(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-17
(45)【発行日】2022-02-28
(54)【発明の名称】自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置
(51)【国際特許分類】
B62D 1/16 20060101AFI20220218BHJP
B60W 60/00 20200101ALI20220218BHJP
B62D 5/04 20060101ALI20220218BHJP
A63B 55/60 20150101ALI20220218BHJP
F16D 1/02 20060101ALI20220218BHJP
【FI】
B62D1/16
B60W60/00
B62D5/04
A63B55/60 F
F16D1/02 210
(21)【出願番号】P 2020142056
(22)【出願日】2020-08-25
【審査請求日】2020-08-25
(32)【優先日】2019-09-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】520325555
【氏名又は名称】亞慶股▲フン▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100175064
【氏名又は名称】相澤 聡
(72)【発明者】
【氏名】許瑜容
【審査官】神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-072560(JP,A)
【文献】特開平10-230843(JP,A)
【文献】特開昭48-002542(JP,A)
【文献】特開平09-164971(JP,A)
【文献】特開平04-368282(JP,A)
【文献】実開昭58-168964(JP,U)
【文献】特開平05-139324(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 1/16 - 1/22
B62D 6/00 - 6/10
B62D 5/04
A63B 55/60
B60W 30/00 - 60/00
F16D 27/14
F16D 27/118
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動運転ゴルフカートの手動運転や自動運転に応じて、前記自動運転ゴルフカートのハンドルの作動を制御する装置であって、
内径面にシャフトスリーブ内接続部を有し、一端の外径面にシャフトスリーブ外接続部を有する移動シャフトスリーブと、
前記移動シャフトスリーブに接続
され、前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動するように前記移動シャフトスリーブを駆動する変位駆動手段と、
前記移動シャフトスリーブと同軸に設置され、一端が前記ハンドルに接続され、外径面に備える手動軸体接続部が前記シャフトスリーブ内接続部と接続することにより前記移動シャフトスリーブと接続され、前記変位駆動手段の駆動によって前記移動シャフトスリーブを前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動
すると、前記
手動軸体接続部が前記
シャフトスリーブ内接続部に対して変位
する手動旋回軸体と、
前記移動シャフトスリーブと同軸に設置され、前記自動運転ゴルフカートに固定するように設置され、前記手動旋回軸体を収納する中空スペースと、一端の内径面に備える柱体内接続部と、を有し、前記変位駆動手段の駆動によって前記移動シャフトスリーブ
が前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動
すると、前記
柱体内接続部が前記
シャフトスリーブ外接続部に接続
する固定柱体と、
前記移動シャフトスリーブと同軸に設置され、一端が自動旋回手段と接続
され、外径面に自動軸体接続部を有し、前記変位駆動手段の駆動によって前記移動シャフトスリーブ
が前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動
すると、前記
自動軸体接続部が前記
シャフトスリーブ内接続部に接続する自動旋回軸体と、を有し、
前記自動運転ゴルフカートの自動運転を行うときには、前記移動シャフトスリーブを、それが前記変位駆動手段の駆動によっ
て前記移動シャフトスリーブの軸方向に沿って前記手動旋回軸体へ
向かい、かつ前記自動旋回軸体から
遠ざかるように
、変位させ
ることにより、前記シャフトスリーブ外接続部を前記柱体内接続部と接続させ、
かつ前記自動軸体接続部から前記シャフトスリーブ内接続部
を離脱さ
せ、
前記自動運転ゴルフカートの手動運転を行うときには、前記移動シャフトスリーブを、それが前記変位駆動手段の駆動によっ
て前記移動シャフトスリーブの軸方向に沿って前記手動旋回軸体から
遠ざかり、かつ前記自動旋回軸体
へ向かうように
、変位させ
ることにより、
前記柱体内接続部から前記シャフトスリーブ外接続部
を離脱させ、
かつ前記シャフトスリーブ内接続部を前記自動軸体接続部と接続させる
ことを特徴とする、自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置。
【請求項2】
前記変位駆動手段が電磁弁であることを特徴とする、請求項1の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置。
【請求項3】
前記シャフトスリーブ内接続部が複数のシャフトスリーブ軸方向凸体や複数のシャフトスリーブ軸方向凹体からなり、それぞれのシャフトスリーブ軸方向凸体およびそれぞれのシャフトスリーブ軸方向凹体が前記シャフトスリーブ内接続部のシャフトスリーブ軸方向の一端から他端までに延長することを特徴とする、請求項1の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置。
【請求項4】
前記手動軸体接続部が、前記手動軸体接続部の軸方向の一端から他端までに伸ばされる複数の手動軸体軸方向凸体或は複数の手動軸体軸方向凹体からなることを特徴とする、請求項1の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置。
【請求項5】
前記自動軸体接続部が、前記自動軸体接続部の軸方向の一端から他端までに伸ばされる複数の自動軸体軸方向凸体或は複数の自動軸体軸方向凹体からなることを特徴とする、請求項1の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置。
【請求項6】
前記シャフトスリーブ外接続部が、前記移動シャフトスリーブの外面に径方向に環状に設置される複数のシャフトスリーブ環状設置凸体或はシャフトスリーブ環状設置凹体であることを特徴とする、請求項1の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置。
【請求項7】
前記柱体内接続部が、前記固定柱体の内面に径方向に環状に設置される複数の固定柱体環状設置凸体或は固定柱体環状設置凹体であることを特徴とする、請求項1の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動運転車に関するもので、特に、自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動運転車とは、ドライバーレスカーやロボットカーなどとも呼ばれ、環境検出結果によって無人で自動的に運転できる車輌である。近年、車輌の決定判断、命令伝達、機構動作などの研究が進められており、自動運転車の技術について、飛躍的な発展も遂げている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
自動運転車の技術の発展と伴い、未来のゴルフカートは手動運転機能と自動運転機能が含まれるものになり、状況によって任意で手動運転や自動運転に切替えられる。しかしながら、従来の技術では、自動運転車のハンドルは自動運転が執行されている状態でも、車輌の進行方向によって左右旋回し、運転者に接触しやすく、更には運転者がハンドルを不意に触ることによって誤作動させ、車輌の暴走や転覆などの事故に至る可能性がある。そのため、いかにこのような新型の自動運転ゴルフカートの手動運転や自動運転に応じてハンドルを制御するかが課題になる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
そのため、本発明は、自動運転ゴルフカートのハンドルに対して有効な作動制御を行い、自動運転ゴルフカートの自動運転が作動する際、ハンドルがタイヤの旋回を制御できず、手動運転にするとき、ハンドル制御できない状態からハンドルによるタイヤの旋回を制御できる状態に戻れる自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【0005】
本発明が従来の技術問題を解決するために用いる技術手段は、自動運転ゴルフカートの手動運転や自動運転に応じて、前記自動運転ゴルフカートのハンドルの作動を制御する装置であって、内径面にシャフトスリーブ内接続部を有し、一端の外径面にシャフトスリーブ外接続部を有する移動シャフトスリーブと、前記移動シャフトスリーブに接続され、前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動するように前記移動シャフトスリーブを駆動する変位駆動手段と、前記移動シャフトスリーブと同軸に設置され、一端が前記ハンドルに接続され、外径面に備える手動軸体接続部が前記シャフトスリーブ内接続部と接続することにより前記移動シャフトスリーブと接続され、前記変位駆動手段の駆動によって前記移動シャフトスリーブを前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動すると、前記手動軸体接続部が前記シャフトスリーブ内接続部に対して変位する手動旋回軸体と、前記移動シャフトスリーブと同軸に設置され、前記自動運転ゴルフカートに固定するように設置され、前記手動旋回軸体を収納する中空スペースと、一端の内径面に備える柱体内接続部と、を有し、前記変位駆動手段の駆動によって前記移動シャフトスリーブが前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動すると、前記柱体内接続部が前記シャフトスリーブ外接続部に接続する固定柱体と、前記移動シャフトスリーブと同軸に設置され、一端が自動旋回手段と接続され、外径面に自動軸体接続部を有し、前記変位駆動手段の駆動によって前記移動シャフトスリーブが前記移動シャフトスリーブの軸方向に移動すると、前記自動軸体接続部が前記シャフトスリーブ内接続部に接続する自動旋回軸体と、を有し、前記自動運転ゴルフカートの自動運転を行うときには、前記移動シャフトスリーブを、それが前記変位駆動手段の駆動によって、前記移動シャフトスリーブの軸方向に沿って前記手動旋回軸体へ向かい、かつ前記自動旋回軸体から遠ざかるように、変位させることにより、前記シャフトスリーブ外接続部を前記柱体内接続部と接続させ、かつ前記自動軸体接続部から前記シャフトスリーブ内接続部を離脱させ、前記自動運転ゴルフカートの手動運転を行うときには、前記移動シャフトスリーブを、それが前記変位駆動手段の駆動によって前記移動シャフトスリーブの軸方向に沿って前記手動旋回軸体から遠ざかり、かつ前記自動旋回軸体へ向かうように変位させるころにより、前記柱体内接続部から前記シャフトスリーブ外接続部を離脱させ、かつ前記シャフトスリーブ内接続部を前記自動軸体接続部と接続させることを特徴とする、自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【0006】
本発明の1つの実施例では、前記変位駆動手段が電磁弁であることを特徴とする、上述の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【0007】
本発明の1つの実施例では、前記シャフトスリーブ内接続部が複数のシャフトスリーブ軸方向凸体や複数のシャフトスリーブ軸方向凹体からなり、それぞれのシャフトスリーブ軸方向凸体およびそれぞれのシャフトスリーブ軸方向凹体が前記シャフトスリーブ内接続部のシャフトスリーブ軸方向の一端から他端までに延長することを特徴とする、上述の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【0008】
本発明の1つの実施例では、前記手動軸体接続部が、前記手動軸体接続部の軸方向の一端から他端までに伸ばされる複数の手動軸体軸方向凸体或は複数の手動軸体軸方向凹体からなることを特徴とする、上述の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【0009】
本発明の1つの実施例では、前記自動軸体接続部が、前記手動軸体接続部の軸方向の一端から他端までに伸ばされる複数の自動軸体軸方向凸体或は複数の自動軸体軸方向凹体からなることを特徴とする、上述の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【0010】
本発明の1つの実施例では、前記シャフトスリーブ外接続部が、前記移動シャフトスリーブの外面に径方向に環状に設置される複数のシャフトスリーブ環状設置凸体或はシャフトスリーブ環状設置凹体であることを特徴とする、上述の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【0011】
本発明の1つの実施例では、前記柱体内接続部が、前記固定柱体の内面に径方向に環状に設置される複数の固定柱体環状設置凸体或は固定柱体環状設置凹体であることを特徴とする、上述の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本発明に採用された技術手段によれば、本発明の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置は、自動運転ゴルフカートの手動運転や自動運転に応じて、前記自動運転ゴルフカートのハンドルが作動されるかどうかを制御し、前記自動運転ゴルフカートのハンドルに対して有効な作動制御を行い、自動運転ゴルフカートの自動運転が作動するとき、ハンドルがタイヤの旋回を制御できず、手動運転にするとき、ハンドルによるタイヤの旋回を制御できない状態からハンドルによるタイヤの旋回を制御できる状態に戻せる。
【0013】
本発明の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置は、前記自動運転ゴルフカートの自動運転が行われるとき、前記移動シャフトスリーブが前記移動シャフトスリーブの軸方向に沿って前記手動旋回軸体へ向いて、かつ前記自動旋回軸体から遠ざけるように変位させて、前記シャフトスリーブ外接続部を前記柱体内接続部と接続させ、前記シャフトスリーブ内接続部を前記自動軸体接続部から離脱させることで、自動運転のとき、自動運転ゴルフカートのハンドルが作動できず、ハンドルがロックされた状態になり、ハンドルの誤作動を有効に避けられ、運転の安全性を保つことができる。
【0014】
本発明の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置は、前記自動運転ゴルフカートの手動運転が行われるとき、前記移動シャフトスリーブを前記移動シャフトスリーブの軸方向に沿って前記手動旋回軸体から遠ざけて、かつ前記自動旋回軸体へ向かうように変位させて、前記シャフトスリーブ外接続部を前記柱体内接続部から離脱させ、前記シャフトスリーブ内接続部を前記自動軸体接続部と接続させることで、手動運転のとき、自動運転ゴルフカートのハンドルが正常な旋回作動状態に戻り、運転者に手動操作を供し、手動操作で前記自動運転ゴルフカートを運転できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の1つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を自動運転ゴルフカートに適用することを示す概略図である。
【
図2】本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を示す分解概略図である。
【
図3】本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置を横から見る概略図である。
【
図4】本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置が自動運転ゴルフカート自動運転モードであるときの概略図である。
【
図5】本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置が自動運転ゴルフカート手動運転モードであるときの概略図である。
【
図6a】本発明の1つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置の
図4に示された移動シャフトスリーブ、手動旋回軸体および固定柱体を示す断面図である。
【
図6b】本発明のもう1つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置の
図4に示された移動シャフトスリーブ、手動旋回軸体および固定柱体を示す断面図である。
【
図6c】本発明のもう1つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置の
図4に示された移動シャフトスリーブ、手動旋回軸体および固定柱体を示す断面図である。
【
図6d】本発明のもう1つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置の
図4に示された移動シャフトスリーブ、手動旋回軸体および固定柱体を示す断面図である。
【
図7a】本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置の
図5に示された移動シャフトスリーブおよび自動旋回軸体を示す断面図である。
【
図7b】本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置の
図5に示された移動シャフトスリーブおよび自動旋回軸体を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の
図1~
図7bに基いて本発明の実施形態を説明する。その説明は本発明を制限するものではなく、本発明の一つの実施例である。
【0017】
図1~
図3に示すように、本発明の一つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100は、自動運転ゴルフカートCの手動運転や自動運転に応じて、前記自動運転ゴルフカートCのハンドルSの作動を制御する装置であって、移動シャフトスリーブ1と、変位駆動手段2と、手動旋回軸体3と、固定柱体4と、自動旋回軸体5と、を有する。
【0018】
図1~
図3に示すように、本発明の一つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、移動シャフトスリーブ1の内径面101にシャフトスリーブ内接続部11を有し、移動シャフトスリーブ1の一端の外径面102にシャフトスリーブ外接続部12を有する。
【0019】
図1~
図3に示すように、前記変位駆動手段2が、前記移動シャフトスリーブ1に接続し、前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に移動するように前記移動シャフトスリーブ1を駆動する。
【0020】
図1~
図3に示すように、前記手動旋回軸体3の外径面301が手動軸体接続部31を有し、前記手動軸体接続部31が、前記シャフトスリーブ内接続部11と接続することにより、前記手動旋回軸体3を前記移動シャフトスリーブ1と接続させ、前記変位駆動手段2の駆動によって前記移動シャフトスリーブ1を前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に移動させて、前記シャフトスリーブ内接続部11を前記手動軸体接続部31に対して変位させる。前記手動旋回軸体3の一端が前記ハンドルSに接続される。
【0021】
図1~
図3に示すように、前記固定柱体4が前記自動運転ゴルフカートCに固定するように設置され、前記手動旋回軸体3を収納する中空スペース40と、前記固定柱体4の一端の内径面401に備える柱体内接続部41と、を有し、前記変位駆動手段2の駆動によって前記移動シャフトスリーブ1を前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に移動させて、前記シャフトスリーブ外接続部12が前記柱体内接続部41と接続される。
【0022】
図1~
図3に示すように、前記自動旋回軸体5の一端が自動旋回手段Eと接続し、前記自動旋回軸体5の外径面501に自動軸体接続部51を有し、前記変位駆動手段2の駆動によって前記移動シャフトスリーブ1を前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に移動させて、前記シャフトスリーブ内接続部11が前記自動軸体接続部51と接続する。
【0023】
図1~
図4に示すように、本発明の実施例の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記変位駆動手段2の駆動によって前記移動シャフトスリーブ1を前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に沿って前記手動旋回軸体3へ向いて、かつ前記自動旋回軸体5から遠ざけるように変位させて、前記シャフトスリーブ外接続部12を前記柱体内接続部41と接続させ、前記シャフトスリーブ内接続部11を前記自動軸体接続部51から離脱させることで、前記自動運転ゴルフカートCの自動運転が行われる。この状態で、前記移動シャフトスリーブ1が自動旋回手段Eから離脱する。一方、前記移動シャフトスリーブ1が前記手動旋回軸体3及び前記固定柱体4と接続することで、前記手動旋回軸体3を前記固定柱体4の前記中空スペース40の中で回転できないようにすることにより、前記ハンドルSがロックされる。そのため、自動運転の状態で、前記自動運転ゴルフカートCのハンドルSが前記自動旋回手段EおよびタイヤWとの物理的な接続を分断されて、前記自動運転ゴルフカートCの旋回を操縦する作用が失われ、且つ、前記自動運転ゴルフカートCのハンドルSがロックされて回転できず、回転されることもできないので、前記ハンドルSによる誤作動での事故の発生を有効に避けられる。
【0024】
図1、
図2、
図3および
図5に示すように、本発明の一つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記変位駆動手段2の駆動によって前記移動シャフトスリーブ1を前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に沿って前記手動旋回軸体3から遠ざけて、かつ前記自動旋回軸体5に向かうように変位させて、前記シャフトスリーブ外接続部12を前記柱体内接続部41から離脱させ、前記シャフトスリーブ内接続部11を前記自動軸体接続部51と接続させることで、前記自動運転ゴルフカートCの手動運転が行われる。この状態で、前記手動旋回軸体3が前記移動シャフトスリーブ1によって自動旋回手段Eと接続し、一方、前記手動旋回軸体3と前記固定柱体4の間のロックが解除され、ハンドルSの前記自動運転ゴルフカートCの旋回を操縦する作用を回復させ、運転者が手動で前記ハンドルSを操作し前記自動運転ゴルフカートCを運転できる。
【0025】
図1~
図3に示すように、本発明の一つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記自動運転ゴルフカートCの前記ハンドルSが前記自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100によって前記自動旋回手段Eおよび前記自動運転ゴルフカートCのタイヤWに接続する。前記自動旋回手段Eが前記タイヤWの旋回を制御することで前記自動運転ゴルフカートCの旋回を制御でき、本実施例では、エレクトリックパワーステアリング(Electric Power Steering、EPS)システムである。エレクトリックパワーステアリングシステムの利用は、例えば、電動モータを利用して補助旋回制御を行うことであり、ハイドロリックパワーステアリングシステムと比べて、より経済的で、サイズが小さいので、自動運転車に採用されている。
【0026】
図1~
図3に示すように、本発明の一つの実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記変位駆動手段2が電磁弁である。具体的には、前記電磁弁が、主に、エレクトロメカニカルソレノイド(Electromechanical Solenoid)で構成され、前記エレクトロメカニカルソレノイドが、主に、誘導コイルで移動できる電機子(armature)の外に巻くことで構成される。前記変位駆動手段2が駆動されると、即ち、前記電磁弁に電力を加えるとき、前記誘導コイルが電流を受けて磁場が発生し、前記誘導コイルによる磁場によって前記電機子を引きつけることや反発することで前記電機子を移動させる。前記電機子の移動が、前記移動シャフトスリーブ1を前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に沿って変位させ、そして、異なる電流の方向および通電の有無によって前記電機子の移動を制御でき、前記移動シャフトスリーブ1を、前記手動旋回軸体3へ向かせ、かつ前記自動旋回軸体5から遠ざけるように変位させるように、或は、前記移動シャフトスリーブ1を、前記手動旋回軸体3から遠ざけて、かつ前記自動旋回軸体5に向かうように変位させるように決める。
【0027】
図2、
図3、
図4および
図6a~
図6dに示すように、本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記シャフトスリーブ内接続部11が複数のシャフトスリーブ軸方向凸体11a(
図6a、
図6bに示すように)や複数のシャフトスリーブ軸方向凹体11b(
図6c、
図6dに示すように)からなり、それぞれのシャフトスリーブ軸方向凸体11aおよびそれぞれのシャフトスリーブ軸方向凹体11bが前記シャフトスリーブ内接続部11のシャフトスリーブ軸方向の一端から他端までに伸ばされる。
【0028】
図2、
図3、
図4および
図6a~
図6dに示すように、本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記手動軸体接続部31が、複数の手動軸体軸方向凸体31a(
図6c、
図6dに示すように)或は複数の手動軸体軸方向凹体31b(
図6a、
図6bに示すように)からなり、それぞれの手動軸体軸方向凸体31aおよびそれぞれの手動軸体軸方向凹体31bが、前記手動軸体接続部31の軸方向の一端から前記手動軸体接続部31の軸方向の他端までに伸ばされる。
【0029】
図2、
図3、
図4、
図7aおよび
図7bに示すように、本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記自動軸体接続部51が、複数の自動軸体軸方向凸体51a(
図7bに示すように)或は複数の自動軸体軸方向凹体51b(
図7aに示すように)からなり、それぞれの自動軸体軸方向凸体51aとそれぞれの自動軸体軸方向凹体51bが、前記自動軸体接続部51の軸方向の一端から前記自動軸体接続部51の他端までに伸ばされる。
【0030】
図2、
図3、
図4および
図6a~
図6dに示すように、本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記シャフトスリーブ外接続部12が、前記移動シャフトスリーブ1の外面に径方向に環状に設置される複数のシャフトスリーブ環状設置凸体12a(
図6a、
図6cに示すように)或はシャフトスリーブ環状設置凹体12b(
図6b、
図6bに示すように)である。
【0031】
図2、
図3、
図4および
図6a~
図6dに示すように、本発明の実施例に係る自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100において、前記柱体内接続部41が、前記固定柱体4の内面に径方向に環状に設置される複数の固定柱体環状設置凸体41a(
図6b、
図6dに示すように)或は固定柱体環状設置凹体41b(
図6a、
図6cに示すように)である。
【0032】
上述の構造によって、本発明の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100は、自動運転ゴルフカートCの手動運転や自動運転に応じて、前記自動運転ゴルフカートCのハンドルSが作動されるかどうかを制御し、前記自動運転ゴルフカートCのハンドルSに対して有効な作動制御を行い、自動運転ゴルフカートCの自動運転が作動する際、ハンドルSがタイヤWの旋回を制御できず、手動運転するとき、ハンドルSによるタイヤWの旋回を制御できない状態からハンドルSによるタイヤWの旋回を制御できる状態に戻せる。
【0033】
本発明の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100は、前記自動運転ゴルフカートCの自動運転が行われるとき、前記移動シャフトスリーブ1が前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に沿って前記手動旋回軸体3へ向いて、かつ前記自動旋回軸体5から遠ざけるように変位させて、前記シャフトスリーブ外接続部12を前記柱体内接続部41と接続させ、前記シャフトスリーブ内接続部11を前記自動軸体接続部51から離脱させることで、自動運転のとき、自動運転ゴルフカートCのハンドルSが作動できず、ハンドルがロックされた状態になり、ハンドルの誤作動を有効に避けられ、運転の安全性を保つことができる。
【0034】
また、本発明の自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置100は、前記自動運転ゴルフカートCの手動運転が行われるとき、が前記移動シャフトスリーブ1を前記移動シャフトスリーブ1の軸方向A1に沿って前記手動旋回軸体3から遠ざけて、かつ前記自動旋回軸体5に向かうように変位させて、前記シャフトスリーブ外接続部12を前記柱体内接続部41から離脱させ、前記シャフトスリーブ内接続部11を前記自動軸体接続部51と接続させることで、手動運転のとき、自動運転ゴルフカートCのハンドルSが正常な旋回作動状態に戻り、運転者に手動操作を供し、手動操作で前記自動運転ゴルフカートCを運転できる。
【0035】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【符号の説明】
【0036】
100 自動運転ゴルフカートのハンドルの作動制御装置
1 移動シャフトスリーブ
101 内径面
102 外径面
11 シャフトスリーブ内接続部
11a シャフトスリーブ軸方向凸体
11b シャフトスリーブ軸方向凹体
12 シャフトスリーブ外接続部
12a シャフトスリーブ環設凸体
12b シャフトスリーブ環設凹体
2 変位駆動手段
3 手動旋回軸体
301 外径面
31 手動軸体接続部
31a 手動軸体軸方向凸体
31b 手動軸体軸方向凹体
4 固定柱体
40 中空スペース
401 内径面
41 柱体内接続部
41a 固定柱体環設凸体
41b 固定柱体環設凹体
5 自動旋回軸体
501 外径面
51 自動軸体接続部
51a 自動軸体軸方向凸体
51b 自動軸体軸方向凹体
A1 軸方向
C 自動運転ゴルフカート
E 自動旋回手段
S ハンドル
W タイヤ