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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-22
(45)【発行日】2022-03-03
(54)【発明の名称】粉粒体原料の供給装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 65/46 20060101AFI20220224BHJP
   B29C 31/04 20060101ALI20220224BHJP
   B65G 33/14 20060101ALI20220224BHJP
【FI】
B65G65/46 E
B29C31/04
B65G33/14
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2017193554
(22)【出願日】2017-10-03
(65)【公開番号】P2019064807
(43)【公開日】2019-04-25
【審査請求日】2020-09-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000129183
【氏名又は名称】株式会社カワタ
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】張 春暁
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 和希
【審査官】寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3167253(JP,U)
【文献】実開昭50-011538(JP,U)
【文献】特開2013-049478(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 65/46
B29C 31/04
B65G 33/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクリュを用いて粉粒体原料を搬送して供給する粉粒体原料の供給装置であって、
粉粒体原料の搬送経路を画定する導入用ケーシングと、
導入用ケーシング内を通過する粉粒体原料を攪拌するアジテータと、
導入用ケーシングに連通した導入口と、排出口とを有するバレルと、
バレルの内部空間に配置され、回転駆動されることにより軸方向に粉粒体原料を搬送するスクリュと、を備え、
アジテータは、
導入用ケーシングの搬送経路における搬送方向に対して交差する方向に配置された複数の攪拌羽根と、
複数の攪拌羽根の長手方向の両端部を支持する支持体と、
支持体を介して複数の攪拌羽根を回転駆動させる回転駆動装置と、を備え、
攪拌羽根の短手方向において回転駆動装置による回転方向の前方端部が後方端部よりも回転円の径方向外側に位置するように、それぞれの攪拌羽根が傾斜して配置されており、
アジテータの回転駆動装置の回転軸はスクリュの回転軸に沿う方向に配置され、
バレルの導入口において、バレルの搬送方向下流側に位置する攪拌羽根の長手方向の端部とスクリュのフライトとの間の距離が、攪拌羽根の長手方向における他の部分における距離よりも大きい、粉粒体原料の供給装置。
【請求項2】
アジテータにおいて、バレルの搬送方向下流側に位置する長手方向の端部における攪拌羽根の回転軌道円が、他の部分の回転軌道円よりも小さい、請求項に記載の粉粒体原料の供給装置。
【請求項3】
粉粒体原料の搬送方向上流側におけるスクリュフライトのピッチは、下流側におけるピッチよりも大きい、請求項1または2に記載の粉粒体原料の供給装置。
【請求項4】
粉粒体原料は、幅寸法に比して長さ方向の寸法が長い繊維を主体とする原料である、請求項1から3のいずれか1つに記載の粉粒体原料の供給装置。
【請求項5】
スクリュを用いて粉粒体原料を搬送して供給する粉粒体原料の供給装置であって、
粉粒体原料の搬送経路を画定する導入用ケーシングと、
導入用ケーシング内を通過する粉粒体原料を攪拌するアジテータと、
導入用ケーシングに連通した導入口と、排出口とを有するバレルと、
バレルの内部空間に配置され、回転駆動されることにより軸方向に粉粒体原料を搬送するスクリュと、を備え、
粉粒体原料は幅寸法に比して長さ方向の寸法が長い繊維を主体とする原料であり、
バレルの内周面とスクリュのフライトの外周端との間の隙間が繊維の長さの1/6以上1/1以下であり、
アジテータは、
導入用ケーシングの搬送経路における搬送方向に対して交差する方向に配置された複数の攪拌羽根と、
複数の攪拌羽根の長手方向の両端部を支持する支持体と、
支持体を介して複数の攪拌羽根を回転駆動させる回転駆動装置と、を備え、
攪拌羽根の短手方向において回転駆動装置による回転方向の前方端部が後方端部よりも回転円の径方向外側に位置するように、それぞれの攪拌羽根が傾斜して配置されており、
アジテータの回転駆動装置の回転軸はスクリュの回転軸に沿う方向に配置され、
バレルの導入口において、バレルの搬送方向下流側に位置する攪拌羽根の長手方向の端部とスクリュのフライトとの間の距離が、攪拌羽根の長手方向における他の部分における距離よりも大きい、粉粒体原料の供給装置。
【請求項6】
アジテータにおいて、バレルの搬送方向下流側に位置する長手方向の端部における攪拌羽根の回転軌道円が、他の部分の回転軌道円よりも小さい、請求項に記載の粉粒体原料の供給装置。
【請求項7】
粉粒体原料の搬送方向上流側におけるスクリュフライトのピッチは、下流側におけるピッチよりも大きい、請求項5または6に記載の粉粒体原料の供給装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バレル内に配置されたスクリュを回転駆動することで、スクリュの軸方向に沿って粉粒体原料を搬送して供給する粉粒体原料の供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の粉粒体原料の供給装置としては様々な構成のものが知られている。例えば、従来の粉粒体原料の供給装置では、バレル内に配置されたスクリュが回転駆動されることにより、導入部にてバレル内に導入された粉粒体原料が、バレル軸方向に沿って排出部まで搬送されて、排出部にてバレル外へ供給されるような構成を有している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような粉粒体原料の供給装置では、原料供給における定量性が求められ、例えば、定量性における精度を要する供給プロセスに用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-063849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、粉粒体原料の種類によっては、このような粉粒体原料の供給装置では搬送が困難な材料もある。例えば、繊維束のような原料は原料同士が絡まりやすく、このような繊維束を供給装置に投入すると、スクリュの回転によるバレル内へ原料の引き込みが弱くなる。また、バレルにおける導入口では繊維束の詰まりが生じやすく、さらにバレル内にて繊維束が共回りするなどの供給不良が発生するおそれがある。このような現象は、繊維束に限られず、幅または径よりも長さ寸法が長いというように細長い形状を有するペレットなどの原料についても起こり得る。
【0006】
従って、本開示の目的は、上記従来の課題を解決することにあって、粉粒体原料の供給能力を向上できる粉粒体原料の供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一の態様の粉粒体原料の供給装置は、スクリュを用いて粉粒体原料を搬送して供給する粉粒体原料の供給装置であって、粉粒体原料の搬送経路を画定する導入用ケーシングと、導入用ケーシング内を通過する粉粒体原料を攪拌するアジテータと、導入用ケーシングに連通した導入口と、排出口とを有するバレルと、バレルの内部空間に配置され、回転駆動されることにより軸方向に粉粒体原料を搬送するスクリュと、を備え、アジテータは、導入用ケーシングの搬送経路における搬送方向に対して交差する方向に配置された複数の攪拌羽根と、複数の攪拌羽根の長手方向の両端部を支持する支持体と、支持体を介して複数の攪拌羽根を回転駆動させる回転駆動装置と、を備え、攪拌羽根の短手方向において回転駆動装置による回転方向の前方端部が後方端部よりも回転円の径方向外側に位置するように、それぞれの攪拌羽根が傾斜して配置されている、ものである。
【0008】
本開示の別の一の態様の粉粒体原料の供給装置は、スクリュを用いて粉粒体原料を搬送して供給する粉粒体原料の供給装置であって、粉粒体原料の搬送経路を画定する導入用ケーシングと、導入用ケーシング内を通過する粉粒体原料を攪拌するアジテータと、導入用ケーシングに連通した導入口と、排出口とを有するバレルと、バレルの内部空間に配置され、回転駆動されることにより軸方向に粉粒体原料を搬送するスクリュと、を備え、粉粒体原料は幅寸法に比して長さ方向の寸法が長い繊維を主体とする原料であり、バレルの内周面とスクリュのフライトの外周端との間の隙間が繊維の長さの1/6以上1/1以下としたものである。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、粉粒体原料の供給能力を向上できる粉粒体原料の供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の実施の形態1の粉粒体原料の供給装置の正面図(一部断面図)
図2】実施の形態1の供給装置におけるバレル内部の断面図
図3】実施の形態1の供給装置におけるアジテータの外観図
図4】実施の形態1の供給装置におけるアジテータの支持体の正面図
図5】実施の形態1の供給装置におけるアジテータの支持体の正面図
図6】実施の形態1の供給装置におけるアジテータの攪拌羽根の外観図
図7】実施の形態1の供給装置におけるアジテータの分解図
図8】実施の形態1の供給装置におけるアジテータの組み付け図
図9】実施の形態1の供給装置におけるアジテータの駆動軸の接続端部の部分拡大図
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の第1態様によれば、スクリュを用いて粉粒体原料を搬送して供給する粉粒体原料の供給装置であって、粉粒体原料の搬送経路を画定する導入用ケーシングと、導入用ケーシング内を通過する粉粒体原料を攪拌するアジテータと、導入用ケーシングに連通した導入口と、排出口とを有するバレルと、バレルの内部空間に配置され、回転駆動されることにより軸方向に粉粒体原料を搬送するスクリュと、を備え、アジテータは、導入用ケーシングの搬送経路における搬送方向に対して交差する方向に配置された複数の攪拌羽根と、複数の攪拌羽根の長手方向の両端部を支持する支持体と、支持体を介して複数の攪拌羽根を回転駆動させる回転駆動装置と、を備え、攪拌羽根の短手方向において回転駆動装置による回転方向の前方端部が後方端部よりも回転円の径方向外側に位置するように、それぞれの攪拌羽根が傾斜して配置されている、粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0012】
本開示の第2態様によれば、アジテータの回転駆動装置の回転軸はスクリュの回転軸に沿う方向に配置され、バレルの導入口において、バレルの搬送方向下流側に位置する攪拌羽根の長手方向の端部とスクリュのフライトとの間の距離が、攪拌羽根の長手方向における他の部分における距離よりも大きい、第1態様に記載の粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0013】
本開示の第3態様によれば、アジテータにおいて、回転駆動装置の回転軸方向の一端側における攪拌羽根の回転軌道円が、他の部分の回転軌道円よりも小さい、第2態様に記載の粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0014】
本開示の第4態様によれば、粉粒体原料の搬送方向上流側におけるスクリュフライトのピッチは、下流側におけるピッチよりも大きい、第1態様から第3態様のいずれか1つに記載の粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0015】
本開示の第5態様によれば、粉粒体原料は、幅寸法に比して長さ方向の寸法が長い繊維を主体とする原料である、第1態様から第4態様のいずれか1つに記載の粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0016】
本開示の第6態様によれば、スクリュを用いて粉粒体原料を搬送して供給する粉粒体原料の供給装置であって、粉粒体原料の搬送経路を画定する導入用ケーシングと、導入用ケーシング内を通過する粉粒体原料を攪拌するアジテータと、導入用ケーシングに連通した導入口と、排出口とを有するバレルと、バレルの内部空間に配置され、回転駆動されることにより軸方向に粉粒体原料を搬送するスクリュと、を備え、粉粒体原料は幅寸法に比して長さ方向の寸法が長い繊維を主体とする原料であり、バレルの内周面とスクリュのフライトの外周端との間の隙間が繊維の長さの1/6以上1/1以下である、粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0017】
本開示の第7態様によれば、アジテータは、導入用ケーシングの搬送経路における搬送方向に対して交差する方向に配置された複数の攪拌羽根と、複数の攪拌羽根の長手方向の両端部を支持する支持体と、支持体を介して複数の攪拌羽根を回転駆動させる回転駆動装置と、を備え、攪拌羽根の短手方向において回転駆動装置による回転方向の前方端部が後方端部よりも回転円の径方向外側に位置するように、それぞれの攪拌羽根が傾斜して配置されている、第6態様に記載の粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0018】
本開示の第8態様によれば、アジテータにおいて、回転駆動装置の回転軸方向の一端側における攪拌羽根の回転軌道円が、他の部分の回転軌道円よりも小さい、第6態様または第7態様に記載の粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0019】
本開示の第9態様によれば、粉粒体原料の搬送方向上流側におけるスクリュフライトのピッチは、下流側におけるピッチよりも大きい、第6態様から第8態様のいずれか1つに記載の粉粒体原料の供給装置を提供する。
【0020】
以下に、本開示にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
(実施の形態1)
本開示の実施の形態1にかかる粉粒体原料の供給装置の構成を、図1に示す装置構成図を用いて説明する。なお、図1は、粉粒体原料の供給装置の正面側から見た断面図(一部断面図)である。
【0022】
図1に示すように、粉粒体原料の供給装置(以降、供給装置とする。)1は、ホッパ2と、アジテータ3と、導入用ケーシング4と、スクリュ5と、バレル6と、を備えている。
【0023】
本実施の形態1にかかる供給装置1では、例えば0.01μm~数十mmの粒径分布を含むような粉体または粉粒体が粉粒体原料として取り扱われる。このような粉粒体原料としては、ファインセラミックス、金属材料、高分子材料、電池・電子材料、複合材料、医薬品材料、食品材料など、電子、エネルギ、医療、食品などの各種技術分野にて用いられる無機物および有機物の微粉状物や粒状物が対象となる。また、粉粒体原料は、複数種類の粉粒体原料(材料)が混合されているような場合であってもよい。また、粉粒体原料には、異形の粒状物、細長い繊維状物(例えば、繊維材料)、および粉体と液体とが混合された混合物(スラリ)なども含まれる。本実施の形態1の供給装置1では、特に、幅寸法(幅または径寸法)に比して長さ方向の寸法が長い繊維を主体とする原料が、粉粒体原料として取り扱われる。このような繊維を主体とする原料としては、多数の長繊維材料の集合体である繊維束などがある。本実施の形態1では、粉粒体原料として繊維束が取り扱われる場合を例として説明する。
【0024】
ホッパ2は、図示上方に向けて開口された開口部より粉粒体原料が投入され、図示下方において連通する導入用ケーシング4に粉粒体原料を供給する装置である。ホッパ2は、導入用ケーシング4と解除可能に接続されており、例えば、清掃時などメンテナンスの際には、ホッパ2は導入用ケーシング4と分離可能とされている。
【0025】
導入用ケーシング4は、上述したようにホッパ2の下方に配置されており、バレル6における粉粒体原料の第1ゾーンに粉粒体原料を導入可能に連通されている。導入用ケーシング4は、バレル6内に粉粒体原料を連続的に導入するための粉粒体原料の搬送経路を画定するとともに、粉粒体原料の貯留容器としての機能を有している。なお、バレル6の詳細構成については後述する。
【0026】
アジテータ3は、導入用ケーシング4内に導入された粉粒体原料を攪拌する装置である。具体的には、アジテータ3は、導入用ケーシング4内に配置され、水平方向の回転軸周りに回転駆動されることで粉粒体原料を攪拌する複数の攪拌羽根31と、導入用ケーシング4の外部に配置されて複数の攪拌羽根31を一体的に回転駆動させるアジテータ回転駆動装置32とを備える。また、導入用ケーシング4内の粉粒体原料が、回転駆動される攪拌羽根31により攪拌される攪拌空間41が、導入用ケーシング4内に設けられている。なお、アジテータ3の詳細な構成については後述する。
【0027】
導入用ケーシング4において、アジテータ3の攪拌羽根31が回動される攪拌空間41のさらに下方の部分には、攪拌空間41に上部が連通された大略U字状断面を有する粉粒体原料の導入空間61が形成されている。本実施の形態1では、この導入空間61を画定する部分(以降、バレルケーシング62とする。)が、バレル6の一部となっている。さらに、バレルケーシング62と連通するように粉粒体原料の搬送管63がバレルケーシング62の端部に接続されている。すなわち、本実施の形態1では、バレル6は、導入用ケーシング4の攪拌空間41の下方の導入空間61を形成するバレルケーシング62と、このバレルケーシング62に連通されて延在する円筒状の搬送管63とにより構成されている。なお、本実施の形態1では、バレルケーシング62が、導入用ケーシング4の一部と一体的に形成されるような場合を例として説明するが、このような場合に代えて、導入用ケーシング4とバレルケーシング62とを別体部材として形成してもよい。
【0028】
バレル6は、全体的には大略円筒状に形成されており、粉粒体原料が導入される導入口と、バレル6内を搬送された粉粒体原料が排出される排出口とを備える。バレルケーシング62では、上方が開口された導入口62aを通じて導入空間61と攪拌空間41とが連通されている。バレル6内には、スクリュ5が配置されている。
【0029】
スクリュ5は、例えば角形断面形状を有する螺旋状に形成されたコイルフライト(あるいはスクリュフライト)51と、コイルフライト51における粉粒体原料の搬送方向上流側の端部に固定されたスクリュシャフト52と、を備える。コイルフライト51の外周端とバレル6の内周面との間には所定の隙間が確保された状態にて、バレル6(すなわち、バレルケーシング62および搬送管63)内にてスクリュ5が回転駆動される。コイルフライト51の外周端とバレル6の内周面との間の隙間は、搬送される粉粒体原料の仕様によって設定することができる。本実施の形態1では、繊維束の長さの1/6以上1/1以下の隙間を採用することが好ましく、例えば、4mm~10mm程度の隙間を設けてもよい。あるいは、より好ましくは繊維束の長さの1/3以上2/3以下の隙間としてもよい。なお、繊維束の長さは、複数の束における長さの平均値を採用してもよい。
【0030】
バレルケーシング62の軸方向の側面を貫通するように、スクリュ5のスクリュシャフト52の基端部(搬送方向上流側端部)52aが配置されている。また、このスクリュシャフト52の基端部52aを回転駆動させるスクリュ回転駆動装置53が、バレルケーシング62の側面に備えられている。なお、スクリュ回転駆動装置53は、スクリュ駆動モータ(図示しない)と、スクリュ駆動モータの駆動力を所定の回転量に変換してスクリュ5を回転駆動させるギアボックス54とにより構成されている。
【0031】
バレル6における搬送管63の下流側端部は、粉粒体原料がバレル6内部より排出される排出口63aとなっている。
【0032】
また、供給装置1におけるそれぞれの構成部は、共通ベース8により支持されている。
【0033】
次に、このような構成を有する供給装置1において、スクリュ5とバレル6との関係について、図2を用いて詳細に説明する。
【0034】
図2に示すように、バレル6は、その搬送方向において大きく2つのゾーンに区分される。具体的には、2つのゾーンとして、粉粒体原料が導入される第1ゾーンS1(供給ゾーン)と、第1ゾーンS1より搬送された粉粒体原料に対して圧縮を行うとともに、粉粒体原料をバレル6外へ排出する第2ゾーンS2(計量ゾーン)とに区分されている。なお、第2ゾーンS2は、概ね搬送管63内にて粉粒体原料の搬送が行われるゾーンであるとも言うことができる。
【0035】
第1ゾーンS1は、主として、バレルケーシング62とバレルケーシング62により囲まれたスクリュ5の部分とにより構成されるが、搬送管63の一部が含まれるような場合であってもよい。第1ゾーンS1では、ホッパ2および導入用ケーシング4を通じて、アジテータ3にて攪拌された状態の粉粒体原料が、バレルケーシング62とスクリュ5との間に形成された導入空間61内に導入される。
【0036】
第2ゾーンS2は、主として、搬送管63と搬送管63により囲まれたスクリュ5の部分とにより構成される。第2ゾーンS2では、スクリュ5の周囲全体が搬送管63に囲まれるととともに、粉粒体原料に対する圧縮作用が施される。第2ゾーンS2にて粉粒体原料の圧縮が行われることにより、搬送される粉粒体原料の定量化および均一化を図ることができる。
【0037】
また、搬送管63内にて、粉粒体原料は排出口63aに向けて定量的に搬送され、排出口63aより排出用ケーシング7内に排出される。本実施の形態1では、スクリュ5のコイルフライト51のピッチが、第2ゾーンS2よりも第1ゾーンS1の方が大きくなっている。また、コイルフライト51の角度(軸方向とコイルフライト51とがなす角度)が、第2ゾーンS2よりも第1ゾーンS1の方が小さくなっている。第1ゾーンS1にて、コイルフライト51のピッチを大きく設定していることにより、粉粒体原料をバレル6内に取り込み易くすることができる。第1ゾーンS1のピッチは、第2ゾーンS2のピッチよりも大きければよく、例えば、2倍以上に設定されていてもよい。
【0038】
次に、粉粒体原料の供給装置1が備えるアジテータ3の詳細な構成について説明する。アジテータ3において、アジテータ回転駆動装置32を除いた主要部分の構成を図3に示す。
【0039】
図1および図3に示すように、アジテータ3は、複数の攪拌羽根31と、複数の攪拌羽根31を支持する2枚の支持体33、34と、支持体33、34に固定された回転駆動軸35と、回転駆動軸35を回転駆動するアジテータ回転駆動装置32とを備える。なお、図3においては、アジテータ回転駆動装置32の図示を省略している。
【0040】
それぞれの攪拌羽根31は、導入用ケーシング4の搬送経路における搬送方向に対して交差する方向に配置されている。本実施の形態1では、導入用ケーシング4の搬送経路の搬送方向は鉛直方向下向きであり、それぞれの攪拌羽根31は、その主体となる長手方向の部分が概ね水平方向に配置されている。攪拌羽根31は、例えば、幅寸法に比して厚み寸法が小さい矩形状断面を有する板状部材により構成されている。また、本実施の形態1のアジテータ3は、複数の攪拌羽根31として、同じ大きさおよび形状を有する4枚の攪拌羽根31を備える。
【0041】
支持体33、34は概ね円盤状部材であり、それぞれの攪拌羽根31の長手方向の一の端部である第1端部31aが支持体33により支持され、長手方向の他の端部である第2端部31bが支持体34により支持される。ここで、支持体33の正面図を図4に示し、支持体34の正面図を図5に示す。図4に示すように、それぞれの攪拌羽根31の第1端部31aは、支持体33の円形状の外周縁部において、同一円周上かつ均等な角度ピッチにて配置された状態で、支持体33に固定されている。また、図5に示すように、それぞれの攪拌羽根31の第2端部31bは、支持体34の円形状の外周縁部おいて、同一円周上かつ均等な角度ピッチにて配置された状態で、支持体34に固定されている。また、支持体33、34は、それぞれの中央部分にて回転駆動軸35に固定されている。
【0042】
図3から図5に示すように、攪拌羽根31の短手方向において、アジテータ回転駆動装置32による回転方向Rの前方端部31cが後方端部31dよりも、攪拌羽根31の回転円の径方向外側に位置するように、それぞれの攪拌羽根31が傾斜して配置されている。すなわち、それぞれの攪拌羽根31は、短手方向の前方端部31cが、回転円の円周に対して径方向外向きに角度θ1にて傾斜して配置されている。言い換えると、攪拌羽根31における前方端部31cの回転軌道円の径は、後方端部31dの回転軌道円の径よりも大きくなる。攪拌羽根31が回転駆動された際に、攪拌羽根31の短手方向の面で受ける力よりも前方端部31cで受ける力が大きくなることが好ましく、例えば、角度θ1を45度以下に設定することが好ましい。本実施の形態1のアジテータ3では、角度θ1を30度に設定している。
【0043】
ここで、攪拌羽根31の形状を示す模式斜視図を図6に示す。図3および図6に示すように、攪拌羽根31の長手方向の第1端部31aは、水平方向に対して回転円の径方向内向きに向かうように角度θ2にて傾斜した縮径部分31eとなっている。これにより、アジテータ3において、アジテータ回転駆動装置32の回転駆動軸35に沿った方向の一端側である第1端部31aにおける攪拌羽根31の回転軌道円の径が、他の部分の回転軌道円の径よりも小さくなっている。なお、攪拌羽根31における他の部分とは、角度θ2にて傾斜した部分(すなわち、縮径部分31e)を除く、攪拌羽根31の部分であり、攪拌羽根31において回転駆動軸35に沿った部分のことである。また、このような縮径部分31eは、板状部材を折り曲げ加工して形成してもよく、溶接加工等により形成してもよい。縮径部分31eは、直線状に傾斜した部分であってもよく、曲線状に傾斜した部分であってもよい。また、角度θ2としては、様々な値を採用してもよく、本実施の形態1では、例えば、角度θ2を35度に設定している。
【0044】
次に、このような構成を有するアジテータ3と、供給装置1における他の構成部分との関係について説明する。
【0045】
図1に示すように、アジテータ3は、バレル6の上部に設けられた導入口62aと連通されている。それぞれの攪拌羽根31の一部は、その回転軌道円の下端に位置したときに、導入口62aを僅かに越えて導入空間61内に位置される。
【0046】
また、アジテータ3の回転駆動軸35は、スクリュ5の回転軸であるスクリュシャフト52の軸方向に沿って配置されている。また、この軸方向において、導入用ケーシング4の対向するそれぞれの内面近傍に、アジテータ3の支持体33、34が配置されている。すなわち、この軸方向において、バレル6の導入口62aの概ね全体に渡って、その回転軌道円の下端に位置した攪拌羽根31が配置可能となっている。
【0047】
アジテータ3の攪拌羽根31は縮径部分31eを有しており、バレル6の導入口62aにおいて、粉粒体原料の搬送方向下流側にこの縮径部分31eが配置されている。これにより、バレル6の搬送方向下流側に位置する攪拌羽根31の第1端部31aとスクリュ5のコイルフライト51との間の距離D1が、攪拌羽根31におけるその他の部分における距離D2よりも大きくなっている。このような距離D1は、例えば、攪拌羽根31の前方端部31cが、バレル6の導入口62a内に到達しないように設定することが好ましい。また、搬送される粉粒体原料の仕様により設定してもよい。粉粒体原料として繊維束が取り扱われるような場合にあっては、距離D1を繊維束の長さ以上に設定することが好ましい。このような繊維束としては、例えば、数百~数千本のガラス化炭素繊維の集合体であって、長さ25mm、幅5mm、厚さは幅に対して極めて小さい寸法の繊維束を用いてもよい。
【0048】
また、このような距離D1は、攪拌羽根31の縮径部分31eの縮径量と、バレル6の内周面とコイルフライト51との間の隙間とに基づいて設定してもよい。このような場合に代えて、攪拌羽根31の縮径部分31eのみによって距離D1を設定してもよい。
【0049】
供給装置1は、アジテータ回転駆動装置32とスクリュ回転駆動装置53との運転動作を制御する制御装置(図示しない)を備えている。制御装置により、アジテータ回転駆動装置32およびスクリュ回転駆動装置53が制御されて、アジテータ3における攪拌動作と、スクリュ5による粉粒体原料の搬送・計量動作とが制御される。
【0050】
このような構成を有する本実施の形態1の供給装置1において、粉粒体原料として繊維束を搬送して供給する動作(粉粒体原料の供給方法)について説明する。
【0051】
まず、ホッパ2内に粉粒体原料が投入されると、投入された粉粒体原料は導入用ケーシング4内に導入される。導入用ケーシング4の攪拌空間41内では、アジテータ回転駆動装置32により複数の攪拌羽根31が一体的に回転駆動されて粉粒体原料の攪拌が行われる。
【0052】
それぞれの攪拌羽根31は、回転方向の前方端部31cが回転円の円周方向に対して径方向外側に向かうように傾斜して配置されている。これにより、攪拌羽根31の前方端部31cがエッジとなって、繊維束をエッジにて引っ掛けるように押し出すことができる。よって、攪拌空間41内にて繊維束を攪拌して、例えば、固まった状態の繊維束を効果的にほぐすことができる。また、繊維束を押し出す攪拌羽根31には、回転方向逆向きに大きな外力が付加される。それぞれの攪拌羽根31は、長手方向の両端部を支持体33、34により支持されており、また、厚みよりも幅方向に長いアスペクト比を有する断面形状を有している。このような両端支持形態および断面形状により、それぞれの攪拌羽根31は大きな外力に抗することができる。攪拌された繊維束は、バレル6における第1ゾーンS1内に導入される。
【0053】
第1ゾーンS1では、バレルケーシング62内にスクリュ5が配置されており、導入された繊維束はスクリュ5のコイルフライト51間の空間に導入される。第1ゾーンS1におけるコイルフライト51のピッチは、第2ゾーンS2におけるコイルフライト51のピッチよりも大きく設定されている。そのため、コイルフライト51間の空間に繊維束を取り込み易くなる。
【0054】
バレル6の導入口62aにおいて、バレル6の搬送方向下流側に位置する攪拌羽根31の第1端部31aとスクリュ5のコイルフライト51との間の距離D1が、攪拌羽根31におけるその他の部分における距離D2よりも大きくなっている。これにより、バレル6の導入口62aにおける搬送方向下流側の端部にて繊維束が押し付けられて角部分に引っかかることを抑制できる。仮に、繊維束の塊が導入口62aの角部分に引っかかると、導入口62aの角部分とコイルフライト51との間で繊維束の塊が挟まれて、場合によってはスクリュ5の回転駆動が停止(ロック)するおそれがある。このように、攪拌羽根31に縮径部分31eを設けることにより、繊維束の塊が導入口62aの角部分に引っかかることを抑制することができる。コイルフライト51間に導入された繊維束は、スクリュ5の回転駆動により軸方向に沿って搬送され、第2ゾーンS2へと向かう。
【0055】
第2ゾーンS2において、第1ゾーンS1より搬送された繊維束は、スクリュ5の回転駆動により軸方向に沿って搬送される。第2ゾーンS2では、コイルフライト51のピッチが搬送・計量に適した値に設定されており、繊維束が計量されながら定量搬送が行われる。その後、バレル6の排出口63aより繊維束が定量的に排出される。
【0056】
本実施の形態1の供給装置1では、アジテータ3が複数の攪拌羽根31を備え、攪拌羽根31の短手方向における回転方向の前方端部31cが後方端部31dよりも回転円の径方向外側に位置するように、それぞれの攪拌羽根31が傾斜して配置されている。これにより、攪拌羽根31の前方端部31cがエッジとなって、繊維束をエッジにて引っ掛けるように押し出すことができる。よって、攪拌空間41内にて繊維束を押し出すようにして攪拌することができ、例えば、固まった状態の繊維束に対して効果的に押し出すことができる。
【0057】
また、繊維束を押し出す攪拌羽根31には、回転方向逆向きに大きな外力が付加される。それぞれの攪拌羽根31は、長手方向の両端部を支持体33、34により支持されており、さらに、厚みよりも幅方向に長いアスペクト比を有する断面形状を有している。このような両端支持形態および断面形状により、それぞれの攪拌羽根31は大きな外力に抗することができる。
【0058】
また、バレル6の導入口62aにおいて、バレル6の搬送方向下流側に位置する攪拌羽根31の長手方向の第1端部31aとコイルフライト51との間の距離D1が、攪拌羽根31の長手方向の他の部分における距離D2よりも大きく設定されている。これにより、バレル6の導入口62aにおける搬送方向下流側の端部(角部分)にて繊維束が押し付けられて引っかかることを抑制できる。よって、繊維束のように引っかかり易い原料に対して、バレル6内への原料の供給やバレル6内での原料の搬送におけるトラブルの発生を抑制することができる。
【0059】
また、アジテータ3において、攪拌羽根31の長手方向の第1端部31aにおける攪拌羽根の回転軌道円が、他の部分の回転軌道円よりも小さく設定されている。このような構成を採用することにより、バレル6の導入口62aにおける上述の距離D1と距離D2との関係を実現できる。また、アジテータ3において、攪拌羽根31の長手方向の第1端部31aが、水平方向に対して回転円の径方向内向きに向かうように角度θ2にて傾斜した縮径部分31eが設けられていることにより、上述の距離D1と距離D2との関係を具体的に実現できる。
【0060】
また、スクリュ5において、粉粒体原料の搬送方向上流側に位置する第1ゾーンS1におけるコイルフライト51のピッチは、下流側に位置する第2ゾーンS2におけるピッチよりも大きく設定されている。このような構成により、導入口62aを通してバレル6内へ繊維束が取り込み易くなり、繊維束の供給性を高めることができる。
【0061】
また、供給装置1では、粉粒体原料として幅寸法に比して長さ方向の寸法が長い繊維を主体とする繊維束が取り扱われる。バレル6の内周面とコイルフライト51の外周端との間の隙間が、繊維束の長さの1/6以上1/1以下とされている。このような構成により、バレル6の導入口62aにおける搬送方向下流側の端部(角部分)にて繊維束が押し付けられて引っかかることを抑制して、バレル6内に繊維束を取り込んで搬送することが可能となる。
【0062】
本実施の形態1の供給装置1が備えるアジテータ3では、攪拌羽根31の分解・組み付け等のメンテナンス性を考慮した構成が採用されている。アジテータ3の分解図を図7に示し、アジテータ3の組み付け図を図8に示す。
【0063】
図7および図8に示すように、アジテータ3の回転駆動軸35は、アジテータ回転駆動装置32に接続される第1駆動軸36と、それぞれの支持体33、34に固定される第2駆動軸37とを備える。第1駆動軸36の一端36aは、アジテータ回転駆動装置32に接続され、アジテータ回転駆動装置32から直接的に回転駆動力が伝達される。第1駆動軸36の他端である第1接続端部36bは、第2駆動軸37の第2接続端部37aに脱着可能に接続される。第2駆動軸37には、それぞれの支持体33、34の中央部分が固定され、攪拌羽根31、支持体33、34、および第2駆動軸37が一体的な状態となっている。
【0064】
ここで、第2駆動軸37の第2接続端部37aの上面図(図7における上方から見た図)を図9に示す。図7および図9に示すように、第2駆動軸37の第2接続端部37aは、支持体34よりも外側に突出している(すなわち、アジテータ回転駆動装置32側へ突出している)。さらに、第2駆動軸37の第2接続端部37aには、その外周面から径方向外向きに突出する突起部37bが設けられている、図9に示す例では、2つの突起部37bが上下方向に突出するように設けられている。
【0065】
第1駆動軸36の第1接続端部36bは、筒形状に形成されており、第2駆動軸37の第2接続端部37aをその内側に挿入可能となっている。さらに、第1接続端部36bの筒形状の端部には、係合溝36cが形成されている。係合溝36cは、筒形状の端部から軸方向に延在しかつ周方向に延在するように、大略L字状の溝となっており、周方向において同じ向きに180度間隔にて2箇所設けられている。なお、係合溝36cにおいて、軸方向の部分から周方向に向かって延在する部分は、第1駆動軸36の回転方向とは逆向きに設けることが好ましい。
【0066】
第2駆動軸37の第2接続端部37aを第1駆動軸36の第1接続端部36bに接続する場合について説明する。第2接続端部37aの2つの突起部37bを、第1接続端部36bの2つの係合溝36cへ挿入しながら、第2接続端部37aを筒形状の第1接続端部36b内へと挿入する。その後、第1接続端部36bに対して第2接続端部37aを周方向に回転させることにより、L字状の係合溝36cの終端位置に突起部37bを位置させる。その後、突起部37bを係合溝36cに、ねじ込みなどの手段によって固定する。これにより、図8に示すように、第1駆動軸36と第2駆動軸37とを接続することができる。なお、第1駆動軸36と第2駆動軸37との接続を解除して分解する際には、組み付けとは逆の手順にて行うことができる。
【0067】
このような構成を採用することにより、攪拌羽根31による攪拌の際に比較的大きな力が加わるような場合であっても、第1駆動軸36と第2駆動軸37とを回転軸と同軸にねじを設けて直接ねじ込むことによる接続形態を採用していないため、両者の分解を容易に行うことができる。また、両者の組み付け作業も簡単に行うことができる。特に、繊維束のように攪拌時に大きな力を要するような粉粒体原料を取り扱う供給装置1では、このような分解・組み付け構成が採用されていることが有効である。
【0068】
上述の実施の形態の説明では、アジテータ3における縮径部分31eが、攪拌羽根31を傾斜させることにより構成される場合を例としたが、このような場合のみに限られない。例えば、攪拌羽根31に幅寸法が部分的に狭められた部分を設けることにより縮径部分を構成してもよい。
【0069】
また、スクリュ5の形式としてコイルスクリュを採用した場合を例としたが、スクリュの形式はその他様々な形式を採用してもよい。例えば、シャフトの外周にスクリュフライトを設けた形式を採用してもよい。
【0070】
また、攪拌羽根31として幅寸法に比して厚み寸法が小さい矩形状断面を有する板状部材により構成されている場合を例としたが、その他の断面形状を有する形態を採用してもよい。例えば、幅寸法に比して厚み寸法が小さい楕円形状断面、三角形状などの多角形状の断面などを採用してもよい。さらに、攪拌羽根31の枚数は4枚に限定されず、1枚以上の他の枚数であってもよい。回転軸に対して等ピッチで攪拌羽根31を設けることには限定されず、攪拌羽根31が任意の位置に配置されてもよい。
【0071】
また、上述の実施の形態の説明では、アジテータ3の攪拌羽根31の構造的特徴と、バレル6およびスクリュ5の構造的特徴とを、供給装置1が合わせて備える場合を例としたが、このような場合のみに限られない。例えば、供給装置1が、アジテータ3の攪拌羽根31の構造的特徴のみを備える場合であってもよく、あるいは、バレル6およびスクリュ5の構造的特徴のみを備える場合であってもよい。
【0072】
なお、上記様々な実施の形態のうちの任意の実施の形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
【符号の説明】
【0073】
1 粉粒体原料の供給装置
2 ホッパ
3 アジテータ
31 攪拌羽根
32 アジテータ駆動装置
33 支持体
34 支持体
35 回転駆動軸
4 導入用ケーシング
41 攪拌空間
5 スクリュ
51 コイルフライト
52 スクリュシャフト
52a基端部
53 スクリュ回転駆動装置
6 バレル
61 導入空間
62 バレルケーシング
62a 導入口
63 搬送管
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9