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特許7025793カアアパアリボウルとトンネル-津波ダイバーター
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  • 特許-カアアパアリボウルとトンネル-津波ダイバーター 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】カアアパアリボウルとトンネル-津波ダイバーター
(51)【国際特許分類】
   E02B 3/06 20060101AFI20220217BHJP
【FI】
E02B3/06
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020543637
(86)(22)【出願日】2018-02-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-06-10
(86)【国際出願番号】 IB2018050965
(87)【国際公開番号】W WO2019158980
(87)【国際公開日】2019-08-22
【審査請求日】2020-09-23
(73)【特許権者】
【識別番号】520302419
【氏名又は名称】クマラベル,センティルクマラン
【氏名又は名称原語表記】KUMARAVEL, Senthilkumaran
【住所又は居所原語表記】Villa 235, Avigna celeste township, 92, Eachankaranai village, kunnavakkam post chengelpet Chennai 603002 (IN)
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】クマラベル,センティルクマラン
【審査官】高橋 雅明
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2014-0006417(KR,A)
【文献】特開平10-331128(JP,A)
【文献】特開平07-113219(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0167100(US,A1)
【文献】国際公開第2014/068649(WO,A1)
【文献】特開2014-040759(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02B 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
まっすぐな衝撃を受けて津波のエネルギーを吸収し、ライフタイムの間その場所に留まる、土壌(海底)に向けられた、水中で行われる津波を抑制するための、くさび/ステッパ/トレンチ形状の複数のステッパブロックトンネルを有する構造体であり、
前記ステッパブロックトンネルは、円筒状のトンネルと、前記トンネルの一端の海底への開口部と、前記トンネルの他端の地盤内のテーパ状のステッパボウルとを有し、
前記ステッパブロックトンネルは、水平方向に傾斜した前記ステッパブロックトンネルと垂直方向に傾斜した前記ステッパブロックトンネルを含み、
様々な大きさの前記複数のステッパブロックトンネルが、フロア(海底)のテーパ状の勾配地が深海底から上の海岸まで上昇し始める接合点である臨界点において様々な角度でしっかりと詰めて配置され、それにより、
前進する津波のエネルギーを消滅させるだけでなく、リバウンド津波の方向と向きもばらばらにし、水中の高圧ヘッド下で(前進及びリバウンドの)津波を崩壊させてもみくちゃにする、構造体
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は深海での水中地震によって発射された津波をどのようにそらし(又は、方向転換させ、分散させ、ダイバートさせ)、沿岸都市を被害から守るかというものである。強力な津波を形成する上での複雑さ、仕組みを理解すれば、私はここで提示する考え方に取り組むことができる。津波の力学をわかりやすくするために使われる専門用語で表現した手書きの写真を参照する。
図1のダイアグラムI、II参照。
震源-水中地殻プレート地震接合。
高圧ヘッド-重力により海洋水の上層によって海底および津波に引き起こされる圧力で、深海ではより大きく、深さの減少に伴って海岸に向かって徐々に減少する。
津波の壁-津波の前線部分。
津波の核(又は、コア)-ライブの津波の放物線の核。
リバウンド津波-元の津波が制約構造物に跳ね返ることによって引き起こされる逆津波。
臨界点-テーパ状の勾配地が深海底から上の海岸まで上昇し始める接合点。
HKTB-Horizontal Kaapaali Tunnel and Bowl(水平カアアパアリトンネル及びボウル)
VKTB-Vertical Kaapaali Tunnel and Bowl(垂直カアアパアリトンネル及びボウル)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
津波の形成と攻撃メカニズム-特許の考え方を理解できるようにするために、これを繰り返す必要がある。津波が形成されるときはいつでも、対向するまたは移動する地殻プレート(それは他のものに対して移動し、それを深海水に対して突然噴出する)によって引き起こされる強い水中地震が生じ、それはそれを深海水に対して突然噴出させるが、それは理想的には真っ直ぐに/斜めに海洋の層まで噴出するべき強力な推力を水塊に詰め込むが、地殻噴出表面積は流体で満たされたスポットの上の海洋の表面積に対して比較的無視できるものであり、それはこの真っ直ぐな上方への噴出のための強力な拘束を作り出す重力のために、海底に向かって絶えず引き付けられ、同様に、時には地殻プレートが上方への推力ではなく、エネルギー側を水中に下方に移動させることになる。上記のすべての要因は、いずれの方向にも有効である。エネルギー伝達は固体から流体にあり、流体が高圧ヘッドのために推力を抑制しようとしている方法である。地震が十分に強力であれば、地震によって伝達されたエネルギーは高圧ヘッドからの拘束を見出し、したがって、それは、津波としての表現を見出し、海洋ビード上に着陸し、ソースポイントの両側で転がり始める。それはビーチに向かって転がるように一定の高圧ヘッド下にあり、一方、それはゆっくりとエネルギーを失うが、津波のコアおよび津波の壁を拡大し(又は、それは一定の高圧ヘッド下にあるため、ビーチに向かって転がるに従って、ゆっくりとエネルギーを失うが、津波のコアおよび津波の壁を拡大し)、ここで、遷移において失われ、重力によって拘束されるエネルギーは津波のエネルギーが考慮される限り、非常に無視できる。同様に、津波が海底を転がり、海岸に向かって移動することにつれて、津波の壁およびコアのサイズは、深海から海岸への高圧ヘッドが徐々に減少し続けるにつれて、増加し続ける。津波が海岸に当たると、潜在的(半運動)エネルギーの完全な変換が起こり、海岸都市の高く巨大で壊滅的な津波の運動エネルギーを完全に得る。典型的には、津波および関連する防護の既存のすべての方法が非常に無駄であるこの終点での津波の力に耐えることに関するものである。従って、異なるスポットにおける波を取り扱う特許のアイデアは既存のものとは異なり、比較的非常に容易な合成配置を有する。
【課題を解決するための手段】
【0003】
したがって、カアアパアリボウル及びトンネルである。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1】ダイアグラム1,2
図2】ダイアグラム3,4
図3】ダイアグラム5,6
図4】ダイアグラム7
【発明を実施するための形態】
【0005】
私の特許のアイデアは、津波を海の深さそのものでそらすこと(又は、海底でそらすこと)を提案している。津波はいつも圧縮された形で海底を走る。ひとたび臨界点を過ぎると、その厳しい力のためにそれを止めることはない。そのため、津波は海洋の深部の高圧ヘッド下で巻かれ、陸地に衝突し、発生点に向かって跳ね返るように方向転換され、水中のプロセスにおいてすべてのエネルギーおよび向きを失うことがある。より具体的な設計により、津波から最大推力を吸収し、リバウンド津波における実質的な方向転換を引き起すことができるであろう。
【0006】
理想的には地震によって与えられる推力が水によって吸収され、水の流体的性質および高圧ヘッドおよび運動エネルギーによって引き起こされる動力学によって移動し始めるので、津波は海岸に向かって進むにつれて、そのコア(又は、CORE)および壁(又は、WALL)を漸進的に成長させる。
【0007】
海底は抵抗を提供するが、津波のパワーに対しては無視できる。しかし、フロアベッド(又は、海底/floor bed)にトレンチ(又は、溝)を導入すると、津波の壁は高圧ヘッドのために、より強く床に当たり、完全に弱くなるように、方向転換され、押される。図2ダイアグラム3を参照。
【0008】
ステッパブロック(カアアパアリボウル)を用いてアイデアをわずかに改善すると、それに当たる津波の向きが変わり、リバウンドはさまざまな壁高さの津波によって、わずかに向きが変わり、弱くなる(図2ダイアグラム4参照)。ここでは、津波の前方への移動を排除するとともに、リバウンドでのそのすべての力を排除する。
【0009】
このように配置された構造物は、次第に海洋の水の移動で、または津波の方向転換が数回成功した後に損傷を受ける可能性がある。
【0010】
したがって、改善された方法であるトンネル内ボウル(カアアパアリボウル及びトンネル)は、深海底の臨界点およびその周辺に正確に配置される。トンネルは通常の鉄筋コンクリートであり、水中輸送導管に使用され、ボウルと呼ばれるステッパブロック(ステップブロック)に同じ材料を使用することができる。図3のダイアグラム5,6及び図4のダイアグラム7を参照のこと。
【0011】
ボウルからトンネルへの導管および海底および壁への導管は岩石中の自然トンネルのように補強されるように、海洋土壌で強く詰め込まれる(又は、パッケージされる)べきであり、周辺の土壌パッケージは津波の衝撃を吸収した後に位置または向きに変化がないように、剛性かつ堅固であるべきである。
【0012】
図4のダイアグラム7はカアアパアリボウル及びトンネルの単純な手書き図面であり、トンネルは、水中輸送システムで使用される通常の導管である。
【0013】
本発明の基本理念は、臨界点における水中地形に応じて容易に改善することができることは理解できるのであろう。
図1
図2
図3
図4