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特許7023958電動クリーニングケア用具、当該用具に用いられる圧力アラーム方法及び装置
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  • 特許-電動クリーニングケア用具、当該用具に用いられる圧力アラーム方法及び装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-14
(45)【発行日】2022-02-22
(54)【発明の名称】電動クリーニングケア用具、当該用具に用いられる圧力アラーム方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20220215BHJP
【FI】
A61C17/22 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2019529864
(86)(22)【出願日】2016-12-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-23
(86)【国際出願番号】 CN2016108884
(87)【国際公開番号】W WO2018098838
(87)【国際公開日】2018-06-07
【審査請求日】2019-10-18
(31)【優先権主張番号】201611096268.5
(32)【優先日】2016-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】317019812
【氏名又は名称】シャンハイ・シフト・エレクトリクス・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【弁理士】
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ダイ、シャオグオ
(72)【発明者】
【氏名】シュ、ジェンウー
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/119136(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第104617704(CN,A)
【文献】特表2013-537798(JP,A)
【文献】特表2016-505330(JP,A)
【文献】特開2010-104718(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)クリーニングケア用具における左右側のトランスジューサ弾性部材(222、223)の曲げ断面係数と長さを等しく選択し、左側のトランスジューサ弾性部材(222)のたわみと右側のトランスジューサ弾性部材(223)のたわみの幅の値を等しくさせてたわみ方向を反対させ、クリーニングケア素子(3)の縦方向軸線(L)とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度を0°-60°に調節するステップと、
2)クリーニングケア用具が共振周波数範囲内における異なる周波数に対応する、駆動コイル(214)と直列される電流検出抵抗(R25)における平均電圧(ULR25)を検出するステップと、
3)ステップ2)で記録した異なる周波数の時の電流検出抵抗(R25)における平均電圧(ULR25)から、電流検出抵抗(R25)における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数(f0max)と、電流検出抵抗(R25)における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数(f0min)とを選択して記録するステップと、
4)f0max-nを設置してプログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)のプログラムに記憶し、選定されたnの値に対応するf0max-nを駆動コイル(214)に流れる電流の固定周波数(f)とし、但し、-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)で、f0maxは電流検出抵抗(R25)における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗(R25)における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であるステップと、
5)アラーム負荷での電源電圧の平均値(UL源)と電流検出抵抗(R25)における平均電圧(ULR25)をプログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)のプログラムに予め記憶するステップと、
6)電動クリーニングケア用具が作業する時に、現在の負荷に対応する電流検出抵抗(R25)における電圧値(UNR25)及び現在の電源電圧値(UN源)を採集するステップと、
7)前記現在の負荷に対応する電流検出抵抗(R25)における電圧値(UNR25)とプログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)に予め記憶されたアラーム負荷での電源電圧の平均値(UL源)を比較し、もし(UN源/UL源)×UNR25>ULR25であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(UN源/UL源)×UNR25≦ULR25であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームするステップと、を含む、電動クリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム方法。
【請求項2】
前記圧力アラーム方法は音声および/または灯光および/または機械式振動モードを採用する、請求項に記載の圧力アラーム方法。
【請求項3】
クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L)とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度の調節は、トランスジューサの固有周波数(f)を、負荷がクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて大きくするように、当該角度を調節することを含む、請求項に記載の圧力アラーム方法。
【請求項4】
クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L)とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度が小さいほど、トランスジューサ固有周波数(f)が、負荷のクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて変化する速さが大きくなり、クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L)とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度が大きいほど、トランスジューサ固有周波数(f)が、負荷のクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて変化する速さが小さくなるように、トランスジューサの固有周波数(f)が、負荷のクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて変化する速さを制御するステップをさらに含む、請求項に記載の圧力アラーム方法。
【請求項5】
トランスジューサと駆動力を共振させる負荷の値は、nの数値を選択することによって選択され、nの値が小さいほど、対応するトランスジューサと駆動力を共振させる負荷の値が大きくなる、請求項に記載の圧力アラーム方法。
【請求項6】
検出と採集とアラーム回路およびアラーム部品を含み、前記回路は電源と、プログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)と、トランジスタによって構成された、電源と駆動コイル(214)とを接続するためのHブリッジ回路とを含み、前記プログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)のプログラムには、f0max-nが記憶され、選定されたnの値に対応するf0max-nを駆動コイル(214)に流れる電流の固定周波数(f)とし、但し、-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)で、f0maxは電流検出抵抗(R25)における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗(R25)における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、それに、アラーム負荷での電源電圧の平均値(UL源)と電流検出抵抗(R25)における平均電圧(ULR25)が予め記憶され、当該プログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)はHブリッジ回路を駆動するように固定周波数がfである矩形波を出力し、もし(UN源/UL源)×UNR25>ULR25であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(UN源/UL源)×UNR25≦ULR25であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームする、請求項1-5のいずれかに記載の方法を実現する圧力アラーム装置。
【請求項7】
前記アラーム部品はブザーデバイスおよび/または発光デバイスおよび/または機械式振動デバイスである、請求項に記載の圧力アラーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電動クリーニングケア用具に関し、更に当該用具に用いられる圧力アラーム方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電動クリーニングケア用具(以下はクリーニングケア用具と略称)において、所望の高効率で操作を行うために、よく共振駆動システムでクリーニング素子を駆動して回転運動をする。本出願者の別の特許出願PCT/CN2015/071696に記載のように、クリーニングケア用具は、グリップハウジングを有するグリップを含み、グリップハウジングの内部に、クリーニングケア用具の各部に電力を提供するための電源部分と、クリーニングケア用具の各種の作業モード及び当該クリーニングケア用具のオンまたはオフを制御するための制御部分と、前記クリーニングケア用具の運転をオンまたはオフにするためのトリガー部分と、入力される電気エネルギーを機械的エネルギーに変換して出力する駆動器とが装備される。前記駆動器は、トランスジューサと、駆動コイルと、前記駆動コイルの中に設けられる駆動コイル鉄芯とを含む。駆動コイルに交番電流iを入れると、トランスジューサに分布される永久磁石は電磁力の反力を受けて交番電流の周波数でトランスジューサを駆動して往復回転運動を行い、トランスジューサの駆動軸に取り付けられたクリーニング素子キャリアとクリーニングキャリアに分布されるクリーニング素子を駆動して往復回転運動をし、クリーニング動作を実現する。前記構造において、トランスジューサと、クリーニング素子キャリアと、クリーニング素子とは固有周波数fを有し、駆動コイルにおける電流は駆動周波数f0を有し、fとf0は非常に近く、通常0.85f0<f<1.05f0を満すようにし、駆動コイルとトランスジューサとの間の電磁力は、トランスジューサとクリーニング素子キャリアとクリーニング素子とを共振状態にさせることができ、よって、より高い機械効率を得る。
【0003】
特許出願公告番号がCN101346106Bの発明特許は、パーソナルケア用具にも用いられる使用電流値の自発適応駆動システムを開示し、用具の耐用年数期間中に、用具が実際に使用される際に、固定子電流を連続測定して正規化し、操作周波数と共振周波数との間に所望のマッチングを発生するように、小さい範囲内に操作周波数を調節し、最適な操作周波数を得る。つまり、その使用過程において、一定的な周波数範囲における駆動周波数の値を可変に選択することができ、用具の耐用年数期間中に高効率を保つ。明細書「0031」、「0032」段落に記載のように、図3の図示には、複数の負荷(グループ50として示す)に対する幅と操作周波数の曲線と、それらの同じ負荷(グループ52として示す)に対する平均固定子電流と周波数の曲線とが含くまれる。当該特定の場合に、負荷の範囲は0-250グラムで、25グラムを単位でインクリメントされる。幅と周波数の場合に、負荷が掛からない状態は最大のスイング幅を有するライン54で、250グラムの満負荷を表す別の極端のラインは最小のスイング幅を有するライン58である。平均固定子電流と周波数の値について、ライン60は2つの方向のいずれにおいても最大のスイング幅を有するが、2つの方向のいずれにおいても最小のスイング幅を有するライン62は、250グラムの最大負荷に対する、周波数による電流変化を表す。負荷が掛かるラインと負荷が掛からないライン(幅と電流両方)の間の複数の負荷ラインは最小と最大の負荷の間に位置するとともに、複数の異なる負荷を表す。図3における直線66は11°の幅を有する平均負荷曲線を表し、各黒点は0-250グラムの間にあって25グラムを単位でインクリメントされる複数の負荷の値の箇所で生成される11°の幅の操作周波数を表す。
【0004】
そのため、直線66からわかるように、負荷の増加は、最大幅に対応する周波数を、周波数が小さくなる値の方向に向かってオフセットさせる。例えば、グループ54と直線66との交差点は負荷が掛からない状態における最大振幅ポイントを表す。グループ58と直線66との交差点は250グラムの満負荷の状態における最大振幅ポイントを表す。グループ54と直線66との交差点に対応する操作周波数は、グループ58と直線66との交差点に対応する操作周波数より大きい。
【0005】
出願公開番号がCN104883997Aの発明特許出願において、圧力センサーを有する電動歯ブラシであって、力の直接な測定によって前記歯ブラシの刷毛がユーザの歯に掛ける圧力を確定するシステムと、力のアクティブな測定によって前記歯ブラシの刷毛がユーザの歯に掛ける圧力を確定するシステムと、前記力の直接な測定と前記力のアクティブな測定によって確定した圧力に応答して、過度な刷毛の力の圧力を指示した予め設定量を調整する処理システムと、を含む電動歯ブラシが開示された。
【発明の概要】
【0006】
本発明は特許出願PCT/CN2015/071696に対する改善である。本発明は、コストが低く、性能が信頼でき、機能が完備される電動クリーニングケア用具を提供することを目的とする。本発明は、前記電動クリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム方法を提供することをもう1つの目的とする。本発明は、前記電動クリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム装置を提供することをさらに1つの目的とする。
【0007】
本発明に係る電動クリーニングケア用具は、グリップハウジングを有するグリップを含み、グリップハウジングの内部に、クリーニングケア用具の各部に電力を提供するための電源部分と、クリーニングケア用具のオンまたはオフ及び各種の作業モードを制御するための制御部分と、クリーニングケア用具の運転をオンまたはオフにするためのトリガー部分と、入力される電気エネルギーを機械的エネルギーに変換して出力する駆動器とが装備され、駆動器はトランスジューサと、駆動コイルと、前記駆動コイルの中に設けられる駆動コイル鉄芯とを含み、駆動コイルに交番電流を入れると、トランスジューサに分布される永久磁石は電磁力の反力を受けて交番電流の周波数でトランスジューサを駆動して往復回転運動を行い、トランスジューサの駆動軸に取り付けられたクリーニング素子を駆動して往復回転運動をする。トランスジューサは少なくとも2つのトランスジューサ弾性部材を含み、それらは曲げひずみ特性で共振運動に加入されて駆動軸の縦方向軸線の左右両側に対称に分布され、左右側のトランスジューサ弾性部材の角度が180°であり、その曲げ断面係数と長さがほぼ等しく、よって、左側のトランスジューサ弾性部材と右側のトランスジューサ弾性部材とのたわみ幅の値をほぼ等しくさせてたわみ方向を反対させる。クリーニング素子の縦方向軸線とトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向との角度は0°-60°である。駆動コイルにおける交番電流の周波数はf0max-nに等しい固定値であり、nが-0.3(f0max-f0min)から0.85(f0max-f0min)の範囲におけるある固定値であり、但し、f0maxは電流検出抵抗における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数である。
【0008】
左右側のトランスジューサ弾性部材の曲げ断面係数と長さの数値の差が10%より小さく、よって、左側のトランスジューサ弾性部材のたわみと右側のトランスジューサ弾性部材のたわみとの幅の値の差を10%より小さくさせる。
【0009】
クリーニング素子の縦方向軸線とトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向との角度は0°≦角度≦30°であってもよく、好ましくは、この角度は0°である。
【0010】
左右側のトランスジューサ弾性部材がトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向に沿う厚さは当該左右側のトランスジューサ弾性部材が駆動軸の縦方向軸線にほぼ平行となる方向に沿う幅の1/10より小さい。
【0011】
駆動力の大きさと作用ポイントが同じ場合に、方向が駆動軸の縦方向軸線にほぼ平行となってベクトル方向がトランスジューサ弾性部材の平面に位置する力によって形成されるトランスジューサ弾性部材のたわみをξとし、方向が駆動軸の縦方向軸線にほぼ垂直となってベクトル方向がトランスジューサ弾性部材の平面に垂直となる力によって形成されるトランスジューサ弾性部材のたわみをξとすると、ξがξの約1/1000である。
【0012】
本発明に係る前記電動クリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム方法は、
1)前記クリーニングケア用具における左右側のトランスジューサ弾性部材の曲げ断面係数と長さをほぼ等しく選択し、左右両側のトランスジューサ弾性部材のたわみの幅の値をほぼ等しくさせてたわみ方向を反対させ、クリーニングケア素子の縦方向軸線とトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向との角度を0°-60°に調節するステップと、
2)前記クリーニングケア用具が共振周波数範囲内における異なる周波数に対応する、駆動コイルと直列される電流検出抵抗における平均電圧を検出するステップと、
3)ステップ2)で記録した異なる周波数の時の電流検出抵抗における平均電圧から、電流検出抵抗における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数f0maxと、電流検出抵抗における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数f0minとを選択して記録するステップと、
4)f0max-nを設置して前記ICのプログラムに記憶し、選定されたnの値に対応するf0max-nを駆動コイルに流れる電流の固定周波数fとし、但し、-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)で、f0maxは電流検出抵抗における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であるステップと、
5)アラーム負荷での電源電圧の平均値と電流検出抵抗における平均電圧をプログラマブルマイクロチッププロセッサICのプログラムに予め記憶するステップと、
6)前記電動クリーニングケア用具が作業する時に、現在の負荷に対応する電流検出抵抗における電圧値UNR25及び現在の電源電圧値UN源を採集するステップと、
7)前記現在の負荷に対応する電流検出抵抗における電圧値UNR25とプログラマブルマイクロチッププロセッサICに予め記憶されたアラーム負荷での電源電圧の平均値UL源を比較し、もし(UN源/UL源)×UNR25>ULR25であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(UN源/UL源)×UNR25≦ULR25であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームするステップと、を含む。
【0013】
圧力アラーム方式は音声および/または灯光および/または機械式振動モードを採用してもよい。
【0014】
クリーニング素子の縦方向軸線とトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向との角度の調節は、トランスジューサの固有周波数fを、負荷がクリーニング素子に作用する力の増加につれて大きくするように、当該角度を調節することを含んでもよい。
【0015】
前記圧力アラーム方法は、クリーニング素子の縦方向軸線とトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向との角度が小さいほど、トランスジューサ固有周波数fが、負荷のクリーニング素子に作用する力の増加につれて変化する速さが大きくなり、クリーニング素子の縦方向軸線とトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向との角度が大きいほど、トランスジューサ固有周波数fが、負荷のクリーニング素子に作用する力の増加につれて変化する速さが小さくなるように、トランスジューサの固有周波数fが、負荷のクリーニング素子に作用する力の増加につれて変化する速さを制御するステップをさらに含む。
【0016】
トランスジューサと駆動力を共振させる負荷の値は、nの数値を選択することによって選択可能であり、nの値が小さいほど、対応するトランスジューサと駆動力を共振させる負荷の値が大きくなる。
【0017】
本発明に係る前記方法を実現する圧力アラーム装置は、検出と採集とアラーム回路およびアラーム部品を含み、前記回路は電源と、プログラマブルマイクロチッププロセッサICと、トランジスタによって構成された、電源と駆動コイルとを接続するためのHブリッジ回路とを含み、前記プログラマブルマイクロチッププロセッサICのプログラムには、f0max-nが記憶され、選定されたnの値に対応するf0max-nを駆動コイルに流れる電流の固定周波数fとし、但し、-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)で、f0maxは電流検出抵抗における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、それに、アラーム負荷での電源電圧の平均値UL源と電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25が予め記憶され、当該プログラマブルマイクロチッププロセッサICはHブリッジ回路を駆動するように固定周波数がfである矩形波を出力し、もし(UN源/UL源)×UNR25>ULR25であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(UN源/UL源)×UNR25≦ULR25であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームする。
【0018】
前記アラーム部品はブザーデバイスおよび/または発光デバイスおよび/または機械式振動デバイスであってもよい。
【0019】
本発明は負荷の増加につれてトランスジューサの固有周波数fが大きくなるという概念を創造的に導入し、負荷が大きくなる状態において、トランスジューサの固有周波数fを全体的に大きくし、トランスジューサの共振領域の全体を周波数が大きい値の方向へオフセットさせる。それに、クリーニング素子3において負荷の圧力の方向がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に垂直となる時に、負荷がトランスジューサの固有周波数fに与える影響は無視してもよい。クリーニング素子の縦方向軸線とトランスジューサ弾性部材の平面の法線方向との角度を合理的に調節することによって、トランスジューサ弾性部材の固有周波数fが、負荷のクリーニング素子に作用する力の増加につれて大きくなって、且つトランスジューサ弾性部材の固有周波数fが、負荷のクリーニング素子に作用する力の増加につれて変化する速さを制御することができ、それに、この固定の駆動周波数が設定されると、クリーニングケア用具の作業期間に当該駆動周波数が変更されず、クリーニング素子の振幅を小から大にさせながら、駆動コイルの電流値を高から低へ単調に減少させ、よって、合理的な負荷において、前記パーソナル電動クリーニングケア用具がさらに高い機械的効率と、さらに小さい作業電流と、更に小さいエネルギー消費と、最大なクリーニング素子の振幅と、最高なクリーニング効果とを得ることを保証するだけでなく、負荷が合理的な値を超えた後に、振幅を低減して歯茎を保護し、それに、構造が簡単で、コストも低い。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は本発明に係る電動クリーニングケア用具の局部断面側面模式図である。
図2図2図1に示すクリーニングケア用具の駆動器の模式図である。
図3図3は実験によって得た本発明に係るクリーニングケア用具が異なる負荷での電流と駆動周波数の関係の曲線および振幅と駆動周波数の関係の曲線を示す。
図4図4は実験によって得た本発明に係るクリーニングケア用具が異なる駆動周波数での電流と負荷の関係の曲線を示す。
図5図5は実験によって得た本発明に係るクリーニングケア用具が異なる駆動周波数での振幅と負荷の関係の曲線を示す。
図6図6は本発明に係る前記電動クリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム方法のフロー図である。
図7図7は本発明に係る圧力アラーム装置の回路部分の原理図である。
【符号の説明】
【0021】
21-Q24 トランジスタ
IC プログラマブルマイクロチッププロセッサ
I/O ICの異なる入力/出力インターフェース
L 駆動コイルのインダクタンス
21-R24 抵抗
25 電流検出抵抗
R25 電流検出抵抗R25における電圧
駆動周波数
固0 無負荷時の共振システムの固有周波数
固1 1番目の負荷時の共振システムの固有周波数
固2 2番目の負荷時の共振システムの固有周波数
固3 3番目の負荷時の共振システムの固有周波数
無負荷時の駆動コイルの平均電流
1番目の負荷時の駆動コイルの電流で、本発明において当該負荷は150グラムの質量で表される重力負荷に相当
2番目の負荷時の駆動コイルの電流で、本発明において当該負荷は300グラムの質量で表される重力負荷に相当
3番目の負荷時の駆動コイルの電流で、本発明において当該負荷は400グラムの質量で表される重力負荷に相当
無負荷時のクリーニング素子の振幅
1番目の負荷の時のクリーニング素子の振幅
2番目の負荷の時のクリーニング素子の振幅
3番目の負荷の時のクリーニング素子の振幅
0max 無負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最大値になるのに対応する駆動周波数
0min 無負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最小値になるのに対応する駆動周波数
1max 1番目の負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最大値になるのに対応する駆動周波数
1min 1番目の負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最小値になるのに対応する駆動周波数
2max 2番目の負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最大値になるのに対応する駆動周波数
2min 2番目の負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最小値になるのに対応する駆動周波数
3max 3番目の負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最大値になるのに対応する駆動周波数
3min 3番目の負荷時に共振領域において駆動コイルの電流が最小値になるのに対応する駆動周波数
L1 クリーニング素子の縦方向軸線
L2 駆動軸の縦方向軸線
M トランスジューサ弾性部材の平面で、当該平面はトランスジューサ弾性部材に位置して、トランスジューサ弾性部材固定具とトランスジューサの伝動アームとに同時に接続される平面
2 駆動軸
3 クリーニング素子
103 シール
104 スイッチボタン
105 グリップハウジング
106 スイッチ
107 制御回路基板
108 充電コイル
109 充電電池
110 駆動器
111 駆動軸
112 駆動器の左側のフレーム
127 締付ネジ
214 駆動コイル
215 駆動コイル鉄芯
216 トランスジューサ上部の左側の永久磁石
217 トランスジューサ下部の左側の永久磁石
218 トランスジューサ下部の右側の永久磁石
219 トランスジューサ上部の右側の永久磁石
222 トランスジューサの左側のトランスジューサ弾性部材
223 トランスジューサの右側のトランスジューサ弾性部材
224 トランスジューサのトランスジューサ弾性部材固定具
225 駆動器の左側の伝動アーム
226 駆動器の右側の伝動アーム
227 トランスジューサ上部の左側の永久磁石フレーム
228 トランスジューサ下部の左側の永久磁石フレーム
229 トランスジューサ上部の右側の永久磁石フレーム
230 トランスジューサ下部の右側の永久磁石フレーム
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下で、電動歯ブラシを本発明に係る電動クリーニングケア用具の典型的な例とし、図面を結合して本発明の例示的な実施例をより詳しく説明する。以下で電動歯ブラシを例として説明するが、本発明はそれに限定されるものではない。本発明は電動シェーバー、電動洗顔器、電動垢すり器などのような、個人に用いられる電動クリーニングケア用具にも適用される。
【0023】
全ての図面において、類似される符号は似ている部品を表す。
【0024】
説明をはっきりさせるために、本明細書において空間の相対位置を記述する言葉、例えば「上」、「下」、「左」、「右」、「横方向」などで、図面に示す1つの素子または特徴と別の素子(1つまたは複数)または特徴(1つまたは複数)との相互関係を簡単に説明する。但し、「上」と「下」はクリーニング素子の縦方向軸線に対するもので、クリーニング素子に近接する一端は「上」に定義され、「上」に反対される側(即ち、クリーニング素子に離れる一端)は「下」に定義され、「左」と「右」は駆動軸の縦方向軸線に対するもので、対応する図に面する際に、駆動軸の縦方向軸線に垂直となる方向に沿って駆動軸の縦方向軸線の左側は「左」に定義され、その右側は「右」に定義され、「横方向」は駆動軸の縦方向軸線に垂直となる方向を指す。
【0025】
そのほか、本願に使用される「および/または」という言葉は、羅列された1つまたは複数の関連される言葉のいずれと全ての組み合わせを含む。
【0026】
本発明に係る電動クリーニングケア用具の一例として、図1図2に示す電動歯ブラシは、グリップハウジング105を有するグリップを含み、グリップハウジングの内部に、クリーニングケア用具の各部に電力を提供するための電源部分と、クリーニングケア用具の各種の作業モード及びクリーニングケア用具のオンまたはオフを制御するための制御部分と、クリーニングケア用具の運転をオンまたはオフにするためのトリガー部分と、入力される電気エネルギーを機械的エネルギーに変換して出力する駆動器110とが装備される。駆動器110はトランスジューサと、駆動コイル214と、駆動コイル214の中に設置された駆動コイル鉄芯215と、当該駆動器110を支持するための駆動器の左側のフレーム112と駆動器の右側のフレーム(未図示)と、クリーニング素子キャリアとクリーニング素子キャリアに分布されたクリーニング素子(即ち刷毛)3とを含むクリーニングコンポーネントと、を含む。クリーニングコンポーネントは駆動軸111に取り外し可能に接続される。トランスジューサは、クリーニングコンポーネントに挿入される駆動軸111と、駆動器の左右側のフレームに締め付けられる少なくとも1つのトランスジューサ弾性部材固定具224と、駆動軸の縦方向軸線L2に対してそれぞれ左右両側に配置される少なくとも2つの上、下永久磁石216、217、218、219と、前記永久磁石216、217、218、219を固定接続するための対応する永久磁石フレーム227、228、229、230と、永久磁石フレーム227、228、229、230に固定接続されるとともに駆動軸111に固定接続される左右側のトランスジューサ伝動アーム225,226と、駆動軸の縦方向軸線L2の左右両側にそれぞれ設けられる少なくとも2つの左側のトランスジューサ弾性部材222と右側のトランスジューサ弾性部材223と、を含む。左右側のトランスジューサ弾性部材222、223の一端はそれぞれトランスジューサ弾性部材固定具224に固定接続され、左右側のトランスジューサ弾性部材222、223の他端はそれぞれ対応するトランスジューサ伝動アーム225、226に固定接続される。左右側の永久磁石は互いに独立され、一側の永久磁石の駆動コイルに向かう方向における磁極の極性はS極またはN極で、他側の永久磁石の駆動コイルに向かう方向における磁極の極性は前記一側の永久磁石の磁極の極性と反対であり、左右側の永久磁石216、217、218、219は、そられの内部の磁力線の方向と駆動コイル鉄芯の縦方向軸線の方向との角度がそれぞれ45°より大きくて135°より小さいように設置され、左右側の永久磁石216、217、218、219は、トランスジューサ弾性部材固定具224に対して移動可能である。駆動コイル214に周波数がfである交番電流を入れると、左右側永久磁石216、217、218、219の運動方向は駆動コイル鉄芯の縦方向軸線の方向にほぼ平行となり、即ち両者の角度は170°より大きくて190°より小さいか、または-10°より大きくて10°より小さい。
【0027】
本発明において、トランスジューサ弾性部材222、223は主に曲げひずみ特性で共振運動に加入される。一例として、トランスジューサは少なくとも2つのトランスジューサ弾性部材222と223を設置してもよく、それらは駆動軸の縦方向軸線L2の左右両側に対称に分布され、左右側のトランスジューサ弾性部材222と223の角度が180°であり、左側のトランスジューサ弾性部材222と右側のトランスジューサ弾性部材223を、それらの曲げ断面係数と長さをほぼ等しくさせて、数値の差を10%より小さくさせるように設置してもよく、よって、左側のトランスジューサ弾性部材222と右側のトランスジューサ弾性部材223とのたわみ幅の値をほぼ等しくさせて、幅の値の差を10%より小さくさせて、たわみ方向を反対させる。また、左右側のトランスジューサ弾性部材222、223がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に沿う厚さは左右側のトランスジューサ弾性部材222、223が駆動軸の軸線L2にほぼ平行となる方向に沿う幅の1/10より小さい。
【0028】
前記のように、本発明の例示的な電動歯ブラシは、少なくとも2つのトランスジューサ弾性部材を含み、それらはそれぞれ左側のトランスジューサ弾性部材222と右側のトランスジューサ弾性部材223であり、弾性部材の材料の曲げひずみを利用して固有周波数fを有するトランスジューサを構成し、トランスジューサの固有周波数fが駆動周波数fに近似する時に、トランスジューサが駆動周波数のfである作用力に作用されて、共振状態に入る。つまり、グリップハウジング105における駆動コイル214に周波数がfである交番電流が流れると、駆動コイル214によって生成されてトランスジューサに作用される電磁力はトランスジューサを共振状態にさせる。
【0029】
以下で本発明の例示的な電動歯ブラシが無負荷時に駆動コイル214における電流の大きさと電流の周波数の関係と、対応するクリーニング素子(即ち刷毛)3の振幅と駆動コイルの電流の周波数の関係を、をそれぞれ分析する。無負荷状態において、電動歯ブラシのクリーニング素子3には負荷なし(無負荷し)である。Iは無負荷時に駆動コイル214に流れる平均電流であり、無負荷時に電流検出抵抗R25における平均電流とイコールする。つまり、I/O25によって無負荷時に電流検出抵抗R25における平均電圧を計測することによって、無負荷時に電流検出抵抗R25における平均電流を算出することができ、即ちI/O25によって無負荷時の駆動コイル214の平均電流を計測することができる。
【0030】
図1図2に示すように、クリーニング素子(刷毛)3の縦方向軸線L1は左右側のトランスジューサ弾性部品の平面Mにほぼ垂直となる。ここで、「ほぼ」とは、クリーニング素子3の縦方向軸線L1と左右側のトランスジューサ弾性部品の平面Mとの角度の誤差が15°より小さいと考えてもよい。電動歯ブラシの駆動コイル214が通電されていない時に、クリーニング素子3の端面は負荷を受けず、左右側のトランスジューサ弾性部材122、123はトランスジューサ弾性部材の平面Mに垂直となる方向において力を受けず、この時に左右側のトランスジューサ弾性部材222、223の間の角度は約180度である。電動歯ブラシの駆動器110の駆動周波数はfに固定される。
【0031】
電圧バランス式に従って、
【数1】
【0032】
式において、駆動コイル214に流れる電流の表現式はI cosωtであり、Eは電源(電池)の起電力であり、ω=2πfはコイルが磁力線を切断する速度の、電流より遅れる位相角である。
明らかのように、
【数2】
【0033】
LIsinωtの有効値は
【数3】
【0034】
に簡略されてもよい。
【0035】
振動原理に従って、φが共振状態においてゼロになる傾向がある。
【0036】
駆動力は磁場に位置する通電導体によって生成された電磁力
【数4】
【0037】
からきたものであるが、インダクタンスLによって生成された磁力線はトランスジューサにおける永久磁石の運動方向にほぼ平行となるため、駆動コイルのインダクタンスLによって生成された磁力は永久磁石の運動にほとんど影響を与えない。上記の数学式から、駆動コイル214の共振領域における電流は2つの変曲点が現れることを導き出すことができ、1つ目の変曲点はωがより小さい時に出て、2つ目の変曲点はωがやや大きい箇所に出て、この時に電流が最大になる。前記共振領域は、トランスジューサの固有振動数fと駆動コイル214における電流の駆動周波数fに依存し、通常、fが0.85f<f<1.05fを満たす時に、トランスジューサ130は駆動コイル214からの電磁力に駆動されて共振状態にある。そのため、fが大きくなると、駆動器の共振領域は周波数が大きい値の方向にオフセットし、fが大きくなると、駆動器の共振領域は周波数が小さい値の方向にオフセットする。
【0038】
振動原理からわかるように、共振領域における振動は駆動力より遅れている。本発明において、上記のように、左右側のトランスジューサ弾性部材222、223は主に曲げひずみ特性で共振運動に加入されて、それらは駆動軸の縦方向軸線L2の左右両側に対称に分布され、両者の間の角度が180°であり、且つその曲げ断面係数と長さがほぼ等しくなるように設置され、左右側のトランスジューサ弾性部材222、223がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に沿う厚さはそれが駆動軸の軸線L2にほぼ平行となる方向に沿う幅の1/10より小さい。この場合に、永久磁石の電磁力に対する駆動コイルの電機子反作用は、移動磁場が通電導体に対する切断作用
【数5】
【0039】
からのみ生成し、ダンピング効果とヒステリシス効果などの原因によって、共振領域における最小電流の箇所に対応する周波数は、トランスジューサ130の最大振幅の箇所に対応する周波数よりわずかに小さく、また、クリーニング素子3の最大振幅の箇所に対応する周波数よりもわずかに小さい。もし共振領域において駆動コイルの最小電流の箇所の駆動周波数をf0minとすると、大量な実験からわかるように、無負荷で、クリーニング素子3の最大振幅の箇所に対応する駆動周波数はf0min+5Hzからf0min+12Hzの範囲内にあり、共振領域において最大駆動コイルの電流の箇所に対応する駆動周波数f0maxはf0minより約20から40Hz大きくなる。そのため、駆動コイルの交番電流の周波数fをf0max-nに固定してもよく、但し、-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)であり、f0maxは電流検出抵抗における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数である。例えば、n=10Hzで、f0min=250Hzで、f0max=f0min+25Hzであるように選択してもよい。
【0040】
前記のように、電動歯ブラシの駆動コイル214が通電されていない時に、クリーニング素子3の端面には負荷が掛からず、クリーニング素子3の縦方向軸線L1は左右側のトランスジューサ弾性部材の平面Mにほぼ垂直となり、駆動軸の軸線L2は左右側のトランスジューサ弾性部材の平面Mにほぼ平行となる。本例において、左右側のトランスジューサ弾性部材222、223がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に沿う厚さは左右側のトランスジューサ弾性部材222、223が駆動軸の軸線L2にほぼ平行となる方向に沿う幅の1/10より小さい。 駆動器の左右側のフレームはグリップハウジング105に固定接続され、トランスジューサ弾性部材固定具224と駆動器の左右側のフレームは相対運動なし、左右側のトランスジューサの伝動アーム225、226はトランスジューサ弾性部材固定具224に相対運動可能で、左右のトランスジューサの伝動アーム225、226は駆動軸111に固定接続され、駆動軸111はクリーニング素子3に取り外し可能に接続されるため、クリーニング素子3の端面に負荷をかけると、力解析によってわかるように、トランスジューサ弾性部材固定具224は負荷がクリーニング素子3に掛ける一部または全部の圧力を受け、左右側のトランスジューサ弾性部材222、223とトランスジューサ弾性部材固定具224との接続領域が圧力を受け、トランスジューサ弾性部材固定具224は静止しているため、掛かった負荷に対応するクリーニング素子3における圧力は伝達されて左右側のトランスジューサ弾性部材222、223のトランスジューサの伝動アーム225、226に接近する側をたわませ、たわみ方向は負荷がクリーニング素子3に掛けた圧力の方向と反対である。クリーニング素子3の端面に掛けた負荷によって形成された左右側のトランスジューサ弾性部材222、223のたわみは、これらの弾性部材が曲げひずみの時のカンチレバーの長さを短縮したか、および/またはカンチレバーの厚さを増加したことに相当し、この物理量の変化は左右側のトランスジューサ弾性部材222、223に対応する曲げひずみモードにおけるばね剛性係数Kを増加させる。クリーニング素子3において負荷に対応する圧力が大きいほど、左右側のトランスジューサ弾性部材222、223に対応する曲げひずみモードにおけるばね剛性係数Kが大きくなる。振動原理からわかるように、トランスジューサの固有周波数fは√Kに比例し、クリーニング素子3において負荷に対応する圧力が大きいほど、トランスジューサの固有周波数fが大きくなり、駆動器の共振領域が周波数の大きい値の方向へのオフセットが多くなる。
【0041】
負荷がクリーニング素子3において形成された圧力の方向がクリーニング素子3の縦方向軸線L1に垂直となって駆動軸の縦方向軸線L2にほぼ垂直となる時に、当該圧力がトランスジューサ弾性部材222、223に伝達されるベクトルはトランスジューサ弾性部材の平面Mにあり、圧力方向が駆動軸縦方向軸線L2にほぼ垂直となる時に、この圧力は左右側のトランスジューサ弾性部材222、223の対応する曲げひずみモードにおけるばね剛性係数Kを変化させることができない。この時に、負荷のクリーニング素子3の縦方向軸線L1に垂直となる方向における圧力は共振システムの減衰係数を増大することに同等するため、駆動器の共振領域は周波数の小さい値の方向へ少しオフセットする。もちろん、上記圧力はトランスジューサ弾性部材222,223とトランスジューサ弾性部材固定具224との結合箇所にベクトル方向が駆動軸縦方向軸線L2の方向のトルクが形成されるが、クリーニング素子3は通常弾性を有するナイロン糸を採用し、前記力またはトルクがナイロン糸の曲げ方向における伝達効果が非常に悪く、それに圧力の作用ポイントがトランスジューサ弾性部材固定具224とトランスジューサ弾性部材222、223との結合箇所までの距離が非常に小さいため、上記トルクがトランスジューサの固定周波数fに与える影響が十分に限られ、ひいては無視可能である。
【0042】
負荷がクリーニング素子3において形成された圧力の方向がクリーニング素子の縦方向軸線L1に垂直となって駆動軸の縦方向軸線L2にほぼ垂直となる時に、前記圧力がトランスジューサ弾性部材222、223に伝達されるベクトルは弾性部材の平面Mにあり、当該圧力方向が駆動軸縦方向軸線L2にほぼ平行となる。本発明において、トランスジューサ弾性部材222、223が駆動軸の縦方向軸線L2に沿う方向の幅をトランスジューサ弾性部材222、223がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に沿う方向の厚さの約十倍以上に設置する。駆動力の大きさと作用ポイントが同じ場合に、方向が駆動軸の縦方向軸線L2にほぼ平行となってベクトル方向がトランスジューサ弾性部材の平面Mに位置する力によって形成されるトランスジューサ弾性部材222、223のたわみをξとし、方向が駆動軸の縦方向軸線L2にほぼ垂直となってベクトル方向がトランスジューサ弾性部材の平面に垂直となる力によって形成されるトランスジューサ弾性部材222、223のたわみをξとすると、ξがξの約1/1000である。そのため、負荷がクリーニング素子3において形成された圧力の方向がクリーニング素子の縦方向軸線L1に垂直となって駆動軸の縦方向軸線L2にほぼ垂直となる時に、掛かった圧力がトランスジューサの固定周波数fに与える影響が十分に限られ、無視可能である。この圧力はトランスジューサ弾性部材222、223とトランスジューサ弾性部材固定具224との結合箇所において、ベクトル方向がトランスジューサ弾性部材の平面M内に位置して駆動軸の縦方向軸線L2にほぼ垂直となるトルクを形成し、このトルクはトランスジューサ弾性部材222、223をねじるようにするが、曲げひずみでのトランスジューサの固有周波数fに影響を与えない。
【0043】
明らかのように、負荷がクリーニング素子3に作用される圧力の方向がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に平行となる時に、負荷の増大につれてトランスジューサの固有周波数fの値は顕著に増大し、よって、トランスジューサの共振領域が固有周波数の大きい値方向へのオフセットをさらに顕著にさせる。一方、負荷が増大すると、トランスジューサの共振システムの等価減衰係数も大きくなり、トランスジューサの共振システムの固有周波数fが少し小さくなる。本発明において、負荷の増加につれてトランスジューサの固有周波数fが大きくなるという概念を創造的に導入し、負荷が大きくなる状態において、トランスジューサの固有周波数fを全体的に大きくし、トランスジューサの共振領域の全体が周波数が大きい値の方向へオフセットさせる。それに、クリーニング素子3において負荷の圧力の方向がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に垂直となる時に、負荷がトランスジューサの固有周波数fには影響がほとんど与えない。前記のように、クリーニング素子3は通常弾性材料(例えばナイロン糸)で作られ、クリーニング素子3がクリーニング素子の縦方向軸線L1の方向に沿う力の伝達効果はクリーニング素子の縦方向軸線L1に垂直となる方向に沿う力の伝達効果よりはるかに優れている。また、クリーニング素子3の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度の大きさは、トランスジューサの固有周波数fが、負荷のクリーニング素子3に作用する力の増加につれて大きくなる程度(速さ)に影響を与える。クリーニング素子3を、その縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度が0°-60°であるように設置してもよく、好ましくは、0°≦角度≦30°であり、更に好ましくは、角度が0°である。角度の値の範囲が0°-60°である時に、クリーニング素子3の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度が0°である場合に、負荷力のトランスジューサ弾性部材の平面Mに伝達される法線力が最大であるため、負荷力がトランスジューサ弾性部材222、223に対応する曲げひずみモードにおけるばね剛性係数Kをもっとも多く大きくし、トランスジューサの固有周波数fが、負荷のクリーニング素子3に作用する力の増加につれて大きくなる程度を最大にする(速さを最大にする)。クリーニング素子3の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度が60°である場合に、負荷力のトランスジューサ弾性部材の平面Mに伝達される法線力が最小であるため、負荷力がトランスジューサ弾性部材222、223に対応する曲げひずみモードにおけるばね剛性係数Kをもっとも少なく大きくし、トランスジューサの固有周波数fが、負荷のクリーニング素子3に作用する力の増加につれて大きくなる程度を最小にする(速さを最小にする)。そのため、本発明において、クリーニング素子3の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度を合理的に配置することによって、トランスジューサ固有周波数fが、負荷のクリーニング素子に作用する力の増加につれて大きくなって、且つトランスジューサ固有周波数fが、負荷のクリーニング素子に作用する力の増加につれて変化する速さを制御することができ、クリーニング素子3の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度が小さいほど、トランスジューサ固有周波数fが、負荷のクリーニング素子3に作用する力の増加につれて変化する速さが大きくなる。クリーニング素子3の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度が大きいほど、トランスジューサ固有周波数fが、負荷のクリーニング素子3に作用する力の増加につれて変化する速さが小さくなる。よって、電動クリーニングケア用具の機械的効率を向上することができる。
【0044】
電動歯ブラシを使用して歯をクリーニングする過程において、クリーニング素子3は主にナイロン糸で構成され、ナイロン糸の圧縮方向における力学性能がナイロン糸の曲げ方向における力学性能よりはるかに優れているため、歯がクリーニング素子(ナイロン糸)3に対する圧力は主にクリーニング素子の縦方向軸線の方向に沿って伝達される。歯をクリーニングする過程において、歯がクリーニング素子に対する抵抗力は主にクリーニング素子3の縦方向軸線L1に垂直となる方向の平面に分布される。上記のように、本発明において、弾性部材の曲げひずみ、クリーニング素子3の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度などを適切に選択することによって、負荷がクリーニング素子3に作用する圧力の増加によってトランスジューサの固有周波数fが大きくなるようにし、それに、クリーニング素子3は通常弾性材料(例えばナイロン糸)で作られ、クリーニング素子3がその縦方向軸線L1に平行となる方向に沿う力の伝達効果がその縦方向軸線L1に垂直となる方向に沿う力の伝達効果よりはるかに優れているため、クリーニング素子3とクリーニングされる対象との間の抵抗力がトランスジューサの固有周波数fに与える影響は無視でき、クリーニング素子の縦方向軸線L1に掛かった圧力の大きさをモニタリングすることができる。
【0045】
図3は実験によって得た本発明に係るクリーニングケア用具が異なる負荷での電流Iと駆動周波数fの関係の曲線および振幅Aと駆動周波数fの関係の曲線を示し、但し、横座標は駆動周波数を表し、縦座標は電流と振幅の公称値を表す。図3に示すように、クリーニング素子の縦方向軸線L1はトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に平行となり、クリーニング素子3の端面に150グラムの負荷を掛ける時に、クリーニング素子3の最大振幅の箇所における周波数f固1(アイコンポイント「黒四角」で示す曲線を参照)は無負荷時にクリーニング素子3の最大振幅の箇所における周波数f固0(アイコンポイント「黒ひし形」で示す曲線を参照)より大きく、クリーニング素子3の端面に300グラムの負荷を掛ける時に、クリーニング素子3の最大振幅の箇所における周波数f固2(アイコンポイント「黒三角」で示す曲線を参照)はクリーニング素子3の端面に150グラムの負荷を掛ける時にクリーニング素子3の最大振幅の箇所における周波数f固1より大きく、つまり、掛かる負荷が大きいほど、トランスジューサの固有周波数が大きくなり、掛かる負荷の増加は共振領域の周波数が大きい値の方向へオフセットさせることができる。前記の例示に示すように、f0min=250Hzであり、f0max=f0min+25Hzであり、駆動コイルの交番電流の周波数fは265Hzに固定される。実験から得るように、無負荷時にクリーニング素子3がf0min+5Hz=255Hzの箇所において最大振幅A0(アイコンポイント「*」で示す曲線を参照)が現れ、クリーニング素子3の端面に150グラムの力の負荷を掛けると、f1min=255Hzであり、f1max=280Hzであり、この時にクリーニング素子の最大振幅A1(アイコンポイント「黒丸」で示す曲線を参照)がf1min+5Hz=260Hzの箇所に現れ、クリーニング素子3の端面に300グラムの力の負荷を掛けると、f2min=260Hzであり、f2max=285Hzであり、この時にクリーニング素子の最大振幅A2(アイコンポイント「+」で示す曲線を参照)がf2min+5Hz=265Hzの箇所に現れ、同様に、400グラムの力の負荷のデータ[400グラムの力の負荷におけるクリーニング素子の最大振幅はA3(アイコンポイントなしの曲線を参照)である]を示し
ている。上記の実験データからわかるように、クリーニング素子の縦方向軸線L1がトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向に平行となる時に、クリーニング素子3の端面に掛ける負荷の増加につれて、トランスジューサ弾性部材222、223の固有周波数fが大きくなり、負荷の増加が多いほど、トランスジューサ弾性部材222、223の固有周波数fの増大が大きくなり、即ちクリーニング素子3の端面における負荷の増加は、トランスジューサ弾性部材222、223の共振領域を周波数が大きくなる方向へオフセットさせることができる。図3の実験曲線に示すように、駆動コイルの電流の周波数は固定値f0max-n=265Hz(n=10)に設定され、異なる負荷において、共振状態にあるトランスジューサの固有周波数fがクリーニング素子3の最大振幅の箇所に対応する周波数はそれぞれf固0=255Hzであり、f固1=260Hzであり、f固2=265Hzであり、f固3=270Hzであり、明らかのように、負荷が0グラムの力(無負荷)から300グラムの力またはもっと大きい力に増加される過程において、共振システムは弱い共振から徐々に共振になる傾向があり、それと同時に、共振システムの機械的効率が急速に向上される。機械的効率の向上は負荷が増大される時に生成される減衰効果より速いため、クリーニング素子3の振幅も急速に向上され(A2>A1>A3)、また、共振システムの駆動コイルの電流の最小値がfminの箇所に現れ、負荷の増加がfminを周波数の大きい値の方向へ移動させ、fminを駆動周波数にさらに近接させるため、共振システムが弱い共振から共振になる傾向の時に、駆動コイルの電流の平均値は大から小になる。図3から同様にわかるように、クリーニング素子3の端面に掛ける負荷が400グラムの力になる時に、f固3(270Hz)は負荷が300グラムの時の駆動コイルの交番電流の固定周波数f固2(265Hz)より大きく、共振システムが共振からから弱い共振になる傾向があり、負荷が増え続けるにつれて、共振システムが、振動が発生しなくなるまで、さらに弱い共振になる傾向があるため、負荷を徐々に増加する過程において、駆動コイルの電流はある周波数の箇所で変曲点が現れ、駆動コイルの電流は再度小から大になり、実験で証明されるように、前記電流の変曲点は約450グラムの
力の負荷を掛ける箇所に現れ(未図示)、それに、負荷を増加する過程において、駆動コイルの電流が小から大になる変曲点に対応する負荷値(約450グラムの力)は、クリーニング素子の振幅Aが大から小になる変曲点に対応する負荷値(約300グラムの力)より大きく、両者の負荷値の差が約150グラムの力である。
【0046】
図4図5は実験によって得た本発明に係るクリーニングケア用具が異なる駆動周波数での電流と負荷の関係の曲線および異なる駆動周波数での振幅と負荷の関係の曲線をそれぞれ示す。図4(その横座標は負荷(グラムの力)を表し、縦座標は電流公称値を表す)と図5(その横座標は負荷(グラムの力)を表し、縦座標は振幅公称値を表す)に示すように、駆動コイルの電流周波数の設定値f0max-nHzを変更することで、異なる負荷の力を選択して掛けることによって共振システムの共振を実現させることができ、即ち駆動コイルの電流周波数の設置値の中のnの値を調整することによって、異なる負荷の力を選択してトランスジューサの固有周波数fを駆動周波数fと等しくさせて共振させることができ、それと同時に駆動コイルの電流値の変曲点に対応する負荷値を変更する。図4図5に示すように、n=-5Hzを選択すると、共振システムの共振ポイントの周波数はクリーニング素子3に400グラムの力を掛ける負荷の箇所(図4図5においてアイコンポイント「黒丸」で示す曲線を参照)に対応し、それと同時に、駆動コイルの電流が小から大になる変曲点はクリーニング素子3に550グラムくらいより大きい力を掛ける負荷に対応する箇所(未図示)に現れる。n>10、例えばn=15を選択すると、共振システムの共振ポイントの周波数はクリーニング素子3に300グラムの力を掛ける負荷の箇所(図4図5においてアイコンポイント「黒四角」で示す曲線を参照)に対応し、それと同時に、駆動コイルの電流が小から大になる変曲点はクリーニング素子3に550グラムより小さい力を掛ける負荷に対応する箇所に現れ、この時に共振システムの共振ポイント(振幅最大ポイント)の周波数はクリーニング素子3に150グラムの力を掛ける負荷の箇所に対応し、それと同時に、駆動コイルの電流が小から大になる変曲点はクリーニング素子に300グラムの力を掛ける負荷に対応する箇所に現れる。図4図5にアイコンポイント「黒ひし形」、「黒三角」、「X」、「*」で示す曲線はそれぞれn=20、n=10、n=5、n=0を選択する時に電流と負荷の相応関係および振幅と負荷の相応関係を表す。
【0047】
大量な実験から得るように、nの範囲は-0.3(f0max-f0min)から0.85(f0max-f0min)であってもよく、好ましくは、-0.1(f0max-f0min)≦n≦0.4(f0max-f0min)であり、更に好ましくは、0≦n≦0.4(f0max-f0min)である。
【0048】
まとめに、クリーニング素子の縦方向軸線L1とトランスジューサ弾性部材の平面Mとの法線方向の角度θを合理的に配置することによって、クリーニング素子3に掛かる負荷の圧力の増大につれて、トランスジューサ弾性部材の固有周波数fを大きくすることができ、負荷の圧力が大きいほど、fが大きくなり、0°≦θ角≦60°を選択すれば上記目的が達成できる。好ましくは、0°≦θ角≦30°であり、更に好ましくは、θ=0°であり、また、駆動コイルにおける交番電流の周波数f0max-nを合理的に選択することによって、クリーニング素子3において無負荷からある合理的な負荷(例えば300グラムの力)が掛けられる時に、トランスジューサの共振システムが弱い共振から共振の達成を実現することができる。-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)であるように選択してもよい。好ましくは、-0.1(f0max-f0min)≦n≦0.4(f0max-f0min)であり、更に好ましくは、0≦n≦0.4(f0max-f0min)であり、この固定の駆動周波数が設定されると、クリーニングケア用具の作業期間内に駆動周波数が変更されず、クリーニング素子3の振幅を小から大にさせながら、駆動コイルの電流値を高から低へ単調に減少させ、よって、合理的な負荷において、前記パーソナル電動クリーニングケア用具が更に高い機械的効率と、更に小さい作業電流と、更に小さいエネルギー消費と、最大なクリーニング素子の振幅と、最高なクリーニング効果とを得ることを保証する。
【0049】
実験で証明されるように、クリーニング素子3に掛ける圧力が増加し続けて合理値を超えると、トランスジューサの共振システムが、振動が発生しなくなるまで、共振から弱い共振になる傾向があり、クリーニング素子3の振幅がまた大から小になると同時に、駆動コイルの電流が、小から大になる変曲点が現れるまでに、単調に低下し続け、その後、駆動コイルの電流が再度大きくなる。f0max-nにおけるnの値を合理的に選択することによって、クリーニング素子3において無負荷からある合理的な負荷(例えば300グラムの力)が掛けられる時に、トランスジューサの共振システムが弱い共振から共振の達成を実現することができ、クリーニング素子3の振幅を小から大にならせながら、駆動コイルの電流値を高から低へ単調に減少させる。つまり、f0max-nにおけるnの値に対する選択によって、上記合理的な負荷値に対する選択を実現することができ、nの値が小さいほど、対応する前記合理的な負荷値が大きくなる。この過程は歯茎に信頼できる保護を提供することができ、クリーニング素子3に掛ける負荷の圧力が合理値(例えば300グラムの力)より大きい時に、クリーニング素子3の振幅が低減され、負荷が大きいほど、振幅が小さくなり、よって、歯茎を怪我から有効に守ることができる。
【0050】
そのため、上記構造は合理的な負荷において高効率と大振幅を得られるだけでなく、負荷が合理値を超えた後に、振幅を低減して歯茎を保護し、構造が簡単で、コストが低い。
【0051】
本発明は、上記のようなクリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム方法をさらに提供する。図6は当該方法のステップを示す。図6に示すように、上記のようなクリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム方法は、以下のステップを含む。
【0052】
1)前記クリーニングケア用具における左右側のトランスジューサ弾性部材222、223の曲げ断面係数と長さをほぼ等しく選択し、左右両側のトランスジューサ弾性部材222、223のたわみの幅の値をほぼ等しくさせてたわみ方向を反対させ、クリーニングケア素子3の縦方向軸線Lとトランスジューサ弾性部材の平面Mの法線方向との角度を0°-60°に調整するステップ。
【0053】
2)前記クリーニングケア用具が共振周波数範囲内における異なる周波数に対応する、駆動コイル214と直列される電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25を検出するステップ。例えば、共振周波数範囲内に、駆動コイルの電流の周波数を同じ時間間隔Δt(例えば1秒)と同じ周波数差Δf(例えば1Hz)で徐々に増加するように進めさせ、異なる周波数の時に対応する電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25を検出して記録する。本例において、トランスジューサの共振周波数範囲は約243Hz-300Hzであり、駆動コイルの電流が第1秒内の周波数は243Hzであり、243Hzでの電流検出抵抗R25における平均電圧ULR251を検出して記録し、時間間隔Δt(1秒)を経過した後に、駆動コイルの電流が第2秒内の周波数は244Hz(Δf=1Hz)であり、244Hzでの電流検出抵抗R25における平均電圧ULR252を検出して記録し、全ての共振周波数範囲内の検出が完了するまで、順番に繰り返す。例えば、駆動コイルにおける電流が第58秒内の周波数は300Hzであり、300Hzでの電流検出抵抗R25における平均電圧ULR2558を検出して記録する。
【0054】
3)ステップ2)で記録した異なる周波数の時の電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25から、電流検出抵抗R25における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数f0maxと、電流検出抵抗R25における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数f0minとを選択して記録するステップ。
【0055】
4)f0max-nを設置して前記プログラマブルマイクロチッププロセッサICのプログラムに記憶し、選定されたnの値に対応するf0max-nを駆動コイル214に流れる電流の固定周波数fとし、但し、-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)で、f0maxは電流検出抵抗R25における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗R25における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であるステップ。
【0056】
5)アラーム負荷での電源電圧の平均値UL源と電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25をプログラマブルマイクロチッププロセッサICのプログラムに予め記憶し、例えば、クリーニング素子3の端面にアラーム負荷(例えば300グラムの力)を予め配置し、この負荷を掛け、ICがf0max-n(この時にnは選定されたある固定値である)を固定周波数fとする電流を駆動コイルに流れるようにガイドし、I/O25が短時間内(例えば3秒以内)に電流検出抵抗R25における電圧を複数回検出し、電流検出抵抗R25におけるアラーム負荷での平均電圧ULR25を算出し、それと同時に、ICが短時間内(例えば3秒以内)に電源電圧を複数回検出し、対応する電源電圧の平均値UL源を算出し、前記アラーム負荷での電源電圧の平均値UL源と電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25をICのプログラムに記憶する。
【0057】
6)前記電動クリーニングケア用具が作業する時に、I/O25によって、現在の電流検出抵抗R25における電圧UNR25の値及び現在の電源電圧値UN源を連続に検出し、現在の負荷に対応する電流検出抵抗R25における電圧値UNR25及び現在の電源電圧値UN源を採集する。
【0058】
7)前記現在の負荷に対応する電流検出抵抗R25における電圧値UNR25とプログラマブルマイクロチッププロセッサICに予め記憶されたアラーム負荷での電源電圧の平均値UL源を比較し、もし(UN源/UL源)×UNR25>ULR25であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(UN源/UL源)×UNR25≦ULR25であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームし、例えば、プログラマブルマイクロチッププロセッサICを利用して、現在の負荷に対応する駆動コイルの電流値とICに予め記憶されたアラーム負荷での駆動コイルの電流値を比較し、(UN源/UL源)×UNR25とULR25を比較することができ、但し、UL源はステップ5)において検出の時の電源電圧値であり、UN源は現在検出時の電源電圧値であり、もし(UN源/UL源)×UNR25>ULR25であれば、クリーニング素子3に掛けられた負荷がアラーム負荷より小さいことを意味し、この時に圧力アラームを行わず、即ち、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(UN源/UL源)×UNR25≦ULR25であれば、クリーニング素子3に掛けられた負荷がアラーム負荷より大きいことを意味し、この時に圧力アラーム信号を出力し、圧力アラームを行う。
【0059】
圧力アラームの方式は音声および/または灯光および/または振動モードを採用してもよく、その後、ICがUNR25とUN源を検出し続け、(UN源/UL源)×UNR25>ULR25の時に、圧力アラーム信号の出力を取り消し、反対の場合は圧力アラームを維持し、このように繰り返す。
【0060】
本発明に係る前記方法を実現する圧力アラーム装置は、検出と採集とアラーム回路およびアラーム部品(未図示)を含む。前記検出と採集とアラーム回路は電源と、プログラマブルマイクロチッププロセッサICと、トランジスタによって構成された、電源と駆動コイル214とを接続するためのHブリッジ回路とを含む。プログラマブルマイクロチッププロセッサICのプログラムには、f0max-nが記憶され、選定されたnの値に対応するf0max-nを駆動コイル214に流れる電流の固定周波数fとし、但し、-0.3(f0max-f0min)≦n≦0.85(f0max-f0min)で、f0maxは電流検出抵抗R25における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f0minは電流検出抵抗R25における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、それに、アラーム負荷での電源電圧の平均値UL源と電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25が予め記憶される。プログラマブルマイクロチッププロセッサICは、Hブリッジ回路を駆動するように固定周波数がfである矩形波を出力し、アラーム負荷での電源電圧の平均値UL源と電流検出抵抗R25における平均電圧ULR25を予め記憶することにも使用される。図7は本発明の圧力アラーム装置回路部分の原理図であり、図7に示すように、本例において、電源と駆動コイル214を接続するように、4つのトランジスタQ21-Q24を採用してHブリッジ回路を構成し、プログラマブルマイクロチッププロセッサICはHブリッジ回路を駆動するように、固定周波数がfである矩形波を出力し、よって、駆動コイル214に固定周波数がfである交番電流が流れ、交番電流は電流検出抵抗R25を介して電源に流れ戻す。上記回路において、電流検出抵抗R25の抵抗値が固定され、電流検出抵抗R25における電圧UR25の大きさは電流検出抵抗R25に流れる電流の大きさを反映し、電流検出抵抗R25はHブリッジ回路と電源を直列接続し、即ち電流検出抵抗R25の一端が電源の陰極に接続され、電流検出抵抗R25の他端がHブリッジ回路の電流出口端に接続されるとともに、I/O25変換口における電圧の大きさを検出するために、マイクロチッププロセッサICのA/D変換口I/O25に接続される。もし(UN源/UL源)×UNR25>ULR25であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(UN源/UL源)×UNR25≦ULR25であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームする。明らかのように、上記回路の設置によって、マイクロチッププロセッサICは駆動コイル214に流れる電流の大きさをリアルタイムに検出することができる。電流検出抵抗R25が駆動コイルのHブリッジ回路に直列されることで駆動コイルの電気エネルギーに与える影響を低減するために、電流検出抵抗R25は通常抵抗の小さいものを採用する。本発明における電流検出抵抗の抵抗値は約0.1Ωであってもよい。アラーム部品はブザーデバイスおよび/または発光デバイスおよび/または機械式振動部品であってもよい。
【0061】
上記方法と装置によって、負荷が合理的な範囲を超える時に、簡単で信頼できる圧力アラームを提供することができる。

以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] グリップハウジング(105)を有するグリップを含み、グリップハウジング(105)の内部に、クリーニングケア用具の各部に電力を提供するための電源部分と、クリーニングケア用具のオンまたはオフ及び各種の作業モードを制御するための制御部分と、クリーニングケア用具の運転をオンまたはオフにするためのトリガー部分と、入力される電気エネルギーを機械的エネルギーに変換して出力する駆動器(110)とが装備され、当該駆動器(110)はトランスジューサと、駆動コイル(214)と、前記駆動コイル(214)の中に設けられる駆動コイル鉄芯(215)とを含み、駆動コイル(214)に交番電流を入れると、トランスジューサに分布される永久磁石(216、217、218、219)は電磁力の反力を受けて交番電流の周波数でトランスジューサを駆動して往復回転運動を行い、トランスジューサの駆動軸(111)に取り付けられたクリーニング素子(3)を駆動して往復回転運動し、前記トランスジューサは少なくとも2つのトランスジューサ弾性部材(222、223)を含み、それらは曲げひずみ特性で共振運動に加入されて駆動軸の縦方向軸線(L )の左右両側に対称に分布され、左右側のトランスジューサ弾性部材(222、223)の角度が180°であり、その曲げ断面係数と長さがほぼ等しく、よって、左側のトランスジューサ弾性部材(222)と右側のトランスジューサ弾性部材(223)とのたわみ幅の値をほぼ等しくさせてたわみ方向を反対させ、前記クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L )とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度が0°-60°であり、前記駆動コイル(214)における交番電流の周波数はf 0max -nに等しい固定値であり、nが-0.3(f 0max -f 0min )から0.85(f 0max -f 0min )の範囲におけるある固定値であり、f 0max は電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f 0min は電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数である、電動クリーニングケア用具。
[2] 前記左右側のトランスジューサ弾性部材(222、223)の曲げ断面係数と長さの数値の差が10%より小さく、よって、左側のトランスジューサ弾性部材(222)のたわみと右側のトランスジューサ弾性部材(223)のたわみとの幅の値の差を10%より小さくさせる、[1]に記載の電動クリーニングケア用具。
[3] 前記クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L )とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度は0°≦角度≦30°である、[1]に記載の電動クリーニングケア用具。
[4] 前記クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L )とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度は0°である、[3]に記載の電動クリーニングケア用具。
[5] 前記左右側のトランスジューサ弾性部材(222、223)がトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向に沿う厚さは当該左右側のトランスジューサ弾性部材(222、223)が駆動軸の縦方向軸線(L2)にほぼ平行となる方向に沿う幅の1/10より小さい、[1]に記載の電動クリーニングケア用具。
[6] 駆動力の大きさと作用ポイントが同じ場合に、方向が駆動軸の縦方向軸線(L )にほぼ平行となってベクトル方向がトランスジューサ弾性部材の平面(M)に位置する力によって形成されるトランスジューサ弾性部材のたわみをξ とし、方向が駆動軸の縦方向軸線(L )にほぼ垂直となってベクトル方向がトランスジューサ弾性部材の平面(M)に垂直となる力によって形成されるトランスジューサ弾性部材のたわみをξ とすると、ξ がξ の約1/1000である、[1]に記載の電動クリーニングケア用具。
[7] -0.1(f 0max -f 0min )≦n≦0.4(f 0max -f 0min )である、[1]に記載の電動クリーニングケア用具。
[8] 0≦n≦0.4(f 0max -f 0min )である、[1]または[7]に記載の電動クリーニングケア用具。
[9] 1)クリーニングケア用具における左右側のトランスジューサ弾性部材(222、223)の曲げ断面係数と長さをほぼ等しく選択し、左側のトランスジューサ弾性部材(222)のたわみと右側のトランスジューサ弾性部材(223)のたわみの幅の値をほぼ等しくさせてたわみ方向を反対させ、クリーニングケア素子(3)の縦方向軸線(L )とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度を0°-60°に調節するステップと、
2)クリーニングケア用具が共振周波数範囲内における異なる周波数に対応する、駆動コイル(214)と直列される電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧(U LR25 )を検出するステップと、
3)ステップ2)で記録した異なる周波数の時の電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧(U LR25 )から、電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数(f 0max )と、電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数(f 0min )とを選択して記録するステップと、
4)f 0max -nを設置してプログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)のプログラムに記憶し、選定されたnの値に対応するf 0max -nを駆動コイル(214)に流れる電流の固定周波数(f )とし、但し、-0.3(f 0max -f 0min )≦n≦0.85(f 0max -f 0min )で、f 0max は電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f 0min は電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であるステップと、
5)アラーム負荷での電源電圧の平均値(U L源 )と電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧(U LR25 )をプログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)のプログラムに予め記憶するステップと、
6)電動クリーニングケア用具が作業する時に、現在の負荷に対応する電流検出抵抗(R 25 )における電圧値(U NR25 )及び現在の電源電圧値(U N源 )を採集するステップと、
7)前記現在の負荷に対応する電流検出抵抗(R 25 )における電圧値(U NR25 )とプログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)に予め記憶されたアラーム負荷での電源電圧の平均値(U L源 )を比較し、もし(U N源 /U L源 )×U NR25 >U LR25 であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(U N源 /U L源 )×U NR25 ≦U LR25 であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームするステップと、を含む、[1]-8のいずれかに記載の電動クリーニングケア用具に用いられる圧力アラーム方法。
[10] 前記圧力アラーム方法は音声および/または灯光および/または機械式振動モードを採用する、[9]に記載の圧力アラーム方法。
[11] 前記クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L )とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度の調節は、トランスジューサの固有周波数(f )を、負荷がクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて大きくするように、当該角度を調節することを含む、[9]に記載の圧力アラーム方法。
[12] クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L )とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度が小さいほど、トランスジューサ固有周波数(f )が、負荷のクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて変化する速さが大きくなり、クリーニング素子(3)の縦方向軸線(L )とトランスジューサ弾性部材の平面(M)の法線方向との角度が大きいほど、トランスジューサ固有周波数(f )が、負荷のクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて変化する速さが小さくなるように、トランスジューサの固有周波数(f )が、負荷のクリーニング素子(3)に作用する力の増加につれて変化する速さを制御するステップをさらに含む、[9]に記載の圧力アラーム方法。
[13] トランスジューサと駆動力を共振させる負荷の値は、nの数値を選択することによって選択され、nの値が小さいほど、対応するトランスジューサと駆動力を共振させる負荷の値が大きくなる、[9]に記載の圧力アラーム方法。
[14] 検出と採集とアラーム回路およびアラーム部品を含み、前記回路は電源と、プログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)と、トランジスタによって構成された、電源と駆動コイル(214)とを接続するためのHブリッジ回路とを含み、前記プログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)のプログラムには、f 0max -nが記憶され、選定されたnの値に対応するf 0max -nを駆動コイル(214)に流れる電流の固定周波数(f )とし、但し、-0.3(f 0max -f 0min )≦n≦0.85(f 0max -f 0min )で、f 0max は電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最大値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、f 0min は電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧の最小値に対応する駆動コイルの電流の周波数であり、それに、アラーム負荷での電源電圧の平均値(U L源 )と電流検出抵抗(R 25 )における平均電圧(U LR25 )が予め記憶され、当該プログラマブルマイクロチッププロセッサ(IC)はHブリッジ回路を駆動するように固定周波数がf である矩形波を出力し、もし(U N源 /U L源 )×U NR25 >U LR25 であれば、アラーム信号出力なしにするか、または現在の圧力アラーム信号出力を終了し、もし(U N源 /U L源 )×U NR25 ≦U LR25 であれば、圧力アラーム信号を出力してアラームする、[9]-13のいずれかに記載の方法を実現する圧力アラーム装置。
[15] 前記アラーム部品はブザーデバイスおよび/または発光デバイスおよび/または機械式振動デバイスである、[14]に記載の圧力アラーム装置。
図1
図2
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図4
図5
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図7