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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】工具保持装置
(51)【国際特許分類】
   B23B 29/04 20060101AFI20220216BHJP
【FI】
B23B29/04 A
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2017226369
(22)【出願日】2017-11-24
(65)【公開番号】P2019093509
(43)【公開日】2019-06-20
【審査請求日】2020-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】591033755
【氏名又は名称】エヌティーツール株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】594142207
【氏名又は名称】トヨタ自動車北海道株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003052
【氏名又は名称】特許業務法人勇智国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100105120
【弁理士】
【氏名又は名称】岩田 哲幸
(74)【代理人】
【識別番号】100106725
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 敏行
(72)【発明者】
【氏名】森 達也
(72)【発明者】
【氏名】山崎 徹
【審査官】村上 哲
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-074323(JP,A)
【文献】特開2016-175164(JP,A)
【文献】特開2013-226629(JP,A)
【文献】特開2016-120576(JP,A)
【文献】特開2001-287135(JP,A)
【文献】特開2004-209627(JP,A)
【文献】実開昭61-159107(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0001896(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23B 29/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向に沿って延在し、先端側に刃が設けられ、後端側に、工具後端面および工具シャンク部外周面を有する工具シャンク部が設けられている工具と、前記工具シャンク部が挿入可能な、軸方向に沿って延在する工具保持部内側空間を形成する工具保持部内周面を有する工具保持部と、を備え、前記工具保持部内側空間に挿入された前記工具シャンク部を保持する工具保持装置であって、
前記工具シャンク部は、前記工具後端面および前記工具シャンク部外周面に開口しているとともに、切り欠き面により形成される切り欠き部を有し、前記切り欠き面は、前記軸方向に平行な方向および前記軸方向と交差する方向に延在する第1の面を有し、
前記工具保持部内周面の少なくとも一部を前記工具シャンク部外周面に当接させることによって、前記工具シャンク部を前記工具保持部内側空間の中央に保持する保持機構と、
前記工具シャンク部の回転を規制する第1の回転規制部材および第2の回転規制部材と、を備え、
前記第1の回転規制部材は、回転規制面を有し、
前記工具保持部内側空間に挿入された前記工具シャンク部の前記第1の面が、前記第1の回転規制部材の前記回転規制面の近傍に、前記第1の面の、前記軸方向と交差する延在方向が、前記回転規制面の延在方向に沿うように配置可能に構成され
前記第2の回転規制部材は、当接面を有し、前記第1の回転規制部材に対して、前記回転規制面の前記延在方向に沿った一方側に配置され、
前記第2の回転規制部材は、前記工具保持部内側空間に挿入された前記工具シャンク部の前記第1の面が、前記第1の回転規制部材の前記回転規制面の近傍に、前記第1の面の、前記軸方向と交差する延在方向が、前記回転規制面の延在方向に沿うように配置された状態において、前記当接面を前記第1の面に当接可能に構成されていることを特徴とする工具保持装置。
【請求項2】
請求項に記載の工具保持装置であって、
前記工具保持部は、本体部と、スリーブにより構成され、
前記本体部は、本体部内側空間を形成する本体部内周面を有し、
前記スリーブは、スリーブ外周面と、スリーブ内側空間を形成するスリーブ内周面とを有しているとともに、前記本体部内側空間の一部に配置されており、
前記工具保持部内周面は、前記本体部内周面と前記スリーブ内周面により形成されていることを特徴とする工具保持装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の工具保持装置であって、
前記切り欠き面は、前記第1の面の、先端側の端部と前記工具外周面との間に形成されている第2の面を有し、前記第2の面は、前記第1の面の延在方向と交差する方向に延在していることを特徴とする工具保持装置。
【請求項4】
請求項1~のうちのいずれか一項に記載の工具保持装置であって、
前記切り欠き面は、前記第1の面の、後端側の端部と工具後端面との間に形成されている第3の面を有し、前記第3の面は、前記切り欠き部の断面積が、前記第1の面の、前記後端側の端部から前記工具後端面に向けて大きくなるように、前記第1の面の延在方向と交差する方向に延在していることを特徴とする工具保持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工具を保持する工具保持装置に関し、特に、工具の取り付け高さおよび取り付け位相を安定させることができる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
工具(詳しくは、工具シャンク部)の外周面が円形に形成されている工具を保持する工具保持装置として、サイドロック機構を用いた工具保持装置が、例えば、特許文献1(実開平5-674040号公報)に開示されている。サイドロック機構は、工具の外周面に平坦面や孔等の当接部を形成し、工具保持部の工具保持部内側空間(「工具保持空間」という)に工具を挿入した状態で、工具保持部に形成されたネジ穴に挿通したロックボルトによって工具の当接部を押圧することにより、工具を工具保持部内側空間に保持する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実開平5-674040号公報
【文献】特開平5-50361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているサイドロック機構を用いた工具保持装置では、工具保持部内側空間の内径と工具の外径との差により、工具の保持位置がばらつく。すなわち、工具の取り付け高さがばらつき、工具の刃先の回転位相(「工具の回転位相」という)が安定しない。
この場合、工具を交換する毎に、例えば、特許文献2に開示されているような測定装置を用いて、工具の回転位相を測定し、補正を行う必要がある。しかしながら、このような測定装置を用いて工具の回転位相を測定するには、高価な測定装置が必要であり、また、面倒である。
なお、工具保持部内側空間内における工具の取り付け高さのばらつきを防止する方法として、求芯性を有する保持機構を用いることが考えられる。例えば、油圧等を利用して、工具保持部内側空間を形成する工具保持部内周面を中心線の方向に弾性変形させ、工具外周面に当接させることで、工具を工具保持部内側空間の中央に保持する。
しかしながら、このような求芯性を有する保持機構を用いた場合には、工具の回転方向のばらつき(取り付け位相のばらつき)が発生するおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、工具の取り付け高さや取り付け位相を安定させることができる工具保持装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の工具保持装置は、工具と工具保持部を備える。工具は、軸方向に沿って延在し、先端側に刃が設けられ、後端側に、工具後端面および工具シャンク部が設けられている。工具保持部は、工具シャンク部が挿入可能な、軸方向に沿って延在する工具保持部内側空間を形成する工具保持部内周面を有する。工具は、工具シャンク部が工具保持部内側空間に挿入された状態で保持される。本発明は、工具シャンク部の工具シャンク部外周面および工具保持部内周面が、軸方向に直角な断面で見て円形に形成されている場合に好適に用いることができる。
本発明では、工具シャンク部は、工具後端面および工具シャンク部外周面に開口している切り欠き部が設けられている。切り欠き部は、切り欠き面により形成されている。なお、「切り欠き部」は、例えば、所定形状(例えば、円形)の断面を有する棒状部材の外周部分を切り取った形状を意味する。切り欠き面は、軸方向に平行(「略平行」を含む)な方向および軸方向と交差する方向に延在する第1の面を有する。軸方向と交差する方向としては、好適には、軸方向と直角(「略直角」を含む)な方向が用いられる。切り欠き部は、好適には、軸方向と交差する方向に沿った両側が工具シャンク部外周面に開口するように構成されるが、軸方向と交差する方向に沿って一方側のみが工具シャンク部外周面に開口し、他方側は工具シャンク部外周面に開口しないように構成することもできる。
また、工具保持部内周面の少なくとも一部を工具シャンク部外周面に当接させることによって、工具シャンク部を工具保持部内側空間の中央に保持する保持機構を備えている。「工具保持部内周面の少なくとも一部」は、工具保持部内周面の、周方向に沿った部分を意味し、周方向に沿って連続する部分であってもよいし、周方向に沿って離間する部分であってもよい。工具保持部内周面の少なくとも一部を工具シャンク部外周面に当接させることによって、工具シャンク部を工具保持部内側空間の中央に保持する保持機構としては、公知の種々の構成の保持機構を用いることができる。例えば、工具保持部内側空間を形成する部分の一部に、周方向に沿って、薄肉の把持部を形成し、油圧等によって把持部を弾性変形させる保持機構を用いることができる。
このような保持機構を用いることにより、求芯性が高まり、工具保持部内側空間内に保持される工具シャンク部の取り付け高さのばらつきを防止することができる。
また、工具シャンク部の回転を規制する第1の回転規制部材を備えている。第1の回転規制部材は、回転規制面を有している。回転規制面は、工具シャンク部の切り欠き部の第1の面が当接することによって、工具シャンク部の回転を規制することができるように形成される。好適には、回転規制面は、少なくとも、軸方向と交差する方向に延在するように形成される。第1の回転規制部材としては、例えば、円形の断面を有する位置決めピンが用いられる。この場合、位置決めピン外周面が回転規制面として用いられる。
そして、工具保持部内側空間内に挿入された工具シャンク部の第1の面が、第1の回転規制部材の回転規制面の近傍に、第1の面の、軸方向と交差する延在方向が、回転規制面の延在方向に沿うように配置可能に構成されている。
本発明では、工具保持部内側空間内における工具シャンク部の回転は、工具シャンク部の切り欠き部の第1の面が第1の回転規制部材の回転規制面に当接することによって規制される。すなわち、第1の面と回転規制面との間の間隔が狭いほど、工具シャンク部の回転位相のバラつきが抑制される。このため、「回転規制面の近傍」という記載は、「工具シャンク部を工具保持部内側空間内に挿入可能な範囲内で、回転規制面にできるだけ接近した位置」を示す。回転規制面の配置位置や、延在方向に沿った長さは、工具シャンク部の回転を規制することができるように設定される。例えば、回転規制面の延在方向に沿った長さは、工具シャンク部の、中心線回りの一方側の回転および他方側の回転を規制することができる長さに設定される。
また、工具シャンク部の回転を規制する第2の回転規制部材を備えている。第2の回転規制部材は、当接面を有し、第1の回転規制部材に対して、回転規制面の延在方向に沿った一方側に配置されている。
そして、第2の回転規制部材は、工具保持部内側空間に挿入された工具シャンク部の第1の面が、回転規制面の近傍に、第1の面の、軸方向と交差する延在方向が、回転規制面の延在方向に沿うように配置された状態において、当接面を第1の面に当接可能に構成されている。当接面を工具シャンク部の第1の面に当接させるタイミングは適宜設定可能である。例えば、工具シャンク部を工具保持部内側空間内に挿入する際に当接面を第1の面に当接させるように構成してもよいし、工具シャンク部を工具保持部内側空間内に挿入した後に、当接面を第1の面に当接させるように構成してもよい。
本発明では、工具保持部内周面を工具シャンク部外周面に当接させることによって、工具シャンク部を工具保持部内側空間の中央に保持する保持機構を用いていることにより、工具の取り付け高さを安定化させることができる。また、工具保持部内側空間内に挿入された工具シャンク部の切り欠き部の第1の面を、第1の回転規制部材の回転規制面の近傍に配置することにより、工具シャンク部の回転を規制することができ、工具の取り付け位相を安定化させることができる。さらに、第2の回転規制部材の当接面を工具シャンク部の第1の面に当接させて押圧すると、工具シャンク部が回転し、工具シャンク部の第1の面が第1の回転規制部材の回転規制面に当接する。すなわち、工具の種類に関係なく、工具シャンク部(工具)の回転位相が一律に規定される。したがって、簡単な構成で、精度よく加工を行うことができる。
本発明の他の形態では、工具保持部は、本体部と、スリーブにより構成されている。本体部は、本体部内側空間を形成する本体部内周面を有している。また、スリーブは、スリーブ外周面と、スリーブ内側空間を形成するスリーブ内周面とを有しているとともに、本体部内側空間の一部に配置されている。そして、工具保持部内周面は、本体部内周面とスリーブ内周面により形成されている。すなわち、工具保持部内側空間は、本位部内側空間とスリーブ内側空間により形成されている。
本形態では、工具保持部を簡単に構成することができる。
本発明の他の形態では、切り欠き面は、第1の面の、先端側の端部と工具外周面との間に形成されている第2の面を有している。第2の面は、第1の面の延在方向と交差する方向に延在している。第2の面の延在方向は、切り欠き部の、軸方向と交差する方向の断面積が、第1の面の、先端側の端部から先端側に向けて小さくなるように設定される。第1の面の延在方向と交差する方向としては、第1の面の延在方向と直角な方向や、第1の面の延在方向と直角な方向に対して傾斜する方向を選択可能である。
本形態では、第2の面を、工具シャンク部を工具保持部内側空間内に挿入する際における、工具シャンク部の位置決め部材あるいはストッパーとして用いることができる。
本発明の他の形態では、切り欠き面は、第1の面の、後端側の端部と工具後端面との間に形成されている第3の面を有している。第3の面は、第1の面の延在方向と交差する方向に延在している。第3の面の延在方向は、切り欠き部の、軸方向と交差する方向の断面積が、第1の面の、後端側の端部から工具後端面に向けて大きくなるように設定される。第3の面は、第1の面を回転規制面の近傍に配置する際に、案内部材として作用する。
本形態では、工具シャンク部の第1の面を第1の回転規制部材の回転規制面の近傍に配置する作業を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明の工具保持装置では、工具の取り付け高さや取り付け位相を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の工具保持装置の一実施形態の断面図である。
図2】一実施形態の工具保持装置で用いられる工具を、図1に矢印IIで示されている方向から見た図である。
図3】一実施形態の工具保持装置で用いられる工具を、図1に矢印IIIで示されている方向から見た図である。
図4】一実施形態の工具保持装置の概要を説明する図である。
図5】工具保持部内側空間に工具シャンク部が挿入された状態を、図1のIV-IV線断面で見た図である。
図6】本体部内側空間(本体部内側空間)に挿入された工具シャンク部の第1の切り欠き面を位置決めピン外周面に当接させた状態を、図1のIV-IV線断面で見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
本明細書では、工具保持部(本体部200、スリーブ300)の延在方向(図1に示されているX方向、中心線Pの延在方向)を「軸方向」といい、工具保持部内側空間(本体部内側空間220、スリーブ内側空間320)に工具600の工具シャンク部が挿入される側(図1に示されているX1方向)を「先端側」といい、工具600の工具シャンク部が挿入される側と反対側(図1に示されているX2方向)を「後端側」という。また、軸方向と直角な断面(図3)において、中心線Pを中心とする円弧に沿った方向を「周方向」といい、中心線Pを通る線の方向を「径方向」という。
【0009】
本発明の工具保持装置の第1の実施形態100を、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態の工具保持装置100の、軸方向に沿った断面図である。本実施形態は、好適には、複数の工具を保持し、旋回によって工具を選択するタレットにおける工具保持装置として用いられる。
第1の実施形態の工具保持装置100は、本体部200、スリーブ300、位置決めピン400、ボールプランジャ500、工具600により構成されている。なお、図1では、工具600の工具シャンク部のみが図示されているが、工具600には、先端側(図1の左側)に刃が設けられている。
【0010】
本体部200は、本体部内周面210を有している。本体部内周面210は、第1の本体部内周面部分211~第5の本体部内周面部分215を有している。また、軸方向に沿った先端側(図1の左側)に本体部先端面200aを有している。第1の本体部内周面部分211と第2の本体部内周面部分212は、後述する、スリーブ300のフランジ350が配置される空間を形成する。第3の本体部内周面部分213は、後述する、スリーブ外周面330とともに第1の加圧空間240、第2の加圧空間260、流体通路250を形成する。第4の本体部内周面部分214は、段差面であり、スリーブ300の配置空間を形成する。第5の本体部内周面部分215は、スリーブ内側空間320とともに工具保持部内側空間を形成する。
本体部内周面210によって、スリーブ300が挿入される本体部内側空間220が形成されている。本体部内周面210は、軸方向と直角な断面で見て、中心線Pを中心点とする円形形状を有している。
【0011】
スリーブ300は、スリーブ内周面310とスリーブ外周面330を有している。また、軸方向に沿った先端側にスリーブ先端面300aを有し、後端側にスリーブ後端面300bを有している。
スリーブ内周面310によって、スリーブ内側空間320が形成されている。スリーブ内周面310は、軸方向と直角な断面で見て、中心線Pを中心点とする円形形状を有している。本実施形態では、スリーブ内側空間320内に工具600の工具シャンク部が挿入される。すなわち、本実施形態では、スリーブ内側空間320は、工具挿入空間として用いられる。
本体部200とスリーブ300により、本発明の「工具保持部」が構成され、本体部内周面210とスリーブ内周面310により、本発明の「工具保持部内周面」が構成され、本体部内側空間220とスリーブ内側空間320によって、本発明の「本体部内側空間」が構成されている。
【0012】
スリーブ外周面330は、軸方向と直角な断面で見て、中心線Pを中心点とする円形形状を有している。スリーブ外周面330は、第1のスリーブ外周面部分331~第5のスリーブ外周面部分335を有している。
第1のスリーブ外周面部分331は、スリーブ先端面330aとともにフランジ350を構成している。
第2のスリーブ外周面部分332と第4のスリーブ外周面部分334は、第3のスリーブ外周面部分333と第5のスリーブ外周面部分335より、中心線P側に段差状に窪んだ状態で形成されている。第2のスリーブ外周面部分332と本体部内周面210との間に第1の加圧空間240が形成され、第4のスリーブ外周面部分334と本体部内周面210との間に第2の加圧空間260が形成され、第3のスリーブ外周面部分333と本体部内周面210との間に流体通路250が形成されている。第1の加圧空間240と第2の加圧空間260は、流体通路250を介して連結されている。また、第2のスリーブ外周面部分332とスリーブ内周面310との間に、薄肉の第1の把持部341が形成され、第4のスリーブ外周面部分334とスリーブ内周面310との間に、薄肉の第2の把持部342が形成される。
本実施形態では、フランジ350の外径が、第1の本体部内周面部分211の内径より少し小さく形成され、また、第5のスリーブ外周面部分335の外径が、第3の本体部内周面部分213の内径より少し小さく形成されている。そして、スリーブ300を本体部内側空間220内に挿入した後、フランジ350の外周面および第5のスリーブ外周面部分335を本体部内周面210にロー付けしている。これにより、密閉性の高い第1の加圧空間240、第2の加圧空間260および流体通路250が形成される。
【0013】
本体部200には、第2の加圧空間260に加圧媒体を注入する流体通路270が形成されている。本実施形態では、加圧媒体として、油等の液体が用いられている。なお、第1の加圧空間240および第2の加圧空間260内の圧力を調整する圧力調整装置が設けられる。
第1の加圧空間240および第2の加圧空間260内の圧力が上昇すると、第1の把持部341および第2の把持部342(すなわち、スリーブ内周面310の、第1の把持部341および第2の把持部342に対応する部分)が中心線P側に弾性変形し、第1の把持部341および第2の把持部342の内径が減少する(縮径する)。これにより、スリーブ内側空間320内に挿入された工具600の工具シャンク部が第1の把持部341および第2の把持部342によって把持される。すなわち、工具600の工具シャンク部は、スリーブ内側空間320(工具保持部内側空間)の中央に保持(挟持)される。
第1の加圧空間240および第2の加圧空間260内の圧力が低下すると、第1の把持部341および第2の把持部342が弾性変形前の形状に復帰し、第1の把持部341および第2の把持部342による工具シャンク部の把持が解除される。
【0014】
次に、工具600の工具シャンク部(以下、単に「工具シャンク部」という)について、図2図3図4を参照して説明する。図2は、工具シャンク部を、図1に矢印IIで示されている方向から見た図であり、図3は、工具シャンク部を、図1に矢印IIIで示されている方向から見た図である。また、図4は、工具シャンク部の回転位相を規制する動作を説明する図である。
【0015】
工具シャンク部は、工具後端面600bおよび工具シャンク部外周面630に開口している切り欠き部640を有している。
なお、工具シャンク部外周面630には、工具後端面600b側の端部(工具後端面600bとの間)にテーパー面(面取り)631が形成されている。本実施形態では、工具シャンク部外周面630の外径とスリーブ内周面310の内径との差が、工具シャンク部をスリーブ内側空間320内に挿入可能な範囲内でできるだけ小さく設定される。このため、工具シャンク部、特に、工具後端面600bを、スリーブ内側空間320の開口部から挿入する作業が困難である。工具シャンク部外周面630の、工具後端面600b側にテーパー面631を形成することにより、工具シャンク部(工具後端面600b)をスリーブ内側空間320の開口部に挿入する作業が容易となる。
【0016】
切り欠き部640は、切り欠き面により形成されている。切り欠き面は、第1の切り欠き面641、第1の切り欠き面641より先端側に配置されている第2の切り欠き面642、第1の切り欠き面641より工具後端面600b側(後端側)に配置されている第3の切り欠き面643を有している。
第1の切り欠き面641が、本発明の「第1の面」に対応し、第2の切り欠き面642が、本発明の「第2の面」に対応し、第3の切り欠き面643が、本発明の「第3の面」に対応する。
【0017】
第1の切り欠き面641は、軸方向に平行(「略平行」を含む)な方向および軸方向と交差する方向に延在している。本実施形態では、第1の切り欠き面641は、軸方向に平行な方向および軸方向と直角(「略直角」を含む)な方向に延在している。
なお、工具シャンク部外周面630に開口する切り欠き部640を構成する態様としては、軸方向と交差する方向の両側において工具シャンク部外周面630に開口している態様(軸方向と交差する方向に貫通する態様)や、軸方向と交差する方向の一方側のみが工具シャンク部外周面630に開口している態様を用いることができる。本実施形態では、切り欠き部640は、軸方向と直角な方向の両側において工具シャンク部外周面630に開口するように構成されている。
第1の切り欠き面641は、第1の辺641a~第4の辺641dにより形成されている。第1の辺641aと第2の辺641bは、軸方向に直角な方向に延在している。第3の辺641cと第4の辺641dは、工具シャンク部外周面630に形成され、軸方向に平行な方向に延在している。
また、軸方向と直角な方向に延在する第1の切り欠き面641を構成する態様としては、軸方向と直角な種々の方向に延在する態様を用いることができる。本実施形態では、第1の切り欠き面641を形成する、軸方向と直角な方向に延在する第1の辺641aあるいは第2の辺641bと中心線Pとの間の最短距離を示す線が、第1の辺641aあるいは第2の辺641bの中心を通るように、第1の切り欠き面641の延在方向が設定されている態様を用いている。
なお、工具シャンク部外周面630に開口する切り欠き部640を構成する態様としては、軸方向と交差する方向の一方側のみが工具シャンク部外周面630に開口している態様を用いる場合には、第1の切り欠き面641を形成する第1の辺641aあるいは第2の辺641bと中心線Pとの間の最短距離を示す線が、第1の辺641aあるいは第2の辺641bと直交するように、第1の切り欠き面641の延在方向が設定される。
【0018】
第1の切り欠き面641より先端側に配置されている第2の切り欠き面642は、第1の切り欠き面641の延在方向と交差する方向に延在している。本実施形態では、第2の切り欠き面642は、第1の切り欠き面641の、軸方向に直角な延在方向と同じ方向に延在しているとともに、第1の切り欠き面641の、軸方向と平行な延在方向に対して傾斜している方向に沿って延在している。すなわち、切り欠き部640の、軸方向と直角な方向の断面積が、第1の切り欠き面641の、先端側の端部(第1の辺641a)から先端側に向けて小さくなるように延在している。なお、第2の切り欠き面642の延在方向は、第1の切り欠き面641の延在方向と直角な方向を含め、種々の方向に設定可能である。
第2の切り欠き面642は、工具シャンク部を工具保持部内側空間(スリーブ内側空間320、本体部内側空間220)内に挿入する際に、後述する、位置決めピン400と当接可能に構成することにより、工具シャンク部の挿入を規制するストッパーとして用いることができる。
【0019】
第1の切り欠き面641より後端側に配置されている第3の切り欠き面643は、テーパー面に形成されている。本実施形態では、第3の切り欠き面643は、第1の切り欠き面641の、軸方向に直角な延在方向と同じ方向に延在しているとともに、第1の切り欠き面641の、軸方向と平行な延在方向に対して傾斜している方向に沿って延在している。すなわち、切り欠き部640の、軸方向と直交する方向の断面積が、第1の切り欠き面641の、後端側の端部(第2の辺641b)から工具後端面600bに向けて大きくなるように延在している。なお、第3の切り欠き面643の延在方向は、適宜設定可能である。
本実施形態では、工具シャンク部外周面630の外径と工具保持部内周面(スリーブ内周面310)の内径との差、および、工具シャンク部が工具保持部内側空間(スリーブ内側空間320、本体部内側空間220)内に挿入された状態における、切り欠き部640の第1の切り欠き面641と後述する位置決めピン400の位置決めピン外周面410との間の間隔が、工具シャンク部を工具保持部内側空間(スリーブ内側空間320)内に挿入可能な範囲内でできるだけ小さく設定される。このため、工具保持部内側空間(スリーブ内側空間320)内に挿入された工具シャンク部の切り欠き部640の第1の切り欠き面641を位置決めピン400の位置決めピン外周面410の近傍に配置する作業が困難である。切り欠き部640の第1の切り欠き面641より後端側(工具シャンク部の挿入側)にテーパー状の第3の切り欠き面643が形成されていることにより、さらに、位置決めピン400の位置決めピン外周面410が円形を有していることにより、第1の切り欠き面641を位置決めピン外周面410の近傍に容易に配置することができる。
【0020】
位置決めピン400は、長手方向に延在し、断面が円形の位置決めピン外周面410を有する長尺部材として形成されている。
そして、工具保持部内側空間(本体部内側空間220)内に挿入された工具シャンク部の切り欠き部640の第1の切り欠き面641が、位置決めピン400の位置決めピン外周面410の近傍で、第1の切り欠き面641の、軸方向に直角な延在方向が、位置決めピン外周面410の延在方向に沿って配置可能に構成されている。本実施形態では、位置決めピン400は、位置決めピン外周面410が、軸方向と直角な方向に延在するように配置されている。
なお、工具シャンク部の第1の切り欠き面641と位置決めピン外周面410との間の距離によって、工具シャンク部の回転位相が変化するため、工具保持部内側空間内に挿入された工具シャンク部の切り欠き部640の第1の切り欠き面641が、位置決めピン外周面410に対してできるだけ接近した位置に配置されるように構成される。
位置決めピン400は、工具シャンク部の、中心線P回りの一方側の回転および他方側の回転を規制可能に構成される。すなわち、工具シャンク部が中心線P回りの一方側に回転した場合および他方側に回転した場合の双方において、第1の切り欠き面641が位置決めピン外周面410に当接するように構成される。例えば、位置決めピン外周面410の配置位置や長さが適切に設定される。
位置決めピン400が、本発明の「第1の回転規制部材」に対応し、位置決めピン外周面410が、本発明の「回転規制面」に対応する。
【0021】
工具シャンク部の第1の切り欠き面641と位置決めピン外周面410との間には、隙間が発生する。ボールプランジャ500は、第1の切り欠き面641と位置決めピン外周面410との間の隙間に起因する工具シャンク部の回転位相のばらつきを防止するために設けられている。
ボールプランジャ500は、スプリング510と、スプリング510により弾性支持されているボール520を有している。なお、ボール510の飛び出し量を調整可能に構成されている。
ボールプランジャ500は、位置決めピン400に対して、位置決めピン外周面410の延在方向に沿って一方側に配置されている。本実施形態では、第1の切り欠き面641の第3の辺641c側に配置されている。また、工具保持部内側空間内に挿入された工具シャンク部の第1の切り欠き面641が位置決めピン外周面410の近傍に、第1の切り欠き面641の、軸方向に直角な延在方向が、位置決めピン外周面410の延在方向に沿うように配置されている状態において、ボール520が第1の切り欠き面641に当接し、工具シャンク部を押圧可能に配置されている。ボール520の、第1の切り欠き面641との当接箇所は、ボール520による押圧力が、工具シャンク部の中心線P回りの回転力として作用する箇所に設定される。
ボール520による押圧力によって工具シャンク部が中心線P回りに回転すると、第1の切り欠き面641の第4の辺641dが位置決めピン外周面410に当接する。これにより、工具シャンク部は、第1の切り欠き面641が位置決めピン外周面410に当接した位置に固定される。すなわち、工具シャンク部の回転位相が、一律に規定される。
ボールプランジャ500が、本発明の「第2の回転規制部材」に対応し、ボール520の外周面が、本発明の「当接面」に対応する。
【0022】
次に、本発明の工具保持装置の動作を、図4図6を参照して説明する。図5は、工具保持部内側空間内に工具シャンク部が挿入された状態を示す図であり、図6は、工具保持部内側空間に挿入された工具シャンク部の第1の切り欠き面641を位置決めピン外周面410に当接させた状態を示す図である。
先ず、図4(a)に示されているように、工具シャンク部の工具後端面600bを、工具保持部内側空間(スリーブ内側空間320)の開口部に位置決めする。
次に、図4(b)に示されているように、工具シャンク部を、工具保持部内側空間(スリーブ内側空間320)内に挿入する。
そして、図4(c)および図5に示されているように、工具シャンク部の切り欠き部640の第1の切り欠き面641が、位置決めピン400の位置決めピン外周面410の近傍で、第1の切り欠き面641の、軸方向に直角な延在方向(第1の辺641a、第2の辺641bの延在方向)が、位置決めピン外周面410の延在方向(長手方向)に沿って配置されるように、工具シャンク部を配置する。
なお、第1の切り欠き面641の、軸方向に直角な延在方向が、位置決めピン外周面410の延在方向(長手方向)に沿って配置されるように、工具シャンク部の、中心線P回りの位置を調整する必要がある。工具シャンク部の、中心線P回りの位置の調整は、工具後端面600bを工具保持部内側空間の開口部に挿入する際あるいは工具保持部内側空間内において、作業者が行ってもよい。あるいは、回転位置調整部材を設け、自動的に調整されるように構成してもよい。
図4(c)および図5に示されている状態では、第1の切り欠き面641と位置決めピン外周面410との間には、微小な隙間が発生している。第1の切り欠き面641と位置決めピン外周面410との間の隙間が小さく、この隙間に起因する工具シャンク部の回転位相のはらつきが小さい場合には、この状態で加工を行うことができる。
【0023】
一方、第1の切り欠き面641と位置決めピン外周面410との間の隙間が大きく、この隙間に起因する工具シャンク部の回転位相のはらつきが大きい場合には、ボールプランジャ500を用いる。
図5では、ボールプランジャ500のボール520は、待機位置にある。
そして、図6に示されているように、工具シャンク部が工具保持部内側空間内に挿入された状態において、ボールプランジャ500のボール520を押出し(動作位置に移動させ)、ボール520の外周面を第1の切り欠き面641に当接させる。これにより、第1の切り欠き面641の、第3の辺641c側の部分が、矢印で示されている方向に押圧され、工具シャンク部が、中心線P回りに、矢印で示されている方向に回転する。工具シャンク部が回転することによって、第1の切り欠き面641の第4の辺641dが位置決めピン外周面410に当接する。ボール520は、スプリング510で弾性支持されているため、第1の切り欠き面641の第4の辺641dと位置決めピン外周面410との当接状態は維持される。
このように、第1の切り欠き面641を位置決めピン外周面410に当接させることにより、刃先の種類に関係なく、工具シャンク部の回転位相を常に一定に設定することができる。したがって、工具の取り付け位相のばらつきによる加工精度の低下を確実に防止することができる。
【0024】
前述した実施形態では、ボールプランジャ500のボール520を待機位置に配置した状態で、工具シャンク部の切り欠き部640を工具保持部内側空間内に挿入し(図5)、その後、ボールプランジャ500のボール520を動作位置に移動させて、ボール520を、切り欠き部640の第1の切り欠き面641に当接させている(図6)。
しかしながら、ボールプランジャ500のボール520を第1の切り欠き面641に当接させるタイミングは、適宜変更可能である。
他の実施形態では、ボールプランジャ500のボール520を、図6に示されている動作位置に配置した状態で、工具シャンク部の切り欠き部640を工具保持部内側空間内に挿入する。工具シャンク部の切り欠き部640を工具保持部内側空間内に挿入していくと、ボールプランジャ500のボール520が、テーパー面として形成されている第3の切り欠き面643により案内されながら第1の切り欠き面641の位置に配置される。これにより、第1の切り欠き面641の、第3の辺641c側の部分が、ボール520によって押圧され、工具シャンク部が、中心線P回りに回転する。そして、前述したように、工具シャンク部が中心線P回りに回転することによって、第1の切り欠き面641の第4の辺641dが位置決めピン外周面410に当接する。なお、工具シャンク部の挿入動作は、前述したように、適宜の構成のストッパーによって規制されるように構成するのが好ましい。
本実施形態では、工具シャンク部を工具保持部内側空間内に挿入する動作のみによって、工具シャンク部の回転位相のばらつきを、すなわち、工具の取り付け位相のばらつきによる加工精度の低下を確実に防止することができる。
【0025】
本発明は、実施形態で説明した構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。
工具シャンク部の切り欠き部は、工具後端面に開口していればよく、工具シャンク部外周面に開口する態様としては、軸方向に平行な方向と交差する方向の両側において工具シャンク部外周面に開口する態様、あるいは、軸方向に平行な方向と交差する方向の一方側のみで工具シャンク部外周面に開口する態様を用いることができる。
工具シャンク部の切り欠き部を構成する第1の切り欠き面(第1の面)を、第1の切り欠き面を形成する、軸方向と直角な方向に延在する第1の辺あるいは第2の辺と中心線との間の最短距離を示す線が、第1の辺あるいは第2の辺の中心を通るように形成したが、単に、軸方向に平行な方向および軸方向と交差する方向に延在するように形成することもできる。
工具シャンク部の切り欠き部を構成する第2の切り欠き面(第2の面)は、第1の切り欠き面(第1の面)の延在方向と直角な方向や、第1の切り欠き面(第1の面)の延在方向と直角な方向に対して傾斜する方向を含め、第1の切り欠き面(第1の面)の延在方向と交差する方向に延在していればよい。
工具シャンク部の切り欠き部を構成する第2の切り欠き面(第2の面)と第3の切り欠き面(第3の面)の少なく一方は、省略することもできる。
工具外周面の、工具後端面側のテーパー面は、省略することもできる。
工具シャンク部(工具)の回転位相のばらつきを防止するための第1の回転規制部材として、工具シャンク部の第1の切り欠き面(第1の面)が当接可能な位置決めピン外周面を有する位置決めピンを用いたが、第1の回転規制部材は、工具シャンク部の回転位相のばらつきを防止することができればよく、種々の形状の回転規制面を有する種々の構成の回転規制部材を用いることができる。
工具シャンク部(工具)の回転位相のばらつきを防止するための第2の回転規制部材として、弾性支持され、工具シャンク部の第1の切り欠き面(第1の面)に当接可能なボールを有するボールプランジャを用いたが、第2の回転規制部材は、工具シャンク部に回転力を付与することができればよく、種々の構成の回転規制部材を用いることができる。
第1の回転規制部材と第2の回転規制部材を設けたが、第2の回転規制部材を省略し、第1の回転規制部材のみを設けてもよい。
実施形態で説明した各構成は、単独で用いることもできるし、適宜選択した複数の構成を組み合わせて用いることもできる。
【符号の説明】
【0026】
100 工具ホルダ
200 本体部
200a 本体部先端面
210 本体部内周面
211 第1の本体部内周面部分
212 第2の本体部内周面部分
213 第3の本体部内周面部分
214 第4の本体部内周面部分
215 第5の本体部内周面部分
220 本体部内側空間
240第1の加圧空間
250 流体通路
260 第2の加圧空間
270 流体通路
300 スリーブ
300a スリーブ先端面
300b スリーブ後端面
310 スリーブ内周面
330 スリーブ外周面
331 第1のスリーブ外周面部分
332 第2のスリーブ外周面部分
333 第3のスリーブ外周面部分
334 第4のスリーブ外周面部分
335 第5のスリーブ外周面部分
341 第1把持部
342 第2把持部
350 フランジ
400 位置決めピン(第1の回転規制部材)
410 位置決めピン外周面(回転規制面)
500 ボールプランジャ(第2の回転規制部材)
510 スプリング
520 ボール
600 工具
600b 工具後端面
630 工具シャンク部外周面
631 面取り(テーパー面)
640 切り欠き部
641 第1の切り欠き面(第2の面)
642 第2の切り欠き面(第1の面)
643 第3の切り欠き面(第3の面)
643a 第1の辺
643b 第2の辺
643c 第3の辺
643d 第4の辺
図1
図2
図3
図4
図5
図6