(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】粉砕装置
(51)【国際特許分類】
B02C 13/18 20060101AFI20220222BHJP
B02C 13/28 20060101ALI20220222BHJP
B02C 23/24 20060101ALI20220222BHJP
【FI】
B02C13/18 Z
B02C13/28 Z
B02C23/24
(21)【出願番号】P 2019056408
(22)【出願日】2019-03-25
【審査請求日】2021-01-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000142595
【氏名又は名称】株式会社栗本鐵工所
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤瀬 幸助
(72)【発明者】
【氏名】山口 和也
(72)【発明者】
【氏名】河島 睦泰
【審査官】宮部 裕一
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-051420(JP,A)
【文献】特開2005-262136(JP,A)
【文献】特開2011-067742(JP,A)
【文献】特開2008-194592(JP,A)
【文献】特開平07-112138(JP,A)
【文献】特開平04-126555(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0037724(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B02C 13/00-13/31
B02C 18/00-18/38
B02C 23/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉砕室内で回転する円板状のロータの周縁に配置した粉砕部材によって被処理物に衝撃を加えて粉砕する粉砕装置において、
上記ロータの表面には、周方向に間隔を空けて上記粉砕部材を固定するための粉砕部材収容凹部が形成され、
上記粉砕部材は、
上記粉砕部材収容凹部に挿入されると共に、締結用ボルトが締結される雌ネジ部が形成された挿入用凸部と、
上記挿入用凸部に連続し、上記被処理物に衝突して該被処理物を粉砕する粉砕部とが一体に形成されており、
上記挿入用凸部が上記粉砕部材収容凹部に挿入された状態で、上記ロータの裏面から上記締結用ボルトによって締結可能に構成され
、
上記挿入用凸部は、平面視多角形状であり、
上記粉砕部材収容凹部も上記挿入用凸部に対応した平面視多角形状であり、
上記粉砕部は、台形部と該台形部から立ち上がる起立部とを有し、該起立部が受ける被処理物の衝突エネルギーを上記挿入用凸部及び上記粉砕部材収容凹部のそれぞれ対向する面で受けるように構成されている
ことを特徴とする粉砕装置。
【請求項2】
粉砕室内で回転する円板状のロータの周縁に配置した粉砕部材によって被処理物に衝撃を加えて粉砕する粉砕装置において、
上記ロータの表面には、周方向に間隔を空けて上記粉砕部材を固定するための粉砕部材収容凹部が形成され、
上記粉砕部材は、
上記粉砕部材収容凹部に挿入されると共に、締結用ボルトが締結される雌ネジ部が形成された挿入用凸部と、
上記挿入用凸部に連続し、上記被処理物に衝突して該被処理物を粉砕する粉砕部とが一体に形成されており、
上記挿入用凸部が上記粉砕部材収容凹部に挿入された状態で、上記ロータの裏面から上記締結用ボルトによって締結可能に構成され、
上記粉砕部は、上記挿入用凸部に連続する円板部と、該挿入用凸部と同心の円柱部とを有し、該挿入用凸部に直接雌ネジ部が設けられている
ことを特徴とする粉砕装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の粉砕装置において、
上記粉砕部材は、上記雌ネジ部
が機械加工することなく焼結時に一体に形成された焼結体よりなる
ことを特徴とする粉砕装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂、鉱物等を粉砕室内で回転するロータ円周に取り付けた粉砕部材で粉砕する、粉砕装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の粉砕装置として、例えば、特許文献1のように、円筒状の粉砕室の内部のロータと、粉砕室内周面に取り付けられたライナを備えたものが知られている。このロータの円周部にハンマー部材を備え、ロータを回転させて被処理物をハンマーで粉砕する。この破砕装置では、ロータの外周側に垂直に延びる縦溝を形成し、この縦溝の内側部に被処理物との当たり面を形成した粉砕刃が記載されている。この粉砕刃を備えた粉砕装置によれば、被処理物と粉砕刃の衝突頻度が上がり、粉砕効率が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1などの従来の粉砕装置では、例えば、
図9A及び
図9Bに示すように、粉砕部材320を表面側から締結用ボルトでロータに固定するため、粉砕部材320には締結用ボルト挿通孔321が形成されている。また、ロータに対して位置決め及び回り止めを行うために、ロータ側から突出する位置決めピンを挿入する位置決め用凹部316が形成されている。
【0005】
また、締結用ボルトの頭部が被処理物側に露出しているので、損傷しやすい上に、締結用ボルトで粉砕部材320が大きな遠心力や被処理物の衝突エネルギーによって外れないように充分な締結力を確保しなければならない。また、粉砕部322の大きなザグリ部322aを設けているので、その分だけ粉砕部322の厚みが薄くなり、早めに交換しなければならなかった。
【0006】
このように粉砕部材320には大きな力が加わるので、片当たり防止の目的もあって、締結用ボルトを挿通するための締結用ボルト挿通孔321の内径及び位置について高い寸法精度が必要であった。
【0007】
一方で、一般に、粉砕部材320は、炭化タングステンなど、窒化ホウ素やダイヤモンドでしか加工できないような極めて硬度の高い超硬材料よりなる。このため、締結用ボルト挿通孔321の径及び位置について高い寸法精度を得るために機械加工するのは非常に困難である。
【0008】
そこで、本発明は、粉砕部材の機械加工の手間を省いて締結用ボルトに加わる荷重をできるだけ低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、この発明では、粉砕室内で回転する円板状のロータの周縁に配置した粉砕部材によって被処理物に衝撃を加えて粉砕する粉砕装置を前提とし、
上記ロータの表面には、周方向に間隔を空けて上記粉砕部材を固定するための粉砕部材収容凹部が形成され、
上記粉砕部材は、
上記粉砕部材収容凹部に挿入されると共に、締結用ボルトが締結される雌ネジ部が形成された挿入用凸部と、
上記挿入用凸部に連続し、上記被処理物に衝突して該被処理物を粉砕する粉砕部とが一体に形成されており、
上記挿入用凸部が上記粉砕部材収容凹部に挿入された状態で、上記ロータの裏面から上記締結用ボルトによって締結可能に構成されている。
【0010】
上記の構成によると、雌ネジ部が形成された粉砕部材の挿入用凸部をロータの表面に形成した粉砕部材収容凹部に挿入した状態で、ロータの裏面から締結用ボルトで締結するようにしているので、締結用ボルトに被処理物が衝突することはなく、また、挿入用凸部外周面と、粉砕部材収容凹部の内周面とが面接触するので、遠心力や被処理物の衝突エネルギーを、これらの面で受けることができ、締結用ボルトに加わる荷重が極めて効果的に低減される。また、挿入用凸部と粉砕部材収容凹部との嵌め込み構造であるので、従来のような位置決めピンと位置決め用凹部による位置決めが不要となり、締結用ボルト挿通孔121の径及び位置について高い寸法精度を得るために機械加工する必要がない。さらに、締結用ボルトはロータの裏面側から締結されるので、わざわざ粉砕部材にザグリ部を設ける必要がなく、その分だけ粉砕部材の厚みを確保しやすくなり、耐久性が向上する。
【0011】
第2の発明では、第1の発明において、
上記挿入用凸部は、平面視多角形状であり、
上記粉砕部材収容凹部も上記挿入用凸部に対応した平面視多角形状である。
【0012】
上記の構成によると、多角形状の挿入用凸部の外周面と、多角形状の粉砕部材収容凹部の内周面とがそれぞれ対向する面で面接触するので、遠心力や被処理物の衝突エネルギーを効果的に受けることができると共に、位置決めを容易且つ確実に行える。
【0013】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、
上記粉砕部材は、上記雌ネジ部を有する焼結体よりなる。
【0014】
上記の構成によると、雌ネジ部も焼結時に形成できるので、機械加工が全く不要な粉砕部材を構成できる。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、本発明によれば、粉砕部材の挿入用凸部をロータ表面の粉砕部材収容凹部に挿入した状態でロータの裏面から締結用ボルトによって締結するようにしたことにより、粉砕部材の機械加工の手間を省いて締結用ボルトに加わる荷重をできるだけ低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図2】粉砕装置を含む粉砕システムの概略を示す概要図である。
【
図5】粉砕部材が取り付けられたロータを示す平面図である。
【
図6A】本発明の実施形態に係る粉砕部材を下方から見た斜視図である。
【
図6B】本発明の実施形態に係る粉砕部材を上方から見た斜視図である。
【
図7A】本発明の実施形態の変形例1に係る粉砕部材を下方から見た斜視図である。
【
図7B】本発明の実施形態の変形例1に係る粉砕部材を上方から見た斜視図である。
【
図8A】本発明の実施形態の変形例2に係る粉砕部材を示す平面図である。
【
図8B】本発明の実施形態の変形例2に係る粉砕部材を示す側面図である。
【
図8C】本発明の実施形態の変形例2に係る粉砕部材を示す底面図である。
【
図9A】従来例に係る粉砕部材を下方から見た斜視図である。
【
図9B】従来例に係る粉砕部材を上方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
-粉砕システムの構成-
図2は本発明の実施形態の粉砕装置1を含む粉砕システム10を示し、この粉砕システム10は、粉砕装置1に原料を供給する供給機2を備えている。供給機2から供給される被処理物としての原料は、供給用ロータリバルブ3を介して粉砕装置1の投入口11aに供給されるようになっている。被処理物としては一般的な材料が使用できるが、リチウムイオン電池材料(正極材・負極材)、PC、PET、フェノール樹脂等の樹脂全般、金属、食品、医薬品、石灰石、タルク、石炭等の無機鉱物材料が適している。粉砕装置1で粉砕された製品は、バグフィルタ4に供給され、バグフィルタ4の下端に貯留された粉砕製品は、バグフィルタ用ロータリバルブ5を開いて取り出すことができるようになっている。バグフィルタ4の下流側には、排気ファン6が接続され、粉砕システム10内の空気が大気中に排出されるようになっている。粉砕装置1の下側には、駆動部7が設けられている。
【0019】
図2~
図4に示すように、粉砕装置1は、被処理物を投入する粉砕室11を備え、この粉砕室11の下部でロータ12が回転するようになっている。ロータ12は、粉砕室11の下方に設けた駆動部7で駆動されるようになっている。詳細は図示しないが、電動モータ13の動力を用いてロータ12が回転されるようになっている。
【0020】
粉砕室11は円筒状の本体ケーシング1a内に形成され、上部に被処理物の投入口11a、下部に風取り込み口11bがそれぞれ形成され、上端が開放されている。上端には、例えば電動モータで駆動される分級機14が連結されている。投入口11aは少なくともロータ12よりも上部に位置し、適当な投入角を有する。風取り込み口11bは、例えば、粉砕室11の接線方向に、中心軸に対称に2箇所形成されている。さらに、風取り込み口11bからの気流は、所定の通路を通過した後、ロータ12と隔壁との間を通って粉砕室11へ向かい、被処理物を舞い上げながら上方の分級機14へと向かうようになっている。なお、風取り込み口11bは1箇所でもよく、必ずしも接線方向に形成する必要もない。
【0021】
そして、詳細は図示しないが、粉砕室11の内周面には、円筒状の粉砕用ライナ15が固定されている。一方、ロータ12の円周部には、先端が粉砕用ライナ15に近接するように、複数の粉砕部材20が取り付けられている。
【0022】
具体的には
図1及び
図5に拡大して示すように、ロータ12の表面には、周方向に間隔を空けて粉砕部材20を固定するための粉砕部材収容凹部16が形成されている。この粉砕部材収容凹部16は、後述する挿入用凸部21に対応した平面視多角形状、具体的には、平面視四角形状に凹陥されている。粉砕部材収容凹部16の略中央には、締結用ボルト23が挿通されるボルト用貫通孔16aが形成されている。
【0023】
一方、
図6A及び
図6Bに示すように、粉砕部材20は、粉砕部材収容凹部16に挿入されると共に、締結用ボルト23が締結される雌ネジ部21aが形成された挿入用凸部21を備えている。挿入用凸部21は、平面視多角形状、具体的には平面視四角形状で角部に若干丸みを帯びた四角柱状である。挿入用凸部21及び粉砕部材収容凹部16は、平面視多角形状であれば、これに限定されない。
【0024】
上記挿入用凸部21には、被処理物に衝突して被処理物を粉砕する粉砕部22が一体に形成されている。本実施形態では、粉砕部22は、一部先端が尖った平面視台形状である。
【0025】
そして、粉砕部材20は、挿入用凸部21が粉砕部材収容凹部16に挿入された状態で、ロータ12の裏面から締結用ボルト23によって締結されるようになっている。
【0026】
粉砕部材20は、例えば、雌ネジ部21aを有する焼結体よりなり、この雌ネジ部21aは焼結時に一体に形成されている。例えば、タングステンカーバイト(WC)の微粒を金属、コバルトなどの金属触媒を使用して、粉末冶金法で高温高圧条件下で一体焼結したものよりなる。このため、機械加工が全く不要な粉砕部材20も構成できる。なお、粉砕部材20は、セラミック(アルミナ・窒化ケイ素・ジルコニア)で構成してもよい。
【0027】
-粉砕システムの作動-
このように構成した粉砕システム10では、供給機2に投入された被処理物は、供給機2より粉砕室11上部の投入口11aへ投入され、ロータ12上へ落下する。
【0028】
次いで、被処理物は、遠心力で半径方向外側へと運ばれた後、回転する粉砕部22と衝突し、又は粉砕部22と粉砕用ライナ15との間で粉砕される。
【0029】
次いで、被処理物は、粉砕室11の下部の風取り込み口11bからの気流によって粉砕室11上方の分級機14へと搬送される。この分級機14では、所定の大きさの被処理物のみが通過し、排出口11cから排出される。粉砕が充分でない被処理物は自重により粉砕室11へ落下して、再度粉砕される。
【0030】
次いで、粉砕装置1で粉砕された製品は、バグフィルタ4に供給され、バグフィルタ4の下端に粉砕製品が貯留される。そして、バグフィルタ用ロータリバルブ5を開いて粉砕製品を取り出す。
【0031】
本実施形態では、雌ネジ部21aが形成された粉砕部材20の挿入用凸部21をロータ12の表面に形成した粉砕部材収容凹部16に挿入した状態で、ロータ12の裏面から締結用ボルト23で締結するようにしているので、締結用ボルト23に被処理物が衝突することはなく、また、粉砕部材収容凹部16の内周面と、挿入用凸部21の外周面とが面接触するので、遠心力や被処理物の衝突エネルギーを、これらの面で受けることができ、締結用ボルト23に加わる荷重が極めて効果的に低減される。
【0032】
また、挿入用凸部21と粉砕部材収容凹部16との嵌め込み構造であるので、
図9A及び
図9Bで示す、従来のような位置決めピンと位置決め用凹部316による位置決めが不要となり、位置決め用凹部316の形成のための機械加工が不要となる。
【0033】
さらに、締結用ボルト23はロータ12の裏面側から締結されるので、粉砕部材20に
図9Bに示すようなザグリ部322aを設ける必要がなく、その分だけ粉砕部材20の厚みを確保しやすくなり、耐久性が向上する。
【0034】
また本実施形態では、多角形状の挿入用凸部21の外周面と、多角形状の粉砕部材収容凹部16の内周面とがそれぞれ対向する面で面接触するので、さらに遠心力や被処理物の衝突エネルギーを効果的に受けることができると共に、位置決めを容易且つ確実に行える。
【0035】
したがって、本実施形態によると、粉砕部材20の挿入用凸部21をロータ12表面の粉砕部材収容凹部16に挿入した状態でロータ12の裏面から締結用ボルト23によって締結するようにしたことにより、粉砕部材20の機械加工の手間を省いて締結用ボルト23に加わる荷重をできるだけ低減することができる。
【0036】
-変形例1-
図7A及び
図7Bは本発明の実施形態の変形例1を示し、粉砕部材120の形状が異なる点で上記実施形態と異なる。なお、以下の各変形例では、
図1~
図6Bと同じ部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0037】
具体的には、本変形例の粉砕部材120は、上記実施形態と同様の挿入用凸部21及び雌ネジ部21aを有するが、粉砕部122の形状が異なる。
【0038】
本変形例の粉砕部122は、台形部122aと起立部122bとを有し、断面L字状となっている。起立部122bを設けることで、被処理物の衝突エネルギーが大きくなるが、多角形状の挿入用凸部21の外周面と、多角形状の粉砕部材収容凹部16の内周面とがそれぞれ対向する面で面接触するので、さらに遠心力や被処理物の衝突エネルギーを効果的に受けることができる。本変形例でも上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0039】
-変形例2-
図8A及び
図8Bは本発明の実施形態の変形例2を示し、粉砕部材220の形状が異なる点で上記実施形態と異なる。
【0040】
具体的には、本変形例の粉砕部材220は、上記実施形態と同様の挿入用凸部21及び雌ネジ部21aを有するが、粉砕部222の形状が異なる。
【0041】
本変形例の粉砕部222は、円板部222aと円柱部222bとを有し、円柱部222bは、挿入用凸部21と同心である。従来のように上方から締結用ボルト23を挿入するようにすると、円柱部222bの肉厚が大きくなってしまうが、本変形例では円柱部222bのほとんどを中実に構成できるので、耐久性が格段に向上している。
【0042】
本変形例でも上記実施形態と同様の作用効果が得られる。
【0043】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
【0044】
すなわち、上記実施形態では、粉砕部22は、平面視台形状としたが、他の多角形状でもよい。
【0045】
また、上記実施形態では、電動モータに駆動される分級機14を設け、電動モータの回転数によって分級する粒度を調整するようにしたが、動力を使わないで流入する風速を調整することにより、粒度を調整するサイクロン式分級機としてもよい。また、分級機14は必ずしも必要ではなく、設けない場合には、粉砕室11の上部に排出口11cを設ければよい。
【0046】
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物や用途の範囲を制限することを意図するものではない。
【符号の説明】
【0047】
1 粉砕装置
1a 本体ケーシング
2 供給機
3 供給用ロータリバルブ
4 バグフィルタ
5 バグフィルタ用ロータリバルブ
6 排気ファン
7 駆動部
10 粉砕システム
11 粉砕室
11a 投入口
11b 風取り込み口
11c 排出口
12 ロータ
13 電動モータ
14 分級機
15 粉砕用ライナ
16 粉砕部材収容凹部
16a ボルト用貫通孔
20 粉砕部材
21 挿入用凸部
21a 雌ネジ部
22 粉砕部
23 締結用ボルト
120 粉砕部材
121 締結用ボルト挿通孔
122 粉砕部
122a 台形部
122b 起立部
220 粉砕部材
222 粉砕部
222a 円板部
222b 円柱部