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特許7025854粗利計算装置、粗利計算方法および粗利計算プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】粗利計算装置、粗利計算方法および粗利計算プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/00 20120101AFI20220217BHJP
【FI】
G06Q40/00 420
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017139321
(22)【出願日】2017-07-18
(65)【公開番号】P2019021053
(43)【公開日】2019-02-07
【審査請求日】2020-07-02
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 雄
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】橘 均憲
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-052058(JP,A)
【文献】特開2005-222451(JP,A)
【文献】特開2004-051374(JP,A)
【文献】特開2016-048409(JP,A)
【文献】特開2004-086796(JP,A)
【文献】特開平11-328256(JP,A)
【文献】梅田 弘之,データ構造と関連示すE-R図 実装に必要な定義書も作る,日経SYSTEMS,日本,日経BP社,2010年05月26日,第206号,p.82~p.87
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部および記憶部を備える粗利計算装置であって、
前記記憶部には、
発注識別データと、受注数量と、商品別に取引を識別するための商品別取引識別データと、を含む受注データと、
前記発注識別データと、発注単価と、を含む発注データと、
が格納されており、
前記制御部は、
前記受注データに含まれる前記商品別取引識別データを、前記受注データに含まれる前記発注識別データと同じ前記発注識別データを含む前記発注データにセットする商品別取引識別データ設定手段と、
前記商品別取引識別データ設定手段で前記発注データに設定した前記商品別取引識別データを含み、かつ、前記発注データに含まれる前記発注単価を仕入単価として含む仕入データを生成する仕入データ生成手段と、
前記受注データに含まれる前記商品別取引識別データを含み、売上金額を含み、かつ、前記受注データに含まれる前記受注数量を売上数量として含む売上データを生成する売上データ生成手段と、
前記仕入データに含まれる前記仕入単価を、前記仕入データに含まれる前記商品別取引識別データと同じ前記商品別取引識別データを含む前記売上データに、売上原価金額の単価である売上原価単価としてセットする処理である売上原価単価セット処理を行う売上原価単価設定手段と、
前記売上原価単価設定手段により前記仕入単価が前記売上原価単価としてセットされた後の前記売上データを元に、前記売上データに含まれる前記売上金額から、前記売上データに含まれる前記売上数量に前記売上データに含まれる前記売上原価単価を乗じた金額を減じることにより、商品に関する個別取引単位での粗利を計算する計算手段と、
を備えること、
を特徴とする粗利計算装置。
【請求項2】
前記計算手段は、
前記売上データに含まれる前記売上金額を前記売上データに含まれる売上単価で除することにより、前記売上データに含まれる前記売上数量を計算すること、
を特徴とする請求項1に記載の粗利計算装置。
【請求項3】
前記制御部は、
受注番号と当該受注番号で特定される受注明細における行番号とを組み合わせて、前記商品別取引識別データを生成する生成手段
を更に備えること、
を特徴とする請求項1または2に記載の粗利計算装置。
【請求項4】
前記商品が、機械であること、
を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の粗利計算装置。
【請求項5】
前記売上データ生成手段は、売上原価単価0円を更に含む前記売上データを生成することによる売上計上を実行し、
前記仕入データ生成手段は、前記仕入データを生成することによる仕入計上を前記売上計上後に実行し、
前記売上原価単価設定手段は、前記売上原価単価セット処理を行うことにより、前記売上データ中の前記売上原価単価0円を前記仕入単価によって洗替すること、
を特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の粗利計算装置。
【請求項6】
制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される粗利計算方法であって、
前記記憶部には、
発注識別データと、受注数量と、商品別に取引を識別するための商品別取引識別データと、を含む受注データと、
前記発注識別データと、発注単価と、を含む発注データと、
が格納されており、
前記制御部で実行される、
前記受注データに含まれる前記商品別取引識別データを、前記受注データに含まれる前記発注識別データと同じ前記発注識別データを含む前記発注データにセットする商品別取引識別データ設定ステップと、
前記商品別取引識別データ設定ステップで前記発注データに設定した前記商品別取引識別データを含み、かつ、前記発注データに含まれる前記発注単価を仕入単価として含む仕入データを生成する仕入データ生成ステップと、
前記受注データに含まれる前記商品別取引識別データを含み、売上金額を含み、かつ、前記受注データに含まれる前記受注数量を売上数量として含む売上データを生成する売上データ生成ステップと、
前記仕入データに含まれる前記仕入単価を、前記仕入データに含まれる前記商品別取引識別データと同じ前記商品別取引識別データを含む前記売上データに、売上原価金額の単価である売上原価単価としてセットする処理である売上原価単価セット処理を行う売上原価単価設定ステップと、
前記売上原価単価設定ステップにより前記仕入単価が前記売上原価単価としてセットされた後の前記売上データを元に、前記売上データに含まれる前記売上金額から、前記売上データに含まれる前記売上数量に前記売上データに含まれる前記売上原価単価を乗じた金額を減じることにより、商品に関する個別取引単位での粗利を計算する計算ステップと、
を含
前記仕入データ生成ステップおよび前記売上データ生成ステップは、任意の順で実行されること、
を特徴とする粗利計算方法。
【請求項7】
制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための粗利計算プログラムであって、
前記記憶部には、
発注識別データと、受注数量と、商品別に取引を識別するための商品別取引識別データと、を含む受注データと、
前記発注識別データと、発注単価と、を含む発注データと、
が格納されており、
前記制御部に実行させるための、
前記受注データに含まれる前記商品別取引識別データを、前記受注データに含まれる前記発注識別データと同じ前記発注識別データを含む前記発注データにセットする商品別取引識別データ設定ステップと、
前記商品別取引識別データ設定ステップで前記発注データに設定した前記商品別取引識別データを含み、かつ、前記発注データに含まれる前記発注単価を仕入単価として含む仕入データを生成する仕入データ生成ステップと、
前記受注データに含まれる前記商品別取引識別データを含み、売上金額を含み、かつ、前記受注データに含まれる前記受注数量を売上数量として含む売上データを生成する売上データ生成ステップと、
前記仕入データに含まれる前記仕入単価を、前記仕入データに含まれる前記商品別取引識別データと同じ前記商品別取引識別データを含む前記売上データに、売上原価金額の単価である売上原価単価としてセットする処理である売上原価単価セット処理を行う売上原価単価設定ステップと、
前記売上原価単価設定ステップにより前記仕入単価が前記売上原価単価としてセットされた後の前記売上データを元に、前記売上データに含まれる前記売上金額から、前記売上データに含まれる前記売上数量に前記売上データに含まれる前記売上原価単価を乗じた金額を減じることにより、商品に関する個別取引単位での粗利を計算する計算ステップと、
を含
前記仕入データ生成ステップおよび前記売上データ生成ステップは、任意の順で実行されること、
を特徴とする粗利計算プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粗利計算装置、粗利計算方法および粗利計算プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、外貨購入物品を再販売するに当たって、市場の為替変動に伴う購入原価差額及び売上粗利金額の変動値の少なくとも1つを管理するに好適な為替変動に連動した購入原価差額及び売上粗利金額の管理方法が開示されている(0001段落等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-221315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような売上粗利金額の管理の分野においては、従来、同一商品を複数取引していた場合、在庫評価単価が算出されるため、個別取引単位での粗利評価を適切に行うことが困難であった。特に、機械のような高額な商品を扱う業界においては、各個別取引を担当した営業担当が異なる場合、個別取引単位での粗利が営業担当の評価に大きな影響を与えるため、個別取引単位での粗利を正確に把握したいという要望があったものの、実現できていなかった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、仕入データと売上データとを商品別取引識別データによって紐付けることにより、前記仕入データに含まれる仕入単価を前記売上データに売上原価単価としてセットし、これにより、商品に関する個別取引単位での粗利を自動的に計算できる粗利計算装置、粗利計算方法および粗利計算プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る粗利計算装置は、制御部および記憶部を備える粗利計算装置であって、前記記憶部には、商品別に取引を識別するための商品別取引識別データと仕入単価とを含む仕入データと、前記商品別取引識別データと売上金額と売上数量とを含む売上データと、が格納されており、前記制御部は、前記仕入データに含まれる前記仕入単価を、前記仕入データに含まれる前記商品別取引識別データと同じ前記商品別取引識別データを含む前記売上データに、売上原価金額の単価である売上原価単価としてセットする設定手段と、前記設定手段により前記仕入単価が前記売上原価単価としてセットされた後の前記売上データを元に、前記売上データに含まれる前記売上金額から、前記売上データに含まれる前記売上数量に前記売上データに含まれる前記売上原価単価を乗じた金額を減じることにより、商品に関する個別取引単位での粗利を計算する計算手段と、を備えること、を特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る粗利計算装置は、前記計算手段が、前記売上データに含まれる前記売上金額を前記売上データに含まれる売上単価で除することにより、前記売上データに含まれる前記売上数量を計算すること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る粗利計算装置は、前記制御部が、受注番号と当該受注番号で特定される受注明細における行番号とを組み合わせて、前記商品別取引識別データを生成する生成手段を更に備えること、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る粗利計算装置は、前記商品が、機械であること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る粗利計算方法は、制御部および記憶部を備える情報処理装置で実行される粗利計算方法であって、前記記憶部には、商品別に取引を識別するための商品別取引識別データと仕入単価とを含む仕入データと、前記商品別取引識別データと売上金額と売上数量とを含む売上データと、が格納されており、前記制御部で実行される、前記仕入データに含まれる前記仕入単価を、前記仕入データに含まれる前記商品別取引識別データと同じ前記商品別取引識別データを含む前記売上データに、売上原価金額の単価である売上原価単価としてセットする設定ステップと、前記設定ステップにより前記仕入単価が前記売上原価単価としてセットされた後の前記売上データを元に、前記売上データに含まれる前記売上金額から、前記売上データに含まれる前記売上数量に前記売上データに含まれる前記売上原価単価を乗じた金額を減じることにより、商品に関する個別取引単位での粗利を計算する計算ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0011】
また、本発明に係る粗利計算プログラムは、制御部および記憶部を備える情報処理装置に実行させるための粗利計算プログラムであって、前記記憶部には、商品別に取引を識別するための商品別取引識別データと仕入単価とを含む仕入データと、前記商品別取引識別データと売上金額と売上数量とを含む売上データと、が格納されており、前記制御部に実行させるための、前記仕入データに含まれる前記仕入単価を、前記仕入データに含まれる前記商品別取引識別データと同じ前記商品別取引識別データを含む前記売上データに、売上原価金額の単価である売上原価単価としてセットする設定ステップと、前記設定ステップにより前記仕入単価が前記売上原価単価としてセットされた後の前記売上データを元に、前記売上データに含まれる前記売上金額から、前記売上データに含まれる前記売上数量に前記売上データに含まれる前記売上原価単価を乗じた金額を減じることにより、商品に関する個別取引単位での粗利を計算する計算ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、仕入データと売上データとを商品別取引識別データによって紐付けることにより、前記仕入データに含まれる仕入単価を前記売上データに売上原価単価としてセットし、これにより、商品に関する個別取引単位での粗利を自動的に計算できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、粗利計算装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、受発注登録、仕入計上および売上計上という順番でデータ入力が行われる場合における、各データの構成例およびデータ処理の例を示す図である。
図3図3は、受発注登録、売上計上および仕入計上という順番でデータ入力が行われる場合における、各データの構成例およびデータ処理の例を示す図である。
図4図4は、商品の新規登録時の受注入力画面(上図)および受注明細入力画面(下図)の一例を示す図である。
図5図5は、商品の修正呼出時の受注入力画面(上図)および受注内訳入力画面(下図)の一例を示す図である。
図6図6は、各データの関連の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明に係る粗利計算装置、粗利計算方法および粗利計算プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0015】
[1.概要]
従来、売上原価は、在庫評価金額や標準原価金額に基づいて、手動計上で決定していたため、取引ごとの個別原価管理をすることは難しかった。取引ごとの個別原価管理を行うには、手動計上にて運用し、毎回、売上原価指定をすることが必要だった。
【0016】
そこで、本実施形態においては、受発注取引の際に、売上計上時の売上原価として同一受発注番号を有する仕入単価を自動セットすることにより、取引ごとの個別原価管理を行うことを可能とした。取引ごとの個別原価管理ができることにより、正確な粗利評価が可能となる。具体的には、本実施形態においては、取引番号管理機能を利用することにより、同一受発注伝票の売上データおよび仕入データを紐付けることができる(なお、受発注登録時は、取引番号として「受注No+行No」を自動セットし、倉出受注の場合は、原価紐付けができないため、マスタで設定した固定値をセットする)。これにより、売上計上に、自動的に、仕入単価を売上原価としてセットすることができる。
【0017】
本実施形態においては、個別取引単位での正確な粗利把握のため、受発注取引の際に、同一受発注番号による紐付けにより、仕入単価を売上原価単価としてセットする(なお、直送の場合は、評価単価に含まれないので考慮しない)。また、本実施形態においては、取引番号管理機能を利用し、同一受発注伝票の紐付けを行う。そして、本実施形態においては、全商品に対して取引番号による管理を行う。在庫評価算出の区分は、取引番号別かつ商品別で設定を行う。更に、本実施形態は、以下の1~7の特徴を有する。
【0018】
1.受発注登録時には、取引番号として「受注No+行No」を自動セットする。倉出受注の場合は、別途マスタで設定した固定値をセットする。全商品を取引番号管理する必要があることから、倉入在庫についても固定値をセットする。受発注取引における在庫および倉入在庫については、在庫一覧表を取引番号別で出力することにより、判別することができる。
【0019】
2.取引番号のセットタイミングとしては、明細登録画面で取引番号をオペレータが入力(手入力)する場合と、伝票取引時に取引番号が空の明細について取引番号を自動セットする場合(既に手入力済の場合は、取引番号は上書きされない)と、が存在する。
【0020】
3.受発注登録後に伝票の修正を行う場合には、入荷済伝票の取引番号については変更不可とする。受注明細の行Noが、明細行の追加や明細行の削除により変動する場合には、取引番号を自動セットする。
【0021】
4.取引番号の自動セットは、受注入力および発注入力のみの対応とする(売上入力での単独計上は考慮しない)。これは、受注入力および発注入力において取引番号セットを行えば、以降の処理については取引番号を考慮する必要がないからである。売上入力時には、計上済仕入データの仕入単価を売上原価単価としてセットする。
【0022】
5.仕入が未完了の状態で売上計上した場合、仕入単価が確定していないため、売上計上時に仕入単価を売上原価単価としてセットできない。このため、仕入未計上状態で売上計上した場合は、原価計算処理を実施するタイミングで売上原価の洗替処理を行う。
【0023】
6.全商品を取引番号管理することに、管理上の弊害はないかという問題が生ずる。この問題については、以下の対応により解消できる。すなわち、諸口在庫(在庫管理しない在庫)については、取引番号のセット機能はなしとする。また、得値および金利(売上金額=0、原価=あり)が発生した場合や、原価が変動する場合には、商品コードを変更する運用が必要となる。
【0024】
7.在庫の移動時には、取引番号を手動指定するものとする。以下、具体的な構成および動作について説明する。
【0025】
[2.構成]
本実施形態に係る粗利計算装置100の構成について、図1を用いて説明する。図1は、粗利計算装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【0026】
粗利計算装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、粗利計算装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0027】
粗利計算装置100は、図1に示すように、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。粗利計算装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0028】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、粗利計算装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、粗利計算装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、後述する記憶部106に格納されるデータは、サーバ200に格納されてもよい。
【0029】
入出力インターフェース部108には、入力装置112および出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114を、表示部としてのモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0030】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、およびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。
【0031】
記憶部106は、受注明細データ106aおよび受注詳細データ106bと、発注明細データ106cおよび発注詳細データ106dと、仕入データとしての仕入明細データ106eおよび仕入詳細データ106fと、売上データとしての売上明細データ106gおよび売上詳細データ106hと、を備えている。これらのうち、受注明細データ106a、受注詳細データ106b、発注明細データ106cおよび発注詳細データ106dは、任意の構成要素であり、記憶部106に含まれていても含まれていなくてもよい。
【0032】
本実施形態に係る粗利計算装置100は、粗利計算の対象となる商品が、高額なもの(例えば、機械)である場合、より効果が高い。これは、高額な同一商品を複数取引した場合に、各個別取引の粗利は高額となり、その結果、前記各個別取引の粗利に基づいて決定される営業担当の評価に大きな影響を与えるため、高額な商品の取引についての粗利ほど、個別取引単位で正確な値を求めたいという要請が強いという事情によるものである。なお、本実施形態において、複数取引とは、取引先が異なるという概念も含むし、取引先は同じだが何回目の取引かが異なるという概念も含む。
【0033】
以下、各データの構成例について、図2等を用いて詳細に説明する。図2は、受発注登録、仕入計上および売上計上という順番でデータ入力が行われる場合における、各データの構成例およびデータ処理の例を示す図である。
【0034】
受注明細データ106aは、図2に示すように、例えば、受注番号(受注No)、当該受注番号で特定される受注明細における行番号(受注行No)、発注番号(発注No)、商品識別データ(商品コード)、受注数量(数量)および受注金額等を含む。
【0035】
受注詳細データ106bは、図2に示すように、例えば、受注番号(受注No)、当該受注番号で特定される受注明細における行番号(受注行No)、詳細SEQ、商品識別データ(商品コード)、商品別取引識別データ(取引番号)および受注金額等を含む。
【0036】
商品別取引識別データ(取引番号)の性質について、図2を用いて説明する。商品別取引識別データ(取引番号)とは、商品別に取引を識別するためのデータである。例えば、図2の受注詳細データ106bに示すように、商品コード「SHO01」の商品および商品コード「SHO02」の商品に対しては、異なる取引番号が振られることにより、どの商品かを識別できる。また、図示していないが、同一商品であっても、異なる取引である場合、異なる取引番号が振られることにより、どの取引かを識別できる。
【0037】
商品別取引識別データ(取引番号)の生成について、図4を用いて説明する。図4は商品の新規登録時の受注入力画面(上図)および受注明細入力画面(下図)の一例を示す図である。商品の新規登録時には、取引区分=受発注で一明細を登録する。商品の新規登録時には、まだ取引番号は振られていないため、例えば、生成部102cによって、以下のようにして取引番号を生成することができる。すなわち、生成部102cは、図4の上図に示す商品の新規登録時の受注入力画面で指定される受注番号(受注No)と当該受注番号で特定される受注明細における行番号(受注行No)とを組み合わせて、商品別取引識別データ(取引番号)を生成する。例えば、受注NoがJU0001であり、受注行Noが001である場合、生成部102cは、これらの情報を組み合わせて、取引番号「JU0001-001」を生成する。なお、商品別取引識別データは、本段落で説明したように、受注Noと受注行Noとを組み合わせた取引番号のデータであることが好ましいが、商品別に取引を識別できさえすれば、いかなるデータであってもよい。このようにして、受発注登録時は、取引番号として「受注No+行No」が自動セットされる。
【0038】
商品別取引識別データ(取引番号)の修正について、図5を用いて説明する。図5は、商品の修正呼出時の受注入力画面(上図)および受注内訳入力画面(下図)の一例を示す図である。図5に四角で囲んだ取引番号に示すように、商品の登録データを呼び出すと、生成された取引番号として、「受注No+受注行No」がセットされている。ここで、受注行Noは、受注明細における行番号の追加および削除等により、変動する可能性がある。この際には、受注行Noの変動に伴い、取引番号は自動修正される。例えば、取引番号「JU0001-001」の商品について、受注行Noが001から002へ変動すると、取引番号は、「JU0001-002」に自動修正される。
【0039】
発注明細データ106cは、図2に示すように、例えば、発注番号(発注No)、当該発注番号で特定される発注明細における行番号(発注行No)、商品識別データ(商品コード)、発注数量(数量)、発注単価および発注金額等を含む。
【0040】
発注詳細データ106dは、図2に示すように、例えば、発注番号(発注No)、当該発注番号で特定される発注明細における行番号(発注行No)、詳細SEQ、商品識別データ(商品コード)、商品別取引識別データ(取引番号)、発注数量(数量)、発注単価および発注金額等を含む。ここで、受注明細データ106aと発注明細データ106cとは、発注Noを通して紐付いているため、受注詳細データ106bにおける取引番号は、発注詳細データ106dにおける取引番号として自動セットされる。
【0041】
以下で説明する仕入明細データ106eおよび仕入詳細データ106fの情報は、大部分が自動セットされてもよい。すなわち、オペレータが、発注明細データ106cおよび発注詳細データ106dから、仕入が済んだ商品の明細を画面上で(図示せず)選択すると、当該選択された明細の情報が引き継がれて、仕入明細データ106eおよび仕入詳細データ106fの情報として自動セットされる。
【0042】
仕入明細データ106eは、図2に示すように、例えば、仕入番号(仕入No)、当該仕入番号で特定される仕入明細における行番号(仕入行No)、発注番号(発注No)、当該発注番号で特定される発注明細における行番号(発注行No)、商品識別データ(商品コード)、仕入数量(数量)、仕入単価および仕入金額等を含む。これらのうち、仕入Noおよび仕入行No以外は、前段落で説明した方法により、発注明細データ106cおよび発注詳細データ106dから引き継がれて自動セットされた情報である。
【0043】
仕入詳細データ106fは、図2に示すように、例えば、仕入番号(仕入No)、当該仕入番号で特定される仕入明細における行番号(仕入行No)、詳細SEQ、発注番号(発注No)、当該発注番号で特定される発注明細における行番号(発注行No)、商品識別データ(商品コード)、商品別取引識別データ(取引番号)、仕入数量(数量)、仕入単価および仕入金額等を含む。これらのうち、仕入Noおよび仕入行No以外は、取引番号も含め、前々段落で説明した方法により、発注明細データ106cおよび発注詳細データ106dから引き継がれて自動セットされた情報である。このようにして、仕入計上時の取引番号として、発注情報に含まれる取引番号と同一の番号が自動セットされる。
【0044】
以下で説明する売上明細データ106gおよび売上詳細データ106hの情報は、大部分が自動セットされてもよい。すなわち、オペレータが、受注明細データ106aおよび受注詳細データ106bから、売り上げられた商品の明細を画面上で(図示せず)選択すると、当該選択された明細の情報が引き継がれて、売上明細データ106gおよび売上詳細データ106hとして自動セットされる。
【0045】
売上明細データ106gは、図2に示すように、例えば、売上番号(売上No)、当該売上番号で特定される売上明細における行番号(売上行No)、受注番号(受注No)、当該受注番号で特定される受注明細における行番号(受注行No)、商品識別データ(商品コード)、売上数量(数量)、売上金額、売上原価単価、売上原価金額および粗利金額等を含む。これらのうち、売上No、売上行No、売上原価単価、売上原価金額および粗利金額以外は、前段落で説明した方法により、受注明細データ106aおよび受注詳細データ106bから引き継がれて自動セットされた情報である。
【0046】
売上詳細データ106hは、図2に示すように、例えば、売上番号(売上No)、当該売上番号で特定される売上明細における行番号(売上行No)、受注番号(受注No)、当該受注番号で特定される受注明細における行番号(受注行No)、詳細SEQ、商品識別データ(商品コード)、商品別取引識別データ(取引番号)、売上金額および売上原価単価等を含む。これらのうち、売上No、売上行No、売上金額および売上原価単価以外は、取引番号も含め、前々段落で説明した方法により、受注明細データ106aおよび受注詳細データ106bから引き継がれて自動セットされた情報である。
【0047】
ここで、売上原価単価とは、売上原価金額の単価のことである。通常、売上原価単価は、仕入単価と等しい金額となるため、設定部102aは、仕入データに含まれる仕入単価を、売上データに売上原価単価として自動セットする(この処理の詳細は、以下の[3.処理の具体例]で説明する)。
【0048】
そして、計算部102bは、売上原価単価がセットされた後の売上データを元に、売上データの売上金額-(売上データの売上数量×売上データの売上原価単価)という計算式により、商品についての個別取引単位での粗利を計算する(この処理の詳細も、以下の[3.処理の具体例]で説明する)。
【0049】
このようにして、売上計上時の取引番号として、受注情報に含まれる取引番号と同一の番号が自動セットされることにより、仕入単価を売上原価単価として自動セットできるため、取引先ごとの個別原価管理が可能となる。その結果、取引先ごとの正確な粗利把握が可能となる。
【0050】
本実施形態における各データの構成例および各データの関連性は、ここまで説明したように図2に示すとおりであってもよいが、例えば、図6に示すとおりであってもよい。
【0051】
制御部102は、粗利計算装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0052】
制御部102は、機能概念的に、(1)前記仕入データに含まれる前記仕入単価を、前記仕入データに含まれる前記商品別取引識別データと同じ前記商品別取引識別データを含む前記売上データに、売上原価金額の単価である売上原価単価としてセットする設定手段としての設定部102aと、(2)前記設定手段により前記仕入単価が前記売上原価単価としてセットされた後の前記売上データを元に、前記売上データに含まれる前記売上金額から、前記売上データに含まれる前記売上数量に前記売上データに含まれる前記売上原価単価を乗じた金額を減じることにより、商品に関する個別取引単位での粗利を計算する計算手段としての計算部102bと、(3)受注番号と当該受注番号で特定される受注明細における行番号とを組み合わせて、前記商品別取引識別データを生成する生成手段としての生成部102cと、を備えている。これらのうち、生成部102cは、任意の構成要素であり、制御部102に含まれていても含まれていなくてもよい。なお、各部が実行する処理の詳細については、以下の[3.処理の具体例]で説明する。
【0053】
[3.処理の具体例]
以下、本実施形態に係る処理の具体例について説明する。
【0054】
[3-1.受発注登録、仕入計上および売上計上の順番でデータ入力が行われる場合の粗利計算]
最初に、受発注登録、仕入計上および売上計上の順番でデータ入力が行われる場合の粗利計算について、図2を用いて詳細に説明する。具体的には、図2の商品コード「SHO01」の商品に関する粗利金額400円をどのように算出できるかについて説明する。
【0055】
まず、設定部102aは、図2に示すように、商品コード「SHO01」の商品について、仕入詳細データ106fに含まれる仕入単価(300円)を、仕入詳細データ106fに含まれる取引番号(JU0001-001)と同じ取引番号を含む売上詳細データ106hに、売上原価単価300円としてセットする。ここで、売上明細データ106gと売上詳細データ106hとは、図2に示すように、売上No等によって紐付いているため、売上詳細データ106hに仕入単価が自動セットされると、売上明細データ106gにも仕入単価が自動セットされる。
【0056】
次に、計算部102bは、図2に示すように、設定部102aにより仕入単価(300円)が売上原価単価300円としてセットされた後の売上明細データ106gを元に、売上明細データ106gに含まれる売上金額(1,000円)から、売上明細データ106gに含まれる売上数量(2個)に売上明細データ106gに含まれる売上原価単価(300円)を乗じた金額を減じることにより、1,000円-(2個×300円)という計算をし、商品コード「SHO01」の商品の粗利を400円と算出する。
【0057】
ここで、売上明細データ106gに含まれる売上数量(2個)は、オペレータによって入力されてもよいが、以下のようにして、計算部102bが計算することにより求めてもよい。すなわち、計算部102bは、図2に示すように、売上明細データ106gに含まれる売上金額(1,000円)を、売上明細データ106gに含まれる売上単価(図示しないが、500円であるとする)で除することにより、1,000円/500円という計算をし、商品コード「SHO01」の売上数量を2個と算出してもよい。
【0058】
[3-2.受発注登録、売上計上および仕入計上の順番でデータ入力が行われる場合の粗利計算]
次に、受発注登録、売上計上および仕入計上の順番でデータ入力が行われる場合(仕入は未完了の状態で売上計上した場合)の粗利計算について、図3を用いて詳細に説明する。
【0059】
本例においては、売上計上時点で、仕入計上がまだされていない。このため、図3の「2.売上入力にて売上実績を計上」の売上詳細データ106hにハッチングで示すように、売上計上時の取引番号として、受注情報に含まれる取引番号と同一の番号が自動セットされるが、仕入未計上のため、売上原価単価としては0円がセットされる。
【0060】
そして、仕入計上が終了して、原価計算処理を実施するタイミングで、図3の原価計算処理後の売上明細データ106gに示すように、商品コード「SHO01」の商品についての粗利を400円と算出する。具体的な計算方法については、前記[3-1]の項目と同様であるため、説明を省略する。
【0061】
このように、原価計算処理を実施することで、取引番号の紐付き情報を元に売上原価情報が洗替されることにより、仕入単価を売上原価単価として自動セットできるため、取引先ごとの個別原価管理が可能となる。その結果、取引先ごとの正確な粗利把握が可能となる。
【0062】
以上、[3-1]および[3-2]で説明したように、本実施形態に係る粗利計算装置100によれば、仕入データと売上データとを商品別取引識別データ(取引番号)によって紐付けることにより、前記仕入データに含まれる仕入単価を前記売上データに売上原価単価としてセットし、これにより、商品に関する個別取引単位での粗利を自動的に計算できる。すなわち、本実施形態に係る粗利計算装置100によれば、商品別かつ取引別の粗利を算出することができるため、例えば、高額な同一商品(例えば、機械)が複数取引された際に、個別取引単位での正確な粗利を把握して営業担当の評価等に用いたいというニーズを満たすことができる。
【0063】
[4.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0064】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0065】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0066】
また、粗利計算装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0067】
例えば、粗利計算装置100が備える処理機能、特に制御部102にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて粗利計算装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0068】
また、このコンピュータプログラムは、粗利計算装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0069】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム商品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。したがって、本明細書で説明したような処理又は処理方法を実行するためのプログラムを格納した記録媒体もまた本発明を構成することとなる。
【0070】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0071】
記憶部106に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0072】
また、粗利計算装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、粗利計算装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0073】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明は、受発注取引を行っているあらゆる業界および業種において有用であるが、特に、機械のような高額な商品を取引の対象とする業界において極めて有用である。
【符号の説明】
【0075】
100 粗利計算装置
102 制御部
102a 設定部
102b 計算部
102c 生成部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 受注明細データ
106b 受注詳細データ
106c 発注明細データ
106d 発注詳細データ
106e 仕入明細データ
106f 仕入詳細データ
106g 売上明細データ
106h 売上詳細データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6