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  • 特許-データ記録装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】データ記録装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/06 20060101AFI20220221BHJP
   G06F 1/26 20060101ALI20220221BHJP
   G06F 1/30 20060101ALI20220221BHJP
【FI】
G06F3/06 304Z
G06F1/26 303
G06F1/30
G06F3/06 301Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2018088339
(22)【出願日】2018-05-01
(65)【公開番号】P2019194768
(43)【公開日】2019-11-07
【審査請求日】2021-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】特許業務法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】織田 哲也
【審査官】田名網 忠雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-238523(JP,A)
【文献】特開2015-191414(JP,A)
【文献】特開2009-152703(JP,A)
【文献】特開2008-146448(JP,A)
【文献】特開2006-236235(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/06-3/08
G06F 1/26
G06F 1/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
主電源と、
バックアップ電源と、
記憶部と、当該記憶部に対してデータを書き込むコントローラとを有する記憶装置と、
前記記憶部に書き込み中の前記データを記憶する不揮発性メモリと、
前記主電源からの電力を前記記憶装置に供給し、かつ前記主電源からの電力の供給が遮断された場合、前記バックアップ電源からの電力を、前記記憶装置に供給する電源切替部と、を備え、
前記コントローラは、前記主電源からの電力の供給が遮断された場合、前記バックアップ電源から供給される電力によって、前記記憶部に対する前記データの書き込みを完了させかつ前記データの書き込みが完了した状態で前記記憶部を利用不能な状態にするアンマウントを実行し、前記バックアップ電源の充電が完了していない場合、前記記憶部を利用可能な状態にするマウントの実行を禁止する、データ記録装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記記憶部への前記データの書き込みに先立って、前記主電源から電力が供給されているか否かを判断し、前記主電源から電力が供給されていない場合、前記記憶部への前記データの書き込みを行わずに、前記バックアップ電源から供給される電力によって、前記アンマウントを実行する請求項1に記載のデータ記録装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記記憶部への前記データの書き込み後、前記主電源から電力が供給されているか否かを判断し、前記主電源から電力が供給されていない場合、前記アンマウントを実行する請求項1または2に記載のデータ記録装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、データ記録装置に関する。
【背景技術】
【0002】
鉄道車両の時刻表、速度、ブレーキなどの列車の運行に関するデータは、車両事故や車両故障が発生した際の原因究明において非常に重要な情報である。鉄道車両では、運行に関するデータを記憶装置に記録していることが多い。しかし、列車の運行に関するデータを記憶装置に書き込み中に停電等が発生して、記憶装置への電力の供給が遮断されると、記憶装置に書き込み中の当該データが消失しまうという課題がある。
【0003】
そこで、列車の運行に関するデータを不揮発性メモリに書き込んだ後に、当該不揮発性メモリに記憶されるデータを記憶装置に書き込むことにより、記憶装置にデータを書き込み中に停電等が発生しても、記憶装置に書き込み中のデータを不揮発性メモリに残し、停電等によってデータが消失することを防止するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2009-17634号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、列車の運行に関するデータを不揮発性メモリに書き込んだ後に、当該データを記憶装置に書き込むシステムでは、記憶装置に書き込み中のデータを保護することはできるが、記憶装置への電力の供給が遮断されることにより、記憶装置内のコントローラに異常が生じ、記憶装置に書き込み済みのデータが読み出せなくなる事象が発生することがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のデータ記録装置は、主電源と、バックアップ電源と、記憶装置と、不揮発性メモリと、電源切替部と、を備える。記憶装置は、記憶部と、当該記憶部に対してデータを書き込むコントローラとを有する。不揮発性メモリは、記憶部に書き込み中のデータを記憶する。電源切替部は、主電源からの電力を記憶装置に供給し、かつ主電源からの電力の供給が遮断された場合、バックアップ電源からの電力を、記憶装置に供給する。コントローラは、主電源からの電力の供給が遮断された場合、バックアップ電源から供給される電力によって、記憶部に対するデータの書き込みを完了させかつデータの書き込みが完了した状態で記憶部を利用不能な状態にするアンマウントを実行し、バックアップ電源の充電が完了していない場合、記憶部を利用可能な状態にするマウントの実行を禁止する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態にかかるデータ記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2図2は、本実施形態にかかるデータ記録装置における記憶装置のマウントまたはアンマウント処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図3図3は、本実施形態にかかるデータ記録装置における記憶装置に対するデータの書き込み処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図4図4は、本実施形態にかかるデータ記録装置における記憶部に対するデータの書き込み処理の流れの一例を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付の図面を用いて、本実施形態にかかるデータ記録装置の一例について説明する。
【0009】
図1は、本実施形態にかかるデータ記録装置のハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態にかかるデータ記録装置は、鉄道車両等の列車に搭載され、列車の運行に関するデータを記憶する。図1に示すように、本実施形態にかかるデータ記録装置は、主電源101と、バックアップ電源102と、電源切替回路103と、不揮発性メモリ104と、記憶装置105と、を有する。主電源101は、停電等が発生していない通常時においてデータ記録装置全体に電力を供給する。
【0010】
バックアップ電源102は、電気二重層コンデンサなど、電力を蓄電可能な蓄電機能部であり、主電源101からの電力の供給が遮断された場合にデータ記録装置全体に電力を供給する。バックアップ電源102に蓄電可能な蓄電容量は、少なくとも、記憶装置105に対する1回の書き込み処理および記憶装置105のアンマウント処理に要する蓄電容量であるものとする。
【0011】
電源切替回路103は、主電源101からの電力を記憶装置105に供給する。また、電源切替回路103は、主電源101からの電力の供給の遮断を検知する。本実施形態では、電源切替回路103は、主電源101からの供給される電力量が予め設定された電力量よりも低下した場合に、主電源101からの電力の供給の遮断を検知する。そして、電源切替回路103は、主電源101からの電力の供給の遮断を検知した場合、バックアップ電源102からの電力を、記憶装置105に供給する。
【0012】
不揮発性メモリ104は、後述する記憶装置105に書き込み中のデータを記憶するメモリである。
【0013】
記憶装置105は、記憶部105aおよびコントローラ105bを有する。コントローラ105bは、記憶部105aに対して、列車の運行に関するデータを書き込む。本実施形態では、コントローラ105bは、列車の運行に関するデータを記憶部105aに書き込んでいるが、列車の運行に関するデータ以外のデータを記憶部105aに書き込むことも可能である。
【0014】
本実施形態では、コントローラ105bは、記憶部105aに対するデータの1回の書き込み処理が完了する度に、記憶部105aが有する記憶領域のうち、データの書き込み処理を行った記憶領域のアドレスと、当該記憶領域に書き込んだデータ名と、を対応付けるテーブルを更新する。そして、コントローラ105bは、更新したテーブルを記憶部105aの予め設定された記憶領域に書き込む。また、本実施形態では、コントローラ105bは、記憶部105aに対するデータの1回の書き込み処理が完了する度に、ガベージコレクションを実行する。
【0015】
また、コントローラ105bは、主電源101からの電力の供給が遮断された場合、バックアップ電源102から供給される電力によって、記憶装置105のアンマウントを実行する。これにより、記憶部105aに対してデータを書き込み中に、主電源101からの電力の供給が遮断された場合でも、バックアップ電源102から記憶装置105に対して電力を供給して、記憶装置105のアンマウントまで実行できるので、記憶部105aに対するデータの書き込み処理の途中で、主電源101からの電力の供給が遮断された場合に、コントローラ105bに異常が生じて、記憶部105aからデータが読み出せなくなることを防止できる。具体的には、記憶部105aに対するデータの書き込み処理の途中で、主電源101からの電力の供給が遮断された場合でも、コントローラ105bによるテーブルの更新およびガベージコレクション等のデータの書き込みに関わる処理を完了でき、記憶部105aからデータが読み出せなくなることを防止できる。
【0016】
図2は、本実施形態にかかるデータ記録装置における記憶装置のマウントまたはアンマウント処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態では、コントローラ105bは、記憶部101aに対してデータの書き込みが行われていない間、予め設定された時間(例えば、50msec)毎に、バックアップ電源102から電力が供給されているか否かに応じて、記憶装置105のマウントまたはアンマウントを実行する。
【0017】
具体的には、コントローラ105bは、予め設定された時間毎に、バックアップ電源102の充電が完了しているか否かを判断する(ステップS201)。本実施形態では、コントローラ105bは、バックアップ電源102の充電が完了しているか否か(言い換えると、バックアップ電源102が満充電となっているか否か)を判断しているが、少なくとも、記憶装置105に対する1回の書き込み処理および記憶装置105のアンマウントに要する蓄電容量が充電されているか否かを判断するものであれば良い。
【0018】
バックアップ電源102の充電が完了していない場合(ステップS201:No)、コントローラ105bは、記憶装置105のマウントの実行を禁止する。これにより、バックアップ電源102aの充電が完了していない状態で主電源101からの電力の供給が遮断されて、記憶装置105のアンマウントを実行できなくなることを防止できるので、バックアップ電源102の充電が完了していない状態で、主電源101からの電力の供給が遮断されてコントローラ105bに異常が生じ、記憶部105aからデータが読み出せなくなることを防止できる。
【0019】
バックアップ電源102の充電が完了している場合(ステップS201:Yes)、コントローラ105bは、記憶装置105がアンマウントされているか否かを判断する(ステップS202)。記憶装置105がアンマウントされている場合(ステップS202:Yes)、コントローラ105bは、記憶装置105をマウントする(ステップS203)。
【0020】
記憶装置105をマウントした後(ステップS203)、または記憶装置105がマウントされていると判断した場合(ステップS202:No)、コントローラ105bは、バックアップ電源102から記憶装置105に対して電力が供給されているか否かを判断する(ステップS204)。主電源101から記憶装置105に対して電力が供給されている場合(ステップS204:No)、コントローラ105bは、記憶装置105がマウントされている状態を維持し、記憶部105aに対するデータの書き込み処理を実行可能な状態とする。
【0021】
一方、バックアップ電源102から記憶装置105に対して電力が供給されている場合(ステップS204:Yes)、コントローラ105bは、記憶装置105をアンマウントする(ステップS205)。これにより、バックアップ電源102から記憶装置105に対して電力が供給されている状態において、記憶部105aへの書き込み処理が実行され、その書き込み処理の途中でバックアップ電源102から電力が途絶えてコントローラ105bに異常が生じることを防止できるので、記憶部105aに書き込み済みのデータが読み出せなくなる事象の発生を防止できる。
【0022】
本実施形態では、コントローラ105bは、上述したように、予め設定された時間毎に、記憶装置105のマウントまたはアンマウントを実行する(図2参照)。ここで、予め設定された時間は、バックアップ電源102からの電力の供給によって記憶装置105が連続して動作可能な上限の時間から、記憶装置105のアンマウントの実行に要する時間を減算した残りの時間よりも短い時間である。これにより、主電源101からの電力の供給が遮断されることによる停電がいずれのタイミングで発生しても、記憶装置105のアンマウントに要する電力を確保することができるので、バックアップ電源102からの電力の供給が途絶えて、記憶装置105のアンマウントが完了できなくなることを防止できる。
【0023】
図3は、本実施形態にかかるデータ記録装置における記憶装置に対するデータの書き込み処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態では、コントローラ105bは、図2に示す処理(記憶装置105のマウントまたはアンマウント)よりも長い周期(例えば、20sec)で、記憶装置105に対するデータの書き込み処理を実行する。
【0024】
具体的には、コントローラ105bは、記憶装置105がマウントされているか否かを判断する(ステップS301)。記憶装置105がマウントされていない場合(ステップS301:No)、コントローラ105bは、主電源101からの電力の供給が遮断され、バックアップ電源102から電力が供給されていると判断して、記憶部105aに対するデータの書き込み処理を実行しない。
【0025】
記憶装置105がマウントされている場合(ステップS301:Yes)、コントローラ105bは、記憶部105aに対するデータの書き込み処理に先立って、記憶装置105に対して主電源101から電力が供給されているか否かを判断する(ステップS302)。そして、記憶装置105に対して主電源101から電力が供給されていない場合(ステップS302:No)、すなわち、記憶装置105に対してバックアップ電源102から電力が供給されている場合、コントローラ105bは、記憶装置105のアンマウントを実行する(ステップS303)。
【0026】
これにより、主電源101から記憶装置105に対して電力が供給されている場合のみ、記憶部105aに対するデータの書き込み処理が開始される。その結果、バックアップ電源102から記憶装置105に対して電力が供給されているにも関わらず、記憶部105aに対するデータの書き込み処理が開始され、記憶装置105のアンマウントが完了する前に、記憶装置105に対する電力の供給が途絶えて、コントローラ105bに異常が生じ、記憶部105aからデータが読み出せなくなることを防止できる。
【0027】
記憶装置105に対して主電源101から電力が供給されている場合(ステップS302:Yes)、コントローラ105bは、不揮発性メモリ104に記憶されるデータを、記憶部105aに書き込む(ステップS304)。本実施形態では、コントローラ105bは、不揮発性メモリ104に記憶されるデータを、1回の書き込み処理において、予め設定された量(例えば、128キロバイト)のデータずつ記憶部105aに書き込む。
【0028】
記憶部105aに対するデータの書き込み処理が完了すると、コントローラ105bは、再度、記憶装置105に対して主電源101から電力が供給されているか否かを判断する(ステップS305)。記憶装置105に対して主電源101から電力が供給されていない場合(ステップS305:No)、すなわち、記憶装置105に対してバックアップ電源102から電力が供給されている場合、コントローラ105bは、記憶装置105のアンマウントを実行する(ステップS303)。これにより、書き込み処理の完了後、次に、記憶装置105のマウントまたはアンマウント動作(図2に示す処理)が実行されるまでの間に、主電源101から記憶装置105への電力の供給が遮断されて、記憶装置105のアンマウントが実行できなることを防止できる。その結果、書き込み処理の完了後、次に、記憶装置105のマウントまたはアンマウント動作が実行されるまでの間に、主電源101から記憶装置105への電力の供給が遮断されて、コントローラ105bに異常が生じ、記憶部105aからデータが読み出せなくなることを防止できる。
【0029】
記憶装置105に対して主電源101から電力が供給されている場合(ステップS305:Yes)、コントローラ105bは、記憶装置105がマウントされた状態のまま、記憶部105aに対するデータの書き込み処理を終了する。この場合、記憶装置105のマウントまたはアンマウント動作(図2に示す処理)が次に実行されるまで、記憶装置105がマウントされたままとなる。しかし、記憶装置105がマウントまたはアンマウント(図2に示す処理)が、予め設定された時間毎に行われることにより、記憶部105aに対するデータの書き込み処理が完了後、記憶装置105のマウントまたはアンマウント動作が実行されるまでの間に、主電源101から記憶装置105に対する電力の供給が遮断された場合でも、バックアップ電源102から供給される電力によって記憶装置105のアンマウントを実行できる。その結果、記憶装置105のマウントまたはアンマウント動作が実行されるまでの間に、主電源101から記憶装置105に対する電力の供給が遮断された場合でも、コントローラ105bに異常が生じて、記憶部105aに書き込み済みのデータが読み出せなくなることを防止できる。
【0030】
本実施形態では、コントローラ105bは、記憶部105aに対するデータの1回の書き込み処理が終了する度に、少なくとも1回、記憶装置105のマウントまたはアンマウント(図2に示す処理)を実行するものとするが、これに限定するものではなく、不揮発性メモリ104に記憶される全てのデータの記憶部105aに対する書き込み処理が完了するまで、記憶部105aに対するデータの書き込み処理を連続して実行しても良い。
【0031】
図4は、本実施形態にかかるデータ記録装置における記憶部に対するデータの書き込み処理の流れの一例を示すタイミングチャートである。図4に示すように、コントローラ105bは、タイミングt1において、記憶部105aに対するデータの書き込み処理を開始する。その後、記憶部105aに対するデータの書き込み処理が完了する前のタイミングt2において、記憶装置105に対する主電源101からの電力の供給が遮断された場合、電源切替回路103は、主電源101に代えて、バックアップ電源102からの電力を記憶装置105に供給する。
【0032】
その後、タイミングt3において、記憶部105aに対する1回のデータの書き込み処理が完了すると、コントローラ105bは、記憶装置105のアンマウントを実行する。これにより、記憶部105aに対するデータの書き込み処理の途中で主電源101からの電力の供給が遮断された場合でも、バックアップ電源102から記憶装置105に対して電力を供給して、記憶装置105のアンマウントまで実行できるので、記憶部105aに対するデータの書き込み処理の途中で、主電源101からの電力の供給が遮断された場合に、コントローラ101bに異常が発生して、記憶部101aからデータが読み出せなくなることを防止できる。
【0033】
次に、タイミングt4において記憶装置105のアンマウントが完了すると、電源切替回路103は、タイミングt5において、バックアップ電源102から記憶装置105への電力の供給を遮断する。
【0034】
このように、本実施形態にかかるデータ記録装置によれば、記憶部105aに対してデータを書き込み中に、主電源101からの電力の供給が遮断された場合でも、バックアップ電源102から記憶装置105に対して電力が供給して、記憶装置105のアンマウントまで実行できるので、記憶部105aに対するデータの書き込み処理の途中で、主電源101からの電力の供給が遮断された場合に、コントローラ105bに異常が生じて、記憶部105aからデータが読み出せなくなることを防止できる。
【0035】
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
101 主電源
102 バックアップ電源
103 電源切替回路
104 不揮発性メモリ
105 記憶装置
図1
図2
図3
図4