(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】複製送信の構成、複製送信方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 76/15 20180101AFI20220222BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20220222BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20220222BHJP
【FI】
H04W76/15
H04W72/04 111
H04W28/06 110
(21)【出願番号】P 2019569334
(86)(22)【出願日】2018-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2018081165
(87)【国際公開番号】W WO2018228023
(87)【国際公開日】2018-12-20
【審査請求日】2019-12-13
(31)【優先権主張番号】201710453584.1
(32)【優先日】2017-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲チェン▼ ▲麗▼
【審査官】齋藤 浩兵
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第102123487(CN,A)
【文献】Nokia, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Duplication Impacts to MAC[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704272,2017年05月19日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704272.zip>
【文献】ZTE,Consideration on the activation/deactivation of data duplication for CA[online],3GPP TSG RAN WG2 #98 R2-1704660,2017年05月19日,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_98/Docs/R2-1704660.zip>
【文献】ETSI MCC,Report of 3GPP TSG RAN2#98 meetinng, Hangzhou, China,Draft Report of 3GPP TSG RAN WG2 meeting #98,ETSI MCC,2017年06月09日,pp.151-153,https://list.etsi.org/scripts/wa.exe?A2=ind1706B&L=3GPP_TSG_RAN_WG2&O=D&P=81574,Draft_RAN2#98_Meeting_Report_v1.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末の各無線ベアラーを決定するステップと、
各無線ベアラーについて複製送信構成を実行するステップと
、
MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するステップとを備え、
アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷のない独立したMACサブヘッダであり、
MACサブヘッダ内のフィールドを用いてMAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示し、
MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、アクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示すことを特徴とする複製送信の構成方法。
【請求項2】
RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行することを特徴とする請求項1に記載の複製送信の構成方法。
【請求項3】
各無線ベアラーについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示すことを特徴とする請求項1に記載の複製送信の構成方法。
【請求項4】
端末は、ネットワーク側からネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成である複製送信の構成を受信するステップと、
前記構成に従って複製送信を実行するステップと
、
端末は、ネットワーク側から、複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信するステップとを備え、
アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷のない独立したMACサブヘッダであり、
MACサブヘッダ内のフィールドを用いてMAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示し、
MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、アクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示すことを特徴とする複製送信方法。
【請求項5】
端末は、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信し、複製送信の構成を決定することを特徴とする請求項
4に記載の複製送信方法。
【請求項6】
複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示すことを特徴とする請求項
4に記載の複製送信方法。
【請求項7】
端末の各無線ベアラーを決定するための、決定モジュールと、
各無線ベアラーについて複製送信構成を実行するための構成モジュールとを備え
、
前記構成モジュールは、さらに、MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化し、
前記構成モジュールは、さらに、MAC層負荷のない独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを使用してアクティブ化または非アクティブ化を実行し、
前記構成モジュールは、さらに、MACサブヘッダ内のフィールドを用いてMAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示し、
構成モジュールは、さらに、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、アクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示すことを特徴とする複製送信の構成装置。
【請求項8】
構成モジュールは、さらに、RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行することを特徴とする請求項
7に記載の複製送信の構成装置。
【請求項9】
構成モジュールは、さらに、各無線ベアラーについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示すことを特徴とする請求項
7に記載の複製送信の構成装置。
【請求項10】
ネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成である複製送信の構成をネットワーク側から受信するための、受信モジュールと、
前記構成に従って複製送信を実行するための、送信モジュールとを備え
、
前記受信モジュールは、さらに、ネットワーク側から複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信し、
前記受信モジュールは、さらに、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層負荷のない独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを受信し、
MACサブヘッダ内のフィールドを用いてMAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示し、
MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示すことを特徴とする複製送信装置。
【請求項11】
受信モジュールは、さらに、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信して、複製送信の構成を決定し、
複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示すことを特徴とする請求項
10に記載の複製送信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2017年6月15日に中国特許局に提出し、出願番号が201710453584.1であり、発明名称が「複製送信の構成、複製送信方法および装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、無線通信技術分野に関し、特に複製送信の構成、複製送信方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
5G NR(next generation Radio,次世代無線)システムは、主に3種類のサービス:eMBB(enhanced Mobile Broadband,強化されたモバイルブロードバンド)、mMTC(massive Machine Type Communications,大規模機械タイプ通信)、およびURLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communications,超高信頼低遅延通信)をサポートする。
【0004】
URLLCについては、遅延と信頼性の両方に高い要求があるため、3GPP(3rd Generation Partnership Project,第3世代パートナーシッププロジェクト)によって現在提供されている1つの解決策は、複製送信メカニズム、すなわち同じPDU(PDCP(Packet Data Convergence Protocol,パケットデータ収束プロトコル)層のProtocol Data Unit,プロトコルデータユニット)は、マルチパス伝送ゲインにより伝送の信頼性を高め、伝送遅延を低減するために、複数のパスを介して送信される。
【0005】
図1は、CA(Carrier aggregation,キャリアアグリゲーション)の下での複製送信モデルの概略図であり、
図2は、DC(Dual connectivity,デュアルコネクティビティ)の下での複製送信モデルの概略図である。CAおよびDCの下での複製送信モデルは、
図1および2に示すとおりである。つまり、PDCP層の1つの無線ベアラー(1つのPDCPエンティティに対応)は、RLC(Radio Link Control,無線リンク制御)において、複数の論理チャネル(各論理チャネルはそれぞれ1つのRLCエンティティに対応する)を介して送信する。CAモデルの場合、複製送信の無線ベアラーに対応する複数の論理チャネルは、MAC層の1つのMAC(Media Access Control)エンティティによって処理され、異なるRLC論理チャネルからのデータは、1つのキャリアの異なる無線リソースまたは異なるキャリアにそれぞれにマッピングされて送信される。DCモデルの場合、重複RB(RB:Radio Bearer,無線ベアラー)に対応する複数の論理チャネルはそれぞれ異なるMACエンティティにマッピングされ、当然、複数の異なるRLC論理チャネルからのデータはそれぞれ異なる無線リソースまたはキャリアにマッピングされて送信される。
【0006】
複製送信は、信頼性のあるデータ送信を保証する目的のためであるが、複製送信がすべてのデータに使用される場合、無線リソースは大きく浪費される可能性がある。したがって、複製送信のための効果的な制御メカニズムを導入する必要がある。つまり、特定のサービスの信頼性を確保しながら、リソース利用率を増加させる必要がある。一方、制御シグナリングのオーバーヘッドを節約することも検討する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
複製送信メカニズムは、URLLCにより導入され、他のサービスにも適用可能である。複製送信メカニズムは合理的なに適用する必要があるが、従来技術の欠点は、現時点では良い解決策がないことである。
【0008】
本発明は、マルチサービスの場合に合理的な複製送信メカニズムを提供するために、複製送信の構成、複製送信方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様によれば、本発明の実施例に係る複製送信の構成方法は、
端末の各無線ベアラーを決定するステップと、
各無線ベアラーについて複製送信構成を実行するステップとを備える。
【0010】
実施中、RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0011】
実施中、各無線ベアラーについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0012】
実施中、MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0013】
実施中、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダである。
【0014】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0015】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0016】
第2の態様によれば、本発明の実施例に係る複製送信方法は、
端末は、ネットワーク側からネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成である複製送信の構成を受信するステップと、
前記構成に従って複製送信を実行するステップとを備える。
【0017】
実施中、端末は、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信し、複製送信の構成を決定する。
【0018】
実施中、複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0019】
実施中、端末は、ネットワーク側から、複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信する。
【0020】
実施中、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダである。
【0021】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0022】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0023】
第3の態様によれば、本発明の実施例に係る複製送信の構成装置は、
端末の各無線ベアラーを決定するための、決定モジュールと、
各無線ベアラーについて複製送信構成を実行するための構成モジュールとを備える。
【0024】
実施中、構成モジュールは、さらに、RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0025】
実施中、構成モジュールは、さらに、各無線ベアラーについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0026】
実施中、構成モジュールは、さらに、MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0027】
実施中、構成モジュールは、さらに、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを使用してアクティブ化または非アクティブ化を実行する。
【0028】
実施中、構成モジュールは、さらに、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0029】
実施中、構成モジュールは、さらに、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0030】
第4の態様によれば、本発明の実施例に係る複製送信装置は、
ネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成である複製送信の構成をネットワーク側から受信するための、受信モジュールと、
前記構成に従って複製送信を実行するための、送信モジュールとを備える。
【0031】
実施中、受信モジュールは、さらに、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信して、複製送信の構成を決定する。
【0032】
実施中、複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0033】
実施中、受信モジュールは、さらに、ネットワーク側から複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信する。
【0034】
実施中、受信モジュールは、さらに、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを受信する。
【0035】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0036】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0037】
対5の態様によれば、本発明の実施例に係る複製送信の構成装置は、
メモリ内のプログラムを読み取り、次の動作を実行するように構成されたプロセッサと、
プロセッサの制御の下でデータを送受信し、次の動作を実行するように構成された送受信機とを備え、
前記プロセッサは、端末の各無線ベアラーを決定し、
前記送受信機は、各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0038】
実施中、プロセッサは、さらに、RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0039】
実施中、プロセッサは、各無線ベアラについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0040】
実施中、プロセッサは、さらに、MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0041】
実施中、プロセッサは、さらに、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを使用してアクティブ化または非アクティブ化を実行する。
【0042】
実施中、プロセッサは、さらに、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0043】
実施中、プロセッサは、さらに、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0044】
第6の態様によれば、本発明の実施例に係る複製送信装置は、
メモリ内のプログラムを読み取り、次の動作を実行するように構成されたプロセッサと、
プロセッサの制御の下でデータを送受信し、次の動作を実行するように構成された送受信機とを備え、
前記プロセッサは、送受信機の要件に従ってデータ処理を行い、
前記受信機は、ネットワーク側から複製送信の構成を受信し、前記構成は、ネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成であり、
前記構成に従って複製送信を実行する。
【0045】
実施中、プロセッサは、さらに、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信して、複製送信の構成を決定する。
【0046】
実施中、複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0047】
実施中、プロセッサは、さらに、ネットワーク側から複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信する。
【0048】
実施中、プロセッサは、さらに、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを受信する。
【0049】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0050】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0051】
第7の態様によれば、本発明の実施例に係る、キャッシュ同期例外デバイスの可読記憶媒体であって、コンピューティングデバイス上で実行されるときに、コンピューティングデバイスに上記第1の態様のいずれかの前記方法のステップまたは第2の態様のいずれかの前記方法のステップを実行させるように構成されるプログラムコードを含む、可読記憶媒体。
【発明の効果】
【0052】
本発明は以下の有益な効果を有する。
【0053】
本発明の実施例によって提供される技術的解決策では、各無線ベアラーについて複製送信構成が実行されるため、異なるベアラ特性に対して複製送信を柔軟に適用でき、複製送信によって引き起こされる高い信頼性が得られるとともに、無線リソースの利用効率を高め、リソースの浪費を避けることができる。その間、エアインターフェイス制御シグナリングオーバーヘッドも節約される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
本発明に係る実施例や従来の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例を説明するために必要な図面をについて簡単に紹介する。無論、以下の説明における図面は本発明に係る実施例の一部であり、当業者は、創造性作業を行わないことを前提として、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【
図1】背景技術におけるCA場合の複製送信モデルの概略図である。
【
図2】背景技術におけるDC場合の複製送信モデルの概略図である。
【
図3】本発明の実施例に係る複製送信の構成方法の実施プロセスの概略図である。
【
図4】本発明の実施例に係る複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMACコマンドフォーマット1のCE Typeが1bitを占める概略図である。
【
図5】本発明の実施例に係る複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMACコマンドフォーマット1のCE Typeが2bitを占める概略図である。
【
図6】本発明の実施例に係る複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMACコマンドフォーマット2の概略図である。
【
図7】本発明の実施例に係る複製送信方法の実施プロセスの概略図である。
【
図8】本発明の実施例に係るネットワーク側の複製送信の構成装置の構造概略図である。
【
図9】本発明の実施例に係る端末側複製送信装置の構造概略図である。
【
図10】本発明の実施例に係る基地局の構造概略図である。
【
図11】本発明の実施例に係る端末の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
低遅延および高信頼性を備えたサービス送信の要件をサポートするために、5G NRは複製送信メカニズムを導入した。複製送信メカニズムはどのタイプのサービスにも適用できるが、サービスごとに待ち時間と信頼性の要件が異なる。本出願の実施形態は、複製送信を効果的に適用する解決策を提供し、複製送信が必要なサービスに対してのみ実行され、必要な場合にのみ実行され、特定のサービスの信頼性の強化と伝送遅延の低減が確保されるとともに、エアインターフェースリソースが合理的かつ効果的に利用されることを保証する。また、複製送信制御のシグナリングオーバーヘッドを低減することもできる。本出願の特定の実施形態を、図面と組み合わせて以下に説明する。
【0056】
図3は、複製送信の構成方法の実施プロセスの概略図であり、示されるように、この方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ301において、端末の各無線ベアラーを決定する。
【0057】
ステップ302において、各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0058】
具体的に、ネットワーク側は、端末の各無線ベアラーに対して複製送信(duplication)構成を実行する。構成内容は、複製送信初期状態、アクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかなどを含む。
【0059】
ここで、複製送信構成RRCシグナリングを使用する場合、アクティブ化または非アクティブ化はMAC層シグナリング(すなわち、MAC CE)を使用する。すなわち、実施中、RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。MAC層シグナリングをしようして、無線ベアラーの複製送信構成をアクティブ化または非アクティブ化することができる。
【0060】
このように、複製送信構成により、端末の複製送信サービスは3つのタイプを含むことができる:
初期状態はアクティブ化であり、下位層シグナリング(MAC CE,MAC制御要素)を介してアクティブ化または非アクティブ化を実行することができる。
【0061】
初期状態は非アクティブ化であり、下位層シグナリング(MAC CE,MAC制御要素)を介してアクティブ化または非アクティブ化を実行することができる。
【0062】
初期状態はアクティブ化であり、構成されると、アクティブ化の複製送信を維持し、下位層での複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可しない。
【0063】
以下さらに説明する。
【0064】
実施中、各無線ベアラーについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
◎RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成
◎無線ベアラーに対応する2つのLCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成
◎アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態である
◎アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0065】
特定の実施形態では、各無線ベアラに対して実行される複製送信構成のためのRRCシグナリングにおいて、シグナリング内容は以下を含むことができる:
1、RB ID(識別子)、前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成。
【0066】
2、前記ベアラーに対応する2つのLCID(Logical Channel ID,論理チャネル識別子)、前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成。
【0067】
3、ダウンリンク送信の場合、基地局は無線ベアラと2つの対応する論理チャネルを構成するだけでよく、複製送信をアクティブまたは非アクティブにするかどうかは基地局側で実施され、別のシグナリングおよび動作はいらない。
【0068】
4、アップリンク送信の場合、RRCシグナリングには、2つの論理チャネルの初期状態、つまり、対応する論理チャネルが構成直後にアクティブ状態にあるかどうかが含まれる(1つの論理チャネルが最初は非アクティブ状態になるように構成されているか、2つの論理チャネルが両方ともアクティブ状態になるように最初に構成される)。
【0069】
5、アップリンク送信の場合、RRCシグナリングには、複製構成のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかが含まれる。このオプションは、それぞれ2つの論理チャネルに対して構成できるか、前記無線ベアラーに対して構成できるか、当該オプションは選択可能である。
【0070】
無線ベアラの何らかの論理チャネルが構成後に非アクティブ化状態にある場合、「複製構成のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうか」のオプションは表示されず、前記無線ベアラーは、前記無線ベアラがMAC層シグナリングを使用して、複製構成をアクティブ化または非アクティブ化を実行することが許可される。つまり、MAC層シグナリングを使用して構成された後、初期状態が非アクティブになっている論理チャネルをアクティブ化し、MAC層シグナリングを使用して複製送信を非アクティブ化することが許可される
無線ベアラの2つの論理チャネルが構成された後に両方ともアクティブ状態にある場合、「複製構成のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうか」のオプションを使用して、論理チャネルの非アクティブ化を許可するかどうかを示す。このオプションが表示されない場合は、前記無線ベアラーの2つの論理チャネルのいずれも非アクティブにできない、つまり、複製送信メカニズムは構成後に継続的に有効である。
【0071】
実施中、MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化することができる。
【0072】
特定の実施形態では、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダである。
【0073】
特定の実施形態では、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0074】
特定の実施形態では、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つLCID値は、複製送信をアクティブ化するためのMAC CEおよび複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示すために使用される。
【0075】
具体的に、アクティブ化または非アクティブ化コマンドするためのMACコマンドのフォーマットは、MAC層負荷(ペイロード)のない独立したMACサブヘッダである。MACサブヘッダ内のフィールドは、前記MAC CE(Control Element,制御要素)が複製伝送をアクティブまたは非アクティブにするために使用されることを示す。当該複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのコマンドは、アップリンク送信専用であり、基地局から端末に送信する。には1つのMACサブヘッダーのみが含まれ、MAC層のシグナリングオーバーヘッドを大幅に節約する。
【0076】
具体的には、以下の2つの方法がある。
【0077】
1、
図4は複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMACコマンドフォーマット1のCE Typeが1ビットを占有する概略図である。
図5は複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMACコマンドフォーマット1のCE Typeが2ビットを占有する概略図であり、1つのLCIDで前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示し、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示す。CE Typeがそれぞれ1ビットと2ビットを占める概略図は、
図4と5に示すとおりである。図において、LCID=アクティブ化または非アクティブ化複製送信、CE Type=アクティブ化、または、CE Type=非アクティブ化。
【0078】
2、
図6は、複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMACコマンドフォーマットの概略図であり、示されるように、2つのLCIDは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。LCID1=アクティブ化複製送信、LCID2=非アクティブ化複製送信。
【0079】
したがって、端末側については、プロセスは以下のように実施することができる。
【0080】
図7は、複製送信方法の実施プロセスの概略図であり、示されるように、この方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ701において、端末は、ネットワーク側から複製送信の構成を受信し、前記構成は、ネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成である。
【0081】
ステップ702において、前記構成に従って複製送信を実行する。
【0082】
実施中、端末は、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信し、複製送信の構成を決定する。
【0083】
実施中、複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
◎無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成
◎複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成
◎アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態である
◎アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0084】
実施中、端末は、ネットワーク側から、複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信する。
【0085】
実施中、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダである。
【0086】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0087】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示す。
【0088】
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つLCID値は、複製送信をアクティブ化するためのMAC CEおよび複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示すために使用される。
【0089】
以下実施例でさらに説明する。
【0090】
第2の実施形態は以下の通りである。
【0091】
本実施例において、無線ベアラー複製送信は、構成後常に有効である。
【0092】
基地局側のステップは以下の通りである。
【0093】
ステップ1:複製伝送構成は、端末の無線ベアラに対して、RRCシグナリングを使用して実行され、前記無線ベアラーは、シグナリング無線ベアラーSRB(Signalling Radio Bearer,シグナリング無線ベアラー)またはデータ無線ベアラーDRB(Data Radio Bearer,データ無線ベアラー)であることができる。前記無線ベアラー送信は、ダウンリンクまたはアップリンクである。複製送信構成シグナリングは、前記ベアラーに対応する複製送信の2つの論理チャネルを示し、2つの論理チャネルは構成後に常にアクティブ状態になる。つまり、非アクティブにできない。
【0094】
ステップ2:ダウンリンク送信の場合、基地局は、無線ベアラ用に構成された2つの論理チャネル上で複製送信を実行する。そして、アップリンク送信の場合、基地局は、無線ベアラ用に構成された2つの論理チャネル上でアップリンクリソース割り当てを実行し、アップリンク複製送信を実行するように端末をスケジューリングする。
【0095】
端末側のステップは以下の通りである。
【0096】
ステップ1:端末は、基地局によって送信されたRRC構成コマンドを受信し、複製送信構成、すなわち、無線ベアラーおよびその対応する論理チャネルならびに他の特定の構成を決定する。無線ベアラー用に構成された複製送信用の2つの論理チャネルは常にアクティブな状態にある、つまり常に使用でき、非アクティブにできないと判断される。
【0097】
ステップ2:ダウンリンク送信の場合、端末は、無線ベアラ用に構成された2つの論理チャネル上でダウンリンク送信を受信する。そして、アップリンク伝送のために、端末は、基地局によって送信されたスケジューリングコマンドを受信する。ここで、複製送信用に構成された2つの論理チャネル上のトラフィックデータは、アップリンク伝送に含まれる。
【0098】
第2の実施形態は以下の通りである。
【0099】
本実施例において、無線ベアラー複製送信構成構成の後に、複製送信機能をアクティブ化または非アクティブ化複製送信する(アップリンク送信のみ)。
【0100】
基地局側のステップは以下の通りである。
【0101】
ステップ1:複製伝送構成は、端末の無線ベアラに対して、RRCシグナリングを使用して実行され、複製送信構成シグナリングは、ベアラに対応する複製送信のための2つのアップリンク論理チャネルを示す。構成シグナリングには、次のものが含まれる:アップリンク論理チャネルの初期状態、つまり、送信状態がアクティブまたは非アクティブである。MACシグナリングを使用して、前記ベアラの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化することができる。
【0102】
ステップ2:基地局は、端末のアップリンクリソーススケジュールを実行する。
【0103】
ステップ3:基地局は、現在の複製送信状態を変更する必要がある場合に、複製送信のための論理チャネルのアクティブ化または非アクティブ化を示すために、端末にMACシグナリングを送信する。
【0104】
端末側のステップは以下の通りである。
【0105】
ステップ1:端末は、基地局によって送信されたRRC構成コマンドを受信し、複製送信構成、すなわち、無線ベアラーおよびその対応する論理チャネル、ならびに他の特定の構成を決定する。無線ベアラ用に設定された複製送信の2つの論理チャネルの初期状態が決定され、ベアラが複製送信をアクティブまたは非アクティブにすることが許可される。
【0106】
ステップ2:端末は、基地局によって送信されたスケジューリングコマンドを受信し、割り当てられたアップリンクリソース上のアクティブ化された論理チャネル上でトラフィックデータを送信する。
【0107】
ステップ3:端末は、基地局によって送信された複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層コマンドを受信し、特定の論理チャネルのアクティブ化または非アクティブ化を決定する。具体的なプロセスは次のとおりである。
【0108】
複製送信がアクティブ化されていない場合、つまり、前記無線ベアラーに対して1つの論理チャネルのみがアクティブ化されている場合、端末は、複製送信をアクティブ化するためのMAC層コマンドを受信した後、無線ベアラーに対して構成された他の論理チャネルをアクティブ化する。また、2つの論理チャネルは同じRBのトラフィックデータを同時に送信して、複製送信を実行する。
【0109】
複製送信がアクティブ化された場合、すなわち、前記無線ベアラに対して2つの論理チャネルがアクティブ化され、複製送信に使用される場合、端末は、複製送信を非アクティブ化するMAC層コマンドを受信した後に1つの論理チャネルを非アクティブ化して、1つのみの論理チャネルで無線ベアラのデータを送信する。これは具体的には次のとおりである。
【0110】
(1)CAの場合、デフォルトの論理チャネル(またはメイン論理チャネル)は保持され、他の論理チャネルは非アクティブ化されル。当該デフォルトの論理チャネルはRRCシグナリングで構成されるか、当該デフォルトの論理チャネルは最初にアクティブ化されるように構成された論理チャネルであり、他の論理チャネルは、最初に非アクティブ化されるように構成された論理チャネルである。
【0111】
(2)DCの場合、以下のアプローチのうちの1つが採用され得る。
【0112】
CAと同様に、デフォルトの論理チャネル(またはメイン論理チャネル)は保持され、他の論理チャネルは非アクティブ化される。デフォルトの論理チャネルはRRCシグナリングで構成されるか、デフォルトの論理チャネルは最初にアクティブになるように構成された論理チャネルであり、他の論理チャネルは最初に非アクティブになるように構成された論理チャネルである。または、
DCについて、MCG(Master Cell Group,間スターセルグループ)およびSCG(Secondary Cell Group,セカンダリセルグループ)のそれぞれは、独立したMACエンティティを有し、前記MACコマンドが1つの論理チャネルに対応するMACエンティティから送信される場合、対応する論理チャネルは非アクティブ化される。たとえば、非アクティブ化のMACコマンドがMCGから送信された場合、MCGのベアラに対応する論理チャネルは非アクティブ化される。
【0113】
第3の実施形態は以下の通りである。
【0114】
本実施例において、複製送信は2つの無線ベアラに対して構成され、複製送信は一方の無線ベアラに対して継続的に有効であり、複製送信は他方の無線ベアラに対してアクティブ化または非アクティブ化できる(アップリンク送信)。
【0115】
基地局側のステップは以下の通りである。
【0116】
ステップ1:基地局は端末に対して2つの無線ベアラを構成し、RB1の複製送信は常にアクティブ化され、RB2の複製送信はMACシグナリングを使用してアクティブ化または非アクティブ化され得る。
【0117】
ステップ2:基地局は、RB2の複製送信状態を変更する必要がある場合に、複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMACコマンドを端末に送信する。このMACコマンドは端末に送信されるが、RB2に対してのみ有効で、RB1には有効ではない。
【0118】
端末側のステップは以下の通りである。
【0119】
ステップ1:端末は、基地局から構成を受信し、複製送信で構成された2つの無線ベアラ、2つの無線ベアラの初期状態、および2つの無線ベアラのアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを決定する。 RB1の送信は常にアクティブになり、RB2の複製送信はMACシグナリングを使用してアクティブ化または非アクティブ化される。
【0120】
ステップ2:端末は、基地局によって送信された複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するMACコマンドを受信した後、RB2の複製送信状態のみを更新し、RB1の複製送信は常にアクティブ化される。
【0121】
同じ発明思想に基づいて、本発明の実施例は、複製送信の構成装置、複製送信装置をさらに提供する。これらの装置の問題を解決する原理は、複製送信の構成方法および複製送信方法に類似しているため、これらの装置の実施は、方法の実施を参照することができ、その繰り返しの説明はここでは省略する。
【0122】
図8はネットワーク側の複製送信の構成装置の構造概略図である。示されるように、装置は、端末の各無線ベアラを決定するための決定モジュール801と、
各無線ベアラーについて複製送信構成を実行するための構成モジュール802とを備える。
【0123】
実施中、構成モジュールは、さらに、RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0124】
実施中、構成モジュールは、さらに、各無線ベアラーについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
◎無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成
◎複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成
◎アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態である。
◎アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0125】
実施中、構成モジュールは、さらに、MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0126】
実施中、構成モジュールは、さらに、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを使用してアクティブ化または非アクティブ化を実行する。
【0127】
実施中、構成モジュールは、さらに、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0128】
実施中、構成モジュールは、さらに、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0129】
図9は端末側複製送信装置の構造概略図である。示されるように当該装置は、
ネットワーク側からネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成である複製送信の構成を受信するための受信モジュール901と、
前記構成に従って複製送信を実行するための送信モジュール902とを備える。
【0130】
実施中、受信モジュールは、さらに、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信して、複製送信の構成を決定する。
【0131】
実施中、複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
◎無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成
◎複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成
◎アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態である。
◎アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0132】
実施中、受信モジュールは、さらに、ネットワーク側から複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信する。
【0133】
実施中、受信モジュールは、さらに、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダのMAC層シグナリングを受信する。
【0134】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0135】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示す。
【0136】
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0137】
説明便宜のために、上述の装置のすべての部分は、それぞれ説明される機能によって様々なモジュールまたはユニットに分割される。もちろん、様々なモジュールまたはユニットの機能は、本発明が実施されるとき、同じ1つまたは複数のソフトウェアまたはハードウェアで実施することができる。
【0138】
本発明の実施例によって提供される技術的解決策が実施されるとき、それは以下のような方法で実施することができる。
【0139】
図10は基地局の構造概略図である。示されるように、基地局において、
プロセッサ1000は、メモリ1020に格納されたプログラムを読み出し、次の動作を実行し、
端末の各無線ベアラーを決定する。
【0140】
送受信機1010は、プロセッサ1000の制御の下でデータを送受信し、次の動作を実行し、
各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0141】
実施中、RRCシグナリングを使用して各無線ベアラーについて複製送信構成を実行する。
【0142】
実施中、各無線ベアラーについて、以下の1つまたは組み合わせを含む複製送信構成を実行するようにさらに構成される:
◎無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成
◎複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
◎アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は構成後に直後にアクティブ化状態になるかどうかを示す状態である。
◎アップリンク送信の場合、構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0143】
実施中、MAC層シグナリングを使用して無線ベアラーの複製送信をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0144】
実施中、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダである。
【0145】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0146】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0147】
ここで、
図10において、バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ1000が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ1020が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1010送信機と受信機を含む複数の要素で、伝送媒体上の他のさまざまなデバイスと通信するための要素を提供できる。プロセッサ1000は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリ1020は、プロセッサ1000が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0148】
図11は端末の構造概略図である。示されるように、端末において、
プロセッサ1100は、メモリ1120に格納されたプログラムを読み出し、次の動作を実行し、
送受信機の要件に従ってデータ処理を行い、
送受信機1110は、プロセッサ1100の制御の下でデータを送受信し、次の動作を実行し、
ネットワーク側から複製送信の構成を受信し、前記構成は、ネットワーク側による端末の各無線ベアラーに対する構成であり、
前記構成に従って複製送信を実行する。
【0149】
実施中、端末は、ネットワーク側からRRCシグナリングを受信し、複製送信の構成を決定する。
【0150】
実施中、複製送信構成は次の1つまたは組み合わせを含む:
無線ベアラー番号RB ID、および前記ベアラーに対応するPDCPエンティティの構成、
複製送信のために前記無線ベアラーによって使用される2つの対応する論理チャネル番号LCID、および前記2つの論理チャネルにそれぞれ対応するRLCエンティティの構成、
アップリンク送信の場合、2つの論理チャネルに構成された初期状態は、構成直後にアクティブ状態になるかどうかを示す状態であり、
アップリンク送信の場合、前記無線ベアラー構成は、複製送信のアクティブ化または非アクティブ化を許可するかどうかを示す。
【0151】
実施中、端末は、ネットワーク側から、複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングを受信する。
【0152】
実施中、アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC層シグナリングは、MAC層負荷なしで独立したMACサブヘッダである。
【0153】
実施中、MACサブヘッダ内のフィールドを用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示す。
【0154】
実施中、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、別のフィールドは、具体的にアクティブ化または非アクティブ化するかどうかを示し、ここで、1つのLCIDを用いて、前記MAC CEが複製送信アクティブ化または非アクティブ化するためのMAC CEであることを示し、CE Typeフィールドの異なる値を用いて前記MAC CEが複製送信をアクティブ化するためのMAC CEであるかまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEであるかを示し、
または、MACサブヘッダ内のLCIDフィールドは、前記MAC CEが複製送信をアクティブ化または非アクティブ化するために使用されることを示すために用いられ、ここで、2つのLCID値それぞれで複製送信をアクティブ化するためのMAC CEまたは複製送信を非アクティブ化するためのMAC CEを示す。
【0155】
ここで、
図11において、バスアーキテクチャは、いずれ数の相互接続するバス及びブリッジを備える。具体的に、プロセッサ1100が代表となる1つまたは複数のプロセッサ及びメモリ1120が代表となるメモリの多様な回路により接続される。バスアーキテクチャは、外部設備、電圧レギュレーター及び電力管理回路等の他の回路を接続することもできる。これらは、当該分野の周知技術であるため、本発明において、詳細に説明しない。バスインターフェースはインターフェースを提供する。送受信機1110は、複数の部品であることができ、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して他の装置と通信するユニットを提供する。異なるユーザー設備に対し、ユーザーインターフェース1130は、外部接続または内部接続に必要な設備のインターフェースであることもできる。接続する設備は、キーパッド、ディスプレー、スピーカー、マイクロホン、ジョイスティック等を備えるが、これに限られない。
【0156】
プロセッサ1100は、バスアーキテクチャの管理及び通常の処理を担当し、メモリ1120は、プロセッサ1100が動作する際に利用するデータを記憶することができる。
【0157】
要約すると、本発明の実施例によって提供される技術的解決策では、ネットワーク側は、端末の各無線ベアラーに対して複製送信(duplication)構成を事項する。構成内容は、複製送信初期状態、アクティブ化および非アクティブ化が許可されるかどうかを含む。
【0158】
具体的に、送信機は、下位層のデータパケットの受信フィードバックを介して自律的にPDCP PDU複製送信をアクティブ化または非アクティブ化する。
【0159】
複製送信構成により、端末からの複製送信のサービスは3つのタイプを含むことができる:
初期状態はアクティブ化であり、下位層シグナリング(MAC CE,MAC制御要素)によってアクティブ化および非アクティブ化される。
【0160】
初期状態は非アクティブ化であり、下位層シグナリング(MAC CE,MAC制御要素)によってアクティブ化および非アクティブ化される。
【0161】
初期状態はアクティブ化であり、構成されると、アクティブ化の複製送信を維持し、下位層が複製送信をアクティブ化および非アクティブ化することは、許可されない。
【0162】
本発明の実施例は、不揮発性記憶媒体であり、コンピューティングデバイス上で実行するときにコンピューティングデバイスに上記の基地局の動作を実行させるように構成されたプログラムコードを含む読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0163】
本発明の実施例不揮発性記憶媒体であり、コンピューティングデバイス上で実行するときにコンピューティングデバイスに上記の端末の動作を実行させるように構成されたプログラムコードを含む読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0164】
本発明の実施例は、アップリンク複製伝送の構成および有効メカニズムを提供し、それにより、複製伝送を異なるベアラ特性に柔軟に適用することができ、複製送信によって引き起こされる高い信頼性が得られるとともに、無線リソースの利用効率を高め、リソースの浪費を避けることができる。その間、エアインターフェイス制御シグナリングオーバーヘッドも節約される。
【0165】
本分野の技術者として、本発明の実施形態が、方法、システム或いはコンピュータプログラム製品を提供できるため、本発明は完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの両方を結合した実施形態を採用できることがかわるはずである。さらに、本発明は、一つ或いは複数のコンピュータプログラム製品の形式を採用できる。当該製品はコンピュータ使用可能なプログラムコードを含むコンピュータ使用可能な記憶媒体(ディスク記憶装置と光学記憶装置等を含むがそれとは限らない)において実施する。
【0166】
以上は本発明の実施形態の方法、装置(システム)、およびコンピュータプログラム製品のフロー図および/またはブロック図によって、本発明を記述した。理解すべきことは、コンピュータプログラム指令によって、フロー図および/またはブロック図における各フローおよび/またはブロックと、フロー図および/またはブロック図におけるフローおよび/またはブロックの結合を実現できる。プロセッサはこれらのコンピュータプログラム指令を、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組込み式処理装置、或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備の処理装置器に提供でき、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサは、これらのコンピュータプログラム指令を実行し、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
これらのコンピュータプログラム指令は又、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置を特定方式で動作させるコンピュータ読取記憶装置に記憶できる。これによって、指令を含む装置は当該コンピュータ読取記憶装置内の指令を実行でき、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
【0167】
これらコンピュータプログラム指令はさらに、コンピュータ或いは他のプログラム可能なデータ処理装置設備に実装もできる。コンピュータプログラム指令が実装されたコンピュータ或いは他のプログラム可能設備は、一連の操作ステップを実行することによって、関連の処理を実現し、コンピュータ或いは他のプログラム可能な設備において実行される指令によって、フロー図における一つ或いは複数のフローおよび/またはブロック図における一つ或いは複数のブロックに指定する機能を実現する。
上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。
【0168】
無論、当業者によって、上述した実施形態に記述された技術的な解決手段を改造し、或いはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような、改造と置換は本発明の各実施形態の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。そのような改造と置換は、すべて本発明の請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0169】
801 決定モジュール
802 構成モジュール
901 受信モジュール
902 送信モジュール
1000 プロセッサ
1010 送受信機
1020 メモリ
1100 プロセッサ
1110 送受信機
1120 メモリ
1130 ユーザーインターフェース