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特許7027449フレックスイーサネットプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法、装置及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】フレックスイーサネットプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法、装置及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04L 69/14 20220101AFI20220221BHJP
【FI】
H04L69/14
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2019558771
(86)(22)【出願日】2018-05-31
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 CN2018089243
(87)【国際公開番号】W WO2018219323
(87)【国際公開日】2018-12-06
【審査請求日】2019-10-28
(31)【優先権主張番号】201710399609.4
(32)【優先日】2017-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】110002505
【氏名又は名称】特許業務法人航栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】劉峰
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106411454(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0075069(US,A1)
【文献】特表2018-523409(JP,A)
【文献】国際公開第1998/015157(WO,A1)
【文献】米国特許第07787502(US,B1)
【文献】中国特許出願公開第106506110(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-69/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信端が、所定クライアント・トラヒックをパッケージ化することと、
前記送信端が、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを送信することと、を含み、
前記送信端がパッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
前記送信端が、単位時間あたりの前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定タイプの制御情報ブロックの数に応じて、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うことと、
前記送信端が、速度調整した所定クライアント・トラヒックを前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることと、を含む、
フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法。
【請求項2】
前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックである、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度の低いクライアント・トラヒックである、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うことは、
前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックにアイドル情報をインサートすることによって、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うことを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記送信端がパッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
前記送信端が、前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定することと、
前記送信端が、前記所定クライアント・トラヒックを運搬する前記スロットにおける制御情報ブロックは所定タイプの制御情報ブロックであるか否かを判断することと、
前記送信端が、前記所定クライアント・トラヒックを運搬する前記スロットにおける制御情報ブロックは所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックを前記所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記所定クライアント・トラヒックを運搬する前記スロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットである、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記所定クライアント・トラヒックが1つのクライアントに対するものである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、すべて又は一部のスロットで搬送され、
前記所定クライアント・トラヒックが複数のクライアントに対するものである場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送される、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記送信端がパッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
前記送信端がパッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべてまたは一部のバイトにインサートすることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのうち、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをインサートするためのバイトが、前記制御情報ブロックのタイプに応じて決定される、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
受信端が、FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することと、
前記受信端が、抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得することと、を含み、
送信端により、単位時間あたりの前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定タイプの制御情報ブロックの数に応じて、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整が行われた後、前記所定クライアント・トラヒックが、前記送信端により、前記FLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートされる、
フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法。
【請求項11】
前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックである、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度の低いクライアント・トラヒックである、
請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記受信端が抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得することは、
前記受信端が、前記情報コンテンツをアンラッピングし、前記所定クライアント・トラヒックの識別子に従って、アンラッピングした情報コンテンツを接合し、少なくとも1つの前記所定クライアント・トラヒックを取得することを含む、
請求項10~12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記受信端が前記情報コンテンツをアンラッピングする前に、
前記受信端は、前記所定クライアント・トラヒックにインサートされたアイドル情報を破棄する、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記受信端がFLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することは、
受信端は、FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定することと、
前記受信端は、前記所定クライアント・トラヒックを運搬する前記スロットにおける制御情報ブロックは所定タイプの制御情報ブロックであるか否かを判断することと、
前記受信端は、前記所定クライアント・トラヒックを運搬する前記スロットにおける制御情報ブロックは所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記所定タイプの制御情報ブロックから前記情報コンテンツを抽出することと、を含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記所定クライアント・トラヒックを運搬する前記スロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットである、
請求項15に記載する方法。
【請求項17】
前記所定クライアント・トラヒックが1つのクライアントに対するものである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、すべて又は一部のスロットで搬送され、
前記所定クライアント・トラヒックが複数のクライアントに対するものである場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送される、
請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記受信端がFLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することは、
前記受信端は、FLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべて又は一部のバイトから前記情報コンテンツを抽出することを含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項19】
前記所定タイプの制御情報ブロックのうち、前記情報コンテンツを抽出するためのバイトは、前記制御情報ブロックのタイプに応じて決定される、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
所定クライアント・トラヒックをパッケージ化するように構成されるパッケージ化モジュールと、
パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを送信するように構成される伝送モジュールと、を備え、
前記伝送モジュールは、
単位時間あたりの前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定タイプの制御情報ブロックの数に応じて、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行い、
速度調整した所定クライアント・トラヒックを前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定タイプの制御情報ブロックにインサートする、ように構成されている、
フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置。
【請求項21】
所定クライアント・トラヒックをパッケージ化し、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを受信端デバイスに送信するように構成される送信端デバイスと、
前記FLEXEトラフィックスロット内の前記所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出し、抽出された情報コンテンツに応じて前記所定クライアント・トラヒックを取得するように構成される受信端デバイスと、を備え、
送信端デバイスは、
単位時間あたりの前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定タイプの制御情報ブロックの数に応じて、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行い、
速度調整した所定クライアント・トラヒックを前記FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定タイプの制御情報ブロックにインサートする、ように構成されている、
フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送するシステム。
【請求項22】
請求項1~19のいずれか1項に記載の方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令が記憶されている、
コンピュータ可読な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信の技術分野に関し、例えば、フレックスイーサネットプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法、装置及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーネットワーク情報トラヒックの急速な増加によって、通信ネットワーク情報伝送帯域幅の急速な発展が推進され、通信デバイスのインターフェース帯域幅速度は、10メガビット(M)(ビット/秒、以下も同様)から100Mに増加し、さらに1ギガビット(G)、10G、及び100Gの帯域幅速度に増加した。多数の業務用100G光モジュールが市場に導入されており、400G光モジュールも開発されている。しかし、400G光モジュールは高価であり、4つの100G光モジュールの価格を超えるため、400G光モジュールの商業的経済価値が失われる。100G光モジュールで400Gトラヒックを伝送するために、国際標準化機構はフレックスイーサネット(Flex Ethernet、FLEXE)プロトコルを定義している。FLEXEプロトコルは、複数の100G光モジュールをバンドルし、1つの高速な伝送路を形成する。例えば、4つの100G光モジュールがFLEXEプロトコルによってバンドされ、FLEXEシム(shim)層に接続されることで、1つの400G光モジュールの伝送速度に相当する400G伝送路が形成される。コストを増やせずに、400Gトラヒックの伝送要求を満たすだけでなく、トラヒック伝送の経済価値の問題も解決される。
【0003】
クライアント・トラヒック・データがFLEXE shim層で搬送される場合、通常、アイドルビット(bit)を持ついくつかの制御情報ブロックがFLEXEで搬送され、無駄遣いする。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、フレックスイーサネットプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法、装置及びシステムを提供し、伝送路の利用率を向上させ、トラヒック伝送効率を向上させることができる。
【0005】
本出願は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法を提供し、この方法は、
送信端が、所定クライアント・トラヒックをパッケージ化することと、
前記送信端が、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを送信することと、を含む。
【0006】
本出願は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法をさらに提供し、この方法は、
受信端が、FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することと、
前記受信端が、抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得することと、を含む。
【0007】
本出願は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置をさらに提供し、この装置は、
所定クライアント・トラヒックをパッケージ化するように構成されるパッケージ化モジュールと、
パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを送信するように構成される伝送モジュールと、を備える。
【0008】
本出願は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置をさらに提供し、この装置は、
FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出するように構成される抽出モジュールと、
抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得するように構成される取得モジュールと、を備える。
【0009】
本出願は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置をさらに提供し、この装置は第1メモリ及び第1プロセッサを備え、
前記第1メモリは、実行可能な命令を記憶するように構成され、
前記第1プロセッサは、前記実行可能な命令を実行し、
所定クライアント・トラヒックをパッケージ化する動作と、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、所定タイプの制御情報ブロックを送信する動作と、を実現するように構成される。
【0010】
本出願は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置をさらに提供し、この装置は第2メモリ及び第2プロセッサを備え、
前記第2メモリは、実行可能な命令を記憶するように構成され、
前記第2プロセッサは、前記実行可能な命令を実行し、
FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出する動作と、抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得する動作と、を実現するように構成される。
【0011】
本出願は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送するシステムをさらに提供し、このシステムは送信端デバイス及び受信端デバイスを備え、
前記送信端デバイスは、所定クライアント・トラヒックをパッケージ化し、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを前記受信端デバイスに送信するように構成され、
前記受信端デバイスは、前記FLEXEトラフィックスロット内の前記所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出し、抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得するように構成される。
【0012】
本出願は、上記の方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を記憶するコンピュータ可読な記憶媒体をさらに提供する。
【0013】
本出願の実施例は、FLEXEの通常のトラヒック伝送に影響を与えることなく、制御情報ブロックを用いて一部のクライアント・トラヒックを送信することができ、伝送路の利用率を向上させ、トラヒック伝送効率を向上させることができる。
【0014】
本出願の他の特徴及び利点は、以下に説明する。そして、説明から、又は本出願の実施から、一部の特徴及び利点が明らかにする。本出願の目的及び他の利点は、明細書、請求の範囲及び図面で記載されている構造によって実現及び取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルの適用の模式図である。
図2】本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルオーバーヘッドブロック及びデータブロックの配列位置の模式図。
図3】本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルトラヒックを複数の物理的な通信路に割り当てる模式図である。
図4】本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルがクライアント・トラヒックを運搬する模式図である。
図5】本出願の一実施例に係るFLEXE層にアイドル情報ブロックをインサートする模式図である。
図6】本出願の一実施例に係るクライアント・トラヒック64/66符号化原理の模式図である。
図7】本出願の一実施例に係るアイドル情報ブロック構造の模式図である。
図8】本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法のフローチャートである。
図9】本出願の別の実施例に係るFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法のフローチャートである。
図10】本出願の一実施例に係る送信端がアイドル情報ブロックによって1つの背景クライアント・トラヒックを伝送する模式図である。
図11】本出願の一実施例に係る受信端がアイドル情報ブロックから背景トラヒックを復元する模式図である。
図12】本出願の一実施例に係るアイドル情報ブロックによって4つの背景クライアント・トラヒックを伝送する模式図である。
図13】本出願の一実施例に係る1つのメンバーのアイドル情報ブロックによって背景クライアント・トラヒックを伝送する模式図である。
図14】本出願の一実施例に係る複数のメンバーのアイドル情報ブロックによって背景クライアント・トラヒックを伝送する模式図である。
図15】本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置の模式図である。
図16】本出願の別の実施例に係るFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置の模式図である。
図17】本出願の別の実施例に係るFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置の模式図である。
図18】本出願の別の実施例に係るFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置の模式図である。
図19】本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送するシステムの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本出願の実施例について説明する。
【0017】
図中のフローチャートに示されるステップは、コンピュータ実行可能な命令のセット等のコンピュータシステムで実行することができる。また、フローチャートには論理シーケンスが示されるが、場合によっては、示される又は説明されるステップは、ここで説明されるものとは異なる順番で実行される場合がある。
【0018】
図1は、本出願の一実施例に係るFLEXEプロトコルの適用の模式図である。図1に、左側のFLEXE shim層及び4つの100G光モジュールは、送信端と見なすことができ、右側の4つの100G光モジュール及びFLEXE shim層は、受信端と見なすことができる。クライアント・トラヒックはFLEXEで固定数のスロットを選択するため、剛性通路であり、クライアント・トラヒックが少なくなると、クライアント・トラヒックがFLEXE shim層のスロットを独占するため、速度を適応するために、アイドル情報ブロックがインサートされ、伝送路の利用率が低くなり、無駄が生じる。
【0019】
まず、FLEXEプロトコルを簡単に紹介する。
【0020】
FLEXEプロトコルは、物理層の100G速度によって定義される。光モジュールでは、100Gデータパケットが送信される前に、データパケットは、64/66符号化され、即ち、64ビット(bit)データを66ビット情報ブロックに拡張すると、追加された2ビットは、66ビット情報ブロックの開始フラグとし、66ビットの先頭に配置され、66ビット情報ブロックの形式で光ポートから送信される。受信時に、光ポートは受信したデータストリームから66ビット情報ブロックを識別し、66ビット情報ブロックから元の64ビットデータを復元し、データパケットを再構成する。
【0021】
FLEXEプロトコルは、64ビットデータから66ビット情報ブロックへの変換層にあり、66ビット情報ブロックが送信される前に、66ビット情報ブロックがソート及び計画される。図2に示すように、100G帯域幅速度のトラヒックの場合、20個の66ビット情報ブロックごとに1つの情報ブロック群、各66ビット情報ブロックは1つのスロットを表し、即ち、1つの情報ブロック群には20個のスロットが含まれ、各スロットは5G帯域幅のトラヒック速度を表す。66ビット情報ブロックが送信されると、1023個の情報ブロック群(1023×20個の情報ブロック)が送信されるたびに、1つのFLEXEオーバーヘッドブロック(図2のスラッシュで塗りつぶされたブロック)がインサートされる。オーバーヘッドブロックがインサートされた後、情報ブロックの送信を続け、2番目の1023×20個の情報ブロックが送信された後、オーバーヘッドブロックを再びにインサートし、以降同様、このように、情報ブロックの送信中では、オーバーヘッドブロックが定期的にインサートされ、2つの隣接するオーバーヘッドブロック間のギャップは1023×20個n情報ブロックである。
【0022】
4路の100G物理層が1つの400G論理トラヒック帯域幅にバンドルされると、図3に示すように、情報ブロック群(20個の情報ブロック)に従って分割され、各情報ブロック群が異なる物理的な通信路に順番に割り当てられ、例えば、図3に示すように、4つの情報ブロック群はそれぞれ4路の100G物理層に割り当てられる。各物理層は、20個の情報ブロックごとに1つの情報ブロック群を形成し、各1023個の情報ブロック群に1つのオーバーヘッドブロックがインサートされるように送信する。オーバーヘッドブロックは位置決めに役割を果たし、4つのメンバー(各100G物理層はメンバーと呼ばれる)は、オーバーヘッドブロックにもとづいて位置決めとソートを行い、トラヒックを復元する。FLEXEプロトコルのshim層では、4路の20個の情報ブロックが80個の情報ブロック群で構成される1つの情報ブロック群にアセンブルされ、情報ブロック群には80個のスロットがある。クライアント・トラヒックはこれらの80個のスロットで伝送され、各スロットの帯域幅は5Gであり、合計400Gのトラヒック伝送帯域幅である。
【0023】
FLEXEプロトコルによってクライアント・トラヒックを搬送するプロセスは、次のとおり。まず、クライアント・トラヒックに対して64/66符号化を行い、図4に示すように、クライアント1~nのトラヒックのそれぞれに対して64/66符号化を行う。64/66符号化後、トラヒックレートを適応してもよい、アイドル情報ブロックをインサートし、適応した速度とFLEXE搬送する速度と一致することを確保する。各クライアント・トラヒックのFLEXE shim層にどのスロットによって搬送されるかを決定する。1つのスロットで搬送されると、搬送する速度は5G(ビット/秒、bit/s)になる。m個のスロットで搬送されると、搬送する速度はm×5Gになり、搬送するためのスロット数とスロット位置を決定した後、適応したトラヒックがFLEXE shim層の対応する位置にインサートされ、送信される。
【0024】
クライアント・トラヒックは連続的ではないかもしれない、間隔的である場合があるため、例えば、クライアント・トラヒックはイーサネットでパケットであり、独立なパケットであり、個々のパケットにはパケット間のギャップがある。64/66符号化後、トラヒックはデータストリームに分割され、トラヒックの開始位置と終了を決定できる。64/66符号化後、各データストリーム間にアイドル情報ブロックをインサートしてもよい、アイドル情報ブロックはレート適応として機能する。クライアント・トラヒック速度が大きい場合、インサートされるアイドル情報ブロックは少なくなり、クライアント・トラヒック速度が小さい場合、インサートされるアイドル情報ブロックは多くなり、このようにアイドル情報ブロックがインサートされた後、トラヒックの速度はFLEXE shim層の搬送する速度要求と完全に一致することが確保され、FLEXE shim層によって送信される。
【0025】
クライアント・トラヒックにはアイドル情報ブロックがインサートされているため、FLEXE shim層では、一部のスロット位置は、実際の有効なデータの代わりにアイドル情報ブロックが搬送され、図5に示すように、横線で塗りつぶされたブロックは、アイドル情報ブロックである。クライアント・トラヒック速度が小さいほど、アイドル情報ブロックが多くなる。FLEXE shim層にアイドル情報ブロックを保持すれば、実際に損失(又は無駄)である。
【0026】
クライアント・トラヒックに対して64/66符号化の符号化ルールが図6に示されている。図6に示すように、64/66符号化された情報ブロックの長さは66bitであり、最初の2bitは情報ブロック属性を指示するための情報ブロック属性指示ビットである。2つの情報ブロック属性指示ビットのコンテンツは01である場合、この情報ブロックは単純なデータブロックであり、情報ブロックに後ろの64つのビット(8バイト)はすべてクライアントデータ情報、長さ8バイトのクライアントデータ情報、バイトD0からバイトD7であることを示す。2つの情報ブロック属性指示ビットのコンテンツは10である場合、この情報ブロックは制御情報ブロックであり、具体的には、どのような制御情報ブロックであるが情報ブロックの第1バイトのコンテンツによって決定される。図6の3行目に示すように、情報ブロック属性指示ビットのコンテンツは10、第1バイトのコンテンツは0x78(16進数で78)であり、この情報ブロックはデータパケットの最初のデータブロック(開始ブロック)であることを示し、情報ブロックの意味はS0D1D2D3D4D5D6D7、Sは開始ブロックを示し、開始フラグは最初のバイトにあり、次の7バイトはクライアントデータ情報である。以下も同様で、情報ブロック属性指示ビットのコンテンツは10、第1バイトコンテンツが0xFF(16進数でFF)であり、この情報ブロックがデータパケットの最後のデータブロック(終了ブロック)であることを示し、情報ブロックの意味はD0D1D2D3D4D5D6T7、Tは終了フラグを示し、終了フラグは第8バイト、前の7バイトはクライアントデータ情報である。情報ブロック属性指示ビットのコンテンツは10、第1バイトコンテンツは0xAA(16進数でAA)であり、この情報ブロックはデータパケットの最後のデータブロック(終了ブロック)であることを示し、情報ブロックの意味はD0D1T2C3C4C5C6C7、Tは終了フラグを示し、終了フラグは第3バイト、前の2バイトはクライアントデータ情報、後ろの5バイト(C3~C7)は補助情報であり、気にする必要がない。情報ブロック属性指示ビットのコンテンツは10、第1バイトコンテンツ是0x87(16進数で87)、この情報ブロックはデータパケットの最後のデータブロック(終了ブロック)、情報ブロックの意味はT0C1C2C3C4C5C6C7、Tは終了フラグを示し、終了フラグは第1バイト、次の7バイト(C1~C7)は補助情報であり、気にする必要がない、この情報ブロックは、あくまでクライアント情報の終了を指示するために使用され、クライアントのデータを運ばない。
【0027】
特別な情報ブロックがあり、情報ブロック属性指示ビットのコンテンツは10、第1バイトのコンテンツは0x1E(16進数で1E)であり、この情報ブロックがアイドル情報ブロック(idleブロックとも呼ばれる)であることを示し、第1バイトはアイドル情報ブロックを示し、次の7バイトは補助情報であり、気にする必要がない。図7に示すように、このアイドル情報ブロックは、あくまでクライアント・トラヒックの速度を調整するために使用され、クライアント・トラヒックのデータを運ばない。クライアント・トラヒックレートが小さくなると、速度調整のためにアイドル情報ブロックをさらにインサートする必要がある。
【0028】
実施例1
本実施例は、FLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法を提供する。図8に示すように、この方法には以下のステップが含まれる。
【0029】
ステップ110では、送信端は、所定クライアント・トラヒックをパッケージ化する。
【0030】
ステップ120では、前記送信端は、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートして送信する。
【0031】
本実施例によれば、制御情報ブロックは、追加されるトラヒックを運搬するために利用され、FLEXE shim層の搬送する效率を改善し、追加の経済価値を生じる。
【0032】
本実施例において、制御情報ブロックとは、情報ブロック属性指示ビットのコンテンツが10である情報ブロックであってもよい。制御情報ブロックのタイプは、この制御情報ブロックにおける第1バイトのコンテンツによって決定されてもよい。
【0033】
本実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは、1つ又は複数であってもよい。複数の所定クライアント・トラヒックがある場合、異なる識別子によって、異なる所定クライアント・トラヒックを区別できる。
【0034】
本実施例において、ステップ110及びステップ120は両方とも進行中のプロセスであり、2つのステップは並行して実行でき、例えば、所定クライアント・トラヒックを継続的にパッケージ化しながら、FLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックを継続的に監視し、所定タイプの制御情報ブロックが見つかると、既にパッケージ化された所定クライアント・トラヒックをこの制御情報ブロックにインサートする。
【0035】
本実施例において、所定タイプの制御情報ブロックは、1つ又は複数のタイプを含んでもよい、異なるタイプの制御情報ブロックでは、前記所定クライアント・トラヒックを運搬する(つまり、パッケージ化された所定クライアント・トラヒックをインサートできる)バイトの数及び位置は、このタイプに従って決定されてもよい。
【0036】
本実施例において、パッケージは、64/66符号化のパッケージ、イーサネットパケット方式のパッケージ、及びハイレベルデータリンク制御(High-Level Data Link Control、HDLC)パケット規格の封装のいずれかの方式で採用してもよい。パッケージ化方式は、送信端と受信端が合意してもよく、又はデフォルトのパッケージ方式を使用してよい。
【0037】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックであってもよいが、これに限定されない。
【0038】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックとは、第1バイトのコンテンツが0x1E(16進数で1E)である制御情報ブロックであってもよい。
【0039】
一実施例において、アイドル情報ブロックの最後の7バイトの一部又は全部のバイトを利用して、所定クライアント・トラヒックを伝送し、帯域幅の無駄を回避し、伝送効率を改善することができる。
【0040】
一実施例において、他のタイプの制御情報ブロックを、前記所定タイプの制御情報ブロックとして採用してもよい。
【0041】
一実施例において、前記送信端がパッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
前記送信端は、FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定することと、
前記送信端は、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックであるか否かを判断することと、
前記送信端は、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックを前記所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることと、を含んでもよい。
【0042】
本実施例において、所定ルールに応じて、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するためのスロット位置を決定してもよい。例えば、所定クライアント・トラヒックが1つしかない場合、FLEXE shim層におけるすべてのスロット位置を、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロット位置として決定してもよい。例えば、4つのメンバーと、2つの所定クライアント・トラヒックがある場合、FLEXE shim層の最初の40個のスロット位置が、第1の所定クライアント・トラヒックを運搬するスロット位置として決定され、最後の40個のスロット位置が第2の所定クライアント・トラヒックを運搬するスロット位置として決定されてもよい。以上は実行可能な一例であるが、実際のアプリケーションはこれに限定されるものではない、上記の所定ルールは単独で設定してもよい。
【0043】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットであってもよい。
【0044】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックが1つである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、スロットの全部又は一部で搬送されてもよい。
前記所定クライアント・トラヒックが複数である場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送されてもよい。
【0045】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するためのスロット位置は、送信端に事前に記憶されてもよい。
【0046】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度が低いクライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0047】
クライアント・トラヒックの1つのタイプは、低優先度で非確保の帯域幅トラヒックで、このタイプのトラヒックは、優先度が最も低く、帯域幅の確保に必要がない(タイムリーな伝送の確保はない)。ネットワーク帯域幅が輻輳すると、このタイプのトラヒックの伝送を停止し、ネットワーク帯域幅を優先度の高いトラヒックに渡り、ネットワーク帯域幅がアイドル状態である場合、このタイプのトラヒックが伝送される。このタイプのトラヒックは、以下、背景クライアント・トラヒックと呼ばれる。
【0048】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは、背景クライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0049】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは、他のクライアント・トラヒックを含んでも良い。
【0050】
一実施例において、前記送信端がパッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
前記送信端は、単位時間あたりのFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの数に応じて、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うことと、
前記送信端は、速度調整された所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることと、を含んでもよい。
【0051】
一実施例において、単位時間あたりの数とは、現在の時刻に検出された単位時間あたりの数であってもよく、特定の長さの履歴データの統計値と取得された単位時間あたりの平均数であってもよい。
【0052】
一実施例において、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うことは、
パッケージ化した所定クライアント・トラヒックにアイドル情報をインサートすることによって、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うこと、を含んでもよい。
【0053】
一実施例において、アイドル情報は、所定フォーマットのビットシーケンスなどであってもよいし、インサートされる位置は、所定クライアント・トラヒックのデータの前又は後、又は指定された位置であってもよい。
【0054】
一実施例において、所定タイプの制御情報ブロックが比較的多い場合、より高い伝送速度を提供することができ、所定クライアント・トラヒック自体の速度がこの伝送速度よりも遅い場合、アイドル情報のインサート、又は所定タイプの制御情報ブロックの一部バイトのみの伝送によって、所定クライアント・トラヒックの速度を上記の伝送速度と一致させることができる。所定タイプの制御情報ブロックが比較的多い場合、提供される伝送速度が所定クライアント・トラヒック自体の速度よりも遅いであれば、所定クライアント・トラヒックのバッファリング、又は所定タイプの制御情報ブロックの追加などの方式によって、所定クライアント・トラヒックの速度を上記の伝送速度と一致させることができる。
【0055】
一実施例において、前記送信端がパッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
前記送信端は、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべて又は一部のバイトにインサートすること、を含んでもよい。
【0056】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトでは、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをインサートするため(又は、搬送するため)のバイトは、この制御情報ブロックのタイプに応じて決定される。例えば、アイドル情報ブロックは、最後の7バイトがすべて所定クライアント・トラヒックを運搬するために使用されてもよい。例えば、第1バイトのコンテンツが0xAA(16進数で的AA)である制御情報ブロックである場合、最後の5バイトが所定クライアント・トラヒックを運搬するために使用されてもよい。
【0057】
実施例2
本実施例はFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する方法を提供する。図9に示すように、この方法には以下のステップが含まれる。
【0058】
ステップ210では、受信端は、FLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックから情報コンテンツを抽出する。
【0059】
ステップ220では、前記受信端は、抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得する。
【0060】
本実施例によれば、制御情報ブロックは、追加のトラヒックを運搬するために利用され、FLEXE shim層の搬送する效率を改善し、追加の経済価値を生じる。
【0061】
本実施例において、制御情報ブロックとは、情報ブロック属性指示ビットのコンテンツが10である情報ブロックであってもよい。制御情報ブロックのタイプは、この制御情報ブロック第1バイトのコンテンツによって決定されてもよい。
【0062】
本実施例において、抽出された情報コンテンツに応じて前記所定クライアント・トラヒックを取得することは、抽出された情報コンテンツに対して送信端が行った適応処理の逆処理を行い、例えば、速度調整時にインサートされたアイドル情報ブロックを削除し、デフォルトの方式又は送信端と合意された方式によってアンラッピングすること、を含んでもよい。
【0063】
本実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは1つ又は複数であってもよい。
【0064】
本実施例において、ステップ210及び220両方とも進行中のプロセスであってもよい。
【0065】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックであってもよいが、これに限定されない。
【0066】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックとは、第1バイトのコンテンツが0x1E(16進数で1E)である制御情報ブロックであってもよい。
【0067】
一実施例において、他のタイプの制御情報ブロックを、前記所定タイプの制御情報ブロックとして採用してもよい。
【0068】
一実施例において、前記ステップ210の前に、
前記受信端は、FLEXEトラフィックスロットにおける所定クライアント・トラヒックを運搬するスロット位置を決定すること、をさらに含んでもよい。
【0069】
一実施例において、所定ルールに従って前記所定クライアント・トラヒックを運搬するためのスロット位置を決定してもよい。
【0070】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するためのスロット位置は、送信端に事前に記憶されてもよく、送信端によって前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロット位置が受信端へ報知されてもよい。
【0071】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度が低いクライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0072】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは、背景クライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0073】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックは、他のクライアント・トラヒックを含んでも良い。
【0074】
一実施例において、前記受信端が抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得することは、
前記受信端は、前記情報コンテンツをアンラッピングし、所定クライアント・トラヒックの識別子に従って、アンラッピングした情報コンテンツを接合し、少なくとも1つの前記所定クライアント・トラヒックを取得すること、を含んでもよい。
【0075】
一実施例において、所定クライアント・トラヒックは本トラヒックの識別子を運び、受信端は、この識別子に応じて異なる所定クライアント・トラヒックを区別することができる。同じ所定クライアント・トラヒックに属する抽出された情報コンテンツを接合することにより、所定クライアント・トラヒックを復元することができる。
【0076】
一実施例において、所定クライアント・トラヒックの開始及び終了は、受信端が開始位置及び終了位置を認識するように、指定された識別子によって表されてもよい。
【0077】
一実施例において、前記受信端が前記情報コンテンツをアンラッピングする前に、
前記受信端は、前記所定クライアント・トラヒックにインサートされたアイドル情報を破棄すること、をさらに含んでもよい。
【0078】
一実施例において、前記受信端がFLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することは、
受信端は、FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定することと、
前記受信端は、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックであるか否かを判断することと、
前記受信端は、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記所定タイプの制御情報ブロックから情報コンテンツを抽出することと、を含んでもよい。
【0079】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットであってもよい。
【0080】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックが1つである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、スロットの全部又は一部で搬送されてもよい。
前記所定クライアント・トラヒックが複数である場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送されてもよい。
【0081】
一実施例において、前記受信端がFLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することは、
前記受信端は、FLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべて又は一部のバイトから情報コンテンツを抽出すること、を含んでもよい。
【0082】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックでは、情報コンテンツを抽出ためのバイト(即ち、所定クライアント・トラヒックを運搬するためのバイト)は、この制御情報ブロックのタイプに応じて決定されてもよい。例えば、アイドル情報ブロックでは、最後の7バイトの全部が所定クライアント・トラヒックを運んでもよい。例えば、第1バイトのコンテンツが0xAA(16進数でAA)である制御情報ブロックでは、最後の5バイトが所定クライアント・トラヒックを運んでもよい。
【0083】
以下、3つの実施形態を用いて上記実施例を説明する。これらの3つの実施形態では、所定クライアント・トラヒックは背景クライアント・トラヒックであり、所定タイプの制御情報ブロックはアイドル情報ブロックである。
【0084】
実施形態1
送信端では、背景クライアント・トラヒックが適応され、適応は、背景クライアント・トラヒックを処理し、アイドル情報ブロックにインサートする要求を満し、適応には背景トラヒックのパッケージ化と速度調整(即ち、速度適応)が含まれる。
【0085】
図10に示すように、背景クライアント・トラヒックは1つ又は複数のタイプ、及び1つ又は複数の速度のデータである可能性があるため、アイドル情報ブロック(即ち、図10の横線で塗りつぶされたブロック)に直接インサートすることはできないため、背景クライアント・トラヒックは先にパッケージ化する必要があり、64/66符号化のパッケージ化、又はイーサネットパケット方式のパッケージ化、又はHDLCパケットフォーマットのパッケージ化であってもよい。
【0086】
パッケージ化された後、パッケージ化されたトラヒックに対して、アイドル情報ブロックにインサートする速度要求を満たすように速度調整をしてもよい。速度調整によって、一部のアイドル情報が背景クライアント・トラヒックにインサートされ、速度調整によりFLEXE shim層のインサート速度要求を満たす。FLEXE shim層のアイドル情報ブロックの数は動的に変更されるため、ある瞬間でアイドル情報ブロックの数が多い、ある瞬間でアイドル情報ブロックの数が少ないため、速度調整も時間的に動的に変更する必要がある。
【0087】
背景クライアント・トラヒックを適応させた後、FLEXE shim層のどのスロット位置が背景クライアント・トラヒックを運搬するために使用されるかが決定され、そして、これらのスロット位置の情報ブロックがアイドル情報ブロックであるか否かが決定される。アイドル情報ブロックであれば、適応された背景クライアント・トラヒックをアイドル情報ブロックの次の7バイトにインサートする。1つのアイドル情報ブロックの次には7バイトがあり、一度に7バイトの背景クライアント・トラヒックを運搬することができる。同じ方法に従って、背景クライアント・トラヒックを運搬することができる各スロット位置が検出され、このスロット位置がアイドル情報ブロックであるか否かが検出される。アイドル情報ブロックである場合、7バイトの背景クライアント・トラヒックを運搬する、4つの情報ブロック群のうち、すべての背景クライアント・トラヒックを運搬するアイドル情報ブロックにインサートされた後、FLEXE shim層は送信できる。
【0088】
受信端では、図11に示すように、FLEXE shim層のどのスロット位置が背景クライアント・トラヒックを運搬することができるかを決定し、そして、このスロット位置がアイドル情報ブロック(即ち、図11の横線で塗りつぶされたブロック)であるか否かを判断する。アイドル情報ブロックであれば、アイドル情報ブロックの最後の7バイト位置から背景クライアント・トラヒックを抽出する。以下も同様で、すべての背景クライアント・トラヒックを運搬するスロット位置のアイドル情報ブロックから背景クライアント・トラヒックを抽出し、抽出処理を完成する。抽出された背景クライアント・トラヒックの復元処理:速度調整中にインサートされたアイドル情報を破棄し、そしてアンラッピングし、元の背景クライアント・トラヒックに復元する。
【0089】
図10及び図11は、FLEXE shim層のスロット(即ち、すべてのメンバーのスロット)を介して、1つの背景クライアント・トラヒックが伝送される場合の、それぞれ送信端及び受信端の模式図である。しかし、本実施例では、背景クライアント・トラヒックは、1つの背景クライアント・トラヒックを有してもよく、複数の背景クライアント・トラヒックを有してもよい。背景クライアント・トラヒックは、FLEXE shim層にインサートされてもよく、FLEXEの各メンバーにインサートされてもよい。背景クライアント・トラヒックは、アイドル情報ブロックで伝送されてもよく、他の制御情報ブロック(例えば、oコード情報ブロック、又はカスタム制御情報ブロックなど、1つ又は複数のタイプの制御情報ブロック)で伝送されてもよい。
【0090】
FLEXE shim層には複数のスロットが含まれ、背景クライアント・トラヒックは、すべてのスロット位置で伝送されてもよく、一部のスロット位置で伝送されてもよい。1つの背景クライアント・トラヒックはすべてのスロット位置を占めてもよく、複数の背景クライアント・トラヒックが異なるスロット位置を占めてもよい。
【0091】
実施形態2
図12に示すように、4つの背景クライアント・トラヒック(図12の背景クライアント1トラヒック~背景クライアント4トラヒック)があり、第1の背景クライアント・トラヒックはFLEXE shim層の最初の20スロット位置によって搬送され、第2の背景クライアント・トラヒックはFLEXE shim層の第21~40スロット位置によって搬送され、第3の背景クライアント・トラヒックはFLEXE shim層の第41~60スロット位置によって搬送され、第4の背景クライアント・トラヒックはFLEXE shim層の最後の20スロット位置によって搬送される。
【0092】
図12は、送信端及び受信端の動作を示し、図中、トラヒック適応は送信端の動作であり、下向きの矢印は送信端の処理フローを示し、トラヒック抽出は受信端の動作であり、上向きの矢印は受信端の処理フローを示している。図12の横線で塗りつぶされたブロックはアイドル情報ブロックであり、送信端は、最初の20スロットのアイドル情報ブロックに背景クライアント・トラヒック1をインサートし、第21~40スロットのアイドル情報ブロックに背景クライアント・トラヒック2をインサートし、第41~60个スロットのアイドル情報ブロックに背景クライアント・トラヒック3をインサートし、そして、最後の20スロットのアイドル情報ブロックに背景クライアント・トラヒック4をインサートする。受信端は、最初の20スロットのアイドル情報ブロックから背景クライアント・トラヒック1を抽出し、第21~40スロットのアイドル情報ブロックから背景クライアント・トラヒック2を抽出し、第41~60スロットのアイドル情報ブロックから背景クライアント・トラヒック3を抽出し、そして、最後の20スロットのアイドル情報ブロックから背景クライアント・トラヒック4を抽出する。
【0093】
実施形態3
図13に示すように、背景クライアント・トラヒックはFLEXEの1つのメンバーに直接伝送される。実装では、FLEXEメンバーにおける各情報ブロックがアイドル情報ブロック(即ち、図13の横線で塗りつぶされたブロック)であるか否かが検出され、アイドル情報ブロックであれば、アイドル情報ブロックに7バイトの背景クライアント・トラヒックがインサートされ、背景クライアント・トラヒックの送信端でのインサート位置と受信端での抽出位置は、FLEXEの1つのメンバー(即ち、図13の第1路)のスロット位置である。
【0094】
実施形態4
図14に示すように、背景トラヒックがFLEXEのすべてのメンバーで伝送される。実装では、FLEXEメンバーにおける各情報ブロックがアイドル情報ブロック(即ち、図14の横線で塗りつぶされたブロック)であるか否かが検出され、アイドル情報ブロックであれば、アイドル情報ブロックに7バイトの背景クライアント・トラヒックがインサートされ、背景クライアント・トラヒックの送信端でのインサート位置と受信端での抽出位置は、FLEXEのすべてのメンバーのスロット位置である。
【0095】
実施例3
本実施例は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置を提供する。図15に示すように、この装置は、
所定クライアント・トラヒックをパッケージ化するように構成されるパッケージ化モジュール31と、
パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを送信するように構成される伝送モジュール32と、を備える。
【0096】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックであってもよいが、これに限定されるものではない。
【0097】
在一実施例中、前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度が低いクライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0098】
一実施例において、前記伝送モジュール32は、以下の方式で、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートするように構成される。
【0099】
単位時間あたりのFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの数に応じて、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行う。
【0100】
速度調整された所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートする。
【0101】
一実施例において、前記伝送モジュール32は、以下の方式で、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うように構成される。
【0102】
パッケージ化した所定クライアント・トラヒックにアイドル情報をインサートすることによって、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行う。
【0103】
一実施例において、前記伝送モジュール32は、以下の方式で、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートするように構成される。
【0104】
FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定する。
【0105】
前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックであるか否かを判断する。
【0106】
前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックを前記所定タイプの制御情報ブロックにインサートする。
【0107】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットであってもよい。
【0108】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックが1つである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、すべて又は一部のスロットで搬送されてもよい。
【0109】
前記所定クライアント・トラヒックが複数である場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送される。
【0110】
一実施例において、前記伝送モジュール32は、以下の方式で、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートするように構成される。
【0111】
パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべて又は一部のバイトにインサートする。
【0112】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのうち、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをインサートするためのバイトは、この制御情報ブロックのタイプに応じて決定されてもよい。
【0113】
他の実装の詳細は、上記の実施例のいずれかで参照することができる。
【0114】
実施例4
本実施例は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置を提供する。図16に示すように、この装置は、
FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出するように構成される抽出モジュール41と、
抽出された情報コンテンツに応じて、所定クライアント・トラヒックを取得するように構成される取得モジュール42と、を備える。
【0115】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックであってもよいよいが、これに限定されない。
【0116】
在一実施例中、前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度が低いクライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0117】
一実施例において、前記取得モジュール42は、
前記情報コンテンツをアンラッピングし、所定クライアント・トラヒックの識別子に従って、アンラッピングした情報コンテンツを接合し、少なくとも1つの前記所定クライアント・トラヒックを取得するように構成される。
【0118】
一実施例において、前記装置は、取得モジュールが前記情報コンテンツをアンラッピングする前に、前記所定クライアント・トラヒックにインサートされたアイドル情報を破棄するように構成される破棄モジュール、をさらに備える。
【0119】
一実施例において、前記抽出モジュール41は、
FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定し、
前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックであるか否かを判断し、
前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記所定タイプの制御情報ブロックから情報コンテンツを抽出する、ように構成される。
【0120】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットであってもよい。
【0121】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックが1つである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、すべて又は一部のスロットで搬送されてもよい。
【0122】
前記所定クライアント・トラヒックが複数である場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送される。
【0123】
一実施例において、前記抽出モジュール41は、
FLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべて又は一部のバイトから情報コンテンツを抽出する、ように構成される。
【0124】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックのうち、情報コンテンツを抽出するためのバイトは、この制御情報ブロックのタイプに応じて決定されてもよい。
【0125】
他の実装の詳細は、上記の実施例のいずれかで参照することができる。
【0126】
実施例5
本実施例は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置を提供する。図17に示すように、この装置は、
第1メモリ51及び第1プロセッサ52を備える。
前記第1メモリ51は、実行可能な命令を記憶するように構成される。
前記第1プロセッサ51は、前記実行可能な命令を実行し、所定クライアント・トラヒックをパッケージ化する動作と、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、所定タイプの制御情報ブロックを送信する動作と、を実現するように構成される。
【0127】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックであってもよいよいが、これに限定されない。
【0128】
在一実施例中、前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度が低いクライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0129】
一実施例、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
単位時間あたりのFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの数に応じて、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うことと、
速度調整された所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることと、を含んでもよい。
【0130】
一実施例において、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行うことは、
パッケージ化した所定クライアント・トラヒックにアイドル情報をインサートすることよって、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックに対して速度調整を行う。
【0131】
一実施例において、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定することと、
前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックであるか否かを判断することと、
前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックを前記所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることと、を含んでもよい。
【0132】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットであってもよい。
【0133】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックが1つである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、すべて又は一部のスロットで搬送されてもよい。
【0134】
前記所定クライアント・トラヒックが複数である場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送される。
【0135】
一実施例において、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートすることは、
前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべて又は一部のバイトにインサートすること、を含んでもよい。
【0136】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのうち、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをインサートするためのバイトは、この制御情報ブロックのタイプに応じて決定されてもよい。
【0137】
他の実装の詳細は、上記の実施例のいずれかで参照することができる。
【0138】
実施例6
本実施例は、フレックスイーサネットFLEXEプロトコルにおいてトラヒックを伝送する装置を提供する。図18に示すように、この装置は、
第2メモリ61及び第2プロセッサ62を備える。
前記第2メモリ61は、実行可能な命令を記憶するように構成される。
前記第2プロセッサ62は、前記実行可能な命令を実行し、FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出する動作と、抽出された情報コンテンツに応じて所定クライアント・トラヒックを取得する動作と、を実現するように構成される。
【0139】
一実施例において、前記所定タイプの制御情報ブロックは、アイドル情報ブロックであってもよいよいが、これに限定されない。
【0140】
在一実施例中、前記所定クライアント・トラヒックは、最も優先度が低いクライアント・トラヒックであってもよいが、これに限定されない。
【0141】
一実施例において、前記抽出された情報コンテンツに応じて前記所定クライアント・トラヒックを取得することは、
前記情報コンテンツをアンラッピングし、所定クライアント・トラヒックの識別子に従って、アンラッピングした情報コンテンツを接合し、前記所定クライアント・トラヒックを取得すること、を含んでもよい。
【0142】
一実施例において、前記情報コンテンツをアンラッピングする前に、
前記所定クライアント・トラヒックにインサートされたアイドル情報を破棄すること、をさらに含んでもよい。
【0143】
一実施例において、前記FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することは、
FLEXEトラフィックスロットにおける前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットを決定することと、
決定されたスロットにおける制御情報ブロックが所定タイプの制御情報ブロックである場合、前記所定タイプの制御情報ブロックから情報コンテンツを抽出することと、を含んでもよい。
【0144】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックを運搬するスロットは、1つ又は複数のFLEXEメンバーのスロットであってもよい。
【0145】
一実施例において、前記所定クライアント・トラヒックが1つである場合、前記パッケージ化した所定クライアント・トラヒックは、すべて又は一部のスロットで搬送されてもよい。
【0146】
前記所定クライアント・トラヒックが複数である場合、パッケージ化した複数の所定クライアント・トラヒックは、異なるスロットで搬送される。
【0147】
一実施例において、前記FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出することは、
FLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックの最後の7バイトのすべて又は一部のバイトから情報コンテンツを抽出すること、を含んでもよい。
【0148】
一実施例中、前記所定タイプの制御情報ブロックのうち、情報コンテンツを抽出するためのバイトは、この制御情報ブロックのタイプに応じて決定されてもよい。
【0149】
他の実装の詳細は、上記の実施例のいずれかで参照することができる。
【0150】
実施例7
本実施例は、フレックスイーサネットプロトコルにおいてトラヒックを伝送するシステムを提供する。図19に示すように、このシステムは、
送信端デバイス71及び受信端デバイス72を備える。
【0151】
前記送信端デバイス71は、所定クライアント・トラヒックをパッケージ化し、パッケージ化した所定クライアント・トラヒックをFLEXEトラフィックスロットにおける所定タイプの制御情報ブロックにインサートし、前記所定タイプの制御情報ブロックを前記受信端デバイス72へ送信するように構成される。
【0152】
前記受信端デバイス72は、前記FLEXEトラフィックスロット内の所定タイプの制御情報ブロックにおける情報コンテンツを抽出し、抽出された情報コンテンツに応じて前記所定クライアント・トラヒックを取得するように構成される。
【0153】
本実施例において、送信端デバイスの他の実装詳細は、実施例1、実施例3及び実施例5に参照することができ、受信端デバイスの他の実装詳細は、実施例2、実施例4及び実施例6に参照することができる。
【0154】
実施例8
本実施例は、コンピュータ実行可能な命令を記憶するコンピュータ記憶媒体を提供する。前記コンピュータ実行可能な命令はプロセッサによって実行されると上記実施例1又は実施例1の任意の実施形態における方法が実現される。
【0155】
実施例9
本実施例は、コンピュータ実行可能な命令を記憶するコンピュータ記憶媒体を提供する。前記コンピュータ実行可能な命令はプロセッサによって実行されると上記実施例2又は実施例2の任意の実施形態における方法が実現される。
【0156】
本出願で開示される実施形態は上記のとおりであるが、この説明はあくまで本出願を理解するためのものであり、本出願を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0157】
本開示は、FLEXEの通常のトラヒック伝送に影響を与えることなく、制御情報ブロックを用いてクライアント・トラヒックの一部を送信することができ、伝送路の利用率を向上させ、トラヒック伝送効率を向上させることができる。
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
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図10
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図17
図18
図19