(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-22
(45)【発行日】2022-03-03
(54)【発明の名称】インテリジェント照明制御システムの温度制御装置、システム及び方法
(51)【国際特許分類】
H05B 47/105 20200101AFI20220224BHJP
F24F 11/80 20180101ALI20220224BHJP
【FI】
H05B47/105
F24F11/80
(21)【出願番号】P 2019512802
(86)(22)【出願日】2017-09-06
(86)【国際出願番号】 US2017050266
(87)【国際公開番号】W WO2018048893
(87)【国際公開日】2018-03-15
【審査請求日】2020-08-13
(32)【優先日】2016-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】520268997
【氏名又は名称】サバント システムズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Savant Systems,Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100187964
【氏名又は名称】新井 剛
(72)【発明者】
【氏名】ラーク,ジュニア,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】チャールトン,エリック アレン
【審査官】田中 友章
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-228173(JP,A)
【文献】特開2016-066603(JP,A)
【文献】特開2012-172912(JP,A)
【文献】国際公開第2008/007433(WO,A1)
【文献】特開2011-058722(JP,A)
【文献】国際公開第2016/121390(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
F21V 23/00
F24F 11/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度制御のために照明制御システムを
用いる方法であって、
複数の照明制御モジュール
の各々に含まれる温度センサから温度読取値を検出するステップであって
、各照明制御モジュールは、それぞれの照明制御モジュールに電気的に接続された照明設備の照明回路に電気エネルギー量を送信
するように構成されている、ステップと、
前記照明制御モジュールの1以上の温度センサを、相互の所定範囲内の温度読取値に基づいて、内壁に対応する第1のグループにグルーピングするステップと、
前記第1のグループの前記温度センサ
の前記温度
読取値に基づいて
、ヒータ
および空調システム
のうちの一つによって加熱
および冷却
のうちの一つを調整するように、前記ヒータ及び前記空調システムのうちの少なくとも一方を制御するステップと
を備える前記方法。
【請求項2】
前記温度
読取値から平均温度を特定するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
照明制御モジュールが照明設備の前記照明回路への前記電気エネルギー量の送信を変化させることに応じて、前記調整を変化させるステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記照明制御モジュールの位置に基づいて、サーマルマップを生成するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の照明制御モジュールにおける1つの照明制御モジュールから前記複数の照明制御モジュールにおける他の照明制御モジュールへの無線信号の送信を介して、前記照明制御モジュール間の距離を特定するステップをさらに備える請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のグループの前記温度センサの温度読取値を上回る事前に指定された閾値である温度読取値を除外するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
それぞれの前記照明制御モジュールの調光回路がアクティブである場合に、温度読取値を除外するステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
1以上の照明制御モジュールの占有センサを介して占有状態を検出するステップと、
前記占有状態の検出に応じて前記調整を変化させるステップと
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記照明制御モジュールの前記温度センサを、外壁に対応する第2のグループにグルーピングするステップをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
温度制御に用いる照明制御システム装置を動作させる
のに適したコンピュータプログラム製品
であって、前記プログラムが実行されると、コンピュータに請求項1~
9のいずれか一項
に記載の方法のステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項11】
温度調整のための照明制御システム装置であって、請求項1~
9のいずれか一項に
記載の方法に従って動作するように構成され
ている前記照明制御システム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年9月6日出願の米国仮特許出願第62/383755号の発明の名称“INTELLIGENT LIGHTING CONTROL SYSTEM TEMPERATURE CONTROL APPARATUSES,SYSTEMS,AND METHODS”の優先権を主張し、その出願がその全体においてここに参照として取り込まれる。
【0002】
本発明は、概略として、照明制御システムの分野に関する。
【背景技術】
【0003】
家庭用照明制御デバイスのカスタマイズ及び自動化は、それぞれの設備に混同してマッピングされる照明スイッチであふれた見栄えの悪い照明スイッチの設置によるものが多い。自動家庭用照明制御システムはまた、設置及び/又は動作に専門家又は熟練した技術者を必要とする大型の複雑で高価な中央ハブも含むことになる。これらの背景のいずれかに又はより単純なものにさえも導入される小型電球及び/又はWi-Fi接続可能な電球は、不都合なことに、照明設備に対応付けられた照明スイッチ及び/又は照明設備自体によって制限され得る。例えば、小型電球に対応付けられた照明スイッチがオフに切り替えられた場合には、小型電球は動作不能となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
発明者は、ここで開示される種々の実施形態が、照明制御システムをインテリジェントに制御するようにアクティビティ及び状況を検出するための装置、システム及び方法を提供することを理解した。
【0005】
種々の実施形態は、照明制御システムを制御する方法を提供する。方法は、複数の照明制御モジュールにおける各照明制御モジュールの温度センサから温度読取値を検出するステップを含む。複数の照明制御モジュールにおける各照明制御モジュールは、それぞれの照明制御モジュールに電気的に接続された照明設備の照明回路に電気エネルギー量を送信させるように構成される。方法は、照明制御モジュールの温度センサによって検出される温度に基づいて加熱又は冷却を調整するように、加熱及び空調システムのうちの少なくとも一方を制御するステップを含む。
【0006】
ある実施例では、方法は、複数の温度から平均温度を特定するステップを含む。
【0007】
ある実施例では、方法は、照明制御モジュールが照明設備の照明回路への電気エネルギー量の送信を変化させることに応じて、調整を変化させるステップを含む。
【0008】
ある実施例では、方法は、複数の温度から加重平均温度を特定するステップを含み、光源をそれぞれの照明設備に接続させる1以上の照明制御モジュールがより大きく重み付けられる。
【0009】
ある実施例では、方法は、照明制御モジュールの位置に基づいて、サーマルマップを生成するステップを含む。
【0010】
ある実施例では、方法は、複数の照明制御モジュールにおける1つの照明制御モジュールから複数の照明制御モジュールにおける他の照明制御モジュールへの無線信号の送信を介して、照明制御モジュール間の距離を特定するステップを含む。
【0011】
ある実施例では、複数の照明制御モジュールにおける各照明制御モジュールは、壁ボックス内又は所定の範囲内のうちの少なくとも一方にある。方法は、他の読取値を上回る事前に指定された閾値である温度読取値を除外するステップをさらに含み得る。
【0012】
ある実施例では、方法は、照明制御モジュールの調光回路がアクティブである場合の温度読取値を除外するステップを含む。
【0013】
ある実施例では、方法は、1以上の照明制御モジュールの占有センサを介して占有状態を検出するステップを含み、占有状態の検出に応じて調整を変化させるステップをさらに備える。
【0014】
ある実施例では、方法は、加熱及び/又は空調システムに通信可能に結合されたサーモスタットとの無線通信を介して、加熱及び/又は空調システムを制御するステップを含む。
【0015】
ある実施例では、方法は、相互の所定範囲内の温度に基づいて、センサを1以上のグループにグルーピングするステップを含む。
【0016】
ある実施例では、1以上のグループは内壁に対応するグループを含む。
【0017】
ある実施例では、1以上のグループは外壁に対応するグループを含む。
【0018】
種々の実施形態は、照明制御システム装置を含む。装置は、ウェルを形成するベースハウジングを含むベースモジュールを含む。ベースモジュールは、ウェルに位置決めされ、交流電流(AC)電源から電流を受けてベースモジュールが照明設備の照明回路に電気的に接続されることを可能とするように構成された電力端子に接続された第1の電気コネクタを含む。ベースモジュールは、第1の電気コネクタに通信可能に結合された第1の温度センサを収納する。装置は、ベースモジュールのウェルにおいて少なくとも部分的にネスティングするために構成された照明スイッチモジュールを含む。照明スイッチモジュールは、モジュールハウジング、モジュールハウジングに結合されたグラフィカルユーザインターフェース、そこでネスティングされた場合にベースモジュールの第1の電気コネクタと係合及び電気結合するために構成された第2の電気コネクタ、グラフィカルユーザインターフェース及び第2の電気コネクタに結合された第2の温度センサ、並びにハウジングにおいて位置決めされ、照明設備に接続された光源の照射を変動させることによって複数の照明シーンを生成するように調光器回路を介して照明回路への電気エネルギーのフローを調整するように構成されたプロセッサを含むスイッチ制御回路を含む。プロセッサは、第1の温度センサと第2の温度センサとの間の温度勾配を特定するように構成される。
【0019】
種々の実施形態は、照明制御システムを制御する方法を提供する。方法は、照明制御モジュールのベース部に位置決めされた第1の温度センサからの第1の温度読取値、及びベースモジュールのウェルにおいて少なくとも部分的にネスティングするために構成された照明スイッチモジュールのモジュールハウジングにおいて位置決めされた第2の温度センサからの第2の温度読取値を検出するステップを含む。方法は、検出される温度に基づいて加熱又は冷却を調整するように、ヒータ及び空調システムのうちの少なくとも一方を制御するステップを含む。
【0020】
種々の実施形態は、先行する実施形態及び実施例の1以上による照明制御システム装置を動作させるためのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、1以上のプロセッサに結合され、1以上のプロセッサによって実行された場合に、説明した先行する実施例の任意の1つによる及び/又はここで開示する装置の任意の1つによる照明制御システム装置を動作させるための動作を1以上のプロセッサに実行させる命令を記憶した非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0021】
種々の実施形態は自動照明調整のための照明制御システム装置を提供し、装置は、先行する実施形態及び実施例の1以上に従って動作するように構成された照明制御システムを備える。
【0022】
上記の概念及び以下でより詳細に説明する追加的概念のすべての組合せ(提供されるそのような概念は相互に矛盾しない)は、ここで開示される発明の主題の一部であると考えられることが分かるはずである。特に、この開示の最後にある請求項による主題のすべての組合せは、ここで開示される発明の主題の一部であると考えられる。参照として取り込まれる任意の開示に出現し得る、ここで明示的に採用される専門用語は、ここで開示される特定の概念に最も一致する意味で扱われるべきであることも分かるはずである。
【0023】
図面は、主に例示目的のものでありここで説明する発明の主題の範囲を限定するものではない。図面は縮尺通りである必要はなく、ある例では、ここで開示される発明の主題の種々の態様が異なる構成の理解を促すように図面において誇張又は拡大して示されることがある。図面において、同様の符号は、一般的に、同様の構成(例えば、機能的に同類及び/又は構造的に同類の要素)を示す。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1A】
図1Aは、照明制御デバイスの部分的に展開斜視図である。
【
図3A】
図3Aは、種々の照明設定を通じて変位する照明制御デバイス及び照明制御デバイスによって制御された照明設備を有する部屋を示す。
【
図3B】
図3Bは、種々の照明設定を通じて変化する照明制御デバイス及び照明制御デバイスによって制御された照明設備を有する部屋を示す。
【
図3C】
図3Cは、種々の照明設定を通じて変化する照明制御デバイス及び照明制御デバイスによって制御された照明設備を有する部屋を示す。
【
図3D】
図3Dは、種々の照明設定を通じて変化する照明制御デバイス及び照明制御デバイスによって制御された照明設備を有する部屋を示す。
【
図3E】
図3Eは、種々の照明設定を通じて変化する照明制御デバイス及び照明制御デバイスによって制御された照明設備を有する部屋を示す。
【
図3F】
図3Fは、種々の照明設定を通じて変化する照明制御デバイス及び照明制御デバイスによって制御された照明設備を有する部屋を示す。
【
図4】
図4は、照明制御デバイスを制御するためのシステムの動作についてのフロー図を提供する。
【
図5】
図5は、照明制御デバイスを遠隔動作させるためのシステムのフロー図を示す。
【
図6】
図6は、照明制御デバイスの動作を遠隔構成するためのシステムのフロー図を示す。
【
図7】
図7は、照明制御システムを動作させる方法のフロー図である。
【
図9A】
図9Aは、複数の照明制御デバイスを含む照明制御システムを示す。
【
図9B】
図9Bは、複数の照明制御デバイスを含む照明制御システムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
ここで開示される発明の主題の構成及び効果は、図面と併用した場合に以下に記載する詳細な説明からより明らかとなる。
【0026】
以下、照明制御デバイスの発明のシステム、方法及び構成要素に関連する種々の概念及び例示的な実施形態についてのより詳細な説明である。
【0027】
図1Aは、照明制御デバイス100の部分展開斜視図である。照明制御デバイス100は、照明スイッチアクチュエータ106及び照明スイッチアクチュエータ106に格納された触覚ディスプレイ104を含むスイッチモジュール102を含む。照明制御デバイス100はまた、それを通じて延在するスイッチモジュール開口部110を含む壁プレートカバー108も含む。照明制御デバイス100はまた、複数ピンのソケット114を介してスイッチモジュール102に結合するように構成されたベースモジュール112も含む。ベースモジュール112は、1ギャング壁電気ボックス内に収容するためのサイズ及び構成であり、そこに実質的に対応する容積を有する。ベースモジュール112は、接続タブ116及び接続タブ116における留め具開口118を介して壁電気ボックスに結合されるように構成される。
【0028】
照明スイッチアクチュエータ106は外部作動面122を含み、それはここでさらに説明するようにガラスで構成され得る。例えば、作動面122は、例えば、湾曲下端部120を押圧して照明スイッチアクチュエータ106を旋回させることによって可動となる。照明スイッチアクチュエータ106及び作動面122の旋回によって、スイッチアクチュエータ106の(
図2に示す)コンタクト構成要素を第1の位置から第2の位置に移動させる。コンタクト構成要素の移動によって、例えば、2つの電気コンタクトを接続させることによって又はコンタクト構成要素を電気コンタクトに接続することによって電流経路が接続する。電流経路の接続によって、ここでさらに詳細に説明するように、ベースモジュール112に接続された電源によって供給される電気エネルギーは、触覚ディスプレイ104に給電又は作動させる。触覚ディスプレイ104は、スイッチモジュールにおいて構築されて作動面122の少なくとも一部及びアクチュエータ106とともに同時に移動する。触覚ディスプレイ104は、作動又は給電されると、ユーザが事前に規定された照明設定を規定又は選択することを可能とし、照明設定は1以上の照明設備に供給された電圧又は電力を変化させる。照明設備に供給される電力の変化は、各設備に供給される複数の異なる電圧を含み、それに限定されることなく、位置、光強度、光色、電球のタイプ、照明のタイプ、環境光レベル、時刻、アクティビティの種類、室温、ノイズレベル、エネルギーコスト、ユーザの接近、ユーザの識別、又は指定若しくは検出され得る他の種々のパラメータを含む種々のパラメータに基づき得る。さらに、照明制御デバイス100は、部屋における又は住宅においてもすべての照明に接続され得るものであり、ユニット又は部屋に位置して同じ又は個別の照明設備に接続された他の1以上の照明制御デバイス100と連動して動作するように構成され得る。
【0029】
図1Bは、
図1Aの照明制御デバイス100の完全展開図である。
図1Bで示すように、触覚ディスプレイ104は、外部作動面122と照明スイッチアクチュエータ106の間に位置決めされる。作動面122は、触覚ディスプレイ104及び/若しくはセンサ127に対して見通せる経路からの光、又は作動を示す照明パイプ126からの光などの他の光を通過させる耐衝撃性ガラス材料で構成され、作動面122を通過させることができる。触覚ディスプレイ104は、プリント回路ボード129に位置決めされた1以上のモジュール又はプロセッサを介して制御されるポリマーによる容量性タッチ層124及び発光ダイオードパネル125で構成される。触覚ディスプレイ104は、作動面122の下の照明スイッチアクチュエータ106の凹部131内に格納される。照明スイッチアクチュエータ106は、ハウジングカバー133及びハウジングベース135を含む熱可塑性ハウジングとして形成され得る。照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133はピン136を介してハウジングベース135に旋回可能に接続され、ハウジングカバー133はねじりバネ137を介してハウジングベース135に対して偏向される。特定の実施形態では、照明スイッチアクチュエータのハウジングカバー133は、スライドするように、あるいは平行移動又は回転するように構成され得る。外部作動面122は、スイッチアクチュエータのハウジングカバー133とともに偏向され、照明スイッチアクチュエータ106のカバー構成要素133に格納された触覚ディスプレイ104と協調して同時に移動する。照明スイッチアクチュエータ106は主プリント回路ボード基板150上の開回路を閉じるような位置の間で可動であるスイッチピン128を含み、ボードはスイッチコントローラ又はプロセッサも格納する。ある実施形態では、照明スイッチアクチュエータ106は、主プリント回路ボード基板150及び副プリント回路ボード138を含む回路ボード積層体を含み得る。照明スイッチアクチュエータ106は(例えば、照明スイッチアクチュエータ106は壁プレートカバー108において開口部110に通されるように)ベースモジュール112に結合するためにラッチ136を含んでもよく、ラッチによって照明スイッチアクチュエータ106は嵌合する。ハウジングベース135は、ベースモジュール112の複数ピンのソケット114を係合させるように構成された複数ピンのコネクタ又はプラグ134を含む。
【0030】
照明制御デバイス100は、壁電気ボックスに設置されるように構成された据付けシャーシ142を含む。据付けシャーシ142は、他のモジュール(例えば、ベースモジュール112及びスイッチモジュール102)の設置のための平坦面をもたらす。ベースモジュールが据付けシャーシ142を介して壁電気ボックスに接続されると、壁プレートカバー108は据付けシャーシ142に結合可能であり、照明スイッチアクチュエータ106はスイッチモジュールの開口部110を通じて挿入可能である。特定の実施形態では、壁プレートカバーは、磁石を介して据付けシャーシ142及び/又はベースモジュールのタブ116に結合され得る。磁石は、壁プレートカバー108の一部の開口部内で凹状であってもよい。上述したように、ベースモジュール112は、接続タブ116を介して据付けシャーシ142に結合されるように構成される。ベースモジュール112は、さらに、電源(例えば、電気ブレーカボックスから壁電気ボックスへの電線)及び電気ボックスに配線された1以上の照明設備に電気的に結合されるように構成される。したがって、ベースモジュール112は、電源、照明スイッチアクチュエータ106及び1以上の照明設備の間のインターフェースを提供する。ベースモジュールは、照明スイッチアクチュエータ106又は触覚ディスプレイ104を介して特定される照明設定の選択に従って電源によって供給されて1以上の照明設備に配電される電力を管理するために、プロセッサ140及び回路ボード141を含む。
【0031】
プリント回路ボード138上のプロセッサ及びベースモジュールのプロセッサ140のうちの1以上は、携帯電話、タブレット、ラップトップ、他の携帯コンピューティングデバイス、他の1以上の照明制御デバイス100又は適所で動作する他の電子デバイスなどの1以上の遠隔電子デバイスとの通信のための無線リンクを含み得る。ある実施例において、無線リンクによって、それに限定されることなく小型電球、サーモスタット、ガレージドアオープナ、ドアロック、遠隔制御、テレビ、セキュリティシステム、セキュリティカメラ、煙探知器、ビデオゲームコンソール、ロボットシステム、又は他の通信可能な検知及び/若しくは作動デバイス若しくは機器を含む1以上のデバイスとの通信が可能となる。無線リンクは、BLUETOOTH(登録商標)クラス、Wi-Fi(登録商標)、BLEとしても知られるBluetooth-low-energy、802.15.4、Worldwide Interoperability for Microwave Access(WiMAX(登録商標))、赤外チャネル又は衛星帯を含み得る。無線リンクはまた、それに限定されることなく、1G、2G、3G又は4Gに該当する規格を含む携帯デバイスの間の通信に用いられる任意のセルラネットワーク規格も含み得る。ネットワーク規格は、国際電気通信連合によって維持された仕様などの仕様又は規格を満たすことによって移動通信規格の1以上の世代に該当し得る。3G規格は、例えば、International Mobile Telecommunications-2000(IMT-2000)仕様に対応し得るものであり、4G規格はInternational Mobile Telecommunications Advanced(IMT-Advanced)仕様に対応し得る。セルラネットワーク規格の例は、AMPS、GSM(登録商標)、GPRS、UMTS、LTE、LTE Advanced、Mobile WiMAX及びWiMAX-Advancedを含む。セルラネットワーク規格は、種々のチャネルアクセス方法、例えば、FDMA、TDMA、CDMA又はSDMAを用いてもよい。ある実施形態では、異なるタイプのデータは、異なるリンク及び規格を介して送信され得る。他の実施形態では、同じタイプのデータが、異なるリンク及び規格を介して送信されてもよい。
【0032】
図2Aは、壁200に据え付けられた
図1Aの照明制御デバイス100を示す。
図2Aにおいて示すように、ベースモジュール112は、壁プレートカバー108を考慮すると照明制御デバイス100を設置すると見えなくなる。壁プレートカバー108がベースモジュール112に合着するので、壁プレートカバー108は壁200に浮いているように見える。照明制御デバイス100は、ユーザ103が外部作動面122及び触覚ディスプレイ104とインタラクトすることによって作動され得る。
【0033】
図2B及び2Cは、複数の照明制御デバイスの複数スイッチ構成を示す。
図2B及び2Cは2つのスイッチ及び3つのスイッチの実施形態をそれぞれ示し、照明制御デバイス202及び203は各々、照明スイッチアクチュエータ106と、さらに補助スイッチ204及び208と、2つ及び3つのベースモジュール112とをそれぞれに含む。
【0034】
図3A~3Fは、種々の照明設定を通じて変位する照明制御デバイス及び照明制御デバイスによって制御される照明設備を有する部屋を示す。
【0035】
図3Aにおいて、照明制御デバイス300は、壁プレート308の後方に位置決めされたベースモジュールに接続される。照明制御デバイス300は、
図1A~2Cに関連して説明した照明スイッチアクチュエータと同様に動作可能なダイナミック照明スイッチアクチュエータ306及び補助照明スイッチアクチュエータを含む。
図3Aで示すように、照明スイッチアクチュエータ306の暗い外部作動面322は非アクティブであり、給電されていない。ユーザ103が照明スイッチアクチュエータ306の作動面322を移動させることに応じて、
図3Bに示すように、照明スイッチアクチュエータ306は給電され始める。照明スイッチアクチュエータ306の給電又は作動は、パワーライトインジケータ305及び完全照明設定アイコン351によって信号表示される。アイコン351が全光点灯した
図3Cで示すように(
図3Bのように部分的点灯でない)、照明スイッチアクチュエータ306は完全に給電される。この特定の構成において、主照明309及び310は全光点灯される。
図3Dは、照明設定の間の変位を示す。
図3Dで示すように、この変位は、ユーザ103が触覚ディスプレイ304にわたって作動面322に沿ったスワイプジェスチャ312を完了することを通じて促進される。ユーザがジェスチャ312を完了すると、アイコン351は、触覚ディスプレイが
図3Eに示す新たな照明設定にトグルするように触覚ディスプレイ304からスワイプされる。
図3Eに示す新たな照明設定は、ディナーのアイコン352によって表示又は特定される。
図3に示す新たな照明設定は、照明設備309の電源を落とし、ランプ316及び燭台318が部屋の照明シーンを変えるように照明されるようになっている。照明設定の変化は、選択された照明設定に基づいてある照明設備への電力の配分の変化をもたらす。照明スイッチアクチュエータ306には、複数の照明設定が事前にプログラムされてもよく、ユーザ103によって指定されるように特定の照明設定が構成されてもよい。
図3Fに示すさらなるスワイプジェスチャ315又は異なるジェスチャは、アイコン352によって示される
図3Fの照明設定からさらなる照明設定に変位するのに用いられる。
【0036】
図4は、照明制御デバイスを制御するためのシステムの動作についてのフロー図を提供する。
図4は、本発明の種々の実施形態により、照明制御デバイス100又は300を制御するように構成されたプロセッサ130などの制御システムの制御動作を示す。401では、照明スイッチアクチュエータに格納された触覚ディスプレイは、照明スイッチアクチュエータを移動することによって、例えば、照明スイッチアクチュエータの作動面を移動することによって作動される。402では、照明スイッチアクチュエータの移動がコンタクト構成要素を新たな位置に移動させ、それによって電源と照明設備の間の電流経路が閉じられるのを許可又は可能とするように、ベースモジュールを介して照明スイッチアクチュエータに電気的に結合された照明設備に電力が供給される。照明スイッチアクチュエータに格納された触覚ディスプレイは、作動面と同時に移動される。403では、照明設定の選択リクエストが、触覚ディスプレイを介して、例えば、触覚ディスプレイにおける1つ又は複数の特定の動きによって受信される。照明設定の選択リクエストは、複数の照明設定の中からある照明設定を特定する。ユーザは、複数回スワイプして複数の照明設定を通じてトグルしてもよいし、それに限定されることなく、すべての接続された照明設備の光強度をそれらのピーク出力の半分に達するように半分のスワイプ及びタップを含む特定の照明設定に対応する具体的な動きを行ってもよい。照明設定は、照明スイッチモジュールに接続された1以上の照明設備に対して個別の配電手法を特定する。404では、配電手法が特定される。405では、特定された配電手法は、例えば、照明スイッチアクチュエータからの制御信号に応じてベースモジュールによって送信されて、選択された照明設定に対応する配電手法に基づき照明の1つ、一部又は全部を調節する。配電手法又はプロファイルは、照明制御デバイスのメモリデバイスに記憶され得る。ある実施形態では、配電手法は自然光からの環境照明又は接続されていないソースなどの他のパラメータを説明するように調節され得る。ある実施形態では、配電手法は他の1以上のセンサパラメータに基づいて調節され得る。特定の実施形態では、照明設定は、時刻と、光、温度、ノイズ、又はそれに限定されることなくここで説明する任意の電子デバイスを含む他のデバイスの作動などの検知されるパラメータとに基づく自動化によって調節され得る。
【0037】
図5は、照明制御デバイスを遠隔動作させるためのシステムのフロー図を示す。特定の実施形態では、照明制御デバイス100又は300は、アクチュエータスイッチが作動又は給電する場合に遠隔デバイスにより動作可能となり得る。そのような例では、遠隔デバイスは、デバイス上で動作して照明制御デバイスと通信し及びそれを制御するシステム500などの1以上のコンピュータプログラムアプリケーションを含み得る。したがって、501では、制御システム500は、接続モジュールを始動させて携帯電子デバイスと照明スイッチモジュールの間の通信インターフェースを生成する。接続モジュールは、遠隔デバイスに通信プロトコルを介して1以上の無線伝送を照明制御デバイスに送信させ得る。502では、制御システム500によって、遠隔デバイスは照明設定の選択を容易にするように携帯電子デバイスの表示デバイス上にアイコンの表示を生成可能となる。503では、制御システム500は、ユーザが特定のアイコンを選択することに基づいて照明設定の選択を受信する。504では、送信モジュールによって、選択された照明設定が照明制御デバイスに送信されることになり、それにより照明スイッチモジュール及び/又はベースモジュールによって照明設定に対応する配電手法が照明設備に送信可能となる。照明制御デバイスの触覚ディスプレイは、照明設定の受信に呼応して更新されて、携帯電子デバイスにおいて選択され触覚デバイスにおいて選択された照明設定に対応するアイコンを表示し得る。
【0038】
図6は、照明制御デバイスの動作を遠隔構成するためのシステムのフロー図を示す。遠隔デバイスは、それに限定されることなく、携帯電話、携帯コンピューティングデバイス、又は照明制御デバイスから遠隔のコンピューティングデバイスを含むデバイスを含み得る。601において、携帯電子デバイスは、照明スイッチモジュールとの通信インターフェースを生成する。602において、照明設備特定モジュールは、センサによるプロトコルを始動して照明スイッチ制御モジュールに接続された1以上の照明設備に対応付けられたパラメータを特定する。603において、表示選択モジュールによって携帯電子デバイスの表示デバイス上にアイコンの表示が出現する。604において、照明設定構成モジュールによって、ユーザは、特定されたパラメータ及び光強度に関するユーザの指定した入力に基づいて特定された照明設備に対して配電手法又はプロファイルを作成可能となる。604において、記憶モジュールは、配電手法を記憶し特定の照明設定アイコンを配電手法に対応付けるのに用いられる。605において、送信モジュールは、配電手法及び対応付けられたアイコンを照明スイッチ制御モジュールに送信する。
【0039】
図7は、温度制御のための照明制御システムの構成要素を用いる方法のフロー図である。701では、システム100などのそれぞれの照明制御モジュールにおける温度センサは温度を検出するのに用いられ、他の1以上のそれぞれの照明制御モジュールにおける1以上の温度センサは、他の1以上の温度読取値を検出するのに用いられる。702では、照明制御モジュールにより検出される温度は、照明制御モジュールにおける温度センサによって検出される温度に基づいて建造物、部屋又は他の位置において加熱又は冷却を調整するように、ヒータ及び空調システムのうちの少なくとも一方を制御するのに用いられる。
【0040】
図8は、ここで説明する照明制御動作を実行するように構成された照明制御システム800の概略図である。照明制御システム800は、ここで説明するように、エアギャップシステムを含む照明制御システムで実現可能な照明制御システムの構成要素を示す。照明制御システム800は、(ベースモジュール112と同様に構成され得る)ベース照明制御モジュール812及び(スイッチモジュール102と同様に構成され得る)スイッチモジュール又はスイッチコントローラ802に分けて示される。ここで説明するように、スイッチモジュール802は、グラフィカルユーザインターフェースモジュール852を介して動作可能な触覚インターフェース、並びにここで説明した触覚ディスプレイ104及び照明スイッチアクチュエータ106などのスイッチアクチュエータを含み得る。スイッチモジュール802はプロセッサ850を格納し、それはコマンドをマイクロコントローラ840に送信しマイクロコントローラ840からの入力を受信して、変圧器818と、電力アイソレータ及びAC/DC変換器814(フライバックコンバータを含み得る)と、TRIAC調光器813などの調光器と、電圧電流センサ816との動作を制御するように構成され得る。ある実施形態では、ベース照明制御モジュール812は、MOSFET調光器を含み得る。電力アイソレータ814は、ベース照明制御モジュール812及びスイッチモジュール802においてアナログAC電流をローパワー又はDCデジタルの構成要素から分離する。電力アイソレータ814は、電力モジュール853を介して電力入力をスイッチ制御モジュール802に供給し得る。電力モジュール853は、スイッチコントローラモジュール802における1以上のモジュールに電力を指向することを含む、ベースモジュール812からスイッチコントローラモジュール802への電力フローを調整するように構成された電力回路を含む。スイッチモジュール802はまた通信モジュールも格納し、それは1以上のアンテナ又は他の無線通信モジュールを含み得る。スイッチモジュール802はまたセンサモジュールも格納し、それは光センサ、カメラ、マイク、温度計、湿度センサ及び大気質センサなどの1以上のセンサを含み得る。プロセッサ850は、スイッチモジュール802における1以上のモジュールと通信可能に結合されて、例えば、ベース照明制御モジュール812に接続された照明設備824の照明回路への電気エネルギーのフローの変調を制御するように、それらモジュールの動作を制御するとともにそれらからの入力を受信する。
【0041】
ベース照明制御モジュール812は、モジュール812における種々の電気構成要素の容器をアースするためのアース端子830を含む。ベース照明制御モジュール812は、中性ワイヤ、ライン端子826及び負荷端子822に接続するために中性端子828を含む。
図8に示すように、電圧電流センサは、負荷ラインに結合されて、照明回路に接続された1以上の照明設備824に電力を搬送するラインに沿った電圧又は電流の変化を検出する(750)。ベース照明制御モジュール812はまた、プロセッサ850に通信可能に結合されたコントローラ840も含む。ベース照明制御モジュール812はまた、ベース照明制御モジュール812の状態に関する情報を示すためにLEDインジケータ照明842及び841も含む。例えば、ある実施形態では、LEDインジケータ照明841は、中性ワイヤが接続されているかを示すことができ、一方のLEDインジケータ照明842は3方向接続で接続されているかを示すことができる。ベースモジュールはまた、マイクロコントローラ840に通信可能に結合された温度計又は温度センサ860も含む。
【0042】
図9は、建造物(例えば、住宅、オフィスなど)にわたって、例えば、建造物の異なる部屋において分配される複数の照明制御サブシステムを含む照明制御システム900の実施例を示す。
図9Aに示す照明制御システム900の実施例において、部屋902a~dは、個別の照明制御システムを有する。例えば、部屋902aの照明制御システムは、照明制御デバイス904a、照明回路910a、光センサ906a及びモーションセンサ908aを含む。照明制御システム900は、照明制御システム900のための中央制御として作用する中央照明制御デバイス904を含み得る。ある実施形態では、中央照明制御デバイス904は、システム100又は800などの照明制御システムを含み得る。
【0043】
照明制御デバイス904a、光センサ906a、モーションセンサ908a及び照明回路910aを備える部屋902aの照明制御システムを説明する。ただし、説明する概念及び用途は、部屋902aにおける照明制御システムに限定されず、一般的に、他の部屋(例えば、902b~d)における照明制御システム又は2以上の部屋にわたって分配され得る照明制御サブシステムに適用可能である。
【0044】
光センサ906aは、例えば、電磁エネルギー(例えば、光子エネルギー)を電気信号(例えば、電流又は電圧信号)に変換することによって、環境光(自然光及び/又は照明回路910aに接続された照明設備からの光を含み得る)を検出するように構成される。電気信号は、照明制御デバイス904aに伝達可能である。光センサ906aは、1以上のフォトレジスタ、フォトダイオード、電荷結合素子などを含み得る。光センサ906aは、ある周波数の光が送信されることにより光センサ906aによって検出されることを優先的に可能とする光フィルタを含み得る。例えば、光フィルタは、照明回路910aから放出される光に対応する周波数を送信するように構成され得る。これによって、光センサ(例えば、906a)は、他のソースによって発生される光をフィルタ除去しつつ照明回路910aからの光を優先的に検出可能とし得る。例えば、光センサが環境自然光(例えば、日光)を受信する部屋に位置する場合には、光センサは環境自然光を実質的にフィルタ除去し、主に照明回路910aからの光を検出することができる。光センサ906aはまた、光強度の範囲、例えば、照明回路910aによって生成可能な強度の範囲を効果的且つ正確に検出するようにも構成されることができる。これによって、光センサ906aは、照明回路910aの種々の強度設定に対して光を効果的且つ正確に検出可能とし得る。
【0045】
モーションセンサ908aは、部屋902aにおける動きを検出するように構成され得る。例えば、モーションセンサは部屋902aの居住者の移動を検出することができる。モーションセンサ908aは、パッシブセンサ(例えば、パッシブ赤外線(PIR)センサ)、アクティブセンサ(例えば、マイクロ波(MW)センサ、超音波センサなど)、並びにパッシブセンサ及びアクティブセンサの双方を含むハイブリッドセンサ(例えば、デュアルテクノロジーモーションセンサ)のうちの1以上を含み得る。パッシブセンサは、エネルギーを放出せずに周囲のエネルギー変化を検出する。例えば、PIRセンサは人体によって放出される赤外線エネルギー(人体に関連した温度に起因する)を検出することができる。一方、アクティブセンサは、電磁パルス又は音波パルスを放出しその反射を検出する。例えば、MWセンサは、マイクロ波パルスを放出し、その反射を検出する。ハイブリッドセンサはアクティブセンサ及びパッシブセンサの双方を含み得るので、動きが能動的及び受動的の双方で検知され得る(ハイブリッド検知)。ハイブリッド検知にはいくつかの効果があり、例えば、動きの誤検出の可能性がアクティブ/パッシブセンサと比べてハイブリッドセンサでは低くなることがある。
【0046】
照明制御デバイス904aは、光センサ906a及びモーションセンサ908aと通信するように構成される。モーションセンサ908aは、照明回路910a近傍のエリアにおいて、例えば、部屋902aにおいて動きが検出されたことを伝達する通知信号を照明制御デバイス904aに送信することができる。光センサ906aは、照明回路910aから放射される光が検出されたことを伝達する通知信号を照明制御デバイス904aに送信することができる。さらに、通知信号は検出された光の特性、例えば、強度、帯域幅などについての情報を含み得る。照明制御デバイス904aは、モーションセンサ及び光センサから受信される通知信号を示すデータをデバイスデータベースに記憶することができる。照明制御デバイス904aは、照明制御デバイス904aが光センサ906a及びモーションセンサ908aからの受信信号の時間及び/又は継続時間を追跡可能となる時計及び/又はタイマーを含み得る。追跡時間及び/又は継続時間の情報はまた、デバイスデータベースに記憶することもできる。
【0047】
照明制御デバイス904aは、インターネットを通じてデータを受信及び送信するように構成され得る。照明制御デバイス904aは、例えば、オンラインデータベース(例えば、weather.gov、gaisma.com、noaa.gov、wunderground.comなどのデータベース)から気象状況、日照時間などについてのデータから環境自然光についての情報を推測することができる。例えば、受信されたデータは、照明制御システム900及び時期に関連した地理上のエリアにおける日の出及び日の入の時間についての情報を含み得る。これに基づいて、照明制御回路904aは、環境自然光を利用できない期間を推測することができる。他の例において、受信されたデータは気象状況についての情報を含み得る。照明制御回路904aは、例えば、曇りの状況が環境自然光の低下をもたらし得ることを推測することができる。照明制御デバイス904aは、データ及び/又は推測された情報をデバイスデータベースに保存することができる。これによって、照明制御デバイス904aは照明回路910aの使用と環境自然光の状況との間のパターンを推測可能とすることができる。
【0048】
照明制御デバイス904aは、照明回路910aの1以上の特性を決定するように構成され得る。例えば、デバイス904aは、照明回路910aに対応付けられた電球のタイプ(例えば、白熱、蛍光、LED、ハロゲン、高輝度放電、フルスペクトル、UV、ブラックライト、アンティーク、ヴィンテージ)及びワット数を決定することができる。照明制御デバイス904aはまた、検出される電球の情報についてオンラインデータベースを検索することもできる。例えば、照明制御デバイス904aは、検出される電球の製造業者のオンラインデータベースから仕様書(例えば、電圧、ワット数、発光、調光性、平均寿命などについての情報)をダウンロードすることができる。照明制御デバイス904aはまた、光センサ及びモーションセンサ、例えば、光センサ及びモーションセンサに対応付けられたドライバに関する情報をダウンロードすることもできる。照明回路910aについての決定された特性及びダウンロードされた情報は、デバイスデータベースに記憶されることができる。
【0049】
照明制御デバイス904aは、通信デバイス920(例えば、携帯電話、ラップトップ、iPad(登録商標)、キーパッドやタッチパネルなどの入力デバイスなど)からデータ及び/又は命令を受信するように構成され得る。さらに又は代替的に、通信デバイス920は、入力デバイス(例えば、キーパッド、タッチパネルなど)であってもよい。例えば、通信デバイス920は、照明制御デバイス904aの動作に対する命令を提供し得る。照明制御デバイス904aは、命令に基づいて、照明回路910aの1以上の電球のオン/オフを切り替えることができる。通信デバイス920はまた、照明制御デバイス904aに照明回路910aの動作パラメータを変更するように命令することもできる。例えば、照明制御デバイス904aは、(照明回路に供給される電力を増加/減少することによって)照明回路910aの輝度を増加/低減するように命令され得る。通信デバイス920は、ある時間又はある期間後に上記機能の1以上を実行するように照明制御デバイス904aに命令することができる。例えば、通信デバイス920は、所望の機能が実行される終了時にタイマーをセットアップするように照明制御デバイス904aに命令することができる。通信デバイス920を通じて、照明制御システム900に関する情報は照明制御デバイス904aに伝達され得る。例えば、ユーザは部屋902a~dの部屋タイプ(例えば、寝室、台所、居間など)を入力することができる。ユーザは、例えば、ユーザが休暇で出掛ける場合に、所望の期間中部屋902a~dの1以上の照明制御サブシステムを停止する。通信デバイス920は、セルラネットワーク及び/又は物理的接続(例えば、イーサネット(登録商標)ケーブル)を通じた短距離無線技術(Bluetooth、Wi-Fiなど)を用いて照明制御デバイス904aと通信することができる。通信デバイス920から照明制御デバイス904aによって受信されるデータ及び/又は命令は、デバイスデータベースに記憶され得る。データ及び/又は命令が受信された時間はまた、デバイスデータベースに記憶されることもできる。
【0050】
照明制御デバイス904aは、通信デバイス920及び/又は出力画面に情報を伝えるように構成され得る。例えば、照明制御デバイス904aは、照明回路910aに関連付けられた動作パラメータ(例えば、照明回路910aの輝度、照明回路910aがオン/オフする暫定的時間、照明回路910aの動作の継続時間など)を伝達し得る。照明制御デバイス904aは、光センサ906a及びモーションセンサ908aから通信デバイス920に通知信号を伝達することができる。例えば、通信デバイス920は、部屋902aにおいて動き又は光が検出されたことを通知され得る。
【0051】
中央照明制御デバイス904は、建造物(例えば、部屋902a~d)にわたって分散された照明制御サブシステムと通信し、照明制御システム900に中央制御を提供することができる。中央照明制御デバイス904は、光センサ906a~d、モーションセンサ908a~d、照明回路910a~d及び照明制御デバイス904a~dの動作を制御することができる。例えば、中央照明制御デバイス904は照明回路910aの動作パラメータを変更するように照明制御デバイス904に命令することができる。中央照明制御デバイス904はまた、光センサ906a~d、モーションセンサ908a~d及び通信デバイス920から通知信号を受信することもできる。
【0052】
中央照明制御デバイス904は、中央デバイスデータベースを含み得る。照明制御デバイス904a~dに対応付けられたデバイスデータベースに記憶されたデータは、例えば、周期的に中央デバイスデータベースに転送され得る。ある実施例では、中央照明制御デバイスは、照明制御デバイスのデバイスデータベースから具体的な情報を要求することができる。例えば、中央制御デバイス904は、光センサ906a、モーションセンサ908a、通信デバイス920からの命令などのうちの1以上に関する情報について照明制御デバイス904aにリクエストすることができる。
図9Bは、照明制御システム900の他の実施例を示す。この実施例において、中央照明制御デバイス904はまた、部屋902aに対応付けられた照明制御サブシステム(光センサ906a、モーションセンサ908a及び照明回路910aを含む)に対して「照明制御デバイス」としても動作する。
【0053】
図10は、
図9Bで説明するように、中央照明制御デバイス904の実施例を示す。中央照明制御デバイス904は、照明回路システム1010、コントローラ1020及び通信システム1030を備える。コントローラ1020は、照明回路システム1010及び通信システム1030の動作を制御するとともにそれらからのデータを受信することができる。コントローラ1020は、プロセッサ1022及び記憶デバイス1024を含む。プロセッサは照明制御システム900の動作を制御するアプリケーションを稼働するように構成され、記憶デバイス1024は照明制御システム900(例えば、中央デバイスデータベース、デバイスデータベースなど)に関するデータを記憶することができる。
【0054】
照明回路システム1010は、照明回路910aに送電してその応答を検出することができる。照明回路システム1010は、照明回路910aに電力を供給することができる電力回路1014、及び照明回路910aの応答を検出することができる検出器回路1012を含み得る。電力回路1014は、照明回路910aに入力電圧/電流信号を供給することができる同調電圧/電流源を備え得る。検出器回路1012は、電流、電圧及びインピーダンス応答のうちの1以上を含み得る照明回路910aの応答を検出するように構成される。ある実施例において、検出器回路1012は、電圧応答(例えば、照明回路910aにわたる電圧)を検出可能な電圧検知回路又は電流応答(例えば、照明回路910aに流入する電流)を検出可能な電流検知回路を含み得る。電力回路1014はまた、光センサ906a及びモーションセンサ908aに電力を供給することもできる。
【0055】
通信システム1030は、光センサ906a、モーションセンサ908a及び照明制御デバイス(例えば、
図9Aにおける910a~d、
図9Bにおける910b~d)と通信するように構成される。例えば、通信システム1030(例えば、アンテナ、ルータなど)は、コントローラ1020から光センサ906a及び/又はモーションセンサ908aに命令(例えば、光/動きを検出する命令)を送信することができる。命令は、種々のワイヤレス無線技術(Wi-Fi、Bluetooth、低出力無線(LPR)など)を用いて2.4GHzのISM帯域で無線送信され得る。さらに又は代替的に、命令は、物理的接続(例えば、伝送線、イーサネットケーブルなど)を通じて電気信号(例えば、電流信号、電圧信号)又は光信号の形式で送信され得る。通信システム930は、光センサ906a及び/又はモーションセンサ908aから(例えば、上記の命令送信のチャネルを通じて)通知信号を受信して通知信号をコントローラ1020に伝達するように構成され得る。
【0056】
通信システム1030はまた、例えば、セルラネットワーク、ワイヤレス無線技術などを通じて通信デバイス920と通信するように構成され得る。通信システム1030は、例えば、インターネットを通じてウェブサイト及びオンラインデータベースと通信可能となるルータを含み得る。例えば、コントローラ1020は、電球製造(例えば、照明回路910aにおける電球)についてのウェブサイトにアクセスして関連の仕様書をダウンロードするように通信システム1030に命令することができる。通信システム1030はまた、例えば、コントローラ1020が光センサ906a及びモーションセンサ908aと通信可能となり得るソフトウェア(例えば、ドライバ)をダウンロードすることもできる。通信システム1030はまた、コントローラ1020のための更新されたオペレーティングシステムをダウンロードすることもできる。
【0057】
照明制御デバイス904は、光センサ906a~d及びモーションセンサ908a~dからの通知信号に基づいて照明回路910a~dの動作を制御することができる。例えば、照明回路910aがオンに切り替えられて所定の期間にモーションセンサ908aによって動きが観察されない場合には、制御デバイス904は照明回路910aを自動的にオフに切り替えることができる。制御デバイス904は、光センサ906aからの通知信号及び/又は検出器回路1012からの応答に基づいて照明回路910aがオンに切り替えられたと決定することができる。動きが最後に検出された時間と照明回路910aがオフに切り替えられた時間との間の期間は、例えば、通信デバイス920を通じてユーザによって提供される入力に基づいていればよい。この期間は、異なる部屋に対して異なり得る。例えば、期間は、部屋902b(例えば、トイレ)と比べて部屋902a(例えば、寝室)では長いことがある。
【0058】
照明制御システム900は、システム900の1以上のユーザの挙動の解析及びシステム900によって取得されるデータに基づいて、照明回路910a~dの動作を制御するように構成され得る。挙動解析は、例えば、光センサ906a~d及びモーションセンサ908a~dからの通知信号のパターン認識、通信デバイス920を通じてユーザによって提供される命令、並びに照明制御デバイス904によってオンラインデータベースから得られる情報を含み得る。例えば、中央照明制御デバイス904は、平日中のほぼある時間及び週末中のほぼ異なる時間に照明デバイス910aがオフに切り替えられることを光センサ906aによって通知され得る。照明制御デバイス904は、このパターンに基づいて、照明910aを自動的にオフに切り替えるためにスイッチオフの時間を設定することができ、それは週末及び平日で異なる。照明910aのオフの自動切替えは、モーションセンサ908aによって動きが検出される場合には停止可能であり、通知は通信バイス920に送信可能である。
【0059】
制御デバイス904はまた、ユーザのその挙動解析においてオンラインデータベースから得られる情報も含み得る。例えば、制御デバイス904は、ユーザがある時期の朝に照明910aをオンに切り替えることを通知されてもよい。デバイス904は、この挙動を(オンラインデータベースを通じて既知の)気象状況と比較し、空が曇っている場合にはその日の朝に照明910aをオンに切り替えることを決定する。制御デバイス904は、このパターンに基づいて、空が曇っている場合にはその日に照明910aをオンに自動的に切り替えることができる。さらに、制御デバイス904は、気象状況が照明回路910aの動作に影響を及ぼすが照明回路910bには及ぼさないことを学習し得る。これは、部屋902aが照明回路910aに対応付けられた窓を有し環境自然光を受け、一方の部屋902bが照明回路910bに対応付けられ窓を有しておらず環境自然光を受けないことによって起こり得る。制御デバイス904は、照明回路910bの動作が気象状況と無関係であると推測することができる。ある実施例では、制御デバイス904は、気象状況に基づいて照明回路910aの動作パラメータを変更することができる。例えば、制御デバイス904は、気象状況に基づいて照明回路910bの輝度設定を変更することができる。
【0060】
この明細書で説明する主題及び動作の実施例は、デジタル電子回路構成によって、又はこの明細書に開示される構造体及びそれらの構造均等物を含むコンピュータソフトウェア、ファームウェア若しくはハードウェアを介して、又はそれらの1以上の組合せにおいて実施可能である。この明細書で説明する主題の実施例は、データ処理装置による又はその動作を制御する実行のためにコンピュータ記憶媒体上で符号化された1以上のコンピュータプログラム、すなわち、コンピュータプログラム命令の1以上のモジュールとして実施可能である。
【0061】
コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読記憶デバイス、コンピュータ可読記憶基板、ランダム若しくはシリアルアクセスメモリアレイ若しくはデバイス、又はそれらの1以上の組合せであり、又はそれらに含まれ得る。さらに、コンピュータ記憶媒体は、伝搬信号ではないが、コンピュータ記憶媒体は人工的に発生した伝搬信号において符号化されたコンピュータプログラム命令の送信元又は送信先であってもよい。コンピュータ記憶媒体はまた、1以上の分離した物理的構成要素又は媒体(例えば、複数のCD、ディスク又は他の記憶デバイス)であり又はそれらに含まれていてもよい。
【0062】
この明細書で説明する動作は、1以上のコンピュータ可読記憶デバイスに記憶され又は他の送信元から受信されたデータに対してデータ処理装置によって実行される動作として実施可能である。
【0063】
用語「データ処理装置」は、例として、前述のプログラム可能プロセッサ、コンピュータ、システムオンチップ、又は複数のそれら若しくは組合せを含むデータを処理するための装置、デバイス及び機械のすべての種類を含む。装置は、特殊用途の論理回路構成、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)を含み得る。装置はまた、ハードウェアに加えて、当該のコンピュータプログラムに対して実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサのファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、クロスプラットフォームランタイム環境、仮想マシン又はそれら1以上の組合せを構成するコードを含み得る。装置及び実行環境は、ウェブサービス、分散コンピューティング及びグリッドコンピューティングインフラなどの異なる種々のコンピューティングモデルインフラを実現することができる。
【0064】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト又はコードとしても知られる)は、コンパイル済み又はインタープリタ型言語と、宣言型又は手続き型言語とを含むプログラミング言語の任意の形式で書き込まれることができ、スタンドアロンプログラムとして、又はコンピューティング環境での使用に適したモジュール、構成要素、サブルーチン、オブジェクト若しくは他のユニットとして含む任意の形式で展開可能である。コンピュータプログラムは、必ずしも必要ではないがファイルシステムにおけるファイルに対応し得る。プログラムは、他のプログラム若しくはデータ(例えば、マークアップ言語の文書に記憶された1以上のスクリプト)を保持するファイルの一部に、当該のプログラムに専用の単一のファイルに、又は複数の協調ファイル(例えば、1以上のモジュール、サブプログラム又はコード部分を記憶するファイル)に記憶可能である。コンピュータプログラムは、1つのサイトにあり又は複数のサイトにわたって分散され、通信ネットワークによって相互接続された、1つのコンピュータ上で又は複数のコンピュータ上で実行されるように展開可能である。
【0065】
この明細書に説明する処理及び論理フローは、入力データ上で動作し出力を発生することによってアクションを実行するように1以上のコンピュータプログラムを実行する1以上のプログラム可能プロセッサによって実行可能である。処理及び論理フローはまた、特殊用途向け論理回路構成、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)によっても実行可能であり、それらとしても装置が実施可能である。
【0066】
コンピュータプログラムの実行に適したプロセッサは、例として、汎用及び特殊用途向け双方のマイクロプロセッサ、並びに任意の種類のデジタルコンピュータの1以上のプロセッサを含む。一般的に、プロセッサは読取り専用メモリ若しくはランダムアクセスメモリ又は双方から命令及びデータを受信する。コンピュータの本質的要素は、命令に応じてアクションを実行するためのプロセッサ、並びに命令及びデータを記憶するための1以上のメモリデバイスである。一般的に、コンピュータはまた、データを記憶するための1以上の大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク又は光学ディスクも含み、又はそれらからデータを受信若しくはそれらにデータを送信又はその双方を行うように動作可能に結合されることになる。ただし、コンピュータはそのようなデバイスを必ずしも有する必要はない。さらに、コンピュータは、他のデバイス、例えば、ごくわずかを挙げると、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯オーディオビデオプレーヤ、ゲームコンソール、全地球測位システム(GPS)受信機又は可搬記憶デバイス(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)フラッシュドライブ)に埋め込まれてもよい。コンピュータプログラム命令及びデータを記憶するのに適したデバイスは、例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM及びフラッシュメモリデバイスを含む不揮発性メモリ、媒体及びメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスク又は着脱可能なディスク、光磁気ディスク、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクのすべての形式を含む。プロセッサ及びメモリは、特殊用途向け論理回路構成によって補完され又はそれに組み込まれてもよい。
【0067】
ユーザとのインタラクトを提供するように、この明細書に説明する主題の実施例は、ユーザに情報を表示するための表示デバイス、例えば、CRT(ブラウン管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ、並びにユーザがコンピュータに入力を与えることができるキーボード及びポインティングデバイス、例えば、マウス又はトラックボールを有するコンピュータ上で実施可能である。同様にユーザとのインタラクトを提供するのに他の種類のデバイスが用いられてもよく、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは任意の形式の感覚フィードバック、例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック又は触覚フィードバックであってもよく、ユーザからの入力は音響、音声又は触覚入力を含む任意の形式で受信され得る。さらに、コンピュータは、ユーザによって用いられるデバイスに文書を送信及びそれから文書を受信することによって、例えば、ウェブブラウザから受信されるリクエストに応じてユーザのユーザデバイス上でウェブブラウザにウェブページを送信することによってユーザとインタラクトすることができる。
【0068】
この明細書に説明する主題の実施例は、バックエンド構成要素を、例えば、データサーバとして含み、ミドルウェア構成要素、例えば、アプリケーションサーバを含み、又はフロントエンド構成要素、例えば、ユーザがこの明細書に説明する主題の実施例とインタラクトすることができるグラフィカルディスプレイ若しくはウェブブラウザを有するユーザコンピュータを含むコンピューティングシステムにおいて、又は1以上のそのようなバックエンド、ミドルウェア若しくはフロントエンド構成要素の任意の組合せにおいて実施可能である。システムの構成要素は、デジタルデータ通信の任意の形式又は媒体、例えば、通信ネットワークによって相互接続され得る。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)及びワイドエリアネットワーク(「WAN」)、インターネットワーク(例えば、インターネット)、並びにピアツーピアネットワーク(例えば、アドホックピアツーピアネットワーク)を含む。
【0069】
コンピューティングシステムは、ユーザ及びサーバを含み得る。ユーザ及びサーバは、一般的に、相互に遠隔にあり、通常は、通信ネットワークを通じて作用する。ユーザ及びサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で稼働してユーザ-サーバ関係を相互に有するコンピュータプログラムによって生じる。ある実施例において、サーバはデータ(例えば、HTMLページ)をユーザデバイスに送信する(例えば、ユーザデバイスとインタラクトするユーザに対するデータの表示及びユーザからのユーザ入力の受信を目的として)。ユーザデバイスで発生したデータ(例えば、ユーザインタラクトの結果)は、サーバにおいてユーザデバイスから受信され得る。
【0070】
この明細書は多数の具体的な実施例の詳細事項を含むが、これらはいずれの発明の又は特許請求され得るものの範囲において限定的な意味でとらえられるべきではなく、特定の発明の特定の実施例に特有の構成を図示するに過ぎない。個別の実施例の背景において、この明細書に説明するある構成はまた、単一の実施例において組合せても実施可能である。逆に、単一の実施例の背景において説明する種々の構成はまた、複数の実施例において個別に又は任意の適切な部分的組合せにおいて実施可能である。さらに、上記では構成がある組合せで作用するものとして説明したが、特許請求された組合せによる1以上の構成のように当初特許請求されたとしても、ある場合には組合せから削除可能であり、特許請求された組合せは部分的組合せ又は部分的組合せの変形例を対象としてもよい。
【0071】
この開示の目的に対して、用語「結合される」は2つの部材の相互の直接的又は間接的な接合を意味する。そのような接合は、本来静止状態であってもよいし可動であってもよい。そのような接合は、相互に1つの単一体として一体形成されている2つの部材若しくは2つの部材と任意の追加的中間部材とで、又は相互に付着している2つの部材若しくは2つの部材と任意の追加的中間部材とで実現され得る。そのような接合は、性質上恒久的であってもよいし、性質上着脱可能又は取外し可能であってもよい。
【0072】
なお、種々の要素の配向は他の例示的な実施例に従って異なっていてもよく、そのような変形例は本開示によって含まれることが意図されていることに留意すべきである。開示される実施例の構成は、他の開示される実施例に組み込まれ得ることが認められる。
【0073】
発明の種々の実施例がここで説明及び図示されたが、当業者は機能を実行し並びに/又はここで説明する結果及び/若しくは効果の1以上を取得するための他の種々の手段及び/又は構造体を容易に想到し、そのような変形例及び/又は変更例の各々がここで説明する発明の実施例の範囲内にあるとみなされる。より一般的には、当業者は、ここで説明するすべてのパラメータ、寸法、材料及び構成が例示的なものを意味し、実際のパラメータ、寸法、材料及び/又は構成が発明の教示を用いるための1つ又は複数の特定用途に依存すると容易に分かることになる。当業者は、ここで説明する具体的な発明の実施例に対する多くの均等物を単なる慣習的な実験を用いて認識し又は解明することができる。したがって、前述の実施例は例示に過ぎず、発明の実施例は、添付の特許請求項及びそれに対する均等物の範囲内において、具体的にそれ以外のものとして説明及び特許請求されない限り、実施可能であることが理解される。本開示の発明の実施例は、ここで説明する各個々の構成、システム、物品、材料、キット及び/又は方法を対象とする。さらに、そのような2以上の構成、システム、物品、材料、キット及び/又は方法の任意の組合せは、そのような構成、システム、物品、材料、キット及び/又は方法が相互に矛盾していない場合には、本開示の発明の範囲内に含まれる。
【0074】
また、ここで説明する技術は方法として具現化されてもよく、その少なくとも1つの例が提供された。方法の一部としての実行される作用は、任意の適切な方法で順序付けられてもよい。したがって、実施例は図示するものとは異なる順序で作用が実施されてもよく、それは図示する実施例において連続する作用として示されていても、いくつかの作用を同時に実行することも含み得ると構築され得る。
【0075】
特許請求の範囲は、その趣旨で記述されていなければ、説明する順序又は要素に限定されるものとして読み取られるべきではない。形式及び詳細事項の種々の変更は、添付の特許請求の趣旨及び範囲から逸脱することなく当業者によってなされ得ると理解すべきである。以下の特許請求の範囲及びそれに対する均等物の趣旨及び範囲内のすべての実施例の優先権が主張される。