IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ジャージャン サンフア オートモーティヴ コンポーネンツ カンパニー リミテッドの特許一覧

<>
  • 特許-電動弁 図1
  • 特許-電動弁 図2
  • 特許-電動弁 図3
  • 特許-電動弁 図4
  • 特許-電動弁 図5
  • 特許-電動弁 図6
  • 特許-電動弁 図7
  • 特許-電動弁 図8
  • 特許-電動弁 図9
  • 特許-電動弁 図10
  • 特許-電動弁 図11
  • 特許-電動弁 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-14
(45)【発行日】2022-02-22
(54)【発明の名称】電動弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 11/076 20060101AFI20220215BHJP
   F16K 31/53 20060101ALI20220215BHJP
【FI】
F16K11/076 Z
F16K31/53
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2020549856
(86)(22)【出願日】2018-12-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-02-18
(86)【国際出願番号】 CN2018119666
(87)【国際公開番号】W WO2019114613
(87)【国際公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-06-16
(31)【優先権主張番号】201711307890.0
(32)【優先日】2017-12-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518379566
【氏名又は名称】ジャージャン サンフア オートモーティヴ コンポーネンツ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100128428
【弁理士】
【氏名又は名称】田巻 文孝
(72)【発明者】
【氏名】チェン シューアイ
(72)【発明者】
【氏名】リー ゾー
(72)【発明者】
【氏名】ユアン ホン
(72)【発明者】
【氏名】シア ドゥン
(72)【発明者】
【氏名】ワン シャオロン
(72)【発明者】
【氏名】リャン シュイチン
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-028727(JP,A)
【文献】特開平01-299373(JP,A)
【文献】中国実用新案第205479437(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第103133717(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 11/076
F16K 31/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動機構と、実行機構と弁ボディユニットとを含む電動弁であって、
前記駆動機構がスリーブ(53)と、前記スリーブ(53)内に位置する出力軸(51)とを含み、前記実行機構が前記出力軸(51)に接続される弁棒(1)と、前記弁棒(1)に接続される弁体(2)とを含み、前記弁体(2)には第1流路(21)と第2流路(24)とが設けられ、前記弁ボディユニットが弁ボディ(3)を含み、前記駆動機構と前記弁ボディユニットとが封止固定され、前記駆動機構と前記弁ボディユニットとが封止された後、外部と隔離する空間が形成されており、前記出力軸(51)と、前記弁棒(1)における前記出力軸(51)との接続部位が前記空間に位置し、前記弁ボディ(3)がキャビティ(31)と、4つの通孔(32)と一つの閉塞孔(34)とを有し、前記弁棒と前記弁体との接続部位が前記キャビティ(31)に位置し、前記弁棒(1)が外部に接続されず、各前記通孔(32)と前記閉塞孔(34)とが周方向で分布され、前記閉塞孔(34)が隣接する前記通孔(32)の間に設けられ、前記弁ボディユニットがさらに前記弁体(2)を装着するための弁座(4)を含み、前記弁座(4)には対応する前記通孔(32)に連通する連通孔(41)が設けられることを特徴とする電動弁。
【請求項2】
前記電動弁は第1作業位置と第2作業位置とを含み、前記第1作業位置にある場合に、前記弁体(2)の前記第1流路(21)及び前記第2流路(24)がそれぞれ、周方向で隣接する前記通孔(32)を、二つごとに連通させ、前記第2作業位置にある場合に、そのうちの1本の前記流路(21)が両前記通孔(32)を連通させ、且つ周方向で前記閉塞孔(34)と隣接する両前記通孔(32)が遮断され、前記弁体(2)には前記閉塞孔(34)と一対一対応するように配置される閉塞部(23)が設けられ、第1作業位置にある場合に、前記閉塞部(23)と前記閉塞孔(34)とが突き合わせ、第2作業位置にある場合に、周方向で前記閉塞孔(34)と隣接する両前記通孔(32)のうち、一方が前記閉塞孔(34)によって遮断され、他方が前記閉塞部(23)によって遮断されることを特徴とする請求項1に記載の電動弁。
【請求項3】
前記弁ボディユニットはさらに閉塞蓋(10)を含み、前記弁ボディ(3)は少なくともそのうちの隣接する二つの前記通孔(32)の間に、前記キャビティ(31)に連通する開口を設けており、前記閉塞蓋(10)が前記開口を閉塞することを特徴とする請求項2に記載の電動弁。
【請求項4】
前記駆動機構はロータユニット(5)と歯車群(6)とを含み、前記ロータユニットがロータ(52)と前記出力軸(51)とを含み、前記歯車群(6)の第1段の歯車が前記出力軸(51)に接続され、前記歯車群(6)の最後段の歯車が前記弁棒(1)に接続され、前記歯車群(6)も前記空間に設けられることを特徴とする請求項1~3のいずれかの1項に記載の電動弁。
【請求項5】
前記弁ボディユニットはさらに、前記歯車群(6)と前記弁棒(1)との外にカバーするように配置される歯車カバー(7)を含み、前記弁ボディ(3)が前記キャビティ(31)に連通する端部開口(33)を有し、前記弁棒(1)の一端が前記端部開口(33)を介して前記キャビティ(31)内に入り込み、前記弁体(2)に接続されており、前記歯車カバー(7)の一端と前記弁ボディ(3)の開口端とが封止接続されることを特徴とする請求項4に記載の電動弁。
【請求項6】
前記ロータユニット(5)はさらに、前記スリーブ(53)の開口端に封止されるように接続される接続ホルダ(8)を含み、前記出力軸(51)が前記接続ホルダ(8)に挿通され、前記スリーブ(53)が前記接続ホルダ(8)を介して前記歯車カバー(7)の他端と封止されるとともに固定接続されることを特徴とする請求項5に記載の電動弁。
【請求項7】
前記歯車群(6)は3段以上の歯車を有する遊星歯車群であり、前記遊星歯車群は前記歯車カバー(7)を介して前記弁ボディ(3)に合わせて前記空間に固定装着され、前記弁棒(1)の一部が前記空間に位置し、他の部分が前記弁ボディ(3)内に位置することを特徴とする請求項5に記載の電動弁。
【請求項8】
前記遊星歯車群は4段の歯車を有し、第1段の歯車(61)の中心軸線が前記遊星歯車群の中心軸線と重なり、前記第1段の歯車(61)の外には周方向で間隔をもって分布される二つ以上の第2段の歯車(62)が噛合し、各前記第2段の歯車(62)はいずれもそれぞれの軸方向の一端が第3段の歯車(63)の内輪と噛合し、それぞれの軸方向の他端が第4段の歯車(64)の内輪と噛合し、前記第3段の歯車(63)が前記歯車カバー(7)に固定接続されることを特徴とする請求項7に記載の電動弁。
【請求項9】
前記歯車群(6)はさらに、前記端部開口(33)に装着される歯車固定台(65)を含み、前記弁棒(1)の一部が前記キャビティ(31)に入り込んで、前記弁体(2)に接続され、一部が前記歯車固定台(65)を通過して、前記空間に入り込み、前記遊星歯車群に接続されており、前記歯車固定台(65)にはストッパ柱(66)が設けられ、前記第4段の歯車(64)には前記ストッパ柱(66)と係合するストッパ溝(67)が設けられることで、前記歯車群(6)を支持するとともに、前記弁体(2)の回動を、作業位置を切り替える範囲内に制御することを特徴とする請求項8に記載の電動弁。
【請求項10】
前記歯車群(6)は4段以上の歯車を含み、第2段の歯車(62)以降の各段の歯車が軸方向に沿って順に分布され、順次に噛合し、第1段の歯車(61)以外の各段の歯車は、いずれもそれぞれの周方向で固定され、次の段の歯車と同一の平面内に位置する伝動歯車(68)を有することで、前記伝動歯車(68)を介して次の段の歯車と噛合し伝動し、
前記歯車群(6)はさらにストッパ柱(66)と前記端部開口(33)に装着される歯車固定台(65)とを含み、前記ストッパ柱(66)が同一の中心軸線に位置する各段の歯車と前記伝動歯車(68)を貫通するために用いられ、各前記ストッパ柱(66)の一端が固定板(69)を介して接続され、他端が前記歯車固定台(65)に固定接続され、前記弁棒(1)の一部が前記キャビティ(31)に入り込んで前記弁体(2)に接続され、一部が前記歯車固定台(65)を通過して前記空間に入り込み、前記歯車群(6)に接続され、
前記歯車群(6)の最後段の歯車が扇状の歯車であり、前記弁体(2)の回動を、作業位置を切り替える範囲内に制御するように、少なくとも二つの前記ストッパ柱(66)がそれぞれ前記扇状の歯車の両側に位置制限しており、前記歯車群(6)はさらに、前記ストッパ柱(66)の外に外嵌され、各段の歯車と前記伝動歯車(68)との軸方向の動き回りを制限するためのストップスリーブ(60)を含むことを特徴とする請求項5に記載の電動弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は流体制御という技術分野に関わり、特に電動弁に関わる。
【0002】
本出願は2017年12月11日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201711307890.0であり、発明名称が「電動弁」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は援用されることで本出願に結合される。
【背景技術】
【0003】
複数の流通路を有するいくつかのシステム、例えば、車両空調システムにおいて、一般的には、複数の電磁弁によって、流通路の切り替えを実現し、複数の電磁弁の配置によって、組立の困難度を増える上に、点検とメンテナンスにとって不便で、コストも高い一方で、流通路を切り替える際に、複数の電磁弁が同時に協力し作動しなければならないから、各電磁弁が順序に開閉し作動し、流通路の切り替えの困難度及び複雑程度を増える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、如何により少ない弁によって複雑な作業状況での複数の流通路の切り替えを実現するかということは、当業者が解決しようとする技術問題になる。
【0005】
本発明は、複数の流通路の切り替えを実現するための電動弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を実現するために、本発明は、駆動機構と、実行機構と弁ボディユニットとを含む電動弁を提供し、前記駆動機構は、スリーブと、前記スリーブ内に位置する出力軸とを含み、前記実行機構は、前記出力軸に接続される弁棒と、前記弁棒に接続される弁体とを含み、前記弁体には第1流路と第2流路とが設けられ、前記弁ボディユニットは弁ボディを含み、前記駆動機構と前記弁ボディユニットとが封止固定され、前記駆動機構と前記弁ボディユニットとが封止された後に、外部と隔離する空間が形成されており、前記出力軸と、前記弁棒における前記出力軸との接続部位が前記空間に位置し、前記弁ボディはキャビティと、4つの通孔と、一つの閉塞孔とを有し、前記弁棒と前記弁体との接続部位が前記キャビティに位置し、前記弁棒が外部に接続されず、各前記通孔と前記閉塞孔とが周方向で間隔をもって分布され、前記閉塞孔が隣接する前記通孔の間に設けられ、前記弁ボディユニットはさらに前記弁体を装着するための弁座を含み、前記弁座には、対応する前記通孔に連通する連通孔が設けられる。
【0007】
前記電動弁は第1作業位置と第2作業位置とを含み、前記第1作業位置にある場合に、前記弁体の各前記流路がそれぞれ周方向で隣接する前記通孔を、二つごとに連通させ、前記第2作業位置にある場合に、そのうちの1本の前記流路が両前記通孔を連通させ、且つ周方向で前記閉塞孔と隣接する両前記通孔が遮断され、前記弁体には、前記閉塞孔と一対一対応するように配置される閉塞部が設けられ、第1作業位置にある場合に、前記閉塞部と前記閉塞孔とが突き合わせ、第2作業位置にある場合に、周方向で前記閉塞孔と隣接する両前記通孔のうち、一方が前記閉塞孔によって遮断され、他方が前記閉塞部によって遮断される。
【0008】
前記弁ボディユニットはさらに閉塞蓋を含み、前記弁ボディは少なくともそのうちの隣接する二つの前記通孔の間に、前記キャビティに連通する開口を設けており、前記閉塞蓋が前記開口を封止することで、前記閉塞孔を形成する。
【0009】
前記駆動機構はロータユニットと歯車群とを含み、前記ロータユニットがロータと前記出力軸とを含み、前記歯車群の第1段の歯車が前記出力軸に接続され、前記歯車群の最後段の歯車が前記弁棒に接続され、前記歯車群も前記空間に設けられる。
【0010】
前記弁ボディユニットはさらに、前記歯車群と前記弁棒との外にカバーするように配置される歯車カバーを含み、前記弁ボディが前記キャビティに連通する端部開口を有し、前記弁棒の一端が前記端部開口を介して前記キャビティ内に入り込み、前記弁体に接続されており、前記歯車カバーの一端と前記弁ボディの開口端とが封止接続される。
【0011】
前記ロータユニットはさらに、前記スリーブの開口端に封止されるように接続される接続ホルダを含み、前記出力軸が前記接続ホルダに挿通され、前記スリーブが前記接続ホルダを介して前記歯車カバーの他端と封止されるとともに固定接続される。
【0012】
前記歯車群は3段以上の歯車を有する遊星歯車群であり、前記遊星歯車群は前記歯車カバーを介して前記弁ボディに合わせて前記空間に固定装着され、前記弁棒の一部が前記空間に位置し、他の部分が前記弁ボディ内に位置する。
【0013】
前記遊星歯車群は4段の歯車を有し、第1段の歯車の中心軸線が前記遊星歯車群の中心軸線と重なり、前記第1段の歯車の外には、周方向で間隔をもって分布される二つ以上の第2段の歯車が噛合し、各前記第2段の歯車はいずれもそれぞれの軸方向の一端が第3段の歯車の内輪と噛合し、それぞれの軸方向の他端が第4段の歯車の内輪と噛合し、前記第3段の歯車が前記歯車カバーに固定接続される。
【0014】
前記歯車群はさらに、前記端部開口に装着される歯車固定台を含み、前記弁棒の一部が前記キャビティに入り込んで、前記弁体に接続され、一部が前記歯車固定台を通過して、前記空間に入り込み、前記遊星歯車群に接続されており、前記歯車固定台にはストッパ柱が設けられ、前記第4段の歯車には前記ストッパ柱と係合するストッパ溝が設けられることで、前記歯車群を支持するとともに、前記弁体の回動を、作業位置を切り替える範囲内に制御する。
【0015】
前記歯車群は4段以上の歯車を含み、第2段の歯車以降の各段の歯車が軸方向に沿って順に分布され、順次に噛合し、第1段の歯車以外の各段の歯車は、いずれもそれぞれの周方向で固定され、次の段の歯車と同一平面内に位置する伝動歯車を有することで、前記伝動歯車を介して次の段の歯車と噛合し伝動する。
【0016】
前記歯車群はさらにストッパ柱と前記端部開口に装着される歯車固定台とを含み、前記ストッパ柱が同一の中心軸線に位置する各段の歯車と前記伝動歯車を貫通するために用いられ、各前記ストッパ柱の一端が固定板を介して接続され、他端が前記歯車固定台に固定接続され、前記弁棒の一部が前記キャビティに入り込んで、前記弁体に接続され、一部が前記歯車固定台を通過して、前記空間に入り込み、前記遊星歯車群に接続される。
【0017】
前記歯車群の最後段の歯車は扇状の歯車であり、前記弁体の回動を、作業位置を切り替える範囲内に制御するように、少なくとも二つの前記ストッパ柱がそれぞれ前記扇状の歯車の両側に位置制限しており、前記歯車群はさらに、前記ストッパ柱の外に外嵌され、各段の歯車と前記伝動歯車との軸方向の動き回りを制限するための、ストップスリーブを含む。
【0018】
本発明の電動弁は弁体の回動によって、流通路の切り替えを実現し、一般的な複数の電磁弁の組み合わせによって流通路の切り替えを実現することに比べると、構成が相対的にコンパクトであり、体積も相対的に小さい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本発明により提供される電動弁の具体的な実施形態における断面図である。
図2図1に示される電動弁が1種の連通状態にある断面図である。
図3図1に示される電動弁が他の1種の連通状態にある断面図である。
図4図1に示される電動弁の弁体の第1立体構成模式図である。
図5図1に示される電動弁の弁体の第2立体構成模式図である。
図6図1に示される電動弁の側面構成模式図である。
図7図1に示される電動弁の正面構成模式図である。
図8図1に示される電動弁の歯車群の一つの配置形態における平面図である。
図9図1に示される電動弁の歯車群の一つの配置形態における下面図である。
図10図1に示される電動弁の歯車群の一つの配置形態における正面構成模式図である。
図11図1に示される電動弁の歯車群の一つの配置形態における断面図である。
図12図1に示される電動弁の歯車群の他の配置形態における立体構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
当業者が正確に本発明の技術案を理解するように、以下は図面と併せて、本発明の具体的な実施形態を紹介する。
【0021】
本文に記載の軸方向、周方向及び径方向はいずれも電動弁を参照として、電動弁の中心軸線の延伸方向を軸方向として、電動弁のロータユニット5におけるロータの回動方向を周方向とし、軸方向に垂直する水平面内で、ロータの直径の延伸方向が径方向である。
【0022】
本文に記載の第1、第2などの用語は、順序に対する特殊な限定ではなく、ただ構成が同じまたは類似する二つ以上の部品、あるいは同様または類似する二つ以上の構成を区別するために用いられる。
【0023】
図1図12に示すように、本発明は駆動機構と、実行機構と弁ボディユニットを含む電動弁を提供し、駆動機構が実行機構を作動させるように駆動することで、弁ボディユニットの流通路の切り替えを実現するために用いられる。具体的には、駆動機構はスリーブ53と出力軸51とを含み、出力軸51がスリーブ53内に位置し、実行機構は互いに接続される弁棒1と弁体2とを含み、弁棒1が出力軸51に接続されるとともに、出力軸51の駆動によって回動し、さらに弁体2を回動させ、弁体2には第1流路21と第2流路23とが設けられ、スリーブ53と弁ボディユニットとが封止固定され、スリーブ53と弁ボディユニットとが封止された後、外部と隔離する空間が形成され、出力軸51と、弁棒1における出力軸51との接続部位がいずれも前記空間に位置し、弁棒1が外部に接続されず、弁ボディユニットはキャビティ31とキャビティ31に連通する4つの通孔32を有する弁ボディ3を含み、弁ボディユニットはさらに弁体2を装着するための弁座4を含み、弁座4には対応する通孔32に連通する連通孔41が設けられ、弁ボディ3はさらに少なくとも一つの閉塞孔34を含み、各々通孔32と閉塞孔34とが弁ボディ3の周方向で間隔をもって分布され、且つ周方向で隣接する二つの通孔32が弁体2の第1流路21または第2流路24に対応し、閉塞孔34が隣接する二つの通孔32の間に設けられ、必要に応じて、そのうちの隣接する二つの通孔32の間に閉塞孔34を配置してもよく、隣接する他の二つの閉塞孔34の間に閉塞孔34を配置してもよく、または、同時に周方向で隣接する複数対の通孔32の間に閉塞孔34を配置してもよく、このように、必要に応じて二つまたは複数の通孔32を封止する。
【0024】
具体的には、図1図3に示すように、弁棒1が弁体2を回動させる場合に、各流路を通孔32に対応する位置に回動させることで、周方向で隣接する通孔32を、二つごとに連通させ、この際、封止状態にある通孔32が存在していなく、これは第1作業位置であり、互いに連通する通孔32を切り替え、そのうちのいくつかの通孔32を遮断する必要が有ると、弁棒1が弁体2を一定の角度に回動させ、第2作業位置に達して、弁体2の流路を回動方向に沿って前に移動させ、さらに回動方向の前方にある次の対の通孔32に移動させ、周方向で隣接する次の対の通孔32を連通させ、閉塞孔34に隣接する二つの通孔32の一方を閉塞孔34に接続させ、他方を弁体2の実体構成に接続させ、閉塞孔34に隣接する両通孔32を遮断状態にさせる。ここで、前後というのは、回動方向に対して定義され、回動方向の前方にある方向または回動方向が指向する方向を前とし、回動方向の後方にある方向を後とする。
【0025】
通孔32に対する遮断を実現するために、本出願において、弁体2には閉塞孔34と一対一対応するように配置される閉塞部23が設けられ、第1作業位置にある場合に、第1流路21と第2流路24とが周方向で隣接する通孔32を、二つごとに連通させ、この際、図2に示すように、閉塞部23と閉塞孔34とが突き合わせ、第2作業位置にある場合に、周方向で隣接する次の対の通孔32を連通させるように、弁体2が回動し、この際、周方向で閉塞孔34に隣接する両通孔32において、一方が第1流路21または第2流路24を介して閉塞孔34と突き合わせ、閉塞孔34が封止状態にあるから、該通孔32が閉塞孔34に遮断され、他方が弁体2の閉塞部23と突き合わせ、図3に示すように、さらに該閉塞部23に遮断される。
【0026】
図2図3図6及び図7に示すように、弁ボディユニットはさらに閉塞蓋10を含み、弁ボディ3が少なくともそのうちの隣接する二つの通孔32の間には、キャビティ31に連通する開口が設けられ、閉塞蓋10が該開口を閉塞することで、閉塞孔34を形成する。
【0027】
その同時に、弁ボディ3の各通孔32には端蓋9が設けられ、端蓋9は両端が開口される構成形態として配置されてもよく、具体的には、大径部と小径部とを含み、大径部には雄ねじが設けられ、通孔32の内壁にネジ接続され、小径部がOリングなどの封止部材を介して弁ボディ3と封止接続され、端蓋9の外端が接続管などの部品に接続されるために用いられ、内端が弁座4を介して弁体2と封止接続される。ここに記載の内外はキャビティ31を参照として、キャビティ31に近接する方向を内とし、キャビティ31から離れた方向を外とする。
【0028】
端蓋9と閉塞蓋10に対して、略同様な構成形態を採用してもよく、いずれも大径部と小径部とを含み、相違点は、端蓋9には、通孔32が連通可能な状態にあるように、貫通孔が配置されなければならない。
【0029】
加工を便利にするために、閉塞孔34に対して、通孔32と類似する構成形態を採用してもよく、または弁ボディ3の周方向で間隔をもって複数の開口が配置され、そのうちの一つまたはいくつかの開口を閉塞蓋10によって封止することで、閉塞孔34を形成し、他の開口が自由状態にあり、通孔32を構成する。
【0030】
本実施例において、4つの通孔32と一つの閉塞孔34を配置することを例として説明し、相応的に、弁ボディ1は平面視状態で、略正五角形を呈して、その各辺には通孔32または閉塞孔34が配置されてもよい。この際、弁体2は略Y型を呈して、Y型構成の両側には第1流路21と第2流路24とが形成されることで、Y型の両分岐の間にある部分が実体構成として配置され、閉塞部23を形成する。
【0031】
図2図5に示すように、本実施例において、弁体2には、相対的に独立する2本の流路が設けられることを例として説明し、この際、弁ボディ3には周方向で間隔をもって分布される4つの通孔32が設けられ、そのうちの、周方向で隣接する二つの通孔32の間には一つの閉塞孔34が設けられ、第1連通状態(第1作業位置に対応する)にある場合に、弁体2の第1流路21が周方向で隣接するそのうちの二つの通孔32を連通させ、弁体2の第2流路24が周方向で隣接する他の二つの通孔32を連通させ、即ち、弁体2がその2本の流路によって、それぞれ周方向で隣接する通孔32を、二つごとに連通させ、弁棒1によって弁体2を第2連通状態(第2作業位置に対応する) に回動させると、互いに連通する両通孔32を切り替え、即ち弁体2の2本の流路21がそれぞれ第1連通状態で連通していない、周方向で隣接する通孔32を、二つごとに連通させるとともに、閉塞孔34に隣接するする両通孔32を遮断する。
【0032】
説明を便利にするために、弁ボディ3に設けられる通孔32に対して、周方向に沿って順に第1通孔a、第2通孔b、第3通孔c及び第4通孔dとして定義され、第4通孔dと第1通孔aとの間には一つの閉塞孔34が設けられると、第1作業位置にある場合に、図2に示すように、弁体2の第1流路21が第1通孔aと第2通孔bとを連通させ、第2流路24が第3通孔cと第4通孔dとを連通させ、第2作業位置にある場合に、弁体2の2本の流路が周方向に沿って一定の角度に回動することで、第1流路21が第2通孔bと第3通孔cとを連通させ、第2流路24の両端がそれぞれ第1通孔aと閉塞孔34に接続されることで、第1通孔aが遮断状態にあり、その同時に、図3に示すように、弁体2の閉塞部23が第4通孔dを封止し、第4通孔dを遮断状態にさせる。
【0033】
図2図3に示すように、当業者は使用必要に応じて、互いに連通する二つの通孔32をそれぞれ入口と出口とすることで、気体、液体または気液二相体に対する搬送を実現する。本実施例において、第1通孔aと第3通孔cを入口とし、第2通孔bと第4通孔dを出口としてもよく、図2図3において、矢印の方向が流動方向を示す。
【0034】
図4図5に示すように、弁体2の各流路の両端は弁ボディ3の通孔32に対応する端口を有し、漏れを避けるために、第1流路21と第2流路24とはその端口が弁座4に封止接続され、その同時に、弁座4と通孔32との突き合わせ箇所には、封止リングなどの封止部材が設けられてもよい。
【0035】
また、弁体2の、弁棒1に対応する位置には挿入接続溝22が設けられ、該挿入接続溝22は具体的には、四角形の溝であってもよく、該四角形の溝の各々頂点には、外に延伸する凹溝が設けられることで、弁棒1と弁体2との周方向の接続位置決めの確実性を向上させる。図4図5及び図11に示すように、該四角形の溝は軸方向に沿って一定の深さを延伸してから、弁棒1の挿入接続端11が、該四角形溝に合わせる柱状として配置されることで、弁棒1はその挿入接続端11が弁体2の挿入接続溝22内に挿入され、弁棒1と弁体2との周方向の固定接続を実現する。
【0036】
図1に示すように、駆動機構はロータユニット5と歯車群6とを含み、ロータユニット5がロータ52と出力軸51とを含み、歯車群6の第1段の歯車61がロータユニット5の出力軸51に接続され、歯車群6の最後段の歯車が弁棒1に接続され、歯車群6が減速比を提供し、ロータユニット5が歯車群6を介して動力を弁棒1に伝達することで、弁棒1を回動させるように駆動する。その同時に、該歯車群6も前記空間に設けられる。
【0037】
具体的には、図1図6及び図7を結合し、弁ボディユニットはさらに、歯車群6と弁棒1との外にカバーするように配置される歯車カバー7を含み、弁ボディ3はキャビティ31に連通する端部開口33を有し、弁棒1の一端が端部開口33を介してキャビティ31内に置かれる弁体2に接続され、歯車カバー7の一端と弁ボディ3の開口端とが封止接続され、他端とスリーブ53とが封止接続される。
【0038】
図6図7に示すように、歯車カバー7の軸方向の一端と弁ボディ3の開口端とが封止接続されてもよい。このように、弁棒1の一端が端部開口33に入り込み、さらに該端部開口33を介して弁体2をキャビティ31内に置くことで、弁ボディ3に対して、全体式の構成形態を採用してもよく、弁ボディ3を分割配置することがなく、弁体2の装着を完成する。
【0039】
具体的には、ロータユニット5は、図1に示すように、内から外へ順に係合するように装着される出力軸51と、ロータ52と、スリーブ53とコイルユニット54とを含み、スリーブ53は出力軸51とロータ52とを係合するように内部に装着し、コイルユニット54がスリーブ53の外部に外嵌され、そして、スリーブ53とコイルユニット54とが歯車カバー7の他端に装着され、スリーブ53と歯車カバー7とが封止接続される。
【0040】
ここで、内外というのは、ロータユニット5の出力軸51の中心軸線を参照として定義され、該中心軸線に近接する方向を内とし、該中心軸線から離れた方向を外とする。
【0041】
前記構成形態によれば、スリーブ53によってロータ52を保護し、歯車カバー7との封止接続を実現し、全体の電動弁の封止確実性を向上させる。
【0042】
スリーブ53と歯車カバー7との接続を実現するために、本出願において、ロータユニット5はさらに、封止されるようにスリーブ53の開口端に接続される接続ホルダ8を含み、この際、図1に示すように、ロータユニット5の出力軸51が接続ホルダ8に挿通され、スリーブ53が接続ホルダ8を介して歯車カバー7の他端とが封止されるとともに固定接続される。
【0043】
本実施例において、真空電子ビーム溶接などの溶接形式で、接続ホルダ8とスリーブ53の開口端との封止接続を実現し、接続ホルダ8と歯車カバー7との間は、Oリングなどの封止部材を詰めることで封止接続され、歯車カバー7と弁ボディ3の開口端との封止接続も真空電子ビーム溶接などの溶接形式で実現されてもよい。
【0044】
本実施例において、具体的には、ロータユニット5はステッピングモータまたは直流ブラシレスモーターを動力源としてもよく、ステッピングモータまたは直流ブラシレスモーターがいずれも前記構成形態を採用して配置されてもよい。相違点は、必要に応じてステッピングモータと直流ブラシレスモーターとの具体的なパラメータを配置してもよく、例えば着磁の段数が異なってもよく、ステッピングモータの段数が6段であり、直流ブラシレスモーターの段数が4段であってもよい。その同時に、ステッピングモータまたは直流ブラシレスモーターは、コイルの巻き方式及びステータの形態でも相違点があり、当業者は必要に応じて具体的に配置してもよく、本出願の汎用の構成形態によってモータを配置することに影響していない。
【0045】
前記に基づき、本出願は歯車群6を選択することで、必要な伝動比を取得し、例えば、遊星歯車群または普通の歯車群6を選択してもよい。
【0046】
図8図11に示すように、本実施例において、歯車群6は3段以上の歯車を有する遊星歯車群であってもよい。該遊星歯車群は歯車カバー7を介して弁ボディ3に合わせて、前記空間に固定装着され、弁棒1の一部が前記空間に位置し、他の部分が前記弁ボディ3内に位置する。
【0047】
本実施例において、4段の歯車を例として説明し、即ち、該遊星歯車群は4段の歯車を有してもよく、伝動レベルに応じて、第1段の歯車61と、第2段の歯車62と、第3段の歯車63と第4段の歯車64として定義され、第1段の歯車61の中心軸線が遊星歯車群の中心軸線とが重なり、つまり、第1段の歯車61が真ん中にあり、第2段の歯車62と第1段の歯車61の外周とが噛合し、第3段の歯車63と第4段の歯車64とがいずれも内輪には歯が設けられるとともに、内輪の歯と第2段の歯車62の外歯とが噛合し、このように、第1段の歯車61と、第2段の歯車62と第3段の歯車63とが径方向で内から外へ順に配置され、第1段の歯車61と、第2段の歯車62と第4段の歯車64とも径方向で内から外へ順に配置される。
【0048】
より詳しいのは、第1段の歯車61の外には周方向で間隔をもって分布される二つ以上の第2段の歯車62が噛合し、各第2段の歯車62はいずれもそれぞれの軸方向での一端が第3段の歯車63の内輪と噛合し、それぞれの軸方向での他端が第4段の歯車64の内輪と噛合し、第3段の歯車63が歯車カバー7に固定接続されることで、第2段の歯車62のアイドルを避け、さらに第4段の歯車64に伝動比を提供し、第4段の歯車64が動力を弁棒1に伝達する。
【0049】
本実施例において、三つの第2段の歯車62を配置することを例として説明し、図8に示すように、三つの第2段の歯車62は周方向で等ピッチに分布される。
【0050】
図8図11を結合して分かるように、歯車群6にはさらに、三つの第2段の歯車62の接続を実現するための接続板600が設けられ、三つの第2段の歯車62の中心軸線の一端が周方向で回動し、軸方向で固定するように一つの接続板600に接続され、他端が軸方向で固定し、周方向で回動するように他の接続板600に接続され、さらに、この三つの第2段の歯車62の接続を実現する。理解すべきのは、接続板600の配置は、第2段の歯車62と、第3段の歯車63と第4段の歯車64との伝動に影響することを避けなければならない。
【0051】
また、歯車群6はさらに弁ボディ3の端部開口33に装着される歯車固定台65を含み、弁棒1の一部がキャビティ31に入り込み、弁体2に接続され、一部が歯車固定台65を通過し、前記空間に入り込み、遊星歯車群に接続され、歯車固定台65にはストッパ柱66が設けられ、第4段の歯車64には、ストッパ柱66と係合するストッパ溝67が設けられることで、該ストッパ柱66によって歯車群6を支持し、その同時に、ストッパ柱66が移動していなく、第4段の歯車64が回動すると、第4段の歯車64に設けられるストッパ溝67を回動させ、ストッパ溝67の一端がストッパ柱66に接触することを一つの状態とし、ストッパ溝67の他端がストッパ柱66に接触することを他の状態とし、このように、弁体2がある連通位置または連通状態に留める。
【0052】
このように、ストッパ溝67とストッパ柱66との係合によって、弁体2に対して位置制限を行って、弁体2の回動を、作業位置を切り替える範囲内に制御し、弁体2が作業位置の切り替えを完成した範囲内で回動するしかない。具体的には、本実施例において、弁体2が二つの作業位置を有し、第1連通状態にある場合に、一つの作業位置に対応し、第2連通状態にある場合に、他の作業位置に対応し、弁体2は回動し、第1連通状態から第2連通状態への切り替え、または第2連通状態から第1連通状態への切り替えを完成するしかない。
【0053】
または、第1連通状態にある場合に、第4段の歯車64が一つの極限位置に運動し、第2連通状態にある場合に、第4段の歯車64が他の極限位置に運動し、極限位置での位置制限によって、弁体2が第1連通状態または第2連通状態に安定し、弁ボディ3の安定性と切り替えの確実性を向上させ、連通の不確実を避ける。
【0054】
図1図9に示すように、具体的には、第4段の歯車64の、弁ボディ3の端部開口33に向く一面には、弧形溝であるストッパ溝67が設けられてもよく、また、必要に応じて周方向で間隔をもって分布される二つまたは複数のストッパ溝67が設けられて、相応的に、互いに係合するストッパ柱66が配置されてもよい。
【0055】
図12に示すように、他の具体的な配置形態において、歯車群6は4段以上の歯車を含み、第1段の歯車61と第2段の歯車62とが同一の平面内にあるとともに、直接的に外噛合するように伝動し、第2段以降の各段の歯車が軸方向に沿って順に分布され、順次に噛合し、第1段の歯車61以外の他の各段の歯車はいずれも、それぞれの周方向で固定され、次の段の歯車と同一の平面内にある伝動歯車68を有することで、伝動歯車68を介して次の段の歯車とが噛合し伝動する。つまり、第1段の歯車61と第2段の歯車62のみが同一の平面内で直接的に噛合し伝動し、第2段の歯車62がその周方向に固定される伝動歯車68を介して、第3段の歯車63と噛合し伝動し、順に類推すると、第2段以降の各段の歯車が軸方向に沿って順に分布され、順次に噛合する。無論、当業者は必要に応じて、第1段の歯車61に周方向で固定され、その軸方向の下方(ここに記載の下方は軸方向でキャビティ31を指向する方向である)にある伝動歯車68を配置してから、該伝動歯車68を介して第2段の歯車62とが噛合する。
【0056】
他の実施例において、歯車群6は軸方向で配置される多段の歯車を選択する場合に、具体的には、7段の歯車群として配置され、即ち、第1段の歯車61と第2段の歯車62とが同一の平面内にあり、直接的に噛合し、第2段の歯車62、第3段の歯車63、第4段の歯車64、第5段の歯車611、第6段の歯車612及び第7段の歯車613が伝動歯車68を介して順に噛合し、噛合の形態はいずれも外噛合であり、この際、図12に示すように、第7段の歯車613は最後段の歯車として、具体的には扇状の歯車として配置される。
【0057】
前記歯車群6の配置形態によれば、伝動比の需求を満足する一方で、全体の歯車群6の軸方向の高さをなるべく短くして、構成の簡単化に寄与し、装着空間を節約する。
【0058】
前記歯車群6の構成形態を採用すると、歯車群6もストッパ柱66と、端部開口33に装着される歯車固定台65とを含み、ストッパ柱66は同一の中心軸線にある各段の歯車と伝動歯車68を貫通するために用いられ、各ストッパ柱66の一端が固定板69を介して接続され、他端が歯車固定台65に固定接続され、弁棒1の一部がキャビティ31に入り込み、弁体2に接続され、一部が前記歯車固定台65を通過し、前記空間に入り込み、遊星歯車群に接続される。この際、ストッパ柱66を介して、各段の歯車の固定と接続を実現する。
【0059】
その同時に、ストッパ柱66はさらに位置制限の作用を果たす。具体的には、歯車群6の最後段の歯車は扇状の歯車であってもよく、図12に示すように、少なくとも二つのストッパ柱66がそれぞれ扇状の歯車の両側に位置制限することで、弁体2の回動を、作業位置を切り替える範囲内に制御する。
【0060】
扇状の歯車が時計回りに弁体2の一つの作業位置に運動すると、扇状の歯車の、時計回り方向の前方にある一側面が、時計回り方向の前方にあるストッパ柱66に当接され、扇状の歯車が続いて時計回りに回動しないように制限し、扇状の歯車が反時計回りに弁体2の他の作業位置に運動すると、扇状の歯車の、反時計回り方向の前方にある一側面が、反時計回り方向の前方にあるストッパ柱66に当接され、扇状の歯車が続いて反時計回りに回動しないように制限することで、弁体2に対する位置制限を実現する。
【0061】
また、歯車群6はさらに、ストッパ柱66の外に外嵌され、各段の歯車と伝動歯車68との軸方向の動き回りを制限し、伝動の安定確実性を向上させるためのストップスリーブ60を含む。
【0062】
本出願は、必要に応じて適当な歯車群6を選択し、遊星歯車群を採用する場合に、軸方向の空間が小さく、小空間の装着を便利にする利点を有し、歯車群6を採用する場合に、必要に応じて、より複数の段数の歯車を配置することで、より大きい伝動比を取得し、大きい伝動力を有する。無論、ここで、この2種類の歯車群6に対する比較結果であり、大きさは相対的に言うものである。
【0063】
以上は本発明により提供される電動弁を詳しく紹介している。本明細書は、具体的な例を利用して、本発明の原理及び実施形態を説明して、以上の実施例による説明は、ただ本発明の核心思想への理解に寄与する。指摘すべきのは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない前提で、本発明に対してさらに若干の補正及び修飾を行ってもよく、これらの補正と修飾は、いずれも本発明の請求項の保護範囲に該当している。
【符号の説明】
【0064】
1 ・・・弁棒;
11 ・・・挿入接続端;
2 ・・・弁体;
21 ・・・第1流路;
22 ・・・挿入接続溝;
23 ・・・閉塞部;
24 ・・・第2流路;
3 ・・・弁ボディ;
31 ・・・キャビティ;
32 ・・・通孔;
33 ・・・端部開口;
34 ・・・閉塞孔;
4 ・・・弁座;
41 ・・・連通孔;
5 ・・・ロータユニット;
51 ・・・出力軸;
52 ・・・ロータ;
53 ・・・スリーブ;
54 ・・・コイルユニット;
6 ・・・歯車群;
61 ・・・第1段の歯車;
62 ・・・第2段の歯車;
63 ・・・第3段の歯車;
64 ・・・第4段の歯車;
65 ・・・歯車固定台;
66 ・・・ストッパ柱;
67 ・・・ストッパ溝;
68 ・・・伝動歯車;
69 ・・・固定板;
60 ・・・ストップスリーブ;
600 ・・・接続板;
611 ・・・第5段の歯車;
612 ・・・第6段の歯車;
613 ・・・第7段の歯車;
7 ・・・歯車カバー;
8 ・・・接続ホルダ;
9 ・・・端蓋;
10 ・・・閉塞蓋。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12