(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】調整歯車ねじ
(51)【国際特許分類】
F16H 37/12 20060101AFI20220222BHJP
F21S 41/675 20180101ALI20220222BHJP
F21W 102/10 20180101ALN20220222BHJP
F21W 103/55 20180101ALN20220222BHJP
F21W 102/30 20180101ALN20220222BHJP
【FI】
F16H37/12 Z
F21S41/675
F21W102:10
F21W103:55
F21W102:30
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021021650
(22)【出願日】2021-02-15
(62)【分割の表示】P 2019183246の分割
【原出願日】2019-10-03
【審査請求日】2021-02-15
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】506137620
【氏名又は名称】アシスト テクノロジーズ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】スコット ティー. フラッドハマー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ビー. グリム
【審査官】前田 浩
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2015/0158415(US,A1)
【文献】米国特許第6257747(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16H 37/00
F21S 41/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ねじ部および軸端部を有する調整軸と、
複数の半径方向の窪みによって隔てられた複数の半径方向の突起、およびフランジ前面を含むフランジを有する歯車ヘッドと、
前記調整軸と前記歯車ヘッドとを相互接続する細長いネックと、
歯車後面、外周に沿って配置された複数の歯、ならびに内周に沿って延びる複数のフィンガおよび複数のノッチを有する歯車とを備え、
前記歯車が、前記歯車後面と前記フランジ前面との当接により第1の長手方向において、および前記複数のフィンガと前記複数の窪みとの係合により第2の長手方向において、前記歯車ヘッドに軸方向に固定されており、前記歯車が、前記複数の半径方向の突起と前記複数のノッチとの当接により前記歯車ヘッドに回転に関して固定されており、
前記ネックが、内部に空洞を含むシャンク部分を含み、前記歯車ヘッドが、前記空洞と相互作用するノーズを含み、
前記歯車ヘッドが、複数のクラッチ部材とクラッチスロットとを有するクラッチ部を含み、
前記クラッチ部材が第1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材とを含み、前記クラッチスロットが前記第1のクラッチ部材と前記第2のクラッチ部材との間に延びており、
前記ノーズが、プラグ端面およびプラグ当接壁を有する端部プラグをさらに含み、前記端部プラグが、前記クラッチ部からカラーを介して延びている、
調整歯車ねじ。
【請求項2】
前記空洞が、複数のヘッド保持タブを含み、前記クラッチ部材と係合する、請求項1に記載の調整歯車ねじ。
【請求項3】
前記ヘッド保持タブが、前記ノーズを前記空洞に挿入する際に、前記端部プラグの通過を可能にするように外側に曲がり、挿入後、前記ヘッド保持タブと前記プラグ当接壁との当接により、前記空洞内での前記ノーズの回転を可能にしながら、前記空洞内で前記端部プラグを軸方向に固定する、請求項2に記載の調整歯車ねじ。
【請求項4】
前記歯車ヘッドが、調整ツールと係合可能な係合接続部をさらに含み、前記歯車ヘッドが、前記調整ツールと前記係合接続部および前記歯車の少なくとも一方との係合により回転可能である、請求項3に記載の調整歯車ねじ。
【請求項5】
前記クラッチスロットが、前記クラッチ部材が内側に撓むことを可能にし、これにより、前記歯車ヘッドが、クラッチ動作し、前記ネックとは無関係に回転することを可能にする、請求項4に記載の調整歯車ねじ。
【請求項6】
ランプハウジングと、
前記ランプハウジング内において少なくとも1つの枢動可能なコネクタに配置されたリフレクタと、
前記ランプハウジング内において前記リフレクタに配置されたランプと、
前記ランプハウジングに連結された調整歯車ねじであって、前記調整歯車ねじの回転により前記リフレクタを旋回させるように前記リフレクタに動作可能に係合された調整歯車ねじとを備える、ランプアセンブリであって、
前記調整歯車ねじが、
ねじ部および軸端部を有する調整軸と、
複数の半径方向の窪みによって隔てられた複数の半径方向の突起、およびフランジ前面を含むフランジを有する歯車ヘッドと、
前記調整軸と前記歯車ヘッドとを相互接続する細長いネックと、
歯車後面、外周に沿って配置された複数の歯、ならびに内周に沿って延びる複数のフィンガおよび複数のノッチを有する歯車とを備え、
前記歯車が、前記歯車後面と前記フランジ前面との当接により第1の長手方向において、および前記複数のフィンガと前記複数の窪みとの係合により第2の長手方向において、前記歯車ヘッドに軸方向に固定されており、前記歯車が、前記複数の半径方向の突起と前記複数のノッチとの当接により前記歯車ヘッドに回転に関して固定されており、
前記歯車ヘッドが、複数のクラッチ部材とクラッチスロットとを含むクラッチ部を有するノーズを含み、
前記ノーズが、プラグ端面とプラグ当接壁とを含む端部プラグをさらに含み、前記端部プラグが、カラーを介して前記クラッチ部から延びており、
前記ネックが、内部に空洞を含むシャンク部分を含み、前記空洞が、複数のヘッド保持タブを含み、前記クラッチ部材と係合し、前記ヘッド保持タブが、前記空洞に前記ノーズを挿入する際に、前記端部プラグの通過を可能にするように外側に曲がり、挿入後、前記ヘッド保持タブと前記プラグ当接壁との当接により、前記空洞内での前記ノーズの回転を可能にしながら、前記空洞内で前記端部プラグを軸方向に固定する、
ランプアセンブリ。
【請求項7】
前記クラッチスロットが、前記クラッチ部材が内側に撓むことを可能にし、これにより、前記歯車ヘッドが、クラッチ動作し、前記ネックとは無関係に回転することを可能にする、請求項6に記載のランプアセンブリ。
【請求項8】
前記ランプハウジングが、前記ランプハウジングに固定され若しくは前記ランプハウジングに一体的に形成されまたはその両方により設けられたハウジングスリーブをさらに含み、前記ハウジングスリーブが、円筒形通路、保持隆起部、およびツールスロットを有し、前記調整歯車ねじの前記シャンク部分が、前記円筒形通路内において軸方向に固定されている、請求項7に記載のランプアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願への相互参照]
[0001]本出願は、2018年10月11日に提出された米国仮特許出願第62/744,196号に対する優先権を主張し、その開示はすべての目的のために参照により全体が本明細書に組み込まれる。
[0002]本発明は、調整装置の分野に関し、特に、自動車のランプに関連して使用される調整歯車ねじに関する。
【背景技術】
【0002】
[0003]特に車両、自動車、軽トラックの設計が進化するにつれて、車両の前部の空力特性を改善するために、ヘッドランプやその他の車両ランプが絶えず再構成されている。ただし、光線の必要な照準を提供するためには、これらのランプの調整を行う必要がある。自動車用ランプアセンブリにおいて、ランプハウジングは、1つ以上のランプが固定された1つ以上のリフレクタを支持する。典型的には、リフレクタは、旋回可能なジョイント上のハウジング内に取り付けられ、リフレクタと相互作用する1つ以上の調整装置を使用して水平および/または垂直に調整することができる。アセンブリの前面を密閉して要素から保護するためのレンズが設けられている。
【発明の概要】
【0003】
[0004]少なくともいくつかの実施形態では、ねじ部および軸端部を有する調整軸と、複数の半径方向の窪みによって隔てられた複数の半径方向の突起、およびフランジ前面を含むフランジを有する歯車ヘッドと、調整軸と歯車ヘッドとを相互接続する細長いネックと、歯車後面、外周に沿って配置された複数の歯、ならびに内周に沿って延びる複数のフィンガおよび複数のノッチを有する歯車と、を備える調整歯車ねじであって、歯車が、歯車後面とフランジ前面との当接により第1の長手方向において、および複数の窪みと複数のフィンガとの係合により第2の長手方向において、歯車ヘッドに軸方向に固定され、歯車が、複数の半径方向の突起と複数のノッチとの当接により歯車ヘッドに回転に関して固定される、調整歯車ねじが提供される。
【0004】
[0005]少なくともいくつかの他の実施形態では、ランプハウジングと、ランプハウジング内において少なくとも1つの枢動可能なコネクタに配置されたリフレクタと、ランプハウジング内においてリフレクタに配置されたランプと、ランプハウジングに連結された調整歯車ねじであって、歯車ねじの回転によりリフレクタを旋回させるようにリフレクタに動作可能に係合された調整歯車ねじと、を備えるランプアセンブリであって、調整歯車ねじが、ねじ部および軸端部を有する調整軸と、複数の半径方向の窪みによって隔てられた複数の半径方向の突起、およびフランジ前面を含むフランジを有する歯車ヘッドと、調整軸と歯車ヘッドとを相互接続する細長いネックと、歯車後面、外周に沿って配置された複数の歯、ならびに内周に沿って延びる複数のフィンガおよび複数のノッチを有する歯車と、を備え、歯車が、歯車後面とフランジ前面との当接により第1の長手方向において、および複数の窪みと複数のフィンガとの係合により第2の長手方向において、歯車ヘッドに軸方向に固定され、歯車が、複数の半径方向の突起と複数のノッチとの当接により歯車ヘッドに回転に関して固定される、ランプアセンブリが提供される。
【0005】
[0006]調整歯車ねじの実施形態は、添付の図面を参照して開示されており、例示のみを目的としている。本発明は、その適用において、図面に示された構成要素の構造または配置の詳細に限定されない。本発明は、他の実施形態が可能であり、または他の様々な方法で実施または実行することができる。図面において:
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】ランプアセンブリおよび調整ツールの例示的な実施形態の斜視図である。
【
図2】
図1の線2-2に沿った
図1のランプアセンブリおよび調整ツールの断面側面図である。
【
図3】
図1のランプアセンブリの例示的な調整歯車ねじおよびソケットアセンブリの側面図である。
【
図4】
図3で提供されるソケットアセンブリの例示的なソケットボールの側面図である。
【
図6】
図3に提供されるソケットアセンブリの例示的なボールソケットの背面斜視図である。
【
図7】
図3に提供されたソケットアセンブリのボールソケットの正面斜視図である。
【
図8】
図3に提供されたソケットアセンブリのボールソケットの別の正面斜視図である。
【
図11】
図9の調整歯車ねじの分解後部斜視図である。
【
図12】
図9の調整歯車ねじの分解正面斜視図である。
【
図13】歯車が取り付けられていない
図9の調整歯車ねじの側面図である。
【
図14】歯車が取り付けられていない
図9の調整歯車ねじの上面図である。
【
図15】歯車が取り付けられていない
図9の調整歯車ねじの斜視図である。
【
図16】歯車が取り付けられていない
図9の調整歯車ねじの斜視図である。
【
図25】
図1の調整歯車ねじの別の例示的な実施形態の側面図である。
【
図27】
図26の線27-27に沿った調整歯車ねじの断面側面図である。
【
図29】歯車ヘッドが取り外された
図25の調整歯車ねじの背面斜視図である。
【
図30】歯車ヘッドが取り外された
図25の調整歯車ねじの背面図である。
【
図32】
図25の調整歯車ねじの歯車ヘッドの正面斜視図である。
【
図33】調整歯車ねじの別の例示的実施形態の側面図である。
【
図37】歯車ヘッドと歯車とが取り外された
図33の調整歯車ねじの正面斜視図である。
【
図38】歯車ヘッドと歯車とが取り外された
図33の調整歯車ねじの背面斜視図である。
【
図39】歯車ヘッドと歯車とが取り外された
図33の調整歯車ねじの背面図である。
【
図44】
図43の線44-44に沿った歯車ヘッドの断面側面図である。
【
図47】ハウジングスリーブの別の例示的な実施形態の断面図である。
【
図49】
図33の調整歯車ねじおよび
図47のハウジングスリーブを含むランプアセンブリの別の例示的な実施形態の斜視図である。
【
図50】ハウジングスリーブに配置された
図33の調整歯車ねじの斜視図である。
【
図51】線51-51に沿った
図50の調整歯車ねじおよびハウジングスリーブの断面側面図である。
【
図52】線52-52に沿った、
図50の調整歯車ねじおよびハウジングスリーブの断面上面図である。
【
図53】
図51の調整歯車ねじおよびハウジングスリーブの線53における部分図である。
【
図54】
図52の調整歯車ねじとハウジングスリーブの線54における部分図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0061]
図1および
図2を参照すると、ランプアセンブリ100および調整ツール102の例示的な実施形態が示されている。ランプアセンブリ100は、ランプハウジング104、1つ以上のリフレクタ106、および調整機構108を備える。アセンブリ100から光を放射するための光源を提供するために、多数の既知の方法のいずれかを使用して、1つ以上の電気ランプ110がリフレクタに固定される。車両用ランプアセンブリのリフレクタへの様々なタイプのランプの使用および固定は周知である。リフレクタ106およびハウジング104の様々な形状、サイズ、および構成が考えられる。「ランプアセンブリ」という用語は、ヘッドライトアセンブリ、フォグランプアセンブリ、ドライビングランプアセンブリなど、様々なタイプのランプアセンブリを含むものと理解される。
【0008】
[0062]図示されるように、少なくともいくつかの実施形態において、リフレクタ106は、調整機構108および1つ以上のピボット点111によってハウジング104に結合され、調整ツール102を用いた調整機構108の作動によってハウジング104に対するリフレクタ106の水平位置および垂直位置の少なくとも一方が変化し、これにより、ランプ110の照準を変更する。少なくともいくつかの実施形態では、調整機構108は、ハウジングスリーブ114に横方向に固定され、リフレクタ106に固定されたソケットアセンブリ116にねじ結合される調整歯車ねじ112を含む。ハウジングスリーブ114は、ハウジング104と一体に形成するか、ハウジング104に固定することができ、円筒形通路115、円形の保持隆起部117、およびツールスロット119を含む。
【0009】
[0063]
図3は、ソケットアセンブリ116にねじ結合された調整歯車ねじ112を示している。
図4~
図8に示されるものなどの少なくともいくつかの実施形態では、ソケットアセンブリ116は、ボールソケット118およびねじ付きソケットボール120から構成することができ、ソケットボール120はボールソケット118内に少なくとも部分的に固定され、ボールソケット118はリフレクタ106に固定される。他の実施形態では、ソケットアセンブリ116は、より多いもしくは少ない構成要素を含むことができ、または単に旋回部を伴うまたは伴わない、リフレクタ106に形成されるか、そうでなければ固定されるねじ部で構成される。ボールソケット118およびソケットボール120、ならびにリフレクタを調整装置に結合するための様々な他の適切なソケットアセンブリ構成は、当技術分野で周知である。少なくともいくつかの実施形態では、ソケットボール120は、調整歯車ねじ112と係合するためのソケットねじ121を含み、ソケットボール120は、ボールソケット118に固定されて、旋回運動はできるが回転はできない。
【0010】
[0064]調整歯車ねじ112は、多数のバリエーションを含むことができるが、
図9~
図12に示されるような少なくともいくつかの実施形態では、調整歯車ねじ112は、調整軸126、細長いネック128、歯車ヘッド130、軸端部132、および歯車134を通って延在する長手方向の中心軸線125を含む。
図13~
図18を参照すると、歯車134が取り付けられていない調整歯車ねじ112が示されている。図示されるように、少なくともいくつかの実施形態では、調整軸126は、ネック128と軸端部132との間に延びる複数のねじ山136を含み得る。少なくともいくつかの実施形態では、ネック128は少なくとも部分的に円筒形であり、調整軸126とネック128のシャンク部分139との間に配置される複数のネック保持タブ138を含み得る。さらに、少なくともいくつかの実施形態では、ネック保持タブ138は、タブ端壁140(
図13)を含むとともに、タブ端壁140が少なくとも部分的にシャンク部分139の外面142よりも中心軸線125からより大きな距離に配置されるように、(中心軸線125から離れて)ネック128から外側に付勢されている。ネック128は、Oリング146を少なくとも部分的に固定するための溝144(
図12)をさらに含み得る。
【0011】
[0065]
図15~
図18に最もよく見られるように、歯車ヘッド130は、フランジ前面152、フランジ後面154、およびフランジノッチ155を有する半径方向に延びるフランジ150を含み、フランジ前面152は、少なくともいくつかの実施形態では実質的に平面であるが、他の実施形態では非平面であり得る。加えて、歯車ヘッド130は、細長い円筒形のヘッド基部157から延びる複数の半径方向の突起156を含み、突起156は、少なくとも部分的に、突起156の間に配置された複数の離間した半径方向の窪み158を形成する。突起156および窪み158は、図示の実施形態に加えて、またはその代わりに、様々なサイズ、形状、および量を含み得る。保持壁159は、ヘッド基部157を少なくとも部分的に取り囲み、ヘッド基部157の周囲よりも大きい周囲を含む。ヘッド基部157は、一般に、溝144とフランジ150との間に延びており、露出している構造およびそこから延びる構造を含み得る。より詳細には、ヘッド基部157は、歯車ヘッド130の中心コアを提供する。
【0012】
[0066]
図19~
図24を参照すると、歯車134の様々な図が提供されている。図示されるように、少なくともいくつかの実施形態では、歯車134は、歯車後面160、歯車前面162、歯車位置合わせ開口部165、外周166(
図22)に沿って配置された複数の歯164、複数のフィンガ168、および内周171(
図22)に沿って延びる複数のノッチ170を含む。歯164は、調整ツール102と係合するように構成され、調整ツール102と噛み合うように係合するための様々なサイズおよび形状のいずれか1つを含み得る。
【0013】
[0067]ノッチ170は、一般に、突起156をその中に噛み合うように受け入れるようなサイズおよび形状であり、したがって、様々な形状、サイズ、および量を含み得る。いくつかの実施形態では、突起156(および同様にノッチ170)は形態が同一であり得るが、示されるような他の実施形態では、1つ以上が他のものと形態が異なって(例えば、他のものよりも大きい)いてもよく、これにより、歯車ヘッド130上の歯車134の選択された回転配置を強制することを支援することができる。
【0014】
[0068]
図24の歯車134の断面図に最もよく見られるように、フィンガ168は、フィンガ内壁172と壁端部174とを含み、壁端部174は端部周囲175(
図23)を形成する。フィンガ168は、フィンガ内壁172と歯車後面160との間に延びる図示の角度αを有しつつ、歯車後面160から離れて延びる。図示されるように、角度αは約100度に等しくてもよいが、少なくともいくつかの他の実施形態では、角度αは約90度から約110度の範囲であってもよく、少なくともいくつかのさらなる実施形態では、角度αは110度以上であってもよい。90度より大きい角度α(内向きのテーパ)を利用することにより、フィンガ168の内向きの付勢が可能になり、歯車ヘッド130への確実な取付けが強化される。少なくともいくつかの実施形態では、角度αは90度よりも大きく、したがって90度にはなり得ない。
【0015】
[0069]調整歯車ねじ112の組み立てには、調整軸126の軸端部132に歯車134を挿入し、歯車位置合わせ開口部165をフランジノッチ155に合わせながら歯車ヘッド130にスライドさせることが含まれ、突起156がノッチ170と位置合わせされることにより、歯車後面160がフランジ前面152と当接または近接した状態で歯車134を所定の位置にスナップ嵌めする(すなわち、スナップ嵌め係合)ことが可能になる。歯車134は、歯車後面160とフランジ前面152との当接により第1の長手方向161(
図2)に、および複数のフィンガ168と複数の窪み158との係合により第2の長手方向163に、歯車ヘッド130に軸方向に固定される。より詳細には、歯車134が保持壁159を通過するときに、内向きに付勢されたフィンガ168は外向きに押されて周囲増加部を乗り越え、保持壁159を一旦通過すると、フィンガ168は内側にスナップして窪み158に収まる。フィンガ168によって形成される端部周囲175は保持壁159の周囲よりも小さく、フィンガ168は一般に内向きに付勢されるので、窪み158の一部を形成する保持壁159は、歯車134が歯車ヘッド130からスライドして離れて後退することを防ぐ。軸方向の固定を提供することに加えて、歯車134は、歯車ヘッド130に回転に関して固定され、それらの間の回転運動を防止する。より詳細には、ひとたび複数のフィンガ168が複数の窪み158にカチッと嵌まり、突起156がノッチ170内に配置されると、歯車134に加えられるあらゆる回転力は、ノッチ170と突起156との当接、およびフィンガ168と窪み158との当接により歯車ヘッド130に伝達される。この構成は、歯車を金型に入れて歯車を歯車ヘッドに直接射出成形する従来の設計と比較して、多数の当接面が大量の回転力に耐えることができるため、大きな結合強度を提供する。さらに、形成が完了した後に歯車134を歯車ヘッド130に取り付けることにより、歯車ヘッド130の金型をより効率的に設計することができ、製造プロセス中の過度のばたつきの問題を排除することができる。
【0016】
[0070]調整歯車ねじ112が上記のように組み立てられると、調整機構108の一部として組み込むことができる。再び
図1および
図2を参照すると、少なくとも1つの実施形態において、調整歯車ねじ112は、円筒形通路115内の回転運動を許容するべくシャンク部分139よりも直径がわずかに大きいハウジングスリーブ114の円筒形通路115を通して挿入されることが分かる。調整歯車ねじ112は、保持壁159とネック保持タブ138との係合によりハウジングスリーブ114に軸方向に固定され、ネック保持タブ138は、ハウジングスリーブ114への挿入中に内向きに圧縮され、その後、勢いよく開いてそれらのタブ端壁140とハウジングスリーブ114の保持隆起部117との当接または潜在的な当接を創出する。調整軸126は、ソケットアセンブリ116とのねじ係合などにより、リフレクタ106にねじ込み式に固定される。調整ツール102をハウジング104の外側の歯車134と係合させて回転させると、調整歯車ねじ112が回転し、ソケットアセンブリ116が調整軸126に沿って平行移動し、リフレクタ106が枢動する。リフレクタ106の枢動は、ツール102が一方向に回転されると第1の方向に外向きになり、ツール102が反対方向に回転されると第2の反対方向に内向きになる。
【0017】
[0071]様々な修正を調整歯車ねじ112に組み込むことができる。例えば、少なくともいくつかの実施形態では、調整軸126の軸端部132は、ソケットアセンブリ116が調整軸126から過度に回転するのを防ぐために、複数の外向きに付勢された保持アームを含み得る。また、別個に形成された構成要素である歯車134に加えて、調整歯車ねじ112の1つ以上の他の部分も同様に非一体的に形成することができる。例えば、歯車ヘッド130は、ネック128とは別個に形成され、次いでネック128に固定され得る。そのような実施形態の1つは、調整歯車ねじ212に関して
図25~
図32に開示されている。調整歯車ねじ212は、ねじ付き調整軸226、ネック228、歯車ヘッド230、1つ以上のネック保持タブ238、および軸端部232を含むことができるという点で調整歯車ねじ112と同様である。調整歯車ねじ212は、調整歯車ねじ112と同じ固定可能な歯車134を利用する。
【0018】
[0072]歯車ヘッド230は、ネック228と一体に形成されていないが、歯車134を同様に受け入れて固定するように構成されているという点で歯車ヘッド130と多くの特徴を共有している。より詳細には、
図31および
図32を参照すると、少なくともいくつかの実施形態では、歯車ヘッド230は、フランジ前面252、フランジ後面254、およびフランジノッチ255を有する、フランジ150と同様のフランジ250を含む。歯車ヘッド230は、円筒状ヘッド基部257から延びる複数の半径方向の突起256も含み、突起256の間に配置された複数の離間した半径方向の窪み258を少なくとも部分的に形成する。突起256および窪み258は、図示された実施形態に加えて、またはその代わりに、様々なサイズ、形状、および量を含み得る。保持壁259は、ヘッド基部257を少なくとも部分的に取り囲み、ヘッド基部257の周囲よりも大きい周囲を含む。
【0019】
[0073]
図27および
図28の調整歯車ねじ212の例示的な側断面図および分解図で最もよく分かるように、歯車ヘッド230は、ネック228に係合するように構成された別個の構成要素である。より詳細には、
図27~
図32を参照すると、少なくともいくつかの実施形態では、歯車ヘッド230は、ノーズ端部286に複数の突出部284を有する円錐形ノーズ282を含む。ネック228のシャンク部分239は、ノーズ282をその中に嵌め込むように寸法決めされ成形された空洞288と、外面242とを含む。少なくともいくつかの実施形態では、突出部284は、空洞288の背面で少なくとも部分的に嵌合する端壁部分290と係合し、調整中に歯車134が回転するときネック228に対する歯車ヘッド230の回転を防止する1つ以上の角部289を含む。様々な他の形状およびサイズの嵌合部分を利用して、歯車ヘッド230をネック228に結合することができる。少なくともいくつかの他の実施形態では、ノーズ282は、溶接、エポキシ、機械的接合などの、プラスチックまたは他のタイプの構成要素を結合するための多数の既知の方法のいずれか1つを使用して空洞288に固定できる。
【0020】
[0074]調整歯車ねじ212はまた、Oリング146を少なくとも部分的に固定するためにネック228に溝244を含んでいてもよく、少なくともいくつかの実施形態では、軸端部232から延びる1つ以上の保持アーム280(
図25)を含み得る。調整歯車ねじ212は、調整歯車ねじ112と同様に動作し、ハウジングスリーブ114に挿入され、ソケットアセンブリ116と係合して、ランプハウジング104内のリフレクタ106に調整可能性を提供する。保持アーム280は、調整軸226が過度に引っ込められた場合に保持アーム280がソケットアセンブリ116に当接するので、調整軸226がソケットアセンブリ116から完全に回転するのを防ぐ役割を果たす。ランプアセンブリ100の一部を形成する調整機構108は、調整歯車ねじ112または調整歯車ねじ212のいずれかを含み得る。
【0021】
[0075]別の実施形態は、調整歯車ねじ312に関して
図33~
図54に開示されており、調整歯車ねじ312には、ネックとは別個に形成され、ネックに固定される歯車ヘッドも設けられている。調整歯車ねじ312は、ねじ山336、ネック328、歯車ヘッド330、1つ以上のネック保持タブ338、および軸端部332を有するねじ付き調整軸326を含み得るという点で、調整歯車ねじ112および212と同様である。調整歯車ねじ312は、調整歯車ねじ112および212と同じ固定可能な歯車134を利用する。
【0022】
[0076]
図37~
図39を参照すると、歯車ヘッド330および歯車134が取り外された状態の調整歯車ねじ312の様々な図が提供されている。図示のように、ネック328は、シャンク部分339に配置され、その一部に沿って雌ねじ307を有する空洞388と、1つ以上のヘッド保持タブ327とを含む。少なくともいくつかの実施形態では、少なくとも2つのヘッド保持タブ327が提供され、互いに対向して配置される。
【0023】
[0077]
図40~
図46は、歯車ヘッド330の様々な図を提供する。歯車ヘッド330はネック328と一体に形成されていないが、歯車134を同様に受け入れて固定するように構成されているという点で歯車ヘッド130と多くの特徴を共有している。より詳細には、歯車ヘッド330は、フランジ前面352、フランジ後面354、およびフランジノッチ355を有する、フランジ150と同様のフランジ350を含む。歯車ヘッド330は、円筒形ヘッド基部357から延びる複数の半径方向の突起356も含み、突起356の間に配置された複数の離間した半径方向の窪み358を少なくとも部分的に形成する。突起356および窪み358は、図示の実施形態に加えて、またはその代わりに、様々なサイズ、形状、および量を含み得る。保持壁359は、ヘッド基部357を少なくとも部分的に取り囲み、ヘッド基部357の周囲よりも大きい周囲を含む。歯車ヘッド330は、その中に少なくとも部分的にOリング346を受容するための溝344と、調整ツール102と係合するための係合接続部351(例えば、六角形接続部、フィリップスヘッド接続部など)(
図46)も含み得る。
【0024】
[0078]歯車ヘッド330は、ネック328と連動し、それとクラッチする機能を提供するノーズ382をさらに含む。より詳細には、ノーズ382は、端部プラグ331とクラッチ部337とを含む。少なくともいくつかの実施形態では、端部プラグ331は、プラグ端面333およびプラグ当接壁335を含む。少なくともいくつかの実施形態では、プラグ端面333およびプラグ当接壁335は略平面であるが、他のいくつかの実施形態は他の形状を含み得る。端部プラグ331は、少なくとも一部の実施形態では円筒状であり、プラグ当接壁335の直径D2よりも小さい直径D1(
図44)を有するカラー341を介してクラッチ部337に固定されるか、または一体形成される。
【0025】
[0079]少なくともいくつかの実施形態では、クラッチ部337は、カラー341と溝344(存在する場合、そうでなければヘッド基部357)との間に延在する。クラッチ部337は、第1のクラッチ部材345と第2のクラッチ部材347との間に配置されるクラッチスロット343(すなわち、開口)を含み、少なくともいくつかの実施形態では、第1のクラッチ部材345は第2のクラッチ部材347と平行にかつ対向して延びる。距離D3は、第1のクラッチ部材345と第2のクラッチ部材347との間のクラッチスロット343内に延びている(
図42)。第1のクラッチ部材345および第2のクラッチ部材347はそれぞれ、クラッチ部337の外面349から半径方向外向きに延びる一連の不連続な雄ねじ348を含む。
【0026】
[0080]ここで
図47および
図48を参照すると、ハウジングスリーブ114の別の実施形態、すなわちハウジングスリーブ314の断面図および斜視図が提供されている。ハウジングスリーブ314は、ランプハウジング304(
図49)と一体に形成するか、ランプハウジング304に固定することができ、円筒形通路315、円形の保持隆起部317、およびツールスロット319を含む。ランプハウジング304は、ランプハウジング104と形態または機能が類似していてもよい。
【0027】
[0081]
図49を参照すると、調整歯車ねじ312は、ランプアセンブリ300の一部を形成する調整機構308の一部として利用することができる。ランプアセンブリ100における調整歯車ねじ112および212の使用と同様に、調整歯車ねじ312は、ランプ110の照準を提供するためにリフレクタ106の並進を容易にすることができる。調整歯車ねじ312は、リフレクタ106の同様の並進を提供するが、調整歯車ねじ312が過トルクになった場合に構成要素を保護するための保護クラッチ動作をさらに提供する。図示されるように、ランプハウジング304は、ピボット点111と同様のピボット点311を含み得る。
【0028】
[0082]
図50~
図54を参照すると、ハウジングスリーブ314に配置された組み立てられた調整歯車ねじ312の様々な図が提供されており、ハウジングスリーブ314は例示目的のために別個の構成要素として示されているが、様々な実施形態ではハウジングスリーブ314はハウジング304または他の構成要素と一体に形成される。
【0029】
[0083]調整歯車ねじ312の組み立ては、ハウジングスリーブ314への挿入に先立って始まる。歯車ヘッド330への歯車134の固定は、歯車ヘッド130(および歯車ヘッド230)への歯車134の固定と同様であり、歯車ヘッド330をネック328に固定する前または後に行うことができる。歯車位置合わせ開口部165をフランジノッチ355と位置合わせしながら、歯車134を調整軸326の軸端部332(組み立てられている場合)または歯車ヘッド330のノーズ382上でスライドさせる。突起356がノッチ170と位置合わせされることにより、歯車134は、歯車後面160がフランジ前面352と当接または近接した状態で所定の位置にスナップ嵌めされる(すなわち、スナップ嵌め係合)ことを可能にする。歯車134は、複数のフィンガ168と複数の窪み358との係合、および歯車後面160とフランジ前面352との当接により、歯車ヘッド330に軸方向に固定される。
【0030】
[0084]歯車ヘッド330をネック328に固定することは、歯車ヘッド330の雄ねじ348が空洞388の雌ねじ307と係合するように、ネック328の空洞388に歯車ヘッド330をねじ込むことを含む。端部プラグ331は、ねじ山を介して空洞388を軸方向に並進するとき、ヘッド保持タブ327に当接し、プラグ当接壁335がヘッド保持タブ327を通過するまでヘッド保持タブ327を広げ、ヘッド保持タブ327と空洞端壁329との間で端部プラグ331を軸方向に固定するべくヘッド保持タブ327を内側にスナップバックできるようにし、さらに、クラッチ動作中にネック328に対して歯車ヘッド330が回転できるようにする。
【0031】
[0085]一旦組み立てられると、調整歯車ねじ312は、シャンク部分339よりも直径がわずかに大きいハウジングスリーブ314の円筒形通路315に挿入され、調整歯車ねじ312の回転運動を可能にする。調整歯車ねじ312は、ネック保持タブ338の係合によりハウジングスリーブ314に軸方向に固定され、ネック保持タブ338は、ハウジングスリーブ314への挿入中に内向きに圧縮され、その後、勢いよく広がってハウジングスリーブ314の保持隆起部317との当接または当接可能性を創出する。
【0032】
[0086]調整歯車ねじ312をハウジングスリーブ314に固定した後、調整軸326は、ソケットアセンブリ116または別の結合機構とのねじ係合などにより、リフレクタ106(
図49)に結合され得る。調整機構308を介したリフレクタ106の調整は、ハウジング304の外側の歯車134と連動する調整ツール102の回転、または係合接続部351とのツールの係合のいずれかにより行われる。このように調整歯車ねじ312を回転させると、リフレクタ106が第1の方向に外向きに旋回し、調整歯車ねじ312を反対に回転させると、リフレクタ106が第2の反対方向に内向きに旋回する。
【0033】
[0087]上述のように、調整歯車ねじ312は、様々な構成要素への損傷を防ぐためにクラッチを提供するように構成される。より具体的には、ソケットアセンブリ116が調整軸326上の(ネック328と軸端部332との間に延在する)ねじ山336のいずれかの端部に到達した後、またはリフレクタ106がいずれかの方向に並進中に当接に至った後、調整歯車ねじ312を回転させると、1つ以上の構成要素を損傷し得、調整機構308が機能しなくなる。このような損傷を防止または実質的に制限するために、クラッチスロット343は、中心軸線325を中心に過度の回転トルクが発生したときにクラッチ部材345、347が内側に撓む(それらの間の距離D3を減少させる)ことができるように設けられている。この内向きの撓みにより、雄ねじ348は、シャンク部分339の雌ねじ307から少なくとも部分的に係合解除されて滑り、歯車ヘッド330が調整軸326から独立して回転することを可能にする。クラッチスロット343のサイズおよび形状は、所望のトルク/強度要件に対応するために変更することができる。例えば、クラッチスロット343は、許容される過トルク値を減少させるために、拡大または延長などによりサイズを増大させることができ、同様に、許容される過トルク値を増大させるためにサイズを減少させることができる。クラッチスロット343の様々な形状およびサイズをこの方法で利用して、所定の過トルク値の公差を確立することができる。
【0034】
[0088]構成要素の特定の材料、形状、サイズは異なる場合がある。本明細書では、本発明を最も実用的で好ましい実施形態であると認識されるものについて説明したが、本発明は上記の特定の実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、本発明の趣旨または意図から逸脱することなく、本発明の当業者によって修正が行われてもよく、したがって、本発明は、本発明の添付の特許請求の範囲および本明細書の発明の説明の主題に対するすべての合理的な均等物を含むと解釈されるべきであることが認識される。明細書または特許請求の範囲における用語「複数」の使用は、「1つ以上」を含むと理解されるものとする。
【0035】
[0089]本発明は、自動車用ランプアセンブリに特に有用であるが、他の用途も可能であり、ランプアセンブリでの使用への言及は、本発明の用途を制限するものとみなされるべきではない。むしろ、本発明は、同様の性能能力および特性が望まれる場合の使用に有効に適合させることができ、そのような修正は、本発明の趣旨または意図から逸脱することなく本発明の当業者によって行うことができるため、本発明は、主題に対するすべての合理的な均等物を含むと解釈されるべきである。
【0036】
[0090]本発明は、以下の項目も含む。
[項目1]
ねじ部および軸端部を有する調整軸と、
複数の半径方向の窪みによって隔てられた複数の半径方向の突起、およびフランジ前面を含むフランジを有する歯車ヘッドと、
前記調整軸と前記歯車ヘッドとを相互接続する細長いネックと、
歯車後面、外周に沿って配置された複数の歯、ならびに内周に沿って延びる複数のフィンガおよび複数のノッチを有する歯車とを備え、
前記歯車が、前記歯車後面と前記フランジ前面との当接により第1の長手方向において、および前記複数のフィンガと前記複数の窪みとの係合により第2の長手方向において、前記歯車ヘッドに軸方向に固定されており、前記歯車が、前記複数の半径方向の突起と前記複数のノッチとの当接により前記歯車ヘッドに回転に関して固定されている、
調整歯車ねじ。
[項目2]
前記歯車ヘッド、前記調整軸、および前記ネックが、単一の部品として一体に形成されており、前記歯車が、前記歯車ヘッドに選択的に固定可能な別個の部品として形成されている、項目1に記載の調整歯車ねじ。
[項目3]
前記ネックが少なくとも2つの対向するヘッド保持タブを含む、項目2に記載の調整歯車ねじ。
[項目4]
前記軸端部が複数の保持アームを含む、項目3に記載の調整歯車ねじ。
[項目5]
前記ネックが、内部に空洞を含むシャンク部分を含み、前記歯車ヘッドが、前記空洞と相互作用するノーズを含む、項目1に記載の調整歯車ねじ。
[項目6]
前記ノーズが、前記空洞内の嵌合する端壁部分と係合するように構成された複数の突出部をノーズ端部に含む、項目5に記載の調整歯車ねじ。
[項目7]
前記歯車ヘッドが、複数のクラッチ部材とクラッチスロットとを有するクラッチ部を含む、項目5に記載の調整歯車ねじ。
[項目8]
前記クラッチ部材が第1のクラッチ部材と第2のクラッチ部材とを含み、前記クラッチスロットが前記第1のクラッチ部材と前記第2のクラッチ部材との間に延びている、項目7に記載の調整歯車ねじ。
[項目9]
前記クラッチ部材が複数の雄ねじを含む、項目8に記載の調整歯車ねじ。
[項目10]
前記ノーズが、プラグ端面およびプラグ当接壁を有する端部プラグをさらに含み、前記端部プラグが、前記クラッチ部からカラーを介して延びている、項目9に記載の調整歯車ねじ。
[項目11]
前記空洞が、複数のヘッド保持タブと、前記クラッチ部材の前記雄ねじと螺合するための複数の雌ねじとを含む、項目10に記載の調整歯車ねじ。
[項目12]
前記ヘッド保持タブが、前記ノーズを前記空洞に挿入する際に、前記端部プラグの通過を可能にするように外向きに曲がり、挿入後、前記ヘッド保持タブと前記プラグ当接壁との当接により、前記空洞内での前記ノーズの回転を可能にしながら、前記空洞内で前記端部プラグを軸方向に固定する、項目11に記載の調整歯車ねじ。
[項目13]
前記歯車ヘッドが、調整ツールと係合可能な係合接続部をさらに含み、前記歯車ヘッドが、前記調整ツールと前記係合接続部および前記歯車の少なくとも一方との係合により回転可能である、項目12に記載の調整歯車ねじ。
[項目14]
前記クラッチスロットが、前記クラッチ部材を内側に撓ませて前記雄ねじを前記雌ねじから少なくとも部分的に係合解除することを可能にし、これにより、前記歯車ヘッドが、クラッチ動作し、前記ネックとは無関係に回転することを可能にする、項目13に記載の調整歯車ねじ。
[項目15]
ランプハウジングと、
前記ランプハウジング内において少なくとも1つの枢動可能なコネクタに配置されたリフレクタと、
前記ランプハウジング内において前記リフレクタに配置されたランプと、
前記ランプハウジングに連結された調整歯車ねじであって、前記歯車ねじの回転により前記リフレクタを旋回させるように前記リフレクタに動作可能に係合された調整歯車ねじとを備える、ランプアセンブリであって、
前記調整歯車ねじが、
ねじ部および軸端部を有する調整軸と、
複数の半径方向の窪みによって隔てられた複数の半径方向の突起、およびフランジ前面を含むフランジを有する歯車ヘッドと、
前記調整軸と前記歯車ヘッドとを相互接続する細長いネックと、
歯車後面、外周に沿って配置された複数の歯、ならびに内周に沿って延びる複数のフィンガおよび複数のノッチを有する歯車とを備え、
前記歯車が、前記歯車後面と前記フランジ前面との当接により第1の長手方向において、および前記複数のフィンガと前記複数の窪みとの係合により第2の長手方向において、前記歯車ヘッドに軸方向に固定されており、前記歯車が、前記複数の半径方向の突起と前記複数のノッチとの当接により前記歯車ヘッドに回転に関して固定されている、
ランプアセンブリ。
[項目16]
前記歯車ヘッド、前記調整軸、および前記ネックが、単一の部品として一体に形成されており、前記歯車が、前記歯車ヘッドに固定可能な別個の部品として形成されている、項目15に記載のランプアセンブリ。
[項目17]
前記歯車ヘッドが、複数の雄ねじ付きクラッチ部材とクラッチスロットとを含むクラッチ部を有するノーズを含み、前記ノーズが、プラグ端面とプラグ当接壁とを含む端部プラグをさらに含み、前記端部プラグが、カラーを介して前記クラッチ部から延びている、項目15に記載のランプアセンブリ。
[項目18]
前記ネックが、内部に空洞を含むシャンク部分を含み、前記空洞が、複数のヘッド保持タブと、前記クラッチ部材の前記雄ねじと螺合するための複数の雌ねじとを含み、前記ヘッド保持タブが、前記空洞に前記ノーズを挿入する際に、前記端部プラグの通過を可能にするように外側に曲がり、挿入後、前記ヘッド保持タブと前記プラグ当接壁との当接により、前記空洞内での前記ノーズの回転を可能にしながら、前記空洞内で前記端部プラグを軸方向に固定する、項目17に記載のランプアセンブリ。
[項目19]
前記クラッチスロットが、前記クラッチ部材を内側に撓ませて前記雄ねじを前記雌ねじから少なくとも部分的に係合解除することを可能にし、これにより、前記歯車ヘッドが、クラッチ動作し、前記ネックとは無関係に回転することを可能にする、項目18に記載のランプアセンブリ。
[項目20]
前記ランプハウジングが、前記ランプハウジングに固定され若しくは前記ランプハウジングに一体的に形成されまたはその両方により設けられたハウジングスリーブをさらに含み、前記ハウジングスリーブが、円筒形通路、保持隆起部、およびツールスロットを有し、前記調整歯車ねじの前記シャンク部分が、前記円筒形通路内において軸方向に固定されている、項目19に記載のランプアセンブリ。
【符号の説明】
【0037】
100…ランプアセンブリ、102…調整ツール、104…ランプハウジング、106…リフレクタ、108…調整機構、110…電気ランプ、111…ピボット点、112…調整歯車ねじ、114…ハウジングスリーブ、115…円筒形通路、116…ソケットアセンブリ、117…保持隆起部、118…ボールソケット、119…ツールスロット、120…ソケットボール、121…ソケットねじ、125…中心軸線、126…調整軸、128…ネック、130…歯車ヘッド、132…軸端部、134…歯車、136…ねじ山、138…ネック保持タブ、139…シャンク部分、140…タブ端壁、142…外面、144…溝、146…Oリング、150…フランジ、152…フランジ前面、154…フランジ後面、155…フランジノッチ、156…突起、157…ヘッド基部、158…窪み、159…保持壁、160…歯車後面、161…第1の長手方向、162…歯車前面、163…第2の長手方向、164…歯、165…歯車位置合わせ開口部、166…外周、168…フィンガ、170…ノッチ、171…内周、172…フィンガ内壁、174…壁端部、175…端部周囲、212…調整歯車ねじ、226…調整軸、228…ネック、230…歯車ヘッド、232…軸端部、238…ネック保持タブ、239…シャンク部分、242…外面、244…溝、250…フランジ、252…フランジ前面、254…フランジ後面、255…フランジノッチ、256…突起、257…ヘッド基部、258…窪み、259…保持壁、280…保持アーム、282…円錐形ノーズ、284…突出部、286…ノーズ端部、288…空洞、289…角部、290…端壁部分、300…ランプアセンブリ、304…ランプハウジング、307…雌ねじ、308…調整機構、311…ピボット点、312…調整歯車ねじ、314…ハウジングスリーブ、315…円筒形通路、317…保持隆起部、319…ツールスロット、325…中心軸線、326…調整軸、327…ヘッド保持タブ、328…ネック、329…空洞端壁、330…歯車ヘッド、331…端部プラグ、332…軸端部、333…プラグ端面、335…プラグ当接壁、336…ねじ山、337…クラッチ部、338…ネック保持タブ、339…シャンク部分、341…カラー、343…クラッチスロット、344…溝、345…第1のクラッチ部材、346…Oリング、347…第2のクラッチ部材、348…雄ねじ、349…外面、350…フランジ、351…係合接続部、352…フランジ前面、354…フランジ後面、355…フランジノッチ、356…突起、357…ヘッド基部、358…窪み、359…保持壁、382…ノーズ、388…空洞