(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】車両用映像表示記録装置
(51)【国際特許分類】
H04N 7/18 20060101AFI20220221BHJP
B60R 1/00 20220101ALI20220221BHJP
B60R 11/02 20060101ALI20220221BHJP
B62D 41/00 20060101ALI20220221BHJP
G07C 5/00 20060101ALI20220221BHJP
【FI】
H04N7/18 J
H04N7/18 U
B60R1/00
B60R11/02 C
B60R11/02 S
B62D41/00
G07C5/00 Z
(21)【出願番号】P 2017222824
(22)【出願日】2017-11-20
【審査請求日】2020-08-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 市光工業株式会社が、エレマテック株式会社に小嶋勝、池水誠、鬼塚優介、大野淳、河内亮二が発明した、複数個のカメラを目隠しする必要がなく、簡単に複数個のカメラで取得した映像信号の記録を停止させることができる「車両用映像表示記録装置」を販売した。
(73)【特許権者】
【識別番号】000000136
【氏名又は名称】市光工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100135965
【氏名又は名称】高橋 要泰
(74)【代理人】
【識別番号】100100169
【氏名又は名称】大塩 剛
(72)【発明者】
【氏名】小嶋 勝
(72)【発明者】
【氏名】池水 誠
(72)【発明者】
【氏名】鬼塚 優介
(72)【発明者】
【氏名】大野 淳
(72)【発明者】
【氏名】河内 亮二
【審査官】秦野 孝一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-280821(JP,A)
【文献】特開2017-195755(JP,A)
【文献】特開2016-92464(JP,A)
【文献】特開2011-78080(JP,A)
【文献】特開2007-336049(JP,A)
【文献】特開2012-3408(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 7/18
B60R 1/00
B60R 9/00-11/06
B62D 41/00
G07C 1/00-15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、
前記車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を映像として表示するモニタと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を記録するレコーダと、
録画停止の操作により録画停止信号を出力し、かつ、録画停止の解除操作により録画停止解除信号を出力する操作部と、
前記操作部からの前記録画停止信号に基づいて前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止させ、かつ、前記操作部からの前記録画停止解除信号に基づいて前記レコーダにおける前記映像信号の記録停止を解除させる制御部と、
を備え
、
前記レコーダは、前記映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号を記録する、
ことを特徴とする車両用映像表示記録装置。
【請求項2】
車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、
前記車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を映像として表示するモニタと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を記録するレコーダと、
録画停止の操作により録画停止信号を出力し、かつ、録画停止の解除操作により録画停止解除信号を出力する操作部と、
前記操作部からの前記録画停止信号に基づいて前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止させ、かつ、前記操作部からの前記録画停止解除信号に基づいて前記レコーダにおける前記映像信号の記録停止を解除させる制御部と、
前記車両の情報を検出して車両情報信号として出力する車両情報検出部と、
を備え
、
前記レコーダは、前記映像信号を記録する流れと別個の流れで、前記車両情報検出部からの前記車両情報信号を記録する、
ことを特徴とする車両用映像表示記録装置。
【請求項3】
車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、
前記車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を映像として表示するモニタと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を記録するレコーダと、
録画停止の操作により録画停止信号を出力し、かつ、録画停止の解除操作により録画停止解除信号を出力する操作部と、
前記操作部からの前記録画停止信号に基づいて前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止させ、かつ、前記操作部からの前記録画停止解除信号に基づいて前記レコーダにおける前記映像信号の記録停止を解除させる制御部と、
前記車両の情報を検出して車両情報信号として出力する車両情報検出部と、
を備え
、
前記レコーダは、前記映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号を記録し、かつ、前記映像信号を記録する流れと別個の流れで、前記車両情報検出部からの前記車両情報信号を記録する、
ことを特徴とする車両用映像表示記録装置。
【請求項4】
車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、
前記車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を映像として表示するモニタと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を記録するレコーダと、
前記車両の位置を検出して車両位置信号として出力する位置検出部と、
前記位置検出部からの前記車両位置信号に基づいて前記車両が録画停止エリア内に位置するか否かを判別し、前記車両が録画停止エリア内に位置すると判別した時に前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止させ、前記車両が録画停止エリア外に位置すると判別した時に前記レコーダにおける前記映像信号の記録停止を解除させる制御部と、
を備え
、
前記レコーダは、前記映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号を記録する、
ことを特徴とする車両用映像表示記録装置。
【請求項5】
車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、
前記車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を映像として表示するモニタと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を記録するレコーダと、
前記車両の位置を検出して車両位置信号として出力する位置検出部と、
前記位置検出部からの前記車両位置信号に基づいて前記車両が録画停止エリア内に位置するか否かを判別し、前記車両が録画停止エリア内に位置すると判別した時に前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止させ、前記車両が録画停止エリア外に位置すると判別した時に前記レコーダにおける前記映像信号の記録停止を解除させる制御部と、
前記車両の情報を検出して車両情報信号として出力する車両情報検出部と、
を備え
、
前記レコーダは、前記映像信号を記録する流れと別個の流れで、前記車両情報検出部からの前記車両情報信号を記録する、
ことを特徴とする車両用映像表示記録装置。
【請求項6】
車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、
前記車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を映像として表示するモニタと、
複数個の前記カメラからの前記映像信号を記録するレコーダと、
前記車両の位置を検出して車両位置信号として出力する位置検出部と、
前記位置検出部からの前記車両位置信号に基づいて前記車両が録画停止エリア内に位置するか否かを判別し、前記車両が録画停止エリア内に位置すると判別した時に前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止させ、前記車両が録画停止エリア外に位置すると判別した時に前記レコーダにおける前記映像信号の記録停止を解除させる制御部と、
前記車両の情報を検出して車両情報信号として出力する車両情報検出部と、
を備え
、
前記レコーダは、前記映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号を記録し、かつ、前記映像信号を記録する流れと別個の流れで、前記車両情報検出部からの前記車両情報信号を記録する、
ことを特徴とする車両用映像表示記録装置。
【請求項7】
送信部を備え、
前記送信部は、
前記車両情報検出部からの前記車両情報信号をサーバーに送信し、
前記レコーダにおける前記映像信号の記録停止を解除している間は、前記映像信号を前記サーバーに送信し、
前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止している間は、録画停止中である旨の映像信号を前記サーバーに送信する、
ことを特徴とする請求項
2、3、5または6に記載の車両用映像表示記録装置。
【請求項8】
スピーカを備え、
前記スピーカは、前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の音を出力する、
ことを特徴とする請求項1
から7のいずれか1項に記載の車両用映像表示記録装置。
【請求項9】
前記モニタは、前記レコーダにおける前記映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨のアイコンを表示する、
ことを特徴とする請求項1
から8のいずれか1項に記載の車両用映像表示記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用映像表示記録装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両に搭載されている複数個のカメラにより取得した車両の周囲の映像を、モニタに表示し、かつ、レコーダに記録する車両用映像表示記録装置としては、例えば、特許文献1に示すものがある。特許文献1の運転情報記録装置及び車両周囲画像再現システムは、自車両に取り付けられている複数台のカメラと、複数台のカメラからの映像を表示するディスプレイと、複数台のカメラからの映像信号を記録するドライブレコーダと、を備えるものである。
【0003】
特許文献1の運転情報記録装置及び車両周囲画像再現システムは、複数台のカメラからの映像をディスプレイで表示することにより、運転席からの車両周囲の安全確認が容易となる。また、特許文献1の運転情報記録装置及び車両周囲画像再現システムは、複数台のカメラからの映像信号をドライブレコーダで記録することにより、車両走行時の状況などの事後的な検証が容易となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、施設においては、構内のカメラ映像の記録などを禁止する施設がある。このため、特許文献1の運転情報記録装置及び車両周囲画像再現システムは、前記のような施設の構内に入る時に、複数台のカメラを目隠しする必要があり、目隠しのための作業に時間がとられてしまう。
【0006】
この発明が解決しようとする課題は、前記のような施設の構内に入る時に、複数個のカメラを目隠しする必要がなく、簡単に、複数個のカメラで取得した映像信号の記録を停止させることができる車両用映像表示記録装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の車両用映像表示記録装置は、車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、複数個のカメラからの映像信号を映像として表示するモニタと、複数個のカメラからの映像信号を記録するレコーダと、録画停止の操作により録画停止信号を出力し、かつ、録画停止の解除操作により録画停止解除信号を出力する操作部と、操作部からの録画停止信号に基づいてレコーダにおける映像信号の記録を停止させ、かつ、操作部からの録画停止解除信号に基づいてレコーダにおける映像信号の記録停止を解除させる制御部と、を備える、ことを特徴とする。
【0008】
この発明の車両用映像表示記録装置は、車両の周囲の映像を取得して表示かつ記録する車両用映像表示記録装置であって、車両に搭載されていて、車両の周囲の映像を取得して映像信号として出力する複数個のカメラと、複数個のカメラからの映像信号を映像として表示するモニタと、複数個のカメラからの映像信号を記録するレコーダと、車両の位置を検出して車両位置信号として出力する位置検出部と、位置検出部からの車両位置信号に基づいて車両が録画停止エリア内に位置するか否かを判別し、車両が録画停止エリア内に位置すると判別した時にレコーダにおける映像信号の記録を停止させ、車両が録画停止エリア外に位置すると判別した時にレコーダにおける映像信号の記録停止を解除させる制御部と、を備える、ことを特徴とする。
【0009】
この発明の車両用映像表示記録装置は、スピーカを備え、スピーカが、レコーダにおける映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の音を出力する、ことが好ましい。
【0010】
この発明の車両用映像表示記録装置は、モニタが、レコーダにおける映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨のアイコンを表示する、ことが好ましい。
【0011】
この発明の車両用映像表示記録装置は、レコーダが、映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号を記録する、ことが好ましい。
【0012】
この発明の車両用映像表示記録装置は、車両の情報を検出して車両情報信号として出力する車両情報検出部を備え、レコーダが、車両情報検出部からの車両情報信号を記録する、ことが好ましい。
【0013】
この発明の車両用映像表示記録装置は、送信部を備え、送信部が、車両情報検出部からの車両情報信号をサーバーに送信し、レコーダにおける映像信号の記録停止を解除している間は、映像信号をサーバーに送信し、レコーダにおける映像信号の記録を停止している間は、録画停止中である旨の映像信号をサーバーに送信する、ことが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
この発明の車両用映像表示記録装置は、前記のような施設の構内に入る時に、複数個のカメラを目隠しする必要がなく、簡単に、複数個のカメラで取得した映像信号の記録を停止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、この発明にかかる車両用映像表示記録装置の実施形態1を示す機能ブロック図である。
【
図2】
図2は、使用状態を示す車両の概略平面図である。
【
図3】
図3は、モニタの表示状態を示す説明図である。
【
図4】
図4は、モニタの表示状態を示す説明図である。
【
図5】
図5は、モニタの表示状態を示す説明図である。
【
図6】
図6は、モニタの表示状態を示す説明図である。
【
図7】
図7は、モニタの表示状態を示す説明図である。
【
図8】
図8は、モニタの表示状態を示す説明図である。
【
図9】
図9は、モニタの表示状態を示す説明図である。
【
図10】
図10は、レコーダにより記録された映像信号および車両情報信号の再生状態を示す説明図である。
【
図11】
図11は、レコーダにより記録された映像信号および車両情報信号の再生状態を示す説明図である。
【
図12】
図12は、作用の流れを示すフローチャート図である。
【
図13】
図13は、この発明にかかる車両用映像表示記録装置の実施形態2の作用の流れを示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、この発明にかかる車両用映像表示記録装置の実施形態(実施例)の2例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
【0017】
(実施形態1の構成の説明)
図1~
図12は、この発明にかかる車両用映像表示記録装置の実施形態1を示す。以下、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置の構成について説明する。
【0018】
(車両用映像表示記録装置1の説明)
図1中、符号1は、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置である。車両用映像表示記録装置1は、車両2に装備されていて、車両2の周囲の映像を取得して表示かつ記録するものである。車両用映像表示記録装置1は、映像表示機能と、ドライブレコーダ機能との双方を兼ね備える。
【0019】
映像表示機能とは、特に、車両2の後方、左方および右方などの運転席から目視し難い領域の映像をカメラで取得して、運転席に設置されたモニタに表示する機能である。この機能により、運転席からの車両2の周囲の安全確認が容易となる。この機能は、例えば、トレーラを牽引するトラクター、貨物室を有する中型商用車、トラック・バスなどの大型の車両2において、特に重要である。
【0020】
ドライブレコーダ機能とは、例えば、車両2の周囲や室内の様子などの映像をカメラで取得して記録する機能である。この機能により、車両走行時の状況などの事後的な検証が容易となる。例えば、ある特定のイベントが発生した場合には、そのイベントの発生前後の車両2の周囲や室内の様子などであって、記録された映像をビューアー(ビューアーソフト)で再生することにより確認することができる。一般的なドライブレコーダでは、車両2の前方の映像を取得して記録する場合が多い。
【0021】
車両用映像表示記録装置1は、
図1に示すように、複数個、この例では、5個のカメラ21、22、23、24、25(以下、「カメラ21~25」と称する)と、モニタ3と、レコーダ4と、操作部50、51、52(以下、「操作部50~52」と称する)と、スピーカ53と、車両情報検出部6と、送信部60と、制御部70、71、72(以下、「制御部70~72」と称する)と、を備える。
【0022】
車両用映像表示記録装置1は、
図1に示すように、装置本体10を有する。装置本体10のハウジング内には、モニタ3、レコーダ4、操作部の操作スイッチ51、スピーカ53、送信部60および制御部70~72が、収容されている。装置本体10は、車両2の運転席の室内に装備されている。すなわち、装置本体10は、ルームミラーの代替えとして装備され、あるいは、ダッシュボードなどに装備される。この時、モニタ3の画面は、ドライバーに向ける。
【0023】
(カメラ21~25の説明)
5個のカメラ21~25は、
図2に示すように、車両2に搭載されていて、ハーネス(図示せず)あるいは無線により制御部のマルチプレクサ70に接続されている。5個のカメラ21~25は、車両2の周囲の所定の映像および車両2の室内の所定の映像を取得して映像信号として、マルチプレクサ70に出力する。なお、カメラ21~25は、図において、実際の物よりも大きく描かれている。
【0024】
第1カメラ21は、車両2の荷台の後部中央に搭載されていて車両2の後方映像(
図3~
図8を参照)を取得するための後方カメラである。第2カメラ22は、車両2の左側ドアミラー周辺に搭載されていて車両2の左方映像(
図3~
図6を参照)を取得するための左方カメラである。第3カメラ23は、車両2の右側ドアミラー周辺に搭載されていて車両2の右方映像(
図3~
図5、
図7を参照)を取得するための右方カメラである。第1カメラ21、第2カメラ22および第3カメラ23は、主として上記の映像表示機能を実現し、運転席から目視し難い領域の撮像が可能となっている。
【0025】
第4カメラ24は、車両2の前部中央に搭載されていて車両2の前方映像(
図3を参照)を取得するための前方カメラである。第4カメラ24は、主として上記のドライブレコーダ機能を実現し、車両走行時における運転席からの視界の撮像が可能となっている。なお、第4カメラ24は、装置本体10に着脱可能に取り付けられているものであっても良い。
【0026】
第5カメラ25は、車両2の荷台の室内の中央に、あるいは、車両2の運転席の室内に、搭載されていて荷台あるいは運転席の室内映像(
図3、
図4を参照)を取得するための室内カメラである。第5カメラ25は、主として上記のドライブレコーダ機能を実現し、車両走行時における荷台の室内あるいは運転席の室内の撮像が可能となっている。なお、第5カメラ25は、第4カメラ24と同様に、装置本体10に着脱可能に取り付けられているものであっても良い。
【0027】
なお、この例においては、5個のカメラ21~25を車両2に搭載したものである。しかしながら、4個のカメラを車両2に搭載したものであっても良い。例えば、左側走行の場合には第3カメラ23を省略し、右側走行の場合には第2カメラ22を省略し、あるいは、第5カメラ25を省略しても良い。また、6個以上のカメラを車両2に搭載したものであっても良い。
【0028】
(モニタ3の説明)
モニタ3は、表示装置であって、例えば、液晶ディスプレイであり、主として上記の映像表示機能を実現する。このモニタ3は、カメラ21~25からの映像を、制御部のマルチプレクサ70およびCPU72を介して、マルチビジョン(
図3~
図7、
図9を参照)あるいはシングルビジョン(
図8を参照)で表示する。
【0029】
モニタ3は、操作部50~52の録画停止の操作により、レコーダ4における映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨のアイコン、例えば、
図9に示すようなカメラのイラストと、×印と、録画停止中の文字などのアイコンを表示する。
【0030】
(レコーダ4の説明)
レコーダ4は、記憶装置であって、カメラ21~25からの映像信号および車両情報検出部6からの車両情報信号を記録するための装置であり、主として上記のドライブレコーダ機能を実現する。レコーダ4は、外部メモリ40を有する。レコーダ4は、例えば、自身でデータを記憶可能な内蔵型のハードディスクであっても良いし、外部メモリ40にデータを記憶させるためのリーダ・ライタであっても良い。外部メモリ40は、例えば、SDカード、USBメモリなどのリムーバブルメモリであっても良いし、外付けハードディスクであっても良い。
【0031】
例えば、
図1の構成において、レコーダ4がSDカード用リーダ・ライタであり、外部メモリ40がSDカードである。また、レコーダ4の作動時には、SDカード40がレコーダ4にデータ書き込み可能に挿入される。そして、レコーダ4が、カメラ21~25からの映像信号および車両情報検出部6からの車両情報信号をSDカード40に直接的に記憶している。なお、レコーダ4は、書き込み専用のライタであっても良い。
【0032】
レコーダ4は、操作部50~52の録画停止の操作により、映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号、例えば、
図11に示すような映像パターン(5つの縦縞模様の映像パターン)などの映像信号を記録する。
【0033】
(操作部50~52の説明)
操作部50~52は、制御部70~72を介して、モニタ3、レコーダ4、スピーカ53および送信部60を操作するものである。操作部は、リモートコントローラ50と、操作スイッチ51と、画面スイッチ52と、を有する。リモートコントローラ50は、装置本体10と別体で遠隔操作を行うものであって、スイッチで操作された操作信号を赤外線通信で送信して出力するものある。操作スイッチ51は、装置本体10に設けられていて直接操作を行うものであって、スイッチで直接操作された操作信号を出力するものである。画面スイッチ52は、モニタ3に表示されてタッチ操作を行うものであって、画面スイッチ52においてタッチ操作された操作信号を出力するものである。
【0034】
操作部50~52は、ユーザー(ドライバーを含む)の操作により、操作信号を制御部のマイコン71に出力する。また、操作部50~52は、ユーザーの録画停止の操作により録画停止信号を制御部のマイコン71に出力し、また、ユーザーの録画停止の解除操作により録画停止解除信号を制御部のマイコン71に出力する。これらのユーザーの操作は、スイッチの押し操作や長押し操作、また、画面スイッチ52のタッチ操作や長タッチ操作で行われる。
【0035】
(スピーカ53の説明)
スピーカ53は、操作部50~52の録画停止の操作により、レコーダ4における映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の音、例えば、ビーブ音を出力する。また、スピーカ53は、アラートや音声案内などを出力する。なお、装置本体10には、スピーカ53以外に、図示されていないがマイクロフォンや表示ランプが設けられている。
【0036】
(車両情報検出部6の説明)
車両情報検出部6は、車両2の情報を検出して車両情報検出信号として制御部のマイコン71に出力する。車両情報検出信号は、例えば、
図10、
図11に示すように、左右のウインカー信号、ブレーキ信号、シフトポジション信号、PTO信号、車速信号、エンジン回転数信号、アイドリング信号、図示されていないが車両位置信号(GPS信号)などである。
【0037】
(送信部60の説明)
送信部60は、車両情報検出部6からの車両情報信号を制御部のマイコン71およびCPU72を介してサーバー(図示せず)に送信する。なお、送信部60が車両情報信号を制御部を介してサーバーに常時送信する場合もある。また、送信部60は、操作部50~52の録画停止の解除操作により、レコーダ4における映像信号の記録停止を解除している間、カメラ21~25からの映像信号を制御部のマルチプレクサ70およびCPU72を介してサーバーに送信する。さらに、送信部60は、操作部50~52の録画停止の操作により、レコーダ4における映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号(
図11を参照)を制御部のCPU72を介してサーバーに送信する。送信部60は、この例では、LTE/3G通信である。
【0038】
(制御部70~72の説明)
制御部は、マルチプレクサ70と、マイコン71と、CPU72と、を有する。マルチプレクサ70は、カメラ21~25からの映像信号を、表示用の映像信号および記録用の映像信号としてCPU72に転送する。また、マルチプレクサ70は、マイコン71からの制御信号に基づいてカメラ21~25からの映像信号を選択して(
図3~
図9を参照)CPU72に転送する装置(カメラセレクタ)である。
【0039】
マイコン71は、ROM(図示せず)およびRAM(図示せず)を有する。マイコン71は、ROMに記憶された各種のデータを必要に応じて参照しつつ、ROMに記憶された各種のプログラムを読み込んで実行する。ROMは、不揮発性メモリあるいは磁気記憶装置であり、マイコン71での処理に用いられる各種のプログラムやデータを格納する。各種のプログラムには、マルチプレクサ70の動作を制御するための制御プログラムが含まれる。マイコン71は、操作部50~52からの操作信号、および、車両情報検出部6からの車両情報信号に基づいて、マルチプレクサ70の各種の制御を行う。また、マイコン71は、車両情報検出部6からの車両情報信号をCPU72に出力する。
【0040】
CPU72は、中央制御部であって、ROM(図示せず)およびRAM(図示せず)を有する。CPU72は、ROMに記憶された各種のデータを必要に応じて参照しつつ、ROMに記憶された各種のプログラムを読み込んで実行する。ROMは、不揮発性メモリあるいは磁気記憶装置であり、CPU72での処理に用いられる各種のプログラムやデータを格納する。各種のプログラムには、モニタ3の動作を制御するための制御プログラム、レコーダ4の動作を制御するための制御プログラム、スピーカ53の動作を制御するための制御プログラム、送信部60の動作を制御するための制御プログラム、が含まれる。CPU72は、マイコン71からの操作部50~52の操作信号および車両情報検出部6の車両情報信号に基づいて、各種の制御を行う。
【0041】
(実施形態1の作用の説明)
この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。
図3~
図9は、5個のカメラ21~25により取得した映像をモニタ3に表示した状態を示す説明図である。
図10、
図11は、レコーダ4により記録された映像信号および車両情報信号を、ビューアー(ビューアーソフト)で再生してPCなどの表示装置30に映像として表示した状態を示す説明図である。
【0042】
車両用映像表示記録装置1は、車両2に搭載された5個のカメラ21~25により取得した映像をモニタ3に表示して映像表示機能を果たす。また、車両用映像表示記録装置1は、5個のカメラ21~25により取得した映像信号、および、車両情報検出部6により取得した車両情報信号をレコーダ4を介してSDカード40に記録してドライブレコーダ機能を果たす。さらに、車両用映像表示記録装置1は、5個のカメラ21~25により取得した映像信号、および、車両情報検出部6により取得した車両情報信号を送信部60を介してサーバーに送信する。
【0043】
車両用映像表示記録装置1は、操作部50~52の操作により、モニタ3の映像表示モードを、自動モードと手動モードとに、切り替えることができる。自動モードは、車両情報検出部6からの車両情報信号に基づいて、モニタ3の映像表示を自動的に切り替える。手動モードは、ユーザーの操作部50~52の手動操作による操作信号に基づいて、モニタ3の映像表示を手動的に切り替える。
【0044】
また、車両用映像表示記録装置1は、操作部50~52の操作により、モニタ3の映像表示を、マルチビジョン表示(
図3~
図7、
図9を参照)と、シングルビジョン表示(
図8を参照)とに、切り替えることができる。
【0045】
ここで、モニタ3は、ルームミラーの代替えであるから、主に後方映像を表示することが好ましい。すなわち、
図3に示すように、前方映像、室内映像、左方映像および右方映像と共に後方映像が表示される。また、
図4に示すように、左方映像、室内映像および右方映像と共に後方映像が表示される。また、
図5に示すように、左方映像および右方映像と共に後方映像が表示される。また、
図6に示すように、左方映像と共に後方映像が表示される。また、
図7に示すように、右方映像と共に後方映像が表示される。また、
図8に示すように、後方映像のみが表示される。
【0046】
例えば、車両用映像表示記録装置1が起動されて、車両2が停止中もしくは走行中においては、
図3~
図5の映像のうちいずれか1つの映像が表示される。車両2が左折もしくは左側に車線変更する時に、ドライバーが左ウインカーを操作すると、
図6の映像が表示される。車両2が右折もしくは右側に車線変更する時に、ドライバーが右ウインカーを操作すると、
図7の映像が表示される。車両2がバックする時に、ドライバーがシフトポジションをバックに操作すると、
図8の映像が表示される。
【0047】
なお、モニタ3には、
図3~
図8の表示映像以外の映像が、操作部50~52の操作信号や車両情報検出部6からの車両情報信号に基づいて、表示される。例えば、前方映像のみ、室内映像のみ、左方映像のみ、右方映像のみのシングルビジョンで表示され、あるいは、複数の映像を組み合わせたマルチビジョンで表示される。複数の映像を組み合わせたマルチビジョン表示においては、複数の映像を縦横斜めに任意に組み合わせることができる。
【0048】
ここで、車両用映像表示記録装置1のレコーダ4を介してSDカード40に記録された5個のカメラ21~25の映像信号、および、車両情報検出部6の車両情報信号は、
図10に示すように、ビューアー(ビューアーソフト)で再生される。また、車両用映像表示記録装置1の送信部60を介して送信された5個のカメラ21~25の映像信号、および、車両情報検出部6の車両情報信号は、同じように、
図10に示すように、PCなどの表示装置30にリアルタイムに再生されてかつ管理される。
【0049】
以下、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1の作用の流れを、
図12のフローチャート図を参照して説明する。
【0050】
まず、車両用映像表示記録装置1を起動させる(スタート)。すると、車両情報検出部6が車両情報を検出して車両情報信号としてマイコン71に出力する。この車両情報信号は、車両用映像表示記録装置1を停止させる(エンド)まで、マイコン71、CPU72を介してレコーダ4によりSDカード40に記録される(ステップS1)。
【0051】
一方、5個のカメラ21~25が車両2の周囲の映像を取得して映像信号としてマルチプレクサ70に出力する。この映像信号は、マルチプレクサ70、CPU72を介して、モニタ3において映像として表示され、かつ、レコーダ4によりSDカード40に記録される(ステップS2)。
【0052】
なお、
図12において図示されていないが、車両情報信号および映像信号は、制御部70~72を介して送信部60からサーバーに送信される。
【0053】
つぎに、CPU72は、ユーザーにより操作部50~52の録画停止が操作されたか否かを判別する(ステップS3)。ユーザーが操作部50~52の録画停止を操作していない場合には、ステップS2に戻る。
【0054】
ここで、車両2が構内のカメラ映像の記録などを禁止する施設に入る時に、ユーザーが操作部50~52の録画停止を操作する。すると、CPU72は、録画停止が操作されたと判別して、つぎのステップS4に進む。
【0055】
このステップS4において、CPU72は、レコーダ4によるSDカード40への映像(映像信号)の記録を停止させる。また、CPU72は、録画停止中である旨の映像信号(
図11を参照)をSDカード40に記録させる。なお、
図12において図示されていないが、録画停止中である旨の映像信号は、制御部70~72を介して送信部60からサーバーに送信される。
【0056】
一方、CPU72は、5個のカメラ21~25で取得した車両2の周囲の映像をモニタ3に継続して表示させる。また、CPU72は、録画停止中である旨のアイコン(
図9を参照)をモニタ3に表示させる。この録画停止中である旨のアイコンは、モニタ3に表示されている映像の上に表示される。さらに、CPU72は、スピーカ53から録画停止中である旨の音(ビーブ音)を出力させる。
【0057】
このステップS4の作用、特に、録画停止中である旨のアイコン(
図9を参照)がモニタ3に表示され、かつ、録画停止中である旨の音(ビーブ音)がスピーカ53から出力されることにより、ドライバーや前記のような施設の人員に、録画が停止中である旨を知らせることができる。
【0058】
それから、CPU72は、ユーザーにより操作部50~52の録画停止が解除されたか否かを判別する(ステップS5)。ユーザーが操作部50~52の録画停止の解除を操作していない場合には、ステップS4に戻る。
【0059】
ここで、車両2が前記のような施設から出る時に、ユーザーが操作部50~52の録画停止の解除を操作する。すると、CPU72は、録画停止解除が操作されたと判別して、つぎのステップS6に進む。
【0060】
このステップS6において、CPU72は、レコーダ4によるSDカード40への映像(映像信号)の記録を再開させる。また、CPU72は、カメラ21~25の映像信号(
図3~
図8を参照)をSDカード40に記録させる。なお、
図12において図示されていないが、カメラ21~25の映像信号は、制御部70~72を介して送信部60からサーバーに送信される。
【0061】
一方、CPU72は、5個のカメラ21~25で取得した車両2の周囲の映像をモニタ3に継続して表示させる。また、CPU72は、録画停止中である旨のアイコン(
図9を参照)のモニタ3への表示を停止させる。さらに、CPU72は、スピーカ53からの録画停止中である旨の音(ビーブ音)の出力を停止させる。
【0062】
このステップS6の作用、特に、録画停止中である旨のアイコン(
図9を参照)のモニタ3への表示が停止され、かつ、スピーカ53からの録画停止中である旨の音(ビーブ音)の出力が停止されることにより、ドライバーが録画停止の解除操作を忘れるのを防止することができる。すなわち、録画停止中である旨のアイコン(
図9を参照)がモニタ3に表示され続け、かつ、録画停止中である旨の音(ビーブ音)がスピーカ53から出力され続けられることにより、ドライバーは録画停止中であると認識することができる。
【0063】
そして、ステップS2に戻る。すなわち、前記のステップS2~S6は、車両用映像表示記録装置1を停止させる(エンド)まで、続けられる。
【0064】
(実施形態1の効果の説明)
この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、以上のごとき構成、作用からなり、以下、その効果について説明する。
【0065】
この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、操作部50~52からの録画停止信号に基づいてレコーダ4における映像信号の記録を停止させ、かつ、操作部50~52からの録画停止解除信号に基づいてレコーダ4における映像信号の記録停止を解除させる制御部70~72を備えるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、前記のような施設の構内に入る時に、5個のカメラ21~25を目隠しする必要がなく、簡単に、5個のカメラ21~25で取得した映像信号の記録を停止させることができる。
【0066】
特に、この実施形態1の車両用映像表示記録装置1は、ユーザーの操作部50~52の手動操作により、レコーダ4における映像信号の記録を停止させ、かつ、レコーダ4における映像信号の記録停止を解除させるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、製造コストを安価にすることができる。
【0067】
また、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、レコーダ4における映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の音(ビーブ音)を出力するスピーカ53を備えるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、スピーカ53の録画停止中である旨の音(ビーブ音)により、ドライバーや前記のような施設の人員に、録画が停止中である旨を知らせることができ、しかも、ドライバーに録画停止の解除操作を忘れるのを防止させることができる。
【0068】
また、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、レコーダ4における映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨のアイコンを表示するモニタ3を備えるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、モニタ3の録画停止中である旨のアイコンにより、ドライバーや前記のような施設の人員に、録画が停止中である旨を知らせることができ、しかも、ドライバーに録画停止の解除操作を忘れるのを防止させることができる。
【0069】
また、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号を記録するレコーダ4を備えるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、前記のような施設の構内に入った時にレコーダ4における映像信号の記録を停止させることにより、レコーダ4を介してSDカード40に記録された5個のカメラ21~25の映像を再生した場合に、前記のような施設の構内の映像の代わりに録画停止中である旨の映像パターン(
図11を参照)が再生されるだけである。このことは、5個のカメラ21~25が前記のような施設の構内を撮影してその映像信号が記録されていないことを実証するものである。
【0070】
また、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、車両情報検出部6からの車両情報信号を記録するレコーダ4を備えるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、レコーダ4を介してSDカード40に記録された車両情報検出部6の車両情報信号を再生して管理することができる。
【0071】
また、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、車両情報検出部6からの車両情報信号をサーバーに送信し、かつ、レコーダ4における映像信号の記録停止を解除している間、映像信号をサーバーに送信する送信部60を備えるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、送信部60を介して送信された5個のカメラ21~25の映像信号、および、車両情報検出部6の車両情報信号を、リアルタイムに再生しかつ管理することができる。
【0072】
また、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、レコーダ4における映像信号の記録を停止している間、録画停止中である旨の映像信号をサーバーに送信する送信部60を備えるものである。この結果、この実施形態1にかかる車両用映像表示記録装置1は、送信部60を介して送信された録画停止中である旨の映像信号を、リアルタイムに再生しかつ管理することができる。
【0073】
(実施形態2の説明)
図13は、この発明にかかる車両用映像表示記録装置の実施形態2を示す。以下、この実施形態2にかかる車両用映像表示記録装置について説明する。図中、
図1~
図12と同符号は、同一のものを示す。
【0074】
前記の実施形態1の車両用映像表示記録装置1は、ユーザーの操作部50~52の手動操作により、レコーダ4における映像信号の記録を停止させ、かつ、レコーダ4における映像信号の記録停止を解除させるものである。これに対して、この実施形態2の車両用映像表示記録装置は、自動的に、レコーダ4における映像信号の記録を停止させ、かつ、レコーダ4における映像信号の記録停止を解除させるものである。
【0075】
すなわち、実施形態2の車両用映像表示記録装置は、車両情報検出部6において、車両2の位置を検出して車両位置信号として出力する位置検出部(GPS)を有するものである。また、実施形態2の車両用映像表示記録装置は、制御部のCPU72において、位置検出部からの車両位置信号に基づいて車両2が録画停止エリア内に位置するか否かを判別し、車両2が録画停止エリア内に位置すると判別した時にレコーダ4における映像信号の記録を停止させ、車両2が録画停止エリア外に位置すると判別した時にレコーダ4における映像信号の記録停止を解除させる制御部としての判別部を有するものである。
【0076】
この実施形態2の車両用映像表示記録装置は、以上のごとき構成からなるので、前記の実施形態1の車両用映像表示記録装置1と同様もしくはほぼ同様の作用をなす。すなわち、
図13のフローチャート図のステップS11、S12、S14、S16は、
図12のフローチャート図のステップS1、S2、S4、S6と同様である。一方、
図13のフローチャート図のステップS13の「車両が録画停止エリア内にあるか?」、および、S15の「車両が録画停止エリア外にあるか?」は、
図12のフローチャート図のステップS3の「録画停止が操作されたか?」、および、S5の「録画停止が解除されたか?」に対して異なる。
【0077】
この実施形態2の車両用映像表示記録装置は、以上のごとき構成作用からなるので、前記の実施形態1の車両用映像表示記録装置1と同様もしくはほぼ同様の効果を達成することができる。特に、この実施形態2の車両用映像表示記録装置は、自動的に、レコーダ4における映像信号の記録を停止させ、かつ、レコーダ4における映像信号の記録停止を解除させるものである。この結果、この実施形態2にかかる車両用映像表示記録装置は、レコーダ4における映像信号の記録停止およびレコーダ4における映像信号の記録停止解除を確実に行うことができる。
【符号の説明】
【0078】
1 車両用映像表示記録装置
10 装置本体
2 車両
21 第1カメラ
22 第2カメラ
23 第3カメラ
24 第4カメラ
25 第5カメラ
3 モニタ
30 表示装置
4 レコーダ
40 SDカード(外部メモリ)
50 リモートコントローラ(操作部)
51 操作スイッチ(操作部)
52 画面スイッチ(操作部)
6 車両情報検出部
60 送信部
70 マルチプレクサ(制御部)
71 マイコン(制御部)
72 CPU(制御部)