(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】磁気共鳴イメージングのためのドングル
(51)【国際特許分類】
A61B 5/055 20060101AFI20220222BHJP
H01M 10/44 20060101ALI20220222BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20220222BHJP
H01M 10/62 20140101ALI20220222BHJP
H01M 10/6554 20140101ALI20220222BHJP
H01M 10/659 20140101ALI20220222BHJP
H01M 50/20 20210101ALI20220222BHJP
【FI】
A61B5/055 390
A61B5/055 350
H01M10/44 Q
H01M10/613
H01M10/62
H01M10/6554
H01M10/659
H01M50/20
(21)【出願番号】P 2018545460
(86)(22)【出願日】2017-02-09
(86)【国際出願番号】 EP2017052901
(87)【国際公開番号】W WO2017148681
(87)【国際公開日】2017-09-08
【審査請求日】2020-02-05
(32)【優先日】2016-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590000248
【氏名又は名称】コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ
【氏名又は名称原語表記】KONINKLIJKE PHILIPS N.V.
(74)【代理人】
【識別番号】100122769
【氏名又は名称】笛田 秀仙
(74)【代理人】
【識別番号】100163809
【氏名又は名称】五十嵐 貴裕
(72)【発明者】
【氏名】ドゥエンシング ジョージ ランドール
(72)【発明者】
【氏名】フライマン オーリー ティー
【審査官】亀澤 智博
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-031118(JP,A)
【文献】特開2015-003025(JP,A)
【文献】特表2011-507588(JP,A)
【文献】国際公開第2014/177971(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0188208(US,A1)
【文献】特開2000-182145(JP,A)
【文献】特開平03-071565(JP,A)
【文献】特開昭59-094364(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/055
H01M 10/00 -10/667
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドングルが電気的に及び機械的に接続される装置に、直流電力を供給するバッテリであって、前記バッテリは、取り外され、別のバッテリと置き換えられるように適応される、バッテリと、
前記バッテリにより生成される熱を放散させるよう構成されるヒートシンクであって、前記ヒートシンクは、取り外され、別のヒートシンクと置き換えられるように適応される、ヒートシンクと、
を有するドングル。
【請求項2】
前記装置からデータを受信し、前記データを送信するトランシーバを更に有する、請求項1に記載のドングル。
【請求項3】
メモリを更に有し、前記メモリが、前記ドングルから取り外され、別のメモリと置き換えられるように構成される、請求項2に記載のドングル。
【請求項4】
前記ヒートシンクが相変化材料を含む、請求項1に記載のドングル。
【請求項5】
前記ヒートシンクが、前記バッテリからの熱交換を促進するに十分大きな熱導電率を有する物質を含む、請求項1に記載のドングル。
【請求項6】
前記ヒートシンクがセラミック材料を有する、請求項5に記載のドングル。
【請求項7】
前記ヒートシンクが金属又は金属合金を含む、請求項5に記載のドングル。
【請求項8】
前記トランシーバが、無線周波数信号を送信し、受信するように構成される、請求項2に記載のドングル。
【請求項9】
ドングルが挿入されるキャビティを有する
第1のカルーセルと、
前記キャビティに配置されるスイッチであって、前記キャビティへの前記ドングルの挿入に応じて押されるスイッチと、
複数の充電サイトに接続されるバッテリ充電器であって、各充電サイトは、1のバッテリを受け取り、充電するように構成され、前記ドングルに配置されたバッテリが取り外され、前記充電サイトのうちの1つに配置されると、前記
第1のカルーセルは前進し、前記充電サイトに配置されているバッテリが、前記ドングルに挿入される、バッテリ充電器と、
複数のヒートシンクサイトを有する第2のカルーセルであって、各ヒートシンクサイトが、1のヒートシンクを受け取るように構成され、前記キャビティへの前記ドングルの挿入に応じて、前記ドングルに配置されているヒートシンクが取り外され、前記複数のヒートシンクサイトのうちの1つに配置され、前記第2のカルーセルが前進して、前記複数のヒートシンクのうちの1つが前記ドングルに挿入される、第2のカルーセルと
を有する装置。
【請求項10】
充電サイトごとの現在の充電レベルを受け取り、前記カルーセルの中でどのバッテリが最大の充電を有するかを決定するために、前記受け取られた現在の充電レベルを比較するように構成されるコントローラを更に有し、前記カルーセルは、前記コントローラからのコマンドに基づいて前記カルーセルを前進させるように構成されるアクチュエータに接続される、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記複数のヒートシンクのうちの少なくとも1つが相変化材料を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項12】
前記複数のヒートシンクのうちの少なくとも1つが金属、金属合金又はセラミック材料を含む、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記コントローラが、前記ドングルからデータを受信して、メモリに前記データを記憶する、コンピュータに前記データを送信する、又はそれら両方を行う、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
装置を制御するためにプロセッサにより実行される機械可読命令が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体であって、前記機械可読命令は、ドングル内のドングルバッテリを交換する方法を実行するように構成され、前記方法が、
前記装置のカルーセルの個々の充電サイトに配置される複数のバッテリの各々について、現在の充電レベルを受け取るステップと、
前記複数のバッテリのうちどれが最大の充電レベルを有するか決定するステップと、
前記ドングルバッテリの充電レベルを受け取るステップと、
前記ドングルバッテリの前記充電レベルを、前記最大の充電レベルと比較するステップと、
前記最大の充電レベルが前記ドングルバッテリの前記充電レベルより大きい場合、前記ドングルバッテリを、前記最大の充電レベルを有するバッテリと置き換えるために、前記カルーセルを前進させるステップと、
を有し、
前記カルーセルが第1のカルーセルであり、前記装置が更に、
複数のヒートシンクサイトを有する第2のカルーセルであって、各ヒートシンクサイトが、1のヒートシンクを受け取るように構成され、前記キャビティへの前記ドングルの挿入に応じて、前記ドングルに配置されているヒートシンクが取り外され、前記複数のヒートシンクサイトのうちの1つに配置され、前記カルーセルが前進して、前記複数のヒートシンクのうちの1つが前記ドングルに挿入される、第2のカルーセルを有する、
非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
磁気共鳴イメージング(MRI)システムは、多くの場合、検査される全身をイメージングするために、MRイメージングシステムの患者検査空間上に配置される身体コイルを使用し、身体コイルは、検査される局所的なゾーン又は領域に直接配置されるRF/MR表面又は局所コイルの形でありうる
【背景技術】
【0002】
無線周波数(RF)コイルは、アナログ信号を取得し、アナログ信号は、サンプリングされ、デジタル化される。今日のいくつかのコイルにおいては、デジタル化が、例えばコイルハウジング内において局所的に行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既知のシステムにおいて、直流(DC)電力が、システムに接続されるケーブルによって、局所コイルに供給される。ケーブルは、多くの場合、例えば局所コイルからのデータを伝送するための同軸ケーブルのような信号伝送ラインを有する。これらのケーブルは、しばしばRFケーブルと呼ばれる。RFケーブルは、故障の一般的原因であり、かなり高価である。更に、RFケーブルは、極端に熱くなることがあり、燃焼を引き起こすことがある。更に、RF及び電力ケーブルを含む既知のケーブルは、患者スキャンをセットアップすることについて労働集約的である。
【0004】
従って、必要とされるものは、少なくとも上記に記述する欠点を克服する装置である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
例示の実施形態によれば、ドングルは、ドングルが電気的に及び機械的に接続される装置に直流(DC)電力を供給するように構成されるバッテリを有する。バッテリは、取り外され、別のバッテリと置き換えられるように適応される。ドングルは更に、バッテリにより生成される熱を放散させるように構成されるヒートシンクを有する。ヒートシンクは、取り外され、別のヒートシンクと置き換えられるように適応される。
【0006】
別の例示の実施形態によれば、装置は、ドングルが挿入されるキャビティを有するカルーセルと、キャビティに配置されるスイッチであって、キャビティへのドングルの挿入に応じて押されるスイッチと、複数の充電サイトに接続されるバッテリと、を有する。各々の充電サイトは、バッテリを受け取り、充電するように構成される。ドングルに配置されるバッテリが取り外され、複数の充電サイトの1つに配置されると、カルーセルが進められて、充電サイトに配置されているバッテリが、ドングルに挿入される。
【0007】
別の例示の実施形態によれば、非一時的コンピュータ可読記憶媒体が、装置を制御するためにプロセッサにより実行されるように構成される機械可読命令を記憶する。機械可読命令は、ドングル内のバッテリを交換するための方法を実行するように構成される。方法は、装置のカルーセル内の個々の充電サイトに配置される複数のバッテリの各々について現在の充電レベルを受け取るステップと、複数のバッテリのうちどれが最大の充電レベルを有するか決定するステップと、ドングルバッテリの充電レベルを受け取るステップと、ドングルバッテリの充電レベルと、最大の充電レベルを比較するステップと、最大の充電レベルがドングルバッテリの充電レベルより大きい場合、ドングルバッテリを、最大の充電レベルを有するバッテリと置き換えるためにカルーセルを進めるステップと、を有する。
【0008】
例示の実施形態は、添付の図面と共に読まれる場合に以下の詳細な説明から最も良く理解される。さまざまなフィーチャが必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではないことが強調される。実際、寸法は、説明の明確さのために、任意に増大され又低減されていることがある。適用可能であり実際的である場合、同様の参照数字が同様の構成要素をさす。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1A】例示の実施形態によるMRシステムの斜視図。
【
図1B】例示の実施形態による、ドングルが接続されているRFコイルの上面図。
【
図2B】例示の実施形態による、ドングルを受け取るように構成される装置のキャビティを示す側面図。
【
図2C】例示の実施形態による、コントローラの簡略化された概略ブロック図。
【
図4】例示の実施形態による方法のフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下の詳細な説明において、制限するためでなく説明するために、特定の詳細を開示する例示の実施形態が、本教示の完全な知識を提供するために示される。しかしながら、本開示の利益を得た当業者には、ここに開示される特定の詳細から離れた本教示による他の実施形態が添付の請求項の範囲内にあることは明らかである。更に、よく知られた装置の記述及び方法は、例示の実施形態の記述を不明瞭にしないように省かれることができる。このような方法及び装置は、明らかに本教示の範囲内にある。
【0011】
ここに使用される用語は、特定の実施形態のみを記述することのためにあり、制限することを意図しないことが理解されるべきである。任意の規定される用語は、本教示の技術分野において、一般的によく理解され受け入れられるような規定される用語の技術的な及び科学的な意味に付加される。
【0012】
明細書及び添付の請求項において使用されるとき、「a」、「an」、「the」は、文脈が他の場合を明らかに示さない限り、単一の及び複数の言及物の両方を含む。こうして、例えば、「a device」は、1つの装置及び複数の装置を含む。
【0013】
ここで使用されるとき、2又はそれ以上の部品又はコンポーネントが「接続される」という記述は、リンクが行われる限り、1又は複数の中間物又はコンポーネントを通じて部品が直接又は間接的に互いに結合される又は動作することを意味する。
【0014】
方向を表す用語/フレーズ及び関連する用語/フレーズは、添付の図面に示されるように、さまざまな構成要素の他に対する関係を記述するために使用されることができる。これらの用語/フレーズは、図面に示される向きに加えて、装置及び/又は構成要素の複数の異なる向きを含むことが意図される。
【0015】
「の上に」、「の下に」、「上」、「下」、「上側」及び「下側」のような相対的な語は、添付の図面に示されるように、さまざまな構成要素の他のものに対する関係を記述するために使用されることができる。これらの相対的な語は、図面に示される向きに加えて装置及び/又は構成要素の複数の異なる向きを含むことを意図される。例えば、装置が図面のビューに関して上下を逆にされる場合は、例えば、別の構成要素「より上に」と記述される構成要素は、構成要素「の下に」なるであろう。同様に、装置が図面のビューに対して90°回転される場合、別の構成要素の「上に」又は「下に」と記述される構成要素は、他の構成要素に対し「隣接」し、ここで、「隣接する」は、他の構成要素に当接すること、又は構成要素と構成要素の間に1又は複数の層、物質、構造、その他を有することを意味する。
【0016】
明細書及び添付の請求項に用いられるとき、それらの通常の意味に加えて、「実質的な」又は「実質的に」という語は、許容できる範囲又は程度を意味する。例えば、「実質的に取り消された」は、当業者であれば取り消しが許容できると考える。
【0017】
図1Aは、例示の実施形態によるMRIシステム100の斜視図である。MRIシステム100は、患者103を受け入れるための筒部102を有する磁気構造101を有し、筒部102は、磁気構造101を通って延びる。当業者の知識の範囲内の様々な電気的及び電子的構成要素を有するMRI構造の他の構成要素が、本教示により企図されるが、多くの場合、本教示を不明瞭にすることを避けるために記載されない。
【0018】
局所コイル105は、患者103上に載置される。局所コイル105は、当業者に知られている、MRIアプリケーションにおいて使用される複数の局所コイルの1つでありうる。局所コイル105は、表面コイル又は身体コイルと呼ばれることができる。局所コイル105は、MRIシステム100のRF信号の受信器であるRFコイル及び時には送信器も有する。以下に詳しく述べるように、局所コイル105は、説明的に、スキャン中に受信RF信号をデジタル化する電子コンポーネントを有する。
【0019】
ドングル106は、局所コイル105に接続される。以下に詳しく述べるように、ドングル106は、例示的に、バッテリ(
図1Aに図示せず)であるDC電源を有する。以下に詳しく述べるように、バッテリは、取り外され、より十分に充電されたバッテリと置き換えられるように適応される。更に及び下記に詳しく述べるように、ドングル106は、例示的に、スキャン中にデータを受け取り、受け取られたデータを送信し、必要に応じて他の信号を送信し及び受信するように構成されるトランシーバを有する。ドングル106は、更に、ヒートシンク(
図1Aに図示せず)を有し、ヒートシンクは、バッテリと同様、取り外されて、別のヒートシンクに置き換えられるように適応される。最後に、ドングル106は更に、メモリ(
図1Aに図示せず)を有することができ、メモリは、スキャン中、トランシーバによって受信されるデータを記憶する。
【0020】
光学ファイバ107が、任意には、ドングル106に接続される。光学ファイバ107は、スキャン中に受信される局所コイル105からのデータを受け取り、コンピュータ(図示せず)にデータを送信するように適応され、コンピュータは、データに基づいて臨床医にMR画像を提供する。特に、光学ファイバ107は、特定の実施形態、例えば以下に記述される特定の例示の実施形態において、省かれることができる。代替として、光学ファイバ107は、冗長性を提供するために、他のデータ送信方法(例えばドングル106のトランシーバ)に加えて使用されることができる。
【0021】
装置108が、磁石構造体の壁109に提供され、又は患者103に付き添う臨床医による容易なアクセスのために他のロケーションに提供される。以下に詳しく記述するように、装置108は、バッテリ充電器(
図1Aにおいて、表示される)、充電及び保管のためにバッテリを受け取るように適応される複数の充電サイト(
図1Aに図示せず)、及び任意にはヒートシンクを保管するように構成される複数のヒートシンクサイト(
図1Aに図示せず)を有し、前記ヒートシンクは、スキャン後にドングル上のヒートシンクと交換されることができる。概して、装置108は、壁109上のコンパートメントに保管される。本記述が続くにしたがって一層明らかになるように、装置108は、放電したバッテリ、ヒートシンク、又はそれらの両方を交換するために、臨床医による容易なアクセスを可能にする。
【0022】
図1Bは、例示の実施形態により、ドングル106が接続された局所コイル105の上面図である。
【0023】
局所コイル105は、例示的に、受信器111からデータを受信し、メモリ112内の記憶領域からのデータをデジタル化するように構成される電子機器110を有する。電子機器110は、例示的に、患者103のMRスキャンに基づいて画像を構成する際の更なる使用のために、データをデジタル化する電子及び電気コンポーネントを有する。
【0024】
核スピンによって、局所コイル105のRFコイルに誘起されるアナログ信号は、概して、低雑音増幅器で増幅され、例えば局所コイル105に提供される1又は複数のアナログデジタル変換器(A/D)(図示せず)を使用して、デジタル化される。例えば、バンドパスデルタシグマA/Dは、この能力において、使用されることができる。特に、可変ゲイン又は圧縮が、可能性がある信号及びノイズの全体のダイナミックレンジをカバーするために使用されることができる。デジタル化されたデータは、一般に、わずかな損失を伴って又は実質的に損失なしに圧縮され、エラー補正のために符号化され、送信のためにシリアルにされる。
【0025】
局所コイル105は更に、任意には送信器113を有する。特定の実施形態において、送信器113は、RF送信器であり、メモリ112からコンピュータ又は他の装置に有利にデータを送信し、データは、患者スキャンからMR画像を再構成するために使用される。代替として及び以下に記述されるように、データ伝送は、局所コイル105に接続される光導波路(例えば光学ファイバ107)に沿って行われることができる。この場合、送信器113は、光学送信器を有する。
【0026】
ドングル106は、バッテリ114、ヒートシンク115、及び任意には、トランシーバ116、及びメモリ117を有する。
【0027】
トランシーバ116は、別個の送信器と受信器とを有することができる。代替として、トランシーバ116は、受信器単体と置き換えられる。上述したように、患者103のスキャン中に取得されるデータは、ドングル106によって、受け取られ、メモリ117に記憶される。これらのデータは更に、コンピュータ又は他の装置に、トランシーバ116により送信されることができ、患者スキャンからのMR画像を再構成するために使用されることができる。以下に記述される他の実施形態において、メモリ112内のデータは、装置108にダウンロードされることができ、コンピュータ又は他の装置に送信されることができる。更に他の実施形態において、メモリ132は、ドングルから取り外し可能であり、他の使用のために提供される。
【0028】
メモリ112は、不揮発性コンピュータメモリ、又は揮発性コンピュータメモリ、又はそれらの両方を含むことができ、非限定的な例として、フロッピーディスク、磁気ハードディスクドライブ、固体ハードディスク、フラッシュメモリ、USBサムドライブ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、プログラマブルなリードオンリメモリ(PROM)、電気的にプログラム可能なリードオンリメモリ(EPROM)、電気的に消去可能プログラム可能なリードオンリメモリ(EEPROM)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD)、磁気テープ、スマートカード、CD-ROM、固体ハードディスク、光学ディスク、光磁気ディスク、及びプロセッサのレジスタファイルを含む。光学ディスクの例は、コンパクトディスク(CD)、及びデジタル多用途ディスク(DVD)であり、例えばCD-ROM、CD-RW、CD-R、DVD-ROM、DVD-RW又はDVD-Rディスクを含む。
【0029】
以下に詳しく記述するように、バッテリ114は、再充電可能であり、ドングル106内のポートに提供され、それにより、装置108への挿入に応じて、バッテリ114は取り外され、装置108のバッテリ充電器によって再充電されることができる。本記述が続くにしたがって一層明らかになるように、例示の実施形態において、ドングル106内のバッテリ114は、当該バッテリ114より大きい充電レベルを有するバッテリと置き換えられる。
【0030】
バッテリ114は、局所コイルにDC電力を供給し、それによって、電源への接続の制約から局所コイル105を解放する。上述したように、とりわけ、ケーブルを介した電源への接続を必要とする既知の局所コイルは、扱いにくく、臨床医の作業を妨げる。対照的に、バッテリ114は、ドングル106と一体的であるので、臨床医にとってのこのような障害は存在しない。
【0031】
バッテリ114は、局所コイル105により示される電荷/電力要求を有する再充電可能な電池である。知られているドライセル再充電可能電池(例えば、リチウムイオン電池)が企図されるが、他の知られている再充電可能なポータブルDC電源が更に本教示により企図される。これらは、半流動体リチウムイオン燃料電池、ニッケル金属水素(NiMH)燃料電池、カリウムイオン燃料電池及び水素燃料電池を含むが、これに限定されるものではない。
【0032】
ドングル106は更に、ヒートシンク115を有する。明らかなように、動作中、放電するバッテリ114は、熱を生成することができる。バッテリ114は、ドングル106内にあり、ドングル106は、局所コイル105に配置されるので、この熱は、患者103と接触することができ、患者にとって危険でないとしても不快でありうる。従って、このような例において、バッテリ114から熱を放散させるヒートシンクを提供することが有用である。特定の実施形態において、ヒートシンク115は、相変化デバイスである。相変化デバイスは、物質に対する熱伝導の間、相変化を受ける相変化材料(PCM)を有する。高性能熱伝達物質とも呼ばれるこれらの物質は、電子アプリケーションのヒートシンクにおいて、一般に使用されており、当業者に良く知られている。代替として、例えば金属、金属合金及び特定のセラミック材料のような非常に高い熱係数を有する物質が、ヒートシンクにおいて使用されることもできる。
【0033】
バッテリ114と同様に、ヒートシンク115もまた、ポート内に提供され、装置108によって取り外され及び保管され、「新しい」ヒートシンクと置き換えられるように構成される。
【0034】
ドングル196は、例として、局所コイル105のポート122に挿入される。ドングル106が挿入されると、局所コイル105は、ドングル106の入出力(I/O)回路120に電気的に接続される。I/O回路120の複雑さは、それが接続される装置の要求に基づいて異なる。例えば、ドングル106は、局所コイル105からデータを受け取るように構成されておらず、局所コイル105に直流電力のみを供給するように構成されている場合、I/O回路は、簡単な電気接続のみを有することができる。対照的に、ドングル106が、局所コイル105からデータを受け取るように構成されている場合、I/O回路は、その間の通信を制御するように構成されることができ、電子装置110への入力信号若しくはデータ又は電子装置110からの出力信号若しくはデータを解釈するために必要な論理を有するインタフェースとして動作する。I/O回路120は、スキャン中にRFデータを受け取り、トランシーバ116にこれを提供し、そこからデータを送信するように更に構成されることができる。
【0035】
図2Aは、例示の実施形態による装置108の正面図である。多くの場合、
図1A-
図1Bを参照して記述した例示の実施形態に関連して述べたさまざまな構成要素のさまざまな見地及び詳細は、
図2Aに関連して記述される例示の実施形態のものに共通する。これらの共通の見地及び詳細は、ここに記述される例示の実施形態の記述を不明瞭にすることを避けるために繰り返されないことがある。
【0036】
装置108は、第1のカルーセル201及び任意に第2のカルーセル202を有する。
【0037】
第1のカルーセル201は、複数のバッテリ203が配置される複数の充電サイト203を有し、1つのバッテリ203が、充電サイト203'の個々のものに配置される。
【0038】
第2のカルーセル202は、複数のヒートシンク204が配置される複数のヒートシンクサイト204'を有し、1つのヒートシンク204が、ヒートシンクサイト204'の個々のものに配置される。
【0039】
装置108は更に、バッテリ充電器205を有する。図示されるように、バッテリ充電器205は、充電サイト203の各々に選択的に接続され、以下により詳しく記述するようにバッテリ203を充電するように構成される。
【0040】
装置108は、任意にはモニタ206を有する。モニタ206は、バッテリ充電器205から又は直接バッテリ203の各々から充電状態情報を受け取るように構成される。ここにより完全に記述されるように、充電状態情報は、最大の充電を有する複数のバッテリ203のうちの1つを選択するために使用されることができ、それにより、当該バッテリが、ドングル106に提供されることができる。
【0041】
図2Aの矢印により示されるように、第1及び第2のカルーセル201、202は、一緒に又は独立して運動するように構成される。概して、第1及び第2のカルーセル201、202は、アクチュエータ(
図2Cを参照)の動作によって、バッテリ203及びヒートシンク204の1つの位置ずつインクリメントするように構成され、アクチュエータは、例示的に、非常に正確な動き及び停止を可能にするステッパモータ又は同様の装置である。第1のカルーセル201の運動は、ドングル106により受け取られるための位置にバッテリ203をインクリメントし、他方で、ドングル106から空いている充電サイト203'にバッテリ114を移動させる。従って、ドングル106からバッテリ114を受け取るための1つの空の充電サイト203'が常にある。
【0042】
最も簡単な動作において、ドングル106が装置108に挿入されると、バッテリ114は、空いている充電サイト203'に配置され、第1のカルーセル201が前進して、充電されたバッテリ203がドングル106とアラインされ、充電されたバッテリ203が、ドングル106に挿入される。ドングル106の取り外しは、空の充電サイト203'を与える。
【0043】
同様に、第2のカルーセル202の運動は、ドングル106により受け取られるための位置にヒートシンク204をインクリメントし、他方で、ドングル106から空いているヒートシンクサイト204'にヒートシンク115を移動させる。従って、ドングル106からヒートシンク115を受け取るための1つの空のヒートシンクサイト204'が常にある。
【0044】
ドングル106が装置108に挿入されると、ヒートシンク115は、空いているヒートシンクサイト104'に配置され、第2のカルーセル202が前進して、ヒートシンク204がドングル106にアラインされ、ヒートシンク204は、ドングル106に挿入される。ドングル106の取り外しは、空のヒートシンクサイト204'を与える。
【0045】
図2Bは、例示の実施形態による、ドングル106を受け取るように構成される装置108のスロット225の側面図である。再び、
図1A-
図2Aを参照して記述した例示の実施形態に関連する上述のさまざまな見地及びさまざまな構成要素の詳細は、
図2Bを参照して記述する例示の実施形態のものと共通する。これらの共通の見地及び詳細は、ここに記述される例示の実施形態の記述を不明瞭にすることを避けるために繰り返されないことがある。
【0046】
例示の実施形態において、ドングル106は、回転されてスロット225に入れられ、それにより、I/O回路120が装置108の電気回路226に接続することを可能にする。スロット225へのドングル106の回転は、単なる例示に過ぎず、当業者の知識の範囲内の他の機械的方法も企図される。例えば、ドングルは、スロット225にスライドすることにより挿入されることができる。
【0047】
電気回路26へのI/O回路120の接続は、例示の実施形態に依存して異なる複雑さの特定の機能をもたらす。
【0048】
図3A-
図3Bを参照して以下に記述する1つの例示の実施形態において、ドングル106が、スロット225に挿入されると、バッテリ114、ヒートシンク115、又はそれらの両方が、個々の空いている充電サイト203'及び空いているヒートシンクサイト204'に配置される。
【0049】
バッテリ114、ヒートシンク115、又はそれらの両方が、それぞれ空の充電サイト203'及び空のヒートシンクサイト204'に配置されると、ドングル106が固定されたまま第1及び第2カルーセル201、202が前進する。
図3A-
図3Bを参照して以下に詳しく記述するように、ドングル106がアラインされることにより、充電されたバッテリ203、回復したヒートシンク204、又はそれらの両方が、ドングル106に挿入される。充電されたバッテリ203、回復したヒートシンク204、又はそれらの両方が挿入されると、ドングル106は取り外されることができ、局所コイル105と共に使用されることができる。
【0050】
特に、ドングル106が、装置108にドッキングされる間、所望の機能に依存して、多くの付加の機能を実現することができる。このために、最も単純な形態では、ドングル106が装置108内にドッキングされると、充電されたバッテリ203が、ドングル106内のバッテリ114と置き換わることができ、バッテリ114が、装置により充電されることができる。更に、回復したヒートシンク204が、ドングル106内のヒートシンク115と置き換わることができ、ヒートシンク115は、装置内で冷却されることができる。
【0051】
装置108が配置される環境は、典型的には低い室温(すなわち周囲温度)に維持されるので、ヒートシンク115の冷却は受動的であり得る。代替として、冷却システムが、MRIシステム100内に配備されることができ、それにより、ヒートシンク115をより急速に、室温以下に、又はその両方で冷却する。有利には、ヒートシンク115を周囲温度より低い温度に冷却することは、ヒートシンクがドングルに挿入されるときに室温より十分低くなるように、可能な貯蔵エネルギーの量を増加させる。これは、同じエネルギー容量についてヒートシンクをより小さくすることを可能にする。
【0052】
しかしながら、より複雑な機能が、本教示により企図される。
図2Cを参照して、例示の実施形態によるコントローラ250の簡略化された概略ブロック図が記載されている。コントローラ250は、概して装置108のコンポーネントであり、又は装置108に接続される。説明的に、コントローラ250は、コントローラのコンポーネント又はMRIシステム100のコンピュータでありうる。
【0053】
コントローラ250は、プロセッサ251及びメモリ252を有する。コントローラ250は、概して、使用済みバッテリ(バッテリ114)と充電されたバッテリ(バッテリ203)との交換、及び、使用済みのヒートシンク(ヒートシンク115)と回復したヒートシンク(ヒートシンク204)との交換を制御するために1又は複数の制御コマンドを提供するように構成される。1つの動作では、装置からの入力がプロセッサ251により受信され、これらの入力に基づいて、アクチュエータ253に制御コマンドが送信されて、第1及び第2カルーセル201、202の一方又は両方が運動する。
【0054】
より一般的にいえば、プロセッサ251は、装置108から及びドングル106からの入力に基づいてデータを取得し、処理するように構成される。メモリ252は、装置108及びドングル106からのデータ、並びにプロセッサ251により実行されるように構成された機械可読命令を記憶する。当業者であれば理解できるように、メモリ252は、装置108を制御することのような、さまざまな方法を実施するためにプロセッサ251により実行されるように構成される機械可読命令が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体である。
【0055】
プロセッサ251は、ここに記述するさまざまな機能を実施するためのソフトウェア(例えばマイクロコード)を使用してプログラムされることができる1又は複数のマイクロプロセッサを有することができる。特に、プロセッサ251は、2以上のプロセッサ又は処理コアを有することができる。プロセッサ251は、例えばマルチコアプロセッサでありうる。プロセッサ251は更に、単一のコンピュータシステム(図示せず)内のプロセッサの集合、又はMRIシステム100に関連する複数のコンピュータシステム(図示せず)の内に分散されたプロセッサの集合を含むことができる。本記述が続くにしたがって理解されるように、多くのプログラムが、同じコンピュータ装置内にありうる又は複数のコンピューティング装置全体に分散されることができるプロセッサ251により実施されるそれらの機械読取り可能命令を有する。
【0056】
本開示のさまざまな実施形態において、プロセッサ251として使用されうるコンポーネントの例には、通常のマイクロプロセッサ、マイクロ制御ユニット、特定用途向け集積回路(ASIC)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)が含まれるが、これに限定されない。
【0057】
メモリ252は、プロセッサ251に有用なソフトウェアと、装置108及びドングル106のさまざまなコンポーネントの機能の過程で集められたさまざまなタイプのデータと、を記憶するように構成される。後述するように、これらのデータは、局所コイル105からのデータ、及びバッテリ203とバッテリ114の現在充電状態に関連するデータを有する。
【0058】
更に、メモリ252は、MRIシステム100を制御するためにプロセッサ251により実行されるように構成される機械可読命令を記憶する。これらの命令(プログラム)は、メモリ252に符号化されるとともに、プロセッサ251によって実行されるとき、ここに記述した機能の少なくともいくつかを実行する(ここで、「プログラム」又は「コンピュータプログラム」という語は、プロセッサ251をプログラムするために使用されうる任意のタイプのコンピュータコード(例えば、ソフトウェア又はマイクロコード)を意味するために一般的な意味で使用される)。例えば、ここにより詳しく記述するように、メモリ252に記憶された機械可読命令は、プロセッサ251によって実行され、第1及び第2カルーセル201、202並びにバッテリ充電器205を制御するように構成される。更に、機械可読命令は、プロセッサ251により、複数のバッテリ203のうち最大充電を有するバッテリ203を選択し、ドングルにこのバッテリを供給するように第1のカルーセル201を進めるための以下に詳しく記述される方法を実施するように構成される。
【0059】
メモリ252は、不揮発性コンピュータメモリ、揮発性コンピュータメモリ、又はそれら両方を含み、例えばフロッピーディスク、磁気ハードディスクドライブ、固体ハードディスク、フラッシュメモリ、USBサムドライブ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、プログラマブルリードオンリメモリ(PROM)、電気的にプログラム可能なリードオンリメモリ(EPROM)、電気的に消去可能プログラム可能なリードオンリメモリ(EEPROM、)ユニバーサルシリアルバス(USB)ドライブ、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD)、磁気テープ等、スマートカード、デジタル多用途ディスク(DVD)、CD-ROM、ソリッドステートハードドライブ、光ディスク、光磁気ディスク、プロセッサのレジスタファイルを含むが、これらに限定されない。光学ディスクの例は、コンパクトディスク(CD)及びデジタル多用途ディスク(DVD)を含み、例えばCD-ROM、CD-RW、CD-R、DVD-ROM、DVD-RW又はDVD-Rディスクを含む。さまざまな記憶媒体は、プロセッサ251に固定されることができ又は移動可能でありえ、それにより、記憶された1又は複数のプログラムは、ここに記述する本教示のさまざまな見地を実現するようにプロセッサ251にロードされることができる。
【0060】
ハードウェアインタフェース(図示せず)が、コントローラ250及びドングル106の間に提供され、装置108は、プロセッサ251が、そのさまざまなコンポーネントとインタラクトすることを可能にする。ハードウェアインタフェースは、プロセッサ251が、制御信号又は命令を、装置108及びドングル106のさまざまなコンポーネントに、並びに外部コンピューティング装置及び/又は機器に送信することを可能にしうる。ハードウェアインタフェースは更に、プロセッサ251が、装置108及びドングル106のさまざまなコンポーネント、並びに外部コンピューティング装置及び/又は機器と、データを交換することを可能にしうる。ハードウェアインタフェースの例は、ユニバーサルシリアルバス、IEEE1394ポート、パラレルポート、IEEE1284ポート、シリアルポート、RS-232ポート、IEEE-488ポート、Bluetooth接続、ワイヤレスローカルエリアネットワーク接続、TCP/IP接続、イーサネット接続、制御電圧インタフェース、MIDIインタフェース、アナログ入力インタフェース、及びデジタル入力インタフェースを含むが、これに限定されるものではない。
【0061】
例示の実施形態によれば、プロセッサ251は、モニタ206からの入力を受け取る。この入力は、複数のバッテリ203の各バッテリ203の現在の充電状態についてのデータを含む。さまざまな充電状態の比較に基づいて、各バッテリ203の充電状態が、同じであって、ドングル106に現在あるバッテリ114の充電状態よりも大きいとプロセッサ251が決定する場合、プロセッサ251は、第1のカルーセル201を1インクリメントだけ進めるコマンドを送信し、それにより、次のバッテリ203がドングル106に供給される。しかしながら、ドングル106のバッテリ114の充電状態が装置108の任意の他のバッテリ203の充電状態より大きいと、ドングル106により決定される場合、前進させないためのコマンドが、アクチュエータに送られる。むしろ、バッテリ114、203の相対的な充電状態に関する通知が提供される。この通知に基づいて、臨床医は、次のステップを決定することができる。
【0062】
対照的に、さまざまな充電状態の比較に基づいて、プロセッサ251が、バッテリ203の1又は複数の充電状態がドングル106に現在あるバッテリ114の充電状態より大きいと決定する場合、プロセッサ251は、第1のカルーセル201を、必要な数のインクリメントを進めるためのコマンドを送信し、それにより、相対的に高い充電状態を有する第1のバッテリ203が、ドングル106に提供される。
【0063】
最後に、メモリ117からのデータが、プロセッサ251に提供されることができる。これらのデータは、デジタル化を必要とする生データでありえ、又はデジタル化されたデータでありうる。それにもかかわらず、データは、プロセッサ251からMRIシステム100のコンピュータに提供されることができ、MRIシステム100は、データに基づいて臨床医にMR画像を提供する。
【0064】
図3Aは、例示の実施形態に従う装置308の正面図である。多くの場合、
図1A-
図3Bを参照して説明した例示の実施形態に関連する上述のさまざまな見地及びさまざまな構成要素の詳細は、
図3Aを参照して説明する例示の実施形態のものに共通する。これらの共通の見地及び詳細は、ここに記述される例示の実施形態の記述を不明瞭にすることを避けるために繰り返されないことがある。
【0065】
装置308は、カルーセル301を有する。第2のカルーセル202と同様の別のカルーセルが、ヒートシンク(
図3Aに図示せず)及びヒートシンクサイト(同様に
図3Aに図示せず)を保持するために提供されることができる。特に、ここに記述される、バッテリを交換するための排出及び挿入機構は、使用済みヒートシンクの回復したヒートシンクとの交換に適用可能である。
【0066】
カルーセル301は、複数のバッテリ303が配置される複数の充電サイト303'を有し、1つのバッテリ303が、充電サイト303'の個々に配置される。
【0067】
装置308は更に、バッテリ充電器305を有する。図示されるように、バッテリ充電器305は、充電サイト303'の各々に選択的に接続され、以下に詳しく記述するようにバッテリ303を充電するように構成される。
【0068】
装置308は、任意にはモニタ307を有する。モニタ307は、バッテリ充電器305から又は直接バッテリ303の各々から充電状態情報を受け取るように構成される。
【0069】
図3Aの矢印により示されるように、カルーセル301は、アクチュエータ(
図2Cを参照)の動作によって、バッテリ303の1つの位置だけインクリメントするように構成され、アクチュエータは、例示的に、かなり正確な動き及び停止を可能にするステッパモータ又は同様の装置である。カルーセル301の運動は、ドングル306により受け取られるための位置にバッテリ303をインクリメントし、他方、ドングル306から空いている充電サイト303'にバッテリ314を移動させる。従って、ドングル306からバッテリ314を受け取るための1つの空の充電サイト303'が常にある。
【0070】
図3Bに示すように、ドングル306は、第1及び第2のバッテリ保持部320、321を有し、第1及び第2のバッテリ保持部はそれぞれ、第1及び第2の孔322及び323を有する。ドングル306が装置308に挿入されると、装置308上のバッテリ解放機構が、第1及び第2の孔322、323と係合し、第1及び第2の保持部320、321を引き離して、バッテリ314を解放し、装置308の空いている充電サイト203'にバッテリ314を挿入することを可能にする。バッテリ114は、バッテリ114の下の空いている充電サイト203'に配置される。カルーセル301が進められることにより、充電されたバッテリ303が、ドングル306とアラインされる。解放機構は、矢印の方向に再びそれらを引いて、第1及び第2の開口322,323と係合し、充電されたバッテリ303がドングル306に挿入されることを可能にする。ドングル306の取り外しは、こうして空の充電サイト303'を与える。
【0071】
再び、上述したように、ドングル306におけるヒートシンクと回復したヒートシンクの交換は、バッテリ314の交換に関連して記述したコンポーネントと実質的に同じコンポーネントで、実質的に同じ態様で達成されることができる。上述したように、本教示は、装置(例えば、装置108、308)を制御するためにプロセッサ(例えば、プロセッサ251)により実行されるように構成される機械可読命令が記憶された非一時的コンピュータ可読記憶媒体の包含を企図する。1つの例示の実施形態において、機械可読命令は、ドングル(例えば、ドングル106、306)のバッテリ(例えば、バッテリ114、314)を交換する方法を実行するように構成される。方法は、装置のカルーセル(例えば、101、301)の個々の充電サイト203'、303'に配置された複数のバッテリ203、303の各々について現在の充電レベルを受け取るステップと、複数のバッテリのうちどれが最大充電レベルを有するかを決定するステップと、ドングルバッテリの充電レベルを受け取るステップと、最大充電レベルをドングルバッテリの充電レベルと比較するステップと、最大充電レベルが充電レベルより大きい場合、ドングルバッテリを、最大充電レベルを有するバッテリと置き換えるように、カルーセルを進めるステップと、を有する。
【0072】
【0073】
ステップ401において、方法は、装置のカルーセル(例えば、101、301)の個々の充電サイト203'、303'に配置された複数のバッテリ(例えば、203、303)の各々について現在の充電レベルを受け取ることを含む。
【0074】
ステップ402において、方法は、複数のバッテリのうちどれが最大充電レベルを有する決定することを含む。
【0075】
ステップ403において、方法は、ドングルバッテリの充電レベルを受け取ることを含む。
【0076】
ステップ404において、方法は、最大充電レベルをドングルバッテリの充電レベルと比較することを含む。
【0077】
ステップ405において、方法は、最大充電レベルがドングルバッテリの充電レベルより高い場合、ドングルバッテリを、最大充電レベルを有するバッテリと交換するために、カルーセルを前進させることを含む。
【0078】
本開示の観点において、さまざまな半導体構造及び能動半導体デバイスが、さまざまな材料及びさまざまな構造において実現されることができる。更に、さまざまな材料、構造及びパラメータは、制限的な意味ではなく、例示として含まれる。本開示の観点において、当業者であれば、添付の請求項の範囲内にあるままで、自身の応用並びに必要な材料及び機器を決定してそれらの応用を実現する際に本教示を具体化することができる。