(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】妊婦用プロテクター
(51)【国際特許分類】
A41D 13/05 20060101AFI20220216BHJP
A41C 1/10 20060101ALI20220216BHJP
【FI】
A41D13/05 125
A41C1/10
(21)【出願番号】P 2021116807
(22)【出願日】2021-07-15
【審査請求日】2021-07-21
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517357826
【氏名又は名称】株式会社シェルタージャパン
(74)【代理人】
【識別番号】100103207
【氏名又は名称】尾崎 隆弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196106
【氏名又は名称】杉田 一直
(72)【発明者】
【氏名】矢野 昭彦
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特表2016-514219(JP,A)
【文献】特表平09-504970(JP,A)
【文献】実開昭51-144994(JP,U)
【文献】中国特許出願公開第111150135(CN,A)
【文献】特開2005-118502(JP,A)
【文献】中国実用新案第206119252(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41D 13/05-13/08
A41C 1/10
A61F 13/14
A41D 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
妊婦の腹部の外周に着装する環状の外周フレームと、
前記外周フレームに接続して、前記腹部と間隔を隔てた状態で前記腹部を覆う防護部と、を備え
、
前記防護部は、前記外周フレームの左右方向に架け渡されて、上下方向に複数並ぶ横部材と、前記横部材に接続するとともに前記外周フレームの上下方向に架け渡されて、左右方向に複数個並ぶ縦部材とを有し、
前記横部材および前記縦部材は、前記腹部と間隔を開けて設けられ、
前記縦部材は、前記横部材に比べて弾力性に富み、さらに衝撃を緩和するクッション性能を具備することを特徴とする妊婦用プロテクター。
【請求項2】
前記縦部材は、前記横部材よりも前面に突出することを特徴とする請求項
1に記載の妊婦用プロテクター。
【請求項3】
前記外周フレームは、衝撃を緩和する緩衝部材が装着されることを特徴とする請求項1
または2に記載の妊婦用プロテクター。
【請求項4】
前記外周フレームの着装位置を保持するための保持手段を備え、前記保持手段は、胴回りに着装する胴部保持部を有することを特徴とする請求項1~
3のいずれか1項に記載の妊婦用プロテクター。
【請求項5】
前記保持手段は、大腿部に着装する脚部保持部、および/または肩に着装する肩部保持部を有することを特徴とする請求項
4に記載の妊婦用プロテクター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、妊婦の腹部を衝撃から保護する妊婦用プロテクターに関する。
【背景技術】
【0002】
妊婦の腹部を保護する腹帯や下着が種々提案されている。
【0003】
特許文献1では、妊婦の腹部を支えると共に妊婦の腹部にフィットし易い妊婦用腹帯が提案されている。この妊婦用腹帯は、帯本体と腹部保護部とを備えている。腹部保護部の下端は帯本体の下端と重ね合わされて縫着されている。また、腹部保護部の上端は、その一部が帯本体の上端よりも突出しており、腹部保護部の上端は、帯本体には縫着されずに自由端として構成される。これにより、帯本体が長手方向に引っ張られても腹部保護部の上端部分はそれに連動して変形し難くなり、妊婦の腹部にフィットし易くなって腹部を覆うことができるようになっている。
【0004】
特許文献2では、容易に、かつ、確実に、しかも違和感なく妊婦の腹部を支持し、保護することができる妊婦用ファンデーションが提案されている。このファンデーションは、少なくとも腹回りを囲む筒状部20を有している。筒状部の腹部の上側に対応した領域に伸縮性を有する腹伸張部が設けられたものである。筒状部の下腹に対応した領域には、中心付近から脇腹側に向かうに従って縮幅するようにして厚み方向に弾力性を有するクッション材が配置された下腹支持部が設けられ、筒状部の背中に対応した領域の上方には、厚み方向に弾力性を有する背面クッション部が設けられており、筒状部の脇腹Uに対応した領域には、下腹支持部と背面クッション部とを連結するように配置され、腹伸張部よりも強い収縮力を備えた伸縮性のある脇伸張部が設けられている。
【0005】
特許文献3では、着用者の腹部の下側を十分に支持しつつ、腹部への食い込みを低減することが可能な妊婦用下半身衣類が提案されている。この妊婦用下半身衣類は、前合わせ部と、着用状態において着用者の胴体を囲むように環状に設けられるサポート部とを備える。前合わせ部は、妊婦用下半身衣類1の前中心においてサポート部よりも上方に設けられ、妊婦用下半身衣類における前側の上縁の少なくとも一部を構成する。前合わせ部は、婦人用下半身衣類の上縁のうちの一部を構成し、且つ他の部分と接合していない非接合辺を有する第1部と、上記上縁のうちの一部を構成し、且つ他の部分と接合していない非接合辺を有する第2部と、を有する。第1部と第2部とは、非接合辺と非接合辺とが交差するように少なくとも一部が重なる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2014-133964号公報
【文献】特開2007-169820号公報
【文献】特開2020-111841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1~3で提案されている発明は、妊婦の腹部を支持するために着装するものであり、何らかの原因で、妊婦の腹部が衝撃を受けたときは、腹部はダイレクトに衝撃を受けることとなる。例えば、幼児が妊婦の腹部をパンチしたような場合は、着装の有無にかかわらずパンチの衝撃を直接受けることとなる。このような状況では、妊婦の腹部を十分に保護できないと考えられる。
【0008】
また、第2子以降を出産予定の妊婦は、第1子等の子育てをしながら出産に臨むことが一般的である。この時期の妊婦は、家事、育児の双方をこなさなければならず、多忙を極め、注意が行き届かない状況に陥りがちである。例えば、家事の際中に、自身の不注意でテーブルの縁に腹部をぶつけることや、第1子等が不意に駆け寄ってきて、妊婦の腹部に第1子等の頭が衝突する事態が想定される。
【0009】
上述した事態においては、最悪の場合、胎児が流産する可能性を否定できない。
【0010】
本発明は、これらの問題点に着目してなされたものであり、何らかの原因で妊婦の腹部が衝撃を受けた場合でも、その衝撃から腹部を保護する妊婦用プロテクターを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するための発明は、妊婦用プロテクターであって、妊婦の腹部の外周に着装する環状の外周フレームと、外周フレームに接続して、腹部と間隔を隔てた状態で腹部を覆う防護部と、を備え、防護部は、外周フレームの左右方向に架け渡されて、上下方向に複数並ぶ横部材と、横部材に接続するとともに外周フレームの上下方向に架け渡されて、左右方向に複数個並ぶ縦部材とを有し、横部材および縦部材は、腹部と間隔を開けて設けられ、縦部材は、横部材に比べて弾力性に富み、さらに衝撃を緩和するクッション性能を具備することを特徴とする。
【0012】
この構成によれば、防護部は、腹部と間隔を隔てた状態で腹部を覆うので、腹部は直接衝撃を受けることはない。例えば、幼児が妊婦の腹部をパンチしたり、家事の際中に、自身の不注意でテーブルの縁に腹部をぶつけそうになったり、第1子等が不意に駆け寄ってきて、妊婦の腹部に第1子等の頭が衝突しそうになったときでも、衝撃は防護部で受け止めるので、腹部はダイレクトに衝撃を受けることはない。
この構成によれば、防護部は、縦部材と横部材が格子状に配置されているので、防護部が受ける衝撃は分散して外周フレームに伝達される。
この構成によれば、縦部材は、横部材に比べて弾力性に富んでいるので、衝撃は縦部材から外周フレームには直接伝達されにくく、縦部材が受けた衝撃は、主に横部材を介して外周フレームに伝達される。このため、衝撃は、外周フレームの上下部分よりは、横部材が接続された横部分に伝わりやすく、衝突の影響を受けやすい下腹、上腹への衝撃力が一層緩和される。また、縦部材は、衝撃を緩和するクッション性能を具備するので、幼児の頭が衝突した場合でも、幼児の頭が受ける衝撃は緩和される。
【0015】
好ましくは、縦部材は、横部材よりも前面に突出することを特徴とする。
【0016】
この構成によれば、縦部材は、横部材よりも前面に突出するので、まずは縦部材が衝撃を受け、衝撃は縦部材を介して、横部材に伝達される。
【0019】
好ましくは、外周フレームは、衝撃を緩和する緩衝部材が装着されることを特徴とする。
【0020】
この構成によれば、外周フレームは、衝撃を緩和する緩衝部材が装着されるので、腹部が受ける衝撃を緩和できる。
【0021】
好ましくは、外周フレームの着装位置を保持するための保持手段を備え、保持手段は、胴回りに着装する胴部保持部を有することを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、外周フレームの着装位置を保持するための保持手段として、胴回りに着装する胴部保持部を有するので、妊婦は外周フレームを胴回りで保持する。これにより、着装による妊婦の身体的な負担を軽減できる。
【0023】
好ましくは、保持手段は、大腿部に着装する脚部保持部、および/または肩に着装する肩部保持部を有することを特徴とする。
【0024】
この構成によれば、保持手段として、胴部保持部にくわえて、大腿部に着装する脚部保持部と、肩に着装する肩部保持部とをさらに有するので、外周フレームを確実に腹部に着装できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】妊婦用プロテクターの着装状態を表す正面斜視図である。
【
図4】(a)は、横部材、および縦部材の嵌合状態を表す側面断面図である。(b)は、同、平面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、
図1~5を参照して、本発明の実施形態を詳述する。
【0027】
図1、2に示す通り、妊婦PWは、下着100の上から妊婦用プロテクター1(以後、プロテクター1と記す。)を着装している。プロテクター1は、外周フレーム10、防護部20、保持手段60を有している。
【0028】
外周フレーム10は、保持手段60で保持された状態で、腹部Aの外周に接触する環状の部材である。防護部20は、外周フレーム10に固定されており、腹部Aと間隔を開けた状態で、腹部Aを覆っている。すなわち、防護部20は、外周フレーム10の内部領域に設けられている。
【0029】
保持手段60は、腰部Wに巻き付けて使用する胴部保持部30、肩Sにかけて使用する肩部保持部40、および大腿部Tに挿通して使用する脚部保持部50を有している。
【0030】
図3に示す通り、胴部保持部30は、胴ベルト31、32を有している。胴ベルト31、32は外周フレーム10に接続しており、端部に面ファスナー33a、33bが装着されている。胴ベルト31は胴ベルト32に比べて長くなっており、中間部に伸縮性に富んだ伸縮部材で構成される伸縮部35が設けられている。伸縮部35が少し伸びる状態で胴ベルト31を腰部Wに巻いて、面ファスナー33a、33b同士を接触させる。これにより、外周フレーム10は、上下方向にずれることなく腹部Aに保持される。
【0031】
伸縮部35は、主に腰部Wおよび臀部BUに当接する位置に設けられている。伸縮部35は、腰部Wおよび臀部BUの窪みや膨らみに応じて柔らかくフィットする機能を具備している。これにより、胴部保持部30は、ずれることなく一定の位置に着装できる。
【0032】
伸縮部35は、いずれの方向に対しても伸縮できる材料であることが好ましい。例えば、ポリウレタン等からなる伸縮繊維と、綿繊維やレーヨン繊維とを織り合わせた編み物や、伸縮繊維を使用せずに編み方で伸縮性能を確保した編み物であることが好ましい。
【0033】
肩部保持部40は、一対の肩ベルト41a、41bを有している。肩ベルト41a、41bの一端は外周フレーム10にバックル42a、42bを介して着脱可能に接続している。また、肩ベルト41a、41bの他端は、バックル43a、43bを介して胴ベルト31、32に着脱可能に接続している。肩ベルト41a、41bは、手で操作できる位置に長さ調整金具44a、44bが装着されている。長さ調整金具44a、44bは肩ベルト41a、41bの長さを調整するための金具であり、長さ調整金具44a、44bを操作することで、肩ベルト41a、41bを適切な長さに調整できる。肩ベルト41a、41bは、伸縮性に富んだ材質であることが好ましい。適切な引張力を付与した状態で、肩ベルト41a、41bを肩Sにかけることで、妊婦PWの姿勢が変化しても、外周フレーム10と上腹UAが離れることを回避できる。
【0034】
脚部保持部50は、一対の筒状ベルト51、51を有している。筒状ベルト51は円筒形状のベルトであり、接続ベルト53が装着されている。接続ベルト53は外周フレーム10にスナップボタン52を介して着脱可能に接続している。筒状ベルト51は、大腿部Tに挿通して使用する。筒状ベルト51、接続ベルト53は、伸縮性に富んだ材質であることが好ましい。適切な引張力を付与した状態で、大腿部Tを締め付けることで妊婦PWの姿勢が変化しても締め付ける位置がずれることはない。また、接続ベルト53を適切な引張力を付与した状態とすることで、妊婦PWの姿勢が変化しても、外周フレーム10と下腹LAが離れることを回避できる。
【0035】
外周フレーム10は、腹部Aの外周、すなわち脇腹F、上腹UA、および下腹LAの外縁に接触する環状の部材であり、防護部20を支持するためのものである。防護部20の端部は、外周フレーム10に接続している。防護部20は、外周フレーム10の左右方向D1(
図4参照)に架け渡されて上下方向に略等間隔で並ぶ7本の部材で構成される横部材21と、外周フレーム10の上下方向D2に架け渡されて左右方向D1に略等間隔で並ぶ5本の部材で構成される縦部材22を有している。横部材21、および縦部材22の本数は、使用状況を勘案して適宜定めればよい。
【0036】
図4(a)、(b)に示す通り、横部材21、および縦部材22は、前方D3(腹部Aが突出する方向)に凸となる弓形の部材である。横部材21は円形断面の弓形の棒である。縦部材22は、先端部22aが円形の略矩形断面の棒である。縦部材22は横部材21より突出して設けられており、横部材21をスライド可能に嵌合する嵌合孔26が画定されている。これにより、横部材21と縦部材22は相互に固定される。
【0037】
なお、本実施形態では、横部材21は縦部材22に画定された嵌合孔26にスライド可能に嵌合しているが、横部材21と、縦部材22を相互に固定した構造であってもよい。
【0038】
横部材21は、軽量で弾性に優れ、所定の強度を具備する材質、例えばグラスファイバー製あるいはプラスチック製であることが好ましい。縦部材22は、横部材21に比べて柔らかく、かつクッション性能を具備する材質、例えばゴム製であることが好ましい。また、縦部材22は、幼児がパンチしたとき、パンチした幼児のこぶしが通過しない程度の間隔であることが好ましい。これにより、幼児のパンチが直接腹部を痛打することを回避できる。
【0039】
図5に示す通り、外周フレーム10は、フレーム部11と、緩衝部材12を有している。フレーム部11は、横部材21および縦部材22を支持する環状の部材であり、緩衝部材12を介して腹部Aの外周に着装される。フレーム部11は、衝突の衝撃に耐えうる強度を具備するとともに可撓性に優れた材質、例えばグラスファイバー製、あるいはプラスチック製であることが好ましい。
【0040】
緩衝部材12は、フレーム部11の下端部に結合する断面視コ字形の環状部材であり、妊婦PWが受ける衝撃を緩和するためのものである。
【0041】
第2子以降を出産予定の妊婦は、第1子等の子育てをしながら出産に臨むことが一般的である。この時期の妊婦は、家事、育児の双方をこなさなければならず、多忙を極め、注意が行き届かない状況に陥りがちである。例えば、家事の際中に、自身の不注意でテーブルの縁に腹部をぶつけることや、第1子等が不意に駆け寄ってきて、妊婦の腹部に第1子等の頭が衝突する事態が想定される。また、幼児が妊婦の腹部をパンチする事態も想定される。
【0042】
一例として、第1子等の頭が衝突したときのプロテクター1の挙動について説明する。
【0043】
第1子等が不意に駆け寄ってきて、第1子等の頭がプロテクター1に衝突したとき、衝撃は横部材21より前方D3に突出して設けられる縦部材22で受け止められる。縦部材22はクッション性能を具備しているので、第1子等の頭が受ける衝撃力は緩和される。一方、縦部材22で受け止められた衝撃は、縦部材22がクッション性および弾性を具備しているため、縦部材22から直接的に外周フレーム10には伝達されにくく、主に横部材21を経由して外周フレーム10に伝達される。このため、衝撃は、外周フレーム10の上下部分よりは、横部材21が接続された横部分に伝わりやすい。
【0044】
横部材21、および縦部材22は、腹部Aと間隔を開けて設けられているので、腹部Aは衝突の影響を直接受けることはない。これにより胎児の安全は確保される。
【0045】
また、主に外周フレーム10の横部分に伝達された衝撃力は、緩衝部材12を介して、主に脇腹Fの近傍の腰部Wで受け止められる。このとき、下腹LA、上腹UAが受ける衝撃は、脇腹Fの近傍の腰部Wで受ける衝撃に比べて低減される。
すなわち、衝突の影響を受けやすい下腹LA、上腹UAの衝撃力は緩和されることで、妊婦PWが受ける衝撃の負担が軽減される。
【0046】
本実施形態は例示であり、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で改変できることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明のプロテクターは、特に、家事や子育てをしながら出産に臨む多忙を極める妊婦が着装することで、妊婦や胎児の安全を確保できることから産業上の利用可能性は大である。
【符号の説明】
【0048】
1:プロテクター
10:外周フレーム
12:緩衝部材
20:防護部
21:横部材
22:縦部材
30:胴部保持部
40:肩部保持部
50:脚部保持部
60:保持手段
A:腹部
D1:左右方向
D2:上下方向
D3:前方
T:大腿部
PW:妊婦
【要約】 (修正有)
【課題】妊婦の腹部が衝撃を受けた場合でも、その衝撃から腹部を保護する妊婦用プロテクターを提供する。
【解決手段】妊婦PWは、下着の上から妊婦用プロテクター1(以後、プロテクター1と記す。)を着装している。プロテクター1は、外周フレーム10、防護部20、保持手段60を有している。外周フレーム10は、保持手段60で保持された状態で、腹部Aの外周に接触する環状の部材である。防護部20は、外周フレーム10に固定されており、腹部Aと間隔を開けた状態で、腹部Aを覆っている。保持手段60は、腰部Wに巻き付けて使用する胴部保持部30、肩Sにかけて使用する肩部保持部40、および大腿部Tに挿通して使用する脚部保持部50を有している。
【選択図】
図1