(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-17
(45)【発行日】2022-02-28
(54)【発明の名称】ストリームを設定するための方法、ストリーム識別子情報を提供するための方法、DNSサーバーの使用、機器、コンピュータープログラムおよびコンピューター可読媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 61/4511 20220101AFI20220218BHJP
H04L 12/28 20060101ALI20220218BHJP
H04L 47/724 20220101ALI20220218BHJP
H04L 61/4541 20220101ALI20220218BHJP
【FI】
H04L61/4511
H04L12/28 200B
H04L47/724
H04L61/4541
(21)【出願番号】P 2021509820
(86)(22)【出願日】2019-08-15
(86)【国際出願番号】 EP2019071913
(87)【国際公開番号】W WO2020038820
(87)【国際公開日】2020-02-27
【審査請求日】2021-03-17
(32)【優先日】2018-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】517291346
【氏名又は名称】シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト
【氏名又は名称原語表記】Siemens Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Werner-von-Siemens-Str. 1, D-80333 Muenchen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ハラルト アルブレヒト
(72)【発明者】
【氏名】トーマス フィッシャー
(72)【発明者】
【氏名】シュテファン ヘーメ
(72)【発明者】
【氏名】コンスタンティン ユング
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-150532(JP,A)
【文献】PEARSON, L.,Stream Reservation Protocol, Revision 1.0,AVnu Alliance Best Practices [online],2014年11月03日,pp. 1-20,Retrieved from the Internet: <URL: https://avnu.org/wp-content/uploads/2014/05/AVnu_Stream-Reservation-Protocol-v1.pdf>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/28
H04L 47/724
H04L 61/4511
H04L 61/4541
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
TSNネットワークにおいてストリームを設定するための方法であって、
前記ストリームを介して少なくとも1つの別のストリーム参加部材(1,2)にデータを送信することを望む、かつ/または少なくとも1つの別のストリーム参加部材(1,2)から前記ストリームを介してデータを受信することを望む少なくとも1つのストリーム参加部材(1,2)から、エントリが格納されているDNSサーバー(6)へ要求メッセージ(8)を送信し、前記
エントリはそれぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、前記第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各前記ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子と、前記
第1のタイプの
ストリーム識別子の前記第2のタイプのストリーム識別子への割り当てに関する情報を格納するエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される、所定のタイプの表示とを含んでおり、前記要求メッセージ(8)は少なくとも1つの、前記少なくとも1つのストリーム参加部材(1,2)に既知の前記第1のタイプのストリーム識別子と、前記所定のタイプとを含んでおり、
前記少なくとも1つのストリーム参加部材(1,2)は前記DNSサーバー(6)から応答メッセージ(9)を受け取り、前記応答メッセージは、前記ストリームに属する前記第2のタイプのストリーム識別子を含んでおり、かつ
前記少なくとも1つのストリーム参加部材(1,2)は、受け取った前記
第2のタイプのストリーム識別子を使用して前記ストリームに登録する、
方法。
【請求項2】
前記第1のタイプのストリーム識別子は、前記ストリームを識別するために前記少なくとも1つのストリーム参加部材(1,2)によって使用されるストリーム名であり、かつ/または前記第2のタイプのストリーム識別子は、前記ストリームを識別するために前記ネットワークによって使用されるストリームIDである、請求項1記載の方法。
【請求項3】
ビットで示される、前記第1のタイプのストリーム識別子のサイズは、ビットで示される、前記第2のタイプのストリーム識別子のサイズを上回る、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記要求メッセージ(8)をDNSクエリの形式で送信し、かつ/または前記応答メッセージ(9)をDNSクエリの形式で送信する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記DNSサーバー(6)に格納された前記エントリは、前記所定のタイプによって特徴付けられたリソースレコードである、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つの別のストリーム参加部材(1,2)から、少なくとも1つの更新メッセージ(13)を前記DNSサーバー(6)に送信し、前記更新メッセージは、前記ストリームに対する
少なくとも1つの前記第1のタイプ
のストリーム識別子と、
少なくとも1つの前記第2のタイプ
のストリーム識別子と、前記所定のタイプの表示とを含んでいる、前記DNSサーバー(6)用のエントリを含んでいる、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
エンジニアリングツールおよび/またはオンラインツールから、少なくとも1つの更新メッセージを、前記DNSサーバー(6)に送信し、前記更新メッセージは、前記ストリームに対する
少なくとも1つの前記第1のタイプ
のストリーム識別子と、
少なくとも1つの前記第2のタイプ
のストリーム識別子と、前記所定のタイプの表示とを含んでいる、前記DNSサーバー(6)用のエントリを含んでいる、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記更新メッセージ(13
)の前記エントリは、前記2つのタイプのストリーム識別子と前記所定のタイプの表示との他に、クラスおよび/またはTTL表示および/また
は64ビットのサイズのRDATA領域を含んでいる、請求項6または7記載の方法。
【請求項9】
前記更新メッセージ(13
)の前記エントリは、前記第1のタイプのストリーム識別子がそれぞれ先頭にあり、その後に
前記所定のタイプ
の表示、クラス、TTL表示およびRDATA領域が続くように構築されている、請求項6から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記第2のタイプのストリーム識別子を、前記エントリのRDATA領域において表示する、請求項6から9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記更新メッセージ(13)を、DNS更新の形式で前記DNSサーバー(6)に送信する、請求項6から10までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのストリーム参加部材は、分散型アプリケーションの参加部材である、請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記ネットワークは1つ以上のノードを含んでおり、前記第2のタイプのストリーム識別子を前記ネットワークの1つ以上のノードに格納する、請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
機器(1,2)であって、
エントリが格納されているDNSサーバー(6)へ要求メッセージ(8)を送信するように構成および/または設定されており、前記
エントリはそれぞれ、TSNネットワークにおけるストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、前記第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各前記ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子と、前記
第1のタイプの
ストリーム識別子の前記第2のタイプのストリーム識別子への割り当てに関する情報を格納するエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される、所定のタイプの表示とを含んでおり、前記要求メッセージは少なくとも1つの、前記機器に既知の、前記第1のタイプのストリーム識別子と、前記所定のタイプとを含んでおり、
前記DNSサーバー(6)から応答メッセージ(9)を受け取るように構成および/または設定されており、前記応答メッセージは、前記ストリームに属する前記第2のタイプのストリーム識別子を含んでおり、かつ
受け取った前記第2のタイプのストリーム識別子を使用して、
前記第2のタイプのストリーム識別子に属するストリームと接続するように構成および/または設定されている、
機器(1,2)。
【請求項15】
前記第1のタイプのストリーム識別子は、前記ストリームを識別するために前記機器(1,2)によって使用されるストリーム名であり、かつ/または前記第2のタイプのストリーム識別子は、前記ストリームを識別するためにネットワークによって使用されるストリームIDである、請求項14記載の機器(1,2)。
【請求項16】
前記機器(1,2)は、前記要求メッセージ(8)をDNSクエリの形式で送信するように、かつ/または前記応答メッセージをDNSクエリの形式で受け取るように構成および/または設定されている、請求項14または15記載の機器(1,2)。
【請求項17】
前記機器(1,2)は、ストリームに対する
少なくとも1つの前記第1のタイプ
のストリーム識別子と、
少なくとも1つの前記第2のタイプ
のストリーム識別子と、前記所定のタイプの表示とを含んでいる更新メッセージ(13)を前記DNSサーバー(6)に送信するように構成および/または設定されている、請求項14から16までのいずれか1項記載の機器(1,2)。
【請求項18】
請求項1から13までのいずれか1項記載の方法を実施するためのプログラムコード手段を含んでいるコンピュータープログラム。
【請求項19】
コンピューター可読媒体であって、
前記コンピューター可読媒体は命令を含んでおり、前記命令は、前記命令が少なくとも1つのコンピューター上で実行されると、前記少なくとも1つのコンピューターに、請求項1から13までのいずれか1項記載の方法のステップを実行させる、
コンピューター可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、TSNネットワーク、特にIEEE 802.1に準拠したネットワークにおいてストリームを設定するための方法に関する。さらに本発明は、ストリーム識別子情報を提供するための方法、DNSサーバーの使用、機器、コンピュータープログラムおよびコンピューター可読媒体に関する。
【0002】
IEEE標準化の枠において、AVB(オーディオ・ビデオ・ブリッジング)ワーキンググループにおいてイーサネットテクノロジ(IEEE 802を参照)が拡張され、保証されたQoS(いわゆる「サービス品質」)を実現するメカニズムが追加された。
【0003】
Time Sensitive Networking(TSN)は、とりわけ、ブリッジング規格IEEE 802.1Qを拡張して、イーサネットネットワークを介したリアルタイムにクリチカルなデータの伝送メカニズムを含む、一連の規格を指す。これらのTSN規格には、たとえば、時刻同期(IEEE 802.1AS-Rev)、フレーム・プリエンプション(IEEE 802.1Qbu)および予約(IEEE 802.1Qca、IEEE 802.1Qcc)ならびにその他の規格が含まれる。
【0004】
AVBおよびTSNの枠において、品質はいわゆるストリームによって保証されるべきである。ストリームは保護された通信接続を表す。ストリームを介した元来のデータ伝送の前に、データフレームの損失のないリアルタイム転送と時間通りの供給とを可能にするために、ネットワークリソースの登録および予約が行われる。ストリームの場合、リソースの予約は、特にいわゆるストリーム予約プロトコル(SRP)によって実行可能である。SRPは、たとえば、Levi Pearsonによる論文「Stream Reservation Protocol」(AVnu Alliance Best Practices、2014年11月3日(2014-11-03)、1~21ページ、XP055449688)、いわゆるStream Reservation Protocol(SRP)において扱われている。
【0005】
TSNストリームモデルにおいてデータストリームの方向が配向されている。送信側またはソースはここでは「トーカー」と称され、受信側またはシンクは「リスナー」と称される。一方では、厳密に1つの「トーカー」が2つ以上の「リスナー」に同時にデータを送信することがあり得る。他方では、2つ以上の「リスナー」が厳密に1つの「トーカー」に同時に送信することがあり得る。
【0006】
タイムセンシティブなネットワークに対して、より正確にはTSNコントロールプレーンに対して、アプリケーションは、属する識別子、特にいわゆるストリームIDを介して個々のストリームを識別する。TSNの観点からは、これらは、内部構造のない64ビット長のビットストリングである。
【0007】
2つ以上のストリーム参加部材(Stream-Teilnehmer)が、同じストリームIDを有する共通のストリームと接続できるようにするために、すべての参加部材は、ストリームに属する、コントロールプレーンの識別子、特にストリームIDを知っている必要がある。
【0008】
TSNアーキテクチャでは、ストリーム識別用のストリームIDは、64ビットのみを有する、比較的短いものになるように意図的に選択されている。これは、技術的な理由から、すべてのストリームIDがそれぞれ、タイムセンシティブなネットワークのすべてのノード、特にTSN LAN内のすべてのTSNブリッジにおいて知られている必要があり、比較的長いストリームIDはすぐにメモリバジェットを超えてしまうだろうということに起因する。
【0009】
ストリームIDは、長さが比較的短いため、「管理不足」の対象になる。
【0010】
ネットワーク内のストリームIDの「管理不足」に対処する1つの手法は、手動管理である。これは、たとえばExcelテーブル等のテーブルを誘導することによって実行できる。しかし、これには相当な手間が伴う。
【0011】
米国特許出願公開第2013/282453号明細書は、メディアをストリーミングするためのシステムおよび方法を開示している。
【0012】
特に、ストリームIDを新たに全体的に計画する必要なく、「プラグアンドプレイ」だけで、新しいTSNアプリケーションをネットワークに追加できるようにするには、動作中のストリームIDの自動管理も望まれるだろう。
【0013】
したがって、本発明の課題は、僅かな手間で実施され、特に、コントロールプレーンにおいて使用されるストリーム識別子の手動管理が不要である、ネットワーク、特にIEEE 802.1に準拠したネットワークにおいてストリームを設定するための方法を提示することである。さらに、本発明の課題は、そのような方法を実施するのに適している機器を提示することである。
【0014】
上述の課題は、TSNネットワーク、特にIEEE 802.1に準拠したネットワークにおいてストリームを設定するための方法によって解決され、この方法では、
・ストリームを介して少なくとも1つの別のストリーム参加部材にデータを送信することを望む、かつ/または少なくとも1つの別のストリーム参加部材からストリームを介してデータを受信することを望む少なくとも1つのストリーム参加部材から、エントリが格納されているDNSサーバーへ要求メッセージが送信され、要求メッセージはそれぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子と、このようなタイプのエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される、所定のタイプの表示とを含んでいる。ここで要求メッセージは少なくとも1つの、少なくとも1つのストリーム参加部材に既知の第1のタイプのストリーム識別子と、所定のタイプとを含んでおり、
・少なくとも1つのストリーム参加部材がDNSサーバーから応答メッセージを受け取り、この応答メッセージは、ストリームに属する第2のタイプのストリーム識別子を含んでおり、かつ
・少なくとも1つのストリーム参加部材は、受け取ったストリーム識別子を使用してストリームに登録する。
【0015】
さらに、上述の課題は、機器によって解決され、この機器は、
・エントリが格納されているDNSサーバーへ要求メッセージを送信するように構成および/または設定されており、要求メッセージはそれぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子と、このようなタイプのエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される、所定のタイプの表示とを含んでいる。ここで要求メッセージは少なくとも1つの、機器に既知の、第1のタイプのストリーム識別子と、所定のタイプとを含んでおり、
・DNSサーバーから応答メッセージを受け取るように構成および/または設定されており、応答メッセージは、ストリームに属する第2のタイプのストリーム識別子を含んでおり、かつ
・受け取った第2のタイプのストリーム識別子を使用して、属するストリームと接続するように構成および/または設定されている。
【0016】
言い換えれば、本発明では、2つの異なるタイプのストリーム識別子が用いられる。これによって、参加部材もしくはアプリケーションの側で、コントロールプレーンにおいて使用されるストリーム識別子とは異なるタイプのストリーム識別子を使用することが可能になる。したがって特に、参加部材もしくはアプリケーションの側で、TSNの枠においてコントロールプレーンにおいて使用される「単に」64ビットのサイズのストリームIDよりも格段に長い識別子を使用することができる。参加部材側のストリーム識別子もしくはアプリケーション側のストリーム識別子をコントロールプレーンからのもしくはコントロールプレーンに対するストリーム識別子に割り当てるために、本発明ではさらにネームサービスがアクセスされる。
【0017】
ここでコントロールプレーン(ドイツ語ではSteuerungsebene(コントロールレベル))は、特に、ストリーム管理が行われる、たとえば、ストリームの構築および解体が制御されるプレーンとして理解されるべきである。ストリーム利用データは、いわゆるデータプレーン(ドイツ語ではDatenebene(データレベル))において搬送される。
【0018】
ストリーム識別子をこのように「二分割すること」によって、アプリケーション側もしくは機器側で、より長い名前を使用できるようになる。そのサイズは、ノードに格納されるべき、コントロールプレーン用の意図的に短い識別子を(格段に)上回る。このようにして、短い識別子と接続されていることがあり、常に、占有率の綿密な比較を必要とする「管理不足」を、アプリケーションもしくは機器のレベルにおいて回避することができる。「長い」名前を、機器側もしくはアプリケーション側で意図的に選択することができる。
【0019】
ここで一方のタイプのストリーム識別子の他方のタイプのストリーム識別子への割り当てに関する情報は、本発明に従って、エントリに格納される。これらのエントリは、この目的のために特別に設けられた新しいタイプを特徴とする。DNSサーバーに格納されているエントリは、ストリーム識別子の一方のタイプを別のタイプに結び付ける。
【0020】
DNSサーバーに格納されたエントリは、有利にはリソースレコードであり、ここでリソースレコードは、特にDNSサーバーに格納されたファイルの一部である。
【0021】
本発明では、従来技術から知られているタイプ(「type」)の代わりに、たとえば、リソースレコード(RR)に対してRFC1035において定義されているタイプ、たとえばタイプ「A」、「TXT」、「PTR」、「NS」、「SOA」、または他の規格、特に他のRFCに従ったタイプの代わりに、新たなタイプが、特別に、ネームサービスの枠におけるストリーム識別子の提供のために使用される。これは、たとえばタイプ「TSN」と称され得る。これは有利には16ビットのタイプである。このタイプの正確な値を、標準化の枠内で、特にInternet Engineering Task Force(IETF)もしくはInternet Assigned Numbers Authority(IANA)によって適切に定めることができる。
【0022】
RFCは、Internet Engineering Task Force(IETF)グループのRequest for Commentsの略であることに留意されたい。RFC1035はたとえばURL
https://tools.ietf.org/html/rfcl0345
において提示されている。
【0023】
本発明による、ネームサービスエントリに対する新たなタイプの導入によって、特にTSN機器に関するTSN関連情報が、「DNSデータバジェット」において容易に、妨害されることなく呼び出され、更新され得る。
【0024】
特に、同様に本出願人に帰属する、ファイル番号EP17187473.8を有する欧州特許出願において提示されているように、第1のタイプのストリーム識別子および第2のタイプのストリーム識別子の割り当てに関する情報が、タイプ「TXT」のリソースレコードに格納される場合に比べて、DNSにおけるTSN情報の条件付き更新が簡素化される。これは、この条件が、TXT RRに過度に非特異的に関連する代わりに、ここではTSN情報に十分に特異的に関連するためである。TXT RRは多くの異なるアプリケーションに使用され(特にRFC6763を参照)、DNSクエリ操作は最大でRRタイプをフィルタリングできるため、TSNアプリケーションはより多くの数のTXT RRを応答として得ることができ、次にこれははじめに、TSN情報を含むTXT RRが存在するか否か、かつどこに存在するかに関して調べられなければならない。まさにIO機器では、これに必要なリソースが不足しているか、もしくは高価なハードウェアが必要になる場合がある。
【0025】
本発明によれば、TSN情報のために特別に設けられたタイプ、特にリソースレコードタイプに基づいて、TSN特有の情報のみが要求に応じて受け取られる。特に、「小さい」TSN RRのみが戻り、RRごとに最大64Kのサイズに達する可能性のある他のTXT RRは戻らない。
【0026】
また、本発明による手法では、TSN特有のサブドメインは強制的に必要とはされない。
【0027】
DNS更新が成功した場合、他の情報が誤って影響を受けていたり、他のDNSクライアント自体がこれらの新しいデータを誤って損傷したりしていないことが保証される。コントロールのための(繰り返される)フォローアップは不要である。
【0028】
DNS更新が失敗した場合、既に以前に格納されている第2のタイプのTSNストリーム識別子を、個々の後続のDNSクエリによって読み取ることができる。
【0029】
さらに、本発明による手法は、アプリケーションの設定の枠において、最初に、第1のタイプの1つ以上の複数のストリーム識別子のみにアクセスし、実際に「最後の瞬間に」はじめて、第2のタイプのストリーム識別子へのリンクを、DNSサーバーを用いて確立することを可能にする。さらに、第1タイプのストリーム識別子の(プランニング)プロセスと第2タイプのストリーム識別子の(プランニング)プロセスとが、構造および時間の点で互いに分離される。このようにして、TSNコントロールプレーンにおいて使用される、第2のタイプの最終的な識別子を定める前に既に、第1のタイプの識別子を定めることができる。
【0030】
これに相応に、要求メッセージは、たとえば、エンジニアリングツールからアプリケーションをIO機器にダウンロードすることによって、ストリーム参加部材が参加するアプリケーションの設定が完了した後に、少なくとも1つのストリーム参加部材からはじめて送信されてよい。
【0031】
少なくとも1つのストリーム参加部材からDNSサーバーに送信される要求メッセージは、新たな所定のタイプを含む。これは、ネームサービスにおいて、エントリ、特にリソースレコードに対してのみ使用され、これらはそれぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子とを含んでおり、すなわち、TSN特有の、もしくはストリーム特有の情報を含んでいる。
【0032】
ネームサービスは、特に、(数値の)IPアドレス、たとえばIPv4またはIPv6IPアドレスに、機器、計算機、サービス等の名前、特にドメイン名を割り当てるサービスとして理解される。ドメインネームシステム(DNS)は、その主なタスクが通常、特にIPベースのネットワークにおいて、名前解決の要求に応答すること、すなわち、名前をアドレスに変換することであるサービスである。DNSに属する規格は、特にRFC1034およびRFC1035である。ネームサービスを提供するサーバーは、ネームサービスサーバー(英語でNameserver)とも称され、DNSの場合は、DNSサーバーとも称される。
【0033】
本発明に従って使用されるDNSサーバーはまた、ローカルDNSサーバーであり得る。DNSサーバーが「どこから」自身のサービスを提供するかは無関係であり、提供するDNSサーバーへのIPアクセシビリティ(IP接続)がある限り、サービスをどこにでも提供することができる。「ローカル」は、たとえば、同じサブネットワーク内であってよく、またはクラウド内の任意の場所、たとえば会社の任意の場所であってもよい。このような自由性もしくは独立性は、ネームサービス、特にDNSの重要な特性である。
【0034】
ストリームを介したデータの伝送は、TSNネットワークにおいて行われる。ここでTSNネットワークは、Time Sensitive Networking(TSN)と称される1つ以上の規格を満たし、特に、スイッチおよび/またはブリッジ等の1つ以上のTSN対応ノードを含むネットワークとして理解される。TSN規格には、たとえば、時刻同期(IEEE 802.1AS-Rev)、フレーム・プリエンプション(IEEE 802.1Qbu)および予約(IEEE 802.1Qca、IEEE 802.1Qcc)ならびにその他の規格が含まれる。
【0035】
有利にはこれは、特に産業用自動化設備の産業用ネットワークである。
【0036】
少なくとも1つのストリーム参加部材が、第2のタイプのストリーム識別子を用いてストリームに登録したことに続いて、ストリームを介してデータを送信することができる。
【0037】
ストリームに対して設定された予約に関する限り、基本的に、従来技術から知られている種々の手法が利用可能である。たとえば、IEEE 802.1Qccは、これに対する少なくとも3つのアプローチを記載しており、具体的には、たとえばPROFINET IRTで使用される、いわゆる「完全分散型モデル」、「完全集中型モデル」およびハイブリッドモデル「集中型ネットワーク、分散型ユーザー」を記載している。
【0038】
予約の経過はとりわけ、特にIEEE 802.1Qccに従った各予約プロトコルに依存する。使用できる予約プロトコルの例として、MSRPが挙げられる。
【0039】
当然、2つ以上のストリーム参加部材がDNSサーバーに要求メッセージを送信してよく、この場合には、各ストリーム参加部材の要求メッセージは、少なくとも、各ストリーム参加部材に既知の、第1のタイプのストリーム識別子と、所定のタイプとを含んでいる。さらに各ストリーム参加部材が、ストリームに属する、第2のタイプのストリーム識別子を含んでいる応答メッセージをDNSサーバーから受け取ってよく、各ストリーム参加部材が受け取ったストリーム識別子を使用してストリームに登録してよい。各要求メッセージと共に送信される、ストリーム参加部材に既知の、第1のタイプのストリーム識別子は、すべてのストリーム参加部材に対して同じであってよい。第1のタイプの異なるストリーム識別子がストリームに対して存在する可能性もある。
【0040】
通常、コントロールプレーン内のストリームに対しては、常に厳密に1つのストリーム識別子のみが存在する、もしくは使用されるため、DNSサーバー上に、第2のタイプの厳密に1つのストリーム識別子に対して、第1のタイプの異なるストリーム識別子を有する複数のエントリが存在可能である。
【0041】
さらに、本発明による方法を実施して、ネットワーク内に1つのストリームのみを設定することができる、または複数のストリームも設定することができる。
【0042】
ストリーム参加部材は、たとえば、(端末)機器の形態で存在していてよい。ストリーム参加部材は、アプリケーションによって、もしくは特に、分散型アプリケーションの場合にはアプリケーション部分によって提供されてもよい。
【0043】
2つ以上のストリーム参加部材が、たとえばPLC等の制御部およびストリームを介して測定データをPLCに伝達する自動化設備の1つ以上のセンサーによって提供されていてよい。ストリームを介してPLCに送信するセンサーが複数ある場合、複数のトーカーと厳密に1つのリスナーとがいるシナリオが提供されている。たとえば、制御値等のデータを制御部、特にPLCから1つ以上のアクチュエーターに送信する場合、厳密に1つのトーカーと1つ以上のリスナーとがいるシナリオが与えられるだろう。
【0044】
ストリーム参加部材は、分散型アプリケーションの参加部材もしくは一部であってよい。センサー/アクチュエーターおよびPLCは、たとえば、分散型TSNアプリケーション「制御部」の一部を形成してよい。
【0045】
2つ以上のストリーム参加部材がネットワーク内の異なる(端末)機器であってよいが、これらが1つの(端末)機器上に位置していることも可能であるということに留意されたい。たとえば、ストリームに参加することを望む2つ以上のアプリケーションもしくはアプリケーションの一部を、ブリッジ、場合によっては純粋にソフトウェアで実装されたブリッジ、もしくはブリッジ機能を含んでいる機器上で実行することができる。これは、特に仮想化の分野の場合であり得る。純粋に例として、計算機上の仮想CPUおよびヒューマンインターフェイス(HMI)が挙げられる。
【0046】
第1のタイプのストリーム識別子は、有利には、ストリームを識別するために少なくとも1つのストリーム参加部材によって使用されるストリーム名、有利には、ストリームに割り当てられているドメイン名、特にRFC1034に従った、ストリームに割り当てられている所有者名である。
【0047】
第1のタイプのストリーム識別子は、特にRFC7719の意味において、完全修飾ドメイン名(FQDN)であってよい。
【0048】
さらに第1のタイプのストリーム識別子は有利には、ユーザーによって使用されるものである。
【0049】
第2のタイプのストリーム識別子を照会するために、要求メッセージと共に少なくとも1つのストリーム参加部材からDNSサーバーに伝達される第1のタイプのストリーム識別子は、少なくとも1つのストリーム参加部材に知られている。たとえば中央箇所による割り当てによって、任意の様式で、これが少なくとも1つのストリーム参加部材に知らせられてよい、もしくは知らせられていてよい。第1のタイプのストリーム識別子が、ストリーム参加部材によって生成されていてもよい。単なる例として、この関連において、同様に本出願人に帰属する、ファイル番号EP17187473.8の出願を参照されたい。これは対応する方法を開示している。
【0050】
第2のタイプのストリーム識別子は、特にTSNアプリケーションレベル(「TSN Application Plane」)において使用されるものである。
【0051】
第2のタイプのストリーム識別子は、ネットワークによって、特に、有利にはIEEE 802.1Qatに従って、ストリームを識別するためにネットワークの(TSN)コントロールプレーン、すなわちコントロールレベルにおいて使用されるストリームIDであってよい。
【0052】
第2のタイプのストリーム識別子もまた、有利には64ビットのサイズである。これによって、ネットワークのブリッジおよび/またはスイッチ等のノードにおけるメモリバジェットに不必要に負荷がかからないようになる、もしくは過負荷がかからないようになる。
【0053】
ネットワークが1つ以上のノード、特にブリッジおよび/またはスイッチを含み、第2のタイプのストリーム識別子がネットワークの1つ以上のノードに格納されてよい。
【0054】
ビットで示される、第1のタイプのストリーム識別子のサイズは、有利には、ビットで示される、第2のタイプのストリーム識別子のサイズを上回る。第1のタイプの「長い」もしくは比較的長いストリーム識別子を選択することによって、アプリケーションレベル上での管理不足を確実に回避することができる。
【0055】
別の実施形態は、要求メッセージがDNSクエリの形式で送信されることを特徴とする。択一的または付加的に、応答メッセージがDNSクエリの形式で送信されてよい。
【0056】
本発明による機器は、有利な構成において、これに相応に構成および/または設定されている。
【0057】
エントリを、第2のタイプのストリーム識別子への第1のタイプのストリーム識別子の割り当てを伴って、たとえばDNS更新を介して、DNSサーバー上に格納する種々の手法がある。
【0058】
たとえば、1つ以上のストリームに対する両方のタイプの識別子を知っている機器もしくはアプリケーションから、情報が分散方式でネームサービスサーバーに伝達されてよい。
【0059】
したがって、本発明による方法のさらなる実施形態は、特に、少なくとも1つのストリーム参加部材から、要求メッセージが、DNSサーバーに送信される前に、少なくとも1つの、特にストリームのイニシエーターである別のストリーム参加部材から、少なくとも1つの更新メッセージが、DNSサーバーに送信されるという特徴を有している。ここでこの更新メッセージは、ストリームに対する第1のタイプの少なくとも1つのストリーム識別子と、第2のタイプの少なくとも1つのストリーム識別子と、所定のタイプの表示とを含んでいる、ネームサービスサーバー用のエントリを含んでいる。
【0060】
本発明による機器は、ストリームに対する第1のタイプの少なくとも1つのストリーム識別子と、第2のタイプの少なくとも1つのストリーム識別子と、所定のタイプの表示とを含んでいる、DNSサーバー用のエントリを含んでいる更新メッセージを、特に、DNS更新の形式で、有利にはRFC2163に従ってDNSサーバーに送信するように相応に構成および/または設定されていてよい。
【0061】
更新メッセージからの第1のタイプのストリーム識別子は、有利には、RFC7719に従って正規名で与えられている。
【0062】
択一的または付加的に、情報が中央箇所から到来してもよい。
【0063】
これに相応に、択一的または付加的に、特に、少なくとも1つのストリーム参加部材によって要求メッセージがDNSサーバーに送信される前に、中央箇所(zentralen Stelle)から、少なくとも1つの更新メッセージが、DNSサーバーに送信されてよく、ここでこの更新メッセージは、ストリームに対する第1のタイプの少なくとも1つのストリーム識別子と、第2のタイプの少なくとも1つのストリーム識別子と、所定のタイプの表示とを含んでいる、DNSサーバー用のエントリを含んでいる。
【0064】
更新メッセージからのエントリは、2つのタイプのストリーム識別子と所定のタイプの表示との他に、有利にはクラスおよび/またはTTL表示および/または有利には64ビットのサイズのRDATA領域を含んでいる。
【0065】
更新メッセージからのエントリは、さらに、有利には、第1のタイプのストリーム識別子がそれぞれ先頭にあり、その後にタイプ、クラス、TTL表示およびRDATA領域が続くように構築されている。
【0066】
第2のタイプのストリーム識別子は、別の有利な構成では、エントリのRDATA領域において表示され、ここで特に、第2のタイプのストリーム識別子が最上位オクテットと共に最初に指定され、最上位ビットがビット0としてカウントされる。これは、いわゆるネットワーク順序に対応する。最上位ビットを0としてカウントすることは、IETF規則に従っている。
【0067】
更新メッセージは、特に有利には、特にRFC2163に従って、DNS更新の形式でDNSサーバーに送信される。
【0068】
本発明の対象は、さらに、ストリーム識別子情報を提供するための方法であり、ここでは、少なくとも1つのストリーム識別子ファイルがDNSサーバー上に提供され、ここでこのストリーム識別子ファイルはエントリを含んでおり、このエントリはそれぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子と、このようなタイプのエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される、所定のタイプの表示とを含んでいる。
【0069】
エントリはDNSサーバー上に提供されており、もしくは提供され、それぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子とを結び付け、かつこのようなタイプのエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される所定のタイプの表示を含んでおり、このエントリは有利には、ここでは更新メッセージからのエントリに対して表示されている同じ構造によって特徴付けられ、すなわち有利には、付加的に、クラスおよび/またはTTL表示および/または有利には64ビットのサイズのRDATA領域を含んでおり、有利には、第1のタイプのストリーム識別子がそれぞれ先頭にあり、その後にタイプ、クラス、TTL表示およびRDATA領域が続くように構成されており、ここで特に、第2のタイプのストリーム識別子は、有利には、いわゆるネットワーク順序に従って表示されている。
【0070】
本発明はさらに、ストリーム識別子ファイルを提供するためのDNSサーバーの使用に関する。ここでストリーム識別子ファイルはエントリを含んでおり、エントリはそれぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子と、第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子と、このようなタイプのエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される所定のタイプの表示とを含んでいる。
【0071】
ストリーム識別子ファイルからのエントリは、上記のように、中央箇所から伝達されても、もしくは伝達されていてもよく、分散されて、たとえばストリーム参加部材によって、伝達されても、もしくは伝達されていてもよく、ここでこれは有利には更新の形式で、特にDNS更新の形式で行われる、もしくは行われている。
【0072】
本発明は、ストリームを設定するための本発明による方法もしくはストリーム識別子情報を提供するための本発明による方法のステップを実行するためのプログラムコード手段を含んでいるコンピュータープログラムにも関する。
【0073】
最後に、本発明の対象は、命令を含んでいるコンピューター可読媒体であり、この命令は、それらが少なくとも1つのコンピューター上で実行されると、少なくとも1つのコンピューターに、ストリームを設定するための本発明による方法もしくはストリーム識別子情報を提供するための本発明による方法のステップを実行させる。
【0074】
コンピューター可読媒体は、たとえば、CD-ROMまたはDVDまたはUSBまたはフラッシュメモリであってよい。コンピューター可読媒体は、物理媒体として排他的に理解されるべきではなく、むしろ、そのような媒体は、たとえば、データストリームおよび/またはデータストリームを表す信号の形式でも存在し得ることに留意されたい。
【0075】
本発明の実施形態の以下の説明に基づいて、添付の図面を参照して、本発明のさらなる特徴および利点を明確にする。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【
図1】自動化設備の産業用ネットワークにおける2つの端末機器の純粋に概略的な図を示している。これらはDNSサーバーからストリーム識別子情報を得る。
【
図2】ネームサービスサーバーへのストリーム識別子情報の伝達の純粋に概略的な図を示している。
【
図3】
図1の端末機器を示しており、ここで端末機器によって、DNSサーバーに対してDNS更新が実行される。
【0077】
図1は、産業用ネットワーク、具体的には、図には詳細に示されていない自動化設備の産業用ネットワークの純粋に概略的な部分図を示している。
【0078】
ネットワークは、大幅に簡略化された
図1には示されていない、TSN対応スイッチの形式の複数のネットワークノードを介して接続されている多数の参加部材を含んでいる。多数のネットワーク参加部材のうち、純粋に例として、2つの参加部材1、2のみが
図1に示されている。
図1の左側の参加部材は、ここでは、自動化設備のプログラマブルロジックコントローラ(PLC)1によって与えられる端末機器1である。別の参加部材は、示されていないアクチュエーターを含んでいる、もしくはそのようなアクチュエーターと接続されている、自動化設備のIO機器2によって与えられている。
【0079】
自動化設備の動作中、制御値がPLC1からIO機器2に、十分に知られている方法で周期的に伝達され、アクチュエーターはこの制御値に従って、詳細に示されていない技術プロセスに周期的に作用する。
【0080】
ここでPLC1とIO機器2との間のデータ伝送は、リアルタイムで行われなければならない。具体的には、PLC1から発信されるデータがそれぞれ、所定の時間後に、損失なくIO機器2に到着することが保証されていなければならない。これは、2つの参加部材1、2の間にTSNストリーム、すなわち保護された通信接続を設定することによって可能になる。
【0081】
データを送信するPLC1はトーカー(送信側)であり、IO機器2はリスナー(受信側)である。
【0082】
PLC1とIO機器2との間での、保証されたサービス品質(QoS)でのリアルタイムのデータ交換を必要とする制御プロセスを、アプリケーションの一部がPLC1上で実行され、一部がIO機器2上で実行される分散型TSNアプリケーションと見なすこともできる。
図1では、TSNアプリケーションの2つの部分「制御部」は、参照番号3もしくは4が付けられているブロック図要素によって示されている。
【0083】
Time Sensitive Networks(TSN)に対して、より正確には「TSNコントロールプレーン」(コントロールレベル)に対して、アプリケーションは、属するストリーム識別子、特にいわゆるストリームIDを介して個々のストリームを識別する。TSNの観点から、これらは、内部構造のない64ビットストリングである。
【0084】
2つ以上のストリーム参加部材1、2が、同じストリームIDを有する共通のストリームと接続できるように、参加部材1、2は、ストリームに属する、コントロールプレーンに対する識別子、つまりストリームIDを知っていなければならない。
【0085】
TSNアーキテクチャでは、ストリーム識別用のストリームIDは、64ビットのみを有する、比較的短いものになるように意図的に選択されている。これは、技術的な理由から、ネットワーク内に設定されたすべてのストリームのすべてのストリームIDがそれぞれ、関与するすべてのノード、たとえばスイッチにおいて知られている必要があるということに起因する。比較的長いストリームIDが用いられる場合、ノードにおけるメモリバジェットをすぐに使い果たすだろう、もしくはこれを超えてしまうだろう。
【0086】
長さが短いため、ストリームIDはこれまで「管理不足」の対象となっており、これによって常に占有率を綿密に比較する必要が生じる。Excelテーブルを作成することによって、ストリームIDを手動で管理することでこれを阻止することができる。しかし、これには相当な手間が伴う。特に、ストリームIDを新たに全体的に計画する必要なく、「プラグアンドプレイ」だけで、新しいTSNアプリケーション3、4をネットワークに追加できるようにするには、自動管理も望まれるだろう。
【0087】
この場合、これは、本発明による、ストリームを設定するための方法の実施形態によって可能になる。
【0088】
具体的には、2つの異なるタイプのストリーム識別子がストリームを識別するために使用され、すなわち、第1のタイプのストリーム識別子が使用され、これはこの場合、2つのストリーム参加部材1、2によって、ストリームを識別するために使用されるストリーム名、具体的にはストリームに割り当てられている、RFC1034に準拠した所有者名であり、これは、たとえば、最大2040ビットのサイズで特徴付けられていてよい。ストリーム所有者名は、2つのストリーム参加部材1、2のそれぞれに知られている。
図1では、参加部材1、2に知られているストリーム所有者名は、参照番号5が設けられているブロック要素によって純粋に概略的に示されている。
【0089】
さらに、第2のタイプのストリーム識別子が使用される。これは、ストリームを識別するためにTSNネットワークのコントロールプレーンにおいて使用される、IEEE 802.1Qatに準拠した64ビットの長さのストリームIDである。
【0090】
アプリケーションレベルおよびコントロールレベルでの識別子の二分割は、一方では、コントロールプレーン側で、関与しているすべてのノードに格納される比較的短い長さのストリーム識別子を引き続き使用でき、したがってメモリバジェットを超えないことが保証されるという大きな利点を提供する。すなわち、TSNのコントロールプレーンは引き続き、短い、ひいてはメモリ最適化されたストリームIDで機能し、これらはTSNによって自動的に、関与しているすべてのTSNスイッチにおいて複製される。
【0091】
他方で、アプリケーション側、すなわちTSNアプリケーションプレーン(アプリケーションレベル)においては、長いストリーム名が使用される。これらは個々の機器1、2にのみ格納され、関与するすべてのノードに格納されるのではない。したがって、機器1、2では、より少ないが、その代わりより長い識別子を扱うために必要なメモリスペースが使用可能である。これによって、ネーム空間を意図的に「まばらに占有」するだけで、衝突をスマートに回避することができる。この原理は、たとえばドメインネームシステム(DNS)から既知である(特にRFC1034および1035を参照)。
【0092】
比較的長い、アプリケーション側の、第1のタイプのストリーム識別子および比較的短い、TSN側の、第2のタイプのストリーム識別子の割り当てに対して、本発明では、ネームサービスサーバー6がアクセスされる。ここに記載する実施例の枠では、これは、簡素なブロック要素によって純粋に概略的に
図1に示されているDNSサーバー6である。
【0093】
DNSサーバー6を用いて、割り当てが可能になるように、従来のネームサービスに必要な情報に加えて、ストリーム識別子情報がこれに格納されている。付加的にDNSサーバー6で利用可能なストリーム識別子情報は、
図1において、DNSサーバー6上の、参照番号7が付けられている要素によって示されている。
【0094】
ここに記載する実施例では、具体的に、付加的な情報を含んでいるストリーム識別子ファイルがDNSサーバー6にファイルされている。これは、たとえば、特にRFC1034および1035に従ったゾーンファイルの形式で、またはそれに基づいて作成されたファイルの形式で得られていてよい、または別のフォーマットを有していてもよい。
【0095】
ストリーム識別子ファイルは、リソースレコード(RR)の形式のエントリを含んでおり、これらのエントリはそれぞれ、ストリームに割り当てられている第1のタイプのストリーム識別子(この場合はストリーム所有者名)と、第1のタイプのストリーム識別子とは異なる、各ストリームに割り当てられている第2のタイプのストリーム識別子(この場合はTSNコントロールプレーンにおいて使用されるストリームID)とを結び付け、さらにそれぞれネームサービスサーバー6でこのようなタイプのエントリに対してのみ使用されている、もしくは使用される、所定のタイプ「TNS」の表示を含んでいる。
【0096】
新しいタイプ「TSN」のリソースレコード(RR)はここで、次のように構築されている。
1.所有者:ドメイン名、RFC1034を参照。
2.タイプ(16ビット):「TSN」-正確な値は、適切に、IETFによる標準化の過程でIANAによって割り当てられる。
3.クラス(16ビット):「IN」、RFC1034を参照。
4.TTL(32ビット):RFC1034において規定されている。
5.RDATA:いわゆるネットワーク順序における64ビットTSNストリームID(ストリーム識別子)。すなわち最上位オクテットが最初になり、ここでIETF規則に従って、最上位ビットがビット0(!)としてカウントされる。
【0097】
従来技術から既知のリソースレコード(RR)に対する新しいフィールドは、このリストにおいて太字で強調されていることに留意されたい。たとえば、既知のリソースレコードはRFC1025から生じる。
【0098】
このような形式のリソースレコードに対する例は
rocket-launcher.coyote.acme.corp. TSN IN deadbeefcafebabe
であり、これは、単に例示的に選択された、完全修飾ドメイン名(FQDM)の形式でのストリーム所有者名「rocket-launcher.coyote.acme.corp.」と、同様に純粋に例示的に、「deadbeefcafebabe」として選択された、リソースレコードのRDATA領域における16進表記の64ビットストリームIDとを伴う。
【0099】
上記の例では、TTL(「Time to Live」)に対する値が挙げられていないことに留意されたい。これは、たとえば600であってよく、これは10分のTTLに対応する。またはこれとは異なっていてもよい。このような値はDNSキャッシングにとってのみ重要であり、TSNにとっては重要ではない。
【0100】
ストリーム識別子情報がDNSにおいてどのように提供されたかについて、以下でさらに詳しく言及する。
【0101】
ストリームに属するストリームIDを知るために、PLC1とIO機器2との両方が、DNSサーバー6へ要求メッセージ8を送る。これは、具体的にDNSクエリの形式で行われる。
図1では、要求メッセージもしくはDNSクエリは、DNSサーバー6を指す矢印の隣に、参照番号8が付けられたブロック図要素として示されている。
【0102】
要求メッセージ8はそれぞれ、ストリーム所有者名5の形式の、PLC1もしくはIO機器2に知られている第1のタイプのストリーム識別子と、所定のタイプ「TNS」とを含んでいる。
【0103】
例として上で挙げられたストリーム名の場合、要求は、
DNS QUERY:
rocket-launcher.coyote.acme.corp. TSN IN
となるだろう。
【0104】
ここでは、PLC1およびIO機器2は、第1のタイプのストリーム識別子と同じストリーム所有者名5を知っているということに留意されたい。しかしこれは必須ではない。むしろ、さまざまな参加部材が、ストリームに対する第1のタイプのさまざまなストリーム識別子を知っていてもよい。次に、第2のタイプのストリーム識別子としてのストリームIDに対して複数のリソースレコードが存在し、具体的には第1のタイプの各ストリーム識別子に対して1つのRRである。
【0105】
DNSクエリに応答して、PLC1とIO機器との両方がそれぞれDNSサーバー6から応答メッセージを受け取る。これはここで同様に、DNSクエリの形式である。応答メッセージは、
図1において、DNSサーバー6からPLC1もしくはIO機器2を指す矢印の隣に、参照番号9が付けられた要素によって示されている。
【0106】
ここに記載した実施例の枠では、PLC1およびIO機器2はそれぞれストリームIDモジュール10を含んでおり、これは、要求メッセージ8の送信、応答メッセージ9の受け取り、すなわちDNSクエリを処理するように構成されている。このために、ストリームIDモジュール10は、相応に構成および/または設定されている。ストリームIDモジュール10は、たとえば、純粋にソフトウェアで実装されていてよく、その場合、ソフトウェアを、特に、機器1、2のいずれにせよ設けられている一般的なハードウェア上で実行することができる、またはソフトウェアは純粋にハードウェアで実装されていてもよく、特に、特別にモジュール10のために設けられたハードウェアによって実装されていてもよく、またはソフトウェアと、特に、特別にモジュール10のために設けられたハードウェアとの組み合わせも含んでいてよい。
【0107】
DNSサーバー6から受け取った応答メッセージ9は、ストリームに属するストリームIDを含んでいる。これは、ストリームIDモジュール10によって応答メッセージ9から取得され、これに続いて、PLC1およびIO機器2は、属するストリームIDによってストリームに登録し、このストリームを介してPLC1からIO機器2へデータをリアルタイムで伝送することができる。ストリームへの登録を、それに応じて構成および/または設定されているストリームIDモジュール10によって処理することもできる。
【0108】
たとえば、関与しているノードでのリソースの予約およびその後のデータパケットの伝送もしくは転送を、従来技術から十分に知られているのと同じように実行することができるということに留意されたい。そのため、このような態様は詳細には議論されない。
【0109】
ここでは、ストリーム識別子情報が、標準化されたゾーンファイルの形式で、特にRFC1034およびRFC1035に従って、エンジニアリングツールから伝送されている。このエンジニアリングツールによって、
図1に示された機器1、2が参加するネットワークが構築された。ゾーンファイルはここで中央のエンジニアリングツールによって提供されており、次にDNSサーバー6からインポートされる。
【0110】
これは、純粋に概略的に
図2に示されている。ここでは、ゾーンファイルには参照番号11が付けられており、ここからDNSサーバー6を指す矢印を介してインポートが示されている。
【0111】
たとえば、DNSデータを、特にRFC2136「ドメインネームシステムのダイナミック更新(DNS UPDATE)」に従って、DNS更新操作を使用して直接的に転送することもできる。
【0112】
エンジニアリングツールを用いることに対して択一的にまたは付加的に、ストリーム識別子情報を含むファイルが、中央のオンラインツールによって提供されてもよく、これに続いて、特に、RFC2136に準拠したDNS更新操作によって、ネームサービスサーバー6に伝送されてよい。
【0113】
図2では、オンラインツールが、参照番号12が付けられているブロック要素として概略的に示されており、ここからDNSサーバー6を指す矢印によって、DNS更新が示されている。
【0114】
ストリーム識別子情報が中央箇所からDNSサーバー6に伝達されるのに対して択一的に、この情報が分散して、ストリーム参加部材を表すネットワーク参加部材から、同様に、DNS更新を介してサーバー6に伝達されていてもよく、もしくは継続的に伝達されてもよい。たとえば、少なくとも各ストリームイニシエーター、すなわち、ネットワーク内でストリームをアナウンスもしくは開始する参加部材に、ストリームに属する識別子が、この様式において、DNSサーバー6を介してではなく、他の様式で知らされてよい、もしくは知らされていてよい。
【0115】
次に、ストリームイニシエーターは、ネームサービスサーバーに対するエントリを含んでいる少なくとも1つの更新メッセージをネームサービスサーバーに伝達することができる。ここでこのエントリは、少なくとも1つの第2のタイプのストリーム識別子、特にストリームIDおよび1つ以上の第1のタイプのストリーム識別子、特にドメイン名もしくは所有者名を含んでいる。
【0116】
これは、特にDNS更新を介して、たとえばRFC2136に従って行われ得る。各ストリームイニシエーターがこのようにしてデータをネームサービスサーバーに伝達すると、他の参加部材はこれらを呼び出すことができる。
【0117】
ストリームイニシエーターによるDNS更新のプロセスは、
図3に純粋に概略的に示されている。ここでは、同じコンポーネントもしくは同じ要素に同じ参照番号が付けられている。
【0118】
ストリームイニシエーターを表すPLC1によって実行されるDNS更新は、PLC1からDNSサーバー6を指す矢印の隣に、参照番号13が付けられたブロック要素によって表されている。ネームサービスにおけるTSN情報もしくはストリーム情報の(分散型)提供のためのDNS更新は、ここで、それに応じて構成および/または設定されている、PLC1のストリームIDモジュール10によって処理される。PLC1は既にストリームIDを知っているので、
図1によるシナリオのように、自身の側で、それを照会するためのDNSクエリをもはや必要としない。
【0119】
しかし、DNSクエリはIO機器2によって、正確に
図1のシナリオと同じように実行される。ここで、上記の記載を参照されたい。
【0120】
ストリームは原則的にトーカーとリスナーとの両方によって開始することが可能であるということに留意されたい。すなわち、ストリームイニシエーターはトーカーまたはリスナーによって与えられていてよい。厳密に1つのトーカーからデータを受信する複数のリスナー、または厳密に1つのリスナーにデータを送信する複数のトーカーがいる状況では、それぞれ「個々の」参加部材、すなわち複数のリスナーを有するこの1つのトーカー、または複数のトーカーが与えられているこの1つのリスナーが、ストリームのイニシエーターになるだろう。
【0121】
ストリーム識別子に関する情報がDNSサーバー6においてどのように提供されたかに関係なく、この目的のために特別に導入された新しいタイプのエントリ、特にリソースレコードを使用することに基づいて、特に、ストリーム識別子情報がTXTタイプのリソースレコードに格納されていることと比較して、特別に容易な更新が可能になるということが当てはまる。
【0122】
TSN情報の条件付き更新は、条件がTXT RRに過度に非特異的に関連するのではなく、TSN情報に十分に特異的に関連するので簡素化される。さらに、TSN特有のサブドメインは必ずしも必要ではない。
【0123】
更新はたとえば次のようになる。
DNS UPDATE:
ZONE:
coyote.acme.corp. SOA IN
PREREQUISITES: --
(空のRDATA領域は、TSNに対するRRsetがまだ存在してはならない、もしくは存在すべきではないことを示している。)
rocket-launcher.coyote.acme.corp. TSN IN (empty)
UPDATES:
rocket-launcher.coyote.acme.corp. TSN IN deadbeefcafebabe
ADDITIONALS:
--
【0124】
更新メッセージからのエントリは、これに相応に、2つのタイプのストリーム識別子および所定のタイプの表示の他に、クラスおよび/またはTTL表示および/または有利には64ビットのサイズのRDATA領域を含むことができる。これは、たとえば、第1のタイプのストリーム識別子がそれぞれ先頭にあり、その後にタイプ、クラス、TTL表示およびストリームIDを有するRDATA領域が続くように構築されていてよい。これに対する例は、「rocket-launcher.coyote.acme.corp. TSN IN deadbeefcafebabe」によって与えられている。
【0125】
DNS更新が成功した場合、他の情報が誤って影響を受けていたり、他のDNSクライアントが自身の側でこの新しいデータを誤って損傷させたりしていないことが保証される。コントロールするための(繰り返される)フォローアップは不要である。
【0126】
DNS更新が失敗した場合、個々の後続するDNSクエリによって、以前に格納されたTSNストリームIDを読み取り、迅速に利用することができる。
DNS QUERY:
rocket-launcher.coyote.acme.corp. TSN IN
【0127】
1つまたは複数の応答TSN RRは、捜索されたストリームIDを含んでいる。
【0128】
本発明の手法はさらに次のことを可能にする。すなわち、アプリケーションの設定の枠において、最初に、第1のタイプの1つ以上のストリーム識別子のみにアクセスし、実際に「最後の瞬間に」はじめて、ネームサービスサーバーを用いて、第2のタイプのストリーム識別子へのリンクが確立されることを可能にする。さらに第1のタイプのストリーム識別子の(プランニング)プロセスと第2のタイプのストリーム識別子の(プランニング)プロセスとが、構成および時間の点で互いに分離される。このようにして、TSNコントロールプレーンにおいて使用される、第2のタイプの最終的な識別子が定められる前に既に、第1のタイプの識別子を定めることができる。
【0129】
本発明の細部を、有利な実施例によってより詳細に例示および説明したが、本発明は、開示されたこれらの例によって制限されず、ここから、他の変形が、本発明の保護範囲から逸脱することなく当業者によって導出され得る。
【0130】
たとえば、
図1および
図3に、純粋に例として2つのストリーム参加部材だけが示されていても、当然、任意の数のさらなるストリーム参加部材が、これらがDNSサーバー6を用いてストリームIDを照会した後、ストリームに登録することができる。
【0131】
当然、ネットワークにおいて、1つよりも多くのストリームが、本発明の方法を実施して、設定されてもよい。