(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】コイル装置
(51)【国際特許分類】
H02J 50/90 20160101AFI20220216BHJP
G08G 1/0968 20060101ALI20220216BHJP
H02J 50/12 20160101ALI20220216BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20220216BHJP
【FI】
H02J50/90
G08G1/0968 B
H02J50/12
H02J7/00 P
H02J7/00 301D
(21)【出願番号】P 2017202401
(22)【出願日】2017-10-19
【審査請求日】2020-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000099
【氏名又は名称】株式会社IHI
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100113435
【氏名又は名称】黒木 義樹
(74)【代理人】
【識別番号】100176245
【氏名又は名称】安田 亮輔
(74)【代理人】
【識別番号】100170818
【氏名又は名称】小松 秀輝
(72)【発明者】
【氏名】西村 賢二
(72)【発明者】
【氏名】中島 正史郎
【審査官】辻丸 詔
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-093155(JP,A)
【文献】特開2011-254633(JP,A)
【文献】特開2015-230681(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0132208(US,A1)
【文献】国際公開第2014/157094(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0132960(US,A1)
【文献】国際公開第2013/145581(WO,A1)
【文献】特開2012-188116(JP,A)
【文献】特開平09-182212(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 50/00-50/90
G08G 1/0968
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コイル装置であって、
筐体と、
前記筐体に収容されて、車両が駐停車する路面に配置されて、前記車両に搭載された車両側コイルとの間で非接触で送電又は受電する地上側コイルと、
前記地上側コイルの周囲に配置されて、前記地上側コイルに対する前記車両の相対的な位置に関する情報を取得する情報取得部と、
前記車両の底面と対面する前記筐体の外面に設けられて、前記地上側コイルに近づく前記車両の運転者から視認可能な位置に配置される表示部と、
前記表示部における表示態様を制御する制御部と、を備
え、
前記制御部は、
前記位置に関する情報を利用して、前記地上側コイルに対する前記車両の相対的な位置を得る位置取得部と、
前記位置取得部の結果を利用して、前記車両が第1領域又は前記第1領域とは別の第2領域のいずれに存在するかを判定する位置判定部と、
前記車両が前記第1領域に存在する場合には前記車両が前記第1領域に位置することを前記運転者に示す表示態様を生成し、前記車両が前記第2領域に位置する場合には前記車両が前記第2領域に位置することを前記運転者に示す表示態様を生成する第1表示態様生成部と、を有する、コイル装置。
【請求項2】
前記第1領域は、前記地上側コイルを通る基準軸線に沿って前記車両が直進した場合に前記車両側コイルが前記地上側コイル上に到達可能な領域であり、
前記第2領域は、前記基準軸線に沿って前記車両が直進した場合に前記車両側コイルが前記地上側コイル上に到達できない領域である、請求項1に記載のコイル装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記車両が前記第2領域に位置する場合に、前記車両が前記第1領域に到達するための補正距離を得る距離取得部と、
前記運転者に対して前記補正距離が小さくなるような前記車両の操作を促す表示態様を生成する第2表示態様生成部と、をさらに有する、請求項2に記載のコイル装置。
【請求項4】
前記制御部は、
前記位置に関する情報を利用して、前記基準軸線の方向と前記車両の進行方向との間の補正角度を得る角度取得部と、
前記運転者に対して前記補正角度が小さくなるような前記車両の操作を促す表示態様を生成する第3表示態様生成部と、をさらに有する、請求項2に記載のコイル装置。
【請求項5】
前記表示部は、前記地上側コイルにおいて鉛直方向に対して交差する主面に設けられたスクリーン部と、前記スクリーン部に画像を投影する投影部と、を有する、請求項1~4の何れか一項に記載のコイル装置。
【請求項6】
前記スクリーン部は、前記地上側コイルを通る基準軸線に沿って傾いている、請求項5に記載のコイル装置。
【請求項7】
前記表示部は、非金属材料により形成された薄膜表示部である、請求項1~4の何れか一項に記載のコイル装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記運転者とは別のユーザに提供される情報を示す表示態様を生成する第4表示態様生成部をさらに有する、請求項1~7の何れか一項に記載のコイル装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
非接触給電システムは、磁界を利用して地上側装置から車両側装置へ電力を提供する。この方式にあっては、地上側装置に対する車両側装置の相対的な位置が重要である。つまり、地上側装置と車両側装置との間で効率良く電力の送受信を行うためには、地上側装置に対する車両側装置の相対的な位置を所定の範囲に収めることが望まれる。従って、駐車スペースに地上側装置が設けられているとき、車両の運転者は、地上側装置を基準として所定の位置に駐車する。
【0003】
例えば、特許文献1,2には、車両を所定の駐車位置へ誘導するための技術が開示されている。特許文献1の技術によれば、駐車エリアに案内ユニットを設ける。そして、この案内ユニットは、車両の受電時の駐車位置を目標位置として車両のユーザに対して報知する。また、特許文献2に開示された技術によれば、車両に搭載されたカメラが駐車位置を示すマーカーを含む駐車スペースの画像を取得する。そして、車両に搭載されたディスプレイに、当該画像に目標駐車位置が重ね合された合成画像が表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-2588881号公報
【文献】国際公開第2013/146139号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術によれば、案内ユニットを電源設備と一体化しようとしたとき、運転者から目視可能な位置に案内ユニットを設けるという条件を満たす必要がある。また、特許文献2の技術によれば、マーカーといった駐車場側の設備に加えて、車両側にも所定のシステムを組み込む必要がある。従って、駐車支援情報をユーザに提供して効率の良い電力の送受信を可能とする非接触給電システムを簡易に構築できる技術が望まれていた。
【0006】
そこで、本発明は、駐車支援情報をユーザに提供して効率の良い電力の送受信を可能とする非接触給電システムをより簡易に構築できるコイル装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態は、コイル装置であって、車両が駐停車する路面に配置されて、車両に搭載された車両側コイルとの間で非接触で送電又は受電する地上側コイルと、地上側コイルの周囲に配置されて、地上側コイルに対する車両の相対的な位置に関する情報を取得する情報取得部と、地上側コイルに近づく車両の運転者から視認可能な位置に配置される表示部と、表示部における表示態様を制御する制御部と、を備える。
【0008】
このコイル装置は、地上側コイルに対する車両の位置に関する情報を取得可能である。このため、位置に関する情報を取得した時点での車両位置に基づいて、車両側コイルと地上側コイルとの位置関係について判断することができる。従って、コイル装置は、判断結果を利用して制御部において表示態様を制御することが可能になる。この表示態様は、表示部に示すことができる。この表示部は運転者から視認可能な位置に配置されているので、地上側コイルに近づく車両の運転者に対して駐車位置の支援情報を提供することが可能になる。従って、車両側に駐車支援のための構成を追加する必要がないので、駐車支援情報をユーザに提供して効率の良い電力の送受信を可能とするシステムをより簡易に構築できる。
【0009】
一形態において制御部は、位置に関する情報を利用して、地上側コイルに対する車両の相対的な位置を得る位置取得部と、位置取得部の結果を利用して、車両が第1領域又は第2領域のいずれに存在するかを判定する位置判定部と、車両が第1領域に存在する場合には車両が第1領域に位置することを運転者に示す表示態様を生成し、車両が第2領域に位置する場合には車両が第2領域に位置することを運転者に示す表示態様を生成する第1表示態様生成部と、を有し、第1領域は、地上側コイルを通る基準軸線に沿って車両が直進した場合に車両側コイルが地上側コイル上に到達可能な領域であり、第2領域は、基準軸線に沿って車両が直進した場合に車両側コイルが地上側コイル上に到達できない領域であてもよい。
【0010】
この形態によれば、コイル装置は、制御部が車両位置を取得し、当該車両位置が第1領域又は第2領域の何れに位置するかを判断する。そして、車両が第1領域に位置する場合には、基準軸線に沿った直進により車両側コイルが地上側コイル上に到達可能である。そこで、第1表示態様生成部は、運転者に対して車両が第1領域に位置することを示す表示態様を生成し、表示部は当該表示態様を表示する。そうすると、運転者に対して直進により地上側コイル上に到達することを知らせることができる。一方、車両が第2領域に位置する場合には、基準軸線に沿った直進により車両側コイルが地上側コイル上に到達できない。そこで、第1表示態様生成部は、運転者に対して車両が第2領域に位置することを示す表示態様を生成し、表示部は当該表示態様を表示する。そうすると、運転者に対して直進により車両側コイルが地上側コイル上に到達できないことを知らせることができる。
【0011】
一形態において、制御部は、車両が第2領域に位置する場合に、車両が第1領域に到達するための補正距離を得る距離取得部と、運転者に対して補正距離が小さくなるような車両の操作を促す表示態様を生成する第2表示態様生成部と、をさらに有してもよい。この構成によれば、地上側コイル上へ車両を導くための有益な情報を運転者に対して提供することができる。
【0012】
一形態において、制御部は、位置に関する情報を利用して、基準軸線の方向と車両の進行方向との間の補正角度を得る角度取得部と、運転者に対して補正角度が小さくなるような車両の操作を促す表示態様を生成する第3表示態様生成部と、をさらに有してもよい。この構成によれば、地上側コイル上へ車両を導くためのさらに有益な情報を運転者に対して提供することができる。
【0013】
一形態において、表示部は、地上側コイルにおいて鉛直方向に対して交差する主面に設けられたスクリーン部と、スクリーン部に画像を投影する投影部と、を有してもよい。この構成によれば、地上側コイルと車両側コイルとの間に存在する構成部品の数が低減される。従って、地上側コイルと車両側コイルとの間の送信及び受信の効率の低下を抑制できる。
【0014】
一形態において、スクリーン部は、基準軸線に沿って傾いていてもよい。この構成によれば、運転者から視認可能なスクリーン部の面積が拡大される。従って、駐車支援情報をより好適に運転者に提供することができる。
【0015】
一形態において、表示部は、非金属材料により形成された薄膜表示部であってもよい。この構成によれば、地上側コイルと車両側コイルとの間に存在する構成部品の数が低減される。従って、地上側コイルと車両側コイルとの間の送信及び受信の効率の低下を抑制できる。
【0016】
一形態において、制御部は、運転者とは別のユーザに提供される情報を示す表示態様を生成する第4表示態様生成部をさらに有してもよい。この構成によれば、地上側コイル上に車両が駐停車していない場合に、別のユーザに対して種々の情報を提供することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一形態によれば、駐車支援情報をユーザに提供して効率の良い電力の送受信を可能とする非接触給電システムをより簡易に構築できるコイル装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、実施形態に係る地上側コイル装置を有する非接触給電システムの構成を示す概要図である。
【
図2】
図2は、地上側コイル装置の構成を示す一部を切り欠いた斜視図である。
【
図3】
図3は、許可エリア、右不可エリア及び左不可エリアを示す平面図である。
【
図4】
図4は、スクリーンに示されるいくつかの表示パターンの例示である。
【
図5】
図5は、制御部の構成を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、変形例に係る地上側コイル装置の構成を示す斜視図である。
【
図7】
図7は、別の変形例に係る地上側コイル装置の構成を示す斜視図である。
【
図8】
図8は、さらに別の変形例に係る地上側コイル装置の構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施するための形態を詳細に説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0020】
図1に示されるように、実施形態に係る地上側ユニット1は、車両側ユニット2とともに非接触給電システム3を構成する。非接触給電システム3は、地上側コイル8と車両側コイル11との間の磁気結合を利用して、地上側ユニット1から車両側ユニット2へ電力を供給する。非接触給電システム3の給電方式は、例えば、磁界共鳴方式又は電磁誘導方式である。地上側コイル8は、車両に搭載された車両側コイル11との間で非接触で送電又は受電する。以下、地上側コイル8が電力を送り、車両側コイル11が電力を受けるとするが、車両側コイル11が電力を送り、地上側コイル8が電力を受けとってもよい。
【0021】
地上側ユニット1は、予め定められた位置(電磁結合回路が形成される位置)に車両Vが停車しているときに、車両Vの車両側ユニット2に対して電力を非接触で伝送する。地上側ユニット1は、電源装置4と、地上側コイル装置6と、を有する。
【0022】
電源装置4は、外部電源4aと整流回路4bと送電回路4cとを有する。外部電源4aは、車両Vに伝送すべき電力を生成するために必要となる電力を供給する。外部電源4aは、例えば商用交流電源のような単相交流電力を供給する。なお、外部電源4aが供給する電力は、単相交流電力に限られない。外部電源4aが供給する電力は、三相交流電力であってもよい。
【0023】
整流回路4bは、外部電源4aから供給される交流電力を整流して直流電力に変換する。整流回路4bは、PFC[Power Factor Correction]機能や昇降圧機能を含んでもよい。なお、外部電源4aとしては燃料電池や太陽電池などの直流電源を利用してもよい。その場合には、整流回路4bを省略してよい。また、外部電源4aが直流電源である場合は、整流回路4bの代わりに直流変換回路(DC/DCコンバータ)を設けてもよい。
【0024】
送電回路4cは、整流回路4bからの直流電力を外部電源4aの交流電力よりも周波数が高い交流電力(高周波電力)に変換して車両側ユニット2に与える。これにより、地上側ユニット1と車両側ユニット2との間で非接触給電が行われる。送電回路4cは、インバータ回路の出力側に設けられたキャパシタを有してもよい。
【0025】
地上側コイル装置6は、筐体7と、地上側コイル8と、駐車支援部9と、を有する。なお、地上側コイル装置6の詳細については後述する。
【0026】
車両側ユニット2は、車両Vに搭載される。車両側ユニット2は、車両側コイル11と、受電回路12と、充電回路13と、を含む。
【0027】
車両側コイル11は、地上側コイル8から非接触で供給される電力(交流電力)を受け取る。車両側コイル11は、地上側コイル8と同様の構成を有する。受電回路12は、車両側コイル11からの交流電力を直流電力に変換して充電回路13に出力する。この受電回路12は、車両側コイル11とともに受電側共振回路を構成するキャパシタを有してもよい。充電回路13は、受電回路12からの電力(直流電力)を所望電力に変換した後に、バッテリ14に供給する。バッテリ14は、車両Vに搭載された再充電が可能な電池(例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池等の二次電池)である。バッテリ14は、図示しない走行モータ等に電力を供給する。
【0028】
以下、
図2を参照しつつ、地上側コイル装置6について詳細に説明する。
【0029】
筐体7は、平面視して矩形を呈する直方体である。筐体7は、地上側コイル8、駐車支援部9といった地上側コイル装置6を構成する要素を収容する。筐体7が有する六つの面は、それぞれ主面7a、裏面7b、前面7f、後面7r、右側面7c及び左側面7dである。主面7aは、車両Vの底面と対面する。裏面7bは、路面Gに接する又は埋め込まれる。前面7fは、基準軸線L1(後述)と交差し、車両Vと対面する。後面7rは、基準軸線L1(後述)と交差し、前面7fの逆側に設けられる。これらの面において、主面7a、前面7f、右側面7c及び左側面7dは、駐車スペースに近づく車両Vと対面可能である。つまり、主面7a、前面7f、右側面7c及び左側面7dは、運転者から視認可能である。なお、ここでいう「視認」には、運転者が直接に目視する場合に加えて、車両Vに搭載されたカメラによって得られた画像をディスプレイを介して間接的に目視する場合も含む。一方、裏面7b及び後面7rは、車両Vと対面しない。つまり、裏面7b及び後面7rは、運転者から視認できない。
【0030】
地上側コイル8は、電源装置4から供給された交流電力によって磁場を発生させる。地上側コイル8は、同一平面内で略矩形の渦巻状に巻回された導線によって形成され、誘導電流を発生させる。地上側コイル8は、いわゆるサーキュラーコイルである。サーキュラーコイルとは、導線が巻軸のまわりに平面渦巻状に巻回された態様のコイルである。平面渦巻状とは、巻軸を囲むように外側から内側へ、もしくは内側から外側へ導線が巻かれている形状である。地上側コイル8は、導線が平面渦巻状に巻回された態様であればよく、一層であっても多層であってもよい。巻軸方向から見た地上側コイル8の形状は、矩形、円形、楕円形等の種々の形状であってもよい。導線としては、例えば、互いに絶縁された複数の導体素線が撚り合わされたリッツ線が用いられる。導線は、銅もしくはアルミニウムの単線、又はバスバー等であってもよい。なお、コイルは、ソレノイドコイルであってもよい。
【0031】
駐車支援部9は、車両Vの運転者に対して種々の情報を提供する。この情報は、車両Vを地上側コイル8上に誘導するためのものである。
【0032】
図3は、電力の提供を受けようとする車両Vが駐車スペースに近づく様子を示す。ここで、車両Vが電力の提供を受ける場合に、車両Vの停車位置は予め許容できる範囲が決められる。この許容範囲は、地上側コイル8に対する車両側コイル11の相対的な位置に基づく。具体的には、地上側コイル8に対して車両側コイル11がずれていると、地上側コイル8から車両側コイル11への伝送効率が低下する。従って、予め設定された伝送効率を確保するために、許容し得る地上側コイル8に対する車両側コイル11の相対的な位置が設定される。例えば、地上側コイル8の中心位置CPから車両側コイル11の中心位置までのずれ距離は、10センチメートル以下まで許容できると規定してよい。このずれが許容される領域を、以下の説明において「給電エリアSA」と呼ぶ。つまり、給電エリアSAは、地上側コイル8の中心位置CPを中心とした直径10cmの円状としてよい。運転者は、車両側コイル11の中心CVがこの給電エリアSAに位置するように車両Vを運転する。
【0033】
給電エリアSAに基づいて、許可エリアPA(第1領域)、右不可エリアMR(第2領域)及び左不可エリアML(第2領域)が設定される。許可エリアPAは、基準軸線L1に沿って車両Vが直進した場合に給電エリアSAに到達可能な範囲である。右不可エリアMR及び左不可エリアMLは、基準軸線L1に沿って車両Vが直進した場合に給電エリアSAに到達できない範囲である。ここで、基準軸線L1とは、地上側コイル8の中心位置CPをとおる軸線である。また、基準軸線L1は、駐車スペースを示す白線などに対して略平行である。そして、基準軸線L1に対して直交する軸線として、ずれ軸線L2を定義する。
【0034】
例えば、許可エリアPAに位置する車両V1を想定する。この車両V1は、基準軸線L1に沿って直進すると、給電エリアSAに停止することができる。一方、右不可エリアMRに位置する車両V2を想定する。この車両V3は、基準軸線L1に沿って直進すると、給電エリアSAに停止することができない。
【0035】
従って、運転者に対して、車両Vが許可エリアPA、右不可エリアMR及び左不可エリアMLのいずれに位置するかを報知すれば、運転者は車両Vの位置に応じて許可エリアPAに至るための操作を行うことが可能になる。駐車支援部9は、許可エリアPAに至るための操作を促す支援情報を運転者に対して提供する。
【0036】
図2に示されるように、駐車支援部9は、位置検出センサ16(情報取得部)と、表示部17と、制御部18と、を有する。
【0037】
位置検出センサ16は、地上側ユニット1と車両Vとの相対位置を検出するための情報を取得する。位置検出センサ16は、制御部18に対して接続されており、取得された情報は、制御部18に送信される。位置検出センサ16は、筐体7の前面7f、右側面7c及び左側面7dに配置される。これらの面は、車両Vに対して対面可能である。従って、駐車スペースに近づく車両Vがあるとき、いずれかの面に配置された位置検出センサ16によって、確実に車両Vを捉えることができる。
【0038】
位置検出センサ16は、一例としてカメラである。この場合、相対位置を検出するための情報とは、車両Vを含む画像データである。また、位置検出センサ16は、別の例として非接触測距装置である。非接触測距装置は、レーザ光、音波、マイクロ波(磁場)等といった出力波を放射し、車両Vにおいて反射された反射波を捉える。従って、この場合、相対位置を検出するための情報とは、出力波の種類、出力波の出射方向、出力波を出射してから反射波が捉えられるまでの時間などである。なお、位置検出センサ16は、カメラや非接触測距器に限定されず、車両Vとの相対位置を検出するための情報が取得可能な種々の装置を用いてよい。例えば、位置検出センサ16は、カメラと非接触測距器とを両方含んでいてもよい。
【0039】
表示部17は、運転者に対して種々の情報を報知する。表示部17は、画像情報が表示可能な構成であれば種々の構成を取り得る。例えば、表示部17は、プロジェクタ方式を採用し得る。プロジェクタ方式を採用する表示部17は、筐体7の前面7f側に配置されたプロジェクタ17a(投影部)と、筐体7の主面7aに設けられたスクリーン17b(スクリーン部)とを有する。スクリーン17bは、基準軸線L1に対して傾斜している。具体的には、スクリーン17bは、後面7r側の辺部が、前面7f側の辺部よりも上方に位置する。この構成によれば、前面7f側から近づく運転者に対する投影面積が増加するので、視認性を高めることができる。
【0040】
図4の(a)部、(b)部及び(c)部に示されるように、表示部17はその表示態様として、許可パターン(
図4の(a)部)と、左不可パターン(
図4の(b)部)と、右不可パターン(
図4の(c)部)と、を有する。それぞれのパターンは、スクリーン17bに設定される左領域PL、中央領域PC、右領域PRに所定の画像を表示させることにより示される。左領域PL、中央領域PC、右領域PR、は、基準軸線L1に沿って延び、この順にずれ軸線L2に沿って並んでいる。
【0041】
許可パターンは、車両Vの位置が許可エリアPA内にあることを示す(
図3の車両V1参照)。
図4の(a)部に示されるように、許可パターンは、スクリーン17bにおいて基準軸線L1を含む中央領域PCに所定の画像を表示させる。このとき、右領域PRと左領域PLには画像を表示しないか、中央領域PCに表示される画像よりも目立たない画像が表示される。
【0042】
左不可パターンは、車両Vの位置が左不可エリアML内にあることを示す(
図2の車両V2参照)。
図4の(b)部に示されるように、左不可パターンは、スクリーン17bにおいて基準軸線L1を含まず、中央領域PCの左側に設定された左領域PLに所定の画像を表示させる。このとき、中央領域PCと右領域PRには画像を表示しないか、中央領域PCに表示される画像よりも目立たない画像が表示される。
【0043】
右不可パターンは、車両Vの位置が右不可エリアMR内にあることを示す(
図2の車両V3参照)。
図4の(c)部に示されるように、右不可パターンは、スクリーン17bにおいて基準軸線L1を含まず、中央領域PCの右側に設定された右領域PRに所定の画像を表示させる。このとき、中央領域PCと左領域PLには画像を表示しないか、中央領域PCに表示される画像よりも目立たない画像が表示される。
【0044】
これらの表示パターンは、運転者にその意味が分かりやすい態様であれば、特に制限はない。上述したように、画像を表示してもよいし、単に各領域の一つに光を照射することにより、別の領域よりも目立たせるものであってもよい。また、連続的に表示または点灯させてもよいし、点滅させてもよい。
【0045】
図5に示されるように、制御部18は、位置検出センサ16から出力されたデータを利用して、表示部17の表示態様を制御する。つまり、制御部18は、車両Vの状態に応じて、表示部17の表示態様を変化させる。
【0046】
電子制御ユニットである制御部18は、いわゆるコンピュータであり、CPU[Central Processing Unit]、ROM[Read Only Memory]、RAM[Random Access Memory]等を含む。
図4に示されるように、制御部18は、複数の機能構成要素を含み、予め記録されたプログラムを実行することにより、コンピュータをこれらの機能構成要素として動作させる。
【0047】
制御部18は、位置取得部18aと、位置判定部18bと、第1表示態様生成部18cと、を有する。
【0048】
位置取得部18aは、位置検出センサ16から出力されたデータを利用して、車両Vの相対位置を得る。例えば、位置検出センサ16がカメラであるとき、位置取得部18aは、予め記録されている複数種類の車両外観画像と、カメラ画像との差分を得る。そして、当該差分に基づいて、車両Vの相対位置を得てもよい。また、位置検出センサ16がカメラであるとき、位置取得部18aは、予め記録されているナンバープレートの形状情報と、カメラ画像から得られるナンバープレートの形状情報との差分を得る。そして、当該差分に基づいて、車両Vの相対位置を得てもよい。さらに、位置検出センサ16がカメラであるとき、位置取得部18aは、予め記録されている車両Vに関する特徴点情報(ペイントや凹凸目印板など)と、カメラ画像から得られるこれら特徴点情報との差分を得る。そして、当該差分に基づいて、車両Vの相対位置を得てもよい。
【0049】
なお、位置検出センサ16が非接触測距器である場合には、出力波の種類、出力波の出射方向、出力波を出射してから反射波が捉えられるまでの時間などを利用して、車両Vの相対位置を得てもよい。さらに、位置検出センサ16が、カメラと非接触測距器との複合体である場合には、種々の情報を組み合わせて車両Vの相対位置を得てもよい。この場合には、より詳細な相対位置に関する情報を得ることができる。
【0050】
位置判定部18bは、位置取得部18aの演算結果を利用して、車両Vの位置が許可エリアPA、右不可エリアMR及び左不可エリアMLのいずれに位置するか判定する。許可エリアPA、右不可エリアMR及び左不可エリアMLに関する情報は、予め制御部18に記録される。この情報は、地上側コイル8の中心位置CPを原点とし、基準軸線L1をY軸とし、ずれ軸線L2をX軸とする二次元座標として示される。そして、位置取得部18aの演算結果は、地上側コイル8の中心位置CPを基準とした座標情報である。従って、車両Vの位置を示す座標が許可エリアPA、右不可エリアMR及び左不可エリアMLのいずれに位置するかを判定できる。
【0051】
第1表示態様生成部18cは、位置判定部18bの結果に基づいて、表示部17の表示態様を決定する。まず、位置判定部18bにおいて車両Vの位置が許可エリアPA内であると判定されたとき、第1表示態様生成部18cは、表示部17を制御して、スクリーン17bに許可パターンを表示させる。一方、位置判定部18bにおいて車両Vの位置が右不可エリアMR内であると判定されたとき、第1表示態様生成部18cは、表示部17を制御して、スクリーン17bに右不可パターンを表示させる。さらに、位置判定部18bにおいて車両Vの位置が左不可エリアML内であると判定されたとき、第1表示態様生成部18cは、表示部17を制御してスクリーン17bに左不可パターンを表示させる。
【0052】
制御部18は、位置取得部18a、位置判定部18b及び第1表示態様生成部18cに加えて、さらに、距離取得部18dと、第2表示態様生成部18eと、角度取得部18fと、第3表示態様生成部18gと、を有する。
【0053】
なお、制御部18は、これら距離取得部18d、第2表示態様生成部18e、角度取得部18f及び第3表示態様生成部18gを必要に応じて搭載してよい。例えば、制御部18は、少なくとも位置取得部18a、位置判定部18b、及び第1表示態様生成部18cを備えていればよい。また、制御部18は、位置取得部18a、位置判定部18b及び第1表示態様生成部18cに加えて、距離取得部18d、第2表示態様生成部18e、を有することとしてよい。また、制御部18は、位置取得部18a、位置判定部18b及び第1表示態様生成部18cに加えて、角度取得部18f、第3表示態様生成部18g、を有することとしてよい。
【0054】
距離取得部18dは、例えば、車両V2の位置が右不可エリアMRである場合に、車両V2が許可エリアPAに到達するための補正距離LA(
図3参照)を得る。そして、距離取得部18dは、補正距離LAに関する情報を第2表示態様生成部18eに出力する。ここでいう補正距離LAとは、ずれ軸(X軸)の方向に沿った、車両V2と地上側ユニット1との間の距離である。より詳細には、補正距離LAとは、車両側コイル11の中心位置CPと、地上側コイル8の中心位置CPと、の間のずれ軸(X軸)の方向における距離である。位置取得部18aにおける演算結果は、地上側コイル8の中心位置CPを原点とした二次元座標である。そうすると、補正距離LAは、二次元座標におけるX値に対応する。なお、距離取得部18dは、車両側コイル11の中心位置CPと地上側コイル8の中心位置CPとを結ぶ直線距離を算出してもよい。この場合においても、地上側コイル8の中心位置CPを原点とした二次元座標を用いて三平方の定理により直線距離を得ることができる。
【0055】
第2表示態様生成部18eは、補正距離LAに関する情報を用いて、表示部17における表示態様を制御する。例えば、車両V2の位置が右不可エリアMR内であるとき、第1表示態様生成部18cは、右不可パターンを表示部17に表示させる。次に、第2表示態様生成部18eは、補正距離LAに関する情報を用いて右不可パターンの表示態様を変更する。例えば、補正距離LAが大きい場合には、右領域PRの点滅速度を早くしてもよい。また、補正距離LAが小さい場合には、右領域PRの点滅速度を遅くしてもよい。そうすると、車両V2が許可エリアPAに近づくに従って、右領域PRの点滅速度が遅くなり右領域PRの点灯時間が短くなる。この表示態様によれば、運転者に車両V2が許可エリアPAに近づいていることを報知することができる。なお、補正距離LAと表示態様との関係は、上記例示に限定されず、種々の表示態様を採用してよい。
【0056】
角度取得部18fは、例えば、車両V3の進行方向が基準軸線L1とのなす角度をゼロに近づけるための補正角度KA(
図2参照)を得る。そして、角度取得部18fは、補正角度KAに関する情報を第3表示態様生成部18gに出力する。車両V3の進行方向は、第1のタイミングにおける車両V3の位置と、第1のタイミングから所定時間経過した第2のタイミングにおける車両V3の位置と、を利用して得られる。
【0057】
第3表示態様生成部18gは、補正角度KAに関する情報を用いて、表示部17における表示態様を制御する。例えば、第3表示態様生成部18gは、第2表示態様生成部18eのように左不可パターンの点滅速度によって、角度ずれの大小を運転者に報知してもよい。
【0058】
この地上側コイル装置6は、地上側コイル8に近づく車両Vの位置に関する情報を取得可能である。このため、位置に関する情報を取得した時点での車両位置に基づいて、車両側コイル11と地上側コイル8との位置関係について判断することができる。従って、地上側コイル装置6は、判断結果を利用して制御部18において表示態様を制御することが可能になる。この表示態様は、表示部17に示すことができる。この表示部17は運転者から視認可能な位置に配置されているので、地上側コイル8に近づく車両Vの運転者に対して駐車位置の支援情報を提供することが可能になる。従って、車両側に駐車支援のための構成を追加する必要がないので、駐車支援情報を運転者に提供して効率の良い電力の送受信を可能とする非接触給電システム3をより簡易に構築できる。
【0059】
この形態によれば、地上側コイル装置6は、制御部18が車両位置を取得し、当該車両位置が許可エリアPA、右不可エリアMR、及び左不可エリアMLの何れに位置するかを判断する。そして、車両Vが許可エリアPAに位置する場合には、基準軸線L1に沿った直進により地上側コイル8上に到達可能である。そこで、第1表示態様生成部18cは、運転者に対して車両Vが許可エリアPAに位置することを示す許可パターンを生成し、表示部17は当該許可パターンを表示する。そうすると、運転者に対して直進により車両側コイル11が地上側コイル8上に到達することを知らせることができる。一方、車両Vが、右不可エリアMR又は左不可エリアMLに位置する場合には、基準軸線L1に沿った直進により車両側コイル11が地上側コイル8上に到達できない。そこで、第1表示態様生成部18cは、運転者に対して車両Vが右不可エリアMR又は左不可エリアMLに位置することを示す右不可パターン又は左不可パターンを生成し、表示部17は当該パターンを表示する。そうすると、運転者に対して直進により車両側コイル11が地上側コイル8上に到達できないことを知らせることができる。ここで、車両側コイル11が地上側コイル8上に到達できるとは、所望の非接触給電性能が実現できる可能性のある位置関係を意味する。所望の非接触給電性能とは、例えば、所望の給電量以上を実現することや、所望の給電効率以上が実現されることである。つまり、地上側コイル8上に到達したと判断される車両側コイル11の位置は所定の範囲で規定されることになる。
【0060】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0061】
例えば、
図6に示されるように、変形例に係る地上側コイル装置6Aの表示部17Aは、導光板17cと光源17dとを有する構成であってもよい。導光板17cは、透明の樹脂製又はガラス製の板部材であり、その表面を削るなどして所定の模様を形成する。そして、光源17dから出射された光を導光板の端面から入射させると、入射させた光の色に応じた模様を目立たせることができる。さらに、表示部は、プリントライトパネルと光源とを有する構成であってもよい。この場合にも、光源から出射された光をプリントライトパネルの端面から入射させると、プリントライトパネルの表面に形成された模様を目立たせることができる。導光板の代わりに拡散板を用いて光源を拡散して視認性を向上しても良い。
【0062】
例えば、
図7に示されるように、変形例に係る地上側コイル装置6Bの表示部17Bは、プロジェクタ方式に限定されず、例えばディスプレイ方式を採用してもよい。ディスプレイ方式を採用する表示部17Bは、ディスプレイ17e(薄膜表示部)と、信号処理マイコン17fとを有する。ディスプレイ17eは、有機EL方式や液晶方式を採用し得る。なお、ディスプレイ17e及び信号処理マイコン17fは、地上側コイル8が形成する磁場に影響を与えないように構成される。つまり、ディスプレイ17eが地上側コイル8上にも配置される場合には、地上側コイル8が形成する磁場に影響を与えないパターン配列とされる。また、信号処理マイコン17fは、鉛直方向において地上側コイル8と重複しない位置に配置される。さらに、ディスプレイ17eは、柔軟性を有する非金属材料により形成されたシート状のディスプレイとしてもよい。この構成によれば、筐体7上に車両Vのタイヤが乗り上げるといった状況においても、外力に対して充分に対抗することができる。この構成によれば、表示部17Bに動画像を表示することができる。液晶ディスプレイである表示部17Bによれば、車両Vの状態に関する情報を色彩のパターンによって示すことが可能になる。例えば、補正距離の大小や補正角度の大小を、第1の色から第2の色に連続的に変化するグラデーションを用いて示すことができる。また、制御部18は、補正距離や補正角度の具体的な数値を表示させてもよい。また、表示部17Bは、車両Vの状態に関する情報を模式化した動画像により表示してもよい。
【0063】
例えば、
図8に示されるように、変形例に係る地上側コイル装置6Cの表示部17Cは、スクリーン17gと、プロジェクタ17hとを有していてもよい。スクリーン17gは、実施形態に係るスクリーン17bのように傾斜しておらず、主面7a上に構成されてもよい。
【0064】
また、地上側ユニット1は、駐車スペースだけでなく、路線バスやタクシーの停留所に設置されてもよい。この場合には、乗客の昇降や、乗客を待つ間の時間を利用して車両Vに電力を提供できる。この場合に、制御部18は、運転者とは別のユーザに提供される情報を示す表示態様を生成する第4表示態様生成部18hをさらに有してもよい。ここでいう別のユーザとして、停留所において路線バスを待つ乗客が挙げられる。路線バスを待っている期間には、路線バスは地上側ユニット1上に存在しない。従って、表示部17が視認可能な状態である。従って、この期間においては、路線バスの現在位置に関する情報、地上側ユニット1に関する注意喚起情報、広告情報などを表示してよい。さらに、路線バスが停留所に停車している場合においても、表示部17は、各種の情報を表示してよい。例えば、路線バスが停留所に停車している場合に、電力の供給が行われていることを示す「充電中」との文字情報を表示したり、路線バスの充電状態(例えば「充電80%以上完了」)を表示してもよい。
【符号の説明】
【0065】
1 地上側ユニット
2 車両側ユニット
3 非接触給電システム
4 電源装置
4a 外部電源
4b 整流回路
4c 送電回路
6,6A,6B,6C 地上側コイル装置
7 筐体
7a 主面
7b 裏面
7c 右側面
7d 左側面
7f 前面
7r 後面
8 地上側コイル
9 駐車支援部
11 車両側コイル
12 受電回路
13 充電回路
14 バッテリ
16 位置検出センサ(情報取得部)
17,17A,17B,17C 表示部
17a,17h プロジェクタ(投影部)
17b,17g スクリーン
17c 導光板
17d 光源
17e ディスプレイ
17f 信号処理マイコン
18 制御部
18a 位置取得部
18b 位置判定部
18c 第1表示態様生成部
18d 距離取得部
18e 第2表示態様生成部
18f 角度取得部
18g 第3表示態様生成部
18h 第4表示態様生成部
CP 中心位置
CV 中心
G 路面
KA 補正角度
L1 基準軸線
L2 軸線
LA 補正距離
MR 右不可エリア
ML 左不可エリア
PA 許可エリア
PL 左領域
PC 中央領域
PR 右領域
SA 給電エリア
V,V1,V2,V3 車両