレビジョン、電話システム、データ、IPビデオ、ソーシャルメディアを通じてのオーディオ/ビデオ、インターネット、及び有線又は無線手段を使用する任意の他の配給形態を介するものである。
【0024】
他の特徴及び関連した利点は、添付の図面と共に特定の実施態様の以下の詳細な説明を読めば明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
(図面の説明)
【
図1】
図1は、ビデオ通話センターの発信者キューシステムを示す概略図である。
【
図2】
図2A-2Bは、発信者装置をライブビデオ番組の待受ルームに接続するアプリケーションを実行するモバイル通話装置の概略図である。
【
図3】
図3は、待受ルームサーバによって提供されるウェブサイトの一例のスクリーンショットを示す。
【
図4】
図4A-4Cは、発信者キューを示す、プロデューサのためのユーザインタフェースの一例のスクリーンショットを示す。
【
図5】
図5は、発信者との接続を示す、審査者のためのユーザインタフェースの一例のスクリーンショットを示す。
【
図6】
図6は、ビデオ通話センターシステムを示す概略図である。
【
図7】
図7は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図8】
図8は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図9】
図9は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図10】
図10は、ビデオ通話センターシステムを示す概略図である。
【
図11】
図11は、ビデオ通話センターシステムを示す概略図である。
【
図12】
図12は、ビデオ通話センターシステムを示す概略図である。
【
図13】
図13は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図14】
図14は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図15】
図15は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図16】
図16は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図17】
図17は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図18】
図18は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図19】
図19は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図20】
図20は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図21】
図21は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図22】
図22は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図23】
図23は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図24】
図24は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図25】
図25は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図26】
図26は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【
図27】
図27は、ビデオ通話センターシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(詳細な説明)
発信者が、テレビ放送、ケーブル番組、閉回路プレゼンテーション、ソーシャルメディア番組、またはインターネットベースの番組であり得るライブビデオプロダクションに参加することを可能にする発信者キュー方法およびシステムが開示される。一実施態様によれば、発信者キューシステムは、既存のビデオ通話センターシステムのフロントエンドに追加されてもよく、または1つまたは複数の通話コンピュータを有する完全なビデオ通話センターシステムの一部であってもよい。発信者キューシステムはまた、単一の通話コンピュータと共に使用することができることを理解されたい。現在の発信者キューシステムおよび方法は、ビデオ番組の視聴を希望する無制限の数の発信者を受け容れ、次いで編集スクリーニングが行われる前にキューで優先順位を付けることを示す。さらに、キュー内の発信者は、技術的品質チェックと同様に、コンテンツのために事前スクリーニングされ得る。発信者キュー方法およびシステムの一実施態様は、最終的な編集スクリーニングおよび放映のために発信者をビデオ通話コンピュータまたはビデオ通話プロセッサに接続する前に、発信者に優先順位を付けて事前スクリーニングすることを可能にする。
【0027】
一実施態様では、発信者キューシステムおよび方法は、以下のように機能する。ライブビデオプロダクションでは一般的であるビデオ通話コンピュータに直接接続する代わりに、ビデオ番組に対するビデオ発信者は仮想「待受ルーム」に接続する。一実施態様では、待受ルームはローカルまたはリモートサーバによって提供されるウェブサイトである。発信者は、ウェブページボタンまたはハイパーリンクまたは装置上のアプリケーションを介して、ビデオ発信者装置をウェブサイトに接続することができる。発信者装置は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、または任意のコンピューティング装置であってもよい。一実施態様では、待受ルームサーバは、発信者が到達しようとしているビデオ番組のライブ映像を提供することができる。さらに、待受ルームサーバは、発信者に広告および宣伝を提供することができる。待受ルームのウェブサイト上にある間、発信者キューシステムは、発信者から、キュー内の発信者に優先順位を付けるために使用する特定の情報を要求することができる。要求された情報は、ビデオリンクが確立されたときの発信者の放送中の外観に関係する。単なる例として、限定ではなく、要求された情報は、発信者名、位置、議論の話題、番組にアップロードするメディアの説明、システムにアップロードするメディア、および発信者がライブビデオプロダクションに接続するのに使用したいIPビデオアプリケーション(例えば、FaceTime、Skypeなど)の選択を含むことができる。他の実施態様では、システムは、発信者装置を自動的にチェックし、発信者装置上に存在するアプリケーション(FaceTimeまたはSkypeなど)を決定することができる。さらに、ライブビデオ番組に出演するための諸条件は、待受ルームのウェブサイトを介して発信者に提示するか、または発信者が利用できるようにすることができる。発信者の装置から出力されるオーディオおよびビデオ信号の品質は、待受ルームのウェブサイトにいる間に、サーバへの接続をテストすることによって確認することができる。さらに、発信者が仮想待受ルーム内にいる間に、発信者のビデオ内での位置、接続品質、音質および露光量を確認することができる。
【0028】
システムおよび方法の一実施態様では、情報および発信者ステータスは、話題、番組(または任意の通話参加型番組)を用いた発信者履歴、位置または発信者特性に基づいて分類可能なデータベースを介して番組プロデューサに伝達される。番組プロデューサは、発信者が利用可能になったときに発信者を取り入れるか、又は放送番組に有益となる見込みが最も高い発信者を決定することができる。一旦発信者がキューの先頭に到達すると、自動的に決定されるか、プロデューサの介入によって決定されるかにかかわらず、発信者の情報は、ディスパッチャアプリケーションによって、発信者のIPビデオアプリケーションを処理できる次の利用可能な通話コンピュータにルーティングされ(例えば、Facetime通話は、アップルコンピュータに送信し)、発信者に対する外向きの通話は終了される。システムは、通話コンピュータの番号または識別情報、および通話コンピュータがそれぞれサポートするアプリケーションを格納するルックアップテーブルを含むことができる。システムは、発信者のビデオアプリケーションおよび利用可能な通話コンピュータの能力に基づいて、発信者への通話コンピュータの割り当てを最適化することができる。互換性のある通話コンピュータが利用可能な場合、システムはキュー内の次の発信者にのみ接続でき、さもなければ、キュー内の次の発信者にスキップされる。
【0029】
接続されると、通話審査者システムには発信者の名前と話題情報が提供され、通話審査者の承認を得て、テキストオーバーレイとホスト話題スクリーンが自動的に表示される。審査者が必要なテクニカル、コンテンツ、および適性チェックを完了すると、発信者は通常の方法でクリアされ、ビデオショーに加入することができるようになる。発信者が放送を必要としなくなった場合、番組の残りの部分を見るために発信者キューウェブサイトに戻されるか、またはオペレータによって放送のために撤回される。発信者が待受ルームサーバから切断する(ハングアップする)場合、発信者をキューに戻すこともできる。特定の実施態様では、発信者装置が切断された場合、または発信者がハングアップした場合に、発信者をキューから除去することができる。
【0030】
ビデオ通話参加型テレビ(またはライブビデオ番組)のための発信者キューシステムは、複数の主要な構成要素を有することができる。
図1を参照すると、発信者キューシステム10は、ライブビデオプロダクションに参加したい複数のビデオ発信者装置14に接続する1つ以上の待受ルームサーバ(または仮想サーバ)12を含む。待受ルームサーバ12は、インターネットまたはセルラーネットワークのようなネットワークを介して複数の発信者装置14に接続する。待受ルームサーバ12は、ビデオ発信者装置14を使用して発信者のための仮想待受ルーム16をセットアップする。ビデオ発信者装置は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータまたは任意のIPビデオ装置であってもよい。発信者キューシステムは、ビデオが可能ではない発信者装置に接続するとき、またはライブビデオ番組ではなくビューア通話参加型番組であるときとほぼ同じように機能することが意図される。
【0031】
一実施態様では、待受ルームサーバ12は、接続された複数のビデオ発信者装置14にコンテンツを提供することができる。さらに、待受ルームサーバ12は、複数のビデオ発信者装置から受信した任意の入力を記録することができる。待受ルームサーバ12によって提供されるコンテンツは、任意のデータまたは発信者が到達を試みるライブ番組の映像であり得る。待受ルーム16に接続されている間、発信者キューシステム10は、キュー内の発信者に優先順位を付けるために使用される発信者からの特定の情報を要求することができる。要求された情報は、ビデオリンクが確立されたときの発信者の放送中の外見に関係するものでもよい。また、待受ルームのウェブサイトにいる間、発信者の装置から出力されたオーディオおよびビデオ信号の品質を確認することができる。
【0032】
一実施態様では、ビデオ発信者装置14は、発信者がアプリケーションを使用して待受ルームサーバ12に接続することを可能にする、装置のメモリに記憶されたアプリケーションを含むことができる。アプリケーションのユーザインタフェース20の一例のスクリーンショットを
図2Aに示す。この例に示すように、ユーザインタフェースは、発信者によって押されたときにビデオ発信者装置14を待受ルームサーバ12に接続する仮想の「通話」ボタン15を含む。発信者は、ビデオ発信者装置のカメラおよびマイクロフォンから出力される音声および映像出力を含む情報を、アプリケーションを介して待受ルームサーバ12に提供することができる。
図2Bに示すように、このアプリケーションによって、ユーザは、装置上でライブビデオ番組を視聴することができる。
図2Bに示すように、キュー内の発信者の位置の状態は、ユーザインタフェース20を含むディスプレイ上に表示されてもよい。さらに、待受ルームサーバ12によって又はこれを介して提供される追加のコンテンツが、ビデオ発信者装置に表示されてもよい。
【0033】
別の実施態様では、発信者キューシステム10は、待受ルームサーバ12によって提供される待受ルームウェブサイト28を含むことができる。ウェブサイトのスクリーンショットの一例が、
図3に示されている。この例では、複数のビデオ発信者装置14は、待受ルームウェブサイト28を介して待受ルームサーバ12に接続する。
図3に示されるように、待受ルームサーバによって複数のビデオ発信者装置に提供されたコンテンツは、ウェブサイトを通して発信者に提示され得る。また、発信者は、ビデオ発信者装置のカメラおよびマイクロフォンからの音声および映像出力を含む情報を、ウェブサイトを介して待受ルームサーバに提供することができる。入力ボックスおよび/またはドロップダウンメニューが、発信者情報を入力するために使用され得る。
図3に示すように、通話ボタンまたは「会話に参加する」ボタンがウェブサイト28に含まれてもよい。発信者が自身の情報を変更した後、発信者は自分をキューに入れるために「会話に参加する」ボタンをクリックすることができる。
【0034】
待ち受けルームサーバ12または発信者キューシステムの他の構成要素は、アプリケーションまたはウェブサイト上のライブビデオ番組の映像を見ている間に、発信者に、制作会社の付加的な収益ストリームを作成し得る広告を含む他のコンテンツを提供することができる。また、待受ルームにいる間に、待受ルームサーバ12は、番組での発信者の外見の諸条件を発信者に提示することができる。サーバ12は、諸条件に合意を示すための選択肢を発信者に提示することができる。サーバは、年齢、場所、議論する話題(おそらくその番組のものに限定される)、および発信者の他の特性に関する情報を収集するために発信者にフォームを提示することができる。発信者は、アプリケーションまたはウェブサイトを介して、電子メールおよび携帯電話番号などの個人の連絡先情報の入力を要求されてもよく、ビデオ通話と共に、または放送中に発信者なしで見られる、ビデオまたは静止画像をアップロードすることを要求されてもよく、またアップロードされたビデオまたは静止画を説明することを要求されてもよい。
【0035】
一実施態様では、発信者がその番組に対して決定された適切な年齢よりも下の場合、発信者キューシステムは、発信者がライブビデオ番組に参加することを自動的に拒絶することができる。発信者は、アプリケーション、アップロードされたメディア、またはビデオ発信者装置14のビデオを通して不適切なコンテンツを含むような、プロデューサによって設定された他の理由のために、発信者キューシステムによって拒絶される可能性がある。発信者は、制作会社との間に悪い履歴があると拒絶される場合がある。この実施態様では、制作会社の発信者の履歴は、将来の参考のためにデータベースに格納され、また現在の通話参加型番組のために発信者を優先順位付けするのに役立てる場合もある。
【0036】
サーバ12によって提示されるフォームを通じて、発信者は、発信者が使用したいIPビデオアプリケーションと発信者のビデオアドレスを、アプリケーションまたはウェブサイトを通して選択することができる。さらに、発信者は、ビデオ発信者装置が発信者キューシステムのシステム要件のすべてを満たすことを保証するために、待ち受けルームサーバへの接続をテストすることができる。アプリケーションまたはウェブサイトを使用して、ライブビデオ番組への参加に選ばれることを見越してヘッドポジションを調整することができ、また、発信者がビデオ通話に使用している照明またはサウンドの品質チェックを行うことができる。
【0037】
さらに、待受ルーム16は、ショーアカウントに加入したり、ショースタッフまたは他の視聴者と対話したり、ショーコンテンツに投票したり、ソーシャルメディアポストを介してショーオフカメラにコメントする機会を発信者に提供することができる。待受ルーム16で通話を設定している間に、発信者キューシステム10は自動的に接続情報を評価し、発信者のスクリーンショットを取得し、それは、他の発信者データと共に、番組オペレータ(プロデューサ、審査者、またはホスト)に利用可能にされる。
【0038】
一実施態様では、発信者キューシステム10は、待受ルームサーバ12と通信するキュー管理モジュール18を含むことができる。キュー管理モジュール18は、待受ルームサーバ上の仮想マシンであってもよく、別個のプロセッサ、1つ以上のビデオモニタ、およびユーザインタフェースを含むことができる。一実施態様では、プロデューサ、独立した審査者、またはライブビデオ番組のホストなどのオペレータの1人は、キュー管理モジュール18を介してビデオ発信者からの情報にアクセスし、監視し、または対話することができる。キュー管理モジュール18は、待受ルームサーバまたは待受ルームサーバに関連するデータベースからの発信者情報をソートし、複数のビデオ発信者装置から受信した入力に基づいてキュー内の複数のビデオ発信者装置14及びオペレータからの決定に優先順位を付けることができる。
【0039】
図1に示すように、一実施態様では、発信者キューシステム10は、キュー管理モジュール18と通信する通話追跡モジュールまたはプロデューサ通話追跡モジュール19を含む。通話追跡モジュール19は、事前スクリーニングの目的で、待受ルーム16内の複数の発信者装置14と直接通信することもできる。一実施態様では、通話追跡モジュール19は、発信者によって提示された情報を取得し、キュー内の複数のビデオ発信者装置の少なくとも1つを事前スクリーニングできる、審査者によって使用される少なくとも1つのディスプレイ上のグラフィックユーザインタフェースを含む。通話追跡モジュール19は、キュー内の複数のビデオ発信者装置に優先順位をつけてもよいし、キュー管理モジュール18にビデオ発信者キューをどのようにソートして優先順位付けするかを指示してもよい。他の実施態様では、審査者は、複数のビデオ発信者装置の少なくとも1つを事前スクリーニングできる審査者によって使用される少なくとも1つのディスプレイ上に独自のグラフィックユーザインタフェースを有し得るキュー管理モジュール18と直接通信することができる。また、審査者は、複数のビデオ発信者装置から収集された情報を検討し、あるいは複数のビデオ発信者装置の異なる発信者と通信した後に、キューを再度優先順位付けすることもできる。
【0040】
図4Aは、プロデューサまたは審査者のウェブサイトとなり得る、ディスプレイ上のユーザインタフェースを示す。プロデューサユーザインタフェイスを使用すると、プロデューサはキュー内の発信者を並べ替えることができる。一例では、プロデューサは、発信者を並べ替えたり削除するため、「先頭に移動する」、「下に移動する」、「最後尾に移動する」、および「キューから削除する」などのユーザインタフェイス上のボタンを使用する。他の例では、プロデューサまたは審査者は、発信者の優先順位を並べ替える、ドラッグアンドドロップ、タッチスクリーン操作、または他の任意のインタフェースを介して優先順位を管理することができる。プロデューサユーザインタフェースは、プロデューサが発信者キューをフィルタリングしたり、発信者に関する情報または発信者が接続しようとしているビデオ通話ショーについての情報を見ることを可能にする。一実施態様では、プロデューサユーザインタフェースは、プロデューサが発信者と直接通信することを可能にできる。
【0041】
図4Bは、強調表示された特定の発信者に関する情報を含む、プロデューサユーザインタフェースに関する追加情報を示す。プロデューサユーザインタフェースは、プロデューサが
図4Bに示すような5スターシステム上で発信者を評価することを可能にする。任意の種類の評価システムを使用することもできる。
【0042】
図4Cは、利用可能な通話コンピュータ22を発信者に割り当てる機能を含む、プロデューサユーザインタフェース上の追加機能を示す。
図5に示すように、プロデューサまたは独立した審査者は、審査者ユーザインタフェースを介して発信者と直接通信することもできる。審査者は、ウィンドウとスピーカを通して発信者を見聞きすることができ、発信者の情報とメモを見たり、編集したり、または入力することができる。
図5に示すように、審査者は発信者を評価することもできる。発信者の評価は、将来の参考のために保存することができる。
【0043】
システム10は、ライブビデオ番組のビデオ通話を確立するためにキューの先頭のビデオ発信者装置と接続する1つまたは複数のビデオ通話中央処理ユニットまたは通話コンピュータ22を含むことができる。通話コンピュータ22は、仮想マシンであってもよいし、発信者キューシステムのオペレータによって決定されるように1つのビデオ通話装置にそれぞれ接続するプロセッサを備えた専用マシンであってもよい。
【0044】
発信者キューシステム10は、
図1に示すように、キュー管理モジュール18と通信する発信者データベース24を含むことができる。発信者データベース24は、複数のビデオ発信者装置から受信した入力を待受ルーム16に格納し、複数のビデオ発信者装置のキューデータを格納することができる。発信者データベース24は、キュー管理モジュール18から受信したビデオ発信者の任意のカテゴリまたはランキングを格納することもできる。別の実施態様では、発信者データベース24は、待受ルームサーバ12から直接受信されたデータを格納することができる。通話追跡モジュール19は、発信者情報を発信者データベース24に格納することをキュー管理モジュール18に指示することができる。発信者データベース24は、発信者履歴を格納することができる。一実施態様では、複数のデータベースがシステムに関連付けられており、データベースから読み出された、またはデータベースに書き込まれたデータはすべてモジュール式であり、読取りまたは書込みが行われる個々のデータベースの識別を可能にする。
【0045】
別の実施態様では、発信者キューシステム10は、キュー管理モジュールと通信する発信者取得技術(CAT)サーバ26を含む。CATサーバ26は、キューの先頭のビデオ発信者装置14に関連する情報を受信し、キューの先頭にあるビデオ発信者装置をビデオ通話中央処理ユニットまたは通話コンピュータ22に(手動または自動で)接続する。CATサーバ26に送信される情報は、発信者ハンドル、一意の識別子、発信者が議論したい対象または話題、発信者の位置、ビデオアプリケーションなどの一意の発信者情報を含むことができる。CATサーバ26は、
図1に示すように、発信者データベース24および待受ルームサーバ12と通信することもできる。
【0046】
さらに別の実施態様では、
図1に示すように、システム10は、CATサーバ26およびキュー管理モジュール18と通信するディスパッチャ27を含むことができる。ディスパッチャの役割は、利用可能な通話コンピュータ22をキューの先頭の発信者に自動的に割り当てることである。割り当てられた通話コンピュータは、発信者によって選択されたビデオアプリケーションをサポートするタイプであってもよい。ディスパッチャ27は、通話コンピュータが新しい発信者に利用可能であるときに、CATサーバ26から情報を受信し、キュー内の次の発信者の接続情報のキュー管理モジュール18からの情報と対にする。一実施態様では、ディスパッチャ27は、CATサーバ26に指示して、通話コンピュータ22を起動して、ビデオ発信者装置14への通話を終了する。特定の実施態様では、発信者装置に提供されているライブ番組の任意のストリーミングビデオは中断され、発信者は、それらが放送に参加するために通話コンピュータに接続されようとしていることを知らされ得る。プロデューサの要望に応じて、発信者装置が通話コンピュータに接続される前に、待受ルームサーバによって提供されている任意のコンテンツが抑止され、最小化され、または隠されることがある。ビデオ発信者装置14が通話コンピュータ22に接続されると、発信者がライブビデオ番組中に放送できるように、発信者はビデオ通話センター(以下を参照)のバックエンドに転送される準備ができる。
【0047】
待受ルームサーバ12には、インターネットを介して使用するためのビデオおよびオーディオ信号を符号化する1つまたは複数のエンコーダ30を介して番組のコンテンツを示すビデオオーディオ信号が供給される。これらのビデオおよびオーディオ信号は、発信者に情報を提供するために挿入されたリターンテキストまたはグラフィックオーバーレイ31を有することができる。いくつかの実装形態では、これらの項目の順序は、エンコーダ30が最初となり、リターンテキストオーバーレイ31が2番目となるように、逆にされる。あるいは、番組ビデオフィード32が仮想マシンからのものである場合、エンコーダ30、リターンテキストオーバーレイ31、および番組ビデオフィード32の3つのアイテムすべてが、単一または複数のサーバに配置されてもよい。
【0048】
別の実施態様では、プロデューサは、発信者が入力したデータを使用して、プロデューサ通話追跡モジュール19をビデオ発信者装置14に接続することによって、キュー内で発信者を事前スクリーニングすることができる。これにより、プロデューサは、有望な発信者と事前に面接し通話コンピュータサブシステム内の位置を使用して、発信者にコミットする前に、基本的な品質チェックを実行することができる。このインキュースクリーニングを使用して発信者が事前スクリーニングされると、発信者はプロデューサによって決定された位置のキューに戻される。
【0049】
発信者キューシステムは、以下に説明するようなビデオ通話センターシステムに接続するフロントエンドシステムである。キュー操作全体、または発信者キューシステムの管理モジュールまたはサーバは、クラウド内で動作する仮想マシンであり得ることを理解されたい。発信者キューシステムとビデオ通話センターシステムとの間の接続を理解するために、一実施態様では、
図1に示すようなCATサーバ26が、
図6に示すビデオ通話中央処理ユニットまたは通話コンピュータA(通話コンピュータ22がブロックAとして示されている)に接続することができる。次に、ビデオ通話センターの一例について説明する。
【0050】
ビデオ通話センターのプロセス及びシステムは、多数の同時ビデオ発信者から、テレビ放送されるテレビ用ビデオ番組をコスト効率良く制作することができる。関連するビデオ通話テキストオーバーレイは、放送中に多数の同時発信者を追跡及び識別するのに役立ち得る。特定の実施態様においては、出演タレントは、タッチスクリーンで選択された発信者のビデオミキシングを行うことができる。ビデオ発信者の関連する音声の切り替え及び会議開催を、特殊な切り替え制御装置によって行うことができる。
【0051】
ビデオ通話センターのプロセス及びシステムは、今日の細分化された映像配給で利用可能な比較的少人数の視聴者でも可能な低レベルの経済力で対応できるビデオ通話参加型テレビ番組の開発を効率的に可能にすることができる。生のビデオ通話参加型番組の制作は、トークラジオで見られるようにプロデューサと出演タレントを含め、僅か二人で実施することができる。
【0052】
プロデューサは、入ってくる個々のインターネットビデオ通話を審査及び調整し、かつ各通話に対して文字情報(即ち:「シカゴ在住のビル」)をコンピュータビデオディスプレイに挿入し、これにより、放映中にビデオ通話を発信する際にすぐに必要になる情報を出演タレントに伝達する。一部の実施態様では、コンピュータビデオがテレビジョンビデオに変換される前に文字を挿入することができる。
【0053】
出演タレントは、タッチスクリーン(及び/又は会議用ミキサー制御装置)及び特殊な音響機器によって放映される通話を物理的に選択することができる。画像に埋め込まれた文字情報を用いて、出演タレントは、一切の他の情報なしで、タッチスクリーンをタッピングして、新たな発信者にスムーズに移行することができる(即ち:「今からビルが通話に出ます。こんにちは、ビル。シカゴはいかがですか?」)。
【0054】
本システムは、複数の主な構成要素を有し得る。
図6に示されているように、ブロックA(A1及びA2)は、各ビデオ発信者に対してリアルタイムで次の動作を行うことができる2つ以上のビデオ通話中央処理ユニット(ビデオ通話CPU)(以降、ビデオ通話CPUの必要な機能を実施する仮想マシンを含む):
a)インターネットを介してビデオ通話(関連する音声を伴う)を発信又は受信すること、
b)発信者(即ち、シカゴ在住のビル)に対して選択された文字識別又はビデオ通話文字オーバーレイを生成し、このような文字を手動又は自動入力で通話映像に配置すること、
c)文字を含む通話映像が生のテレビジョン制作に使用可能なビデオ信号に変換される前に、ビデオのサイズ及び位置をスクリーン上で選択すること、
d)文字を拡大・縮小して、スクリーンの解像度に一致するようにすること、
e)ビデオ通話(ビデオ通話アプリケーションからのものを含む)についての埋め込まれた情報を収集して、このような情報を他の通話特性と共にデータベースに保存するための準備をすること、
f)b(上記)から選択された文字識別を他の通話特性と共にデータベースに保存するための準備をすること、
g)データベースへの保存及びタレント用の別のディスプレイの両方の準備としてリアルタイムでのプロデューサの注記の入力を可能にすること、
h)全ての情報をローカルデータベースに保存すること、
i)異なる中央処理ユニットよって動作するデータベースと通信して、このデータベースに情報を保存すること、
j)ローカル又は遠隔データベースに以前に保存された情報を表示すること、
k)音声を発信者に戻すこと、
l)ビデオを発信者に戻すこと、
m)ベースバンド又はIPのいずれかによって、他の器材に提示するための音声信号を出力すること、及び
n)音声及び/又はビデオ出力のためのタイミング基準を受信して、それらの信号を基準にロックすること。
【0055】
一部の実施態様では、上述の機能を果たす通話CPUは、出演中又は出演の準備が行われているそれぞれの個別の発信者専用とすることができる。通話CPUの数は、特定の出演申し込みでの審査プロセス及びキューにおける待機に望ましい通話の数によって変動する。
【0056】
ブロックBは、テレビジョンビデオ変換器であり、CPU/ブロックA(通話文字オーバーレイを含む)の標準的なコンピュータビデオ出力(例えば、DVI又はVGA)によってビデオの選択された部分を取り出して、このビデオを、シリアルデジタルインターフェイス(SDI)又はIP接続により通常のテレビジョン制作機器、例えば、ビデオによって使用可能なテレビジョンビデオ信号に変換する。ビデオ変換器は、ロッキング源を受信する機能も有し、出力を残りのシステムと同期させる手段も有する。ビデオ変換器は、スタンドアロン装置としても良いし、又は追加のプロセスもしくは基板としてビデオ通話CPUの容器内に収容しても良い。好ましい実施態様では、テレビジョンビデオ変換器は、各CPU専用とするが、様々なビデオ通話のフィードは、1つのテレビジョンビデオ変換器による処理のためにサブスイッチによって予め選択することができる。これは、出演タレントが利用できる通話の選択肢の数を制限するが、必要なテレビジョンビデオ変換器の数を減少させる。
【0057】
ブロックCは、テレビジョンビデオミキシング装置であり、多数の通話CPU及び関連するテレビジョンビデオ変換器源、又は制作に必要な他のビデオソースからの様々なテレビジョン画像の選択を可能にする。これによって、スクリーン上に同時に表示され、次のディスプレイに対してなだらかな移行を生じさせる多重信号を使用できる。テレビジョンビデオミキシング装置は、制御装置Jを介して自動制御によって制御される。ブロックCのビデオ出力は、送信の準備としてブロックFに進み、(コンピュータが受け入れることができるビデオ形式に戻された後に)各ビデオ通話CPUに直接戻る、又は文字作成システム(ブロックL)によって現在放映中の画像及び発信者への文字情報の両方を発信者に供給する。
【0058】
ブロックDは、タッチスクリーンディスプレイ選択装置であり、出演タレントが使用して、ブロックCによって直接、又はホスト自動化モジュール(ブロックS)のスクリプティングシステム及び関連ビデオ及び/又は音声リレー(ブロックR1、R2、Q1及びQ2)を介して利用可能にされたブロックA及びブロックBから得た多数の発信者から出演する次の発信者を選択する。タッチスクリーンの多数のボックス内のビデオは、各待機発信者からのものであり、このような各発信者のビデオは、ブロックA(c)からの通話文字オーバーレイ識別子(シカゴ在住のビル)を含む。また、タッチスクリーンディスプレイは、ダウンストリームマスター制御コマーシャル挿入装置への信号移行と同様、予め録画されたビデオ、静止画およびオーディオクリップの選択を可能にする。
【0059】
ブロックEは、特殊な音声ミキサーであり、全ての発信者が、互いにかつタレントの音声を聞くことができるが、発信者自身は聞くことができないように個別の音声を各ビデオ通話CPUに(従って、個人の発信者にも)戻すことができる。これは、発信者に戻る該発信者の声の非常に困惑する著しい遅延となり得る、インターネットビデオ発信における様々な処理及び送信の遅延のために必要である。このような個別の戻し音声のフィードは、当業界では、音声マトリックス又は「ミックスマイナス」として知られている。
【0060】
ブロックFは、ビデオ配給業者に生で送信するための最終の音声及びビデオ信号を準備する符号化プロセス/ユニットである。代替の実施態様では、ブロックFは、ビデオミキシング装置、ブロックCの出力段階で組み入れられる。
【0061】
ビデオ配給業者は、音声、ビデオ、及び/又はマルチメディアコンテンツを制作し、及び/又は消費者に直接的に又は卸売業者として間接的に配給するエンティティを含み得、そのような配給は、ブロードキャストテレビジョン、ケーブルテレビジョン、衛星テレビジョン、電話システム、データ、IPビデオ、インターネット、及び有線又は無線手段を使用する任意の他の配給形態を介するものである。
【0062】
ブロックGは、ビデオ通話データベース用の別のCPU、ビデオ通話CPUに対する任意のプロデューサ中央制御装置、及びプロデューサによって承認された通話をホスト自動化モジュールに示す目的のための通話CPUとホスト自動化モジュール(ブロックJ)の間の通信ポイントである。現在のショーとショー設定を特定するだけでなく。
【0063】
ブロックHは、発信者の話題又は特徴及びテレビ番組を調整するために必要な他の情報に関するプロデューサからの文字メッセージを含むタレント用の情報スクリーンである。このようなメッセージは、ビデオ通話データベース、ブロックGから取り出した発信者情報も含み得る。
【0064】
ブロックIは、出演タレントを撮影する1つ以上のビデオカメラ、又はその時点で制作されている番組に関連した他のビデオソースである。
【0065】
ブロックR1及びR2は、プロデューサによって通話が承認され、リレーを閉じ、ビデオが通過可能になるまで、入ってくる通話映像を遮断するビデオリレースイッチである。他の実施態様では、リレースイッチは、自動制御を介して制御されるシリアルビデオスイッチャ、またはIPビデオストリームが選択(またはミュート)されることを可能にするシステムと置き換えられてもよい。
【0066】
ブロックQ1及びQ2は、プロデューサによって通話が承認され、リレーを閉じ、音声が通過可能になるまで、入ってくる通話音声を遮断する音声リレースイッチである。他の実施態様では、これらの音声リレースイッチは、アナログ音声スイッチャ、またはデジタル音声処理エンジンに組み込まれた機能によって置き換えられてもよい。
【0067】
ブロックJは、タレントが、望ましい場合に多数の発信者の音声及び/又は映像を追加する、必要に応じて1人の発信者を音声システムに復帰させる、又は必要な場合に全ての発信者のビデオ及び音声を中断することを可能にする人間工学的に設計された特殊な会議用ミキサー制御装置、又は自動制御システムHost Automation Tool Module(HAT)である。会議用ミキサー制御装置は、音声及びビデオの両方を取り扱うこともできる。ブロックEは、音声(ブロックQ1及びQ2)及び/又は映像(ブロックR1及びR2)信号のオンオフを制御する音声ミキサーの前に一連のリレーを有し得る。一部の実施態様では、音声制御信号を送信することにより、出演タレントの制御装置(ブロックJ)は、音声ミキサーの前に音声及び/又は映像を公開又は遮断する一連のリレーを(ホスト自動化ツールモジュール(ブロックS)(HAT)の様々なスクリプトによって)駆動させるように設計することができる。受信を中継する制御信号は、ホスト自動化ツールモジュール(HAT)からのシリアル/RS232又はUSB制御データとすることができる。従って、音声のオンオフの切り替えは、ミキサーの前で行うことができる。
【0068】
ブロックKは、ブロックC、ビデオミキサーのテレビジョンビデオ出力をコンピュータによって処理することができるビデオに変換する。一部の実施態様では、この機能は通話コンピュータブロックAに含まれる。
【0069】
ブロックLは、文字メッセージオーバーレイを生成してブロックKからのビデオに追加し、このビデオが、全てのビデオ通話CPUに戻される、従って発信者への戻しビデオとして戻される。一部の実施態様では、ビデオを発信者に戻すプロセスは、テレビジョンビデオをアナログに変換すること、文字を挿入すること、及び発信者に返信するために組み合わせ画像をコンピュータビデオに変換することを含むことができる。一部の実施態様では、これはシリアルデジタルストリームで行われる。他の実施態様では、この機能は通話コンピュータブロックAに結合される。
【0070】
ブロックPは、プロデューサ制御点であり、ビデオ通話CPUにおけるビデオ通話を直接、又は任意の制御CPUを介して監視及び制御する機能を備え、この機能は、発信者文字オーバーレイの入力、及びビデオ通話CPUからの、又は各ビデオ通話CPU専用である場合はテレビジョンビデオ変換器からの(発信者文字オーバーレイを含む)ビデオ出力の連続的なビデオ監視を含む。入ってくる音声は監視され、戻し音声は、各発信者とコミュニケーションをとるためにプロデューサが中断することができる。プロデューサPCはコンバータBを有し、プロデューサと共に作業するホストによって最後の瞬間のウェブサイトが放送中に選択されるように、スイッチャCに供給することができる。
【0071】
図7に、インストールされたビデオ通話センターシステムの一実施態様が示されている。
【0072】
図6に示されているように、放映中は、TVビデオ通話システムは、プロデューサと出演タレントの2人によって操作されることになっており、発信者の負荷又は番組の複雑さによって追加のプロデューサを必要とすることがある。プロデューサは、ブロックP、プロデューサ制御点(
図9に図示)で、入ってくる通話を審査し、発信者文字オーバーレイ(シカゴ在住のビル)を決定して入力し、そしてブロックHで示されるディスプレイで見ることができるように話題及びタレントへの他の注記を入力する。コンピュータから入ってくる音声は増幅することができる。プロデューサは、通話及び文字オーバーレイを確立するときに、スイッチの「監視」側を使用して発信者の話を聞く。プロデューサは、準備ができたら「放映」に切り替えることができる。一部の実施態様では、ハードウェアスイッチは、通話CPU内でソフトウェア「GO」スイッチと代えてもよく、通話CPUが、通話が「承認」されていることをホスト自動化モジュール(複数可)に伝達した後、ホスト自動化モジュールが、適切な音声及びビデオリレーを閉じて、ホスト及びビデオミキサーに通話を利用可能にさせる。
【0073】
一部の実施態様では、
図9に示されているように、プロセスは、以下のようにすることができる:
1)通話を受け取ったときに、プロデューサが、文字入力ボックスに市、主題及び発信者の氏名を入力する。プロデューサは、話題、又は任意の適切なその他の関連情報も含めることができる(
図9の「入ってくる通話の前処理」)。
2)発信者情報を、入ってくる発信者の画像の所定の位置に所定のフォントで(ドロップシャドウ及びロゴオプションを用いて)迅速に表示する(
図9の「画像の設定」)。
3)画像を切り取ってテレビジョンビデオに変換する。発信者情報を常に画像の一部とすることで、ペースの速いショーで、どの発信者かという質問を排除することができる。さらに、タレント及び文字への後の正確な入力を確実にする助手が必要ない(
図9の「放映準備ができた画像」)。
【0074】
図7~9は、
図10に示されている構成を反映している。入ってくるビデオ/音声信号は、トグルスイッチに向けられる。次に、音声信号は、音声リレー及び音声ミキサーに向けられ放映される。
図10は、戻し音声信号も示す。同様に、ビデオ信号は、音声リレー及び音声ミキサーに向けられ放映される。戻しビデオ信号は、システムによって通話CPUにも向けられる(
図10には不図示)。
【0075】
図16に示されているように、出演タレントは、自身のタッチスクリーン上の出演可能な発信者の画像及びビデオ発信者文字オーバーレイを見て、望ましい発信者の画像をタッピングして出演が望ましい次のビデオ発信者を選択する。ここで、この発信者が出演する。ブロックJ、特殊な音声会議用ミキサー制御装置によって追加の発信者からのビデオ及び/又は音声を選択することにより、出演タレントが、多数の別の発信者を放映中の会話に参加させることができる一方、該出演タレントは、参加している発信者の多数のビデオ画像の中から独自に選択する。出演タレントは、次のビデオ発信者に移る準備ができたら会議を中立にする。タッチスクリーンによる画像の選択に加えて、タレントのビデオ画像の選択は、ブロックE内のリレーによって可能になる音声作動式切り替え法と音声が続くビデオとの組み合わせによって一部自動化することができる。
【0076】
ビデオ通話が、ビデオ通話CPUで受信されると、発信者に応対したプロデューサが、発信者文字オーバーレイの文字をスクリーンの一部に入力し、このような文字は、ビデオ通話CPUのスクリーン(複数可)のビデオ発信者部分におけるビデオ発信者の上の所定の位置に表示される。このような文字は、その目的のために特別に設計されたスクリーン上のボックス内に入力する、又はデータベースフォームに入力することができる。いずれの場合も、文字は、入力されるとボックス/フォーム、及び発信者のビデオ上の両方に出現する。発信者の識別情報が、利用可能な通話データから取り出され、データベースウィンドウのセルとしてプロデューサの制御スクリーン上に示される。発信者に関する追加の関連情報、法的免責事項を、プロデューサがデータベースフォームに入力することができる。話題の情報及び出演タレントの注記も、データベースフォームに入力されるが、タレントへのこのような情報は、タレントの情報スクリーン、(H)に即座に送信される。発信者識別情報が、中央データベース(G)の検索を自動的に開始させ、存在する全ての情報が、プロデューサが通話審査プロセスで使用するためにビデオ通話CPUでデータベースフォームに戻される。ビデオ通話CPUでデータベースフォームに入力された新しい情報は、通話が終了すると中央データベースに保存される。追加の関連する番組の詳細、例えば、日付、放映時間、ショーの名称、タレント、プロデューサが、ログインで入力され、各データベースエントリ内に保持される。
【0077】
ビデオ通話文字オーバーレイは、従来の文字作成機操作者及び関連した制作アシスタントの必要性をなくし、ペースの速いショーの最中に誰が通話しているかの混乱が生じないようにする。従来、テレビジョンの文字は、テレビジョン型ビデオの切り替えプロセスの最中又は後に挿入されるため、入ってくる通話とその通話に付される氏名との間の調整が必要である。本実施態様では、文字は、入ってくるビデオ通話を処理しているコンピュータの内部で挿入され、その後コンピュータビデオがテレビジョンビデオに変換される。これにより、文字は、プロセスの間中、発信者の画像に付されたままである。
【0078】
出演タレントがタッチスクリーンの発信者選択を使用することにより、通常は、遠隔ビデオのタレントの画像を切り替える技術ディレクタが必要なくなる一方、出演タレントに、ビデオタッチスクリーン及びカスタマイズされた音声会議用ユニットによって番組のコンテンツの流れを制御させる。
【0079】
会議用ミキサー制御装置(
図6のブロックJ)は、人間工学的に設計することができる。これにより、出演タレントが、カメラから下を向かずに各発信者のビデオ及び/又は音声のオンオフを制御することができ、しかも誤ったボタンを押す可能性が低下する。
【0080】
一部の実施態様では、プロデューサ-発信者通信は、
図11に示されているように通信マトリックスを介してもよい。発信者取得ツール(CAT)は、発信者データを記録し、検索し、それを通話審査者、制作スタッフに提示する処理を合理化するために含まれる。トグルスイッチは、プロフェッショナル通信マトリックス(ClearCom又は
図11のComms)、及びサーバを介して通話CPU上で動作しているCAT上のソフトキーに置き換えることができる。通話プロデューサは、CATスクリーン上でGOをクリックすることで通話を承認することができ、CATサーバを介してシリアルメッセージをHATに送る。HATは、メッセージを送って、適切なビデオリレーを閉じ、通話をホスト及びスイッチャに対して利用可能にさせる。プロデューサがトグルを放映に切り替える場合には(
図18~27も参照)、現在、リレーは閉じている。同様に、音声信号は、放映される音声リレー及び音声ミキサーにも向けられる。
図11は、戻し音声信号も示す。戻しビデオ信号は、システムによって通話CPUにも向けられる(
図11には不図示)。
【0081】
図12に示されているように、キー/ボタンは、市販の柔軟な入力システム上にカスタム配置することができ、該入力システムは、快適な手の位置のために修正されて、人間工学的に設計された会議用制御装置パッドを形成している。この入力システムは、一方又は両方の手の指の下に配置される一連のスイッチ又はスイッチ制御部を含み得、いくつかの選択されたスイッチを押すと、これらのスイッチに関連したビデオ及び/又は音声が、個々に又は会議として放映される。この入力システムは、切り替えユニットの人間工学的設計により、出演タレントが放映されている間に手がユニットに配置されたときにエラーを防止できるように各指の間にピン100を有し得る。他の実施態様では、
図11に示されているように、ブリッジ200及び/又はアクティブキー間の隆起(raised bumps)をピンの代わりに使用して、人差し指と中指の正確な位置を保障する触知可能な警告を実現することができる。
【0082】
フットペダル及び/又は親指の圧力(
図14に図示)による二次ハードウェア又はソフトウェアのラッチ及び解除を使用して、意図するビデオ及び/又は音声スイッチが間違いなく追加されるようにし、かつ全ての不所望のビデオ及び/又は音声の承認を可能にすることができる。
図12~
図14にさらに示されているように、部分球形(
図13の300)及び成型された掌の陰刻鋳造(
図14の400)を別々に又は組み合わせて使用して、手の適切な配置を支援して確実にすることができる。
【0083】
一部の実施態様では、会議用制御装置パッドは、個々の外部からの発信者、例えば、発信者A、発信者B、発信者C、発信者D、発信者E、発信者Fなどの選択を行うことができる。この選択は、任意の受信発信者を含み得、選択される発信者の人数は、1人、2人、3人、又は出演タレントの望む任意の人数とすることができる。一部の実施態様では、会議用制御装置パッド及び関連するソフトウェアは、出演タレントが同時に2人以上の発信者を出演させるように変更することができる。一部の実施態様では、会議用制御装置パッド及び関連するソフトウェアは、出演タレントが多数の発信者を同時に出演させると共に、選択された残りの発信者を待機させることができるようにする。
図13~
図15に示されているように、放映画像は、出演タレントに加えて、多数の通話に亘って居続け得る主要発信者又はメイン発信者を示し、さらに、現在の発信者の第3の画像を示すか、あるいはメイン発信者と現在の発信者のみを示す。これにより、例えば、政府の役人又は著者を発信してきたメインゲストとして容易に招き入れることができ、該メインゲストと共に他の発信者を出演させることができる。
【0084】
会議用制御装置パッドは、配置を容易にする多数の一次ボタンを掌型の下に有する。
図12~
図14に示されているように、同じ名称の通話CPUからの音声及びビデオを制御するために、8つのボタンにA~D及びW~Zを付すことができる。発信者は、適切なビデオ/音声入力及び送信機能を有する任意の装置、例えば、コンピュータ、タブレット、スマートフォン、又は他のモバイル装置から接続することができる。ボタンは、同じ色、例えば、緑色にすることができる。加えて、同じ要領で付された異なる色、例えば、黄色の8つの他のボタンも存在し得る。1つの一次ボタンが押されて放されると、その通話コンピュータに関連した発信者が映し出される。同時に2人の発信者を出演させるためには、二次発信者(黄色の)ボタンを押し下げて保持し、一次発信者ボタン(緑色の)ボタンを押し下げて保持し、両方のボタンが解放されると、この組み合わせキー選択により、適切なソフトウェアが起動して、音声リレーを開き、その組み合わせ用に予め設定されたビデオ切り替えプロセスを開始する。一部の実施態様では、最初の発信者シーケンスがいったん開始されると、出演タレントは、第2のキーを使用することができ、第2のキーは、別の発信者のキーと組み合わせて押さえられる場合には、発信者を放映シーケンスに加えるか、又は逆に、発信者をシーケンスから取り去る。これが発生すると、シーケンスは、新しい発信者の数に適切なシーケンスに変化(デフォルト設定)する。
【0085】
一部の実施態様では、トリガは、実際はキー/ボタンの解放時に発生する。これにより、出演タレントが、生のショーの最中に、自身の指を適切なキーの上に載せて次の発信者の出番の準備をし、そして次の事象を引き起こすのに適切な時機を待つことが可能となる。少なくとも1つの追加のボタン/キーが存在し得る。このボタン/キーは、発信者の音声及びビデオを停止し、ビデオ信号をホストに即座に戻すことができる。このボタン/キーを使用して、通話を終了させることができる。
【0086】
TVビデオ通話システムは、多数の通話CPU又は仮想同等物に接続された多数の発信者を必要とする。結果として、このシステムは、通話CPUによってそれらの発信者装置から多数の別個の音声及びビデオ信号を受け取る。幅広いプロセスが、処理、通話の選択、及び切り替え/ミキシングのために音声をビデオから分離するので、多数のほぼ同一の発信者CPU又は仮想マシン同等物によるこの多数のほぼ同一の受信信号の使用は、システムの設定、試験、及び動作の管理段階の最中の全ての個々の受信音声信号の識別を困難にする。従来、標準的な1000 Hzのトーンを使用して、テレビジョン信号の音声部分を識別して調整している。しかしながら、この場合、多数の同様の信号が全て、同じ1000 Hzのトーンを有し得るため、信号の識別の混乱および遅延が起こる。従って、トーンの同一性が2つの実際に異なる音声信号の識別を困難にするため、2つ以上の入ってくる信号から構成される複合エンド音声/ビデオ生成物(composite end audio/video product)を生成し試験するのが特に困難であり得る。
【0087】
解決策は、各通話CPUの識別のために異なる周波数のトーンを用意することであり、従って、信号が組み合わせられるときに容易に識別可能なコード、又は1つの信号が識別されるときに区別されるトーンの生成が可能となる。このような異なるトーンは、通話CPU内でリアルタイムで生成する、通話CPU内に保存された以前に記録されたファイルからの再生によって生成する、通話CPUによって受信される通話に由来する(通話を送信する)試験コンピュータで生成される信号によって生成する、又は受信通話を生成する試験もしくは消費者コンピュータ内のダウンロードアプリケーションの再生によって生成することができる。
【0088】
加えて、特定の性質のトーンを使用して、通話CPUの特定の群又はバンクを識別することができる。一部の実施態様では、4つのコンピュータの各群を、1人の通話生成者/審査者の制御下でまとめて一団にすることができる。4つの通話コンピュータの1つの群の全てのトーンは、ピアノの「白い鍵盤」、例えば、A、C、E、Gに通常は関連した周波数であり、通話コンピュータの二次「バンク」は、「黒い鍵盤」の周波数、A#、C#、F#、G#によって識別される。この結果、試験がバンクを分離したままにする必要があるときにバンクが組み合わせられてしまうと、即座に不協和音が生じる。
【0089】
図15に示されているように、TVビデオ通話システムは、放映準備ができた画像、画像セットアップ及び入ってくる通話準備を表示するための多数のスクリーンを有し得る。
【0090】
図16は、出演タレントのための制御及びディスプレイセットアップを示す。右側に、ホスト自動化ツール(HAT)は、人間工学的に設計された会議用制御装置に隣接して位置している。
図15は、ステータススクリーン、コンテンツ制御パッド、及び人間工学的に設計された会議用制御装置(上から下)を示す。
【0091】
一部の実施態様では、発信者取得ツール(CAT)は、発信者データを記録し、検索し、それを通話審査者、制作スタッフに提示する処理を合理化するように設計される。CATは、発信者についての重要な情報を解析し、該情報をビデオストリームにオーバーレイすることもでき、これは、ホストのワークステーション及びアウトバウンドビデオの両方に運ばれる。加えて、CATは、種々の一般的なトラブルシューティング並びに開発及び試験の最後の年に開発された初期化ステップをシングルクリックで管理することができる。CATと題されたソフトウェアがこれらの機能の大部分を行うが、実際のCATソリューションは、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせである。
【0092】
一部の実施態様では、特注のウィンドウズ7プロフェッショナルデスクトップビデオ通話CPUコンピュータ(CATコンピュータとも呼ばれる)は、ワークグループシェアリングを介して、アクセスデータベース接続性ソフトウェアを作動し、且つ、発信者データベース、CATソフトウェア、AutoHotKey自動化スクリプト、バッチファイル、及びCATユニットを再イメージあるいは再構成する必要がある事象における種々のインストールユーティリティをホストしているアドバンテックウィンドウズ7コンピュータ(サーバ)に接続される。
【0093】
CATコンピュータ及びサーバは、特定のIPアドレス範囲でネットワークにすることができ、それらとスタジオ内の他のネットワーク化装置の間に分離レイヤを追加する。加えて、CATコンピュータ及びサーバは、同じワークグループで構成される。
【0094】
限定ではなく一例として、CATコンピュータの最初のスタートアップ時に、バッチファイルが作動して、サーバへの接続性を確かにして、サーバ上にある2つのネットワークドライブをマップする。最初のドライブには、その種々のサブフォルダ内にCAT機能性に関する全てのソフトウェアが含まれる。他方のドライブは、「Air Pics」フォルダと呼ばれる。このフォルダは、ショーの最中に使用されるグラフィックをプレロードするためにプロデューサが利用することができる。
【0095】
一部の実施態様では、サーバ又はマップしたドライブへCATコンピュータがアクセス不可能であり、且つ問題がその特定のユニットの外であると決定される事象では、管理者が、サーバに直接アクセスしてログインし、バッチファイルソリューションを作動して、サーバ上のワークグループシェアリングをリセットすることができる。
【0096】
CATソフトウェアが開くと、2つの位置決めスクリプトを作動させて、主要なCATスクリーン、文字オーバーレイ、ビデオオーバーアイピー(VoIP)アプリケーション(例えば、Skype(登録商標))及びそのビデオプレビューが第三者音声監視番組に加えて適切に配置されることを確実にする。初期化が完了した後、ユーザは、(文字オーバーレイが使用するフォント名、色、及びサイズのいくつかの形式構成に加えて、ショーの話題、ホスト名、及び日付などのプロデューサレベルで設定されたショーのメタデータを検索する)ドロップダウンリストからショーの形式を選択し、その名前を入力して、このデータを継続するようにロックしなければならない。これが済んだ後にのみ、発信者情報パネルが利用可能になり、通話を記録することができる。監視局の交代があったり、又は異なるショー形式が入ってくる場合には、ユーザは、このデータのロックを外し、選択されたショーを更新し、再びロックすることができる。ショーのメタデータ及び審査者の名前は、発信者データと一緒に自動的に記録される。
【0097】
一部の実施態様では、CATソフトウェアは、選択されたショーのメタデータに基づいて、予定された発信者リストを抽出することができ、他のショー又は形式に対して確立されている発信者はリストに載せない。
【0098】
通話を記録する処理は、4つのステップに分割することができ、大部分は順次行われる:
*READY-全ての入力されたデータを消去する。READYは、文字オーバーレイをホーム位置(左上)に復旧することができる。READY状態にある場合、発信者情報パネルは緑色である。READYがいったん選択されると、予定される発信者をドロップダウンリストから選択するか又はSkype(登録商標)又は他のアプリケーションのアカウント名又は電子メールアドレスを介して検索することができる。これらの選択肢のいずれも、議論している話題を除いて発信者について予め記録されているどんな情報も埋めるため、処理を著しくスピードアップさせる。これらの選択肢は、相互排他的である:予定されたリストから発信者を選択すると、アカウントデータを介する検索が妨げられ、その逆もまた然りである。これは、主として、データベース接続性ハングアップを回避するためである。
*SET-全ての必要なデータ欄が埋められていることを確認し、もし埋められていないものがあれば、特定のエラーを提示する。全ての必要な条件が満たされると、発信者データは、ショーのメタデータ及び現在の時刻と共にデータベースに記録される。文字オーバーレイは、(チェックボックスを介して略記することができる)発信者の名前及び(いずれかの欄の隣のラジオボタンを介して選択された)位置又は話題で更新される。この時点で、ホストの端末は、全てのスクリーニング及び準備態勢の要件がまだ確認されていない場合があるので、使用するCATコンピュータに属するライン上で「発信者無し」をまだ示している。この状態で、発信者情報パネルは黄色に変わる。
*EDIT-文字オーバーレイを一時的に隠し、ユーザは発信者データに変更を行い、データベースへの入力を更新し、文字オーバーレイを復旧することができる。発信者情報パネルは、この状態でオレンジ色に変わる。
*GO/STOP-多数の機能:
-GO:現在の発信者のデータベース入力を更新し、放映準備ができたものとしてフラグを立てる。加えて、通話の経過時間を計算するストップウォッチを開始し、データベースを5分ごとに更新する。放映準備ができたものとして設定されると、発信者は、ホストの端末上にリスト化され、彼らの名前、位置、及び話題が表示される。通話の経過時間(又はプロデューサレベルで設定された2つの重要度フラグ)に基づいて、特定の色分け選択肢がホスト端末レベルで設定されるため、ショータレントは、誰が最優先であるのか、及び、誰がトークするのに最も長く待機しているのかが分かる。通話審査者は、この時点でもまだ編集することができる。発信者情報パネルは、この時点で赤色である。一実施態様では、GOコマンドは、音声制御/ホスト自動化制御コンピュータに通信され、音声制御/ホスト自動化制御コンピュータは、そのような情報を使用して、通話を放映上に切り替えさせる前に、その通話が放映用に承認されているかどうか判断する。
-STOP:発信者が済んだことを示す。この段階で、現在の時刻が、通話終了入力としてデータベースに記録され、放映準備できたフラグは除去される。任意の発信者注記欄が利用可能であり;これらの注記は、発信者のSkype(登録商標)アカウント又は電子メールアドレスについて次回検索されると、通話審査者に提示され、態度が悪い発信者を放映に戻らせないことを確実にする。注記が入力又はスキップされると、発信者情報パネルはそのデフォルト色に戻る。
【0099】
一部の実施態様では、ホストの端末と同じ情報を全て表示するアクティブ発信者リストがあってもよい。特に、プロデューサが発信者を次の発信者として設定すると、彼らの名前は青色で強調表示されるであろう。注意深い審査者は、特定の発信者について用心するように通知することができるであろう。
【0100】
6つの文字オーバーレイ位置決めボタン(左上が「HOME」と印が付けられている)のいずれかをクリックすることで、発信者の名前及び位置又は話題は、種々の位置においてSkype(登録商標)画像にわたって表示することができる。
*文字オーバーレイの垂直位置は、OVERLAYT.EXE(上)又はOVERLAYB.EXE(下)のいずれかを通話することで調整される。「TEXT TO HOME」と印が付けられたボタンを押すことで、オーバーレイを左上位置に復旧する。
*その後、文字オーバーレイ上のグラフィック文字を左詰め、中央、又は右詰めに修正することによって水平方向を変更させる。
*文字は隠すこともでき(発信者のデータを編集する際にデフォルトで行われる)、これは、発信者用の代わりにメディア用にCATコンピュータを使用している場合に有用である。
*文字オーバーレイ位置決めの微調整は、「UNLOCK TEXT」ボタンを押すことによって達成することができ、これにより、ウィンドウの境界あたりに4つの白いドットが表示され、ユーザはウィンドウを好きなところにどこでもドラッグすることができる。「LOCK TEXT」を押すと、これらのドットが隠され、ユーザが文字を誤って移動させることを防ぐ。
トラブルシューティングをスピードアップするように設計された機能、開発の最後の年にわたって直面した一般的な問題への応急措置、又は必要に応じたユニット隔離。
*Reset Video Converting Application:ビデオ変換ソフトウェアを終了し、それをそのデフォルトスクリーンサイズ及び位置に復旧する。
*Skype(登録商標)(又はIPサービスにわたる別のビデオ/音声)をリセット:可能であれば、Skype(登録商標)を適切にシャットダウンし、Skype(登録商標)上でタスクキルコマンドを実行する。可能でなければ、適切な位置決めスクリプトを呼び出す前にプログラムを復旧する。
*Reset Audio Meter:音声レベルメータプログラムを終了し、それを適切な位置決めスクリプトを呼び出す前に復旧する。
*Turn Skype(登録商標) Off/On:ウィンドウズファイアウォール入力がSkype(登録商標)に属する場合に、ウィンドウズファイアウォール入力を修正するバッチファイルを実行し、選択に応じて接続するプログラムの機能を無効又は有効にする。これは通常、ショー前の試験段階中にユニットを隔離するために使用される。
*Turn Internet Off/On:ウィンドウズファイアウォール入力がTeam Viewer遠隔アクセスソフトウェアは別にして全てのインターネット接続性に属する場合に、選択に応じてウィンドウズファイアウォール入力を修正するバッチファイルを実行する。加えて、これは、Skype(登録商標)に対して、追加された隔離レベルと同じことをする。これは、通常、CATコンピュータが解決不可能な問題を有している事象で使用され、発信者が欠陥審査者ユニット上でピックアップされるイライラを少なくさせる。
*Turn Audio ID Off/On:選択に応じて、特定のCATコンピュータIDが付いたWAVファイルを再生又は停止する。このボタンは、音声ファイルが作動している際には赤色及びピンク色に点滅し、音声ファイルを聞くことができない場合に、それが起きていることをユーザに知らせる。
【0101】
一部の実施態様では、プロデューサのワークステーション上には、以下のプログラムが存在する:
*全てのアクティブ発信者をリスト表示し、通話経過時間よりも優先される優先度フラグをユーザに設定又は消去して、どの発信者がシーケンス中次にくるか又は重要であるかをホストに視覚的に示す。
*プロデューサにホスト位置での小さなスクリーンに短い文字メッセージを送らせて、重要な動作を知らせる。
*ショーのメタデータを話題又は形式用に構成し、CATコンピュータ文字オーバーレイのためにフォント名、サイズ、及び色を全体的に確立する。
*予定される発信者に属するデータを特定のショー又は形式用に入力する。
*全ての放映準備ができたフラグを消去して、ホストに白紙の状態を与える。これは、CATコンピュータのいずれにおける通話も停止させない点に留意されたい。
出演タレントの端末で、プロデューサ(複数可)との通信を支援するために1つ以上のスクリーンがあってもよい。一実施態様では、2スクリーンを使用して、発信者の詳細な情報及び重要なメッセージをホストに提供することができる。そのようなスクリーンは、サーバに直接接続してもよいし、又はLAN経由で1つ以上の別個のCPUを介してサーバに接続してもよい。
*大きなスクリーン上では、ホストビューアを表示すべきであり、これは全ての利用可能な発信者、彼らの位置及び話題のグリッドベースのリストであり、通話経過時間によって設定された色分けスキーム又はプロデューサ-レベルの優先度フラグに従って提示される。
*小さなスクリーン上では、緊急メッセンジャーを表示すべきであり、これは上述したプロデューサからの70字の文字メッセージを示す。
【0102】
図18~27は、CATスクリーン及び制御セットアップの一実施態様を示す。
【0103】
図18では、プロデューサは、発信者ごとに2スクリーンで作業を行う。上スクリーンは、発信者情報と共に文字オーバーレイを配置し、必要時にはビデオセットアップ用に文字オーバーレイを配置するためのものである。下スクリーンは、メタデータを準備し、発信者に戻す音声及びビデオを監視するためのものである。一部の実施態様では、ホスト及びビデオスイッチャーに行くクロップビデオ画像をチェックするための第3のスクリーンがあってもよい。
【0104】
図19では、通話審査者が使用して、通話を取得し、放映用に準備するいくつかの異なるソフトウェアプログラムが存在する。いくつかのプログラムはアクティブであり、通話ごとに調整する必要があり、他のプログラムはバックグラウンドで作動しているが、調整される必要がある場合がある。
【0105】
発信者取得ツールは、発信者データを入力し、文字オーバーレイを設定し、及び他の発信者に対して種々の制御があるユーザ環境を提供するオーバーレイである。
【0106】
VoIPアプリケーション(例えば、Skype(登録商標))は、IPビデオ用に使用される。3つのSkype(登録商標)ウィンドウ:通話を行い、前の発信者を追跡することができる通話制御、発信者に戻しているビデオを見ることができる戻しビデオウィンドウ、及び上スクリーンに設けられる実際の発信者ウィンドウ(ここでは不図示)がある。
【0107】
音声メータは、発信者の音声(下)と戻し音声(上)をグラフで示す。ビデオ変換器ソフトウェアはバックグラウンドで作動しており、例えば、スマートフォン画像が垂直であるが、通常の水平のテレビジョン形式内で放映する場合に、画像準備スクリーン上のグラフィックボックスを調整して、発信者ビデオ画像をトリミングさせる。
【0108】
発信者取得ツール(CAT)は、ショー及び通話審査者のために設定することができる。ショーを設定するため、左上のUPDATEをクリックした後、ドロップダウンバーからショーを選択する(
図20)。プロデューサの情報を入力することができる(
図21)。その後、第1の発信者を設定する準備が整う。これをするため、中央左のREADYボックスをクリックする。これは、プロデューサが発信者データに侵入していることをシステムに知らせる(
図22)。発信者情報を入力するには2つの方法があり得る。まず、発信者情報は、プロデューサによって予め入力しておくことができ、予め入力された全ての発信者のドロップダウンリストから発信者の名前を選択することによってアクセスすることができる。または、各発信者の名前は、予め入力されたリスト上にない発信者ごとに個別に入力することができる。次のステップに移動するには、システムに対する発信者名前、位置、及び話題を入力する必要がある。Skype(登録商標)(又は他の)IPアドレス及び電子メールを得ることは、さらなる連絡に役立つであろう。一部の実施態様では、18歳未満の子供は親の許可なしで応募することができない方針を含み得る。この場合、プロデューサは、カメラ上の親が許可を与えていることを必ず見て、子供が許可を得た場合にボックスにチェックを入れなければならない(
図23)。データが入力されると、プロデューサは、SETボタンをクリックすることができ、文字が上スクリーンの発信者画像にわたって表示される(
図24)。位置を変化させる必要がある場合には、何通りかの方法で文字を調整することができる。文字近くの小さな白いドット上にマウスを置き、スクリーンのまわりに文字をスライドさせることによって、文字を自由に移動することができる。文字がロック解除されると、小さなドットが見えて、移動することができる。文字がロックされた場合、文字は移動せず、小さなドットは見ることができない(
図25)。一部の実施態様では、位置ボタンをクリックすることによって6つの予め設定された位置の1つに文字を配置することもできる。位置は、左上(HOME)、中央上、右上、右下、中央下、及び左下である。文字が小さなドットを用いて手でどのように移動されていても、HOMEボタンは、文字を常に左上に戻す(
図26)。全ての準備が整うと、プロデューサがGOキーを押し、入力されているデータがデータベースに送られ、放映中のタレントの情報スクリーン上と、全ての通話コンピュータCATスクリーンの右下で見られる。GoボタンがSTOPに変わり、発信者情報領域も赤色になるため、通話が放映用に承認されていることが簡単に分かる(
図27)。通話が完了すると、STOPを押し、任意の通話後の注記を入力した後、再開するためにReadyを押す。CATオーバーレイの背後の番組が適所を外れている恐れがある場合、プロデューサは、「最小」ボタンを押すことによってCATを単に最小にし、ディスプレイをスライドして属する場所に戻した後、スクリーンの底部のコントロールバーでクリックすることによってCATオーバーレイを復旧する。
【0109】
CATモジュールは、他のボタンを含み得る:
Hide Text、これは、文字オーバーレイで注意をそらされたくないものが発信者スクリーン上にある場合に、プロデューサが使用する;
Turn Skype(登録商標)Off、これは、他の全てのマシン上でSkype(登録商標)をオフにすることによって、別個のマシンを隔離するようにセットアップの最中に使用される;
Turn Internet Off、Skype(登録商標)が、ウェブを使用しているために、これはSkype(登録商標)もオフにし、試験用にマシンを完全に隔離するために使用される;
Turn Audio ID On/Off、これは、このコンピュータにだけ音声IDを再生し、セットアップ及び試験に使用される。作動している際に赤色に点滅する。
Restart Audio Meter、これはメータを再スタートする。
Restart Skype(登録商標)、これは、Skype(登録商標)をシャットダウンし、ログインも含めて完全に再スタートさせる。プロデューサは、万が一自動ログインが上手くいかず、IPビデオサービスに手動でログインしなければならない場合には、CATの左上でこのコンピュータのSkype(登録商標)名及びパスワードを見ることができる。
Reset Video Converter、これは、ビデオ変換器ソフトウェアを再スタートさせ、上スクリーンの黄色ボックスをその出発位置に戻す。プロデューサは、前の発信者を切り取るために黄色ボックスが変わっている場合に使用することができる。
【0110】
さらに別の実施態様では、上述の発信者キューシステム10は、2人以上の発信者または参加者の間の個別のまたはプライベート/セキュアな接続を可能にすることができる。一実施態様によれば、発信者キューシステムは、無制限の数の発信者が、個人またはデートサービスなどの特定の話題に関心のある別の発信者(知られているまたは知られていない)に接続を希望することを明示可能にする完全なシステムであってもよい。さらに他の実施態様では、発信者キューシステムは、発信者が医師、弁護士、相談員、または他の任意のサービスに接続することを可能にすることができる。発信者キューシステム10で上述したように、キュー内の発信者は、技術的品質チェックと同様に、コンテンツのために事前スクリーニングされてもよい。さらに、個々の接続の実施態様であっても、発信者キューシステムは、発信者をビデオ通話コンピュータまたは個々のまたはプライベートな接続のビデオ会議または音声会議のための別の発信者装置に接続する前に、発信者を優先順位付けおよび事前スクリーニングすることができる。この実施態様では、通話コンピュータ22は、スマートフォン、タブレット、ラップトップ、またはビデオ会議または音声会議が可能な他の装置であってもよい。発信者キューシステムは、発信者を分類し、通話コンピュータまたは別の発信者装置への最適な接続を決定する。システムは、発信者装置または発信者装置を通話コンピュータに接続するための最良のビデオ特性を自動的に決定することができる。
【0111】
別のビデオ通話コンピュータまたは個人またはグループ会議のための通話装置に直接接続する代わりに、発信者は仮想「待受ルーム」に接続する。一実施態様では、待受ルームはローカルまたはリモートサーバによって提供されるウェブサイトである。発信者は、ウェブページボタンまたはハイパーリンクまたは装置上のアプリケーションを介して、ビデオ発信者装置をウェブサイトに接続することができる。発信者装置は、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ、または任意のコンピューティング装置であってもよい。待受ルームのウェブサイト上にいる間に、発信者キューシステムは、発信者にキュー内で優先順位をつけ、発信者を通話コンピュータまたは別の通話装置と照合するために使用される特定の情報を発信者から要求することができる。個々の接続が既知の通話コンピュータまたは発信者装置との間にある場合、システムは、既知の通話コンピュータまたは発信者装置への接続が確立されるまで、待受ルームで最初の発信者を保持する。通話コンピュータが不明またはランダムである場合、要求された情報は、別の発信者と話し合うために発信者の特定の関心または話題に関連する。例示のためのみであり、限定するものではないが、要求された情報は、発信者名、位置、議論の話題、番組にアップロードする媒体の説明、システムにアップロードする媒体、および発信者が通話コンピュータまたは他の発信者装置に接続するのに使用することを希望するIPビデオアプリケーション(例えば、FaceTime、Skypeなど)の選択を含む。他の実施態様では、システムは、発信者装置を自動的にチェックし、発信者装置上に存在するアプリケーション(FaceTimeまたはSkypeなど)を決定することができる。さらに、発信者の装置から出力されるオーディオおよびビデオ信号の品質は、待受ルームのウェブサイトにいる間に、サーバへの接続のテストとともに確認することができる。さらに、発信者が仮想待受ルーム内にいる間に、発信者のビデオ内での位置、接続品質、音質および露光量を確認することができる。
【0112】
システムおよび方法の一実施態様では、情報および発信者ステータスは、話題、番組(または任意の通話参加型番組)を用いた発信者履歴、位置、または他の発信者特性に基づいて分類できるデータベースに伝達される。自動または管理者の介入によって発信者が適切な通話コンピュータまたは別の発信者装置と照合されると、発信者の情報は、ディスパッチャアプリケーションによって、次の使用可能な通話コンピュータまたは発信者のIPビデオアプリケーションを処理できる他の通話装置にルーティングされる。例えば、Facetime通話はアップルコンピュータにルーティングされ、発信者へのアウトバウンド通話は終了される。システムは、通話コンピュータの番号または識別情報、および通話コンピュータがそれぞれサポートするアプリケーションを格納するルックアップテーブルを含むことができる。システムは、発信者のビデオアプリケーションおよび利用可能な通話コンピュータの能力に基づいて、発信者への通話コンピュータの割り当てを最適化することができる。
【0113】
個人または個人的な会議のために接続されたとき、キュー管理モジュール18または通話追跡モジュール19のようなモジュールは、通話審査者承認の対象であり、テキストオーバーレイおよびホスト話題スクリーンに自動的に読み込む、発信者の名前および話題情報を提供され得る。審査者が必要な技術的、内容的および適法性のチェックを完了すると、発信者は通常の方法でクリアされ、適切な通話コンピュータまたは別の発信者装置に接続できるようになる。特定の実施態様では、発信者は話題またはビデオ構成に基づいて互いに自動的に接続される。発信者が個々の会議を終了したい場合、それらは発信者キューウェブサイトに戻され、別の適切な通話コンピュータまたは発信者装置に接続される。特定の実施態様では、発信者装置が切断された場合、または不正行為の場合に、発信者はキューから除外され得る。
【0114】
1つの例では、医者、看護師、保険代理人、販売代理人または他のタイプのカウンセラーなどの専門家またはサービスプロバイダとの約束のための仮想「待受ルーム」に接続することができる。待受ルームのウェブサイト上にいる間、発信者キューシステムは、発信者にキュー内の優先順位を付けるために使用される特定の情報を発信者に要求し、発信者を専門家/相談役の通話コンピュータまたは装置と照合することができる。待機ルームにいる間に、システムは、病歴、健康関連症状、通話の目的などを含む発信者の情報を要求することができる。一例では、発信者の病歴は、発信者キューシステムによってアクセス可能である。システムおよび方法の一実施態様では、情報および発信者ステータスは、話題、発信者履歴、病歴、位置、または他の発信者特性に基づいて分類可能なデータベースに伝達される。この例では、発信者が自身の医療問題に特化した特定の医師または看護士などの適切な通話コンピュータと一致すると、発信者の情報は、ディスパッチャアプリケーションによって、次の利用可能な通話コンピュータまたは発信者のIPビデオアプリケーションを処理可能な他の通話装置にルーティングされる。
【0115】
この例では、審査者が必要な技術的、コンテンツおよび適法性のチェックを完了すると、発信者は通常の方法でクリアされ、適切な通話コンピュータまたは特定の医者または看護師などの別の発信者装置に接続できるようになる。特定の実施態様では、発信者は話題またはビデオ構成に基づいて互いに自動的に接続される。発信者が個々の会議を終了することを望む場合、または別の医者などの別の専門家が発信者と話す方が適切であると判断された場合、発信者は発信者キューウェブサイトに戻され、他の適切な通話コンピュータまたは他の医師または専門家の発信者装置と接続される。一実施態様では、1人の専門家/カウンセラーと話した後、発信者は待受ルームに戻された状態を継続し、別の専門家/カウンセラーと話すのを待機する。
【0116】
本発明の特定の実施態様を本明細書で詳細に例示し説明してきたが、本発明の範囲及び意図から逸脱することなく本発明に対し様々な変更及び改良が可能であることを理解されたい。本明細書で説明される実施態様は、全ての面で限定目的ではなく例示目的であるものとする。本発明の属する分野の技術者であれば、本発明の範囲から逸脱しない代替の実施態様が明らかになるであろう。例えば、Skype(登録商標)は、インターネットプロトコルビデオサービスの一例として使用されるが、他のブランドの及びノーブランドのIPビデオサービス及びアプリケーションを代用してもよい。
【0117】
上記から、本発明が、明らかであり本システム及び方法に固有である上述の全ての目標及び目的を他の利点と共に達成するのに十分に適した発明であることが分かる。特定の特徴及びサブコンビネーションが有用であり、他の特徴及びサブコンビネーションを考慮せずに利用できることを理解されたい。これは、企図されたものであり、添付の特許請求の範囲内である。本発明の多数の実施態様を説明してきたが、本発明の概念及び範囲から逸脱することなく様々な改良が可能であることを理解されたい。例えば、一実施態様が、通話CPUを各発信者専用とすることができることを示しているが、1つの通話CPUが、2人以上の発信者の通信及びビデオ/音声送信を処理することができ、各発信者は、別個のインターネットビデオ接続を介している。
【0118】
他の実施態様は、以下の特許請求の範囲内である。
本件出願は、以下の態様の発明を提供する。
(態様1)
ビデオ通話参加型システムであって:
複数のビデオ発信者装置;
ネットワーク上の該複数のビデオ発信者装置に接続し、該複数のビデオ発信者装置にコンテンツを提供すると共に、該複数のビデオ発信者装置から受信した入力を記録する待受ルームサーバ;
該待受ルームサーバと通信し、該複数のビデオ発信者装置から受信した入力に基づいて、キュー内の該複数のビデオ発信者装置に優先順位を付けるキュー管理モジュール;及び
ビデオ通話を確立するために、該キューの先頭の該ビデオ発信者装置と接続するビデオ通話中央処理ユニット;を含む、該ビデオ通話参加型システム。
(態様2)
前記キュー管理モジュールと通信し、前記複数のビデオ発信者装置から受信した入力を記憶し、該複数のビデオ発信者装置の前記キューを記憶する発信者データベースをさらに含む、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様3)
前記キューの先頭の前記ビデオ発信者装置の情報を受信する前記キュー管理モジュールと通信し、前記キューの先頭に識別された前記ビデオ発信者装置と前記ビデオ通話中央処理ユニットとの間の接続を開始する発信者取得サーバをさらに含む、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様4)
前記複数のビデオ発信者装置の少なくとも1つがスマートフォンである、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様5)
前記複数のビデオ発信者装置は、メモリ内に記憶されたアプリケーションを含み、該アプリケーションを使用することによって前記待受ルームサーバに接続する、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様6)
前記ネットワークがインターネットである、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様7)
前記待受ルームサーバによって提供される待受ルームサーバウェブサイトをさらに含み、前記複数のビデオ発信者装置が、該待受ルームサーバウェブサイトを通して前記待受ルームサーバに接続する、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様8)
前記待受ルームサーバによって前記複数のビデオ発信者装置に提供される前記コンテンツが、前記待受ルームサーバに接続される前記複数のビデオ発信者装置に提供されるビデオ・音声番組のライブ映像を含む、態様7記載のビデオ通話参加型システム。
(態様9)
前記待受ルームサーバによって前記複数のビデオ発信者装置に提供される前記コンテンツが、前記複数のビデオ発信者装置のユーザに関する質問を含む、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様10)
前記待受ルームサーバによって前記複数のビデオ発信者装置に提供される前記コンテンツが、前記ビデオ通話参加型システムに参加するための諸条件を含む、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様11)
前記待受ルームサーバが、前記複数のビデオ発信者装置の音声及びビデオの品質チェックを実行する、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様12)
前記キュー管理モジュールが、前記制作チームからの入力とともに、該複数のビデオ発信者装置から受信した入力に基づいて、前記キュー内の前記複数のビデオ発信者装置に自動的に優先順位を付ける、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様13)
前記キュー管理モジュールが、審査者の指示で前記キュー内の前記複数のビデオ発信者装置に優先順位を付ける、態様1記載のビデオ通話参加型システム。
(態様14)
前記キュー内の前記複数のビデオ発信者装置の少なくとも1つを事前にスクリーニングし、該キュー内の前記複数のビデオ発信者装置に優先順位を付けることが可能な前記審査者によって使用される、少なくとも1つのディスプレイ上にグラフィックユーザインタフェースを有し、前記キュー管理モジュールと通信する通話追跡モジュールをさらに含む、態様13記載のビデオ通話参加型システム。
(態様15)
ビデオ通話参加型方法であって:
異なる発信者からの複数のビデオ通話をネットワーク上の待受ルームサーバに接続するステップ;
該異なる発信者からの情報を収集するステップ;
該異なる発信者から収集された該情報に基づいてキュー内の該異なる発信者からの該複数のビデオ通話に優先順位を付けるステップ;
該待受ルームサーバに接続されるデータベースに該キューを記憶するステップ;及び
前記ビデオ通話を確立するために、該キューの先頭の発信者を選択するステップ;を含む、該方法。
(態様16)
前記ビデオ通話を確立するために、前記キューの先頭にある前記発信者をビデオ通話中央処理ユニットに接続するステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様17)
Video over IPの複数種類のビデオ通信アプリケーションによって自動で通信を開始するステップをさらに含む、態様16に記載の方法。
(態様18)
前記待受ルームサーバに接続するステップが、前記複数のビデオ通話を前記待受ルームサーバによって提供される待受ルームウェブサイトに接続する、態様15に記載の方法。
(態様19)
前記ネットワーク上の前記異なる発信者にコンテンツを提供するステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様20)
前記コンテンツを提供するステップが、ビデオ通話参加型テレビジョン放送のライブ映像を提供することを含む、態様19に記載の方法。
(態様21)
前記コンテンツを提供するステップが、前記異なる発信者に質問を提供することを含む、態様19に記載の方法。
(態様22)
前記コンテンツを提供するステップが、前記ビデオ通話参加型方法に参加するための諸条件を提供することを含む、態様19に記載の方法。
(態様23)
前記発信者に、前記諸条件の同意を照合し、これを中央データベースに登録することを可能にするステップをさらに含む、態様22に記載の方法。
(態様24)
前記異なる発信者からの前記複数のビデオ通話の音声及びビデオの品質をテストするステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様25)
前記キュー内の前記異なる発信者からの前記複数のビデオ通話に優先順位を付けるステップが、自動的にキュー管理モジュールを使用することによって行われる、態様15に記載の方法。
(態様26)
審査者又はプロデューサの指示で前記キュー内の前記複数のビデオ通話に再度優先順位を付けるステップをさらに含む、態様25に記載の方法。
(態様27)
審査者又はプロデューサの指示で前記キュー内の前記異なる発信者からの前記複数のビデオ通話に優先順位を付ける、態様15に記載の方法。
(態様28)
前記発信者に、接続したいVideo over IPアプリケーションの選択を可能にするステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様29)
前記発信者に、話題に投票すること、または質問に回答することを可能にするステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様30)
プロデューサに、前記キュー内の前記発信者に対して質問を提起し、応答データを受信して集計することを可能にするステップをさらに含む、態様29に記載の方法。
(態様31)
得られた投票又は回答をリアルタイムで決定するステップをさらに含む、態様29に記載の方法。
(態様32)
前記リターンビデオ信号にライブテキストクロールを重畳させることを可能にするステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様33)
前記キュー内の前記発信者に、前記キュー内の他の発信者とテキスト会話することを可能にするステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様34)
カメラ位置合わせを行って、前記発信者に表示される自動センタリング画像を可能にするステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様35)
前記発信者にフィードバックを提供するために、照明及びビデオについて品質管理測定を自動的に行うステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様36)
マイクロフォンと音声のテストを行うために、品質管理測定を自動的に行うステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様37)
前記待受ルームサーバに接続される前記発信者に広告を表示するステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様38)
前記広告の表示に関する中央部に集められた測定値を収集するステップをさらに含む、態様37に記載の方法。
(態様39)
前記広告が、前記発信者に関するデータベースの人口統計的情報に基づいている、態様37に記載の方法。
(態様40)
前記発信者が、メディアをアップロードすることを可能にするステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様41)
発信者に自分自身の記録を作成することを可能にするステップをさらに含む、態様40に記載の方法。
(態様42)
プロデューサが、放送に利用される前記アップロードされたメディアと記録を結合する、態様41に記載の方法。
(態様43)
前記発信者が、前記アップロードされたメディアを記述する、態様40に記載の方法。
(態様44)
前記キュー内の先頭の前記発信者を、前記発信者によって選択されたビデオアプリケーションをサポート可能なビデオ通話中央処理ユニットに接続するステップをさらに含む、態様15に記載の方法。
(態様45)
前記発信者をビデオ通話中央処理ユニットから切断し、前記発信者をキューに戻すステップをさらに含む、態様44に記載の方法。
(態様46)
前記発信者が前記待受ルームサーバから切断された場合に、前記発信者をキューから除去するステップをさらに含む、態様15に記載の方法。