(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】パイロット・プリコーディングモードを示すための方法、ネットワーク側装置および端末
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20220221BHJP
H04B 7/0456 20170101ALI20220221BHJP
H04B 7/0417 20170101ALI20220221BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20220221BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20220221BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04B7/0456 100
H04B7/0417
H04W16/28
H04W24/10
(21)【出願番号】P 2019569730
(86)(22)【出願日】2018-04-13
(86)【国際出願番号】 CN2018083112
(87)【国際公開番号】W WO2018228043
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2019-12-17
(31)【優先権主張番号】201710459281.0
(32)【優先日】2017-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】タムラカール・ラケシュ
(72)【発明者】
【氏名】高 秋彬
(72)【発明者】
【氏名】▲蘇▼ ▲シン▼
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲輝▼
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ ▲潤▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】黄 秋萍
【審査官】北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0212700(US,A1)
【文献】国際公開第2016/095134(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0382268(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 7/0456
H04B 7/0417
H04W 16/28
H04W 24/10
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成するステップであって、ここで、各パイロットグループは少なくとも
2つのパイロットを含む前記構成するステップと、
前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定するステップであって、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す前記決定するステップと、
前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信するステップとを備え
、
前記ネットワーク側装置が前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信した後、
前記ネットワーク側装置は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記端末のフィードバック情報を受信し、各パイロットグループ内の各パイロットが異なるプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置は、パイロットインデックス情報が含まれる前記フィードバック情報を受信し、各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットインデックス情報以外の他の情報が含まれる前記フィードバック情報を受信し、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは前記ネットワーク側装置が前記端末に対して構成したチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応し、
前記パイロットインデックス情報は、端末が前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、パイロットインデックス情報をネットワーク側装置にフィードバックすると決定した場合、端末からネットワーク側装置へフィードバックされた情報であり、端末が前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、パイロットインデックス情報をネットワーク側装置にフィードバックしないと決定した場合、前記パイロットインデックス情報をフィードバックしないことを特徴とするパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項2】
前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、
前記ネットワーク側装置は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信し、
前記ネットワーク側装置は、前記1つのフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を受信することを特徴とする請求項
1に記載のパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項3】
前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、
前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に順次に送信し、
前記ネットワーク側装置は、前記同じフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を順次に受信することを特徴とする請求項
1または2に記載のパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項4】
前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、
前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループのいずれかを送信し
、いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して、前記フィードバック情報をフィードバックするように前記端末に指示し、前記複数のフィードバックチャネルは、異なるパイロット・プリコーディング指示情報に対応し、前記フィードバック情報はパイロットインデックス情報であることを特徴とする請求項
1~3のいずれか1項に記載のパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項5】
端末は、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのパイロットグループおよびパイロット・プリコーディング指示情報を受信するステップであって、各パイロットグループは少なくとも
2つのパイロットを含み、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記少なくとも1つのパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す前記受信するステップと、
前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定するステップとを備え
、
前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定した後、
前記パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックすると決定した場合、前記端末は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックしないと決定した場合、前記端末は、前記パイロットインデックス情報をフィードバックしなく、
前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応し、
各パイロットグループ内の各パイロットが異なるプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置が、パイロットインデックス情報が含まれるフィードバック情報を受信し、各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置が、前記パイロットインデックス情報以外の他の情報が含まれる前記フィードバック情報を受信することを特徴とするパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項6】
前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、
前記端末は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を受信し、
前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記端末は、前記1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックすることを特徴とする請求項
5に記載のパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項7】
前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、
前記端末は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を順次に受信し、
前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記端末は、前記同じフィードバックチャネルにより、前記パイロットインデックス情報を順次にフィードバックすることを特徴とする請求項
5または6に記載のパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項8】
前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、
前記端末は、前記パイロットの複数のグループのいずれか
のパイロットグループを受信し、前記ネットワーク側装置によって示される前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記複数のフィードバックチャネルは、異なる前記パイロット・プリコーディング指示情報に対応することを特徴とする請求項
5~8のいずれか1項に記載のパイロット・プリコーディングモードを示すための方法。
【請求項9】
端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも
2つのパイロットを含む第1の構成ユニットと、
前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す第1の決定ユニットと、
前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信するための第1の送信ユニットとを備え
、
前記第1の送信ユニットが前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信した後、
ネットワーク側装置は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記端末のフィードバック情報を受信し、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは前記ネットワーク側装置が前記端末に対して構成したチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応し、各パイロットグループ内の各パイロットが異なるプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置は、パイロットインデックス情報が含まれる前記フィードバック情報を受信し、各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットインデックス情報以外の他の情報が含まれる前記フィードバック情報を受信し、
前記パイロットインデックス情報は、端末が前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、パイロットインデックス情報をネットワーク側装置にフィードバックすると決定した場合、端末からネットワーク側装置へフィードバックされた情報であり、端末が前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、パイロットインデックス情報をネットワーク側装置にフィードバックしないと決定した場合、前記パイロットインデックス情報をフィードバックしないことを特徴とするネットワーク側装置。
【請求項10】
ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのパイロットグループおよびパイロット・プリコーディング指示情報を受信するための第1の受信ユニットと、
前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて
、端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定するための第2の決定ユニットとを備え、
各パイロットグループは少なくとも
2つのパイロットを含み、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記少なくとも1つのパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示
し、
前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記第2の決定ユニットがパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定した後、
前記パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックすると決定した場合、前記端末は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックしないと決定した場合、前記端末は、前記パイロットインデックス情報をフィードバックしなく、
前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは前記ネットワーク側装置が前記端末に対して構成したチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応し、各パイロットグループ内の各パイロットが異なるプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置は、パイロットインデックス情報が含まれるフィードバック情報を受信し、各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用する場合、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットインデックス情報以外の他の情報が含まれる前記フィードバック情報を受信することを特徴とする端末。
【請求項11】
メモリ、プロセッサ、およびメモリ上に格納され、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含むコンピュータデバイスであって、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときに請求項1~
6のいずれか1項に記載の方法を実行することを特徴とするコンピュータデバイス。
【請求項12】
コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサによって実行されると、コンピュータプログラムは請求項1~
6のいずれか1項に記載の方法を実行することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
【0002】
本出願は、2017年6月16日に中国特許局に提出し、出願番号が201710459281.0であり、発明名称が「パイロット・プリコーディングモードを示すための方法、ネットワーク側装置および端末」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
[技術分野]
本発明は、無線通信技術分野に関し、特にパイロット・プリコーディングモードを示すための方法、ネットワーク側装置および端末に関する。
【背景技術】
【0003】
マルチビームアンテナシステムでは、基地局がより良いプリコーディングマトリックスを通じてパイロット信号を送信し、端末がより良いプリコーディングマトリックスを使用してパイロット信号を受信することを保証するために、端末は、基地局の送信ビームおよび端末の受信ビームをトレーニングする必要がある。
【0004】
基地局の送信ビームをトレーニングするプロセスにおいて、基地局は、異なるプリコーディングマトリックスを使用して複数のダウンリンクパイロットをプリコーディングし、それらを送信する。端末は、基地局によって送信された複数のダウンリンクパイロットを測定し、受信信号の品質に応じて最良のパイロットを決定し、最良のパイロットのインデックスを基地局にフィードバックする。さらに、基地局は、当該最良のパイロットに対応する最良のプリコーディングマトリックスを使用してパイロット信号を送信する。
【0005】
端末の受信ビームをトレーニングするプロセスにおいて、基地局は1つ以上のダウンリンクパイロットを送信し、複数のダウンリンクパイロットを送信する場合、基地局は同じプリコーディングマトリックスを使用してプリコーディングを実行する。端末は、異なる受信プリコーディングマトリックスを使用してダウンリンクパイロットを受信し、受信信号の品質に応じて最適な受信プリコーディングマトリックスを決定する。さらに、端末は、当該最適な受信プリコーディングマトリックスを通じてパイロット信号を受信する。端末の受信ビームをトレーニングするプロセスでは、端末が基地局に情報をフィードバックする必要がない。
【0006】
従来技術では、基地局の送信ビームをトレーニングするプロセスまたは端末の受信ビームをトレーニングするプロセスのいずれかにおいて、基地局は、ユーザーのためのダウンリンクパイロットの1つ以上のグループを構成し得る。パイロットの各グループには複数のパイロットが含まれ、基地局はさらに1つ以上のフィードバック構成(またはフィードバックチャネル)を構成できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
なので、基地局または端末がパイロット・プリコーディングモードをどのように示すかに関する解決策は、従来技術には開示されていない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施例は、パイロット・プリコーディングモードを示すための方法、ネットワーク側装置および端末を提供し、基地局または端末がパイロット・プリコーディングモードをどのように示すかに関する従来の問題点を解決し、本発明の実施形態は、基地局または端末がパイロット・プリコーディングモードをどのように示す解決策を開示し、ネットワーク側装置による、端末の受信ビーム走査および基地局の送信ビーム走査に対する制御に役に立ち、ネットワーク側装置の制御効率を改善する。
【0009】
一の態様によれば、本発明の実施例に係る、パイロット・プリコーディングモードを示すための方法は、
ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成するステップであって、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含む前記構成するステップと、
前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定するステップであって、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す前記決定するステップと、
前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信するステップとを備える。
【0010】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信した後、前記ネットワーク側装置は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記端末のフィードバック情報を受信し、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。
【0011】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、
前記ネットワーク側装置は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信し、
前記ネットワーク側装置は、前記1つのフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を受信する。
【0012】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、
前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に順次に送信し、
前記ネットワーク側装置は、前記同じフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を順次に受信する。
【0013】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、
前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループのいずれかを送信し、前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して、前記フィードバック情報をフィードバックするように前記端末に指示し、前記複数のフィードバックチャネルは、異なるパイロット・プリコーディング指示情報に対応し、前記フィードバック情報はパイロットインデックス情報である。
【0014】
他の態様によれば、本発明の実施例に係るパイロット・プリコーディングモードを示すための方法は、
端末は、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのパイロットグループおよびパイロット・プリコーディング指示情報を受信するステップであって、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記少なくとも1つのパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す前記受信するステップと、
前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定するステップとを備える。
【0015】
選択可能で、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定した後、
「はい」であれば、前記端末は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。
【0016】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、
前記端末は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を受信し、
前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記端末は、前記1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックする。
【0017】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、
前記端末は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を順次に受信し、
前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記端末は、前記同じフィードバックチャネルにより、前記パイロットインデックス情報を順次にフィードバックする。
【0018】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、
前記端末は、前記パイロットの複数のグループのいずれかパイロットグループを受信し、前記ネットワーク側装置によって示される前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記複数のフィードバックチャネルは、異なる前記パイロット・プリコーディング指示情報に対応する。
【0019】
他の態様によれば、本発明の実施例に係るネットワーク側装置は、
端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含む第1の構成ユニットと、
前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す第1の決定ユニットと、
前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信するための第1の送信ユニットとを備える。
【0020】
他の態様によれば、本発明の実施例に係る端末は、
ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのパイロットグループおよびパイロット・プリコーディング指示情報を受信するための第1の受信ユニットと、
前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定するための第2の決定ユニットとを備え、
ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記少なくとも1つのパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す。
【0021】
他の態様によれば、本発明の実施例は、メモリ、プロセッサ、およびメモリ上に格納され、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含むコンピュータデバイスであって、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときにパイロット・プリコーディングモードを示す上記方法のステップを実行するコンピュータデバイスを提供する。
【0022】
他の態様によれば、本発明の実施例は、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサによって実行されると、コンピュータプログラムはパイロット・プリコーディングモードを示す上記方法のステップを実行することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体を、提供する。
【発明の効果】
【0023】
本発明の実施例における1つ以上の上述の技術的解決策は、以下の少なくとも1つ以上の技術的効果を有する。
【0024】
本発明の実施例の技術的解決策において、ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示し、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。すなわち、ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループ中の各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを表すパイロット・プリコーディング指示情報を端末に直接送信する。さらに、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、端末は、パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定することができ、前記ネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示すことは明らかであり、前記端末がパイロットインデックス情報をフィードバックするとき、基地局の送信ビーム走査を実行し、前記端末がパイロットインデックス情報をフィードバックしないとき、前記端末は受信ビーム走査を実行する。さらに、前記ネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示していることが明確になった後、ネットワーク側装置は、端末の受信ビーム走査および基地局の送信ビーム走査に対して制御し、ネットワークの制御効率を改善することができる。
【0025】
本発明に係る実施例や従来の技術解決策をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の第1の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードを示すための方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の第1の実施形態によるネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示す際にパイロット・プリコーディング情報を示す第1の実施のフローチャートである。
【
図3a】本発明の第1の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードを示すための方方法において1ビットがパイロット・プリコーディング指示情報を示すために使用される場合の、第1および第2の実施におけるパイロット・プリコーディング指示情報と端末フィードバック状態の間の対応関係の概略図である。
【
図3b】本発明の第1の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードを示すための方方法において1ビットがパイロット・プリコーディング指示情報を示すために使用される場合の、第1および第2の実施におけるパイロット・プリコーディング指示情報と端末フィードバック状態の間の対応関係の概略図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態によるネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示す際にパイロット・プリコーディング情報を示す第2の実施のフローチャートである。
【
図5a】本発明の第1の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードの示すにおいて、1ビットが2つのフィードバックチャネルを示すために使用される場合の、第3の実施における2つのフィードバックチャネルと端末フィードバック状態の間の対応関係の概略図である。
【
図5b】本発明の第1の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードの示すにおいて、1ビットが2つのフィードバックチャネルを示すために使用される場合の、第3の実施における2つのフィードバックチャネルと端末フィードバック状態の間の対応関係の概略図である。
【
図6】本発明の第2の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードを示すための方法のフローチャートである。
【
図7】本発明の第2の実施形態による端末がパイロット・プリコーディングモードを示す際にパイロット・プリコーディング情報を示す第1の実施のフローチャートである。
【
図8】本発明の第2の実施形態による端末がパイロット・プリコーディングモードを示す際にパイロット・プリコーディング情報を示す第2の実施のフローチャートである。
【
図9】本発明の第3の実施形態によるネットワーク側装置の概略図である。
【
図10】本発明の第4の実施形態による端末の概略図である。
【
図11】本発明の実施例による他のネットワーク側装置の概略図である。
【
図12】本発明の実施例による他の端末の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施例における目的、技術解決策と利点を明確にするため、以下に本発明の実施例における図と結合して本発明の実施例における技術解決策の詳細を明確に、完全に説明する。当然、記載の実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例にもとづき、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、取得したその他の実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0028】
本発明の技術案は多様な通信システムに応用することができる。例えば、GSM(Global System of Mobile communication)システム、CDMA(Code Division Multiple Access)システム、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)システム、GPRS(General Packet Radio Service)、LTE(Long Term Evolution)システム、LTE-A(Advanced long term evolution)システム、UMTS(Universal Mobile Telecommunication System)、NR(New radio)等に応用できる。
【0029】
また、本発明に係る実施例において、UEは、MS(Mobile Station)、移動端末(Mobile Terminal)、MT(Mobile Telephone)、携帯(handset)及び携帯機器(portable equipment)を含むが、それに限られない。当該ユーザー設備は、RAN(Radio Access Network,RAN)を介して1つまたは複数のコアネットワークと通信することができる。例えば、ユーザー設備は、MT(Cellular phoneとも呼ばれる)、無線通信機能を有するコンピュータなどを含むこともできる。ユーザー設備は、携帯式、ポケット式、手持ち式、コンピュータに内蔵されるかまたは、車載の移動装置であることもできる。
【0030】
本発明に係る実施例において、基地局(例えば、接続点)は、AN(Access Network)で無線インターフェースにおいて、1つまたは複数のセクターを介して無線端末と通信する設備であることができる。基地局は、受信した無線フレームとIP組み分けを相互に転換して、無線端末とANの他の部分間のルーターとすることができる。ここで、ANの他の部分は、IPネットワークを含むことができる。基地局は、無線インターフェースに対する属性管理を協調することができる。例えば、基地局は、GSMまたはCDMAの基地局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよいし、WCDMAの基地局(NodeB)であってもよく、LTEの進化型基地局(NodeBまたはeNBまたはe-NodeB,evolutional Node B)または5GシステムにおけるgNBであってもよいが、本発明をそれに限定しない。
【0031】
本発明の実施例は、パイロット・プリコーディングモードを示すための方法、ネットワーク側装置および端末を提供し、基地局または端末がパイロット・プリコーディングモードをどのように示すかに関する従来の問題点を解決し、本発明の実施形態は、基地局または端末がパイロット・プリコーディングモードをどのように示す解決策を開示し、ネットワーク側装置による、端末の受信ビーム走査および基地局の送信ビーム走査に対する制御に役に立ち、ネットワーク側装置の制御効率を改善する。
【0032】
上述の技術的問題を解決するために、本願の実施形態における技術的解決策の一般的な考え方は以下の通りである。
パイロット・プリコーディングモードを示すための方法は、
ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成するステップであって、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含む前記構成するステップと、
前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定するステップであって、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す前記決定ステップと、
前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信するステップとを備える。
【0033】
本発明の実施例の技術的解決策において、ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す。前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。すなわち、ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループ中の各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを表すパイロット・プリコーディング指示情報を端末に直接送信する。さらに、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、端末は、パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定することができ、前記ネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示すことは明らかであり、前記端末がパイロットインデックス情報をフィードバックするとき、基地局の送信ビーム走査を実行し、前記端末がパイロットインデックス情報をフィードバックしないとき、前記端末は受信ビーム走査を実行する。さらに、前記ネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示していることが明確になった後、ネットワーク側装置は、端末の受信ビーム走査および基地局の送信ビーム走査に対して制御し、ネットワークの制御効率を改善することができる。
【0034】
本発明の実施形態では、ネットワーク側装置は、具体的には1つ以上の基地局であり得る。端末は、具体的にはスマートフォン、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューター、デスクトップコンピューター、またはここでは1つずつ示されていない他の装置である。
【0035】
上述の技術的解決策をよりよく理解するために、本発明の技術的解決策を図面および特定の実施形態によって以下に詳細に説明し、本発明の実施形態が理解されるべきである。また、実施形態の特定の特徴は、本発明の技術的解決策を詳細に説明することを意図するものであり、本発明の技術的解決策を限定するものではない。衝突しない前提で、本発明の実施形態および実施形態の技術特徴は組み合わせることができる。
【0036】
第1の実施形態
図1を参照すると、本本発明の第1の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードを示すための方法は以下のステップを含む。
【0037】
S101において、ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含む。
【0038】
S102において、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す。
【0039】
S103において、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。
特定の実施プロセスにおいて、ステップS101~ステップS103の特定の実施プロセスは以下の通りである。
【0040】
最初に、ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、すなわち、前記ネットワーク側装置は、前記端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを事前に構成する。たとえば、パイロッグループA、パイロッグループB、パイロッグループCを事前に構成する。ここで、パイロッグループAは、パイロットa、パイロットb、パイロットcおよびパイロットdの4つのパイロットを含む。次いで、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示し、たとえば、前記ネットワーク側装置は、1ビット(0または1)を使用して、パイロッグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す。すなわち、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディングモードを明示的に示す。次いで、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。特定の実施プロセスにおいて、前記端末が前記プリコーディング指示情報を解析した後、前記端末がパイロットインデックスを前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかをさらに決定することができる。特定の実施プロセスにおいて、前記端末が前記パイロットインデックス情報をフィードバックするとき、基地局の送信ビーム走査を実行し、前記端末がパイロットインデックス情報をフィードバックしないとき、前記端末は受信ビーム走査を実行する。さらに、前記ネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示していることが明確になった後、ネットワーク側装置は、端末の受信ビーム走査および基地局の送信ビーム走査に対して制御し、ネットワークの制御効率を改善することができる。
【0041】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置がビームトレーニング後のパイロットを使用して音声データなどのネットワークデータを送信することをさらに確実にするために、ステップS103において、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信た後、前記方法では、さらに、
前記ネットワーク側装置は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記端末のフィードバック情報を受信し、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。
【0042】
特定の実施プロセスにおいて、前記ネットワーク側装置は、前記端末に対して事前に構成された少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記端末のフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報を解析する。前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記少なくとも1つのパイロットグループと対応し、具体的には、1つのパイロットグループは、1つのフィードバックチャネルに対応し、または、パイロットの複数のグループは、1つのフィードバックチャネルに対応する。たとえば、3グループパイロットは1つのフィードバックチャネルに対応し、または、パイロットの複数のグループは複数のフィードバックチャネルに対応する。たとえば、3グループパイロットは3つのフィードバックチャネルに対応するなど、ここでは、一つ一つ説明しない。
【0043】
次いで、前記ネットワーク側装置は、前記フィードバック情報を解析し、前記フィードバック情報に前記パイロットインデックス情報がふくまれるかどうかを決定する。前記フィードバック情報に前記パイロットインデックス情報が含まれる場合、さらに、前記パイロットインデックス情報に対応するパイロッグループ内の特定のパイロットを決定する。たとえば、前記パイロットインデックス情報は、パイロッグループA内のパイロットaに対応する。次いで、その後前記ネットワーク側装置がデータを送信すると、前記ネットワーク側装置は上記の例のようにパイロットaを使用してネットワークデータを送信する。別の例では、前記ネットワーク側装置が送信ビームトレーニングを実行した後、前記端末の受信信号の品質が最適なパイロットをパイロットaとする。すなわち、前記ネットワーク側装置がパイロットaを使用して前記端末にネットワークデータを送信する場合、前記端末が受信した信号の品質は最適である。さらに、パイロットaに対応するパイロットインデックス情報を決定する。これにより、その後前記ネットワーク側装置がパイロットaを使用して送信ネットワークデータを送信すると、前記端末が受信する信号の品質が向上することが確保できる。
【0044】
さらに、前記フィードバック情報が前記パイロットインデックス情報を含まない場合、前記ネットワーク側装置によって端末に送信されたパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディング前マトリックスを使用することを示す。このようにして、端末は送信ビームトレーニングを実行し、トレーニング後、前記端末の受信信号の品質が最適なパイロットを決定する。次いで、前記端末は、該パイロットを使用して前記ネットワーク側装置によって送信されたネットワークデータを受信し、端末が受信したネットワークデータの品質をさらに保証できる。
【0045】
本発明の一実施形態では、前記少なくとも1つのパイロットグループは、具体的にはパイロットの1つのグループとすることができ、またはパイロットの複数のグループとすることができる。前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、1つのフィードバックチャネルであっても、複数のフィードバックチャネルであってもよい。前記端末に対する前記ネットワーク側装置による構成は、パイロット・プリコーディングモードを示すいくつかの実施があり、したがって、ネットワーク側装置によってパイロットグループとパイロットプレコーディング指示情報を送信するいくつかのケースがあるが、次の実施に限定されない。
【0046】
第1の実施例
本発明の一実施形態では、
図2に示すように、第1の実施例は以下の通りである:前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、前記方法にはさらに以下のステップが含まれる。
【0047】
S201において、前記ネットワーク側装置は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。
【0048】
S202において、前記ネットワーク側装置は、前記1つのフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を受信する。
特定の実施プロセスにおいて、ステップS201~ステップS202の特定の実施プロセスは以下の通りである。
【0049】
最初に、前記ネットワーク側装置は、端末に対するパイロットのグループを事前に構成し、当該パイロットのグループは1つのフィードバックチャネルに対応する。このようにして、前記ネットワーク側装置は当該パイロットのグループと当該パイロットのグループに対応するプリコーディング指示情報を端末に送信し、次いで、端末は受信したプリコーディング指示情報を解析し、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定する。特定の実施プロセスにおいて、前記ネットワーク側装置は、該フィードバックチャネルにより前記端末フィードバックのフィードバック情報を受信し、前記フィードバック情報を解析する。前記フィードバック情報が前記パイロットインデックス情報を含む場合、前記ネットワーク側装置は、該フィードバックチャネルにより前記パイロットインデックス情報を受信する。前記端末が前記パイロット情報をフィードバックしない場合、前記フィードバック情報は、前記パイロットインデックス情報以外の他の情報である。
【0050】
具体的に、前記ネットワーク側装置は前記フィードバック情報に前記パイロットインデックス情報が含まれるかどうかを決定し、「はい」であれば、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットインデックス情報に対応するプリコーディングマトリックスを使用してネットワークデータを送信する。「いいえ」であれば、前記端末は、前記パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置に送信しない。たとえば、1ビットで前記パイロット・プリコーディング指示情報を示す場合、第1の実施例でh、あ前記パイロット・プリコーディング指示情報と端末フィードバック状態の間の対応関係は
図3aまたは3bに示すとおりである。ここで、
図3aの対応関係を使用すると、前記端末は、前記パイロット・プリコーディング指示情報を解析した後、取得された指示ビットが「0」であれば、前記端末のフィードバック状態が前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックすることを指す。
図3bの対応関係を使用すると、前記端末が前記パイロット・プリコーディング指示情報を解析した後、取得された指示ビットが「0」であれば、前記端末のフィードバック状態が、前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックしないことを指す。もちろん、当業者は、特定の要件に従ってパイロット・プリコーディング指示情報の特定の形式を設計することもでき、これはここでは1つずつ説明されない。
第2の実施例
【0051】
本発明の一実施形態では、
図4に示すように、第2の実施例は以下の通りである:前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、前記方法にはさらに以下のステップが含まれる。
【0052】
S401において、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に順次に送信する。
S402において、前記ネットワーク側装置は、前記同じフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を順次に受信する。
【0053】
特定の実施プロセスにおいて、ステップS401~ステップS402の特定の実施プロセスは以下の通りである。
最初に、前記ネットワーク側装置は前記端末に対してパイロットの複数のグループを事前に構成する。各パイロットグループは、同じフィードバックチャネルに対応し、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に順次に送信する。すなわち、第2の場合、前記ネットワーク側装置は、パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報とともに一度に1つのパイロットグループのみを送信する。すなわち、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループに含まれる各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報の情報集合を前記端末に順次に送信する。前記情報集合は、前記各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を含む。前記端末は、前記パイロット・プリコーディング指示情報を解析して、前記端末のフィードバック状態を決定する。たとえば、前記フィードバック状態は、前記端末が前記ネットワーク側に前記パイロットインデックスをフィードバックするかどうかの状態である。たとえば、1ビットで前記パイロット・プリコーディング指示情報を示す場合、第2の実施例では、前記パイロット・プリコーディング指示情報と端末フィードバック状態の間の対応関係は、
図3aまたは
図3bに示すとおりである。もちろん、当業者は、特定の要件に従ってパイロット・プリコーディング指示情報の特定の形式を設計することもでき、これはここでは1つずつ説明されない。
【0054】
第3の実施例
本発明の一実施形態では、第3の実施例は以下の通りである:前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、前記方法では、さらに、前記ネットワーク側装置は、前記パイロットの複数のグループのいずれかを送信し、前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して、前記フィードバック情報をフィードバックするように前記端末に指示し、前記複数のフィードバックチャネルは、異なるパイロット・プリコーディング指示情報に対応し、前記フィードバック情報はパイロットインデックス情報である。すなわち、前記ネットワーク側装置は、端末に対してフィードバックチャネルを構成して、使用すべきフィードバックチャネルを端末に直接に通知した。前記複数のフィードバックチャネルそれぞれは、異なるパイロット・プリコーディング指示情報に対応する。前記複数のフィードバックチャネルが2つのフィードバックチャネルである例において、1ビットで前記2つのフィードバックチャネルを示す場合、第3の実施例では、前記2つのフィードバックチャネルと端末フィードバック状態の間の対応関係は、
図5aまたは5bにしめすとおりである。ここで、
図5aの対応関係を採用すると、前記端末が指示ビット「0」であるフィードバックチャネルを使用して前記パイロットインデックス情報をフィードバックする場合、前記端末のフィードバック状態は、前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックすることである。
図5bの対応関係の場合、前記端末が指示ビット「0」であるフィードバックチャネルを使用して前記パイロットインデックス情報をフィードバックすると、前記端末のフィードバック状態は、前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックしないことである。もちろん、当業者は、特定の要件に従ってパイロット・プリコーディング指示情報の特定の形式を設計することもでき、これはここでは1つずつ説明されない。
【0055】
第2の実施形態
本発明の第1の実施形態と同様な発明思想に基づいて、
図6に示すように、本発明の第2の実施形態によるパイロット・プリコーディングモードを示すための方法には以下のステップが含まれる。
【0056】
S601において、端末は、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのパイロットグループおよびパイロット・プリコーディング指示情報を受信し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記少なくとも1つのパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す。
S602において、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定する。
【0057】
ステップS601~ステップS602の実施は、第1の実施形態に詳しく説明したため、ここで、繰り返して説明しない。
【0058】
本発明の一実施形態では、ステップS602において、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定した後、前記方法では、さらに、「はい」であれば、前記端末は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。具体的に実施減例は実施形態を参照すればよいため、1つ1つに説明しない。
【0059】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が前記端末に対してパイロッグループおよびフィードバックチャネルを構成することについて、前記端末は以下の実施例のように、前記プリコーディング指示情報および前記パイロットインデックス情報を受信できるが、これらの実施例に限定されない。
【0060】
第1の実施例
本発明の一実施形態では、
図7に示すように、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、前記方法にはさらに以下のステップが含まれる。
【0061】
S701において、前記端末は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を受信する。
【0062】
S702において、前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記端末は、前記1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックする。
特定の実施プロセスにおいて、ステップS701~ステップS702の実施は、第1の実施形態で説明したため、この以上説明しない。
【0063】
第2の実施例
本発明の一実施形態では、
図8に示すように、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、前記方法にはさらに以下のステップが含まれる。
【0064】
S801において、前記端末は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を順次に受信する。
【0065】
S802において、前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記端末は、前記同じフィードバックチャネルにより、前記パイロットインデックス情報を順次にフィードバックする。
【0066】
第3の実施例
前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、前記方法では、さらに、前記端末は、前記パイロットの複数のグループのいずれかパイロットグループを受信し、前記ネットワーク側装置によって示される前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記複数のフィードバックチャネルは、異なる前記パイロット・プリコーディング指示情報に対応する。上記の3つの実施例の実施原理は第1の実施形態を参照すればよいため、この以上説明しない。
【0067】
第3の実施形態
本発明の第1の実施形態と同様な発明思想に基づいて、
図9に示すように、本発明の第3の実施形態によるネットワーク側装置は、
端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成するための第1の構成ユニット10と、
前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定するための第1の決定ユニット20と、
前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信するための第1の送信ユニット30とを備える。
【0068】
ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含む。
前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す。
【0069】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信した後、前記ネットワーク側装置は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記端末のフィードバック情報を受信するための受信ユニットをさらに備える。前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。
【0070】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、第1の送信ユニット30は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。前記受信ユニットは、前記1つのフィードバックチャネルにより前記端末からの前記フィードバック情報を受信する。
【0071】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、第1の送信ユニット30は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に順次に送信する。前記受信ユニットは、前記同じフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を順次に受信する。
【0072】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、第1の送信ユニット30は、前記パイロットの複数のグループのいずれかを送信し、前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して、前記フィードバック情報をフィードバックするように前記端末に指示し、前記複数のフィードバックチャネルは、異なるパイロット・プリコーディング指示情報に対応し、前記フィードバック情報はパイロットインデックス情報である。
【0073】
第4の実施形態
本発明の第1の実施形態と同様な発明思想に基づいて、
図10に示すように、本発明の第4の実施形態による端末は、
ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのパイロットグループおよびパイロット・プリコーディング指示情報を受信するための第1の受信ユニット40と、
前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定するための第2の決定ユニット50とを備える。
【0074】
ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記少なくとも1つのパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示す。
【0075】
本発明の一実施形態では、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定した後、「はい」であれば、前記端末は、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより、前記パイロットインデックス情報をフィードバックするための第1のフィードバックユニットをさらに備える。
【0076】
前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、第1の受信ユニット40は、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を受信する。前記第1のフィードバックユニットは、前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記1つのフィードバックチャネルにより、前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックする。
【0077】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、第1の受信ユニット40は、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を順次に受信する。前記第1のフィードバックユニットは、前記端末が前記パイロットインデックス情報のフィードバックを決定する場合、前記同じフィードバックチャネルにより前記パイロットインデックス情報を順次にフィードバックする。
【0078】
本発明の一実施形態では、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、第1の受信ユニット40は、前記パイロットの複数のグループのいずれかパイロットグループを受信し、前記ネットワーク側装置によって示される前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記複数のフィードバックチャネルは、異なる前記パイロット・プリコーディング指示情報に対応する。
【0079】
本発明の実施例は、メモリ、プロセッサ、およびメモリ上に格納され、プロセッサ上で実行可能なコンピュータプログラムを含むコンピュータデバイスであって、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行するときに上記方法を実行するコンピュータデバイスを、提供する。
【0080】
特定の実施プロセスにおいて、前記コンピュータデバイスは、ネットワーク側装置または端末であることができる。
【0081】
本発明の実施例は、さらに、コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記憶媒体であって、プロセッサによって実行されると、コンピュータプログラムは上記方法を実行するコンピュータ可読記憶媒体を、提供する。
【0082】
図11に示すように、本発明の実施例によるネットワーク側装置は、少なくともプロセッサ1100と、送受信機1110とを備える。
【0083】
前記プロセッサ1100は、メモリに格納されたプログラムを読み出し、以下のように動作し、
端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、
前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示し、
送受信機1110により、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。
送受信機1110は、プロセッサ1100の制御の下でデータを送受信する。
【0084】
ここで、
図11において、バスアーキテクチャは、いずれ複数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ1100が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1110送信機と受信機を含む複数のコンポーネントであり、伝送媒体を介して他のさまざまなデバイスと通信するための通信ユニットを提供する。プロセッサ1100は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリは、プロセッサ1100が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0085】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信した後、前記プロセッサ1100は、さらに、
送受信機1110を介して、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記端末のフィードバック情報を受信し、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。
【0086】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、前記プロセッサ1100は、さらに、
送受信機1110を介して、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。
送受信機1110を介して、前記1つのフィードバックチャネルにより、前記端末からの前記フィードバック情報を受信する。
【0087】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、前記プロセッサ1100は、さらに、
送受信機1110を介して、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に順次に送信する。
【0088】
送受信機1110を介して、前記同じフィードバックチャネルにより前記端末の前記フィードバック情報を順次に受信する。
【0089】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、前記プロセッサ1100は、さらに、
送受信機1110を介して、前記パイロットの複数のグループのいずれかパイロットグループを送信し、前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して、前記フィードバック情報をフィードバックするように前記端末に指示し、前記複数のフィードバックチャネルは、異なるパイロット・プリコーディング指示情報に対応し、前記フィードバック情報はパイロットインデックス情報である。
図12に示すように、本発明の実施例による、ネットワーク側装置は、少なくともプロセッサ1200と、送受信機1210とを備える。
【0090】
前記プロセッサ1200は、メモリに格納されたプログラムを読み出し、以下のように動作し、
送受信機1210を介して、ネットワーク側装置によって送信された少なくとも1つのパイロットグループおよびパイロット・プリコーディング指示情報を受信し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記少なくとも1つのパイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示し、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定する。
前記送受信機1210は、プロセッサ1200の制御の下でデータを送受信する。
【0091】
ここで、
図12において、バスアーキテクチャは、いずれ複数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ1200が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1210は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。異なるユーザー設備に対し、ユーザーインターフェースは、外部接続または内部接続に必要な設備のインターフェースであることもできる。接続する設備は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を備えるが、これに限られない。
【0092】
プロセッサ1200は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリは、プロセッサ1200が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0093】
選択可能で、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、前記端末がパイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定した後、プロセッサ1200は、さらに、
「はい」であれば、送受信機1210を介して、少なくとも1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に、前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記少なくとも1つのフィードバックチャネルは、前記ネットワーク側装置によって前記端末に対して構成されたチャネルであり、前記少なくとも1つのパイロットグループに対応する。
【0094】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対して1つのパイロットグループを構成し、前記1つのパイロットグループが1つのフィードバックチャネルに対応する場合、前記プロセッサ1200は、さらに、
送受信機1210を介して、前記1つのパイロットグループおよび前記1つのパイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を受信する。
【0095】
フィードバック前記パイロットインデックス情報を決定する場合、送受信機1210を介して、前記1つのフィードバックチャネルにより前記ネットワーク側装置に前記パイロットインデックス情報をフィードバックする。
【0096】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが同じフィードバックチャネルに対応する場合、前記プロセッサ1200は、さらに、
送受信機1210を介して、前記パイロットの複数のグループ中の各パイロットグループおよび前記各パイロットグループに対応するパイロット・プリコーディング指示情報を順次に受信する。
【0097】
フィードバック前記パイロットインデックス情報を決定する場合、送受信機1210を介して、前記同じフィードバックチャネルにより、前記パイロットインデックス情報を順次にフィードバックする。
【0098】
選択可能で、前記ネットワーク側装置が、前記端末に対してパイロットの複数のグループを構成し、各パイロットグループが複数のフィードバックチャネルに対応する場合、前記プロセッサ1200は、さらに、
送受信機1210を介して、前記パイロットの複数のグループのいずれかパイロットグループを受信し、前記ネットワーク側装置によって示される前記いずれかのパイロットグループに対応する複数のフィードバックチャネルのいずれかを使用して前記パイロットインデックス情報をフィードバックし、前記複数のフィードバックチャネルは、異なる前記パイロット・プリコーディング指示情報に対応する。
【0099】
本発明の実施例における上述した1つ以上の技術的解決策は、少なくとも以下の1つ以上の技術的効果を奏する。
【0100】
本発明の実施例の技術的解決策において、ネットワーク側装置は、端末に対して少なくとも1つのパイロットグループを構成し、ここで、各パイロットグループは少なくとも1つのパイロットを含み、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループのパイロット・プリコーディング指示情報を決定し、前記パイロット・プリコーディング指示情報は、前記各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを示し、前記ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループおよび前記パイロット・プリコーディング指示情報を前記端末に送信する。すなわち、ネットワーク側装置は、前記少なくとも1つのパイロットグループ中の各パイロットグループ内の各パイロットが同じプリコーディングマトリックスを使用するかどうかを表すパイロット・プリコーディング指示情報を端末に直接送信する。さらに、前記パイロット・プリコーディング指示情報に基づいて、端末は、パイロットインデックス情報を前記ネットワーク側装置にフィードバックするかどうかを決定することができ、前記ネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示すことは明らかであり、前記端末がパイロットインデックス情報をフィードバックするとき、基地局の送信ビーム走査を実行し、前記端末がパイロットインデックス情報をフィードバックしないとき、前記端末は受信ビーム走査を実行する。さらに、前記ネットワーク側装置がパイロット・プリコーディングモードを示していることが明確になった後、ネットワーク側装置は、端末の受信ビーム走査および基地局の送信ビーム走査に対して制御し、ネットワークの制御効率を改善することができる。
【0101】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システムまたはいはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがかわるはずである。さらに、本発明は、一つまたはいは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置と光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0102】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、またはいは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータまたはいは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つまたはいは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたはいは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0103】
これらのコンピュータプログラム指令は又、コンピュータまたはいは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つまたはいは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたはいは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0104】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータまたはいは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータまたはいは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータまたはいは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つまたはいは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたはいは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0105】
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、またはいはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0106】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、またはいはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0107】
10 第1の構成ユニット
20 第1の決定ユニット
30 第1の送信ユニット
40 第1の受信ユニット
50 第2の決定ユニット
1100 プロセッサ
1110 送受信機
1200 プロセッサ
1210 送受信機