(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】安全システムのためのコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/193 20060101AFI20220221BHJP
H01R 13/46 20060101ALI20220221BHJP
【FI】
H01R13/193
H01R13/46 Z
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018084954
(22)【出願日】2018-04-26
【審査請求日】2021-04-07
(32)【優先日】2017-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518405522
【氏名又は名称】アプティブ・テクノロジーズ・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100134544
【氏名又は名称】森 隆一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ハラルト・ホルヴェーク
(72)【発明者】
【氏名】サティーシュクマール・クマラン
(72)【発明者】
【氏名】パルティバン・ロガナサン
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-095672(JP,A)
【文献】特開2007-048715(JP,A)
【文献】特開2013-004382(JP,A)
【文献】実開昭61-201287(JP,U)
【文献】国際公開第2008/117405(WO,A1)
【文献】特表2006-521673(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第102007014065(DE,A1)
【文献】独国特許出願公開第102014215562(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/46
H01R 13/193
H01R 4/50
H01R 12/00 - 12/91
H01R 24/00 - 24/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアバッグ拘束システムのための電気コネクタ(10)であって、前記電気コネクタ(10)は、長手方向軸(X)に整列され、接触面(17)を有する少なくとも1つの細長い端子(16)を取り囲む細長いハウジング(20)と、前記細長いハウジングに取り付けられ、前記細長いハウジングに沿って、開位置(O)から支持位置(C)に長手方向に移動可能な端子支持装置(50)とを備え、それによって前記コネクタが相手側コネクタ(100)と嵌合し、かつ前記端子支持装置(50)が前記支持位置にある場合に、前記端子支持装置は、相手側接触要素(111)に対する前記接触面の接触圧力を増加させる、電気コネクタ(10)。
【請求項2】
前記細長いハウジング(20)が細長い開口部(22)を有し、かつ前記端子支持装置(50)が前記細長いハウジングの内側から前記細長い開口部を通り、前記細長いハウジングの外側に突出する、請求項1に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項3】
前記細長いハウジング(20)が可撓性トング(26)内に配置されたロッキング開口部(24)を備え、および前記端子支持装置(50)が前記細長いハウジングの外側に突出する第1ロッキング突起(52)および第2ロッキング突起(54)を備え、前記端子支持装置が前記開位置(O)にある場合に、前記第1ロッキング突起は、前記ロッキング開口部内に位置し、かつ前記端子支持装置が前記支持位置(C)にある場合に、前記第1ロッキング突起および前記第2ロッキング突起は、前記ロッキング開口部内に位置する、請求項1または2に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項4】
前記端子支持装置(50)は、前記細長いハウジングの内側に前記長手方向軸(X)に垂直に突出する支持突起(56)を備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項5】
前記支持突起(56)は、前記接触圧力を増加し、前記長手方向軸(X)に整列された平らな作動面(58)を備える、請求項4に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項6】
前記細長い端子(16)は、前記細長いハウジング(20)の前記長手方向軸(X)に沿って整列されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項7】
前記細長い端子(16)が直線部(18)および曲げ部(19)を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項8】
前記端子支持装置が前記開位置(O)にある場合に、前記平らな作動面(58)は、前記直線部(18)に対向して配置され、前記端子支持装置が前記支持位置(C)にある場合に、前記平らな作動面(58)は、前記曲げ部(19)に接触する、請求項5を引用する請求項7に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項9】
前記細長いハウジング(20)が前記長手方向軸(X)に沿って嵌合方向(XC)に突出するバー(60)を備え、前記バー(60)は、前記細長いハウジングを前記相手側コネクタ(100)の可撓性ロッキングトング(160)内のロッキング開口部(161)にロックするための第3ロッキング突起(61)を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項10】
前記電気コネクタが2つの細長い端子(16)を備え、かつ前記突起(56)が前記2つの細長い端子の間に配置される、請求項4~9のいずれか一項に記載の電気コネクタ(10)。
【請求項11】
請求項1~10のいずれか一項に記載のコネクタ(10)および前記相手側コネクタ(100)を備える電気コネクタアセンブリであって、前記相手側コネクタは、相手側コネクタ軸(Z)に垂直に、かつ前記長手方向軸(X)に沿って配置された平面(110)を備え、前記少なくとも1つの相手側接触要素(111)の一部が、前記相手側コネクタ軸(Z)に沿って前記平面から突出する、電気コネクタアセンブリ。
【請求項12】
シュラウド(101)が前記少なくとも1つの相手側接触要素(111)を少なくとも部分的に取り囲む、請求項11に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記平面(110)から突出する前記少なくとも1つの相手側接触要素(111)の前記一部の長さは、前記相手側コネクタ軸(Z)に沿った、前記平面からの前記シュラウドの伸長部の50%未満である、請求項11または12に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項14】
前記平面(110)は、前記長手方向軸(X)に沿って整列された少なくとも1つの溝(104)を備え、かつ前記電気コネクタ(10)は、前記長手方向軸に沿って整列された少なくとも1つのリブ(32)を備え、前記コネクタおよび前記相手側コネクタが完全に接続されている場合に、前記少なくとも1つのリブが、前記少なくとも1つの溝内に保持される、請求項11~13のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ。
【請求項15】
前記少なくとも1つの細長い端子(16)の前記接触面(17)は、前記長手方向軸(X)に対して外側にある角度で配置され、それによって前記少なくとも1つの相手側接触要素(111)は、ピン形状である、請求項11~14のいずれか一項に記載の電気コネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にエアバッグ拘束システム用のコネクタアセンブリに関する。コネクタアセンブリは、コネクタハウジングおよび端子支持デバイスを備える。端子支持デバイスは、コネクタハウジングに対して開放位置から支持位置まで移動可能となるように、コネクタハウジングに対して配置されている。
【背景技術】
【0002】
多くの用途において、コネクタの安全な結合が非常に重要である。例えば、自動車安全システムの場合、例えば、 乗用車のエアバッグシステムにおいて、エアバッグをその点火ベースに接続するために使用されるコネクタには、信頼性の高い安全システムが提供されなければならない。誤ってコネクタが緩んでしまうことがないように、安全な機械的結合を保証するためにロック手段が使用されている。
【0003】
近年、安全性、快適性、マルチメディアの分野における車両用設備が急速に拡大している。これらの新しい機能には、電気的および機械的な追加の努力が必要である。追加の電気配線とプラグインシステムを車両に設置する必要がある。これは車の生産において小型化の傾向をもたらした。電線の断面が小さくなり、電気プラグシステムの寸法が小さくなった。しかし、組み立て時にプラグアンドソケットシステムを管理しやすいままにするためには、小型化には限界がある。また、安全関連のプラグイン接続のためにコネクタの誤った組立が除外されていることを保証する必要がある。数年前、コネクタタイプの一種が開発され、このコネクタタイプがエアバッグ用途に確立されるように現場でうまく使用された。特許文献1は、このようなエアバッグコネクタを開示している。このコネクタには二次ロックがあり、多くの車両で使用されている。しかし、小型化にもかかわらず、このコネクタはある程度の大きさを有している。プラグが差し込まれた状態で相手側のコネクタからプラグが突出しているため、非常に限られたスペースでの組み立て時に問題が発生する可能性がある。小型化では、もはや扱いにくいプラグインシステムが生産されるようになり、フェライト本体などの大きなコンポーネントも収容する必要があるため、問題を解決するには別の方法を見つける必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、組み立て中に取り扱いが容易であり、安全なプラグイン接続を提供し、狭い組み立てスペースに適した、エアバッグ点火装置用のプラグコネクタを提供することである。
【0006】
以下の説明を読めば明らかになるこれらおよび他の目的は、請求項1に記載の電気コネクタおよび請求項11に記載の電気コネクタアセンブリによって解決される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、接触面を有する少なくとも1つの細長い端子を取り囲む、長手方向軸に整列した細長いハウジングを含むエアバッグ拘束システム用の電気コネクタが提供される。さらに、細長いハウジングに取り付けられ、細長いハウジングに沿って開位置から支持位置まで長手方向に移動可能な端子支持装置が提供される。端子支持装置は、コネクタが相手側コネクタに嵌合され、端子支持装置が支持位置にある場合に、相手側接触要素に対する接触面の接触圧を増加させる。
【0008】
一般に、電気コネクタ組立体は、コネクタと相手側コネクタとを含み、相手側コネクタは、相手側コネクタ軸に対して垂直で且つ長手方向軸に沿って配置された平面を含む。少なくとも1つの相手側接触要素の一部が、相手側コネクタ軸に沿って平面から突出している。
【0009】
好ましくは、細長いハウジングは、細長い開口部を有し、端子支持装置は、細長いハウジングの内側から細長い開口部を通って細長いハウジングの外側に突出する。これにより、端子支持装置を外部から手動で挿入して操作することができる。
【0010】
好ましくは、細長いハウジングは、可撓性トング内に配置されたロッキング開口部を含む。端子支持装置は、細長いハウジングの外側に突出する第1ロッキング突起と、第2ロッキング突起とを備える。端子支持装置が開位置にある場合に、第1ロッキング突起は、ロッキング開口部に位置する。端子支持装置が支持位置にある場合に、第1ロッキング突起および第2ロッキング突起はロッキング開口部に位置する。この設計により、端子支持装置をコネクタに取り付ける際の取り扱いが簡単になり、端子支持装置を2つの異なる位置で制御することができる。
【0011】
有利には、端子支持装置は、細長いハウジングの内側に長手方向軸に垂直に突出する支持突起を含む。支持突起は、細長いハウジングの内部に簡単にフィットし、細長い端子と協調するように最適化されている。
【0012】
好ましくは、支持突起は、接触圧力を増加させ、長手方向軸に整列された平らな作動面を含む。この設計は、コネクタを相手側コネクタに接続する際に、長手方向軸に対して垂直に移動するスペースを細長い端子に与える。支持位置では、平らな作動面が曲げ部と相互作用して接触面への圧力を増加させる。
【0013】
有利には、細長い端子は、直線部と曲げ部とを備える。支持位置では、平らな作動面が曲げ部と相互作用して接触面への圧力を増加させる。力のレベルと動作を制御するために、曲げ部の形状を変えることができる。曲げ部は、湾曲させたり、ステップ状にしたり、斜めに曲げたりさせることができる。
【0014】
好ましくは、平らな作動面は、端子支持装置が開位置にある場合に、直線部に対向して配置される。端子支持装置が支持位置にある場合に、平らな作動面は、曲げ部に接触する。平らな部分は、ある位置から別の位置に移動しながら互いを誘導する。
【0015】
有利には、細長いハウジングは、長手方向軸に沿った嵌合方向に突出するバーを備え、バーは、細長いハウジングを相手側コネクタの可撓性ロッキングトング内のロッキング開口部にロックするための第3ロッキング突起を有する。第3ロッキング突起は、コネクタを相手側コネクタに固定する。
【0016】
好ましくは、電気コネクタは2つの細長い端子を備え、突起は、2つの細長い端子の間に配置される。端子の細長い形状は、端子を柔軟にし、端子を細長いハウジングに固定する固定手段のための空間を残す。端子間の位置により、1つの突起のみを使用して両方の端子を操作することができる。
【0017】
有利には、シュラウドが少なくとも部分的に少なくとも1つの相手側接触要素を取り囲む。シュラウドは、製造中に相手側接触要素を破壊から保護し、コネクタを保持しロックする手段を提供する。
【0018】
好ましくは、少なくとも1つの相手側接触要素の平面の外に突出する部分の長さは、相手側コネクタの軸に沿った、平面からのシュラウドの伸長部の50%未満である。これにより、コネクタアセンブリのフラットな設計が可能になる。
【0019】
有利には、平面は、長手方向軸に沿って整列した少なくとも1つの溝を含む。電気コネクタは、長手方向軸に沿って整列した少なくとも1つのリブを備える。少なくとも1つのリブは、コネクタと相手側コネクタが完全に接続されている場合に、少なくとも1つの溝に入れられる。リブと溝の位置と大きさにより、相手側コネクタとのコネクタのコーディングが可能になり、正しいコネクタだけを相手側コネクタに接続できるようになる。さらに、溝は、コネクタのリブのための案内手段である。
【0020】
好ましくは、少なくとも1つの細長い端子の接触面は、長手方向軸から外側にある角度で配置され、それによって少なくとも1つの相手側接触要素はピン形状である。接触面は、相手側接触要素のための漏斗のように機能する。
【0021】
以下、添付図面を参照して本発明を例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1a】接続されていない状態のコネクタアセンブリの概略図である。
【
図1b】接続状態のコネクタアセンブリの概略図である。
【
図4a】支持装置が開位置にある状態の、長手方向軸に沿った
図1bのコネクタアセンブリの切断図を示す。
【
図4b】支持装置が支持位置にある状態の、長手方向軸に沿った
図1bのコネクタアセンブリの切断図を示す。
【
図5】支持装置が支持位置にある状態の、長手方向軸に沿った
図1bのコネクタアセンブリの切断図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1a、1bは、本発明によるコネクタアセンブリの3次元斜視図である。コネクタ10は、長手方向軸Xに整列した細長いハウジング20を含む。端子支持装置50は、細長いハウジング20に取り付けられ、細長いハウジング20に沿って開位置O(
図1a)から支持位置C(
図1b)に長手方向に移動可能である。細長いハウジング20は、縦軸Xに沿って嵌合方向XCに突出するバー60を備える。バー60は、細長いハウジング20を相手側コネクタ100の可撓性ロッキングトング160内のロッキング開口部161にロックするための第3ロッキング突起61を有する。電線12は、コネクタ10の内部から外部に突出している。
【0024】
図2は、
図1aおよび
図1bに示すコネクタ10の分解図を示す。上部20aと下部20bとからなるこの実施形態の細長いハウジング20は、長手方向軸Xに沿って整列している。細長いハウジング20は、接触面17を有する細長い端子16を取り囲む。端子支持装置50は、細長いハウジング20に取り付けられ、細長いハウジング20に沿って、開位置から支持位置まで長手方向に移動可能である。細長いハウジング20は、細長い開口部22を有し、ここで端子支持装置50は、細長いハウジング20の内側から細長いハウジング20の外側に突出することができる。細長いハウジング20は、可撓性トング26内に配置されたロッキング開口部24を含む。端子支持装置50は、細長いハウジング20の外側に突出する第1ロッキング突起52および第2ロッキング突起54を含む。第1ロッキング突起52は、端子支持装置50が開位置Oにある場合に、ロッキング開口部24内に配置される。第1ロッキング突起52と第2ロッキング突起54は、端子支持装置50が支持位置Cにある場合に、ロッキング開口部24内に配置される。端子支持装置50は、細長いハウジング20の内側に、長手方向軸Xに対して垂直に突出する支持突起56を備える。支持突起56は、接触圧力を増加させる平らな作動面58を備える。平らな作動面58は、長手方向軸Xに整列している。細長い端子16は、細長いハウジング20の長手方向軸Xに沿って整列している。細長い端子16は、直線部18と曲げ部19とを備える。平らな作動面58は、端子支持装置50が開位置Oにある場合に、直線部18に対向して配置される。端子支持装置50が支持位置Cにある場合に、平らな作動面58は、曲げ部19に接触する。細長いハウジング20は、縦軸Xに沿って嵌合方向XCに突出するバー60を含む。バー60は、細長いハウジングを相手側コネクタ100の可撓性ロッキングトング160(
図1a)のロッキング開口161にロックするための第3ロッキング突起61を有する。コネクタ10は2つの細長い端子16を有し、突起56は、2つの細長い端子の間に配置される。電線12はフェライト本体14の開口部を通って端子16に取り付けられ、電線12を端子16に電気的に接続する。この実施例では、電線12は、超音波溶接によって接続されている。
【0025】
図3aは、相手側コネクタ100の側面図を示す。相手側コネクタ100は、相手側コネクタ軸Zに垂直に配置された平面110を備える。相手側接触要素111の一部は、相手側コネクタ軸Zに沿って平面110から突出する。シュラウド101は、一つの相手側接触要素111を部分的に取り囲む。平面110から突出している相手側接触要素111の部分の長さは、相手側コネクタ軸Zに沿って、平面110からのシュラウド101の延長部の50%未満である。平面110は、長手方向軸Xに沿って整列した溝104を含む。電気コネクタ10は、長手方向軸X(
図2)に沿って整列したリブ32を含む。リブ32は、コネクタ10と相手側コネクタ100とが完全に接続された場合に、溝104内に保持される(
図5)。
【0026】
図3bは、相手側コネクタ100の上面図を示す。シュラウド101は、平面110を部分的に取り囲む。シュラウド101は、コネクタ10の挿入を可能にする切欠き102を有する。切欠き102は、平面110の反対側の端部にシュラウド突起103を有する。シュラウド突起103は、コネクタ10を挿入している間、相手側コネクタ軸Zの方向へのコネクタの動きを防止する。コネクタ10は、コネクタを長手方向軸Xに沿って切欠き102を通って相手側コネクタ100内に移動させることによって挿入することができる。移動中は、コネクタリブ32が相手側コネクタ溝104にガイドされる。
【0027】
図4aは、
図1bのコネクタアセンブリの切断図を示し、この切断は、長手方向軸Xに沿って行なわれる。コネクタ10は、相手側コネクタ100の開口部161にロックされたロッキング突起61によって、相手側コネクタ100に機械的にロックされる。支持装置50は、可撓性トング26によって開位置Oにロックされている。
図4bは、支持装置50が可撓性トング26によって支持位置Cにロックされていることを示している。突起56は、端子16の曲げ部19と接触している。
【0028】
図5は、
図1bのコネクタアセンブリの長手方向軸に沿った切断を示す切断図を示す。支持装置は、支持位置Cにある。一つの細長い端子16の接触面17は、長手方向軸Xの外側にある角度で配置され、それによって相手側接触要素111はピン形状である。
【符号の説明】
【0029】
10 電気コネクタ
12 電線
14 フェライト本体
16 端子
17 接触面
18 直線部
19 曲げ部
20 ハウジング
22 開口部
24 ロッキング開口部
26 可撓性トング
32 リブ
50 端子支持装置
52 第1ロッキング突起
54 第2ロッキング突起
56 支持突起
58 作動面
60 バー
61 第3ロッキング突起
100 相手側コネクタ
101 シュラウド
103 シュラウド突起
104 相手側コネクタ溝
111 相手側接触要素
160 可撓性ロッキングトング
161 ロッキング開口部