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特許7025228評価装置、エリア設定装置、評価方法、エリア設定方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】評価装置、エリア設定装置、評価方法、エリア設定方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G01C 21/26 20060101AFI20220216BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20220216BHJP
   G08G 1/065 20060101ALI20220216BHJP
   G08G 1/09 20060101ALI20220216BHJP
   G01C 21/02 20060101ALI20220216BHJP
【FI】
G01C21/26 A
G08G1/00 A
G08G1/065 A
G08G1/09 R
G01C21/02
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2018011795
(22)【出願日】2018-01-26
(65)【公開番号】P2019128322
(43)【公開日】2019-08-01
【審査請求日】2020-10-14
(73)【特許権者】
【識別番号】309036221
【氏名又は名称】三菱重工機械システム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100162868
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 英輔
(74)【代理人】
【識別番号】100161702
【弁理士】
【氏名又は名称】橋本 宏之
(74)【代理人】
【識別番号】100189348
【弁理士】
【氏名又は名称】古都 智
(74)【代理人】
【識別番号】100196689
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 康一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100210572
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 太一
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 大和
(72)【発明者】
【氏名】山中 隆幸
(72)【発明者】
【氏名】宇佐 若菜
【審査官】田中 将一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-003287(JP,A)
【文献】特開2004-184121(JP,A)
【文献】特開2012-230532(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 - 21/36
G01C 23/00 - 25/00
G08G 1/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星からの電波を受信する衛星信号受信部
評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算部と、
前記評価対象位置における前記衛星の受信状態と、前記天空率とに基づいて、前記評価対象位置が、移動体が有料区域を走行したか否かを判断するための処理実行エリア、又は前記移動体の位置を含むプローブ情報の収集を行う処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価部と
を備える評価装置。
【請求項2】
前記衛星の受信状態は、前記衛星信号受信部が所定の電波強度以上の前記電波を受信可能な衛星の数を含む、
請求項に記載の評価装置。
【請求項3】
前記天空率は、所定範囲内に含まれる複数の前記評価対象位置における天空率同士の平均値である、
請求項1又は2に記載の評価装置。
【請求項4】
評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算部と、
前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が、移動体が有料区域を走行したか判断するための処理実行エリア、又は前記移動体の位置を含むプローブ情報の収集を行う処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価部と、
複数の前記評価対象位置のうち、前記評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を前記処理実行エリアとして設定する設定部と、
を備えるエリア設定装置。
【請求項5】
衛星からの電波を受信する衛星信号受信ステップと、
評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、
前記評価対象位置における前記衛星の受信状態と、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が、移動体が有料区域を走行したか判断するための処理実行エリア、又は前記移動体の位置を含むプローブ情報の収集を行う処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、
を有する評価方法。
【請求項6】
評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、
前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が、移動体が有料区域を走行したか判断するための処理実行エリア、又は前記移動体の位置を含むプローブ情報の収集を行う処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、
複数の前記評価対象位置のうち、前記評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を前記処理実行エリアとして設定する設定ステップと、
を有するエリア設定方法。
【請求項7】
評価装置のコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、
衛星からの電波を受信する衛星信号受信ステップと、
評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、
前記評価対象位置における前記衛星の受信状態と、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が、移動体が有料区域を走行したか判断するための処理実行エリア、又は前記移動体の位置を含むプローブ情報の収集を行う処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、
を実行させるプログラム。
【請求項8】
エリア設定装置のコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、
評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、
前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が、移動体が有料区域を走行したか判断するための処理実行エリア、又は前記移動体の位置を含むプローブ情報の収集を行う処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、
複数の前記評価対象位置のうち、前記評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を前記処理実行エリアとして設定する設定ステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、評価装置、エリア設定装置、評価方法、エリア設定方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
有料道路の出入口には、有料道路を走行した車両を検出するとともに、当該車両の利用料金を収受するための各種機器を有する料金所が設けられている。料金所を設けるための工事、機器に係る費用は膨大なものとなる。また、一度決定した料金施策を変更する際には、既存の料金所におけるシステム改修等に要する費用及び工数も大きくなる。
【0003】
このため、近年では、料金所を設けず、GNSS(Global Navigation Satellite System)を利用して課金処理を行う課金システムが考えられている。
GNSSを利用した課金システムにおいて、車両に搭載された車載器は、衛星から受信した電波に基づいて自車の走行位置を特定する。また、車載器により特定された走行位置が課金エリア(例えば有料道路の境界線)を通過して有料道路に進入したと判断された場合、当該車両に対し所定の利用料金が課金される(例えば特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】国際公開第2013/100091号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の課金システムでは、建築物等の遮蔽物に囲まれている(上空視界を十分に確保できない)位置に課金エリアが設定されている場合、衛星の電波が阻害又は反射され、車載器により特定される車両の走行位置がずれる、即ち測位誤差が生じる可能性がある。そうすると、車両が課金エリアを通過したか否か判断する精度が低下するので、正しい課金処理を行えない可能性がある。
また、GNSSを利用したシステムとして、車両の走行位置、車速等を含むプローブ情報を車載器から収集し、渋滞等の交通状況の予測を行うプローブ情報収集システムが考えられている。このようなシステムにおいても、測位誤差が生じることにより、収集したプローブ情報に不正確な情報が含まれてしまい、予測精度が低下する可能性がある。
したがって、GNSSを利用した各種システムにおいては、上空視界を十分に確保できる位置に課金処理、プローブ情報収集処理等の処理実行エリアを設定することが望ましい。しかしながら、現時点において、道路の各位置が処理実行エリアに適しているか否かを明確に示す指標は存在していない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであって、評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適しているか否かを、天空率に基づく評価値として表すことができる評価装置、エリア設定装置、評価方法、エリア設定方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を採用している。
本発明の第1の態様によれば、評価装置(10)は、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算部(131)と、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価部(132)と、を備える。
このようにすることで、評価装置は、評価対象位置が処理実行エリアに適しているか否かを、天空率に基づく評価値として表すことができる。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様に係る評価装置(10)は、衛星からの電波を受信する衛星信号受信部(11)を更に備え、前記評価部(132)は、前記評価対象位置における前記衛星の受信状態と、前記天空率とに基づいて前記評価値を計算する。
このようにすることで、評価装置は、天空率に基づき上空視界が確保できるか否かのみならず、評価対象位置における衛星の受信状態が良好であるかを反映した評価値を計算することができる。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、第2の態様に係る評価装置(10)において、前記衛星の受信状態は、前記衛星信号受信部(11)が所定の電波強度以上の前記電波を受信可能な衛星の数を含む。
このようにすることで、評価装置は、所定の電波強度以上の電波を受信可能な衛星の数の多寡を反映した評価値を計算することができる。
【0010】
本発明の第4の態様によれば、第1から第3の何れか一の態様に記載の評価装置(10)において、前記天空率は、所定範囲内に含まれる複数の前記評価対象位置における天空率同士の平均値である。
移動体が天空率の低い位置を走行してから天空率の高い位置に移動した場合、天空率の低い位置で生じた測位誤差がすぐに収束しない可能性がある。しかしながら、上述の態様に係る評価装置によれば、評価対象位置が平均的に高い天空率を有する区間内に存在するか否かを反映した評価値を計算するので、衛星からの電波を安定して受信可能な評価対象位置が処理対象エリアとして設定されやすくなる。
【0011】
本発明の第5の態様によれば、エリア設定装置(1)は、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算部(131)と、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価部(132)と、複数の前記評価対象位置のうち、前記評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を前記処理実行エリアとして設定する設定部(133)と、を備える。
GNSSを利用した各種システムでは、衛星の電波が阻害又は反射されないように、上空視界が十分に確保できる位置に処理実行エリアが設定されることが望ましい。本態様に係るエリア設定装置は、上空視界、即ち、天空率に基づいて評価値を計算し、評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とすることにより、衛星による測位誤差を低減可能な処理実行エリアを設定することができる。
【0012】
本発明の第6の態様によれば、評価方法は、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、を有する。
【0013】
本発明の第7の態様によれば、エリア設定方法は、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、複数の前記評価対象位置のうち、前記評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を前記処理実行エリアとして設定する設定ステップと、を有する。
【0014】
本発明の第8の態様によれば、プログラムは、評価装置(10)のコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、を実行させる。
【0015】
本発明の第9の態様によれば、プログラムは、エリア設定装置(1)のコンピュータを機能させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算ステップと、前記天空率に基づいて、前記評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適している度合いを示す評価値を計算する評価ステップと、複数の前記評価対象位置のうち、前記評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を前記処理実行エリアとして設定する設定ステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
上述の評価装置、エリア設定装置、評価方法、エリア設定方法、及びプログラムによれば、評価対象位置が移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアに適しているか否かを、天空率に基づく評価値として表すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】第1の実施形態に係るエリア設定装置の機能構成を示す図である。
図2】第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第1のフローチャートである。
図3】第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第2のフローチャートである。
図4】第1の実施形態に係る評価値テーブルの一例を示す図である。
図5】第1の実施形態に係るエリア設定装置の機能を説明するための図である。
図6】第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第3のフローチャートである。
図7】第1の実施形態に係る上空写真の一例を示す図である。
図8】第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第4のフローチャートである。
図9】第1の実施形態に係るハードウェア構成の一例を示す図である。
図10】第2の実施形態に係るエリア設定装置の機能を説明するための第1の図である。
図11】第2の実施形態に係るエリア設定装置の機能を説明するための第2の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態に係るエリア設定装置1について、図1図9を参照しながら説明する。
本実施形態に係るエリア設定装置1は、移動体の位置に応じた所定の処理を実行するための処理実行エリアを設定する。例えば、エリア設定装置1は、移動体が有料区域を走行したか否かを判断するための領域である課金エリアを処理実行エリアとして設定する。また、エリア設定装置1は、移動体に関する各種情報(移動体の位置、移動速度、移動体の種別、移動体のサイズ等)をプローブ情報として不図示のサーバに送信するプローブ情報送信システムにおいて、プローブ情報を送信する領域であるプローブ情報収集エリアを処理実行エリアとして設定する。
GNSSを利用した課金システム(不図示)は、設定された課金エリアを移動体が通過したことを検出すると、当該移動体が有料区域を走行したと判断して所定の利用料金を課金する。また、GNSSを利用したプローブ情報収集システム(不図示)において、移動体は設定されたプローブ情報収集エリアに進入したと判断するとサーバにプローブ情報を送信し、サーバは移動体から収集したプローブ情報に基づいて、プローブ情報収集エリア周辺の現在及び将来の交通状況を分析、予測する。
なお、本実施形態では、エリア設定装置1が課金エリアを処理実行エリアとして設定する態様を例として説明する。また、本実施形態において、移動体は車両であり、有料区域は有料道路である態様を例として説明するが、これに限られることはない。他の実施形態では、例えば、移動体は歩行者であってもよいし、有料区域は複数の道路を含む区域であってもよい。
【0019】
(機能構成)
図1は、第1の実施形態に係るエリア設定装置の機能構成を示す図である。
エリア設定装置1は、不図示の車両に搭載され、車両が有料道路を走行中に通過した各位置が課金エリアに適した位置であるか評価する評価装置として機能するとともに、評価結果に基づいて課金エリアを設定する設定装置として機能する。
図1に示すように、エリア設定装置1は、衛星信号受信部11と、カメラ12と、制御装置13と、記憶部14とを備える。
【0020】
衛星信号受信部11は、GNSSの衛星からの電波を受信する受信機である。
衛星信号受信部11は、衛星から受信した電波に基づいて、所定時間(例えば100ms)ごとに「車両の走行位置(緯度、経度、高度)」と、電波を受信した日時を示す「測定日時」とを特定する。また、衛星信号受信部11は、「車両の走行位置」と、「測定日時」と、「衛星の受信状態」とを含む測位情報を制御装置13に出力する。衛星の受信状態には、電波を受信した衛星の数、衛星それぞれを識別可能な衛星ID、衛星それぞれの電波強度等が含まれる。
【0021】
カメラ12は、例えば全方位カメラであり、車両上部に取り付けられて車両の上空を撮影する。カメラ12は、衛星信号受信部11が走行位置を特定したタイミングで、当該走行位置における車両の上空写真を撮影して、制御装置13に出力する。
【0022】
制御装置13は、エリア設定装置1の全体の動作を司る演算処理装置である。制御装置13は、取得部130と、天空率演算部131と、評価部132と、設定部133と、を有している。
また、本実施形態において、衛星信号受信部11、カメラ12、取得部130、天空率演算部131、評価部132、及び記憶部14から構成される機能グループを評価装置10とも称する。
【0023】
取得部130は、衛星信号受信部11から「車両の走行位置」、「測定日時」、及び「衛星の受信状態」を含む測位情報を取得し、カメラ12から上空写真を取得する。
取得部130は、取得した測位情報及び上空写真を関連付けて記憶部14に記憶して蓄積する。このとき、取得部130は、測位情報に含まれる「車両の走行位置」を、課金エリアの候補位置である「評価対象位置」として記憶する。
【0024】
天空率演算部131は、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する。
天空率とは、上空写真に含まれる風景のうち、天空が占める割合を示す。天空率は、上空視界を遮るものがなく全方向において天空が見える場合は「100%」、遮蔽物により天空が全く見えない場合は「0%」となる。
【0025】
評価部132は、天空率に基づいて、評価対象位置が課金エリアに適している度合いを示す評価値を計算する。また、評価部132は、評価対象位置と、計算した評価値とを関連付けて記憶部14に記憶する。
【0026】
設定部133は、複数の評価対象位置のうち、評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を課金エリアとして設定する。
所定領域とは、例えば、基準位置を中心とする半径50mの円形状の領域である。なお、半径は有料道路に設定された制限速度等に応じて変更してもよい。また、所定領域は円形状の領域に限定されず、例えば基準位置を中心とする矩形状の領域であってもよい。
【0027】
記憶部14には、取得部130が取得した測位情報と、上空写真とが関連付けられて記憶される。また、記憶部14には、評価部132により評価された評価対象位置別の評価値が記憶される。
【0028】
(処理フロー)
図2は、第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第1のフローチャートである。
以下、図2を参照してエリア設定装置1が課金エリアを設定する処理の一例について説明する。
本実施形態において、エリア設定装置1は、有料道路の特定の区間内に複数の課金エリアを設定する。例えば、図2のフローチャートにおいて、エリア設定装置1は、有料道路の入口から所定距離の区間(以下、「候補区間」とも称する)内に、課金エリアを三つ設定するものとする。
【0029】
まず、エリア設定装置1(評価装置10)の取得部130は、図2に示すように、候補区間内における各位置(評価対象位置)の測位情報と、上空写真とを収集する(ステップS10)。
図3は、第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第2のフローチャートである。
具体的には、図3に示すように、取得部130は、衛星信号受信部11から、「車両の走行位置(評価対象位置)」と、「現在時刻」と、「衛星の受信状態」とを含む測位情報を取得する(ステップS100)。
【0030】
次に、取得部130は、カメラ12から上空写真を取得する(ステップS101)。
【0031】
次に、取得部130は、測位情報と上空写真とを関連付けて、記憶部14に格納されている評価値テーブルT1(図4)に追加して記憶する(ステップS12)。
図4は、第1の実施形態に係る評価値テーブルの一例を示す図である。
評価値テーブルT1は、図4に示すように、評価対象位置別の「測位情報(評価対象位置、測定日時、衛星数等)」と、「上空写真」と、「天空率」と、「評価値」とを関連付けて記憶したテーブルである。取得部130は、ステップS100~S101において測位情報及び上空写真を取得する度に、これらを関連付けて評価値テーブルT1に追加する。これにより、上空写真がどの「評価対象位置」の写真であるかを特定可能となる。
【0032】
図5は、第1の実施形態に係るエリア設定装置の機能を説明するための図である。
取得部130は、エリア設定装置1を搭載した車両が候補区間を走行中、上述のステップS100~S102の処理を、所定時間(例えば100ms)ごとに繰り返し実行する。そうすると、エリア設定装置1は、図5に示すように、車両の移動に伴って、複数の評価対象位置(図5のP1~Pn)の測位情報及び上空写真を収集し、評価値テーブルT1に蓄積する。
【0033】
取得部130が候補区間における複数の評価対象位置の測位情報及び上空写真を収集すると、図2のフローチャートに戻り次のステップに進む。エリア設定装置1(評価装置10)は、収集した測位情報及び上空写真に基づいて、評価対象位置それぞれを評価する(ステップS11)。
図6は、第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第3のフローチャートである。
具体的には、図6に示すように、エリア設定装置1(評価装置10)の天空率演算部131は、上空写真に基づいて評価対象位置の天空率を計算する(ステップS110)。このとき、天空率演算部131は、以下の式(1)に基づいて、天空率を計算する。
【0034】
Rs=(As-Ab)/As・・・(1)
【0035】
ここで、Rsは天空率、Asは評価対象位置を中心としてその水平面上に想定する半球(想定半球)の水平投影面積、Abは評価対象位置周辺において上空視界を遮る遮蔽物(例えば建築物及びその敷地の地盤)を想定半球に投影した投影面の水平投影面積を示す。
図7は、第1の実施形態に係る上空写真の一例を示す図である。
例えば、図7に示すように、上空写真は、評価対象位置の垂直上方を中心とした全方向の風景が円形状に撮影されたものであり、撮影された領域全体が想定半球の水平投影面積Asとなる。また、評価対象位置の周辺に遮蔽物がある場合、図6の斜線で示される領域がこれら遮蔽物の水平投影面積Abとなる。
天空率演算部131は、計算した天空率Rsを、評価値テーブルT1(図4)に追加して記憶する。
【0036】
次に、評価部132は、天空率Rsに基づいて、評価対象位置の評価値を計算する(ステップS111)。
このとき、評価部132は、以下の式(2)に基づいて、評価値を計算する。
【0037】
V=Rs/100×N・・・(2)
【0038】
ここで、Vは評価値、Nは評価対象位置において電波を受信可能な衛星数を示す。なお、Nは、評価対象位置において電波を受信可能な衛星のうち、所定の電波強度以上(例えばSN比30dB以上)の電波を受信可能な衛星の数であってもよい。
評価部132は、計算した評価値Vを、評価値テーブルT1(図4)に追加して記憶する。
なお、本実施形態では、評価部132が式(2)に基づいて評価値を計算する例について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、評価部132は、天空率Rsに基づくランクを評価値として設定してもよいし、天空率Rs及び電波を受信可能な衛星数Nの組み合わせに基づくランクを評価値として設定してもよい。
【0039】
エリア設定装置1(評価装置10)は、評価値テーブルT1(図4)に記憶されている全ての評価対象位置P1~Pnについて、上述のステップS110~S111を実行して天空率Rs1~Rsn及び評価値V1~Vnを計算する。
【0040】
評価対象位置の評価(天空率及び評価値の計算)が完了すると、図2のフローチャートに戻り次のステップに進む。エリア設定装置1の設定部133は、評価対象位置それぞれの評価値に基づいて課金エリアを設定する(ステップS12)。
図8は、第1の実施形態に係るエリア設定装置の処理の一例を示す第4のフローチャートである。
具体的には、図8に示すように、設定部133は、評価値テーブルT1に記憶されている複数の評価対象位置のうち、課金エリアの基準位置となる評価対象位置を選択する(ステップS120)。
本実施形態の例では、候補区間内に課金エリアを三つ設定するので、設定部133は、評価値が所定値以上である評価対象位置を三つ選択する。なお、設定部133は、評価値が所定値以上である評価対象位置が四つ以上ある場合、これらの中から評価値が最も高い評価対象位置を三つ選択する。
【0041】
次に、設定部133は、選択した評価対象位置を基準位置とし、基準位置から所定領域(例えば、半径50mの円形状の領域)を課金エリアとして設定する(ステップS121)。
【0042】
エリア設定装置1は、有料道路上に複数の候補区間がある場合、候補区間別に図2のステップS10~S12の処理を実行して課金エリアを設定する。
【0043】
(ハードウェア構成)
図9は、第1の実施形態に係るハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図9を参照して、本実施形態に係るエリア設定装置1(評価装置10)のハードウェア構成の一例について説明する。
図9に示すように、コンピュータ900は、CPU901、主記憶装置902、補助記憶装置903、インタフェース904を備える。
上述のエリア設定装置1(評価装置10)は、コンピュータ900に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式で補助記憶装置903に記憶されている。CPU901(制御装置13)は、プログラムを補助記憶装置903から読み出して主記憶装置902に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU901は、プログラムに従って、制御装置13が各種処理に用いる記憶領域を主記憶装置902に確保する。また、CPU901は、プログラムに従って、処理中のデータを記憶する記憶領域(記憶部14)を補助記憶装置903に確保する。
【0044】
補助記憶装置903の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。補助記憶装置903は、コンピュータ900のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インタフェース904又は通信回線を介してコンピュータ900に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ900に配信される場合、配信を受けたコンピュータ900が当該プログラムを主記憶装置902に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、補助記憶装置903は、一時的でない有形の記憶媒体である。
【0045】
また、当該プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
更に、当該プログラムは、前述した機能を補助記憶装置903に既に記憶されている他のプログラムとの組み合わせで実現するもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【0046】
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係るエリア設定装置1(評価装置10)は、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算部131と、天空率に基づいて、評価対象位置が車両の位置に応じた所定の処理(例えば課金処理)を実行するための処理実行エリア(例えば課金エリア)に適している度合いを示す評価値を計算する評価部132と、を備える。
このようにすることで、エリア設定装置1(評価装置10)は、評価対象位置が処理実行エリアに適しているか否かを、天空率に基づく評価値として表すことができる。
【0047】
また、エリア設定装置1(評価装置10)は、衛星からの電波を受信する衛星信号受信部11を更に備え、評価部132は、評価対象位置における衛星の受信状態と、天空率とに基づいて評価値を計算する。
このようにすることで、エリア設定装置1(評価装置10)は、天空率に基づき上空視界が確保できるか否かのみならず、評価対象位置における衛星の受信状態が良好であるかを反映した評価値を計算することができる。
【0048】
また、衛星の受信状態は、衛星信号受信部11が所定の電波強度以上の電波を受信可能な衛星の数を含む。
このようにすることで、エリア設定装置1(評価装置10)は、所定の電波強度以上の電波を受信可能な衛星の数の多寡を反映した評価値を計算することができる。
電波強度が弱い電波は、例えば遮蔽物に反射された電波である可能性があり、このような電波を使用した場合、車両の走行位置がずれる(測位誤差が生じる)可能性がある。しかしながら、本実施形態に係る評価部132は、所定の電波強度以上の電波を受信可能な衛星の数を乗じて評価値を計算するので、所定の電波強度以上の衛星を多く捕捉できる評価対象位置ほど、評価値を高くすることができる。これにより、上空視界が確保でき、且つ、電波強度が強い衛星を補足しやすい評価対象位置が処理実行エリアとして設定されやすくなる。
【0049】
また、本実施形態に係るエリア設定装置1は、評価対象位置で取得した上空写真の天空率を計算する天空率演算部131と、天空率に基づいて、評価対象位置が車両の位置に応じた所定の処理(例えば課金処理)を実行するための処理実行エリア(例えば課金エリア)に適している度合いを示す評価値を計算する評価部132と、複数の評価対象位置のうち、評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とし、当該基準位置から所定領域を処理実行エリアとして設定する設定部133と、を備える。
GNSSを利用した各種システムでは、衛星の電波が阻害又は反射されないように、上空視界が十分に確保できる位置に処理実行エリアが設定されることが望ましい。本実施形態に係るエリア設定装置1は、上空視界、即ち、天空率に基づいて評価値を計算し、評価値が所定値以上である評価対象位置を基準位置とすることにより、衛星による測位誤差を低減可能な処理実行エリアを設定することができる。
【0050】
また、設定部133は、候補区間内に複数の処理実行エリアを設定する。
GNSSを利用した各種システムでは、所定時間ごとに車両の走行位置を特定する処理が実行され、特定された車両の走行位置が処理実行エリア内である場合は、当該位置に応じた所定の処理が実行される。例えば、課金システムでは、車両の走行位置が課金エリア内である場合、車両が有料道路を走行したと判断して所定の利用料金を課金する処理が実行される。このとき、有料道路では車両が高速で走行することが想定されるので、走行位置を特定する処理が実行される前に課金エリアを通過してしまう可能性がある。車両が課金エリアを通過したことが検出されなくなり、正しく課金処理を行えなくなる。
しかしながら、本実施形態に係るエリア設定装置1は、一つの候補区間に対し、複数の課金エリアを設定する。なお、複数の課金エリアをまとめて「課金対象区域」とも称する。このようにすることで、課金システムは、課金対象区域に含まれる複数の課金エリアのうち、何れか一つの課金エリアにおいて車両の通過を検出すれば良いので、車両の検出漏れを低減することができる。なお、課金システムは、課金対象区域における車両の速度(制限速度)、道路幅等に応じて、所定数以上(例えば三つのうち二つ以上)の課金エリアで車両の通過を検出した場合、当該車両が有料道路を走行したと判断するようにしてもよい。これにより、車両が有料道路を走行したか否かを判断する精度を向上させることができる。
【0051】
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態に係るエリア設定装置1について図10を参照して説明する。
第1の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
本実施形態では、天空率演算部131及び評価部132の機能が第1の実施形態と異なっている。
【0052】
車両がトンネル等の天空率の低い位置を走行してから天空率の高い位置に移動した場合、トンネル内で生じた測位誤差がすぐに収束しない可能性がある。このため、本実施形態に係る天空率演算部131は、天空率の変動が加味されるように、所定範囲内に含まれる複数の評価対象位置の平均天空率を計算する。
【0053】
図10は、第2の実施形態に係るエリア設定装置の機能を説明するための第1の図である。
図10に示すように、天空率演算部131は、例えば評価対象位置P5の平均天空率を求める場合、まず、評価対象位置P5の天空率と、評価対象位置P5から所定距離D1(例えば100m)手前の範囲に含まれる評価対象位置P1~P4の天空率を評価値テーブルT1(図4)から抽出する。そして、天空率演算部131は、評価対象位置P1~P5の天空率を平均して平均天空率を計算する。
図10の例では、評価対象位置P5は遮蔽物が少なく、天空率が80%であったとする。しかしながら、評価対象位置P1~P4において遮蔽物が多く天空率が低い位置があったとすると、評価対象位置P5に対する平均天空率は65%となる。
【0054】
図11は、第2の実施形態に係るエリア設定装置の機能を説明するための第2の図である。
また、図11に示すように、本実施形態に係る天空率演算部131は、候補区間を所定距離(例えば100m)ごとに複数のブロックB1~Bnに分割し、ブロック別の平均天空率を求めるようにしてもよい。
例えば、天空率演算部131は、ブロックB1含まれる評価対象位置P1~P4の天空率を評価値テーブルT1(図4)から抽出し、これら天空率を平均して平均天空率を計算する。また、天空率演算部131は、候補区間の全てのブロックについて同様の処理を行い、ブロック別の平均天空率を計算する。
【0055】
また、本実施形態に係る評価部132は、上述の式(2)に、天空率Rsとして平均天空率を代入し、評価値を計算する。
このように、本実施形態に係る評価部132は、所定範囲内に含まれる複数の評価対象位置の平均天空率に基づいて評価値を計算する。このため、評価部132は、評価対象位置が、平均的に高い天空率を有する区間内に存在するか否かを反映した評価値を計算することができる。即ち、評価部132は、天空率が平均的に高い区間内に存在する評価対象位置の評価値を高くすることができる。これにより、衛星からの電波を安定して受信可能な評価対象位置が処理対象エリア(例えば課金エリア)として設定されやすくなる。
【0056】
<第2の実施形態の変形例>
GNSSを利用して車両の位置を特定する場合、衛星信号受信部11の性能に依存して誤差が生じる可能性がある。このため、本変形例に係る設定部133は、評価値に基づいて処理対象エリア(例えば課金エリア)を設定するのではなく、評価相性位置の平均天空率と、誤差指標とに基づいて処理対象エリアを設定する。
誤差指標は、衛星信号受信部11の性能に依存する誤差の大きさを、例えば1~5の五段階で示す指標である。例えば、設定部133は、図11のブロック別に、道路(走行車線)の中心位置から評価対象位置までの距離を計算する。中心位置から評価対象位置までの距離のバラツキが小さいほど、測位誤差が少ないことが予想される。このため、設定部133は、バラツキが大きいブロックには測位誤差が大きいことを示す誤差指標(例えば1)を設定し、バラツキが小さいブロックには測位誤差が小さいことを示す誤差指標(例えば5)を設定する。
そして、設定部133は、平均天空率が所定値(例えば70%)以上であり、且つ、誤差指標が所定値(例えば3)以上であるブロックから評価対象位置を選択して基準位置とし、処理対象エリアを選択する。
このようにすることで、エリア設定装置1は、衛星信号受信部11による測位誤差を低減可能な処理対象エリアを設定することができる。
【0057】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の技術的思想を逸脱しない限り、これらに限定されることはなく、多少の設計変更等も可能である。
例えば、上述の実施形態において、エリア設定装置1と評価装置10とが同じハードウェア上に実装されている態様について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、エリア設定装置1と、評価装置10とは異なる装置として独立していてもよい。
【0058】
また、上述の実施形態において、取得部130は、候補区間内における評価対象位置の測位情報及び上空写真を収集する態様について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、取得部130は、走行した有料道路の全ての区間において、測位情報及び上空写真を収集してもよい。
更に、天空率演算部131及び評価部132は、有料道路の全ての区間における評価対象位置の天空率及び評価値の計算を行ってもよいし、候補区間内の評価対象位置のみを抽出して天空率及び評価値の計算を行ってもよい。
【0059】
また、上述の実施形態において、設定部133は、評価値が最も高い評価対象位置を選択する態様について説明したが、これに限られることはない。他の実施形態では、設定部133は、評価値が所定値以上であり、且つ、所定期間(例えば24時間)における電波を受信可能な衛星の数が平均n個(例えば五個)以上である評価対象位置を選択するようにしてもよい。この場合、設定部133は、既知の衛星配置シミュレーションツール等を利用して、電波を受信可能な衛星の平均個数を求めるようにしてもよい。
【0060】
また、上述の評価装置10は、車両(又は車載器)に内蔵されてもよい。
例えば、GNSSを利用した各種システムにおいて、車両が処理対象エリア(例えば課金エリア)を通過したことを検出した場合、車両に内蔵された評価装置は、当該課金エリアの評価値を計算する。そして、車両は、評価装置により計算された評価値が所定値以上であり、正しく測位できている可能性が高い場合のみ、有料道路を走行したと判断して課金システムが有するセンターサーバ等に課金処理を要求するようにしてもよい。このようにすることで、車両の測位誤差により課金処理が正常に行えない可能性を低減させることができる。
【符号の説明】
【0061】
1 エリア設定装置
10 評価装置
11 衛星信号受信部
12 カメラ
13 制御装置
130 取得部
131 天空率演算部
132 評価部
133 設定部
14 記憶部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11