(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】洗浄具
(51)【国際特許分類】
E03D 9/08 20060101AFI20220221BHJP
B08B 9/023 20060101ALI20220221BHJP
【FI】
E03D9/08 Z
B08B9/023
(21)【出願番号】P 2017189618
(22)【出願日】2017-09-29
【審査請求日】2020-08-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000102544
【氏名又は名称】エステー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(72)【発明者】
【氏名】小林 彰
【審査官】七字 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-019421(JP,A)
【文献】実公昭07-013174(JP,Y1)
【文献】特開2010-075907(JP,A)
【文献】特開2004-209606(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E03D 9/00-9/16
B08B 1/04
B08B 9/023
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、
前記胴部の内面に螺線状に形成された洗浄部と、
前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記胴部の他端の開口を閉塞する蓋部材と、
を具備する洗浄具。
【請求項2】
胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、
前記胴部の内面に、前記胴部の周方向及び軸方向に隙間を有して配置された複数の洗浄部材により構成された洗浄部と、
前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記胴部の他端の開口を閉塞する蓋部材と、
を具備する洗浄具。
【請求項3】
胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、
前記胴部の内面に螺線状に形成された洗浄部と、
前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記底部を構成する蓋部材と、
を具備する洗浄具。
【請求項4】
胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、
前記胴部の内面に、前記胴部の周方向及び軸方向に隙間を有して配置された複数の洗浄部材により構成された洗浄部と、
前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記底部を構成する蓋部材と、
を具備する洗浄具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば便器に設けられたシャワーノズルを洗浄する洗浄具に関する。
【背景技術】
【0002】
人の臀部を洗浄するシャワーノズルを有する便器が知られている。この種の便器では、衛生上、シャワーノズルを洗浄することが望まれている。シャワーノズルの洗浄に用いられる洗浄具としては、内部にシャワーノズルを収容可能な筒状の外郭体、及び外郭体の内周面に設けられた洗浄ブラシを有する洗浄具が知られている。洗浄ブラシは、外郭体の周方向に4箇所設けられており、それぞれ、外郭体の軸方向に延びている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の洗浄具には、以下の問題があった。すなわち、シャワーノズルの周面全体を洗浄する為には、使用者は、洗浄具をシャワーノズル回りに回動する必要がある。この為、使用者は、洗浄具の使用方法として、洗浄具をシャワーノズル回りに回動することを知っておく必要がある。使用者が、洗浄具をシャワーノズルに沿って軸方向にのみ移動すると、シャワーノズルにおいて洗浄ブラシが接触していない部分は、洗浄されないこととなる。すなわち、シャワーノズルに未洗浄部が残る。
【0005】
この為、本発明は、シャワーノズルに未洗浄部が残ることを防止可能な洗浄具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の洗浄具は、胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、前記胴部の内面に螺線状に形成された洗浄部と、前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記胴部の他端の開口を閉塞する蓋部材と、を備える。
本発明の洗浄具は、胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、前記胴部の内面に、前記胴部の周方向及び軸方向に隙間を有して配置された複数の洗浄部材により構成された洗浄部と、前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記胴部の他端の開口を閉塞する蓋部材と、を備える。
【0007】
本発明の洗浄具は、胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、前記胴部の内面に螺線状に形成された洗浄部と、前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記底部を構成する蓋部材と、を備える。
本発明の洗浄具は、胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、前記胴部の内面に、前記胴部の周方向及び軸方向に隙間を有して配置された複数の洗浄部材により構成された洗浄部と、前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記底部を構成する蓋部材と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、シャワーノズルに未洗浄部が残ることを防止可能な洗浄具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係る洗浄具を示す正面図である。
【
図2】第1の実施形態に係る洗浄具を示す平面図である。
【
図3】第1の実施形態に係る洗浄具の製造途中の状態を示す斜視図である。
【
図4】第1の実施形態に係る洗浄具の製造途中の状態を示す斜視図である。
【
図5】第1の実施形態に係る洗浄具の変形例を示す展開図である。
【
図6】第1の実施形態に係る洗浄具の変形例を示す展開図である。
【
図8】第1の実施形態に係る洗浄具の変形例を示す展開図である。
【
図9】第1の実施形態に係る洗浄具の変形例を示す展開図である。
【
図10】第1の実施形態に係る洗浄具の変形例を示す展開図である。
【
図11】第1の実施形態に係る洗浄具の変形例を示す断面図である。
【
図12】本発明の第2の実施形態に係る洗浄具を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の第1の実施形態に係る洗浄具を、
図1乃至
図11を用いて説明する。
図1は、洗浄具10を示す正面図である。
図2は、洗浄具10を示す平面図である。
図3及び
図4は、洗浄具10の製造途中の状態を示す斜視図である。洗浄具10は、例えば、便器に設けられた、人の臀部を洗浄するシャワーノズル5を洗浄可能に形成されている。
【0011】
図1に示すように、洗浄具10は、開口21を有する外郭体20、外郭体20に着脱可能に取り付けられ、開口21を塞ぐ蓋部材30、及び、外郭体20の内面に設けられた洗浄部40を有している。
【0012】
外郭体20は、胴部22、胴部22の一端に形成された底部23を有している。胴部22は、一例として円筒状に形成されている。底部23は、胴部22の一端を閉塞している。底部23は、例えば、胴部22と一体に形成されている。胴部22及び底部23は、透明な材料から形成されており、外部から外郭体20の内部を見ることができる。胴部22及び底部23は、例えば、樹脂材料から形成されている。
【0013】
蓋部材30は、蓋部材用胴部31、及び蓋部材用底部32を有している。蓋部材用胴部31は、内部に胴部22が嵌合可能に形成されている。蓋部材用胴部31は、本実施形態では、円筒状に形成されている。
【0014】
蓋部材用底部32は、蓋部材用胴部31の一端を閉塞している。蓋部材用底部32は、例えば、蓋部材用胴部31と一体に形成されている。蓋部材30は、例えば、透明な材料から形成されている。蓋部材30は、例えば樹脂材料から形成されている。
【0015】
洗浄部40は、胴部22の内周面24に形成された第1の洗浄部41、及び底部23の内面に形成された第2の洗浄部42を有している。
【0016】
第1の洗浄部41は、帯状に形成された第1の洗浄部材43が内周面24に螺旋状に固定されることにより、形成されている。第1の洗浄部材43は、第1の洗浄部材43の長手方向に直交する断面が、矩形状に形成されている。第1の洗浄部材43は、液状、粉状、または泥状の洗剤を保持可能な材料から形成されている。
【0017】
第1の洗浄部材43は、例えば、スポンジ、不織布、及び、布の少なくとも1つから構成されている。なお、第1の洗浄部材43は、スポンジ、不織布、及び布の少なくとも1つであることに限定されない。第1の洗浄部材43は、要するに、液状、粉状、または泥状の洗剤を保持可能であり、かつ、シャワーノズル5に付着した汚物をこすり落とすことが可能な材料であればよい。
【0018】
第1の洗浄部41の、当該第1の洗浄部材43の延びる方向の一端41aは、胴部22の開口21の縁に固定されている。第1の洗浄部材43の他端41bは、第2の洗浄部42に接触する位置に固定されている。第1の洗浄部41は、一端41a及び他端41bの間の部分が、胴部22の内周面24を、少なくとも、一周する螺線形状を有している。本実施形態では、第1の洗浄部41は、内周面24を二周する螺線形状を有している。
【0019】
なお、少なくとも一周する形状とは、
図2に示すように第1の洗浄部41を胴部22の開口21側から軸方向に見たときに、一端41a及び他端41bが胴部22の軸方向に重なる形状、または、一端41a及び他端41bが、胴部22の軸方向に、第1の洗浄部41に重なる形状である。
【0020】
第1の洗浄部41は、
図1中の範囲F1内に断面を示すように、内面41c、及び、2つの側面41dを有している。範囲F1は、第1の洗浄部41を、第1の洗浄部41の中心線に直交する断面に沿って切断した状態を示している。範囲F1に示すように、内面41cは、胴部22の軸線側に向く面である。側面41dは、内周面24から立ち上がる面である。第1の洗浄部材43の断面が矩形状に形成されることから、内面41c及び側面41dがなす角部41eは、90度である。
【0021】
第1の洗浄部41の厚みtは、第1の洗浄部41の内径Dが、シャワーノズル5の外径より小さく、かつ、第1の洗浄部41が径方向に圧縮されることにより内側にシャワーノズル5がフィットする厚みであることが好ましい。なお、第1の洗浄部41の内径Dは、第1の洗浄部41の内面41cにより形成される仮想円Cの内径である。仮想円Cは、洗浄具10を胴部22の軸方向に移動したとき、または、洗浄具10を胴部22の軸線回りに回動したときに、内面41cにより形成される円筒面を、胴部22の軸線に直交する断面に沿って切断したときに形成される円である。
【0022】
図2には、シャワーノズル5の輪郭を2点鎖線で示している。なお、シャワーノズル5の外径に規格はない。この為、第1の洗浄部41の厚みt、及び、第1の洗浄部41の内径Dは、シャワーノズル5の外径を想定して決定されている。例えば、第1の洗浄部41の厚みtは、一般的に多く使用されているシャワーノズル5の外径に基づいて、決定されてもよい。または、厚みtが異なる複数種類の洗浄具10が設けられてもよい。使用者は、シャワーノズル5の外径に応じて、適した厚みt及び内径Dを有する洗浄具10を選択できる。
【0023】
第2の洗浄部42は、円板状の第2の洗浄部材45を底部23の内面に固定することにより構成されている。第2の洗浄部材45は、例えば、底部23と同径の円板状に形成されている。
【0024】
次に、洗浄部40の形成方法の一例を説明する。まず、底部23に第2の洗浄部材45を例えば接着剤で固定することにより、第2の洗浄部42を形成する。接着剤は、両面の粘着テープであってもよい。次に、第1の洗浄部41を形成する。
【0025】
図3及び
図4に示すように、第1の洗浄部41の形成には、第1の洗浄部材43を支持する支持装置50が用いられる。
【0026】
支持装置50は、円筒状に形成された支持部51、及び支持部51を変位可能に支持する支持機構を有している。支持部51は、複数の円弧部52から構成されている。支持機構は、
図3に示すように複数の円弧部52が周方向に接触した第1の状態V1、及び、
図4に示すように、周方向に隣接する円弧部52間に隙間Sを有する第2の状態V2の間で支持部51を変位可能に構成されている。支持部51の中心から各円弧部52の外面までの距離は、第1の状態V1に比較して第2の状態V2の方が長い。第1の状態V1の支持部51に第1の洗浄部材43を螺線状に巻回したときの、第1の洗浄部材43の外径は、胴部22の内径よりも小さい。
【0027】
第1の洗浄部41を形成する際には、まず、支持装置50の第1の状態V1の支持部51の外表面に第1の洗浄部材43を螺旋状に巻回する。次に、第1の洗浄部材43の外面に接着剤を塗布する。なお、第1の洗浄部材43を巻回する作業、第1の洗浄部材43に接着剤を塗布する作業は、どちらが先でもよい。接着剤に換えて、両面の粘着テープを貼り付けてもよい。
【0028】
次に、第1の洗浄部材43が巻回された支持部51を、
図3に示すように胴部22内に、開口21を通して挿入する。上述のように、支持部51が第1の状態V1にあるときは、第1の洗浄部材43の外径は胴部22の内径よりも小さい。この為、胴部22内に、第1の洗浄部材43が巻回された第1の状態V1にある支持部51を挿入しても、第1の洗浄部材43及び胴部22の内周面24の間には隙間Sを確保できるので、第1の洗浄部材43が巻回された第1の状態V1にある支持部51を胴部22内に挿入することができる。
【0029】
次に、支持装置50を操作して、支持部51を
図4に示すように第2の状態V2に変位する。支持部51が第2の状態V2に変位することにより、第1の洗浄部材43が胴部22の内周面24に押し付けられる。第1の洗浄部材43は、胴部22の内周面24に押し付けられると、接着剤により、内周面24に固定される。第1の洗浄部材43が内周面24に固定されることにより、螺線状の第1の洗浄部41が形成される。
【0030】
第1の洗浄部41及び第2の洗浄部42が形成されると、次に、第1の洗浄部41及び第2の洗浄部42に洗剤を付着させる。洗剤は、粉状の洗剤、泥状の洗剤、または液状の洗剤であってもよい。なお、洗剤の状態(相)は、粉状、泥状、及び液状のいずれかに限定されるものではない。洗剤の成分としては、酸、研磨材、界面活性剤等を挙げることができる。
【0031】
酸は、常温で固体である有機酸、及び無機酸の少なくとも一方を用いることができ、例えば、氷酢酸、安息香酸、ショウ酸、乳酸、サリチル酸、マンデル酸、リンゴ酸、コハク酸、クエン酸、イソクエン酸、酒石酸、グルコン酸、エチレンジアミンテトラ酢酸等の1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。
【0032】
研磨材は、モース硬度1~4、好ましくはモース硬度2~3の研磨材である。研磨材の粒径は、80μm以下、好ましくは4μmから20μmである。
界面活性剤は、従来洗浄剤として使用されている界面活性剤を挙げることができるが、好ましくはノニオン界面活性剤、アニオン系界面活性剤、両性界面活性剤又はこれらの組み合わせを用いることができる。
上記界面活性剤のうち、ノニオン系界面活性剤としては、炭素数10~18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの平均付加モル数2~30のポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、炭素数10~20のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの平均付加モル数1~30のメトキシポリオキシエチレンアルカノエート、炭素数10~20の高級脂肪酸アルカノールアミド、炭素数8~18のアルキル基を有し、グルコースユニットの平均付加モル数1~3のアルキルポリグルコシド、炭素数10~14のアルキル基を有し、グリセリンユニットの平均付加モル数1~3のアルキルグリセリルエーテル等を挙げることができる。
また、アニオン界面活性剤としては、例えばα-オレフィンスルホネート(AOS)、アルカンスルホン酸、飽和または不飽和のC12~C18脂肪酸石鹸、C8~C18脂肪酸メチルエステルスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩等を挙げることができる。
さらに、両性界面活性剤としては、アルキルカルボベタイン、アルキルジメチルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルアミンオキサイド、アルキルスルホベタイン、アルキルアミドヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドアミン型ベタイン及びアルキルイミダゾリン型ベタイン等を挙げることができる。
【0033】
洗浄部40が形成されると、蓋部材30が外郭体20に取り付けられる。蓋部材30により、外郭体20の開口21が閉塞される。
【0034】
次に、洗浄具10の使用方法の一例を説明する。使用者は、外郭体20から蓋部材30を取り外す。使用者は、蓋部材30を取り外すと、外郭体20の開口21を通して、外郭体20内に水を入れる。水は、シャワーノズル5の洗浄に使用される適量が入れられる。外郭体20には、例えば、水の適量を示す目印が形成されてもよい。
【0035】
使用者は、外郭体20内に水を入れると、蓋部材30を外郭体20に取り付けて、開口21を閉塞する。使用者は、蓋部材30を取り付けると、洗浄具10を振る。蓋部材30が取り付けられて開口21が閉塞された状態で洗浄具10が振られることにより、水が開口21より外部に出ることが防止される。
【0036】
洗浄具10が振られることにより、内部の水が洗浄部40に浸透する。さらに、洗浄部40に付着した洗剤が水に溶け、使用者が洗浄具10を振ることにより、洗剤が泡立つ。
【0037】
使用者は、洗浄部40に水が浸透するに十分な時間、洗浄具10を振ると、蓋部材30を取り外す。なお、ここで言う十分な時間は、例えば予め実験等により得られている。この十分な時間は、例えば、洗浄具10のパッケージや使用説明書に記載されていてもよい。
【0038】
使用者は、蓋部材30を取り外すと、
図1に示すように、便器のシャワーノズル5を、開口21を通して外郭体20内に挿入する。本実施形態では、シャワーノズル5の外径が、第1の洗浄部41の内径よりも大きい。この為、シャワーノズル5が外郭体20内に挿入されると、第1の洗浄部41はシャワーノズル5により押し広げられる。このため、第1の洗浄部41の内面41cは、シャワーノズル5の外周面に接触する。
【0039】
使用者は、シャワーノズル5を外郭体20内に挿入すると、洗浄具10を、洗浄具10の軸方向に移動させる。または、使用者は、洗浄具10をシャワーノズル5回りに回動させる。このように、洗浄具10の軸方向の移動、及び洗浄具10の回動により、洗浄部40がシャワーノズル5の表面に対して擦れるので、シャワーノズル5が洗浄される。
【0040】
さらに、第1の洗浄部41が螺線状に形成されることにより、使用者が洗浄具10を洗浄具10の軸方向に移動しても、または、洗浄具10を回動しても、第1の洗浄部41の角部41eがシャワーノズル5の表面全体に当たる。この為、角部41eにより、シャワーノズル5の表面に付着した汚れがこそぎ落とされる。また、外郭体20及び蓋部材30が透明であることから、使用者は、洗浄中のシャワーノズル5を外部から確認できる。
【0041】
さらに、シャワーノズル5の先端を第2の洗浄部42に当接させた状態で洗浄具10をシャワーノズル5回りに回動することにより、シャワーノズル5の先端が洗浄される。
【0042】
このように構成された洗浄具10では、第1の洗浄部41が螺線状に形成されることにより、使用者は、洗浄具10を、胴部22の軸方向に移動し、または、洗浄具10をシャワーノズル5回りに回動することにより、シャワーノズル5の全周面を洗浄できる。この為、使用者が、洗浄具10を胴部22の軸方向に移動する使用方法のみ、または、洗浄具10をシャワーノズル5回りにのみ回動する使用方法のみを選択しても、シャワーノズル5の全体を洗浄することができるので、未洗浄部が残ることを防止できる。
【0043】
さらに、使用者は、洗浄具10の使用方法として、胴部22の軸方向に移動する使用方法、または、シャワーノズル5回りに回動する使用方法のうち、やりやすい方を選択できる。この為、使用者の疲労を低減できるので、洗浄時の使用者の負担を軽減できる。
【0044】
さらに、蓋部材30により外郭体20の開口21が閉塞されるので、洗浄具10の保管時に、外郭体20内にごみが入り込むことを防止できる。さらに、洗浄部40に付着された洗剤が、液状である場合には、洗浄具10の保管時に洗剤が乾燥することを防止できる。さらに、外郭体20内に水を入れて振ることにより洗浄部40に浸透させる際に、開口21より水及び洗剤が漏れ出ることを防止できる。このように、洗浄具10の使い勝手をより一層良くすることができる。
【0045】
さらに、蓋部材30により、洗浄具10の剛性を向上できる。この為、保管時に例えば落下するなどして外力が加わったときに胴部22が変形することを防止できる。胴部22が変形することにより、胴部22の内周面24及び第1の洗浄部材43の間に隙間が生じ、第1の洗浄部材43が部分的にはがれる可能性がある。保管時に第1の洗浄部材43が部分的にはがれると、接着剤が乾燥してしまい、内周面24からはがれる範囲が増大する可能性がある。しかしながら、洗浄具10の保管時では蓋部材30により洗浄具10の剛性を向上できるので、第1の洗浄部材43がはがれることを防止可能である。
【0046】
なお、本実施形態では、第1の洗浄部41は、一条の螺線状に形成された。しかしながら、第1の洗浄部41は、一条の螺線状に形成されることに限定されない。例えば、
図5に示す洗浄具10の変形例のように、第1の洗浄部41は、複数の第1の洗浄部材43が胴部22の内周面24に固定されることによって複数条の螺線状に形成されてもよい。なお、
図5は、外郭体20の胴部22を展開した状態を示している。なお、展開した状態とは、胴部22が、一枚の板部材を曲げることにより筒状に形成されている場合は、元の一枚の板に戻した状態である。胴部22が、例えば押し出し成形などで、切れ目のない筒状に形成されている場合は、胴部22を胴部22の軸方向に沿って切断して開いた状態である。なお、
図5では、底部23は省略されている。胴部22を展開した板22aは、平面視で矩形に形成されている。複数の第1の洗浄部材43は、板22aの4辺に対して傾斜する方向に延びており、かつ、互いに平行に配置されている。
【0047】
また、本実施形態では、第1の洗浄部41は、帯状の第1の洗浄部材43を胴部22の内周面24に螺線状に固定することにより形成された。しかしながら、第1の洗浄部41は、第1の洗浄部材43により形成されることに限定されない。
【0048】
第1の洗浄部41は、
図6及び
図7に示す変形例のように、シート状に形成された第3の洗浄部材60により形成されてもよい。
図6は、本変形例の洗浄具10の外郭体20の胴部22を展開した状態を示している。なお、
図6では、底部23は省略されている。
図6に示すように、第3の洗浄部材60は、胴部22を展開した板22aの内周面24と略同面積を有するシート状に形成されており、表面に、複数の溝61が形成されている。すなわち、第3の洗浄部材60は、胴部22の開口21から底部23まで延びている。複数の溝61は、互いに平行に延びている。複数の溝61は、矩形状の板22aの各辺に対して傾斜する斜め方向に延びている。
【0049】
図7は、
図6に示す展開された胴部22を、溝61の長手方向に直交する断面に沿って切断した状態を示す断面図である。
図7に示すように、隣接する2つの溝61間の部分は、溝61の底面62に対して突出することにより、螺線状の突出部63に形成される。突出部63は、その中心線に直交する断面が矩形状に形成されている。
【0050】
突出部63は、胴部22の軸線側に向く内面63a、及び、両側面63bを有している。内面63a及び側面63bのなす角部63cの角度は、90度である。
【0051】
また、本実施形態では、第1の洗浄部41は、螺線状に形成された。しかしながら、第1の洗浄部41は、螺線状に形成されることに限定されない。第1の洗浄部41は、
図8及び
図9に示す変形例のように、複数の第4の洗浄部材70が、胴部22の周方向及び軸方向に隙間S2を有して配置されることによって構成されてもよい。なお、
図8及び
図9は、胴部22を展開した状態を示している。
【0052】
図8及び
図9に示すように、複数の第4の洗浄部材70は、それぞれ、胴部22の内周面24に設定された、第1の線L1及び第2の線L2に重なる大きさを有する。第1の線L1は、胴部22の軸方向に沿う直線であり、胴部22の周方向に等間隔離間して複数配置される。
【0053】
第2の線L2は、胴部22の周方向に平行な線であり、胴部22の軸方向に等間隔離間して配置される。第2の線L2は、実際は環であるが、
図8及び
図9は、胴部22が展開された状態が示されているため、直線状に示されている。なお、
図8及び
図9に示す変形例では、隣接する2つの第1の線L1の間の間隔、及び、隣接する2つの第2の線L2の間隔は、一例として、同じである。第1の線L1及び第2の線L2は、内周面24に設定された線であり、実際に視認可能に描かれたものまたは形成されたものではない。なお、目印として視認可能に描かれてもまたは形成されてもよい。
【0054】
第4の洗浄部材70は、
図8に示すように平面視で矩形状に形成されてもよいし、または、
図9に示すように平面視で円状に形成されてもよい。第4の洗浄部材70の形状は限定されるものではない。なお、
図8及び
図9は、胴部22を展開した状態を示す平面図である。また、
図8及び
図9では、第4の洗浄部材70を明確にする為に、ハッチングを付している。
図8及び
図9に示される第4の洗浄部材70は、断面が示されているものではない。
【0055】
このように、第4の洗浄部材70が、胴部22の周方向及び軸方向に隙間S2を有して複数配置され、かつ、隣接する2つの第1の線L1、及び隣接する2つの第2の線L2に重なる大きさを有することにより、胴部22内を開口21から胴部22の軸方向に見ると、内周面24の周方向に並ぶ複数の第4の洗浄部材70、及び軸方向に一列ずれて配置されて周方向に並ぶ複数の第4の洗浄部材70が軸方向に重なることにより、第1の洗浄部41は胴部22の周方向に環状に連続する形状に見える。胴部22を周方向に見た場合においても同様に、第1の洗浄部41は、軸方向に連続した直線状の形状に見える。
【0056】
なお、
図8では、第4の洗浄部材70は、隣接する2つの第1の線L1、及び隣接する2つの第2の線L2により構成された矩形の範囲と同じ形状に形成されており、それゆえ、第1の線L1及び第2の線L2に重なっている。他の例では、少なくとも1つの第4の洗浄部材70は、図中2点鎖線で示すように、第1の線L1及び第2の線L2を内側に配置する大きさに形成されてもよい。
図9では、第4の洗浄部材
70は、隣接する2つの第1の線L1、及び隣接する2つの第2の線L2により囲まれる矩形の範囲の4辺に接触する円形に形成されている。他の例では、少なくとも1つの第4の洗浄部材
70は、図中2点鎖線で示すように、第1の線L1及び第2の線を内側に配置する大きさに形成されてもよい。
【0057】
第4の洗浄部材70は、
図8中の範囲F8、及び、
図9中の範囲F9に示すように、断面が矩形状に形成されている。範囲F8,F9は、第4の洗浄部材70を、第4の洗浄部材70の厚み方向に沿う断面に沿って切断した状態を示している。
【0058】
範囲F8及び範囲F9に示すように、第4の洗浄部材70は、内面71、及び周面72を有している。内面71は、胴部22の軸線側に向く面である。周面72は、胴部22の内周面24から立ち上がる面である。内面71及び周面72のなす角部73は、90度である。
【0059】
複数の第4の洗浄部材70が、隣接する2つの第1の線L1、及び隣接する2つの第2の線L2に重なり、胴部22の周方向及び軸方向に隙間S2を有して配置されることにより、洗浄具10が胴部22の軸方向に移動されても、または、胴部22の周方向に回動されても、複数の第4の洗浄部材70の角部73によりシャワーノズル5の表面全体が洗浄されることとなる。
【0060】
また、第1の洗浄部41は、
図10に示す変形例のように、直線状の第5の洗浄部材90が、胴部22の軸方向に平行となるように、周方向に複数個所に内周面24に固定されることにより構成されてもよい。第5の洗浄部材90は、一例として、胴部22の開口21から他端まで延びている。他の例では、第5の洗浄部材90は、開口21から第2の洗浄部材45まで延びてもよい。なお、第5の洗浄部材90の長さは、上述したものに限定されるものではない。なお、
図10は、変形例に係る洗浄具10の胴部22を展開した状態を示す平面図である。
図10では、第5の洗浄部材90を明確にする為に、第5の洗浄部材90にハッチングを施している。このハッチングは、断面を示すものではない。
【0061】
また、本実施形態では、第1の洗浄部41は、その断面が矩形に形成されており、胴部22の径方向内側に位置する角部41eは、90度に形成されている。しかしながら、角部41eは、90度であることに限定されない。
図11は、変形例に係る洗浄具10を、第1の洗浄部41の中心線に直交する断面に沿って切断した状態を示している。
図11に示すように、第1の洗浄部41は、第1の洗浄部41の中心線に直交する断面に沿って切断したときに、角部41eが鋭角となる形状に形成されてもよい。例えば、第1の洗浄部材43は、第1の洗浄部材43の長手方向に直交する断面が、台形状に形成されてもよい。角部41eが鋭角に形成されることにより、第1の洗浄部41は、シャワーノズル5の表面に付着した汚れをこそぎ落としやすくなる。同様に、
図7の変形例の角部63c、
図8及び
図9の変形例の角部73も、鋭角に形成されてもよい。なお、角部41e,63c,73は、90度または鋭角であることに限定されない。他の例では、角部41e,
63c,73は、鈍角であってもよい。
【0062】
また、本実施形態では、第1の洗浄部41の内径が、使用が想定されるシャワーノズル5の外径よりも小さく設定されている。第1の洗浄部41の内径をこのように設定することにより、外郭体20内にシャワーノズル5を挿入すると、第1の洗浄部41の角部41e及び内面がシャワーノズル5の外周面に接触する。
【0063】
例えば、外郭体20は、やわらかい材料で形成されることにより、可撓性を有してもよい。ここで言う可撓性とは、使用者が握ることにより、第1の洗浄部41の内径が小さくなるように外郭体20が変形可能となる性質である。
【0064】
このように外郭体20が可撓性を有することにより、シャワーノズル5の外径が、第1の洗浄部41の内径よりも小さい場合であっても、使用者が外郭体20を強く握ることによって外郭体20が変形することにより、第1の洗浄部41の角部41e及び内周面がシャワーノズル5の外周面に接触可能となる。
【0065】
さらに、シャワーノズル5の外径が第1の洗浄部41の内径と同径であっても、使用者が外郭体20を強く握ることにより、第1の洗浄部41をシャワーノズル5に強く押し付けることが可能となる。
【0066】
次に、本発明の第2の実施形態に係る洗浄具10Aを、
図12を用いて説明する。なお、第1の実施形態と同様の機能を有する構成は、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
図12は、洗浄具10Aを示す正面図である。
図12に示すように、洗浄具10Aは、筒状に形成された外郭体20A、外郭体20Aに着脱可能に取り付けられ、一方の開口21Aを塞ぐ第1の蓋部材30A、外郭体20Aに着脱可能に取り付けられ、他方の開口21Bを塞ぐ第2の蓋部材30B、及び、外郭体20Aの内面及び第2の蓋部材30Bの内面に設けられた洗浄部40を有している。
【0068】
外郭体20Aは、本実施形態では、一例として円筒状に形成されている。外郭体20Aは、透明な材料から形成されており、外部から内部を見ることができる。外郭体20Aは、例えば、第1の実施形態の胴部22と同様に形成されている。
【0069】
第1の蓋部材30A、及び第2の蓋部材30Bは、蓋部材30と同様に構成されており、それぞれ、蓋部材用胴部31、及び、蓋部材用底部32を有している。第1の蓋部材30Aは、外郭体20Aの一方の開口21Aを閉塞する。第2の蓋部材30Bは、外郭体20Aの他方の開口21Bを閉塞する。
【0070】
洗浄部40は、外郭体20Aの内周面24Aに設けられた第1の洗浄部41、及び、第2の蓋部材30Bの蓋部材用底部32の内面に設けられた第2の洗浄部42を有している。内周面24Aは、第1の実施形態の胴部22の内周面24と同様である。内周面24Aに第1の洗浄部材43が固定されることにより、第1の洗浄部41が構成される。
【0071】
洗浄具10Aは、第1の蓋部材30Aを取り外し、第2の蓋部材30Bを取り付けた状態とすることにより、第1の実施形態の洗浄具10と同様に使用可能である。さらに、第2の蓋部材30Bを取り外すことによって、シャワーノズル5の洗浄時に、シャワーノズル5からの水を噴射させた状態でも、洗浄具10Aによりシャワーノズル5を洗浄することができる。この点について、具体的に説明する。
【0072】
シャワーノズル5は、使用時は便器内に突出した位置に配置され、使用時以外では退避した位置に収容される。シャワーノズル5を洗浄具10Aにより洗浄する際には、シャワーノズル5を便器内に突出した位置に配置する必要がある。シャワーノズル5の洗浄時には、シャワーノズル5は、水を噴射する必要はない。しかしながら、シャワーノズル5の種類によっては、便器内に突出した位置に配置されたときの水の噴射を停止できないものがある。
【0073】
このようなシャワーノズル5を洗浄する場合では、使用者は、第2の蓋部材30Bを取り外す。第2の蓋部材30Bを取り外すことにより、シャワーノズル5の洗浄時にシャワーノズル5から噴射された水は、外郭体20Aの他方の開口21Bから外部に流れ出る。
【0074】
このように、本実施形態の洗浄具10Aは、第1の実施形態と同様の効果が得られる。さらに、シャワーノズル5からシャワーを停止できない場合においても、シャワーノズル5を洗浄することができる。
【0075】
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態では、洗浄具10,10Aは、一例として、シャワーノズル5を洗浄可能に形成されている。しかしながら、洗浄具10,10Aは、シャワーノズル5のみを洗浄対象とするものではない。洗浄具10,10Aは、シャワーノズル5のように、円柱など柱形状のものを洗浄可能である。
【0076】
なお、第1の実施形態及び第2の実施形態では、第1の洗浄部41、及び第2の洗浄部42が外郭体20,20Aの内面に形成された後、第1の洗浄部41、及び第2の洗浄部42に洗剤が付着された。しかしながら、洗剤は、第1の洗浄部41及び第2の洗浄部42が形成されてから付着されることに限定されない。他の例では、予め、洗剤が付着された洗浄部材43,45,60,70を外郭体20,20Aの内面に固定することにより、第1の洗浄部41、及び第2の洗浄部42が形成されてもよい。
このように、予め洗剤を洗浄部材に付着する方法の一例を、説明する。洗浄部材としては、例えばスポンジを用いる。そして、樹脂系接着剤を用いて、酸及び研磨材を固着させることにより担持させる。より具体的には、研磨材、酸、及び樹脂系接着剤を、トルエンなどの有機溶剤に分散させた接着剤容器に、スポンジを浸漬する。その後、スポンジを引き上げて、乾燥または接着剤を固化させることにより、研磨材及び酸をスポンジに担持させる。
【0077】
なお、第1の実施形態では、胴部22及び蓋部材用胴部31は、円筒状に形成された。しかしながら、胴部22及び蓋部材用胴部31は、円筒状に形成されることに限定されない。例えば、胴部22及び蓋部材用胴部31は、その軸線に直交する断面が矩形状であってもよい、または、三角形であってもよい。このように、胴部22の外観が、多角形の柱状であることにより、使用者は、洗浄具を把持しやすくなるので、作業性が向上する。第2の実施形態の外郭体20A、及び、蓋部材30A,30Bの蓋部材用胴部31も同様である。
【0078】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の発明が含まれており、開示される複数の構成要件から選択された組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、課題が解決でき、効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、
前記胴部の内面に螺線状に形成された洗浄部と、
を具備する洗浄具。
[2]
胴部、及び、前記胴部の一端を閉塞する底部を具備する外郭体と、
前記胴部の内面に、前記胴部の周方向及び軸方向に隙間を有して配置された複数の洗浄部材により構成された洗浄部と、
を具備する洗浄具。
[3]
前記洗浄部の内周面及び側面がなす角度は、90度未満である
[1]または[2]に記載の洗浄具。
[4]
前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記胴部の他端の開口を閉塞する蓋部材を具備する
[1]または[2]に記載の洗浄具。
[5]
前記胴部に着脱可能に形成され、前記胴部に取り付けられた状態において前記底部を構成する蓋部材を具備する
[1]または[2]に記載の洗浄具。
【符号の説明】
【0079】
10…洗浄具、10A…洗浄具、20…外郭体、20A…外郭体、22…胴部、23…底部、24…内周面(内面)、24A…内周面(内面)、30…蓋部材、30A…蓋部材、30B…蓋部材、41…第1の洗浄部(洗浄部)、43…第1の洗浄部材、70…第4の洗浄部材。