(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】ティッシュディスペンサの充填水準の検出方法および配置
(51)【国際特許分類】
B65D 83/08 20060101AFI20220217BHJP
B65D 25/52 20060101ALI20220217BHJP
A47K 10/38 20060101ALI20220217BHJP
A47K 10/34 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
B65D83/08 A
B65D25/52 G
A47K10/38 Z
A47K10/34 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020118705
(22)【出願日】2020-07-09
【審査請求日】2021-04-30
(32)【優先日】2019-08-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520253753
【氏名又は名称】ツェーヴェーエス・インテルナツィオナール・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】CWS International GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100113170
【氏名又は名称】稲葉 和久
(72)【発明者】
【氏名】ペーター・ヤネク
(72)【発明者】
【氏名】ザシャ・シェーラー
【審査官】▲高▼橋 杏子
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-233971(JP,A)
【文献】特開2006-043110(JP,A)
【文献】特表2007-525258(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0263435(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0177348(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0057775(US,A1)
【文献】国際公開第2017/188973(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 10/00-10/14
A47K 10/18-10/48
B65D 23/00-25/56
B65D 83/00
B65D 83/08-83/76
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ティッシュロール(100)か
らティッシ
ュの部分を供給するティッシュディスペンサ(1)内の充填水準を検出する方法(2000)であって、
前記方法(2000)は、
前記ティッシュディスペンサ(1)によって供給されたティッシュの部分を数えること(2001)と、
ここで、前記部分は、使用者に使用されるティッシュの所定の長さであり、
カウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報に基づいて初期充填水準を特定すること(2001)と、
前記ティッシュディスペンサ(1)内で、第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロール(110)の
位置の変化が発生した時の前記カウンタデータに基づいて検証された充填水準を特定すること(2002)と、
前記ティッシュディスペンサ(1)内で、前記第1ティッシュロール位置(119)から前記第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロール(110)の
位置の変化が発生した時、検証されたティッシュの種類の情報を特定すること(2003)と、を有し、
前記検証されたティッシュの種類の情報は、前記
位置の変化の時において特定され、
前記初期充填水準は
、ティッシュの種類の情報が
検証される前に特定され、特定時における前記カウンタデータと共に前記初期ティッシュの種類の情報に基づ
く充填水準に対応し、
前記検証された充填水準は、前記ティッシュロールの位置の変化の出来事、及び第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールの
位置の変化時に対応する前記カウンタデータを考慮して特定され、
前記検証された充填水準の前記特定は、前記
位置の変化に関するデータ、即ち前記
位置の変化時における前記ティッシュロールの減少された直径、及び/または前記第2ティッシュロール位置における前記ティッシュロールの最大直径に
依存し、
前記初期ティッシュの種類の情報は、デフォルトとして設定される情報であり、
前記初期ティッシュの種類の情報は、
多くのティッシュディスペンサに通常使用される標準的なティッシュの種類に対応し、
前記ティッシュの種類の情報は、
-前記ティッシュロール上のティッシュの長さ
-層の数
-ティッシュの厚み
-ティッシュの材料
-使い捨てまたは再利用できるティッシュ
の少なくとも1つまたは複数に関する情報を有し、
前記初期充填水準は、検証されたティッシュの種類の情報が特定されない限り、特定時において、前記カウンタデータと共に前記初期ティッシュの種類の情報に基づく前記充填水準に対応する、方法(2000)。
【請求項2】
前記ティッシュディスペンサ(1)内で、第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロール(110)の
位置の変化が発生した後、および/または、前記第1ティッシュロール位置(119)へのティッシュロール(100)の補充が発生した後、
前記ティッシュディスペンサ(1)に供給されるティッシュの部分の大きさを調整すること(2004)、を有する、請求項1に記載の方法(2000)。
【請求項3】
保持機構(200)が解放位置を取ったことの信号を前記保持機構(200)から受信することによって、前記ティッシュディスペンサ(1)内で、第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロール(110)の
位置の変化を特定すること(2005)および/または、
前記保持機構(200)が保持位置を取ったことの信号を前記保持機構(200)から受信することによって、前記第1ティッシュロール位置(119)内に新しいティッシュロール(110)が受けられたことを特定すること(2006)および/または、
前記第2ティッシュロール位置(129)が空いているかを検出する検出器(700)から信号を受信することによって、前記第2ティッシュロール位置(129)が空いていることを特定すること(2007)および/または、
前記第2ティッシュロール位置(129)内にティッシュロール(110)が存在することを検出する検出器(700)から信号を受信することによって、前記第2ティッシュロール位置(129)内にティッシュロール(110)が存在することを特定すること(2008)、を有する、請求項1又は2に記載の方法(2000)。
【請求項4】
前記第1ティッシュロール位置(119)内のティッシュロールの存在および/または不在および/または、
前記第2ティッシュロール位置(129)内のティッシュロールの存在および/または不在および/または、
前記第1ティッシュロール位置(119)内の新しいティッシュロールの補充および/または、
第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロールの
位置の変化、
に基づいて前記充填水準を特定すること(2003’)、を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法(2000)。
【請求項5】
双方向および/または無線な方法で、外部通信ユニット(1100)および/またはバックエンド(backend)ユニット(1200)と通信すること(2009)および/または、
-初期充填水準
-検証された充填水準
-時刻印
-初期ティッシュの種類の情報
-検証されたティッシュの種類の情報
-現在供給される部分大きさおよび/または部分のコンフォートサイズおよび/または部分のエコサイズ
-ティッシュロール(110)毎の供給される部分の数
-供給モード
-前記第1ティッシュロール位置(119)内のティッシュロールの存在および/または不在
-前記第2ティッシュロール位置(129)内のティッシュロールの存在および/または不在
-前記第1ティッシュロール位置(119)内の新しいティッシュロールの補充
-第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロールの
位置の変化
-前記ティッシュディスペンサ(1)の近位度センサの設定
-エネルギ供給水準
-技術的ステータス
-部分除去または部分格納無しの供給された部分の数
-(製品寿命中)供給された部分の合計数
-警告および/または警告の設定
-前記ティッシュディスペンサ(1)の場所および/または位置および/またはグループ割当
の1つまたはそれより多くに関する情報を特定および/または保存および/または通信すること(2010)、を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法(2000)。
【請求項6】
ティッシュロールか
らティッシ
ュの部分を供給するティッシュディスペンサ(1)内の充填水準を検出する配置(1000)であって、
前記ティッシュディスペンサ(1)によって供給されるティッシュの部分を数えるように改造されているカウンタ(1001)と、
ここで、前記部分は、使用者に使用されるティッシュの所定の長さであり、
前記カウンタからカウンタデータを受信するように改造されている制御ユニット(1002)と、
を備え、
前記制御ユニット(1002)は、前記ティッシュディスペンサ(1)内で、第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロール(110)の
位置の変化が発生した時の前記カウンタデータに基づいて検証された充填水準を特定するように改造され、
前記制御ユニット(2002)は、前記ティッシュディスペンサ(1)内で、第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロール(110)の
位置の変化が発生した時、検証されたティッシュの種類の情報を特定するように改造され、
前記検証されたティッシュの種類の情報は、前記
位置の変化の時において特定され、
前記検証された充填水準は、前記ティッシュロールの位置の変化の出来事、及び第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールの
位置の変化時に対応する前記カウンタデータを考慮して特定され、
前記検証された充填水準の前記特定は、前記
位置の変化に関するデータ、即ち前記
位置の変化時における前記ティッシュロールの減少された直径、及び/または前記第2ティッシュロール位置における前記ティッシュロールの最大直径に
依存し、
前記制御ユニットは、前記カウンタデータ及び初期ティッシュの種類の情報に基づいて、初期充填水準を特定するように適合され、
前記初期ティッシュの種類の情報は、デフォルトとして設定される情報であり、
前記初期ティッシュの種類の情報は、
多くのティッシュディスペンサに通常使用される標準的なティッシュの種類に対応し、
前記ティッシュの種類の情報は、
-前記ティッシュロール上のティッシュの長さ
-層の数
-ティッシュの厚み
-ティッシュの材料
-使い捨てまたは再利用できるティッシュ
の少なくとも1つまたは複数に関する情報を有し、
前記初期充填水準は
、ティッシュの種類の情報が
検証される前に特定され、特定時における前記カウンタデータと共に前記初期ティッシュの種類の情報に基づ
く充填水準に対応する、配置(1000)。
【請求項7】
前記ティッシュディスペンサ(1)内で、第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロール(110)の
位置の変化が発生した後、および/または、前記第1ティッシュロール位置(119)へのティッシュロール(100)の補充が発生した後、
前記制御ユニット(2002)は、前記ティッシュディスペンサ(1)に供給されるティッシュの部分の大きさを調整するように改造されている、請求項6に記載の配置(1000)。
【請求項8】
前記制御ユニット(2002)は
、保持機構が解放位置を取ったことの信号を前記保持機構から受信することによって、前記ティッシュディスペンサ内で、第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールの
位置の変化を特定するように改造されているおよび/または、
前記制御ユニット(2002)は
、前記保持機構(200)が保持位置を取ったことの信号を前記保持機構(200)から受信することによって、前記第1ティッシュロール位置(119)内に新しいティッシュロールが受けられたことを特定するように改造されているおよび/または、
前記制御ユニット(2002)は
、前記第2ティッシュロール位置(129)が空いているかを検出する検出器(700)から信号を受信することによって、前記第2ティッシュロール位置(129)が空いていることを特定するように改造されているおよび/または、
前記制御ユニット(2002)は、前記制御ユニット(2002)は
、前記第2ティッシュロール位置(129)内にティッシュロールが存在することを検出する検出器(700)から信号を受信することによって、前記第2ティッシュロール位置(129)内にティッシュロールが存在することを特定するように改造されている、請求項6又は7に記載の配置(1000)。
【請求項9】
前記制御ユニット(1000)は、
前記第1ティッシュロール位置(119)内のティッシュロールの存在および/または不在および/または、
前記第2ティッシュロール位置(129)内のティッシュロールの存在および/または不在および/または、
前記第1ティッシュロール位置(119)内の新しいティッシュロールの補充および/または、
第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロールの
位置の変化、
に基づいて前記充填水準を特定するように改造されている、請求項6から8のいずれか一項に記載の配置(1000)。
【請求項10】
前記制御ユニットは
、双方向および/または無線な方法で、外部通信ユニット(1100)および/またはバックエンド(backend)ユニット(1200)と通信するように改造されているおよび/または、
前記制御ユニットは、
-初期充填水準
-検証された充填水準
-時刻印
-初期ティッシュの種類の情報
-検証されたティッシュの種類の情報
-現在供給される部分大きさおよび/または部分のコンフォートサイズおよび/または部分のエコサイズ
-ティッシュロール(110)毎の供給される部分の数
-供給モード
-前記第1ティッシュロール位置(119)内のティッシュロールの存在および/または不在
-前記第2ティッシュロール位置(129)内のティッシュロールの存在および/または不在
-前記第1ティッシュロール位置(119)内の新しいティッシュロールの補充
-第1ティッシュロール位置(119)から第2ティッシュロール位置(129)へのティッシュロールの
位置の変化
-前記ティッシュディスペンサ(1)の近位度センサの設定
-エネルギ供給水準
-技術的ステータス
-部分除去または部分格納無しの供給された部分の数
-(製品寿命中)供給された部分の合計数
-警告および/または警告の設定
-前記ティッシュディスペンサ(1)の場所および/または位置および/またはグループ割当
の1つまたはそれより多くに関する情報を特定および/または保存および/または通信するように改造されている、請求項6から9のいずれか一項に記載の配置(1000)。
【請求項11】
請求項6から10のいずれか一項に記載の配置(1000)を有するティッシュディスペンサ(1)。
【請求項12】
ティッシュディスペンサ(1)であって、
ティッシュロール(110)を受ける第1ティッシュロール位置(119)とティッシュロール(110)を受ける第2ティッシュロール位置(129)と、を備え、
前記第1ティッシュロール位置(119)は新しいティッシュロールを受ける受容位置であり、
前記第2ティッシュロール位置(129)は前記第1ティッシュロール位置(119)からのティッシュロールを受ける受容位置であり、
前記第1ティッシュロール位置(119)は前記ティッシュロール(110)からティッシュを供給する第1供給位置であり、および/または、
前記第2ティッシュロール位置(129)は前記ティッシュロール(110)からティッシュを供給する第2供給位置であり、
および/または、前記ティッシュディスペンサ(1)は、
開口できるハウジングカバー(22)と前記ディスペンサを壁掛けするためのハウジングベース(21)を有するハウジング(2)および/または、
供給開口(12)および/または、
切断ユニット(11)および/または、
ユーザインタフェース(15)および/または、
使用者の存在を検出するための近位度センサ(14)および/または、
駆動されたローラとテンションローラと
の少なくとも2つの出力ローラを有し、ティッシュの部分を供給するための出力機構(400)および/または、
前記第2ティッシュロール位置(129)が空いているかを検出する検出器(700)および/または、
前記第2ティッシュロール位置(129)内のティッシュロールから前記出力機構(400)へのティッシュ接続(41)の存在を検出するためのティッシュセンサ(710)および/または、
前記出力機構(400)に前記第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの端を解放可能に保持し、移動させるための伝達機構(500)を備え、
前記伝達機構(500)は、前記第2ティッシュロール位置が空いているとき、前記出力機構に前記第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの前記端を移動させるために改造され、
前記伝達機構(500)は、前記第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの展開方向から独立して、前記出力機構(400)に前記第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの前記端を移動させるために改造されており、
および/または、前記ティッシュディスペンサ(1)は、
前記近位度センサの設定および/または供給モードの設定を表示および/または調整するように改造されている操作者インターフェースおよび/または、
保持配置(200)を備え、
前記保持配置(200)は、
前記第1ティッシュロール位置内にティッシュロールを保持する保持機構(210)と、
前記第1ティッシュロール位置のティッシュロール(100)の直径を検出する直径センサ(600)と、
前記保持機構(210)と前記直径センサ(600)とを接続するシフト機構(300)と、
を備え、
前記保持機構(210)は、ティッシュロールの軸(110)の第1端と係合する第1保持要素(211)と、ティッシュロールの軸(110)の第2端と係合する第2保持要素(212)と、を有し、
前記シフト機構(300)は
、前記第1および第2保持要素(211、212)を保持位置から解放位置およびその逆に変更するように改造されている、請求項11に記載のティッシュディスペンサ(1)。
【請求項13】
複数(1111)の、請求項11又は12に記載のティッシュディスペンサ(1)と、
バックエンド(backend)ユニット(1200)と、
複数の携帯装置(1300)と、
外部通信ユニット(1199)と、
を備える、ディスペンサシステム(3000)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準の検出方法および配置に関する。さらに、本発明は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサおよびディスペンサシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなティッシュディスペンサの主な適用分野は、洗面所および他の衛生環境である。ディスペンサおよびティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するための方法は、例えば、WO2015/166034 A1、WO2009/135241 A2、WO2010/046662 A1、WO2017/193151 A1、EP2 816 941 B1、EP2 816 942 B1、EP 3 295 851 A1、 EP 2 299 887 B1、WO 20116/015067 A1、WO 2013/123535 A2、US 7,828,240 B2、WO 2005/006932 A1、EP 2 366 316 B1、WO 2013/113129 A1、WO 2019/055024 A1と共に、欧州特許出願EP18186308およびEP18186332、によって知られている。
【0003】
しかしながら、既存の解決策は複数の欠点を有する。例えば、ディスペンサに補充のティッシュロールを供給すること、および/または、ディスペンサ内に大人数の使用者のための充分なティッシュ量を供給することは困難である。特に、ディスペンサに残っている物資の量と共に、物資および/またはディスペンサとその環境に関するさらなる情報は通常知られていないかまたは間違っている。よって、ディスペンサは頻繁に間違った時点でサービスを受け、および/または、間違った物資および/または間違った(操作)条件下で操作される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明の目的は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出するための改善された方法および改善された配置と共に、改善されたティッシュディスペンサを提供することにある。特に、本発明の目的は、1つまたはそれより多くの上記の問題点を抑制または排除する、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準の検出方法および配置と共に、ティッシュディスペンサを提供することである。さらに、本発明の目的は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準の検出方法および配置と共に、ティッシュディスペンサを提供することである。よって、信頼できおよび/または、信頼できるおよび/またはコスト効率が良いおよび/または改善されたティッシュディスペンサの操作および/またはメンテナンスを実現する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある態様によると、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準の検出する方法が提供される。方法は、ティッシュディスペンサによって供給されたティッシュの部分を数えることを有する。方法は、カウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報によって初期充填水準を特定することを有する。方法は、第1ティッシュロールの位置から第2ティッシュロールの位置へティッシュディスペンサ内においてティッシュロールの交換が行われたとき、カウンタデータによって検証された充填水準を特定すること、を有する。
【0006】
ある態様によると、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出する配置を設ける。配置は、カウンタと、制御ユニットとを有する。カウンタは、ティッシュディスペンサから供給されたティッシュの部分を数えるために改造されている。制御ユニットはカウンタからカウンタデータを受信するように改造されている。制御ユニットは、カウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報によって初期充填水準を特定するように改造されている。制御ユニットは、第1ティッシュロールの位置から第2ティッシュロールの位置へティッシュディスペンサ内においてティッシュロールの交換が行われたとき、カウンタデータによって検証された充填水準を特定するように改造されている。
【0007】
ある態様によると、本明細書にて説明するティッシュディスペンサの充填水準を検出する配置を有するティッシュディスペンサを設ける。
【0008】
ある態様によると、複数の本明細書にて説明するティッシュディスペンサと、バックエンド(backend)ユニット、複数の携帯(mobile)装置と、望ましくは外部の通信ユニットと、を有するディスペンサシステムを設ける。
【0009】
本発明の態様の効果と、望ましい実施の形態と、詳細と、および、その望ましい実施の形態に関しては、本明細書で説明する効果、望ましい実施の形態および詳細を参照する。特に、本明細書において以下で説明する効果、望ましい実施の形態および詳細は、それぞれ本明細書で説明する本発明のすべての態様に、必要な変更を加えて適用される。例えば、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出する配置およびその望ましい実施の形態は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出する方法およびその望ましい実施の形態を実施することに適している。さらに、例えば、ティッシュディスペンサおよびその望ましい実施の形態は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出する配置およびおそらくその望ましい実施の形態を有する、および/または、ティッシュディスペンサおよびその望ましい実施の形態は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出する方法およびその望ましい実施の形態を実施することに適している。さらに、例えば、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出する方法およびその望ましい実施の形態は、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのティッシュディスペンサの充填水準を検出する配置およびその望ましい実施の形態によって、および/または、ティッシュディスペンサおよびその望ましい実施の形態によって実施されることが望ましい。したがって、効果、望ましい実施の形態および詳細の後述の説明は、該当する箇所において、それぞれ本発明のすべての態様に適応される。
【0010】
後述には、まず、ディスペンサおよびその構成品、機能および効果的な実施の形態が説明される。
【0011】
ティッシュディスペンサは、洗面所および病院等の他の衛生環境に適していることが望ましい。ディスペンサから供給されるティッシュは、ペーパータオル(paper towel)等の使い捨てのティッシュであっても、または、布のタオルまたはマイクロファイバのタオル等の再利用できるティッシュであってもよい。ティッシュは部分で供給される。部分は、通常、手を乾かすために使用者に使用されるティッシュのある長さを意味することが望ましい。供給された部分は使用後に廃棄されてもよい。例えば、ある部分を、その部分を破くまたは切ることで、連続したティッシュの網から取り除くことができる。ティッシュは、破くまたは切ることを容易にするため、ある間隔でミシン目が形成されていてもよい。
【0012】
さらに、特に再利用できるティッシュディスペンサにおいて、供給され使用されたティッシュの部分は、例えば、ディスペンサの中に、回収および巻き取りされてもよい。通常、使用された再利用できるティッシュは作業員に回収され、洗濯され再利用され、さらなる使用サイクルに設けられる。ティッシュロールが空いた時点で、通常、再利用のティッシュロールであってもよい新しいティッシュロールがディスペンサ内に挿入され、そこである形態の保持配置によって支えられる。
【0013】
ティッシュディスペンサは、ティッシュロールを受けるための第1ティッシュロール位置と、ティッシュロールを受けるための第2ティッシュロール位置とを備えることが望ましい。第1ティッシュロール位置は、新しいティッシュロールを受けるための受容位置である。第2ティッシュロール位置は、第1ティッシュロール位置からティッシュロールを受けるための受容位置である。
【0014】
第1ティッシュロール位置は、ティッシュロールからティッシュを供給するための第1供給位置であることが望ましい。さらに、第2ティッシュロール位置は、ティッシュロールからティッシュを供給するための第2供給位置であることが望ましい。
【0015】
第2ティッシュロール位置にティッシュロールがない場合および/または第2ティッシュロール位置にあるティッシュロールにティッシュが残っていない場合、空いているティッシュロール位置が存在することが望ましい。例えば、第2ティッシュロール位置に空いているティッシュロールの軸のみが存在する場合、空いているティッシュロール位置が存在することが望ましい。
【0016】
第1ティッシュロール位置は、新しい補充のティッシュロールを受けるための受容位置であることが望ましい。特に、新しいティッシュロールを受ける受容位置と、第1ティッシュロール位置は同一位置である。即ち、ティッシュを供給する供給位置へ作業員によってディスペンサ内に挿入された後にティッシュロールの移動は必要ない。さらに、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールからティッシュを供給する間、第1ティッシュロール位置は変化しないことが望ましい。即ち、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの直径が徐々に減少する間、ティッシュロールは第1ティッシュロール位置に留まり、特に、他の位置へのティッシュロールの移動または第1ティッシュロール位置の変更がない。
【0017】
特に、ディスペンサは、ハウジングおよび/またはディスペンサ開口および/または切り取りユニットおよび/または使用者インターフェースおよび/または近位度センサを有することが望ましい。ハウジングは、開口可能なハウジングカバーとディスペンサを壁掛けするためのハウジングベースとを有する。近位度センサは、使用者の存在を検出する。
【0018】
例えば、使用者の存在を検出する近位度センサを備えてもよい。特に、このような使用者の存在を検出する近位度センサは、手センサの形態であってもよい。さらに、近位度センサが使用者の存在を検出すると、供給作用はトリガーされることが望ましい。特に、これは自動駆動の出力機構において望ましい。あるいは、例えば、使用者によって与えられる引く力および/または使用者による手動の取り扱いのための出力レバーまたは同様なものを設けることによって、出力機構は手動で駆動されてもよい。
【0019】
さらに、ディスペンサが出力機構および/または伝達機構および/または保持配置を有することが望ましい。
【0020】
特に、ティッシュディスペンサは、ティッシュの部分を供給する出力機構をさらに有することが望ましい。出力機構は、少なくとも2つの出力ローラ、特に駆動されたローラおよびテンションローラを有することが望ましい。
【0021】
出力機構は、ティッシュロールからティッシュの部分を、ディスペンサの供給開口に供給することが望ましい。出力機構は第1位置にあるティッシュロールからティッシュの部分を供給するおよび/または第2ティッシュロール位置にあるティッシュロールからティッシュの部分を供給することに適していることがさらに望ましい。出力機構は、手動の出力機構または自動の出力機構、特に、駆動される、望ましくは電気で、例えば、電池および/または他のエネルギ源で駆動される出力機構、あってもよい。
【0022】
出力機構は少なくとも2つの出力ローラ、望ましくは、出力ローラの間に出力相違を有する、駆動されたローラとテンションローラとを有することが特に望ましい。2つの出力ローラの内少なくとも1つは少なくとも1つの凹部、望ましくは減少した直径の形態、を有することが望ましい。伝達機構は、望ましくは少なくとも1つの保持フラップ(flap)は、少なくとも1つの伝達突出部を有することが特に望ましい。伝達突出部は、ハンドオーバー(hand-over)位置内の2つの内少なくとも1つの出力ローラの少なくとも1つの凹部内に突出する。
【0023】
効果的な方法で、少なくとも2つの出力ローラの間の出力相違の間を通じて、出力機構によって、連続したティッシュの網の部分を供給することができる。2つの出力ローラのうちの1つに、少なくとも1つの凹部を設けることによって、この少なくとも1つの凹部に突出する伝達突出部を備えることが可能である。凹部は、減少した直径であることが望ましい。出力ローラの軸方向の延在部に沿って、2つ、3つまたはそれより多くの凹部が形成されることが望ましい。出力ローラにおいてそれぞれの凹部内に突出する少なくとも1つの伝達突出部を有する2つ、3つまたはそれより多くの保持フラップ(flap)が設けられていることがさらに望ましい。ハンドオーバー(hand-over)位置にある凹部への伝達突出部の突出は、ティッシュの端への移動、伝達機構からのティッシュの解放および2つの出力ローラの間の隙間内へティッシュを確実に挿入することを容易にする。
【0024】
出力ローラの間の出力相違は調整可能であることが望ましい。出力ローラの間の出力相違はバイアスを有することがさらに望ましい。出力相違は、出力ローラが互いに接触する位置にあるバネ等のバイアス要素を通じて、バイアスを有することが望ましい。特に、出力相違および/または出力ローラは、異なる厚みおよび/またはティッシュの1つ、2つまたは複数の層を有するティッシュの種類を収容するように改造されていることが望ましい。特に、1つの出力ローラは固定位置にあり、および、他の出力ローラは可動位置にあり、固定された出力ローラに対して望ましくバイアスされていることが望ましい。
【0025】
特に、ティッシュディスペンサは、さらに、伝達機構を有することが望ましい。伝達機構は、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を解放可能なように保持し移動させる。第2ティッシュロール位置が空いているとき、伝達機構は、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させるように改造されている。伝達機構は、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの展開方向とは独立して、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させるために改造されていることが望ましい。
【0026】
ティッシュセンサが、出力機構への第2ティッシュロール位置にあるティッシュロールからのティッシュ接続がないと示した場合、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させるように、伝達機構が改造されていることが、さらに望ましい。
【0027】
特に、ティッシュセンサが、出力機構へ第2ティッシュロール位置にあるティッシュロールからのティッシュ接続がないと示したときのみ、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させるように、伝達機構が改造されていることがさらに望ましい。
【0028】
伝達機構を設けることが望ましい。伝達機構は、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を解放可能なように保持するように改造されている。第1ティッシュロール位置は、作業員による補充のティッシュロールを受ける受容位置であることが望ましい。第2ティッシュロール位置は追加のティッシュロールのための位置であることがさらに望ましい。この追加のまたは予備のティッシュロールは、作業員によっておよび/または自動的に第2ティッシュロール位置に配置されてもよい。第1ティッシュロール位置にある完全な補充のティッシュロールは、減少した直径を有するティッシュロールになった場合、自動的に配置されてもよく、好ましくは、重力によって、第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置にディスペンサ内に移動する。
【0029】
伝達機構は、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させるように改造されていることがさらに望ましい。特に、これは、伝達機構が実際に、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端の挿入を扱うと理解されよう。これは、挿入動作が作業員によって実施される必要がないことを意味する。第1ティッシュロール位置に補充ティッシュロールを挿入すると、望ましくは、作業員が、伝達機構内へティッシュロールの端を挿入することのみが必要となる。
【0030】
伝達機構は、第2ティッシュロール位置が空いているとき、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させるように改造されていることがさらに望ましい。
【0031】
本明細書で説明する出力機構および伝達機構を有する組み合わせは、ディスペンサモジュールと呼ぶことができる。望ましくは、出力機構および/または伝達機構および/またはディスペンサモジュールは、取り付けられるおよびディスペンサ内で使用できるおよび/または交換できる個別のユニットとして設けられていてもよい。さらに望ましくは、出力機構および/または伝達機構および/またはディスペンサモジュールは、既存のディスペンサ内に収まる後付けのユニットとして改造されている。
【0032】
伝達機構は、ティッシュロールの端が出力機構内に挿入されるおよび/または出力機構に保持されるおよび/または供給開口にティッシュの部分を供給するための供給操作において出力機構によって運ばれるとき、その端を解放するように改造されていることが望ましい。よって、伝達機構は、開放可能なようにティッシュロールの端を持ち、ティッシュロールの端を離すように改造されていることが望ましい。望ましくは出力機構により、予め規定された力、特に引く力がティッシュロールの端に作用すると、伝達機構はティッシュロールの端を離す。
【0033】
第2ティッシュロール位置が空いたときのみ、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させるように、伝達機構が改造されていることが特に望ましい。
【0034】
第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの展開方向は、ティッシュロールの回転軸から時計回りまたは反時計回りであってもよい。ディスペンサがサービスを受ける間、特にティッシュロールを補充する間および/または第1ティッシュロール位置にティッシュロールを挿入する間、作業員が挿入後のティッシュロールの展開方向に特に注意する必要がないのは有利である。むしろ、伝達機構は、展開方向とは独立して、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を解放可能なように持ちおよび移動させるように改造されているため、ティッシュロールは2つの展開方向のいずれか1つで挿入されてもよい。
【0035】
ディスペンサは、検出器および/またはティッシュセンサを有することが特に望ましい。検出器は、第2ティッシュロール位置が空いているかを検出する。ティッシュセンサは、出力機構へ第2ティッシュロール位置にあるティッシュロールからのティッシュ接続の存在を検出する。第2ティッシュロール位置が空いているかは、伝達機構が、出力機構へ第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの端を移動させる前に検出することが望ましい。この検出は、例えば、制御ユニットによって実行されてもよい。さらに、第2ティッシュロール位置が空いているか否かを検出する検出器が設けられてもよい。検出器は光学検出器であることが望ましい。
【0036】
特に、ティッシュディスペンサは保持配置を有することがさらに望ましい。保持配置は保持機構、直径センサおよびシフト機構を有することが望ましい。保持機構は、第1ティッシュロール位置にティッシュロールを保持することが望ましい。保持機構は、ティッシュロールの軸の第1端と係合する第1保持要素、および、ティッシュロールの軸の第2端と係合する第2保持要素を有することが望ましい。直径センサは、望ましくは、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの直径を検出するためにある。シフト機構は、望ましくは、保持機構と直径センサとを接続する。シフト機構は、保持機構、特に第1および第2保持機構を保持位置から解放位置におよび逆に、変更するために改造されていることが望ましい。
【0037】
ディスペンサは、ティッシュロールから連続したティッシュの網の部分を供給するためのディスペンサ内にティッシュロールを保持するための保持配置を有することが望ましい。保持機構は、第1ティッシュロール位置にティッシュロールを保持するための保持機構を有する。保持機構は、第1保持要素と、第2保持要素と、直径センサと、シフト機構と、を有する。第1保持要素はティッシュロールの軸の第1端と係合し、第2保持要素はティッシュロールの軸の第2端と係合する。直径センサは、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの直径を検出する。シフト機構は、保持機構と、直径センサを接続する。シフト機構は、保持機構、特に第1および第2保持機構を保持位置から解放位置におよび逆に、変更するために改造されている。解放位置における第1保持要素と第2保持要素との間の距離が、保持位置における第1保持要素と第2保持要素との間の距離より大きい。
【0038】
後述にて詳細に説明するように、保持配置はティッシュロールを解放可能なように持ち、ティッシュロールを離すように改造されていることが望ましい。
【0039】
保持配置は、ディスペンサ内でティッシュロールを保持することに適していることが望ましい。特に、保持機構は、展開方向にティッシュロールを回転できるようにティッシュロールを持つように改造されている。よって、ティッシュロールに巻かれている連続してティッシュの網からティッシュの部分を供給できる。特に、保持機構は、ティッシュロールの軸を解放可能および回転可能なように持つように改造されている。ティッシュロールの軸は中空の軸または中実な軸であってもよい。ティッシュロールの軸は、ティッシュロールから、軸の1つまたは両方の端において軸方向に突出してもよい、または、ティッシュロールの巻かれたティッシュの端と同一平面上で終了してもよい。
【0040】
保持機構は、ティッシュロールの軸の第1および第2の端と係合する第1および第2保持要素を有することが望ましい。例えば、保持要素は、ティッシュロールの中空の軸の端内へ突出する円柱状の株の形状であってもよい。保持要素は、ティッシュロールの巻かれたティッシュから突出する軸の端を挿入できる成形部品の形態であってもよい。一般的に、保持機構の第1および第2保持要素と、ティッシュロールの軸の第1および第2端との間の係合が、ティッシュ供給のための展開方向のティッシュロールの回転の際に、ティッシュロールの軸を確実に保持するよう充分な支持を設けることが望ましい。保持機構がティッシュロールの軸の完全な支持を設けることが特に望ましい。これは、望ましくは、ティッシュロールの軸の支持および/または誘導を設けるためには、保持配置またはディスペンサの追加要素は必要ないことを意味する。
【0041】
保持機構、特に第1保持要素および第2保持要素は、ディスペンサの操作の間、特にティッシュの供給の間において、ティッシュロールの操作的は支持を設けるように改造されていることが特に望ましい。
【0042】
保持機構は、ディスペンサの操作の間、特にティッシュの供給の間において、ティッシュロールの完全なおよび/または唯一の操作的な支持を設けるために改造されていることが望ましい。
【0043】
一般的に、保持機構の第1および第2保持要素と、ティッシュロールの軸の第1および第2端との間の係合を、例えば、第1および第2保持要素の突出部と、ティッシュロールの軸の第1および第2端内の対応する凹部との係合によって、実現できることが望ましい。または、第1および第2保持要素の凹部と、ティッシュロールの軸の第1および第2端内の対応する突出部との係合によって、実現できる。さらなる係合の解決策、例えば、凹部と突出部の組み合わせ、および/または、例えば、磁気的接続も可能である。
【0044】
保持配置は、さらに、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの直径を検出する直径センサを有することが望ましい。直径センサは、ティッシュロールの外側の周辺に接触し、ティッシュロールの減少した直径と共にその位置を変えることで、ティッシュロールの直径を検出する機械センサであることが望ましい。ティッシュロールの直径は、ティッシュロールに巻かれた連続したティッシュの網の部分を供給することによって減少する。
【0045】
さらに、保持配置は、保持機構と直径センサとを接続するシフト機構を有することが望ましい。シフト機構は、保持機構を保持位置から解放位置におよびその逆に変更するよう改造されている。特に、シフト機構は、第1および第2保持要素を保持位置から解放位置およびその逆に変更するよう改造されている。
【0046】
保持位置における第1および第2保持要素の間の距離、特に横方向の距離および/またはティッシュロールの軸方向の距離は、解放位置における第1および第2保持要素との間の距離、特に横方向の距離および/またはティッシュロールの軸方向の距離より小さいことが望ましい。保持位置における第1および第2保持要素の間の距離は、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの軸を確実に保持できるような寸法を有することが望ましい。
【0047】
さらに望ましくは、解放位置における第1および第2保持要素の間の距離は、ティッシュロールの軸と第1および/または第2保持要素とが接触しないような寸法を有する。望ましくは、解放位置において、第1保持要素とティッシュロールの軸の第1端との間、および、第2保持要素とティッシュロールの軸の第2端との間にある距離、特に横方向の距離および/またはティッシュロールの軸方向の距離が存在する。このため、および特に保持機構がティッシュロールの唯一の支持であるため、解放位置において、ティッシュロール用の支持は存在せず、重力によってティッシュロールは自由に落下する。望ましくは、保持位置において保持配置により第1ティッシュロール位置に保持された後、保持配置は解放位置に入る。ティッシュロールは、第1ティッシュロール位置から解放され、ディスペンサの第2ティッシュロール位置内に移動することが望ましい。この移動の間、ティッシュロールの軸は、特に軸の各端は、誘導されていない、特に軸に接触するガイドレールによって誘導されないことが望ましい。
【0048】
ティッシュロールを第1ティッシュロール位置に安全および確実な方法で望ましく保持することで、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールからの連続したティッシュの網の部分を供給することが可能である。さらに、直径センサによって、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの直径、特に減少した直径を検出することが可能である。同時に、シフト機構を通じて第1および第2保持要素の間の距離を増加させることで、解放位置におけるティッシュロールの軸から第1および第2保持要素を離す。よって、第1ティッシュロール位置からティッシュロールの確実および望ましくは完全な解放が実現される。言い換えると、保持要素が保持位置において第1ティッシュロール位置内にティッシュロールを望ましく保持する間、解放位置におけるティッシュロール、特にティッシュロールの軸から保持要素を離すことで、ティッシュロールは自由落下のために解放される。
【0049】
本明細書にて説明する保持機構に関する望ましい解決策は、ガイドレールおよび追加の留め要素を必要としないことが望ましい。むしろ、解放位置における保持要素の間のより大きい距離は、第1ティッシュロール位置への補充ロールの直接挿入を実現する。よって、ティッシュロールは、挿入位置から供給位置まで移動する必要がない。むしろ、望ましくは、ティッシュロールは、保持機構が解放位置にあるとき、直接第1ティッシュロール位置に挿入できる。ティッシュロールは、保持位置にある保持機構によって、同じ第1ティッシュロール位置に保持される。保持機構を解放位置にシフトすることで、ティッシュロールを支持から解放し、特に重力のみによる自由落下を可能にすることが望ましい。特に、第1ティッシュロール位置は、ティッシュロールからティッシュを供給するための第1供給位置であることが望ましい。第1ティッシュロール位置は、新しいティッシュロールを受ける受容位置であることがさらに望ましい。
【0050】
ある望ましい実施の形態によると、シフト機構は保持機構を変更するために改造されている。特に、直径センサが第1ティッシュロール位置において減少したティッシュロール直径を検出した場合、第1および第2保持要素を保持位置から解放位置へ変更するために改造されている。
【0051】
さらに、シフト機構は保持機構を変更するために改造されていることが望ましい。特に、直径センサが第1ティッシュロール位置において完全なティッシュロール直径を検出した場合、第1および第2保持要素を解放位置から保持位置へ変更するために改造されている。
【0052】
保持配置およびその要素は、直径センサに検出される第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの直径によって、保持位置と解放位置との間で保持機構をシフトできるように改造されていることが望ましい。直径センサによって第1ティッシュロール位置に完全なティッシュロール直径を検出したとき、望ましくは完全なティッシュロール直径に対応する位置内への直径センサの移動により、シフト機構は保持機構を変更させる。シフト機構は、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールを保持するため、特に第1および第2保持要素を、解放位置から保持位置に変更させる。
【0053】
ティッシュロールに巻かれた連続したティッシュの網からティッシュの部分の供給によって、第1ティッシュロール位置にあるティッシュロールの直径が減少する。このとき、直径センサが、そのような減少したティッシュロール直径を、望ましくは減少したティッシュロールの直径に対応する位置にあることにより、検出することがさらに望ましい。直径センサが、この減少したティッシュロール直径を検出したとき、シフト機構が、保持機構を、特に第1および第2保持要素を、保持位置から解放位置に変更させる。
【0054】
シフト機構の発動を異なるティッシュロール直径の検出に係合することで、ある減少したティッシュロール直径に到達するまで、補充のティッシュロールを第1ティッシュロール位置に留めることができる。即ち、このティッシュロールからある量のティッシュが供給されるまで、補充のティッシュロールを第1ティッシュロール位置に留めることができる。例えば、保持配置が使用されるディスペンサは、予備のティッシュロールを受けることができる第2ティッシュロール位置を有することが望ましくてもよい。予備ティッシュロールは、減少した直径を有するティッシュロールであること、即ち、供給される連続したティッシュの網の減少した量のみを有するティッシュロールであることが望ましい。このように、第1ティッシュロール位置が空いている間、第2ティッシュロール位置にある減少した直径のティッシュロール上にある連続したティッシュの網の残量からティッシュの部分を供給し続けることができる。よって、第2ティッシュロール位置にあるティッシュロールからの残りのティッシュを供給する時間は、第1ティッシュロール位置に新しい補充のティッシュロールを設けるために作業員に使用されてもよい。
【0055】
さらに、ディスペンサは水準インジケータおよび/またはティッシュロール軸の容器および/または軸開口を有することが望ましい。
【0056】
さらに、ディスペンサは制御ユニットを有することが望ましい。検出器またはティッシュセンサが第2ティッシュロール位置は空いていることを表示したら、サービス位置からハンドオーバー(handover)位置への移動を開始する伝達機構を発動させるように改造された制御ユニットが設けられていることが望ましい。制御ユニットは、空いた第2ティッシュロール位置の検出に続いて、第1供給動作において、サービス位置からハンドオーバー(handover)位置への伝達機構の移動を開始するように改造されていることがさらに望ましい。特に、供給動作は、使用者へのティッシュの部分の、手動または自動の、供給であると理解されよう。供給動作は、使用者からの対応する要求、例えば、取っ手を引くまたは近位度センサに近位に手を持ってくるという要求を有してもよい。
【0057】
一般的に、制御ユニットが存在することが望ましい。制御ユニットは、信号を伝達するために、および、そのような信号を発生および/または処理および/または受信および/または送信するために、有線または無線の接続によって、ディスペンサの様々な要素に接続されていることが望ましい。信号とは、例えば、センサ信号、発動信号、制御信号および類似するものである。さらに望ましくは、制御ユニットは、無線または有線の接続を使用して外部要素、例えば、洗面台情報システム、外部通信ユニットまたはバックエンド(backend)ユニットにも接続されてもよい。
【0058】
さらに望ましくは、ティッシュディスペンサは、表示するおよび/または近位度センサの設定および/または供給モードの設定を調節するように改造された操作者インターフェースを有する。操作者インターフェースは、望ましくは、ディスペンサの通常の操作の間では、使用者にはアクセスできない、または、少なくとも使用者の通常の視界になく、例えば、ハウジングカバーを開けて作業員のみが届く、ディスペンサの位置に配置されている。
【0059】
後述では、ティッシュディスペンサの充填水準を検出するための方法および配置の詳細、機能および効果的な実施の形態が説明される。
【0060】
ティッシュディスペンサ内の充填水準を検出する方法は、ティッシュディスペンサによって供給されたティッシュの部分を数えることと、カウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報によって初期充填水準を特定することと、ティッシュディスペンサ内において、第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へティッシュロールのロール交換が行われたとき、カウンタデータに基づいて検証された充填水準を特定することと、を有する。
【0061】
ティッシュディスペンサ内の充填水準を検出する配置は、カウンタと、制御ユニットとを備える。カウンタは、ティッシュディスペンサによって供給されたティッシュの部分を数えるように改造されている。制御ユニットはカウンタからカウンタデータを受信するように改造されている。制御ユニットは、カウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報に基づいて、初期充填水準を特定するように改造されている。制御ユニットは、ティッシュディスペンサ内において、第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へティッシュロールのロール交換が行われたとき、カウンタデータに基づいて検証された充填水準を特定するように改造されている。
【0062】
本明細書で説明するようにティッシュディスペンサ内の充填水準を検出するため、ティッシュディスペンサによって供給されるティッシュの部分は数えられている。望ましくは、ティッシュディスペンサに供給されるティッシュの各部分に対して、カウンタデータは増加する。カウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報に基づいて、初期充填水準が特定される。
【0063】
ティッシュの種類の情報は、望ましくは、次の1つまたはそれより多くに関する情報を有する。
-ティッシュロール上のティッシュの長さ(ロール長さとも呼ばれる)、
-ティッシュの幅(ティッシュ幅とも呼ばれる)
-層の数(例えば、2層ティッシュまたは3層ティッシュ)
-ティッシュの厚み
-ティッシュの材料
-使い捨てまたは再利用できるティッシュ
-ティッシュロールの軸に関する情報(ティッシュロール芯とも呼ばれる)、例えば、ティッシュロールの軸の直径、ティッシュロールの軸の材料、ティッシュロールの軸の直径、ティッシュ幅に沿ったティッシュロールの軸の延在、1部品軸または2部品または多部品軸、
等。
【0064】
望ましくは、初期ティッシュの種類の情報は、特に、初期設置におけるおよび/またはティッシュディスペンサの第1ティッシュロール位置に新しいティッシュロールが設置されてすぐにおけるデフォルトとして設定される情報である。望ましくは、初期ティッシュの種類の情報として使用される情報は、多くのティッシュディスペンサに通常使用される標準的なティッシュの種類に対応する。例えば、初期ティッシュの種類の情報は、ティッシュディスペンサ内の充填水準を検出する配置に保存されてもよい。例えば、初期ティッシュの種類の情報は、制御ユニットおよび/またはティッシュディスペンサ内および/または外部通信ユニット内および/またはバックエンド(backend)ユニット内に保存される。
【0065】
初期充填水準は、充填水準と望ましく対応する。充填水準は、初期ティッシュの種類の情報と特定時におけるカウンタデータとより求める。特に、初期充填水準は、検証されたティッシュの種類の情報が特定されていない限り、特定時におけるカウンタデータの「v」から求められる充填水準と望ましく対応する。特に、初期充填水準は、初期ティッシュの種類の情報と、一般的にカウンタデータがゼロとなる供給サイクルの最初のみではなく、ディスペンサが操作され紙を供給する時間の間の特定時のカウンタデータと、より求められる充填水準に対応することが望ましい。
【0066】
一般的に、初期充填水準が最初に特定されるとき、カウンタデータはゼロである。しかしながら、特定の状況において、初期充填水準を特定する時のカウンタデータはゼロとは異なることもある。
【0067】
例えば、初期充填水準の特定の時のカウンタデータがゼロのとき、初期充填水準を100%とすることができる。例えば、初期ティッシュの種類の情報は、2層、使い捨てティッシュペーパーであり、ロールは150メートルの長さ、部分は25cmの大きさである。この初期ティッシュの種類の情報を有するティッシュロールからは、600部分を供給することができる。カウンタデータがゼロに対応する場合、150mの全長および600ティッシュ部分の全量は存在し、初期充填水準は100%である。
【0068】
ディスペンサがティッシュを供給し始めると、カウンタデータが対応して増加する。よって、供給サイクルの異なる時期において、初期充填水準は、この増加したカウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報より特定することができる。例えば、初期ティッシュの種類の情報は、2層、使い捨てティッシュペーパーであり、ロールは150メートルの長さ、部分は25cmの大きさである。100部分がこの初期ティッシュの種類の情報を有するティッシュロールから供給された場合、初期充填水準は約83%である。供給サイクルが続き、さらに100部分(即ち、合計200部分)が供給されると、初期充填水準は約67%である。
【0069】
したがって、初期充填水準は、初期ティッシュの種類の情報に基づいて特定される充填水準と理解されよう。特に、初期充填水準は、新しいティッシュロールの設置のときまたは供給サイクルの最初にのみ、求めることができるものではないと理解されよう。特定時における現在のカウンタデータとともに、初期ティッシュの種類の情報が特定に使用される限り、初期充填水準は供給サイクルのいずれの時点においても求めることができる。
【0070】
さらに、ディスペンサ内で第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換が発生するかまたは検出された場合、カウンタデータに基づいて検証された充填水準が特定される。第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置にティッシュロールが位置を変更するとき、特定の条件が満たされていることが望ましい。これらの条件は、例えば、より小さい第2ティッシュロール位置にティッシュロールが収容されるように、例えば、ティッシュロールの直径が、特定の量減少したまたは特定の量まで減少したことであってもよい。したがって、ティッシュロールの位置の変化、および、第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールの交換の時に対応するカウンタデータを考慮すると、検証された充填水準を特定することができる。
【0071】
例えば、初期ティッシュの種類の情報は、150mのロール長さおよび部分が25cmの大きさを有する2層の使い捨てペーパーに関する情報を含んでいる。この場合、ロール交換時のティッシュロールの減少した直径が、ロール交換時におけるカウンタデータと対応するかを算出することができる。また、例えば、150mのロール長さを有する2層の使い捨てペーパーの代わりに、100mのロール長さおよび部分が25cmの大きさを有する3層の使い捨てペーパーを使用する場合、ロール交換時における減少した直径に到達するまでに供給されるティッシュ部分の数が、150mのロール長さを有する2層の使い捨てペーパーにおける数より小さい。よって、ロール交換時におけるカウンタデータは、初期ティッシュの種類の情報が、ティッシュディスペンサに実際入っているティッシュの種類に該当するか、または、異なったティッシュの種類が使用され、充填水準の調整が必要であるか、を示す。さらに、初期充填水準の特定における間違いは、ロール交換時におけるカウンタデータによりロール交換時における充填水準を検証することで、補正できる。
【0072】
望ましくは、検証された充填水準の特定は、さらに、ロール交換に関する情報による。検証された充填水準の特定は、特に、ロール交換時におけるティッシュロールの減少した直径および/または第2ティッシュロール位置におけるティッシュロールの最大直径および/またはロール交換が生じる前に使用されたティッシュの量による。
【0073】
望ましくは、初期充填水準および/または初期ティッシュの種類の情報および/または検証された充填水準および/または検証されたティッシュの種類の情報は、特に、特定の時において、初期の現在の充填水準および/または初期の現在のティッシュの種類の情報および/または検証された現在の充填水準および/または検証された現在のティッシュの種類の情報であると理解されよう。さらに望ましくは、カウンタからのカウンタデータは、特に、特定の時において、カウンタからの現在のカウンタデータであると理解されよう。
【0074】
例えば、本明細書で説明するように、ディスペンサの他の要素および/または配置および/または制御ユニットに対して、第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換の時間は、検出されることが望ましい。よって、本明細書で説明するときにおいて、ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換が発生した時間は、ティッシュディスペンサ内において第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換が検出された時間であることが望ましい。
【0075】
カウンタは、ティッシュディスペンサによって供給されたティッシュの部分を数えるために改造されている。望ましくは、カウンタは、数えた部分に対応して、カウンタデータを出力する。望ましくは、供給されたティッシュの部分は、例えば、使用者によって手動で、および/または、駆動されたおよび/または、例えば、出力機構の形態として自動化された供給機構によって、供給動作が実行されるときに数えられる。例えば、供給駆動の動作は、供給された部分として数えることができる。
【0076】
望ましくは、ティッシュディスペンサ内の充填水準は、新しいティッシュロール上に存在するティッシュに対するティッシュディスペンサ内に現在残っているティッシュの比率であると理解することができる。さらに、ティッシュディスペンサ内の充填水準は、新しいティッシュロール上に存在するティッシュの部分の数に対するティッシュディスペンサ内に現在残っているティッシュの部分の数の比率であると理解することができる。特に、ティッシュディスペンサ内充填水準は、ティッシュディスペンサ内の2つのティッシュロール、例えば、第1ティッシュロール位置および第2ティッシュロール位置にあるティッシュロールの合計値であってもよい。
【0077】
さらに、ティッシュディスペンサ内にあるティッシュまたはティッシュの部分の数が、新しいティッシュロールの最大ティッシュまたはティッシュの部分の数を超過しても、表示される充填水準は100%以下であることが望ましくてもよい。
【0078】
このように、元々初期ティッシュの種類の情報に基づいて特定された充填水準を検証するために、特定の出来事およびその時におけるカウンタデータを用いるため、充填水準の検出の信頼性および正確性を向上させることができる。特定の出来事とは、即ちティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールの交換である。予め特定した出来事における充填水準を検証する工程は、充填水準の検出の信頼性および正確性を向上させる。
【0079】
ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換のとき、本方法は、検証されたティッシュの種類の情報の特定することを有する。
【0080】
ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換のとき、制御ユニットは、検証されたティッシュの種類の情報を特定するように改造されていることが望ましい。
【0081】
ロール交換時に、検証されたティッシュの種類の情報も特定されることが望ましい。一方で、検証されたティッシュの種類の情報から独立して、検証された充填水準も特定されることができる。ティッシュディスペンサ内にあるティッシュの種類がティッシュディスペンサ内に保存されたティッシュの種類の情報と対応しないことによって、充填水準が不正確になることが多い。例えば、初期充填水準を特定するときにおける他の誤りまたは不正確なカウンタデータによって、充填水準が不正確になることが多い。したがって、ロール交換時にティッシュの種類の情報を検証することは、充填水準の検出の信頼性に貢献する。
【0082】
本方法は、ティッシュディスペンサに供給されたティッシュの部分のサイズの調整を有することが望ましい。特に、ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換の後、および/または、第1ティッシュロール位置へのティッシュロールの補充の後に、上記調整することを有することが望ましい。
【0083】
制御ユニットは、ディスペンサに供給されたティッシュの部分のサイズを調整するように改造されていることが望ましい。特に、ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換の後、および/または、第1ティッシュロール位置へのティッシュロールの補充の後、調整することが望ましい。
【0084】
第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換の発生が検出されたとき、ディスペンサ内にまだ存在する部分の数を増加させるために、ティッシュの大きさを減少させることが望ましい。第1ティッシュロール位置へのティッシュロールの補充が発生したかまたは検出されたとき、充填水準が再度100%となる。よって、使用者がより満足できるように、ティッシュの部分の大きさを増加させることが望ましい。
【0085】
ティッシュディスペンサによって供給されるティッシュの部分の大きさは、コンフォートサイズからエコサイズおよびその逆に調整されることが望ましい。コンフォートサイズはエコサイズより大きい。特に、コンフォートサイズはエコサイズより長い。
【0086】
特に、ティッシュディスペンサによって供給されるティッシュの部分の大きさの調整は、初期または検証された充填水準に依存することが望ましい。検証された充填水準が臨界値より小さくなるとき、ティッシュディスペンサによって供給されるティッシュの部分の大きさは、コンフォートサイズからエコサイズに調整されることが望ましい。
【0087】
本方法は、望ましくは、保持機構が解放位置を取ったことの信号を保持機構から受信することによって、ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換の特定を、有することが望ましい。および/または、本方法は、望ましくは、保持機構が保持位置を取ったことの信号を保持機構から受信することによって、第1ティッシュロール位置内に新しいティッシュロールが受けられたことの特定を有する。および/または、本方法は、望ましくは、第2ティッシュロール位置が空いているかを検出する検出器からの信号を受信することによって、第2ティッシュロール位置が空いていることの特定を有する。および/または、本方法は、第2ティッシュロール位置にティッシュロールがあることを検出する検出器から信号を受信することによって、第2ティッシュロール位置にティッシュロールが存在することの特定を有する。
【0088】
制御ユニットは、ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換を特定するように改造されていることが望ましい。制御ユニットは、望ましくは、保持機構が解放位置を取ったことの信号を保持機構から受信することによって、ロール交換を特定することが望ましい。制御ユニットは、望ましくは、保持機構が保持位置を取ったことの信号を保持機構から受信することによって、第1ティッシュロール位置内に新しいティッシュロールが受けられたことを特定するように改造されていることが望ましい。制御ユニットは、望ましくは、第2ティッシュロール位置が空いているかを検出する検出器からの信号を受信することによって、第2ティッシュロール位置が空いていることを特定するように改造されていることが望ましい。制御ユニットは、第2ティッシュロール位置にティッシュロールがあることを検出する検出器から信号を受信することによって、第2ティッシュロール位置にティッシュロールが存在することを特定するように改造されていることが望ましい。
【0089】
本方法は、望ましくは、次の事項による充填水準の特定を有する:第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの存在および/または不在;および/または第2ティッシュロール位置内のティッシュロールの存在および/または不在;および/または第1ティッシュロール位置内の新しいティッシュロールの補充;および/または第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換。
【0090】
制御ユニットは、望ましくは、次の事項により充填水準を特定するように改造されている:第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの存在および/または不在;および/または第2ティッシュロール位置内のティッシュロールの存在および/または不在;および/または第1ティッシュロール位置内の新しいティッシュロールの補充;および/または第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換。
【0091】
異なる出来事および状態の特定は、充填水準の検出の信頼性および精度の向上の可能性をさらに拡大させる。異なる出来事および状態の特定は、第1および/または第2ティッシュロール位置内のティッシュロールの存在/不在、および、ティッシュロールの交換、または、新しいティッシュロールの設置に関する。
【0092】
例えば、検証された充填水準および/または検証されたティッシュの種類の情報を特定するとき、特定された出来事および/または状態を考慮されてもよい。さらに、状態および/または出来事に関する特定された情報は、例えば、ティッシュの部分の大きさを調整するために使用されてもよい。
【0093】
望ましくは、保持機構は、第1ティッシュロール位置にティッシュロールを保持するためである。さらに望ましくは、保持機構が解放位置を取ったことの保持機構からの信号は、第1ティッシュロール位置になるティッシュロールが解放されたことを示す。保持機構が保持位置を取ったことの保持機構からの信号は、第1ティッシュロール位置にティッシュロールがあるまたは設置されたことを示す。
【0094】
本方法は、外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットとの通信を有することが望ましい。通信は、双方向および/または無線による方法であることが望ましい。
【0095】
制御ユニットは、外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットと通信するように改造されていることが望ましい。通信は、双方向および/または無線による方法であることが望ましい。
【0096】
通信は、データおよび/または情報および/または信号の、受信および/または送信を有することが望ましい。
【0097】
物資の消費に関する情報、特に検証された充填水準を、外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットに送信できることが望ましい。ソフトウェアの更新および/または設定および/または(操作的)パラメータの更新等の情報を、外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットから受信できることがさらに望ましい。外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットは、複数の配置および/または複数のディスペンサと、望ましくは双方向な方法で、通信するように改造および配置されることがさらに望ましい。例えば、無線通信は、ブルートゥース(登録商標)接続によって実現されてもよい。外部通信ユニットおよび/または制御ユニットは、バックエンド(backend)ユニットと、望ましくは例えば、ブルートゥース(登録商標)等の無線な方法で、通信するように改造および配置されることがさらに望ましい。外部通信ユニットおよび/または制御ユニットは、特に、特定のクライアントのおよび/または工程関連の情報を交換するために、通信する。
【0098】
制御ユニットおよび/または外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットは、1つまたはそれより多くのタブレット端末またはスマートフォン等の携帯装置と通信するように改造および配置されていることがさらに望ましい。制御ユニットおよび/または外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットは、双方向および/または無線による方法で通信することが望ましい。
【0099】
本方法は、1つまたはそれより多くの次の事項に関する情報の特定および/または保存および/または通信を有することが望ましい、および/または、制御ユニットは1つまたはそれより多くの次の事項に関する情報を特定および/または保存および/または通信するように改造されていることが望ましい。
-初期充填水準
-検証された充填水準
-時刻印
-初期ティッシュの種類の情報
-検証されたティッシュの種類の情報
-部分の大きさ、特に、現在供給される部分大きさおよび/または部分のコンフォートサイズおよび/または部分のエコサイズ
-ティッシュロール毎の供給される部分の数
-供給モード
-第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの存在および/または不在
-第2ティッシュロール位置内のティッシュロールの存在および/または不在
-第1ティッシュロール位置内の新しいティッシュロールの補充
-第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールのロール交換
-ティッシュディスペンサの近位度センサの設定
-エネルギ供給水準
-技術的ステータス
-部分除去または部分格納無しの供給された部分の数
-(製品寿命中)供給された部分の合計
-警告および/または警告の設定
-ティッシュディスペンサの場所および/または位置および/またはグループ割当
【0100】
特に、上記の情報は、制御ユニットおよび/または配置および/またはティッシュディスペンサから、外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットおよび/または1つまたはそれより多くの携帯装置に、またはその逆に送信することは有益になり得る。特に、制御ユニットにこのような創作(creation)を送信すると、ティッシュディスペンサの「over-the-air」(OTA)メンテナンスとも呼ばれる遠隔メンテナンスが可能および容易になる。特に、作業員が多数のティッシュディスペンサを管理しなければならないまたは複数のティッシュディスペンサのグループに割り当てられている場合、個別のティッシュディスペンサまたはティッシュディスペンサのグループに更新、パラメータ設定等を提供できることは便利である。さらに、場所および/または位置および/または個体のグループ割り当てまたはティッシュディスペンサのグループの割当または変更ができることは便利である。
【0101】
まとめると、個別のティッシュディスペンサまたはティッシュディスペンサのグループと遠隔で通信する機能は、特に上記の情報に関して、多数のティッシュディスペンサの管理において有益である。
【0102】
望ましくは、供給モードは、能動的な供給モード、特に、ディスペンサが能動的に操作している供給モードであると理解されよう。例えば、ディスペンサは、1つまたはそれより多くの操作パラメータにおいて異なる別の供給モードで操作されてもよい。例えば、供給モードは、エコまたはティッシュ節約モードおよび/またはコンフォートモードおよび/または表示モードおよび/または衛生モードを含んでもよい。例えば、エコモードでは、ティッシュディスペンサにより供給されるティッシュの部分の大きさは減少したエコサイズに設定される。コンフォートモードでは、ティッシュディスペンサにより供給されるティッシュの部分の大きさは拡大したコンフォートサイズに設定される。例えば、表示モードでは、ティッシュの部分がティッシュディスペンサにより供給され、使用者に取られた後、次の使用者が取る部分を用意するため、ティッシュの新しい部分が出力機構によって推進される。即ち、新しいティッシュの部分が「表示」されている。例えば、衛生モードでは、ティッシュの部分がティッシュディスペンサにより供給され、使用者に取られた後、ティッシュの新しい部分が出力機構によって推進されない。よって、ティッシュの部分はディスペンサの内部の衛生的な環境内に保管され、必ず使用者が取る直前にティッシュの部分は供給される。
【0103】
特に、制御ユニットは、ディスペンサ、特に出力機構の操作モードを変更するように改造されていることが望ましい。制御ユニットは、保持機構が解放位置または保持位置にあるか、および/または、出力機構が第1ティッシュロール位置または第2ティッシュロール位置内のティッシュロールからのティッシュの部分を供給するかによって、操作モードを変更する。保持機構が解放位置にあるときおよび/または出力機構が第2ティッシュロール位置内のティッシュロールからのティッシュの部分を供給するとき、ディスペンサの操作モードは、コンフォートモードからエコまたはティッシュ節約モードに変更されることが望ましい。保持機構が保持位置にあるときおよび/または出力機構が第1ティッシュロール位置内のティッシュロールからティッシュの部分を供給するとき、ディスペンサの操作モードは、エコモードからコンフォートモードに戻されることがさらに望ましい。望ましくは、エコモードにあるティッシュの部分は、コンフォートモードにあるティッシュの部分より短い。さらに望ましくは、制御ユニットは、エコモードにおいて、供給作用当たりコンフォートモードより短い期間で出力機構を操作するように改造されている。望ましくは、出力機構のより短い操作によって、より短いティッシュの部分が供給される。このように、ティッシュ節約モードを設けることで、特に、第1ティッシュロール位置内に新しいティッシュロールが挿入されるまで、第2ティッシュロール位置内のティッシュロール上の残りのティッシュはより長く保つ。
【0104】
添付の図面を参照して、望ましい実施の形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【
図1】開いたハウジングカバーと解放位置の保持配置とを有する例示的実施の形態に係るディスペンサの3次元の正面図である。
【
図6】
図1によるディスペンサの他の側面図である。
【
図9】例示的実施の形態に係る解放位置における保持配置の上面図である。
【
図10】保持位置における保持配置の上面図である。
【
図11】水準インジケータを有する
図9による保持配置の上面図である。
【
図12】水準インジケータを有する
図10による保持配置の上面図である。
【
図13】直径センサおよび遷移要素を異なる位置に有する
図9による保持配置の側面図である。
【
図14】直径センサを有する完全なティッシュロールを示す。
【
図15】直径センサを有する減少した直径を有するティッシュロールを示す。
【
図16】直径センサが異なる位置にある完全なおよび減少した直径を有するティッシュロールの両方を示す。
【
図17】例示的実施の形態に係る支持挿入部の上面図である。
【
図18】完全なティッシュロールおよび減少した直径を有するティッシュロールを有する
図1によるディスペンサの部分的な断面図である。
【
図19】完全なティッシュロールと、ティッシュロールを展開する2つの異なる方向とを有する
図1によるディスペンサの部分的な断面図である。
【
図20】ハウジングを閉口および開口位置に有し、異なる位置に空いたティッシュロールを有する
図1によるディスペンサの部分的な断面図である。
【
図21】実施の形態に係るディスペンサの分解図である。
【
図22】実施の形態に係る保持機構の分解図である。
【
図23】実施の形態に係るディスペンサモジュールの分解図である。
【
図24】例示的実施の形態に係るティッシュディスペンサ内の充填水準を検出する配置の模式図である。
【
図25】例示的実施の形態に係るティッシュディスペンサ内の充填水準を検出する方法の模式的なフロー図である。
【
図26】例示的実施の形態に係るディスペンサシステムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0106】
図面において、同一または類似の機能を有する要素は、同一の参照符号で示されている。
【0107】
図面において、ハウジング2を有するディスペンサ1が示されている。ハウジング2は、ディスペンサ1を壁掛けするためのハウジングベース21と、開口できるハウジングカバー22を備える。ハウジングカバー22はハウジングベース21に旋回できるように接続されている。
図1から6は、開口位置にあるハウジングカバー22を示す。
【0108】
図1に示すように、例えば、ハウジングカバー22の内側上側に、第1突出部23が設けられている。ハウジングカバー22の内側下側に、第2突出部24が設けられている。2つの突出部23,24の機能は、以下で詳細に説明する。さらに、ハウジングカバー22の側壁の内の1つの内側に、水準インジケータ30が設けられている。水準インジケータ30も、以下で詳細に説明する。さらに、ハウジングカバー22の正面にインジケータ開口25が設けられている。インジケータ開口25を通じて、以下で詳細に説明するように、水準インジケータ30の表示表面33が見える。
図21に示すように、インジケータ開口25はカバーガラス26に覆われている。選択的に、正面パネル27はハウジングカバー22上に設けられていてもよい。
【0109】
ディスペンサ1は、さらに、保持機構210を有する保持配置200、シフト機構300、出力機構400、伝達機構500および直径センサ600を備える。以下で詳細に説明する。
【0110】
図21に示すように、ハウジングカバー22は旋回できるようにブラケット61、ハウジングバネ62およびカバー磁石64を用いてハウジングベース21に取り付けられている。ハウジングカバー22は、安全装置63を用いて意図しない解放に対して固定されている。ハウジングカバー22は、作業員が鍵を用いて操作できる閉口機構(cf.
図21)を通じて、ハウジングベース21に固定することができる。閉口機構は、平坦な鋼鉄51、ロックバネ52、ロック装置55、ロックレバー53およびロックプラグ54を備える。
【0111】
図18に示すように、例えば、ディスペンサ1は、第1ティッシュロール位置119と第2ティッシュロール位置129を有する。第1ティッシュロール位置119は、連続したティッシュの網40を有する補充ティッシュロールを有する。第2ティッシュロール位置129は、さらに連続したティッシュの網40”を有する予備のティッシュロールを有する。
図18のティッシュロール100は反時計回りの展開方向102を有する。第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールは、時計回りの展開方向102”を有する。
【0112】
第2ティッシュロール位置129の下方端において、軸開口820が設けられている。例えば、
図3および20に示すように、ティッシュロールの空いた軸は、軸開口820を通じて、ティッシュロールの軸容器800に入ることができる。軸開口820は、弾性要素である留め要素830を有する。留め要素830は、ティッシュロールの空いた軸が、重力のみによって軸開口820を通過することを防止する。むしろ、ティッシュロールが、第1ティッシュロール位置119から解放されて、第2ティッシュロール位置129まで落ちるとき、下向きの力がティッシュロールの空いた軸110に作用する。ティッシュロールの空いた軸110は、留め要素830を一時的に動かし、軸開口820を通過してティッシュロールの軸容器800に入ることができる。ティッシュロールの軸容器800は、保持要素810を有する。
図20に示すように、保持要素810は、ティッシュロールの軸容器800が空いているとき、ティッシュロールの軸110を保持する。望ましくは、(
図20にて点線で示されるように)ハウジングカバー22が開口位置にあるとき、(
図20にて点線で示されるように)ティッシュロールの軸容器800は開口位置にある。
【0113】
図7および8と共に、
図18、19および23において、ディスペンサモジュール90および出力機構400および伝達機構500はより詳細に示される。ディスペンサモジュール90は、望ましくは、モジュール本体91、モジュール中央92およびモジュールカバー93を有する。ディスペンサモジュール90の要素は、例えば、ネジ440によって接続されてもよい。
【0114】
図8に示すように、例えば、供給開口12に第1または第2ティッシュロール位置内のティッシュロールからティッシュの部分を供給するための出力機構400は、2つの出力ローラ410を備える。連続したティッシュの網を、出力ローラ410の間の出力隙間420を通じて、出力ローラ410の回転によって、供給開口12に供給することができる。出力機構400は、ティッシュロールが第1ティッシュロール位置119にあるかまたは第2ティッシュロール位置129にあるかにかかわらず、連続したティッシュの網からティッシュの部分を供給することに適している(cf.
図18)。
図23に示すように、出力機構400および/または伝達機構500および/またはディスペンサモジュール90は、バッテリモジュール81、駆動ユニット82を有してもよい。駆動ユニット82は、出力ローラ410を駆動するギアトランスミッション83およびホルダー84を有する。
【0115】
図18において、減少した直径を有するティッシュロールは第2ティッシュロール位置にあり、ティッシュ40”は出力機構400によって供給開口12に供給される。例えば、
図18に示すように、ディスペンサ1の下部内の溝のような受容部分130によって、ティッシュロールを第2ティッシュロール位置129に保持することができる。
図18に示すように、非常に減少した直径を有する予備のティッシュロールが出力機構400にティッシュ接続40”を有するとき、ティッシュロールは第2ティッシュロール位置内の溝のような受容部分130の上部にあってもよい。
図18に示すより予備のティッシュロールが少し大きい直径を有する場合、この予備のティッシュロールはより重く、よって、第2ティッシュロール位置用の溝のような受容部分130のより下方の部分内に配置されてもよい。予備のティッシュロールが完全に空になり、軸のみが残るとき、軸110は、通常、重力によって、
図20に示すように、ティッシュロールの軸開口820が配置されている溝のような受容部分130のより下方の部分に移動する。
【0116】
図18に示すように、伝達機構500は、第1ティッシュロール位置119にティッシュロール100の端を保持する。
図19に示すように、伝達機構500は、第1ティッシュロール位置119内のティッシュロールの端を、第1ティッシュロール位置119内に、展開方向から独立して、保持および移動されるように改造されている。展開方向は、反時計回り102または時計回り102’(点線)であってもよい。伝達機構500は、
図18にてそのサービス位置、
図19にてそのハンドオーバー(handover)位置にて示されている。
【0117】
さらに、
図7および8も、サービス位置にある伝達機構500を示す。伝達機構500は、出力機構400に第1ティッシュロール位置119内のティッシュロール100からティッシュ40、40’の端を、解放可能なように保持および移動されるように改造されている。伝達機構500は、伝達プレート510と2つの保持フラップ(flap)520を有する。保持フラップ(flap)520は伝達プレート510に取り付けられている。伝達プレート510は伝達ロッド530に旋回するように接続されている。伝達ロッド530は、伝達機構500をサービス位置からハンドオーバー(handover)位置に持ってくるように移動できる。伝達ロッド530は駆動452によって駆動される。各保持プラップ(flap)520は伝達突出部540を有する。保持フラップ(flap)520の間に、中央フラップ(flap)511(cf.
図23)を設けてもよい。
【0118】
出力機構400の少なくとも1つのローラ410は、出力ローラ410の減少した直径の形態で、軸方向で間隔を空けた複数の凹部430を有する。保持フラップ(flap)520の伝達突出部540は、出力ローラ410の凹部430内に突出するように改造されている。よって、例えば、
図19に示すように、ティッシュの端を、ハンドオーバー(handover)位置内の出力ローラ410の間の隙間420内に、移動させる。
【0119】
第1ティッシュロール位置内のティッシュロールの端は、ティッシュの端を保持フラップ(flap)520と伝達プレート510との間にティッシュロールの端を挿入することによって、伝達機構500内に挿入できる。ティッシュロールの端は、その間においてバイアスを有してもよい。サービス位置において、伝達プレート510は、ハウジングが開いたとき、伝達ロッド530から、使用者に向かった方向に突出する。これは、ティッシュロールの端の、伝達機構500内への、特に、使用者による保持フラップ(flap)520と伝達プレート510との間への挿入を容易にする。ハウジングカバーが閉口しているとき、望ましくは、ハウジングカバー22の下方内側上の第2突出部24は、伝達プレート510と接触する。第2突出部24は、伝達プレート510を、
図8に示すサービス位置から
図18に示す少し上昇した位置に、少し持ち上げる。
図18に示す位置より、伝達機構500は
図19に示すハンドオーバー(handover)位置内に移動することができる。ハンドオーバー(handover)位置において、伝達突出部540は、出力ローラ410の凹部内へ突出する。上部ローラ410の間の隙間420内に、ティッシュロールの端が挿入されると、特に、ティッシュを供給するために出力ローラ410が回転し始めると、ティッシュロールの端は、保持フラップ(flap)520と伝達プレート510との間から解放される。
【0120】
図8および18に特に示されているように、第2ティッシュロール位置が空いているかを検出する検出器700が設けられている。示される例において、検出器700は光学ティッシュセンサ710の形態である。光学ティッシュセンサ710は、第2ティッシュロール位置と出力機構400との間にティッシュ接続の存在を検出する。光学ティッシュセンサ710は、赤外ガラス711で覆われている。
【0121】
光学センサ710は、第2ティッシュロール位置129にあるティッシュロールと出力機構400との間にティッシュ接続41があるかを検出する。
図18に示すように、ティッシュ接続がある場合、伝達機構500は
図18に示す上昇したサービス位置に留まり、第1ティッシュロール位置内ティッシュロール100の端を解放可能なように保持する。望ましくは、伝達機構500は、光学ティッシュセンサ710の形態の検出器700が第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールと出力機構400との間にティッシュ接続がないと検出したときのみ作動する。
【0122】
望ましくは、切断ユニット11(cf.
図8)が、連続したティッシュの網からティッシュの部分を切り取るために、供給開口12と出力ローラ410との間に設けられている。
図23において詳細に示されているように、切断ユニットは、望ましくは、ブレード11a、ブレードシールド11bおよびブレードカバー11cを有する。ブレードスイッチ453が、ブレード11aが作動されたかを検出するために設けられている。ブレードスイッチ453は、使用者がディスペンサからティッシュの部分を取ったことを示す。
【0123】
さらに望ましくは、本明細書で説明する様々な特徴を実現する様々な制御機能を実行するために、制御ユニット16(cf.
図8、23)が設けられている。制御ユニット16は、望ましくは、マイクロコントローラを有し、さらに望ましくは、ディスペンサ1を操作するために必要なすべての制御機能を実行する。
【0124】
ユーザインタフェースユニット19およびユーザインタフェースステッカ17を有するユーザインタフェース15は使用者に情報を提供する。ステータスLED18は、例えば、使用者に、誤認ステータスを表示することができる。望ましくは、ユーザインタフェースユニット19はマイクロコントローラを有しない。
【0125】
さらに望ましくは、出力機構400は、使用者の存在を検出するための近位度センサ14からの信号によって作動される自動出力機構400である。このような機能を有するディスペンサ1は、非接触型ディスペンサとも呼ばれてもよい。
【0126】
ディスペンサ1は、さらに、保持機構210を有する保持配置200を有する。保持機構210は、ティッシュロール100の軸110の第1端と係合する第1保持要素211およびティッシュロール100の軸110の第2端と係合する第2保持要素212を有する。保持機構210は、
図9および10でより詳細に示されている。これらの図に特に示されるように、解放位置における第1保持要素211と第2保持要素212との間の、ティッシュロール軸113の軸方向の横方向の距離232は、保持位置におけるティッシュロール軸113の軸方向の横方向の距離231より大きい。加えて、これらの図は、第1および第2保持要素211、212が、解放位置におけるティッシュロール100の軸110から間隔を有することを示す。しかしながら、保持位置においては、保持機構210、特に第1および第2保持アーム311、321と、第1および第2保持要素211、212とは、第1ティッシュロール位置内のティッシュロール100のために完全な操作的な支持を設ける。これらは、ディスペンサの操作の間、特に、ティッシュロール軸113回りの展開方向のティッシュロールの回転によるティッシュロールからのティッシュの供給の間、第1ティッシュロール位置内のティッシュロール100のために完全な操作的な支持を設ける。
【0127】
図11および12に示すように、ベースアーム32および水準アーム31を有する水準インジケータ30が設けられている。水準アーム31の一端において、表示表面33が設けられている。
図11および
図12の比較に示されるように、水準アーム31は、第1保持アーム311および第1保持要素211によって、第1ティッシュロール位置の空いた位置に対応する外側の位置に移動させられる。一方で、
図12に示すように、保持機構210が保持位置内にあるとき、水準アーム31は内側の埋まった位置においてバイアスを有する。
【0128】
表示表面33は、望ましくはハウジングカバー22内のインジケータ開口25を通じて見える。よって、作業員は、ディスペンサ1のハウジングカバー22を開けずに、インジケータ開口25を通じて第1ティッシュロール位置にティッシュロール100があるか否か、即ち、保持機構210が保持位置または解放位置にあるか、見ることができる。
【0129】
保持配置200は、さらに、保持機構210、特に、第1および第2保持要素211、212を保持位置から解放位置およびその逆に変更するシフト機構300を有する。シフト機構300は、直径センサ600に旋回可能なように接続された遷移要素900を有する。シフト機構300は、望ましくは支持挿入部(support insert)910を通じて、ハウジングベース21に取り付けられている。シフト機構300はさらにトグル機構を有する。特に、シフト機構300は、さらに、第1および第2接続アーム312、322および第1および第2遷移部分313、323を有する。第1および第2接続アーム312、322は、遷移要素900から突出する。第1および第2遷移部分313、323は、第1および第2保持アーム311、321を、第1および第2接続アーム312、322に旋回可能なように接続する。
【0130】
図13から16に特に示すように、直径センサ600は、ティッシュロール100の直径の変化、特にその減少と共にその位置を変更するように改造されている。これらの図では、直径センサは、完全な直径の位置600および減少した直径の位置600’において示されている。解放位置における直径センサ600’と遷移要素900’との間の角度630は、保持位置における対応する角度より大きい。これらの図は、輪郭に合わせて作成されたガイド表面621を有し、調整要素921によって調整することができるガイドフレーム920をさらに示す。ガイド要素620は直径センサ600に設けられている。図示されるように、直径センサ600はその位置を変更させる。ガイド要素620は、ティッシュロール100の直径が減少すると、輪郭に合わせて作成されたガイド表面621に向かって移動し、接触する。ガイド表面621の輪郭によって、ガイド要素620は、ガイド表面621に沿って滑り、直径センサ600に上向きおよび横向きの移動を実行させる。ガイド要素620と、輪郭に合わせて作成されたガイド表面621との作用によって実行された、この直径センサ600の上向きおよび横向きの移動は、直径センサのロック要素610を解放する。
【0131】
直径センサ600は2つのロック要素610(cf.例えば、
図9および10)を有する。ロック要素610は、直径センサ600を、ハウジングベース21、特にハウジングベース21上の支持挿入部910内に固定する。ハウジングカバー22およびその上の第1突出部23が、直径センサ600上の接触フリップ(flip)601と接触すると、ロック要素610は、支持挿入部910内の固定位置内に固定される。
【0132】
ロック要素610が、直径センサ600の上向きおよび横向きの移動により解放されると、シフト機構300は保持機構210を解放位置に変更する。直径センサ600の上向きおよび横向きの移動は、ガイド要素620と、減少した直径位置600’にある輪郭に合わせて作成されたガイド表面621との作用によって実行される。解放位置において、ティッシュロール100は第1ティッシュロール位置から解放され、第2ティッシュロール位置内に落ちる。この移動を減速されるため、
図21に示すように留め71を設けてもよい。
【0133】
バネである2つの第1バイアス要素241によって、シフト機構300は解放位置においてバイアスを有する。第1バイアス要素241は、第1遷移部分313および第2遷移部分323を支持挿入部910に接続する(cf.
図22)。
図22にさらに示されるように、第1保持アーム311は、第2バイアス要素242を介して、第1遷移部分313に接続される。第2保持アーム321は、第2バイアス要素242を介して、第2遷移部分323に接続される。両方の第2バイアス要素242はバネである。ピン250が様々な要素を接続するために使用されることが望ましい。2つの第2バイアス要素は、第1バイアス要素241より小さい寸法を有する。2つの第1バイアス要素241によって開始された移動を減速または静止するために、2つの第2バイアス要素は、少なくとも1つの第1バイアス要素より小さい力を、2つの第1バイアス要素241とは異なる方向に作用させる。
図22は、保持配置200の異なる要素を接続するための複数のピンをさらに示す。
【0134】
保持機構210が保持位置または解放位置にあるかを示す信号を発するスイッチ260は設けられている。この信号はディスペンサモジュールに、コネクタ451を介して、伝送される。特に、スイッチ260が保持機構210は解放位置にあると示す限り、伝達機構を作動することができないことが望ましくてもよい。
【0135】
解放位置において、直径センサ600および遷移要素900の下方端はハウジングベース21、特に支持挿入部910に対して間隔を有する。第1ティッシュロール位置に新しいティッシュロールが挿入されると、ティッシュロール100は直径センサ600と遷移要素900とに当てられる。よって、シフト機構300と保持機構210とは、バイアス力に対して保持位置内に持ってこられる。ロック要素610は、望ましくは支持挿入部910内に固定される。さらに、ロック要素610は、支持挿入部910内に、ハウジング2の閉口でハウジングカバー22上の第1突出部23により作用する圧力によって、スナップイン(snap in)される。
図21に示すように、第1ティッシュロール位置内への新しいティッシュロールの挿入は、リード羽72を設けることによって容易することができる。
【0136】
ティッシュロールが第1ティッシュロール位置から解放され、第2ティッシュロール位置内に落ちると、ディスペンサ1に、作業員によって、展開方向にかかわらず、第1ティッシュロール位置に新しいティッシュロールを提供することができる。伝達機構内に新しい補充のティッシュロールの端を挿入することで、ディスペンサ1は、まず、第2ティッシュロール位置内の予備のティッシュロール上の残りのティッシュを完全に使い切る準備ができる。続いて、ディスペンサ1は、新しい補充のティッシュロールの端を、自動的におよび作業員または使用者の操作の必要なく、出力機構に移動される。
【0137】
図24では、ティッシュディスペンサ1内の充填水準を検出する、例示的実施の形態に係る配置1000の模式図を示す。配置1000はカウンタ1001と制御ユニット1002を有する。カウンタ1001は、ティッシュディスペンサ1により供給されたティッシュの部分を数えるように改造されている。制御ユニット1002はカウンタ1001からのカウンタデータを受信するために改造されている。制御ユニット1002は、ディスペンサ1の制御ユニット16と同一であることが望ましくてもよい。
【0138】
さらに、制御ユニット1002と制御ユニット16とは、より上位のユニットの下位ユニットであることが望ましくてもよい。この場合、制御ユニット1002と制御ユニット16とは、互いから離れて配置され、有線または無線による方法で接続され、または、制御ユニット1002と制御ユニット16とは、同一または隣接の位置に配置されてもよい。
【0139】
制御ユニット1002は、カウンタデータおよび初期ティッシュの種類の情報に基づいて初期充填水準を特定するように改造されている。さらに、制御ユニット1002は、ティッシュディスペンサ1内の第2ティッシュロール位置129へ第1ティッシュロール位置119からのティッシュロール110のロール交換が発生したときのカウンタデータによって、検証された充填水準を特定するように改造されている。
【0140】
さらに、外部通信ユニット1100、バックエンド(backend)ユニット1200および複数の携帯装置1300が設けられている。望ましくは、制御ユニット1002、外部通信ユニット1100、バックエンド(backend)ユニット1200および複数の携帯装置1300は、全て、双方向および望ましくは無線な方法で互いと通信できる。これは、ソフトウェア更新およびパラメータ設定を含む、ディスペンサ1の「over-the-air」(OTA)メンテナンスとも呼ばれる遠隔のメンテナンスを可能にする。特に、この通信システム内に携帯装置1300を含むことで、作業員による、ディスペンサ1、望ましくは多数のディスペンサ1の簡単なアクセスおよび遠隔のメンテナンスが可能になる。
【0141】
外部通信ユニット1100は任意であることが望ましくてもよい。そのような場合、通信は、制御ユニットとバックエンド(backend)ユニット1200とおよび/または制御ユニットと複数の携帯装置1300との間で起きることが望ましくてもよい。
【0142】
さらに望ましくは、例えば、ソフトウェア更新や設定変更等に関して、どの役割がどの権利を有するかを定義する役割管理が設けられている。望ましくは、役割設定は、制御ユニット1002および/または外部通信ユニット1100および/またはバックエンド(backend)ユニット1200および/または複数の携帯装置1300内に保存することができる。さらに望ましくは、役割設定は、外部通信ユニット1100および/またはバックエンド(backend)ユニット1200のみで設定および変更することができる。このように、制御ユニット1002および携帯装置1300において、役割管理によって許可された操作のみが実行される。これは、特定のパラメータおよび/または状態の望ましくない操作または補正の危険性を軽減する。さらに、これは、役割に就く者が必要な能力および経験を有することが望ましく保証されているとき、特定の役割によってのみ特定の操作が実行されることで、信頼性および正確性が向上する。
【0143】
例えば、携帯装置1300は作業員によって設置段階で使用されてもよい。携帯装置1300を持つ作業員が、複数のティッシュディスペンサ1が設置されている施設を通行する。携帯装置1300によって、作業員は、個別のティッシュディスペンサ1またはティッシュディスペンサ1のグループを、例えば、ティッシュディスペンサ1上のコンピュータが読み込めるコードをスキャンすることでまたは画像認識によって、特定できることが望ましい。その後、特定されたティッシュディスペンサ1に、場所および/または位置および/またはグループ配属を割り当て、および/または、初期情報(例えば、初期ティッシュの種類の情報)および/または初期操作パラメータを提供することができる。さらに望ましくは、ティッシュディスペンサ1のさらなる定期メンテナンス訪問の間、作業員は、ティッシュディスペンサ1に関する情報、例えば、特定のエラー状態またはメンテナンス訪問中の他の通知を、携帯装置1300を通じて更新することができる。
【0144】
同時に、ソフトウェア更新およびパラメータ設定が、個別のティッシュディスペンサ1またはティッシュディスペンサ1のグループに、外部通信ユニット1100および/またはバックエンド(backend)ユニット1200から遠隔で、提供または補正されることが望ましくてもよい。例えば、外部通信ユニット1100および/またはバックエンド(backend)ユニット1200は、中央オフィス場所またはそのような場所からアクセスできる場所に配置されてもよい。完全な権利を有する役割に就く者は、その場所に入るおよび/またティッシュディスペンサ1に通信する情報および/またはデータおよび/または信号を選択することができる。
【0145】
特に、制御ユニット1002は、ティッシュディスペンサ1内の充填水準を検出する方法2000を参照して後述で説明する工程を実行するように改造されている。
【0146】
図26は、ディスペンサシステム3000を示す。ディスペンサシステム3000は、複数1111の本明細書で説明するティッシュディスペンサ1と、(任意の)外部通信ユニット1100と、バックエンド(backend)ユニット1200と、複数の携帯装置1300とを備える。
【0147】
図25は、ティッシュディスペンサ1内の充填水準を検出する例示的実施の形態に係る方法2000の模式的なフロー図を示す。方法2000は、ティッシュディスペンサ1に供給されたティッシュの部分を数える2001と、カウンタデータと初期ティッシュの種類の情報に基づいて初期充填水準を特定する2001と、カウンタデータに基づいて検証された充填水準を特定する2002とを備える。検証された充填水準は、ティッシュディスペンサ1内に第2ティッシュロール位置129へ第1ティッシュロール位置119からティッシュロール110のロール交換が発生した場合、特定される。望ましくは、方法2000は、ティッシュディスペンサ1内に第2ティッシュロール位置129へ第1ティッシュロール位置119からティッシュロール110のロール交換が発生した場合、検証されたティッシュの種類の情報を特定する2003をさらに備える。望ましくは、方法2000は、ティッシュディスペンサ1に供給されたティッシュの部分の大きさを調整する2004をさらに備える。特に、ティッシュディスペンサ1内に第2ティッシュロール位置129へ第1ティッシュロール位置119からティッシュロール110のロール交換が発生した場合、および/または、第1ティッシュロール位置へティッシュロール100の補充が発生した後、ティッシュの部分の大きさを調整する。
【0148】
任意におよび望ましくは、方法2000は、特定すること2005および/または特定すること2006および/または特定すること2007および/または特定すること2008を備える。特定すること2005では、ティッシュディスペンサ1内に第2ティッシュロール位置129へ第1ティッシュロール位置119からティッシュロール110のロール交換を特定する。特定すること2005では、望ましくは、保持配置200が解放位置を取ったと保持配置200からの信号を受信することで特定する。特定すること2006では、第1ティッシュロール位置119内に新しいティッシュロール110を受けたことを特定する。特定すること2006では、望ましくは、保持配置200が保持位置を取ったと保持配置200からの信号を受信することで特定する。特定すること2007では、第2ティッシュロール位置129が空いていることを特定する。特性すること2007では、望ましくは、第2ティッシュロール位置129が空いているかを検出する検出器700から信号を受信することで特性する。特定すること2008では、第2ティッシュロール位置129内にティッシュロール110が存在するかを特定する。特定すること2008では、望ましくは、第2ティッシュロール位置129内にティッシュロール110が存在することを検出する検出器700から信号を受信することで特定する。
【0149】
望ましくは、方法2000は特定すること2003’をさらに備える。特定すること2003’では、第1ティッシュロール位置119内のティッシュロールの存在および/また不在、および/または、第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールの存在および/または不在、および/または、第1ティッシュロール位置119内へ新しいティッシュロールの補充、および/または、第2ティッシュロール位置129へ第1ティッシュロール位置からティッシュロールのロール交換、によって充填水準を特定する。
【0150】
これらの工程2005から2008は、望ましくは、工程2002と2003’との間で実行される。工程2005から2008および2003’は任意であるため、
図25において破線で表示される。
【0151】
望ましくは、方法2000は、通信する2009および/または特定する2010をさらに備える。通信する2009では、外部通信ユニット1100および/またはバックエンド(backend)ユニット1200と、望ましくは双方向および/または無線による方法で通信する。特定する2010では、次の1つまたはそれより多くに関する情報を、特定および/または保存および/または通信する:初期充填水準、検証された充填水準、時刻印、初期ティッシュの種類の情報、検証されたティッシュの種類の情報、部分の大きさ、特に、現在供給される部分大きさおよび/または部分のコンフォートサイズおよび/または部分のエコサイズ、ティッシュロール110毎の供給される部分の数、供給モード、第1ティッシュロール位置119内のティッシュロールの存在および/または不在、第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールの存在および/または不在、第1ティッシュロール位置119内の新しいティッシュロールの補充、第1ティッシュロール位置119から第2ティッシュロール位置129へのティッシュロールのロール交換、ティッシュディスペンサ1の近位度センサの設定、エネルギ供給の水準、技術的ステータス、部分除去または部分格納無しで供給された部分の数、製品寿命中に供給された部分の合計、警告および/または警告の設定、ティッシュディスペンサ1の場所および/または位置および/またはグループ割当。
【0152】
工程2009と2010とは、他のいずれの工程の前または後に、並行して実行されてもよい。工程2009と2010は任意であるため、
図25において破線で表示される。
【0153】
後述の2つの表において、ティッシュディスペンサ1内の配置1000を用いて実行される方法2000の2つの例を示し、以下で説明する。
【0154】
【0155】
【0156】
両方の表において、行は、ロール長さに関する情報、部分カウンタ1001のカウンタデータ、部分大きさに関する情報、第1ティッシュロール位置119内にティッシュロール110が存在するか(「新しいロール」の真偽)、第2ティッシュロール位置129内にティッシュロール110が存在するか(「残りロール活性」の真偽)、現在ティッシュが供給されているティッシュロール110上の残りのティッシュ長さ(「残り長さ」)、計算された充填水準および使用部分と共にティッシュディスペンサ1で表示された充填水準、即ち、供給サイクルの前期間で使用されたティッシュの部分の数、を含む。
【0157】
表の列は、異なる時間における情報を表示する。最も左にある列が最も早い初期時間であり、右方向にいくにつれて時間が増加する。
【0158】
第1の例では、第1ティッシュロール位置119内にティッシュロールが挿入される。第2ティッシュロール位置129内への移動の後、新しいティッシュロールが第1ティッシュロール位置119に設置されることなく、ティッシュロールは完全に消費される。このティッシュロールが完全に消費されたときのみ、第1の例においては第1ティッシュロール位置119に新しいティッシュロールが設置される。
【0159】
第2の例では、第1ティッシュロール位置119から第2ティッシュロール位置129へティッシュロールが移動された後、第1ティッシュロール位置119に新しいティッシュロールが設置される。
【0160】
両方の例の最初の7列は同一である。両方の例において、ロール長さ150mのロールが第1ティッシュロール位置119に挿入される、第2ティッシュロール位置129は空いている。これがティッシュディスペンサ1の初期状態であるため、カウンタ1001のカウンタデータがゼロである。部分は25cmの大きさである。よって、第1ティッシュロール位置119内のティッシュロールの存在(「新しいロール」)の値は「真」であり、第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールの存在(「残りロール活性」)の値は「偽」である。計算されたおよび表示された充填水準は両方100%であり、残りの長さはロール長さと同一であり、150mである。
【0161】
新しい供給サイクルが開始し、前期間でティッシュの部分は供給されていないため、初期状態で使用された部分の数はゼロである。
【0162】
次の4つの列は、各列において、カウンタデータが100部分増加された後の値の推移を示す。カウンタ1001のカウンタデータは対応してそれぞれ100、200、300、400と増加し、残り長さは対応して減少する。ティッシュロール110の最大ロール長さに関する一般的な情報であるため、第1行のロール長さは減少しない。充填水準は対応して減少する。列の間の各間隔において100部分が供給されたため、使用した部分の数は100である。
【0163】
第6列は、480部分がカウンタ1001に数えられた期間を示す。第7列は、520部分がカウンタ1001に数えられた期間を示す。よって、これらの列で使用された部分は、それぞれ80と40とである。
【0164】
ティッシュディスペンサ1は、ロール長さ150mのティッシュロール110から約500部分が供給されたとき、ティッシュロール110の直径が充分減少されるよう改造されている。よって、ティッシュロール110は、第1ティッシュロール位置119から第2ティッシュロール位置129に移動する。これは、「新しいロール」と「残りロール活性」との値が変化したことによって、2つの例の第7列に示されている。
【0165】
さらに、ロール交換が発生すると、部分大きさは25cmから20cmに、即ち、コンフォート大きさからエコ大きさに減少される。よって、ティッシュの残りの長さがより長い時間持つ。
【0166】
「新しいロール」と「残りロール活性」との値が変わると、即ち、ティッシュディスペンサ1内で第1ティッシュロール位置119から第2ティッシュロール位置129へティッシュロール110のロール交換が発生したとき、検証された充填水準が特定できる。
【0167】
例えば、この2つの例において、上記で説明するティッシュディスペンサ1、その第1および第2ティッシュロール位置119、129、直径センサ600および保持配置200は、改造されている。よって、150mの長さを有するティッシュロール110において、約500部分が供給された後、ロール交換が発生する。2つの表で示される2つの例において、ティッシュディスペンサ1内に設置されたティッシュロールは、150mのロール長さを有する。よって、初期ティッシュの種類の情報は、検証されたティッシュの種類の情報と対応する。2つの表の最初の6列において、初期ティッシュの種類の情報に基づいて充填水準は特定される。第7列において、ロール交換が発生したとき、初期ティッシュの種類の情報の正確性を判定できる。よって、第7列の充填水準は、検証された充填水準である。
【0168】
例えば、ロール長さ150mの2層のティッシュロールの代わりに、ロール長さ120mの3層のティッシュロールを使用した場合、ロール交換はより早く、即ち、500部分未満が数えられたときに、発生した。この場合、ティッシュの種類の情報は調整され、この検証されたティッシュの種類の情報に基づいて充填水準は特定される。ロール交換がより早く発生する場合、検証された充填水準もロール交換時に、例えば、すでに列5または6に特定される。
【0169】
第1の例において、ロール交換が発生したとき、第1ティッシュロール位置119内に新しいティッシュロールは設置されない。よって、「新しいロール」の値が列7から10において「偽」である。第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールは、残り長さがゼロになるまで、完全に消費される。第2ティッシュロール位置129内のこのティッシュロールの最後の間隔において、30部分が使用される。
【0170】
ティッシュロールが完全に消費された後、第1ティッシュロール位置119内に新しいティッシュロールが設置され、「新しいロール」と「残りロール活性」との値がまた変更される。カウンタ1001のカウンタデータはゼロに再設定され、充填水準は対応して100%に再設定される。さらに、部分大きさもコンフォート大きさの25cmに再設定される。よって新しい供給サイクルが始まる。
【0171】
列11から13は両方の例において、また同一である。
【0172】
第2の例において、第2ティッシュロール位置129内に元のティッシュロールがまだ存在している間、第1ティッシュロール位置119内に新しいティッシュロールが設置される。これは、「新しいロール」の値が「偽」から「真」に変わる第2表の列8に示される。よって、第2の例の列8において、両方のティッシュロール位置119、129内にティッシュロールが存在する。第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールが完全に消費されていない限り、ディスペンサ1は第2ティッシュロール位置129内のティッシュからティッシュを供給し続ける。したがって、計算された充填水準は対応して減少する。しかしながら、第1ティッシュロール位置119内に新しいティッシュロールがすでに存在するため、このティッシュロールが第1ティッシュロール位置119内に設置されたら、部分大きさをコンフォート大きさの25cmに戻してもよい。さらに、第1ティッシュロール位置119内に完全な新しいティッシュロールが存在するため、表示された充填水準は100%に戻される。表示された充填水準は、第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールが完全に消費され、伝達機構500が第1ティッシュロール位置119内のティッシュロールの端を出力機構400に移動させ、列11に示すようにティッシュディスペンサ1が第1ティッシュロール位置119内のティッシュロールからティッシュを供給し始めてからのみ、100%から減少し始める。
【0173】
望ましくは、充填水準は、残り長さを部分大きさで除算することで計算される。残り長さは、望ましくは、使用された長さ(即ち、供給された部分の数かける部分大きさ)を前残り長さから減算することで計算する。
【0174】
さらに望ましくは、値の新しい計算は、固定された間隔で行われる。間隔は、時間間隔または数えられた部分の特定数に関する間隔であってもよい。さらに、ロール交換の発生後および/また部分大きさが調整された後および/また第2ティッシュロール位置129内のティッシュロールが完全に消費された後および/また第1ティッシュロール位置119内に新しいティッシュロールが設置された後、新しい計算が引き起こされることが望ましい。
【0175】
望ましくは、「新しいロール」および「活性から休憩」の両方の値が真であると、表示される充填水準は必ず100%である。望ましくは、もし「残り長さ活性」が「真」から「偽」に変わり、「新しいロール」が「真」であると、カウンタ1001と残り長さとは再設定される。
【0176】
さらに望ましくは、よりよい水準、時刻印、技術的ステータス等に関する情報は特定され通信されてもよい。
【0177】
特定の時間後または特定の量の部分が供給された後、第1ティッシュロール位置119へティッシュロールの補充が実施されないと、警告を設定できることがさらに望ましい。さらに、第1ティッシュロール位置119内に新しいティッシュロールが設置されるまで、繰り返し警告を設定することができる。
【0178】
望ましくは、ロール交換が発生したら、ティッシュディスペンサ1の第1ティッシュロール位置119内に補充ロールを挿入する必要があるとの情報を通信することができる。それに基づいて、作業員またはその監督者および管理に警告を開始することができる。
【0179】
特に、どのティッシュディスペンサ1が補充を必要としているかに関する情報は、施設内の多数のティッシュディスペンサ1のメンテナンスの計画に使用されてもよい。
【0180】
現在の、特にリアルタイムの情報および/また過去の情報が、望ましくは概要として、取得可能であり、例えば、外部通信ユニット1100および/またはバックエンド(backend)ユニット1200および/または携帯装置1300に通信されることが特に望ましい。
【0181】
まとめると、本明細書で説明する解決策を用いると、規定された出来事が充填水準を検証するために使用されるため、充填水準の検出がより確実および正確になる。規定された出来事は、即ち、ティッシュディスペンサ内の第1ティッシュロール位置から第2ティッシュロール位置へのティッシュロールの交換およびそのときに存在するカウンタデータである。充填水準は、元々、初期ティッシュの種類の情報および初期段階におけるカウンタデータに基づいて特定されていた。予め特定された出来事における充填水準の検証工程は、充填水準の検出の信頼性と正確性を向上させる。
【0182】
さらに、充填水準の検出に様々な情報を含め、本明細書で説明するようにこの情報を通信することで、施設内の多数のティッシュディスペンサ1の管理が容易になる。
【符号の説明】
【0183】
1 ディスペンサ
2 ハウジング
21 ハウジングベース
22 ハウジングカバー
23 第1突出部
24 第2突出部
25 インジケータ開口
26 カバーガラス
27 正面パネル
11 切断ユニット
11a ブレード
11b ブレードシールド
11c ブレードカバー
12 供給開口
14 使用者の存在を検出する近位度センサ
15 ユーザインタフェース
16 制御ユニット
17 ユーザインタフェースステッカ
18 ステータスLED
19 ユーザインタフェースユニット
30 水準インジケータ
31 水準アーム
32 ベースアーム
33 表示表面
40、40’、40” 連続したティッシュの網
41 ティッシュ接続
51 平坦な鋼鉄
52 ロックバネ
53 ロックレバー
54 ロックプラグ
55 ロック装置
61 ブラケット
62 ハウジングバネ
63 安全装置
64 カバー磁石
71 留め
72 リード羽
81 バッテリモジュール
82 駆動ユニット
83 ギアトランスミッション
84 ホルダー
90 ディスペンサモジュール
91 モジュール本体
92 モジュール中央
93 モジュールカバー
100 ティッシュロール
102、102’、102” ティッシュロールの展開方向
110、100’ ティッシュロールの軸
111 ティッシュロールの軸の第1端
112 ティッシュロールの軸の第2端
113 ティッシュロール軸
119 第1ティッシュロール位置
129 第2ティッシュロール位置
130 溝のような受容部分
200 保持配置
210 保持機構
211 第1保持要素
212 第2保持要素
231 保持位置における保持要素の間の距離
232 解放位置における保持要素の間の距離
241 第1バイアス要素
242 第2バイアス要素
250 ピン
260 スイッチ
300 シフト機構
311 第1保持アーム
312 第1接続アーム
313 第1遷移部分
321 第2保持アーム
322 第2接続アーム
323 第2遷移部分
400 出力機構
410 出力ローラ
420 出力ローラの間の出力隙間
430 望ましくは減少した直径である、凹部
440 ネジ
451 コネクタ
452 伝達ロッドのための駆動
453 ブレードスイッチ
500 伝達機構
510 伝達プレート
511 中央フラップ(flap)
520 保持フラップ(flap)
530 伝達ロッド
540 少なくとも1つの凹部内に突出する伝達突出部
600 直径センサ
601 接触フラップ(flap)
610 ロック要素
620 ガイド要素
621 輪郭に合わせて作成された表面
630 直径センサと遷移要素との間の角度
700 第2ティッシュロール位置が空いているかを検出する検出器
710 ティッシュ接続を検出するためのティッシュセンサ
711 赤外ガラス
800 ティッシュロールの軸容器
810 保持要素
820 軸開口
830 留め要素
900 遷移要素
910 支持挿入部
920 ガイドフレーム
921 調整要素
1000 ティッシュディスペンサ内の充填水準を検出する配置
1001 カウンタ
1002 制御ユニット
1100 外部通信ユニット
1111 複数のティッシュディスペンサ
1200 バックエンド(backend)ユニット
1300 携帯装置
2000 ティッシュディスペンサ内の充填水準を検出する方法
2001 初期充填水準を特定する
2002 検証された充填水準を特定する
2003、2003’ 検証されたティッシュの種類の情報を特定する
2004 ティッシュの部分の大きさを調整する
2005 ティッシュロールのロール交換を特定する
2006 第1ティッシュロール位置内に新しいティッシュロールが受けられたことを特定する
2007 第2ティッシュロール位置が空いていることを特定する
2008 第2ティッシュロール位置内にティッシュロールが存在することを特定する
2009 外部通信ユニットおよび/またはバックエンド(backend)ユニットと通信する
2010 情報を特定および/または保存および/または通信する
3000 ティッシュディスペンサシステム