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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】簡易決済方法および簡易決済システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/40 20120101AFI20220216BHJP
   G06Q 20/30 20120101ALI20220216BHJP
   G06F 21/31 20130101ALI20220216BHJP
【FI】
G06Q20/40 300
G06Q20/30
G06F21/31
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2017116682
(22)【出願日】2017-06-14
(65)【公開番号】P2017228292
(43)【公開日】2017-12-28
【審査請求日】2020-03-18
(31)【優先権主張番号】10-2016-0079226
(32)【優先日】2016-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】313011434
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ コーポレーション
【住所又は居所原語表記】(Sampyeong-dong),16,Daewangpangyo-ro 645 beon-gil,Bundang-gu,Seongnam-si,Gyeonggi-do Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】オ ボミョン
(72)【発明者】
【氏名】キム サンミ
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0222676(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0180305(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0052638(US,A1)
【文献】特表2008-511067(JP,A)
【文献】特表2008-536433(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0076402(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 21/31
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータによって実現される簡易決済システムが実行する簡易決済方法であって、
ホームショッピング放送と関連するホームショッピングサーバからユーザのホームショッピング注文のための決済要請を受信し、
前記決済要請に含まれたユーザ情報を利用して前記ユーザに対する認証処理を実行し、
前記ユーザに対する認証が成功した場合、前記ユーザ情報に基づいて前記決済要請に対応する決済処理を実行すること、
を含み、
前記ホームショッピングサーバが、前記ホームショッピング放送に対して注文を要請した前記ユーザの電話番号を含む前記決済要請を前記簡易決済システムに送信し、
前記決済処理を実行することは、
前記電話番号に該当する端末に、前記決済要請に対応する決済画面に対するリンク情報である決済URLを送信し、
前記決済URLに対応する情報から特定のホームショッピングを認識し、前記認識されたホームショッピングにしたがって、前記認識されたホームショッピングで利用することができる割引特典がある決済手段の推薦を含む特典情報を勧め、
前記決済画面で入力された決済情報を利用して前記決済要請に対応する決済処理を実行すること、
を含む、簡易決済方法。
【請求項2】
前記決済処理を実行することは、
前記決済URLに対応する情報から特定のホームショッピングを認識し、前記認識されたホームショッピングにしたがって決済手段をさらに勧めること、
をさらに含む、請求項に記載の簡易決済方法。
【請求項3】
前記簡易決済方法は、
前記ホームショッピング注文に利用する決済情報を事前登録して前記ユーザ情報とマッチングすること、
をさらに含む、請求項1に記載の簡易決済方法。
【請求項4】
前記マッチングすることは、
複数のホームショッピングに対して共通で利用する決済情報を登録すること、およびホームショッピングそれぞれに対して決済情報を区分して登録することの少なくとも一方を含む、請求項に記載の簡易決済方法。
【請求項5】
前記決済処理を実行することは、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、前記ユーザ情報とマッチングされた決済情報を利用して前記決済要請に対応する決済処理を実行すること、
を含む、請求項1に記載の簡易決済方法。
【請求項6】
前記決済処理を実行することは、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、前記ユーザ情報とマッチングされた決済情報を確認し、
前記決済情報が複数の決済手段を含む場合、前記ホームショッピングサーバに前記複数の決済手段に関する情報を送信し、
前記複数の決済手段のうち、前記ユーザから選択された決済手段を利用して前記決済要請に対応する決済処理を実行すること、
を含み、
前記ホームショッピングサーバが、前記ユーザのホームショッピング注文経路を通じて前記複数の決済手段に関する情報を提供する、請求項1に記載の簡易決済方法。
【請求項7】
請求項1ないし請求項のいずれかに記載の簡易決済方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項8】
コンピュータによって実現される簡易決済システムであって、
ホームショッピング放送と関連するホームショッピングサーバからユーザのホームショッピング注文のための決済要請を受信する場合、前記決済要請に含まれたユーザ情報を利用して前記ユーザに対する認証処理を実行する認証処理部と、
前記ユーザに対する認証が成功した場合、前記ユーザ情報に基づいて前記決済要請に対応する決済処理を実行する決済処理部と、
を含み、
前記ホームショッピングサーバが、前記ホームショッピング放送に対して注文を要請した前記ユーザの電話番号を含む前記決済要請を前記簡易決済システムに送信し、
前記決済処理部は、
前記電話番号に該当する端末に、前記決済要請に対応する決済画面に対するリンク情報である決済URLを送信し、
前記決済URLに対応する情報から特定のホームショッピングを認識し、前記認識されたホームショッピングにしたがって、前記認識されたホームショッピングで利用することができる割引特典がある決済手段の推薦を含む特典情報を勧め、
前記決済画面で入力された決済情報を利用して前記決済要請に対応する決済処理を実行する、簡易決済システム。
【請求項9】
前記決済処理部は、
前記決済URLに対応する情報から特定のホームショッピングを認識し、前記認識されたホームショッピングにしたがって決済手段をさらに勧める、請求項に記載の簡易決済システム。
【請求項10】
前記簡易決済システムは、
前記ホームショッピング注文に利用する決済情報を事前登録して前記ユーザ情報とマッチングする情報管理部と、
をさらに含む、請求項に記載の簡易決済システム。
【請求項11】
前記情報管理部は、
複数のホームショッピングに対して共通で利用する決済情報を登録すること、およびホームショッピングそれぞれに対して決済情報を区分して登録することの少なくとも一方を含む、請求項10に記載の簡易決済システム。
【請求項12】
前記決済処理部は、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、前記ユーザ情報とマッチングされた決済情報を利用して前記決済要請に対応する決済処理を実行する、請求項に記載の簡易決済システム。
【請求項13】
前記決済処理部は、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、
前記ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、前記ユーザ情報とマッチングされた決済情報を確認し、
前記決済情報が複数の決済手段を含む場合、前記ホームショッピングサーバに前記複数の決済手段に関する情報を送信し、
前記複数の決済手段のうち、前記ユーザから選択された決済手段を利用して前記決済要請に対応する決済処理を実行し、
前記ホームショッピングサーバが、前記ユーザのホームショッピング注文経路を通じて前記複数の決済手段に関する情報を提供する、請求項に記載の簡易決済システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、ホームショッピング決済技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ホームショッピングの決済方式は、主にARS(automatic response service、自動応答サービス)を利用しており、多くの場合は、生放送中のTVを見ながらARSを利用して注文する。
【0003】
ARSを利用した決済技術の一例として、特許文献1(公開日2005年01月12日)には、電子商取引過程でARSを利用してカード決済を処理する技術が開示されている。
【0004】
ARSによる注文方式の場合、音声案内を聞く時間、オペレータに繋がるまでの待ち時間、決済情報を含んだ個人情報を入力する時間など、注文が完了するまでに多くの時間が必要となり、この間に商品が売り切れてしまったり、放送が終わってしまうなどの問題が発生することもある。さらに、決済情報を毎回入力しなければならないことから大きな面倒と不便を伴う上に、決済情報を含んだ個人情報がホームショッピング会社に提供されることから、個人情報流出の問題も発生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国公開特許第10-2005-0003885号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、ホームショッピングの注文時の決済過程にかかる時間を短縮することができる方法およびシステムを提供することを目的の一つとする。
【0007】
また、本発明は、簡易な決済プロセスによってユーザの面倒と不便を改善することができる方法およびシステムを提供することを目的の一つとする。
【0008】
さらに、本発明は、安全なセキュリティを有するホームショッピング決済方式を提供することができる方法およびシステムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態によれば、コンピュータによって実現される簡易決済システムで実行される簡易決済方法であって、ホームショッピング放送と関連するホームショッピングサーバからユーザのホームショッピング注文のための決済要請を受信し、決済要請に含まれたユーザ情報を利用してユーザに対する認証処理を実行し、ユーザに対する認証が成功した場合、ユーザ情報に基づいて決済要請に対応する決済処理を実行すること、を含む、簡易決済方法を提供する。
【0010】
ホームショッピングサーバが、ホームショッピング放送に対して注文を要請したユーザの電話番号を含む決済要請を簡易決済システムに送信してもよい。
【0011】
ホームショッピングサーバが、ホームショッピング放送に対して電話接続による注文時に、電話接続された発信者の電話番号を含む決済要請を簡易決済システムに送信してもよい。
【0012】
ホームショッピングサーバが、ホームショッピング放送に対してホームショッピング放送の視聴に利用された端末からの注文時に、端末から入力を受けた電話番号を含む決済要請を簡易決済システムに送信してもよい。
【0013】
ホームショッピングサーバが、ホームショッピング放送に対して注文を要請したユーザの電話番号を含む決済要請を簡易決済システムに送信し、決済処理を実行することは、電話番号に該当する端末に、決済要請に対応する決済画面に対するリンク情報である決済URLを送信し、決済画面で入力された決済情報を利用して決済要請に対応する決済処理を実行すること、を含んでもよい。
【0014】
決済処理を実行することは、決済URLに対応する情報から特定のホームショッピングを認識し、認識されたホームショッピングにしたがって決済手段と特典情報のうちの少なくとも1つを勧めること、をさらに含んでもよい。
【0015】
簡易決済方法は、ホームショッピング注文に利用する決済情報を事前登録してユーザ情報とマッチングすること、をさらに含んでもよい。
【0016】
マッチングすることは、複数のホームショッピングに対して共通で利用する決済情報を登録すること、およびホームショッピングそれぞれに対して決済情報を区分して登録することの少なくとも一方を含んでもよい。
【0017】
決済処理を実行することは、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、ユーザ情報とマッチングされた決済情報を利用して決済要請に対応する決済処理を実行すること、を含んでもよい。
【0018】
決済処理を実行することは、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、ユーザ情報とマッチングされた決済情報を確認し、決済情報が複数の決済手段を含む場合、ホームショッピングサーバに複数の決済手段に関する情報を送信し、複数の決済手段のうち、ユーザから選択された決済手段を利用して決済要請に対応する決済処理を実行すること、を含み、ホームショッピングサーバが、ユーザのホームショッピング注文経路を通じて複数の決済手段に関する情報を提供してもよい。
【0019】
本発明の一実施形態によれば、上記のいずれかに記載の簡易決済方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
【0020】
本発明の一実施形態によれば、コンピュータによって実現される簡易決済システムであって、ホームショッピング放送と関連するホームショッピングサーバからユーザのホームショッピング注文のための決済要請を受信する場合、決済要請に含まれたユーザ情報を利用してユーザに対する認証処理を実行する認証処理部と、ユーザに対する認証が成功した場合、ユーザ情報に基づいて決済要請に対応する決済処理を実行する決済処理部と、を含む、簡易決済システムを提供する。
【0021】
ホームショッピングサーバが、ホームショッピング放送に対して電話接続による注文時に、電話接続された発信者の電話番号を含む決済要請を簡易決済システムに送信してもよい。
【0022】
ホームショッピングサーバが、ホームショッピング放送に対してホームショッピング放送の視聴に利用された端末による注文時に、端末から入力を受けた電話番号を含む決済要請を簡易決済システムに送信してもよい。
【0023】
ホームショッピングサーバが、ホームショッピング放送に対して注文を要請したユーザの電話番号を含む決済要請を簡易決済システムに送信し、決済処理部は、電話番号に該当する端末に、決済要請に対応する決済画面に対するリンク情報である決済URLを送信し、決済画面で入力された決済情報を利用して決済要請に対応する決済処理を実行してもよい。
【0024】
決済処理部は、決済URLに対応する情報から特定のホームショッピングを認識し、認識されたホームショッピングにしたがって決済手段と特典情報のうちの少なくとも1つを勧めてもよい。
【0025】
簡易決済システムは、ホームショッピング注文に利用する決済情報を事前登録してユーザ情報とマッチングする情報管理部と、をさらに含んでもよい。
【0026】
情報管理部は、複数のホームショッピングに対して共通で利用する決済情報を登録すること、およびホームショッピングそれぞれに対して決済情報を区分して登録することの少なくとも一方を含んでもよい。
【0027】
決済処理部は、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、ユーザ情報とマッチングされた決済情報を利用して決済要請に対応する決済処理を実行してもよい。
【0028】
決済処理部は、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、ユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、ユーザ情報とマッチングされた決済情報を確認し、決済情報が複数の決済手段を含む場合、ホームショッピングサーバに複数の決済手段に関する情報を送信し、複数の決済手段のうち、ユーザから選択された決済手段を利用して決済要請に対応する決済処理を実行し、ホームショッピングサーバが、ユーザのホームショッピング注文経路を通じて複数の決済手段に関する情報を提供してもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の実施形態によると、注文のたびに決済情報を読み込んだり入力したりする必要のない簡易な決済により、ユーザの手間を軽減させ、決済時間を画期的に短縮させることができる。
【0030】
本発明の実施形態によると、決済情報を事前登録した後には、簡易な認証だけでホームショッピング決済を即時に行うようにすることで、情報流出の問題がなく、ユーザが簡易に決済を行える環境を提供することができる。
【0031】
本発明の実施形態によると、ホームショッピング会社や決済処理機関でユーザの決済情報を保管せず、特に仮想カード番号を利用することにより、安全なセキュリティを有する決済情報を提供することができる。
【0032】
本発明の実施形態によると、決済の便宜と安全なセキュリティを保障しながらホームショッピングに最適化した簡易決済方法を提供することにより、ホームショッピング会社に対するブランド価値も高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明の一実施形態における、ホームショッピング簡易決済の概略構成を説明するための図である。
図2】本発明の一実施形態における、簡易決済システムの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、簡易決済方法を示したフローチャートである。
図4】本発明の一実施形態における、ホームショッピング決済過程の一例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、ホームショッピング決済過程の一例を示したフローチャートである。
図6】本発明の一実施形態における、ホームショッピング自動決済を設定するための設定画面の一例を示した図である。
図7】本発明の一実施形態における、ホームショッピング自動決済過程の一例を示したフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態における、ホームショッピング自動決済過程の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0035】
本発明の一実施形態は、ホームショッピング決済技術に関し、より詳細には、決済の便宜と安全なセキュリティを保障しながら、ホームショッピングに最適化した簡易決済プロセスを提供する方法とシステムに関する。
【0036】
図1は、本発明の一実施形態における、ホームショッピング簡易決済の概略構成を説明するための図である。図1は、ユーザ101、ホームショッピングサーバ103、および簡易決済システム100を示している。ここで、ユーザ101は、実質的にはユーザが利用する端末を意味してもよい。図1の矢印は、図1に示された構成要素間で有線/無線ネットワークを利用してデータが送受信されることを意味するものである。
【0037】
ユーザ101が利用する端末は、本明細書で説明される特徴のうちの1つ以上の特徴を実行するように構成された1つ以上のプロセスを実行してもよい。ユーザ101が利用する端末は、簡易決済システム100と関連する専用アプリケーションのインストールおよび実行が可能なすべての端末装置を意味してもよい。ここで、ユーザ101が利用する端末は、専用アプリケーションの制御の下で、サービス画面の構成、データ入力、データ送受信、データ格納などのようなサービス全般の動作を実行してもよい。
【0038】
ユーザ101は、ホームショッピングを視聴する主体であって、ホームショッピング放送を見て商品を注文する対象に該当する。ユーザ101は、ホームショッピングの視聴中に商品注文のために専用アプリケーションを通じて決済を行うようになるが、このとき、決済に利用する端末は、ホームショッピングを視聴する端末と同一の単一端末であってもよいし、別の端末であってもよい。
【0039】
ユーザ101がホームショッピングを視聴する端末の代表的な例はTVであってもよく、TVは、一般的な電波受信機、インターネットTV、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)などであって、ホームショッピングのプログラムをリアルタイムで放送する媒介の役割をする放送媒体を意味してもよい。また、ホームショッピング決済のために利用する端末は、インターネットTVはもちろん、スマートフォン(smart phone)、タブレット(tablet)、ウェアラブルコンピュータ(wearable computer)、PC(personal computer)、ノート型パソコン(laptop computer)などであって、専用アプリケーションのインストールおよび実行が可能なすべての端末装置を意味してもよい。
【0040】
例えば、インターネットTVやスマートフォンの場合、ホームショッピングの視聴から決済までを行える環境を提供することができる反面、電波を受信する一般的なTVは、専用アプリケーションのインストールおよび実行が不可能であるため、ユーザ101がTVで視聴したホームショッピング商品を注文しようとする場合には、専用アプリケーションがインストールされた別の端末を利用するようになる。
【0041】
ユーザ101が利用する端末は、ネットワーク(例えば、インターネットあるいはローカルエリアネットワークなど)に直接的あるいは間接的に接続されてもよい。例えば、パーソナルコンピュータとノート型パンコンは、有線ネットワーク接続によってネットワークに直接的に接続されてもよい。ラップトップコンピュータは、ラップトップコンピュータと無線アクセスポイント(Wireless Access Point:WAP)との間に確立された無線通信チャネルを介してネットワークに無線で接続されてもよい。スマートフォンは、スマートフォンとセルラネットワーク/ブリッジとの間に確立された無線通信チャンネルを介してネットワークに無線に接続されてもよい。ここで、ネットワークは、1つ以上の2次ネットワーク(図示せず)と通信してもよく、2次ネットワークの例としては、ローカルエリアネットワーク(Local Area Network)、ワイドエリアネットワーク(Wide Area Network)、またはイントラネット(intranet)を含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
【0042】
ユーザ101が利用する端末は、上述したネットワークを介してホームショッピングサーバ103および/または簡易決済システム100と互いに接続してもよい。
【0043】
ホームショッピングサーバ103は、クライアント(client)であるユーザ101を対象としてホームショッピングプログラムを提供するプラットフォームの役割をするが、放送プログラムを提供するCP(contents provider)やホームショッピング注文システムなどが含まれてもよい。特に、ホームショッピングサーバ103は、商品注文のためのARSを提供してもよく、簡易決済システム100と連動して簡易決済プロセスを実現してもよい。
【0044】
簡易決済システム100は、本明細書で説明される特徴のうちの1つ以上の特徴を実行するように構成された1つ以上のプロセスを実行してもよい。簡易決済システム100は、ホームショッピングサーバ103と連動し、ホームショッピングサーバ103の要請にしたがって決済を処理する決済処理機関の役割を行うものである。特に、簡易決済システム100は、ホームショッピング注文過程において不必要な過程を排除しながらも、安全なセキュリティを有する簡易決済環境を提供することができる。
【0045】
簡易決済システム100は、サーバコンピュータに該当するものであって、サーバコンピュータの例としては、サーバコンピューティングデバイス、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、一連のサーバコンピュータ、ミニコンピュータ、および/またはメインフレームコンピュータを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。サーバコンピュータは、分散型システムであってもよく、さらにサーバコンピュータの動作は、1つ以上のプロセッサ上で同時に実行されてもよいし、順に実行されてもよい。
【0046】
上述した簡易決済システム100は、少なくとも一部の構成要素が、ユーザ101が利用する端末上にインストールされるアプリケーションの形態で実現されてもよいが、これに限定されるものではなく、クライアント-サーバ環境で簡易決済サービスを提供するプラットフォームに含まれる形態で実現されてもよい。
【0047】
図2は、本発明の一実施形態における、簡易決済システムの内部構成を説明するためのブロック図であり、図3は、本発明の一実施形態における、簡易決済方法を示したフローチャートである。
【0048】
本実施形態に係る簡易決済システム100は、プロセッサ210、バス220、ネットワークインタフェース230、メモリ240、およびデータベース250を含んでもよい。メモリ240は、オペレーティングシステム241および簡易決済ルーチン242を含んでもよい。他の実施形態において、簡易決済システム100は、図2の構成要素よりもさらに多くの構成要素を含んでもよい。
【0049】
メモリ240は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、およびディスクドライブのような永久大容量記録装置(permanent mass storage device)を含んでもよい。また、メモリ240には、オペレーティングシステム241と決済処理ルーチン242のためのプログラムコードが格納されてもよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ240とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードされてもよい。このような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピドライブ(登録商標)、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(図示せず)を含んでもよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではないネットワークインタフェース230を利用してメモリ240にロードされてもよい。
【0050】
バス220は、簡易決済システム100の構成要素間の通信およびデータ送信を可能にする。バス220は、高速シリアルバス、パラレルバス、SAN(Storage Area Network)、および/または他の適切な通信技術を利用して構成されてもよい。
【0051】
ネットワークインタフェース230は、簡易決済システム100をコンピュータネットワークに接続するためのコンピュータハードウェア構成要素であってもよい。ネットワークインタフェース230は、コミュニケーションシステム100を無線または有線接続を介してコンピュータネットワークに接続させてもよい。
【0052】
データベース250は、簡易決済のために必要な情報を格納および維持する役割を担うものである。ここで、データベース250は、ユーザそれぞれに対し、ユーザの識別情報(例えば、携帯電話番号やIDなど)またはユーザの識別情報とマッチングされた識別キーを格納してもよい。また、データベース250は、ユーザそれぞれに対し、ホームショッピングの注文時に利用する決済手段に関する情報を、当該ユーザの識別情報または識別キーと関連付けて格納してもよい。決済手段に関する情報は、別途、事前登録によってユーザから入力されてもよいし、ユーザの過去の決済履歴などから抽出されてもよい。図2では、簡易決済システム100の内部にデータベース250を含むものとして示されているが、別の他のシステム上に構築された外部データベースとして存在してもよい。例えば、簡易決済システム100と連動可能な外部プラットフォーム上に構築された情報DBをデータベース250の1つとして活用してもよい。
【0053】
プロセッサ210は、基本的な算術、ロジック、および簡易決済システム100の入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてもよい。命令は、メモリ240またはネットワークインタフェース230によって、バス220を介してプロセッサ210に提供されてもよい。
【0054】
図2に示すように、プロセッサ210は、情報管理部211、認証処理部212、および決済処理部213を含んでもよい。このようなプロセッサ210の構成要素は、少なくとも1つのプログラムコードに基づいて提供される制御命令にしたがってプロセッサ210によって実行される互いに異なる機能(different functions)で表現されてもよい。例えば、プロセッサ210が決済情報を含んだ個人情報を管理するように簡易決済システム100を制御するために動作する機能的表現として情報管理部211が使用されてもよい。プロセッサ210およびプロセッサ210の構成要素は、図3の簡易決済方法が含むステップS310~340を実行してもよい。例えば、プロセッサ210およびプロセッサ210の構成要素は、メモリ240が含むオペレーティングシステムのコードと上述した少なくとも1つのプログラムコードによる命令(instruction)を実行するように実現されてもよい。ここで、少なくとも1つのプログラムコードは、簡易決済方法を処理するために実現されたプログラムのコードに対応してもよい。
【0055】
簡易決済方法は、図3に示す順に処理をしなくてもよく、各処理のうちの一部が省略されてもよいし、追加の処理がさらに含まれてもよい。
【0056】
ステップS310で、プロセッサ210は、簡易決済方法のためのプログラムファイルに格納されたプログラムコードをメモリ240にロードしてもよい。例えば、簡易決済方法のためのプログラムファイルは、永久記憶装置に格納されていてもよく、プロセッサ210は、バス220を介して永久記憶装置に格納されたプログラムファイルからプログラムコードがメモリ240にロードされるように簡易決済システム100を制御してもよい。
【0057】
ここで、プロセッサ210およびプロセッサ210が含む情報管理部211、認証処理部212、および決済処理部213のそれぞれは、メモリ240にロードされたプログラムコードのうち、対応する部分の命令を実行し、以後のステップS320~340を実行するためのプロセッサ210の互いに異なる機能的表現であってもよい。ステップS320~340の実行のために、プロセッサ210およびプロセッサ210の構成要素は、直接制御命令による演算を処理したり、簡易決済システム100を制御したりしてもよい。
【0058】
ステップS320で、情報管理部211は、ユーザそれぞれに対し、個人情報を含んだユーザ情報および決済手段と関連する決済情報を登録および管理してもよい。一例として、情報管理部211は、ユーザそれぞれに対し、ユーザ情報としてユーザの識別情報(例えば、携帯電話番号やIDなど)またはユーザの識別情報とマッチングされた識別キーを登録および管理してもよい。また、情報管理部211は、ユーザそれぞれに対し、決済情報を当該ユーザ情報とマッチングして登録および管理してもよい。決済情報は、別途、事前登録手続によってユーザから直接入力を受けて登録してもよい。ここで、ホームショッピングを区分せずに共通に利用可能な決済手段を登録してもよいし、ホームショッピング別に利用しようとする決済手段を区分して登録してもよい。他の例として、決済情報は、ユーザの過去の決済履歴などから抽出して自動登録してもよく、例えば、過去の決済で利用された決済手段に対し、ユーザの同意に基づいて以後の決済でも利用可能となるように当該決済手段を登録しておいてもよい。
【0059】
ステップS330で、認証処理部212は、ホームショッピングサーバ103から決済要請を受信した場合、決済要請に含まれたユーザ情報を利用してユーザに対する認証処理を実行してもよい。例えば、ユーザがホームショッピング放送を視聴している際に、ホームショッピング放送で案内される電話番号を利用してARSで商品注文を要請してもよいし、TVのホームショッピング放送で案内メニューを操作して商品注文を要請してもよい。ここで、ホームショッピングサーバ103は、ARSやTVによる商品注文要請を受信してもよく、これにより、商品注文を要請した当該ユーザ情報を含んだ決済要請を簡易決済システム100に送信してもよい。例えば、ホームショッピングサーバ103は、ユーザがTVにおいて携帯電話番号の入力を要請して入力を受けてもよいし、ARSと接続された発信者番号を追跡してユーザの携帯電話番号を取得してもよい。一例として、認証処理部212は、ホームショッピングサーバ103から決済を要請したユーザの携帯電話番号を受信してもよく、受信した携帯電話番号を利用してユーザ認証を実行してもよい。ユーザ認証には、本人所有の携帯電話であるか否かを確認する携帯電話認証方式が利用されてもよいが、これに限定されるものではなく、正当なユーザであるか否かを判別する認証方式であればすべて適用可能である。
【0060】
ステップS340で、決済処理部213は、ユーザに対する認証が成功した場合、決済要請に含まれたユーザ情報とマッチングされた決済情報を利用してホームショッピングサーバ103の決済要請に対応する決済処理を実行してもよい。ホームショッピングサーバ103の決済要請には決済金額などが含まれてもよく、これにより、決済処理部213は、ユーザ認証が成功した場合、当該ユーザの決済情報を利用して決済要請に含まれた決済金額に対する決済を処理してもよい。一例として、決済処理部213は、ユーザの決済情報に対して事前登録されているか否かを確認し、事前登録されているユーザである場合、ユーザ認証が成功したときは、当該ユーザの決済情報を利用して即時に決済処理する自動決済を実行してもよい。他の例として、決済処理部213は、決済情報が事前登録されたユーザではない場合、当該ユーザの携帯電話番号に、注文書に対するリンク情報である決済URLを送信してもよく、決済URLとリンクする注文書にユーザからの決済情報の入力を受けて決済処理を実行してもよい。
【0061】
したがって、簡易決済システム100は、ユーザのホームショッピング注文に対するホームショッピングサーバ103の決済要請にしたがい、ホームショッピングサーバ103から送信された携帯電話番号を利用してホームショッピング決済プロセスを簡易に実現することができる。
【0062】
図4は、本発明の一実施形態における、ホームショッピング決済過程の一例を示したフローチャートである。図4のホームショッピング決済過程は、決済情報が事前登録されていないユーザ(自動決済を許容していないユーザ)を対象とする決済プロセスである。
【0063】
ユーザは、TVでホームショッピング放送を視聴している際に、携帯電話によってホームショッピング放送で案内された電話番号を利用して当該ホームショッピングと電話接続(ARSまたはオペレータ)してもよく、ホームショッピング側の案内にしたがって商品注文を要請してもよい(ステップS41)。
【0064】
ホームショッピングサーバ103では、電話案内に基づいてユーザの注文オプションや送信場所などを確認してもよく、決済手段を選択する過程において、ユーザが簡易決済システム100と関連する決済を要請した場合、ホームショッピングと電話接続された発信者番号、すなわち、ユーザの携帯電話番号を簡易決済システム100に送信してもよい(ステップS42)。ここで、ホームショッピングサーバ103は、ホームショッピングサーバ103の識別情報とユーザが注文要請した商品の決済金額、さらにユーザの携帯電話番号を含んだ決済要請を簡易決済システム100に送信してもよい。電話接続された発信者番号の他にも、電話案内にしたがってユーザが直接入力した携帯電話番号を簡易決済システム100に送信することも可能である。このとき、ホームショッピングサーバ103は、簡易決済システム100と連動して簡易決済システム100に決済要請を送信した後、当該ユーザとの電話接続を終了してもよい。
【0065】
簡易決済システム100は、ホームショッピングサーバ103の決済要請を受信した場合、決済要請に対応する決済画面のリンク情報である決済URLを生成し、決済要請に含まれた携帯電話番号のユーザ端末101に送信してもよい(ステップS43)。例えば、簡易決済システム100は、SMSやMMSなどの文字サービスによってユーザ端末101に決済URLを送信してもよいし、ユーザ端末101上にインストールされた専用アプリケーションに決済URLをプッシュしてもよい。
【0066】
ユーザ端末101では、SMSやMMSあるいは専用アプリケーションのプッシュによって決済URLを受信してもよく、ユーザが決済URLをクリックした場合、専用アプリケーションが自動で実行され、当該決済URLに対する選択信号を簡易決済システム100に送信してもよい(ステップS44)。
【0067】
簡易決済システム100は、ユーザ端末101から決済URLに対する選択信号を受信した場合、ユーザ端末101上で実行された専用アプリケーションを通じて決済URLに該当する決済画面を提供してもよい(ステップS45)。
【0068】
簡易決済システム100は、ユーザが決済URLをクリックした場合、決済URLに対応する情報から特定のホームショッピングであることを自動で認識した後、当該ホームショッピングに最も適した決済手段や利用可能なクーポンなどの特典情報を勧めてもよい(ステップS46)。例えば、簡易決済システム100は、ユーザ端末101上で実行された専用アプリケーションにおける決済画面から、無利子分割払いや割引特典のカードを勧めたり、クーポンや積立金などの使用を勧めてもよい。
【0069】
ユーザ端末101上の専用アプリケーションでは、決済画面で選択または入力された決済情報を利用して簡易決済システム100に決済を要請してもよい(ステップS47)。ユーザは、決済URLのクリックによって提供された決済画面に、ホームショッピング注文に利用したい決済手段や特典情報などを選択または入力してもよい。
【0070】
簡易決済システム100は、ユーザ端末101上で実行された専用アプリケーションの決済要請にしたがってユーザが選択または入力した決済情報を利用してホームショッピングサーバ103の決済要請に対応する決済処理を実行してもよい(ステップS48)。その後、簡易決済システム100は、決済処理結果を、ホームショッピングサーバ103および/またはユーザ端末101上の専用アプリケーションに通知してもよい。
【0071】
本実施形態によると、ユーザがホームショッピング電話注文のために簡易決済を選択した場合、ARSやオペレータとの電話通話によってユーザの決済情報の入力を受ける代わりに、ホームショッピングサーバ103は、ユーザの携帯電話番号を簡易決済システム100に送信することにより、簡易決済システム100は、決済のためのURLを当該携帯電話番号のユーザ端末101に送信し、URLから提供される決済画面で決済情報の入力を受けて決済処理を行うことができる。
【0072】
ユーザは、電話注文の他にも、TVでホームショッピング放送を視聴している際に、TV上でホームショッピング放送中に案内されるメニューを操作して商品注文を要請してもよい。このとき、ホームショッピングサーバ103は、TVでのメニュー操作による注文要請を受信し、このようなTV注文要請に対しては、図4を参照しながら説明したホームショッピング決済過程ステップS42~ステップS48を同じように適用してもよい。
【0073】
図5は、本発明の一実施形態における、ホームショッピング決済過程の他の例を示したフローチャートである。図5は、TVを通じてホームショッピング注文の決済を行う過程を示した図である。
【0074】
ユーザがTVでホームショッピング放送を視聴する場合、ホームショッピングサーバ103は、TVのホームショッピング放送画面500上に簡易決済のための選択経路案内情報501を提供してもよい(ステップS51)。ホームショッピング放送を視聴するためにユーザがインターネットTVを利用する場合、ホームショッピングサーバ103は、ユーザが利用する当該端末と直接通信してもよく、電波を受信する一般的なTVを利用する場合、ホームショッピングサーバ103は、ホームショッピング放送を創出するCPとの連動によってユーザが利用する当該端末と通信してもよい。もっとも、ホームショッピングサーバ103とTVとの通信環境は、これに限定されるものではない。
【0075】
ユーザが簡易決済を要請するためにリモコンなどを利用してTVを操作する場合、ホームショッピングサーバ103は、ホームショッピング放送画面500上にユーザの携帯電話番号の入力を受けるための入力画面510を提供してもよく(ステップS52)、入力画面510にユーザが入力した携帯電話番号を簡易決済システム100に送信してもよい。この後に簡易決済システム100で実行される決済プロセスは、図4を参照しながら説明したホームショッピング決済過程ステップS43~ステップS48と同じである。
【0076】
ホームショッピングサーバ103は、簡易決済システム100と連動しながら、ホームショッピング放送画面500に決済過程の案内情報を段階的に提供してもよい。一例として、ホームショッピングサーバ103は、簡易決済システム100からユーザの携帯電話番号に決済URLが送信された場合、URL送信を知らせる案内文や決済後にユーザ確認を要請する案内文、メニューなどを含んだ決済案内情報520を提供してもよい(ステップS53)。また、ホームショッピングサーバ103は、簡易決済システム100でTV注文要請に対する決済が完了した場合、決済完了を知らせる案内文を含んだ完了案内情報530を提供してもよい(ステップS54)。
【0077】
したがって、簡易決済システム100は、電話注文やTV注文に対してホームショッピングサーバ103から送信を受けたユーザの携帯電話番号に決済URLを送信し、ユーザが当該端末で決済URLとリンクする専用アプリやモバイルウェブに入力した決済情報を利用して決済処理を実行することができる。
【0078】
他の例として、ホームショッピング注文のたびに決済情報を入力しなくても、簡易決済システム100にホームショッピングの注文時に使用する決済情報を事前登録することにより、当該決済情報を利用した自動決済をしてもよい。
【0079】
図6を参照すると、簡易決済システム100と関連する専用アプリケーションでは、ホームショッピング自動決済を設定するための設定画面600が提供されてもよい。
【0080】
設定画面600には、簡易決済サービスの提供が可能なホームショッピングリスト(例えば、加盟店リストなど)を提供するホームショッピングリスト画面610と、ホームショッピング自動決済のための決済手段を登録および追加するための決済手段登録画面620などが含まれてもよい。
【0081】
上述した設定画面600で、ホームショッピングリストに含まれる全体ホームショッピングに対し、共通で使用する決済手段を設定してもよいし、ホームショッピングリストに含まれるホームショッピングそれぞれに対し、当該ホームショッピングの注文時に使用する決済手段を区分してそれぞれ設定してもよい。
【0082】
簡易決済システム100では、決済手段に関する実際の情報(例えば、実際のカード番号や口座番号など)を保管せず、仮想の情報を保管してもよい。
【0083】
簡易決済システム100は、ホームショッピングの注文時に使用する決済手段を事前登録しておき、ホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合は、ホームショッピングサーバ103からユーザの携帯電話番号が送信され、ユーザの携帯電話番号に基づいて当該ユーザの事前登録された決済手段を識別することで、別途の決済情報確認過程を経なくても、ホームショッピング注文に対する決済を直ぐに承認処理することができる。
【0084】
図7は、本発明の一実施形態における、ホームショッピング自動決済過程の一例を示したフローチャートである。図7は、TVを通じてホームショッピング注文に対する自動決済を行う過程を示したものである。
【0085】
ユーザがTVでホームショッピング放送を視聴する場合、ホームショッピングサーバ103は、TVのホームショッピング放送画面700上に簡易決済のための選択経路案内情報701を提供してもよい(ステップS71)。
【0086】
ユーザが簡易決済を要請するためにリモコンなどを利用してTVを操作した場合、ホームショッピングサーバ103は、ホームショッピング放送画面700上にユーザの携帯電話番号の入力を受けるための入力画面710を提供してもよく(ステップS72)、入力画面710でユーザから入力を受けた携帯電話番号を簡易決済システム100に送信してもよい。
【0087】
簡易決済システム100は、ホームショッピングサーバ103から携帯電話番号を受信した場合、当該携帯電話番号のユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、ホームショッピング自動決済に同意したユーザであれば、当該携帯電話番号に認証番号を送信してもよい。
【0088】
ホームショッピングサーバ103は、簡易決済システム100と連動し、簡易決済システム100からユーザの携帯電話番号に認証番号が送信された場合、ホームショッピング放送画面700上に認証番号の入力を受けるための入力画面720を提供してもよく(ステップS73)、入力画面720でユーザから入力された認証番号を簡易決済システム100に再び送信してもよい。
【0089】
簡易決済システム100は、自身がユーザの携帯電話番号に送信した認証番号とホームショッピングサーバ103から受信した認証番号が一致する場合、当該ユーザが事前登録した決済手段を利用してホームショッピング自動決済を直ぐに承認処理してもよい。
【0090】
ユーザ認証方式としては、認証番号を利用する他にも、決済パスワード、PIN、住民登録番号などを利用してもよい。
【0091】
ユーザが事前登録した決済手段が複数ある場合、簡易決済システム100は、決済手段リストに関する情報をホームショッピングサーバ103に送信し、ユーザがTVから決済手段を選択するように要請してもよい。
【0092】
ホームショッピングサーバ103は、簡易決済システム100からユーザの決済手段リストに関する情報を受信し、当該ユーザのホームショッピング注文経路であるホームショッピング放送画面700上に、決済手段リストから特定の決済手段の選択を受けるための選択画面730を提供してもよく(ステップS74)、選択画面730でユーザが選択した決済手段に関する情報を簡易決済システム100に送信してもよい。
【0093】
簡易決済システム100は、ユーザが事前登録した決済手段が複数ある場合、TVからユーザが選択した決済手段を利用してホームショッピング自動決済を直ぐに承認処理してもよい。
【0094】
したがって、TVでのホームショッピングの注文時の決済手段を事前登録しておき、ホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合、本人所有の携帯電話認証さえ成功すれば簡易に決済を完了することができる。
【0095】
図8は、本発明の一実施形態における、ホームショッピング自動決済過程の他の例を示したフローチャートである。図8は、電話でホームショッピング注文に対する自動決済を行う過程を示したものである。
【0096】
ユーザがTVでホームショッピング放送を視聴する場合、ホームショッピングサーバ103は、TVのホームショッピング放送画面800上に簡易決済のための電話番号案内情報801を提供してもよい(ステップS81)。
【0097】
ユーザは、ホームショッピング放送で案内される電話番号を利用して当該ホームショッピングARSと接続してもよく(ステップS82)、このとき、ホームショッピングサーバ103では、ARSと接続された発信者番号、すなわち、ユーザの携帯電話番号を簡易決済システム100に送信してもよい。
【0098】
簡易決済システム100は、ホームショッピングサーバ103から携帯電話番号を受信した場合、当該携帯電話番号のユーザがホームショッピング自動決済に同意したユーザであるか否かを確認し、ホームショッピング自動決済に同意したユーザであれば、当該ユーザが事前登録した決済手段を利用してホームショッピング自動決済を直ぐに承認処理してもよい。
【0099】
ここで、簡易決済システム100は、自動決済を承認処理する前に、ホームショッピングサーバ103から受信した携帯電話番号に対して、決済パスワード、PIN、住民登録番号などを利用した認証手続を経てユーザ認証を実行してもよい。
【0100】
ユーザが事前登録した決済手段が複数ある場合、簡易決済システム100は、決済手段リストに関する情報をホームショッピングサーバ103に送信し、ユーザが特定の決済手段を選択するように要請してもよい。
【0101】
ホームショッピングサーバ103は、簡易決済システム100からユーザの決済手段リストに関する情報を受信した場合、当該ユーザのホームショッピング注文経路であるARS案内によって決済手段リストを提供し、当該リストから特定の決済手段を選択するように案内してもよい(ステップS83)。
【0102】
ユーザがARS案内によって自身が事前登録した決済手段リストを確認し、ARS案内にしたがって当該リストからホームショッピング注文に利用する決済手段を選択してもよく(ステップS84)、これにより、ホームショッピングサーバ103は、ARS案内によってユーザが選択した決済手段に関する情報を簡易決済システム100に送信してもよい。
【0103】
簡易決済システム100は、ユーザが事前登録した決済手段が複数ある場合、ARS案内にしたがってユーザが選択した決済手段を利用してホームショッピング自動決済を直ぐに承認処理してもよい。
【0104】
したがって、電話でのホームショッピングの注文時の決済手段を事前登録しておき、ホームショッピング自動決済に同意したユーザである場合には、本人所有の携帯電話認証さえ成功すれば簡易に決済を完了することができる。
【0105】
ホームショッピング自動決済の場合、ユーザの端末上で専用アプリケーションが実行されなかったとしても、TVや電話注文に対してユーザの電話番号を利用して自動決済を許容したユーザの決済であるか否かを識別し、直ぐに決済承認を処理することができる。
【0106】
このように、本発明の実施形態によると、決済のたびに決済情報を読み込んだり入力したりする必要のない簡易な決済により、ユーザの手数を軽減させ、決済時間を画期的に短縮させることができる。また、本発明の実施形態によると、決済情報を事前登録しておき、以後は簡単な認証だけでホームショッピング決済を即時に行うことにより、情報流出の問題なく、ユーザが簡易に決済することができる環境を提供することができる。さらに、本発明の実施形態によると、決済の便宜と安全なセキュリティを保障しながらホームショッピングに最適化した簡易決済方法を提供することにより、ホームショッピング会社に対するブランド価値も高めることができる。
【0107】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてもよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてもよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)および前記OS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してもよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを格納、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでもよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0108】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、制御可能に処理装置を構成したり、個別またはまとめて処理装置に命令したりしてもよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体または装置、または送信される信号に永久的または一時的に具現化されてもよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で格納され実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されてもよい。
【0109】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータで読み取り可能な媒体に記録されてもよい。前記コンピュータで読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含んでもよい。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施形態のために特別に設計されて構成されたものであってもよいし、コンピュータソフトウェア当業者に公知なものであってもよい。コンピュータで読み取り可能な記録媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を格納して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例は、コンパイラによって生成される機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行される高級言語コードを含む。上述したハードウェア装置は、実施形態の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成されてもよく、その逆も同じである。
【0110】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態と図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、および/または、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0111】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0112】
100:簡易決済システム
101:ユーザ
103:ホームショッピングサーバ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8