(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク用ビデオ負荷均衡システム
(51)【国際特許分類】
H04N 21/218 20110101AFI20220217BHJP
H04N 21/24 20110101ALI20220217BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
H04N21/218
H04N21/24
G06F13/00
(21)【出願番号】P 2019506485
(86)(22)【出願日】2017-06-21
(86)【国際出願番号】 US2017038530
(87)【国際公開番号】W WO2018034732
(87)【国際公開日】2018-02-22
【審査請求日】2020-04-17
(32)【優先日】2016-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519038622
【氏名又は名称】アヴァシュア, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100096758
【氏名又は名称】高橋 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100114845
【氏名又は名称】高橋 雅和
(74)【代理人】
【識別番号】100148781
【氏名又は名称】高橋 友和
(72)【発明者】
【氏名】キセル, リアン
(72)【発明者】
【氏名】メインケ, ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】エンシンク, ブライアン ジョン
【審査官】松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-260059(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0297121(US,A1)
【文献】森側 真一,WWWシステムはなぜ遅いのか? ボトルネックを知り高速化する技法,日経オープンシステム ,日本,日経BP社 ,2000年04月15日,第85号 ,pp.104-108
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F13/00
G08B13/00-15/02
H04N7/10
7/14-7/173
7/20-7/56
21/00-21/858
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバがホスティングする複数のビデオフィードをライブストリーミングする方法であって、
複数の自己モニタサーバにより画定されるサーバウェブを画定するステップであって、前記サーバウェブの各自己モニタサーバは、前記サーバウェブの残りの各サーバと通信状態にあり、各自己モニタサーバは、前記それぞれの自己モニタサーバの少なくとも1つの付随する性能基準をモニタし、各自己モニタサーバは、前記サーバウェブの残りの各サーバに前記付随する性能基準を伝達するステップと、
潜在的なホスティングサーバを決定するステップであって、前記サーバウェブの前記自己モニタサーバは、付随する各性能基準を評価して、前記潜在的なホスティングサーバに付随する第1の性能基準を画定し、前記残りの自己モニタサーバの残りの各性能基準は、ある範囲の第2の性能基準を集合的に画定するステップと、
複数の潜在的な顧客端末を識別するステップと、
複数の画像取込機器を識別するステップと、
前記複数の潜在的な顧客端末の中の要求している顧客端末から前記サーバウェブへビデオリクエストを引き渡すステップであって、前記ビデオリクエストは、
ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークのホスティングサーバを介して、前記要求している顧客端末と通信状態になるべき、前記複数の画像取込機器の中の要求された画像取込機器を識別するステップと、
前記潜在的なホスティングサーバを、前記要求された画像取込機器および前記要求している顧客端末と通信状態にするステップであって、前記潜在的なホスティングサーバは、能動ホスティングサーバを画定し、前記能動ホスティングサーバは、前記能動ホスティングサーバを介して、前記要求された画像取込機器を前記要求している顧客端末と通信状態にするステップと、
更新された潜在的なホスティングサーバを再決定するステップであって、前記サーバウェブの前記能動ホスティングサーバおよび前記残りの自己モニタサーバは、更新された、付随する性能基準を前記サーバウェブの他の各自己モニタサーバに伝達して、更新された第1の付随する性能基準および更新されたある範囲の第2の付随する性能基準を再び画定するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記サーバウェブは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを画定する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記能動ホスティングサーバを介して、前記要求された画像取込機器と通信状態にある前記要求している顧客端末からビデオ終了リクエストを受信するステップであって、前記終了リクエストは、前記要求している顧客端末と前記要求された画像取込機器の間の前記通信を選択的に終了することに関係があるステップと、
前記サーバがホスティングするライブ・ビデオ・フィードを停止するステップと、
前記サーバウェブ内の自己モニタサーバごとに、前記付随する性能基準を再決定するステップと、
前記更新された潜在的なホスティングサーバを再決定するステップであって、前記サーバウェブの前記能動ホスティングサーバおよび前記残りの自己モニタサーバは、更新された、付随する性能基準を前記サーバウェブの他の各自己モニタサーバに伝達して、更新された第1の付随する性能基準および更新されたある範囲の第2の付随する性能基準を再び画定するステップと
をさらに備える、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記自己モニタサーバの1つが、少なくとも1つの要求された画像取込機器に関連する前記能動ホスティングサーバを画定し、さらにまた、前記付随する性能基準に関して、前記残りの自己モニタサーバへの外向きの通信が少なくとも1つ存在しないことにより特徴づけられる故障モードを画定するとき、
前記故障モードを画定する前記自己モニタサーバから、前記故障モードになく、さらにまた前記第1の付随する性能基準を画定する自己モニタサーバへ、前記能動ホスティングサーバを再び画定するステップ
をさらに備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にマルチサーバのサーバ・ネットワークを介してビデオをライブストリーミングするためのシステムに関し、より具体的には、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを介して画像取込機器から顧客端末へビデオをライブストリーミングするためにピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを利用するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビデオ監視を使用することは、医療産業を含む多くの産業で実現されている。患者および医療提供者をモニタすることは、適切な医療標準の実行を促進するのに役立つ可能性がある。患者をモニタすることに伴う難題には、医療情報を許可なく共有するのを防止する、医療に関するさまざまな法律が含まれる可能性がある。したがって、そのようなライブ・ビデオ・フィードは、記録されることなくサーバを通して転送されなければならない。
【発明の概要】
【0003】
本発明の一様態によれば、ライブ・フィード・ビデオ均衡システムは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを画定するために通信状態になった複数のサーバを含む。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの各サーバは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの残りのサーバの各々と通信状態になる。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの各サーバは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの専用サーバの少なくとも1つの付随する性能基準をモニタするモニタサーバを画定する。各モニタサーバは、専用サーバの付随するホスティング容量を画定し、付随するホスティング容量は、少なくとも1つの付随する性能基準に基づく。各モニタサーバは、ホスティング容量が所定の時間間隔で残りのサーバに伝達されるように、残りのサーバに専用サーバの付随するホスティング容量を伝達する。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの複数のサーバは、モニタサーバのすべてから伝達された付随するホスティング容量を協同的に評価して、潜在的なホスティングサーバを決定する。潜在的なホスティングサーバは、第1のホスティング容量を有し、残りのサーバは、ある範囲の第2のホスティング容量を有する。第1のホスティング容量は、ある範囲の第2のホスティング容量の中の付随するホスティング容量のいずれよりも大きい。潜在的なホスティングサーバは、顧客端末からのライブ・ビデオ・フィードのリクエストに応答して、ライブ・ビデオ・フィードを配信する画像取込機器と通信状態になる。画像取込機器を潜在的なホスティングサーバと選択的通信状態にして、顧客端末にライブ・ビデオ・フィードを配信するようにホスティングサーバを適合させて、能動ホスティングサーバを画定する。
【0004】
本発明の別の様態によれば、サーバがホスティングする複数のビデオフィードをライブストリーミングするための方法は、複数の潜在的な顧客端末を識別するステップと、複数の画像取込機器を識別するステップと、複数のサーバを連結して、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを画定するステップとを含み、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの各サーバは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの残りの各サーバと通信状態にある。複数のサーバのサーバごとに、付随するホスティング容量を決定し、各サーバは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク内部の1つの付随する被モニタサーバの少なくとも1つの性能基準をモニタするように動作するモニタサーバを画定する。各モニタサーバは、付随する被モニタサーバの少なくとも1つの性能基準に基づき、付随する被モニタサーバのために、付随するホスティング容量を指定し、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの各被モニタサーバの付随するホスティング容量は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの残りの各サーバに伝達される。複数の潜在的な顧客端末の中の要求している顧客端末からピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークへビデオリクエストが引き渡され、ビデオリクエストは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークのホスティングサーバを介して、要求している顧客端末と通信状態になるべき、複数の画像取込機器の中の要求された画像取込機器を識別する。ホスティングサーバが識別され、ホスティングサーバは、第1の付随するホスティング容量を有するサーバとして画定され、残りのサーバは、ある範囲の第2の付随するホスティング容量を有するとして画定され、第1の付随するホスティング容量は、ある範囲の第2の付随するホスティング容量の中の付随するホスティング容量のいずれよりも大きい。要求された画像取込機器は、ホスティングサーバと通信状態になり、ホスティングサーバは、要求している顧客端末と通信状態になって、要求された画像取込機器から要求している顧客端末へライブ・ビデオ・フィードを配信する。
【0005】
本発明の別の様態によれば、サーバがホスティングする複数のビデオフィードをライブストリーミングするための方法は、複数の自己モニタサーバにより画定されるサーバウェブを画定するステップを含み、サーバウェブの各自己モニタサーバは、サーバウェブの残りの各サーバと通信状態にある。各自己モニタサーバは、それぞれの自己モニタサーバの少なくとも1つの付随する性能基準をモニタし、各自己モニタサーバは、付随する性能基準をサーバウェブの残りの各サーバに伝達する。潜在的なホスティングサーバが決定され、サーバウェブの自己モニタサーバは、付随する各性能基準を評価して、潜在的なホスティングサーバに付随する第1の性能基準を画定し、残りの自己モニタサーバの残りの各性能基準は、ある範囲の第2の性能基準を集合的に画定する。複数の潜在的な顧客端末を識別する。複数の画像取込機器を識別する。複数の潜在的な顧客端末の中の要求している顧客端末からのビデオリクエストを、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークに引き渡し、ビデオリクエストは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークのホスティングサーバを介して、要求している顧客端末と通信状態になるべき、複数の画像取込機器の中の要求された画像取込機器を識別する。潜在的なホスティングサーバは、要求された画像取込機器および要求している顧客端末と通信状態になり、能動ホスティングサーバを介して、要求された画像取込機器を、要求している顧客端末と通信状態にする能動ホスティングサーバを画定する。更新された潜在的なホスティングサーバを再決定し、能動ホスティングサーバ、およびサーバウェブの残りの自己モニタサーバは、サーバウェブの他の各自己モニタサーバに、更新された付随する性能基準を伝達して、更新された第1の付随する性能基準、および更新されたある範囲の第2の付随する性能基準を再び画定する。
【0006】
以下の明細、特許請求の範囲、および添付図面を細かく調べると、本発明のこれらおよび他の様態、目的、および特徴が当業者に理解され、認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】画像取込機器から顧客端末へライブ・ビデオ・フィードを配信するためのピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの一様態を組み入れる医療環境の概略の透視図である。
【
図2】複数の画像取込機器および複数の顧客端末と協力して動作するピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの一様態を例示する概略図である。
【
図3】
図2のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを例証し、顧客端末からライブ・ビデオ・フィードのリクエストが発生することを示す略図である。
【
図4】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークのさまざまなサーバの間で潜在的なホスティングサーバの評価が発生することを示す、
図3のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを例示する略図である。
【
図5】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの複数のサーバの中から潜在的なホスティングサーバを選択することを示す、
図4のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを例示する略図である。
【
図6】要求されたライブ・ビデオ・フィードを能動ホスティングサーバに指定した後、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの潜在的なホスティングサーバを再評価することを示す、
図5のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを例示する略図である。
【
図7】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの少なくとも1つのサーバの故障モードを例示する、
図2のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの略図である。
【
図8】故障モードを画定しない、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークのサーバの再評価を例示する、
図7のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの略図である。
【
図9】オフラインのサーバをピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの中に再び挿入した後の、ライブ・ビデオ・フィードの再割当てを例示する、
図8のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの略図である。
【
図10】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークに送信された、ライブ・ビデオ・フィードを停止する終了リクエストを例示する、
図9のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの略図である。
【
図11】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの均衡動作の実行を例示する、
図10のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークの略図である。
【
図12】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを使用して、サーバがホスティングする複数のビデオフィードをライブストリーミングするための方法を例示する流れ図である。
【
図13】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを使用して、サーバがホスティングする複数のビデオフィードをライブストリーミングするための方法を例示する流れ図である。
【
図14】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを使用して、サーバがホスティングする複数のビデオフィードをライブストリーミングするための、
図13に例示する方法をさらに例示する流れ図である。
【
図15】ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークのサーバの1つが故障モードにある間、サーバがホスティングする複数のビデオフィードをライブストリーミングするための方法を示す概略の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書で記述するために、用語「上部」、「下部」、「右」、「左」、「後部」、「前部」、「垂直」、「水平」、およびこれらの派生語は、
図1の向きに合わせるように本発明に関係づけられるものとする。しかしながら、本発明は、それとは反対に明示的に指定する場合を除き、さまざまな代わりの向きを仮定してもよいことを理解されたい。添付図面で示し、以下の明細で記述する具体的な機器および処理は、添付の特許請求の範囲で規定する本発明の概念の単なる代表的実施形態であることもまた理解されたい。したがって、本明細書で開示する実施形態に関係がある具体的な寸法および他の物理的特性は、特許請求の範囲で、他の方法で明示的に記述されない限り、限定していると考えるべきではない。
【0009】
図1~
図6に示すように、参照番号10は、一般に1つまたは複数のライブ・ビデオ・フィード14を1つまたは複数の顧客端末16と通信状態にするように適合された複数のサーバ12を収容できるピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワークを指す。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を使用することにより、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部でライブ・ビデオ・フィード14の一部分を記録することなく、ライブ・ビデオ・フィード14を顧客端末16と通信状態にするように適合させることができる。さまざまな実施形態によれば、顧客端末16に複数のライブ・ビデオ・フィード14を配信するためのライブ・ビデオ・フィード均衡システム18は、互いに通信状態になってピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を画定する複数のサーバ12を含む。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の各サーバ12は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ42の各々と通信状態になることが企図される。このようにして、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の任意の1つのサーバ12は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ42の各々と通信状態でいることができる。したがって、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、階層サーバ・ネットワークで通常見いだされるような「マスタ」サーバおよび「スレーブ」サーバをまったく収容しない。
【0010】
図1~
図6を再び参照すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の内部で、各サーバ12は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の専用サーバ34の少なくとも1つの付随する性能基準32をモニタするサーバ30を画定する。各モニタサーバ30は、専用サーバ34の付随するホスティング容量36を画定することができる。専用サーバ34の付随するホスティング容量36は、モニタサーバ30が評価した少なくとも1つの付随する性能基準32に基づくことが企図される。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の各モニタサーバ30は、外向きの通信を通して残りのサーバ42にそれぞれの専用サーバ34の付随するホスティング容量36を伝達する。このようにして、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の各サーバ12の付随するホスティング容量は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ42に所定の時間間隔で伝達される。したがって、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の各サーバ12は、モニタサーバ30と専用サーバ34の両方を画定する。したがって、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のモニタサーバ30は、1つの専用サーバ34だけをモニタして、少なくとも1つの付随する性能基準32を評価して、1つのそれぞれの専用サーバ34の付随するホスティング容量36に到達するように適合される。
【0011】
モニタサーバ30が、それぞれの専用サーバ34の付随するホスティング容量36を評価すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の複数のサーバ12は、モニタサーバ30のすべてから得られる、伝達された付随するホスティング容量を協同的に評価して、潜在的なホスティングサーバ38を決定する。潜在的なホスティングサーバ38は、第1のホスティング容量40を有するとして画定され、残りのサーバ42は、ある範囲の第2のホスティング容量44を有するとして画定される。第1のホスティング容量40は、ある範囲の第2のホスティング容量44の中の画定された付随するホスティング容量のいずれよりも大きい。別の言い方をすれば、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の複数のサーバ12は、伝達された付随するホスティング容量を協同的に評価して、それぞれの専用サーバ34のどれが、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ42の付随するホスティング容量よりも大きな付随するホスティング容量36を有するかを判断する。潜在的なホスティングサーバ38は、顧客端末16からの、ライブ・ビデオ・フィード14のホスティングリクエスト46に応答して、要求されたライブ・ビデオ・フィード14を配信する画像取込機器48と通信状態になる。潜在的なホスティングサーバ38は、リクエストに応答して、顧客端末16にライブ・ビデオ・フィード14を配信するために、画像取込機器48を潜在的なホスティングサーバ38と選択的通信状態にする。要求された画像取込機器52と要求された顧客端末16の間でこのように通信することにより、潜在的なホスティングサーバ38は次に、要求された画像取込機器52に対してピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の能動ホスティングサーバ50を画定する。
【0012】
さまざまな実施形態によれば、ライブ・ビデオ・フィード14は、画像取込機器48が取り込んだ、さまざまなタイプのビデオ情報およびオーディオ情報を含むことができる。そのようなビデオ情報およびオーディオ情報は、熱画像化、クローズドキャプション、ならびに他のビデオ情報およびオーディオ情報を含むことができるが、これらに限定されない。ライブ・ビデオ・フィードはまた、モニタされている特定の患者84に関するある種の状態または識別情報を含んでもよい。そのような情報は、健康関連の情報(心拍数、血圧、病気特有の情報など)、年齢、患者84の主要な言語、およびライブ・ビデオ・フィード14の中に含む、または埋め込むことができる、他の類似の情報を含んでもよい。
【0013】
図1~
図6を再び参照すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のモニタサーバ30は、自己モニタサーバ60となるように適合され、その結果、モニタサーバ30およびモニタされているそれぞれの専用サーバ34は、同一物であることが企図される。このようにして、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の各サーバ12は、それ自体の付随する性能基準32をモニタし、この付随する性能基準32を評価して、自己モニタサーバ60の付随するホスティング容量36に到達する自己モニタサーバ60である。次いで、この情報は、各自己モニタサーバ60から、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ42の各々へ伝達される。少なくとも1つの付随する性能基準32は、中央処理装置の利用、ランダム・アクセス・メモリの利用、ネットワーク帯域幅の利用、ネットワーク利用割合、メモリ利用割合、残っているデータ容量、および他の類似の基準を含むことができるが、これらに限定されないことが企図される。これらの基準の各々を、プラス面で(すなわち、どれだけの容量が利用できるか)またはマイナス面で(すなわち、どれだけの容量が使用されたか)を評価することができることもまた企図される。これらの付随する性能基準32を使用することにより、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の自己モニタサーバ60の各々は、さまざまな付随するライブ・ビデオ・フィード14を配信するさまざまな画像取込機器48に対して、さまざまな顧客端末16によりさまざまなホスティングリクエスト46が行われたとき、自己モニタサーバ60の各々の間でライブ・ビデオ・フィード14のホスティングを均衡させることができるようになる。以下でより完全に論ずるように、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10へ顧客端末16からの各ホスティングリクエスト46が行われたとき、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、自己評価を実行して、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のどのサーバ12が、1つまたは複数の画像取込機器48からの新しいライブ・ビデオ・フィード14を取り扱うために最も望ましい装備をしているかを判断することができる。同様に、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、自己評価を周期的に実行して、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のさまざまなサーバ12が経済的な手法で利用されているかどうかを判断し、必要に応じて、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のサーバ12がホスティングしているさまざまなライブ・ビデオ・フィード14に対して均衡動作70を実行することができる。
【0014】
図2~
図6および
図11を再び参照すると、画像取込機器48は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10とそれぞれ選択的通信状態にある複数の画像取込機器48の1つであることが企図される。複数の画像取込機器48の各画像取込機器48は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の任意の1つのサーバ12と通信状態でホスティングされる、または通信状態になることができることが企図される。したがって、特定の画像取込機器48のためのホスティング機能を、1つのサーバ12から残りのサーバ42の1つへ移すことができ、その場合、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10が実行するさまざまな評価および均衡動作70に基づき、そのような移動を実行する必要があると判断される。顧客端末16は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10とそれぞれ選択的通信状態にある複数の顧客端末16の1つとすることができる。顧客端末16の場合、各顧客端末16は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の任意の1つまたは複数のサーバ12と選択的通信状態にある。任意の1つの顧客端末16は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のサーバ12を介して特定の顧客端末16にライブストリーミングされているライブ・ビデオ・フィード14の数に応じて、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の、サーバ12の任意の組合せ、またはサーバ12のすべてと通信状態にあることができることが企図される。
【0015】
顧客端末16は、付随する画像取込機器48のさまざまなライブ・ビデオ・フィード14を表示する、プロセッサ駆動モニタ80として特徴づけられてもよい。ある種の状況では、表示されたライブ・ビデオ・フィード14を有するモニタ80を観察する仕事を、人82に課してもよい。この人82は、典型的には患者84が患者84の病室88で自分のベッド86にいるかどうか確認しようと試みる。患者84がベッド86から出ようと試みる場合、そうすることが許可されていないとき、その患者84に関するライブ・ビデオ・フィード14を見ている人82は、補助を提供するために、患者84の近くにいる医療スタッフ90に警報を発することができる。画像取込機器48は、標準的ビデオカメラだけではなく、運動センサ、マイクロホン、スピーカ、暗視能力、およびピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を介して患者84をモニタして顧客端末16にライブ・ビデオ・フィード14を提供するための他の通信装置も含むことができる。
【0016】
次に
図2~
図6および
図11を参照すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、それぞれの画像取込機器48から得られる1つまたは複数のライブ・ビデオ・フィード14のためのホスティング能力を提供するように適合される。各サーバ12の付随する総ホスティング容量100は、特定のサーバ12が任意の特定の時点で取り扱うことができるホスティングされたフィード102のある種の数に一致する可能性があることが企図される。限定としてではなく例として、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の第1のサーバが、3つのホスティングされたフィード102までの総ホスティング容量100を備えることができてもよい。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の第2のサーバ106が、4つのホスティングされたフィード102を備えることができてもよく、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の第3のサーバ108が、5つのホスティングされたフィード102を備えることができてもよく、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の第4のサーバ110が、2つのホスティングされたフィード102を備えてもよい。本明細書に列挙した各サーバ12の総ホスティング容量100は、本質的に代表的なものであり、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のサーバ12は、実際には多数のホスティングされたフィード102をホスティングすることができてもよいことを理解されたい。ホスティングされたフィード102の正確な数は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の特定のサーバ12の構成に応じて変わる可能性がある。
【0017】
上記で論じたように、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の動作中、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の各サーバ12は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ42に、自己モニタサーバ60の付随する性能基準32および/または付随するホスティング容量36のうち少なくとも一方を連続して、または周期的に伝達する。したがって、任意のある時点で、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のサーバ12は、潜在的なホスティングサーバ38を協同的に決定し、その結果、顧客端末16からホスティングリクエスト46を受信したとき、潜在的なホスティングサーバ38は、特定のライブ・ビデオ・フィード14のための能動ホスティングサーバ50の役割を果たす準備ができている。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を実行する間ずっと、さまざまな顧客端末16が、付随する画像取込機器48から得られる特定のライブ・ビデオ・フィード14のホスティングリクエスト46を行うことができる。また、特定の画像取込機器48のためのライブ・ビデオ・フィード14を停止する修了リクエスト120を受信してもよい。これらのホスティングリクエスト46および終了リクエスト120を受信したとき、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、別の評価または均衡動作70を実行して、各自己モニタサーバ60のホスティング能力を再評価して、任意の特定の時点で潜在的なホスティングサーバ38を決定する。各ホスティングリクエスト46および終了リクエスト120を受信したとき、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のサーバ12の付随する性能基準32の評価に基づき、潜在的なホスティングサーバ38の識別を、一方のサーバ12から別のサーバ12に変更することができる。
【0018】
限定としてではなく例として
図2~
図6および
図11を再び参照すると、
図2および
図3に例示するピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を構成する自己モニタタイプの第1のサーバ104、第2のサーバ106、第3のサーバ108、および第4のサーバ110を示す。例示するピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、画像取込機器48(A~Jのラベル付き)が、自己モニタの種類とすることができる第1~第4のサーバ104、106、108、110のうち1つにより現在ホスティングされていることを示す。さらにまた、これらのサーバ12の各々は、複数の顧客端末16のうち少なくとも1つの顧客端末16と通信状態にある。顧客端末16の1つから、画像取込機器48(L)に付随するライブ・ビデオ・フィード14のホスティングリクエスト46が、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10に送信されたとき、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、自己評価または均衡動作70を行って、潜在的なホスティングサーバ38を決定する。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10が、潜在的なホスティングサーバ38をすでに決定しているように、ホスティングリクエスト46が到着する前に、自己評価均衡動作70を行っていてもよいことが企図される。画像取込機器48(L)のホスティングリクエスト46が、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10に送信されたとき、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の第3のサーバ108が、その時点で潜在的なホスティングサーバ38であると判断する。この判断は、第3のホスティングサーバ108が、図に例示するように、第1~第4の自己モニタサーバ104、106、108、110のうち最も大きな付随するホスティング容量36を有するという事実に基づき行われてもよい。このことを、サーバ12ごとの総ホスティング容量100に関係する、付随するホスティング容量36として表現することができる。次いで、第3のサーバ108は、画像取込機器48(L)だけではなく、画像取込機器48(L)に関連するホスティングリクエスト46を送信した顧客端末16の両方と通信状態になる。このようにして、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の第3のサーバ108は、画像取込機器48(L)に関連する能動ホスティングサーバ50になった。画像取込機器48(L)を能動ホスティングサーバ50に指定した後、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、別の自己評価均衡動作70を実行して、別のホスティングリクエスト46が発生した場合、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のどのサーバ12が潜在的なホスティングサーバ38になるかを再び画定してもよい。
【0019】
ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10が1つまたは複数の終了リクエスト120を受信する、
図2~
図6、
図10、および
図11を再び参照すると、特定のサーバ12が、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ12よりもはるかに大きい、またははるかに小さい、付随するホスティング容量36を託されてもよい。そのような条件では、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の周期的自己評価均衡動作70は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のサーバ12によりホスティングされたフィード102の再均衡をもたらす場合がある。詳細には、ホスティングされたフィード102の負荷をかけられた、サーバ12の1つは、はるかに高い、付随するホスティング容量36を有するサーバ12にこれらのホスティングされたフィード102の1つを移してもよい。この均衡機能は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のさまざまなサーバ12が、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ12に比べて過度な負担をかけられないことを確実にするのに役立つ可能性がある。
【0020】
ホスティングされたフィード102を1つのサーバ12から残りのサーバ12の1つへ移行することは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10自体により実行することができることが企図される。このようにして、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のさまざまなサーバ12は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を実行する間、各均衡動作70を開始し、各ホスティングリクエスト46および終了リクエスト120を受信し、さまざまな計算動作を実行する協同プロセッサ130の役割を果たすことができる。
【0021】
さまざまな実施形態によれば、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のさまざまな自己モニタサーバ60は、単一の物理的位置に配置されることは必ずしもないことが企図される。さまざまサーバ12を、2つ以上の異なる、および/または別個の地理的位置に位置決めすることができることが企図され、さまざまなネットワーク接続、クラウドコンピューティング接続、および他の類似のデータ接続を介してさまざまなサーバ12を通信状態にする。その上、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の各サーバ12を、それぞれの画像取込機器48から得られるさまざまなライブ・ビデオ・フィード14のホスティングだけに限定することができる。そのような一実施形態では、サーバ12は、ライブ・ビデオ・フィード14の記録またはバッファリングをまったく行っておらず、各サーバ12は、画像取込機器48が1つまたは複数の顧客端末16と通信状態になることができる電線管またはゲート制御された通路の役割を果たす。記録および/または「バッファリング」の機能を顧客端末16で実行してもよいこともまた企図される。バッファリングおよび/または記録をピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の1つまたは複数のサーバ12が行ってもよいこともまた企図される。そのようなバッファリングおよび記録の機能を、付随する画像取込機器48と通信状態にある能動ホスティングサーバ50の役割を果たす自己モニタサーバ60上で直接備えることができる。バッファリングおよび/または記録の機能のために、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10と通信状態にある別個のデータ記録機器を利用することができることもまた企図される。バッファリングされた、および/または記録されたデータを、顧客端末16の任意の1つまたは複数が利用できるようにすることができる。能動ホスティングサーバ50がバッファリングおよび/または記録の機能を実行するさまざまな実施形態では、均衡動作70の結果として、ホスティング指定の変化に応答して、バッファリングされた、および/または記録されたデータを、異なる自己モニタサーバ60に移すことができる。
【0022】
次に、
図2~
図11を参照すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の1つまたは複数の自己モニタサーバ60が、故障モード140に遭遇する場合があることが企図される。均衡動作70を実行することに応答して、サーバ12の任意の1つまたは複数から残りのサーバ12への伝達が存在しないことにより、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の故障モード140を画定することができる。残りのサーバ12が伝達をまったく受信しないとき、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のサーバ12すべての均衡動作70を完全に実行することができない。そのような故障モード140では、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ12は、故障モード140応答を開始して、故障モード140に遭遇しているサーバ12またはオフラインのサーバ142により現在ホスティングされているホスティングされたフィード102を再配分してもよいことが企図される。故障モード140では、残りのサーバ12は、オフラインのサーバ142を含めることなく均衡動作70を実行する。残りのサーバ12は、残りのサーバ12の付随するホスティング容量36を評価することにより、残りのサーバ12に関連する潜在的なホスティングサーバ38を決定する。次いで、オフラインのサーバ142によりホスティングされたフィード102を潜在的なホスティングサーバ38に自動的に移して、再配分されたホスティングされたフィード102に関連する能動ホスティングサーバ50を画定する。この処理は、オフラインのサーバ142がホスティングしている、ホスティングされたフィード102ごとに繰り返され、オフラインのサーバ142によりホスティングされたフィードのすべてを再配分して、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りのサーバ12の間でホスティングサーバ50を活動化するまで繰り返される。故障モード140の開始時、オフラインのサーバ142およびピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10上で保守を実行することができるように、サービスモジュール152またはサービス提供者に故障信号150を送信してもよい。オフラインのサーバ142がオンライン戻ったとき、次いでサーバ12をピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の中に再び挿入し、かつてはオフラインであったサーバ142がピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の中に再び挿入された後、均衡動作70を再び実行して、システムを再び均衡させる。この故障モード140は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部で故障が発生した場合、顧客端末16が遭遇するホスティングされたライブ・ビデオ・フィード14のダウンタイムの長さを最小にするために開始される。
【0023】
従来のシステムでは、階層サーバネットワークのサーバ12の1つで発生した故障は、故障したサーバ12からオンラインのサーバへビデオフィード14を手作業で移すことを余儀なくさせる可能性がある。この動作は、かなり長い時間がかかる可能性がある。この時間は、特定の患者84が24時間体制のモニタを必要とする場合、決定的に重要になる可能性がある。
【0024】
故障モード140が発生した場合、
図7~
図9に例示するように、さまざまな画像取込機器48から得られるある種のライブ・ビデオ・フィード14に優先レベルを指定することができることが企図される。高いレベルのモニタを必要とする場合がある患者84をモニタするために使用する画像取込機器48に、高い優先度を付与することができる。モニタをほとんど必要としない、またはモニタされていないときのリスクがより低い医療患者84に、より低い優先度の画像取込機器48を指定してもよい。故障モード140が発生した場合、オフラインのサーバ142から残りのサーバ12の中の新しい潜在的なホスティングサーバ38へ、より低い優先度の画像取込機器48の前に、より高い優先度の画像取込機器48を移してもよい。このようにして、画像取込機器48ごとのダウンタイムの長さを、高い優先度の画像取込機器48に関して最小に保つことができる。それほど長い時間がたたないうちに、より高い優先度の画像取込機器48に次いで、より低い優先度の画像取込機器48を移してもよい。各画像取込機器48に指定された優先度レベルは、特定の患者84をモニタしている医療専門家により評価されてもよいことが企図される。特定の患者84に関する出来事の履歴もまた、それぞれのビデオモニタ機器に関する特定の優先度の評価の中に入れることができる。一例として、ベッド86に入ったままでいるように指示されたとき、ベッド86から頻繁に出ようとする患者84は、そうするように指示されたとき、ベッド86から出ようとする出来事がほとんどない、またはまったくない患者84よりも高い優先度レベルを必要としてもよい。
【0025】
次に、ライブ・ビデオ・フィード14をホスティングするための均衡システム18のさまざまな実施形態および様態について記述してきた
図1~
図12を参照すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を使用して、サーバがホスティングする複数のライブ・ビデオ・フィード14をライブストリーミングするための方法400が開示されている。方法400によれば、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、複数の潜在的な顧客端末16を識別する(ステップ402)。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を利用するために必要な有料サービスまたは手数料サービスにより、潜在的な顧客端末16を表すことができる。潜在的な顧客端末16を識別すると、これらの潜在的な顧客端末16の各々は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の1つまたは複数のサーバ12と選択的通信状態になる。特定の顧客端末16の識別を、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の動作中のさまざまな時点に行うことができる。識別ステップ402を、ホスティングリクエストに応答して行うことができ、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を伴う会員制有料サービス、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の少なくとも1つのサーバ12との接続、これらの組合せ、およびピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の動作中に行われてもよい他の類似の事象を活動化することが企図される。また、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、複数の画像取込機器48を識別する(ステップ404)。病院、医療設備、養護ホーム、ホスピス提供者、および他の類似する医療提供者などの、さまざまな医療提供者が、さまざまな画像取込機器48を所有する、または動作させることができる。上記で論じたように、複数のサーバ12を連結して、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を画定する(ステップ406)。この場合も、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の各サーバ12は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りの各サーバ12と通信状態にある。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の複数のサーバ12のサーバ12ごとの付随するホスティング容量36を決定する(ステップ408)。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の各サーバ12は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部の1つの付随する被モニタサーバまたは専用サーバ34の少なくとも一方の性能基準32をモニタするように動作するモニタサーバ30を画定する。したがって、各モニタサーバ30は、少なくとも1つの性能基準32に基づき、付随する専用サーバ34のために、付随するホスティング容量36を指定する。次いで、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の付随する各専用サーバ34の付随するホスティング容量36を、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の残りの各サーバ12に伝達する。上記で論じたように、この場合、ホスティング容量36を決定するこのステップ408を、連続して、周期的に、ホスティングリクエスト46もしくは終了リクエスト120に応答して、故障モード140指示に応答して、これらを組み合わせて、またはピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10が規定するような他の周期的時間に実行することができる。
【0026】
図1~
図10を再び参照すると、方法400によれば、複数の潜在的な顧客端末16の中の要求している顧客端末16からピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10へビデオ・ホスティング・リクエスト46を引き渡す(ステップ410)。ホスティングリクエスト46は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の潜在的なホスティングサーバ38を介して、要求している顧客端末16と通信状態になるべき、複数の画像取込機器48の中の要求された画像取込機器52を識別する。次いで、ホスティングリクエスト46に関連する潜在的なホスティングサーバ38を識別する(ステップ412)。ホスティングサーバまたは潜在的なホスティングサーバ38は、ある範囲の付随する第2のホスティング容量44を有するとして画定される残りのサーバ12とは対照的に、付随する第1のホスティング容量40を有するサーバ12として画定されることが企図される。上記で論じたように、付随する第1のホスティング容量40は、ある範囲の付随する第2のホスティング容量44の中の付随するホスティング容量のいずれよりも大きい。次いで、要求された画像取込機器52は、潜在的なホスティングサーバ38と通信状態になり、潜在的なホスティングサーバ38は、要求している顧客端末16と通信状態になって、要求された画像取込機器52から要求された顧客端末16へライブ・ビデオ・フィード14を配信する(ステップ414)。それに応じて、次いで、潜在的なホスティングサーバ38を、特定の画像取込機器48に関連する能動ホスティングサーバ50として画定する。
【0027】
次に
図2~
図11、
図13、および
図14を参照すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を使用して、サーバがホスティングする複数のライブ・ビデオ・フィード14をライブストリーミングするための方法500がさらにまた開示されている。方法500によれば、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の形をとるサーバウェブ160が、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の複数のサーバ12により、典型的には自己モニタサーバ60により画定される(ステップ502)。上記で論じたように、サーバウェブ160の各サーバ12は、サーバウェブ160の残りの各サーバ12と通信状態にあり、各サーバ12は、それぞれの専用サーバ34の少なくとも1つの付随する性能基準32をモニタする。各サーバ12は、サーバウェブ160の残りの各サーバ12に、付随する性能基準32を伝達することもまた企図される。サーバウェブ160は、本明細書で開示するピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10に一散する可能性があることが企図される。潜在的なホスティングサーバ38は、サーバウェブ160により決定される(ステップ504)。サーバウェブ160のサーバ12は、付随する各性能基準32を評価して、潜在的なホスティングサーバ38に付随する第1の性能基準32を画定する。残りのサーバ12の残りの各性能基準32は、ある範囲の第2の性能基準32を協同的に画定する。上記で論じたように、サーバウェブ160によるこの自己評価または均衡動作70により、後続の、またはすでに受信したホスティングリクエスト46を処理するための、最も大きな付随するホスティング容量36を有するサーバ12として潜在的なホスティングサーバ38が識別される。方法500によれば、少なくとも1つの、または複数の潜在的な顧客端末16を識別する(ステップ506)。少なくとも1つの、または複数の画像取込機器48もまた識別する(ステップ508)。複数の顧客端末16の中の要求している顧客端末16からピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10へビデオ・ホスティング・リクエスト46を引き渡す(ステップ510)。ビデオ・ホスティング・リクエスト46は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の潜在的なホスティングサーバ38を介して、要求された顧客端末16と通信状態になるべき、1つまたは複数の要求された画像取込機器52を識別することが企図される。次いで、潜在的なホスティングサーバ38は、要求された画像取込機器52および要求された顧客端末16と通信状態になる(ステップ512)。このようにして、次いで、潜在的なホスティングサーバ38は、要求された画像取込機器52と要求された顧客端末16の間の通信を画定する能動ホスティングサーバ50を画定する。次いで、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10は、更新された潜在的なホスティングサーバ38を再決定する(ステップ514)。このようにして、能動ホスティングサーバ50、およびサーバウェブ160の残りの自己モニタサーバ60は、サーバウェブ160の他の各自己モニタサーバ60に、更新された付随する性能基準32を伝達して、更新された付随する第1の基準、および更新されたある範囲の付随する第2の性能基準32を再び画定する。したがって、潜在的なホスティングサーバ38の識別を、サーバウェブ160内部の異なるサーバ12に変更してもよい。
【0028】
図2~
図9、
図11、および
図12を再び参照すると、方法500によれば、能動ホスティングサーバ50を介して、要求された画像取込機器52と通信状態にある要求している顧客端末16からビデオ終了リクエスト120を受信することができる(ステップ516)。終了リクエスト120は、要求している顧客端末16と要求された画像取込機器52の間の通信を選択的に終了するステップに関係があることが企図される。終了リクエスト120に応答して、ライブ・ビデオ・フィード14を停止する、中断する、または他の方法で終了する(ステップ518)。次いで、ライブ・ビデオ・フィード14の終了後、サーバウェブ160内の自己モニタサーバ60ごとの付随する性能基準32を再決定する(ステップ520)。次いで、更新された潜在的なホスティングサーバ38を再び識別する(ステップ522)。これまでの能動ホスティングサーバ50および残りの自己モニタサーバ60は、サーバウェブ160の他の各自己モニタサーバ60に、更新された付随する性能基準32を伝達して、更新された付随する第1の性能基準、および更新されたある範囲の付随する第2の性能基準32を再び画定する。この場合も、要求している顧客端末16からの終了リクエスト120を実行した後、潜在的なホスティングサーバ38の識別を変更してもよい。
【0029】
次に
図1~
図11、および
図15を参照すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10が故障モード140になった場合、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を動作させるための方法600が開示されている。方法600によれば、複数の自己モニタサーバ60を有するサーバウェブ160を画定する(ステップ602)。サーバウェブ160の動作中、自己モニタサーバ60の1つが、故障モード140を画定してもよい。この故障モード140では、自己モニタサーバ60の1つを、サーバウェブ160のオフラインのサーバ142として画定してもよい(ステップ604)。本明細書で論じたように、付随する性能基準32または付随するホスティング容量36のうち少なくとも一方に関して、サーバウェブ160の残りのサーバ42に送信することができない自己モニタサーバ60としてオフラインのサーバ142を画定してもよい。自己モニタサーバ60または他のタイプのサーバ12がオフラインのサーバ142を画定することになる他の指示は、電源障害、オフラインのサーバ142に対する物理的損傷、オフラインのサーバ142を伴う他の通信障害、これらの組合せ、および適切に機能していない、サーバウェブ160の自己モニタサーバ60または他のタイプのサーバ12を暗示する他の類似の事象を含むことができるが、これらに限定されない。オフラインのサーバ142を識別すると、次いで、オフラインのサーバ142によりホスティングされたフィード102を識別する(ステップ606)。次いで、サーバウェブ160の、故障モード140にない、または故障モード140を画定しない残りのサーバ42の中から潜在的なホスティングサーバ38を識別して、オフラインのサーバ142によりホスティングされたフィード102に関連するホスティング機能を引き継ぐ(ステップ608)。潜在的なホスティングサーバ38を識別すると、オフラインのサーバ142によりホスティングされたフィード102は、移される、ホスティングされたフィード102に関する能動ホスティングサーバ50を今では画定する潜在的なホスティングサーバ38に移される(ステップ610)。次いで、均衡動作70を再び実行して、もしあれば、オフラインのサーバ142から移すべき、次のホスティングされたフィード102に関連する潜在的なホスティングサーバ38を再決定することができることが企図される。ホスティングされたフィード102のすべてを、オフラインのサーバ142から離れたところに移している間、オフラインのサーバ142を修理することができる。修理されると、新たに修理された自己モニタサーバ60をサーバウェブ160の中に再び挿入し、均衡動作70を再び行って、サーバウェブ160の自己モニタサーバ60の間でサーバウェブ160のさまざまなホスティングされたフィード102を配分する(ステップ612)。
【0030】
特定のピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を実行している間、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10に、追加のサーバ12を付加することができることが企図される。新しいサーバ12を付加すると、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の自己評価均衡動作70を実行して、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のさまざまなサーバ12の間でピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10のホスティングされたフィード102を均衡させることが企図される。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10の使用法を適合させて、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内のサーバ12の数を超える、または潜在的に大きく超える数を有する多数の画像取込機器48を管理する。同様に、複数の顧客端末16の顧客端末16の数もまた、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内のサーバ12の数を超える、または大きく超える可能性がある。
【0031】
さまざまな実施形態によれば、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を使用することは、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10内部にあるさまざまなサーバ12の故障、過負荷、または保守の結果としてのダウンタイムを最小にすることができる、均衡のとれたホスティングシステムを提供するのに役立つ。本明細書で記述する装置および方法は、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10が遭遇するさまざまな入力および事象に応答して、一方のサーバ12から別のサーバ12へ、ホスティングされたフィード102を自動的に移すように適合される。ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10により配信される、通知されるフィードのダウンタイムを最小にすることにより、医療患者84、さらにまた医療提供者の一貫した監視治療計画を維持することができ、患者84がベッド86から出るように指示されていないときにベッド86から出ようとして、負傷する出来事を低減することができる。また、ピア・ツー・ピア・サーバ・ネットワーク10を使用することにより、単一の顧客端末16が複数のライブ・ビデオ・フィード14をモニタすることできるようになる可能性があり、それにより、医療患者84をモニタするために必要な人的資源の量が低減される。
【0032】
本発明の概念を逸脱することなく、前述の構造に変形および修正を行うことができることが理解されるべきであり、さらに、そのような概念は、以下の特許請求の範囲が、その言語で他の方法で明示的に言及しない限り、以下の特許請求の範囲に含まれることが意図されることを理解されたい。