(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-14
(45)【発行日】2022-02-22
(54)【発明の名称】訪問管理サーバ、端末装置、および訪問管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/10 20120101AFI20220215BHJP
【FI】
G06Q10/10 340
(21)【出願番号】P 2020170301
(22)【出願日】2020-10-08
【審査請求日】2020-10-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591214527
【氏名又は名称】株式会社ジーテクト
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【氏名又は名称】山川 茂樹
(74)【代理人】
【識別番号】100064621
【氏名又は名称】山川 政樹
(72)【発明者】
【氏名】藤島 亮
(72)【発明者】
【氏名】森岡 淳
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 慶太
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-295664(JP,A)
【文献】特開2003-216844(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 ー 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品の仕入れ先を識別する会社識別、前記仕入れ先の所在を示す所在情報、前記仕入れ先の会社情報、前記部品の部品情報、および前記部品の納
期を含む製造進捗に関する確認項目を記憶する第1記憶部と、
端末装置から前記会社識別と共に送信された予定日時を受け付ける予定受付部と、
前記予定受付部が受け付けた前記予定日時を、前記予定受付部が受け付けた前記会社識別と共に記憶する第2記憶部と、
前記第2記憶部に記憶されている前記予定日時に一致する日に、前記端末装置に対して前記会社識別で識別される前記仕入れ先の前記所在情報、前記会社情報、前記部品情報、および前記確認項目を、前記端末装置に通知する予定通知部と、
前記端末装置から前記端末装置の位置情報と共に文書情報を受け付ける報告受付部と、
前記報告受付部が受け付けた前記位置情報と共に文書情報を記憶する第3記憶部と
を備える訪問管理サーバ。
【請求項2】
請求項1記載の訪問管理サーバにおいて、
前記会社識別で識別される前記仕入れ先の更新情報を受け付ける更新受付部と、
前記更新受付部が受け付けた前記更新情報で、前記第1記憶部に記憶されている前記会社情報を更新する更新部と
をさらに備えることを特徴とする訪問管理サーバ。
【請求項3】
請求項1または2記載の訪問管理サーバにおいて、
前記部品は、金型であることを特徴とする訪問管理サーバ。
【請求項4】
入力部の操作入力により、部品の仕入れ先を識別する会社識別および予定日時の入力を受け付ける予定入力受付部と、
前記予定入力受付部が受け付けた前記会社識別および前記予定日時を訪問管理サーバに送信する予定送信部と、
前記予定送信部が送信した前記予定日時に一致する日に、前記訪問管理サーバから通知された、前記会社識別で識別される前記仕入れ先の所在情報、前記仕入れ先の会社情報、前記部品の部品情報、および前記部品の納
期を含む製造進捗に関する確認項目を受け付ける通知受付部と、
前記通知受付部が受け付けた、前記所在情報、前記会社情報、前記部品情報、および前記確認項目を、当日の予定情報として表示部に表示する表示制御部と、
自装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記入力部の操作入力により、文書情報の入力を受け付ける報告入力受付部と、
前記報告入力受付部が受け付けた文書情報を前記位置情報取得部が受け付けた位置情報と共に前記訪問管理サーバに送信する報告送信部と
を備える端末装置。
【請求項5】
請求項4記載の端末装置において、
前記会社識別で識別される前記仕入れ先の更新情報の入力を受け付ける更新入力部と、
前記更新入力部が入力を受け付けた更新情報を、前記訪問管理サーバに送信する更新送信部と
をさらに備えることを特徴とする端末装置。
【請求項6】
請求項4または5記載の端末装置において、
前記入力部および前記表示部は、タッチパネルから構成されていることを特徴とする端末装置。
【請求項7】
請求項4~6のいずれか1項に記載の端末装置において、
前記部品は、金型であることを特徴とする端末装置。
【請求項8】
訪問管理サーバおよび端末装置を備え、
前記訪問管理サーバは、
部品の仕入れ先を識別する会社識別、前記仕入れ先の所在を示す所在情報、前記仕入れ先の会社情報、前記部品の部品情報、および前記部品の納
期を含む製造進捗に関する確認項目を記憶する第1記憶部と、
端末装置から前記会社識別と共に送信された予定日時を受け付ける予定受付部と、
前記予定受付部が受け付けた前記予定日時を、前記予定受付部が受け付けた前記会社識別と共に記憶する第2記憶部と、
前記第2記憶部に記憶されている前記予定日時に一致する日に、前記端末装置に対して前記会社識別で識別される前記仕入れ先の前記所在情報、前記会社情報、前記部品情報、および前記確認項目を、前記端末装置に通知する予定通知部と、
前記端末装置から前記端末装置の位置情報と共に文書情報を受け付ける報告受付部と、
前記報告受付部が受け付けた前記位置情報と共に文書情報を記憶する第3記憶部と
を備え、
前記端末装置は、
入力部の操作入力により、前記仕入れ先を識別する前記会社識別および前記予定日時の入力を受け付ける予定入力受付部と、
前記予定入力受付部が受け付けた前記会社識別および前記予定日時を前記訪問管理サーバに送信する予定送信部と、
前記予定送信部が送信した前記予定日時に一致する日に、前記訪問管理サーバから通知された、前記会社識別で識別される前記仕入れ先の前記所在情報、前記仕入れ先の前記会社情報、前記部品の前記部品情報、および前記部品の前記製造進捗に関する前記確認項目を受け付ける通知受付部と、
前記通知受付部が受け付けた、前記所在情報、前記会社情報、前記部品情報、および前記確認項目を、当日の予定情報として表示部に表示する表示制御部と、
自装置の前記位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記入力部の操作入力により、文書情報の入力を受け付ける報告入力受付部と、
前記報告入力受付部が受け付けた文書情報を前記位置情報取得部が受け付けた前記位置情報と共に前記訪問管理サーバに送信する報告送信部と
を備えることを特徴とする訪問管理システム。
【請求項9】
請求項8記載の訪問管理システムにおいて、
前記入力部および前記表示部は、タッチパネルから構成されていることを特徴とする訪問管理システム。
【請求項10】
請求項8または9記載の訪問管理システムにおいて、
前記訪問管理サーバは、
前記会社識別で識別される前記仕入れ先の更新情報を受け付ける更新受付部と、
前記更新受付部が受け付けた前記更新情報で、前記第1記憶部に記憶されている前記会社情報を更新する更新部と
をさらに備え、
前記端末装置は、
前記会社識別で識別される前記仕入れ先の前記更新情報の入力を受け付ける更新入力部と、
前記更新入力部が入力を受け付けた前記更新情報を、前記訪問管理サーバに送信する更新送信部をさらに備える
ことを特徴とする訪問管理システム。
【請求項11】
請求項8~10のいずれか1項に記載の訪問管理システムにおいて、
前記部品は、金型であることを特徴とする訪問管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用する金型の発注先への訪問業務における訪問を管理する訪問管理サーバ、端末装置、および訪問管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
車両を構成する部品(車体部品)は、高張力鋼やアルミニウム材料による板材を、金型を用いてプレス加工することで形成されている(特許文献1参照)。この種の金型は、例えば、車体部品を作製する製造会社が、金型を作製する会社に依頼して入手していることが多い。このように、金型製造会社に金型を発注している場合、納期などの日程(進捗)などの管理が重要となる。この種の管理において、金型製造会社に訪問し、進捗状況の確認と共に、様々な報告を受け付ける(聴取する)業務がある。この種の業務では、担当者が、複数の金型製造会社を訪問することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したように、金型製造会社へ訪問し、進捗などを管理する業務では、多くの金型製造会社が訪問対象となるため、訪問先や予定の管理などの訪問管理をすることが容易ではないという問題があった。
【0005】
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、訪問先の会社や訪問予定などが容易に管理できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る訪問管理サーバは、部品の仕入れ先を識別する会社識別、仕入れ先の所在を示す所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の納期を含む製造進捗に関する確認項目を記憶する第1記憶部と、端末装置から会社識別と共に送信された予定日時を受け付ける予定受付部と、予定受付部が受け付けた予定日時を、予定受付部が受け付けた会社識別と共に記憶する第2記憶部と、第2記憶部に記憶されている予定日時に一致する日に、端末装置に対して会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、端末装置に通知する予定通知部と、端末装置から端末装置の位置情報と共に文書情報を受け付ける報告受付部と、報告受付部が受け付けた位置情報と共に文書情報を記憶する第3記憶部とを備える。
【0007】
上記訪問管理サーバの一構成例において、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報を受け付ける更新受付部と、更新受付部が受け付けた更新情報で、第1記憶部に記憶されている会社情報を更新する更新部とをさらに備える。
【0008】
上記訪問管理サーバの一構成例において、部品は、金型である。
【0009】
本発明に係る端末装置は、入力部の操作入力により、部品の仕入れ先を識別する会社識別および予定日時の入力を受け付ける予定入力受付部と、予定入力受付部が受け付けた会社識別および予定日時を訪問管理サーバに送信する予定送信部と、予定送信部が送信した予定日時に一致する日に、訪問管理サーバから通知された、会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の納期を含む製造進捗に関する確認項目を受け付ける通知受付部と、通知受付部が受け付けた、所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、当日の予定情報として表示部に表示する表示制御部と、自装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、入力部の操作入力により、文書情報の入力を受け付ける報告入力受付部と、報告入力受付部が受け付けた文書情報を位置情報取得部が受け付けた位置情報と共に訪問管理サーバに送信する報告送信部とを備える端末装置。
【0010】
上記端末装置の一構成例において、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報の入力を受け付ける更新入力部と、更新入力部が入力を受け付けた更新情報を、訪問管理サーバに送信する更新送信部とをさらに備える。
【0011】
上記端末装置の一構成例において、入力部および表示部は、タッチパネルから構成されている。
【0012】
上記端末装置の一構成例において、部品は、金型である。
【0013】
本発明に係る訪問管理システムは、訪問管理サーバおよび端末装置を備え、訪問管理サーバは、部品の仕入れ先を識別する会社識別、仕入れ先の所在を示す所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の納期を含む製造進捗に関する確認項目を記憶する第1記憶部と、端末装置から会社識別と共に送信された予定日時を受け付ける予定受付部と、予定受付部が受け付けた予定日時を、予定受付部が受け付けた会社識別と共に記憶する第2記憶部と、第2記憶部に記憶されている予定日時に一致する日に、端末装置に対して会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、端末装置に通知する予定通知部と、端末装置から端末装置の位置情報と共に文書情報を受け付ける報告受付部と、報告受付部が受け付けた位置情報と共に文書情報を記憶する第3記憶部とを備え、端末装置は、入力部の操作入力により、部品の仕入れ先を識別する会社識別および予定日時の入力を受け付ける予定入力受付部と、予定入力受付部が受け付けた会社識別および予定日時を訪問管理サーバに送信する予定送信部と、予定送信部が送信した予定日時に一致する日に、訪問管理サーバから通知された、会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の製造進捗に関する確認項目を受け付ける通知受付部と、通知受付部が受け付けた、所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、当日の予定情報として表示部に表示する表示制御部と、自装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、入力部の操作入力により、文書情報の入力を受け付ける報告入力受付部と、報告入力受付部が受け付けた文書情報を位置情報取得部が受け付けた位置情報と共に訪問管理サーバに送信する報告送信部とを備える訪問管理システム。
【0014】
上記訪問管理システムの一構成例において、入力部および表示部は、タッチパネルから構成されている。
【0015】
上記訪問管理システムの一構成例において、訪問管理サーバは、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報を受け付ける更新受付部と、更新受付部が受け付けた更新情報で、第1記憶部に記憶されている会社情報を更新する更新部とをさらに備え、端末装置は、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報の入力を受け付ける更新入力部と、更新入力部が入力を受け付けた更新情報を、訪問管理サーバに送信する更新送信部をさらに備える。
【0016】
上記訪問管理システムの一構成例において、部品は、金型である。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したことにより、本発明によれば、訪問先の会社や訪問予定などが容易に管理できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係る訪問管理システムの構成を示す構成図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態に係る訪問管理システムの動作例を説明するための説明図である。
【
図3A】
図3Aは、本発明の実施の形態に係る端末装置120のタッチパネル128に表示される表示例を示す構成図である。
【
図3B】
図3Bは、本発明の実施の形態に係る端末装置120のタッチパネル128に表示される表示例を示す構成図である。
【
図3C】
図3Cは、本発明の実施の形態に係る端末装置120のタッチパネル128に表示される表示例を示す構成図である。
【
図3D】
図3Dは、本発明の実施の形態に係る端末装置120のタッチパネル128に表示される表示例を示す構成図である。
【
図3E】
図3Eは、本発明の実施の形態に係る端末装置120のタッチパネル128に表示される表示例を示す構成図である。
【
図3F】
図3Fは、本発明の実施の形態に係る端末装置120のタッチパネル128に表示される表示例を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態に係る訪問管理システムについて
図1を参照して説明する。この訪問管理システムは、訪問管理サーバ100および端末装置120を備える。訪問管理サーバ100は、第1記憶部101、予定受付部102、第2記憶部103、予定通知部104、報告受付部105、および第3記憶部106を備える。
【0020】
第1記憶部101は、部品の仕入れ先(取引先)を識別する会社識別、仕入れ先の所在を示す所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の製造進捗に関する確認項目を記憶する。予定受付部102は、端末装置120から会社識別と共に送信された予定日時を受け付ける。部品は、金型である。訪問管理サーバ100は、ネットワーク接続部107によりネットワーク150に接続している。
【0021】
会社識別および予定日時から構成される予定情報は、ネットワーク150を介して端末装置120から訪問管理サーバ100に向けて(訪問管理サーバ100のアドレスに宛てて)送信され、ネットワーク接続部107で受信され、予定受付部102に受け付けられる。ネットワーク150は、例えば、イーサネット(登録詳報)などにより確立されているローカルエリアネットワーク(LAN)である。また、ネットワーク150は、インターネットなどの広域網とすることができる。
【0022】
第2記憶部103は、予定受付部102が受け付けた予定日時を、予定受付部102が受け付けた会社識別と共に記憶する。予定通知部104は、第2記憶部103に記憶されている予定日時に一致する日に、端末装置120に対して会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、端末装置120に通知する。予定通知部104が通知する上述した通知情報は、端末装置120に向けて(端末装置120のアドレスに宛てて)、ネットワーク接続部107によりネットワーク150に送出される。ネットワーク150に送出された通知情報は、端末装置120に受信される。
【0023】
報告受付部105は、端末装置120から、端末装置120の位置情報と共に文書情報を受け付ける。第3記憶部106は、報告受付部105が受け付けた位置情報と共に文書情報を記憶する。
【0024】
また、訪問管理サーバ100は、更新受付部108および更新部109を備える。更新受付部108は、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報を受け付ける。更新部109は、更新受付部108が受け付けた更新情報で、第1記憶部101に記憶されている会社情報を更新する。
【0025】
なお、上述した実施の形態に係る訪問管理サーバ100は、CPU(Central Processing Unit;中央演算処理装置)と主記憶装置と外部記憶装置となどを備えたコンピュータ機器であり、主記憶装置に展開されたプログラムによりCPUが動作する(プログラムを実行する)ことで、上述した各機能が実現される。また、各機能は、複数のコンピュータ機器に分散させることもできる。
【0026】
端末装置120は、予定入力受付部121、予定送信部122、通知受付部123、表示制御部124、位置情報取得部125、報告入力受付部126、および報告送信部127を備える。
【0027】
予定入力受付部121は、利用者による入力部の操作入力により、部品の仕入れ先を識別する会社識別および予定日時の入力を受け付ける。入力部は、タッチパネル128である。予定送信部122は、予定入力受付部121が受け付けた会社識別および予定日時を訪問管理サーバ100に送信する。端末装置120は、ネットワーク接続部129によりネットワーク150に接続している。上述した会社識別および予定日時は、ネットワーク150を介して、端末装置120から訪問管理サーバ100に向けて(訪問管理サーバ100のアドレスに宛てて)送信される。
【0028】
通知受付部123は、予定送信部122が送信した予定日時に一致する日に、訪問管理サーバ100から通知された、会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の製造進捗に関する確認項目を受け付ける。
【0029】
表示制御部124は、通知受付部123が受け付けた、所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、当日の予定情報として表示部に表示する。表示部は、タッチパネル128である。位置情報取得部125は、自装置の位置情報を取得する。位置情報取得部125は、例えば、よく知られたGPS(Global Positioning System)機能により、自装置の位置情報を取得する。
【0030】
報告入力受付部126は、利用者によるタッチパネル128の操作入力により、文書(文書情報)の入力を受け付ける。報告送信部127は、報告入力受付部126が受け付けた文書情報を位置情報取得部125が受け付けた位置情報と共に訪問管理サーバ100に送信する。
【0031】
また、端末装置120は、更新入力部130、および更新送信部131を備える。更新入力部130は、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報の入力を受け付ける。更新入力部130は、利用者のタッチパネル128の操作により入力された更新情報を受けつける。更新送信部131は、更新入力部130が入力を受け付けた更新情報を、訪問管理サーバ100に送信する。
【0032】
なお、上述した実施の形態に係る端末装置120は、CPUと主記憶装置と外部記憶装置となどを備えたコンピュータ機器であり、主記憶装置に展開されたプログラムによりCPUが動作する(プログラムを実行する)ことで、上述した各機能が実現される。また、各機能は、複数のコンピュータ機器に分散させることもできる。端末装置120は、例えば、スマートフォンから構成することができる。また、上述では、1台の端末装置120がネットワーク150に接続(収容)されている例を示したが、複数台の端末装置120が、ネットワーク150に接続してシステムを構成することができる。
【0033】
次に、本発明の実施の形態に係る訪問管理システムの動作例について、
図2を参照して説明する。
【0034】
まず、ステップS101で、端末装置120の予定入力受付部121が、利用者によるタッチパネル128の操作入力により、部品の仕入れ先を識別する会社識別および予定日時の入力を受け付ける。次に、ステップS102で、予定送信部122が、予定入力受付部121が受け付けた会社識別および予定日時を訪問管理サーバ100に送信する。
【0035】
次に、ステップS103で、訪問管理サーバ100の予定受付部102が、端末装置120から会社識別と共に送信された予定日時を受け付ける。次に、ステップS104で、第2記憶部103が、予定受付部102が受け付けた予定日時を、予定受付部102が受け付けた会社識別と共に記憶する。
【0036】
次に、予定通知部104は、内蔵している時計の日付が、第2記憶部103に記憶されている予定日時に一致すると(ステップS105のy)、ステップS106で、端末装置120に対して会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、端末装置120に通知する。
【0037】
次に、ステップS107で、端末装置120の通知受付部123が、訪問管理サーバ100から通知された、会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の製造進捗に関する確認項目を受け付ける。
【0038】
次に、ステップS108で、端末装置120の表示制御部124が、通知受付部123が受け付けた、所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、当日の予定情報としてタッチパネル128に表示する。
【0039】
例えば、まず、
図3Aに示すように、訪問予定日(当日)が表示され、訪問先の会社一覧が表示される。また、
図3Bに示すように、端末装置120の利用者以外の訪問予定を表示することができる。
【0040】
図3Aに示す表示状態で、利用者が、タッチパネル128を操作して、所望とする訪問先を選択すると、
図3Cに示すように、訪問先(仕入れ先)の所在情報、訪問先の会社情報が表示される。会社情報として、例えば、従業の情報、製造設備の情報などが表示される。これらの情報により会社の規模が把握できる。また、会社情報の備考として、依頼した場合の製品作製の着手可能日やダイレイアウトの入手可能な日時などが表示される。この表示を確認して登録することで、仕入れ先の決定が円滑にできるようになる。なお、
図3Aに示す表示状態で、スライドスイッチ301の操作により、訪問先の近隣の会社に関する情報を表示することができる。
【0041】
また、
図3Dに示すように、訪問先に発注している部品の部品情報が表示される。また、
図3Eに示すように、部品の製造進捗に関する確認項目が表示される。確認項目を確認することで、訪問先の担当者との会話を円滑に進めることができる。例えば、入力がない場合は、入力を促すようにし、遅延が発生している場合は、新たな日程の決定や、遅延が発生している原因などの聞き取りをする。また、日程の変更が申請されている場合、表示領域302にその旨が表示される。
【0042】
次に、ステップS109で、端末装置120の更新入力部130が、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報の入力を受け付ける。例えば、従業の情報、製造設備が変更されていた場合、利用者がこれらの更新情報を入力することで、更新入力部130が受け付ける。また、例えば、部品の製造進捗が変更された場合、利用者がこれらの更新情報を入力することで、更新入力部130が受け付ける。
【0043】
次に、ステップS110で、端末装置120の更新送信部131が、更新入力部130が入力を受け付けた更新情報を、訪問管理サーバ100に送信する。次に、ステップS111で、訪問管理サーバ100の更新受付部108が、会社識別で識別される仕入れ先の更新情報を受け付ける。次に、ステップS112で、訪問管理サーバ100の更新部109が、更新受付部108が受け付けた更新情報で、第1記憶部101に記憶されている会社情報を更新する。
【0044】
また、ステップS113で、端末装置120の報告入力受付部126が、利用者によるタッチパネル128の操作入力により、文書(文書情報)の入力を受け付ける。例えば、端末装置120を報告入力モードにすると、
図3Fに示すように、「レポート」の下に、報告のための文書情報の入力欄が表示され、また、文書情報の入力欄の下に、写真の入力欄が表示される。また、同一の画面に、報告に関する緊急 課題ありなどの重要度の情報を入力する欄が表示される。
【0045】
利用者は、文書情報の入力欄を操作することで、報告のための文書情報を入力することができる。また、写真の入力欄を操作することで、端末装置120が備えるカメラ機能を用いて撮影した、対象となる金型の現状を示す写真を入力することができる。
【0046】
次に、ステップS114で、端末装置120の位置情報取得部125が、自装置の位置情報を取得する。次に、ステップS115で、端末装置120の報告送信部127が、報告入力受付部126が受け付けた文書情報を、位置情報取得部125が受け付けた位置情報と共に訪問管理サーバ100に送信する。
【0047】
次に、ステップS116で、訪問管理サーバ100の報告受付部105が、端末装置120から送信された文書情報および端末装置120の位置情報を受け付ける。次に、ステップS117で、訪問管理サーバ100の第3記憶部106が、報告受付部105が受け付けた位置情報と共に文書情報を記憶する。
【0048】
なお、訪問管理システムは、前回の訪問日を記録しておき、この記録を元に、訪問管理が一定期間行われていないメーカーへの訪問指示を、端末装置の表示部(タッチパネル)に警告表示する機能を備えることができる。例えば、報告受付部105は、端末装置120から送信された文書情報および端末装置120の位置情報を受け付けると、この日時(訪問日)を会社識別とともに第2記憶部103に記憶する。予定通知部104は、第2記憶部103に記憶されている訪問日を元に、訪問管理が一定期間行われていない会社識別で識別されるメーカーへの訪問指示を、端末装置120に対して通知する。この通知は、端末装置120の通知受付部123で受け付けられ、表示制御部124が、受け付けられた通知を、警告などとしてタッチパネル128に表示する。
【0049】
また、上述したように訪問管理が一定期間行われていないメーカーが確認された場合、訪問管理サーバにおいて訪問管理サーバを管理するためのコンソールに、上述した旨を通知する警告を、管理担当者に視認可能に表示する機能を備えることができる。例えば、予定通知部104が、第2記憶部103に記憶されている訪問日を元に、訪問管理が一定期間行われていない会社識別で識別されるメーカーが存在している旨を、訪問管理サーバ100に接続されているコンソールとしての管理端末の表示部に表示する。
【0050】
また、訪問管理システムは、報告入力受付部は、端末装置から受け付けた報告(レポート)に対し、訪問管理サーバにおいて、端末操作者が、課題を解決するために決めた事項の報告を入力することができる。また、予定の入力は、訪問管理サーバの操作により受け付けることができる。また、例えば、別のシステムに入っている予定を訪問管理サーバが自動取得する事もできる。
【0051】
以上に説明したように、本発明によれば、訪問管理サーバに送信した予定日時に一致する日に訪問管理サーバから通知された、会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の製造進捗に関する確認項目が、当日の予定情報として表示部に表示されるので、訪問先の会社や訪問予定などが容易に管理できるようになる。本発明によれば、発注している金型の製造進捗の確認、自社の技術単担当と発注先との中継ぎ、発注している金型の様々な確認などが、容易に実施できるようになる。
【0052】
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
【符号の説明】
【0053】
100…訪問管理サーバ、101…第1記憶部、102…予定受付部、103…第2記憶部、104…予定通知部、105…報告受付部、106…第3記憶部、107…ネットワーク接続部、108…更新受付部、109…更新部、120…端末装置、121…予定入力受付部、122…予定送信部、123…通知受付部、124…表示制御部、125…位置情報取得部、126…報告入力受付部、127…報告送信部、128…タッチパネル、129…タッチパネル、130…更新入力部、131…更新送信部。
【要約】
【課題】訪問先の会社や訪問予定などが容易に管理できるようにする。
【解決手段】通知受付部123は、予定送信部122が送信した予定日時に一致する日に、訪問管理サーバ100から通知された、会社識別で識別される仕入れ先の所在情報、仕入れ先の会社情報、部品の部品情報、および部品の製造進捗に関する確認項目を受け付ける。表示制御部124は、通知受付部123が受け付けた、所在情報、会社情報、部品情報、および確認項目を、当日の予定情報としてタッチパネル128に表示する。
【選択図】
図1