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特許7027487コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸
<図1>
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図1
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図2
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図3
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図4
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図5
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図6
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図7
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図8
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図9
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図10
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図11
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図12
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図13
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図14
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図15
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図16
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図17
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図18
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図19
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図20
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図21
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図22
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図23
  • 特許-コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸 図24
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-18
(45)【発行日】2022-03-01
(54)【発明の名称】コードされている病原体抗原の発現を増加させるための、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードしている核酸
(51)【国際特許分類】
   C12N 15/50 20060101AFI20220221BHJP
   C12N 15/09 20060101ALI20220221BHJP
   A61K 39/215 20060101ALI20220221BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20220221BHJP
   A61K 31/7088 20060101ALI20220221BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20220221BHJP
   A61P 33/02 20060101ALI20220221BHJP
   C12P 21/00 20060101ALI20220221BHJP
【FI】
C12N15/50 ZNA
C12N15/09 Z
A61K39/215
A61K48/00
A61K31/7088
A61P31/12
A61P33/02
C12P21/00 C
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2020104278
(22)【出願日】2020-06-17
(62)【分割の表示】P 2018032665の分割
【原出願日】2013-02-15
(65)【公開番号】P2020202826
(43)【公開日】2020-12-24
【審査請求日】2020-07-16
(31)【優先権主張番号】PCT/EP2012/000673
(32)【優先日】2012-02-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】509014386
【氏名又は名称】キュアバック アーゲー
【住所又は居所原語表記】Friedrich-Miescher-Strasse 15,72076 Tuebingen,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】アンドレアス・テース
(72)【発明者】
【氏名】トーマス・シャルケ
(72)【発明者】
【氏名】ヨッヘン・プロプスト
【審査官】小金井 悟
(56)【参考文献】
【文献】特許第6359462(JP,B2)
【文献】国際公開第95/015394(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C12N 15/00-15/90
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/BIOSIS/MEDLINE/WPIDS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている改変核酸であって、
前記改変核酸の少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域のG/C含量が、野生型核酸のコード領域のG/C含量に比べて増加しており、前記改変核酸にコードされているアミノ酸配列が、前記野生型核酸にコードされているアミノ酸配列に比べて改変されておらず、
前記ペプチド又はタンパク質が、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含み、
前記断片、又は変異体が、野生型ペプチド又はタンパク質の全アミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含み、かつ、野生型ペプチド又はタンパク質に比べて、同じ生物機能又は特異的活性を有し、
前記誘導体が、野生型ペプチド又はタンパク質の完全長配列、及びN末端又はC末端の更なる配列特徴を含み、
前記病原体抗原が、SARSコロナウイルス抗原であることを特徴とする核酸。
【請求項2】
前記病原体抗原が、スパイクタンパク質S、エンベロープタンパク質E、膜タンパク質M、ヌクレオカプシドタンパク質Nからなる群から選択される請求項1に記載の核酸。
【請求項3】
前記病原体抗原が、スパイクタンパク質Sである請求項1から2のいずれかに記載の核酸。
【請求項4】
前記少なくとも1つのヒストンステムループが、少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域とは異種である請求項1から3のいずれかに記載の核酸。
【請求項5】
前記コード領域が、ヒストンタンパク質又はヒストン若しくはヒストン様機能を有する前記ヒストンタンパク質の断片、誘導体、若しくは変異体をコードしておらず、
前記断片、又は変異体が、野生型ペプチド又はタンパク質の全アミノ酸配列に対して少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含み、かつ、野生型ペプチド又はタンパク質に比べて、同じ生物機能又は特異的活性を有し、
前記誘導体が、野生型ペプチド又はタンパク質の完全長配列、及びN末端又はC末端の更なる配列特徴を含む請求項4に記載の核酸。
【請求項6】
前記コード領域が、レポータータンパク質又はマーカー若しくは選択タンパク質をコードしていない請求項1から5のいずれかに記載の核酸。
【請求項7】
前記核酸が、RNAである請求項1から6のいずれかに記載の核酸。
【請求項8】
前記核酸が、mRNAである請求項1から7のいずれかに記載の核酸。
【請求項9】
少なくとも1つのヒストンステムループが、以下の式(I)又は(II)から選択される請求項1から8のいずれかに記載の核酸:
式(I)(ステム境界エレメントを含まないステムループ配列):
【化1】
式(II)(ステム境界エレメントを含むステムループ配列):
【化2】
(式中、
ステム1境界エレメント又はステム2境界エレメントN1-6は、1個~6個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチドから選択され、
ステム1[N0-2GN3-5]は、エレメントステム2に対して逆相補的であるか又は部分的に逆相補的であり、且つ5個~7個のヌクレオチドの連続配列であり、N0-2は、0個~2個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチドから選択され、N3-5は、3個~5個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチドから選択され、Gは、グアノシンであり、任意でシチジンによって置換されてもよいが、但し、その場合、ステム2におけるその相補的ヌクレオチドであるシチジンも、グアノシンによって置換され、
ループ配列[N0-4(U/T)N0-4]は、エレメントステム1とステム2との間に位置し、且つ3個~5個のヌクレオチドの連続配列であり、各N0-4は、互いに独立して、0個~4個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチドから選択され、U/Tは、ウリジン又はチミジンを表し、
ステム2[N3-5CN0-2]は、エレメントステム1に対して逆相補的であるか又は部分的に逆相補的であり、且つ5個~7個のヌクレオチドの連続配列であり、N3-5は、3個~5個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチドから選択され、N0-2は、0個~2個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチドから選択され、Cは、シチジンであり、グアノシンによって置換されてもよいが、但し、その場合、ステム1におけるその相補的ヌクレオチドであるグアノシンも、シチジンによって置換され、
ステム1及びステム2は、互いに塩基対合して逆相補的配列を形成することができ、ステム1とステム2との間で前記塩基対合が生じ得るか、又は互いに塩基対合して部分的に逆相補的な配列を形成することができ、ステム1とステム2との間で不完全な塩基対合が生じ得る)。
【請求項10】
少なくとも1つのヒストンステムループが、以下の式(Ia)又は(IIa)のうちの少なくとも1つから選択される請求項9に記載の核酸:
式(Ia)(ステム境界エレメントを含まないステムループ配列):
【化3】
式(IIa)(ステム境界エレメントを含むステムループ配列):
【化4】
【請求項11】
前記ポリ(A)配列が、25個~400個のアデノシンヌクレオチドの配列を含む請求項1から10のいずれかに記載の核酸。
【請求項12】
前記ポリ(A)配列が、60個~250個のアデノシンヌクレオチドの配列を含む請求項1から11のいずれかに記載の核酸。
【請求項13】
前記ポリアデニル化シグナルが、コンセンサス配列:NN(U/T)ANAを含む請求項1から12のいずれかに記載の核酸。
【請求項14】
前記ポリアデニル化シグナルが、AA(U/T)AAA又はA(U/T)(U/T)AAAを含む請求項1から13のいずれかに記載の核酸。
【請求項15】
前記核酸が、安定化核酸である請求項1から14のいずれかに記載の核酸。
【請求項16】
複数、即ち1超の請求項1から15のいずれかに記載の核酸を含むことを特徴とする組成物、キット又はキットのパーツ。
【請求項17】
医薬として使用するための請求項1から15のいずれかに記載の核酸又は請求項16に記載の組成物、キット若しくはキットのパーツ。
【請求項18】
感染性疾患の治療において使用するための請求項1から15のいずれかに記載の核酸又は請求項16に記載の組成物、キット若しくはキットのパーツ。
【請求項19】
請求項1から15のいずれかに記載の核酸又は請求項16に記載の組成物を含むことを特徴とする医薬組成物。
【請求項20】
さらに、薬学的に許容できる担体を含むことを特徴とする請求項19に記載の医薬組成物。
【請求項21】
コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させるための請求項1から15のいずれかに記載の核酸又は請求項16に記載の組成物、キット若しくはキットのパーツのインビトロでの使用。
【請求項22】
a)請求項1から15のいずれかに記載の核酸又は請求項16に記載の組成物を提供する工程と、
b)前記核酸又は前記組成物を、無細胞発現系、細胞、又は組織に適用又は投与する工程と
を含むことを特徴とする、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させるインビトロでの方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病原体抗原又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、少なくとも1つのヒストンステムループと、ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードする核酸配列に関する。更に、本発明は、コードされている前記ペプチド又はタンパク質の発現を増加させるための前記核酸の使用を提供する。また、例えば、感染性疾患の治療において使用するための医薬組成物、特にワクチンを調製するための前記核酸の使用についても開示する。本発明は、更に、ヒストンステムループとポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードする核酸を用いて、病原体抗原又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含むペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法について記載する。
【背景技術】
【0002】
ワクチン接種による適応免疫の増強は、インビボにおいて病原体中に存在する特定の抗原に対する有効な応答を促進することを目的としている。弱毒化生病原体又は加熱死病原体を用いる従来のワクチン接種方法は、天然痘、ポリオ、及びジフテリア等の感染性疾患の予防及び治療においては成功しているが、有効なワクチンが入手不可能であるか(例えば、マラリア及びHIV)又は入手可能なワクチンでは一時的若しくは部分的な保護しか得られない(例えば、コレラ及びインフルエンザ)主要疾患も存在する。新たなストラテジは、抗原提示細胞サブセットに対する選択された抗原のターゲティング、及び特定の病原体からの保護に関連するTh1及び/又はTh2型免疫応答への免疫系の誘導を目的としている。また、目的がより限定的であるこれらストラテジは、免疫回避のために病原体によって誘導される免疫不全の一部を克服することができる治療ワクチンの開発に繋がる可能性がある(非特許文献1)。これら新たなストラテジのうちの1つが、遺伝子ワクチンである。
【0003】
遺伝子治療及び遺伝子ワクチンは、疾患の治療及び予防において既に効果が認められている分子医学の方法であり、一般的に、日常の医療行為、特に上記疾患の治療において著しい効果を示す。遺伝子治療及び遺伝子ワクチンは、両方とも、患者の細胞又は組織に核酸を導入し、次いで、前記細胞又は組織に導入された前記核酸によってコードされている情報を処理する、即ち、所望のポリペプチド(タンパク質)を発現させることに基づいている。
【0004】
遺伝子治療のアプローチでは、近年の開発においてRNAも知られているにもかかわらず、典型的にDNAが用いられる。重要なことに、全てのこれら遺伝子治療のアプローチでは、DNA、ウイルスRNA、又はmRNAのいずれが用いられるかに関係なく、mRNAが、コードされているタンパク質の配列情報のメッセンジャーとして機能する。
【0005】
一般的に、RNAは、不安定な分子であると考えられている。それは、RNaseが遍在しており且つ不活化が困難であることがよく知られているためである。更に、RNAは、DNAよりも化学的に不安定でもある。したがって、真核細胞におけるmRNAの「デフォルト状態」が、比較的安定であることを特徴とし且つ個々のmRNAの分解を促進するためには特定のシグナルが必要であることは、恐らく驚くべきことである。この知見の主な理由は、細胞内におけるmRNAの分解が、殆どエキソヌクレアーゼによってのみ触媒されることであると考えられる。しかし、真核生物のmRNAの末端は、特定の末端構造及びそれに関連するタンパク質(5’末端のm7GpppN、及び典型的には3’末端のポリ(A)配列)によってこれら酵素から保護されている。したがって、これら2つの末端修飾の除去が、mRNA分解の律速要因であると考えられる。安定化エレメントは、アルファ-グロビンmRNAの3’UTRにおいて特性評価されているが、真核生物のmRNAのターンオーバーに影響を及ぼすRNA配列は、典型的に、通常脱アデニル化を促進することによって分解のプロモータとして作用する(非特許文献2に概説)。
【0006】
上述の通り、真核生物のmRNAの5’末端は、典型的に、メチル化CAP構造、例えばm7GpppNを有するように転写後修飾される。RNAのスプライシング、安定化、及び輸送における役割とは別に、CAP構造は、翻訳開始時における40SリボソームサブユニットのmRNAの5’末端への動員を著しく強化する。後者の機能は、真核生物の翻訳開始因子複合体eIF4FによるCAP構造の認識を必要とする。ポリ(A)配列は、更に、40SサブユニットのmRNAへの動員増加を介して翻訳を刺激するが、これは、ポリ(A)結合タンパク質(PABP)の介在を必要とする効果である。PABPは、CAP結合eIF4F複合体の一部であるeIF4Gと物理的に相互作用することが最近実証された。したがって、キャップ付加ポリアデニル化mRNAにおける翻訳開始の閉ループモデルが主張された(非特許文献3)。
【0007】
殆ど全ての真核生物のmRNAは、遍在性の切断/ポリアデニル化機構によってその3’末端に付加されるポリ(A)配列で終端する。3’末端におけるポリ(A)配列の存在は、真核生物のmRNAの最も明確な特徴のうちの1つである。切断後、大部分のプレmRNAは、複製依存性ヒストン転写産物を除いて、ポリアデニル化テールを獲得する。これに関連して、3’末端のプロセシングは、核から細胞質へのmRNAの輸送を促進し、mRNAの安定性及び翻訳に影響を及ぼす核の同時転写プロセスである。3’末端の形成は、切断/ポリアデニル化機構によって指揮される2段階反応で行われ、mRNA前駆体(プレmRNA)における2つの配列エレメント(高度に保存されている6個のヌクレオチドAAUAAA(ポリアデニル化シグナル)及び下流のG/Uリッチ配列)の存在に依存している。第1の段階では、これら2つのエレメントの間でプレmRNAが切断される。第1の段階と緊密に関連している第2の段階では、新たに形成された3’末端が、200アデニレート~250アデニレートからなるポリ(A)配列の付加によって伸長し、これは、後に、mRNAのエクスポート、安定性、及び翻訳を含むmRNA代謝の全ての局面に影響を及ぼす(非特許文献4)。
【0008】
このルールの唯一知られている例外は、ポリ(A)配列の代わりにヒストンステムループで終端する複製依存的ヒストンmRNAである。ヒストンステムループ配列の例は、Lopezらによって記載されている(非特許文献5)。
【0009】
ヒストンプレmRNAにおけるステムループは、典型的に、ヒストン下流要素(HDE)として知られているプリンリッチ配列へと続く。これらプレmRNAは、U7 snRNAとHDEとの塩基対形成を通してU7 snRNPによって触媒される、ステムループの約5ヌクレオチド下流の単一ヌクレオチド鎖切断によって核内でプロセシングされる。ヒストンステムループ構造及びヒストン下流要素(HDE)を含む3’-UTR配列(U7 snRNPの結合部位)は、通常、ヒストン3’-プロセシングシグナルと呼ばれる(例えば、非特許文献6を参照)。
【0010】
新たに合成されたDNAをクロマチンにパッケージ化する必要があるので、ヒストン合成は、細胞周期に呼応して調節される。S期におけるヒストンタンパク質の合成増加は、ヒストン遺伝子の転写活性化及びヒストンmRNAレベルの転写後調節によって行われる。ヒストンステムループは、ヒストン発現調節の全ての転写後工程にとって必須であることが示されている。それは、効率的なプロセシング、mRNAの細胞質へのエクスポート、ポリリボソームへのローディング、及びmRNAの安定性の調節に必要である。
【0011】
上記に関連して、核及び細胞質の両方においてヒストンメッセージの3’末端におけるヒストンステムループと結合する32kDaのタンパク質が同定された。このステムループ結合タンパク質(SLBP)の発現レベルは、細胞周期によって調節され、ヒストンmRNAレベルが増加するS期において最も高い。SLBPは、U7 snRNPによるヒストンプレmRNAの効率的な3’末端プロセシングに必要である。プロセシング完了後、SLBPは、依然として成熟ヒストンmRNAの末端におけるステムループと結合しており、細胞質において前記成熟ヒストンmRNAのヒストンタンパク質への翻訳を刺激する(非特許文献4)。興味深いことに、SLBPのRNA結合ドメインは、後生動物及び原生動物に亘って保存されており(非特許文献5)、ヒストンステムループ配列への結合がステムループ構造に依存していること、並びに最小結合部位が、ステムループの5’に少なくとも3ヌクレオチド及び3’に2ヌクレオチドを含むことが示されている(非特許文献7及び8)。
【0012】
ヒストン遺伝子は、一般的に、mRNAがヒストンステムループで終端する「複製依存的」ヒストン又は代わりにポリ(A)テールを有するmRNAが生じる「置換型」ヒストンに分類されるが、一部の非常に稀なケースでは、その3’にヒストンステムループとポリ(A)又はオリゴ(A)とを含有するmRNAが自然界で同定されている。Sanchezらは、レポータータンパク質としてルシフェラーゼを用いて、アフリカツメガエルの卵形成中における、ヒストンmRNAのヒストンステムループの3’に付加された自然界に存在するオリゴ(A)テールの効果について研究し、前記オリゴ(A)テールが、卵形成中にヒストンmRNAをサイレンシングする翻訳抑制機構の活性部分であり、その除去が、ヒストンmRNAの翻訳を活性化させる機構の一部であることを見出した(非特許文献9)。
【0013】
更に、イントロンの無いヒストン遺伝子とは対照的にグロビン遺伝子がイントロンを含んでいることを利用し、プレmRNAのプロセシングのレベルにおける複製依存的ヒストンの調節の要件及びmRNAの安定性についてマーカータンパク質アルファグロビンをコードする人工コンストラクトを用いて調べられた。この目的のために、アルファグロビンコード配列の後にヒストンステムループシグナル(ヒストンステムループにヒストン下流要素が続く)及びポリアデニル化シグナルが続くコンストラクトが作製された(非特許文献10~12)。
【0014】
別のアプローチでは、Luescherらが、組み換えヒストンH4遺伝子の細胞周期依存的調節について研究した。H4コード配列の後にヒストンステムループシグナル及びポリアデニル化シグナルが続くコンストラクトを作製し、ガラクトキナーゼコード配列によって2つのプロセシングシグナルを偶発的に分断した(非特許文献13)。
【0015】
更に、Stauberらは、ヒストンH4mRNAレベルを細胞周期依存的に調節するのに必要な最小配列を同定した。これら研究では、ヒストンステムループとそれに続くポリアデニル化シグナルの前に選択マーカーであるキサンチン:グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(GPT)のコード配列を含むコンストラクトが用いられた(非特許文献14)。
【0016】
ヒストンプレmRNAプロセシングの研究において、Wagnerらは、ヒストンプレmRNAプロセシングが妨害された場合にのみEGFPが発現するように、ヒストンステムループシグナルとポリアデニル化シグナルとの間にEGFPを配置したレポーターコンストラクトを用いて、ヒストンプレmRNAの切断に必要な因子を同定した(非特許文献15)。
【0017】
ポリアデニル化mRNAの翻訳は、通常、3’ポリ(A)配列を5’CAPに近接させることを必要とすることに留意すべきである。これは、ポリ(A)結合タンパク質と真核生物開始因子eIF4Gとの間のタンパク質-タンパク質相互作用を通して媒介される。複製依存的ヒストンmRNAに関しても、類似の機構が明らかになっている。これに関連して、Gallieらは、効率的な翻訳レベルを確立するために翻訳効率を高め、5’-CAPに共依存するという点で、ヒストンステムループがポリ(A)配列に機能的に類似していることを示している。Gallieらは、ヒストンステムループが、感染させたチャイニーズハムスター卵巣細胞においてレポーターmRNAの翻訳を増加させるのに必要十分であるが、最適に機能するためには3’末端に位置しなければならないことを示した。したがって、他のmRNAにおけるポリ(A)テールと同様に、これらヒストンmRNAの3’末端は、インビボにおける翻訳に必須であり且つポリ(A)テールに機能的に類似していると考えられる(非特許文献16)。
【0018】
更に、SLBPは、細胞質ヒストンmRNAに結合し、その翻訳に必要であることが示されている。SLBPは、eIF4Gと直接には相互作用しないが、ヒストンmRNAの翻訳に必要なドメインが、最近同定されたタンパク質SLIP1と相互作用する。更なる工程では、SLIP1は、eIF4Gと相互作用して、ヒストンmRNAを環状化させるとともに、ポリアデニル化mRNAの翻訳に類似する機序によってヒストンmRNAの効率的な翻訳を支持する。
【0019】
上述の通り、遺伝子治療のアプローチでは、通常、コード情報を細胞に輸送するためにDNAを使用し、これは、次いで、コードされている治療用タンパク質又は抗原タンパク質を確実に発現させるために自然界に存在するmRNAのエレメント、特に5’-CAP構造及び3’ポリ(A)配列を有するmRNAに転写される。
【0020】
しかし、多くの場合、患者の細胞又は組織にかかる核酸を導入し、続いて、これら核酸によってコードされている所望のポリペプチドを発現させることに基づく発現系は、DNAが用いられるかRNAが用いられるかに関係なく、効率的な治療を可能にすることができる所望の、又は更には必要な発現レベルを示さない。
【0021】
関連技術では、これまで、インビトロ及び/又はインビボにおいて、特に改善された発現系を使用することによってコードされているタンパク質の発現量を増加させる様々な試みが行われてきた。関連技術において一般的に記載されている発現を増加させる方法は、従来、特定のプロモータ及び対応する調節エレメントを含有する発現ベクター又はカセットの使用に基づいている。これら発現ベクター又はカセットは、典型的に、特定の細胞系に限定されるので、様々な細胞系で使用するためにはこれら発現系を適応させなければならない。次いで、このように適応させた発現ベクター又はカセットは、通常、細胞にトランスフェクトされ、典型的には、特定の細胞株に応じて処理される。したがって、特定の細胞種に特異的なプロモータ及び調節エレメントとは無関係に、細胞に固有の系によってコードされているタンパク質を標的細胞において発現させることができる核酸分子が主に好ましい。これに関連して、mRNA安定化エレメントとmRNAの翻訳効率を高めるエレメントとを区別することができる。
【0022】
コード配列が最適化されており且つ一般的にかかる目的に適しているmRNAは、特許文献1に記載されている。例えば、特許文献1は、一般形態で安定化されており且つコード領域が翻訳に最適化されているmRNAについて記載している。特許文献1は、更に、配列修飾を決定する方法についても開示している。特許文献1は、更に、配列のグアニン/シトシン(G/C)含量を増加させるために、mRNA配列中のアデニル及びウラシルヌクレオチドを置換する可能性についても記載している。特許文献1によれば、G/C含量を増加させるためのかかる置換及び適応は、遺伝子治療用途に用いることができるだけではなく、癌又は感染性疾患の治療において遺伝子ワクチンにも使用することができる。これに関連して、特許文献1は、一般的に、かかる改変を行うための基本配列としての配列に言及しており、改変されたmRNAは、少なくとも1つの生物活性ペプチド又はポリペプチドをコードしており、例えば、全く治療を受けていないか、不適切な治療を受けたか、又は誤った治療を受けた患者において翻訳される。或いは、特許文献1は、かかる改変を行うための基本配列として、抗原、例えば、病原体抗原又はウイルス抗原をコードするmRNAを提案している。
【0023】
コードされているタンパク質の発現を増加させる更なるアプローチにおいて、特許文献2は、mRNAの安定性及び翻訳活性に対する長いポリ(A)配列(具体的には、120bpよりも長い)とベータグロビン遺伝子の少なくとも2つの3’非翻訳領域の組み合わせとの有益な効果について記載している。
【0024】
しかし、これら後者の関連技術の全ての文書が、既に、遺伝子治療のアプローチのための非常に効率的なツール、更には改善されたmRNA安定性及び翻訳活性を提供しようと試みているにもかかわらず、DNAワクチン及びDNAを用いる遺伝子治療的アプローチに対して、RNAを用いる用途の安定性が一般的に低いという問題が依然として存在している。したがって、好ましくは遺伝子治療及び遺伝子ワクチンのために、例えば、更に改善されたmRNA安定性及び/又は翻訳活性を介して、コードされているタンパク質をインビボでよりよく提供することができる、遺伝子治療アプローチ及び遺伝子ワクチンのための又は上記のような従来の治療の補助療法としての改善されたツールを提供することが、当技術分野において依然として必要とされている。
【0025】
更に、当技術分野におけるあらゆる進歩にもかかわらず、無細胞系、細胞、又は生物においてコードされているペプチド又はタンパク質を効率的に発現(組み換え発現)させることは、依然として挑戦的課題である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0026】
【文献】国際公開第02/098443号パンフレット(CureVac GmbH)
【文献】国際公開第2007/036366号パンフレット
【非特許文献】
【0027】
【文献】Gamvrellis,A.,D.Leong et al.(2004),Immunology and Cell Biology 82,506-516.
【文献】Meyer,S.,C.Temme,et al.(2004),Crit Rev Biochem Mol Biol 39(4):197-216.
【文献】Michel,Y.M.,D.Poncet,et al.(2000),J Biol Chem 275(41):32268-76.
【文献】Dominski,Z.and W.F.Marzluff(2007),Gene 396(2):373-90.
【文献】Davila Lopez,M.,&Samuelsson,T.(2008),RNA(New York,N.Y.),14(1),1-10.doi:10.1261/rna.782308.
【文献】Chodchoy,N.,N.B.Pandey,et al.(1991).Mol Cell Biol 11(1):497-509.
【文献】Pandey,N.B.,et al.(1994),Molecular and Cellular Biology,14(3),1709-1720
【文献】Williams,A.S.,&Marzluff,W.F.,(1995),Nucleic Acids Research,23(4),654-662.
【文献】Sanchez,R.and W.F.Marzluff(2004),Mol Cell Biol 24(6):2513-25
【文献】Whitelaw,E.,et al.(1986).Nucleic Acids Research,14(17),7059-7070.
【文献】Pandey,N.B.,&Marzluff,W.F.(1987).Molecular and Cellular Biology,7(12),4557-4559.
【文献】Pandey,N.B.,et al.(1990).Nucleic Acids Research,18(11),3161-3170
【文献】Luescher,B.et al.,(1985).Proc.Natl.Acad.Sci.USA,82(13),4389-4393
【文献】Stauber,C.et al.,(1986).EMBO J,5(12),3297-3303
【文献】Wagner,E.J.et al.,(2007).Mol Cell 28(4),692-9
【文献】Gallie,D.R.,Lewis,N.J.,&Marzluff,W.F.(1996),Nucleic Acids Research,24(10),1954-1962
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
したがって、本発明の根底にある目的は、感染性疾患の治療的処置又は予防的処置における遺伝子ワクチンで使用するための関連技術において知られている核酸に関連して、好ましくはmRNAの更なる安定化及び/又はmRNAの翻訳効率の上昇を介して、コードされているタンパク質の発現を増加させるための更なる方法及び/又は別の方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0029】
前記目的は、添付の特許請求の範囲の発明主題によって解決される。具体的には、本発明の根底にある目的は、第1の態様に従って、
a)病原体抗原又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている本発明の核酸配列によって解決される。
【0030】
或いは、(ヒストン遺伝子、特にH1、H2A、H2B、H3、及びH4ファミリーのヒストン遺伝子に由来する)ヒストンステムループ配列以外の任意の適切なステムループ配列を、本発明の全ての態様及び実施形態で用いてよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
以下の図は、本発明を更に説明することを意図し、本発明がこれらに限定されると解釈すべきではない。
図1図1は、後生動物及び原生動物のステムループ配列から見出したヒストンステムループのコンセンサス配列を示す(Davila Lopez,M.,&Samuelsson,T.(2008),RNA(New York,N.Y.),14(1),1-10.doi:10.1261/rna.782308に報告されている)。後生動物及び原生動物由来の4,001個のヒストンステムループ配列をアラインメントし、ステムループ配列の全ての位置について、存在するヌクレオチドの数を示した。解析した全ての配列中に存在するヌクレオチドを表す見出されたコンセンサス配列を、ヌクレオチドの1文字表記を用いて記載する。コンセンサス配列に加えて、解析した配列のうちの少なくとも99%、95%、及び90%中に存在するヌクレオチドを表す配列を示す。
図2図2は、原生動物のステムループ配列から見出されたヒストンステムループのコンセンサス配列を示す(Davila Lopez,M.,&Samuelsson,T.(2008),RNA(New York,N.Y.),14(1),1-10.doi:10.1261/rna.782308に報告されている)。原生動物由来の131個のヒストンステムループ配列をアラインメントし、ステムループ配列の全ての位置について、存在するヌクレオチドの数を示した。解析した全ての配列中に存在するヌクレオチドを表す見出されたコンセンサス配列を、ヌクレオチドの1文字表記を用いて記載する。コンセンサス配列に加えて、解析した配列のうちの少なくとも99%、95%、及び90%中に存在するヌクレオチドを表す配列を示す。
図3図3は、後生動物のステムループ配列から見出されたヒストンステムループのコンセンサス配列を示す(Davila Lopez,M.,&Samuelsson,T.(2008),RNA(New York,N.Y.),14(1),1-10.doi:10.1261/rna.782308に報告されている)。後生動物由来の3,870個のヒストンステムループ配列をアラインメントし、ステムループ配列の全ての位置について、存在するヌクレオチドの数を示した。解析した全ての配列中に存在するヌクレオチドを表す見出されたコンセンサス配列を、ヌクレオチドの1文字表記を用いて記載する。コンセンサス配列に加えて、解析した配列のうちの少なくとも99%、95%、及び90%中に存在するヌクレオチドを表す配列を示す。
図4図4は、脊椎動物のステムループ配列から見出されたヒストンステムループのコンセンサス配列を示す(Davila Lopez,M.,&Samuelsson,T.(2008),RNA(New York,N.Y.),14(1),1-10.doi:10.1261/rna.782308に報告されている)。脊椎動物由来の1,333個のヒストンステムループ配列をアラインメントし、ステムループ配列の全ての位置について、存在するヌクレオチドの数を示した。解析した全ての配列中に存在するヌクレオチドを表す見出されたコンセンサス配列を、ヌクレオチドの1文字表記を用いて記載する。コンセンサス配列に加えて、解析した配列のうちの少なくとも99%、95%、及び90%中に存在するヌクレオチドを表す配列を示す。
図5図5は、ヒトのステムループ配列から見出されたヒストンステムループのコンセンサス配列を示す(Davila Lopez,M.,&Samuelsson,T.(2008),RNA(New York,N.Y.),14(1),1-10.doi:10.1261/rna.782308に報告されている)。ヒト由来の84個のヒストンステムループ配列をアラインメントし、ステムループ配列の全ての位置について、存在するヌクレオチドの数を示した。解析した全ての配列中に存在するヌクレオチドを表す見出されたコンセンサス配列を、ヌクレオチドの1文字表記を用いて記載する。コンセンサス配列に加えて、解析した配列のうちの少なくとも99%、95%、及び90%中に存在するヌクレオチドを表す配列を示す。
図6図6~19は、インビトロ転写から得られたmRNAを示す。インビトロ転写によって得られたmRNAの名称及び配列を記載する。以下の略記を用いる。 ppLuc(GC):キタアメリカホタル(Photinus pyralis)ルシフェラーゼをコードしているGCリッチなmRNA配列 ag:アルファグロビン遺伝子の3’非翻訳領域(UTR) A64:64個のアデニレートを含むポリ(A)配列 A120:120個のアデニレートを含むポリ(A)配列 ヒストンSL:ヒストンステムループ aCPSL:αCP-2KLタンパク質の特異的結合について、ライブラリから選択されたステムループ ポリオCL:ポリオウイルスゲノムRNA由来の5’クローバーリーフ G30:30個のグアニレートを含むポリ(G)配列 U30:30個のウリジレートを含むポリ(U)配列 SL:非特異的/人工ステムループ N32:32個のヌクレオチドの非特異的配列 配列において、以下のエレメントを強調する:コード領域(ORF)(大文字)、ag(太字)、ヒストンSL(下線)、試験した更に別の配列(イタリック体)。 図6は、ppLuc(GC)-ag(配列番号43)のmRNA配列を示す。アルファグロビン3’-UTR(ag)直後の制限酵素部位でオリジナルベクターを直鎖化することによって、ポリ(A)配列を有しないmRNAが得られる。
図7図7は、ppLuc(GC)-ag-A64(配列番号44)のmRNA配列を示す。A64ポリ(A)配列直後の制限酵素部位でオリジナルベクターを直鎖化することによって、A64ポリ(A)配列で終端するmRNAが得られる。
図8図8は、ppLuc(GC)-ag-ヒストンSL(配列番号45)のmRNA配列を示す。A64ポリ(A)配列をヒストンSLで置換した。実施例で用いたヒストンステムループ配列は、Cakmakci et al.(2008).Molecular and Cellular Biology,28(3),1182-1194から得た。
図9図9は、ppLuc(GC)-ag-A64-ヒストンSL(配列番号46)のmRNA配列を示す。ヒストンSLをA64ポリ(A)の3’に付加した。
図10図10は、ppLuc(GC)-ag-A120(配列番号47)のmRNA配列を示す。A64ポリ(A)配列をA120ポリ(A)配列で置換した。
図11図11は、ppLuc(GC)-ag-A64-ag(配列番号48)のmRNA配列を示す。第2のアルファグロビン3’-UTRをA64ポリ(A)の3’に付加した。
図12図12は、ppLuc(GC)-ag-A64-aCPSL(配列番号49)のmRNA配列を示す。ステムループをA64ポリ(A)の3’に付加した。ステムループは、αCP-2KLタンパク質の特異的結合についてライブラリから選択した(Thisted et al.,(2001),The Journal of Biological Chemistry,276(20),17484-17496)。αCP-2KLは、αCP-2のアイソフォームであり、最も強く発現するαCPタンパク質(アルファグロビンmRNAポリ(C)結合タンパク質)であり(Makeyev et al.,(2000),Genomics,67(3),301-316)、アルファグロビン3’-UTRに結合するRNA結合タンパク質のグループである(Chkheidze et al.,(1999),Molecular and Cellular Biology,19(7),4572-4581)。
図13図13は、ppLuc(GC)-ag-A64-ポリオCL(配列番号50)のmRNA配列を示す。ポリオウイルスゲノムRNA由来の5’クローバーリーフをA64ポリ(A)の3’に付加した。
図14図14は、ppLuc(GC)-ag-A64-G30(配列番号51)のmRNA配列を示す。30個のグアニレート伸長をA64ポリ(A)の3’に付加した。
図15図15は、ppLuc(GC)-ag-A64-U30(配列番号52)のmRNA配列を示す。30個のウリジレート伸長をA64ポリ(A)の3’に付加した。
図16図16は、ppLuc(GC)-ag-A64-SL(配列番号53)のmRNA配列を示す。ステムループをA64ポリ(A)の3’に付加した。ステム及びループの上部を取り除いた(Babendure et al.,(2006),RNA(New York,N.Y.),12(5),851-861)。ステムループは、17塩基対長のCGリッチステムと6塩基対長のループとからなる。
図17図17は、ppLuc(GC)-ag-A64-N32(配列番号54)を示す。別の制限酵素部位でオリジナルベクターを直鎖化することによって、ポリ(A)配列に続いて32個の更なるヌクレオチドを有するmRNAが得られる。
図18図18は、HA(H1N1/PR8)(GC)-ag-A64-C30(配列番号55)のmRNA配列を示す。
図19図19は、HA(H1N1/PR8)(GC)-ag-A64-C30-ヒストンSL(配列番号56)のmRNA配列を示す。
図20図20は、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせが、mRNAからのタンパク質発現を相乗的に増加させることを示す。mRNAからのルシフェラーゼ発現に対するポリ(A)配列、ヒストンSL、及びポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果を調べた。したがって、様々なmRNAをHeLa細胞にエレクトロポレーションした。トランスフェクションの6時間後、24時間後、及び48時間後にルシフェラーゼレベルを測定した。ポリ(A)配列もヒストンSLも有しない小さなルシフェラーゼが、mRNAから発現する。ポリ(A)配列又はヒストンSLは、両方ともルシフェラーゼレベルを増加させる。しかし、驚くべきことに、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを更に強く増加させたので、相乗的に作用する。トリプリケートのトランスフェクションについて、平均RLU±SD(相対光単位±標準偏差)としてデータをグラフ化する。具体的なRLUを実施例11.2に要約する。
図21図21は、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせが、その順序にかかわらず、mRNAからのタンパク質発現を増加させることを示す。mRNAからのルシフェラーゼ発現に対するポリ(A)配列、ヒストンSL、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせ、及びこれらの順序の効果を調べた。したがって、様々なmRNAをHeLa細胞にリポフェクションした。トランスフェクション開始の6時間後、24時間後、及び48時間後にルシフェラーゼレベルを測定した。A64ポリ(A)配列又はヒストンSLは、両方とも、同程度のルシフェラーゼレベルを生じさせる。A64からA120又はA300へとポリ(A)配列の長さを増加させると、ルシフェラーゼレベルが中程度増加する。対照的に、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、ポリ(A)配列の延長よりも遥かに多くルシフェラーゼレベルを増加させる。ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを更に強く増加させたので、相乗的に作用する。A64-ヒストンSL又はヒストンSL-A250mRNAにおいて、ポリ(A)及びヒストンSLの順序並びにポリ(A)の長さにかかわらず、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの相乗効果がみられる。トリプリケートのトランスフェクションについて、平均RLU±SDとしてデータをグラフ化する。具体的なRLUを実施例11.3に要約する。
図22図22は、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせによるタンパク質発現の増加が特異的であることを示す。mRNAからのルシフェラーゼ発現に対するポリ(A)とヒストンSL、又はポリ(A)と別の配列とを組み合わせることの効果を調べた。したがって、様々なmRNAをHeLa細胞にエレクトロポレーションした。トランスフェクションの6時間後、24時間後、及び48時間後にルシフェラーゼレベルを測定した。ポリ(A)配列又はヒストンSLは、両方とも同程度のルシフェラーゼレベルを生じさせる。ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを更に強く増加させたので、相乗的に作用する。対照的に、ポリ(A)と他の配列のいずれかとの組み合わせは、ポリ(A)配列のみを含有するmRNAに比べてルシフェラーゼに対する効果を有しない。したがって、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、特異的且つ相乗的に作用する。トリプリケートのトランスフェクションについて、平均RLU±SDとしてデータをグラフ化する。具体的なRLUを実施例11.4に要約する。
図23図23は、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせが、インビボにおいてmRNAからのタンパク質発現を相乗的に増加させることを示す。インビボにおけるmRNAからのルシフェラーゼ発現に対するポリ(A)配列、ヒストンSL、及びポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果を調べた。したがって、様々なmRNAをマウスに皮内注射した。注射の16時間後にマウスを屠殺し、注射部位におけるルシフェラーゼレベルを測定した。ヒストンSL又はポリ(A)配列のいずれかを有するmRNAからルシフェラーゼが発現する。しかし、驚くべきことに、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを更に強く増加させたので、相乗的に作用する。平均RLU±SEM(相対光単位±標準誤差の平均)としてデータをグラフ化する。具体的なRLUを実施例11.5に要約する。
図24図24は、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせが、mRNAのワクチン接種によって誘発される抗体のレベルを増加させることを示す。mRNAのワクチン接種によって誘発される抗HAの誘導に対するポリ(A)配列及びポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果を調べた。したがって、Balb/cマウスに様々なmRNAを皮内ワクチン接種した。ワクチン接種マウス及びコントロールマウスにおけるHA特異的抗体のレベルを、血清の連続希釈物を用いたELISAによって分析した。抗HA IgG1は、ポリ(A)配列のみを有するmRNAによって誘導される。しかし、驚くべきことに、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、ポリ(A)配列のみでみられるレベルを超えて抗HA IgG1レベルを増加させる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
これに関連して、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸は、好ましくは本明細書に記載する通りDNA又はRNAの合成によって少なくとも部分的に作製されるか、又は単離核酸であることが特に好ましい。
【0033】
本発明は、ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと少なくとも1つのヒストンステムループとの組み合わせが、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もタンパク質発現を増加させることから、自然界では別の機序を表すにもかかわらず、相乗的に作用するという本発明者らの驚くべき知見に基づいている。ポリ(A)と少なくとも1つのヒストンステムループとの組み合わせの相乗効果は、ポリ(A)及びヒストンステムループの順序、並びにポリ(A)配列の長さにかかわらずみられる。
【0034】
したがって、本発明の核酸配列は、a)病原体抗原又はその断片、変異体又は誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、(好ましくはコードされている前記ペプチド又はタンパク質の発現レベルを増加させるために)b)少なくとも1つのヒストンステムループと、c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化配列とを含むか又はコードし、コードされている前記タンパク質が、好ましくは、ヒストンタンパク質、特にH4、H3、H2A、及び/又はH2Bヒストンファミリーのヒストンタンパク質、或いはヒストン(様)機能、即ちヌクレオソームを形成する機能を保持しているその断片、誘導体、又は変異体ではないことが特に好ましい。また、コードされている前記タンパク質は、典型的に、H1ヒストンファミリーのヒストンリンカータンパク質には相当しない。本発明の核酸分子は、典型的に、(マウスヒストン遺伝子、特にマウスヒストン遺伝子H2A、更に最も好ましくはマウスヒストン遺伝子H2A614の5’及び/又は特に3’に)任意の調節シグナルを含有しない。特に、本発明の核酸分子は、マウスヒストン遺伝子、特にマウスヒストン遺伝子H2A、最も好ましくはマウスヒストン遺伝子H2A614由来のヒストンステムループ及び/又はヒストンステムループプロセシングシグナルを含有しない。
【0035】
また、本発明の核酸は、典型的に、その要素(a)において、レポータータンパク質(例えば、ルシフェラーゼ、GFP、EGFP、β-ガラクトシダーゼ、特にEGFP)、ガラクトキナーゼ(galK)及び/又はマーカー若しくは選択タンパク質(例えば、アルファグロビン、ガラクトキナーゼ、及びキサンチン:グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(GPT))、或いは細菌のレポータータンパク質(例えば、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT))、或いは他の細菌の抗生物質耐性タンパク質(例えば、細菌neo遺伝子由来の抗生物質耐性タンパク質)を提供しない。
【0036】
レポーター、マーカー、又は選択タンパク質は、典型的に、本発明に係る抗原タンパク質ではないと理解される。レポーター、マーカー、若しくは選択タンパク質、又はその基本となる遺伝子は、細菌、細胞培養物、動物、又は植物における研究用ツールとして一般的に用いられている。これらは、(好ましくは、異種性に)それを発現する生物に対して、測定することができるか又は選択を可能にする容易に同定可能な性質を付与する。具体的には、マーカー又は選択タンパク質は、選択可能な機能を示す。典型的には、かかる選択、マーカー、又はレポータータンパク質は、自然界ではヒト又は他の哺乳類には存在せず、他の生物、特に細菌又は植物に由来する。したがって、下等種(例えば、細菌)に由来する選択、マーカー、又はレポーター機能を有するタンパク質は、好ましくは、本発明に係る「抗原タンパク質」であると理解されるものから除外される。これに関して、抗原タンパク質は、被験体において病的反応を発現させて疾患状態にする生物又はウイルスによる感染から前記被験体を免疫学的に保護することができる免疫反応を誘発するタンパク質に相当することを意味する。具体的には、選択、マーカー又はレポータータンパク質は、例えば、蛍光又は他の分光学的技術、及び抗生物質に対する耐性に基づくインビトロアッセイによって形質転換細胞を同定することを可能にする。したがって、かかる性質を形質転換細胞に付与する選択、レポーター、又はマーカー遺伝子は、典型的に、本発明に係る病原体抗原タンパク質であるとは理解されない。
【0037】
いずれの場合も、レポーター、マーカー、又は選択タンパク質は、通常、病原体抗原に対する(治療を受ける被験体の)免疫応答の結果として抗原効果を全く発揮しない。任意の単一のレポーター、マーカー、又は選択タンパク質が、(そのレポーター、選択、又はマーカー機能に加えて)抗原効果を発揮する場合であっても、かかるレポーター、マーカー又は選択タンパク質は、好ましくは、本発明の意味の範囲内で「病原体抗原」であるとは理解されない。
【0038】
対照的に、本発明に係る病原体抗原(その断片、変異体、及び誘導体を含む)、特に、H1、H2A、H2B、H3、及びH4ファミリーのヒストン遺伝子を除く病原体抗原は、典型的に、選択、マーカー、又はレポーター機能を示さない。任意の単一の「病原体抗原」が(その抗原機能に加えて)選択、マーカー、又はレポーター機能を示す場合であっても、かかる病原体抗原は、好ましくは、本発明の意味の範囲内で「選択、マーカー、又はレポータータンパク質」であるとは理解されない。
【0039】
最も好ましくは、本発明に係る病原体抗原は、免疫機能を発揮する病原性生物、好ましくは、細菌又はウイルスに由来すると理解される。典型的に、かかる抗原は、選択、マーカー、又はレポータータンパク質として適切ではない。
【0040】
したがって、(a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域は、少なくとも、(b)少なくとも1つのヒストンステムループ、又はより広くは、任意の適切なステムループと異種であることが好ましい。言い換えれば、本発明において「異種」とは、少なくとも1つのステムループ配列が、本発明の核酸の要素(a)の(病原体)抗原タンパク質又はペプチドをコードしている特定の遺伝子の(例えば、3’UTRにおける)(調節)配列として自然界で存在することはないことを意味する。したがって、本発明の核酸の(ヒストン)ステムループは、本発明の核酸の要素(a)のコード領域を含む遺伝子以外の遺伝子の3’UTRに由来することが好ましい。例えば、要素(a)のコード領域は、本発明の核酸が異種である場合、ヒストンタンパク質、又は(ヒストンタンパク質の機能を保持している)その断片、変異体、若しくは誘導体をコードするのではなく、生物学的機能、好ましくはヒストン(様)機能以外の抗原機能を発揮する(同じ種又は別の種の)任意の他のペプチド又は配列をコードし、例えば、(例えば、被験体の免疫系の反応を誘発することによって、例えば、抗体反応によって、抗原機能を発揮する)抗原タンパク質をコードして、本発明の核酸が、例えば哺乳類、特にヒトにおいてワクチンとして作用することができるようにする。
【0041】
これに関連して、本発明の核酸は、5’から3’方向に、
a)病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)任意でヒストンステムループの3’にヒストン下流要素(HDE)を有しない、少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードすることが特に好ましい。
【0042】
用語「ヒストン下流要素(HDE)」は、ヒストンプレmRNAの成熟ヒストンmRNAへのプロセシングに関与するU7snRNAの結合部位を表す、自然界に存在するヒストンステムループの3’における約15個~約20個のヌクレオチドのプリンリッチポリヌクレオチド伸長を指す。例えばウニでは、HDEは、CAAGAAAGAである(Dominski,Z.and W.F.Marzluff(2007),Gene 396(2):373-90)。
【0043】
更に、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸は、イントロンを含まないことが好ましい。
【0044】
別の特に好ましい実施形態では、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列は、5’から3’に向かって
a)好ましくは、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
c)ポリ(A)配列と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと
を含むか又はコードする。
【0045】
本発明の第1の実施形態に係る本発明の核酸配列は、例えば、任意の(一本鎖又は二本鎖)DNA(好ましくは、ゲノムDNA、プラスミドDNA、一本鎖DNA分子、二本鎖DNA分子等であるがこれらに限定されない)から選択されるか、例えば、任意のPNA(ペプチド核酸)から選択してよいか、又は例えば、任意の(一本鎖又は二本鎖)RNA(好ましくはメッセンジャーRNA(mRNA))から選択してよい任意の好適な核酸を含む。また、本発明の核酸配列は、ウイルスRNA(vRNA)を含んでいてもよい。しかし、本発明の核酸配列は、ウイルスRNAではなくてもよく、ウイルスRNAを含有していなくてもよい。より具体的には、本発明の核酸配列は、ウイルス配列エレメント、例えば、ウイルスエンハンサー又はウイルスプロモーター(例えば、不活化ウイルスプロモーター又は配列エレメントを含有しない、より具体的には、置換ストラテジによって不活化されない)、或いは、他のウイルス配列エレメント又はウイルス若しくはレトロウイルスの核酸配列を含有していなくてもよい。より具体的には、本発明の核酸配列は、レトロウイルス若しくはウイルスのベクター、又は改変されているレトロウイルス若しくはウイルスのベクターでなくてよい。
【0046】
いずれの場合も、本発明の核酸配列は、エンハンサー及び/又はプロモーター配列を含有していてもよく、含有していなくてもよく、前記エンハンサー及び/若しくはプロモーター配列は、改変されていてもよく、改変されていなくてもよい、又は活性化されていてもよく、活性化されていなくてもよい。前記エンハンサー又はプロモーター配列は、植物で発現可能であってもよく発現可能でなくてもよく、及び/又は真核生物で発現可能であってもよく発現可能でなくてもよく、及び/又は原核生物で発現可能であってもよく発現可能でなくてもよい。本発明の核酸配列は、(自己スプライシング)リボザイムをコードしている配列を含有していてもよく、含有していなくてもよい。
【0047】
具体的な実施形態では、本発明の核酸配列は、自己スプライシングRNA(レプリコン)を含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。
【0048】
好ましくは、本発明の核酸配列は、プラスミドDNA、又はRNA、特にmRNAである。
【0049】
本発明の第1の態様の特定の実施形態では、本発明の核酸は、特に適切なインビトロ転写ベクターにおいて、インビトロ転写に好適な核酸に含まれる核酸である(例えば、T3、T7、又はSp6プロモーター等、インビトロ転写のための特定のプロモーターを含むプラスミド又は直鎖状核酸配列)。
【0050】
本発明の第1の態様の更なる特に好ましい実施形態では、本発明の核酸は、(例えば、発現ベクター又はプラスミドにおける)発現系、特に原核生物(例えば、大腸菌等の細菌)又は真核生物(例えば、CHO細胞等の哺乳類細胞、酵母細胞、若しくは昆虫細胞、又は植物若しくは動物等の生物全体)の発現系における転写及び/又は翻訳に好適な核酸に含まれる。
【0051】
用語「発現系」は、ペプチド、タンパク質、又はRNA、特にmRNAの生成(組み換え発現)に好適な系(細胞培養物又は生物全体)を意味する。
【0052】
本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列は、少なくとも1つのヒストンステムループを含むか又はコードする。本発明では、かかるヒストンステムループは、典型的に、ヒストン遺伝子に由来し、2つの隣接する全体的に又は部分的に逆相補的な配列が分子内塩基対合してステムループを形成したものを含む。一般的に、ヒストンステムループであるかどうかにかかわらず、ステムループは、一本鎖DNA、又はより一般的にはRNAにおいて形成され得る。また、その構造は、ヘアピン又はヘアピンループとして知られており、通常、連続配列内のステム及び(末端)ループからなり、前記ステムは、ステムループ構造のループを構成する一種のスペーサーとしての短い配列によって分断されている2つの隣接する全体的に又は部分的に逆相補的な配列によって形成される。前記2つの隣接する全体的に又は部分的に逆相補的な配列は、例えば、ステムループエレメント、ステム1及びステム2として定義することができる。ステムループは、これら2つの隣接する全体的に又は部分的に逆相補的な配列(例えば、ステムループエレメント、ステム1及びステム2)が互いに塩基対を形成するときに形成されて、連続配列におけるステムループエレメント、ステム1とステム2との間に位置する短い配列によって形成される不対ループを末端に含む二本鎖核酸配列伸長をもたらす。したがって、不対ループは、典型的に、これらステムループ要素のいずれとも塩基対合することができない核酸の領域を表す。得られるロリポップ形構造は、多くのRNA二次構造の重要な構成要素である。したがって、ステムループ構造の形成は、得られるステム及びループ領域の安定性に依存し、第1の必要条件は、典型的に、折り重ねられて対合二本鎖を形成することができる配列の存在である。対合ステムループエレメントの安定性は、対合領域の長さ、含まれているミスマッチ又はバルジの数(特に長い二本鎖伸長では、少数のミスマッチは、典型的に許容可能である)、及び塩基組成によって決定される。本発明では、3塩基~15塩基のループ長が考えられるが、より好ましい最適なループ長は、3塩基~10塩基、より好ましくは3塩基~8塩基、3塩基~7塩基、3塩基~6塩基、又は更により好ましくは4塩基~5塩基、最も好ましくは4塩基である。二本鎖構造を形成するステム配列は、典型的に、5塩基長~10塩基長、より好ましくは5塩基長~8塩基長を有する。
【0053】
本発明では、ヒストンステムループは、典型的に、ヒストン遺伝子(例えば、ヒストンファミリーH1、H2A、H2B、H3、H4に由来する遺伝子)に由来し、2つの隣接する全体的に又は部分的に逆相補的な配列が分子内塩基対合してステムループを形成したものを含む。典型的に、ヒストン3’UTRステムループは、ヒストンmRNAの核細胞質輸送、並びに細胞質における安定性及び輸送効率の調節に関与するRNAエレメントである。後生動物のヒストン遺伝子のmRNAは、ポリアデニル化及びポリ(A)テールを含まず、その代わりに、高度に保存されているステムループと約20ヌクレオチド下流のプリンリッチ領域(ヒストン下流要素、又はHDE)との間の部位において3’プロセシングが行われる。ヒストンステムループは、31kDaのステムループ結合タンパク質(SLBP、ヒストンヘアピン結合タンパク質又はHBPとも呼ばれる)によって結合する。かかるヒストンステムループ構造は、好ましくは、他の配列エレメント及び構造と組み合わせて本発明で使用されるが、前記他の配列エレメント及び構造は、自然界(これは、形質転換されていない生存生物/細胞を意味する)でヒストン遺伝子中に存在するのではなく、人工の異種核酸を提供するために本発明に従って組み合わせられる。したがって、本発明は、具体的には、ヒストン遺伝子又は後生動物のヒストン遺伝子には存在せず、且つヒストン以外のタンパク質をコードしている遺伝子の操作可能及び/又は調節性の配列領域(転写及び/又は翻訳に影響を及ぼす)から単離される他の異種配列エレメントとヒストンステムループ構造との人工的な(非ネイティブな)組み合わせが、有利な効果をもたらすという知見に基づいている。したがって、本発明の1つの態様は、後生動物のヒストン遺伝子には存在しない、ヒストンステムループ構造とポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルを表す配列(コード領域の3’末端)との組み合わせを提供する。本発明の別の好ましい態様によれば、ヒストンステムループ構造と好ましくは後生動物のヒストン遺伝子には存在しない病原体抗原をコードしているコード領域との組み合わせをこれと共に提供する(コード領域とヒストンステムループ配列とは異種である)。かかる病原体抗原は、後生動物には全く存在せず、単一細胞生物(例えば、細菌又はウイルス)に由来することが好ましい。更に好ましい実施形態では、本発明の核酸の全ての要素(a)、(b)、及び(c)は、互いに異種であり、3つの異なる起源から人工的に組み合わせられる(例えば、抗原コード領域は、細菌又はウイルスに由来し、ヒストンステムループは、後生動物のヒストン遺伝子に由来し、ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルは、例えば、ヒストン遺伝子以外の後生動物遺伝子に由来する)。
【0054】
したがって、ヒストンステムループは、本明細書に記載するステムループ構造であり、これは、機能的に定義されることが好ましい場合、その自然界における結合パートナーであるステムループ結合タンパク質(SLBP、ヒストンヘアピン結合タンパク質又はHBPとも呼ばれる)に対して結合する性質を示す/保持している。
【0055】
本発明によれば、請求項1に記載の成分(b)に係るヒストンステムループ配列は、マウスヒストンタンパク質に由来していなくてもよい。より具体的には、前記ヒストンステムループ配列は、マウスヒストン遺伝子H2A614に由来していなくてもよい。また、本発明の核酸は、マウスヒストンステムループ配列もマウスヒストン遺伝子H2A614も含有していなくてよい。更に、本発明の核酸配列が少なくとも1つの哺乳類ヒストン遺伝子を含有していてよい場合でさえも、本発明の核酸配列は、ステムループプロセシングシグナル、より具体的には、マウスヒストンプロセシングシグナル、最も具体的には、マウスステムループプロセシングシグナルH2kA614を含有していなくてよい。しかし、前記少なくとも1つの哺乳類ヒストン遺伝子は、国際公開第01/12824号パンフレットに記載の配列番号7でなくてもよい。
【0056】
本発明の第1の態様の1つの好ましい実施形態によれば、本発明の核酸配列は、少なくとも1つのヒストンステムループ配列、好ましくは、以下の式(I)又は(II)のうちの少なくとも1つに係るヒストンステムループ配列を含むか又はコードする:
式(I)(ステム境界エレメントを含まないステムループ配列):
【化1】
式(II)(ステム境界エレメントを含むステムループ配列):
【化2】
(式中、
ステム1又はステム2の境界エレメントN1-6は、1個~6個、好ましくは2個~6個、より好ましくは2個~5個、更により好ましくは3個~5個、最も好ましくは4個~5個、又は5個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチド、又はこれらのヌクレオチドアナログから選択され、
ステム1[N0-2GN3-5]は、エレメントステム2に対して逆相補的であるか又は部分的に逆相補的であり、5個~7個のヌクレオチドの連続配列であり、N0-2は、0個~2個、好ましくは0個~1個、より好ましくは1個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチド、又はこれらのヌクレオチドアナログから選択され、N3-5は、3個~5個、好ましくは4個~5個、より好ましくは4個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチド、又はこれらのヌクレオチドアナログから選択され、Gは、グアノシン又はそのアナログであり、任意でシチジン又はそのアナログによって置換されてもよいが、但し、その場合、ステム2におけるその相補的ヌクレオチドであるシチジンも、グアノシンによって置換され、
ループ配列[N0-4(U/T)N0-4]は、エレメントステム1とステム2との間に位置し、3個~5個のヌクレオチド、より好ましくは4個のヌクレオチドの連続配列であり、各N0-4は、互いに独立して、0個~4個、好ましくは1個~3個、より好ましくは1個~2個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチド、又はこれらのヌクレオチドアナログから選択され、U/Tは、ウリジン又は任意でチミジンを表し、
ステム2[N3-5CN0-2]は、エレメントステム1に対して逆相補的であるか又は部分的に逆相補的であり、5個~7個のヌクレオチドの連続配列であり、N3-5は、3個~5個、好ましくは4個~5個、より好ましくは4個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチド、又はこれらのヌクレオチドアナログから選択され、N0-2は、0個~2個、好ましくは0個~1個、より好ましくは1個のNの連続配列であり、各Nは、互いに独立して、A、U、T、G、及びCから選択されるヌクレオチド、又はこれらのヌクレオチドアナログから選択され、Cは、シチジン又はそのアナログであり、任意でグアノシン又はそのアナログによって置換されてもよいが、但し、その場合、ステム1におけるその相補的ヌクレオチドであるグアノシンも、シチジンによって置換され、
ステム1及びステム2は、互いに塩基対合して逆相補的配列を形成することができ、前記塩基対合は、例えば、ヌクレオチドAとU/T又はGとCとのワトソン-クリック塩基対合、又は非ワトソン-クリック塩基対合(例えば、ゆらぎ塩基対合、逆ワトソン-クリック塩基対合、フーグスティーン塩基対合、逆フーグスティーン塩基対合)によってステム1とステム2との間で生じ得るか、或いは、互いに塩基対合して部分的に逆相補的な配列を形成することができ、この場合、1つのステムにおける1以上の塩基が、他のステムの逆相補的な配列に相補的塩基を有しないことに基づいて、ステム1とステム2との間で不完全な塩基対合が生じ得る)。
【0057】
上記に関連して、ゆらぎ塩基対合は、典型的に、2つのヌクレオチド間の非ワトソン-クリック塩基対合である。(用いることができる)本状況における4つの主なゆらぎ塩基対は、グアノシン-ウリジン、イオシン-ウリジン、イオシン-アデノシン、イオシン-シチジン(G-U/T、I-U/T、I-A、及びI-C)、及びアデノシン-シチジン(A-C)である。
【0058】
したがって、本発明では、ゆらぎ塩基は、上記の通り別の塩基とゆらぎ塩基対を形成する塩基である。したがって、非ワトソン-クリック塩基対合、例えば、ゆらぎ塩基対合は、本発明に係るヒストンステムループ構造のステムにおいて生じ得る。
【0059】
上記に関連して、部分的に逆相補的な配列は、ステム1及びステム2の塩基対合によって形成されるステムループ配列のステム構造においてミスマッチを最大2個、好ましくは1個のみ含む。言い換えれば、ステム1及びステム2は、好ましくは、ステム1及びステム2の全配列に亘って互いに(完全な)塩基対合(100%可能な正確なワトソン-クリック塩基対合又は非ワトソン-クリック塩基対合)を形成して逆相補的な配列を形成することができ、ここで、各塩基は、相補的結合パートナーとして正確なワトソン-クリック塩基ペンダント又は非ワトソン-クリック塩基ペンダントを有する。或いは、ステム1及びステム2は、好ましくは、ステム1及びステム2の全配列に亘って互いに部分的に塩基対合することができ、この場合、100%可能な正確なワトソン-クリック塩基対合又は非ワトソン-クリック塩基対合のうちの少なくとも約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、又は約95%が、前記正確なワトソン-クリック塩基対合又は非ワトソン-クリック塩基対合で占められ、最大約30%、約25%、約20%、約15%、約10%、又は約5%の残りの塩基は、不対である。
【0060】
本発明の第1の態様の好ましい実施形態によれば、本明細書に定義する本発明の核酸配列の少なくとも1つのヒストンステムループ配列(ステム境界エレメントを含む)は、約15ヌクレオチド長~約45ヌクレオチド長、好ましくは約15ヌクレオチド長~約40ヌクレオチド長、好ましくは約15ヌクレオチド長~約35ヌクレオチド長、好ましくは約15ヌクレオチド長~約30ヌクレオチド長、更により好ましくは約20ヌクレオチド長~約30ヌクレオチド長、最も好ましくは約24ヌクレオチド長~約28ヌクレオチド長を有する。
【0061】
本発明の第1の態様の更に好ましい実施形態によれば、本明細書に定義する本発明の核酸配列の少なくとも1つのヒストンステムループ配列(ステム境界エレメントを含まない)は、約10ヌクレオチド長~約30ヌクレオチド長、好ましくは約10ヌクレオチド長~約20ヌクレオチド長、好ましくは約12ヌクレオチド長~約20ヌクレオチド長、好ましくは約14ヌクレオチド長~約20ヌクレオチド長、更により好ましくは約16ヌクレオチド長~約17ヌクレオチド長、最も好ましくは約16ヌクレオチド長を有する。
【0062】
本発明の第1の態様の更に好ましい実施形態によれば、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列は、以下の特定の式(Ia)又は(IIa)のうちの少なくとも1つに係る少なくとも1つのヒストンステムループ配列を含むか又はコードしていてよい:
式(Ia)(ステム境界エレメントを含まないステムループ配列):
【化3】
式(IIa)(ステム境界エレメントを含むステムループ配列):
【化4】
(式中、N、C、G、T、及びUは、上に定義した通りである)。
【0063】
第1の態様の更により好ましい実施形態によれば、本発明の核酸配列は、以下の特定の式(Ib)又は(IIb)のうちの少なくとも1つに係る少なくとも1つのヒストンステムループ配列を含むか又はコードしていてよい:
式(IIb)(ステム境界エレメントを含まないステムループ配列):
【化5】
式(IIb)(ステム境界エレメントを含むステムループ配列):
【化6】
(式中、N、C、G、T、及びUは、上に定義した通りである)。
【0064】
本発明の第1の態様の更により好ましい実施形態によれば、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列は、ステムループ構造で及び実施例1に従って作製したヒストンステムループ配列を表す直鎖配列として示される以下の特定の式(Ic)~(Ih)又は(IIc)~(IIh)のうちの少なくとも1つに係る少なくとも1つのヒストンステムループ配列を含むか又はコードしていてよい:
式(Ic)(ステム境界エレメントを含まない後生動物及び原生動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化7】
式(IIc)(ステム境界エレメントを含む後生動物及び原生動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化8】
式(Id)(ステム境界エレメントを含まない):
【化9】
式(IId)(ステム境界エレメントを含む):
【化10】
式(Ie)(ステム境界エレメントを含まない原生動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化11】
式(IIe)(ステム境界エレメントを含む原生動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化12】
式(If)(ステム境界エレメントを含まない後生動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化13】
式(IIf)(ステム境界エレメントを含む後生動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化14】
式(Ig)(ステム境界エレメントを含まない脊椎動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化15】
式(IIg)(ステム境界エレメントを含む脊椎動物のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化16】
式(Ih)(ステム境界エレメントを含まないヒト(Homo sapiens)のヒストンステムループコンセンサス配列):
【化17】
式(IIh)(ステム境界エレメントを含むヒトのヒストンステムループコンセンサス配列):
【化18】
上記式(Ic)~(Ih)又は(IIc)~(IIh)のそれぞれにおいて、N、C、G、A、T、及びUは、上に定義した通りであり、各Uは、Tで置換されてもよく、ステムエレメント1及び2におけるそれぞれの(高度に)保存されているG又はCは、その相補的ヌクレオチド塩基であるC又はGで置換されてもよいが、但し、その場合、対応するステムにおける相補的ヌクレオチドが、並行してその相補的ヌクレオチドによって置換され、及び/又はG、A、T、U、C、R、Y、M、K、S、W、H、B、V、D、及びNは、以下の表に定義するヌクレオチド塩基である:
【表1】
【0065】
これに関連して、本発明の式(I)又は(Ia)~(Ih)又は(II)又は(IIa)~(IIh)のうちの少なくとも1つに係るヒストンステムループ配列は、特に好ましくは自然界に存在するヒストンステムループ配列から、より特に好ましくは原生動物又は後生動物のヒストンステムループ配列から、更により特に好ましくは脊椎動物のヒストンステムループ配列から、最も好ましくは哺乳類のヒストンステムループ配列から、特にヒトのヒストンステムループ配列から選択される。
【0066】
第1の態様の特に好ましい実施形態によれば、本発明の式(I)又は(Ia)~(Ih)又は(II)又は(IIa)~(IIh)のうちの少なくとも1つに係るヒストンステムループ配列は、図1~5に示す後生動物及び原生動物(図1)、原生動物(図2)、後生動物(図3)、脊椎動物(図4)、及びヒト(図5)における自然界に存在するヒストンステムループ配列のうちの最も頻繁に生じるヌクレオチド、又は最も頻繁に若しくは2番目に頻繁に生じるヌクレオチドを各ヌクレオチド位置に含むヒストンステムループ配列である。これに関連して、全てのヌクレオチドのうちの少なくとも80%、好ましくは少なくとも85%、又は最も好ましくは少なくとも90%が、自然界に存在するヒストンステムループ配列のうちの最も頻繁に生じるヌクレオチドに対応することが特に好ましい。
【0067】
第1の態様の更に具体的な実施形態では、本発明の特定の式(I)又は(Ia)~(Ih)のうちの少なくとも1つに係るヒストンステムループ配列は、実施例1に従って作製されるヒストンステムループ配列を表す以下のヒストンステムループ配列(ステム境界エレメントを含まない)から選択される:
VGYYYYHHTHRVVRCB(式(Ic)に係る配列番号13)
SGYYYTTYTMARRRCS(式(Ic)に係る配列番号14)
SGYYCTTTTMAGRRCS(式(Ic)に係る配列番号15)

DGNNNBNNTHVNNNCH(式(Ie)に係る配列番号16)
RGNNNYHBTHRDNNCY(式(Ie)に係る配列番号17)
RGNDBYHYTHRDHNCY(式(Ie)に係る配列番号18)

VGYYYTYHTHRVRRCB(式(If)に係る配列番号19)
SGYYCTTYTMAGRRCS(式(If)に係る配列番号20)
SGYYCTTTTMAGRRCS(式(If)に係る配列番号21)

GGYYCTTYTHAGRRCC(式(Ig)に係る配列番号22)
GGCYCTTYTMAGRGCC(式(Ig)に係る配列番号23)
GGCTCTTTTMAGRGCC(式(Ig)に係る配列番号24)

DGHYCTDYTHASRRCC(式(Ih)に係る配列番号25)
GGCYCTTTTHAGRGCC(式(Ih)に係る配列番号26)
GGCYCTTTTMAGRGCC(式(Ih)に係る配列番号27)
【0068】
更に、これに関連して、特定の式(II)又は(IIa)~(IIh)のうちの1つに係る実施例1に従って作製される以下のヒストンステムループ配列(ステム境界エレメントを含む)が特に好ましい:
HHVVGYYYYHHTHRVVRCBVHH(式(IIc)に係る配列番号28)
MHMSGYYYTTYTMARRRCSMCH(式(IIc)に係る配列番号29)
MMMSGYYCTTTTMAGRRCSACH(式(IIc)に係る配列番号30)

NNNDGNNNBNNTHVNNNCHNHN(式(IIe)に係る配列番号31)
HHNRGNNNYHBTHRDNNCYDHH(式(IIe)に係る配列番号32)
HHVRGNDBYHYTHRDHNCYRHH(式(IIe)に係る配列番号33)

MHMVGYYYTYHTHRVRRCBVMH(式(IIf)に係る配列番号34)
MMMSGYYCTTYTMAGRRCSMCH(式(IIf)に係る配列番号35)
MMMSGYYCTTTTMAGRRCSACH(式(IIf)に係る配列番号36)

MAMGGYYCTTYTHAGRRCCVHN(式(IIg)に係る配列番号37)
AAMGGCYCTTYTMAGRGCCVCH(式(IIg)に係る配列番号38)
AAMGGCTCTTTTMAGRGCCMCY(式(IIg)に係る配列番号39)

AAHDGHYCTDYTHASRRCCVHB(式(IIh)に係る配列番号40)
AAMGGCYCTTTTHAGRGCCVMY(式(IIh)に係る配列番号41)
AAAGGCYCTTTTMAGRGCCRMY(式(IIh)に係る配列番号42)
【0069】
本発明の第1の態様の更に好ましい実施形態によれば、本発明の核酸配列は、特定の式(I)又は(Ia)~(Ih)又は(II)又は(IIa)~(IIh)のうちの少なくとも1つに係るヒストンステムループ配列における(100%ではないが)保存されているヌクレオチド又は自然界に存在するヒストンステムループ配列と、少なくとも約80%、好ましくは少なくとも約85%、より好ましくは少なくとも約90%、又は更により好ましくは少なくとも約95%の配列同一性を示す少なくとも1つのヒストンステムループ配列を含むか又はコードする。
【0070】
好ましい実施形態では、ヒストンステムループ配列は、ループ配列5’-UUUC-3’を含有しない。より具体的には、ヒストンステムループは、それぞれ、ステム1配列5’-GGCUCU-3’及び/又はステム2配列5’-AGAGCC-3’を含有しない。別の好ましい実施形態では、ステムループ配列は、ループ配列5’-CCUGCCC-3’又はループ配列5’-UGAAU-3’を含有しない。より具体的には、ステムループは、それぞれ、ステム1配列5’-CCUGAGC-3’を含有しないか若しくはステム1配列5’-ACCUUUCUCCA-3’を含有しない、及び/又はステム2配列5’-GCUCAGG-3’若しくは5’-UGGAGAAAGGU-3’を含有しない。また、本発明がヒストンステムループ配列に明確に限定されない限り、ステムループ配列は、好ましくは、哺乳類インスリン受容体の3’-非翻訳領域に由来するものではない。また、好ましくは、本発明の核酸は、ヒストンステムループプロセシングシグナルを含有していなくてよく、具体的には、マウスヒストン遺伝子H2A614遺伝子(H2kA614)に由来するものでなくてない。
【0071】
本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列は、任意で、ポリ(A)配列を含むか又はコードしていてよい。前記ポリ(A)配列を含むか又はコードしている場合、かかるポリ(A)配列は、約30個又はより好ましくは約25個~約400個のアデノシンヌクレオチドの配列、好ましくは約50個~約400個のアデノシンヌクレオチドの配列、より好ましくは約50個~約300個のアデノシンヌクレオチドの配列、更により好ましくは約50個~約250個のアデノシンヌクレオチドの配列、最も好ましくは約60個~約250個のアデノシンヌクレオチドの配列を含む。これに関連して、用語「約」は、それが付される値の±10%の偏差を指す。したがって、前記ポリ(A)配列は、少なくとも25個又は25個超、より好ましくは少なくとも30個、より好ましくは少なくとも50個のアデノシンヌクレオチドを含有する。したがって、かかるポリ(A)配列は、典型的に、20個未満のアデノシンヌクレオチドを含有しない。より具体的には、10個及び/又は10個未満のアデノシンヌクレオチドを含有しない。
【0072】
好ましくは、本発明に係る核酸は、以下からなる群の構成要素のうちの1つ又は2つ又は少なくとも1つ又は1つを除く全て又は全てを含有しない:リボザイム(好ましくは自己スプライシングリボザイム)をコードしている配列、ウイルス核酸配列、ヒストンステムループプロセシングシグナル(特にマウスヒストンH2A614遺伝子に由来するヒストンステムループプロセシング配列)、Neo遺伝子、不活化プロモーター配列、及び不活化エンハンサー配列。更により好ましくは、本発明に係る核酸は、リボザイム(好ましくは自己スプライシングリボザイム)と、以下からなる群のうちの1つとを含有しない:Neo遺伝子、不活化プロモーター配列、不活化エンハンサー配列、ヒストンステムループプロセシングシグナル(特にマウスヒストンH2A614遺伝子に由来するヒストンステムループプロセシング配列)。したがって、前記核酸は、好ましい態様では、リボザイム(好ましくは自己スプライシングリボザイム)もNeo遺伝子も含有しなくてよく、或いは、リボザイム(好ましくは自己スプライシングリボザイム)も任意の耐性遺伝子(例えば、通常、選択のために適用される)も含有しなくてよい。別の好ましい態様では、本発明の核酸は、リボザイム(好ましくは自己スプライシングリボザイム)もヒストンステムループプロセシングシグナル(特に、マウスヒストンH2A614遺伝子に由来するヒストンステムループプロセシング配列)も含有しなくてよい。
【0073】
或いは、本発明の第1の態様によれば、本発明の核酸は、任意で、特定のタンパク質因子(例えば、切断及びポリアデニル化特異性因子(CPSF)、切断刺激因子(CstF)、切断因子I及びII(CF I及びCF II)、ポリ(A)ポリメラーゼ(PAP))によって(転写された)mRNAをポリアデニル化するシグナルとして、本明細書に定義されているポリアデニル化シグナルを含む。これに関連して、NN(U/T)ANAコンセンサス配列を含むコンセンサスポリアデニル化シグナルが好ましい。特に好ましい態様では、ポリアデニル化シグナルは、以下の配列:AA(U/T)AAA又はA(U/T)(U/T)AAA(式中、ウリジンは、通常、RNAに存在し、チミジンは、通常、DNAに存在する)のうちの1つを含む。幾つかの実施形態では、本発明の核酸において用いられるポリアデニル化シグナルは、U3 snRNA、U5、ヒト遺伝子G-CSFに由来するポリアデニル化プロセシングシグナル、又はSV40ポリアデニル化シグナル配列には相当しない。具体的には、上記ポリアデニル化シグナルは、本発明の核酸の要素(a)に係るコード領域の遺伝子として、任意の抗生物質耐性遺伝子(又は任意の他のレポーター、マーカー若しくは選択遺伝子)、特に、耐性neo遺伝子(ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ)とは組み合わせられない。また、上記ポリアデニル化シグナル(典型的に、本発明の核酸中には存在しない)のうちのいずれかは、好ましくは、本発明の核酸において、マウスヒストン遺伝子H2A614に由来するヒストンステムループ又はヒストンステムループプロセシングシグナルとは組み合わせられない。
【0074】
本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列は、更に、病原体抗原又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含むタンパク質又はペプチドをコードしていてよい。かかる病原体抗原は、病原性生物、具体的には細菌、ウイルス、又は原生動物(多細胞)の病原性生物に由来し、被験体、具体的には哺乳類被験体、より具体的にはヒトによる免疫反応を誘発するものである。より具体的には、病原体抗原は、好ましくは、ウイルス又は細菌又は原生動物の表面に位置する表面抗原、例えばタンパク質(又はタンパク質の断片、例えば、表面抗原の外側部分)である。
【0075】
病原体抗原は、好ましくは、以下の病原体に由来する抗原から選択される感染性疾患に関連する病原体に由来するペプチド又はタンパク質抗原であることが好ましい:アシネトバクター・バウマンニ(Acinetobacter baumannii)、アナプラズマ(Anaplasma)属、アナプラズマ・ファゴサイトフィルム(Anaplasma phagocytophilum)、ブラジル鉤虫(Ancylostoma braziliense)、ズビニ鉤虫(Ancylostoma duodenale)、溶血性アルカノバクテリア(Arcanobacterium haemolyticum)、回虫(Ascaris lumbricoides)、アスペルギルス(Aspergillus)属、アストロウイルス(Astroviridae)科、バベシア(Babesia)属、炭疽菌(Bacillus anthracis)、セレウス菌(Bacillus cereus)、ヘンセラ菌(Bartonella henselae)、BKウイルス、ブラストシスチス・ホミニス(Blastocystis hominis)、ブラストマイセス・デルマチチジス(Blastomyces dermatitidis)、百日咳菌(Bordetella pertussis)、ライム病ボレリア(Borrelia burgdorferi)、ボレリア(Borrelia)属、ボレリア(Borrelia)属の種、ブルセラ(Brucella)属、マレー糸状虫(Brugia malayi)、ブニヤウイルス(Bunyaviridae)科、セパシア菌(Burkholderia cepacia)及び他のバークホルデリア(Burkholderia)属の種、鼻疽菌(Burkholderia mallei)、類鼻疽菌(Burkholderia pseudomallei)、カリシウイルス(Caliciviridae)科、カンピロバクター(Campylobacter)属、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、カンジダ(Candida)属の種、トラコーマクラミジア(Chlamydia trachomatis)、肺炎クラミジア(Chlamydophila pneumoniae)、オウム病クラミジア(Chlamydophila psittaci)、CJDプリオン、肝臓ジストマ(Clonorchis sinensis)、ボツリヌス菌(Clostridium botulinum)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)、ウェルシュ菌(Clostridium perfringens)、クロストリジウム(Clostridium)属の種、破傷風菌(Clostridium tetani)、コクシジオイデス(Coccidioides)属の種、コロナウイルス、ジフテリア菌(Corynebacterium diphtheriae)、Q熱コクシエラ(Coxiella burnetii)、クリミア-コンゴ出血熱ウイルス、クリプトコッカス・ネオフォルマンス(Cryptococcus neoformans)、クリプトスポリジウム(Cryptosporidium)属、サイトメガロウイルス(CMV)、デングウイルス(DEN-1、DEN-2、DEN-3、及びDEN-4)、二核アメーバ(Dientamoeba fragilis)、エボラウイルス(EBOV)、エキノコックス(Echinococcus)属、エーリキア・シャフェンシス(Ehrlichia chaffeensis)、エーリキア・エウィンギイ(Ehrlichia ewingii)、エーリキア(Ehrlichia)属、赤痢アメーバ(Entamoeba histolytica)、エンテロコッカス(Enterococcus)属、エンテロウイルス(Enterovirus)属、エンテロウイルス、主にコクサッキーAウイルス及びエンテロウイルス71(EV71)、エピデルモフィトン(Epidermophyton)属の種、エプスタイン-バーウイルス(EBV)、大腸菌(Escherichia coli)O157:H7、O111、及びO104:H4、肝蛭(Fasciola hepatica)及び巨大肝蛭(Fasciola gigantica)、FFIプリオン、フィラリア(Filarioidea)上科、フラビウイルス、野兎病菌(Francisella tularensis)、フゾバクテリウム(Fusobacterium)属、ゲオトリクム・カンジドゥム(Geotrichum candidum)、ランブル鞭毛虫(Giardia intestinalis)、顎口虫(Gnathostoma)属の種、GSSプリオン、グアナリトウイルス、デュクレー菌(Haemophilus ducreyi)、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)、ピロリ菌(Helicobacter pylori)、ヘニパウイルス(ヘンドラウイルス、ニパーウイルス)、A型肝炎ウイルス、B型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、D型肝炎ウイルス、E型肝炎ウイルス、単純ヘルペスウイルス1及び2(HSV-1及びHSV-2))、ヒストプラスマ・カプスラーツム(Histoplasma capsulatum)、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、ホルタエ・ウェルネッキー(Hortaea werneckii)、ヒトボカウイルス(HBoV)、ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)及びヒトヘルペスウイルス7(HHV-7)、ヒトメタニューモウイルス(hMPV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒトパラインフルエンザウイルス(HPIV)、日本脳炎ウイルス、JCウイルス、フニンウイルス、キンゲラ・キンゲ(Kingella kingae)、クレブシエラ・グラヌロマチス(Klebsiella granulomatis)、クーループリオン、ラッサウイルス、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella pneumophila)、リーシュマニア(Leishmania)属、レプトスピラ(Leptospira)属、リステリア菌(Listeria monocytogenes)、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、マチュポウイルス、マラセジア(Malassezia)属の種、マールブルグウイルス、麻疹ウイルス、横川吸虫(Metagonimus yokagawai)、微胞子虫(Microsporidia)門、伝染性軟属腫ウイルス(MCV)、流行性耳下腺炎ウイルス、らい菌(Mycobacterium leprae)及びマイコバクテリウム・レプロマトシス(Mycobacterium lepromatosis)、結核菌(Mycobacterium tuberculosis)、マイコバクテリウム・ウルセランス(Mycobacterium ulcerans)、肺炎マイコプラスマ(Mycoplasma pneumoniae)、ネグレリア・フォーレリ(Naegleria fowleri)、アメリカ鉤虫(Necator americanus)、淋菌(Neisseria gonorrhoeae)、髄膜炎菌(Neisseria meningitidis)、ノカルジア・アステロイデス(Nocardia asteroides)、ノカルジア(Nocardia)属の種、回旋糸状虫(Onchocerca volvulus)、オリエンティア・ツツガムシ(Orientia tsutsugamushi)、オルソミクソウイルス(Orthomyxoviridae)科(インフルエンザ)、ブラジルパラコクシジオイデス(Paracoccidioides brasiliensis)、肺吸虫(Paragonimus)属の種、ヴェステルマン肺吸虫(Paragonimus westermani)、パルボウイルスB19、パスツレラ(Pasteurella)属、プラスモディウム(Plasmodium)属、ニューモシスチス肺炎菌(Pneumocystis jirovecii)、ポリオウイルス、狂犬病ウイルス、RSウイルス(RSV)、鼻炎ウイルス、ライノウイルス、痘瘡リケッチア(Rickettsia akari)、リケッチア(Rickettsia)属、発疹チフスリケッチア(Rickettsia prowazekii)、斑点熱リケッチア(Rickettsia rickettsii)、発疹熱リケッチア(Rickettsia typhi)、リフトバレー熱ウイルス、ロタウイルス、風疹ウイルス、サビアウイルス(Sabia virus)、サルモネラ(Salmonella)属、ヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)、SARSコロナウイルス、住血吸虫(Schistosoma)属、赤痢菌(Shigella)属、シンノンブルウイルス、ハンタウイルス、スポロトリックス・シェンキィ(Sporothrix schenckii)、ブドウ球菌(Staphylococcus)属、ブドウ球菌(Staphylococcus)属、ストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)、肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)、化膿性連鎖球菌(Streptococcus pyogenes)、糞線虫(Strongyloides stercoralis)、テニア(Taenia)属、有鉤条虫(Taenia solium)、ダニ媒介性脳炎ウイルス(TBEV)、イヌ回虫(Toxocara canis)又はネコ回虫(Toxocara cati)、トキソプラズマ・ゴンヂ(Toxoplasma gondii)、梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum)、旋毛虫(Trichinella spiralis)、膣トリコモナス(Trichomonas vaginalis)、白癬菌(Trichophyton)属の種、ヒト鞭虫(Trichuris trichiura)、トリパノソーマ・ブルーセイ(Trypanosoma brucei)、クルーズトリパノソーマ(Trypanosoma cruzi)、ウレアプラズマ・ウレアリチカム(Ureaplasma urealyticum)、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、大痘瘡又は小痘瘡、vCJDプリオン、ベネズエラウマ脳炎ウイルス、コレラ菌(Vibrio cholerae)、西ナイルウイルス、西部ウマ脳炎ウイルス、バンクロフト糸状虫(Wuchereria bancrofti)、黄熱病ウイルス、腸炎エルシニア(Yersinia enterocolitica)、ペスト菌(Yersinia pestis)、及び偽結核エルジニア菌(Yersinia pseudotuberculosis)。
【0076】
これに関連して、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体由来の抗原が特に好ましい。
【0077】
更に、前記病原体抗原(感染性疾患に関連する病原体に由来する抗原)は、好ましくは、以下の抗原から選択してよい:
外膜タンパク質A OmpA、バイオフィルム関連タンパク質Bap、輸送タンパク質MucK(アシネトバクター・バウマンニ、アシネトバクター感染症);変異表面糖タンパク質VSG、微小管関連タンパク質MAPP15、トランスシアリダーゼTSA(トリパノソーマ・ブルーセイ、アフリカ睡眠病(アフリカトリパノソーマ症));HIV p24抗原、HIVエンベロープタンパク質(Gp120、Gp41、Gp160)、ポリプロテインGAG、負因子タンパク質Nef、転写のトランス活性化因子Tat(HIV(ヒト免疫不全ウイルス)、AIDS(後天性免疫不全症候群));ガラクトース阻害性接着タンパク質GIAP、29kDa抗原Eh29、Gal/GalNAcレクチン、タンパク質CRT、125kDa免疫優性抗原、タンパク質M17、アドヘシンADH112、タンパク質STIRP(赤痢アメーバ、アメーバ症);主要表面タンパク質1~5(MSP1a、MSP1b、MSP2、MSP3、MSP4、MSP5)、IV型分泌系タンパク質(VirB2、VirB7、VirB11、VirD4)(アナプラズマ属、アナプラズマ病);保護抗原PA、浮腫因子EF、致死因子LF、S層相同タンパク質SLH(炭疽菌、炭疽);アクラノリシン(acranolysin)、ホスホリパーゼD、コラーゲン結合タンパク質CbpA(溶血性アルカノバクテリア、溶血性アルカノバクテリア感染症);ヌクレオカプシドタンパク質NP、糖タンパク質前駆体GPC、糖タンパク質GP1、糖タンパク質GP2(フニンウイルス、アルゼンチン出血熱);キチンタンパク質層タンパク質、14kDa表面抗原A14、主要精子タンパク質MSP、MSP重合オーガナイズタンパク質MPOP、MSP繊維タンパク質2 MFP2、MSP重合活性化キナーゼMPAK、ABA-1様タンパク質ALB、タンパク質ABA-1、クチクリンCUT-1(回虫、回虫症);41kDaアレルゲンAsp v13、アレルゲンAsp f3、主要分生子表面タンパク質rodlet A、プロテアーゼPep1p、GPIアンカータンパク質Gel1p、GPIアンカータンパク質Crf1p(アスペルギルス属、アスペルギルス症);ファミリーVP26タンパク質、VP29タンパク質(アストロウイルス科、アストロウイルス感染症);桿小体関連タンパク質1 RAP-1、メロゾイト表面抗原MSA-1、MSA-2(a1、a2、b、c)、12D3、11C5、21B4、P29、変異赤血球表面抗原VESA1、頂端膜抗原1 AMA-1(バベシア属、バベシア症);溶血素、エンテロトキシンC、PXO1-51、グリコレートオキシダーゼ、ABCトランスポーター、ペニシリン結合タンパク質、亜鉛トランスポーターファミリータンパク質、プソイドウリジンシンターゼRsu、プラスミド複製タンパク質RepX、オリゴエンドペプチダーゼF、プロファージ膜タンパク質、タンパク質HemK、鞭毛抗原H、28.5kDa細胞表面抗原(セレウス菌、セレウス菌感染症);大T抗原LT、小T抗原、カプシドタンパク質VP1、カプシドタンパク質VP2(BKウイルス、BKウイルス感染症);29kDa-タンパク質、カスパーゼ-3様抗原、糖タンパク質(ブラストシスチス・ホミニス、ブラストシスチス・ホミニス感染症);酵母表面アドヘシンWI-1(ブラストマイセス・デルマチチジス、ブラストミセス症);核タンパク質N、ポリメラーゼL、基質タンパク質Z、糖タンパク質GP(マチュポウイルス、ボリビア出血熱);外表面タンパク質A OspA、外表面タンパク質OspB、外表面タンパク質OspC、デコリン結合タンパク質A DbpA、デコリン結合タンパク質B DbpB、鞭毛フィラメント41kDaコアタンパク質Fla、塩基性膜タンパク質A前駆体BmpA(免疫優性抗原P39)、外表面22kDaリポタンパク質前駆体(抗原IPLA7)、変異表面リポタンパク質vlsE(ボレリア属、ボレリア感染症);ボツリヌス神経毒素BoNT/A1、BoNT/A2、BoNT/A3、BoNT/B、BoNT/C、BoNT/D、BoNT/E、BoNT/F、BoNT/G、組み換えボツリヌス毒素F HcドメインFHc(ボツリヌス菌、ボツリヌス症(及び乳児ボツリヌス症));ヌクレオカプシド、糖タンパク質前駆体(サビアウイルス、ブラジル出血熱);銅/亜鉛スーパーオキシドジスムターゼSodC、バクテリオフェリチンBfr、50Sリボソームタンパク質RplL、OmpA様膜貫通ドメイン含有タンパク質Omp31、免疫原性39kDaタンパク質M5 P39、亜鉛ABCトランスポーター周辺質亜鉛結合タンパク質znuA、周辺質免疫原性タンパク質Bp26、30Sリボソームタンパク質S12 RpsL、グリセルアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼGap、25kDa外膜免疫原性タンパク質前駆体Omp25、侵入タンパク質B lalB、誘発因子Tig、分子シャペロンDnaK、推定ペプチジル-プロリルcis-transイソメラーゼSurA、リポタンパク質Omp19、外膜タンパク質MotY Omp16、保存外膜タンパク質D15、リンゴ酸デヒドロゲナーゼMdh、IV型分泌系の成分(T4SS)VirJ、機能未知のリポタンパク質BAB1_0187(ブルセラ属、ブルセラ症);ABCトランスポーターファミリーのメンバー(LolC、OppA及びPotF)、推定リポタンパク質放出系膜貫通タンパク質LolC/E、フラゲリンFliC、バークホルデリア細胞内運動性A BimA、細菌伸長因子-Tu EF-Tu、17kDa OmpA様タンパク質、boaAコードタンパク質、boaBコードタンパク質(セパシア菌及び他のバークホルデリア属の種、バークホルデリア感染症);ミコリルトランスフェラーゼAg85A、ヒートショックタンパク質Hsp65、タンパク質TB10.4、19kDa抗原、タンパク質PstS3、ヒートショックタンパク質Hsp70(マイコバクテリウム・ウルセランス、ブルーリ潰瘍);ノロウイルスメジャー及びマイナーウイルスカプシドタンパク質VP1及びVP2、ゲノムポリプロテイン、サポウイルスカプシドタンパク質VP1、タンパク質Vp3、ゲノムポリプロテイン(カリシウイルス科、カリシウイルス感染症(ノロウイルス及びサポウイルス));主要外膜タンパク質PorA、フラゲリンFlaA、表面抗原CjaA、フィブロネクチン結合タンパク質CadF、アスパラギン酸/グルタミン酸結合ABCトランスポータータンパク質Peb1A、タンパク質FspA1、タンパク質FspA2(カンピロバクター属、カンピロバクター症);解糖酵素エノラーゼ、分泌アスパルチルプロテイナーゼSAP1-10、グリコホスファチジルイノシトール(GPI)結合細胞壁タンパク質、タンパク質Hyr1、補体受容体3関連タンパク質CR3-RP、アドヘシンAls3p、ヒートショックタンパク質90kDa hsp90、細胞表面疎水性タンパク質CSH(通常カンジダ・アルビカンス及び他のカンジダ属の種、カンジダ症);17kDa抗原、タンパク質P26、三量体オートトランスポーターアドヘシンTAA、バルトネラ属アドヘシンA BadA、可変発現外膜タンパク質Vomp、タンパク質Pap3、タンパク質HbpA、エンベロープ関連プロテアーゼHtrA、タンパク質OMP89、タンパク質GroEL、タンパク質LalB、タンパク質OMP43、ジヒドロリポアミドスクシニルトランスフェラーゼSucB(ヘンセラ菌、ネコひっかき病);無鞭毛表面タンパク質2、無鞭毛特異的表面タンパク質SSP4、クルジパイン、トランスシアリダーゼTS、トリポマスティゴート表面糖タンパク質TSA-1、補体調節タンパク質CRP-10、タンパク質G4、タンパク質G2、副鞭毛棹タンパク質PAR2、副鞭毛棹成分Par1、ムチン関連表面タンパク質MPSP(クルーズトリパノソーマ、シャガス病(アメリカトリパノソーマ症));エンベロープ糖タンパク質(gB、gC、gE、gH、gI、gK、gL)(水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、水痘);主要外膜タンパク質MOMP、推定外膜タンパク質PMPC、外膜複合体タンパク質B OmcB、ヒートショックタンパク質Hsp60 HSP10、タンパク質IncA、III型分泌系由来のタンパク質、リボヌクレオチドレダクターゼ短鎖タンパク質NrdB、プラスミドタンパク質Pgp3、クラミジア外部タンパク質N CopN、抗原CT521、抗原CT425、抗原CT043、抗原TC0052、抗原TC0189、抗原TC0582、抗原TC0660、抗原TC0726、抗原TC0816、抗原TC0828(トラコーマクラミジア、クラミジア属);低カルシウム応答タンパク質E LCrE、クラミジア外部タンパク質N CopN、セリン/スレオニンタンパク質キナーゼPknD、アシルキャリアータンパク質S-マロニルトランスフェラーゼFabD、一本鎖DNA結合タンパク質Ssb、主要外膜タンパク質MOMP、外膜タンパク質2 Omp2、多形膜タンパク質ファミリー(Pmp1、Pmp2、Pmp3、Pmp4、Pmp5、Pmp6、Pmp7、Pmp8、Pmp9、Pmp10、Pmp11、Pmp12、Pmp13、Pmp14、Pmp15、Pmp16、Pmp17、Pmp18、Pmp19、Pmp20、Pmp21)(肺炎クラミジア、肺炎クラミジア感染症);コレラ毒素B CTB、毒素同時制御ピリンA TcpA、毒素同時制御
ピリンTcpF、毒素同時制御ピリン生合成タンパク質F TcpF、コレラエンテロトキシンサブユニットA、コレラエンテロトキシンサブユニットB、熱安定性エンテロトキシンST、マンノース感受性赤血球凝集素MSHA、外膜タンパク質U ポリンompU、Poring Bタンパク質、多形膜タンパク質D(コレラ菌、コレラ);プロピオニル-CoAカルボキシラーゼPCC、14-3-3タンパク質、プロヒビチン、システインプロテアーゼ、グルタチオントランスフェラーゼ、ゲルソリン、カテプシンLプロテイナーゼCatL、外被タンパク質20.8kDa TP20.8、外被タンパク質31.8kDa TP31.8、リゾホスファチジン酸ホスファターゼLPAP、(肝臓ジストマ、肝ジストマ症);表面層タンパク質SLP、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ抗原GDH、毒素A、毒素B、システインプロテアーゼCwp84、システインプロテアーゼCwp13、システインプロテアーゼCwp19、細胞壁タンパク質CwpV、鞭毛タンパク質FliC、鞭毛タンパク質FliD(クロストリジウム・ディフィシル、クロストリジウム・ディフィシル感染症);鼻炎ウイルス:カプシドタンパク質VP1、VP2、VP3、VP4;コロナウイルス:スパイクタンパク質S、エンベロープタンパク質E、膜タンパク質M、ヌクレオカプシドタンパク質N(通常、鼻炎ウイルス及びコロナウイルス、感冒(急性ウイルス性鼻咽頭炎;急性鼻感冒));プリオンタンパク質Prp(CJDプリオン、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD));エンベロープタンパク質Gc、エンベロープタンパク質Gn、ヌクレオカプシドタンパク質(クリミア-コンゴ出血熱ウイルス、クリミア-コンゴ出血熱(CCHF));ビルレンス関連DEADボックスRNAヘリカーゼ VAD1、ガラクトキシロマンナン-タンパク質GalXM、グルクロノキシロマンナンGXM、マンノタンパク質MP(クリプトコッカス・ネオフォルマンス、クリプトコックス症);酸性リボソームタンパク質P2 CpP2、ムチン抗原Muc1、Muc2、Muc3 Muc4、Muc5、Muc6、Muc7、表面接着タンパク質CP20、表面接着タンパク質CP23、表面タンパク質CP12、表面タンパク質CP21、表面タンパク質CP40、表面タンパク質CP60、表面タンパク質CP15、表面関連糖タンパク質gp40、表面関連糖タンパク質gp15、オーシスト壁タンパク質AB、プロフィリンPRF、アピラーゼ(クリプトスポリジウム属、クリプトスポリジウム症);脂肪酸及びレチノール結合タンパク質-1 FAR-1、メタロプロテイナーゼの組織阻害剤TIMP(TMP)、システインプロテイナーゼACEY-1、システインプロテイナーゼACCP-1、表面抗原Ac-16、分泌タンパク質2 ASP-2、メタロプロテアーゼ1 MTP-1、アスパルチルプロテアーゼ阻害剤API-1、表面関連抗原SAA-1、成体特異的分泌因子Xaセリンプロテアーゼ阻害剤抗凝固剤AP、カテプシンD様アスパラギン酸プロテアーゼARR-1(通常ブラジル鉤虫;複数の他の寄生虫、皮膚幼虫移行症(CLM));カテプシンL様プロテアーゼ、53/25kDa抗原、8kDaファミリーのメンバー、辺縁トリプシン様活性を有する嚢虫タンパク質TsAg5、六鉤幼虫タンパク質TSOL18、六鉤幼虫タンパク質TSOL45-1A、乳酸デヒドロゲナーゼA LDHA、乳酸デヒドロゲナーゼB LDHB(有鉤条虫、嚢虫症);pp65抗原、膜タンパク質pp15、カプシド基部外被タンパク質pp150、タンパク質M45、DNAポリメラーゼUL54、ヘリカーゼUL105、糖タンパク質gM、糖タンパク質gN、糖タンパク質H、糖タンパク質B gB、タンパク質UL83、タンパク質UL94、タンパク質UL99(サイトメガロウイルス(CMV)、サイトメガロウイルス感染症);カプシドタンパク質C、プレメンブレンタンパク質prM、膜タンパク質M、エンベロープタンパク質E(ドメインI、ドメインII、ドメインII)、タンパク質NS1、タンパク質NS2A、タンパク質NS2B、タンパク質NS3、タンパク質NS4A、タンパク質2K、タンパク質NS4B、タンパク質NS5(デングウイルス(DEN-1、DEN-2、DEN-3及びDEN-4)-フラビウイルス、デング熱);39kDaタンパク質(二核アメーバ、二核アメーバ症);ジフテリア毒素前駆体Tox、ジフテリア毒素DT、ピリン特異的ソルターゼSrtA、シャフトピリンタンパク質SpaA、先端ピリンタンパク質SpaC、マイナーピリンタンパク質SpaB、表面関連タンパク質DIP1281(ジフテリア菌、ジフテリア);糖タンパク質GP、核タンパク質NP、マイナー基質タンパク質VP24、メジャー基質タンパク質VP40、転写活性化因子VP30、ポリメラーゼ補因子VP35、RNAポリメラーゼL(エボラウイルス(EBOV)、エボラ出血熱);プリオンタンパク質(vCJDプリオン、異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD、nvCJD));UvrABC系タンパク質B、タンパク質Flp1、タンパク質Flp2、タンパク質Flp3、タンパク質TadA、ヘモグロビン受容体HgbA、外膜タンパク質TdhA、タンパク質CpsRA、調節因子CpxR、タンパク質SapA、18kDa抗原、外膜タンパク質NcaA、タンパク質LspA、タンパク質LspA1、タンパク質LspA2、タンパク質LspB、外膜成分DsrA、レクチンDltA、リポタンパク質Hlp、主要外膜タンパク質OMP、外膜タンパク質OmpA2(デュクレー菌、軟性下疳);アスパルチルプロテアーゼ1 Pep1、ホスホリパーゼB PLB、アルファマンノシダーゼ1 AMN1、グルカノシルトランスフェラーゼGEL1、ウレアーゼURE、ペルオキシソーム基質タンパク質Pmp1、プロリンリッチ抗原Pra、ヒトT細胞反応性タンパク質TcrP(コクシジオイデス・イミチス(Coccidioides immitis)及びコクシジオイデス・ポサダシ(Coccidioides posadasii)、コクシジオイデス真菌症);アレルゲンTri r 2、ヒートショックタンパク質60 Hsp60、真菌アクチンAct、抗原Tri r2、抗原Tri r4、抗原Tri t1、タンパク質IV、グリセロール3リン酸デヒドロゲナーゼGpd1、浸透圧センサHwSho1A、浸透圧センサHwSho1B、ヒスチジンキナーゼHwHhk7B、アレルゲンMala s 1、アレルゲンMala s 11、チオレドキシンTrx Mala s 13、アレルゲンMala f、アレルゲンMala s(通常白癬菌属(Trichophyton)の種、表皮糸状菌属(Epidermophyton)の種、マラセジア属(Malassezia)の種、ホルタエ・ウェルネッキー、皮膚糸状菌症);タンパク質EG95、タンパク質EG10、タンパク質EG18、タンパク質EgA31、タンパク質EM18、抗原EPC1、抗原B、抗原5、タンパク質P29、タンパク質14-3-3、8kDaタンパク質、ミオフィリン、ヒートショックタンパク質20 HSP20、糖タンパク質GP-89、脂肪酸結合タンパク質FAPB(エキノコックス属、エキノコックス症);主要表面タンパク質2 MSP2、主要表面タンパク質4 MSP4、MSP変異体SGV1、MSP変異体SGV2、外膜タンパク質OMP、外膜タンパク質19 OMP-19、主要抗原タンパク質MAP1、主要抗原タンパク質MAP1-2、主要抗原タンパク質MAP1B、主要抗原タンパク質MAP1-3、Erum2510コードタンパク質、タンパク質GroEL、タンパク質GroES、30kDa主要外膜タンパク質、GE 100kDaタンパク質、GE 130kDaタンパク質、GE 160kDaタンパク質(エーリキア属、エーリキア症);分泌抗原SagA、sagA様タンパク質SalA及びSalB、コラーゲンアドヘシンScm、表面タンパク質Fms1(EbpA(fm)、Fms5(EbpB(fm)、Fms9(EpbC(fm)及びFms10、タンパク質EbpC(fm)、96kDa免疫保護糖タンパク質G1(エンテロコッカス属、エンテロコッカス感染症);ゲノムポリプロテイン、ポリメラーゼ3D、ウイルスカプシドタンパク質VP1、ウイルスカプシドタンパク質VP2、ウイルスカプシドタンパク質VP3、ウイルスカプシドタンパク質VP4、プロテアーゼ2A、プロテアーゼ3C(エンテロウイルス属、エンテロウイルス感染症);外膜タンパク質OM、60kDa外膜タンパク質、細胞表面抗原OmpA、細胞表面抗原OmpB(sca5)、134kDa外膜タンパク質、31kDa外膜タンパク質、29.5kDa外膜タンパク質、細胞表面タンパク質SCA4、細胞表面タンパク質Adr1(RP827)、細胞表面タンパク質Adr2(RP828)、細胞表面タンパク質SCA1、侵入タンパク質invA、細胞分裂タンパク質fts、分泌タンパク質sec 0ファミリー、ビルレンスタンパク質virB、tlyA、tlyC、パルブリン様タンパク質Plp、プレタンパク質トランスロカーゼSecA、120kDa表面タンパク質抗原SPA、138kD複合体抗原、主要100-kDタンパク質(タンパク質I)、細胞質内タンパク質D、保護表面タンパク質抗原SPA(発疹チフスリケッチア、発疹チフス);エプスタイン-バー核抗
原(EBNA-1、EBNA-2、EBNA-3A、EBNA-3B、EBNA-3C、EBNA-リーダータンパク質(EBNA-LP))、潜在膜タンパク質(LMP-1、LMP-2A、LMP-2B)、早期抗原EBV-EA、膜抗原EBV-MA、ウイルスカプシド抗原EBV-VCA、アルカリ性ヌクレアーゼEBV-AN、糖タンパク質H、糖タンパク質gp350、糖タンパク質gp110、糖タンパク質gp42、糖タンパク質gHgL、糖タンパク質gB(エプスタイン-バーウイルス(EBV)、エプスタイン-バーウイルス感染性単核球症);カプシドタンパク質VP2、カプシドタンパク質VP1、主要タンパク質NS1(パルボウイルス属B19、伝染性紅斑(第五病));pp65抗原、糖タンパク質105、主要カプシドタンパク質、エンベロープ糖タンパク質H、タンパク質U51(ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)及びヒトヘルペスウイルス7(HHV-7)、突発性発疹);チオレドキシン-グルタチオンレダクターゼTGR、カテプシンL1及びL2、クニッツ型タンパク質KTM、ロイシンアミノペプチダーゼLAP、システインプロテイナーゼFas2、サポシン様タンパク質-2 SAP-2、チオレドキシンペルオキシダーゼTPx、Prx-1、Prx-2、カテプシンIシステインプロテイナーゼCL3、プロテアーゼカテプシンL CL1、ホスホグリセレートキナーゼPGK、27kDa分泌タンパク質、60kDaタンパク質HSP35アルファ、グルタチオントランスフェラーゼGST、28.5kDa外被抗原28.5kDa TA、カテプシンB3プロテアーゼCatB3、I型シスタチンステフィン-1、カテプシンL5、カテプシンL1g及びカテプシンB、脂肪酸結合タンパク質FABP、ロイシンアミノペプチダーゼLAP(肝蛭及び巨大肝蛭、肝蛭症);プリオンタンパク質(FFIプリオン、致死性家族性不眠症(FFI));毒物アレルゲンホモログ様タンパク質VAL-1、大量に存在する幼虫転写産物(abundant larval transcript)ALT-1、大量に存在する幼虫転写産物ALT-2、チオレドキシンペルオキシダーゼTPX、スズメバチアレルゲンホモログVAH、チオレドキシンペルオキシダーゼ2 TPX-2、抗原タンパク質SXP(ペプチドN、N1、N2、及びN3)、活性化関連タンパク質-1 ASP-1、チオレドキシンTRX、トランスグルタミナーゼBmTGA、グルタチオンSトランスフェラーゼGST、ミオシン、スズメバチアレルゲンホモログVAH、175kDaコラゲナーゼ、グリセルアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼGAPDH、角質コラーゲンCol-4、分泌幼虫酸性タンパク質SLAP、キチナーゼCHI-1、マルトース結合タンパク質MBP、解糖酵素フルクトース-1,6-二リン酸アルドラーゼFba、トロポミオシンTMY-1、線虫特異的遺伝子産物OvB20、オンコシスタチンCPI-2、Cox-2(フィラリア上科、フィラリア症);ホスホリパーゼC PLC、非耐熱性エンテロトキシンB、イオタ毒素成分Ib、タンパク質CPE1281、ピルビン酸フェレドキシンオキシドレダクターゼ、伸長因子G EF-G、パーフリンゴリジンO Pfo、グリセルアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼGapC、フルクトース二リン酸アルドラーゼAlf2、ウェルシュ菌エンテロトキシンCPE、アルファ毒素AT、アルファ類毒素ATd、イプシロン-類毒素ETd、タンパク質HP、大細胞毒素TpeL、エンド-ベータ-N-アセチルグルコサミニダーゼNaglu、ホスホグリセロムターゼPgm(ウェルシュ菌、ウェルシュ菌による食中毒);ロイコトキシンlktA、アドヘシンFadA、外膜タンパク質RadD、高分子量アルギニン結合タンパク質(フゾバクテリウム属、フゾバクテリウム感染症);ホスホリパーゼC PLC、非耐熱性エンテロトキシンB、イオタ毒素成分Ib、タンパク質CPE1281、ピルビン酸フェレドキシンオキシドレダクターゼ、伸長因子G EF-G、パーフリンゴリジンO Pfo、グリセルアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼGapC、フルクトース二リン酸アルドラーゼAlf2、ウェルシュ菌エンテロトキシンCPE、アルファ毒素AT、アルファ類毒素ATd、イプシロン-類毒素ETd、タンパク質HP、大細胞毒素TpeL、エンド-ベータ-N-アセチルグルコサミニダーゼNaglu、ホスホグリセロムターゼPgm(通常ウェルシュ菌;他のクロストリジウム属の種、ガス壊疽(クロストリジウム性筋壊死));リパーゼA、リパーゼB、ペルオキシダーゼDec1(ゲオトリクム・カンジドゥム、ゲオトリクム症);プリオンタンパク質(GSSプリオン、ゲルストマン-シュトロイスラー-シャインカー症候群(GSS));包嚢壁タンパク質CWP1、CWP2、CWP3、変異表面タンパク質VSP、VSP1、VSP2、VSP3、VSP4、VSP5、VSP6、56kDa抗原、ピルビン酸フェレドキシンオキシドレダクターゼPFOR、アルコールデヒドロゲナーゼE ADHE、アルファ-ジアルジン、アルファ8-ジアルジン、アルファ1-ジアルジン、ベータ-ジアルジン、システインプロテアーゼ、グルタチオンSトランスフェラーゼGST、アルギニンデイミナーゼADI、フルクトース-1,6-二リン酸アルドラーゼFBA、ジアルジア属栄養体抗原GTA(GTA1、GTA2)、オルニチンカルボキシルトランスフェラーゼOCT、横紋筋繊維-アセブリン様タンパク質SALP、ウリジンホスホリル様タンパク質UPL、アルファ-チューブリン、ベータ-チューブリン(ランブル鞭毛虫、ランブル鞭毛虫症);ABCトランスポーターファミリーのメンバー(LolC、OppA、及びPotF)、推定リポタンパク質放出系膜貫通タンパク質LolC/E、フラゲリンFliC、バークホルデリア細胞内運動性A BimA、細菌伸長因子-Tu EF-Tu、17kDa OmpA様タンパク質、boaAコードタンパク質(鼻疽菌、鼻疽);シクロフィリンCyp、24kDa第3段階幼虫タンパク質GS24、排出-分泌産物ESP(40kDa、80kDa、120kDa及び208kDa)(有棘顎口虫(Gnathostoma spinigerum)及び剛棘顎口虫(Gnathostoma hispidum)、顎口虫症);ピリンタンパク質、マイナーピリン関連サブユニットpilC、メジャーピリンサブユニット及び変異体pilE、pilS、相変異タンパク質porA、ポリンB PorB、タンパク質TraD、ナイセリア外膜抗原H.8、70kDa抗原、主要外膜タンパク質PI、外膜タンパク質PlA及びPlB、W抗原、表面タンパク質A NspA、トランスフェリン結合タンパク質TbpA、トランスフェリン結合タンパク質TbpB、PBP2、mtrRコードタンパク質、ponAコードタンパク質、膜パーミアーゼFbpBC、FbpABCタンパク質系、LbpABタンパク質、外膜タンパク質Opa、外膜トランスポーターFetA、鉄抑制制御因子MpeR(淋菌、淋病);外膜タンパク質A OmpA、外膜タンパク質C OmpC、外膜タンパク質K17 OmpK17(クレブシエラ・グラヌロマチス、鼡径部肉芽腫(ドノヴァン症));フィブロネクチン結合タンパク質Sfb、フィブロネクチン/フィブリノーゲン結合タンパク質FBP54、フィブロネクチン結合タンパク質FbaA、Mタンパク質1型Emm1、Mタンパク質6型Emm6、免疫グロブリン結合タンパク質35 Sib35、表面タンパク質R28 Spr28、スーパーオキシドジスムターゼ SOD、C5aペプチダーゼScpA、抗原I/II AgI/II、アドヘシンAspA、G関連アルファ2-マクログロブリン結合タンパク質GRAB、表面原線維タンパク質M5(化膿性連鎖球菌、A群連鎖球菌感染症);Cタンパク質β抗原、アルギニンデイミナーゼタンパク質、アドヘシンBibA、105kDaタンパク質BPS、表面抗原c、表面抗原R、表面抗原X、トリプシン耐性タンパク質R1、トリプシン耐性タンパク質R3、トリプシン耐性タンパク質R4、表面免疫原性タンパク質Sip、表面タンパク質Rib、ロイシンリッチ反復タンパク質LrrG、セリンリッチ反復タンパク質Srr-2、Cタンパク質アルファ抗原Bca、ベータ抗原Bag、表面抗原イプシロン、アルファ様タンパク質ALP1、アルファ様タンパク質ALP5表面抗原デルタ、アルファ様タンパク質ALP2、アルファ様タンパク質ALP3、アルファ様タンパク質ALP4、Cベータタンパク質Bac(ストレプトコッカス・アガラクチア、B群連鎖球菌感染症);トランスフェリン結合タンパク質2 Tbp2、ホスファターゼP4、外膜タンパク質P6、ペプチドグリカン関連リポタンパク質Pal、タンパク質D、タンパク質E、接着及び貫通タンパク質Hap、外膜タンパク質26 Omp26、外膜タンパク質P5(フィンブリン)、外膜タンパク質D15、外膜タンパク質OmpP2、5’-ヌクレオチダーゼNucA、外膜タンパク質P1、外膜タンパク質P2、外膜リポタンパク質Pcp、リポタンパク質E、外膜タンパク質P4、フクロキナーゼFucK、[Cu,Zn]-スーパーオキシドジスムターゼSodC、プロテアーゼHtrA、タンパク質O145、アルファ-ガラクトシルセラミド(インフルエンザ菌、インフルエンザ菌感染症);ポリメラーゼ3D、ウイルスカプシドタン
パク質VP1、ウイルスカプシドタンパク質VP2、ウイルスカプシドタンパク質VP3、ウイルスカプシドタンパク質VP4、プロテアーゼ2A、プロテアーゼ3C(エンテロウイルス、主にコクサッキーA型ウイルス及びエンテロウイルス71(EV71)、手足口病(HFMD));RNAポリメラーゼL、タンパク質L、糖タンパク質Gn、糖タンパク質Gc、ヌクレオカプシドタンパク質S、エンベロープ糖タンパク質G1、核タンパク質NP、タンパク質N、ポリプロテインM(シンノンブルウイルス、ハンタウイルス、ハンタウイルス肺症候群(HPS));ヒートショックタンパク質HspA、ヒートショックタンパク質HspB、シトレートシンターゼGltA、タンパク質UreB、ヒートショックタンパク質Hsp60、好中球活性化タンパク質NAP、カタラーゼKatA、空胞化細胞毒素VacA、ウレアーゼアルファUreA、ウレアーゼベータUreb、タンパク質Cpn10、タンパク質groES、ヒートショックタンパク質Hsp10、タンパク質MopB、細胞毒性関連10kDaタンパク質CAG、36kDa抗原、ベータ-ラクタマーゼHcpA、ベータ-ラクタマーゼHcpB(ピロリ菌、ピロリ菌感染症);一体膜タンパク質、凝集傾向タンパク質、O-抗原、毒素抗原Stx2B、毒素抗原Stx1B、接着抗原断片Int28、タンパク質EspA、タンパク質EspB、インチミン、タンパク質Tir、タンパク質IntC300、タンパク質Eae(大腸菌O157:H7、O111及びO104:H4、溶血性尿毒症症候群(HUS));RNAポリメラーゼL、タンパク質L、糖タンパク質Gn、糖タンパク質Gc、ヌクレオカプシドタンパク質S、エンベロープ糖タンパク質G1、核タンパク質NP、タンパク質N、ポリプロテインM(ブニヤウイルス科、腎症候性出血熱(HFRS));糖タンパク質G、基質タンパク質M、核タンパク質N、融合タンパク質F、ポリメラーゼL、タンパク質W、タンパク質C、リンタンパク質p、非構造タンパク質V(ヘニパウイルス(ヘンドラウイルス、ニパーウイルス)、ヘニパウイルス感染症);ポリプロテイン、糖タンパク質Gp2、A型肝炎表面抗原HBAg、タンパク質2A、ウイルスタンパク質VP1、ウイルスタンパク質VP2、ウイルスタンパク質VP3、ウイルスタンパク質VP4、タンパク質P1B、タンパク質P2A、タンパク質P3AB、タンパク質P3D(A型肝炎ウイルス、A型肝炎);B型肝炎表面抗原HBsAg、B型肝炎コア抗原HbcAg、ポリメラーゼ、タンパク質Hbx、preS2中央面タンパク質、表面タンパク質L、大Sタンパク質、ウイルスタンパク質VP1、ウイルスタンパク質VP2、ウイルスタンパク質VP3、ウイルスタンパク質VP4(B型肝炎ウイルス(HBV)、B型肝炎);エンベロープ糖タンパク質E1 gp32 gp35、エンベロープ糖タンパク質E2 NS1 gp68 gp70、カプシドタンパク質C、コアタンパク質Core、ポリプロテイン、ウイルスタンパク質VP1、ウイルスタンパク質VP2、ウイルスタンパク質VP3、ウイルスタンパク質VP4、抗原G、タンパク質NS3、タンパク質NS5A、(C型肝炎ウイルス、C型肝炎);ウイルスタンパク質VP1、ウイルスタンパク質VP2、ウイルスタンパク質VP3、ウイルスタンパク質VP4、大肝炎デルタ抗原、小肝炎デルタ抗原(D型肝炎ウイルス、D型肝炎);ウイルスタンパク質VP1、ウイルスタンパク質VP2、ウイルスタンパク質VP3、ウイルスタンパク質VP4、カプシドタンパク質E2(E型肝炎ウイルス、E型肝炎);糖タンパク質L UL1、ウラシル-DNAグリコシラーゼUL2、タンパク質UL3、タンパク質UL4、DNA複製タンパク質UL5、ポータルタンパク質UL6、ビリオン成熟タンパク質UL7、DNAヘリカーゼUL8、複製開始点結合タンパク質UL9、糖タンパク質M UL10、タンパク質UL11、アルカリ性エキソヌクレアーゼUL12、セリン-スレオニンタンパク質キナーゼUL13、外被タンパク質UL14、ターミナーゼUL15、外被タンパク質UL16、タンパク質UL17、カプシドタンパク質VP23 UL18、主要カプシドタンパク質VP5 UL19、膜タンパク質UL20、外被タンパク質UL21、糖タンパク質H(UL22)、チミジンキナーゼUL23、タンパク質UL24、タンパク質UL25、カプシドタンパク質P40(UL26、VP24、VP22A)、糖タンパク質B(UL27)、ICP18.5タンパク質(UL28)、主要DNA結合タンパク質ICP8(UL29)、DNAポリメラーゼUL30、核基質タンパク質UL31、エンベロープ糖タンパク質UL32、タンパク質UL33、核内膜タンパク質UL34、カプシドタンパク質VP26(UL35)、大外被タンパク質UL36、カプシド集合タンパク質UL37、VP19Cタンパク質(UL38)、リボヌクレオチドレダクターゼ(大サブユニット)UL39、リボヌクレオチドレダクターゼ(小サブユニット)UL40、外被タンパク質/ビリオンホストシャットオフVHSタンパク質(UL41)、DNAポリメラーゼ前進因子UL42、膜タンパク質UL43、糖タンパク質C(UL44)、膜タンパク質UL45、外被タンパク質VP11/12(UL46)、外被タンパク質VP13/14(UL47)、ビリオン成熟タンパク質VP16(UL48、アルファ-TIF)、エンベロープタンパク質UL49、dUTPジホスファターゼUL50、外被タンパク質UL51、DNAヘリカーゼ/プライマーゼ複合体タンパク質UL52、糖タンパク質K(UL53)、転写調節タンパク質IE63(ICP27、UL54)、タンパク質UL55、タンパク質UL56、ウイルス複製タンパク質ICP22(IE68、US1)、タンパク質US2、セリン/スレオニンタンパク質キナーゼUS3、糖タンパク質G(US4)、糖タンパク質J(US5)、糖タンパク質D(US6)、糖タンパク質I(US7)、糖タンパク質E(US8)、外被タンパク質US9、カプシド/外被タンパク質US10、Vmw21タンパク質(US11)、ICP47タンパク質(IE12、US12)、主要転写活性化因子ICP4(IE175、RS1)、E3ユビキチンリガーゼICP0(IE110)、潜在関連タンパク質1 LRP1、潜在関連タンパク質2 LRP2、神経毒性因子RL1(ICP34.5)、潜在関連転写産物LAT(単純ヘルペスウイルス1及び2(HSV-1及びHSV-2)、単純ヘルペス);ヒートショックタンパク質Hsp60、細胞表面タンパク質H1C、ジペプチジルペプチダーゼIV型DppIV、M抗原、70kDaタンパク質、17kDaヒストン様タンパク質(ヒストプラスマ・カプスラーツム、ヒストプラスマ症);脂肪酸及びレチノール結合タンパク質-1 FAR-1、メタロプロテイナーゼの組織阻害剤TIMP(TMP)、システインプロテイナーゼACEY-1、システインプロテイナーゼACCP-1、表面抗原Ac-16、分泌タンパク質2 ASP-2、メタロプロテアーゼ1 MTP-1、アスパルチルプロテアーゼ阻害剤API-1、表面関連抗原SAA-1、表面関連抗原SAA-2、成体特異的分泌因子Xa、セリンプロテアーゼ阻害剤抗凝固剤AP、カテプシンD様アスパラギン酸プロテアーゼARR-1、グルタチオンSトランスフェラーゼGST、アスパラギン酸プロテアーゼAPR-1、アセチルコリンエステラーゼAChE(ズビニ鉤虫及びアメリカ鉤虫、鉤虫感染症);タンパク質NS1、タンパク質NP1、タンパク質VP1、タンパク質VP2、タンパク質VP3(ヒトボカウイルス(HBoV)、ヒトボカウイルス感染症);主要表面タンパク質2 MSP2、主要表面タンパク質4 MSP4、MSP変異体SGV1、MSP変異体SGV2、外膜タンパク質OMP、外膜タンパク質19 OMP-19、主要抗原タンパク質MAP1、主要抗原タンパク質MAP1-2、主要抗原タンパク質MAP1B、主要抗原タンパク質MAP1-3、Erum2510コードタンパク質、タンパク質GroEL、タンパク質GroES、30kDa主要外膜タンパク質、GE100kDaタンパク質、GE130kDaタンパク質、GE160kDaタンパク質(エーリキア・エウィンギイ、ヒトエーリキア・エウィンギイ症);主要表面タンパク質1-5(MSP1a、MSP1b、MSP2、MSP3、MSP4、MSP5)、IV型分泌系タンパク質VirB2、VirB7、VirB11、VirD4(アナプラズマ・ファゴサイトフィルム、ヒト顆粒球アナプラズマ症(HGA));タンパク質NS1、小疎水性タンパク質NS2、SHタンパク質、融合タンパク質F、糖タンパク質G、基質タンパク質M、基質タンパク質M2-1、基質タンパク質M2-2、リンタンパク質P、核タンパク質N、ポリメラーゼL(ヒトメタニューモウイルス(hMPV)、ヒトメタニューモウイルス感染症);主要表面タンパク質2 MSP2、主要表面タンパク質4 MSP4、MSP変異体SGV1、MSP変異体SGV2、外膜タンパク質OMP、外膜タンパク質19 OMP-19、主要抗原タンパク質MAP1、主要抗原タンパク質MAP1-2、主要抗原タンパク質MAP1B、主要抗原タンパク質MAP1-3、Erum2510コードタンパク質、タンパク質GroEL、タンパク質GroES、30kDa主要外膜タンパク質、
GE100kDaタンパク質、GE130kDaタンパク質、GE160kDaタンパク質(エーリキア・シャフェンシス、ヒト単球エーリキア症);複製タンパク質E1、調節タンパク質E2、タンパク質E3、タンパク質E4、タンパク質E5、タンパク質E6、タンパク質E7、タンパク質E8、主要カプシドタンパク質L1、マイナーカプシドタンパク質L2(ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染症);融合タンパク質F、赤血球凝集素-ノイラミニダーゼHN、糖タンパク質G、基質タンパク質M、リンタンパク質P、核タンパク質N、ポリメラーゼL(ヒトパラインフルエンザウイルス(HPIV)、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症);赤血球凝集素(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、核タンパク質(NP)、M1タンパク質、M2タンパク質、NS1タンパク質、NS2タンパク質(NEPタンパク質:核外移行タンパク質)、PAタンパク質、PB1タンパク質(ポリメラーゼ塩基性1タンパク質)、PB1-F2タンパク質及びPB2タンパク質(オルソミクソウイルス科、インフルエンザウイルス(インフルエンザ));ゲノムポリプロテイン、タンパク質E、タンパク質M、カプシドタンパク質C(日本脳炎ウイルス、日本脳炎);RTX毒素、IV型ピリ、主要ピラスサブユニットPilA、調節性転写因子PilS及びPilR、タンパク質sigma54、外膜タンパク質(キンゲラ・キンゲ、キンゲラ・キンゲ感染症);プリオンタンパク質(クーループリオン、クールー);核タンパク質N、ポリメラーゼL、基質タンパク質Z、糖タンパク質GP(ラッサウイルス、ラッサ熱);ペプチドグリカン関連リポタンパク質PAL、60kDaシャペロニンCpn60(groEL、HspB)、IV型ピリンPilE、外膜タンパク質MIP、主要外膜タンパク質MompS、亜鉛メタロプロテイナーゼMSP(レジオネラ・ニューモフィラ、在郷軍人病(レジオネラ病、ポンティアック熱));P4ヌクレアーゼ、タンパク質WD、リボヌクレオチドレダクターゼM2、表面膜糖タンパク質Pg46、システインプロテイナーゼCP、グルコース調節タンパク質78 GRP-78、ステージ特異的S抗原様タンパク質A2、ATPase F1、ベータ-チューブリン、ヒートショックタンパク質70 Hsp70、KMP-11、糖タンパク質GP63、タンパク質BT1、ヌクレオシドヒドロラーゼNH、細胞表面タンパク質B1、リボソームタンパク質P1様タンパク質P1、ステロール24-c-メチルトランスフェラーゼSMT、LACKタンパク質、ヒストンH1、SPB1タンパク質、チオール特異的抗酸化剤TSA、タンパク質抗原STl1、シグナルペプチダーゼSP、ヒストンH2B、表面抗原PSA-2、システインプロテイナーゼb Cpb(リーシュマニア属、リーシュマニア症);主要膜タンパク質I、セリンリッチ抗原-45kDa、10kDaシャペロニンGroES、HSPkDa抗原、アミノ-オキソノナノエートシンターゼAONS、タンパク質組み換え酵素A RecA、アセチル-/プロピオニル-補酵素Aカルボキシラーゼアルファ、アラニンラセマーゼ、60kDaシャペロニン2、ESAT-6様タンパク質EcxB(L-ESAT-6)、タンパク質Lsr2、タンパク質ML0276、ヘパリン結合赤血球凝集素HBHA、ヒートショックタンパク質65 Hsp65、mycP1又はML0041コードタンパク質、htrA2又はML0176コードタンパク質、htrA4又はML2659コードタンパク質、gcp又はML0379コードタンパク質、clpC又はML0235コードタンパク質(らい菌及びマイコバクテリウム・レプロマトシス、らい病);外膜タンパク質LipL32、膜タンパク質LIC10258、膜タンパク質LP30、膜タンパク質LIC12238、Ompa様タンパク質Lsa66、表面タンパク質LigA、表面タンパク質LigB、主要外膜タンパク質OmpL1、外膜タンパク質LipL41、タンパク質LigAni、表面タンパク質LcpA、接着タンパク質LipL53、外膜タンパク質UpL32、表面タンパク質Lsa63、フラゲリンFlaB1、膜リポタンパク質LipL21、膜タンパク質pL40、レプトスピラ表面アドヘシンLsa27、外膜タンパク質OmpL36、外膜タンパク質OmpL37、外膜タンパク質OmpL47、外膜タンパク質OmpL54、アシルトランスフェラーゼLpxA(レプトスピラ属、レプトスピラ症);リステリオリシンO前駆体Hly(LLO)、侵入関連タンパク質Iap(P60)、リステリオリシン調節タンパク質PrfA、亜鉛メタロプロテイナーゼMpl、ホスファチジルイノシトール特異的ホスホリパーゼC PLC(PlcA、PlcB)、O-アセチルトランスフェラーゼOat、ABCトランスポーターパーミアーゼIm.G_1771、接着タンパク質LAP、LAP受容体Hsp60、アドヘシンLapB、ヘモリシンリステリオリシンO LLO、タンパク質ActA、インターナリンA InlA、タンパク質lnlB(リステリア菌、リステリア症);外表面タンパク質A OspA、外表面タンパク質OspB、外表面タンパク質OspC、デコリン結合タンパク質A DbpA、デコリン結合タンパク質B DbpB、鞭毛フィラメント41kDaコアタンパク質Fla、塩基性膜タンパク質A BmpA(免疫優性抗原P39)、外側表面22kDaリポタンパク質前駆体(抗原IPLA7)、可変表面リポタンパク質vlsE(通常、ライム病ボレリア及び他のボレリア属の種、ライム病(ライムボレリア症));毒物アレルゲンホモログ様タンパク質VAL-1、大量に存在する幼虫転写産物ALT-1、大量に存在する幼虫転写産物ALT-2、チオレドキシンペルオキシダーゼTPX、スズメバチアレルゲンホモログVAH、チオレドキシンペルオキシダーゼ2 TPX-2、抗原タンパク質SXP(ペプチドN、N1、N2、及びN3)、活性化関連タンパク質-1 ASP-1、チオレドキシンTRX、トランスグルタミナーゼBmTGA、グルタチオンSトランスフェラーゼGST、ミオシン、スズメバチアレルゲンホモログVAH、175kDaコラゲナーゼ、グリセルアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼGAPDH、角質コラーゲンCol-4、分泌幼虫酸性タンパク質SLAP、キチナーゼCHI-1、マルトース結合タンパク質MBP、解糖酵素フルクトース-1,6-二リン酸アルドラーゼFba、トロポミオシンTMY-1、線虫特異的遺伝子産物OvB20、オンコシスタチンCPI-2、タンパク質Cox-2(バンクロフト糸状虫及びマレー糸状虫、リンパ管フィラリア症(象皮病));糖タンパク質GP、基質タンパク質Z、ポリメラーゼL、核タンパク質N(リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス(LCMV)、リンパ球性脈絡髄膜炎);トロンボスポンジン関連匿名タンパク質TRAP、SSP2スポロゾイト表面タンパク質2、頂端膜抗原1 AMA1、桿小体膜抗原RMA1、酸性塩基性反復抗原ABRA、細胞横断タンパク質PF、タンパク質Pvs25、メロゾイト表面タンパク質1 MSP-1、メロゾイト表面タンパク質2 MSP-2、リング感染赤血球表面抗原RESA肝臓期抗原3 LSA-3、タンパク質Eba-175、セリン反復抗原5 SERA-5、スポロゾイト周囲タンパク質CS、メロゾイト表面タンパク質3 MSP3、メロゾイト表面タンパク質8 MSP8、エノラーゼPF10、肝細胞赤血球タンパク質17kDa HEP17、赤血球膜タンパク質1 EMP1、タンパク質Kベータメロゾイト表面タンパク質4/5 MSP4/5、ヒートショックタンパク質Hsp90、グルタミン酸リッチタンパク質GLURP、メロゾイト表面タンパク質4 MSP-4、タンパク質STARP、スポロゾイト周囲タンパク質関連抗原前駆体CRA(プラスモディウム属、マラリア);核タンパク質N、膜関連タンパク質VP24、マイナー核タンパク質VP30、ポリメラーゼ補因子VP35、ポリメラーゼL、基質タンパク質VP40、エンベロープ糖タンパク質GP(マールブルグウイルス、マールブルグ病(MHF));タンパク質C、基質タンパク質M、リンタンパク質P、非構造タンパク質V、赤血球凝集素糖タンパク質H、ポリメラーゼL、核タンパク質N、融合タンパク質F(麻疹ウイルス、麻疹);ABCトランスポーターファミリーのメンバー(LolC、OppA、及びPotF)、推定リポタンパク質放出系膜貫通タンパク質LolC/E、フラゲリンFliC、バークホルデリア細胞内運動性A BimA、細菌伸長因子-Tu EF-Tu、17kDa OmpA様タンパク質、boaAコードタンパク質、boaBコードタンパク質(類鼻疽菌、類鼻疽(ホイットモア病));ピリンタンパク質、マイナーピリン関連サブユニットpilC、主要ピリンサブユニット及び変異体pilE、pilS、相変異タンパク質porA、ポリンB PorB、タンパク質TraD、ナイセリア外膜抗原H.8、70kDa抗原、主要外膜タンパク質PI、外膜タンパク質PlA及びPlB、W抗原、表面タンパク質A NspA、トランスフェリン結合タンパク質TbpA、トランスフェリン結合タンパク質TbpB、PBP2、mtrRコードタンパク質、ponAコードタンパク質、膜パーミアーゼFbpBC、FbpABCタンパク質系、LbpABタンパク質、外膜タンパク質Opa、外膜
トランスポーターFetA、鉄抑制調節因子MpeR、H因子結合タンパク質fHbp、アドヘシンNadA、タンパク質NhbA、抑制因子FarR(髄膜炎菌、髄膜炎菌性疾患);66kDaタンパク質、22kDaタンパク質(通常、横川吸虫、横川吸虫症);極性管状タンパク質(グルケア属(Glugea)では34kDa、75kDa、及び170kDa、エンセファリトゾーン属(Encephalitozoon)では35kDa、55kDa及び150kDa)、キネシン関連タンパク質、RNAポリメラーゼII最大サブユニット、類似又は一体膜タンパク質YIPA、抗サイレンシングタンパク質1、ヒートショック転写因子HSF、タンパク質キナーゼ、チミジンキナーゼ、NOP-2様核小体タンパク質(微胞子虫門、微胞子虫症);CASP8及びFADD様アポトーシス調節因子、グルタチオンペルオキシダーゼGPX1、RNAヘリカーゼNPH-II NPH2、ポリ(A)ポリメラーゼ触媒サブユニットPAPL、主要エンベロープタンパク質P43K、早期転写因子70kDaサブユニットVETFS、早期転写因子82kDaサブユニットVETFL、メタロエンドペプチダーゼG1型、ヌクレオシドトリホスファターゼI NPH1、複製タンパク質A28様MC134L、RNAポリメラーゼ7kDaサブユニットRPO7(伝染性軟属腫ウイルス(MCV)、伝染性軟属腫(MC));基質タンパク質M、リンタンパク質P/V、小疎水性タンパク質SH、核タンパク質N、タンパク質V、融合糖タンパク質F、赤血球凝集素-ノイラミニダーゼHN、RNAポリメラーゼL(流行性耳下腺炎ウイルス、流行性耳下腺炎);外膜タンパク質OM、細胞表面抗原OmpA、細胞表面抗原OmpB(sca5)、細胞表面タンパク質SCA4、細胞表面タンパク質SCA1、細胞質内タンパク質D、結晶質表面層タンパク質SLP、保護表面タンパク質抗原SPA(発疹熱リケッチア、発疹熱(地方性発疹チフス));アドヘシンP1、アドヘシンP30、タンパク質p116、タンパク質P40、細胞骨格タンパク質HMW1、細胞骨格タンパク質HMW2、細胞骨格タンパク質HMW3、MPN152コードタンパク質、MPN426コードタンパク質、MPN456コードタンパク質、MPN-500コードタンパク質(肺炎マイコプラスマ、マイコプラスマ肺炎);NocA、鉄依存性調節因子タンパク質、VapA、VapD、VapF、VapG、カゼイン分解性プロテアーゼ、フィラメント先端関連43kDaタンパク質、タンパク質P24、タンパク質P61、15kDaタンパク質、56kDaタンパク質(通常、ノカルジア・アステロイデス及び他のノカルジア属の種、ノカルジア症);毒物アレルゲンホモログ様タンパク質VAL-1、大量に存在する幼虫転写産物ALT-1、大量に存在する幼虫転写産物ALT-2、チオレドキシンペルオキシダーゼTPX、スズメバチアレルゲンホモログVAH、チオレドキシンペルオキシダーゼ2 TPX-2、抗原タンパク質SXP(ペプチドN、N1、N2、及びN3)、活性化関連タンパク質-1 ASP-1、チオレドキシンTRX、トランスグルタミナーゼBmTGA、グルタチオンSトランスフェラーゼGST、ミオシン、スズメバチアレルゲンホモログVAH、175kDaコラゲナーゼ、グリセルアルデヒド3リン酸デヒドロゲナーゼGAPDH、角質コラーゲンCol-4、分泌幼虫酸性タンパク質SLAP、キチナーゼCHI-1、マルトース結合タンパク質MBP、解糖酵素フルクトース-1,6-二リン酸アルドラーゼFba、トロポミオシンTMY-1、線虫特異的遺伝子産物OvB20、オンコシスタチンCPI-2、Cox-2(回旋糸状虫、オンコセルカ症(河川盲目症));43kDa分泌糖タンパク質、糖タンパク質gp0、糖タンパク質gp75、抗原Pb27、抗原Pb40、ヒートショックタンパク質Hsp65、ヒートショックタンパク質Hsp70、ヒートショックタンパク質Hsp90、タンパク質P10、トリオースホスフェートイソメラーゼTPI、N-アセチル-グルコサミン結合レクチンパラコクシン、28kDaタンパク質Pb28(ブラジルパラコクシジオイデス、パラコクシジオイドミコーシス(南アメリカブラストミセス症));28kDaクルジパイン様システインプロテアーゼPw28CCP(通常、ヴェステルマン肺吸虫及び他の肺吸虫属の種、肺吸虫症);外膜タンパク質OmpH、外膜タンパク質Omp28、タンパク質PM1539、タンパク質PM0355、タンパク質PM1417、修復タンパク質MutL、タンパク質BcbC、タンパク質PM0305、ギ酸デヒドロゲナーゼN、タンパク質PM0698、タンパク質PM1422、DNAジャイレース、リポタンパク質PlpE、接着タンパク質Cp39、ヘム獲得系受容体HasR、39kDaカプセル状タンパク質、鉄調節OMP IROMP、外膜タンパク質OmpA87、線毛タンパク質Ptf、線毛サブユニットタンパク質PtfA、トランスフェリン結合タンパク質Tbpl、エステラーゼ酵素MesA、パスツレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida)毒素PMT、接着タンパク質Cp39(パスツレラ属、パスツレラ症);”線維状赤血球凝集素FhaB、アデニレートシクラーゼCyaA、百日咳毒素サブユニット4前駆体PtxD、ペルタクチン前駆体Prn、毒素サブユニット1 PtxA、タンパク質Cpn60、タンパク質brkA、百日咳毒素サブユニット2前駆体PtxB、百日咳毒素サブユニット3前駆体PtxC、百日咳毒素サブユニット5前駆体PtxE、ペルタクチンPrn、タンパク質Fim2、タンパク質Fim3;”(百日咳菌、百日咳);”F1カプセル抗原、ビルレンス関連V抗原、分泌エフェクタータンパク質LcrV、V抗原、外膜プロテアーゼPla,分泌エフェクタータンパク質YopD、推定分泌タンパク質チロシンホスファターゼYopH、ニードル複合体主要サブユニットYscF、タンパク質キナーゼYopO、推定オートトランスポータータンパク質YapF、内膜ABCトランスポーターYbtQ(Irp7)、推定糖結合タンパク質YPO0612、ヒートショックタンパク質90 HtpG、推定スルファターゼタンパク質YdeN、外膜リポタンパク質キャリアータンパク質LolA、分泌シャペロンYerA、推定リポタンパク質YPO0420、溶血素活性化因子タンパク質HpmB、ペスチシン/エルシニアバクチン外膜受容体Psn、分泌エフェクタータンパク質YopE、分泌エフェクタータンパク質YopF、分泌エフェクタータンパク質YopK、外膜タンパク質YopN、外膜タンパク質YopM、コアグラーゼ/フィブリノリジン前駆体Pla;”(ペスト菌、ペスト);タンパク質PhpA、表面アドヘシンPsaA、ニューモリシンPly、ATP依存性プロテアーゼClp、リポエート-タンパク質リガーゼLplA、細胞壁表面アンカータンパク質psrP、ソルターゼSrtA、グルタミル-tRNAシンテターゼGltX、コリン結合タンパク質A CbpA、肺炎球菌表面タンパク質A PspA、肺炎球菌表面タンパク質C PspC、6-ホスホグルコン酸デヒドロゲナーゼGnd、鉄結合タンパク質PiaA、ムレインヒドロラーゼLytB、プロテオンLytC、プロテアーゼA1(肺炎球菌、肺炎球菌感染症);主要表面タンパク質B、ケシン様プロテアーゼKEX1、タンパク質A12、55kDa抗原P55、主要表面糖タンパク質Msg(ニューモシスチス肺炎菌、ニューモシスチス肺炎(PCP));ゲノムポリプロテイン、ポリメラーゼ3D、ウイルスカプシドタンパク質VP1、ウイルスカプシドタンパク質VP2、ウイルスカプシドタンパク質VP3、ウイルスカプシドタンパク質VP4、プロテアーゼ2A、プロテアーゼ3C(ポリオウイルス、ポリオ);タンパク質Nfa1、エキセンジン-3、分泌リパーゼ、カテプシンB様プロテアーゼ、システインプロテアーゼ、カテプシン、ペルオキシレドキシン、タンパク質Cry1Ac(通常、ネグレリア・フォーレリ、原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM));アグノプロテイン、大T抗原、小T抗原、主要カプシドタンパク質VP1、マイナーカプシドタンパク質Vp2(JCウイルス、進行性多病巣性白質脳障害);低カルシウム応答タンパク質E LCrE、クラミジア属外部タンパク質N CopN、セリン/スレオニンタンパク質キナーゼPknD、アシルキャリアータンパク質S-マロニルトランスフェラーゼFabD、一本鎖DNA結合タンパク質Ssb、主要外膜タンパク質MOMP、外膜タンパク質2 Omp2、多形膜タンパク質ファミリー(Pmp1、Pmp2、Pmp3、Pmp4、Pmp5、Pmp6、Pmp7、Pmp8、Pmp9、Pmp10、Pmp11、Pmp12、Pmp13、Pmp14、Pmp15、Pmp16、Pmp17、Pmp18、Pmp19、Pmp20、Pmp21)(オウム病クラミジア、オウム病);外膜タンパク質P1、ヒートショックタンパク質B HspB、ペプチドABCトランスポーター、GTP結合タンパク質、タンパク質IcmB、リボヌクレアーゼR、ホスファターゼSixA、タンパク質DsbD、外膜タンパク質TolC、DNA結合タンパク質PhoB、ATPase DotB、ヒートショックタンパク質B HspB、膜タンパク質Com1、28kDaタンパク質、DNA-3-メチルアデニングリコシダーゼI
、外膜タンパク質OmpH、外膜タンパク質AdaA、グリシン切断系Tタンパク質(Q熱コクシエラ、Q熱);核タンパク質N、大構造タンパク質L、リンタンパク質P、基質タンパク質M、糖タンパク質G(狂犬病ウイルス、狂犬病);融合タンパク質F、核タンパク質N、基質タンパク質M、基質タンパク質M2-1、基質タンパク質M2-2、リンタンパク質P、小疎水性タンパク質SH、主要表面糖タンパク質G、ポリメラーゼL、非構造タンパク質1 NS1、非構造タンパク質2 NS2(RSウイルス(RSV)、RSウイルス感染症);ゲノムポリプロテイン、ポリメラーゼ3D、ウイルスカプシドタンパク質VP1、ウイルスカプシドタンパク質VP2、ウイルスカプシドタンパク質VP3、ウイルスカプシドタンパク質VP4、プロテアーゼ2A、プロテアーゼ3C(鼻炎ウイルス、鼻炎ウイルス感染症);外膜タンパク質OM、細胞表面抗原OmpA、細胞表面抗原OmpB(sca5)、細胞表面タンパク質SCA4、細胞表面タンパク質SCA1、タンパク質PS120、細胞質内タンパク質D、保護表面タンパク質抗原SPA(リケッチア属、リケッチア感染症);外膜タンパク質OM、細胞表面抗原OmpA、細胞表面抗原OmpB(sca5)、細胞表面タンパク質SCA4、細胞表面タンパク質SCA1、細胞質内タンパク質D(痘瘡リケッチア、リケッチア痘);エンベロープ糖タンパク質GP、ポリメラーゼL、核タンパク質N、非構造タンパク質NSS(リフトバレー熱ウイルス、リフトバレー熱(RVF));外膜タンパク質OM、細胞表面抗原OmpA、細胞表面抗原OmpB(sca5)、細胞表面タンパク質SCA4、細胞表面タンパク質SCA1、細胞質内タンパク質D(斑点熱リケッチア、ロッキー山紅斑熱(RMSF));”非構造タンパク質6 NS6、非構造タンパク質2 NS2、中間カプシドタンパク質VP6、内部カプシドタンパク質VP2、非構造タンパク質3 NS3、RNA依存性RNAポリメラーゼL、タンパク質VP3、非構造タンパク質1 NS1、非構造タンパク質5 NS5、外部カプシド糖タンパク質VP7、非構造糖タンパク質4 NS4、外部カプシドタンパク質VP4;;”(ロタウイルス、ロタウイルス感染症);ポリプロテインP200、糖タンパク質E1、糖タンパク質E2、タンパク質NS2、カプシドタンパク質C(風疹ウイルス、風疹);シャペロニンGroEL(MopA)、イノシトールリン酸ホスファターゼSopB、ヒートショックタンパク質HslU、シャペロンタンパク質DnaJ、タンパク質TviB、タンパク質IroN、フラゲリンFliC、侵入タンパク質SipC、糖タンパク質gp43、外膜タンパク質LamB、外膜タンパク質PagC、外膜タンパク質TolC、外膜タンパク質NmpC、外膜タンパク質FadL、輸送タンパク質SadA、トランスフェラーゼWgaP、エフェクタータンパク質SifA、SteC、SseL、SseJ及びSseF(サルモネラ属、サルモネラ症);”タンパク質14、非構造タンパク質NS7b、非構造タンパク質NS8a、タンパク質9b、タンパク質3a、核タンパク質N、非構造タンパク質NS3b、非構造タンパク質NS6、タンパク質7a、非構造タンパク質NS8b、膜タンパク質M、エンベロープ小膜タンパク質EsM、レプリカーゼポリプロテイン1a、スパイク糖タンパク質S、レプリカーゼポリプロテイン1ab;”(SARSコロナウイルス、SARS(重症急性呼吸器症候群));セリンプロテアーゼ、不定型サルコプテス(Sarcoptes)属抗原1 ASA1、グルタチオンSトランスフェラーゼGST、システインプロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、アポリポタンパク質(ヒゼンダニ、疥癬);グルタチオンSトランスフェラーゼGST、パラミオシン、ヘモグルビナーゼSM32、主要卵抗原、14kDa脂肪酸結合タンパク質Sm14、主要幼虫表面抗原P37、22、6kDa外被抗原、カルパインCANP、三リン酸イソメラーゼTim、表面タンパク質9B、外部カプシドタンパク質VP2、23kDa一体膜タンパク質Sm23、Cu/Zn-スーパーオキシドジスムターゼ、糖タンパク質Gp、ミオシン(住血吸虫属、住血吸虫症(ビルハルツ住血吸虫症));60kDaシャペロニン、56kDa型特異的抗原、ピルビン酸リン酸ジキナーゼ、4-ヒドキシベンゾエートオクタプレニルトランスフェラーゼ(オリエンティア・ツツガムシ、ツツガムシ病);デヒドロゲナーゼGuaB、侵入タンパク質Spa32、インベイシンIpaA、インベイシンIpaB、インベイシンIpaC、インベイシンIpaD、インベイシンIpaH、インベイシンIpaJ(赤痢菌属、赤痢(細菌性赤痢));タンパク質P53、ビリオンタンパク質US10ホモログ、転写調節因子IE63、転写トランス活性化因子IE62、プロテアーゼP33、アルファトランス誘導因子74kDaタンパク質、デオキシウリジン5’-トリホスフェートヌクレオチドヒドロラーゼ、転写トランス活性化因子IE4、膜タンパク質UL43ホモログ、核リンタンパク質UL3ホモログ、核タンパク質UL4ホモログ、複製開始点結合タンパク質、膜タンパク質2、リンタンパク質32、タンパク質57、DNAポリメラーゼ前進因子、ポータルタンパク質54、DNAプライマーゼ、外被タンパク質UL14ホモログ、外被タンパク質UL21ホモログ、外被タンパク質UL55ホモログ、三連ターミナーゼサブユニットUL33ホモログ、三連ターミナーゼサブユニットUL15ホモログ、カプシド結合タンパク質44、ビリオンパッケージングタンパク質43(水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)、帯状疱疹(帯状ヘルペス));短縮型3-ベータヒドロキシ-5-エンステロイドデヒドロゲナーゼホモログ、ビリオン膜タンパク質A13、タンパク質A19、タンパク質A31、短縮型タンパク質A35ホモログ、タンパク質A37.5ホモログ、タンパク質A47、タンパク質A49、タンパク質A51、セマホリン様タンパク質A43、セリンプロテイナーゼ阻害剤1、セリンプロテイナーゼ阻害剤2、セリンプロテイナーゼ阻害剤3、タンパク質A6、タンパク質B15、タンパク質C1、タンパク質C5、タンパク質C6、タンパク質F7、タンパク質F8、タンパク質F9、タンパク質F11、タンパク質F14、タンパク質F15、タンパク質F16(大痘瘡又は小痘瘡、天然痘(痘瘡));アドヘシン/糖タンパク質gp70、プロテアーゼ(スポロトリックス・シェンキィ、スポロトリクス症);ヘム鉄結合タンパク質IsdB、コラーゲンアドヘシンCna、クランピング因子A ClfA、タンパク質MecA、フィブロネクチン結合タンパク質A FnbA、エンテロトキシンA型EntA、エンテロトキシンB型EntB、エンテロトキシンC型EntC1、エンテロトキシンC型EntC2、エンテロトキシンD型EntD、エンテロトキシンE型EntE、毒素ショック症候群毒素-1 TSST-1、スタフィロキナーゼ、ペニシリン結合タンパク質2a PBP2a(MecA)、分泌抗原SssA(ブドウ球菌属、ブドウ球菌性食中毒);ヘム鉄結合タンパク質IsdB、コラーゲンアドヘシンCna、クランピング因子A ClfA、タンパク質MecA、フィブロネクチン結合タンパク質A FnbA、エンテロトキシンA型EntA、エンテロトキシンB型EntB、エンテロトキシンC型EntC1、エンテロトキシンC型EntC2、エンテロトキシンD型EntD、エンテロトキシンE型EntE、毒素ショック症候群毒素-1 TSST-1、スタフィロキナーゼ、ペニシリン結合タンパク質2a PBP2a(MecA)、分泌抗原SssA(ブドウ球菌属、例えば、黄色ブドウ球菌、ブドウ球菌感染症);抗原Ss-IR、抗原NIE、ストロンギラスタチン、Na+-K+ ATPase Sseat-6、トロポミシンSsTmy-1、タンパク質LEC-5、41kDa抗原P5、41kDa幼虫タンパク質、31kDa幼虫タンパク質、28kDa幼虫タンパク質(糞線虫、糞線虫症);グリセロホスホジエステルホスホジエステラーゼGlpQ(Gpd)、外膜タンパク質TmpB、タンパク質Tp92、抗原TpF1、反復タンパク質Tpr、反復タンパク質F TprF、反復タンパク質G TprG、反復タンパク質I TprI、反復タンパク質J TprJ、反復タンパク質K TprK、トレポネーマ膜タンパク質A TmpA、リポタンパク質、15kDa Tpp15、47kDa膜抗原、ミニフェリチンTpF1、アドヘシンTp0751、リポタンパク質TP0136、タンパク質TpN17、タンパク質TpN47、外膜タンパク質TP0136、外膜タンパク質TP0155、外膜タンパク質TP0326、外膜タンパク質TP0483、外膜タンパク質TP0956(梅毒トレポネーマ、梅毒);カテプシンL様プロテアーゼ、53/25kDa抗原、8kDaファミリーのメンバー、辺縁トリプシン様活性を有する嚢虫タンパク質TsAg5、六鉤幼虫タンパク質TSOL18、六鉤幼虫タンパク質TSOL45-1A、乳酸デヒドロゲナーゼA LDHA、乳酸デヒドロゲナーゼB LDHB(テニア属、条虫症);破傷風毒素TetX、破傷風毒素C TTC、140kDa S層タンパク質、フラボタンパク質ベータ-サブユニットCT3、ホスホリパーゼ(レシチナーゼ)、ホスホキャリアータンパク質HPr(破傷風菌、破傷風(開口障害));ゲノム
ポリプロテイン、タンパク質E、タンパク質M、カプシドタンパク質C(ダニ媒介性脳炎ウイルス(TBEV)、ダニ媒介脳炎);58kDa抗原、68kDa抗原、トキソカラ幼虫排出-分泌抗原TES、32kDa糖タンパク質、糖タンパク質TES-70、糖タンパク質GP31、排出-分泌抗原TcES-57、腸周囲液抗原Pe、可溶性抽出物抗原Ex、排出/分泌幼虫抗原ES、抗原TES-120、ポリプロテインアレルゲンTBA-1、カテプシンL様システインプロテアーゼc-cpl-1、26kDaタンパク質(イヌ回虫又はネコ回虫、トキソカラ症(眼幼虫移行症(OLM)及び内臓幼虫移行症(VLM)));短糸タンパク質(MIC1、MIC2、MIC3、MIC4、MIC5、MIC6、MIC7、MIC8)、桿小体タンパク質Rop2、桿小体タンパク質(Rop1、Rop2、Rop3、Rop4、Rop5、Rop6、Rop7、Rop16、Rjop17)、タンパク質SR1、表面抗原P22、主要抗原p24、主要表面抗原p30、高密度顆粒タンパク質(GRA1、GRA2、GRA3、GRA4、GRA5、GRA6、GRA7、GRA8、GRA9、GRA10)、28kDa抗原、表面抗原SAG1、SAG2関連抗原、ヌクレオシドトリホスファターゼ1、ヌクレオシドトリホスファターゼ2、タンパク質Stt3、HesB様ドメイン含有タンパク質、菱形様プロテアーゼ5、トキソメプシン1(トキソプラズマ・ゴンヂ、トキソプラスマ症);43kDa分泌糖タンパク質、53kDa分泌糖タンパク質、パラミオシン、抗原Ts21、抗原Ts87、抗原p46000、TSL-1抗原、カベオリン-1 CAV-1、49kDa新生幼虫抗原、プロサポニンホモログ、セリンプロテアーゼ、セリンプロテイナーゼ阻害剤、45kDa糖タンパク質Gp45(旋毛虫、旋毛虫症);Myb様転写因子(Myb1、Myb2、Myb3)、接着タンパク質AP23、接着タンパク質AP33、接着タンパク質AP33-3、アドヘシンAP51、アドヘシンAP65、接着タンパク質AP65-1、アルファ-アクチニン、キネシン関連タンパク質、テニューリン、62kDaプロテイナーゼ、サブチリシン様セリンプロテアーゼSUB1、システインプロテイナーゼ遺伝子3 CP3、アルファ-エノラーゼEno1、システインプロテイナーゼCP30、ヒートショックタンパク質(Hsp70、Hsp60)、免疫原性タンパク質P270、(膣トリコモナス、トリコモナス症);ベータ-チューブリン、47kDaタンパク質、分泌白血球様プロテイナーゼ-1 SLP-1、50kDaタンパク質TT50、17kDa抗原、43/47kDaタンパク質(ヒト鞭虫、鞭虫症(鞭虫感染症));タンパク質ESAT-6(EsxA)、10kDa濾過抗原EsxB、分泌抗原85-B FBPB、フィブロネクチン結合タンパク質A FbpA(Ag85A)、セリンプロテアーゼPepA、PPEファミリータンパク質PPE18、フィブロネクチン結合タンパク質D FbpD、免疫原性タンパク質MPT64、分泌タンパク質MPT51、カタラーゼ-ペルオキシダーゼ-ペルオキシニトリラーゼT KATG、周辺質リン酸結合リポタンパク質PSTS3(PBP-3、Phos-1)、鉄調節ヘパリン結合赤血球凝集素Hbha、PPEファミリータンパク質PPE14、PPEファミリータンパク質PPE68、タンパク質Mtb72F、タンパク質Apa、免疫原性タンパク質MPT63、周辺質リン酸結合リポタンパク質PSTS1(PBP-1)、分子シャペロンDnaK、細胞表面リポタンパク質Mpt83、リポタンパク質P23、リン酸輸送系パーミアーゼタンパク質pstA、14kDa抗原、フィブロネクチン結合タンパク質C FbpC1、アラニンデヒドロゲナーゼTB43、グルタミンシンテターゼ1、ESX-1タンパク質、タンパク質CFP10、TB10.4タンパク質、タンパク質MPT83、タンパク質MTB12、タンパク質MTB8、Rpf様タンパク質、タンパク質MTB32、タンパク質MTB39、クリスタリン、ヒートショックタンパク質HSP65、タンパク質PST-S(通常、結核菌、結核);外膜タンパク質FobA、外膜タンパク質FobB、細胞内成長遺伝子座IglC1、細胞内成長遺伝子座IglC2、アミノトランスフェラーゼWbtl、シャペロニンGroEL、17kDa主要膜タンパク質TUL4、リポタンパク質LpnA、キチナーゼファミリー18タンパク質、イソクエン酸デヒドロゲナーゼ、Nif3ファミリータンパク質、IV型ピリグリコシル化タンパク質、外膜タンパク質tolC、FAD結合ファミリータンパク質、IV型ピリン多量体外膜タンパク質、二成分センサタンパク質KdpD、シャペロンタンパク質DnaK、タンパク質TolQ(野兎病菌、野兎病);”MB抗原、ウレアーゼ、タンパク質GyrA、タンパク質GyrB、タンパク質ParC、タンパク質ParE、脂質関連膜タンパク質LAMP、チミジンキナーゼTK、ホスホリパーゼPL-A1、ホスホリパーゼPL-A2、ホスホリパーゼPL-C、表面発現96kDa抗原;”(ウレアプラズマ・ウレアリチカム、ウレアプラズマ・ウレアリチカム感染症);非構造ポリプロテイン、構造ポリプロテイン、カプシドタンパク質CP、タンパク質E1、タンパク質E2、タンパク質E3、プロテアーゼP1、プロテアーゼP2、プロテアーゼP3(ベネズエラウマ脳炎ウイルス、ベネズエラウマ脳炎);糖タンパク質GP、基質タンパク質Z、ポリメラーゼL、核タンパク質N(グアナリトウイルス、ベネズエラ出血熱);ポリプロテイン、タンパク質E、タンパク質M、カプシドタンパク質C、プロテアーゼNS3、タンパク質NS1、タンパク質NS2A、タンパク質AS2B、タンパク質NS4A、タンパク質NS4B、タンパク質NS5(西ナイルウイルス、西ナイル熱);カプシドタンパク質CP、タンパク質E1、タンパク質E2、タンパク質E3、プロテアーゼP2(西部ウマ脳炎ウイルス、西部ウマ脳炎);ゲノムポリプロテイン、タンパク質E、タンパク質M、カプシドタンパク質C、プロテアーゼNS3、タンパク質NS1、タンパク質NS2A、タンパク質AS2B、タンパク質NS4A、タンパク質NS4B、タンパク質NS5(黄熱病ウイルス、黄熱病);推定Yopターゲティングタンパク質YobB、エフェクタータンパク質YopD、エフェクタータンパク質YopE、タンパク質YopH、エフェクタータンパク質YopJ、タンパク質移行タンパク質YopK、エフェクタータンパク質YopT、タンパク質YpkA、鞭毛生合成タンパク質FlhA、ペプチダーゼM48、カリウム流出系KefA、転写調節因子RovA、アドヘシンIfp、トランスロケータータンパク質LcrV、タンパク質PcrV、インベイシンInv、外膜タンパク質OmpF様ポリン、アドヘシンYadA、タンパク質キナーゼC、ホスホリパーゼC1、タンパク質PsaA、マンノシルトランスフェラーゼ様タンパク質WbyK、タンパク質YscU、抗原YPMa(偽結核エルジニア菌、偽結核エルジニア菌感染症);エフェクタータンパク質YopB、60kDaシャペロニン、タンパク質WbcP、チロシン-タンパク質ホスファターゼYopH、タンパク質YopQ、エンテロトキシン、ガラクトシドパーミアーゼ、レダクターゼNrdE、タンパク質YasN、インベイシンInv、アドヘシンYadA、外膜ポリンF OmpF、タンパク質UspA1、タンパク質EibA、タンパク質Hia、細胞表面タンパク質Ail、シャペロンSycD、タンパク質LcrD、タンパク質LcrG、タンパク質LcrV、タンパク質SycE、タンパク質YopE、調節因子タンパク質TyeA、タンパク質YopM、タンパク質YopN、タンパク質YopO、タンパク質YopT、タンパク質YopD、プロテアーゼClpP、タンパク質MyfA、タンパク質FilA、及びタンパク質PsaA(腸炎エルシニア、エルジニア症)。
(括弧内は、抗原が由来する具体的な病原体又は病原体の科、及び前記病原体が関連する感染性疾患である)。
【0078】
本発明の第1の態様に係る本発明の核酸のコード配列は、モノ-、ジ-、又は更にはマルチシストロン性核酸、即ち、1、2、又はそれ以上のタンパク質又はペプチドのコード配列を有する核酸として存在してよい。ジ-又は更にはマルチシストロン性核酸におけるかかるコード配列は、例えば、本明細書に記載する少なくとも1つの内部リボソーム進入部位(IRES)配列によって、又は幾つかのタンパク質又はペプチドを含む得られるポリペプチドの切断を誘導するシグナルペプチドによって分断されていてもよい。
【0079】
本発明の第1の態様によれば、本発明の核酸配列は、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含むペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域を含む。好ましくは、コードされている病原体抗原は、ヒストンタンパク質ではない。本発明では、かかるヒストンタンパク質は、典型的に、真核生物細胞の核にみられる強アルカリ性タンパク質であり、DNAに指令を出し、ヌクレオソームと呼ばれる構造ユニットにパッケージングする。ヒストンタンパク質は、クロマチンの主なタンパク質成分であり、その周囲にDNAが巻きつく糸巻きとして作用し、遺伝子調節において役割を果たす。ヒストンがないと、巻きがほどけた染色体中のDNAは、非常に長くなる(ヒトDNAでは、長さ対幅比が1,000万超対1)。例えば、各ヒト細胞は、約1.8メートルのDNAを有するが、ヒストンに巻きついて、約90ミリメートルのクロマチンを形成する。クロマチンは、有糸分裂中に複製及び凝縮するときに約120マイクロメートルの染色体となる。より好ましくは、本発明では、かかるヒストンタンパク質は、典型的に、以下のヒストンの5つの主なクラス:H1/H5、H2A、H2B、H3、及びH4”のうちの1つから選択され、好ましくは哺乳類ヒストンから選択され、より好ましくはヒトヒストン又はヒストンタンパク質から選択される、高度に保存されているタンパク質として定義される。かかるヒストン又はヒストンタンパク質は、典型的に、ヒストンH2A、H2B、H3、及びH4”を含むコアヒストン並びにヒストンH1及びH5を含むリンカーヒストンとして定義される2つのスーパークラスに体系付けられる。
【0080】
これに関連して、好ましくは係属中の発明の保護範囲から除外されるリンカーヒストン、好ましくは哺乳類リンカーヒストン、より好ましくはヒトリンカーヒストンは、典型的に、H1Fを含むH1(具体的には、H1F0、H1FNT、H1FOO、H1FXを含む)、及びH1H1(具体的には、HIST1H1A、HIST1H1B、HIST1H1C、HIST1H1D、HIST1H1E、HIST1H1Tを含む)から選択される。
【0081】
更に、好ましくは係属中の発明の保護範囲から除外されるコアヒストン、好ましくは哺乳類コアヒストン、より好ましくはヒトコアヒストンは、典型的に、H2AF(具体的には、H2AFB1、H2AFB2、H2AFB3、H2AFJ、H2AFV、H2AFX、H2AFY、H2AFY2、H2AFZを含む)、及びH2A1(具体的には、HIST1H2AA、HIST1H2AB、HIST1H2AC、HIST1H2AD、HIST1H2AE、HIST1H2AG、HIST1H2AI、HIST1H2AJ、HIST1H2AK、HIST1H2AL、HIST1H2AMを含む)、及びH2A2(具体的には、HIST2H2AA3、HIST2H2ACを含む)を含むH2A;H2BF(具体的には、H2BFM、H2BFO、H2BFS、H2BFWT)、H2B1(具体的には、HIST1H2BA、HIST1H2BB、HIST1H2BC、HIST1H2BD、HIST1H2BE、HIST1H2BF、HIST1H2BG、HIST1H2BH、HIST1H2BI、HIST1H2BJ、HIST1H2BK、HIST1H2BL、HIST1H2BM、HIST1H2BN、HIST1H2BOを含む)、及びH2B2(具体的には、HIST2H2BEを含む)を含むH2B;H3A1(具体的には、HIST1H3A、HIST1H3B、HIST1H3C、HIST1H3D、HIST1H3E、HIST1H3F、HIST1H3G、HIST1H3H、HIST1H3I、HIST1H3Jを含む)、及びH3A2(具体的には、HIST2H3Cを含む)、及びH3A3(具体的には、HIST3H3を含む)を含むH3;H41(具体的には、HIST1H4A、HIST1H4B、HIST1H4C、HIST1H4D、HIST1H4E、HIST1H4F、HIST1H4G、HIST1H4H、HIST1H4I、HIST1H4J、HIST1H4K、HIST1H4Lを含む)及びH44(具体的には、HIST4H4を含む)を含むH4;並びにH5から選択される。
【0082】
本発明の第1の態様によれば、本発明の核酸配列は、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含むペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域を含む。好ましくは、コードされている病原体抗原は、レポータータンパク質(例えば、ルシフェラーゼ、緑色蛍光タンパク質(GFP)、高感度緑色蛍光タンパク質(EGFP)、β-ガラクトシダーゼ)ではなく、且つマーカー又は選択タンパク質(例えば、アルファグロビン、ガラクトキナーゼ、及びキサンチン:グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(GPT))ではない。好ましくは、本発明の核酸配列は、抗生物質耐性遺伝子、例えば、(細菌)neo遺伝子配列(ネオマイシン耐性遺伝子)又はCAT遺伝子配列(クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼをコードしている;クロラムフェニコール耐性遺伝子)を含有しない。
【0083】
上に定義した通り本発明の核酸は、a)病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含むペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、(好ましくは、コードされている前記ペプチド又はタンパク質の発現を増加させるために)b)少なくとも1つのヒストンステムループと、c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルとを含むか又はコードし、コードされている前記ペプチド又はタンパク質は、好ましくは、上に定義した通り、ヒストンタンパク質、レポータータンパク質、及び/又はマーカー若しくは選択タンパク質ではない。本発明の核酸の要素b)~c)は、任意の順序で本発明の核酸中に存在してよく、即ち、要素a)、b)、及びc)は、本発明の核酸配列の5’から3’方向にa)、b)、及びc)又はa)、c)、及びb)の順序で存在してよく、5’-CAP構造、ポリ(C)配列、安定化配列、IRES配列等の本明細書に定義する更なる要素を含有していてもよい。本発明の核酸の各要素a)~c)、特に、ジ-若しくはマルチシストロン性コンストラクトにおけるa)並びに/又は各要素b)及びc)、より好ましくは要素b)は、本発明の核酸において少なくとも1回、好ましくは2回以上反復していてもよい。一例として、本発明の核酸は、配列エレメントa)、b)、及び任意でc)を、例えば以下の順序で含んでよい:
5’-コード領域-ヒストンステムループ-ポリ(A)配列-3’;又は
5’-コード領域-ヒストンステムループ-ポリアデニル化シグナル-3’;又は
5’-コード領域-ポリ(A)配列-ヒストンステムループ-3’;又は
5’-コード領域-ポリアデニル化シグナル-ヒストンステムループ-3’;又は
5’-コード領域-コード領域-ヒストンステムループ-ポリアデニル化シグナル-3’;又は
5’-コード領域-ヒストンステムループ-ヒストンステムループ-ポリ(A)配列-3’;又は
5’-コード領域-ヒストンステムループ-ヒストンステムループ-ポリアデニル化シグナル-3’等。
【0084】
これに関連して、本発明の核酸配列は、a)病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含むペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、(好ましくは、コードされている前記ペプチド又はタンパク質の発現レベルを増加させるために)b)少なくとも1つのヒストンステムループと、c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化配列とを含むか又はコードし、コードされている前記タンパク質は、好ましくは、ヒストンタンパク質、レポータータンパク質(例えば、ルシフェラーゼ、GFP、EGFP、β-ガラクトシダーゼ、特にEGFP)、及び/又はマーカー若しくは選択タンパク質(例えば、アルファグロビン、ガラクトキナーゼ、及びキサンチン:グアニンホスホリボシルトランスフェラーゼ(GPT))ではない。
【0085】
第1の態様の更に好ましい実施形態では、本明細書に定義する本発明の核酸配列は、改変核酸の形態で存在してもよい。
【0086】
これに関連して、本明細書に定義する本発明の核酸配列は、「安定化核酸」、好ましくは安定化RNA、より好ましくは(例えば、エキソヌクレアーゼ又はエンドヌクレアーゼによる)インビボにおける分解に対して本質的に耐性であるRNAを提供するために修飾してよい。安定化核酸は、例えば、本発明の核酸配列のコード領域のG/C含量を変化させることによって、ヌクレオチドアナログ(例えば、骨格修飾、糖修飾、又は塩基修飾を有するヌクレオチド)を導入することによって、或いは本発明の核酸配列の3’及び/又は5’非翻訳領域に安定化配列を導入することによって得ることができる。
【0087】
上述の通り、本明細書に定義する本発明の核酸配列は、ヌクレオチドアナログ/修飾、例えば、骨格修飾、糖修飾、又は塩基修飾等を含有していてよい。本発明に関連する骨格修飾は、本明細書に定義する本発明の核酸配列に含まれるヌクレオチドの骨格のリン酸が化学的に修飾される修飾である。本発明に関連する糖修飾は、本明細書に定義する本発明の核酸配列のヌクレオチドの糖の化学修飾である。更に、本発明に関連する塩基修飾は、本発明の核酸配列の核酸分子のヌクレオチドの塩基部分の化学修飾である。これに関連して、ヌクレオチドアナログ又は修飾は、好ましくは、転写及び/又は翻訳に適用可能なヌクレオチドアナログから選択される。
【0088】
本発明の第1の態様の特に好ましい実施形態では、本明細書に定義するヌクレオチドアナログ/修飾は、コードされているタンパク質の発現を更に増加させ且つ好ましくは以下から選択される塩基修飾から選択される:2-アミノ-6-クロロプリンリボシド-5’-トリホスフェート、2-アミノアデノシン-5’-トリホスフェート、2-チオシチジン-5’-トリホスフェート、2-チオウリジン-5’-トリホスフェート、4-チオウリジン-5’-トリホスフェート、5-アミノアリルシチジン-5’-トリホスフェート、5-アミノアリルウリジン-5’-トリホスフェート、5-ブロモシチジン-5’-トリホスフェート、5-ブロモウリジン-5’-トリホスフェート、5-ヨードシチジン-5’-トリホスフェート、5-ヨードウリジン-5’-トリホスフェート、5-メチルシチジン-5’-トリホスフェート、5-メチルウリジン-5’-トリホスフェート、6-アザシチジン-5’-トリホスフェート、6-アザウリジン-5’-トリホスフェート、6-クロロプリンリボシド-5’-トリホスフェート、7-デアザアデノシン-5’-トリホスフェート、7-デアザグアノシン-5’-トリホスフェート、8-アザアデノシン-5’-トリホスフェート、8-アジドアデノシン-5’-トリホスフェート、ベンズイミダゾール-リボシド-5’-トリホスフェート、N1-メチルアデノシン-5’-トリホスフェート、N1-メチルグアノシン-5’-トリホスフェート、N6-メチルアデノシン-5’-トリホスフェート、O6-メチルグアノシン-5’-トリホスフェート、プソイドウリジン-5’-トリホスフェート、又はピューロマイシン-5’-トリホスフェート、キサントシン-5’-トリホスフェート。5-メチルシチジン-5’-トリホスフェート、7-デアザグアノシン-5’-トリホスフェート、5-ブロモシチジン-5’-トリホスフェート、及びプソイドウリジン-5’-トリホスフェートからなる塩基修飾ヌクレオチドの群から選択される塩基修飾のためのヌクレオチドが特に好ましい。
【0089】
更なる実施形態によれば、本明細書に定義する本発明の核酸配列は、脂質修飾を含有していてよい。かかる脂質修飾核酸は、典型的に、本明細書に定義する核酸を含む。本明細書に定義する本発明の核酸配列のかかる脂質修飾核酸分子は、典型的に、前記核酸分子と共有結合している少なくとも1つのリンカーと、それぞれの前記リンカーと共有結合している少なくとも1つの脂質とを更に含む。或いは、前記脂質修飾核酸分子は、本明細書に定義する少なくとも1つの核酸分子と、前記核酸分子と(リンカーなしで)共有結合している少なくとも1つの(二官能性)脂質とを含む。第3の選択肢によれば、前記脂質修飾核酸分子は、本明細書に定義する核酸分子と、前記核酸分子と共有結合している少なくとも1つのリンカーと、それぞれの前記リンカーと共有結合している少なくとも1つの脂質と、前記核酸分子と(リンカーなしで)共有結合している少なくとも1つの(二官能性)脂質とを含む。これに関連して、脂質修飾は、直鎖状の本発明の核酸配列の末端に存在することが特に好ましい。
【0090】
本発明の第1の態様の別の好ましい実施形態によれば、本明細書に定義する本発明の核酸配列は、特に(m)RNAとして提供される場合、所謂「5’CAP」構造の付加によってRNase分解に対して安定化させることができる。
【0091】
本発明の第1の態様の更に好ましい実施形態によれば、本明細書に定義する本発明の核酸配列は、少なくとも10個のシチジン、好ましくは少なくとも20個のシチジン、より好ましくは少なくとも30個のシチジンの配列(所謂、「ポリ(C)配列」によって修飾してよい。好ましくは、本発明の核酸配列は、典型的に約10個~約200個のシチジンヌクレオチド、好ましくは約10個~約100個のシチジンヌクレオチド、より好ましくは約10個~約70個のシチジンヌクレオチド、又は更により好ましくは約20個~約50個、又は更には20個~30個のシチジンヌクレオチドのポリ(C)配列を含有していてもよく、コードしていてもよい。前記ポリ(C)配列は、好ましくは、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸に含まれるコード領域の3’に位置する。
【0092】
本発明の特に好ましい実施形態では、本明細書に定義する本発明の核酸配列の、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域のG/C含量を、その特定の野生型コード領域、即ち、非修飾コード領域のG/C含量に比べて変化させる、好ましくは増加させる。コード領域にコードされているアミノ酸配列は、好ましくは、特定の野生型コード領域にコードされているアミノ酸配列に比べて変化しない。
【0093】
本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域のG/C含量の変更は、翻訳される任意のmRNA領域の配列が、そのmRNAの効率的な翻訳にとって重要であるという事実に基づいている。したがって、様々なヌクレオチドの組成及び配列が重要である。具体的には、G(グアノシン)/C(シトシン)含量の多いmRNA配列は、A(アデノシン)/U(ウラシル)含量の多いmRNA配列よりも安定である。本発明によれば、含まれるG/Cヌクレオチドの量が増加するように、翻訳されるアミノ酸配列を保持しながら、その野生型コード領域に対してコード領域のコドンを変化させる。幾つかのコドンが1つの同じアミノ酸をコードしている(所謂、遺伝コードの縮重)という事実に関連して、安定性のために最も好ましいコドンを決定することができる(所謂、代替コドンの利用)。
【0094】
本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域によってコードされているアミノ酸によっては、その野生型コード領域に対して、核酸配列、例えばコード領域を様々に改変できる可能性がある。G又はCヌクレオチドのみを含有するコドンによってコードされているアミノ酸の場合、コドンを改変する必要はない。したがって、Pro(CCC又はCCG)、Arg(CGC又はCGG)、Ala(GCC又はGCG)、及びGly(GGC又はGGG)のコドンは、AもUも存在しないので、改変する必要がない。
【0095】
対照的に、A及び/又はUヌクレオチドを含有するコドンは、同じアミノ酸をコードしているがA及び/又はUを含有していない他のコドンで置換することによって改変してよい。その例は、以下の通りである:
Proのコドンは、CCU又はCCAからCCC又はCCGに改変してよい;
Argのコドンは、CGU又はCGA又はAGA又はAGGからCGC又はCGGに改変してよい;
Alaのコドンは、GCU又はGCAからGCC又はGCGに改変してよい;
Glyのコドンは、GGU又はGGAからGGC又はGGGに改変してよい。
【0096】
他の場合、A又はUヌクレオチドをコドンからなくすことはできないが、A及び/又はUヌクレオチドの含量が低いコドンを使用することによってA及びU含量を減少させることができる。その例は、以下の通りである:
Pheのコドンは、UUUからUUCに改変してよい;
Leuのコドンは、UUA、UUG、CUU又はCUAからCUC又はCUGに改変してよい;
Serのコドンは、UCU又はUCA又はAGUからUCC、UCG又はAGCに改変してよい;
Tyrのコドンは、UAUからUACに改変してよい;
Cysのコドンは、UGUからUGCに改変してよい;
Hisのコドンは、CAUからCACに改変してよい;
Glnのコドンは、CAAからCAGに改変してよい;
Ileのコドンは、AUU又はAUAからAUCに改変してよい;
Thrのコドンは、ACU又はACAからACC又はACGに改変してよい;
Asnのコドンは、AAUからAACに改変してよい;
Lysのコドンは、AAAからAAGに改変してよい;
Valのコドンは、GUU又はGUAからGUC又はGUGに改変してよい;
Aspのコドンは、GAUからGACに改変してよい;
Gluのコドンは、GAAからGAGに改変してよい;
終止コドンUAAは、UAG又はUGAに改変してよい。
【0097】
他方、Met(AUG)及びTrp(UGG)のコドンの場合、配列を改変することはできない。
【0098】
上記置換は、その特定の野生型コード領域(即ち、オリジナル配列)に比べて、本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域のG/C含量を増加させるために個々に又は全ての可能な組み合わせで用いることができる。したがって、例えば、野生型配列に存在するThrの全てのコドンをACC(又はACG)に改変してもよい。
【0099】
上記では、mRNA中に存在しているコドンを示す。したがって、mRNA中に存在するウリジンは、特定のmRNAをコードしているそれぞれのDNAにおいてチミジンとして存在し得る。
【0100】
本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域のG/C含量は、野生型コード領域のG/C含量に比べて、好ましくは少なくとも7%、より好ましくは少なくとも15%、特に好ましくは少なくとも20%増加させる。特定の実施形態によれば、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域における置換可能なコドンのうちの少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、より好ましくは少なくとも70%、更により好ましくは少なくとも80%、最も好ましくは少なくとも90%、95%、又は更には100%を置換して、前記コード領域のG/C含量を増加させる。
【0101】
これに関連して、本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域のG/C含量を、野生型コード領域に比べて最大まで(即ち、置換可能なコドンの100%)増加させることが特に好ましい。
【0102】
本発明によれば、本明細書に定義する本発明の核酸配列の、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域の更に好ましい改変は、細胞内のtRNAの異なる発生頻度によっても翻訳効率が決定されるという知見に基づく。したがって、本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域に所謂「レアコドン」が存在している場合、前記レアコドンに対応する改変核酸配列は、比較的「高頻度の」tRNAをコードしているコドンが存在する場合よりも、翻訳される程度が著しく低くなる確率が高い。
【0103】
これに関連して、本発明の核酸配列のコード領域は、好ましくは、細胞内で比較的レアなtRNAをコードしている野生型配列のうちの少なくとも1つのコドンが、細胞内で比較的高頻度で存在するtRNAをコードしており且つ前記比較的レアなtRNAと同じアミノ酸を運搬するコドンと交換されるように、対応する野生型コード領域に対して改変される。この改変により、本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域は、高頻度で存在するtRNAを利用可能なコドンが挿入されるように改変される。言い換えれば、本発明によれば、この改変により、細胞内で比較的レアなtRNAをコードしている野生型コード領域の全てのコドンを、細胞内で比較的高頻度で存在し且つそれぞれの場合において前記比較的レアなtRNAと同じアミノ酸を運搬するコドンと交換してよい。
【0104】
どのtRNAが細胞内で比較的高頻度で存在するか、及び対照的にどのtRNAが比較的低頻度で存在するかは、当業者に公知である。例えば、Akashi,Curr.Opin.Genet.Dev.2001,11(6):660-666を参照されたい。特定のアミノ酸について最も高頻度で存在するtRNAを用いるコドン、例えば、(ヒト)細胞内で最も高頻度で存在するtRNAを用いるGlyコドンが特に好ましい。
【0105】
本発明によれば、核酸配列のコード領域によってコードされているペプチド又はタンパク質のアミノ酸配列を改変することなしに、本明細書に定義する本発明の核酸配列のコード領域において配列のG/C含量を(特に、最大限)増加させることと、「高頻度の」コドンとを組み合わせることが特に好ましい。この好ましい実施形態により、特に効率的に翻訳され且つ安定化(改変)されている本明細書に定義する本発明の核酸配列を提供することができる。
【0106】
本発明の第1の態様の別の好ましい実施形態によれば、本明細書に定義する本発明の核酸配列は、好ましくは、少なくとも1つの5’及び/又は3’安定化配列を更に有する。5’及び/又は3’非翻訳領域におけるこれら安定化配列は、核酸、特にサイトゾルにおけるmRNAの半減期を延長する効果を有する。これら安定化配列は、ウイルス、細菌、及び原核生物に存在する天然配列と100%の配列同一性を有していてもよいが、部分的に又は完全に合成してもよい。例えば、安定化核酸のために本発明で用いることができる安定化配列の例として、ヒト又はアフリカツメガエル由来の(アルファ)グロビン遺伝子の非翻訳配列(UTR)を挙げることができる。安定化配列の別の例は、一般式(C/U)CCANCCC(U/A)PyUC(C/U)CC(配列番号55)を有する配列であり、これは、(アルファ)グロビン、(I)型コラーゲン、15-リポキシゲナーゼ、又はチロシンヒドロキシラーゼをコードしている非常に安定なRNAの3’-UTRに含まれている(Holcik et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 1997,94:2410-2414を参照)。かかる安定化配列は、無論、個々に又は互いに組み合わせて用いてよく、また、当業者に公知の他の安定化配列と組み合わせて用いてもよい。これに関連して、アルファグロビン遺伝子の3’UTR配列は、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列に含まれる病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域の3’に位置することが特に好ましい。
【0107】
塩基の置換、付加、又は除去は、好ましくは、周知の部位特異的突然変異誘発の技術によって核酸配列を調製するためのDNAマトリクスを用いて又はオリゴヌクレオチドライゲーションストラテジを用いて、本明細書に定義する本発明の核酸配列を用いて行われる(例えば、Maniatis et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,3rd ed.,Cold Spring Harbor,NY,2001を参照)。上記改変はいずれも、本発明において用いるとき、本明細書に定義する本発明の核酸配列、更には任意の核酸に適用することができ、好ましい又は必要な場合、これら改変の組み合わせがそれぞれの核酸において互いに干渉しない限り、任意の組み合わせで互いに組み合わせてよい。当業者は、適宜選択を行うことができる。
【0108】
本明細書に定義する本発明に従って用いられる核酸配列は、例えば、固相合成等の合成方法に加えて、インビトロ転写反応等のインビトロ方法、又は細菌におけるDNAプラスミドのインビボ増殖等のインビボ反応を含む当技術分野において公知の任意の方法を用いて調製することができる。
【0109】
本明細書に定義する本発明の核酸配列を調製するためのかかるプロセスでは、特に核酸がmRNAの形態である場合、対応するDNA分子をインビトロで転写させてよい。このDNAマトリクスは、好ましくは、インビトロ転写用に例えばT7又はSP6プロモーター等の好適なプロモーターを含み、この後に、調製される核酸分子(例えば、mRNA)の所望のヌクレオチド配列、及びインビトロ転写のための終止シグナルが続く。少なくとも1つの対象RNAのマトリクスを形成するDNA分子は、発酵増殖させ、次いで細菌内で複製され得るプラスミドの一部として単離することによって調製することができる。本発明にとって好適であり得るプラスミドは、例えば、プラスミドpT7T(Genbankアクセッション番号U26404;Lai et al.,Development 1995,121:2349-2360)、pGEM(登録商標)シリーズ、例えば、pGEM(登録商標)-1(Genbankアクセッション番号X65300;Promega製)、及びpSP64(Genbankアクセッション番号X65327)である。Griffin and Griffin(ed.),PCR Technology:Current Innovation,CRC Press,Boca Raton,FL,2001のMezei and Storts,Purification of PCR Productsも参照。
【0110】
本明細書に定義する本発明の核酸配列に加えて、この核酸配列によってコードされているタンパク質又はペプチドは、これら配列の断片又は変異体を含んでいてよい。かかる断片又は変異体は、典型的に、核酸レベル又はアミノ酸レベルで、全野生型配列に対して、上記核酸のうちの1つ、或いは本発明の核酸配列によってコードされている場合、タンパク質又はペプチド又は配列のうちの1つと、少なくとも5%、10%、20%、30%、40%、50%、60%、好ましくは少なくとも70%、より好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも85%、更により好ましくは少なくとも90%、最も好ましくは少なくとも95%、又は更には97%、98%若しくは99%の配列同一性を有する配列を含んでいてよい。
【0111】
(例えば、本明細書に定義する本発明の核酸配列によってコードされているとき)本発明におけるタンパク質又はペプチドの「断片」は、本明細書に定義するタンパク質又はペプチドの配列を含んでいてよく、前記配列は、そのアミノ酸配列に関して(又はコードしている核酸分子に関して)、オリジナル(ネイティブ)タンパク質のアミノ酸配列(又はコードしている核酸分子)に比べてN末端、C末端、及び/又は配列内が切断/短縮されている。したがって、かかる切断は、アミノ酸レベルで、又は対応する核酸レベルで生じ得る。したがって、本明細書に定義する前記断片に関する配列同一性は、好ましくは、本明細書に定義する全タンパク質又はペプチド、或いはかかるタンパク質又はペプチドの全(コード)核酸分子を参照してよい。同様に、本発明における核酸の「断片」は、本明細書に定義する核酸の配列を含んでいてよく、前記配列は、その核酸分子に関して、オリジナル(ネイティブ)核酸分子の核酸分子に比べて5’、3’、及び/又は配列内が切断/短縮されている。したがって、本明細書に定義するかかる断片に関する配列同一性は、好ましくは、本明細書に定義する全核酸を参照してよく、好ましい配列同一性レベルは、本明細書に指定する通りである。断片は、完全長ネイティブペプチド又はタンパク質に比べて、同じ生物機能又は特異的活性(例えば、特異的抗原性)を有するか、或いは天然完全長タンパク質の活性の少なくとも50%、より好ましくは少なくとも70%、更により好ましくは少なくとも90%(例えば、生物のB細胞応答の定量等の適切な機能アッセイで測定したとき)を少なくとも保持している。したがって、好ましい実施形態では、「断片」は、本明細書に記載する通り免疫系に対して抗原性を発揮する、完全長抗原タンパク質の一部である。
【0112】
(例えば、本明細書に定義する本発明の核酸配列によってコードされているとき)本明細書におけるタンパク質又はペプチドの断片は、約6アミノ酸長~約20アミノ酸長、又は更に長いアミノ酸長を有する本明細書に定義するタンパク質又はペプチドの配列を更に含んでいてもよく、前記配列は、例えば、好ましくは約8アミノ酸長~約10アミノ酸長(例えば、8アミノ酸長、9アミノ酸長、又は10アミノ酸長(或いは、更には6アミノ酸長、7アミノ酸長、11アミノ酸長又は12アミノ酸長))を有するMHCクラスI分子によって処理及び提示される断片、或いは、好ましくは約13以上のアミノ酸長(例えば、13アミノ酸長、14アミノ酸長、15アミノ酸長、16アミノ酸長、17アミノ酸長、18アミノ酸長、19アミノ酸長、20アミノ酸長、又は更にはそれ以上のアミノ酸長)を有するMHCクラスII分子によって処理及び提示される断片であり、これら断片は、アミノ酸配列の任意の部分から選択してよい。これら断片は、典型的に、ペプチド断片及びMHC分子からなる複合体の形態のT細胞によって認識され、即ち、前記断片は、典型的に、ネイティブな形態では認識されない。本明細書に定義するタンパク質又はペプチドの断片は、これらタンパク質又はペプチドの少なくとも1つのエピトープを含んでいてよい。更に、細胞外ドメイン、細胞内ドメイン、又は膜貫通ドメイン等のタンパク質のドメイン、及びタンパク質の短縮型又は切頭型も、タンパク質の断片を含むと理解してよい。
【0113】
また、(例えば、本明細書に定義する本発明の核酸配列によってコードされているとき)本明細書に定義するタンパク質又はペプチドの断片は、これらタンパク質又はペプチドのエピトープを含んでいてよい。本発明においてT細胞エピトープ又はタンパク質の一部は、好ましくは、約6アミノ酸長~約20アミノ酸長、又は更に長いアミノ酸長を有する断片を更に含んでいてもよく、例えば、前記断片は、好ましくは約8アミノ酸長~約10アミノ酸長(例えば、8アミノ酸長、9アミノ酸長、又は10アミノ酸長(或いは、更には11アミノ酸長又は12アミノ酸長))を有するMHCクラスI分子によって処理及び提示される断片、或いは、好ましくは約13以上のアミノ酸長(例えば、13アミノ酸長、14アミノ酸長、15アミノ酸長、16アミノ酸長、17アミノ酸長、18アミノ酸長、19アミノ酸長、20アミノ酸長、又は更にはそれ以上のアミノ酸長)を有するMHCクラスII分子によって処理及び提示される断片であり、これら断片は、アミノ酸配列の任意の部分から選択してよい。これら断片は、典型的に、ペプチド断片及びMHC分子からなる複合体の形態のT細胞によって認識され、即ち、前記断片は、典型的に、ネイティブな形態では認識されない。
B細胞エピトープは、典型的に、好ましくは5アミノ酸~15アミノ酸、より好ましくは5アミノ酸~12アミノ酸、更により好ましくは6アミノ酸~9アミノ酸を有する本明細書に定義する(ネイティブ)タンパク質又はペプチド抗原の外表面に位置する断片であり、これは、即ちそのネイティブな形態の抗体によって認識され得る。
タンパク質又はペプチドのかかるエピトープは、更に、かかるタンパク質又はペプチドの本明細書で言及する変異体のいずれかから選択してよい。これに関連して、抗原決定基は、本明細書に定義するタンパク質又はペプチドのアミノ酸配列において不連続であるが、三次元構造では近接する本明細書に定義するタンパク質又はペプチドのセグメントで構成される高次構造的エピトープ又は不連続エピトープであってもよく、単一ポリペプチド鎖で構成される連続エピトープ又は線状エピトープであってもよい。
【0114】
本発明において定義されるタンパク質又はペプチドの「変異体」は、本明細書に定義する本発明の核酸配列によってコードされ得る。それによって、1以上のアミノ酸の置換、挿入、及び/又は欠失等、1以上(2、3、4、5、6、7、又はそれ以上)の突然変異によってオリジナル配列とは異なるアミノ酸配列を有するタンパク質又はペプチドが生成され得る。完全長タンパク質配列における「変異体」の好ましい配列同一性レベルは、典型的に、本明細書で指定する通りである。好ましくは、これら断片及び/又は変異体は、完全長ネイティブペプチド又はタンパク質に比べて、同じ生物機能又は特異的活性(例えば、特異的抗原性)を有するか、或いは天然完全長タンパク質の活性の少なくとも50%、より好ましくは少なくとも70%、更により好ましくは少なくとも90%(例えば、生物のB細胞応答の定量等の適切な機能アッセイで測定したとき)を少なくとも保持している。したがって、好ましい実施形態では、「変異体」は、完全長抗原タンパク質の変異体であり、本明細書に記載する程度に免疫系に対して抗原性を発揮する。
【0115】
(例えば、本明細書に定義する核酸によってコードされているとき)本発明において定義されるタンパク質又はペプチドの「変異体」は、ネイティブな、即ち、突然変異していない生理学的な配列に比べて、保存的アミノ酸置換を含んでいてよい。特に、これらアミノ酸配列に加えて、それをコードしているヌクレオチド配列も、本明細書に定義する変異体という用語に含まれる。同じ分類に由来するアミノ酸が交換されている置換を保存的置換と呼ぶ。具体的には、脂肪族側鎖、正又は負に帯電している側鎖、側鎖又はアミノ酸における芳香族基、水素結合し得る側鎖、例えば、ヒドロキシル官能基を有する側鎖を有するアミノ酸がある。前記保存的置換とは、例えば、極性側鎖を有するアミノ酸が同様に極性側鎖を有する別のアミノ酸によって置換されたり、例えば、疎水性側鎖を特徴とするアミノ酸が同様に疎水性側鎖を有する別のアミノ酸によって置換されたりする(例えば、セリン(スレオニン)がスレオニン(セリン)によって、又はロイシン(イソロイシン)がイソロイシン(ロイシン)によって置換される)ことを意味する。特に、三次元構造を変化させない又は結合領域に影響を及ぼさない配列位置においては、挿入及び置換が可能である。挿入又は欠失による三次元構造の変化は、例えば、CDスペクトル(円二色性スペクトル)を用いて容易に決定することができる(Modern Physical Methods in Biochemistry,Neuberger et al.(ed.),Elsevier,AmsterdamにおけるUrry,1985,Absorption,Circular Dichroism and ORD of Polypeptides)。
【0116】
更に、本明細書に定義する本発明の核酸配列によってコードされ得る本明細書に定義するタンパク質又はペプチドの変異体は、核酸のヌクレオチドが、前記タンパク質又はペプチドのそれぞれのアミノ酸配列を変化させることなしに遺伝コードの縮重に従って交換されている配列を含んでいてもよく、即ち、前記アミノ酸配列又はその少なくとも一部は、上記意味においては、1以上の突然変異を含んでいてもオリジナル配列とは異なっていない場合もある。
【0117】
2つの配列、例えば、本明細書に定義する核酸配列又はアミノ酸配列、好ましくは本明細書に定義する本発明の核酸配列によってコードされているアミノ酸配列又はアミノ酸配列自体が同一である割合を求めるために、後で互いに比較するために配列をアラインメントしてよい。これによって、例えば、第1の配列のある位置を第2の配列の対応する位置と比較することができる。第1の配列のある位置が第2の配列の対応する位置と同じ成分によって占有されている場合、2つの配列は、その位置において同一である。これが当てはまらない場合、前記配列は、その位置において異なっている。第1の配列と比べて第2の配列に挿入が行われている場合、第1の配列にギャップを挿入して更にアラインメントしてよい。第1の配列に比べて第2の配列が欠失している場合、第2の配列にギャップを挿入して更にアラインメントしてよい。次いで、2つの配列が同一である割合は、同一である位置の数を1つの配列においてのみ占有されている位置を含む位置の合計数で除した数の関数である。2つの配列が同一である割合は、数学的アルゴリズムを用いて求めることができる。用いることができる数学的アルゴリズムの好ましいが非限定的な例は、Karlin et al.(1993),PNAS USA,90:5873-5877又はAltschul et al.(1997),Nucleic Acids Res.,25:3389-3402のアルゴリズムである。かかるアルゴリズムは、BLASTプログラムに統合されている。ある程度本発明の核酸と同一である配列を、このプログラムによって同定することができる。
【0118】
本明細書に定義する本発明の核酸配列は、ペプチド又はタンパク質の誘導体をコードし得る。ペプチド又はタンパク質のかかる誘導体は、前記ペプチド又はタンパク質等の別の分子に由来する分子である。「誘導体」は、典型的に、天然のペプチド又はタンパク質の完全長配列と、例えばN末端又はC末端に更なる配列特徴とを含有し、前記配列特徴は、天然の完全長ペプチド/タンパク質に対して更なる機能を発揮し得る。また、かかる誘導体は、(適切な機能アッセイで測定したとき)、天然の完全長タンパク質と同じ生物機能又は特異的活性(例えば、特異的抗原性)を有するか、或いは天然の完全長タンパク質の活性の少なくとも50%、より好ましくは少なくとも70%、更により好ましくは少なくとも90%を少なくとも保持している。したがって、「誘導体」は、例えば、本発明で用いられるペプチド又はタンパク質を含む(キメラ)融合タンパク質/ペプチド、或いは2以上の生物機能を融合ペプチド/タンパク質に付与する別のペプチド/タンパク質と融合している天然の完全長タンパク質(又はその変異体若しくは断片)も含む。例えば、融合は、標識、例えば、FLAGエピトープ又はV5エピトープ又はHAエピトープ等のエピトープを含む。例えば、エピトープは、FLAGエピトープである。かかるタグは、例えば、融合タンパク質の精製に有用である。
【0119】
これに関連して、タンパク質又はペプチドの「変異体」は、前記タンパク質又はペプチドの10個、20個、30個、50個、75個、又は100個のアミノ酸伸長に亘って少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%又は99%のアミノ酸同一性を有し得る。同様に、核酸配列の「変異体」、特に「断片」は、前記核酸配列の10個、20個、30個、50個、75個、又は100個のヌクレオチド伸長に亘って少なくとも70%、75%、80%、85%、90%、95%、98%又は99%のヌクレオチド同一性を有し得るが、典型的には、自然界に存在する完全長配列を参照する。「断片」の場合、典型的に、最高レベルの配列同一性を示す(断片と同じ長さを表す)完全長タンパク質の部分における(断片の)長さに亘って、断片についての配列同一性が決定される。
【0120】
本発明の第1の態様の更に好ましい実施形態では、本発明の核酸配列のトランスフェクション効率及び/又は免疫刺激性を上昇させるために、本発明の核酸配列をビヒクル、トランスフェクション剤、又は複合体化剤と結合させる。これに関連してトランスフェクション効率を上昇させるのに好適な特に好ましい剤は、カチオン性又はポリカチオン性の化合物であり、例えば、プロタミン、ヌクレオリン、スペルミン若しくはスペルミジン、又は他のカチオン性のペプチド又はタンパク質(例えば、ポリ-L-リシン(PLL)、ポリアルギニン、塩基性ポリペプチド、細胞透過性ペプチド(CPP)(HIV結合ペプチド、HIV-1 Tat(HIV)、Tat由来ペプチド、ペネトラチン、VP22由来ペプチド又はアナログペプチドを含む)、HSV VP22(単純ヘルペス)、MAP、KALA、又はタンパク質形質導入ドメイン(PTD)、PpT620、プロリンリッチペプチド、アルギニンリッチペプチド、リシンリッチペプチド、MPG-ペプチド、Pep-1、L-オリゴマー、カルシトニンペプチド、アンテナペディア由来ペプチド(特にショウジョウバエのアンテナペディア由来)、pAntp、pIsl、FGF、ラクトフェリン、トランスポータン、ブフォリン-2、Bac715-24、SynB、SynB(1)、pVEC、hCT由来ペプチド、SAP、又はヒストン)が挙げられる。更に、好ましいカチオン性又はポリカチオン性のタンパク質又はペプチドは、以下の式を有するタンパク質又はペプチドから選択してよい:(Arg);(Lys);(His);(Orn);(Xaa)(式中、l+m+n+o+x=8~15であり、l、m、n、又はoは、互いに独立して、0、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14又は15から選択される任意の数であってよいが、但しArg、Lys、His及びOrnの総含量は、オリゴペプチドの全アミノ酸の少なくとも50%であり;Xaaは、Arg、Lys、His又はOrnを除くネイティブ(=自然界に存在する)又は非ネイティブなアミノ酸から選択される任意のアミノ酸であってよく;xは、0、1、2、3又は4から選択される任意の数であってよいが、但し、Xaaの総含量は、オリゴペプチドの全アミノ酸の50%を超えない)。これに関連して、特に好ましいカチオン性ペプチドは、例えば、Arg、Arg、Arg、H、R、H、YSSRSSY、(RKH)、Y(RKH)R等である。トランスフェクション剤として用いることができる更に好ましいカチオン性又はポリカチオン性の化合物は、カチオン性多糖類(例えば、キトサン)、ポリブレン、カチオン性ポリマー(例えば、ポリエチレンイミン(PEI))、カチオン性脂質(例えば、DOTMA:[1-(2,3-シオレイルオキシ)プロピル)]-N,N,N-トリメチルアンモニウムクロリド、DMRIE、ジ-C14-アミジン、DOTIM、SAINT、DC-Chol、BGTC,CTAP、DOPC、DODAP、DOPE:ジオレイルホスファチジルエタノールアミン、DOSPA、DODAB、DOIC、DMEPC、DOGS:ジオクタデシルアミドグリシルスペルミン、DIMRI:ジミリスト-オキシプロピルジメチルヒドロキシエチルアンモニウムブロミド、DOTAP:ジオレオイルオキシ-3-(トリメチルアンモニオ)プロパン、DC-6-14:O,O-ジテトラデカノイル-N-(α-トリメチルアンモニオアセチル)ジエタノールアミンクロリド、CLIP1:rac-[(2,3-ジオクタデシルオキシプロピル)(2-ヒドロキシエチル)]-ジメチルアンモニウムクロリド、CLIP6:rac-[2(2,3-ジヘキサデシルオキシプロピル-オキシメチルオキシ)エチル]トリメチルアンモニウム、CLIP9:rac-[2(2,3-ジヘキサデシルオキシプロピル-オキシスクシニルオキシ)エチル]-トリメチルアンモニウム、オリゴフェクタミン)、又はカチオン性若しくはポリカチオン性のポリマー(例えば、β-アミノ酸ポリマー又は逆ポリアミド等の修飾ポリアミノ酸;PVP(ポリ(N-エチル-4-ビニルピリジニウムブロミド))等の修飾ポリエチレン;pDMAEMA(ポリ(ジメチルアミノエチルメチルメタクリレート))等の修飾アクリレート;pAMAM(ポリ(アミドアミン))等の修飾アミドアミン;ジアミン末端修飾1,4ブタンジオールジアクリレート-co-5-アミノ-1-ペンタノールポリマー等の修飾ポリベータアミノエステル(PBAE);ポリプロピルアミンデンドリマー又はpAMAM系デンドリマー等のデンドリマー;PEI:ポリ(エチレンイミン)、ポリ(プロピレンイミン)等のポリイミン;ポリアリルアミン;シクロデキストリン系ポリマー、デキストラン系ポリマー、キトサン等の糖骨格系ポリマー;PMOXA-PDMSコポリマー等のシラン骨格系ポリマー)、1以上のカチオン性ブロック(例えば、上述のカチオン性ポリマーから選択される)と1以上の親水性又は疎水性のブロックとの組み合わせからなるブロックポリマー(例えば、ポリエチレングリコール)等を含んでいてよい。
【0121】
これに関連して、本発明の核酸は、カチオン性又はポリカチオン性の化合物、好ましくはカチオン性のタンパク質又はペプチドと少なくとも部分的に複合体化することが特に好ましい。部分的にとは、本発明の核酸配列の一部のみがカチオン性又はポリカチオン性の化合物と複合体化し、本発明の核酸配列の残りは、複合体化していない(「遊離」)形態であることを意味する。好ましくは、複合体化核酸の遊離核酸に対する比は、約5:1(w/w)~約1:10(w/w)、より好ましくは約4:1(w/w)~約1:8(w/w)、更により好ましくは約3:1(w/w)~約1:5(w/w)又は1:3(w/w)の範囲から選択され、最も好ましくは、複合体化核酸の遊離核酸に対する比は、約1:1(w/w)の比から選択される。
【0122】
本発明の核酸配列は、ネイキッド形態で提供されるか、或いは例えばあらゆる化学構造のポリカチオン性化合物によって、好ましくは、ポリカチオン性(ポリ)ペプチド又は合成ポリカチオン性化合物によって複合体化している形態で提供されることが好ましい。好ましくは、前記核酸配列は、パッケージング細胞と一緒には提供されない。
【0123】
更なる態様では、本発明は、複数の、即ち1超、好ましくは2~10、より好ましくは2~5、最も好ましくは2~4の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。本発明の組成物は、好ましくは様々な病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体を含む様々なペプチド又はタンパク質をコードしていることが好ましい1超の本発明の核酸配列を含む。
【0124】
更なる態様によれば、本発明は、例えば、a)本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を提供する工程と、b)本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を、発現系、例えば、無細胞発現系、細胞(例えば、発現ホスト細胞又は体細胞)、組織、又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。前記方法は、実験、研究、診断、ペプチド若しくはタンパク質の市販製品、及び/又は治療目的のために応用することができる。これに関連して、典型的に、本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物は、調製された後、典型的には、例えば、ネイキッド形態又は複合体化形態で、或いは本明細書に記載する医薬組成物又はワクチンとして、好ましくはトランスフェクションを介して、又は本明細書に記載する投与方法のいずれかを用いることによって、無細胞発現系、細胞(例えば、発現ホスト細胞又は体細胞)、組織、又は生物に適用又は投与される。前記方法は、インビトロ、インビボ、又はエキソビボで実施してよい。前記方法は、更に、好ましくは本明細書に定義する通り、特に感染性疾患の治療において、特定の疾患の治療に使用してよい。
【0125】
これに関連して、インビトロとは、生物外の培養物において、本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を細胞にトランスフェクション又はトランスダクションすることと本明細書では定義される。インビボとは、生物又は個体全体に対して本発明の核酸又は本発明の組成物を適用することにより、本発明の核酸配列又は複数の本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を細胞にトランスフェクション又はトランスダクションすることと本明細書では定義される。エキソビボとは、生物又は個体外において、本発明の核酸配列又は複数の本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を細胞にトランスフェクション又はトランスダクションし、次いで、トランスフェクションされた細胞を前記生物又は個体に適用することと本明細書では定義される。
【0126】
同様に、別の態様によれば、本発明は、また、例えば、本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を、例えば、無細胞発現系、細胞(例えば、発現ホスト細胞又は体細胞)、組織、又は生物に適用又は投与することによる、好ましくは、診断目的又は治療目的のため、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させるための、本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物の使用を提供する。前記使用は、実験、研究、診断、ペプチド若しくはタンパク質の市販製品、及び/又は治療目的のために応用することができる。これに関連して、典型的に、本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物は、調製された後、典型的には、例えば、ネイキッド形態又は複合体化形態で、或いは本明細書に記載する医薬組成物又はワクチンとして、好ましくはトランスフェクションを介して、又は本明細書に記載する投与方法のいずれかを用いることによって、無細胞発現系、細胞(例えば、発現ホスト細胞又は体細胞)、組織、又は生物に適用又は投与される。前記使用は、インビトロ、インビボ、又はエキソビボで実施してよい。前記使用は、更に、好ましくは本明細書に定義する通り、特に感染性疾患の治療において、特定の疾患の治療に使用してよい。
【0127】
更に別の態様では、本発明は、また、本発明の第1の態様に係る本発明の核酸配列、又は発現ベクター、又はプラスミドを含む本発明の発現系に関する。これに関連して、前記発現系は、ペプチド又はタンパク質(例えば、植物又はウシ等の動物)の発現に用いられる無細胞発現系(例えば、インビトロ転写/翻訳系)、細胞発現系(例えば、CHO細胞等の哺乳類細胞、昆虫細胞、酵母細胞、大腸菌等の細菌細胞)、又は生物であってよい。
【0128】
更に、別の態様によれば、本発明は、また、好ましくはネイキッド形態又は複合体化形態で、或いは本明細書に記載する医薬組成物又はワクチンとして、より好ましくは本明細書に記載する投与方法のいずれかを用いて、本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を細胞(例えば、発現ホスト細胞又は体細胞)、組織、又は生物に適用又は投与することによる、好ましくは本明細書に定義する通り(例えば、感染性疾患を治療するために)コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる医薬組成物を調製するための、本明細書に定義する本発明の核酸配列又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列(これは、典型的に1個超、2個超、3個超、4個超、5個超、6個超、又は10個超の核酸、例えば、2個~10個、好ましくは2個~5個の核酸を意味する)を含む本発明の組成物の使用に関する。
【0129】
したがって、特に好ましい態様では、本発明は、また、本明細書に定義する本発明の核酸又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物と、任意で薬学的に許容できる担体及び/又はビヒクルとを含む医薬組成物を提供する。
【0130】
第1の成分として、本発明の医薬組成物は、少なくとも1つの本明細書に定義する本発明の核酸を含む。
【0131】
第2の成分として、本発明の医薬組成物は、任意で、少なくとも1つの更なる医薬活性成分を含んでよい。これに関連して医薬活性成分とは、本明細書で言及する特定の適応症又は疾患、好ましくは感染性疾患を治癒させる、寛解させる、又は予防する治療効果を有する化合物である。前記化合物としては、限定するものではないが、(好ましくは本明細書に定義する)ペプチド又はタンパク質、(好ましくは本明細書に定義する)核酸、(治療的に活性のある)低分子量の有機化合物又は無機化合物(分子量:5,000未満、好ましくは1,000未満)、糖類、(好ましくは本明細書に定義する)抗原又は抗体、関連技術において既に知られている治療剤、抗原細胞、抗原細胞断片、細胞画分、細胞壁成分(例えば、多糖類)、(例えば、化学的に又は放射線照射により)改変、弱毒化、又は不活化された病原体(ウイルス、細菌等)、(好ましくは本明細書に定義する)アジュバント等が挙げられる。
【0132】
更に、本発明の医薬組成物は、薬学的に許容できる担体及び/又はビヒクルを含んでいてよい。本発明では、前記薬学的に許容できる担体は、典型的に、本発明の医薬組成物の液体又は非液体の基剤を含む。本発明の医薬組成物が液体形態で提供される場合、前記担体は、典型的に、パイロジェンフリー水;等張生理食塩水又は緩衝(水)溶液、例えば、リン酸、クエン酸等の緩衝溶液である。注射用バッファは、特定のレファレンス媒体に対して高張、等張、又は低張であってよい。即ち、前記バッファは、特定のレファレンス媒体に対してより高い、同一の、又はより低い塩含量を有してよく、ここで、好ましくは、浸透圧又は他の濃度効果により細胞を損傷させない濃度の前述の塩を用いてよい。前記レファレンス媒体は、例えば、血液、リンパ液、サイトゾル液、又は他の体液等の「インビボ」法で用いられる液体、或いは一般的なバッファ若しくは液体等の「インビトロ」法でレファレンス媒体として用いることができる液体である。かかる一般的なバッファ又は液体は、当業者に公知である。乳酸リンゲル液が、液体基剤として特に好ましい。
【0133】
しかし、本発明の医薬組成物のために、治療を受ける患者に投与するのに適している1以上の相溶性の固体又は液体の充填剤又は希釈剤、或いは封入化合物を同様に用いてもよい。用語「相溶性」とは、本明細書で使用するとき、典型的な使用条件下で本発明の医薬組成物の薬学的有効性を実質的に低減させる相互作用が生じないように、本発明医薬組成物のこれら成分と本明細書に定義する本発明の核酸とを混合できることを意味する。
【0134】
特定の実施形態によれば、本発明の医薬組成物は、アジュバントを含んでいてよい。これに関連して、アジュバントとは、自然免疫系の免疫応答、即ち、非特異的免疫応答を開始又は増加させるのに好適な任意の化合物として理解され得る。言い換えれば、投与されたとき、本発明の医薬組成物は、任意で含有されているアジュバントにより自然免疫応答を誘発することが好ましい。好ましくは、かかるアジュバントは、当業者に公知であり且つ本件に好適である、即ち、哺乳類における自然免疫応答の誘導を支持するアジュバント、例えば、上に定義したアジュバントタンパク質又は以下に定義するアジュバントから選択してよい。
【0135】
デポー剤及び送達に好適なアジュバントとして特に好ましいのは、ビヒクル、トランスフェクション剤、又は複合体化剤として本発明の核酸配列について上に定義したカチオン性又はポリカチオン性の化合物である。
【0136】
本発明の医薬組成物は、必要に応じてその免疫原性又は免疫刺激能を増大させるために、1以上の補助物質を更に含有してよい。これによって、本明細書に定義する本発明の核酸配列と任意で本発明の医薬組成物に含有され得る補助物質との相乗作用が得られることが好ましい。これに関連して、補助物質の様々な種類に応じて様々な機序が検討され得る。例えば、樹状細胞(DC)を成熟させる化合物(例えば、リポ多糖類、TNF-アルファ、又はCD40リガンド)は、好適な補助物質の第1のクラスを形成する。一般に、「危険シグナル」(LPS、GP96等)のように免疫系に影響を及ぼす任意の剤、或いは特異的に免疫応答を強化する及び/又は免疫応答に影響を及ぼすことができるGM-CFS等のサイトカインを補助物質として用いることができる。特に好ましい補助物質は、自然免疫応答を更に促進するモノカイン、リンホカイン、インターロイキン、又はケモカイン等のサイトカイン、例えば、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-8、IL-9、IL-10、IL-12、IL-13、IL-14、IL-15、IL-16、IL-17、IL-18、IL-19、IL-20、IL-21、IL-22、IL-23、IL-24、IL-25、IL-26、IL-27、IL-28、IL-29、IL-30、IL-31、IL-32、IL-33、IFN-アルファ、IFN-ベータ、IFN-ガンマ、GM-CSF、G-CSF、M-CSF、LT-ベータ、又はTNF-アルファ、hGH等の成長因子である。
【0137】
本発明の医薬組成物に含まれ得る更なる添加剤は、例えば、Tween(登録商標)等の乳化剤;例えば、ラウリル硫酸ナトリウム等の湿潤剤;着色剤;風味付与剤;医薬担体;打錠剤;安定剤;酸化防止剤;保存剤である。
【0138】
また、本発明の医薬組成物は、ヒトToll様受容体TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10に対する(リガンドとしての)結合親和性に起因して、又はマウスToll様受容体TLR1、TLR2、TLR3、TLR4、TLR5、TLR6、TLR7、TLR8、TLR9、TLR10、TLR11、TLR12若しくはTLR13に対する(リガンドとしての)結合親和性に起因して免疫刺激性であることが知られている任意の更なる化合物を更に含有していてもよい。
【0139】
本発明の医薬組成物は、経口的に、非経口的に、吸入スプレーによって、局所的に、直腸内に、経鼻的に、口腔内に、膣内に、又は埋め込まれたレザーバを介して投与してよい。本明細書で使用するとき、非経口という用語は、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液包内、基質内、鞘内、肝臓内、病変内、頭蓋内、経皮、皮内、肺内、腹腔内、手根内、動脈内、及び舌下への注射又は注入技術を含む。
【0140】
好ましくは、本発明の医薬組成物は、非経口注射によって投与してよく、より好ましくは、皮下、静脈内、筋肉内、関節内、滑液包内、基質内、鞘内、肝臓内、病変内、頭蓋内、経皮、皮内、肺内、腹腔内、手根内、動脈内、及び舌下への注射又は注入技術を介して投与してよい。皮内及び筋肉内への注射が特に好ましい。本発明の医薬組成物の滅菌注射用形態は、水性又は油性の懸濁液であってよい。これら懸濁液は、好適な分散剤又は湿潤剤と懸濁化剤とを用いて当業者に公知の技術に従って製剤され得る。
【0141】
また、本明細書に定義する本発明の医薬組成物は、カプセル剤、錠剤、水性懸濁剤、又は液剤が挙げられるがこれらに限定されない任意の経口的に許容できる剤形で経口投与してよい。
【0142】
また、本発明の医薬組成物は、例えば、皮膚又は任意の他のアクセス可能な上皮組織の疾患を含む、局所塗布によって容易にアクセス可能な領域又は臓器が治療標的に含まれる場合は特に、局所投与してもよい。これら領域又は臓器のそれぞれについて、好適な局所製剤は容易に調製される。局所塗布については、本発明の医薬組成物を、1以上の担体に懸濁又は溶解している本明細書に定義する本発明の核酸を含有する好適な軟膏に製剤してよい。
【0143】
本発明の医薬組成物は、典型的に、「安全且つ有効な量」の本発明の医薬組成物の成分、特に、本明細書に定義する本発明の核酸を含む。本明細書で使用するとき、「安全且つ有効な量」とは、本明細書に定義する疾患又は疾病の好ましい変化を著しく誘導するのに十分である本明細書に定義する本発明の核酸配列の量を意味する。しかし、同時に、「安全且つ有効な量」は、重篤な副作用を避け、且つ利益とリスクとの間の道理に適った関係を可能にするのに十分な程度少ない量である。これらの限度は、典型的に、道理に適った医学的判断の範囲内で決定される。
【0144】
本発明の医薬組成物は、広く医薬組成物として又はワクチンとして、ヒトに、また獣医学的目的のために、好ましくはヒトの医学的目的のために用いてよい。
【0145】
別の特に好ましい態様によれば、本発明の医薬組成物(又は本明細書に定義する本発明の核酸配列若しくは複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物)は、ワクチンとして提供又は使用してよい。典型的に、かかるワクチンは、医薬組成物について上に定義した通りである。更に、かかるワクチンは、典型的に、本明細書に定義する本発明の核酸配列、又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物を含有する。
【0146】
また、本発明のワクチンは、本発明の医薬組成物について本明細書に定義した薬学的に許容できる担体、アジュバント、及び/又はビヒクルを含んでいてよい。特に本発明のワクチンに関連して、薬学的に許容できる担体の選択肢は、原則として、本発明のワクチンを投与する方法によって決定される。本発明のワクチンは、例えば、全身に又は局所に投与してよい。一般に、全身投与経路としては、例えば、経皮、経口、非経口経路(皮下、静脈内、筋肉内、関節内、皮内、及び腹腔内への注射、並びに/又は鼻内投与経路を含む)が挙げられる。一般に、局部投与経路としては、例えば、局所投与経路が挙げられ、皮内、経皮、皮下、若しくは筋肉内への注射、又は病変内、頭蓋内、肺内、手根内、及び舌下への注射も含まれる。より好ましくは、ワクチンは、経皮、皮下、又は筋肉内経路によって投与してよい。したがって、本発明のワクチンは、好ましくは、液体(又は時には固体)形態に製剤される。
【0147】
本発明のワクチンは、必要に応じてその免疫原性又は免疫刺激能を増大させるために、1以上の補助物質を更に含有していてもよい。医薬組成物について上に定義した補助物質又は添加剤としてのアジュバントが特に好ましい。
【0148】
本発明は、更に、本明細書に定義する本発明の核酸配列の、複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物の、本発明の医薬組成物の、本発明のワクチンの(これらは全て、本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む)、又はこれらを含むキットの幾つかの用途及び使用を提供する。
【0149】
1つの特定の態様によれば、本発明は、本明細書に定義する本発明の核酸配列の、複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物の、特に感染性疾患の治療における医薬としての、好ましくはワクチンとしての第一医薬用途に関する。
【0150】
別の態様によれば、本発明は、本明細書に定義する感染性疾患の治療のための、本明細書に定義する本発明の核酸配列の、又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物の第二医薬用途、好ましくは、本明細書に定義する感染性疾患を予防、治療、及び/又は寛解する医薬を調製するための、本明細書に定義する本発明の核酸配列の、複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物の、これらを含む医薬組成物若しくはワクチンの、又はこれらを含むキットの使用に関する。好ましくは、前記医薬組成物又はワクチンは、この目的のためにそれを必要としている患者に用いられるか又は投与される。
【0151】
好ましくは、本明細書で言及する感染性疾患は、好ましくは、ウイルス、細菌、原生動物、及びプリオン感染性疾患から選択される。かかる感染性疾患は、典型的に、以下からなる群より選択される:アシネトバクター感染症、アフリカ睡眠病(アフリカトリパノソーマ症)、AIDS(後天性免疫不全症候群)、アメーバ症、アナプラズマ病、炭疽、虫垂炎、溶血性アルカノバクテリア感染症、アルゼンチン出血熱、回虫症、アスペルギルス症、アストロウイルス感染症、水虫、バベシア症、セレウス菌感染症、細菌性髄膜炎、細菌性肺炎、細菌性膣炎(BV)、バクテロイデス(Bacteroides)属感染症、バランチジウム症、バイリスアスカリス(Baylisascaris)属感染症、ビルハルツ住血吸虫症、BKウイルス感染症、黒色砂毛症、ブラストシスチス・ホミニス感染症、バランチジウム症、ボリビア出血熱、ボレリア感染症(ボレリア症)、ボツリヌス症(及び乳児ボツリヌス症)、ウシ条虫、ブラジル出血熱、ブルセラ症、バークホルデリア感染症、ブルーリ潰瘍、カリシウイルス感染症(ノロウイルス及びサポウイルス)、カンピロバクター症、カンジダ症(カンジダ病)、イヌ条虫感染症、ネコひっかき病、シャガス病(アメリカトリパノソーマ症)、軟性下疳、水痘、クラミジア感染症、トラコーマクラミジア感染症、肺炎クラミジア感染症、コレラ、クロモブラストミコーシス、鼠径リンパ肉芽腫、肝ジストマ症、クロストリジウム・ディフィシル感染症、コクシジオイデス真菌症、風邪、コロラドダニ熱(CTF)、感冒(急性ウイルス性鼻咽頭炎;急性鼻感冒)、尖圭コンジローム、結膜炎、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)、クリミア-コンゴ出血熱(CCHF)、クリプトコックス症、クリプトスポリジウム症、皮膚幼虫移行症(CLM)、皮膚リーシュマニア症、シクロスポラ症、嚢虫症、サイトメガロウイルス感染症、デング熱、皮膚糸状菌症、二核アメーバ症、ジフテリア、裂頭条虫症、鼠径リンパ肉芽腫症、メジナ虫症、初夏髄膜脳炎(FSME)、エボラ出血熱、エキノコックス症、エーリキア症、ぎょう虫症(ぎょう虫感染症)、エンテロコッカス感染症、エンテロウイルス感染症、発疹チフス、喉頭蓋炎、エプスタイン-バーウイルス感染性単核球症、伝染性紅斑(第五病)、突発性発疹、肥大吸虫症、肝蛭症、致死性家族性不眠症(FFI)、第五病、フィラリア症、魚中毒(シグアテラ)、魚類条虫、流行性感冒、ウェルシュ菌による食中毒、キツネ条虫、自由生活アメーバ感染症、フゾバクテリウム感染症、ガス壊疽、ゲオトリクム症、ゲルストマン-シュトロイスラー-シャインカー症候群(GSS)、ジアルジア鞭毛虫症、鼻疽、顎口虫症、淋病、鼡径部肉芽腫(ドノヴァン症)、A群連鎖球菌感染症、B群連鎖球菌感染症、インフルエンザ菌感染症、手足口病(HFMD)、ハンタウイルス肺症候群(HPS)、ピロリ菌感染症、溶血性尿毒症症候群(HUS)、腎症候性出血熱(HFRS)、ヘニパウイルス感染症、A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎、D型肝炎、E型肝炎、単純ヘルペス、I型単純ヘルペス、II型単純ヘルペス、帯状疱疹、ヒストプラスマ症、凹窩いぼ(Hollow warts)、鉤虫感染症、ヒトボカウイルス感染症、ヒトエーリキア・エウィンギイ症、ヒト顆粒球アナプラズマ症(HGA)、ヒトメタニューモウイルス感染症、ヒト単球エーリキア症、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染症、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症、膜様条虫症、インフルエンザ、イソスポーラ症、日本脳炎、川崎病、角膜炎、キンゲラ・キンゲ感染症、クールー、ランブル鞭毛虫症(ジアルジア鞭毛虫症)、ラッサ熱、在郷軍人病(レジオネラ病、ポンティアック熱)、リーシュマニア症、らい病、レプトスピラ症、シラミ、リステリア症、ライムボレリア症、ライム病、リンパ管フィラリア症(象皮病)、リンパ球性脈絡髄膜炎、マラリア、マールブルグ病(MHF)、マールブルグウイルス、麻疹、類鼻疽(ホイットモア病)、髄膜炎、髄膜炎菌性疾患、横川吸虫症、微胞子虫症、小条虫、流産(前立腺炎症)、伝染性軟属腫(MC)、単核細胞症、耳下腺炎、発疹熱(地方性発疹チフス)、足菌腫、マイコプラズマ・ホミニス、マイコプラスマ肺炎、ハエウジ病、おむつ皮膚炎、新生児結膜炎(新生児眼炎)、新生児敗血症(絨毛羊膜炎)、ノカルジア症、水癌、ノーウォークウイルス感染症、オンコセルカ症(河川盲目症)、骨髄炎、中耳炎、パラコクシジオイドミコーシス(南アメリカブラストミセス症)、肺吸虫症、パラチフス、パスツレラ症、アタマジラミ寄生症(アタマジラミ)、コロモジラミ寄生症(コロモジラミ)、ケジラミ寄生症(ケジラミ)、骨盤腹膜炎(PID)、百日咳、ファイファー腺熱、ペスト、肺炎球菌感染症、ニューモシスチス肺炎(PCP)、肺炎、ポリオ(小児跛行)、小児麻痺、ブタ条虫、プレボテラ属(Prevotella)感染症、原発性アメーバ性髄膜脳炎(PAM)、進行性多病巣性白質脳障害、偽性クループ、オウム病、Q熱、野兎熱、狂犬病、鼡咬熱、ライター症候群、RSウイルス感染症(RSV)、リノスポリジウム症、鼻炎ウイルス感染症、リケッチア感染症、リケッチア痘、リフトバレー熱(RVF)、ロッキー山紅斑熱(RMSF)、ロタウイルス感染症、風疹、パラチフス菌(Salmonella paratyphus)、チフス菌(Salmonella typhus)、サルモネラ症、SARS(重症急性呼吸器症候群)、疥癬、猩紅熱 住血吸虫症(ビルハルツ住血吸虫症)、ツツガムシ病、敗血症、シゲラ症(細菌性赤痢)、帯状ヘルペス、天然痘(痘瘡)、軟性下疳、スポロトリクス症、ブドウ球菌性食中毒、ブドウ球菌感染症、糞線虫症、梅毒、条虫症、破傷風、三日熱、ダニ媒介脳炎、須毛白癬(床屋かゆみ症)、頭部白癬、体部白癬、股部白癬(いんきん)、手白癬、黒色輪癬、足部白癬(水虫)、爪白癬(爪真菌症)、黒なまず(癜風)、トキソカラ症(眼幼虫移行症(OLM)及び内臓幼虫移行症(VLM))、トキソプラスマ症、旋毛虫症、トリコモナス症、鞭虫症(鞭虫感染症)、トリッパー(Tripper)、トリパノソーマ症(睡眠病)、ツツガムシ病、結核、野兎病、発疹チフス、発疹チフス、ウレアプラズマ・ウレアリチカム感染症、膣炎、異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD、nvCJD)、ベネズエラウマ脳炎、ベネズエラ出血熱、ウイルス性肺炎、内臓リーシュマニア症、いぼ、西ナイル熱、西部ウマ脳炎、白色砂毛症(須毛白癬)、百日咳、酵母斑(Yeast fungus spots)、黄熱病、偽結核エルジニア菌感染症、エルジニア症、及び接合真菌症。
【0152】
更なる好ましい態様では、本明細書に定義する本発明の核酸配列、又は複数の本明細書に定義する本発明の核酸配列を含む本発明の組成物は、医薬組成物又はワクチンを調製するため、特に本明細書に定義する目的のために用いてよい。
【0153】
本発明の医薬組成物又はワクチンは、更に、疾患又は疾病、好ましくは本明細書に定義する感染性疾患の治療のために用いてよい。
【0154】
また、最後の態様によれば、本発明は、キット、特にキットのパーツを提供する。かかるキット、特にキットのパーツは、典型的に、単独で又は本明細書に定義する更なる構成要素と組み合わせて、少なくとも1つの本明細書に定義する本発明の核酸配列、本発明の核酸配列を含む本発明の医薬組成物又はワクチンを構成要素として含む。少なくとも1つの本明細書に定義する本発明の核酸配列は、例えば、任意で本明細書に定義する更なる構成要素と組み合わせられ、前記少なくとも1つの本発明の核酸は、1以上の他の構成要素を含むキットの少なくとも1つの他のパーツとは別々に(キットの第1のパーツ)提供される。本発明の医薬組成物及び/又は本発明のワクチンは、例えば、キットの1つのパーツ、又は異なるパーツに存在してよい。一例として、例えば、キットの少なくとも1つのパーツは、少なくとも1つの本明細書に定義する本発明の核酸配列と、キットの少なくとも1つの更なるパーツ(本明細書に定義する少なくとも1つの他の構成要素)とを含んでよい。例えば、キットの少なくとも1つの他のパーツは、少なくとも1つの医薬組成物若しくはワクチン、又はこれらの一部を含んでいてよい。例えば、キットの少なくとも1つのパーツは、本明細書に定義する本発明の核酸配列と、キットの少なくとも1つの更なるパーツ(本明細書に定義する少なくとも1つの他の構成要素)と、キットの少なくとも1つの更なるパーツ(本発明の医薬組成物若しくはワクチンの少なくとも1つの構成要素、又は全体としての本発明の医薬組成物若しくはワクチン)と、キットの少なくとも1つの更なるパーツ(例えば、少なくとも1つの医薬担体又はビヒクル)とを含んでいてよい。キット又はキットのパーツが複数の本発明の核酸配列(これは、典型的に1個超、2個超、3個超、4個超、5個超、6個超、又は10個超の核酸、例えば、2個~10個、好ましくは2個~5個の核酸を意味する)を含む場合、キットの1つの構成要素は、キットに含まれる本発明の核酸配列を1つだけ、幾つか、又は全て含んでいてよい。別の実施形態では、各構成要素がキットのパーツを形成するように、キットの異なる/別々の構成要素に全ての本発明の核酸配列が含まれていてよい。また、キットのパーツとして1超の核酸が第1の構成要素に含まれていてよく、一方、(キットの1以上の他のパーツを提供する)1以上の他の(第2の、第3の等)構成要素が、1つ又は1超の本発明の核酸を含有していてもよく、前記核酸は、第1の構成要素と同一であっても、部分的に同一であっても、異なっていてもよい。キット又はキットのパーツは、本発明の核酸配列、本発明の医薬組成物、又は本発明のワクチンの、或いはキットがキットのパーツとして調製される場合はその構成要素又はパーツのいずれかの投与及び投与量に関する情報が記載された技術指示書を更に含んでいてよい。
【0155】
まとめると、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含む核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0156】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは、前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来する核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0157】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは、前記感染性疾患がHIV、好ましくはヒト免疫不全ウイルスによる感染症である場合、前記抗原が、HIV p24抗原、HIVエンベロープタンパク質(Gp120、Gp41、Gp160)、ポリプロテインGAG、負因子タンパク質Nef、転写のトランス活性化因子Tatから選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0158】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは、前記感染性疾患がトラコーマクラミジアによる感染症である場合、前記抗原が、主要外膜タンパク質MOMP、推定外膜タンパク質PMPC、外膜複合体タンパク質B OmcB、ヒートショックタンパク質Hsp60 HSP10、タンパク質IncA、III型分泌系由来のタンパク質、リボヌクレオチドレダクターゼ短鎖タンパク質NrdB、プラスミドタンパク質Pgp3、クラミジア外部タンパク質N CopN、抗原CT521、抗原CT425、抗原CT043、抗原TC0052、抗原TC0189、抗原TC0582、抗原TC0660、抗原TC0726、抗原TC0816、抗原TC0828から選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0159】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患が、サイトメガロウイルス感染症、好ましくはサイトメガロウイルス(CMV)による感染症である場合、前記抗原が、pp65抗原、膜タンパク質pp15、カプシド基部外被タンパク質pp150、タンパク質M45、DNAポリメラーゼUL54、ヘリカーゼUL105、糖タンパク質gM、糖タンパク質gN、糖タンパク質H、糖タンパク質B gB、タンパク質UL83、タンパク質UL94、タンパク質UL99から選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0160】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患が、デング熱、好ましくはデングウイルス(DEN-1、DEN-2、DEN-3、及びDEN-4)-フラビウイルスによる感染症である場合、前記抗原が、カプシドタンパク質C、プレメンブレンタンパク質prM、膜タンパク質M、エンベロープタンパク質E(ドメインI、ドメインII、ドメインII)、タンパク質NS1、タンパク質NS2A、タンパク質NS2B、タンパク質NS3、タンパク質NS4A、タンパク質2K、タンパク質NS4B、タンパク質NS5から選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0161】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患がB型肝炎、好ましくはB型肝炎ウイルス(HBV)による感染症である場合、前記抗原が、B型肝炎表面抗原HBsAg、B型肝炎コア抗原HbcAg、ポリメラーゼ、タンパク質Hbx、preS2中央面タンパク質、表面タンパク質L、大Sタンパク質、ウイルスタンパク質VP1、ウイルスタンパク質VP2、ウイルスタンパク質VP3、ウイルスタンパク質VP4から選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0162】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患がヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染症、好ましくは乳頭腫ウイルス(HPV)による感染症である場合、前記抗原が、複製タンパク質E1、制御タンパク質E2、タンパク質E3、タンパク質E4、タンパク質E5、タンパク質E6、タンパク質E7、タンパク質E8、メジャーカプシドタンパク質L1、マイナーカプシドタンパク質L2から選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0163】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患が、ヒトパラインフルエンザウイルス感染症、好ましくはヒトパラインフルエンザウイルス(HPIV)による感染症である場合、前記抗原が、融合タンパク質F、赤血球凝集素-ノイラミニダーゼHN、糖タンパク質G、基質タンパク質M、リンタンパク質P、核タンパク質N、ポリメラーゼLから選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0164】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患が狂犬病、好ましくは狂犬病ウイルスによる感染症である場合、前記抗原が、赤血球凝集素(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、核タンパク質(NP)、M1タンパク質、M2タンパク質、NS1タンパク質、NS2タンパク質(NEPタンパク質:核外移行タンパク質)、PAタンパク質、PB1タンパク質(ポリメラーゼ塩基性1タンパク質)、PB1-F2タンパク質及びPB2タンパク質(オルソミクソウイルス科、インフルエンザウイルス(インフルエンザ));核タンパク質N、大構造タンパク質L、リンタンパク質P、基質タンパク質M、糖タンパク質Gから選択され、最も好ましくは前記抗原が、オルソミクソウイルス科のウイルス、最も好ましくはインフルエンザウイルス、最も好ましくは赤血球凝集素(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、核タンパク質(NP)、基質タンパク質(M1)及び(M2)のうちの一方又は両方、ポリメラーゼタンパク質(PB1)、(PB2)、並びにタンパク質NS1及びNS2に由来する核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0165】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患がRSウイルス感染症、好ましくはRSウイルス(RSV)による感染症である場合、前記抗原が、融合タンパク質F、核タンパク質N、基質タンパク質M、基質タンパク質M2-1、基質タンパク質M2-2、リンタンパク質P、小疎水性タンパク質SH、主要表面糖タンパク質G、ポリメラーゼL、非構造タンパク質1 NS1、非構造タンパク質2 NS2から選択される核酸配列を提供する。
【0166】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患が、結核、好ましくは結核菌による感染症である場合、前記抗原が、分泌抗原SssA(ブドウ球菌属、ブドウ球菌性食中毒);分泌抗原SssA(ブドウ球菌属、例えば、黄色ブドウ球菌、ブドウ球菌感染症);分子シャペロンDnaK、細胞表面リポタンパク質Mpt83、リポタンパク質P23、リン酸輸送系パーミアーゼタンパク質pstA、14kDa抗原、フィブロネクチン結合タンパク質C FbpC1、アラニンデヒドロゲナーゼTB43、グルタミンシンターゼ1、ESX-1タンパク質、タンパク質CFP10、TB10.4タンパク質、タンパク質MPT83、タンパク質MTB12、タンパク質MTB8、Rpf様タンパク質、タンパク質MTB32、タンパク質MTB39、クリスタリン、ヒートショックタンパク質HSP65、タンパク質PST-Sから選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0167】
更に好ましくは、本発明は、
a)少なくとも1つのペプチド又はタンパク質をコードしているコード領域と、
b)少なくとも1つのヒストンステムループと、
c)ポリ(A)配列又はポリアデニル化シグナルと
を含むか又はコードしている核酸配列であって、
前記ペプチド又はタンパク質が、病原体抗原、又はその断片、変異体、若しくは誘導体、特に、感染性疾患に関連する病原体由来の抗原、好ましくは細菌感染症、ウイルス感染症、原生動物感染症、真菌感染症等である感染性疾患に関連する病原体由来の抗原を含み、より好ましくは前記病原体抗原が、インフルエンザウイルス、RSウイルス(RSV)、単純ヘルペスウイルス(HSV)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、プラスモディウム、黄色ブドウ球菌、デングウイルス、トラコーマクラミジア、サイトメガロウイルス(CMV)、B型肝炎ウイルス(HBV)、結核菌、狂犬病ウイルス、及び黄熱病ウイルスから選択される病原体に由来し、更により好ましくは前記感染性疾患が黄熱病、好ましくは黄熱病ウイルスによる感染症である場合、前記抗原が、ゲノムポリプロテイン、タンパク質E、タンパク質M、カプシドタンパク質C、プロテアーゼNS3、タンパク質NS1、タンパク質NS2A、タンパク質AS2B、タンパク質NS4A、タンパク質NS4B、タンパク質NS5から選択される核酸配列を提供する。本発明は、更に、前記核酸配列のうちの少なくとも1つを含む組成物又はキット又はキットのパーツを提供する。更に、本発明は、医薬としての、好ましくは感染性疾患を治療するための医薬としての、より好ましくは薬学的に許容できる担体を更に含む感染性疾患を治療するための医薬組成物における前記核酸配列の使用を提供する。更に、本発明は、前記核酸配列又は前記核酸配列を含有する組成物を提供する工程と、前記核酸配列又は前記組成物を無細胞発現系、細胞、組織、及び/又は生物に適用又は投与する工程とを含む、コードされているペプチド又はタンパク質の発現を増加させる方法を提供する。
【0168】
本発明では、特に指示しない場合、異なる特徴の代替物及び実施形態を互いに組み合わせてもよい。更に、用語「含む」は、特に明記しない場合、「からなる」を意味すると解釈しないものとする。しかし、本発明では、用語「含む」は、該当する場合、用語「からなる」で置換してもよい。
【実施例
【0169】
以下の実施例は、本発明を更に例示することを意図し、本発明がそれに限定されると解釈するものではない。
【0170】
1. ヒストンステムループコンセンサス配列の作製
実験前に、後生動物及び原生動物のヒストンステムループ配列に基づいてヒストンステムループコンセンサス配列を決定した。ゲノム配列及び発現配列タグを探索することによって多数の天然ヒストンステムループ配列を同定したLopezら(Davila Lopez,M.,&Samuelsson,T.(2008),RNA(New York,N.Y.),14(1),1-10.doi:10.1261/rna.782308)によって提供された補遺から配列を取り出した。先ず、後生動物及び原生動物由来の全配列(4,001配列)又は原生動物由来の全配列(131配列)、又は後生動物由来の全配列(3,870配列)、又は脊椎動物由来の全配列(1,333配列)、又はヒト由来の全配列(84配列)をグループ分けし、アラインメントした。次いで、全ての位置について、存在するヌクレオチドの数を決定した。このようにして得られた表に基づいて、解析した全配列中に存在するヌクレオチドを表す、5つの異なるグループの配列についてのコンセンサス配列を作製した。更に、保存されているヌクレオチドを段階的に強調するために、より限定的なコンセンサス配列を得た。
【0171】
2. DNAテンプレートの調製
T7プロモーターに続いて、キタアメリカホタルルシフェラーゼ(ppLuc(GC))をコードしているGCリッチ配列、アルファグロビンの3’非翻訳領域(UTR)の中心部分(ag)、及びポリ(A)配列を含むインビトロ転写用ベクターを構築した。A64ポリ(A)配列で終端するmRNAを得るために、インビトロ転写前にベクターを直鎖状にするために用いられる制限酵素部位をポリ(A)配列の直後に配置した。したがって、インビトロ転写によってこのベクターから得られたmRNAを「ppLuc(GC)-ag-A64」と命名した。
【0172】
インビトロ転写前に別の制限酵素部位においてこのベクターを直鎖状にすることによって、A64の3’が更なるヌクレオチドによって伸長しているmRNA又はA64の欠損しているmRNAを得ることができた。更に、別の配列を含むようにオリジナルベクターを改変した。要約すると、インビトロ転写によってこれらベクターから以下のmRNAを得た(mRNA配列は、図6~17に示す)。
ppLuc(GC)-ag (配列番号43)
ppLuc(GC)-ag-A64 (配列番号44)
ppLuc(GC)-ag-ヒストンSL (配列番号45)
ppLuc(GC)-ag-A64-ヒストンSL (配列番号46)
ppLuc(GC)-ag-A120 (配列番号47)
ppLuc(GC)-ag-A64-ag (配列番号48)
ppLuc(GC)-ag-A64-aCPSL (配列番号49)
ppLuc(GC)-ag-A64-ポリオCL (配列番号50)
ppLuc(GC)-ag-A64-G30 (配列番号51)
ppLuc(GC)-ag-A64-U30 (配列番号52)
ppLuc(GC)-ag-A64-SL (配列番号53)
ppLuc(GC)-ag-A64-N32 (配列番号54)
【0173】
更に、病原体抗原HA(H1N1/PR8)をコードしているDNAプラスミド配列を上記の通り調製した。要約すると、インビトロ転写によってこれらベクターから以下のmRNAを得た(mRNA配列は、図18~19に示す)。
HA(H1N1/PR8)(GC)-ag-A64-C30(配列番号55)
HA(H1N1/PR8)(GC)-ag-A64-C30-ヒストンSL(配列番号56)
【0174】
3. インビトロ転写
実施例2に係るDNAテンプレートを直鎖状にし、T7-ポリメラーゼを用いてインビトロで転写させた。次いで、DNAテンプレートをDNase処理によって分解した。過剰のN7-メチル-グアノシン-5’-トリホスフェートー5’-グアノシンを転写反応物に添加することによって、5’-CAP構造を含む全mRNA転写産物を得た。このようにして得られたmRNAを精製し、水に再懸濁させた。
【0175】
4. mRNAの酵素的アデニル化
2つのmRNAを酵素でアデニル化した:
ppLuc(GC)-ag-A64及びppLuc(GC)-ag-ヒストンSL。
このために、製造業者の指示書に従って、大腸菌ポリ(A)-ポリメラーゼ及びATP(ポリ(A)ポリメラーゼテーリングキット、Epicentre,Madison,USA)と共にRNAをインキュベートした。伸長したポリ(A)配列を含むmRNAを精製し、水に再懸濁させた。アガロースゲル電気泳動を介してポリ(A)配列の長さを決定した。出発mRNAを約250アデニレート伸長させ、得られたmRNAを、それぞれ、ppLuc(GC)-ag-A300及びppLuc(GC)-ag-ヒストンSL-A250と命名した。
【0176】
5. mRNAエレクトロポレーションによるルシフェラーゼ発現
HeLa細胞をトリプシン処理し、opti-MEMで洗浄した。opti-MEM200μL中1×10個の細胞に、それぞれ、ppLucをコードしているmRNA0.5μgをエレクトロポレーションした。コントロールとして、ppLucをコードしていないmRNAを別個にエレクトロポレーションした。エレクトロポレーションされた細胞を24ウェルプレート中のRPMI1640培地1mLに播種した。トランスフェクションの6時間後、24時間後、又は48時間後に、培地を吸引し、リシスバッファ200μL(25mM Tris、pH7.5(HCl)、2mM EDTA、10% グリセロール、1% Triton X-100、2mM DTT、1mM PMSF)に細胞を溶解させた。ppLuc活性を測定するまで溶解物を-20℃で保存した。
【0177】
6. mRNAリポフェクションによるルシフェラーゼ発現
1ウェル当たり2×10個の細胞という密度になるようにHeLa細胞を96ウェルプレートに播種した。次の日、細胞をopti-MEMで洗浄し、次いで、opti-MEM150μL中リポフェクチン複合体化ppLucコードmRNA0.25μgをトランスフェクトした。コントロールとして、ppLucをコードしていないmRNAを別個にリポフェクトした。幾つかのウェルにおいて、トランスフェクション開始の6時間後に、opti-MEMを吸引し、リシスバッファ200μLに細胞を溶解させた。残りのウェルでは、そのとき、opti-MEMをPTMI1640培地に交換した。これらウェルでは、トランスフェクション開始の24時間後又は48時間後に、培地を吸引し、リシスバッファ200μLに細胞を溶解させた。ppLuc活性を測定するまで溶解物を-20℃で保存した。
【0178】
7. ルシフェラーゼ測定
溶解物50μL及びルシフェリンバッファ200μL(25mM グリシルグリシン、pH7.8(NaOH)、15mM MgSO、2mM ATP、75μM ルシフェリン)を用いて、5秒間の測定時間でBioTek SynergyHTプレートリーダーによって相対光単位(RLU)としてppLuc活性を測定した。合計RLUからコントロールRNAのRLUを減じることによって、比RLUを計算した。
【0179】
8. 経皮mRNA注射によるルシフェラーゼ発現(インビボにおけるルシフェラーゼ発現)
RompunとKetavetとの混合物を用いてマウスに麻酔をかけた。ppLucをコードしているmRNAをそれぞれ経皮注射した(注射1回当たり50μL中mRNA0.5μg)。コントロールとして、ppLucをコードしていないmRNAを別個に注射した。注射の16時間後、マウスを屠殺し、組織を回収した。組織サンプルを液体窒素で急速冷凍し、リシスバッファ800μL(25mM Tris、pH7.5(HCl)、2mM EDTA、10%グリセロール、1% Triton X-100、2mM DTT、1mM PMSF)中の組織溶解液(Qiagen)に溶解させた。次いで、4℃で10分間13,500rpmにてサンプルを遠心分離した。ppLuc活性を測定するまで溶解物を-80℃で保存した(7.ルシフェラーゼ発現を参照)。
【0180】
9. 抗原特異的B細胞免疫応答(抗体)の検出
HAをコードしているmRNA10μg(A/Puerto Rico/8/34の赤血球凝集素、配列番号55及び56)を含むワクチンを、BALB/cマウス(1群当たり8匹)に7日間以内に2回経皮的にワクチン接種した。ネガティブコントロールとして、マウスをバッファで処理した。
HAタンパク質特異的抗体を検出することによって、抗原特異的免疫応答を検出した。したがって、最後のワクチン接種の4週間後に、ワクチン接種したマウスから血液サンプルを採取し、血清を調製した。MaxiSorp(登録商標)プレート(Nalgene Nunc International)をHA タンパク質(Charles River Laboratories)でコーティングした。0.05%Tween-20及び1%BSAを含有する1×PBSでブロッキングした後、希釈マウス血清(1:50)と共にプレートをインキュベートした。次いで、ビオチン結合二次抗体(抗マウスIgG Dianova、カタログ番号115035003)を添加した。洗浄後、セイヨウワサビペルオキシダーゼ-ストレプトアビジンと共に前記プレートをインキュベートし、次いで、ABTS基質(2,2’-アジノ-ビス(3-エチル-ベンズチアゾリン-6-スルホン酸)の変換を測定した。この実験結果を図24に示す。
【0181】
10. ELISPOTによる抗原特異的細胞免疫応答(T細胞免疫応答)の検出
プロタミンと複合体化しているHAをコードしているmRNA(A/Puerto Rico/8/34の赤血球凝集素、配列番号55及び56)をC57BL/6マウスに経皮的にワクチン接種した(7日間以内に2回)。コントロールマウスをバッファで処理した。最後のワクチン接種の1週間後にマウスを屠殺し、脾臓を摘出し、脾臓細胞を単離した。前記脾臓細胞を、上記抗原由来のペプチド(ペプチドライブラリー)の存在下で7日間再刺激するか、又はネイティブ同系マウスの骨髄細胞から生成された樹状細胞と共にコインキュベートし、これに抗原をコードしているmRNAをエレクトロポレーションした。抗原特異的細胞免疫応答を求めるために、再刺激後にINFガンマの分泌を測定した。INFガンマを検出するために、INFγ(BD Pharmingen,Heidelberg,Germany)に対する抗体を含むコーティングバッファ(0.1M炭酸-重炭酸塩バッファ、pH9.6、10.59g/L Na2CO3、8.4g/L NaHCO3)と共に、コートマルチスクリーンプレート(Millipore)を一晩インキュベートする。刺激物質及びエフェクター細胞を、24時間1:20の比でプレート中にて一緒にインキュベートする。前記プレートを1×PBSで洗浄し、ビオチン結合二次抗体と共にインキュベートする。1×PBS/0.05% Tween-20で洗浄した後、基質(5-ブロモ-4-クロロ-3-インドリルホスフェート/ニトロブルーテトラゾリウム液体基質系(Sigma Aldrich,Taufkirchen,Germany製))を前記プレートに添加したところ、基質の変換を目視で検出することができた。
【0182】
11. 結果
11.1 ヒストンステムループ配列:
ヒストンステムループ配列の特性評価を行うために、後生動物及び原生動物由来の配列(4,001配列)、又は原生動物由来の配列(131配列)、又は後生動物由来の配列(3,870配列)、又は脊椎動物由来の配列(1,333配列)、又はヒト由来の配列(84配列)をグループ分けし、アラインメントした。次いで、全ての位置について、存在するヌクレオチドの数を決定した。このようにして得られた表に基づいて、解析した全配列中に存在するヌクレオチドを表す、5つの異なるグループの配列についてのコンセンサス配列を作製した。後生動物と原生動物とを合わせたコンセンサス配列では、ループにおけるT/U、並びにステムにおけるG及びC(これらは、塩基対を形成する)の3個のヌクレオチドが保存されていた。構造的には、典型的に、6塩基対のステム及び4ヌクレオチドのループが形成される。しかし、異なる構造も一般的である:84個のヒトヒストンステムループのうち、2個は、4塩基対及び1個の不一致を含む5ヌクレオチドのみのステムを含有する。別のヒトヒストンステムループは、5塩基対のみのステムを含有する。4個の更なるヒトヒストンステムループは、6ヌクレオチド長のステムを含有するが、それぞれ、3箇所の異なる位置において1個の不一致を含む。更に、4個のヒトヒストンステムループは、それぞれ、2箇所の異なる位置において1個のゆらぎ塩基対を含有する。ループについては、細胞性粘菌(D.discoideum)で同定されている5ヌクレオチドのループのように、厳密に4ヌクレオチド長である必要はないと考えられる。
【0183】
解析した全配列中に存在するヌクレオチドを表すコンセンサス配列に加えて、保存されているヌクレオチドを段階的に強調するためにより限定的なコンセンサス配列も得た。要約すると、以下の配列が得られた:
(Cons):存在する全てのヌクレオチドを表す
(99%):存在する全てのヌクレオチドのうちの少なくとも99%を表す
(95%):存在する全てのヌクレオチドのうちの少なくとも95%を表す
(90%):存在する全てのヌクレオチドのうちの少なくとも90%を表す
【0184】
ヒストンステムループ配列の解析結果を以下の表1~5に要約する(図1~5も参照):
【0185】
【表2】
【0186】
【表3】
【0187】
【表4】
【0188】
【表5】
【0189】
【表6】
【0190】
ここで用いた略記は、以下の通り定義した:
【表7】
【0191】
11.2 ポリ(A)とヒストンSLの組み合わせがmRNAからのタンパク質発現を相乗的に増加させる
mRNAからのタンパク質発現に対するポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果について調べるために、アルファグロビン3’-UTRの3’に様々な配列を含むmRNAを合成した:丁度3’-UTRの3’で終端し、ポリ(A)配列もヒストンSLも欠損しているmRNA、又はA64ポリ(A)配列若しくはヒストンSLのいずれかを含むmRNA、又は3’-UTRの3’にA64ポリ(A)配列及びヒストンSLの両方を含むmRNA。ルシフェラーゼをコードしているmRNA又はコントロールmRNAをHeLa細胞にエレクトロポレーションした。トランスフェクションの6時間後、24時間後、及び48時間後にルシフェラーゼレベルを測定した(以下の表6及び図20を参照)。
【0192】
【表8】
【0193】
ポリ(A)配列もヒストンSLも有しないmRNAからは、ルシフェラーゼが殆ど発現しなかった。ポリ(A)配列又はヒストンSLは、両方とも、ルシフェラーゼレベルを同様の程度増加させた。これらmRNAからは、ポリ(A)及びヒストンSLの両方が欠損しているmRNAよりも遥かに高いルシフェラーゼレベルが得られた。しかし、驚くべきことに、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを更に強く増加させた。同じmRNAにおいてポリ(A)とヒストンSLとを組み合わせることによるルシフェラーゼレベルの増加の大きさは、これらが相乗的に作用することを証明する。
【0194】
ポリ(A)-ヒストンSL mRNA(+/+)から得られたシグナルをヒストンSL mRNA(-/+)から得られたシグナルとポリ(A)mRNA(+/-)から得られたシグナルとの合計で除すことによって、ポリ(A)とヒストンSLとの相乗効果を定量した(以下の表7を参照)。
【0195】
【表9】
【0196】
このようにして計算された係数は、ポリ(A)及びヒストンSLの効果が純粋に相加的である場合に予測されるよりも、ポリ(A)とヒストンSLとを組み合わせたmRNAから得られるルシフェラーゼレベルの方がどれだけ高いかを示す。ポリ(A)とヒストンSLとを組み合わせたmRNAから得られるルシフェラーゼレベルは、これらの効果が純粋に相加的である場合の最大16.6倍高かった。この結果は、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせが、タンパク質発現における著しい相乗的増加に影響を及ぼすことを確認するものである。
【0197】
11.3 ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、その順序に関係なくmRNAからのタンパク質発現を増加させる
ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果は、ポリ(A)配列の長さ及びポリ(A)とヒストンSLとの順序に依存している可能性があった。したがって、ポリ(A)配列を伸長したmRNA、及びポリ(A)とヒストンSLの順序を逆にしたmRNAを合成した。2つのmRNAは、3’-UTRの3’にA120ポリ(A)配列又はA300ポリ(A)配列を含有していた。1つの更なるmRNAは、3’-UTRの3’に先ずヒストンSL、続いてA250ポリ(A)配列を含有していた。ルシフェラーゼをコードしているmRNA又はコントロールmRNAをHeLa細胞にリポフェクトした。トランスフェクション開始の6時間後、24時間後、及び48時間後にルシフェラーゼレベルを測定した(以下の表8及び図21を参照)。
【0198】
【表10】
【0199】
A64ポリ(A)配列及びヒストンSLからは、同等のルシフェラーゼレベルが得られた。前述の実験と一致して、A64とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを強く増加させた。同じmRNAにおいてポリ(A)とヒストンSLとを組み合わせることによるルシフェラーゼレベルの増加の大きさは、これらが相乗的に作用することを証明する。前述の通り、A64-ヒストンSL mRNA、A64mRNA、及びヒストンSL mRNAのルシフェラーゼレベルに基づいて、A64とヒストンSLとの相乗効果を定量した(以下の表9を参照)。A64とヒストンSLとを組み合わせたmRNAから得られるルシフェラーゼレベルは、ポリ(A)及びヒストンSLの効果が純粋に相加的である場合の最大61.7倍高かった。
【0200】
【表11】
【0201】
対照的に、A64からA120、又はA300へとポリ(A)配列の長さを伸長しても、ルシフェラーゼレベルはほんの僅かしか増加しなかった(表8及び図19を参照)。また、最も長いポリ(A)配列(A300)を有するmRNAを、同様の長さのポリ(A)配列をヒストンSLと組み合わせたmRNA(ヒストンSL-A250)と比較した。A64-ヒストンSL mRNAと比べてこのmRNAでは、長いポリ(A)配列を有することに加えて、ヒストンSLとポリ(A)の順序が逆になっている。A250とヒストンSLとの組み合わせは、ヒストンSL又はA300でみられるレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを強く増加させた。また、前述の通り、ヒストンSL-A250mRNAから得られたRLUとA300mRNAから得られたRLU+ヒストンSL mRNAから得られたRLUとを比較することにより、A250とヒストンSLとの相乗効果を定量した(表10を参照)。A250とヒストンSLとを組み合わせたmRNAから得られるルシフェラーゼレベルは、ポリ(A)及びヒストンSLの効果が純粋に相加的である場合の最大17.0倍高かった。
【0202】
【表12】
【0203】
要約すると、実質的に異なる長さのポリ(A)について、ポリ(A)とヒストンSLの順序には関係なく、mRNAからのタンパク質発現に対してヒストンSLとポリ(A)との組み合わせが高い相乗効果を示すことが証明された。
【0204】
11.4 ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせによるタンパク質発現の増加は特異的である
mRNAからのタンパク質発現に対するポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果が特異的であるかどうかを調べるために、ポリ(A)と別の配列との組み合わせを含むmRNAを合成した:これらmRNAは、それぞれ、A64の3’に7つの異なる配列のうちの1つを含有していた。ルシフェラーゼをコードしているmRNA又はコントロールmRNAをHeLa細胞にエレクトロポレーションした。トランスフェクションの6時間後、24時間後、及び48時間後にルシフェラーゼレベルを測定した(以下の表11及び図22を参照)。
【0205】
【表13】
【0206】
ポリ(A)配列及びヒストンSLからは、同等のルシフェラーゼレベルが得られた。また、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを強く増加させた。したがって、相乗的に作用した。対照的に、ポリ(A)と別の配列のいずれかとの組み合わせは、ポリ(A)配列のみを含有するmRNAに比べてルシフェラーゼレベルに対する効果はなかった。したがって、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、相乗的にmRNAからのタンパク質発現を増加させる、この効果は特異的である。
【0207】
11.5 ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、インビボにおいてmRNAからのタンパク質発現を相乗的に増加させる
インビボにおけるmRNAからのタンパク質発現に対するポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果を調べるために、アルファグロビン3’-UTRの3’に様々な配列を含むルシフェラーゼをコードしているmRNA又はコントロールmRNAをマウスに経皮注射した:前記mRNAは、3’-UTRの3’にA64ポリ(A)配列、ヒストンSL、又はA64ポリ(A)配列とヒストンSLの両方を含んでいた。注射の16時間後にルシフェラーゼレベルを測定した(以下の表12及び図23を参照)。
【0208】
【表14】
【0209】
ヒストンSL又はポリ(A)配列を有するmRNAからルシフェラーゼが発現した。しかし、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、個々のエレメントのいずれかでみられたレベルの何倍もルシフェラーゼレベルを更に強く増加させた。同じmRNAにおいてポリ(A)とヒストンSLとを組み合わせることによるルシフェラーゼレベルの増加の大きさは、これらが相乗的に作用することを証明する。
【0210】
ポリ(A)-ヒストンSL mRNA(+/+)から得られたシグナルをヒストンSL mRNA(-/+)から得られたシグナルとポリ(A)mRNA(+/-)から得られたシグナルとの合計で除すことによって、ポリ(A)とヒストンSLとの相乗効果を定量した(以下の表13を参照)。
【0211】
【表15】
【0212】
このようにして計算された係数は、ポリ(A)及びヒストンSLの効果が純粋に相加的である場合に予測されるよりも、ポリ(A)とヒストンSLとを組み合わせたmRNAから得られるルシフェラーゼレベルの方がどれだけ高いかを示す。ポリ(A)とヒストンSLとを組み合わせたmRNAから得られるルシフェラーゼレベルは、これらの効果が純粋に相加的である場合の8倍高かった。この結果は、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせが、インビボにおけるタンパク質発現における著しい相乗的増加に影響を及ぼすことを確認するものである。
【0213】
11.6 ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、mRNAのワクチン接種により誘発される抗体のレベルを増加させる
mRNAのワクチン接種による誘発される抗体の誘導に対する、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせの効果を調べるために、突然変異型アルファグロビン3’-UTRの3’に様々な配列を含むHAをコードしているmRNAをBalb/cマウスに経皮的にワクチン接種した。前記mRNAは、3’-UTRの3’にA64ポリ(A)配列又はA64ポリ(A)とヒストンSLとの両方を含有していた。ワクチン接種マウス及びコントロールマウスにおけるHA特異的抗体のレベルを、血清の連続希釈物を用いてELISAによって分析した(図24を参照)。
抗HA IgG1は、ポリ(A)配列のみを有するmRNAによって誘導された。しかし、ポリ(A)とヒストンSLとの組み合わせは、ポリ(A)配列のみでみられたレベルを超えて抗HA IgG1レベルを著しく強く増加させた。
図1
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図3
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図5
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【配列表】
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