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▶ アルタ デバイセズ,インコーポレイテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】太陽電池を相互接続する方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 31/05 20140101AFI20220216BHJP
   H01L 31/18 20060101ALI20220216BHJP
【FI】
H01L31/04 570
H01L31/04 460
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2018532251
(86)(22)【出願日】2017-01-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-01-24
(86)【国際出願番号】 US2017013230
(87)【国際公開番号】W WO2017123790
(87)【国際公開日】2017-07-20
【審査請求日】2019-10-24
(31)【優先権主張番号】14/994,889
(32)【優先日】2016-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510312640
【氏名又は名称】アルタ デバイセズ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ALTA DEVICES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202577
【弁理士】
【氏名又は名称】林 浩
(72)【発明者】
【氏名】ラン リーグァン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン リンリン
(72)【発明者】
【氏名】ディン ジアン
【審査官】桂城 厚
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-116081(JP,A)
【文献】特表2011-519182(JP,A)
【文献】特表2015-506587(JP,A)
【文献】特開2009-076849(JP,A)
【文献】特表2011-523211(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第104900737(CN,A)
【文献】TAKANO Akihiro et al.,Flexible thin film Si solar cells and modules,2013 Twentieth International Workshop on Active-Matrix Flatpanel Displays and Devices (AM-FPD),IEEE,2013年10月03日,pp.87-90
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 31/00-31/078
H01L 31/18-31/20
H01L 51/42-51/48
H02S 10/00-10/40
H02S 30/00-99/00
IEEE Xplore
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光起電力セルを相互接続する方法であって、前記光起電力セルは、支持基板上の後部電極上に配置された光起電力層上に配置された前部電極を備え、複数の後部ビアは、前記支持基板を貫いて伸長し、前記後部電極と電気的接触を形成し、複数の前部ビアは、前記支持基板、前記後部電極、および前記光起電力層を貫いて伸長し、前記前部電極と電気的接触を形成し、前記後部電極および前記光起電力層のP側と電気的に接触しないように絶縁され、前記方法は、
後部基板の外面上に、第1の接触領域および第2の接触領域を備える導電性相互接続部を取り付けるステップと、
前記導電性相互接続部の前記第1の接触領域と重なるように第1の光起電力セルを取り付けるステップであって、前記第1の光起電力セルの複数の前部ビアは、前記導電性相互接続部の前記第1の接触領域と前記第1の光起電力セルの前記前部電極との間で電気的に結合される、ステップと、
前記導電性相互接続部の前記第2の接触領域と重なるように第2の光起電力セルを取り付けるステップであって、前記第2の光起電力セルの複数の後部ビアは、前記導電性相互接続部の前記第2の接触領域と前記第2の光起電力セルの前記後部電極との間で電気的に結合される、ステップと、
を含み、
前記支持基板を貫いて前記後部電極までレーザーアブレーションし、前記光起電力層を貫いてウェットエッチングすることにより前部ビアを形成する、
方法。
【請求項2】
前記導電性相互接続部の前記第1の接触領域は、前記複数の前部ビア内に分配された導電性材料により前記複数の前部ビアに電気的に結合する、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記導電性相互接続部の前記第2の接触領域は、前記複数の後部ビア内に分配された導電性材料により前記複数の後部ビアに電気的に結合する、請求項に記載の方法。
【請求項4】
絶縁壁を形成するために、前記前部ビアの前記光起電力層、後部導電層および前記支持基板の側壁上に絶縁材料を分配し、前記絶縁壁の内側に導電性材料を分配する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記絶縁壁は、前記光起電力層および前記後部電極の領域内で前記前部ビアの前記側壁を被覆する、請求項に記載の方法。
【請求項6】
導電性相互接続部の拡張部分を形成するステップと、前記拡張部分にダイオードを電気的に結合するステップとをさらに備える、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、2016年1月13日に提出された、「太陽電池を相互接続する方法」と題する米国特許出願公開第14/994,889号明細書の優先権を主張する。この先行出願の開示は、参照により全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、一般に光起電力セルに関し、より詳細には光起電力セルを光起電力モジュールに相互接続することに関する。
【背景技術】
【0003】
太陽電池は、光エネルギーを電気エネルギーに変換する、広く使用される技術になった。太陽電池のアレイを相互接続し、ソーラーモジュールまたはソーラーパネルに組み立てて、個々の太陽電池により発生した集合電流および集合電圧を達成することができる。太陽電池を相互接続する、1つの広く行われている取り組み方法は、電気接続を実現するために、2つの太陽電池、たとえば上部電池および下部電池を、重ね合わせることである。典型的な太陽電池構成では、上部電池の後部電極が、下部電池の前部電極と電気的に接続される。この手法では、複数の太陽電池が直列に相互接続される。
【0004】
より具体的には、太陽電池の光起電力(PV)層の前部側および後部側上に配置された金属コンタクトは、それぞれ前部電極および後部電極を形成する。後部電極は、PV層と非導電性基板層の間に配置される。したがって、2つの電池が互いに部分的に重なり合うとき、非導電性基板は、上部電池の後部電極と下部電池の前部電極との間に配置される。2つの重なり合う電池の間に電気的導通を提供するために、基板上にビアを作成し、一般に充填処理中に樹脂、ペースト、またはインクの形をとり、かつ硬化処理後に硬化する導電性材料を、ビアに充填する。
【0005】
実際には、後部ビアは通常、潜在的に接触不良につながる可能性がある、ビアの内側の空所形成を防止するために、導電性材料を過充填しがちである。しかしながら、特に、2つの太陽電池を積み重ね、かつ一体化するために一緒に押しつけるとき、後部ビアに過剰な導電性材料を充填することにより、ビアから導電性材料の、制御されていない横からのオーバーフロー(スミア)が引き起こされる傾向がある。望ましくないことには、導電性材料オーバーフローは、別の太陽電池(たとえば、下部太陽電池)の前部電極および後部電極に到達し、ブリッジし、短絡を引き起こす可能性がある。
【0006】
従来、この問題を解決するために、太陽電池の周辺に絶縁材料を堆積させ、次に硬化手順が続く。ソーラーモジュールの機械的完全性のために、重なり合っている太陽電池を両方とも接合するために、および上述の導電性材料オーバーフローが短絡を引き起こさないように、絶縁用接着剤を塗布することができる。
【0007】
さらに、ソーラーモジュールの一続きの太陽電池は、相互接続された太陽電池のエネルギー生成能力が消散しないように、相互接続された太陽電池の特性が不整合にならないように保護する必要がある。重なり合う構造で太陽電池が配列されたとき、1つの方法は、いくつかの太陽電池に対応する場所にリボン状導体を配置することにより、ソーラーモジュールの1群の太陽電池に、バイパスダイオードとも呼ばれるダイオードを接続することである。リボン状導体は、ダイオードの接触端子と、バイパスすべき一続きの太陽電池の接触端子との間に電気的接触を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、太陽電池と個々の太陽電池の関連する絶縁材との間の重なり合いを除去し、太陽電池と、関連する絶縁材との重なり合いに起因する、ソーラーパネル全体の厚さを低減し、ソーラーモジュールの一続きの太陽電池とダイオードを都合よく接続する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示による代表的一実施形態では、光起電力セルは、光エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成された光起電力層と、光起電力層の第1の側に配置された前部導電層と、光起電力層の第2の側に配置された後部導電層とを含む。第2の側は、第1の側の反対側にあり、前部導電層および後部導電層は、光起電力層から発生する電流を外部回路に伝導するように構成される。光起電力セルは、後部導電層の下に配置された支持基板をさらに含み、後部ビアは、支持基板を貫いて伸長し、導電性材料を分配され、後部導電層と電気的接触を形成し、前部ビアは、支持基板層、後部導電層、および光起電力層を貫いて伸長し、導電性材料および絶縁材料を分配される。絶縁材料は、後部導電層、および光起電力層のP側と電気的に接触しないように導電性材料を絶縁し、導電性材料は、前部導電層と電気的接触を形成する。
【0010】
本開示による別の代表的実施形態では、光起電力モジュールは、後部基板と、後部基板の外面の最上部に配置された複数の導電性相互接続部とを含む。導電性相互接続部は、第1の接触領域および第2の接触領域を有する。光起電力モジュールは、後部基板の外面の最上部で互いに電気的に結合した複数の光起電力セルをさらに含む。光起電力セルは、支持基板の最上部上の後部電極の最上部上の光起電力層の前部表面上に配置された前部電極を備える。光起電力セルはまた、支持基板を貫いて伸長して、後部電極と電気的接触を形成する複数の後部ビアと、支持基板、後部電極、および光起電力層を貫いて伸長して、前部電極と電気的接触を形成し、後部電極、および光起電力層のP側と電気的に接触しないように絶縁される複数の前部ビアとを備える。複数の導電性相互接続部のうちの1つの導電性相互接続部の第1の接触領域は、複数の光起電力セルのうちの第1の光起電力セルの複数の前部ビアに電気的に結合し、導電性相互接続部の第2の領域は、複数の光起電力セルのうちの第2の光起電力セルの複数の後部ビアに電気的に結合する。
【0011】
本開示によるさらに別の代表的実施形態では、光起電力セルを相互接続する方法を提供する。光起電力セルは、支持基板上の後部電極上に配置された光起電力層上に配置された前部電極と、支持基板を貫いて伸長して、後部電極と電気的接触を形成する複数の後部ビアと、支持基板、後部電極、および光起電力層を貫いて伸長して、前部電極と電気的接触を形成し、後部電極、および光起電力層のP側と電気的に接触しないように絶縁される複数の前部ビアとを含む。方法は、後部基板の外面上に導電性相互接続部を取り付けるステップを含み、導電性相互接続部は、第1の接触領域および第2の接触領域を有する。方法はまた、導電性相互接続部の第1の接触領域と重なるように第1の光起電力セルを取り付けるステップを含み、そこでは、第1の光起電力セルの複数の前部ビアは、導電性相互接続部の第1の接触領域と第1の光起電力セルの前部電極との間で電気的に結合される。方法は、導電性相互接続部の第2の接触領域と重なるように第2の光起電力セルを取り付けるステップをさらに含み、そこでは、第2の光起電力セルの複数の後部ビアは、導電性相互接続部の第2の接触領域と第2の光起電力セルの後部電極との間で電気的に結合される。
【0012】
類似の参照文字が類似の要素を指定する添付図面と併せて解釈されたとき、以下の詳細な説明を読むことにより、本発明の実施形態は、よりよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1A】本開示の一実施形態による、それぞれのビア構造物を通して導電性相互接続部にそれぞれ電気的に結合した2つの代表的光起電力セルの一体化構成の平面図である。
図1B】線A-Aに沿って得られる、図1Aの一体化構成の断面図である。
図1C】線B-Bに沿って得られる、図1Aの一体化構成の断面図である。
図2A】本開示の一実施形態による、PVセルの前部表面からの、複数の前部ビアおよび複数の後部ビアを有する代表的PVセルの平面図である。
図2B】線A-Aに沿って得られる、図2AのPVセルの断面図である。
図2C】線B-Bに沿って得られる、図2AのPVセルの断面図である。
図3A】本開示の一実施形態による、絶縁材料で絶縁された前部ビアを示す、代表的PVセルの一部分の断面図である。
図3B】本開示の一実施形態による、絶縁材料で絶縁された前部ビアを示す、別の代表的PVセルの一部分の断面図を示す。
図3C】本開示の一実施形態による、絶縁材料で絶縁された前部ビアを示す、別の代表的PVセルの一部分の断面図を示す。
図4A】本開示の一実施形態による、導電性材料を分配された、絶縁された前部ビアを示す、代表的PVセルの一部分の断面図である。
図4B】本開示の一実施形態による、導電性材料を分配された後部ビアを示す、代表的PVセルの一部分の断面図である。
図5】本開示の一実施形態による、導電性材料を分配された、別様に絶縁された前部ビアを示す、代表的PVセルの一部分の断面図である。
図6】本開示の一実施形態による、複数の前部ビアおよび複数の後部ビアを示す、PVセルの後部表面からの平面図である。
図7A】本開示の一実施形態による、複数の導電性相互接続部を示す、後部基板の平面図である。
図7B】本開示の一実施形態による、図7Aの後部基板の最上部上の導電性相互接続部に結合している第1および第2のPVセルを示す。
図7C】本開示の一実施形態による、図7Aの複数の導電性相互接続部により相互接続された複数のPVセルを示す、代表的PVモジュールの平面図である。
図7D】本開示の一実施形態による、相互接続拡張部分に電気的に結合したダイオードを示す、代表的PVモジュールの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、添付図面に例が示されている、本発明の好ましい実施形態を詳細に参照する。本発明について、好ましい実施形態と併せて説明するが、好ましい実施形態は、これらの実施形態に本発明を限定するものではないことが理解されよう。それどころか、本発明は、添付の特許請求の範囲により規定されるような本発明の精神および範囲に含まれてもよい代替形態、修正形態、および均等物を包含することが意図される。さらに、本発明の実施形態についての、以下の詳細な説明では、本明細書を完全に理解できるように、数多くの具体的な詳細を記載する。しかしながら、本発明は、これら特定の詳細なしに実施されてもよいことを当業者は認識されよう。他の場合には、本発明の実施形態の態様を不必要に曖昧にしないように、周知の方法、手順、構成要素、および回路について詳細に説明しない。明確にするために、番号付ステップのシーケンスとして方法について表現する場合があるが、番号付けは、ステップの順序を必ずしも規定しなくてもよい。ステップのいくつかをスキップしても、並列に遂行しても、シーケンスの順序を厳密に維持するという要件なしに遂行してもよいことを理解されたい。本発明の実施形態を示す図面は、半図解式であり、縮尺通りではなく、詳細には、寸法のいくつかは、明確に提示するためのものであり、描いている図では誇張して示されている。同様に、説明を容易にするために、図面の視線は、一般に類似の向きで示すが、図のこの描写は、大部分は任意である。一般に、本発明を、任意の向きで動作させることができる。
【0015】
[専門用語の注釈]
しかしながら、これらおよび類似の用語は、適当な物理量と関連づけられるべきものであり、これらの量に適用された単に便利なラベルであることを心に留めておかれたい。以下の議論から明白なように、特に指定のない限り、本発明を通じて、「処理する」または「アクセスする」または「実行する」または「記憶する」または「レンダリングする」などの用語を利用する議論は、コンピュータシステムまたは類似の電子計算機器の活動および処理を指すことが認識され、このコンピュータシステムまたは類似の電子計算機器は、コンピュータシステムのレジスタおよびメモリ、ならびに他のコンピュータ可読媒体内部で、物理(電気)量として表現されたデータを操作し、コンピュータシステムのメモリもしくはレジスタ、または他のそのような情報の記憶装置、伝送機器、または表示機器の内部の物理量として同様に表現された他のデータに変換する。構成要素がいくつかの実施形態で出現するとき、同じ参照番号を使用することは、その構成要素が元の実施形態で示されるのと同じ構成要素であることを意味する。
【0016】
[太陽電池を相互接続する方法]
本発明の実施形態について、太陽電池をソーラーモジュールまたはソーラー・サブ・モジュールに相互接続することに関して説明する。そのような太陽電池の例は、光起電力デバイス、オプトエレクトロニクスデバイス、半導体デバイス、および任意の電子デバイス(たとえば、ダイオード、発光ダイオード(LED)など)を含むが、それらに限定されない。オプトエレクトロニクスデバイスのそのような金属コンタクトの例は、フィンガー・バス・バー構成を含むが、それに限定されない、オプトエレクトロニクスデバイスの任意の電極パターンを含む。
【0017】
本明細書では、用語「ソーラーモジュール」および「光起電力(PV)モジュール」を交換可能に使用し、用語「太陽電池」および「PVセル」を交換可能に使用する。本明細書では、PVセルがエネルギー変換のために定位置に据え付けられたときの、PVセルの意図する向きを基準にして、用語「前部」、「後部」、「最上部」、および「下部」を使用する。たとえば、PVセルの前部側は、太陽光の方へ向くことが意図される。
【0018】
本開示は、太陽電池の任意の具体的な構成、構造、寸法、幾何形状、材料組成、製作プロセス、または用途に限定されない。いくつかの実施形態では、太陽電池のPV層は、GaAs、銅・インジウム・ガリウム・セレン(CIGS)、テルル化カドミウム(CdTe)、アモルファスシリコン、アモルファス微結晶タンデム、薄膜多結晶シリコンなどに基づく、1つまたは複数の薄膜サブ層を含んでもよい。太陽電池の基板は、可撓性があっても、剛性を有してもよく、ポリマー、シリコン、ガラスなどから作られてもよい。たとえば、基板は、可撓性があり、感圧接着剤(PSA)層およびポリエチレンテレフタレート(PET)層を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、PVセルのアレイは、より高い電力発生を達成するために、電気的に直列に結合され、そこではたとえば、それぞれのPVセルの前部電極は、別のPVセルの後部電極と接続される。図1Aは、本開示の一実施形態による、導電性相互接続部130にそれぞれ電気的に結合された、2つの代表的PVセル110および120の一体化構成を示す平面図である。PVセル110およびPVセル120はそれぞれ、最上部表面および後部表面(図示せず)を有する。導電性相互接続部130はまた、最上部表面130-1および後部表面(図示せず)を有する。PVセル110および120は、相互接続部130と部分的に重なり合うことにより、PVセル110および120の後部表面で導電性相互接続部130の最上部表面130-1に結合する。PVセル110の複数の後部ビア内に分配された導電性材料により、PVセル110と相互接続部130との間に電気的接触が提供され、PVセル120の複数の前部ビア内に分配された導電性材料により、PVセル120と相互接続部130との間の電気的接触が提供される。
【0020】
図1Bは、線A-Aに沿って得られる、図1Aの一体化構成の断面図である。PVセル110は、前部金属層111、PV層112、後部金属層113、および非導電支持基板層114を含む。PVセル110は、支持基板層114内に複数の後部ビア115をさらに含む。後部ビア115は、基板層114を貫いて伸長し、PVセル110の後部金属層113の一部分を露出する。後部ビア115は、PVセル110の後部金属層113と相互接続部130との間に電気接続を提供する導電性材料を分配される。
【0021】
図1Cは、線B-Bに沿って得られる、図1Aの一体化構成の断面図である。PVセル120は、前部金属層121、PV層122、後部金属層123、および非導電支持基板層124を含む。PVセル120は、複数の前部ビア126をさらに含む。前部ビア126は、基板層124、後部金属層123、およびPV層122からなる積層内で伸長し、PVセル120の前部金属層121の一部分を露出する。前部ビア126は、PVセル120の前部金属層121と相互接続部130との間で電気的接続を提供する導電性材料を分配され、それにより、PVセル110に電気的に直列に相互接続する。前部ビア126はまた、後部金属層123およびPV層122と電気的に接続しないように導電性材料を電気的に絶縁する絶縁材料(図示せず)を分配される。
【0022】
典型的には、導電性材料は、後部金属層113が基板114と一体化された後、基板114の後部表面118から後部ビア115の中に分配される。導電性材料、および前部ビア126の壁の周囲にある絶縁材料は同じく、後部金属123が支持基板124と一体化された後、基板124の後部表面128から前部ビア126の中に分配される。ビアを通る、空所のない電気的接触を確実にするために、過剰な量の導電性材料をビアの中に分配することは実際に役立つ。導電性材料はまた、接着剤とすることができ、PVセル110およびPVセル120を相互接続部130に結合する。
【0023】
図1に示すようなPVセルの各構成層は、さまざまな適切な材料組成を有してもよく、当技術分野で周知の任意の適切な手法で製作されても、PVセルに一体化されてもよいことを認識されよう。また、さまざまな構成層を一体化する順序は、特定の実施形態に応じて変わる。支持基板層はまた、支持基板を後部金属層に結合する1つまたは複数の接着材料層を含むことができる。たとえば、PSA層は、基板層を後部金属層に接合することができる。
【0024】
図2Aは、本開示の一実施形態による、複数の前部ビアおよび複数の後部ビアを有する代表的PVセルの平面図である。PVセル200の前部表面202上には、バスバー201Aおよび複数のフィンガー201Bを含むように櫛形前部電極を示す。複数の前部ビア203は、横方向に並んでバスバー201Aの真下に配置され、PVセル200の後部表面(図示せず)に複数の対応する開口部(破線の円で示す)有する。複数の後部ビア204は、横方向に並んでフィンガー電極間に配置され、PVセル200の後部表面(図示せず)に複数の対応する開口部(破線の円で示す)有する。
【0025】
図2Bは、前部ビア構造物を示す、線A-Aに沿って得られる、図2AのPVセルの一部分の断面図である。後部から前部へ、PVセル200は、支持基板層212、後部金属層210、PV層208、および前部金属層201Aを含む。支持基板層212は、PSA層212BおよびPET層212Aを含むように示されている。前部ビア203は、支持基板層212、後部金属層210、およびPV層208からなる積層を貫いて伸長して、前部電極の一部分を露出する。この例では、露出した前部金属層は、バスバー201Aの一部である。
【0026】
図2Cは、後部ビア構造物を示す、線B-Bに沿って得られる、図2AのPVセルの一部分の断面図である。後部から前部へ、PVセル200は、支持基板層212、後部金属層210、PV層208、および前部金属層201Bを含む。支持基板層212は、PSA層212BおよびPET層212Aを含むように示されている。後部ビア204は、支持基板層212を貫いて伸長して、後部金属層210の一部分を露出する。
【0027】
レーザーアブレーション、または当技術分野で公知の任意の適切な技法により、支持基板層212を貫いて穴をあけることにより、後部ビア204を形成することができる。レーザーアブレーションに続きウェットエッチングにより支持基板層212を貫いて穴をあけて、後部金属層210およびPV層208を貫いて伸長することにより、または当技術分野で公知の任意の適切な技法により、前部ビア203を形成することができる。いくつかの実施形態では、レーザーを使用して、支持基板層212、および後部金属層210の一部分を貫いて除去することができる。このとき、ウェットエッチングは、任意の残っている後部金属層210を取り除き、PV層208を貫いて伸長するように使用することができる。本明細書に示す前部ビアおよび後部ビアの形状、寸法、パターン、および数は、代表的なものでしかない。
【0028】
図3Aは、本開示の一実施形態による、絶縁材料を分配された代表的前部ビアの断面図である。図3Aに示すように、PVセル300の前部ビア304は、PVセル300の支持基板、後部金属層、およびPV層からなる積層302により囲まれた内面306を有する。絶縁壁308が、積層302の高さ全体を被覆して形成され、かつ空所307が、絶縁壁308により取り囲まれた前部ビア304の内側に形成されるように、内面306にわたり絶縁材料を分配する。絶縁材料308は、空所304の内側で導電性コンタクトと電気的に接触しないように、後部金属層、およびPV層のP側を絶縁する。絶縁壁308の厚さは、前部ビア304により露出した前部金属層303の一部分を被覆するが、露出した前部金属層303の一部分305を絶縁材料により被覆されないままにする。
【0029】
図3Bおよび図3Cは、本開示の別の実施形態による、絶縁材料を分配された代表的前部ビアの断面図である。図3Bに示すように、PVセル350の前部ビア352は、前部ビア352の内面356が絶縁材料360により被覆されるように、絶縁材料360を充填される。絶縁材料360は、前部ビア352により露出した前部金属層353の一部、または全部分を被覆することができる。図3Cに示すように、たとえば、レーザーを用いて絶縁材料360を貫いて除去して、絶縁材料の中央部分を取り除き、前部金属層353の一部分355を露出することにより、空所354を形成することができる。絶縁材料360の残りの部分は、絶縁壁358を形成して、空所354の内側の導電性コンタクトが、後部金属層、およびPVセル350のPV層のP側と電気的接触を形成しないようにする。
【0030】
図4Aは、本開示の一実施形態による、図3A図3Cに示すように絶縁された後、導電性材料を分配された代表的前部ビアの断面図である。PVセル400は、基板層410、後部金属層412、PV層414、および前部金属416を含む。導電性材料406は、PVセル400の前部ビア402の絶縁壁404の内側に分配され、部分408で前部金属層416と電気的に接触する。導電性材料406は、一方の端部で前部金属層416と、基板層410に向かって他方の端部で導電性コンタクト(図示せず)との間で、電気的接続を提供する。
【0031】
図4Bは、本開示の一実施形態による、導電性材料を分配された、図2Cに示すような代表的後部ビアの断面図である。導電性材料456は、PVセル400の後部ビア452の内側に分配され、部分458で後部金属層412と電気的に接触する。導電性材料456は、一方の端部で後部金属層412と、基板層410に向かって他方の端部で導電性コンタクト(図示せず)との間で、電気的接続を提供する。導電性材料406および456は、同じ材料または異なる材料とすることができる。注入、堆積、蒸着、または当技術分野で公知の任意の他の適切な分配処理により、後部ビアおよび前部ビアの中に導電性材料を分配することができる。
【0032】
図5は、本開示の一実施形態による、導電性材料を分配され、かつ絶縁材料で絶縁された代表的前部ビアの断面図である。絶縁材料は、後部金属層、およびPV層のP側と電気的に接触しないように、前部ビアの内側に分配された導電性材料を絶縁し、かつ支持基板層は、非導電性材料から作られるので、前部ビアの内側に分配された導電性材料は、後部金属層、およびPV層のP側から絶縁されている限りは、支持基板層と接触することができる。図5に示すように、PVセル500の前部ビア502は、PV層514を貫き、後部金属層512を通過し、基板層510の中に伸長する絶縁壁504を有する。この例では、絶縁壁504は、PV層514、後部金属層512、および支持基板層510からなる積層全体に伸長せず、PV層514および後部金属層512からなる積層、あるいは支持基板層510の一部分だけを被覆する。導電性材料506は、絶縁壁504により絶縁され、かつ部分508で前部金属層516と電気的に接触する前部ビア502の内側に分配される。導電性材料506は、一方の端部で前部金属層516と、基板層510に向かって他方の端部で導電性コンタクト(図示せず)との間で、電気的接続を提供する。
【0033】
層、前部ビア、および後部ビアの厚さのサイズおよび様態は、太陽電池の構成だけではなく相互接続処理の必要性にも基づき決定されることが認識されよう。たとえば、基板の厚さは、約100μmであり、後部金属層の厚さは、約3μm~20μmの範囲であり、PV層の厚さは、約2μm~約5μmの範囲であり、後部ビアの直径は、約300μm~約400μmの範囲であり、前部ビアの直径は、必要性に応じて約1mm以下である。
【0034】
しかしながら、本開示は、各PVセルの前部電極および後部電極の材料組成、構成、および配列により限定されない。たとえば、前部電極は、たとえば主に厚さ約5μmのCuから構成される金属ストリップから作られる。PV層は、典型的には全体の厚さが10μmよりもはるかに薄い、単一層、または薄膜の積層を含む。
【0035】
いくつかの実施形態では、導電性材料は、PVセルと導電性相互接続部との間で電気的接触および/または機械的接合を提供するために使用される導電性接着剤である。導電性材料は、インク、ペースト、または樹脂の形をとることができ、Ag-エポキシから構成されてもよい。しかしながら、本開示は、前部ビアおよび後部ビア内に分配されるどんな具体的材料組成にも限定されない。
【0036】
いくつかの実施形態では、絶縁材料は、PSAまたはエチレン酢酸ビニル(EVA)である。たとえば、PSAを加熱して液体状態にして、次いで、前部ビアの内側の側壁に対して分配して絶縁壁を形成し、絶縁壁の内側に空所を残すことができる。また、前部ビアの内側の側壁が被覆されるように、前部ビアの空間全体内に液体PSAを分配することができる。UV光または熱を使用する硬化処理により、PSAを硬化することができる。
【0037】
図6は、複数の前部ビアおよび複数の後部ビアを有する代表的PVセル600の後部表面602からの平面図である。PVセル600の反対側に配置されたバスバーおよび複数のフィンガーを破線で示す。前部ビア604は、円形の形状を有し、絶縁壁604-2により囲まれた、内部の導電性材料604-1を含む。後部表面602で外部相互接続(図示せず)にPVセル600を接合するために、複数の前部ビア604の間に複数の接合接着領域608を構成することができる。後部ビア606はまた、円形の形状を有し、後部ビア606の内側に分配された導電性材料606-1を含む。後部表面602で外部相互接続(図示せず)にPVセル600を接合するために、同じく複数の後部ビア606の間に複数の接合接着領域608を構成することができる。
【0038】
前部ビア604および後部ビア606の内側に分配された導電性材料は、別の導電性コンタクトにPVセル600を電気的に接続するだけではなく、導電性コンタクトにPVセル600を機械的にも結合するように、導電性接着剤とすることができる。いくつかの実施形態では、前部ビア604および後部ビア606の一部は、非導電性であってもよく、かつ主にセル間の機械的接合を提供するために使用してもよい接合接着材料を分配されることができる。いくつかの他の実施形態では、接合接着剤を含有するための前部ビアおよび後部ビアの一部は、前部金属層または後部金属層まで伸長する必要がない場合がある。前部ビア、後部ビア、接合接着領域、バスバー、および導電性フィンガーの形状、サイズ、パターン、および数は、代表的でしかなく、後部表面でPVセルを相互接続するのに適した任意の形状、サイズ、パターン、または数で構成されることができる。
【0039】
図7Aは、本開示の一実施形態による、複数の相互接続部を示す、後部基板の平面図である。後部基板700は、PVモジュールに相互接続された複数のPVセルを収容するための前部表面701を有する。複数の導電性相互接続部702は、外面701上に配置される。後部基板700の上側および底部側に、PVモジュール全体のための端部コネクタとして、コネクタ704を配置することができる。また代わりに、相互接続部704を、PVモジュールの端部コネクタとして構成することができる。
【0040】
図7Bは、本開示の一実施形態による、後部基板700の外面701上で、第2のPVセル720への導電性相互接続部に結合した第1のPVセル710を示す。相互接続部702は、その下部に第1の接触領域702-aを、およびその上部に第2の接触領域702-bを有する。第1のPVセル710は、前部表面714および後部表面712、最上部側716および底部側718を有する。後部表面712は、複数の前部ビア(図示せず)および複数の後部ビア(図示せず)の複数の開口部を収容する。最上部側716は、前部表面714上にバスバーが配置される側であり、対応する前部ビアは、バスバーの真下に構成される。底部側718は、複数の後部ビアが構成される側である。
【0041】
第2のPVセル720は、第1のPVセルと同じ構造を有することができる、すなわち、第2のPVセル720は、前部表面724、後部表面722、最上部側726、および底部側728を有することができる。後部表面722は、複数の前部ビア(図示せず)および複数の後部ビア(図示せず)の複数の開口部を収容する。最上部側726は、前部表面724上にバスバーが配置される側であり、対応する前部ビアは、バスバーの真下に構成される。底部側728は、複数の後部ビアが構成される側である。
【0042】
図7Bに示すように、PVセル710の後部表面712に接して後部基板700の外面701の最上部に配置された第1のPVセル710は、相互接続部702の第1のコンタクト領域702-aの最上部に接して最上部側716で相互接続部702と部分的に重なるように向きを合わせられる。第2のPVセル720は、後部基板700の外面701およびPVセル720の後部表面722の最上部上に配置されるように示されている。第2のPVセル720は、相互接続部702の第2のコンタクト領域702-bの最上部に接して底部側728で相互接続部702と部分的に重なるように向きを合わせられる。
【0043】
接触すると、複数の前部ビア内に分配された導電性材料は、第1のPVセル710の前部金属(図示せず)と導電性相互接続部702の第1の接触領域702-aとの間で電気的接続を形成する。接触すると、複数の後部ビア内に分配された導電性材料は、第2のPVセル720の後部金属(図示せず)と導電性相互接続部702の第2の接触領域702-bとの間で電気的接続を形成する。したがって、第1のPVセル710の前部金属は、導電性相互接続部702を通して第2のPVセル720の後部金属に電気的に結合し、第1のPVセル710と第2のPVセル720との間で直列接続を達成する。
【0044】
相互接続部702を、PVセルを接続するのに適した任意の導電性材料とすることができる。たとえば、相互接続部702を、Cu、Au、Al、または合金から作ることができる。いくつかの実施形態では、TPUなどの接着剤を接合することにより、後部基板700の外面701に、相互接続部702のストリップを結合することができる。他の実施形態では、Cu、Au、Al、またはそれらの複合材料の導電性ペーストを後部基板700の外面701の最上部に塗布することにより、相互接続部702を形成することができる。典型的には、相互接続の厚さは、約20μmである。
【0045】
後部基板700は、PVモジュールを支持するのに適した任意の材料とすることができる。後部基板700はまた、PVモジュールの複数のPVセルが、後部基板の外面に機械的に接合されるような、サーマルプラスチックまたは複合プラスチックとすることができる。たとえば、後部基板700を、PVB、PVE、もしくはPE、または当技術分野で公知の任意の適切な材料から製造することができる。
【0046】
図7Cは、本開示の一実施形態による、複数の導電性相互接続部により相互接続された複数のPVセルにより形成された代表的PVモジュールの平面図である。この代表的PVモジュール750では、水平方向に沿って、導電性相互接続部702の第1の接触領域および第2の接触領域はそれぞれ、同じ向きで2つのPVセルと重なる。垂直方向に沿って、PVセルは、そのそれぞれの最上部側(前部ビア側)および底部側(後部ビア側)で2つの相互接続部に接続される。この例では、2つのコネクタ704はそれぞれ、PVモジュール750のp-コンタクトコネクタおよびn-コンタクトコネクタとして配置される。コネクタ704は、PVモジュールの境界で、1つのコンタクト領域だけでPVセルに結合するので、コネクタ704の幅は、相互接続部702の半分である。
【0047】
図7Dは、本開示の一実施形態による、PVモジュールに電気的に結合したダイオードを有する代表的PVモジュールの平面図である。この例では、PVモジュール760の相互接続部702は、相互接続部702にダイオード762の一方の端子端部(n-型端部)を電気的に接続するための拡張タブ764を有するように示されている。ダイオード762の他方の端子端部(p-型端部)は、PVモジュール760の最上部側でコネクタ704-1に電気的に接続される。ダイオード762は、コネクタ704-1と相互接続部702との間で接続された1つまたは複数のPVセルが遮光または他の不整合の影響により逆バイアスになったとき、電流を伝導する。はんだ付けもしくは導電性接着剤、またはダイオードに拡張タブ764を、およびコネクタ704-1にダイオードを電気的に結合する中間の導電性ストリップもしくは材料により、または当技術分野で公知の任意の適切な技法により、ダイオード762を、拡張タブ764およびコネクタ704-1と電気的に結合することができる。後部基板に導電性相互接続部を結合するのと同じ方法で、PVモジュール760の後部基板の外面761に拡張タブ764を結合することができる。遮光の損傷からPVセルを保護するのに適した任意の数で、拡張タブおよびダイオードの数を構成することができる。
【0048】
図7Dは、コネクタ704-1とコネクタ704-2との間で所望の電圧を提供するために、PVセルを直列に接続したPVモジュールを示すが、相互接続部702はまた、所望の電流を提供するために並列で、または直並列の組合せで接続を形成するPVセルを提供することができる。後部基板の最上部上でPVモジュールのために構成された導電性相互接続部の形状、相対的サイズ、および数は、PVモジュールを組み立てるのに適した任意の形状、サイズ、または数とすることができる。さらに、外部回路への、PVセルのp-コンタクトおよびn-コンタクトは、両方ともPVセルの後部側にある、すなわち、PVセルの、光が入射しない側にあるので、PVセルと相互接続の接触領域との間で重なり合うより広い領域に関して、より大きな許容度を達成することができる。重なり合う領域が広いほど、それだけ相互接続を薄くすることができ、導電性相互接続部上へのPVセルの配置に関するずれ許容度を高くすることができる。
【0049】
本明細書では、ある種の好ましい実施形態および方法について開示してきたが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、そのような実施形態および方法の変形および修正を行ってもよいことが、前述の開示から当業者には明らかであろう。本発明は、添付の特許請求の範囲、ならびに適用可能な法律の規則および原理により要求される範囲にだけ限定されることが意図される。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7A
図7B
図7C
図7D