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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-21
(45)【発行日】2022-03-02
(54)【発明の名称】ファン
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20220222BHJP
   F24F 7/013 20060101ALN20220222BHJP
【FI】
F04D25/08 305D
F24F7/013
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021514378
(86)(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-23
(86)【国際出願番号】 CN2019098308
(87)【国際公開番号】W WO2020107923
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2021-03-15
(31)【優先権主張番号】201811419510.7
(32)【優先日】2018-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516256766
【氏名又は名称】珠海格力電器股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Gree Electric Appliances, Inc. of Zhuhai
【住所又は居所原語表記】West Jinji Road, Qianshan, Zhuhai, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】馬先鋒
(72)【発明者】
【氏名】麦煥
(72)【発明者】
【氏名】王勇
(72)【発明者】
【氏名】陳宇強
(72)【発明者】
【氏名】李兆波
【審査官】大瀬 円
(56)【参考文献】
【文献】実開昭59-591(JP,U)
【文献】実開昭56-143588(JP,U)
【文献】中国実用新案第202520613(CN,U)
【文献】中国実用新案第206845500(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第103228931(CN,A)
【文献】中国実用新案第206054391(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 25/08-25/10
F24F 7/013
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンであって、
ハウジングアセンブリ(10)と、
前記ハウジングアセンブリ(10)に枢動可能に設けられた、ウィンドガイドホイールアセンブリ(20)であって、取り付け穴(221)を有し、前記ハウジングアセンブリ(10)は回転止め構造を有し、前記回転止め構造は前記取り付け穴(221)の内部に延在し、前記回転止め構造は回避スペースを有するウィンドガイドホイールアセンブリ(20)と、
前記ハウジングアセンブリ(10)に枢動可能に設けられ、回転するとき、押し出し端が前記回避スペースに延在して前記回転止め構造を押し出して、前記回転止め構造が変形して前記取り付け穴(221)の壁に当接することにより、前記ウィンドガイドホイールアセンブリ(20)の回転を停止させる、押し出し部材(30)と、を含む、
、ファン。
【請求項2】
前記ウィンドガイドホイールアセンブリ(20)は、ウィンドガイドホイール(21)およびシャフトスリーブ(22)を含み、前記ウィンドガイドホイール(21)は、前記シャフトスリーブ(22)に固定的に接続され、前記シャフトスリーブ(22)は、前記取り付け穴(221)を有し、前記ウィンドガイドホイール(21)は、前記シャフトスリーブ(22)を介して前記ハウジングアセンブリ(10)に接続されることを特徴とする
請求項1に記載のファン。
【請求項3】
前記ウィンドガイドホイール(21)に少なくとも1つのスナップフィット穴(211)が設けられ、前記シャフトスリーブ(22)は、シャフトスリーブ本体(222)および前記シャフトスリーブ本体(222)に設けられた少なくとも1つの接続スナップ(223)を含み、前記接続スナップ(223)は、前記スナップフィット穴(211)の内部に貫通して設けられ、且つ前記スナップフィット穴(211)の内部の段付き構造にスナップフィットされることを特徴とする
請求項2に記載のファン。
【請求項4】
前記取り付け穴(221)は、前記シャフトスリーブ本体(222)に形成され、前記接続スナップ(223)は複数であり、複数の前記接続スナップ(223)は、前記取り付け穴(221)の周方向に回って離間して設置されることを特徴とする
請求項3に記載のファン。
【請求項5】
前記ウィンドガイドホイール(21)に組み立て穴(212)が設けられ、前記組み立て穴(212)の壁には、少なくとも1つの回転止めノッチ(213)が設けられ、前記シャフトスリーブ(22)はさらに、前記シャフトスリーブ本体(222)に設けられた、少なくとも1つの回転止め突起(224)を含み、前記回転止め突起(224)は、前記回転止めノッチ(213)の内部まで延在されることを特徴とする
請求項3に記載のファン。
【請求項6】
前記ハウジングアセンブリ(10)はフロントハウジング(11)を含み、前記フロントハウジング(11)は、
フロントハウジング本体(111)と、
前記フロントハウジング本体(111)に設けられた接続シリンダ(112)と、
前記フロントハウジング本体(111)に設けられ、且つ前記接続シリンダ(112)の外周側の周りに離間して設置され、前記取り付け穴(221)を貫通した後、前記シャフトスリーブ(22)にスナップフィットされる、複数の取り付けスナップ(113)と、を含む、ことを特徴とする
請求項2ないし5のいずれか一項に記載のファン。
【請求項7】
前記フロントハウジング(11)はさらに、複数のロッキングスナップ(114)を含み、複数の前記ロッキングスナップ(114)は、前記接続シリンダ(112)の前記フロントハウジング本体(111)から離れた端面に設けられ、且つ前記接続シリンダ(112)の周方向に離間して設置され、複数の前記ロッキングスナップ(114)は前記回転止め構造を形成し、複数の前記ロッキングスナップ(114)によって前記回避スペースが囲まれることを特徴とする
請求項6に記載のファン。
【請求項8】
前記接続シリンダ(112)の内壁面には、第1ネジ構造(115)が設けられ、前記押し出し部材(30)はキャップであり、前記キャップは、カバープレート(31)および前記カバープレート(31)に設けられた取り付けシリンダ(32)を含み、前記取り付けシリンダ(32)の外周壁には、前記カバープレート(31)から離れた方向に沿って、押し出し突起(33)、および前記第1ネジ構造(115)に嵌め合う第2ネジ構造(321)が順次に設置され、前記押し出し突起(33)は前記押し出し端を形成することを特徴とする
請求項7に記載のファン。
【請求項9】
前記押し出し突起(33)はリング状であり且つ前記取り付けシリンダ(32)の外周壁の周りに連続的に設置されることを特徴とする
請求項8に記載のファン。
【請求項10】
前記フロントハウジング本体(111)の、前記接続シリンダ(112)に対向する位置にシュート(116)が設けられ、前記押し出し部材(30)はキャップであり、前記キャップは、
カバープレート(31)と、
前記カバープレート(31)に設けられた取り付けシリンダ(32)と、
前記取り付けシリンダ(32)の前記カバープレート(31)から離れた端面に設けられ、前記押し出し部材(30)が前記フロントハウジング(11)にスナップフィットされるように、前記シュート(116)を貫通する、リミットスナップ(34)と、
前記取り付けシリンダ(32)の外周壁に設けられて、前記ロッキングスナップ(114)を押し出すように前記押し出し部材(30)を回転させ、前記押し出し端を形成する、押し出しカム(35)と、を含む、ことを特徴とする
請求項7に記載のファン。
【請求項11】
前記押し出しカム(35)は複数であり、複数の前記押し出しカム(35)は、前記取り付けシリンダ(32)の外周壁の周りに離間して設置されることを特徴とする
請求項10に記載のファン。
【請求項12】
前記ハウジングアセンブリ(10)は、フロントハウジング(11)およびグランド(12)を含み、前記フロントハウジング(11)には少なくとも1つの回転溝(117)が設けられ、前記グランド(12)は、
軸方向の第1端にフランジ(122)を有する、グランド本体(121)と、
前記グランド本体(121)の軸方向の第2端の端面に設けられた、ターンバックル(123)と、を含み、
前記グランド本体(121)は、前記取り付け穴(221)を通過した後、前記シャフトスリーブ(22)が前記フランジ(122)と前記フロントハウジング(11)との間に制限されることを特徴とする
請求項2ないし5のいずれか一項に記載のファン。
【請求項13】
前記グランド本体(121)の軸方向の第2端の端面には、接続穴(125)が設けられ、前記ファンはさらに接続部材を含み、前記接続部材は、前記グランド(12)を前記フロントハウジング(11)に締め結けるように、前記接続穴(125)を貫通して設置される、ことを特徴とする
請求項12に記載のファン。
【請求項14】
前記回転止め構造は、複数の弾性バックル(124)であり、複数の前記弾性バックル(124)は、前記グランド本体(121)の周壁面の周りに離間して設置され、複数の前記弾性バックル(124)によって前記回避スペースが囲まれる、ことを特徴とする
請求項12に記載のファン。
【請求項15】
前記フロントハウジング(11)には、連結ステイ(118)が設けられ、前記連結ステイ(118)の外周壁には、第3ネジ構造(119)が設けられ、前記押し出し部材(30)はキャップであり、前記キャップは、
カバープレート(31)と、
前記カバープレート(31)に設けられ、内壁面には前記第3ネジ構造(119)と係合される第4ネジ構造(322)が設けられた、取り付けシリンダ(32)と、
前記カバープレート(31)に設けられ、且つ前記取り付けシリンダ(32)の外周側にスリーブされて、前記押し出し端を形成する、押し出しシリンダ(36)と、を含む、ことを特徴とする
請求項14に記載のファン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、家電機器の技術分野に関し、具体的には、ファンに関する。
【背景技術】
【0002】
ファンの給風機能を向上させるために、ファンにウィンドガイドホイールを設置しているが、関連技術では、ウィンドガイドホイールの組み立て部品が多く、さらに複数のネジが必要とするため、ファンの製造コストが高くなるだけでなく、ファンの構造も複雑で、組み立ての効率が低くなる。
【0003】
なお、関連技術におけるファンは、ウィンドガイドホイールの回転を確実に停止させることができないため、ユーザがウィンドガイドホイールの回転の有無を制御することによりファンの給風モードを確実に切り替えることができず、ファンの実用性が低下する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の主な目的は、従来技術におけるファンの複雑な構造による、ファンの低い組み立ての効率、および既存のファンがウィンドガイドホイールの確実な回転止めを達成できないことによる、ファンの低い実用性の問題を解決するための、ファンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は、ファンを提供し、前記ファンは、ハウジングアセンブリと、ハウジングアセンブリに枢動可能に設けられた、ウィンドガイドホイールアセンブリであって、取り付け穴を有し、ハウジングアセンブリは回転止め構造を有し、回転止め構造は取り付け穴の内部に延在し、回転止め構造は回避スペースを有する、ウィンドガイドホイールアセンブリと、ハウジングアセンブリに枢動可能に設けられ、回転するとき、押し出し端が回避スペースに延在して回転止め構造を押し出して、回転止め構造が変形して取り付け穴の壁に当接することにより、ウィンドガイドホイールアセンブリの回転が停止するようにする、押し出し部材と、を含む。
【0006】
さらに、ウィンドガイドホイールアセンブリは、ウィンドガイドホイールおよびシャフトスリーブを含み、ウィンドガイドホイールは、シャフトスリーブに固定的に接続され、シャフトスリーブは、取り付け穴を有し、ウィンドガイドホイールは、シャフトスリーブを介してハウジングアセンブリに接続される。
【0007】
さらに、ウィンドガイドホイールに少なくとも1つのスナップフィット穴が設けられ、シャフトスリーブは、シャフトスリーブ本体およびシャフトスリーブ本体に設けられた少なくとも1つの接続スナップを含み、接続スナップは、スナップフィット穴の内部に貫通して設けられ、且つスナップフィット穴の内部の段付き構造にスナップフィットされる。
【0008】
さらに、取り付け穴は、シャフトスリーブ本体に形成され、接続スナップは複数であり、複数の接続スナップは、取り付け穴の周方向に回って離間して設置される。
【0009】
さらに、ウィンドガイドホイールに組み立て穴が設けられ、組み立て穴の壁には、少なくとも1つの回転止めノッチが設けられ、シャフトスリーブはさらに、シャフトスリーブ本体に設けられた、少なくとも1つの回転止め突起を含み、回転止め突起は、回転止めノッチの内部に延在させる。
【0010】
さらに、ハウジングアセンブリはフロントハウジングを含み、フロントハウジングは、フロントハウジング本体と、フロントハウジング本体に設けられた接続シリンダと、フロントハウジング本体に設けられ、且つ接続シリンダの外周側の周りに離間して設置され、取り付けスナップを貫通した後、シャフトスリーブにスナップフィットされる、複数の取り付けスナップと、を含む。
【0011】
さらに、フロントハウジングはさらに、複数のロッキングスナップを含み、複数のロッキングスナップは、フロントハウジング本体から離れた接続シリンダの端面に設けられ、且つ接続シリンダの周方向に離間して設置され、複数のロッキングスナップは回転止め構造を形成し、複数のロッキングスナップによって回避スペースが囲まれる。
【0012】
さらに、接続シリンダの内壁面には、第1ネジ構造が設けられ、押し出し部材はキャップであり、キャップは、カバープレートおよびカバープレートに設けられた取り付けシリンダを含み、取り付けシリンダの外周壁には、カバープレートから離れた方向に沿って、押し出し突起、および第1ネジ構造に嵌め合う第2ネジ構造が順次に設置され、押し出し突起は押し出し端を形成する。
【0013】
さらに、押し出し突起はリング状であり且つ取り付けシリンダの外周壁の周りに連続的に設置される。
【0014】
さらに、フロントハウジング本体の、接続シリンダに対向する位置にシュートが設けられ、押し出し部材はキャップであり、キャップは、カバープレートと、カバープレートに設けられた取り付けシリンダと、カバープレートから離れた取り付けシリンダの端面に設けられ、押し出し部材がフロントハウジングにスナップフィットされるように、シュートを貫通する、リミットスナップと、ロッキングスナップを押し出すように、取り付けシリンダの外周壁に設けられて、押し出し部材(30)を回転させ、押し出し端を形成する、押し出しカムと、を含む。
【0015】
さらに、押し出しカムは複数であり、複数の押し出しカムは、取り付けシリンダの外周壁の周りに離間して設置される。
【0016】
さらに、ハウジングアセンブリは、フロントハウジングおよびグランドを含み、フロントハウジングには少なくとも1つの回転溝が設けられ、グランドは、軸方向の第1端にフランジを有する、グランド本体と、グランド本体の軸方向の第2端の端面に設けられた、ターンバックルと、を含み、グランド本体は、取り付け穴を通過した後、シャフトスリーブリミットがフランジとフロントハウジングとの間に制限される。
【0017】
さらに、グランド本体の軸方向の第2端の端面には、接続穴が設けられ、ファンはさらに接続部材を含み、接続部材は、グランドをフロントハウジングに締め付けるように、接続穴を貫通して設置される。
【0018】
さらに、回転止め構造は、複数の弾性バックルであり、複数の弾性バックルは、グランド本体の周壁面の周りに離間して設置され、複数の弾性バックルは回避スペースに囲まれる。
【0019】
さらに、フロントハウジングには、連結ステイが設けられ、連結ステイの外周壁には、第3ネジ構造が設けられ、押し出し部材はキャップであり、キャップは、カバープレートと、カバープレートに設けられ、内壁面には第3ネジ構造と係合される第4ネジ構造が設けられた、取り付けシリンダと、カバープレートに設けられ、且つ取り付けシリンダの外周側にスリーブされて、押し出し端を形成する、押し出しシリンダと、を含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明の技術的解決策を適用して、ウィンドガイドホイールアセンブリをハウジングアセンブリに取り付け、ハウジングアセンブリは回転止め構造を有し、押し出し部材を利用して回転止め構造に係合されて、ウィンドガイドホイールアセンブリの回転または確実な回転止めを実現する。具体的には、押し出し部材の押し出し端を回避スペースに延在して回転止め構造を押し出すと、回転止め構造が変形され、ウィンドガイドホイールアセンブリの取り付け穴の壁に当接することにより、ウィンドガイドホイールアセンブリの回転が停止する。押し出し部材の押し出し端は、回避スペースから退出し、ウィンドガイドホイールアセンブリは、ハウジングアセンブリに対して回転できる。なお、本願のハウジングアセンブリは回転止め構造を有し、ウィンドガイドホイールアセンブリをハウジングアセンブリに組み立てることだけで、ファンの構造を簡素化して、ファンの組み立ての効率が向上する。
【0021】
本願の一部を構成する明細書の図面は、本発明のさらなる理解を提供するためのものであり、本発明の例示的な実施例およびその説明は本発明を解釈するために使用され、本発明の不適切な制限を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例1によるファンの分解構造の概略図を示す。
図2】組み立て後の図1のファンの一角度からの断面構造の概略図を示す。
図3図2のA部分における拡大構造の概略図を示す。
図4】組み立て後の別の角度からの図1のファンの断面構造の概略図を示す。
図5図4のB部分における拡大構造の概略図を示す。
図6図1のファンのウィンドガイドホイールおよびシャフトスリーブの組み立て構造の概略図を示す。
図7図6のC部分における拡大構造の概略図を示す。
図8図6のウィンドガイドホイールの構造概略図を示す。
図9図6のシャフトスリーブの構造概略図を示す。
図10図1のファンのフロントハウジングの構造概略図を示す。
図11図1のファンの押し出し部材の構造概略図を示す。
図12】本発明の実施例2によるファンの分解構造の概略図を示す。
図13】組み立て後の図12のファンの一角度からの断面構造の概略図を示す。
図14図13のD部分における拡大構造の概略図を示す。
図15】組み立て後の図12のファンの別の角度からの断面構造の概略図を示す。
図16図15のE部分の拡大構造の概略図を示す。
図17図12のファンのフロントハウジングの構造概略図を示す。
図18図12のファンの押し出し部材の構造概略図を示す。
図19】本発明の実施例3によるファンの分解構造の概略図を示す。
図20】組み立て後の図19のファンの断面構造の概略図を示す。
図21図20のF部分の拡大構造の概略図を示す。
図22図19のファンのフロントハウジングの構造概略図を示す。
図23図19のファンのグランドの一角度からの構造概略図を示す。
図24図23のグランドの別の角度からの構造概略図を示す。
図25図19のファンの押し出し部材の構造概略図を示す。
【符号の説明】
【0023】
10 ハウジングアセンブリ
11 フロントハウジング
110 リミットブロック
111 フロントハウジング本体
112 接続シリンダ
113 取り付けスナップ
114 ロッキングスナップ
115 第1ネジ構造
116 シュート
117 回転溝
118 連結ステイ
119 第3ネジ構造
12 グランド
121 グランド本体
122 フランジ
123 ターンバックル
124 弾性バックル
125 接続穴
20 ウィンドガイドホイールアセンブリ
21 ウィンドガイドホイール
211 スナップフィット穴
212 組み立て穴
213 回転止めノッチ
22 シャフトスリーブ
221 取り付け穴
222 シャフトスリーブ本体
223 接続スナップ
224 回転止め突起
30 押し出し部材
31 カバープレート
32 取り付けシリンダ
321 第2ネジ構造
322 第4ネジ構造
33 押し出し突起
34 リミットスナップ
35 押し出しカム
36 押し出しシリンダ
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施例における図面を参照して、本発明の実施例における技術的解決策を明確かつ完全に説明する。明らかに、記載された実施例は、本発明の実施例の一部に過ぎず、すべてではない。以下、少なくとも1つの例示的な実施例の説明は、実際に単なる例示であり、本発明およびその適用または使用に対するいかなる制限として使用されない。本発明の実施例に基づいて、創造的な作業なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲に含まれるものとする。
【0025】
本発明は、従来技術におけるファンの複雑な構造によるファンの低い組み立て効率の問題、および既存のファンがウィンドガイドホイールの確実な回転止めを達成できないことによるファンの低い実用性の問題を解決するために、ファンを提供する。
【0026】
本願は、実施例を3つ提供し、図1ないし図11は実施例1を示し、図12ないし図18は実施例2を示し、図19ないし図25は実施例3を示す。
【0027】
実施例1
図1に示されたように、ファンは、ハウジングアセンブリ10と、ウィンドガイドホイールアセンブリ20と、押し出し部材30とを含み、ウィンドガイドホイールアセンブリ20は、ハウジングアセンブリ10に枢動可能に設けられ、ここで、ウィンドガイドホイールアセンブリ20は、取り付け穴221を有し、ハウジングアセンブリ10は、回転止め構造を有し、回転止め構造は、取り付け穴221の内部に延在し、回転止め構造は、回避スペースを有し、押し出し部材30は、ハウジングアセンブリ10に枢動可能に設けられ、押し出し部材30が回転するとき、押し出し部材30の押し出し端は、回避スペースに延在して回転止め構造を押し出すと、回転止め構造が変形して取り付け穴221の壁に当接することにより、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転が停止するようにする。
【0028】
本願において、ウィンドガイドホイールアセンブリ20をハウジングアセンブリ10に取り付け、ハウジングアセンブリ10は、回転止め構造を有し、押し出し部材30を使用して回転止め構造に係合することにより、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転または確実な回転止めを実現する。具体的には、押し出し部材30の押し出し端は、回避スペースに延在して回転止め構造を押し出すと、回転止め構造が変形してウィンドガイドホイールアセンブリ20の取り付け穴221の壁に当接して、ウィンドガイドホイールアセンブリ20回転が停止するようにする。押し出し部材30の押し出し端は、回避スペースから退出して、ウィンドガイドホイールアセンブリ20は、ハウジングアセンブリ10に対して回転する。なお、本願のハウジングアセンブリ10は、回転止め構造を有し、ウィンドガイドホイールアセンブリ20をハウジングアセンブリ10に組み立てることだけで、ファンの構造を簡素化し、ファンの組み立て効率を向上する。
【0029】
本願で提供されるファンは、風駆動方式を使用してウィンドガイドホイールアセンブリ20を回転させ、モータがウィンドガイドホイールアセンブリ20を回転させる方式と比較して、ファンの消費電力が削減され、それによりファンの使用コストが削減される。
【0030】
図1図6および図7に示されたように、ウィンドガイドホイールアセンブリ20は、ウィンドガイドホイール21およびシャフトスリーブ22を含み、ウィンドガイドホイール21は、シャフトスリーブ22に固定的に接続され、シャフトスリーブ22は、取り付け穴221を有し、ウィンドガイドホイール21は、シャフトスリーブ22を介してハウジングアセンブリ10に接続される。使用中に回転止め構造との係合によるウィンドガイドホイールアセンブリ20の摩耗を考慮して、ウィンドガイドホイールアセンブリ20を異なる材料で作られたウィンドガイドホイール21およびシャフトスリーブ22に分割設計し、ここで、シャフトスリーブ22は、耐摩耗性材料で作られる。
【0031】
本願の一図示しない実施例において、シャフトスリーブ22およびウィンドガイドホイール21は一体に成形される。
【0032】
図6ないし図9に示されたように、ウィンドガイドホイール21に少なくとも1つのスナップフィット穴211が設けられ、シャフトスリーブ22は、シャフトスリーブ本体222、およびシャフトスリーブ本体222に設けられた少なくとも1つの接続スナップ223を含み、接続スナップ223は、スナップフィット穴211の内部を貫通して設置されてスナップフィット穴211の内部の段付き構造にスナップフィットされる。このように、ウィンドガイドホイール21がシャフトスリーブ22にスナップフィットされるので、ネジなどの追加の部品の設置が必要なしに、ファンの組み立て効率を改善し、さらにファン組み立て中のネジの遺失を回避することができる。ウィンドガイドホイール21は、シャフトスリーブ22にスナップフィットされた後、ウィンドガイドホイール21とシャフトスリーブ22との軸方向の相対運動を防ぐことができ、即ち、ウィンドガイドホイール21はシャフトスリーブ22に対して静止状態である。
【0033】
図9に示されたように、取り付け穴221は、シャフトスリーブ本体222に形成され、接続スナップ223は複数であり、複数の接続スナップ223は、取り付け穴221の周方向に離間して設置される。複数の接続スナップ223を設置することにより、ウィンドガイドホイール21とシャフトスリーブ22との接続安定性を改善する。
【0034】
図8および図9に示されたように、ウィンドガイドホイール21に組み立て穴212が設けられ、組み立て穴212の壁に少なくとも1つの回転止めノッチ213が設けられ、シャフトスリーブ22はさらに、シャフトスリーブ本体222に設けられた少なくとも1つの回転止め突起224を含み、回転止め突起224は回転止めノッチ213の内部まで延在する。このように、ウィンドガイドホイール21とシャフトスリーブ22を組み立てた後、ウィンドガイドホイール21とシャフトスリーブ22との間の相対回転が防止されて、ウィンドガイドホイール21とシャフトスリーブ22が同期して回転するか、同期して回転を停止する。
【0035】
図2図3および図10に示されたように、ハウジングアセンブリ10は、フロントハウジング11を含み、フロントハウジング11は、フロントハウジング本体111と、接続シリンダ112と、複数の取り付けスナップ113とを含み、接続シリンダ112は、フロントハウジング本体111に設けられ、複数の取り付けスナップ113は、フロントハウジング本体111に設けられて接続シリンダ112の外周側の周りに離間して設置され、取り付けスナップ113は、取り付け穴221を貫通した後、シャフトスリーブ22にスナップフィットされる。このように、フロントハウジング11は、シャフトスリーブ22にスナップフィットされることにより、ウィンドガイドホイール21がシャフトスリーブ22にフロントハウジング11に回転可能に設置されるようにする。シャフトスリーブ22およびフロントハウジング11を組み立てるとき、ネジなどの追加の部品の設置が必要なしに、ファンの組み立て効率をさらに改善でき、ファン組み立て中のネジ遺失も回避できる。
【0036】
図4図5および図10に示されたように、フロントハウジング11はさらに、複数のロッキングスナップ114を含み、複数のロッキングスナップ114はフロントハウジング本体111から離れた接続シリンダ112の端面に設けられて接続シリンダ112の周方向に離間して設置され、複数のロッキングスナップ114は、回転止め構造を形成し、複数のロッキングスナップ114によって回避スペースが囲まれる。このように、押し出し部材30の押し出し端はロッキングスナップ114を押し出すことにより、ロッキングスナップ114が変形し、シャフトスリーブ22の取り付け穴221の壁に当接して干渉するようにし、それにより、シャフトスリーブ22がフロントハウジング11に対して回転することを防止する。これに対応して、シャフトスリーブ22に接続されたウィンドガイドホイール21がフロントハウジング11に対して回転することを防止して、ウィンドガイドホイールアセンブリ20が確実に回転止めを実現し、ファンの給風モードを切り替えて、ファンの実用性を改善する。
【0037】
図10に示されたように、フロントハウジング11はさらに、複数のリミットブロック110を含み、複数のリミットブロック110は、フロントハウジング本体111に設けられて接続シリンダ112の周方向に設置され、且つリミットブロック110は2つの取り付けスナップ113の間に配置され、接続シリンダ112から離れたリミットブロック110の表面と、シャフトスリーブ22の取り付け穴221の壁との間の係合隙間が小さいため、シャフトスリーブ22がフロントハウジング11に対して半径方向での大きな距離で移動するのを防ぐ。
【0038】
図10および図11に示されたように、接続シリンダ112の内壁面には第1ネジ構造115が設けられ、押し出し部材30はキャップであり、キャップは、カバープレート31、およびカバープレート31に設けられた取り付けシリンダ32を含み、取り付けシリンダ32の外周壁には、カバープレート31から離れた方向に沿って押し出し突起33、第1ネジ構造115と係合される第2ネジ構造321が順次に設けられ、押し出し突起33は、押し出し端を形成する。本願の実施例1において、押し出し部材30は、フロントハウジング11にネジ接続されて、ネジ込まれた押し出し部材30の深さを制御することによって、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転または回転止めを制御し、押し出し突起33がロッキングスナップ114に接触して干渉が発生する位置までネジ込まれたとき、押し出し突起33がロッキングスナップ114を押し出して、ロッキングスナップ114を変形させる。
【0039】
図11に示されたように、押し出し突起33はリング状であり、取り付けシリンダ32の外周壁の周りに連続的に設置される。このように、押し出し突起33がロッキングスナップ114を確実かつ安定的に押し出すことができる。
【0040】
実施例1によって提供されたファンを適用すれば、ユーザは、キャップを締めたり緩めたりすることにより、ウィンドガイドホイールアセンブリ20が回転するかどうかを制御する。キャップを下にある程度締めたとき、押し出し突起33がロッキングスナップ114を押し出し、ロッキングスナップ114は取り付け穴221の壁と干渉してロッキング関係を形成し、このとき、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転が停止するようにする。キャップを上にある程度緩めたとき、即ち、押し出し突起33がロッキングスナップ114に接触されなく、またはロッキングスナップ114に対する押し出し突起33の押し出し距離がロッキングスナップ114と取り付け穴221との隙間より小さいとき、ロッキング関係は解除され、ウィンドガイドホイールアセンブリ20は、ブレードの風力で回転し始める。
【0041】
実施例2
図12ないし図14に示されたように、実施例2は実施例1と同じであり、シャフトスリーブ22は、ウィンドガイドホイール21にスナップフィットされ、フロントハウジング11はシャフトスリーブ22にスナップフィットされ、ここでは繰り返さない。
【0042】
実施例2と実施例1との違いは、押し出し部材30がフロントハウジング11にスナップフィットされる。具体的には、図17および図18に示されたように、フロントハウジング本体111は、接続シリンダ112との相対的な位置にシュート116が設けられ、押し出し部材30はキャップであり、キャップは、カバープレート31と、取り付けシリンダ32と、リミットスナップ34と、押し出しカム35とを含み、取り付けシリンダ32はカバープレート31に設けられ、リミットスナップ34は、カバープレート31から離れた取り付けシリンダ32の端面に設けられ、リミットスナップ34は、シュート116を貫通することにより、押し出し部材30がフロントハウジング11にスナップフィットされるようにし、押し出しカム35は、取り付けシリンダ32の外周壁に設けられ、押し出しカム35は押し出し端を形成する。図15および図16に示されたように、押し出し部材30を回転して押し出しカム35がロッキングスナップ114を押し出すようにする。それにより、ロッキングスナップ114が変形されて取り付け穴221の壁に当接され、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転を停止させる。押し出し部材30を回転し続けて、ロッキングスナップ114をこれ以上押し出さずに押し出しカム35を2つのロッキングスナップ114の間まで移動させて、それにより、フロントハウジング11に対してウィンドガイドホイールアセンブリ20が自在に回転するようにする。
【0043】
実施例2において、ユーザは、押し出し部材30を水平方向に回転させるだけで、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転を制御することができ、または安定的に回転止めることができ、それにより、ファンの給風モードを切り替えて、ファンの実用性を改善する。
【0044】
図18に示されたように、押し出しカム35は複数であり、複数の押し出しカム35は取り付けシリンダ32の外周壁の周りに離間して設置される。複数の押し出しカム35を設置することにより、複数のロッキングスナップ114と1対1に対応して係り合う。
【0045】
実施例2によって提供されたファンを適用すれば、ユーザは、キャップを水平方向に回転させることにより、ウィンドガイドホイールアセンブリ20が回転するかどうかを制御する。キャップが反とき計回りにある程度回転されたとき、押し出しカム35はロッキングスナップ114を押し出して、ロッキングスナップ114が取り付け穴221の壁が干渉してロッキング関係を形成する。このとき、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転が停止する。キャップがとき計回りにある程度回転されたとき、即ち、押し出しカム35がロッキングスナップ114に接触せず、または押し出しカム35がロッキングスナップ114に対する押し出し距離がロッキングスナップ114と取り付け穴221との隙間より小さいと、ロッキング関係が解除され、ウィンドガイドホイールアセンブリ20はブレードの風力で回転し始まる。
【0046】
実施例3
実施例3と実施例1との違いは、シャフトスリーブ22とフロントハウジング11はもはやスナップフィットされないが、グランド12はフロントハウジング11に係合うことにより、シャフトスリーブ22は、グランド12のフランジ122とフロントハウジング11との間に制限される。具体的には、図19ないし図25に示されたように、ハウジングアセンブリ10は、フロントハウジング11およびグランド12を含み、フロントハウジング11には少なくとも1つの回転溝117が設けられ、グランド12は、グランド本体121およびターンバックル123を含み、グランド本体121の軸方向の第1端は、フランジ122を有し、ターンバックル123は、グランド本体121の軸方向の第2端の端面に設けられ、グランド本体121は、取り付け穴221を通過した後、シャフトスリーブ22は、フランジ122とフロントハウジング11との間に制限される。
【0047】
なお、本願に関するグランド本体121は、取り付け穴221を通過した後にシャフトスリーブ22をフランジ122とフロントハウジング11との間に制限することに留意されたい。これは、軸方向リミットを意味し、組み立て後、シャフトスリーブ22はフロントハウジング11に対してグランド12と自在に回転できる。
【0048】
図24に示されたように、グランド本体121の軸方向の第2端の端面には、接続穴125が設けられ、ファンはさらに、接続穴125を通過して設置してグランド12をフロントハウジング11に締め付ける接続部材を含む。
【0049】
例示的に、接続部材はネジであり、接続穴125はネジ穴である。
【0050】
図23に示されたように、回転止め構造は複数の弾性バックル124であり、複数の弾性バックル124は、グランド本体121の周壁面の周りに離間して設置され、複数の弾性バックル124によって回避スペースが囲まれる。
【0051】
図22および図25に示されたように、フロントハウジング11には、連結ステイ118が設けられ、連結ステイ118の外周壁には、第3ネジ構造119が設けられ、押し出し部材30は、キャップであり、キャップは、カバープレート31と、取り付けシリンダ32と、押し出しシリンダ36とを含む。取り付けシリンダ32は、カバープレート31に設けられ、取り付けシリンダ32の内壁面には、第3ネジ構造119に係り合う第4ネジ構造322が設けられ、押し出しシリンダ36は、カバープレート31に設けられて取り付けシリンダ32の外周側にスリーブされ、押し出しシリンダ36は押し出し端を形成する。
【0052】
このように、ファンを組み立てるとき、ウィンドガイドホイールアセンブリ20をフロントハウジング11に配置し、グランド12がシャフトスリーブ22の取り付け穴221を通過した後、ターンバックル123を介して回転溝117にねじ込まれ、接続部材を介してグランド12をフロントハウジング11に固定的に接続し、押し出し部材30の押し出しシリンダ36がグランド12の内部に延在して弾性バックル124を押し出すように、押し出し部材30を回転して、弾性バックル124を変形させて取り付け穴221の壁に当接させ、それにより、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転が停止するようにする。押し出し部材30を逆方向に回転させて、押し出しシリンダ36が弾性バックル124をもはや押し出さないようにし、それにより、ウィンドガイドホイールアセンブリ20がフロントハウジング11に対してグランド12と自在に回転できるようにする。
【0053】
実施例3によって提供されたファンを適用すれば、ユーザは、キャップを締めたり緩めたりすることにより、ウィンドガイドホイールアセンブリ20が回転するかどうかを制御する。キャップを下にある程度締めたとき、押し出しシリンダ36が弾性バックル124を押し出して、弾性バックル124は取り付け穴221の壁と干渉してロッキング関係を形成し、このとき、ウィンドガイドホイールアセンブリ20の回転が停止するようにする。キャップを上にある程度緩めたとき、即ち、押し出しシリンダ36が弾性バックル124に接触されなく、または弾性バックル124に対する押し出しシリンダ36の押し出し距離が弾性バックル124と取り付け穴221との隙間より小さいとき、ロッキング関係が解除され、ウィンドガイドホイールアセンブリ20は、ブレード風力で回転し始める。
【0054】
上記の説明から、本発明の上記の実施例は、次のような技術的効果を実現することができることが分かる。本願により提供されたファンの構造は簡単であり、部品が少なくて、ウィンドガイドホイールアセンブリ20を回転させるモータが必要なくて、風力によって駆動され、関連技術におけるファンと比較すれば、組み立ての効率がより高い。具体的には、実施例1と実施例2は、4つの部品のみを必要とし、実施例3は、5つの部品のみを必要とし、且つ実施例1および実施例2は、いずれもネジ固定を必要とせず、実施例3は、1つのネジのみを必要とし、それにより、ファンの組み立て効率を改善し、動作時間を効果的に節約し、人件費を削減し、組み立て中に発生するネジの遺失を回避することができる。ウィンドガイドホイールアセンブリ20は、ファンがより良好なウィンドガイド性能を有するように、すべらかに回転するか、安定的に回転を停止することができる。本願は、新型ウィンドガイドホイールの回転調整構造を設計して、ウィンドガイドホイールアセンブリ20がより安定的に回転し、機械全体のウィンドガイド性能がより好ましくなる。
【0055】
ここで使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本願による例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに留意されたい。文脈が明確に別のことを示していない限り、本文で使用される単数形は複数形も含むことを意図している。なお、本文で「含む」および/または「備える」という用語が使用される場合、特徴、ステップ、動作、デバイス、アセンブリおよび/またはそれらの組み合わせがあることを示すことを理解されたい。
【0056】
特に明記しない限り、これらの実施例に記載された部材とステップとの相対的な配置、数式および数値は本発明の範囲を限定するものではない。同時に、説明を容易にするために、図面に示されている各部分のサイズは、実際の比例関係に従って絵描かれていないことを理解されたい。関連分野の当業者に知られている技術、方法および機器については詳細に説明しない場合があるが、必要に応じて、上述の技術、方法および機器を認可仕様の一部と見なす必要がある。ここに示され、説明されているすべての例において、いずれの特定値は、単なる例示として解釈されるべきであり、限定として解釈されるべきではない。したがって、例示的な実施例の他の例は、異なる値を有し得る。以下の図面では、類似の参照番号および文字が類似の項目を示しているため、1つの図面である項目を定義した後は、後続の図面でさらなる説明をする必要はない。
【0057】
本発明の説明において、「前、后、上、下、左、右」、「横方向、縦方向、垂直、水平」および「頂部、底部」などの方位を示す用語が指示された向きまたは位置関係が、通常、図面に示す向きまたは位置関係に基づいており、本発明の説明を容易にし、説明を簡略化するためにのみ使用される。特に明記しない限り、これらの方位を示す用語は、言及された装置または要素が、特定の方位を有するか、特定の方位で構成および操作することを指示または暗示するものではないため、本発明の保護範囲の制限として理解することはできない。「内、外」という方位を示す用語は、各部材自体の輪郭に対する内側と外側を指す。
【0058】
説明を容易にするために、ここでは、「…の上」、「…の上側」、「…の上面」、「…上方の」などの空間相対用語を使用して、図に示すように、1つのデバイスまたは特徴と、他のデバイスまたは特徴との空間位置関係を説明するために使用される。空間相対用語は、図に記載されているデバイスの方位以外の、使用中または操作中の異なる方位を包含することを意図していることを理解されたい。例えば、図面内のデバイスが反転されている場合、「他のデバイスまたは構造の上側」または「他のデバイスまたは構造の上」のデバイスと記述された後、「他のデバイスまたは構造の下」または「他のデバイスまたは構造の下」として定義される。したがって、「…の上側」といる例示的な用語は、「…の上側」と「…の下側」の2つの方位を含み得る。当該デバイスは、他の異なる方式で位置決め(90度に回転または他の方位に配置される)することができ、さらにここで使用された空間相対説明は、それに対応して解釈することができる。
【0059】
なお、説明する必要があるものとして、「第1」、「第2」などの用語で部品を限定することは、対応する部品を区別するためのものであり、特に明記しない限り、上記の用語は特別な意味を持たないため、本発明の保護範囲に対する制限として理解してはならない。
【0060】
ここで使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本願の例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに留意されたい。文脈が明確に別のことを示していない限り、本文で使用される単数形は複数形も含むことを意図している。なお、「含む」および/または「備える」という用語が使用される場合、特徴、ステップ、動作、デバイス、アセンブリおよび/またはそれらの組み合わせがあることを示すことを理解されたい。
【0061】
本願の明細書と特許請求の範囲および上記の図面における「第1」、「第2」などの用語は、類似の対象を区別するために使用され、必ずしも特定の順番または前後の配列を説明するために使用されるわけではないことに留意されたい。このように使用されたデータは、適切な状況で交換することができ、その結果、本明細書に記載の本願の実施形態は、本明細書に図示または記載されたもの以外の順序で実施できることを理解されたい。
【0062】
前述の説明は、本発明の好ましい実施形態にすぎず、本発明を限定するために使用されるものではない。当業者にとって、本発明は、様々な修正および変更を有することができる。 本発明の精神および原則の範囲内で行われたいかなる修正、同等の交換、改善なども、本発明の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
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