(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】皮膚外用剤
(51)【国際特許分類】
A61K 8/9794 20170101AFI20220222BHJP
A61K 8/9789 20170101ALI20220222BHJP
A61K 8/9711 20170101ALI20220222BHJP
A61K 36/28 20060101ALI20220222BHJP
A61K 36/53 20060101ALI20220222BHJP
A61K 36/8994 20060101ALI20220222BHJP
A61K 36/03 20060101ALI20220222BHJP
A61Q 19/00 20060101ALI20220222BHJP
A61P 17/16 20060101ALI20220222BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20220222BHJP
【FI】
A61K8/9794
A61K8/9789
A61K8/9711
A61K36/28
A61K36/53
A61K36/8994
A61K36/03
A61Q19/00
A61P17/16
A61P43/00 121
(21)【出願番号】P 2018052538
(22)【出願日】2018-03-20
【審査請求日】2020-09-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000135324
【氏名又は名称】株式会社ノエビア
(72)【発明者】
【氏名】赤田 美奈
(72)【発明者】
【氏名】黄田 千尋
(72)【発明者】
【氏名】太田 涼介
【審査官】田中 雅之
(56)【参考文献】
【文献】chant a charm (チャント ア チャーム) エモリエントクリーム,Cosmetic-Info.jp,2017年04月20日,Internet <URL:https://www.cosmetic-info.jp/prod/detail.php?id=51856>
【文献】chant a charm モイスト クレンジングミルク,Cosmetic-Info.jp,2014年03月10日,Internet <URL:https://www.cosmetic-info.jp/prod/detail.php?id=30862>
【文献】chant a charm (チャント ア チャーム)モイスチャライジングミルク,Cosmetic-Info.jp,2017年04月20日,Internet <URL:https://www.cosmetic-info.jp/prod/detail.php?id=51855>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
A61P 1/00-43/00
A61K 36/00-36/9068
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記(A)~(
D)を含有する皮膚外用剤
(A)ムラサキバレンギク抽出物
(B)ラベンダー抽出物
(C)ハトムギ抽出物
(D)サガラメ抽出物
【請求項2】
セイヨウシロヤナギ抽出
物を含有する請求項1に記載の皮膚外用剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ムラサキバレンギク抽出物、ラベンダー抽出物及びハトムギ抽出物を含有する皮膚外用剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ムラサキバレンギク抽出物は、線維芽細胞増殖促進作用(特許文献1)、カスパーゼ-14発現促進作用(特許文献2)等を有することが知られている。
ラベンダー抽出物は皮脂分泌促進作用(特許文献3)、キネシン抑制作用(特許文献4)等を有することが知られている。
ハトムギ抽出物は抗酸化作用(特許文献5)等を有することが知られている。
【0003】
また、植物抽出物を併用して皮膚外用剤に配合することも数多く検討されている。しかしながら、植物抽出物は単に併用すれば効果が相乗的に向上するものではなく、相加的に効果が向上するもの、効果を相殺するものなど、その併用による効果は、予測不可能な効果であり、より少量で、より高い効果の得られる植物抽出物の併用に関するニーズは非常に高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-034631号公報
【文献】特開2017-39699号公報
【文献】特開2017-66106号公報
【文献】特開2013-166713号公報
【文献】特開2003-171310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特定の植物を併用することにより、角質水分量が相乗的に向上し、保湿効果を発揮する皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)
下記(A)~(C)を含有する皮膚外用剤
(A)ムラサキバレンギク抽出物
(B)ラベンダー抽出物
(C)ハトムギ抽出物
(2)
サガラメ抽出物、セイヨウシロヤナギ抽出物から選択される1種又は2種以上を含有する請求項1に記載の皮膚外用剤。
【発明の効果】
【0007】
本発明の皮膚外用剤は、角質水分量が相乗的に向上し、高い保湿効果を発揮する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下本発明を実施するための形態を説明する。
【0009】
本発明で使用するムラサキバレンギク(Echinacea purpurea)は、キク科ムラサキバレンギク属の多年草でありエキナセア、エキナケア又はエチナシとも呼ばれる。ムラサキバレンギクは、葉、茎、花、根等の各部位および全草を用いることができるが、根を用いることが好ましい。
【0010】
ムラサキバレンギク抽出物は生のまま抽出に供してもよいが、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬して行う。抽出効率を上げるため撹拌を行ったり、抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、4時間~14日間程度とするのが適切である。
【0011】
抽出溶媒としては、水の他、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3-ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。
【0012】
上記植物の上記溶媒による抽出物は、そのままでも本発明に係る組成物に含有させることができるが、濃縮,乾固したものを水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはそれらの皮膚生理機能向上作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
【0013】
なお、本発明においては、ムラサキバレンギクの抽出溶媒として、水、エタノール、1,3-ブチレングリコールから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましく、さらには、エタノール水溶液を用いることが好ましい。
【0014】
本発明で使用するラベンダーは、(Lavandula angustifolia (L.) Mill. ; Lavandula spica L.,p.p. ; Lavandula officinalis Chaix ; Lavandula spica var. angustifolia L. f.)は、シソ科ラベンダー属に属する植物である。ラベンダーは、葉、茎、花、花穂、根等の各部位および全草等を用いることができるが、花又は花穂を用いることが好ましい。
【0015】
ラベンダー抽出物を得る方法としては、上記ムラサキバレンギク抽出物と同様である。なお、ラベンダーの抽出溶媒としては、水、エタノール、1,3-ブチレングリコールから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましい。
【0016】
本発明で用いるハトムギ(Coix lacryma-jobi var. ma-yuen)は、イネ科ジュズダマ属の植物であって、薬用や食用に幅広く用いられているものである。本発明に於いては、ハトムギの全草、葉、花、茎、根、種子等の各部位および全草を用いることができるが、種子を用いることが好ましい。
【0017】
ハトムギ抽出物を得る方法としては、上記ムラサキバレンギク抽出物と同様である。なお、ハトムギの抽出溶媒としては、水、エタノール、1,3-ブチレングリコールから選択される1種又は2種以上さらには水を用いることが好ましい。
【0018】
本発明においては、上記抽出処理により得られるハトムギ抽出物を、抽出前又は抽出後、或いは抽出と並行して、加水分解処理を行ってもよい。加水分解処理としては、酸、アルカリ、酵素などによる方法が挙げられるが、酵素を用いた加水分解処理が好ましい。酵素を用いて加水分解を行う場合であって、抽出物溶液の調製に、水或いは水と親水性溶媒との混合溶媒以外の溶媒を用いたときには、抽出物溶液から一旦抽出溶媒を除去し、ここに得られる抽出物を、水或いは水と親水性溶媒との混合溶媒に再溶解した上酵素分解処理に供するようにする。
【0019】
加水分解処理に用いる酵素としては、蛋白分解酵素、澱粉分解酵素、繊維素分解酵素、及び脂肪分解酵素が挙げられる。これらの酵素は植物種に応じて、それぞれの単独で使用しても複数の酵素を組み合わせて使用してもよい。
【0020】
又、本発明に於いては、上記ハトムギの発酵物を用いてもよい。発酵に用いる微生物としては、乳酸菌、麹菌、納豆菌、テンペ菌、酵母等が挙げられ、一般にはそれら各菌種のいずれかから選ばれた一種又は二種以上を用いるが、場合によっては、又相互に発酵の妨げとならない限り、別の菌種に属するもの同士を組み合せ用いるようにしてもよい。本発明においては、サッカロミセス属に属する酵母発酵物を用いることが好ましい。
【0021】
本発明の皮膚外用剤においては、上記3種の植物抽出物を併用して用いる。植物抽出物の配合量はそれぞれ皮膚外用剤全量に対し、0.001~1質量%が好ましい。0.01質量%未満の配合では老化防止効果が発揮されない場合がある。1質量%を超えて配合してもそれ以上の老化防止効果の向上が認められず非効率的である。
【0022】
本発明においては、サガラメ抽出物をさらに配合することが好ましい。サガラメ(Eisenia arborea Areschoug)は、褐藻類、コンブ科(Laminariaceae)、アラメ属(Eisenia)に属するの海藻である。本発明においては、サガラメの葉、茎、主枝、根、全藻等を用いることができるが、全藻を用いることが好ましい。
【0023】
サガラメ抽出物を得る方法としては、上記ムラサキバレンギク抽出物と同様である。なお、サガラメの抽出溶媒としては、水、エタノール、1,3-ブチレングリコールから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましく、さらには、エタノール水溶液を用いることが好ましい。
【0024】
本発明においては、セイヨウシロヤナギ抽出物をさらに配合することが好ましい。セイヨウシロヤナギ(Salix Alba)は、ヤナギ科、ヤナギ属に属する植物である。本発明においては、使用部位は特に限定されないが、その作用の点から樹皮,葉及び雌花が好ましく用いられさらには、樹皮を用いることが好ましい。
【0025】
セイヨウシロヤナギ抽出物を得る方法としては、上記ムラサキバレンギク抽出物と同様である。なお、セイヨウシロヤナギの抽出溶媒としては、水、エタノール、1,3-ブチレングリコールから選択される1種又は2種以上を用いることが好ましく、さらには、エタノール水溶液を用いることが好ましい。
【0026】
本発明の皮膚外用剤には、ビフィズス菌発酵液を配合することができる。かかるビフィズス菌発酵液は、ビフィズス菌の培養により得られるエキス、溶解質の水溶液をさす。かかるビフィズス菌発酵液としては、皮膚外用剤に使用し得るものであれば特に限定されないが、市販のビフィズス菌発酵液を用いることが簡便である。かかるビフィズス菌発酵液としては、RODエキス ABG(ユメディカ社製)、カルチャーB.B.(PF)(クルトリヒター社製)等が例示される。
【0027】
本発明の皮膚外用剤には、グリセリルグルコシドを配合することができる。かかるグリセリルグルコシドとしては、皮膚外用剤に配合し得るものであれば製造方法は、合成、微生物により発酵法等を問わない。具体的には、α体、β体、或いはこれらの混合物のいずれも用いることができる。
【0028】
本発明の皮膚外用剤は、上述の成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品に用いられる任意成分を、本発明の効果を阻害しない程度に配合することができる。具体的には、油剤、界面活性剤、増粘剤、防腐剤、香料、保湿剤、抗酸化剤、抗炎症剤、抗菌剤等を挙げることができる。
【0029】
本発明の皮膚外用剤の剤型は、特に限定されず、水系、油系、乳化型等いずれの剤型でもよい。
【0030】
本発明の皮膚外用剤は定法により調製することができる。
【0031】
本発明の皮膚外用剤は、例えば、ローション剤、乳剤、軟膏の剤型で用いることができる。
【実施例】
【0032】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、これにより本発明の範囲が限定されるものではない。なお、配合量は特に断りのない限り質量%である。
【0033】
まず、実施例等に用いる植物抽出物の調製方法を示す。
【0034】
[ムラサキバレンギクエキス末]
乾燥させたムラサキバレンギクの根30g細切し、600gの50容量%エタノール水溶液を用いて、常温で48時間浸漬した。ろ過後溶媒を留去してムラサキバレンギクエキス末約5gを得た。
【0035】
[ムラサキバレンギクエキス」
ムラサキバレンギクエキス末0.5gを50質量%1,3―ブチレングリコール水溶液99.5gに溶解し、ムラサキバレンギクエキスとした。
【0036】
[ラベンダーエキス]
ラベンダーの花を乾燥後細切し、50質量%1,3-ブチレングリコール溶液に浸漬後
ろ過したものをラベンダーエキスとした。
【0037】
[ハトムギエキス]
殻を除いたハトムギ種子50gを粉砕し、精製水950gを加えて懸濁液を調製し、加熱殺菌をした。この懸濁液にアミラーゼと、システインプロテアーゼを加えた後、酵母(サッカロミセス セレビシエ)を107個/mL接種し、37℃で3日間静置培養した。加熱殺菌し、室温まで冷却後、ろ過してハトムギ種子発酵物溶液500gを得た(固形分濃度1.3%)。
【0038】
[サガラメエキス]
サガラメの全藻を乾燥後細切し、エタノール水溶液で抽出後溶媒を留去したエキス末を得た。エキス末1質量部を99質量部の30質量%1,3-ブチレングリコール水溶液溶解し、サガラメエキスを得た。
【0039】
[セイヨウシロヤナギエキス]
セイヨウシロヤナギの樹皮を乾燥後細切し、エタノール水溶液で抽出後溶媒を留去したエキス末を得た。エキス末1質量部を99質量部の30質量%1,3-ブチレングリコール水溶液溶解し、セイヨウシロヤナギエキスを得た。
【0040】
[保湿効果試験]
・前腕内側部をあらかじめ決められた石鹸(商品名:ノブソープD)を用いて洗浄し、前腕の水分をふき取る。
・21±0.5℃、相対湿度50±5%の環境下で15分安静にし馴化する。
・左右前腕に4箇所ずつ3.0cm×3.0cmの領域を記し、塗布前の角質水分量を測定する。表1に記載の実施例若しくは比較例を9μL塗布して、塗布後30分後の角質水分量を測定した。
なお、被験者は、試験前1週間前腕内側に化粧料を使用しないよう指導のもと試験を行い、各測定領域は1回のみの測定とした。各試験のn数は10である。また、角質水分量はIBS社製SKICON-200EXを用いて測定した、角質水分量は、塗布前の角質水分量を1とした相対値で算出し表1にあわせて示した。
【0041】
【0042】
表1、実施例1に示した通り、ムラサキバレンギクエキスとラベンダーエキスとハトムギエキスを併用して用いることによりそれぞれを単独で3倍量配合した比較例より30分後の角質水分量が多くなっていた。かかることより、ムラサキバレンギクエキスとラベンダーエキスとハトムギエキスを併用して用いることにより、保湿効果が相乗的に向上していた。また、実施例2の結果より5種のエキスを併用して用いることにより、さらに保湿効果が向上していた。
【0043】
[実施例3~6]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 100とする残部
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)表2に示すエキス
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。冷却後40℃にて、(11)、(12)を順次加え、均一に混合する。
【0044】
【0045】
[実施例7、8]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 100とする残部
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)表3に示すエキス
(10)グリセリルグルコシド 0.5
製法:(1)に(2)および(3)を溶解する。さらに(4)~(10)を順次添加した後、十分に攪拌し、均一に混合する。
【0046】
【0047】
[実施例9、10]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 100とする残部
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)表4に示すエキス
(13)ビフィズス菌発酵液 0.5
製法:(1)~(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)~(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。(11)を添加して攪拌後、冷却し40℃にて(12)。(13)を加え、均一に混合する。なお、ビフィズス菌発酵液として、カルチャーB.B.(PF)(クルトリヒター社製)を用いた。
【0048】
【0049】
[実施例11~14]美容液
(1)精製水 100とする残部(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル-2-オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1,3-ブチレングリコール 10.0
(15)L-アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)表5に示すエキス
(17)ビフィズス菌発酵液 0.3
(18)グリセリルグルコシド 0.3
製法:(1)~(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)~(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。冷却後50℃にて(15)を、40℃にて(16)~(18)を加え、均一に混合する。なお、ビフィズス菌発酵液として、カルチャーB.B.(PF)(クルトリヒター社製)を用いた。
【0050】