(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】アスファルト混合物攪拌装置及びアスファルトフィニッシャ
(51)【国際特許分類】
E01C 19/48 20060101AFI20220216BHJP
【FI】
E01C19/48 A
(21)【出願番号】P 2018175257
(22)【出願日】2018-09-19
【審査請求日】2021-04-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000194516
【氏名又は名称】世紀東急工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100116012
【氏名又は名称】宮坂 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100066980
【氏名又は名称】森 哲也
(74)【代理人】
【識別番号】110000866
【氏名又は名称】特許業務法人三澤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】荻野 暁
(72)【発明者】
【氏名】竹 健司
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-80741(JP,A)
【文献】実開平6-60610(JP,U)
【文献】特開平4-231505(JP,A)
【文献】特開2003-328315(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E01C 19/48
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アスファルトフィニッシャのスプレッダにより車体の後方の被施工面に広げられたアスファルト混合物を敷均すスクリード及びそのスクリードに沿って広がるアスファルト混合物をせき止めるサイドプレートにより形成される隅部にあるアスファルト混合物を攪拌するアスファルト混合物攪拌装置であって、
前記スプレッダよりも後側で前記スクリードよりも前側に位置し、前記スクリードの延伸方向に沿って延伸する羽根回転軸と、
前記羽根回転軸に設けられ、前記隅部にあるアスファルト混合物を前記羽根回転軸の回転に応じて攪拌する複数の羽根と、
を備えることを特徴とするアスファルト混合物攪拌装置。
【請求項2】
前記羽根回転軸の延伸方向に沿って延伸する支持回転軸と、
前記支持回転軸の端部に設けられ、前記支持回転軸に交差する方向に延伸して前記羽根回転軸を支持する支持部材と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のアスファルト混合物攪拌装置。
【請求項3】
前記羽根回転軸に着脱可能に嵌められ、前記複数の羽根を支持する支持管を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のアスファルト混合物攪拌装置。
【請求項4】
前記複数の羽根のうち前記サイドプレート側の複数の羽根は、前記羽根回転軸の回転に応じ、前記隅部にあるアスファルト混合物を前方に向けて押し出すように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアスファルト混合物攪拌装置。
【請求項5】
前記複数の羽根のうち前記サイドプレート側と反対側の複数の羽根は、前記羽根回転軸の回転に応じ、前記隅部にあるアスファルト混合物を前記車体の後方の中央に向けて押し出すように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のアスファルト混合物攪拌装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアスファルト混合物攪拌装置を備えることを特徴とするアスファルトフィニッシャ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト混合物攪拌装置及びアスファルトフィニッシャに関する。
【背景技術】
【0002】
アスファルトフィニッシャは、ダンプなどの運搬車から投入される加熱アスファルト混合物などのアスファルト混合物(アスファルト合材ともいう)を前方のホッパにより受け、そのホッパ底面にあるバーフィーダにより後方のスクリュースプレッダに搬送し、スクリュースプレッダによって道路上の被施工面(例えば、基層表面又は路盤表面など)に撒き広げてスクリードにより敷均すものである。
【0003】
スクリードは、センタースクリード及び一対のサイドスクリードにより構成されている。センタースクリードは、アスファルトフィニッシャの車体後方の中央に設けられている。一対のサイドスクリードは、センタースクリードを間にしてアスファルトフィニッシャの車体後方の左右に設けられており、車体側面から左右方向にそれぞれ延伸している。この一対のサイドスクリードの個々の端部には、前方に延伸するサイドプレートがそれぞれ設けられている。
【0004】
前述のアスファルトフィニッシャでは、車体後方の被施工面に撒き広げられたアスファルト混合物はスクリードによって敷均されるが、その多くはスクリードによってせき止められる。このせき止められたアスファルト混合物はスクリードに沿って車体左右に広がるが、最終的にはサイドプレートによってせき止められる。このため、サイドプレート及びサイドスクリードにより形成される隅部(隅の所定領域)には、アスファルト混合物が滞留しやすい。
【0005】
ここで、スクリュースプレッダによる送り出し量が不足する又は過度に多いと、アスファルト混合物において粗粒分と細粒分が分離しやすい。送り出し量が少ない場合には粗粒分が前述の隅部に集中しやすく、送り出し量が多い場合には細粒分が表面(上部)に浮き上がりやすい。この材料分離が生じると、アスファルト混合物は不良合材となる。また、アスファルト混合物が隅部に滞留すると、その温度は時間経過と共に低くなり、特に、冬期など外気温が低い場合には急激に低くなるため、隅部に滞留したアスファルト混合物は不良合材となりやすい。このような材料分離や温度低下によりアスファルト混合物が不良合材となると、締固め度不足や仕上げ面不良などが生じるため、施工品質が低下してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができるアスファルト混合物攪拌装置及びアスファルトフィニッシャを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載のアスファルト混合物攪拌装置は、アスファルトフィニッシャのスプレッダにより車体の後方の被施工面に広げられたアスファルト混合物を敷均すスクリード及びそのスクリードに沿って広がるアスファルト混合物をせき止めるサイドプレートにより形成される隅部にあるアスファルト混合物を攪拌するアスファルト混合物攪拌装置であって、前記スプレッダよりも後側で前記スクリードよりも前側に位置し、前記スクリードの延伸方向に沿って延伸する羽根回転軸と、前記羽根回転軸に設けられ、前記隅部にあるアスファルト混合物を前記羽根回転軸の回転に応じて攪拌する複数の羽根とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2に記載のアスファルト混合物攪拌装置は、請求項1に記載のアスファルト混合物攪拌装置において、前記羽根回転軸の延伸方向に沿って延伸する支持回転軸と、前記支持回転軸の端部に設けられ、前記支持回転軸に交差する方向に延伸して前記羽根回転軸を支持する支持部材とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3に記載のアスファルト混合物攪拌装置は、請求項1又は請求項2に記載のアスファルト混合物攪拌装置において、前記羽根回転軸に着脱可能に嵌められ、前記複数の羽根を支持する支持管を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4に記載のアスファルト混合物攪拌装置は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のアスファルト混合物攪拌装置において、前記複数の羽根のうち前記サイドプレート側の複数の羽根は、前記羽根回転軸の回転に応じ、前記隅部にあるアスファルト混合物を前方に向けて押し出すように形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5に記載のアスファルト混合物攪拌装置は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のアスファルト混合物攪拌装置において、前記複数の羽根のうち前記サイドプレート側と反対側の複数の羽根は、前記羽根回転軸の回転に応じ、前記隅部にあるアスファルト混合物を前記車体の後方の中央に向けて押し出すように形成されていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6に記載のアスファルトフィニッシャは、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のアスファルト混合物攪拌装置を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るアスファルト混合物攪拌装置又はアスファルトフィニッシャによれば、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】第1の実施形態に係るアスファルトフィニッシャの概略構成を示す側面図である。
【
図2】第1の実施形態に係るアスファルトフィニッシャの概略構成を示す平面図である。
【
図3】第1の実施形態に係るアスファルト混合物攪拌装置の概略構成を示す正面図である。
【
図4】第1の実施形態に係るアスファルト混合物攪拌装置の概略構成を示す側面図である。
【
図5】第2の実施形態に係るアスファルト混合物攪拌装置の羽根着脱機構を説明するための説明図である。
【
図6】第2の実施形態に係る羽根ユニットの第1の例を説明するための説明図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【
図7】第2の実施形態に係る羽根ユニットの第2の例を説明するための説明図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【
図8】第2の実施形態に係る羽根ユニットの第3の例を説明するための説明図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【
図9】第2の実施形態に係る羽根ユニットの第4の例を説明するための説明図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【
図10】第2の実施形態に係る羽根ユニットの第5の例を説明するための説明図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【
図11】第2の実施形態に係る羽根ユニットの第6の例を説明するための説明図であり、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
<第1の実施形態>
第1の実施形態について
図1から
図4を参照して説明する。
【0017】
(基本構成)
図1及び
図2に示すように、第1の実施形態に係るアスファルトフィニッシャ10は、車体20と、ホッパ30と、コンベア40と、スプレッダ50と、スクリード(敷均し機)60と、スクリード昇降装置70と、攪拌装置(アスファルト混合物攪拌装置)80と、制御装置90とを備えている。
【0018】
車体20は、二対の前輪21及び一対の後輪22を有しており(
図2参照)、前進及び後退が可能(前後に進行可能)に形成されている。二対の前輪21は操舵輪であり、車体20の前側の下部に設けられている。また、一対の後輪22は駆動輪であり、車体20の後側の下部に設けられている。
【0019】
ここで、車体20の進行方向は
図1及び
図2中の矢印A1の方向であり、この車体20の進行方向A1に基づいて(進行方向A1を向いた状態で)車体20の前後左右が規定される。また、車体20の前方とは、特に限定されていない場合を除き、車体20の真ん前だけではなく斜め前も含んでおり、車体20の後方とは、車体20の真後ろだけではなく斜め後も含んでいる。
【0020】
ホッパ30は、車体20の前側に設けられており、車体20の左右方向(車体20の進行方向A1に水平に直交する方向)に開閉可能に構成されている。このホッパ30は、全開状態で、ダンプなどの運搬車(図示せず)から投入されるアスファルト混合物(例えば、加熱アスファルト混合物)を受け入れる。その後、ホッパ30は、投入されたアスファルト混合物がコンベア40により搬送されて減少すると閉まり、ホッパ30の内壁付近に存在するアスファルト混合物をホッパ30の中央、すなわちコンベア40上に集める。
【0021】
コンベア40は、搬送列が二列である二条式のバーフィーダ方式のコンベアである。このコンベア40は、その延伸方向が車体20の進行方向A1に平行に車体20を前から後に貫通するように車体20の内部に設けられている。コンベア40は、ホッパ30に投入されたアスファルト混合物を車体20の前側から後側に搬送し、スプレッダ50に供給する。コンベア40としては、二条式のバーフィーダ方式のコンベア以外にも、例えば、一条式のバーフィーダ方式のコンベアや、スクリュー方式などの他の構成のコンベアを用いることが可能である。
【0022】
スプレッダ50は、二本のスクリュースプレッダ51(
図2参照)を有している。これらのスクリュースプレッダ51は、各々の延伸方向が車体20の左右方向(幅方向)に平行になるように位置付けられ、それらの一部が車体20の左右の側面から個別に突出するように車体20の後方に設けられている。このスプレッダ50は、コンベア40により供給されたアスファルト混合物を二本のスクリュースプレッダ51により車体20の左右に移送しつつ、車体20の後方の被施工面に所定幅(車体20の幅以上の幅)で撒き広げる。スプレッダ50としては、スクリュースプレッダ以外にも、他の構成のスプレッダを用いることが可能である。
【0023】
スクリード60は、センタースクリード61及び二つのサイドスクリード62(
図2参照)を有している。これらのセンタースクリード61及び二つのサイドスクリード62は、スプレッダ50より後側に位置付けられ、その延伸方向が車体20の幅方向に平行になるようにスクリード昇降装置70により支持されている。このスクリード60は、スプレッダ50により車体20の後方の被施工面に撒き広げられたアスファルト混合物をセンタースクリード61及び二つのサイドスクリード62により敷均す。
【0024】
センタースクリード61は、車体20の後方の中央に設けられている。二つのサイドスクリード62は、センタースクリード61を間にして車体20の後方の左右に設けられており、車体20の左右の側面から左右方向にそれぞれ延伸している。これらのサイドスクリード62の個々の端部には、前方に向かって延伸するサイドプレート63がそれぞれ設けられている。このサイドプレート63は、センタースクリード61やサイドスクリード62によりせき止められてサイドスクリード62の前面に沿って広がるアスファルト混合物をせき止める。つまり、アスファルト混合物における車体20の左右方向への移動は左右のサイドプレート63によって制限される。
【0025】
スクリード昇降装置70は、一対のレベリングアーム71、一対のレベリングシリンダ72、一対のスクリードリフトシリンダ73を備えている。このスクリード昇降装置70は、一対のレベリングシリンダ72及び一対のスクリードリフトシリンダ73を用い、スクリード60を支持する一対のレベリングアーム71を昇降させる。
【0026】
レベリングアーム71、レベリングシリンダ72及びスクリードリフトシリンダ73は、それぞれ車体20の左右に設けられている。一対のレベリングアーム71の前端部は、それぞれレベリングシリンダ72を介して車体20に取り付けられている。また、一対のレベリングアーム71の後端部は、それぞれスクリードリフトシリンダ73を介して車体20に取り付けられている。このような一対のレベリングアーム71の後端にスクリード60が連結されている。
【0027】
攪拌装置80は、二つのサイドプレート63に個別に取り付けられている(
図2参照)。この攪拌装置80は、サイドスクリード62及びサイドプレート63により形成される隅部にある(存在する)アスファルト混合物を攪拌する。隅部とは、サイドスクリード62及びサイドプレート63で形成される隅を含み、アスファルト混合物が滞留しやすい領域を含む所定領域(隅の所定領域)である。なお、各攪拌装置80について詳しくは後述する。
【0028】
制御装置90は、各部を集中的に制御するマイクロコンピュータと、処理情報や各種プログラムなどを記憶する記憶部(いずれも図示せず)を備えている。この制御装置90は、各種情報や各種プログラムに基づいて油圧回路や電気回路などを介し、ホッパ30やコンベア40、スプレッダ50、スクリード60、スクリード昇降装置70、攪拌装置80などの各部を制御する。
【0029】
(攪拌装置)
次に、攪拌装置80について
図3及び
図4を参照して説明する。なお、車体20の左右二つの攪拌装置80の構造は同じであるため、車体20の左側の攪拌装置80について説明する。
【0030】
図3及び
図4に示すように、攪拌装置80は、支持台81と、支持回転軸82と、支柱(支持部材の一例)83と、羽根回転軸84と、複数の羽根85と、モータ86と、シャフト87と、ギヤ機構88とを備えている。この攪拌装置80は、サイドプレート63に着脱可能に形成されており、そのサイドプレート63に取り付けられた状態で使用される。
【0031】
支持台81は、サイドプレート63の上端側の外面に設けられており、支持回転軸82を回転可能及びスライド移動可能に支持する。この支持台81は、支持回転軸82を回転方向の所望位置及び車体20の左右方向の所望位置にロック機構(図示せず)により固定することが可能に形成されている。また、支持台81は、車体20の前後方向にスライド移動可能に形成されており、車体20の前後方向の所望位置にボルトなどの固定部材(図示せず)により固定することが可能になっている。
【0032】
支持回転軸82は、車体20の左右方向に沿って延伸し、支柱83を支持している。この支持回転軸82の一端部は支持台81によって支持されており、他端部は支柱83の上端部に接続されている。支持回転軸82は、車体20の左右方向の所望位置で支持台81によって固定されて支持されている。
【0033】
支柱83は、支持回転軸82の一端部に取り付けられており、支持回転軸82に直交する方向(交差する方向の一例)に延伸する。この支柱83は、支持回転軸82を回転中心として回転可能(回動可能)になっており、所定角度で傾けられて固定されている。このとき、支持回転軸82の回転は支持台81のロック機構によって制限されている。支柱83は、支持回転軸82側と反対側の他端部に羽根回転軸84を回転可能に保持する。
【0034】
羽根回転軸84は、支柱83の下端部を車体20の左右方向に貫通するように支柱83の下端部に回転可能に設けられている。この羽根回転軸84は、スプレッダ50よりも後側でスクリード60よりも前側に位置しており(
図2参照)、車体20の左右方向、すなわちスプレッダ50やスクリード60の延伸方向に沿って延伸している。なお、羽根回転軸84は、サイドプレート63側と反対側の端部がスプレッダ50の真後ろに位置するまで延伸している。
【0035】
各羽根85は、それぞれ長方形の板状に形成されており、長手方向が羽根回転軸84の延伸方向と直交し、短手方向が羽根回転軸84の延伸方向と平行になるように羽根回転軸84の外周面に設けられている。これらの羽根85は、羽根回転軸84の延伸方向に所定間隔(
図3参照)で並べられ、側面から見ると十字形状(
図4参照)になるように配置されている。各羽根85は、羽根回転軸84の回転に応じてその軸周りに回転(回動)し、サイドスクリード62及びサイドプレート63により形成される隅部にあるアスファルト混合物を攪拌する。
【0036】
モータ86は、支柱83の上端部に設けられている。このモータ86は、油圧モータであり、モータ86のトルクや回転速度は、油圧ホースに取り付けられた調整弁などの調整部(いずれも図示せず)により調整される。この調整部は制御装置90又は作業者によって制御される。
【0037】
シャフト87は、支柱83の内部にその支柱83の延伸方向に沿うように回転可能に設けられている。シャフト87の上端はモータ86にカップリング(図示せず)を介して連結されており、その下端はギヤ機構88にカップリング(図示せず)を介して連結されている。このシャフト87は、モータ86の駆動に応じて回転する。
【0038】
ギヤ機構88は、支柱83の下端部の内部に設けられており、シャフト87と羽根回転軸84とを連結する。このギヤ機構88は、縦軸であるシャフト87の回転を横軸である羽根回転軸84に伝達させるものである。ギヤ機構88としては、例えば、ベベルギヤを用いることが可能である。
【0039】
このような攪拌装置80では、モータ86が駆動してシャフト87が回転すると、この回転がギヤ機構88を介して羽根回転軸84に伝達され、羽根回転軸84が回転方向A2(
図4参照)に回転する。この羽根回転軸84の回転に応じて各羽根85はその軸周りに回転し、サイドスクリード62及びサイドプレート63で形成される隅部(
図2参照)にあるアスファルト混合物を攪拌する。このため、前述の隅部にあるアスファルト混合物は、スプレッダ50により順次供給される高温状態のアスファルト混合物(フレッシュなアスファルト混合物)と混ざり合う。これにより、前述の隅部にあるアスファルト混合物の材料分離が発生することを抑えることができ、さらに、前述の隅部にあるアスファルト混合物の温度が時間経過と共に低下することを抑えることができる。なお、回転方向A2は、羽根回転軸84より下方に位置する各羽根85でアスファルト混合物を前方に押す回転方向である。
【0040】
また、支持回転軸82が車体20の左右方向にスライド移動可能に形成されている(
図3参照)。これにより、攪拌装置80を取り外すことなく、羽根回転軸84の左右位置(左右方向の位置)を調整することが可能となるので、前述の隅部にあるアスファルト混合物を各羽根85により確実に攪拌することができる。
【0041】
また、支柱83が支持回転軸82を回転中心として回転して揺動するように形成されている(
図4参照)。これにより、攪拌装置80を取り外すことなく、羽根回転軸84の高さ位置(高さ方向の位置)及び前後位置(前後方向の位置)を調整することが可能になる。さらに、支持台81は車体20の前後方向にスライド移動可能に形成されている。これにより、支持回転軸82の前後位置、すなわち羽根回転軸84の前後位置を調整することが可能になる。これらのことから、各羽根85の高さ位置及び前後位置を調整することが可能になるので、前述の隅部にあるアスファルト混合物をより確実に攪拌することができる。
【0042】
(敷均し工程)
次に、前述のアスファルトフィニッシャ10の敷均し工程の流れについて説明する。
【0043】
まず、施工準備として、アスファルトフィニッシャ10は、コンベア40の駆動によってアスファルト混合物を搬送可能な状態になっている。この状態で、アスファルトフィニッシャ10の前方に位置する運搬車の荷台からアスファルト混合物がホッパ30内に投入される。投入されたアスファルト混合物は、車体20内のコンベア40により車体20の前から後に搬送され、車体20の後側に位置するスプレッダ50(一対のスクリュースプレッダ51)に供給される。そして、そのアスファルト混合物はスプレッダ50によって道路上の被施工面(例えば、基層表面又は路盤表面など)に撒き広げられる。
【0044】
このとき、アスファルトフィニッシャ10はゆっくりと前進しており、車体20の後方の被施工面に撒き広げられたアスファルト混合物は、スクリード60(センタースクリード61及び二つのサイドスクリード62)によって敷均されていく。なお、アスファルト混合物は、車体20の後方の被施工面、すなわちスクリード60の前方の被施工面に順次供給され、アスファルトフィニッシャ10の前進に応じて、スクリード60により敷均され、締固められていく。
【0045】
この敷均し工程中、スプレッダ50により車体20の後方の被施工面に撒き広げられたアスファルト混合物はスクリード60によって敷均されるが、その多くはスクリード60によってせき止められる。このせき止められたアスファルト混合物はスクリード60に沿って車体20の左右に広がり、最終的にサイドプレート63によりせき止められる。この状況で、スクリード60の一部であるサイドスクリード62及びサイドプレート63により形成される隅部にあるアスファルト混合物は、羽根回転軸84の回転に応じて回転する各羽根85によって攪拌される。また、その隅部には、高温状態のアスファルト混合物(フレッシュなアスファルト混合物)がスプレッダ50側から順次移動してくるため、前述の隅部にあるアスファルト混合物は、高温状態のアスファルト混合物と順次混ざり合うことになる。つまり、サイドスクリード62及びサイドプレート63により形成される隅部では、高温状態のアスファルト混合物が順次供給されながら、上層と下層のアスファルト混合物が混ざり合うことなる。
【0046】
ここで、スクリュースプレッダ51による送り出し量が少ない場合には粗粒分が前述の隅部に集中しやすく、一方で、送り出し量が多い場合には細粒分が分離して表面に浮き上がり、下方の粒度が粗くなりやすい。また、外気温の影響により上層のアスファルト混合物の温度は低下しやすく、その粘度は上がりやすい。上層のアスファルト混合物の粘度が上がると、その上層のアスファルト混合物を移送することは難しくなり、上層及び下層の両方のアスファルト混合物を移送することも困難となる。アスファルト混合物の材料分離及び温度低下を抑えるためには、アスファルト混合物を移送することよりも、上層と下層のアスファルト混合物を攪拌して混ぜ合わせることが重要である。特に、冬期など外気温が低い場合には、上層のアスファルト混合物を移送させようとしても、その移送前に上層のアスファルト混合物の温度が急速に低下してしまう。したがって、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下を抑えるためには、上層と下層のアスファルト混合物を絶えず混ぜ合わせることが重要となる。
【0047】
前述のように、スクリュースプレッダ51による送り出し量が不足する又は過度に多いと、アスファルト混合物の粗粒分と細粒分は分離しやすく、また、前述の隅部で滞留したアスファルト混合物は表面(上部)に近いものほど、外気温の影響で温度が低下していくが、実際には、前述のように各羽根85によって攪拌され、高温状態のアスファルト混合物と順次混ざり合うので、前述の隅部にあるアスファルト混合物の材料が分離することや温度が低くなることを抑えることができる。これにより、前述の隅部にあるアスファルト混合物が不良合材となることを抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができる。特に、冬期など、アスファルト混合物の温度低下が著しい場合でも、締固め度不足や仕上げ面不良などを抑制することが可能となり、施工品質の低下を抑えることができる。
【0048】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、スクリード60の延伸方向に沿って延伸する羽根回転軸84がスプレッダ50よりも後側でスクリード60よりも前側に設けられ、その羽根回転軸84に複数の羽根85が設けられている。それらの羽根85が羽根回転軸84の回転に応じて回転すると、スクリード60及びサイドプレート63により形成される隅部にあるアスファルト混合物が各羽根85によって攪拌される。これにより、その隅部にあるアスファルト混合物は、スプレッダ50により順次供給される高温状態のアスファルト混合物と混ざり合い、その材料が分離することや温度が時間経過と共に低下することが抑えられる。したがって、前述の隅部にあるアスファルト混合物が不良合材となることを抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下を抑えることができる。
【0049】
また、車体20の左右方向への支持回転軸82のスライド移動や、その支持回転軸82を回転中心とする支柱83の回動(揺動)により、例えば、アスファルト混合物の種類(一例として、粒度とアスファルト量が異なる種類)などに応じて、羽根回転軸84の高さ位置、前後位置及び左右位置のいずれか又は全てを調整することが可能になる。これにより、前述の隅部にあるアスファルト混合物が不良合材となることを確実に抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下をより確実に抑えることができる。
【0050】
<第2の実施形態>
第2の実施形態について
図5から
図11を参照して説明する。
図5から
図11において、(A)は正面図であり、(B)は側面図である。なお、第2の実施形態では、第1の実施形態との相違点(羽根着脱機構)について説明し、その他の説明を省略する。
【0051】
(羽根着脱機構)
図5に示すように、第2の実施形態に係る羽根着脱機構は、羽根ユニット85A及び羽根ユニット85Bを有している。これらの羽根ユニット85A及び羽根ユニット85Bは、羽根回転軸84の両端部にそれぞれ着脱可能に形成されている。羽根ユニット85Aは、羽根回転軸84の左側に取り付けられ、支柱83に対してサイドプレート63(
図3参照)側に位置する。羽根ユニット85Bは、羽根回転軸84の右側に取り付けられ、支柱83に対してサイドプレート63側と反対側に位置する。
【0052】
(羽根ユニット)
図5、
図6及び
図7に示すように、羽根ユニット85A及び羽根ユニット85Bは、それぞれ、支持管85aと、複数の羽根85bとを有している。
【0053】
支持管85aは、例えば、八枚の羽根85bを支持して一組とする管状の部材である。この支持管85aは、羽根回転軸84に嵌められ、その羽根回転軸84にボルトなどの固定部材(図示せず)により固定される。このとき、羽根回転軸84は、支持管85aの内部に挿入される。
【0054】
図6に示すように、羽根ユニット85Aでは、各羽根85bがそれぞれ長方形の板状に形成されており、長手方向が支持管85aの延伸方向と直交し、短手方向が支持管85aの延伸方向と平行になるように支持管85aの外周面に設けられている(平行パドル方式)。
【0055】
ここで、支持管85aの回転方向A2において、
図6に示す一番左の羽根85bの位置を0度とすると、羽根85bの位置は左から右への順番で0度、180度、90度及び270度の位置となる。この四つの羽根85bが一組とされ、その組が二つ設けられている。各羽根85bの個々の先端部は、支持管85aの回転方向A2に延伸するように(羽根85bの位置が270度であるとき、前方に向かって延伸するように)直角に曲げられている。このような各羽根85bは、支持管85a、すなわち羽根回転軸84の回転に応じ、スクリード60及びサイドプレート63により形成される隅部にあるアスファルト混合物を前方に向けて押し出す。
【0056】
図7に示すように、羽根ユニット85Bでは、各羽根85bがそれぞれ長方形の板状に形成されており、長手方向が支持管85aの延伸方向と直交し、短手方向が支持管85aの延伸方向に対して例えば60度傾くように支持管85aの外周面に設けられている(傾斜パドル方式)。なお、設置位置が隣り合う各羽根85bにおいて、それらが傾く方向は異なっている。
【0057】
ここで、支持管85aの回転方向A2において、
図7に示す一番左の羽根85bの位置を0度とすると、羽根85bの位置は左から右への順番で0度、180度、90度及び270度の位置となる。この四つの羽根85bが一組とされ、その組が二つ設けられている。各羽根85bの個々の先端部は、支持管85aの延伸方向に対して傾く形状に形成されている。このような各羽根85bは、支持管85a、すなわち羽根回転軸84の回転に応じ、前述の隅部にあるアスファルト混合物を車体20の後方の中央に向けて押し出す。
【0058】
(羽根ユニットの他例)
次に、前述の羽根ユニット85A及び85Bの他例である羽根ユニット85C、85D、85E及び85Fについて
図8から
図11を参照して説明する。これらの羽根ユニット85C、85D、85E及び85Fを羽根ユニット85A及び85Bに換えて用いることが可能である。
【0059】
図8に示すように、羽根ユニット85Cは、前述の羽根ユニット85A(
図6参照)の変形例であり、羽根ユニット85Aとは羽根85bの位置が異なる。支持管85aの回転方向A2において、
図8に示す一番左の羽根85bの位置を0度とすると、羽根85bの位置は左から右への順番で0度、90度、180度及び270度の位置となる。この四つの羽根85bが一組とされ、その組が二つ設けられている。
【0060】
図9に示すように、羽根ユニット85Dは、前述の羽根ユニット85B(
図7参照)の変形例であり、羽根ユニット85Bとは羽根85bの位置が異なる。支持管85aの回転方向A2において、
図9に示す一番左の羽根85bの位置を0度とすると、羽根85bの位置は左から右への順番で0度、90度、180度及び270度の位置となる。この四つの羽根85bが一組とされ、その組が二つ設けられている。
【0061】
図10に示すように、羽根ユニット85Eでは、各羽根85bが、それぞれ棒形状に形成されており、長手方向が支持管85aの延伸方向と直交するように支持管85aの外周面に設けられている(ロッド方式)。支持管85aの回転方向A2において、
図10に示す一番左の羽根の位置を0度とすると、羽根85bの位置は左から右への順番で0度、60度、120度、180度、240度及び300度の位置となる。この六つの羽根85bが一組とされ、その組が二つ設けられている。
【0062】
図11に示すように、羽根ユニット85Fは、前述の羽根ユニット85E(
図10参照)の変形例であり、羽根ユニット85Eとは羽根85bの数や位置が異なる。支持管85aの回転方向A2において、
図11に示す一番左の羽根の位置を0度とすると、羽根85bの位置は左から右への順番で0度、45度、90度、135度、180度、225度、270度及び315度の位置となる。この八つの羽根85bが一組とされ、その組が二つ設けられている。また、0度、90度、180度及び270度の位置の羽根85bは、他の位置の羽根85bに比べて短く形成されている。
【0063】
以上説明したように、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、複数の羽根85bが所定枚数毎にユニット化され、羽根回転軸84に着脱可能に形成されている。これにより、例えば、アスファルト混合物の種類(一例として、粒度とアスファルト量が異なる種類)などに応じて、各羽根85bを交換することができる。その結果、前述の隅部にあるアスファルト混合物が不良合材となることを確実に抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下をより確実に抑えることができる。
【0064】
また、羽根ユニット85A、85Cの各羽根85bは、羽根回転軸84の回転に応じ、前述の隅部にあるアスファルト混合物を前方(車体20の進行方向A1)に向けて押し出すように形成されている。これにより、各羽根85bが羽根回転軸84の回転に応じて回転すると、前述の隅部にあるアスファルト混合物を前方に向けて押し出しながら攪拌するので、その隅部にあるアスファルト混合物の量を減らし、攪拌効率を向上させることができる。その結果、前述の隅部にあるアスファルト混合物が不良合材となることを確実に抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下をより確実に抑えることができる。なお、攪拌によりアスファルト混合物の温度低下、すなわち粘度が上がることが抑制されるため、前述の隅部にあるアスファルト混合物を前方に向けて押し出すことは容易である。また、各羽根85bは羽根回転軸84の回転に応じ、材料分離が発生しないように常にアスファルト混合物を攪拌する。
【0065】
また、羽根ユニット85B、85Dの各羽根85bは、羽根回転軸84の回転に応じ、前述の隅部にあるアスファルト混合物を車体20の後方の中央(車体20の進行方向A1に水平に直交する方向)に向けて押し出すように形成されている。これにより、各羽根85bが羽根回転軸84の回転に応じて回転すると、前述の隅部にあるアスファルト混合物を車体20の後方の中央に向けて押し出しながら攪拌するので、その隅部にあるアスファルト混合物の量を減らし、攪拌効率を向上させることができる。その結果、前述の隅部にあるアスファルト混合物が不良合材となることを確実に抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下をより確実に抑えることができる。なお、攪拌によりアスファルト混合物の温度低下、すなわち粘度が上がることが抑制されるため、前述の隅部にあるアスファルト混合物を車体20の後方の中央に向けて押し出すことは容易である。また、各羽根85bは羽根回転軸84の回転に応じ、材料分離が発生しないように常にアスファルト混合物を攪拌する。
【0066】
また、各種の羽根ユニット85A、85B、85C、85D、85E、85Fを個別に組み合わせて用いることが可能になるので、前述の隅部にあるアスファルト混合物を混ぜ合わせて材料分離や温度低下を抑えるために最適な攪拌(例えば、アスファルト混合物の混合具合や流れ具合など)を調整することができる。その結果、前述の隅部にあるアスファルト混合物が不良合材となることを確実に抑制することが可能になるので、アスファルト混合物の材料分離及び温度低下に起因する施工品質の低下をより確実に抑えることができる。
【0067】
<他の実施形態>
前述の実施形態においては、羽根85、85bの枚数や形状、取付位置などを例示したが、それらの羽根85、85bの枚数や形状、取付位置は特に限定されるものではない。例えば、プロペラ方式などの羽根85、85bを用いることも可能である。ただし、アスファルト混合物の攪拌を確実に行うためには、前述のような平行パドル方式や傾斜パドル方式、ロッド方式などの羽根85、85bを用いることが望ましい。
【0068】
また、前述の実施形態においては、支柱83を直線状に形成することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、湾曲するように形成しても良い。また、他の形状や構成の支持部材を用いることも可能である。
【0069】
また、前述の実施形態においては、支柱83により羽根回転軸84の中央を支持することを例示したが、これに限るものではなく、例えば、羽根回転軸84の一端部、あるいは、一端部と中央との間を支持するようにしても良い。
【0070】
また、前述の実施形態においては、羽根回転軸84の延伸方向と車体20の左右方向(スクリード60の延伸方向)とを平行にして羽根回転軸84を設けることを例示したが、完全に平行とする必要は無く、羽根回転軸84の延伸方向と車体20の左右方向とをほぼ平行にすれば良い。
【0071】
また、前述の実施形態においては、調整弁などの調整部によりモータ86のトルクや回転速度を調整することを例示したが、例えば、所定タイミングで羽根回転軸84の回転方向を繰り返し変えるようにしても良く、また、車体20の進行速度に応じて攪拌装置80のモータのトルクや回転速度を調整するようにしても良い。一例として、進行速度の上昇に応じてモータのトルクや回転速度を上げたり、進行速度の低下に応じてモータのトルクや回転速度を下げたりすることが可能である。
【0072】
なお、本発明は、前述の実施形態に限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、前述の実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0073】
10 アスファルトフィニッシャ
20 車体
21 前輪
22 後輪
30 ホッパ
40 コンベア
50 スプレッダ
51 スクリュースプレッダ
60 スクリード
61 センタースクリード
62 サイドスクリード
63 サイドプレート
70 スクリード昇降装置
71 レベリングアーム
72 レベリングシリンダ
73 スクリードリフトシリンダ
80 攪拌装置(アスファルト混合物攪拌装置)
81 支持台
82 支持回転軸
83 支柱
84 羽根回転軸
85 羽根
85A 羽根ユニット
85B 羽根ユニット
85C 羽根ユニット
85D 羽根ユニット
85E 羽根ユニット
85F 羽根ユニット
85a 支持管
85b 羽根
86 モータ
87 シャフト
88 ギヤ機構
90 制御装置
A1 進行方向
A2 回転方向