(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 3/0482 20130101AFI20220217BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20220217BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2017229219
(22)【出願日】2017-11-29
【審査請求日】2020-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】390002761
【氏名又は名称】キヤノンマーケティングジャパン株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】592135203
【氏名又は名称】キヤノンITソリューションズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】396024082
【氏名又は名称】スーパーストリーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100189751
【氏名又は名称】木村 友輔
(72)【発明者】
【氏名】原 周平
【審査官】木内 康裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-032056(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0077724(US,A1)
【文献】特開2008-210310(JP,A)
【文献】特開2015-069553(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01
G06F 3/048 - 3/0489
G06Q 50/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機能を特定する複数の項目をメニュー画面へ表示する情報処理装置であって、
ユーザが前記項目を使用する日及び/あるいは曜日に関する情報を示す使用情報を記憶する記憶手段と、
当該ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記記憶手段に記憶した使用情報に従って、所定の表示領域への当該項目の表示を制御する表示制御手段と、を備え
、
前記表示制御手段は、前記ユーザが前記項目を各月に使用する場合、それぞれの月の使用した日に対する所定範囲の日程が重複する場合、当該項目をそれぞれの月の使用した日の範囲で、当該項目を所定の表示領域への表示を制御すること
を特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記ユーザが前記メニュー画面を使用する所定の期間において、
前記記憶手段に記憶した使用情報に従って、当該項目を所定の表示領域への表示を制御することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記所定の表示領域に表示する項目を記憶する項目情報記憶手段と、
前記所定の表示領域へ表示する項目の選択を受付ける選択受付手段と
前記選択受付手段によって選択を受付けた項目が前記項目情報記憶手段に記憶されている場合、通知を行う通知手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
機能を特定する複数の項目をメニュー画面へ表示する情報処理装置の制御方法であって、
前記情報処理装置は、
ユーザが前記項目を使用する日及び/あるいは曜日に関する情報を示す使用情報を記憶する記憶ステップと、
当該ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記記憶ステップにおいて記憶した使用情報に従って、当該項目を所定の表示領域への表示を制御する表示制御ステップと、を実行
し、
前記表示制御ステップは、前記ユーザが前記項目を各月に使用する場合、それぞれの月の使用した日に対する所定範囲の日程が重複する場合、当該項目をそれぞれの月の使用した日の範囲で、当該項目を所定の表示領域への表示の制御することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項5】
機能を特定する複数の項目をメニュー画面へ表示する情報処理装置で読取実行可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
ユーザが前記項目を使用する日及び/あるいは曜日に関する情報を示す使用情報を記憶する記憶手段と、
当該ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記記憶手段に記憶した使用情報に従って、当該項目を所定の表示領域への表示を制御する表示制御手段と、して機能させ
、
前記表示制御手段は、前記ユーザが前記項目を各月に使用する場合、それぞれの月の使用した日に対する所定範囲の日程が重複する場合、当該項目をそれぞれの月の使用した日の範囲で、当該項目を所定の表示領域への表示を制御させるためのプログラム。
【請求項6】
機能を特定する複数の項目をメニュー画面へ表示する端末とサーバとが接続された情報処理システムであって、
前記端末は、
前記サーバの特定手段によって特定される項目を所定の表示領域へ表示する表示手段、
を備え、
前記サーバは、
ユーザが前記項目を使用する日及び/あるいは曜日に関する情報を示す使用情報を記憶する記憶手段と、
当該ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記記憶手段に記憶した使用情報に従って、所定の表示領域への表示を行う当該項目を特定する特定手段と、を備え
、
前記特定手段は、前記ユーザが前記項目を各月に使用する場合、それぞれの月の使用した日に対する所定範囲の日程が重複する場合、当該項目をそれぞれの月の使用した日の範囲で、当該項目を所定の表示領域への表示を行う当該項目を特定すること
を特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
機能を特定する複数の項目をメニュー画面へ表示する端末とサーバとが接続された情報処理システムの制御方法であって、
前記端末は、
前記サーバの特定ステップによって特定される項目を所定の表示領域へ表示する表示ステップ、
を実行し、
前記サーバは、
ユーザが前記項目を使用する日及び/あるいは曜日に関する情報を示す使用情報を記憶する記憶ステップと、
当該ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記記憶ステップに記憶した使用情報に従って、所定の表示領域への表示を行う当該項目を特定する特定ステップと、を実行
し、
前記特定ステップは、前記ユーザが前記項目を各月に使用する場合、それぞれの月の使用した日に対する所定範囲の日程が重複する場合、当該項目をそれぞれの月の使用した日の範囲で、当該項目を所定の表示領域への表示を行う当該項目を特定すること
を特徴とする情報処理システムの制御方法。
【請求項8】
機能を特定する複数の項目をメニュー画面へ表示する端末とサーバとが接続された情報処理システムにおいて、
前記端末を、
前記サーバの特定手段によって特定される項目を所定の表示領域へ表示する表示手段、
として機能させ、
前記サーバを、
ユーザが前記項目を使用する日及び/あるいは曜日に関する情報を示す使用情報を記憶する記憶手段と、
当該ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記記憶手段に記憶した使用情報に従って、所定の表示領域への表示を行う当該項目を特定する特定手段と、して機能
させ、
前記特定手段は、前記ユーザが前記項目を各月に使用する場合、それぞれの月の使用した日に対する所定範囲の日程が重複する場合、当該項目をそれぞれの月の使用した日の範囲で、当該項目を所定の表示領域への表示を行う当該項目を特定させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが利用する機能をお気に入りとして登録する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが選択して利用可能な機能を一覧で表示しているメニュー画面においては、ユーザが何れの機能を選択するかに迷うことがあり、特に、メニュー画面に表示された機能が多数になればなるほど、選択に迷うことが多くある。
【0003】
そこで、ユーザの各機能の使用頻度に応じて、メニュー画面の各表示領域に対して、該当する機能を表示する発明が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、機能によっては、月末や年末などの特定のタイミングで利用される機能も存在し、このような機能は、普段利用しない機能であっても、特定のタイミングでは、利用の確度の高い機能である。
【0006】
特許文献1に記載された発明では、普段利用しない機能は、ひとつのまとまりとして表示していることから、ユーザによっては、利用する機能が少ない場合は、特定のタイミングで利用する機能を探すのに手間がかかるという問題が存在する。
【0007】
例えば、自身が利用しているシステムの操作方法を調査する際に、操作方法が掲載されるドキュメントデータを検索した場合、自身が利用しているシステムのバージョンとは違うバージョンの操作方法が掲載されたドキュメントデータを検索してしまうケースが存在する。
【0008】
そこで、本発明では、ユーザが利用する機能を適切な時に表示することが可能な情報処理装置、情報処理システム、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するための本願発明は、機能を特定する複数の項目をメニュー画面へ表示する情報処理装置であって、ユーザが前記項目を使用する日及び/あるいは曜日に関する情報を示す使用情報を記憶する記憶手段と、当該ユーザが前記メニュー画面を使用する日及び/あるいは曜日において、前記記憶手段に記憶した使用情報に従って、所定の表示領域への当該項目の表示を制御する表示制御手段と、を備え、前記表示制御手段は、前記ユーザが前記項目を各月に使用する場合、それぞれの月の使用した日に対する所定範囲の日程が重複する場合、当該項目をそれぞれの月の使用した日の範囲で、当該項目を所定の表示領域への表示を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、ユーザが利用する機能を適切な時に表示することができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】情報処理システムの概略構成を示す構成図である。
【
図2】APサーバ、DBサーバ、端末の情報処理装置のハードウェアの構成を示す構成図である。
【
図3】お気に入り登録に関する処理を示すフローチャートである。
【
図4】お気に入り登録に関する処理を示すフローチャートである。
【
図7】お気に入り情報テーブルの構成を示す構成図である。
【
図8】使用情報履歴テーブルの構成を示す構成図である。
【
図11】登録不可メッセージの構成を示す構成図である。
【
図13】ユーザが使用する機能の傾向を説明するための図である。
【
図14】誤差日程情報テーブルの構成を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態における適切な時にお気に入り機能を表示する情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【0014】
情報処理システムは、会計管理、販売管理、在庫管理、及び生産管理等の業務等を行うためのシステム(アプリケーションともいう)を提供するAPサーバ102、APサーバ102のアプリケーションで利用されるデータ等を記憶する各テーブルを備えたDBサーバ104を備え、ネットワーク106(例えば、LAN)を介して端末108と接続されている。
【0015】
端末108は、APサーバ102、及びDBサーバ104から提供されるアプリケーションやデータに対して操作指示を行うことで、アプリケーションにおいて処理を実行し、その結果を各テーブル等へ記憶する。
【0016】
図2は、本発明の実施形態における情報処理装置としての機能を備える、APサーバ102、DBサーバ104、及び端末108のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0017】
図2に示すように、各情報処理装置は、システムバス204を介してCPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、よび通信I/Fコントローラ208が接続される。
【0018】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。
【0019】
ROM202あるいは外部メモリ211は、CPU201が実行する制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やOS(Operating System)や、本情報処理方法を実現するためのコンピュータ読み取り実行可能なプログラムおよび必要な各種データ(データテーブルを含む)を保持している。
【0020】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードし、ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現する。
【0021】
入力コントローラ205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等の入力装置からの入力を制御する。入力装置がタッチパネルの場合、ユーザがタッチパネルに表示されたアイコンやカーソルやボタンに合わせて押下(指等でタッチ)することにより、各種の指示を行うことができることとする。
【0022】
また、タッチパネルは、マルチタッチスクリーンなどの、複数の指でタッチされた位置を検出することが可能なタッチパネルであってもよい。
【0023】
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210などの外部出力装置への表示を制御する。ディスプレイは本体と一体になったノート型パソコンのディスプレイも含まれるものとする。なお、外部出力装置はディスプレイに限ったものははく、例えばプロジェクタであってもよい。また、前述のタッチ操作を受け付け可能な装置については、入力装置も提供する。
【0024】
なおビデオコントローラ206は、表示制御を行うためのビデオメモリ(VRAM)を制御することが可能で、ビデオメモリ領域としてRAM203の一部を利用することもできるし、別途専用のビデオメモリを設けることも可能である。
【0025】
メモリコントローラ207は、外部メモリ211へのアクセスを制御する。外部メモリとしては、ブートプログラム、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、および各種データ等を記憶する外部記憶装置(ハードディスク)、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等を利用可能である。
【0026】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信やISDNなどの電話回線、および携帯電話の3G回線を用いた通信が可能である。
【0027】
尚、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0028】
次に、
図3及び
図4に示すフローチャートを用いてお気に入り登録に関する処理を説明する。
【0029】
ステップS100では、端末108は、APサーバ102から提供されるアプリケーションへのログインを行うためにユーザID及びパスワード等のユーザ情報を入力させるためのログイン用画面(不図示)を表示する。
【0030】
ステップS102では、端末108は、ログイン用画面に対してユーザIDとパスワードといったユーザ情報が入力されたか否かを判定し、入力されたと判定した場合は、ステップS104へ処理を進める。
【0031】
ステップS104では、APサーバ102は、端末108から送信されたユーザ情報が、DBサーバ104に備えたユーザ情報テーブル(不図示)に存在するか否かによって認証処理を行う。
【0032】
ステップS106では、APサーバ102は、ステップS104において認証処理を行った結果、ユーザ情報がユーザ情報テーブルに存在すると判定した場合は、認証OKと判定してステップS108へ処理を進め、ユーザ情報がユーザ情報テーブルに存在しないと判定した場合は、認証NGとして、ステップS102へ処理を進める。
【0033】
ステップS108では、APサーバ102は、アプリケーションの利用が可能となるように端末108に対して、当該アプリケーションを提供することで、ステップS100においてログイン用画面に対してユーザ情報が入力されたユーザのログインを行う。
【0034】
ステップS110では、端末108は、ステップS108においてログインしたユーザのお気に入りの登録情報をAPサーバ102へ要求する。このお気に入りの登録情報とは、メニュー画面(
図5参照)に対して表示するお気に入り機能に関する情報を示す。
【0035】
図5には、メニュー画面300の構成が示されており、メニュー画面300は、アプリケーションのうち、ユーザが使用するプロダクトを選択するためのプロダクト選択欄302、プロダクトのうち、ユーザが使用する機能を選択するための機能選択欄304、マニュアルを検索する際に用いる文字列を入力するための検索条件入力欄306、機能選択欄304が選択された場合、その機能に対応する画面を表示する表示領域308を備えている。
【0036】
また、メニュー画面300には、機能選択欄304に表示された機能のうち、ユーザがお気に入りとして登録した機能を表示するお気に入り表示領域310を備える。
【0037】
機能選択欄304に表示された機能をドラッグして、お気に入り表示領域310でドロップすると、当該機能がお気に入り機能として、以後、お気に入り表示領域310へ表示したり、ユーザが、ある特定の時期に利用する機能を適切な時期にお気に入り表示領域310へ表示する。
【0038】
ステップS112では、APサーバ102は、ステップS110において要求されたお気に入りの登録情報の要求を受付け、ステップS114では、APサーバ102は、ステップS108においてログインしたユーザのお気に入りの登録情報をお気に入り情報テーブル(
図7参照)から取得する。
【0039】
図7に示すお気に入り情報テーブルは、お気に入りの機能を特定するためのpg(プログラムIDからなる)、ユーザを特定するためのuser(ユーザID)、お気に入りの機能を表示する日を示すdate、及びお気に入りの機能を表示する曜日を示すweekを含んで構成されている。
【0040】
つまり、本ステップでは、ステップS108においてログインしたユーザのユーザIDに該当するuserを有するレコードであって、処理を行っている日がdateに該当する、及び/あるいは、処理を行っている曜日がweekであるレコードを取得し、当該レコードのpgから機能名を特定する。
【0041】
ステップS116では、APサーバ102は、ステップS114において特定した機能名やpgを含むお気に入りの登録情報を端末108へ送信し、ステップS118では、端末108は、ステップS116において送信されたお気に入りの登録情報を受信する。
【0042】
ステップS120では、端末108は、メニュー画面300を表示するとともに、ステップS118において受信したお気に入りの登録情報に基づいて、お気に入りとして登録した機能をお気に入り表示領域310へ表示する。
【0043】
ステップS122では、端末108は、機能選択欄304に表示された機能が選択されたか否かを判定し、機能が選択されたと判定した場合は、ステップS124へ処理を進め、ステップS124では、端末108は、ステップS122において選択された機能に関する使用情報をAPサーバ102へ送信する。
【0044】
尚、この使用情報には、選択した機能名(pgでも良い)、選択する処理を行っている日、曜日、及びステップS108においてログインしたユーザのユーザID等の情報を含んでいる。
【0045】
ステップS126では、APサーバ102は、ステップS124において送信された機能に関する使用情報を受信し、ステップS128では、APサーバ102は、ステップS126において受信した機能に関する使用情報を使用情報履歴テーブル(
図8参照)へ記憶する。
【0046】
図8に示す使用情報履歴テーブルは、機能選択欄304において選択された機能名(pgでも良い)、当該機能を選択したユーザを示す実行者、当該機能を選択した日を示す実行日、当該機能を選択した曜日を含んで構成されている。
【0047】
本ステップでは、ステップS126において受信した使用情報に含まれる機能名、ユーザID等の情報、日、曜日の順に、使用情報履歴テーブルの機能名、実行者、実行日、曜日の順に記憶する。
【0048】
ステップS130では、APサーバ102は、ステップS128において使用情報履歴テーブルへ記憶する機能が、お気に入り登録の対象となるか否かを判定し、登録の対象となると判定した場合は、ステップS132へ処理を進め、登録の対象となると判定しない場合は、ステップS154へ処理を進める。
【0049】
本ステップでは、当該機能に関して、ユーザの使用傾向を分析することで、お気に入りの登録対象とするか否かを判定するが、例えば、使用情報履歴テーブルの実行日に基づいて、当該機能が所定の日に実行されている場合に、お気に入りの登録対象とする。
【0050】
所定の日とは、例えば、毎月の所定の日(例えば、23日の単日、あるいは、15日と25日の複数日)であったり、毎月でなくとも隔月であったり、3カ月ごとでも良いし、6月と12月、年1回であっても良く、これらのルールは任意に設定することが可能である。
【0051】
また、実行日以外にも使用情報履歴テーブルの曜日に基づいて、当該機能が所定の曜日に実行されている場合に、お気に入りの登録対象とする。
【0052】
所定の曜日とは、例えば、毎週の所定の曜日(例えば、金曜日の1曜日、あるいは、月曜日と水曜日等の複数の曜日)があげられる。
【0053】
また、曜日と実行日と合わせて使用傾向を分析してお気に入りの登録対象としても良く、毎月の所定の週の曜日(例えば、1週目の1曜日あるいは複数の曜日、1、3週目の1曜日あるいは複数の曜日)に実行されている場合などがあげられるが、毎月でなくとも隔月であったり、3カ月ごとでも良いし、6月と12月、年1回であっても良く、これらのルールは任意に設定することが可能である。
【0054】
ステップS132では、APサーバ102は、ステップS122において選択された機能が、お気に入り登録の対象であるため、お気に入り登録するか否かの登録確認情報を端末108へ送信する。
【0055】
ステップS134では、端末108は、ステップS132において送信された登録確認情報を受信し、ステップS136では、端末108は、お気に入り登録することを確認するために登録確認画面(
図9参照)を表示する。
【0056】
図9に示す登録確認画面400は、お気に入り登録対象となる機能が、該当するルールに則り、実行されている日及び/あるいは曜日に、お気に入りの機能としてお気に入り表示領域310に表示するか否かを確認するメッセージ402を表示し、表示する場合は、はいボタン404を押下し、表示しない場合は、いいえボタン406を押下する。
【0057】
ステップS138では、端末108は、登録確認画面400のはいボタン404が押下されたと判定した場合は、ステップS140へ処理を進め、いいえボタン406が押下された場合は、ステップS154へ処理を進める。
【0058】
ステップS140では、端末108は、お気に入り態様となる機能をお気に入り登録することをAPサーバ102へ依頼し、ステップS142では、APサーバ102は、お気に入り登録の依頼を受付ける。
【0059】
ステップS144では、APサーバ102は、お気に入り登録対象となる機能をお気に入り情報テーブルへ記憶する。
【0060】
本ステップでは、お気に入り登録対象となる機能に関して、ステップS126において受信した使用情報をお気に入り情報テーブルへ記憶する。
【0061】
ステップS146では、APサーバ102は、お気に入り登録対象となる機能の登録が完了したことを示す登録完了メッセージを端末108へ送信する。
【0062】
ステップS148では、端末108は、ステップS146において送信された登録完了メッセージを受信し、ステップS150では、端末108は、ステップS146において受信した登録完了メッセージを表示する(不図示)。
【0063】
ステップS152では、端末108は、お気に入り登録を行った機能をお気に入り表示領域310へ表示する。
【0064】
図6に示すメニュー画面300に示されるように、お気に入り表示領域310にお気に入り登録を行った機能(お気に入り表示領域310の左上に表示される仕訳入力の機能)に関する情報が表示される。
【0065】
ステップS154では、端末108は、機能選択欄304に表示された機能が、通常のお気に入り登録の指示がなされたか否かを判定し、登録の指示がなされたと判定した場合は、ステップS156へ処理を進め、登録の指示がなされたと判定しない場合は、ステップS122へ処理を進める。
【0066】
本ステップの登録の指示方法としては、機能選択欄304に表示された機能をドラッグして、お気に入り表示領域310でドロップするといった方法が該当する。
【0067】
ステップS156では、端末108は、ステップS154において登録を行おうとしている機能がお気に入り登録可能か否かの判定をAPサーバ102へ依頼する。
【0068】
ステップS158では、APサーバ102は、ステップS156における依頼を受付け、ステップS160では、APサーバ102は、ステップS156において受付けた依頼にかかる機能がお気に入り登録可能か否かを判定し、登録可能であると判定した場合は、ステップS162へ処理を進め、登録可能であると判定しない場合は、ステップS164へ処理を進める。
【0069】
本ステップにおける判定方法としては、お気に入り登録を指示したユーザ、つまりステップS108においてログインしたユーザに関して、既にお気に入り登録がなされているか否かを判定する。
【0070】
具体的には、ステップS108においてログインしたユーザのユーザID等の情報及び依頼を受付けた機能が、お気に入り情報テーブルへ記憶されていない場合、登録可能であると判定し、記憶されている場合、登録可能であると判定しない。
【0071】
お気に入り表示領域310には、所定の日や曜日に表示される機能もあることから、ユーザは、実際に依頼を受付けた機能が、お気に入り登録がなされているか否かを判別することが難しいことから、このような判定を行っている。
【0072】
ステップS162では、APサーバ102は、依頼を受付けた機能に関して、お気に入り情報テーブルへ記憶する。尚、お気に入り情報テーブルの実行日、曜日については、常時、お気に入り表示領域310へ当該機能を表示する旨を示す情報を記憶する。
【0073】
尚、ステップS154において、登録指示を受付けた際に、
図10に示す登録指示画面500を表示して、お気に入り登録を行う機能をお気に入り表示領域310へ表示するパターン(つまり、前述したルールに則り表示する)をパターン入力欄502へ入力させて、登録ボタン504が押下されると、ステップS156へ進め、キャンセルボタン506が押下されると、ステップS122へ処理を進めても良い。
【0074】
この場合、このパターン入力欄502へ入力された情報に基づいて、お気に入り情報テーブルの実行日、曜日に対して各情報の記憶を行う。
【0075】
ステップS164では、APサーバ102は、ステップS160における登録の判定結果に関する情報を端末108へ送信する。
【0076】
ステップS166では、端末108は、ステップS164において送信された登録の判定結果に関する情報を受信し、ステップS168では、端末108は、ステップS166において受信した登録の判定結果に関する情報に基づいて、ステップS156においてお気に入り登録可能か否かの判定をAPサーバ102へ依頼した機能が、お気に入り登録を行うことが可能である場合、ステップS170へ処理を進め、当該機能が、お気に入り登録を行うことが可能でない場合は、ステップS172へ処理を進める。
【0077】
ステップS170では、端末108は、ステップS168において登録可能と判定した機能をお気に入り表示領域310へ表示し、ステップS172では、端末108は、ステップS168において登録不可能と判定した機能をお気に入り登録できない旨のメッセージを表示する(
図11参照)
図11に示す登録不可メッセージ600は、登録不可能と判定した機能は、既にお気に入り登録されており、何れのルールでお気に入り表示領域310へ表示されるかに関する情報を表示する登録不可理由表示領域602、登録不可メッセージ600を閉じる際に押下するための閉じるボタン604、当該ルールを変更する際に押下するための変更ボタン606を備えている。
【0078】
この変更ボタン606が押下されると、登録指示画面500を表示して、当該機能に対するルールを変更することが可能である。
【0079】
ステップS174では、端末108は、メニュー画面300の閉じる指示がなされたか否かを判定し、閉じる指示がなされたと判定した場合は、メニュー画面300を閉じて、本処理を終了し、閉じる指示がなされたと判定しない場合は、ステップS122へ処理を進める
【0080】
[変形例]
次に、本発明の実施形態の変形例について説明する。実施形態においては、ルールに則りお気に入り登録を行った場合、所定の日及び/あるいは曜日に登録を行った機能が表示されるが、当該ルールは、機能が使用された日及び/あるいは曜日に規則性が明らかに特定できる場合には有効であるが、特定がしにくいケースが存在する。
【0081】
例えば、毎月23日の前後の日にある機能を使用するような場合であって、毎月23日にある機能を使用するとして判定されるようなケースに該当する。
【0082】
この場合、ステップS138において、
図12に示す登録確認画面400を表示するが、この登録確認画面400は、
図9に示す登録確認画面400を改良したものであり、変更ボタン408を備える点で異なる。
【0083】
この変更ボタン408を押下すると、
図10に示す登録指示画面500が表示され、パターン入力欄502に対して、日及び/あるいは曜日を入力して登録ボタン504を押下する押下することにより、ステップS140以降では、パターン入力欄502に対して入力された情報に基づいて、以後の処理において、お気に入りの登録を行う。
【0084】
例えば、上記例としては、毎月21日から25日まで表示する旨をパターン入力欄502に入力して登録すると、お気に入り情報テーブルの実行日に、毎月21日から25日にかかる情報が記憶される。
【0085】
さらに、毎月機能が使用される日、曜日がそぞろである場合、例えば、
図13の最上段に示すように、ある機能が使用された日及び曜日が、3月23日の月曜日、4月23日の月曜日、5月25日の金曜日、6月27日の水曜日、7月26日の木曜日である場合、日と曜日では、ルールを適用することが難しいケースが存在する。
【0086】
そこで、事前に、使用した日に対して誤差日程を設け、各月で使用された日に対する誤差日程が、重複する日を有する場合は、その各月の使用した日に、当該機能を表示することが可能である。
【0087】
例えば、
図13の最上段から2段目に示すように、誤差日程を3日として定めた場合、3月23日に対しては、3月20日から3月26日を判定日、4月23日に対しては、4月20日から4月26日を判定日、5月25日に対しては、5月22日から5月28日を判定日、6月27日に対しては、6月24日から6月30日を判定日、7月26日に対しては、7月23日から7月29日を判定日とする。
【0088】
そして、この各月の判定日が重複するようであれば、この使用された日に、当該機能を表示することが可能である。
【0089】
図13の最下段に示すように各月の判定日は、24日、25日、26日が重複しているので、各月において使用された日である23日から27日に、当該機能を表示する。
【0090】
誤差日程に関する情報は、誤差日程情報テーブル(
図14参照)に記憶されており、
図14に示す誤差日程情報テーブルは、前述したpg、user、誤差日程を示すdayを備えている。
【0091】
尚、これらの判定は、ステップS130において行われ、ステップS108においてログインしたユーザのユーザID等の情報及びステップS128において使用情報履歴テーブルへ記憶する機能が誤差日程情報テーブルのレコードに存在する場合は、当該ユーザ及び機能に関して使用情報履歴テーブルに記憶された使用情報を用いて、当該レコードの誤差日程を用いて判定日を求め、各月の判定日が重複している場合、使用履歴情報テーブルの各月の実行日で定まる期間、当該機能を表示する、お気に入り登録の対象とする。
【0092】
以上、本発明の実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0093】
また、本発明におけるプログラムは、
図3及び
図4に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は
図3及び
図4の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは
図3及び
図4の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0094】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読み出し、実行することによっても本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0095】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0096】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、DVD-ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク等を用いることが出来る。
【0097】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0098】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0099】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、ひとつの機器から成る装置に適用しても良い。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0100】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0101】
100 情報処理システム
102 APサーバ
104 DBサーバ
106 ネットワーク(LAN)
108 端末
110 APサーバ
112 ネットワーク(インターネット)