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特許7026820流速検出回路および関連するチップ及び流速計
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-17
(45)【発行日】2022-02-28
(54)【発明の名称】流速検出回路および関連するチップ及び流速計
(51)【国際特許分類】
   G01F 1/66 20220101AFI20220218BHJP
   G01P 5/24 20060101ALI20220218BHJP
【FI】
G01F1/66 101
G01P5/24 B
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2020553540
(86)(22)【出願日】2020-07-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-27
(86)【国際出願番号】 CN2020101066
(87)【国際公開番号】W WO2021093351
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2020-09-30
(31)【優先権主張番号】201911118353.0
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】518295185
【氏名又は名称】シェンチェン グディックス テクノロジー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】チャン ジュン-ユー
【審査官】岡田 卓弥
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110291366(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第110073176(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第109186693(CN,A)
【文献】特開2007-24681(JP,A)
【文献】特表平11-515100(JP,A)
【文献】特開平8-128874(JP,A)
【文献】特開平7-19916(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01F 1/56- 1/90
G01P 5/00- 5/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流速検出回路外部の第1のトランスデューサと第2のトランスデューサに結合され、前記第1のトランスデューサと前記第2のトランスデューサとの間の距離は、ゼロより大きく、流速を有する流体が、前記第1のトランスデューサと前記第2のトランスデューサをシーケンシャルに流れる、流速検出回路において、前記流速検出回路は、
前記第1のトランスデューサと結合され、フロント信号とメイン信号を前記第1のトランスデューサに供給するように構成され、前記第1のトランスデューサは、前記フロント信号と前記メイン信号を前記第2のトランスデューサへの変換された信号に変換し、前記第2のトランスデューサは、前記変換された信号を、受信機への受信フロント信号と受信メイン信号に変換する、送信機と、
前記第2のトランスデューサに結合された受信機と、を備え、前記受信機は、
前記受信フロント信号を受信した後で、メイン信号処理回路をイネーブルにするように構成されたフロント信号検出回路と、
イネーブルにされた後に、前記受信メイン信号に基づいて、前記流速を決定するように構成されたメイン信号処理回路と、
を備えた、流速検出回路。
【請求項2】
前記送信機は、第1の時点で、前記フロント信号を共有し、前記フロント信号検出回路は、
前記第2のトランスデューサと結合された検出器であって、前記検出器は、第2の時点で前記受信フロント信号を検出する検出器と、
前記検出器と前記メイン信号処理回路に結合され、前記第1の時点と前記第2の時点に基づいて時間調整を決定し、前記時間調整の値に基づいて前記メイン信号処理回路をイネーブルにするように構成された制御ユニットと、を備える、請求項1に記載の流速検出回路。
【請求項3】
前記制御ユニットは、前記時間調整の値に基づいて前記メイン信号処理回路をイネーブルにする開始時点を調整する請求項2に記載の流速検出回路。
【請求項4】
前記制御ユニットはさらに、前記第1の時点と前記第2の時点との間の推定された時間差をさらに推定し、前記推定された時間差と基準時間差に従って前記時間調整の値を決定する、請求項3に記載の流速検出回路。
【請求項5】
前記フロント信号はパルス信号であり、前記パルス信号は、少なくとも1つのパルスを含み、前記検出器は、パルス検出器であり、前記パルス検出器が前記パルス信号の第1のパルスを検出する時点は、前記第2の時点である、請求項2に記載の流速検出回路。
【請求項6】
前記検出器は、前記第1の時点からスタンバイ時間が経過するまで、イネーブルにならない、請求項2に記載の流速検出回路。
【請求項7】
前記流速の物理パラメータは、第1の値であり、前記流体が、前記第1のトランスデューサから前記第2のトランスデューサに流れるのに第1のフロー時間を要し、前記流体の前記物理パラメータが第2の値であるとき、前記流体が、前記第1のトランスデューサから前記第2のトランスデューサに流れるのに第2のフロー時間を要し、前記第2の値は、前記第1の値と異なり、前記第1のフロー時間は、前記第2のフロー時間より短く、前記スタンバイ時間は、前記第1のフロー時間より短い、請求項に記載の流速検出回路。
【請求項8】
前記制御ユニットは、前記第2のフロー時間に基づいて前記検出器をイネーブルにする終了時点を決定する、請求項に記載の流速検出回路。
【請求項9】
前記制御ユニットが前記メイン信号処理回路をイネーブルにすると、前記制御ユニットは、前記検出器をディスエーブルにする、請求項2に記載の流速検出回路。
【請求項10】
前記送信機が前記フロント信号を送信した後に、前記メイン信号は、少なくともある長さの時間の減衰時間が経過したとき送信される、請求項1に記載の流速検出回路。
【請求項11】
前記送信機は、前記フロント信号と反転フロント信号をシーケンシャルに送信し、次に、前記減衰時間が経過した後に、前記メイン信号を送信する、請求項10に記載の流速検出回路。
【請求項12】
前記フロント信号と前記反転フロント信号は、反対の位相を有する、請求項11に記載の流速検出回路。
【請求項13】
前記検出器が動作すると、前記検出器は、第1の電力消費を有し、前記メイン信号処理回路が動作すると、前記メイン信号処理回路は、第2の電力消費を有する時、前記第2の電力消費は、前記第1の電力消費より大きい、請求項2に記載の流速検出回路。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一項に記載の流速検出回路を備えた、チップ。
【請求項15】
請求項14のチップと、
前記第1のトランスデューサと、
前記第2のトランスデューサと、
を備えた、流量計。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、決定回路に関し、特に流速検出回路および関連するチップおよび流量計に関する。
【背景技術】
【0002】
超音波流量計は、一般に流量計として使用されている。流量計は、流体の流速を検出する際に広く適用される。他のタイプの流量計と比べて、超音波流量計は、圧力損失、最低検出可能流量、および設置コスト等の面で大きな利点を有する。しかしながら、その電力消費は、依然として低減する必要があり、さらなる改良と改革が必要である。
【発明の概要】
【0003】
この出願の目的の1つは、上述した問題を解決するために、決定回路、特に、流速検出回路および関連するチップおよび流量計を開示することである。この出願の1つの実施形態は、流速検出回路を開示することであり、この回路は、流速検出回路外部にある第1のトランスデューサと第2のトランスデューサに結合され、第1のトランスデューサと第2のトランスデューサとの間の距離は、ゼロより大きく、そして、流速を有する流体が、第1のトランスデューサと第2のトランスデューサを介して順に流れる。流速検出回路は、第1のトランスデューサに結合され、フロント信号とメイン信号を第1のトランスデューサに供給するように構成された送信機を含み、第1のトランスデューサは、フロント信号とメイン信号を第2のトランスデューサへの変換された信号に変換し、第2のトランスデューサは、変換された信号を、受信機への受信フロント信号と受信メイン信号に変換し、および第2のトランスデューサに結合された受信機を含み、受信機は、フロント信号を受信後にメイン信号処理回路をイネーブルにするように構成されたフロント信号処理回路と、イネーブルにされた後に、受信メイン信号に基づいて流速を決定するように構成されたメイン信号処理回路を含む。
【0004】
この出願の一実施形態は、上述した流速検出回路を含むチップを開示する。この出願の一実施形態は、上述したチップを含む流量計を開示する。この出願で開示された流速検出回路は、受信機と送信機を含み、トランスデューサペアと共に使用される。動作中、トランスデューサペアの一方は、信号受信機として機能し、他方は、信号送信機として機能する。
【0005】
流速検出回路は、トランスデューサが(信号受信機として)信号を受信する時点を決定することができる。従って、受信機をイネーブルにする開始時点を調節することができるので、開始時点は、前記時点と同じである。それゆえ、受信機は、常にイネーブルにしておく必要はなく、流速を決定するときに、流速検出回路の電力消費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】この開示の一実施形態に従う、流量計に適用された流速検出回路を示す概略図である。
図2】時間領域における、図1に示す流速検出回路の電圧波形を示す概略図である。
図3】この開示の他の実施形態に従う、流速検出回路を示すブロック図である。
図4】時間領域における、図3に示す流速検出回路の電圧波形を示す概略図である。
図5】時間領域におけるこの出願の他の実施形態に従う流速検出回路の電圧波形を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の記述において、デバイスが、立ち上がりでトリガされる(すなわち、アクティブハイ)のデバイスであるとき、デバイスは、信号をロジックハイレベルにさせるための信号をアサートすることにより、アクティブになることを意味する。反対に、デバイスは、信号をロジックロウレベルにさせるための信号を非アサートすることにより、非アクティブ化されることを意味する。しかしながら、デバイスが立下りエッジトリガ(すなわち、アクティブロウ)デバイスであるとき、デバイスは、信号をロジックロウレベルにさせる信号を非アサートすることにより、アクティブになることを意味し、デバイスは、信号をロジックハイレベルにさせる信号をアサートすることにより非アクティブ化されることを意味する。
【0008】
一般に、流量計は、流体の流速を検出するために使用される。流量計は、少なくとも送信機、受信機およびトランスデューサペアを含む。動作中、トランスデューサペアの一方が、信号受信機として機能し、他方が、信号送信機として機能する。受信機は、流速を測定するためにイネーブルになる。
【0009】
流速を正確に測定するために、受信機により受信される信号は完全であることを確認する必要がある。言い換えれば、信号は切り捨てられない。この目的を達成するために、1つのアプローチは、送信機が信号を送信するとき、受信機をイネーブルにすることを開始することである。しかしながら、このアプローチは、電力消費を低減するという意図された目的に相反する。他のアプローチは、回路を設計する際に前もって、信号送信時間の最大値と最小値を推定することである。つぎに、信号が送信機に送信される、すべての可能性のある時点が、最大値と最小値に基づいて推定される。受信機がイネーブルにされる期間は、すべての可能性のある時点に基づいて設計されるので、受信機は、すべての環境下で完全な信号を受信することができる。これについて、図1および図2に示す比較実施形態において以下に詳述する。このインプリメンテーションは、すべての可能な時点を考慮するので、期間が延長すると、流量計の電力消費は、非効率になる。逆に、期間が延長されない場合、電力消費は、より効率的になる。
【0010】
この出願の流速検出回路は、送信機により送信された信号が、受信機に到達した時点を推測し、それゆえ、すべての可能な時点を考察する必要はない。このように、受信機をイネーブルにする期間を延長する必要はなく、この結果、流速検出回路の電力消費は、より効率的となる。これについて、図3および図4の示す実施形態において詳述する。
【0011】
図1は、この開示の一実施形態に従う流量計に適用される流速検出回路10を示す概略図である。図1を参照すると、流速検出回路10は、流速検出回路10の外部の第1のトランスデューサと第2のトランスデューサに結合される。トランスデューサは、1つの形態のエネルギを、他の形態に変換することが出来るコンポーネントである。エネルギの形態は、電気エネルギ、機械エネルギ、電磁エネルギ、光エネルギ、化学エネルギ、音響エネルギ、熱エネルギ等を含むことができる。しかしながら、この出願は、特に限定されず、トランスデューサは、エネルギを変換することができる、任意のコンポーネントを含むことができる。
【0012】
第1のトランスデューサ151と第2のトランスデューサ152は、パイプライン154内に配置され、第1のトランスデューサ151の送信方向は、第2のトランスデューサ152に面し、第2のトランスデューサ152の送信方向は、第1のトランスデューサ151に面する。第1のトランスデューサ151と第2のトランスデューサ152との間の距離Lは、ゼロより大きい。流速Vを有する流体(例えば、液体またはガス)は、第1のトランスデューサ151および第2のトランスデューサ152を介してパイプライン116の延在方向Eに流れる。
【0013】
流速検出回路10は、第1の送信機TX1、第1の受信機RX1、第2の送信機TX2、および第2の受信機RX2を含む。第1の送信機TX1と第1の受信機RX1は、第1のトランスデューサ151に結合され、第2の送信機TX2と第2の受信機RX2は、第2のトランスデューサ152に結合される。
【0014】
流速Vを推定している動作中、第1の信号送信経路において、第1の送信機TX1は、第1の送信信号Selを第1のトランスデューサ151に送信し、第1のトランスデューサ151は、第1の送信信号Selを変換された信号に変換し、次に変換された信号を第2のトランスデューサ152に送信する。第2のトランスデューサ152が変換された信号をもう一度変換した後、第2の受信機RX2は、第2のトランスデューサ152から第2の受信信号Sr2を受信する。第2の信号送信経路において、第2の送信機TX2は、第2の信号送信経路の開始点として機能し、第2の受信機RX1は、第2の信号送信回路の終了点として機能し、この信号送信手続は、第1の信号送信経路の信号送信手続と同様であり、それゆえ、詳細な記述はここでは、省略する。
【0015】
流速検出回路10と第1のトランスデューサ151または第2のトランスデューサ152との間には、送信遅延があることに留意する必要がある。送信遅延により生じた遅延時間は、回路設計の段階で決定することができ、流速Vを推定するのに使用することができる。しかしながら、この出願の以下の記述では、遅延時間は、説明を容易にするために考慮しない。それゆえ、第1の送信機TX1の送信時点は、第1のトランスデューサ151の送信時点とみなされる。第2のトランスデューサ152の受信時点は、第2の受信機RX2の受信時点とみなされる。第2の送信機TX2の送信時点は、第2のトランスデューサ152の送信時点とみなされ、第1のトランスデューサ151の受信時点は、第1の受信機RX1の受信時点とみなされる。
【0016】
流速検出回路10の動作原理は、図2に示す実施形態において述べる。さらに、図2では、簡単のために、第1の信号送信経路に関連する流速検出回路10の動作原理のみを述べる。
【0017】
図2は、時間領域における図1の流速検出回路10の電圧波形を示す概略図である。上述したように、図2では、第1の信号送信経路のみを述べているので、第1のトランスデューサ151は、信号送信機であり、第2のトランスデューサ152は、信号受信機である。従って、説明を容易にするために、第1のトランスデューサ(TX)と第2のトランスデューサ(RX)が図2に示されている。
【0018】
図2を参照すると、波形200、202、204、206および208が示されている。波形200は、第1のトランスデューサ151により送信された信号の電圧波形を表し、信号はメイン信号Smを含む。波形202、204、206は、種々の既知の動作環境下で、第2のトランスデューサ152により受信された信号の電圧波形を表し、波形202、204、206の各々の信号は、メイン信号Smに対応する受信メイン信号Smrを含み、受信メイン信号Smrの期間は、tRXであり、波形202、204、206の各々の受信メイン信号Smrとメイン信号Smとの間の遅延時間は異なる。波形208は、第2の受信機RX2をイネーブルにするように構成された信号の電圧波形を表し、第2の受信機RX2は、信号が高電圧(ロジックハイレベル)を有するときイネーブルにされる。
【0019】
波形202を参照すると、この動作環境下では、流速Vはゼロであり、温度はT1であり、温度T1は、例えば、流量計の動作レンジの最高温度である。流速Vはゼロであるので、流体中の信号の信号送信時間は、流速Vのために増加も減少もしない。さらに、信号送信時間は、信号の送信媒体として機能する流体の温度と正の相関がある(positively correlate with)。温度T1は最高温度なので、温度T1のために信号送信時間は、増大しない。この動作環境は、標準動作環境と見なされ、標準動作環境下における第1のトランスデューサ151と第2のトランスデューサ152の間の信号送信時間は、また、波形200のメイン信号Smと波形202の受信メイン信号Smrとの間の時間差であり、この時間差は、基準時間差tDNとみなすことが出来る。さらに、受信メイン信号Smrは、時点tdで第2の受信機RX2に到達する。第2の受信機RX2が受信メイン信号Smrを受信可能にするために、波形208を参照すると、第2の受信機RX2をイネーブルにするためのイネーブル号の立ち上がりエッジは、時点tdで現れる。基準時間差tDNと時点tdは、回路設計の段階で推定することができる。
【0020】
波形204を参照すると、流速Vは、最大値(VMAXと図示されている)であり、温度はT1である。流速VMAXを有する流体中の信号の信号送信時間は、ゼロの流速Vを有する流体の信号送信時間よりも短い。波形202と204との比較によりわかるように、波形204の受信メイン信号Smrは、波形202のメイン信号Smよりも早く、第2のトランスデューサ152に到達する。すなわち、第1の時間差Δtdnだけ時点tdよりも早い。この動作環境下での信号送信時間は、最短信号送信時間とみなすことができる。第2の受信機RX2が受信メイン信号Smrを受信可能にするために、第2の受信機RX2をイネーブルにするためのイネーブル信号の立ち上がりエッジは、時点(t-Δtdn)に現れる。第1の時間差Δtdnは、回路設計の段階で推定することができる。
【0021】
波形206を参照すると、この動作環境下では、流速Vはゼロであり、温度は、温度T1より低いT2である。温度T2は、温度T1より低いので、温度T2での信号の信号送信時間は、温度T1での信号送信時間よりも長い。波形202と206を比較することによりわかるように、波形206の受信メイン信号Smrは、波形202のメイン信号Smよりも、遅く第2のトランスデューサ152に到達する。すなわち、第2の時間差Δtdn_Tだけ時点tよりも遅い。この動作環境下では、信号送信時間は、最長信号送信時間とみなすことができる。第2の受信機RX2が受信メイン信号Smrを受信可能にするために、波形208を参照すると、第2の受信機RX2をイネーブルにするためのイネーブル信号の立ち上がりエッジは、時点(td+Δtdn_T)に現れる。第2の時間差Δtdn_Tは、回路設計の段階で推定することができる。
【0022】
動作環境が2つの変数、すなわち、温度と流速のみを含むとき、波形204と206は、それぞれもっとも早い極限状況と最も遅い極限状況を示す。標準動作環境下では、第2の受信機RX2をイネーブルにする信号の期間は、受信メイン信号Smrの期間、tRXと同じように構成される。このように、第2の受信機RX2は、完全な受信メイン信号Smrを受信することができる。しかしながら、実際の動作環境は、波形204の動作環境と同じである可能性があると考えると、第2の受信機RX2が余分な期間、すなわち、第1の時間差Δtdnをイネーブルにして、第2の受信機RX2が、完全な受信メイン信号Smrを受信可能にすることを確実にする。同様に、実際の動作環境が波形206の動作環境と同じである可能性があることを考慮して、第2の受信機RX2は、追加の期間、すなわち、第2の時間差Δtdn_Tに対してイネーブルにし、第2の受信機RX2が完全な受信メイン信号Smrを受信可能にすることを確実にする。
【0023】
一般に、第2の受信機RX2が、完全な受信メイン信号Smrを受信することを確実にするために、第2の受信機RX2がイネーブルにする合計期間は、tRXの期間、すなわち、第1の時間差Δtdnと第2の時間差Δtdn_Tの合計である。合計期間は、メイン信号Smの期間より長い。合計期間を有する信号を用いて第2の受信機RX2をイネーブルにすると、第2の受信機RX2はイネーブルにされているが、メイン信号Smは第2の受信機RX2に到達していないことが起こり得る。それゆえ、電力消費は非効率である。
【0024】
図3は、この出願の実施形態に従う他の流速検出回路30を図示する概略図である。図3を参照すると、流速検出回路30は、図1に示す流速検出回路10と同様であるが、流速検出回路30は、第1の送信機TX11、第1の受信機RX11、第2の送信機TX22、第2の受信機RX22を含む点が異なる。第1の送信機TX11と第1の受信機RX11は、第1のトランスデューサ151に結合され、第2の送信機TX22と第2の受信機RX22は、第2のトランスデューサ152に結合される。
【0025】
流速Vを検出すると、第1の送信機TX11は、第1の送信信号Se11を第1の信号送信経路の第1のトランスデューサ151に送信する。第1の送信信号Se11はフロント信号とメイン信号を含む。第1のトランスデューサ151は、第1の送信信号Se11を変換された信号に変換し、次に、その変換された信号を第2のトランスデューサ152に送信する。第2のトランスデューサ152が変換された信号を第2の受信信号Sr22に変換した後、第2の受信機RX22は、第2のトランスデューサ152から第2の受信信号Sr22を受信する。第2の受信信号Sr22は、受信フロント信号と受信メイン信号を含む。第2の信号送信経路において、第2の送信機TX22は、第2の信号送信経路の開始点として機能し、第2の受信機RX11は、第2の信号送信経路の終了点として機能し、この信号送信手続は、第2の信号送信経路の信号送信手続と同様であり、それゆえ、詳細な記述はここでは省略する。
【0026】
図1および図2に示す実施形態に関連して上述したのと同じ理由により、図3および図4の実施形態では、送信遅延により生じた遅延は、流速検出回路30と第1のトランスデューサ151または第2のトランスデューサ152との間に生じるが、説明を容易にするために考慮しない。
【0027】
第2の受信機RX22は、フロント信号検出回路32とメイン信号処理回路34を含む。メイン信号処理回路34は、図1に示す第2の受信機RX2と同じ機能を有すると考えることができる。それゆえ、第2の受信機RX22は、図1に示す第2の受信機RX2と追加のフロント信号検出回路32の組み合わせとして考察することができる。
【0028】
フロント信号検出回路32は、フロント信号を受信した後で、メイン信号処理回路34をイネーブルにするように構成される。すなわち、メイン信号処理回路34をイネーブルにするための開始時点は、図1の実施形態において説明した最短信号送信時間と最長信号送信時間の代わりに、フロント信号検出回路32により決定される。詳細は、図4に関する実施形態を参照。それゆえ、メイン信号処理回路34をイネーブルにする期間は、第1の時間差Δtdnと第2の時間差Δtdn_Tを含む必要はない。すなわち、メイン信号処理回路34をイネーブルにする期間は、第2の受信機RX2をイネーブルにする合計期間(合計期間は、期間tRX、第1の時間差Δtdnおよび第2の時間差Δtdn_Tの合計である)より短い。それゆえ、流速検出回路30の電力消費は、図1の流速検出回路10の電力消費よりもさらに効率がよい。
【0029】
イネーブルにされた後、メイン信号処理回路34は、受信メイン信号に基づいて流速Vを決定する。いくつかの実施形態において、メイン信号処理回路34は、アナログフロントエンド回路、アナログ-デジタル変換器および決定回路を含む。アナログフロントエンド回路は、メイン信号を受信し、それに応じて、アナログ信号をアナログ-デジタル変換回路に出力するように構成される。アナログ-デジタル変換回路は、アナログ信号をデジタル信号に変換し、次にデジタル信号を決定回路に出力する。決定回路は、デジタル信号に基づいて流速Vを決定する。
【0030】
フロント信号検出回路32の機能ブロックは、さらに以下に説明される。この開示は、フロント検出回路32を、以下に述べる機能ブロックのインプリメンテーションに限定しないことに留意する必要がある。この実施形態において、フロント信号検出回路32は、検出器300と制御ユニット302を含む。
【0031】
検出器300は、第2のトランスデューサ152に結合され、受信フロント信号を検出し、検出結果に基づいて出力信号Sdを制御ユニット302に出力するように構成される。この実施形態では、検出器300はパルス検出器である。しかしながら、この開示はそれに限定されない。他の実施形態において、検出器300は、検出すべき信号の種類に応じて、対応する検出器を備えることができる。いくつかの実施形態において、検出器300は比較機を含む。比較機は、受信フロント信号が、受信フロント信号と基準信号を比較することにより検出されるかどうかを判断する。
【0032】
制御ユニット302は、検出器300とメイン信号処理回路34との間に結合され、イネーブル信号ENと検出器300に出力するように構成されるので、イネーブル信号ENがアサートされると、検出器300がイネーブルになる。さらに、制御ユニット302は、検出器300の出力信号Sdを受信し、イネーブル信号ENMとメイン信号処理回路34に出力する。特に、制御ユニット302は、出力信号Sdに反映された検出結果に基づいて、イネーブル信号ENMをアサートする時点を決定する。いくつかの実施形態において、制御ユニット302は、組合せロジックを含む。検出器300と制御ユニット302の動作メカニズムは、図4において詳細に説明される。
【0033】
図4は、時間領域における、図3に示す流速検出回路の関連電圧波形を図示する概略図である。図4を参照すると、波形400、402、404、406、408が示されている。波形400は、第1の送信機TX11により送信された第1の送信信号Se11の電圧波形を表す、第1の送信信号Se11は、メイン信号Smainとフロント信号Spreを含み、メイン信号Smainは期間Nmainを有し、フロント信号Spreは、期間Npreを有する。特に、第1の送信機TX11が、第1の時点t1でフロント信号Spreを送信した後で、少なくとも期間Tgapを有する減衰期間を経て、メイン信号Smainをもう一度送信する。遅延時間は、フロント信号Spreが減衰すると、減衰したフロント信号Spreの追加の振動部分が、メイン信号Smainに影響を与えないようにすることを目的としている。この実施形態において、メイン信号Smainとフロント信号Spreは、両方ともパルス信号であり、パルス信号は、少なくとも1つのパルスを含む。しかしながら、この開示はそれに限定されない。他の実施形態において、メイン信号Smainとフロント信号Spreは、任意の他の適切な種類の信号であり得る。
【0034】
波形402は、第2の受信機RX22により受信した、第2の受信信号Sr22の電圧波形を表す。第2の受信信号Sr22は、受信フロント信号Spre’と受信メイン信号Smain’を含む。波形402からわかるように、受信フロント信号Spre’は減衰し、減衰した受信フロント信号Spre’は、追加の振動部分を有する。減衰した受信フロント信号Spre’の追加の振動部分は、減衰時間があるので受信メイン信号Smain’に影響を与えない。
【0035】
図2に示す波形202に関連して説明したのと同じ理由により、回路設計の段階で、流速の信号の信号送信時間、および受信メイン信号Smain’と受信フロント信号Spre’が標準動作環境の下で第2の受信機RX22に到着するそれぞれの標準時点を決定することが可能であることに留意する必要がある。説明を容易にするために、標準動作環境下では、図4の信号送信時間と図2の信号送信時間は、イネーブル信号ENが高電圧レベルにあるときイネーブルになる。
【0036】
波形404は、複数制御ユニット302により出力されるイネーブル信号ENの電圧波形を表し、検出器300は、イネーブル信号ENが高電圧レベルにあるとき、イネーブルになる。波形406は、検出器300により出力された出力信号Sdの電圧波形を表す。波形408は、制御ユニット302により出力されたイネーブル信号ENMの電圧波形を表し、メイン信号回路34は、イネーブル信号ENMが高電圧レベルにあるとき、イネーブルになる。
【0037】
動作期間中、波形400を参照すると、第1の送信機TX11は、第1の信号Spreは、第1の時点t1で供給し、次に減衰時間の後、メイン信号Smainを第1のトランスデューサ151に時点tmainで送信する。第1のトランスデューサ151と第2のトランスデューサ152との間の送信の後、波形402を参照すると、第2のトランスデューサ152は、受信フロント信号Spre’と受信メイン信号Smain’を出力する。受信フロント信号Spre’の期間と、受信メイン信号Smain’の期間は、tRXであり、これは、回路設計の段階で決定することができる。波形404を参照すると、制御ユニット302により出力されたイネーブル信号ENの立ち上がりエッジは、第1の時点t1から始まるTs/bの期間を有するスタンバイ時間(standby time)の後に現れる。言い換えれば、検出器300は、第1の時点t1でイネーブルになるというよりは、むしろ、第1の時点t1から始まるTs/bの期間を有するスタンバイ時間を経た後に、検出器300がイネーブルになる。このようにして、フロント信号検出回路32の電力消費の効率は、さらに改良することができる。しかしながら、この開示は、それに限定されない。他の実施形態において、イネーブル検出器300は、第1の時点t1からイネーブルを開始することもできる。
【0038】
つぎに、検出器300は、第2の時点t2で受信フロント信号Spre’を検出する。特に、検出器300が第2の受信信号Sr22の第1のパルスを検出する時点は、第2の時点t2である。それゆえ、波形406を参照すると、検出器300により出力された出力信号Sdは、第2の時点t2で変化し始める。
【0039】
制御ユニット302は、出力信号Sdに基づいて第2の時点t2で受信フロンと信号Spre’が第2の受信機RX22に到達すると推定する。制御ユニット302は、第1の時点t1および第2の時点t2に基づいて時間調整値を決定し、つぎに、時間調整値に基づいて、メイン信号処理回路34をイネーブルにする。特に、制御ユニット302は、第1の時点t1と第2の時点t2との間の推定された時間差Ttofを推定する。推定された時間差Ttofは、流速Vを推定するための動作期間における流体内の信号の信号送信時間である。推定された時間差Ttofは、メイン信号Smainよりもフロント信号Spreを推定することにより取得されるけれども、流速Vを推定する動作期間において、フロント信号Spreとメイン信号Smainの流体内の信号の信号送信時間は同じであることに留意する必要がある。制御ユニット302は、推定された時間差Ttofと基準時間差tDNによって時間調節値を決定する。特に、推定された時間差Ttofと基準時間差tDNとの間の差分は、流速Vを推定するための動作中における信号送信時間と、標準動作環境下での信号送信時間との間の差分を示す。それゆえ、この差分は、受信メイン信号Smain’が流速Vを推定する動作期間中に第2の受信機RX22に到達する時点が、標準動作環境下で受信メイン信号Smain’の標準到着時点よりも早い、または遅い時間量を表す。それゆえ、差分は、時間調節値とみなされる。つぎに、制御ユニット302は、標準到着時点と時間調節値に基づいて流速Vを推定する動作期間中に、受信メイン信号Smain’が第2の受信機RX22に到達する時点を推定することができる。つぎに、制御ユニット302は、メイン信号処理回路34をイネーブルにする開始時点を調節するので、開始点tは、信号が第2の受信機RX22に到達する推定時点と同じである。言い換えれば、波形208を参照すると、制御ユニット302は、信号が第2の受信機RX22に到達する推定された時点で、イネーブル信号ENMを立ち上がりエッジに立ち上げる。
【0040】
受信メイン信号Smain’が第2の受信機RX22に到達する時点は、オンラインで推定することができるので、メイン信号処理回路34をイネーブルにする期間は、第1の時間差Δtdnおよび第2の時間差Δtdn_Tをさらに考慮することなく、基準メイン信号Smain’の期間tRXとして固定することができる。すなわち、メイン信号処理回路34をイネーブルにする期間は、受信メイン信号Smain’の期間tRXと同じである。それゆえ、メイン信号処理回路34をイネーブルにする期間は、図1に示す第2の受信機RX2がイネーブルにされる合計期間(期間tRX、第1の時間差Δtdnおよび第2の時間差Δtdn_Tの合計)よりも短い。
【0041】
第2の受信機RX22は、図1に示す第2の受信機RX2と比べて、さらに、フロント信号検出回路32を含む。しかしながら、メイン信号処理回路34をイネーブルにする期間は短いので、そのような短い期間による電力消費の減少は、フロント信号検出回路32からの電力消費よりも大きい。さらに、フロント信号検出回路32は、流速を決定するために使用されないので、フロント信号検出回路32の回路構造は、相対的にシンプルであり、それゆえ、フロント信号検出回路32により消費する電力消費は、無視することができる。それゆえ、図3に示す流速検出回路30の電力消費は、図1に示す流速検出回路10の電力消費よりも低い。
【0042】
波形404に戻ると、スタンバイ時間Ts/bの設計は、上述した最短送信時間と上述した最長信号送信時間も考慮することに留意する必要がある。一般に、流体の物理パラメータが第1の値であるとき、第1のトランスデューサ151から第2のトランスデューサ152へ流体が流れるには、第1のフロー時間を必要とする。流体の物理パラメータが第2の値であるとき、第1のトランスデューサ151から第2のトランスデューサ152へ流体が流れるには、第2のフロー時間が必要である。第1のフロー時間は、上述した最短信号送信時間であり、第2のフロー時間は、上述した最長信号送信時間である。いくつかの実施形態において、物理パラメータは、流体の流速Vまたは流体の温度を含む。いくつかの実施形態において、物理パラメータは、流体の温度または流体の速度V組み合わせを含む。
【0043】
さらに、検出器300により検出されるパルスがパルス信号のパルスの第1のパルスであることを確実にするために、スタンバイ時間Ts/bは、流体が第1のトランスデューサ151から第2のトランスデューサ152へ流れるのに必要な最短時間(すなわち、上述した最短送信時間)より短くなるように設計される。言い換えれば、検出器300は、常にイネーブル状態に維持されない。それゆえ、この開示の図3に示す流速検出回路30の電力消費は、効率的である。しかしながら、この開示はこれに限定されない。他の実施形態において、検出器300は、常にイネーブルに維持することができる。上述したように、フロント信号検出回路32の電力消費は、無視することができ、これは、検出器300のフロント信号検出回路32は、流速を決定する代わりに信号を検出するためだけに使用されるからである。それゆえ、検出器300の回路構造は、相対的にシンプルであり、より低い電力消費を有する。たとえ、検出器300が常にイネーブルに維持されても、図3に示す流速検回路30の電力消費は、依然として、図1に示す流速検出回路の電力消費よりも低い。さらに、電力消費をさらに減少させるために、制御ユニット302がメイン信号処理回路34をイネーブルにするとき、制御ユニット302は、フロント信号検出回路32をディスエーブルにする。いくつかの実施形態において、検出器300が受信フロント信号Spre’のパルスの第1のパルスを検出し、制御ユニット302を制御してメイン信号処理回路34をイネーブルにした後で、制御ユニットは、検出器300をディスエーブルにすることができる。あるいは、いくつかの実施形態において、受信フロント信号Spre’のすべてのパルスを検出することが意図される。それゆえ、制御ユニットはさらに、検出器300をイネーブルにするための期間の終点をさらに決定する。特に、制御ユニット302は、流体が第1のトランスデューサ151から第2のトランスデューサ152に流れるのに必要な最長時間(すなわち、上述した最長送信時間)に基づいて検出器300をイネーブルにする期間の終点を決定する。
【0044】
図5は、他の実施形態に従う時間領域における流速検出回路の電圧波形を図示する概略図である。図5を参照すると、図5の電圧波形図は、図4の電圧波形図と類似しているが、図5の電圧波形図は、波形500を含む。波形500を参照すると、第1の送信機TX11はシーケンシャルにフロント信号Spreと反転フロント信号Sbpreを送信し、次に、減衰時間の後、メイン信号Smainを送信する。フロント信号Spreと反転フロント信号は、反対の位相を有する。追加の反転フロント信号Sbpreは、フロント信号Spreの追加の振動部分を消去するのに役立つ。フロント信号Spreの追加の振動部分を消去することは、メイン信号Smainに与える影響を低減するのに役立つ。すなわち、プリアンブル信号として機能する受信フロント信号Spre’の値がゼロになるのに必要な時間を低減することができる。このようにして、減衰時間の期間は、さらに低減されるので、第1の送信機TX11の動作時間は低減される。この結果、流速検出回路30の電力消費を、さらに低減することができる。
【0045】
逆に、いくつかの実施形態において、第1の送信機TX11がフロント信号Spreを送信した後に、メイン信号Smainを迅速に送信する。第1のトランスデューサ151(または第2のトランスデューサ152)の品質ファクタが非常に高ければ、プリアンブル信号として機能する受信フロント信号Spre’が、受信メイン信号Smain’が影響を受けない程度まで、減衰するのにもっと時間がかかる。そのようなネガティブな状況を回避するあめに、期間Tgapを増大させ、それにより追加の電力消費を生じさせる。いくつかの実施形態において、チップは、流速検出回路30を含み、例えば、チップは、異なるプロセスを用いてインプリメントされた半導体チップであり得る。

図1
図2
図3
図4
図5