(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】チャネルエンコーディング方法および装置
(51)【国際特許分類】
H03M 13/13 20060101AFI20220221BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20220221BHJP
【FI】
H03M13/13
H04L27/26 310
(21)【出願番号】P 2019569731
(86)(22)【出願日】2018-04-20
(86)【国際出願番号】 CN2018083959
(87)【国際公開番号】W WO2018228052
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2019-12-16
(31)【優先権主張番号】201710459080.0
(32)【優先日】2017-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】王 加▲慶▼
(72)【発明者】
【氏名】▲鄭▼ 方政
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 荻
(72)【発明者】
【氏名】▲孫▼ 韶▲輝▼
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0156132(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第3119020(EP,A1)
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Rate matching for Polar codes,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1708835,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708835.zip>,2017年05月19日
【文献】NTT DOCOMO,Rate matching design of Polar codes[online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting #89 R1-1708491,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1708491.zip>,2017年05月19日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03M 13/13
H04L 27/26
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1-4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定するステップと、
前記polarマザーコード長に従って、前記チャネル上で送信される必要があるデータにpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得するステップと、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するステップと、
処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するステップと
を有することを特徴とするチャネルエンコーディング方法。
【請求項2】
前記チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定するとき、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出し、
前記送信リソースの実際のベアラ長は、前記チャネルの一部またはすべての直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの実際のベアラ長であることを特徴とする請求項1に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項3】
前記チャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記polarマザーコード長を決定する場合、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するとき、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長以下である場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行し、または、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長よりも大きい場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行することを特徴とする請求項2に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項4】
前記処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するとき、
処理されたターゲットエンコーディングデータを、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを、前記チャネルの他のOFDMシンボルにコピーすることを特徴とする請求項3に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項5】
前記一部のOFDMシンボルは、前記チャネルの1つのOFDMシンボルであることを特徴とする請求項3または4に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項6】
前記チャネル内の異なる長さのペイロード(payload)では、同じpolarマザーコード長が使用されることを特徴とする請求項5に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項7】
前記チャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記polarマザーコード長を決定する場合、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するとき、
前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長以下である場合、前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行し、または、
前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長よりも大きい場合、前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行することを特徴とする請求項2に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項8】
前記処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するとき、
処理されたターゲットエンコーディングデータを、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータとすることを特徴とする請求項7に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項9】
前記チャネル内の異なる長さのpayloadに使用されるpolarマザーコード長は同じであるかまたは異なることを特徴とする請求項7または8に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項10】
前記polarマザーコード長は512ビットであることを特徴とする請求項1に記載のチャネルエンコーディング方法。
【請求項11】
チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定するための決定モジュールと、
前記polarマザーコード長に従って、前記チャネル上で送信される必要があるデータにpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得するためのエンコーディングモジュールと、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するための処理モジュールと、
処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するための送信モジュールと
を備えることを特徴とするチャネルエンコーディング装置。
【請求項12】
前記決定モジュールは、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出し、
前記送信リソースの実際のベアラ長は、前記チャネルの一部またはすべての直交周波数分割多重(OFDM)シンボルの実際のベアラ長であることを特徴とする請求項
11に記載のチャネルエンコーディング装置。
【請求項13】
前記決定モジュールが前記チャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って前記polarマザーコード長を決定する場合、
前記処理モジュールは、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長以下である場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行し、または、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長よりも大きい場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行することを特徴とする請求項
12に記載のチャネルエンコーディング装置。
【請求項14】
前記送信モジュールは、
処理されたターゲットエンコーディングデータを、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを、前記チャネルの他のOFDMシンボルにコピーすることを特徴とする請求項
13に記載のチャネルエンコーディング装置。
【請求項15】
請求項1から
10のいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2017年6月16日に中国特許局に提出した、出願番号が第201710459080.0号であり、発明の名称が「チャネルエンコーディング方法および装置」である中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、無線通信技術分野に関し、特に、チャネルエンコーディング方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
チャネルエンコーディングは、最も基本的な無線アクセス技術であり、データの信頼できる送信を保証する上で重要な役割を果たす。既存の無線通信システムでは、ターボ(Turbo)コード、低密度パリティチェック(Low Density Parity Check,LDPC)コード、および極性(Polar)コードが一般にチャネルエンコーディングに使用される。ターボコードは、低すぎるまたは高すぎるコードレートでの情報伝送をサポートできない。ただし、ミディアムおよびショートパケット送信の場合、ターボコードとLDPCコードは、独自のエンコードおよびデコード特性により、限られたコード長で理想的なパフォーマンスを達成することも困難である。実施に関しては、ターボコードとLDPCコードは、エンコードとデコードのプロセスで計算の複雑さが高くなる。Polarコードは、シャノン容量(Shannon capacity)を取得でき、エンコードとデコードの複雑さが比較的簡単かつ優れたコードとして理論的に証明されているため、ますます広く使用されている。
【0004】
無線通信システムの急速な進化により、第5世代(5th Generation,5G)通信システムなどの将来の通信システムは、いくつかの新しい特徴を有することになる。たとえば、3つの一般的な通信シナリオには、eMBB(Enhance Mobile Broadband)、mMTC(Massive Machine Type Communication)、およびURLLC(Ultra Reliable Low Latency Communication)が含まれる。これらの通信シナリオは、Polarコードのエンコードおよびデコードのパフォーマンスに関するより高い要件を提示する。物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel,PBCH)の場合、その送信リソースは固定されており、物理ブロードキャストチャネルを介して送信される負荷は非常に重要であるため、物理ブロードキャストチャネルで使用されるPolarエンコーディング方式の方が適している。
【0005】
Polarコードは線形ブロックコードであり、そのエンコーディングマトリックスは
【数1】
であり、エンコーディングプロセスは、
【数2】
である。ここで、
【数3】
n個のマトリックスFのクロネッカー(Kronecker)積として定義される。ここで、
【数4】
である。上記のエンコーディングプロセスからわかるように、Polarエンコーディングは、エンコーディングビットが2の整数乗の長さビットのみをエンコーディングできるが、実際のアプリケーションではエンコーディングビットの長さは任意である。現在、Polarエンコーディングはまだ理論的な研究段階にあり、物理ブロードキャストチャネル用のPolarエンコーディング方法はまた案出されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
要約すると、現在、5Gシナリオには、物理ブロードキャストチャネルのPolarエンコーディング方法はない。
【0007】
本発明は、チャネルエンコーディング方法および装置を提供し、現在5Gシナリオにおいて物理ブロードキャストチャネルのPolarエンコーディング方法がないという従来技術の問題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、本発明の実施形態によるチャネルエンコーディング方法は、
チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定するステップと、
前記polarマザーコード長に従って、前記チャネル上で送信される必要があるデータにpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得するステップと、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するステップと、
処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するステップとを有する。
【0009】
オプションとして、前記チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定するとき、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出し、
前記送信リソースの実際のベアラ長は、前記チャネルの一部またはすべての直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex,OFDM)シンボルの実際のベアラ長である。
【0010】
オプションとして、前記チャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記polarマザーコード長を決定する場合、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するとき、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長以下である場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行し、または、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長よりも大きい場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行する。
【0011】
オプションとして、前記処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するとき、
処理されたターゲットエンコーディングデータを、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを、前記チャネルの他のOFDMシンボルにコピーする。
【0012】
オプションとして、前記一部のOFDMシンボルは、前記チャネルの1つのOFDMシンボルである。
【0013】
オプションとして、前記チャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記polarマザーコード長を決定する場合、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するとき、
前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長以下である場合、前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行し、または、
前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長よりも大きい場合、前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行する。
【0014】
オプションとして、前記処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するとき、
処理されたターゲットエンコーディングデータを、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータとする。
【0015】
オプションとして、前記チャネル内の異なる長さのペイロード(payload)では、同じpolarマザーコード長が使用される。
【0016】
オプションとして、前記チャネル内の異なる長さのpayloadに使用されるpolarマザーコード長は同じであるかまたは異なる。
【0017】
別の態様によれば、本発明の実施形態によるチャネルエンコーディング装置は、
チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定するための決定モジュールと、
前記polarマザーコード長に従って、前記チャネル上で送信される必要があるデータにpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得するためのエンコーディングモジュールと、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理するための処理モジュールと、
処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するための送信モジュールとを備える。
【0018】
オプションとして、前記決定モジュールは、具体的に、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出し、
前記送信リソースの実際のベアラ長は、前記チャネルの一部またはすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長である。
【0019】
オプションとして、前記決定モジュールが前記チャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って前記polarマザーコード長を決定する場合、
前記処理モジュールは、具体的に、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長以下である場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行し、または、
前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長よりも大きい場合、前記一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行する。
【0020】
オプションとして、前記送信モジュールは、具体的に、
処理されたターゲットエンコーディングデータを、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、前記一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを、前記チャネルの他のOFDMシンボルにコピーする。
【0021】
オプションとして、前記一部のOFDMシンボルは、前記チャネルの1つのOFDMシンボルである。
【0022】
オプションとして、前記決定モジュールが前記チャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って前記polarマザーコード長を決定する場合、
前記処理モジュールは、具体的に、
前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長以下である場合、前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行し、または、
前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長が前記polarマザーコード長よりも大きい場合、前記すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行する。
【0023】
オプションとして、前記送信モジュールは、具体的に、
処理されたターゲットエンコーディングデータを、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータとする。
【0024】
オプションとして、前記チャネル内の異なる長さのペイロード(payload)では、同じpolarマザーコード長が使用される。
【0025】
オプションとして、前記チャネル内の異なる長さのpayloadに使用されるpolarマザーコード長は同じであるかまたは異なる。
【0026】
別の態様によれば、本発明の実施形態による別のチャネルエンコーディング装置は、
プログラム命令を格納するように構成されたメモリと、
前記メモリに格納されたプログラム命令を呼び出して以下のプロセスを実行するように構成されたプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、
チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定し、
前記polarマザーコード長に従って、前記チャネル上で送信される必要があるデータにpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得し、
前記送信リソースの実際のベアラ長に従って、前記ターゲットエンコーディングデータを処理し、
処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、前記チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定する。
【0027】
別の態様によれば、本発明の実施形態は、上述のいずれかの方法をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0028】
本発明の実施形態は、チャネルの送信リソースに応じて適切なpolarマザーコード長を決定し、決定されたpolarマザーコード長を使用してデータをエンコーディングし、送信リソースの実際のベアラ長に従って、エンコーディングされたデータを処理し、これにより、チャネルの実際の送信リソース長さに従ってエンコーディングデータを決定することができるようになり、処理されたエンコーディングデータがチャネル上でより正確に送信できることを確保できる。
【0029】
本発明に係る実施形態や従来の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施形態を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施形態の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【
図1】本発明の実施形態によるチャネルエンコーディング方法のフローチャートである。
【
図2】本発明の実施形態による第1のチャネルエンコーディング方法の全体的なフローチャートである。
【
図3】本発明の実施形態による第2のチャネルエンコーディング方法の全体的なフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態による第1のチャネルエンコーディング装置の概略構造図である。
【
図5】本発明の実施形態による第2のチャネルエンコーディング装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の実施形態における目的、技術方案、および利点を明確にするため、以下に本発明の実施形態における図と結合して本発明の実施形態における技術方案の詳細を明確かつ十分に説明する。当然ながら、記載の実施形態は本発明の実施形態の一部に過ぎず、全ての実施形態ではない。本発明における実施形態にもとづき、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、取得したその他の実施形態は、本発明の保護範囲に属する。
【0032】
図1に示すように、本発明の実施形態によるチャネルエンコーディング方法は以下のステップを備える。
【0033】
ステップ101において、チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定する。
【0034】
ステップ102において、polarマザーコード長に従って、チャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得する。
【0035】
ステップ103において、送信リソースの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータを処理する。
【0036】
ステップ104において、処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定する。
【0037】
本発明の実施形態チャネルの送信リソースに応じて適切なpolarマザーコード長を決定し、決定されたpolarマザーコード長を使用してデータをエンコーディングし、送信リソースの実際のベアラ長に従って、エンコーディングされたデータを処理し、これにより、チャネルの実際の送信リソース長さに従ってエンコーディングデータを決定することができるようになり、処理されたエンコーディングデータがチャネル上でより正確に送信できることを確保できる。
【0038】
本発明の実施形態によって提供されるチャネルエンコーディング方法は、物理ブロードキャストチャネルに適用できるが、物理ブロードキャストチャネルに限定されず、他のチャネルにも適用できることに留意されたい。
【0039】
以下は、物理ブロードキャストチャネルをエンコーディングする方法を例として取り上げて説明される。
【0040】
ここで、polarマザーコード長は、2の整数乗である。たとえば、polarマザーコード長は、2、4、8、…、256、512、1024などであり得る。
【0041】
送信リソースの実際のベアラ長は送信リソース内で実際にデータを送信するために使用されるベアラのビット数(bits)であり、送信リソースのDMRS(Demodulation Reference Signal)のオーバーヘッド以外のベアラのビット数である。
【0042】
たとえば、送信リソースの実際のベアラ長は、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplex,OFDM)シンボルの実際のベアラ長である、1つのOFDMシンボルは288個のキャリアを占有する。DMRSオーバーヘッドは1/3であると想定され、送信リソースの実際のベアラ長は288*2*2/3=384 bitsである。
【0043】
オプションとして、ステップ101において、送信リソースの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出し、ここで、送信リソースの実際のベアラ長は、物理ブロードキャストチャネルの一部またはすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長である。
【0044】
物理ブロードキャストチャネルのOFDMシンボルの一部の実際のベアラ長に従ってpolarマザーコード長が決定される場合、エンコーディングされたデータも一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってエンコーディングデータを処理することに留意されたい。物理ブロードキャストチャネルすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってpolarマザーコード長を決定する場合、エンコーディングデータは、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってエンコーディングデータも処理される。
【0045】
物理ブロードキャストチャネルをエンコーディングする方法は、polarマザーコード長を決定する異なるスキームについてそれぞれ以下に説明される。
【0046】
第1のスキーム:物理ブロードキャストチャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。
【0047】
ここで、物理ブロードキャストチャネルは、送信のために複数のOFDMシンボルを使用する。
【0048】
オプションとして、第1のスキームでは、物理ブロードキャストチャネルの1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。
【0049】
具体的には、物理ブロードキャストチャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出して、polarマザーコード長とする。
【0050】
polarマザーコード長集合から1つを選出して、polarマザーコード長とする場合、polarマザーコード長として任意の1つを選択することができる。
【0051】
好ましくは、polarマザーコード長集合から、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に近い長さを選出してpolarマザーコード長とすることもできる。
【0052】
具体的には、当該一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長よりも大きく、当該一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に最も近い長さを選出してpolarマザーコード長とする。または、当該一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長よりも小さく、当該一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に最も近い長さを選出してpolarマザーコード長とする。
【0053】
たとえば、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。1つのOFDMシンボルは、288個のキャリアを占有する。DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は288*2*2/3=384 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、256 bitsまたは者512 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。
【0054】
オプションとして、物理ブロードキャストチャネル内の異なる長さのpayload(ペイロード)は、同じpolarマザーコード長を使用する。
【0055】
ここで、payloadは、情報ビットと巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check,CRC)部分を含む。たとえば、payload長が70ビットである場合、決定されたpolarマザーコード長は512ビットである。当該物理ブロードキャストチャネルでは、payload長が40ビットの場合、512ビットのpolarマザーコードが引き続き使用される。
【0056】
ターゲットエンコーディングデータが決定された後、polarマザーコード長に従って、物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行する。ターゲットエンコーディングデータを取得し、本発明の実施形態polarマザーコード長に従って、物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行するプロセスは、従来技術の方法を使用するので、ここでは詳細に説明しない。
【0057】
polarマザーコード長を使用して物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを行った後に得られるターゲットエンコーディングデータの長さは、polarマザーコード長に等しいことに留意されたい。
【0058】
ステップ103において、オプションとして、OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
または、OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
【0059】
これらの場合をそれぞれ以下に説明する。
1.OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
【0060】
ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行した後に得られる処理済みターゲットエンコーディングデータの長さは、OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長であることに留意されたい。
【0061】
ここで、パンチング操作および短縮操作は、従来技術の方法を使用し、ここでは詳細に説明しない。
【0062】
たとえば、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。1つのOFDMシンボルは、288個のキャリアを占有する。DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は288*2*2/3=384 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、512 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。データは512 bitsを使用してエンコーディングされ、取得されたターゲットエンコードデータの長さは512 bitsであるが、1つのOFDMシンボルの実際のベアラー長は384 bitsであるため、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する必要がある。パンチングまたは短縮操作後のターゲットエンコーディングデータの長さは384 bitsである。
【0063】
1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長に等しい場合、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチング操作を実行するとき、パンチングされた長さは0 bitsであることが理解できることに留意されたい。または、ターゲットエンコーディングデータに対して短縮操作を実行するとき、短縮された長さは0 bitsである。
【0064】
2.OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
【0065】
ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行された後に得られる処理済みターゲットエンコーディングデータの長さは、OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長であることに留意されたい。
【0066】
具体的には、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長とpolarマザーコード長との差の値を決定し、N bitsのエンコーディングデータが、繰り返しのためのターゲットエンコーディングデータから選択される。ここで、Nは、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長とpolarマザーコード長との差の値である。
【0067】
たとえば、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。1つのOFDMシンボルは、288個のキャリアを占有する。DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は288*2*2/3=384 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、256 bitを選択してpolarマザーコード長とする。データは256 bitsを使用してエンコーディングされ、取得されたターゲットエンコードデータの長さは256 bitsであるが、1つのOFDMシンボルの実際のベアラー長は384 bitsであるため、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される必要がある。すなわち、長さが256 bitsであるターゲットエンコーディングデータから128 bitsのエンコーディングデータを選出し、長さが256 bitsであるターゲットエンコーディングデータおよび選出された128 bitsのエンコーディングデータを処理されたターゲットエンコーディングデータとし、繰り返し操作後のターゲットエンコーディングデータの長さは384 bitsである。
【0068】
別の例では、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。1つのOFDMシンボルは、288個のキャリアを占有する。DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は288*2*2/3=384 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、128 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。データは128 bitsを使用してエンコーディングされ、取得されたターゲットエンコードデータの長さは128 bitsであるが、1つのOFDMシンボルの実際のベアラー長は384 bitsであるため、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される必要がある。1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長とpolarマザーコード長との差の値が256 bitsであるため、繰り返す場合、長さが128 bitsであるターゲットエンコーディングデータを2回繰り返して、384 bitsの長さの処理済みターゲットエンコードデータを取得する。
【0069】
オプションとして、本発明の実施形態では、処理されたターゲットエンコーディングデータを取得した後、以下のようにチャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定する:
【0070】
処理されたターゲットエンコーディングデータを一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータをチャネルの他のOFDMシンボルにコピーする。
【0071】
具体的には、物理ブロードキャストチャネルは、送信に2つのOFDMシンボルを使用する。物理ブロードキャストチャネルの1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定し、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータを処理した後、処理されたターゲットエンコーディングデータを第1のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、第1のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを第2のOFDMシンボルに直接にコピーする。
【0072】
物理ブロードキャストチャネルは、送信のために4つのOFDMシンボルを使用する。物理ブロードキャストチャネルの1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定し、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータを処理した後、処理されたターゲットエンコーディングデータを第1のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、第1のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを当該物理ブロードキャストチャネルの他の3つのOFDMシンボルに直接にコピーする。
【0073】
または、物理ブロードキャストチャネルの2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってpolarマザーコード長を決定し、2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってターゲットエンコーディングデータを処理した後、処理されたターゲットエンコーディングデータを最初の2つのOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、最初の2つのOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを当該物理ブロードキャストチャネルの最後の2つのOFDMシンボルに直接にコピーする。
【0074】
一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定するとき、本発明の実施形態物理ブロードキャストチャネルエンコーディング方法の全体的なフローチャートは2に示されるとおりである。
【0075】
ステップ201において、物理ブロードキャストチャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。
【0076】
ステップ202において、polarマザーコード長に従って、物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得する。
【0077】
ステップ203において、OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きいかどうかを判断し、大きいのであれば、ステップ204を実行し、大きくなければ、ステップ205を実行する。
【0078】
ステップ204において、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行され、ステップ206を実行する。
【0079】
ステップ205において、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
【0080】
ステップ206において、処理されたターゲットエンコーディングデータを一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータを物理ブロードキャストチャネルの他のOFDMシンボルにコピーする。
【0081】
本発明の実施形態の物理ブロードキャストチャネルをエンコーディングする方法を、特定の実施形態によって以下に説明する。
【0082】
第1の特定の実施形態:
1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。
【0083】
物理ブロードキャストチャネルは、送信のために2つのOFDMシンボルを使用し、DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。1つのOFDMシンボルは、288個のキャリアを占有する。1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は288*2*2/3=384 bitsである。payloadの長さがK=70 bitsである場合、同等のコードレートは
【数5】
である。コードレートが高いため、polarマザーコード長集合から512 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。512 bitsのpolarマザーコード長を使用して、物理ブロードキャストチャネルのpayloadの長さがK=70 bitsであるデータをエンコーディングし、ターゲットエンコーディングデータを取得する。1つのOFDMシンボルの実際のベアラー長はpolarマザーコード長よりも短いため、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチング操作を実行し、長さが384 bitsであるターゲットエンコーディングデータを取得する。長さが384 bitsであるターゲットエンコーディングデータを第1のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、384 bitsのターゲットエンコーディングデータを第2のOFDMシンボルに直接にコピーする。
【0084】
payloadの長さがK=40 bitsである場合、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、取得されたマザーコード長が512である場合の同等のコードレートは、
【数6】
であると決定する。マザーコード長が256である場合の同等のコードレートは
【数7】
である。短い情報ビット長の場合、N=512であり、コードレートは低く、物理ブロードキャストチャネルの信号の衰弱チャネルでの受信信号の品質を効果的に改善できる。512 bitsのpolarマザーコード長を使用して、物理ブロードキャストチャネルのpayloadの長さがK=40 bitsであるデータをエンコーディングし、ターゲットエンコーディングデータを取得する。1つのOFDMシンボルの実際のベアラー長はpolarマザーコード長よりも短いため、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチング操作を実行し、長さが384 bitsであるターゲットエンコーディングデータを取得する。長さが384 bitsであるターゲットエンコーディングデータを第1のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、384 bitsのターゲットエンコーディングデータを第2のOFDMシンボルに直接にコピーする。
【0085】
第2のスキーム:物理ブロードキャストチャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。
【0086】
ここで、物理ブロードキャストチャネルは、送信のために複数のOFDMシンボルを使用する。
【0087】
オプションとして、第2のスキームでは、物理ブロードキャストチャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。
【0088】
具体的には、物理ブロードキャストチャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出して、polarマザーコード長とする。
【0089】
polarマザーコード長集合から1つを選出して、polarマザーコード長とする場合、polarマザーコード長として任意の1つを選択することができる。
【0090】
好ましくは、polarマザーコード長集合からすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に近い長さを選出してpolarマザーコード長とする。
【0091】
具体的には、当該すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長よりも大きく、当該すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に最も近い長さを選出してpolarマザーコード長とする。または、当該すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長よりも小さく、当該すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に最も近い長さを選出してpolarマザーコード長とする。
【0092】
たとえば、物理ブロードキャストチャネルは送信に2つのOFDMシンボルを使用し、2つのOFDMシンボルは288*2=576個のキャリアを占有し、DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は、576*2*2/3=768 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、512 bitsを選出してまたは1024 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。
【0093】
オプションとして、物理ブロードキャストチャネル内の異なる長さのpayloadに対し、同じまたは異なるpolarマザーコード長が使用される。
【0094】
ここで、payloadは情報ビットおよびCRC部分を含む。
【0095】
一実施形態では、物理ブロードキャストチャネル内の異なる長さのpayloadに対して同じpolarマザーコード長が使用される。
【0096】
たとえば、payload長が70ビットである場合、決定されたpolarマザーコード長は512ビットである。当該物理ブロードキャストチャネルでは、payload長が40ビットの場合、512ビットのpolarマザーコードが引き続き使用される。
【0097】
または、物理ブロードキャストチャネル内の異なる長さのpayloadに対し異なるpolarマザーコード長が使用される。
【0098】
たとえば、payload長が70ビットである場合、決定されたpolarマザーコード長は1024 bitsであり、当該物理ブロードキャストチャネルでは、payloadの長さが50 bitsであるとき、決定されたpolarマザーコード長は512 bitsである。payload長が40ビットの場合、決定されたpolarマザーコード長は256 bitsである。
【0099】
または、物理ブロードキャストチャネル内の異なる長さの複数のpayloadについて、異なる長さのいくつかのpayloadは同じpolarマザーコード長を使用する。
【0100】
たとえば、payload長は40~72 bitsであると想定される。一実装形態では、2つのpolarマザーコード長を決定することができ、例えば、第1および第2のpolarマザーコード長が決定される。payload長が40~55 bitsの場合、第1のpolarマザーコード長を選出し、payloadの長さが56~72 bitsである場合、第2のpolarマザーコード長を選出する。
【0101】
ターゲットエンコーディングデータが決定された後、polarマザーコード長に従って、物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行する。ターゲットエンコーディングデータを取得し、本発明の実施形態のpolarマザーコード長に従って、物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対するpolarエンコーディングのプロセスは、従来技術の方法を使用するので、ここでは詳細に説明しない。
【0102】
polarマザーコード長を使用して物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行した後に得られるターゲットエンコーディングデータの長さは、polarマザーコード長に等しいことに留意されたい。
【0103】
ステップ103において、オプションとして、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
または、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
【0104】
これらのケースをそれぞれ以下に説明する。
1.すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
【0105】
ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行した後に得られる処理されたターゲットエンコーディングデータの長さは、当該すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長であることに留意されたい。
【0106】
ここで、パンチング操作および短縮操作は、従来技術の方法を使用し、ここでは詳細に説明しない。
【0107】
たとえば、物理ブロードキャストチャネルは送信のために2つのOFDMシンボルを使用し、2つのOFDMシンボルは288*2=576個のキャリアを占有し、DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は576*2*2/3=768 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、1024 bitsを選出して、polarマザーコード長とする。データは1024 bitsを使用してエンコーディングされ、取得されたターゲットエンコードデータの長さは1024 bitsであるが、1つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は768 bitsであるため、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する必要がある。パンチングまたは短縮操作後のターゲットエンコーディングデータの長さは768 bitsである。
【0108】
複数のOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長に等しい場合、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチング操作を実行するとき、パンチングされた長さは0 bitsであることが理解できることに留意されたい。またはターゲットエンコーディングデータに対して短縮操作を実行する場合、短縮された長さは0 bitsである。
【0109】
2.すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行した後に得られる処理されたターゲットエンコーディングデータの長さは当該すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長であることに留意されたい。
【0110】
具体的には、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長とpolarマザーコード長との差の値を決定し、N bitsのエンコーディングデータが、繰り返しのためのターゲットエンコーディングデータから選択される。ここで、NはすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長とpolarマザーコード長との差の値である。
【0111】
たとえば、物理ブロードキャストチャネルは、送信のために2つのOFDMシンボルを使用し、2つのOFDMシンボルは288*2=576個のキャリアを占有し、DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は、576*2*2/3=768 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、512 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。データは512ビットを使用してエンコーディングされ、取得されたターゲットエンコードデータの長さは512ビットであるが、2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は768 bitsであり、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される必要がある。すなわち、長さが512 bitsであるターゲットエンコーディングデータから256 bitsのエンコーディングデータを選出し、長さが512 bitsであるターゲットエンコーディングデータおよび選出された256 bitsのエンコーディングデータを、処理されたターゲットエンコーディングデータとし、繰り返し操作後のターゲットエンコーディングデータの長さは768 bitsである。
【0112】
別の例では、物理ブロードキャストチャネルは、送信のために2つのOFDMシンボルを使用し、2つのOFDMシンボルは288*2=576個のキャリアを占有し、DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は、576*2*2/3=768 bitsである。polarマザーコード長集合に含まれる選択可能な長さは2の整数乗である。polarマザーコード長を決定するとき、256 bitを選択してspolarマザーコード長とする。データは256 bitsを使用してエンコーディングされ、取得されたターゲットエンコードデータの長さは256 bitsであるが、2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は768 bitsであり、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される必要がある。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長とpolarマザーコード長との差の値が512 bitsであるため、繰り返す場合、長さが256 bitsであるターゲットエンコーディングデータを2回繰り返して、768 bits長の処理されたターゲットエンコーディングデータを取得する。
【0113】
オプションとして、本発明の実施形態では、処理されたターゲットエンコーディングデータを取得した後、チャネル上で送信されるエンコーディングデータは以下によって決定される。
【0114】
処理されたターゲットエンコーディングデータをチャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータとする。
【0115】
具体的には、処理されたターゲットエンコーディングデータをすべてのOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとする。
【0116】
すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定するとき、本発明の実施形態物理ブロードキャストチャネルエンコーディング方法の全体的なフローチャートは
図3に示されるとおりである。
【0117】
ステップ301において、物理ブロードキャストチャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定する。
【0118】
ステップ302において、polarマザーコード長に従って、物理ブロードキャストチャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得する。
【0119】
ステップ303において、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きいかどうかを判断し、大きいのであれば、ステップ304を実行し、大きくなければ、ステップ305を実行する。
【0120】
ステップ304において、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行され、ステップ306を実行する。
【0121】
ステップ305において、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
【0122】
ステップ306において、処理されたターゲットエンコーディングデータを、物理ブロードキャストチャネル上で直接送信される必要があるエンコーディングデータとする。
【0123】
本発明の実施形態の物理ブロードキャストチャネルをエンコーディングする方法は、特定の実施形態によって以下に説明される。
【0124】
第2の特定の実施形態:
すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定し、物理ブロードキャストチャネル内の異なる長さのpayloadでは、同じpolarマザーコード長が使用される。
【0125】
物理ブロードキャストチャネルは、送信のために2つのOFDMシンボルを使用し、DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。2つのOFDMシンボルは288*2=576個のキャリアを占有し、2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は、576*2*2/3=768 bitsである。payloadの長さがK=70 bitsである場合、polarマザーコード長集合から512 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。同等のコードレートは
【数8】
である。512 bitsのpolarマザーコード長を使用して、物理ブロードキャストチャネルのpayloadの長さがK=70 bitsであるデータをエンコーディングし、ターゲットエンコーディングデータを取得する。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長はpolarマザーコード長よりも大きいため、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行され、768 bits長のターゲットエンコーディングデータが取得される。長さが768 bitsであるターゲットエンコーディングデータを物理ブロードキャストチャネル上で直接送信されるエンコーディングデータとする。
【0126】
payloadの長さがK=40 bitsである場合、2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って取得されたマザーコード長が512である場合の同等のコードレートは、
【数9】
であり、低い信号対雑音比での物理ブロードキャストチャネルのパフォーマンスが向上する。512 bitsのpolarマザーコード長を使用して、物理ブロードキャストチャネルのpayloadの長さがK=40 bitsであるデータをエンコーディングし、ターゲットエンコーディングデータを取得する。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長はpolarマザーコード長よりも大きいため、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行し、長さが768 bitsであるターゲットエンコーディングデータを取得する。長さが768 bitsであるターゲットエンコーディングデータを物理ブロードキャストチャネル上で直接送信されるエンコーディングデータとする。
【0127】
第3の特定の実施形態:
すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長を決定し、物理ブロードキャストチャネル内の異なる長さのpayloadは異なるpolarマザーコード長を使用する。
【0128】
物理ブロードキャストチャネルは、送信のために2つのOFDMシンボルを使用し、DMRSオーバーヘッドが1/3であると想定される。2つのOFDMシンボルは288*2=576個のキャリアを占有し、2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長は、576*2*2/3=768 bitsである。payloadの長さがK=70 bitsである場合、polarマザーコード長集合から1024 bitsを選出して、polarマザーコード長とする。同等のコードレートは
【数10】
である。1024 bitsのpolarマザーコード長を使用して物理ブロードキャストチャネルのpayloadの長さがK=70 bitsであるデータをエンコーディングし、ターゲットエンコーディングデータを取得する。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長より小さいであるため、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチング操作を実行し、長さが768 bitsであるターゲットエンコーディングデータを取得する。長さが768 bitsであるターゲットエンコーディングデータを、物理ブロードキャストチャネル上で直接に送信する必要があるエンコーディングデータとする。
【0129】
payloadの長さがK=40 bitsである場合、polarマザーコード長集合から512 bitsを選出してpolarマザーコード長とする。同等のコードレートは
【数11】
である。512 bitsのpolarマザーコード長を使用して、物理ブロードキャストチャネルのpayloadの長さがK=40 bitsであるデータをエンコーディングし、ターゲットエンコーディングデータを取得する。2つのOFDMシンボルの実際のベアラ長はpolarマザーコード長よりも大きいため、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作を実行し、長さが768 bitsであるターゲットエンコーディングデータを取得する。長さが768 bitsであるターゲットエンコーディングデータを物理ブロードキャストチャネル上で直接に送信する必要があるエンコーディングデータとする。
【0130】
同じ発明の思想に基づいて、本発明の実施形態は、チャネルエンコーディング装置をさらに提供する。この装置の問題を解決する原理はこの方法に類似しているため、この装置の実施はこの方法の実施を参照することができ、その繰り返しの説明はここでは省略する。
【0131】
図4に示すように、本発明の実施形態第1のチャネルエンコーディング装置は、
チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定するための決定モジュール401と、
polarマザーコード長に従って、チャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得するためのエンコーディングモジュール402と、
送信リソースの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータを処理するための処理モジュール403と、
処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定するための送信モジュール404とを備える。
【0132】
オプションとして、決定モジュール401は、具体的に、
送信リソースの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出し、ここで、送信リソースの実際のベアラ長は、チャネルの一部またはすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長である。
【0133】
オプションとして、決定モジュール401がチャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってpolarマザーコード長を決定すると、
処理モジュール403は、具体的に、
OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
または、OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
【0134】
オプションとして、送信モジュール404は、具体的に、処理されたターゲットエンコーディングデータを一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータをチャネルの他のOFDMシンボルにコピーする。
【0135】
オプションとして、一部のOFDMシンボルチャネルは、チャネルの1つのOFDMシンボルである。
【0136】
オプションとして、決定モジュール401がチャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってpolarマザーコード長を決定すると、
処理モジュール403は、具体的に、
すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
または、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
【0137】
オプションとして、送信モジュール404は、具体的に、処理されたターゲットエンコーディングデータをチャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータとする。
【0138】
オプションとして、チャネル内の異なる長さのペイロード(payload)では、同じpolarマザーコード長が使用される。
【0139】
オプションとして、チャネル内の異なる長さのpayloadに使用されるpolarマザーコード長は同じであるかまたは異なる。
【0140】
本発明の実施形態では、上記のモジュールは、プロセッサまたは他のエンティティデバイスによって実施され得る。
【0141】
図5に示すように、本発明の実施形態の第2のチャネルエンコーディング装置は、送受信機502を介してデータを送受信し、メモリ504内のプログラムを読み取って実行するように構成されたプロセッサ501を備える。
【0142】
前記プロセッサ501は、チャネルの送信リソースに応じてpolarマザーコード長を決定し、polarマザーコード長に従って、チャネル上で送信する必要があるデータに対してpolarエンコーディングを実行し、ターゲットエンコーディングデータを取得し、送信リソースの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータを処理する。処理されたターゲットエンコーディングデータに従って、チャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータを決定する。
【0143】
送受信機502は、プロセッサ501の制御下でデータを送受信する。
【0144】
オプションとして、プロセッサ501は、具体的に、
送信リソースの実際のベアラ長に従って、polarマザーコード長集合から1つを選出し、ここで、送信リソースの実際のベアラ長は、チャネルの一部またはすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長である。
【0145】
オプションとして、プロセッサ501がチャネルの一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってpolarマザーコード長を決定すると、
プロセッサ501は、具体的に、
OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
または、OFDMシンボルの一部の実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、一部のOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
【0146】
オプションとして、プロセッサ501は、具体的に、処理されたターゲットエンコーディングデータを一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータとし、一部のOFDMシンボル上で送信されるエンコーディングデータをチャネルの他のOFDMシンボルにコピーする。
【0147】
オプションとして、一部のOFDMシンボルをチャネルの1つのOFDMシンボルとする。
【0148】
オプションとして、プロセッサ501がチャネルのすべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従ってpolarマザーコード長を決定すると、
プロセッサ501は、具体的に、
すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長以下である場合、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対してパンチングまたは短縮操作を実行する。
または、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長がpolarマザーコード長よりも大きい場合、すべてのOFDMシンボルの実際のベアラ長に従って、ターゲットエンコーディングデータに対して繰り返し操作が実行される。
【0149】
オプションとして、プロセッサ501は、具体的に、処理されたターゲットエンコーディングデータをチャネル上で送信される必要があるエンコーディングデータとする。
【0150】
オプションとして、チャネル内の異なる長さのペイロード(payload)では、同じpolarマザーコード長が使用される。
【0151】
オプションとして、チャネル内の異なる長さのpayloadに使用されるpolarマザーコード長は同じであるかまたは異なる。
【0152】
図5において、バスアーキテクチャ(バス500)において、バス500は、任意の数の相互接続するバス及びブリッジを備える。バス500は、プロセッサ501が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ504が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バス500は、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェース503は、バス500と送受信機502の間でインターフェースを提供する。送受信機502は、1つの要素であっても、複数の要素、すなわち複数の受信機および送信機であってもよく、伝送媒体を介して様々な他のデバイスと通信するためのユニットを提供する。プロセッサ501によって処理されたデータは、アンテナ505を介して無線媒体を介して送信され、さらに、アンテナ505もデータを受信し、データをプロセッサ501に転送する。
【0153】
プロセッサ501は、バス500および一般的な処理を管理する責任があり、さらに、タイミング、周辺インターフェース、電圧調整、電力管理および他の制御機能を含む様々な機能を提供することができる。メモリ504は、プロセッサ501が動作を実行するときによって使用されるデータを格納するように構成され得る。
【0154】
オプションとして、プロセッサ501は、中央処理装置(Center Processing Unit,CPU)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit,ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array,FPGA)または複合プログラマブルロジックデバイス(Complex Programmable Logic Device,CPLD)とすることができる。
【0155】
本発明の実施形態によって提供されるチャネルエンコーディング方法は、ネットワークデバイスに適用することができる。ここで、ネットワークデバイスは、基地局(例えば、アクセスポイント)とすることができ、これは、エアネットワーク上の1つ以上のセクターを介して無線端末と通信するアクセスネットワーク内のデバイスを意味する。基地局は、受信したエアフレームとIPパケット間の相互変換を実行して、ワイヤレス端末とアクセスネットワークの残りの部分の間のルーターとして使用できる。アクセスネットワークの残りの部分には、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含むことができる。たとえば、たとえば、基地局は、移動体通信(Global System for Mobile Communication,GSM(登録商標))または符号分割多元接続(Code Division Multiple Access,CDMA)のグローバルシステムの基地局(BTS)であるか、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access,WCDMA(登録商標))のNodeBであり、または、ロングタイムエボリューション(Long Time Evolution,LTE)における進化ノードB(NodeBまたは、eNBまたは、e-NodeB,evolutional Node B)であり得、これは、本出願の実施形態において限定されない。
【0156】
本発明の実施形態はさらにコンピュータ記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒は、コンピュータにアクセス可能な任意の利用可能な媒体またはデータ記憶装置であり得、磁気メモリ(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、磁気テープ、磁気光学ディスク(MO)など)、光学メモリ(CD、DVD、BD、HVDなど)、半導体メモリ(ROM、EPROM、EEPROM、不揮発性メモリ(NAND FLASH)、ソリッドステートディスク(SSD))などを含むが、これらに限定しない。たとえば、コンピュータの記憶媒体は不揮発性を有してよく、つまり停電後に内容が失われないようにすることができる。
【0157】
また、当該コンピュータ記憶媒体は、本発明の実施形態によるチャネルエンコーディング方法をコンピュータに実行させるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶するコンピュータ記憶媒体である。
【0158】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム命令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム命令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、または他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム命令を実行し、フロー図における一つまたは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0159】
また、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、命令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の命令を実行でき、フロー図における一つまたは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックに指定する機能を実現する。これらコンピュータプログラム命令はさらに、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム命令が実装されたコンピュータまたは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータまたは他のプログラム可能な設備において実行される命令によって、フロー図における一つまたは複数のフローおよび/またはブロック図における一つまたは複数のブロックに指定する機能を実現する。無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、またはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0160】
401 決定モジュール
402 エンコーディングモジュール
403 処理モジュール
404 送信モジュール
500 バス
501 プロセッサ
502 送受信機
503 バスインターフェース
504 メモリ
505 アンテナ