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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 23/00 20150101AFI20220222BHJP
   F21V 23/04 20060101ALI20220222BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20220222BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20220222BHJP
   F21V 15/01 20060101ALI20220222BHJP
   F21Y 103/10 20160101ALN20220222BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20220222BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20220222BHJP
【FI】
F21V23/00 120
F21V23/00 140
F21V23/04 500
F21S2/00 230
F21S8/04 110
F21V15/01 500
F21V15/01 510
F21V23/00 160
F21V15/01 530
F21Y103:10
F21Y115:10
F21Y115:15
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2018037581
(22)【出願日】2018-03-02
(65)【公開番号】P2019153451
(43)【公開日】2019-09-12
【審査請求日】2021-01-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100082175
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 守
(74)【代理人】
【識別番号】100106150
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 英樹
(74)【代理人】
【識別番号】100142642
【弁理士】
【氏名又は名称】小澤 次郎
(72)【発明者】
【氏名】平本 雄也
(72)【発明者】
【氏名】大津 定治
(72)【発明者】
【氏名】相場 明穂
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-170254(JP,A)
【文献】特開2014-220160(JP,A)
【文献】特開2017-123248(JP,A)
【文献】国際公開第2009/142053(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 23/00
F21V 23/04
F21S 2/00
F21S 8/04
F21V 15/01
F21Y 103/10
F21Y 115/10
F21Y 115/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
交流磁界を発生させる送電コイルを有し、前記光源を点灯させる点灯装置と、
前記点灯装置を収納する筐体と、
前記交流磁界に応じて電圧を発生させる受電コイルを有し、前記受電コイルに発生する電圧により動作する制御ユニットと、
を備え、
前記制御ユニットは前記筐体に取り付けられ
前記筐体は、
前記点灯装置を収納し、前記光源が取り付けられる収納部と、
前記収納部の両側に設けられ、金属板から形成された主部と、
前記点灯装置と前記制御ユニットとに挟まれ、非導通材料によって形成された部分と、
を有することを特徴とする照明器具。
【請求項2】
前記筐体は凹部を有し、
前記制御ユニットは、前記凹部に取り付けられ、前記凹部を形成する前記筐体の側壁を挟んで前記点灯装置と隣接することを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記凹部は前記主部に設けられることを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記側壁は非導通材料から形成されることを特徴とする請求項2または3に記載の照明器具。
【請求項5】
前記非導通材料は樹脂またはガラスであることを特徴とする請求項4に記載の照明器具。
【請求項6】
前記側壁と前記凹部の開口部の形状は、楕円形、多角形または複数の楕円形および複数の多角形のうち複数を組み合わせた形状であることを特徴とする請求項2から5の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項7】
前記凹部には、前記制御ユニットを固定する固定部が設けられ、
前記固定部は、前記凹部のうち前記側壁以外の部分に設けられることを特徴とする請求項2から6の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項8】
前記受電コイルと前記送電コイルは、非導通材料を挟んで隣接することを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項9】
前記制御ユニットは、前記筐体に取り付けられた状態で前記筐体から露出することを特徴とする請求項1から8の何れか1項に記載の照明器具。
【請求項10】
前記制御ユニットは、前記受電コイルから前記送電コイルに通信信号を送信することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の照明器具。
【請求項11】
前記点灯装置は、前記制御ユニットからの通信信号を受信する通信端子を有することを特徴とする請求項1から1の何れか1項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、LEDユニットに機能付加装置を接続することで、ユーザーが機能を選択的に付加できる照明装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2014-220162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、LEDユニットにコネクタである第一接続部が設けられる。また、機能付加装置にコネクタである第二接続部が設けられる。第二接続部は第一接続部に接続される。このとき、コネクタ同士を直接接続またはケーブルで接続するために、機能付加装置の配置または照明装置の構造が制約される可能性がある。また、コネクタ同士がケーブルで接続される場合、機能付加装置の取り付け及びケーブルの接続に手間がかかる可能性がある。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、制御ユニットの取り付けの自由度を向上できる照明器具を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る照明器具は、光源と、交流磁界を発生させる送電コイルを有し、該光源を点灯させる点灯装置と、該点灯装置を収納する筐体と、該交流磁界に応じて電圧を発生させる受電コイルを有し、該受電コイルに発生する電圧により動作する制御ユニットと、を備え、該制御ユニットは該筐体に取り付けられ、該筐体は、該点灯装置を収納し、該光源が取り付けられる収納部と、該収納部の両側に設けられ、金属板から形成された主部と、該点灯装置と該制御ユニットとに挟まれ、非導通材料によって形成された部分と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る照明器具では、点灯装置から筐体に取り付けられた制御ユニットに非接触で給電される。このため、点灯装置と制御ユニットを直接接続または配線を介して接続する必要が無い。従って、制御ユニットの取り付けの自由度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施の形態1に係る照明器具の斜視図である。
図2】実施の形態1に係る筐体から制御ユニットを取り外した状態を示す図である。
図3】実施の形態1に係る筐体から光源ユニットを取り外した状態を示す図である。
図4】実施の形態1に係る照明器具の断面図である。
図5】実施の形態1に係る光源ユニットの断面図である。
図6】実施の形態1に係る光源ユニットから透光カバーを取り外した状態を示す図である。
図7】実施の形態1に係る照明器具の回路ブロック図である。
図8】実施の形態1に係る制御ユニットの回路ブロック図である。
図9】実施の形態1の変形例に係る照明器具の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の形態に係る照明器具について図面を参照して説明する。同じ又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
【0010】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る照明器具1の斜視図である。図1は、照明器具1を天井等の被取り付け部に設置した場合に、照明器具1を下方から見た斜視図である。照明器具1は、光源ユニット10と筐体5と制御ユニット3を備える。
【0011】
光源ユニット10は光源を備える。筐体5は、被取り付け部に取り付けられる器具本体である。筐体5には光源ユニット10が取り付けられる。筐体5は光源を点灯させる点灯装置を収納する。また、制御ユニット3は筐体5に取り付けられる。制御ユニット3は、光源ユニット10から電力供給される。
【0012】
筐体5は、光源ユニット10が取り付けられた部分から、照明器具1の短手方向の両側に延びる主部5aを有する。主部5aは、例えば金属板から形成される。筐体5は、例えば、金属板を折り曲げられて形成される。筐体5は1枚の金属板から形成されても良く、または、複数の金属板を組み合わせて形成されても良い。主部5aの長手方向の両端部には端部5bが設けられる。
【0013】
図2は、実施の形態1に係る筐体5から制御ユニット3を取り外した状態を示す図である。筐体5は凹部5dを有する。凹部5dは、主部5aに設けられる。凹部5dは、制御ユニット3が配置される取り付け部である。制御ユニット3は、凹部5dに取り付けられる。凹部5dには、制御ユニット3を固定する図示しない固定部が設けられる。制御ユニット3は、筐体5の凹部5dに取り付けられた状態で筐体5から露出する。
【0014】
凹部5dは光源ユニット10の光の出射方向に向かって開口した開口部を有する。制御ユニット3は、図2の矢印に示すように、開口部から凹部5dに取り付けられる。制御ユニット3は下方から凹部5dに取り付けられても良く、凹部5dに水平方向に差し込まれても良い。
【0015】
図3は、実施の形態1に係る筐体5から光源ユニット10を取り外した状態を示す図である。光源ユニット10は、透光カバー14と点灯装置2を有する。光源は透光カバー14に覆われている。また、筐体5は収納部5cを有する。収納部5cは金属板から形成される。
【0016】
図4は、実施の形態1に係る照明器具1の断面図である。図4は、照明器具1の短手方向の断面図である。収納部5cには、光源ユニット10が取り付けられる。筐体5に光源ユニット10が取り付けられた状態で、収納部5cは点灯装置2を収納する。点灯装置2は筐体5に覆われている。
【0017】
主部5aは、収納部5cの両側に設けられる。主部5aは、被取り付け部に向かって傾斜した斜面を有する。筐体5は、光源ユニット10から離れるほど薄くなる。
【0018】
筐体5において、凹部5dは収納部5cと隣接する。凹部5dによって形成される制御ユニット3を収納する空間と、収納部5cによって形成される点灯装置2を収納する空間は、凹部5dを形成する筐体5の側壁4によって隔てられる。点灯装置2は、側壁4に隣接する位置に設けられる。制御ユニット3は側壁4に隣接する位置に設けられる。制御ユニット3は、側壁4を挟んで点灯装置2と隣接する。
【0019】
点灯装置2は、交流磁界を発生させる送電コイルを有する。送電コイルは側壁4に隣接するように設けられる。送電コイルは、非接触給電における送電側コイルである。また、制御ユニット3は、送電コイルで発生した交流磁界に応じて電圧を発生させる受電コイルを有する。受電コイルは側壁4に隣接するように設けられる。受電コイルは、非接触給電における受電側コイルである。制御ユニット3は、受電コイルに発生する電圧により動作する。送電コイルと受電コイルは側壁4を挟んで隣接する。
【0020】
側壁4は非導通材料から形成される。非導通材料は例えば、樹脂またはガラスである。本実施の形態において筐体5は、金属板から形成された主部5aと、点灯装置2と制御ユニット3とに挟まれ、非導通材料によって形成された部分とを有する。これにより、金属板で形成された筐体5の内部の点灯装置2から、筐体5の外部の制御ユニット3に対して、磁気を利用した非接触給電を行うことができる。
【0021】
送電コイルと側壁4との間に位置する点灯装置2の外郭は、樹脂等の非導通材料から形成されることが好ましい。また、受電コイルと側壁4との間に位置する制御ユニット3の外郭は、樹脂等の非導通材料から形成されることが好ましい。本実施の形態では、受電コイルと送電コイルは、非導通材料を挟んで隣接する。このように、送電コイルと受電コイルとの間に設けられる部材が、非導通材料から形成されることで、磁気を利用した非接触給電および通信を効率よく実施できる。
【0022】
図5は、実施の形態1に係る光源ユニット10の断面図である。図5は、光源ユニット10の長手方向の断面図である。図6は、実施の形態1に係る光源ユニット10から透光カバー14を取り外した状態を示す図である。光源ユニット10は、基台12と、点灯装置2と、基板13と、光源11と透光カバー14とを備える。点灯装置2は、基台12の一方の面に取り付けられる。基台12の他方の面には、基板13が取り付けられる。基板13の基台12と反対側の面には複数の光源11が実装される。透光性の透光カバー14は、基板13および複数の光源11を覆うように基台12に取り付けられる。
【0023】
光源11は、例えばLED素子等の半導体光源である。光源11は有機EL(Electro-Luminescence)であっても良い。光源ユニット10は、光源11を1つ以上有していれば良い。また、複数の光源11は直列、並列または直並列に接続されても良い。
【0024】
図5図6において、送電コイル6の位置が点線で示されている。送電コイル6は、点灯装置2のうち、例えば側壁4に隣接する端部に設けられる。送電コイル6は、制御ユニット3の外郭の近傍に配置されても良い。
【0025】
図7は、実施の形態1に係る照明器具1の回路ブロック図である。図7において、制御ユニット3は省略されている。点灯装置2は、第1電源部21、第2電源部22、第1制御部23および送電コイル6を備える。第1電源部21は、外部電源ACから電力を供給され、光源11を点灯させる。外部電源ACは例えば商用電源であり、交流電圧を点灯装置2に供給する。なお、外部電源ACは直流電源であっても構わない。
【0026】
第2電源部22は、例えば第1電源部21から電力を供給され、交流電圧を発生させる。送電コイル6は、第2電源部22で発生した交流電圧を印加され、交流磁界を発生させる。
【0027】
第1制御部23は、第1電源部21および第2電源部22を制御する。第1制御部23は、例えば、第1電源部21および第2電源部22が有するスイッチング素子のオンオフを制御することで、第1電源部21および第2電源部22の出力電力を調節する。第1制御部23は、第2電源部22を介して送電コイル6と接続された通信端子INを有する。
【0028】
点灯装置2はこれに限らず、少なくとも光源11を点灯させ、制御ユニット3等の外部機器に送電コイル6から電源を供給する機能を有すれば良い。例えば、第1電源部21および第2電源部22は一体化されていても良い。
【0029】
図8は、実施の形態1に係る制御ユニット3の回路ブロック図である。制御ユニット3は、例えば無線通信機である。制御ユニット3は、受電コイル31、第3電源部32、第2制御部33および無線通信部34を備える。受電コイル31は、制御ユニット3のうち、例えば側壁4に隣接する端部に設けられる。受電コイル31は、制御ユニット3の外郭の近傍に配置されても良い。
【0030】
送電コイル6に交流電圧が印加されることで、電磁誘導により受電コイル31に電圧が発生する。受電コイル31は、送電コイル6が発生させる交流磁界を電圧に変換している。第3電源部32は、受電コイル31に発生した電圧が供給され、第2制御部33を動作させる。第3電源部32は受電コイル31に発生した電圧を、電圧変換、整流または平滑して、第2制御部33に供給しても良い。第2制御部33は、受電コイル31に発生する電圧により動作する。第2制御部33は、無線通信部34に接続される。このように、本実施の形態では、制御ユニット3は点灯装置2から非接触給電される。
【0031】
無線通信部34は、外部から無線で信号を受信する。無線通信部34が受信した信号は、例えば、光源11の点灯状態を決める調光信号である。無線通信部34は、受信した信号に応じた通信信号を第2制御部33に送信する。第2制御部33は、第3電源部32を介して、受電コイル31から送電コイル6に通信信号を送信する。第2制御部33は、例えば、第3電源部32を制御して、受電コイル31のインピーダンスまたは受電コイル31に発生する交流磁界を調節することで、通信信号を送信する。
【0032】
このように、制御ユニット3は、受電コイル31から送電コイル6に通信信号を送信する。図7に示されるように、点灯装置2は、制御ユニット3からの通信信号を受信する通信端子INを有する。通信信号は、送電コイル6で受信され、第2電源部22を介して、通信端子INから第1制御部23に入力される。通信信号に応じて、第1制御部23は光源11を明るくまたは暗くする。また、通信信号に応じて、点灯装置2は光源11を点灯または消灯させても良い。
【0033】
本実施の形態では、点灯装置2から制御ユニット3へ非接触で給電が行われる。また、点灯装置2と制御ユニット3は非接触で通信する。このため、点灯装置2と制御ユニット3との間の電源線と通信線を削減できる。本実施の形態では、点灯装置2と制御ユニット3を直接接続または配線を介して接続する必要が無いため、制御ユニット3の取り付けの自由度を向上できる。
【0034】
また、点灯装置2と制御ユニット3との間の配線を通す構造が不要なため、照明器具1の構造を簡易化できる。さらに、制御ユニット3の取り付けの際にケーブルの接続をする必要が無いため、容易に制御ユニット3を取り付けられる。
【0035】
また、側壁4が非導通材料から形成されるため、制御ユニット3を筐体5の外側に配置できる。本実施の形態では、制御ユニット3を筐体5の内側にも外側にも配置でき、制御ユニット3の取り付けの自由度をさらに向上できる。
【0036】
また、本実施の形態では、筐体5の外側から制御ユニット3を取り付けることができる。このため、例えば照明器具1を天井等に取り付けた後に、制御ユニット3を追加する場合にも、光源ユニット10を筐体5から取り外し、筐体5の内部に制御ユニット3を取り付ける必要がない。従って、容易に照明器具1の機能を拡張できる。
【0037】
また、本実施の形態では、制御ユニット3は筐体5から露出する。このため、無線通信の感度を向上できる。また、制御ユニット3は、天井等の被取り付け部に対して光源11側に設けられる。このため、無線通信が被取り付け部に妨げられることを防止できる。
【0038】
本実施の形態の変形例として、制御ユニット3は無線通信機に限らず、受電コイル31に発生する電圧により動作するあらゆる機器であって良い。制御ユニット3は、例えば、人感センサであっても良い。この場合、制御ユニット3はセンサ素子を備える。また、制御ユニット3と点灯装置2とは、非接触給電と異なる経路により通信しても良い。また、点灯装置2から制御ユニット3に信号を送信しても良い。また、制御ユニット3は点灯装置2と通信しなくても良い。
【0039】
また、本実施の形態の照明器具1は長尺状であるが、照明器具1の形状はこれに限らない。例えば、照明器具1は、平面視において正方形、多角形、円形、楕円形等でも良い。また、主部5aの表面は、傾いていなくても良く、被取り付け部と平行に延びていても良い。照明器具1の構造として、点灯装置2を収納する筐体5に制御ユニット3が取り付けられたあらゆる構造を採用できる。例えば、筐体5は円柱状であっても良い。
【0040】
また、本実施の形態では、側壁4と凹部5dの開口部は長方形である。この変形例として、側壁4と凹部5dの開口部の形状は、楕円形、多角形または複数の楕円形および複数の多角形のうち複数を組み合わせた形状であっても良い。楕円形は円形を含む。多角形は、三角形、四角形を含む。また、凹部5dは主部5aに設けられなくても良く、例えば端部5bに設けられても良い。凹部5dの構造として、筐体5の外部から制御ユニット3を取り付けられるあらゆる構造を採用できる。
【0041】
また、本実施の形態では凹部5dの開口部は、光源11の光軸に対して傾斜した方向を向く。光源11の光軸は、被取り付け部と垂直な方向である。これに限らず、凹部5dの開口部は、光源11の光軸と平行な方向を向いても良く、光源11の光軸と垂直な方向を向いても良い。
【0042】
また、筐体5のうち、制御ユニット3が取り付けられる部分は凹部5dでは無くても良い。制御ユニット3は、例えば筐体5の側面に取り付けられても良い。
【0043】
また、本実施の形態では、制御ユニット3は直方体である。制御ユニット3は、側壁4に隣接して受電コイル31を配置できれば、直方体以外の形状でも構わない。
【0044】
また、点灯装置2と制御ユニット3は、非接触給電が可能であれば、隣接していなくても良い。また、点灯装置2から制御ユニット3への非接触給電が可能であれば、側壁4は非導通材料で形成されていなくても良い。
【0045】
また、本実施の形態では、筐体5のうち側壁4以外の部分は金属板で形成される。これに限らず、筐体5のうち側壁4以外の部分の一部または全部が、金属板以外の部材から形成されても良い。
【0046】
図9は、実施の形態1の変形例に係る照明器具201の斜視図である。照明器具201において、凹部5dには固定部5eが設けられる。固定部5eはレールである。固定部5eは、凹部5dのうち側壁4に隣接する側面に設けられる。また、制御ユニット203の固定部5eと対向する側面には溝203eが設けられる。制御ユニット203は側壁4に向かってスライドされる。これにより、溝203eにレールである固定部5eが入り込み、制御ユニット203は凹部5dに取り付けられる。
【0047】
照明器具201において固定部5eは、凹部5dのうち側壁4以外の部分に設けられる。このため、制御ユニット203を側壁4に近接させることができる。従って、制御ユニット203と点灯装置2との非接触給電および通信の効率を向上できる。
【0048】
なお、制御ユニット203を筐体5に取り付ける方法はこれに限らない。例えば、制御ユニット203にレールが設けられ、凹部5dに溝が設けられても良い。また、筐体5または側壁4と、制御ユニット203とのそれぞれに引っ掛け爪が設けられ、引っ掛け爪同士が掛かり合っても良い。また、制御ユニット203は外郭にマグネットが設けられ、筐体5または側壁4の一部に設けられた金属部に、マグネットの磁力によって取り付けられても良い。制御ユニット203は、例えば両端部にマグネットが設けられ、凹部5dのうち側壁4の両側の側面にマグネットの磁力によって取り付けられても良い。
【0049】
また、筐体5または側壁4に開口部または溝を設け、この開口部または溝に制御ユニット203の引っ掛け爪を掛けても良い。あるいは、制御ユニット203に開口部または溝を設け、この開口部または溝に筐体5または側壁4に設けられた引っ掛け爪を掛けても良い。これらの例に限らず、制御ユニット203は筐体5に取り付けられれば良い。
【0050】
なお、本実施の形態で説明した技術的特徴は適宜に組み合わせて用いてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1、201 照明器具、2 点灯装置、3、203 制御ユニット、203e 溝、4 側壁、5 筐体、5a 主部、5b 端部、5c 収納部、5d 凹部、5e 固定部、6 送電コイル、10 光源ユニット、11 光源、12 基台、13 基板、14 透光カバー、21 第1電源部、22 第2電源部、23 第1制御部、31 受電コイル、32 第3電源部、33 第2制御部、34 無線通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9