(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】コード決済アプリケーション処理装置、コード決済アプリケーションの起動方法及び起動プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/32 20120101AFI20220216BHJP
G07G 1/01 20060101ALI20220216BHJP
G07G 1/12 20060101ALI20220216BHJP
【FI】
G06Q20/32 330
G07G1/01 301D
G07G1/12 321L
(21)【出願番号】P 2019149730
(22)【出願日】2019-08-19
【審査請求日】2021-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】502365254
【氏名又は名称】株式会社 山愛
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】下本 一伸
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特許第6528160(JP,B1)
【文献】特許第6550181(JP,B1)
【文献】特開2015-141520(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G07G 1/01
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとして、複数の第1アプリケーションを記憶する記憶部と、表示部と、前記表示部に前記複数の第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる第1表示制御部と、前記複数の第1ロゴのいずれか1つを選択する第1操作部と、前記複数の第1ロゴの1つが選択された際、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、該第1アプリケーションにより店舗情報のコードを前記表示部の表示を許容する第2表示制御部
を備えるコード決済アプリケーション処理装置。
【請求項2】
表示部を備えるコンピュータにより実行されるコード決済アプリケーションの起動方法であって、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、前記表示部に複数の前記第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる第1段階と、複数の前記第1ロゴのうち、いずれか1つが選択される第2段階と、選択された1つの第1ロゴが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させる第3段階を含む、コード決済アプリケーションの起動方法。
【請求項3】
複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとしてそれぞれ記憶するとともに、表示部及び操作部を備えるコンピュータに使用されるプログラムであって、
前記表示部に前記複数の第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる第1工程と、前記操作部により前記複数の第1ロゴのうち、1つが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させる第2工程を、前記コンピュータに実行させる起動プログラム。
【請求項4】
複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションを第2アプリケーションとしてそれぞれ記憶する記憶部と、表示部と、前記表示部に前記第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる第1表示制御部と、前記第1ロゴ及び前記第2ロゴのいずれか1つを選択する第1操作部と、前記第1ロゴが選択された際、選択された第1ロゴに関連する前記第1アプリケーションを起動して、該第1アプリケーションにより店舗情報のコードを前記表示部の表示を許容する第2表示制御部と、前記第2ロゴの1つが選択された際、前記表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する第2アプリケーションの起動マークを表示させる第3表示制御部と、前記起動マークの操作が行われた際、前記第2アプリケーションを起動させる第2操作部と、を備えるコード決済アプリケーション処理装置。
【請求項5】
前記第1操作部と、前記第2操作部は、前記表示部に設けられたタッチパネルである請求項4に記載のコード決済アプリケーション処理装置。
【請求項6】
表示部を備えるコンピュータにより実行されるコード決済アプリケーションの起動方法であって、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式のコード決済アプリケーションを第2アプリケーションとして、前記表示部に前記第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる第1段階と、前記第1ロゴ及び前記第2ロゴのいずれか1つが選択される第2段階と、前記第1ロゴの1つが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する前記第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させ、或いは、前記第2ロゴの1つが選択された際には、前記表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する第2アプリケーションの起動マークを表示させて、前記起動マークの操作が行われると、前記第2アプリケーションを起動させる第3段階を含む、コード決済アプリケーションの起動方法。
【請求項7】
複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式のコード決済アプリケーションを第2アプリケーションとしてそれぞれ記憶するとともに、表示部及び操作部を備えるコンピュータに使用されるプログラムであって、
前記表示部に前記第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる第1工程と、前記操作部により1つの第1ロゴが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させ、或いは、前記操作部により前記第2ロゴの1つが選択された際には、前記表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する前記第2アプリケーションの起動マークを表示させて、前記起動マークの操作が行われると、前記第2アプリケーションを起動させる第2工程を、前記コンピュータに実行させる起動プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コード決済アプリケーション処理装置、コード決済アプリケーションの起動方法及び起動プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、店舗において顧客がキャッシュレスで決済を行う方式には、店舗端末の表示部で表示されたQRコード(登録商標)等の二次元コードを、顧客が所有しているスマートフォン等の携帯端末に搭載されているカメラでスキャンして決済を行うユーザスキャン方式がある(特許文献1)。このユーザスキャン方式では、前記レジの周辺には、店舗ID等の店舗情報が含まれる二次元コードがポップ看板等に表示されており、携帯端末が備えるカメラでこれをスキャンすることにより店舗情報を取得する。そして、携帯端末は、取得した店舗情報、利用者ID及び請求金額を含む決済要求を、顧客が契約している決済事業者の決済サーバに送信することにより、決済処理が完了する。
【0003】
また、別の方式として、前記顧客の携帯端末に表示された利用者IDを含む二次元コードを店舗端末が読み取り、その後、当該二次元コードに含まれる利用者ID、並びに、店舗ID及び請求金額の情報を含む決済要求を、顧客及び店舗が契約している決済事業者の決済サーバに送信することにより、決済処理を完了するストアスキャン方式もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、店舗が上記のような、ユーザスキャン方式の決済事業者と複数契約している場合は、前述したポップ看板等を、その決済事業者毎に用意する必要がある。
この契約しているユーザスキャン方式の決済事業者が増加するほど、前述したポップ看板等が乱立する。このことにより、レジ等の周囲が狭くなる問題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解決して、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができるコード決済アプリケーション処理装置、コード決済アプリケーションの起動方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、本発明のコード決済アプリケーション処理装置は、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとして、複数の第1アプリケーションを記憶する記憶部と、表示部と、前記表示部に前記複数の第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる第1表示制御部と、前記複数の第1ロゴのいずれか1つを選択する第1操作部と、前記複数の第1ロゴの1つが選択された際、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、該第1アプリケーションにより店舗情報のコードを前記表示部の表示を許容する第2表示制御部を備えるものである。
【0008】
上記構成によれば、第1表示制御部は、表示部に複数の第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる。第1操作部により、一つの第1ロゴが選択された際には、第2表示制御部は、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部での表示を許容する。
【0009】
本発明のコード決済アプリケーションの起動方法は、表示部を備えるコンピュータにより実行されるコード決済アプリケーションの起動方法であって、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、前記表示部に複数の前記第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる第1段階と、複数の前記第1ロゴのうち、いずれか1つが選択される第2段階と、選択された1つの第1ロゴが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させる第3段階を含むものである。
【0010】
上記構成によれば、第1段階では、表示部に複数の第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる。第2段階では、複数の第1ロゴのいずれか1つが選択される。第3段階では、1つの第1ロゴが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させる。
【0011】
本発明の起動プログラムは、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとしてそれぞれ記憶するとともに、表示部及び操作部を備えるコンピュータに使用されるプログラムであって、前記表示部に前記複数の第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる第1工程と、前記操作部により前記複数の第1ロゴのうち、1つが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させる第2工程を、前記コンピュータに実行させるものである。
【0012】
上記構成によれば、起動プログラムにより、コンピュータは、第1工程では、表示部に複数の第1アプリケーションの第1ロゴをそれぞれ表示させる。また、起動プログラムにより、コンピュータは、第2工程では、操作部により前記第1ロゴのうちの1つが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する前記第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部に表示させる。
【0013】
また、本発明のコード決済アプリケーション処理装置は、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションを第2アプリケーションとしてそれぞれ記憶する記憶部と、表示部と、前記表示部に前記第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる第1表示制御部と、前記第1ロゴ及び前記第2ロゴのいずれか1つを選択する第1操作部と、前記第1ロゴが選択された際、選択された第1ロゴに関連する前記第1アプリケーションを起動して、該第1アプリケーションにより店舗情報のコードを前記表示部の表示を許容する第2表示制御部と、前記第2ロゴの1つが選択された際、前記表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する第2アプリケーションの起動マークを表示させる第3表示制御部と、前記起動マークの操作が行われた際、前記第2アプリケーションを起動させる第2操作部と、を備えるものである。
【0014】
上記構成によれば、第1表示制御部は、表示部に複数の第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる。第1操作部により、いずれか1つの第1ロゴが選択された際には、第2表示制御部は、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部での表示を許容する。また、第1操作部により、1つの第2ロゴが選択された際には、第3表示制御部は、表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する第2アプリケーションの起動マークを表示させる。そして、第2操作部により、起動マークの操作が行われた際、第2アプリケーションを起動させる。
【0015】
また、本発明のコード決済アプリケーションの起動方法は、表示部を備えるコンピュータにより実行されるコード決済アプリケーションの起動方法であって、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式のコード決済アプリケーションを第2アプリケーションとして、前記表示部に前記第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる第1段階と、前記第1ロゴ及び前記第2ロゴのいずれか1つが選択される第2段階と、前記第1ロゴの1つが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する前記第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させ、或いは、前記第2ロゴの1つが選択された際には、前記表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する第2アプリケーションの起動マークを表示させて、前記起動マークの操作が行われると、前記第2アプリケーションを起動させる第3段階を含むものである。
【0016】
上記構成によれば、第1段階では、表示部に複数の前記第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる。第2段階では、複数の第1ロゴ及び第2ロゴのいずれか1つが選択される。第3段階では、第1ロゴの1つが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させ、或いは、第2ロゴが選択された際には、表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択されただ2ロゴに関連する第2アプリケーションの起動マークを表示させて、起動マークの操作が行われると、第2アプリケーションを起動させる。
【0017】
また、本発明の起動プログラムは、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式のコード決済アプリケーションを第2アプリケーションとしてそれぞれ記憶するとともに、表示部及び操作部を備えるコンピュータに使用されるプログラムであって、前記表示部に前記第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる第1工程と、前記操作部により1つの第1ロゴが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを前記表示部に表示させ、或いは、前記操作部により前記第2ロゴの1つが選択された際には、前記表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する前記第2アプリケーションの起動マークを表示させて、前記起動マークの操作が行われると、前記第2アプリケーションを起動させる第2工程を、前記コンピュータに実行させるものである。
【0018】
上記構成によれば、起動プログラムにより、コンピュータは、第1工程では、表示部に複数の第1アプリケーション及び第2アプリケーションの第1ロゴ及び第2ロゴをそれぞれ表示させる。また、起動プログラムにより、コンピュータは、第2工程では、操作部により1つの前記第1ロゴが選択された際には、選択された第1ロゴに関連する前記第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部に表示させる。或いは、コンピュータは、第2工程では、操作部により第2ロゴの1つが選択された際には、表示部に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択された第2ロゴに関連する第2アプリケーションの起動マークを表示させて、起動マークの操作が行われると、第2アプリケーションを起動させる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の第1実施形態に係る決済システムの全体の概略構成を示す説明図。
【
図4】店舗端末の表示部の表示画面に、各種のユーザスキャン方式コード決済アプリケーション、及びストアスキャン方式コード決済アプリケーションのロゴが表示された状態を示す説明図。
【
図5】コード決済アプリケーションの起動プログラムのフローチャート。
【
図6】ユーザスキャン方式のコード決済アプリケーションが起動された際の決済システムの動作シーケンスの一例を示す図。
【
図7】ストアスキャン方式コード決済アプリケーションが起動された際の決済システムの動作シーケンスの一例を示す図。
【
図8】第2実施形態のコード決済アプリケーションの起動プログラムのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1実施形態)
以下、本発明のコード決済アプリケーション処理装置、コード決済アプリケーションの起動方法及び起動プログラムを具体化した第1実施形態を
図1~
図7を参照して説明する。
【0022】
本実施形態の決済システムは、店舗端末10、携帯端末30、及び決済サーバ40A、40Bを備えている。なお、
図1では、説明の便宜上、店舗端末10、携帯端末30、及び決済サーバ40A、40Bは、1つとは限らず、複数存在してもよい。
【0023】
店舗端末10、携帯端末30、及び決済サーバ40A、40Bは、ネットワーク50を介してそれぞれが相互に接続されている。ネットワーク50は、例えば、4Gまたは5G、及びLTEなどの通信方式を使用した無線ネットワーク及びインターネットなどの公衆回線を含む。
【0024】
<店舗端末10>
店舗端末10は、店舗内に設置され、利用者が決済を行う際に店舗において使用される。店舗端末10は、例えば、タブレットPC、スマートフォン、或いはPOSレジスタ等があるが、限定するものではない。
図2に示すように、店舗端末10は、コンピュータからなり、記憶部11、表示部12、操作部13、通信部14、カメラ15、音発生部21及び制御部16を備えている。店舗端末10は、コード決済アプリケーション処理装置に相当する。
【0025】
記憶部11は、半導体メモリ装置、磁気ディスク装置、或いは光りディスク装置等の記憶装置を備えている。記憶部11は、制御部16による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、各種のアプリケーションプログラム、前記プログラムに使用される各種データ等が格納されている。前記アプリケーションプログラムには、コード決済アプリケーションの起動プログラムが含まれている。
【0026】
記憶部11は、各種の情報を記憶するHDD(ハードディスクドライブ)、または、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリーなどの不揮発性メモリからなる。例えば、記憶部11には、制御部16に、各種のコード決済処理を行うコード決済アプリケーション等の制御プログラムが複数記憶されている。また、前記コード決済アプリケーションには、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションと、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションとが含まれている。ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションは、第1アプリケーションに相当し、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションは、第2アプリケーションに相当する。
【0027】
コードとしては、QRコード(登録商標)等の二次元コード、或いはバーコード等の一次元コードを含み、コード決済アプリケーションは、両コードを採用しているもの、或いは、二次元コードのみを採用しているものもある。なお、前記コード決済アプリケーションは、CD又はDVDなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されており、図示しない記録媒体読取装置により読み取られて記憶部11に格納されている。
【0028】
これらのコード決済アプリケーションが制御部16により実行されることにより、利用者が所有する携帯端末30、及び決済サーバ40A、40Bとの間でキャッシュレス決済が可能となっている。
【0029】
また、記憶部11には、決済サーバ40A、40Bに関する情報、例えば、識別情報、アクセス情報等が登録されている。
表示部12は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスであってもよい。表示部12は、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を挙げることができる。
【0030】
操作部13は、店舗端末10の操作が可能であればどのようなデバイスであってもよく、限定するものではない。例えば、タッチパネル、キーパッド等を挙げることができる。店舗端末10の店員は、このデバイスを用いて、文字、数字等の入力、或いは、選択入力することが可能である。本実施形態では、操作部13はタッチパネルで構成されている。操作部13は、第1操作部及び第2操作部に相当する。
【0031】
通信部14は、店舗端末10をネットワーク50に接続するための通信インターフェイスを有している。これにより、店舗が、チェーン店舗である場合は、ネットワーク50を介して、図示しない本部サーバに接続可能である。
【0032】
カメラ15は、店舗端末10がタブレットPC、或いはノートパソコンの場合には、端末本体に一体に設けられているが、別体であってもよい。カメラ15は、被写体を撮像してデジタル画像として出力するデジタルカメラである。音発生部21は、バイブレータ、音声出力部等からなる。
【0033】
制御部16は、CPU(中央処理演算装置)、ROM、及びRAMなどを備えている。CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサである。ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるためのBIOS及びOSなどの制御プログラムが予め記憶された不揮発性のメモリである。RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性のメモリであって、CPUが実行する各種の処理の作業用メモリとして使用される。CPUは、ROM又は記憶部11に予め記憶された各種の制御プログラムを実行することにより店舗端末10を制御する。
【0034】
具体的に、制御部16は、第1表示制御部17、第2表示制御部18、第3表示制御部19、及び読取処理部20などの各種の処理部を含む。
CPUは、前記コード決済アプリケーションの起動プログラムに従って起動処理を実行するとともに、起動された後の前記各種の前記コード決済アプリケーションに従った処理を実行する。
【0035】
第1表示制御部17は、表示部12に、第1アプリケーションとしてのユーザスキャン方式コード決済アプリケーションのロゴ、及び、第2アプリケーションとしてのストアスキャン方式コード決済アプリケーションのロゴを表示部12に表示する。ここで、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションのロゴは、第1ロゴに相当し、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションのロゴは、第2ロゴに相当する。
【0036】
第2表示制御部18は、前記第1ロゴが選択された際、選択されたユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部12に表示させる。第3表示制御部19は、前記第2ロゴが選択された際、表示部12に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに選択されたストアスキャン方式コード決済アプリケーションの起動マークを表示させる。
【0037】
読取処理部20は、携帯端末30の端末表示部34に一次元コード、二次元コードのうち、少なくともいずれか一方が表示されて、そのコードがカメラ15により撮像されて取得されたデジタル画像データを読み取り、読み取ったコードに含まれる認証情報としての利用者IDを取得する。前記認証情報は、携帯端末30に対応する情報であって、携帯端末30の利用者の識別情報(利用者ID)を含む。
【0038】
ストアスキャン方式コード決済アプリケーションが起動された場合、制御部16は、店舗において読取処理部20により読み取られて、取得された前記利用者IDと、当該店舗情報(店舗ID)とを含む認証情報を、記憶部11に予め記憶されている決済サーバ40Bの情報(アクセス情報)に基づいて、決済サーバ40Bに送信する。
【0039】
そして、制御部16は、決済サーバ40Bから、決済サーバ40Bが利用者IDに基づいて利用者の認証処理を行った結果、すなわち、認証結果を取得する。前記認証結果は、認証に成功した「認証成功」、または、認証に失敗した「認証エラー」である。
【0040】
制御部16は、決済サーバ40Bが認証に成功した場合、商品の請求金額の情報を含む決済要求を送信する。制御部16は、決済サーバ40Bから、前記決済要求に基づく決済処理の完了通知(決済完了通知)を取得すると、該決済完了通知に応じたメッセージを表示部12に表示する。
【0041】
一方、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションが起動された場合、制御部16は、店舗IDがコード化された二次元コードを表示部12に表示する。また、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションが起動された場合において、制御部16は、決済サーバ40Aから、携帯端末30からの決済要求に基づく決済処理の完了通知(決済完了通知)を取得すると、該決済完了通知に応じたメッセージを表示部12に表示する。
【0042】
<携帯端末30>
携帯端末30は、多機能携帯電話、いわゆるスマートフォン、或いは、タブレット端末などの携帯型コンピューティングデバイス、すなわち、コンピュータであって、店舗端末10、決済サーバ40A、40Bと通信可能となっている。
【0043】
携帯端末30は、ネットワーク50への接続機能、通話機能、データ通信機能等を有する。そのために、携帯端末30は、無線通信部31、端末記憶部32、操作入力部33、端末表示部34、カメラ35及び端末処理部36を備えている。
【0044】
無線通信部31は、所定の周波数帯を感受帯域とするアンテナを含み、図示しない通信インターフェイス回路を有していて、携帯端末30を図示しない無線ネットワークを介してネットワーク50に接続する。
【0045】
端末記憶部32は、例えば、ROM、RAM等の半導体メモリ装置等を有する。端末記憶部32は、端末処理部36での処理に用いられるオペレーティングシステムプログラム、各種のアプリケーションプログラム、データ等を記憶している。
【0046】
端末記憶部32は、例えば、無線通信部31を制御する携帯電話通信デバイスドライバプログラム、操作入力部33を制御する入力デバイスドライバプログラム、端末表示部34を制御する出力デバイスドライバプログラム等を記憶している。また、端末記憶部32は、アプリケーションプログラムとして、ウェブページの取得及び表示を行うウェブブラウザプログラム等を記憶している。また、端末記憶部32が記憶する前記アプリケーションプログラムには、利用者が決済サービスを享受する端末用決済プログラムが含まれている。
【0047】
端末用決済プログラムは、ユーザスキャン方式コード決済用の利用者側アプリケーション、及びストアスキャン方式コード決済用の利用者側アプリケーションを含む。このユーザスキャン方式コード決済用の利用者側アプリケーションが起動された場合、例えば、決済サーバ40Aと通信可能で、利用者IDの送信、及びその送信に基づく決済サーバ40Aからの認証の受信が可能である。
【0048】
また、この利用者側アプリケーションが起動された場合、携帯端末30からの決済要求の送信、並びに、決済サーバ40Aからの決済完了通知の受信が可能である。
また、端末記憶部32が記憶する端末用決済プログラムは、ストアスキャン方式コード決済用の利用者側アプリケーションを含む。この利用者側アプリケーションが起動された場合、例えば、決済サーバ40Bとの通信が可能であり、利用者IDの送信、及びその送信に基づく決済サーバ40Aからの一次元コード、及び二次元コード画像データの受信が可能である。さらに、このストアスキャン方式コード決済用の利用者側アプリケーションが起動された場合、決済サーバ40Bからの決済完了通知の受信が可能である。
【0049】
また、端末記憶部32は、データとして、通信先である決済サーバ40A、40BのIPアドレス等の通信に必要な情報を記憶している。
操作入力部33は、携帯端末30の操作が可能であればどのようなデバイスであってもよく、限定するものではない。例えば、タッチパネル式の入力装置、キーパッド等を挙げることができる。携帯端末30の利用者は、このデバイスを用いて、文字、数字等を入力することが可能である。
【0050】
端末表示部34は、動画像、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスであってもよい。端末表示部34は、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を挙げることができる。カメラ35は、端末本体に一体に設けられていて、被写体を撮像してデジタル画像として出力するデジタルカメラである。
【0051】
端末処理部36は、CPU(中央演算処理装置)からなる。CPUは、携帯端末30の全体的な動作を統括的に制御するものである。端末処理部36は、端末記憶部32に記憶されている前述の各種プログラムに基づいて各種処理を実行する。なお、端末処理部36は、複数のプログラムを並列に実行することも可能となっている。
【0052】
端末処理部36は、実行されるプログラムにより、機能モジュールとして通信制御部37と、端末制御部38及び読取処理部39の機能を有している。なお、端末処理部36が有するこれらの各部は、独立したマイクロプロセッサ、又はファームウェアとして携帯端末30に実装されていてもよい。
【0053】
通信制御部37は、決済サーバ40A、40Bと通信を行う際、無線通信部31を制御する。端末制御部38は、携帯端末30の各種処理が端末記憶部32に記憶されているプログラム及び操作入力部33の操作からの出力等に応じて適切な手順で実行するように制御する。端末表示部34は、端末制御部38により制御される。
【0054】
読取処理部39は、店舗端末10の表示部12に二次元コードが表示されて、そのコードがカメラ35により撮像されて取得されたデジタル画像データを読み取り、読み取ったコードに含まれる店舗IDを取得する。店舗IDは、店舗の識別情報である。
【0055】
決済サーバ40A、40Bは、決済事業者にそれぞれ設置され、決済サービスを提供するコンピューティングデバイスであって、CPU(中央演算処理装置)を備えている。決済サーバ40A、40Bは単一のコンピューティングデバイス、または、複数のコンピューティングデバイスで実装されてもよい。
【0056】
決済サーバ40A、40Bは、携帯端末30からの送信内容に応じて、各種処理を行う。すなわち、決済サーバ40Aは、決済要求が携帯端末30からあったときは、ユーザスキャン方式に応じた決済処理を行う。また、決済サーバ40Bは、決済要求が携帯端末30からあったときは、ストアスキャン方式に応じた決済処理を行う。
【0057】
(実施形態の作用)
次に、上記のように構成されたコード決済アプリケーション処理装置としての店舗端末10、コード決済アプリケーションの起動方法及び起動プログラムの作用を
図4~
図7を参照して説明する。
【0058】
図4に示すように、店舗端末10の制御部16により、記憶部11に記憶されたコード決済アプリケーションの起動プログラムを実行していて、第1表示制御部17として、表示部12の表示画面12aには、当該店舗で決済サーバ40A、40Bと決済が可能な複数のコード決済アプリケーションのロゴを表示させている(S10)。
【0059】
図4において図示されているロゴの中で、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションのロゴ、すなわち、第1ロゴには、C1の符号を付し、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションのロゴ、すなわち、第2ロゴには、C2の符号を付している。
【0060】
図5に示すように、店舗で商品の決済が行われる場合、表示部12の表示画面12aに表示された、第1ロゴC1、及び第2ロゴC2の中から、顧客が契約している決済事業者のコード決済アプリケーションが選択され(S12)、選択結果が第1ロゴC1の場合(S14)、S16に移行する。
【0061】
S16では、制御部16は、第2表示制御部18として選択された第1ロゴC1のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを起動して、S10にリターンする。
このユーザスキャン方式コード決済アプリケーションが起動されることにより、該ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションが、
図6において、後述するS104での二次元コードの表示を許容する。
【0062】
また、表示部12の表示画面12aに表示されたロゴの中から、第2ロゴC2の何れか1つが選択された場合(S12、S14)、S18に移行する。
S18では、制御部16は、第2表示制御部18として、顧客に対して決済準備の旨を表示部12の表示画面12aに表示するとともに、音発生部21により、店員に対してビープ音を鳴動させる。本実施形態では、ビープ音を発生しているが、ビープ音に限定するものではなく、店員に注意喚起をするものであれば、限定するものではない。例えば、音声出力で店員を呼ぶようにしてもよい。
【0063】
店員が、店舗端末10の操作部13を操作して、認証コード、例えば、パスワード等を入力すると(S20)、制御部16は、S22に移行して、選択された第2ロゴC2のストアスキャン方式コード決済アプリケーションの起動マークとしての起動ボタンを表示部12の表示画面12aに表示する。
【0064】
店員が、表示画面12aに表示された起動ボタンをオン操作すると(S24)、制御部16は、選択された第2ロゴC2のストアスキャン方式コード決済アプリケーションを起動して、S10にリターンする。
【0065】
<ユーザスキャン方式のコード決済>
次に、
図6を参照して、利用者が店舗端末10の表示部12の表示画面12aのユーザスキャン方式のコード決済アプリケーションの第1ロゴを選択している場合について説明する。ここでは、ユーザスキャン方式のコード決済アプリケーションが起動された後の決済システムにおける動作シーケンスにおいて、各種認証結果が成功した一例を説明する。
【0066】
(S100)
図6に示すように、利用者が、店舗において、商品を購入する場合、ユーザスキャン方式のコード決済処理では、携帯端末30にインストール済みの端末用決済プログラムを起動してログイン操作を行うことにより、開始される。このログイン操作により、携帯端末30は、利用者の利用者IDを決済サーバ40Aに送信する。
【0067】
(S102)
決済サーバ40Aは、利用者の利用者IDを受信すると、利用者IDに基づいて利用者の認証処理を行う。すなわち、決済サーバ40Aは、利用者IDが図示しないデータベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に、認証成功とする。本実施例では、利用者IDが登録されているものとして、認証結果を携帯端末30に送信する。
【0068】
(S104)
一方、店舗端末10では、表示部12の表示画面12aのユーザスキャン方式のコード決済アプリケーションの第1ロゴが選択されたことから、店舗IDを含むQRコード(登録商標)等の二次元コードを表示部12の表示画面12aに表示する。
【0069】
(S106)
S106では、店舗端末10の表示部12の表示画面12aに表示された二次元コードを携帯端末30のカメラ35でスキャンし、読取処理部39は、その撮像されたデシタル画像から、店舗IDを読み取りする。
【0070】
(S108)
S108では、利用者は操作入力部33を操作して、店舗から提示された商品の請求金額を携帯端末30に入力する。
【0071】
(S110)
S108の請求金額が入力された後、利用者は、携帯端末30の33を操作して、決済サーバ40Aに対して、利用者ID、店舗ID及び請求金額を送信して決済要求を行う。
【0072】
(S112)
S112では、受信した決済サーバ40Aは、利用者ID、店舗ID及び請求金額に基づいて決済処理を行う。すなわち、S102で認証済みの利用者IDと、今回受信した利用者IDとが一致している場合、利用者について認証成功とする。また、店舗IDは、図示しないデータベースにあるか、否かを判定して、該データベースにある場合は、店舗について認証成功とする。そして、利用者及び店舗について認証成功の場合は、図示しないデータベースに登録されている利用者の支払方法に従って決済処理を行う。利用者の支払方法は、例えば、クレジットカードでの支払い場合は、クレジット決済処理で行う。この決済処理が済んだ後、決済サーバ40Aは、決済の完了通知を、認証が成功している店舗端末10及び携帯端末30に送信する。
【0073】
(S114)
店舗端末10は、前記完了通知を受信すると、表示部12の表示画面12aに決済完了通知を表示し、店員にその旨を知らせる。
【0074】
(S116)
また、携帯端末30は、前記完了通知を受信すると、端末表示部34の表示画面に決済完了通知を表示し、利用者にその旨を知らせる。
【0075】
<ストアスキャン方式コード決済>
次に、
図7を参照して、利用者が店舗端末10の表示部12の表示画面12aのストアスキャン方式のコード決済アプリケーションの第2ロゴを選択している場合について説明する。ここでは、ストアスキャン方式のコード決済アプリケーションが起動された後の決済システムにおける動作シーケンスにおいて、各種認証結果が成功した一例を説明する。
【0076】
(S200)
図7に示すように、利用者が、店舗において、商品を購入する場合、ストアスキャン方式のコード決済処理では、携帯端末30にインストール済みの端末用決済プログラムを起動してログイン操作を行うことにより、開始される。このログイン操作により、携帯端末30は、利用者の利用者IDを決済サーバ40Bに送信する。
【0077】
(S202)
決済サーバ40Bは、利用者の利用者IDを受信すると、利用者IDに基づいて利用者の認証処理を行う。すなわち、決済サーバ40Aは、利用者IDが図示しないデータベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合に、認証成功とする。
【0078】
また、決済サーバ40Bは、前記認証が成功すると、前記利用者IDを含むバーコード等の一次元コード及びQRコード(登録商標)等の二次元コードを生成し、生成した一次:元コード及び二次元コードを携帯端末30に送信する。なお、必ずしも、一次元コード及び二次元コードの両者を生成して、送信する必要はなく、いずれか一方のコードのみを生成して送信してもよい。
【0079】
(S204)
携帯端末30は、一次元コード及び二次元コード両コードを受信する。
(S206)
携帯端末30は、受信した一次元コード及び二次元コードの両コードを端末表示部34に表示する。
【0080】
(S208)
S208では、店員は操作部13を操作して、利用者が購入する商品の請求金額を店舗端末10に入力する。なお、S208は、必ずしも、ここの段階である必要はなく、後のS216での処理前であってもよい。
【0081】
(S210)
店舗端末10は、携帯端末30の端末表示部34に表示された一次元コード及び二次元コードの両コードのうち、いずれか一方をカメラ15でスキャンする。
【0082】
(S212)
店舗端末10の読取処理部20は、その撮像されたデシタル画像から、利用者IDを読み取りし、読み取った利用者ID及び自店舗の店舗IDを含む認証情報を、決済サーバ40Bに送信する。
【0083】
(S214)
決済サーバ40Bは、受信した利用者IDと、既に発行済みの利用者IDとが一致するか否かを判定する。ここで、S202では、発行済みの利用者IDがあるため、発行済みの利用者IDと受信した利用者IDと一致しているとして、利用者IDは認証成功とされる。また、受信した店舗IDについては、決済サーバ40Bは、図示しないデータベースに登録されているか否かを判定し、登録されている場合、認証成功とする。
【0084】
決済サーバ40Bは、上記両者の認証結果を、店舗端末10に送信する。
(S216)
店舗端末10は、決済サーバ40Bから認証結果を自主心すると、S208で入力した請求金額の情報とともに、決済要求を決済サーバ40Bに送信する。
【0085】
(S218)
決済要求を受信した決済サーバ40Bは、前記利用者ID、店舗ID及び請求金額に基づいて決済処理を行う。すなわち、決済サーバ40Bは、図示しないデータベースに登録されている利用者の支払方法に従って決済処理を行う。利用者の支払方法は、例えば、クレジットカードでの支払い場合は、クレジット決済処理で行う。この決済処理が済んだ後、決済サーバ40Bは、決済の完了通知を、認証が成功している店舗端末10及び携帯端末30に送信する。
【0086】
(S220)
店舗端末10は、前記完了通知を受信すると、表示部12の表示画面12aに決済完了通知を表示し、店員にその旨を知らせる。
【0087】
(S222)
また、携帯端末30は、前記完了通知を受信すると、端末表示部34の表示画面に決済完了通知を表示し、利用者にその旨を知らせる。
【0088】
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のコード決済アプリケーション処理装置としての店舗端末10は、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションを第2アプリケーションとしてそれぞれ記憶する記憶部11及び表示部12を有する。
【0089】
また、店舗端末10は、表示部12に第1及び第2アプリケーションの第1ロゴC1及び第2ロゴC2をそれぞれ表示させる第1表示制御部17と、第1ロゴC1及び第2ロゴC2のいずれか1つを選択する第1操作部としての操作部13を有する。
【0090】
また、店舗端末10は、第1ロゴC1が選択された際、第1アプリケーションを起動して、第1アプリケーションにより店舗ID(店舗情報)のコードを表示部12の表示を許容する第2表示制御部18を有する。また、店舗端末10は、第2ロゴC2が選択された際、表示部12に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに第2アプリケーションの起動ボタン(起動マーク)を表示させる第3表示制御部19を有する。
【0091】
また、店舗端末10は、起動ボタンの操作が行われた際、第2アプリケーションを起動させる第2操作部としての操作部13を有する。
上記構成によれば、第1表示制御部17は、表示部12に第1及び第2アプリケーションの第1ロゴC1及び第2ロゴC2をそれぞれ表示させる。第1操作部としての操作部13により、第1ロゴC1が選択された際には、第2表示制御部18は、第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部12での表示を許容する。
【0092】
また、第1操作部としての操作部13により、第2ロゴC2が選択された際には、第3表示制御部19は、表示部12に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに第2アプリケーションの起動ボタンを表示させる。そして、第2操作部としての操作部13により、起動ボタンの操作が行われた際、第2アプリケーションを起動させる。
【0093】
この結果、本実施形態によれば、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができる効果がある。また、ユーザスキャン方式、ストアスキャン方式のいずれであっても顧客の選択がしやすい効果がある。
【0094】
(2)本実施形態では、第1操作部と、第2操作部としての操作部13は、表示部12に設けられたタッチパネルとしている。この結果、本実施形態によれば、起動ボタンの操作をし易くできる。
【0095】
(3)本実施形態のコード決済アプリケーションの起動方法は、第1段階として、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとし、ストアスキャン方式コード決済アプリケーションを第2アプリケーションとして、表示部12に第1及び第2アプリケーションの第1ロゴC1及び第2ロゴをそれぞれ表示させる。第2段階として、第1ロゴC1及び第2ロゴC2のいずれか1つが選択される。
【0096】
また、第3段階として、第1ロゴC1が選択された際には、第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部12に表示させる。或いは、第2ロゴC2が選択された際には、表示部12に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに第2アプリケーションの起動ボタン(起動マーク)を表示させて、起動ボタン(起動マーク)の操作が行われると、第2アプリケーションを起動させる。
【0097】
この結果、上記方法により、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができる効果がある。さらに、ユーザスキャン方式、ストアスキャン方式のいずれであっても顧客の選択がしやすい効果がある。
【0098】
(4)本実施形態の起動プログラムは、表示部12に第1及び第2アプリケーションの第1ロゴC1及び第2ロゴC2をそれぞれ表示させる第1工程をコンピュータに実行させる。さらに、前記起動プログラムは、操作部13により第1ロゴC1が選択された際には、コンピュータに第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部12に表示させる。或いは、操作部13により第2ロゴC2が選択された際には、コンピュータに表示部12に決済準備を顧客に促す旨を表示させるとともに第2アプリケーションの起動マークを表示させて、起動マークの操作が行われると、第2アプリケーションを起動させる第2工程をコンピュータに実行させる。
【0099】
この結果、本実施形態によれば、上記起動プログラムにより、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができる効果がある。さらに、ユーザスキャン方式、ストアスキャン方式のいずれであっても顧客の選択がしやすい効果がある。
【0100】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を、
図1、
図2、
図6及び
図8を参照して説明する。
なお、第2実施形態のコード決済アプリケーション処理装置としての店舗端末10のハード構成は、第1実施形態と同じ構成であるため、同一構成には第1実施形態と同一符号を付してその詳細な説明を省略する。なお、本実施形態では、記憶部11には、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションが記憶されている。
【0101】
また、第2実施形態のコード決済アプリケーションの起動方法及び起動プログラムは、第1実施形態で説明した、
図5とはS10において一部の処理が異なるとともに、S14~S26がそれぞれ省略されているところが異なっている。
【0102】
具体的には、
図8に示すように、店舗端末10の制御部16により、記憶部11に記憶されたコード決済アプリケーションの起動プログラムを実行していて、第1表示制御部17として、表示部12の表示画面12aには、当該店舗で決済サーバ40Aと決済が可能な複数のコード決済アプリケーションの第1ロゴを表示させている(S10)。
【0103】
店舗で商品の決済が行われる場合、表示部12の表示画面12aに表示された、複数の第1ロゴC1の中から、顧客が契約している決済事業者のコード決済アプリケーションが選択されると(S12)、S16に移行する。
【0104】
S16では、制御部16は、第2表示制御部18として選択された第1ロゴC1のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを起動して、S10にリターンする。
このようにして、ユーザスキャン方式コード決済アプリケーションが起動された後は、第1実施形態と同様に、
図6で説明した、ユーザスキャン方式のコード決済アプリケーションが起動された際の決済システムの動作シーケンスが実行される。
図6の説明は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0105】
本実施形態では、下記の特徴を有する。
(1)本実施形態のコード決済アプリケーション処理装置としての店舗端末10は、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとしてそれぞれ記憶する記憶部11及び表示部12を有する。
【0106】
また、店舗端末10は、表示部12に複数の第1アプリケーションの第1ロゴC1をそれぞれ表示させる第1表示制御部17と、第1ロゴC1のうちのいずれか1つを選択する第1操作部としての操作部13を有する。
【0107】
また、店舗端末10は、第1ロゴC1が選択された際、第1アプリケーションを起動して、第1アプリケーションにより店舗ID(店舗情報)のコードを表示部12の表示を許容する第2表示制御部18を有する。
【0108】
上記構成によれば、第1表示制御部17は、表示部12に第1アプリケーションの第1ロゴC1をそれぞれ表示させる。第1操作部としての操作部13により、第1ロゴC1が選択された際には、第2表示制御部18は、第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部12での表示を許容する。
【0109】
この結果、本実施形態によれば、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができる効果がある。
(2)本実施形態では、第1操作部と、第2操作部としての操作部13は、表示部12に設けられたタッチパネルとしている。この結果、本実施形態によれば、起動ボタンの操作をし易くできる。
【0110】
(3)本実施形態のコード決済アプリケーションの起動方法は、第1段階として、複数のユーザスキャン方式コード決済アプリケーションを第1アプリケーションとして、表示部12に第1アプリケーションの第1ロゴC1をそれぞれ表示させる。第2段階として、第1ロゴC1のいずれか1つが選択される。
【0111】
また、第3段階として、第1ロゴC1の1つが選択された際には、選択された第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部12に表示させる。
この結果、上記方法により、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができる効果がある。
【0112】
(4)本実施形態の起動プログラムは、表示部12に複数の第1アプリケーションの第1ロゴC1をそれぞれ表示させる第1工程をコンピュータに実行させる。さらに、前記起動プログラムは、操作部13により第1ロゴC1の1つが選択された際には、コンピュータに第1アプリケーションを起動して、店舗情報のコードを表示部12に表示させる。
【0113】
この結果、本実施形態によれば、上記起動プログラムにより、ユーザスキャン方式に必要な店舗情報の表示のための看板の乱立の防止ができる効果がある。
本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0114】
・前記実施形態では、操作部13は、第1操作部及び第2操作部として、共通のタッチパネルとした。この構成に代えて、第1操作部をタッチパネルとし、第2操作部をタッチパネル以外の他の操作機能を有したデバイスで構成してもよい。また、第2操作部をタッチパネルとし、第1操作部をタッチパネル以外の他の操作機能を有したデバイスで構成してもよい。
【0115】
・制御部16に含まれる一部又は全部の処理を行う場合、CPUの代わりに電子回路で構成されていてもよい。
【符号の説明】
【0116】
10…店舗端末、11…記憶部、12…表示部、13…操作部、
14…通信部、15…カメラ、16…制御部、17…第1表示制御部、
18…第2表示制御部、19…第3表示制御部、20…読取処理部、
30…携帯端末、31…無線通信部、32…端末記憶部、33…操作入力部、
34…端末表示部、35…カメラ、36…端末処理部、37…通信制御部、
38…端末制御部、39…読取処理部、40A、40B…決済サーバ、
C1…第1ロゴ、C2…第2ロゴ。