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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-16
(45)【発行日】2022-02-25
(54)【発明の名称】積層組立式型枠支持装置
(51)【国際特許分類】
   E04G 11/22 20060101AFI20220217BHJP
   E04G 1/14 20060101ALI20220217BHJP
   E04G 9/00 20060101ALI20220217BHJP
   E04G 11/28 20060101ALI20220217BHJP
   E04G 11/52 20060101ALI20220217BHJP
【FI】
E04G11/22 C
E04G11/22 A
E04G1/14 A
E04G1/14 C
E04G9/00 101
E04G11/28
E04G11/52
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020571841
(86)(22)【出願日】2018-11-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-21
(86)【国際出願番号】 KR2018015056
(87)【国際公開番号】W WO2020004737
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2020-12-24
(31)【優先権主張番号】10-2018-0075221
(32)【優先日】2018-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520499845
【氏名又は名称】ベ,サン フン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ベ,サン フン
【審査官】山口 敦司
(56)【参考文献】
【文献】特開平7-91048(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-0643529(KR,B1)
【文献】実開昭57-129852(JP,U)
【文献】特許第2617737(JP,B2)
【文献】登録実用新案第3070599(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0439843(KR,Y1)
【文献】韓国登録特許第10-1439101(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 11/22
E04G 1/14
E04G 9/00
E04G 11/28
E04G 11/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
型枠(2)の背面に位置する前方垂直フレーム(10)と、前記前方垂直フレームの後方に位置する後方垂直フレーム(20)とを連結フレーム(30)によって連結して四角状に形成する支持フレーム(100)と、
前記支持フレーム(100)を少なくとも一つ左右に並列設置することにより、前後方で左右に設置する前方連結パイプ(200)及び後方連結パイプ(200’)に互いに連結組立するようにする前方パイプ固定部(40)及び後方パイプ固定部(50)と、
前記支持フレーム(100)を上下に積層しながら互いに連結組立するようにする前方上下組立部(60)及び後方上下組立部(70)と、を備え、
前記前方上下組立部(60)の前記前方垂直フレーム(10)の上側には、前記後方垂直フレーム(20)の上端よりも上方に延長される延長部(11)を形成し、前記前方上下組立部の前記前方垂直フレームの下側には、下部位置の前記連結フレームと左右に連結される左右ブラケット(61、61’)を延長形成する積層組立式型枠支持装置であって、
前記前方上下組立部の前記左右ブラケット(61、61’)は、下部位置の前記連結フレーム(30-1)と傾斜部(61a)によって傾くように連結形成し、
前記前方垂直フレーム(10)の上部には、前記左右ブラケットの前記傾斜部(61a)に対応する傾斜面、及び前記傾斜面に直交方向に設けられる締結孔(66)を有する組立具(65)を固定設置することにより、前記左右ブラケットの間に挿入され且つ上端が支持ワッシャー(67a)によって前記左右ブラケット(61、61’)の上端に係止される締結ねじ棒(67)を前記締結孔(66)に螺合しながら、前記前方上下組立部(60)を上下に固定するように構成したことを特徴とする、積層組立式型枠支持装置。
【請求項2】
前記前方上下組立部(60)は、前記前方垂直フレームの上側の前記延長部(11)を、前記前方垂直フレームの下側で前記左右ブラケットの間に形成される挿入溝(62)に挿入させることにより、上下組立するように構成し、
前記後方上下組立部(70)は、前記後方垂直フレームの上側に挿入突起(71)を突設し、前記挿入突起を前記後方垂直フレームの下側の内部挿入孔(21)に挿入させて上下組立するように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の積層組立式型枠支持装置。
【請求項3】
前記前方パイプ固定部(40)は、前記前方垂直フレーム(10)の上部と上部位置の前記連結フレーム(30-2)との間にパイプ挿入溝(41)を形成して前記前方連結パイプ(200)を挿入し、前記パイプ挿入溝の後方で第1固定具(42)のねじ穴(42a)に螺合される締めボルト(43)の先端が前記前方連結パイプ(200)を加圧固定するように構成し、
前記後方パイプ固定部(50)は、前記後方垂直フレーム(20)の上部後面に、上部にパイプ挿入溝(46)が凹設される第2固定具(45)を固定設置して、前記第2固定具に前記後方連結パイプ(200’)を挿入し、前記第2固定具の後方のねじ穴(45a)に螺合される締めボルト(43)の先端が前記後方連結パイプ(200’)を加圧固定するように構成したことを特徴とする、請求項1に記載の積層組立式型枠支持装置。
【請求項4】
前記支持フレーム(100)の下部には、前方と後方に第1移動ロール(81)及び第2移動ロール(82)を設置するが、前記第1移動ロール(81)は、前後に転がり作動するように円筒状に形成し、前記第2移動ロール(82)は、四方に転がり作動するようにボール状に形成して構成したことを特徴とする、請求項1に記載の積層組立式型枠支持装置。
【請求項5】
前記後方垂直フレーム(20)は、下部後面には、垂直にねじ穴(25a)を形成する高さ調節具(25)を固定設置することにより、前記ねじ穴の下部から、下部支持板(26a)が連結された高さ調節バー(26)を垂直に螺合し、上部後面には、上部に前記高さ調節バー(26)が定着支持されるように上部支持面(27a)を形成する支持具(27)を固定設置して構成したことを特徴とする、請求項1に記載の積層組立式型枠支持装置。
【請求項6】
前記前方連結パイプ(200)及び前記後方連結パイプ(200’)の上部には、作業者が移動できる足場(300)を定着設置するが、前記足場(300)の前方下部には、前記前方連結パイプ(200)を挿入するように前方に半円形の挿入溝(311a)を形成する前方支持具(311)を設置し、前記足場の後方には、前記後方連結パイプを挿入案内する傾斜面(312a)、及び前記後方連結パイプを離脱防止されるように支持する垂直面(312b)を形成する後方支持具(312)を設置して構成したことを特徴とする、請求項1に記載の積層組立式型枠支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート打設のための型枠を支持する型枠支持装置に係り、より詳細には、四角状の支持フレームを左右に多数併設して型枠を支持するように設置するが、前記型枠の高さに応じて支持フレームを上部位置で再設置するのではなく、上部に連続して積層されるように連設しながら型枠を支持するように使用する積層組立式型枠支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、コンクリート壁体などの構造物は、内部に鉄筋を配設し、コンクリートを打設して養生することにより完成した。
【0003】
この過程で前記コンクリート打設後にコンクリートを拘束するために型枠を仮設するが、前記型枠を固定または支持するために型枠支持装置が使用されている。
【0004】
前述した従来の型枠支持装置は、型枠の外側面を支持するように垂直支持台、水平支持台、及び前記垂直支持台と水平支持台とを連結する傾斜支持台によって三角構造の支持フレームを形成して型枠の背面に沿って左右に多数併設することにより、型枠を支持するようにした。
【0005】
特に、コンクリート構造物の階高と多層構造物によって多数の型枠を上部に連設し続けながら、繰り返しコンクリート打設及び養生作業を行う場合、下部位置の型枠を用いたコンクリート打設及び養生作業の後に、下部位置の型枠を支持するように設置した支持装置を分離し、下部に作業構造物を設置した後、前記作業構造物の上部にさらに型枠支持装置を再設置することにより、上部位置の型枠を支持するようにしながらコンクリートの打設及び養生を行う過程を繰り返すようにした。
【0006】
すなわち、従来では、型枠の設置高さに応じて、型枠を支持している支持装置を分離し、当該位置で型枠を支持するように再設置しながら作業したため、作業性及び利便性が著しく低下するという問題点があった。
【0007】
それだけでなく、前述した従来の型枠支持装置は、作業者が上部で安全に移動できる足場を別途設置することができないため、移動作業が不便である上、作業中の事故リスクが大きいという問題点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前述した従来技術の諸問題を解決するためになされたもので、その目的は、四角状の支持フレームを左右に多数併設して型枠を支持するように設置するが、前記型枠の高さに応じて支持フレームを上部位置で再設置するのではなく、上部に連続して積層されるように連設しながら型枠を支持するように使用するので、作業性及び利便性を大幅に向上させるようにすることにある。
【0009】
本発明の他の目的は、支持フレームを上下積層するのはもとより、簡単且つ強固に連設して優れた作業性及び安全性を提供することにある。
【0010】
本発明の別の目的は、支持フレームの上部に足場を簡単に組立設置するので、作業者が安全に移動しながら作業することができるため、さらに優れた作業性及び安全性を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このような本発明は、型枠の背面に位置する前方垂直フレームと、前記前方垂直フレームの後方に位置する後方垂直フレームとを連結フレームによって連結して四角状に形成するが、少なくとも一つを左右に並列設置する支持フレームと、前記支持フレームを前後方で左右に設置する前方連結パイプ及び後方連結パイプに互いに連結組立するようにする前方パイプ固定部及び後方パイプ固定部と、前記支持フレームを上部に積層しながら互いに連結組立するようにする前方上下組立部及び後方上下組立部とを備え、型枠の高さに応じて上部に連続して積層設置しながら型枠を支持するようにすることにその特徴がある。
【0012】
本発明によれば、前記前方上下組立部は、前方垂直フレームの上側には後方垂直フレームの上端よりも上方に延長される延長部を形成し、前方垂直フレームの下側には左右に左右ブラケットを下方に延長形成し、前記左右ブラケットの間に挿入溝を形成して該挿入溝に前方垂直フレームの上側の延長部を挿入しながら定着されるように上下組立し、前記後方上下組立部は、後方垂直フレームの上側に挿入突起を突設し、前記後方垂直フレームの下側の内部挿入孔に前記挿入突起を挿入しながら定着されるように上下組立することにその特徴がある。
【0013】
本発明によれば、前記左右ブラケットの下部は、下部位置の連結フレームの前方と傾くように連結する傾斜部を形成し、前記前方垂直フレームの上部後面には、傾斜部に対応する傾斜面に直交方向に設けられる締結孔を有する組立具を設置して、左右ブラケットの傾斜部の間に挿入される締結ねじ棒の支持ワッシャーが左右ブラケットの上端に係止される状態で組立具の締結孔に螺合しながら前方上下組立部を上下に固定するように構成することにその特徴がある。
【0014】
本発明によれば、前記前方パイプ固定部は、前方垂直フレームの後方と上部位置の連結フレームとの間にパイプ挿入溝を形成して前方連結パイプを挿入し、前記パイプ挿入溝の一側で第1固定具のねじ穴に螺合される締めボルトの先端が前方連結パイプを加圧固定するように構成し、前記後方パイプ固定部は、後方垂直フレームの上部後面に、上部にパイプ挿入溝が形成される第2固定具を固定設置して、前記パイプ挿入溝に後方連結パイプを挿入し、前記第2固定具の後方のねじ穴に螺合される締めボルトの先端が後方連結パイプを加圧固定するように構成することにその特徴がある。
【0015】
本発明によれば、前記支持フレームの下部には、前方と後方に第1移動ロール及び第2移動ロールを設置するが、前記第1移動ロールは、前後に転がり作動するように円筒状に形成し、前記第2移動ロールは、四方に転がり作動するようにボール状に形成して構成することにその特徴がある。
【0016】
本発明によれば、前記後方垂直フレームの下部後面には、垂直にねじ穴を形成する高さ調節具を固定設置することにより、前記ねじ穴に下部支持板が連結された高さ調節バーを垂直に螺合し、前記後方垂直フレームの上部後面には、上部に積層結合される支持フレームの高さ調節バーが定着支持されるように上部に支持面を有する支持具を固定設置して構成することにその特徴がある。
【0017】
本発明によれば、前記前方連結パイプ及び後方連結パイプの上部には、作業者が移動できる足場を定着設置するが、前記足場の前方下部には、前方連結パイプを挿入するように前方に半円形の挿入溝を形成する前方支持具を設置し、前記足場の後方には、後方連結パイプを挿入案内する傾斜面、及び後方連結パイプを離脱防止されるように支持する垂直面を形成する後方支持具を設置して構成することにその特徴がある。
【発明の効果】
【0018】
このような本発明は、前方垂直フレームと後方垂直フレームとを連結フレームによって四角状に連結形成した支持フレームを、後方連結パイプ及び後方連結パイプによって少なくとも一つ並列設置して型枠を支持するようにするが、前記型枠の高さに応じて支持フレームの前方垂直フレーム及び後方垂直フレームの上下部を上下に積層しながら、前方上下組立部及び後方上下組立部によって互いに連結組立するので、前記型枠を上部に連設し続けながら、繰り返しコンクリート打設及び養生作業の際に従来のように支持フレームを上部位置に再設置するのではなく、上部に連続して積層されるように連結しながら型枠を支持するように設置作業するため、作業性及び利便性が大幅に向上する効果を有する。
【0019】
それだけでなく、前記支持フレームを上下に簡単かつ強固に連設し、前記支持フレームの上部に作業者が移動できる足場を簡単に組立設置するので、作業者の作業性及び安全性に優れる上、移動ロールによって簡単に移動設置することができるので、使い勝手が従来よりもさらに向上するなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明に係る装置の単層設置状態を示す側面図である。
図2】本発明に係る装置の要部を示す斜視図である。
図3図2の「A」を示す部分拡大図である。
図4図2の「B」を示す部分拡大図である。
図5図2の「C」を示す部分拡大図である。
図6】本発明に係る装置の支持フレームを並列連結した状態の斜視図である。
図7】本発明の足場設置作動を示す側面図である。
図8】本発明の足場を示す斜視図である。
図9】本発明に係る装置の積層設置状態を示す側面図である。
図10図9の「D」を示す部分拡大図である。
図11図9の「E」を示す部分拡大図である。
図12】本発明に係る装置の多段積層設置状態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、前述した本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0022】
本発明の積層組立式型枠支持装置は、図1乃至図12に示すように、コンクリート構造物を打設するための型枠2の高さ、すなわちコンクリート構造物の階高または多層構造物によって多数の型枠が上部に連設される場合に、型枠の設置高さに応じて再設置するのではなく、上部に連続して積層されるように連設しながら型枠を支持するように構成するのである。
【0023】
つまり、本発明は、支持フレーム100、前方パイプ固定部40、後方パイプ固定部50、前方上下組立部60及び後方上下組立部70で構成される。
【0024】
前記支持フレーム100は、型枠2の背面に位置する前方垂直フレーム10と、前記前方垂直フレームの後方に位置する後方垂直フレーム20とを連結フレーム30によって連結して四角状に形成するが、少なくとも一つを左右に並列設置するように構成する。
【0025】
この時、前記支持フレーム100は、前方垂直フレーム10の前方左右方向に連結される横バー3を型枠2の背面に支持設置するか、或いはワイヤー、固定部材などで連結固定するように構成する。
【0026】
前記前方上下組立部60及び前記後方上下組立部70は、支持フレーム100を上部に積層しながら互いに連結組立するように構成する。
【0027】
前記前方上下組立部60は、前方垂直フレーム10の上側に後方垂直フレーム20の上端よりも上方に延長される延長部11を形成し、前方垂直フレーム10の下側に左右に左右ブラケット61、61’を下方に延長形成し、前記左右ブラケットの間に挿入溝62を形成して前方垂直フレームの上側の延長部11を挿入しながら前方垂直フレームの下部が定着されるように上下組立し、前記後方上下組立部70は、後方垂直フレーム20の上側に挿入突起71を突設し、前記後方垂直フレームの下側の内部挿入孔21に前記挿入突起71を挿入しながら定着されるように上下組立する。
【0028】
この際、前記左右ブラケット61、61’は、下部位置の連結フレーム30-1の前方と傾斜部61aによって傾くように連結し、前記前方垂直フレーム10の上部には、傾斜部61aに対応する傾斜面と、前記傾斜面に直交方向に設けられる締結孔66とを有する組立具65を固定設置することにより、前記左右ブラケットの間に挿入され且つ上端が支持ワッシャー67aによって左右ブラケット61、61’の上端に係止される締結ねじ棒67を締結ボール66に螺合しながら、前方上下組立部60を上下に固定するように構成する。
【0029】
前記前方パイプ固定部40及び前記後方パイプ固定部50は、支持フレーム100の前後方で左右に設置する前方連結パイプ200及び後方連結パイプ200’に各支持フレーム100を互いに連結組立するように構成する。
【0030】
前記前方パイプ固定部40は、前方垂直フレーム10の上部と上部位置の連結フレーム30-2との間にパイプ挿入溝41を形成して前方連結パイプ200を挿入し、前記パイプ挿入溝の後方で第1固定具42のねじ穴42aに螺合される締めボルト43の先端が前方連結パイプ200を加圧固定するように構成し、前記後方パイプ固定部50は、後方垂直フレーム20の上部後面に、上部にパイプ挿入溝46が凹設される第2固定具45を固定設置することにより、該第2固定部に後方連結パイプ200’を挿入し、前記第2固定具の後方のねじ穴45aに螺合される締めボルト43の先端が後方連結パイプ200’を加圧固定するように構成する。
【0031】
また、前記後方垂直フレーム20は、下部後面には、垂直に設けられるねじ孔25aを有する高さ調節具25を固定設置して、前記ねじ穴の下部から、下部支持板26aが連結された高さ調節バー26を垂直に螺合し、上部後面には、上部に高さ調節バー26が定着支持されるように上部支持面27aを形成する支持具27を固定設置して構成する。
【0032】
また、前記支持フレーム100の下部には、前方と後方に第1移動ロール81及び第2移動ロール82を設置するが、前記第1移動ロール81は、前後に転がり作動するように円筒状に形成し、前記第2移動ロール82は、四方に転がり作動するようにボール状に形成する。
【0033】
また、前記前方連結パイプ200及び前記後方連結パイプ200’の上部には、作業者が移動できる足場300を定着設置するが、前記足場300は、前方下部には、前方連結パイプ200を挿入するように前方に半円状の挿入溝311aを形成する前方支持具311を設置し、後方には、後方連結パイプを挿入案内する傾斜面312a、及び後方連結パイプを離脱防止されるように支持する垂直面312bを形成する後方支持具312を設置する。
【0034】
その他に、前記足場300の後端部には、上部に挿入孔313aを有する設置具313を固定設置することにより、作業者が安全に移動できるようにする安全バー315を挿設するように構成する。
【0035】
また、前記前方垂直フレーム10の上部には垂直延長バー15の下部を内挿するが、高さ調節して固定孔に締結部材を挿入することにより互いに固定設置し、前記垂直延長バー15、及び上部位置の連結パイプ30-2の後方に形成された連結ブラケット35に支持台5の両端部を連結して支持するが、長さを伸縮調節するように設置する。
【0036】
未説明符号として、90ははしごをそれぞれ示す。
【0037】
以下、上述したように構成される本発明の作動及び作用について説明する。
【0038】
本発明の型枠支持装置は、前方垂直フレーム10と後方垂直フレーム20とを連結フレーム30によって四角状に連結して形成した支持フレーム100を少なくとも一つ並列設置するが、前記支持フレーム100を前方連結パイプ200及び後方連結パイプ200’によって連設する形態で型枠2の背面に支持設置して使用する。
【0039】
この時、前記前方連結パイプ200は、前方パイプ固定部40によって固定するが、これは、前方垂直フレームの組立具65と上部位置の連結フレーム30-2との間に形成されるパイプ挿入溝41に前方連結パイプ200を挿入した後、第1固定具42のねじ穴42aに螺合される締めボルト43を締め付けて前方連結パイプ200を加圧固定する。
【0040】
また、前記後方連結パイプ200は後方パイプ固定部50によって固定するが、これは、後方垂直フレーム20の上部後面に設置された第2固定具45のパイプ挿入溝46に後方連結パイプ200’を挿入した後、第2固定具の後方のねじ穴45aに螺合される締めボルト43を締め付けて後方連結パイプ200’を加圧固定する。
【0041】
ここで、前記支持フレーム100の前方の前方垂直フレーム10によって型枠2の上下高さを全て支持することができない場合には、図1に示すように、前記前方垂直フレーム10の上部に垂直延長バー15の下部を内挿するが、上下高さを調節した状態で固定孔を介して挿入される締結部材によって互いに固定設置し、前記垂直延長バー15と上部位置の連結パイプ30-2の後方とを支持台5で連結して支持設置するので、前記垂直延長バー15によって上部位置の型枠2を支持するように設置使用する。
【0042】
また、前記型枠2の高さ、すなわちコンクリート構造物の階高または多層構造物によって多数の型枠が上部に連設される場合に、従来のように支持装置を分離し、受け構造物を設置した後、受け構造物の上部に再設置するのではなく、図9及び図12に示すように、上部に積層されるように連設しながら型枠を支持するように使用する。
【0043】
すなわち、本発明の支持フレーム100は、四角状に形成され、前方垂直フレーム10と後方垂直支持フレーム20の上下端部を上下に定着されるように積層しながら、前方上下組立部60及び後方上下組立部70によって連結固定するように使用する。
【0044】
これをより具体的に説明すると、前記支持フレーム100の後方垂直支持フレーム20は、後方垂直フレーム20の下側の内部挿入孔21に後方垂直支持フレーム20の上側の挿入突起71を挿入しながら定着されるように上下組立する。
【0045】
また、前記支持フレーム100の前方垂直フレーム10は、前方垂直フレームの下側に固定設置された左右ブラケット61、61’の間の挿入溝62に、前方垂直フレーム10の上側の延長部11を挿入しながら、定着されるように上下組み立てる。
【0046】
また、前記前方垂直フレームの左右ブラケット61、61’の間にねじ棒67を挿入するが、前記ねじ棒に結合された支持ワッシャー67aが左右ブラケットの傾斜部61aの上端に係止されるように挿入した後、組立具65の締結孔66に螺合するので、互いに固定結合するのである。
【0047】
また、前記後方垂直フレーム20の下部後面に設置された高さ調節具25のねじ穴25aに螺合された高さ調節バー26を高さ調節することにより、前記調節バーの下部支持板26aが、後方垂直フレーム20の上部後面に設置された支持具27の上部支持面27aに定着されて安定的に支持するようにする。
【0048】
こうして前記型枠2の上下高さに応じて支持フレーム100を上部に積層されるように連結しながら、前述したように型枠を支持するように設置することにより、コンクリート打設及び養生作業を型枠支持装置の分離過程なしに連続的に行うことになるのである。
【0049】
また、本発明は、各層の支持装置に、足場300及び各層の支持装置を上り下りすることができるはしご90を設置して使用することができる。
【0050】
前記足場300は、足場を前後に傾けて、前方連結パイプ200を、足場の前方に設置された前方支持具311の前方の挿入溝311aに挿入する。
【0051】
これと共に、前記足場の後方に設置された後方支持具312の傾斜面312aが後方連結パイプ200’の上部をスライドしながら案内した後、垂直面312bが後方連結パイプ200’の内側に係止されるように挿入されて装着されるので、足場が前方連結パイプ200及び後方連結パイプ200’の前後方で係止されて動きなしに設置状態を安定的に維持するためには、足場の後方上部に人が乗り上がる荷重が作用しなければならない。
【0052】
また、前記足場の後端部に設置された設置具313の挿入孔313aには安全バー315を垂直に挿設することにより、作業者が安全に移動できるように助ける。
【0053】
その他、本発明の支持装置は、各支持フレーム100の下部に前後に第1移動ロール81及び第2移動ロール82を設置して簡便に移動設置することも可能となるが、前記第1移動ロール81は、前後に転がり作動するように円筒状に形成し、前記第2移動ロール82は、四方に転がり作動するようにボール状に形成することにより、作業者が方向調節を容易に行いながら移動設置できるようになる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12