(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-22
(45)【発行日】2022-03-03
(54)【発明の名称】低温発煙体、及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A24B 15/167 20200101AFI20220224BHJP
A24D 1/20 20200101ALI20220224BHJP
A24F 40/00 20200101ALI20220224BHJP
【FI】
A24B15/167
A24D1/20
A24F40/00
(21)【出願番号】P 2020563970
(86)(22)【出願日】2019-03-19
(86)【国際出願番号】 CN2019078652
(87)【国際公開番号】W WO2019223411
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2020-11-12
(31)【優先権主張番号】201810486814.9
(32)【優先日】2018-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810486790.7
(32)【優先日】2018-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810486801.1
(32)【優先日】2018-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810486784.1
(32)【優先日】2018-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】201810486822.3
(32)【優先日】2018-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】507308153
【氏名又は名称】チャイナ タバコ フーナン インダストリアル カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】特許業務法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 潜
(72)【発明者】
【氏名】李 克
(72)【発明者】
【氏名】金 勇
(72)【発明者】
【氏名】▲喩▼ 賽波
(72)【発明者】
【氏名】范 紅梅
(72)【発明者】
【氏名】王 詩太
(72)【発明者】
【氏名】譚 超
(72)【発明者】
【氏名】譚 海風
(72)【発明者】
【氏名】劉 ▲チー▼
(72)【発明者】
【氏名】易 建華
(72)【発明者】
【氏名】杜 文
(72)【発明者】
【氏名】尹 新強
(72)【発明者】
【氏名】譚 新良
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第106617285(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103960783(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第105614945(CN,A)
【文献】特表2017-515488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24B 15/167
A24F 40/00
A24F 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
低温発煙体であって、
顆粒本体と顆粒本体に被覆されたシェル層とを有するタバコ顆粒を含み、前記顆粒本
体に担体が分布しており、前記担体はタバコ原料、非タバコ材料及び多孔質材料のうちの少なくとも1種を含み、タバコ抽出物及
び霧化剤を含む発煙剤を担持
する、ことを特徴とする低温発煙体。
【請求項2】
前記発煙剤はタバコ抽出物と霧化剤を含み、担体、タバコ抽出物、霧化剤の質量比が50~150:1~15:5~30である、ことを特徴とする請求項1に記載の低温発煙体。
【請求項3】
前記多孔質材料は有機多孔質材料及び/又は無機多孔質材料を含み
、前記多孔質材料は、トウモロコシの穂軸顆粒、籾殻顆粒、クルミ殻顆粒、グレープフルーツピール顆粒
、茶顆粒、多孔質シリカゲル、活性炭、多孔質セラミック顆粒、多孔質分子篩のうちの少なくとも1種を含み
、前記非タバコ材料は
、茶、麻パルプ繊維、竹繊維、ココナッツ繊維
、コーヒー
殻のうちの少なくとも1種を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の低温発煙体。
【請求項4】
前記顆粒本体内には磁性材料が分布しており
、前記磁性材料は、フェライト、鉄合金、及びニッケル合金のうちの少なくとも1種を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の低温発煙体。
【請求項5】
前記担体の粒子径が40~80メッシュであり
、前記タバコ顆粒の粒子径が10~40メッシュであり、タバコ顆粒中の水含有量が8~25wt%である、ことを特徴とする請求項1に記載の低温発煙体。
【請求項6】
前記顆粒本体とシェル層との間には、タバコ粉末層がさらに設けられ
、前記タバコ粉末層と顆粒本体との質量比が100:5~25である、ことを特徴とする請求項1に記載の低温発煙体。
【請求項7】
前記シェル層とタバコ顆粒との質量比が0.1~5:100である、ことを特徴とする請求項1に記載の低温発煙体。
【請求項8】
前記シェル層は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールのうちの1種又は複数種を含む、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の低温発煙体。
【請求項9】
前記シェル層はタバコ粉末材料を含む、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の低温発煙体。
【請求項10】
多孔質通気性構造であり、その内部の有効空隙率が65~95%であり
、水含有量が5~13wt%である、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の低温発煙体。
【請求項11】
前記低温発煙体は、キャビティ構造を内
部に有し
、柱状とされており、キャビティ構造は、低温発煙体の長手方向に延びており
、キャビティ構造の横断面が円形、楕円形、角形、菱形のうちの1種であり、
水含有量が6~12wt%であり
、中実部分の有効空隙率が40~80%である、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の低温発煙体。
【請求項12】
前記タバコ顆粒を成形型に投入して、硬化成形し、低温発煙体の完成品を得る、ことを特徴とする
請求項1に記載の低温発煙体の製造方法。
【請求項13】
担体と発煙剤を均一に混合して、造粒して整粒し、顆粒本体を得て、前記担体はタバコ原料及び/又は非タバコ材料であり、
顆粒本体の表面にシェル層を製造し、タバコ顆粒の完成品を得るか、又は
発煙剤を多孔質材料にスプレーし、均一に混合し、発煙剤を担持した多孔質材料を顆粒本体、タバコ粉末材料と第1粘着剤の混合物をシェル層原料として、造粒、乾燥、篩掛けを行い、タバコ顆粒完成品を得て
、前記第1粘着剤は、ポリビニルアルコール及び/又はカルボキシメチルセルロースを含むか、又は
タバコ抽出物と霧化剤を均一に混合した後、担体、第1粘着剤、磁性材料含有顆粒本体とともに造粒し、ベークしてタバコ顆粒の完成品を得る、ことを特徴とする請求項12に記載の製造方法。
【請求項14】
前記タバコ顆粒と第2粘着剤を均一に混合して、成形型に投入し、硬化成形して、低温発煙体の完成品を得る、ことを特徴とする請求項12又は13に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低温発煙体、及びその製造方法に関し、低温シガレットの分野に属する。
【背景技術】
【0002】
科学技術の進歩及び人々の健康意識の全般的な向上により、新しいタバコ製品は急速に発展している。主な製品の一つである低温不燃シガレットは、特に主要な研究機関や企業からの注目を集めている。現在、市販されている低温不燃シガレット製品は、主に特殊な電気加熱装置にタバコ、刻みタバコやタバコシートなどのタバコ材料を充填し、電気加熱によってタバコ充填材料から煙を放出させることによって、喫煙者へ従来のタバコに似た喫煙体験を付与する。しかし、このような低温発煙体は、一般的に、煙の量が不十分であり、不均一であり、パフ数が少ないなどの問題を抱えている。
【0003】
中国特許CN201610232919は、タバコ顆粒、熱伝導成分、粘着剤、タバコフレーバー、及び保湿剤を均一に混合して成形した、低温シガレットに適したタバコ棒を開示しており、このタバコ棒は、発煙量が大きく、スムーズにパフできるという利点を有する反面、タバコ棒が乾燥されても、湿っているため、保管に不利であり、漏れやすく、その使用性に深刻な悪影響を及ぼすという欠点があり、また、発煙の安定性や均一性がともに劣り、喫煙時のニコチン含有量が高すぎ、刺激性が大きく、さらに、発煙が遅いという問題もある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術における低温不燃シガレットでは、発煙量が不十分であり、パフ数が少なく、発煙の安定性及び均一性が劣り、発煙体にリキッドが滲出しやすいという現象である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記技術的課題を解決するために、本発明の技術案は以下のとおりである。
【0006】
低温発煙体であって、顆粒本体と顆粒本体に被覆されたシェル層とを有するタバコ顆粒を含み、前記顆粒本体及び/又はシェル層内に担体が分布しており、前記担体はタバコ原料、非タバコ材料及び多孔質材料のうちの少なくとも1種を含み、前記担体は、タバコ抽出物及び/又は霧化剤を含む発煙剤を担持している。
【0007】
本発明の一実施形態として、前記担体はタバコ原料であり、タバコ原料は、発煙物の1種として機能するとともに、タバコ抽出物及び/又は霧化剤の担体として機能し、それによって、顆粒本体中にタバコ原料、タバコ抽出物及び霧化剤が均一に分布し、発煙量が確保され、パフ数が増え、一方、顆粒本体外でのシェル層の設計により、発煙剤を外部から隔離することができ、それにより漏れの問題を解決する。
【0008】
本発明の別の実施形態として、前記担体は、タバコ原料及び/又は非タバコ材料を含み、前記発煙剤はタバコ抽出物と霧化剤を含む。このようにして、タバコ抽出物と霧化剤が担体上に担持され、顆粒本体内にタバコ抽出物と霧化剤が均一に分布するようになり、それによって、発煙量が確保され、パフ数が増え、シェル層を設けることにより、タバコ抽出物、霧化剤を効果的に外部から隔離することができ、それにより漏れの問題を解決する。
【0009】
本発明のさらなる実施形態として、前記担体は多孔質材料であり、シェル層はタバコ粉末材料を含む。発煙剤はタバコ顆粒の内部にある多孔質材料内に担持され、多孔質材料は、高い孔隙率を有し、発煙剤の担持量が大きく、要求されるパフ数を満たし、発煙の安定性を確保し、シェル中のタバコ粉末材料により顆粒内部の成分を外部から接触させないようにし、これは、保管により有利であり、液体物の漏れの問題を効果的に解決する。
【0010】
さらに、前記タバコ粉末材料の粒子径が100~200メッシュ、好ましくは120~180メッシュである。さらに、前記発煙剤はタバコ抽出物と霧化剤を含み、好ましくは、タバコ粉末材料、タバコ抽出物、霧化剤の質量比が100:(1~15):(5~30)である。発煙体には良好な発煙能力及び良好な喫煙の味があることが確保される。
【0011】
さらに、前記霧化剤は、グリセリン、プロピレングリコール、グリセロールのうちの1種又は複数種を含む。
【0012】
さらに、前記霧化剤は、グリセリン、プロピレングリコール、グリセロールを含み、3つの質量比が(0~10):(0~20):(0~30)、好ましくは(2~8):(4~16):(5~25)である。
【0013】
さらに、前記発煙剤は、タバコ抽出物と霧化剤を含み、担体、タバコ抽出物、霧化剤の質量比が(50~150):(1~15):(5~30)、さらに100:(1~15):(5~30)、好ましくは100:(5~10):(10~20)である。
【0014】
適切な割合とすることにより、良好な発煙能力及び良好な喫煙の味を発煙体に付与できる。
【0015】
さらに、前記担体はタバコ原料と非タバコ材料を含み、またさらに、タバコ原料、非タバコ材料、タバコ抽出物、霧化剤の質量比が100:(20~100):(1~15):(5~30)である。
【0016】
さらに、前記多孔質材料は有機多孔質材料/又は無機多孔質材料を含み、好ましくは、前記多孔質材料は天然有機多孔質材料/又は天然無機多孔質材料を含む。
【0017】
さらに、前記多孔質材料は、トウモロコシの穂軸顆粒、籾殻顆粒、クルミ殻顆粒、グレープフルーツピール顆粒、タバコの茎顆粒、茶顆粒、多孔質シリカゲル、活性炭、多孔質セラミック顆粒、多孔質分子篩のうちの1種を含む。
【0018】
さらに、前記非タバコ材料は、微結晶性セルロース、茶、サトウキビ繊維、麻パルプ繊維、竹繊維、ココナッツ繊維、澱粉、コーヒー殻、ミントの葉のうちの少なくとも1種を含む。好適には、前記澱粉はアルファ化澱粉であり得る。非タバコ材料を使用することによりタバコ原料を希釈する役割を果たし、喫煙時のニコチンの含有量を大幅に低下させ、刺激性を低減させ、また、一部の材料の使用は、造粒中の制御又はタバコ顆粒への特有の喫煙の風味の付与に寄与する。
【0019】
さらに、前記顆粒本体内に磁性材料が分布しており、好ましくは、前記磁性材料はフェライト、鉄合金及びニッケル合金のうちの少なくとも1種を含み、電磁誘導加熱の原理によれば、磁性材料は喫煙具においてタバコ顆粒を素早く内から外へ昇温して発煙させることができる。このようにして、パフするときに、タバコ顆粒は内から外へ昇温し、それにより、加熱効率が高まり、発煙剤が十分に霧化し、さらに、前記シェル層は担体を含み、このようにして、パフする際に、シェル層の内側の部分がまず発煙し、発生した高温煙がケースを透過して外部へ拡散し、拡散中、高温煙はシェル層の外側の部分を予熱し、このように、発煙効率が高まり、発煙の安定性が確保され、また、熱源がタバコ顆粒の内部にあるため、コアで生じた熱がシェル層を介して外へ伝達され、このため、達熱性に優れ、ケースでの熱が不十分であることにより発煙が遅いという問題についての懸念がなくなる。このようにして、製造された低温発煙体は電磁加熱に適用でき、この低温発煙体が低温喫煙具に用いられると、発煙速度が高く、煙量が十分であり、スムーズなパフが可能であり、満足感が強く、パフ数が大きく、この低温発煙体はさまざまな低温喫煙具やパイプに適用できる。
【0020】
好適な一態様として、前記顆粒本体は磁性材料からなり、担体はシェル層に分布している。さらに、前記担体の粒子径が100~200メッシュ、さらに好ましくは120~180メッシュである。
【0021】
さらに、前記担体の粒子径が40~200、好適には40~80メッシュ、さらに50~75メッシュであり、粒子径を適切にすることにより、製造中にタバコ顆粒が順調に大きくなり、一方、タバコ顆粒の割合が大きすぎてはならない。前記タバコ顆粒の粒子径が10~40メッシュ、好適には20~40メッシュ、好適には10~30メッシュであり、タバコ顆粒中の水含有量が、6~25wt%、好適には8~20wt%、好適には、6~15wt%、好ましくは8~12wt%。好適には、10~12wt%である。
【0022】
水含有量を適切にすることにより、製造された発煙体は、保管期間にわたってカビが生えず、また良好な喫煙感を有し、粒子径を適切にすることにより、発煙の安定性及び順調さが確保され、発煙体の内部には優れた通気性や低い喫煙抵抗を付与する。
【0023】
タバコ顆粒の粒子径が小さすぎると、低温発煙体の内部の通気性が不十分になりやすく、発煙及び喫煙感に悪影響を及ぼし、粒子径が大きすぎると、低温発煙体の外観性が損なわれてしまい、また発煙速度が低くなり、また、シェル層が粘着能力を有する場合、タバコ顆粒に適量の水分が存在すると、後続の処理において煙草顆粒表面のシェル層の粘着能力を発揮させ、粘着成形を促進することに有利である。
【0024】
さらに、前記タバコ顆粒は球形又は略球形である。
【0025】
さらに、前記シェル層は、粘着能力を有する材料で製造される。
【0026】
本発明のいくつかの実施形態では、前記シェル層は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、微結晶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルアルコールのうちの1種又は複数種を含む。このようにして、シェル層は、顆粒内部の霧化剤及びタバコ抽出物の外部への漏れを部分的にブロックし、また顆粒へ優れた外観性や流動性を付与する一方、シェル層自体が粘着能力を有するので、後続処理においてタバコ顆粒同士の粘着成形を促進できる。
【0027】
さらに、前記顆粒本体とシェル層との間には、タバコ粉末層がさらに設けられ、このようにして、シェル層、タバコ粉末層は、顆粒本体に対して二重の漏れ防止作用を果たし、それにより、液体物の漏れの問題を効果的に解決する。好ましくは、前記タバコ粉末層と顆粒本体との質量比が100:5~25である。
【0028】
さらに、前記シェル層とタバコ顆粒との質量比が0.1~5:100であり、割合を適切に制御することにより、喫煙の風味への影響が少なくなる。シェル層が接着能力を有する場合、タバコ顆粒が自体の接着性をもって接着して成形することができる。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態では、前記シェル層はタバコ粉末材料を含む。
【0030】
好適には、前記低温発煙体はハニカム状構造とされる。さらに、前記低温発煙体は棒状、片状、塊状のうちの1種である。
【0031】
さらに、前記低温発煙体は、通気性に優れた非緻密性円柱体、菱柱体、正方体又はほかの特定の形状である。異なる形状は、対応する喫煙具やパイプに対応する。
【0032】
さらに、前記低温発煙体は多孔質通気性構造であり、その内部の有効空隙率が65~95%、さらに75~90%であり、有効空隙率を適切にすることにより、発煙体の内部の通気性が確保され、より簡便にパフすることができ、発煙が速くなる。
【0033】
好ましくは、前記低温発煙体中の水含有量が5~13wt%であることにより、保管期間の発煙体にカビが生えることが回避され、また良好な喫煙感が確保される。
【0034】
本発明のいくつかの実施形態では、前記低温発煙体はキャビティ構造を内部に有し、さらに、前記低温発煙体は柱状であり、キャビティ構造は低温発煙体の長手方向に延びており、好ましくは、キャビティ構造の横断面が円形、楕円形、角形、菱形のうちの1種であり、好ましくは、前記低温発煙体中の水含有量が6~12wt%であり、さらに、低温発煙体状の中実部分の有効空隙率が40~80%である。
【0035】
キャビティ構造を有する低温発煙体では、低温発煙体状の中実部分にある顆粒同士に大量の隙間があり、このように、タバコ顆粒から生じた煙がスムーズにパフされ、キャビティ構造とすることによって、全体を顆粒とした発煙体の喫煙時の抵抗を低下させ、喫煙をよりスムーズにする一方、中心の加熱片が伸びるためのスペースを提供し、また、低温発煙体の周辺加熱及び中心加熱を可能にし、それにより、発煙速度を高め、発煙体の各部分でのタバコ顆粒が効果的に発煙して利用される。この低温発煙体は、周辺加熱、中心加熱又は2つのタイプの加熱を備えた低温喫煙具に適用できる。
【0036】
同一発明構想に基づいて、本発明は、前記タバコ顆粒を成形型に投入して、硬化成形し、低温発煙体の完成品を得る、低温発煙体の製造方法を提供する。
【0037】
さらに、硬化成形は、マイクロ波硬化成形又は熱硬化成形を含む。マイクロ波又は熱固化によりタバコ顆粒の内部の水分が素早く揮発し、それによって、低温発煙体の水含有量を合理的なレベルに下げる一方、水分の揮発・滲出により表面のシェル層の粘着能力が機能し、タバコ顆粒同士が強固に粘着されて、適切な形状を有する低温発煙体に成形される。
【0038】
さらに、前記タバコ顆粒の製造方法は、以下のとおりである。
【0039】
担体と発煙剤を均一に混合して、造粒して整粒し、顆粒本体を得て、前記担体はタバコ原料及び/又は非タバコ材料であり、
顆粒本体の表面にシェル層を製造し、タバコ顆粒の完成品を得るか、又は
発煙剤を多孔質材料にスプレーし、均一に混合し、発煙剤を担持した多孔質材料をコア(顆粒本体)、タバコ粉末材料と第1粘着剤の混合物をシェル層原料として、造粒、乾燥、篩掛けを行い、タバコ顆粒の完成品を得る。
【0040】
好ましくは、前記第1粘着剤は、ポリビニルアルコール及び/又はカルボキシメチルセルロースを含むか、又は
タバコ抽出物と霧化剤を均一に混合した後、担体、第1粘着剤、磁性材料含有コア(顆粒本体)とともに造粒し、ベークしてタバコ顆粒の完成品を得る。
【0041】
さらに、前記造粒方法は一般的な造粒方法であってもよい。
【0042】
好ましくは、ベーク後、篩掛けのステップをさらに含む。
【0043】
好適には、前記タバコ顆粒の製造方法は、
担体、タバコ抽出物、霧化剤を均一に混合し、造粒して整粒し、顆粒本体を得るステップ(1)と、
ステップ(1)で得た顆粒本体の表面にシェル層を製造し、タバコ顆粒の完成品を得るステップ(2)と、を含む。
【0044】
さらに、ステップ(1)の前に、担体を粉砕するステップをさらに含み、さらに、60℃以下の条件でタバコ原料を100~200メッシュに粉砕することにより、タバコ原料の香りを最大限に維持する。
【0045】
さらに、ステップ(1)では、造粒前に、担体、タバコ抽出物、霧化剤に湿潤剤を加えて、均一に混合する。湿潤剤の添加は、原料混合物の成形性を高める。
【0046】
さらに、前記湿潤剤は水及び/又はアルコールを含む。さらに、湿潤剤とタバコ原料との質量比が5~30:100である。湿潤剤の添加によりタバコ顆粒がよりよく成形できる。
【0047】
さらに、前記担体はタバコ原料であり、前記造粒中、タバコ原料、タバコ抽出物、霧化剤、湿潤剤の割合が、100:(1~15):(5~30):(0~25)、好ましくは100:(5~10):(10~25):(5~20)である。
【0048】
さらに、前記担体はタバコ原料とタバコ原料の混合物であり、造粒中、タバコ原料、非タバコ材料、タバコ抽出物、霧化剤及び湿潤剤の質量比が、100:(20~100):(1~15):(5~30):(0~25)である。
【0049】
さらに、ステップ(1)とステップ(2)の間には、顆粒本体の表面にタバコ粉末層を製造するステップをさらに含み、つまり、コアの表面にタバコ粉末を被覆して、低温でベークすることにより、表面にタバコ粉末が被覆された顆粒本体を得る。さらに、前記タバコ粉末の粒子径が150~200メッシュである。さらに、低温ベークの温度は40~60℃である。さらに、ベークする際に、発煙体中の水含有量を5~13%にする。
【0050】
顆粒本体の表面にタバコ粉末を被覆すると、タバコ顆粒の色がより美しくなり、タバコそのものの色に近くなり、また、タバコ粉末は、顆粒内部の霧化剤及びタバコ抽出物の外部への漏れを部分的にブロックし、シェル層とともに二重保護作用を果たし、霧化剤、タバコ抽出物の外部への滲出を効果的に防止する。
【0051】
さらに、前記タバコ顆粒と第2粘着剤を均一に混合して、成形型に投入し、硬化成形させ、低温発煙体の完成品を得る。
【0052】
好適には、前記タバコ顆粒の製造方法は、
担体120~200質量部、発煙物6~45質量部、湿潤剤0~25質量部を秤量して、均一に混合し、造粒して、顆粒本体を得るステップ(1)と、
粘着能力を有する材料を原料として、ステップ(1)で得た軟質湿顆粒にコード処理を行うことで顆粒本体の表面にシェル層を製造し、タバコ顆粒の完成品を得るステップ(2)と、を含む。
【0053】
好ましくは、前記第2粘着剤は、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドン、PVPのうちの少なくとも1種を含む。
【0054】
本発明の低温発煙体は、低温喫煙具又はパイプに用いられると、素早く安定的に発煙させることができる。
【0055】
本発明による低温発煙体は、燃焼せずに、加熱により煙を発生させる低温シガレットである。
【発明の効果】
【0056】
従来技術に比べて、本発明の有益な効果は以下のとおりである。
1、本発明に使用されるタバコ顆粒は、内部に発煙剤が均一に分布しており、発煙の安定性及び均一性がより良好になる。
2、本発明のタバコ顆粒は、造粒過程においてタバコ粉末の被覆及びコード処理がそれぞれ行われることで、コアシェル構造になり、それにより、顆粒内部の成分と外部との接触を大幅に防止し、保管により有利であるとともに、二重の滲出防止作用を果たし、それにより、液体物の漏れの問題を効果的に解決する。
3、粘着能力を有する材料を用いてコード処理を行うことによりシェル層を形成することができ、このようにすると、シェル層の遮断能力及び粘着能力をうまく利用し、それにより、後続の処理にさらなるサイジングを必要とせず、このため、大規模な工業化生産に有利である。
4、タバコ顆粒に非タバコ材料を使用することにより、喫煙時のニコチンの放出を大幅に低下させ、刺激性を低減させ、また、一部の非タバコ材料は特殊な香りを付与し、それぞれの使用者のニーズに応えられる。
5、加熱中にニコチンを放出しない多孔質材料を担体とすることにより、顆粒がすべてタバコ材料である場合のように喫煙時のニコチンが高すぎ、刺激性が大きいという問題を回避し、パフのエクスペリエンスが向上する。
6、タバコ顆粒に磁性材料を添加することで、発煙体は内から外へ素早く発煙でき、そして発煙の安定性及び均一性がより良好になる。
7、本発明の低温発煙体は、ハニカム状多孔質構造であり、全体として均一に発熱でき、煙が容易に拡散でき、スムーズにパフできる。
8、タバコ物質の使用により、パフ感がより良好になり、発煙量が十分であり、満足感が良好である。
9、特殊なキャビティ構造とすることによって、低温発煙体の周辺と中心を同時に加熱することができ、このようにして、発煙がさらに促進される。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【
図1】
図1は実施例12における低温発煙体の横断面の構造模式図である。
【
図2】
図2は実施例13における低温発煙体の横断面の構造模式図である。
【
図3】
図3は実施例14における低温発煙体の横断面の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0058】
以下の実施例は、本発明の内容を説明することを意図し、本発明の特許範囲をさらに限定するものではない。
【0059】
実施例1
本実施例の低温発煙体の製造方法は、
100~200メッシュのタバコ粉末100質量部、タバコ抽出物6質量部、グリセリン5質量部、グリセロール10質量部、95%アルコール12質量部を準備し、均一に混合し、上記タバコ粉末にスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質タバコ湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末10質量部とステップ(1)で得た軟質タバコ湿顆粒とを混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を、50℃の条件でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
カルボキシメチルセルロースナトリウム0.3質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対して、ポビドンを用いて流動床によるコード処理を行い、コード材料をタバコ顆粒の質量の2%とし、完成品顆粒の水分を15wt%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して100℃に素早く昇温し、所定時間保温して、顆粒内部の水分を約10wt%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0060】
実施例2
本実施例の低温発煙体の製造方法は、
120~200メッシュのタバコ粉末100質量部、タバコ抽出物12質量部、グリセリン10質量部、プロピレングリコール5質量部、グリセロール10質量部、水15質量部を準備し、均一に混合し、上記タバコ粉末にスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質タバコ湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末20質量部と前記軟質タバコ湿顆粒とを混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を50℃でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
ポビドン1質量部、ポリエチレングリコール0.5質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対して、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いて流動床によるコード処理を行い、コード材料をタバコ顆粒の質量の4%とし、完成品顆粒の水分を18wt%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して45sマイクロ処理し、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0061】
実施例3
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
100~200メッシュのタバコ粉末100質量部、100~200メッシュの微結晶性セルロース50質量部、タバコ抽出物6質量部、グリセリン5質量部、グリセロール10質量部、95%アルコール12質量部を秤量し、均一に混合し、上記タバコ粉末と微結晶性セルロースにスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質タバコ湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末10質量部を秤量し、ステップ(1)で得た軟質タバコ湿顆粒と混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を、50℃の条件でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
カルボキシメチルセルロースナトリウム0.3質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対してコード処理を行い、完成品顆粒の水分を15%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して100℃に素早く昇温し、所定時間保温して、顆粒内部の水分を約10%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、ニコチン含有量が適切であり、刺激性が低減する。
【0062】
実施例4
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
120~200メッシュのタバコ粉末100質量部、100~200メッシュの茶粉末20質量部、タバコ抽出物12質量部、グリセリン10質量部、プロピレングリコール5質量部、グリセロール10質量部、水15質量部を準備し、均一に混合し、上記タバコ粉末と茶粉末にスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質タバコ湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末20質量部とステップ(1)で得た軟質タバコ湿顆粒とを混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を50℃でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
ポビドン1質量部、ポリエチレングリコール0.5質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対してコード処理を行い、完成品顆粒の水分を18%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して45sマイクロ波処理し、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く且つ軽いお茶の香りをしており、ニコチン含有量が適切であり、刺激性が低減する。
【0063】
実施例5
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
120~200メッシュのタバコ粉末100質量部、100~200メッシュの麻パルプ繊維30質量部、150メッシュの澱粉20質量部、タバコ抽出物12質量部、グリセリン10質量部、プロピレングリコール5質量部、グリセロール10質量部、15質量部水を準備し、均一に混合し、上記タバコ粉末と麻パルプ繊維にスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質タバコ湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末20質量部と前記軟質タバコ湿顆粒とを混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を50℃でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
ポビドン1質量部、ポリエチレングリコール0.5質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対してコード処理を行い、完成品顆粒の水分を18%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して45sマイクロ波処理し、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、ニコチン含有量が適切であり、刺激性が低減する。
【0064】
実施例6
本実施例の低温発煙体の製造方法は、
タバコ抽出物5質量部、グリセロール10質量部、グリセリン5質量部を秤量し、均一に混合し、発煙剤を得るステップ1)と、
40~60メッシュトウモロコシの穂軸顆粒50質量部を秤量し、上記発煙剤をトウモロコシの穂軸顆粒にスプレーし、均一に混合するステップ2)と、
100~200メッシュのタバコ粉末100質量部を秤量し、2%のカルボキシメチルセルロース水溶液を調製して第1粘着剤とするステップ3)と、
液体成分を吸着させたトウモロコシの穂軸顆粒をコアとして、常法によりタバコ粉末材料を第1粘着剤の作用によりトウモロコシの穂軸顆粒の表面に被覆し、水分が10%となるまでベークし、篩掛けして、20~40メッシュのタバコ顆粒を得て使用に備えるステップ4)と、
5%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液を調製して成形用の第2粘着剤とし、前述で製造されたタバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に混合し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して100℃に素早く昇温し、所定時間保温して、顆粒内部の水分を約10wt%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ5)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0065】
実施例7
本実施例の低温発煙体の製造方法は、
タバコ抽出物10質量部、グリセロール5質量部、グリセリン10質量部を秤量し、均一に混合するステップ1)と、
40~60メッシュの活性炭顆粒40質量部を秤量し、上記混合溶液を活性炭粉にスプレーし、均一に混合するステップ2)と、
100~200メッシュのタバコ粉末100質量部を秤量し、2%のカルボキシメチルセルロース水溶液を調製して第1粘着剤とするステップ3)と、
液体成分を吸着させた活性炭顆粒をコアとして、常法により、タバコ粉末を粘着剤の作用により活性炭の表面に被覆し、水分が10wt%となるまでベークし、篩掛けして、20~40メッシュのタバコ顆粒を得て使用に備えるステップ4)と、
5%PVP水溶液を調製して成形用の第2粘着剤とし、前述で製造されたタバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に混合し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して100℃に素早く昇温し、所定時間保温して、顆粒内部の水分を約9wt%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ5)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0066】
実施例8
本実施例の低温発煙体の製造方法は、
タバコ抽出物5質量部、グリセロール10質量部、グリセリン5質量部を秤量し、均一に混合するステップ1)と、
40~60メッシュの多孔質セラミック顆粒100質量部を秤量し、上記混合溶液を多孔質セラミックにスプレーし、均一に混合するステップ2)と、
100~200メッシュのタバコ粉末100質量部を秤量し、5%のポリビニルアルコール水溶液を調製して第1粘着剤とするステップ3)と、
液体成分を吸着させた多孔質セラミック顆粒をコアとして、常法により、タバコ粉末を粘着剤の作用により多孔質セラミックの表面に被覆し、水分が10wt%となるまでベークし、篩掛けして、20~40メッシュのタバコ顆粒を得て使用に備えるステップ4)と、
5%ポビドン水溶液を調製して成形用の第2粘着剤とし、前述で製造されたタバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に混合し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して45sマイクロ波処理し、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ5)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0067】
実施例9
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
タバコ抽出物5質量部、グリセロール10質量部、グリセリン5質量部を準備し、均一に混合するステップ1)と、
60メッシュの鉄粉20質量部をコアとして、常法により150メッシュのタバコ粉末100質量部と上記混合液をカルボキシメチルセルロースの作用により鉄粉の表面に被覆し、水分が10%となるまでベークし、篩掛けして、20~40メッシュのタバコ顆粒を得て使用に備えるステップ2)と、
5%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液を調製して第2粘着剤とし、前述で製造されたタバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に混合し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して50℃で所定時間ベークし、顆粒内部の水分を約10%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の顆粒ベースの低温発煙体を得るステップ3)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0068】
実施例10
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
タバコ抽出物10質量部、グリセロール5質量部、グリセリン10質量部を準備し、均一に混合するステップ1)と、
70メッシュの鉄マンガン合金15質量部をコアとして、常法により120メッシュのタバコ粉末100質量部と上記混合液をカルボキシメチルセルロースの作用により鉄マンガン合金粉の表面に被覆し、水分が10%となるまでベークし、篩掛けして、20~40メッシュのタバコ顆粒を得て使用に備えるステップ2)と、
5%PVP水溶液を調製して第2粘着剤とし、前述で製造されたタバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に混合し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して50℃で所定時間ベークし、顆粒内部の水分を約8%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ3)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0069】
実施例11
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
タバコ抽出物5質量部、グリセロール10質量部、グリセリン5質量部を準備し、均一に混合するステップ1)と、
70メッシュの鉄ニッケル合金15質量部をコアとして、常法により200メッシュのタバコ粉末100質量部と上記混合液をポリビニルアルコールの作用により鉄ニッケル合金粉の表面に被覆し、水分が10%となるまでベークし、篩掛けして、20~40メッシュのタバコ顆粒を得て使用に備えるステップ2)と、
5%ポリビニルアルコール水溶液を調製して第2粘着剤とし、前述で製造されたタバコ顆粒の表面にスプレーし、均一に混合し、専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して50℃で所定時間ベークし、顆粒内部の水分を約8%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して所望の低温発煙体を得るステップ3)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する低温シガレット喫煙具又はパイプ内に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、満足感が強い。
【0070】
実施例12
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
100~200メッシュのタバコ粉末100質量部、100~200メッシュの微結晶性セルロース50質量部、タバコ抽出物6質量部、グリセリン5質量部、グリセロール10質量部、95%アルコール12質量部を準備し、均一に混合し、上記タバコ粉末にスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質タバコ湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末10質量部と混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を50℃でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
カルボキシメチルセルロースナトリウム0.3質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対してコード処理を行い、完成品顆粒の水分を15%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、中心が楕円形の中実である専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して100℃に素早く昇温し、所定時間保温して、顆粒内部の水分を約10%に制御しながら、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して、中心が楕円形キャビティスとなる所望の完全顆粒型低温発煙体を得るテップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する周辺加熱及び/又は中心加熱型の低温シガレットの喫煙具に詰められて喫煙材料として用いられてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りがよい。発煙体の横断面の模式図を
図1に示す。
【0071】
実施例13
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
120~200メッシュのタバコ粉末100質量部、100~200メッシュの茶粉末0質量部、タバコ抽出物12質量部、グリセリン10質量部、プロピレングリコール5質量部、グリセロール10質量部、水15質量部を準備し、均一に混合し、上記タバコ粉末にスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末20質量部と混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を50℃でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
ポビドン1質量部、ポリエチレングリコール0.5質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対してコード処理を行い、完成品顆粒の水分を18%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、中心が直方体状の中実カラムである専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して45sマイクロ波処理し、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して、中心が長方形のキャビティである所望の低温発煙体を得るステップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する周辺加熱及び/又は中心加熱型の低温シガレット喫煙具に詰められてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、且つ軽いお茶の香りをしている。発煙体の横断面の模式図を
図2に示す。
【0072】
実施例14
本実施例では、低温発煙体の製造方法は、
120~200メッシュのタバコ粉末100質量部、100~200メッシュの麻パルプ繊維30質量部、150メッシュの澱粉20質量部、タバコ抽出物12質量部、グリセリン10質量部、プロピレングリコール5質量部、グリセロール10質量部、水15質量部を準備し、均一に混合し、上記タバコ粉末にスプレーし、均一に混合し、押し出して造粒し、軟質湿顆粒を得るステップ1)と、
150~200メッシュのタバコ粉末20質量部と混合して球状化し、篩掛けして、10~40メッシュの顆粒を50℃でベークし、タバコ顆粒の半完成品を得るステップ2)と、
ポビドン1質量部、ポリエチレングリコール0.5質量部を水20質量部に溶解し、前述タバコ顆粒の半完成品に対してコード処理を行い、完成品顆粒の水分を18%に制御し、所望のタバコ顆粒を得るステップ3)と、
所定質量のタバコ顆粒を秤量し、中心が円柱形の中実カラムである専用の円柱形キャビティ金型に投入して、適切な圧力を印加して45sマイクロ波処理し、素早く室温に冷却し、金型内のタバコ顆粒が接着されて棒状になると、取り出して、中心が円形のキャビティである所望の低温発煙体を得るステップ4)と、を含む。
該低温発煙体は、そのまま対応する周辺加熱及び/又は中心加熱型の低温シガレット喫煙具に詰められてもよく、タバコ状に巻かれて喫煙に用いられてもよく、喫煙するときに発煙速度が高く、煙の量が十分であり、しかも均一性が良好であり、パフ数が多く、香りの品質が高く、ニコチン含有量が適切であり、刺激性が低減する。発煙体の横断面の模式図を
図3に示す。
【0073】
上記実施例で説明した内容については、これらの実施例は本発明をより明瞭に説明するために過ぎず、本発明の範囲を制限するものではないと理解すべきであり、当業者が本発明を閲覧して、本発明に対して行うさまざまな同等の形態の修正は、すべて本願の添付の特許請求の範囲により限定される範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0074】
1 低温発煙体
2 キャビティ構造