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特許7025473関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づいて報酬を提供する方法およびシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-15
(45)【発行日】2022-02-24
(54)【発明の名称】関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づいて報酬を提供する方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20220216BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20220216BHJP
【FI】
G06Q30/02 338
G06Q50/10
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2020078856
(22)【出願日】2020-04-28
(62)【分割の表示】P 2019008460の分割
【原出願日】2019-01-22
(65)【公開番号】P2020119608
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2020-06-01
(31)【優先権主張番号】10-2018-0096193
(32)【優先日】2018-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】イ ゴンス
(72)【発明者】
【氏名】ク ドンヒョン
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0258169(US,A1)
【文献】特開2012-022592(JP,A)
【文献】特開2015-079371(JP,A)
【文献】特開2016-126505(JP,A)
【文献】国際公開第2015/145564(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行する関心地点に対するレビュー情報管理方法であって、
ユーザ端末から領収書のイメージを受信する段階、
前記イメージから、前記領収書と関連する関心地点の関心地点情報を含み、前記関心地点に対する訪問情報および前記関心地点で提供するサービスに対するメニュー情報のうちの少なくとも1つを含む領収書情報を抽出する段階、
前記関心地点情報を含む前記領収書情報に基づき、(i)前記関心地点を関心地点情報データベース照会するとともに、(ii)前記ユーザ端末のユーザによる前記関心地点の訪問を証明する段階、および
訪問が証明された前記関心地点と関連付けて、前記訪問情報および前記メニュー情報のうちの少なくとも1つを含むレビュー情報を記録する段階
を含む、レビュー情報管理方法。
【請求項2】
前記抽出する段階は、
前記イメージから、文字読み取り機能を利用して前記領収書情報を抽出する、
請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項3】
前記証明する段階は、
前記関心地点情報データベースから、前記領収書情報とマッチングする前記関心地点を識別する段階、および
前記識別された関心地点に対する前記ユーザの訪問を証明する段階
を含む、請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項4】
前記領収書情報に基づき、前記関心地点に関する記録を集計する段階
をさらに含む、
請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項5】
前記メニュー情報は、前記ユーザが前記関心地点で注文したメニュー、前記注文したメニューの数量、前記注文したメニューの価格、および前記ユーザが前記関心地点で支払った金額のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項6】
前記関心地点情報は、前記関心地点の名称、電話番号、住所、および業種のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項7】
前記訪問情報は、前記ユーザが前記関心地点を訪問した訪問時間情報および前記関心地点を訪問した人数情報のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項8】
前記領収書情報に基づいて前記関心地点を含む関心地点リストを生成する段階、および
前記関心地点リストを、他のユーザに、前記他のユーザが購読可能な形態のコンテンツで提供する段階
をさらに含む、請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項9】
前記証明する段階は、
前記関心地点情報データベースに前記領収書情報とマッチングする前記関心地点が存在しない場合、前記関心地点情報データベースに前記関心地点を登録する段階、および
前記登録された関心地点に対する前記ユーザの訪問を証明する段階
を含む、請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項10】
前記領収書情報は、前記メニュー情報を含み、
前記関心地点情報データベースに前記関心地点に対応する情報として、前記メニュー情報に含まれた前記ユーザが前記関心地点で注文したメニューが存在しない場合、前記関心地点情報データベースに前記関心地点に対応する情報として前記メニューを登録する段階
をさらに含む、請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項11】
前記領収書によって前記関心地点に対する訪問が証明された前記ユーザから前記関心地点に対する評価情報を受信する段階、および
前記評価情報に所定の加重値を付与する段階
をさらに含み、
前記レビュー情報は、前記評価情報を含む、
請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項12】
前記レビュー情報が他のユーザに提供されるにあたり、前記加重値が付与された評価情報は、前記関心地点情報データベースに記録された少なくとも1つの関心地点と関連するレビュー情報に含まれる、加重値が付与されていない評価情報とは区分して表示され、
前記加重値が付与されていない評価情報は、領収書によって前記少なくとも1つの関心地点に対する訪問が証明されていないユーザから受信されたものである、
請求項11に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項13】
前記証明する段階は、
前記イメージに含まれるメタデータから、前記イメージを生成した端末の第1端末情報を取得する段階、
前記第1端末情報と前記ユーザ端末の第2端末情報とを比較する段階、および
前記第1端末情報と前記第2端末情報とが一致すれば、前記ユーザが前記関心地点を訪問したものと決定する段階
を含む、請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項14】
前記証明する段階は、
前記イメージに含まれるメタデータから、前記イメージを生成した時点の第1位置情報を取得する段階、
前記第1位置情報と前記領収書情報に含まれる前記関心地点の第2位置情報とを比較する段階、
前記第1位置情報が前記第2位置情報の付近である場合、前記ユーザ端末の位置記録に前記第2位置情報から所定の半径以内の位置情報が含まれているか判定する段階、および
前記ユーザ端末の位置記録に前記第2位置情報から所定の半径以内の位置情報が含まれている場合、前記ユーザが前記関心地点を訪問したものと決定する段階
を含む、請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項15】
前記証明する段階は、
前記ユーザ端末の位置記録に、前記領収書情報に含まれる前記関心地点の第2位置情報から所定の半径以内の位置情報が含まれているか判定する段階、および
前記ユーザ端末の位置記録に前記第2位置情報から所定の半径以内の位置情報が含まれている場合、前記ユーザが前記関心地点を訪問したものと決定する段階
を含む、請求項1に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項16】
前記判定する段階は、
前記領収書情報に含まれる前記ユーザが前記関心地点を訪問した訪問時間の前または後の所定の時間範囲内の前記ユーザ端末の位置記録に、前記所定の半径以内の位置情報が含まれているか判定する、
請求項14または15に記載のレビュー情報管理方法。
【請求項17】
請求項1に記載のレビュー情報管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項18】
コンピュータシステムであって、
メモリ、および
前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
ユーザ端末から領収書のイメージを受信し、
前記イメージから、前記領収書と関連する関心地点の関心地点情報を含み、前記関心地点に対する訪問情報および前記関心地点で提供するサービスに対するメニュー情報のうちの少なくとも1つを含む領収書情報を抽出し、
前記関心地点情報を含む前記領収書情報に基づき、(i)前記関心地点を関心地点情報データベース照会するとともに、(ii)前記ユーザ端末のユーザによる前記関心地点の訪問を証明し、
訪問が証明された前記関心地点と関連付けて、前記訪問情報および前記メニュー情報のうちの少なくとも1つを含むレビュー情報を記録する、
コンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、関心地点に対するレビューに基づいて報酬を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
大衆がグルメ情報や料理情報に高い関心を寄せつつある近年の社会的趨勢により、以前までは食通の間だけで密かに噂されていた隠れ家的グルメ店に関する情報を、TVや雑誌などの各種媒体で提供するコンテンツを利用することにより、一般人も簡単にアクセスすることができるようになった。
【0003】
これとともに、上述したようなグルメ店情報は、インターネットを介して地域別、メニュー別、価格別などのようにデータが自然に構築されており、検索サイトで検索さえすれば簡単に情報を得ることができるようになった。
【0004】
例えば、特許文献1(公開日2013年10月15日)には、顧客の端末の位置を中心とした一定範囲内の店情報を推薦する技術が開示されている。
【0005】
一般的に、グルメ店情報には、該当となる飲食店の主要メニュー、料理の写真、価格、味などに関する情報はもちろん、この飲食店が位置する地域や地図などの情報が含まれ、インターネット上では主にブログなどのような掲示物の形態で提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2013-0113038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
領収書に基づいて訪問確認が証明された関心地点リストを生成して発行することができる方法およびシステムを提供する。
【0008】
関心地点リストを購読する購読者の訪問によるレビュー情報に基づいてリスト生成者に報酬を提供することができる方法およびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
コンピュータシステムが実行する報酬提供方法であって、領収書を利用してユーザの訪問が証明された少なくとも1つの関心地点を含む関心地点リストを提供する段階、および他のユーザによる前記関心地点リストの購読と領収書を利用した訪問証明とに基づき、前記ユーザに報酬を提供する段階を含む、報酬提供方法を提供する。
【0010】
一側面によると、前記報酬提供方法は、前記関心地点リストに対する権利として著作権を前記ユーザに付与する段階をさらに含み、前記報酬を提供する段階は、前記関心地点リストの権利をもつユーザに、前記関心地点リストの購読または訪問証明による報酬を提供してよい。
【0011】
他の側面によると、前記報酬提供方法は、前記ユーザの端末から領収書がアップロードされると、アップロードされた領収書から前記関心地点に関する情報を抽出して前記関心地点の訪問を証明する段階をさらに含んでよい。
【0012】
また他の側面によると、前記報酬提供方法は、前記アップロードされた領収書から抽出した情報を、前記関心地点に対するレビュー情報として収集して記録する段階、および前記レビュー情報が記録された関心地点のリストに基づいて前記関心地点リストを生成する段階をさらに含んでよい。
【0013】
また他の側面によると、前記証明する段階は、前記ユーザの端末から領収書がイメージファイルでアップロードされると、前記イメージファイルから端末情報を取得する段階、および前記端末情報と前記イメージファイルをアップロードした端末の情報とを比較して本人訪問を確認する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記証明する段階は、領収書から抽出した情報を利用して前記関心地点の位置情報および訪問時間を取得する段階、および領収書をアップロードした端末の位置記録に、前記関心地点の位置情報および訪問時間と対応する履歴が存在すると、本人訪問として確認する段階を含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記報酬を提供する段階は、前記関心地点リストに対するスポンサーとして前記関心地点の管理者から提供された報酬金で、前記関心地点リストの購読と訪問証明とによる報酬を前記ユーザに提供してよい。
【0016】
さらに他の側面によると、前記報酬提供方法は、前記関心地点リストに関する通知およびレポートのうちの少なくとも1つを、前記関心地点の管理者(Admin)ページまたは前記管理者の端末に提供する段階をさらに含んでよい。
【0017】
前記報酬提供方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0018】
コンピュータシステムであって、メモリ、および前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、領収書を利用してユーザの訪問が証明された少なくとも1つの関心地点を含む関心地点リストを提供し、他のユーザによる前記関心地点リストの購読と領収書を利用した訪問証明とに基づき、前記ユーザに報酬を提供する、コンピュータシステムを提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施形態によると、領収書に基づいて訪問確認が証明された関心地点リストを生成して発行し、関心地点リストを購読する購読者の訪問によるレビュー情報に基づいてリスト生成者に報酬を提供するモデルを実現することができる。これにより、関心地点に対する有効的なサービスモデルを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図である。
図4】本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
図5】本発明の一実施形態における、関心地点リストを生成する過程の例を説明するための図である。
図6】本発明の一実施形態における、関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づいてリスト生成者に報酬を提供する過程の例を説明するための図である。
図7】本発明の一実施形態における、リスト生成者にスポンサーが提供する報酬金を提供する過程の例を説明するため図である。
図8】本発明の一実施形態における、ユーザ本人訪問を確認する過程の例を示した図である。
図9】本発明の一実施形態における、ユーザ本人訪問を確認する過程の他の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0022】
本発明の実施形態は、関心地点のレビューに基づいて報酬を提供する技術に関し、より詳細には、関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づいて報酬を提供するモデルに関する。
【0023】
本明細書で具体的に開示される事項などを含む実施形態は、領収書に基づいて訪問確認が証明された関心地点リストを生成して発行し、このような関心地点リストを購読する購読者の訪問によるレビュー情報に基づいてリスト生成者に報酬を提供することができ、これによって有効性、効率性、サービス拡大、サービスの品質改善などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0025】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、本発明の実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0026】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてもよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター-バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0027】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、場所推薦サービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0029】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0030】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0031】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0032】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0033】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0034】
以下、関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づいて報酬を提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0035】
本明細書において、関心地点とは、地図上の主要施設物を包括したものを意味してよく、特に、グルメ店や人気場所などのような場所基盤の推薦対象を意味してよい。
【0036】
本発明の実施形態は、場所推薦サービスプラットフォームにおいて、関心地点に対する領収書に基づいてユーザの訪問を証明し、訪問が証明されたユーザのレビューに対して報酬を提供するモデルを構築しようとするものである。
【0037】
図3は、本発明の一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、図4は、本発明の一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0038】
本実施形態に係るサーバ150は、場所推薦サービスで報酬モデルを実現することにより、関心地点のユーザレビューに対して報酬を提供してよい。一例として、サーバ150は、クライアントである複数の電子機器110、120、130、140を対象に場所推薦サービスを提供するプラットフォームの役割を担うものであってよい。サーバ150は、電子機器110、120、130、140においてインストールされたアプリケーションと連動することで、関心地点に対する場所推薦サービスを提供してよい。場所推薦サービスプラットフォームとは、関心地点の登録、関心地点の提供(推薦、表示、広告など)、関心地点に対するターゲット要素間のマッチング、関心地点の整列、関心地点の提供による課金、関心地点レビューに対する収益分配などを実行するサーバシステムを意味してよい。
【0039】
サーバ150のプロセッサ222は、図4に係る報酬提供方法を実行するための構成要素として、図3に示すように、訪問証明部310、情報収集部320、場所推薦部330、および報酬提供部340を備えてよい。実施形態によっては、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によっては、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ212の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0040】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、図4の報酬提供方法が含む段階410~440を実行するようにサーバ150を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令を実行するように実現されてよい。
【0041】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ150に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ222によって実行される互いに異なる機能の表現であってよい。例えば、サーバ150が関心地点に対するユーザの訪問を証明するように上述した命令にしたがってサーバ150を制御するプロセッサ222の機能的表現として、訪問証明部310が利用されてよい。
【0042】
プロセッサ222は、サーバ150の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい。この場合、読み取った命令には、プロセッサ222が以下で説明する段階410~440を実行するように制御するための命令が含まれてよい。
【0043】
段階410で、訪問証明部310は、関心地点に対する領収書を読み取ってユーザの訪問を証明してよい。ユーザは、関心地点で発行された領収書をカメラ撮影などによってサービスプラットフォームに提供、すなわち、アップロードしてよい。言い換えれば、ユーザは、予め撮影しておいた領収書イメージまたは撮影によってリアルタイムで取得した領収書イメージをサーバ150にアップロードしてよい。これにより、訪問証明部310は、アップロードされた領収書を読み取り、読み取った結果から特定された関心地点へのユーザ訪問を確認することにより、関心地点に対するユーザ訪問の確認を証明してよい。一例として、訪問証明部310は、文字読み取り機能(例えば、OCR(optical character reader)など)を提供してよく、文字読み取り機能を利用することによって、アップロードされた領収書から関心地点に関する情報を抽出し、該当の関心地点のユーザ訪問を確認してよい。このとき、訪問証明部310は、領収書に基づいて実施した訪問証明においてユーザ本人が訪問したことを確認し、本人訪問に限り有効な訪問と認めてよい。本人訪問であることを確認する方法については、以下で具体的に説明する。
【0044】
段階420で、情報収集部320は、領収書から抽出された情報を、ユーザが訪問した関心地点のレビュー情報として収集してよい。情報収集部320は、関心地点のレビュー情報を、該当の領収書イメージとこれをアップロードしたユーザ情報とマッチングさせてプラットフォーム上のデータベースにおいて記録および保持してよい。情報収集部320は、ユーザが提供した領収書から関心地点情報、訪問情報、メニュー情報などを含むレビュー情報を取得してよい。レビュー情報は、領収書から抽出された情報はもちろん、領収書から抽出された情報と関連するインターネット上の情報を含んでよい。例えば、関心地点がレストランである場合、関心地点情報は、レストラン名(商号)、電話番号、住所、業種などの基本情報を含んでよく、訪問情報は、ユーザがレストランを訪問した日時、訪問した人数情報などを含んでよく、メニュー情報は、ユーザが注文したメニュー別の数量および価格情報、支払い総額などを含んでよい。情報収集部320は、領収書から取得された情報に基づき、該当の関心地点がプラットフォーム上に登録された場所であるかをリアルタイムで確認し、登録の有無や報酬水準などをユーザに提供してよい。
【0045】
サーバ150は、プラットフォームに事前に登録された関心地点の業種、住所、電話番号、メニュー、メニュー別の価格などをプラットフォーム上のデータベースにおいて構築および保持してよく、領収書から収集された情報を利用してデータベース上の既存の情報を更新したり新たな情報を登録したりしてよく、レビュー集計を処理してよい。例えば、サーバ150は、関心地点情報を利用して該当の位置の業種や電話番号の変更有無などを取得することで、データベース上の情報を更新してよい。また、サーバ150は、領収書から収集された情報を蓄積することで、関心地点に関する記録(例えば、訪問者数、売上現況、メニュー別の売上順など)を集計してよい。さらに、サーバ150は、領収書から収集された関心地点情報がデータベース上に存在しない場合には、該当の関心地点を新規関心地点として登録してよい。プラットフォーム上のデータベース上には関心地点ごとのメニューリストが保持されるようになるが、これも同じように、領収書から収集されたメニュー情報が存在しない場合には、新規メニューとして登録することも可能である。
【0046】
サーバ150は、サービス利用者を対象として関心地点それぞれの評価情報(例えば、評点、コメント、写真など)を収集してよい。このとき、領収書から訪問確認が証明されたユーザの評価情報には、加重値を適用してプラットフォームに反映させてよい。サーバ150は、関心地点の評価情報をサービス利用者に提供するようになるが、このとき、領収書から訪問確認が証明されたユーザの評価情報の場合は、他の評価情報とは区分して表示してよい。
【0047】
段階430で、場所推薦部330は、少なくとも1つの関心地点を含む関心地点リストを生成して推薦してよい。場所推薦部330は、ユーザの要求にしたがい、該当のユーザが訪問した関心地点のうちの少なくとも1つの関心地点を含む関心地点リストを発行してよく、ユーザによって発行された関心地点リストをサービス利用者が購読可能なコンテンツの形態で推薦してよい。また、場所推薦部330は、関心地点と関連する記録に基づき、特定の目的やテーマなどの関心地点をサービス利用者に推薦してよい。例えば、関心地点の訪問が証明されたユーザのプロフィール情報(例えば、年齢、性別、居住地、関心事など)を推薦のための基準データとして利用し、これに基づいてプラットフォームで「デート場所」や「家族の外食場所」のような多様な目的の関心地点を推薦してよい。また、場所推薦部330は、関心地点の各メニューの記録、例えば、各メニューの売上順などに基づいて該当の関心地点の「人気メニュー」を推薦することも可能である。
【0048】
段階440で、報酬提供部340は、関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づき、該当の関心地点リストを生成したユーザに報酬を提供してよい。一例として、報酬提供部340は、ユーザが訪問した関心地点からなる関心地点リストに対し、著作権を該当の作成者に付与してよく、関心地点リストに対する他のユーザの購読、購読者数、購読者の関心地点訪問によるレビューなどを考慮しながら、該当の関心地点リストの著作権をもつユーザに、プラットフォームから得る収益の一部を一定期間に渡って分配してよい。関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づいて報酬を提供する具体的な方法および過程については、以下で具体的に説明する。また、報酬提供部340は、プラットフォーム上に登録されていない関心地点に対しては、領収書を基盤としたレビュー情報を最初に登録したユーザに、プラットフォームから得る一定部分に対する収益の一部を一定期間に渡って分配することも可能である。収益分配の割合や収益分配期間は、ユーザがプラットフォームに寄与する程度に応じて定められてよく、例えば、著作権をもつ関心地点リストが多いユーザであるほど、あるいは関心地点リストの購読者が多いユーザであるほど、多くの収益が分配されてよい。
【0049】
図5は、関心地点リストを生成する過程の例を説明するための図である。
【0050】
図5を参照すると、ユーザ_A(510)は、自身が訪問した関心地点POI_1の領収書を、カメラ撮影などによるイメージファイルの形態で場所推薦サービスプラットフォーム550にアップロードしてよい。領収書のアップロードにより、ユーザ_A(510)が関心地点POI_1を訪問したことを証明してよい。
【0051】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、ユーザ_A(510)がアップロードした関心地点POI_1の領収書を読み取り、読み取った結果から関心地点情報、訪問情報、メニュー情報を含むレビュー情報を取得してよい。
【0052】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、ユーザ_A(510)の訪問が証明された関心地点POI_1のレビュー情報を、ユーザ_A(510)の識別情報および領収書イメージファイルとマッチングさせて記録してよい。
【0053】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、サービス利用者を対象として関心地点POI_1を推薦するにあたり、ユーザ_A(510)がアップロードした領収書から取得されたレビュー情報を利用してよい。
【0054】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、関心地点POI_1の領収書のアップロードによってレビュー情報を登録したユーザ_A(510)に報酬を提供してよい。特に、場所推薦サービスプラットフォーム550は、関心地点POI_1がプラットフォーム上に存在しない関心地点である場合には、最初にレビュー情報を登録したユーザ_A(510)にプラットフォームの収益の一部を分配してよい。
【0055】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、ユーザ_A(510)の要求にしたがい、領収書によって訪問が証明された少なくとも1つの関心地点を関心地点リスト501として生成し、購読可能なリストとして発行してよい。関心地点リスト501は、ユーザ_A(510)によって直接選択されるか、あるいは所定の基準(位置、業種、ここ最近のレビュー順など)によって分類された関心地点(例えば、POI_1~POI_4)で構成されてよい。
【0056】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、関心地点リスト501を発行したユーザ_A(510)に、関心地点リスト501の権利である著作権を付与してよい。関心地点リスト501の権利認定期間は、事前に定められた一定期間(例えば、1年)が設定され、該当の期間中にユーザ_A(510)に報酬を提供してよい。
【0057】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、サービス利用者を対象として関心地点リスト501を推薦してよく、サービス利用者は、関心地点リスト501を購読してよい。
【0058】
したがって、ユーザ_A(510)が、自身の訪問した関心地点の領収書を撮影して場所推薦サービスプラットフォーム550にアップロードすると、場所推薦サービスプラットフォーム550は、領収書から抽出された情報を、ユーザ_A(510)が訪問した関心地点のレビュー情報として自動記録し、レビュー情報が記録された関心地点のリストに基づいて外部に公開する関心地点リスト501を生成することができる。
【0059】
図6は、関心地点リストの購読とレビュー情報とに基づいてリスト生成者に報酬を提供する過程の例を説明するための図である。
【0060】
図6を参照すると、ユーザ_B(620)は、ユーザ_A(510)が場所推薦サービスプラットフォーム550上で生成した関心地点リスト501を購読してよい。
【0061】
ユーザ_B(620)が、ユーザ_A(510)が発行した関心地点リスト501に含まれる関心地点、例えば、POI_2の領収書を場所推薦サービスプラットフォーム550にアップロードすることにより、ユーザ_B(620)が関心地点POI_2を訪問したことを証明してよい。
【0062】
同じように、場所推薦サービスプラットフォーム550は、ユーザ_B(620)がアップロードした関心地点POI_2の領収書を読み取り、読み取った結果から関心地点情報、訪問情報、メニュー情報を含むレビュー情報を取得してよい。
【0063】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、サービス利用者を対象に関心地点POI_2を推薦するにあたり、ユーザ_B(620)がアップロードした領収書から取得されたレビュー情報を利用してよい。
【0064】
ユーザ_A(510)によって生成された関心地点リスト501に対してユーザ_B(620)が領収書をアップロードすることによって訪問したことを証明すると、該当のリスト501に対してユーザ_A(510)の権利が認定されている期間中に場所推薦サービスプラットフォーム550で発生する収益の一定部分をユーザ_A(510)に分配することにより、関心地点リスト501に対する報酬を提供してよい。
【0065】
ユーザ_A(510)によって生成された関心地点リスト501に対して領収書をアップロードすることによって訪問が証明されたユーザ_B(620)にも、関心地点POI_2の訪問レビューに対する報酬として収益分配が与えられてよい。
【0066】
したがって、ユーザ_B(620)は、ユーザ_A(510)が発行した関心地点リスト501を購読し、自身が購読中であるリスト501に含まれる関心地点の領収書をアップロードすることにより、訪問レビューを残すことができる。これにより、場所推薦サービスプラットフォーム550は、ユーザ_B(620)が購読した関心地点リスト501の生成者であるユーザ_A(510)に、ユーザ_B(620)の購読と訪問レビューとによる報酬を提供することができる。
【0067】
上記では、関心地点リストの購読と訪問レビューとを組み合わせた報酬モデルについて説明しているが、これに限定されることはなく、購読に対する報酬と訪問レビューに対する報酬とを区分して提供することも可能である。
【0068】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、収益分配の一例として、関心地点に対する広告などで発生するプラットフォームの収益を分配してよく、他の例では、リスト生成者に与えられる報酬に対して関心地点の管理者(例えば、事業主)がスポンサーとなって一定金額の報酬金を提供してもよい。
【0069】
図7は、スポンサーが提供する報酬金をリスト生成者に提供する過程の例を説明するための図である。
【0070】
図7を参照すると、場所推薦サービスプラットフォーム550は、ユーザ_A(510)によって生成された関心地点リスト501に対し、該当のリスト501に含まれる関心地点の事業主を対象に、リストの生成、購読、訪問レビューなどに対して通知を提供してよい。例えば、関心地点POI_2が含まれる関心地点リスト501が生成されたり、関心地点POI_2が含まれる関心地点リスト501の購読者が追加されたり、関心地点POI_2が含まれる関心地点リスト501を購読するユーザ_B(620)が関心地点POI_2を訪問したりすると、関心地点POI_2の管理者ページや関心地点POI_2の事業主端末に通知を提供してよい。
【0071】
関心地点POI_2の事業主は、関心地点リスト501に対するスポンサーにとなり、関心地点リスト501の生成者であるユーザ_A(510)に提供される報酬金を直接提案してよく、場所推薦サービスプラットフォーム550は、ユーザ_A(510)を対象に、関心地点リスト501に対して関心地点POI_2の事業主が提案した報酬金を表示し、該当のリスト生成者であるユーザ_A(510)に該当の金額を報酬として提供してよい。
【0072】
場所推薦サービスプラットフォーム550は、関心地点に対してリスト生成、購読、訪問レビューなどが発生すると、該当の関心地点の事業主に通知を提供してよく、さらに、領収書によるレビュー情報に基づき、関心地点を訪問したユーザの年齢分布、性別分布、平均支払い金額などを含むレポートを共に提供してよい。関心地点の事業主は、場所推薦サービスプラットフォーム550上の関心地点リストを特定して報酬金を支援するなど、ターゲット化されたマーケティングが可能となる。
【0073】
以下、ユーザ本人訪問を確認する方法について説明する。
【0074】
ユーザ本人訪問を確認する過程は、上述した段階410に含まれ、訪問証明部310によって実行されてよい。
【0075】
図8は、ユーザ本人訪問を確認する過程の一例を示した図である。
【0076】
図8を参照すると、段階801で、訪問証明部310は、ユーザ端末、例えば、電子機器110から領収書イメージファイルがアップロードされると、領収書イメージファイルに含まれるEXIF(exchangeable image file format)情報から端末情報を取得してよい。EXIF情報は、カメラに使用される映像ファイルフォーマットであって、カメラモデル名、撮影表示程度などのような基本的な情報と共に、緯度/経度座標、標高、撮影方位角などのような位置および空間情報を含んでよい。
【0077】
段階802で、訪問証明部310は、領収書イメージファイルから取得した端末情報と領収書イメージファイルをアップロードした実際の電子機器110の端末情報とを比較し、端末情報が一致するか否かに応じて本人訪問であるかを判定してよい。訪問証明部310は、領収書イメージファイルがアップロードされると、領収書を撮影した端末情報と領収書を実際にアップロードした端末情報とを比較し、互いに一致する場合にはアップロードされた領収書がユーザ本人の撮影による領収書であると判定し、ユーザ本人訪問であると認定してよい。
【0078】
図9は、ユーザ本人訪問を確認する過程の他の例を示した図である。
【0079】
図9を参照すると、段階901で、訪問証明部310は、電子機器110から領収書イメージファイルがアップロードされると、領収書イメージファイルから該当のイメージ撮影時点の位置情報、すなわち、領収書撮影位置を取得してよい。一例として、訪問証明部310は、領収書イメージファイルにタグ付けされた位置情報または領収書イメージファイルのEXIF情報に含まれる位置情報を取得してよい。
【0080】
段階902で、訪問証明部310は、アップロードされた領収書イメージファイルを文字読み取り機能を利用して読み取ることによって、領収書から関心地点に関する情報を抽出してよく、領収書から抽出した情報を利用して関心地点の位置情報および訪問時間を取得してよい。言い換えれば、訪問証明部310は、領収書を読み取った結果から関心地点の住所および訪問時間を取得してよい。
【0081】
段階903で、訪問証明部310は、領収書撮影位置が領収書から抽出した関心地点の住所付近であるとき、電子機器110から収集された位置記録を利用して関心地点の訪問時間の一定時間前後に電子機器110の位置情報が関心地点の位置情報の一定半径内に位置していた履歴があるかを判定してよい。このとき、訪問証明部310は、電子機器110の位置記録に、領収書情報と対応する履歴が存在する場合、ユーザ本人訪問による領収書であることを証明してよい。言い換えれば、訪問証明部310は、領収書に示された時間前後の一定時間(例えば、1時間)以内に、ユーザが領収書に示されたPOI場所の近くに位置していたという履歴が存在する場合、ユーザが実際に訪問した関心地点であると判定することにより、ユーザ本人訪問であることを認定してよい。
【0082】
したがって、本実施形態では、領収書を基盤とした訪問証明において、ユーザ本人が訪問したことを確認し、本人訪問に限り有効な訪問と認めることにより、領収書を利用した訪問証明の悪用を効果的に防ぐことができる。
【0083】
さらに、サーバ150は、ユーザがアップロードした領収書情報を利用し、該当のユーザがアップロードする他の写真に関連関心地点情報を自動でタグ付けしてよい。
【0084】
ユーザが領収書をアップロードした記録は、プラットフォーム上において記録および保持され、アップロードされた領収書に対してユーザ本人訪問が確認されたものと仮定する。サーバ150は、ユーザが場所推薦サービスと同じドメイン内、または場所推薦サービスと連動可能な関連サービス(ソーシャルネットワーキングサービス、データクラウドサービスなど)から他の写真をアップロードするとき、同じユーザが既にアップロードしている領収書の関心地点情報を該当の写真に自動でタグ付けしてよい。一例として、サーバ150は、領収書が撮影された端末情報と他の写真が撮影された端末情報とを比較し、同じであると判定した場合、あるいは(プラットフォーム上の深層学習または既存の情報を利用して領収書をアップロードしたユーザ情報が認知されていると仮定するとき)領収書をアップロードしたユーザ本人が他の写真に含まれる場合、他の写真のEXIF情報に含まれる位置情報と既にアップロードされている領収書の関心地点情報とを確認し、該当の写真にマッピングされた関心地点情報を記録してよい。
【0085】
領収書情報を利用して他の写真に自動でマッピングされた関心地点情報は、写真検索で利用可能であり、検索時には写真に対して該当の関心地点の検索結果として提供されてよい。
【0086】
したがって、本実施形態では、ユーザが場所推薦サービスまたは場所推薦サービスと連動可能な他のサービスから写真をアップロードするとき、同じユーザが既にアップロードしている領収書情報を利用することで、関心地点情報を該当の写真に自動でタグ付けすることができ、これを写真検索時に利用することができる。
【0087】
このように、本発明の実施形態によると、領収書を基盤として訪問確認が証明された関心地点リストを生成して発行し、関心地点リストを購読する購読者の訪問によるレビュー情報に基づいてリスト生成者に報酬を提供するモデルを実現することができ、これによって関心地点に対する有効的なサービスモデルを構築することができる。
【0088】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0089】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、思うままに動作するように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0090】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0091】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0092】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0093】
222:プロセッサ
310:訪問証明部
320:情報収集部
330:場所推薦部
340:報酬提供部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9