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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-24
(45)【発行日】2022-03-04
(54)【発明の名称】クラウドプラットフォームシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20220225BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2020509407
(86)(22)【出願日】2018-04-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-06-25
(86)【国際出願番号】 KR2018004991
(87)【国際公開番号】W WO2018203634
(87)【国際公開日】2018-11-08
【審査請求日】2019-10-28
(31)【優先権主張番号】10-2017-0056478
(32)【優先日】2017-05-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519385629
【氏名又は名称】ナム テク カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】NAMU TECH CO., LTD.
(73)【特許権者】
【識別番号】519385630
【氏名又は名称】アコーンソフト カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ACORNSOFT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】4F(Yeoksam-dong)239,Yeoksam-ro,Gangnam-gu,Seoul 06225,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】キム、イン ソク
【審査官】関 博文
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-139237(JP,A)
【文献】特開2017-068296(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0162320(US,A1)
【文献】米国特許第09621853(US,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2015-0054496(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0000604(KR,A)
【文献】林 雅之,イラスト図解式 この一冊で全部わかるクラウドの基本,初版,日本,SBクリエイティブ株式会社,2016年08月31日,p.43-94
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プログラムによってコンピュータ上で構成されるクラウドプラットフォームシステムが、
マルチ/ハイブリッドクラウドのインフラストラクチャを自動構成し、構成されたインフラストラクチャをアプリケーションに提供して、管理のために構成情報を同期するためのクラウド統合部と、
前記クラウドのアカウントと使用者、ネットワークリソースを、前記アプリケーションのクラスタを管理する論理的なグループに割り当て及び管理するサービス管理部と、
コンテナイメージベースでアプリケーションをデプロイするアプリケーションオーケストレーション部であって、
前記アプリケーションのデプロイ時、前記クラウドのインフラストラクチャを自動プロビジョニングし、前記アプリケーションを複製し、複製されたアプリケーションはロードバランシングを通じてサービスされる一方、
前記アプリケーションのサービス中断なしにデプロイ・インフラストラクチャ変更などのアップデート作業を実行し、
複数のアプリケーション間で依存関係がある場合にも自動的にアップデートを行うローリングアップデートを実行し、
前記アプリケーションのモニタリングを通じて、インスタンスのスケーリングをスケールイン又はスケールアウトと、インフラストラクチャについてはリソースのスケールアップ又はスケールダウンとのスケーリングを自動的に実行する
アプリケーションオーケストレーション部と、
前記クラウドのアプリケーションクラスタ全体のステータスのビューを提供するサービスステータス機能、クラスタマップ機能、・モニタリング機能、・リソース管理機能、・メータリング機能、・作業管理機能、及び全社ステータス管理/分析機能を提供する開発/運営部を含み、
前記サービスステータス機能は前記クラウドの全体アプリケーションクラスタのステータスをサービス中心に把握することができるビューを提供し、前記ビューにサービスステータス・クラスタステータス・モニタリングアラーム項目が表示されるものであり、
前記クラスタマップ機能は前記アプリケーションの構成と状態情報をマップ形態で視覚化して照会/管理することができるビューを提供するが、前記ビューにクラスタのサーバー項目・クラウドコンポネント項目・サーバーグループ項目が表示されるものであり、
前記モニタリング機能はクラスタ内のアプリケーションとインフラストラクチャのリソースと状態を確認してクラウドリソースの状態を確認することができるモニタリングビューを提供し、前記モニタリングビューはCPU・メモリー・ディスクの平均・TOP情報提供でリソースの使用量を示すものであり、
前記リソース管理機能はアプリケーションを構成するクラウドインフラストラクチャのリソースを確認し、必要時詳細設定を調整することができるリソース管理ビューを提供するものであり、
前記メータリング機能は前記アプリケーションが使用する前記クラウドのインフラストラクチャリソースの費用情報を確認することができるメータリングビューを提供し、前記メータリングビューはクラスタインフラストラクチャ使用費用項目・サーバー・リソース別費用項目を含むものであり、
前記作業管理機能はデプロイ・遠隔命令・リソース管理などの運営作業をスケジューリング/自動化することができる作業管理ビューを提供するものであり、
前記全社ステータス管理/分析機能は全社次元でアプリケーションとクラウドインフラストラクチャのステータスを照会して費用/予算管理・費用最適化分析・統計レポートを提供するダッシュボードを提供するものである
ことを特徴とするクラウドプラットフォームシステム。
【請求項2】
前記クラウド統合部は前記アプリケーションのクラスタに前記クラウドのネットワークインフラストラクチャを構成及び提供し、前記アプリケーションに前記クラウドのコンピューティングインフラストラクチャを構成及び提供するクラウドプロビジョニング機能を実行し、物理インフラストラクチャ(Bare Metal)の場合クラスタ設定ツールを提供することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項3】
前記クラウド統合部は前記クラウドのインフラストラクチャの構成情報を統合構成DBに保存及び管理し、運営時インフラストラクチャ変更情報を前記統合構成DBと同期することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項4】
前記サービス管理部はマルチクラウドアカウント及び接続情報を統合管理し、ネットワークとクラウドプロビジョニング構成に使用される統合アカウント管理機能(Cloud Provider)を実行することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項5】
前記サービス管理部は前記サービスを管理するチーム構成員と開発/運営に必要な権限を管理する機能である使用者管理機能を実行するが、前記権限は全社サービス管理権限(Admin)・全社サービス照会権限(Manager)・構成員で割当されたサービス管理権限(DevOps)を含むことを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項6】
前記アプリケーションオーケストレーション部は前記アプリケーション複製時初期指定した複製数を維持しながら複製し、アプリケーションコンテナヘルスチェック(Health Check)を通じて異常時再起動する方式であることを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項7】
前記アプリケーションオーケストレーション部は前記アプリケーションのインスタンス(コンテナとインフラストラクチャ)をモニタリングし、臨界値設定を通じたアラームを発生及び管理するモニタリング機能を実行することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項8】
前記サービスステータスでは前記クラウドの全体サービスステータスが照会され、サービス内のクラスタの構成ステータスを総合してクラウド供給者・クラスタ・サーバー・クラウドコンポネント・現在月使用費用が把握されることを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項9】
前記クラスタステータスではクラスタの供給者・リージョン・サーバー・クラウドコンポネント・月使用費用がクラスタに割り当てられるクラスタカードの形態で照会され、ベアメタルクラスタの場合使用費用は除かれることを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項10】
前記モニタリングアラーム項目ではクラスタ内のアプリケーションとインフラストラクチャでアラームが発生した場合、クラスタカードで確認が可能なことを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項11】
前記クラスタのサーバー項目はサーバー内のアプリケーション状態と複製、リソース使用量を確認して前記スケーリング及び前記ローリングアップデートに用いられるものであり、複製機能の有無によってマルチとシングルインスタンスタイプで区分されることを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項12】
前記クラウドコンポネント項目は供給者が提供するPaaSサービスを管理することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項13】
前記サーバーグループ項目はサーバー構成の論理的なグループを管理することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項14】
前記モニタリングビューはビュー転換(トレンド/データ)項目・対象転換(サーバー/リソース)項目を含んで、
前記ビュー転換項目でトレンドビューはサーバーと複製されたインスタンス、アプリケーションコンテナに対する時間別モニタリング情報を提供し、データビューは現在時間の平均、TOPモニタリング数値を提供し、
前記対象転換項目でモニタリング対象はクラスタ内のサーバーとクラウドインフラストラクチャのリソースで区分されることを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項15】
前記リソース管理ビューはリソース情報/アクション項目を含み、前記リソース情報のうちでアプリケーションはコンテナ設定とデプロイ情報を管理し、前記クラウドのリソース情報はロードバランサー・インスタンス(VM)・保安で構成され、前記インスタンスは容量とボリュームを管理し、調整が必要なリソース情報はアクション項目を通じて実行されることを特徴とする請求項14に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項16】
前記クラスタインフラストラクチャ使用費用項目ではクラスタとサーバーが使用するクラウドリソースの費用ステータス・前月・現在月費用情報・翌月推定費用、及び月別で費用増減推移グラフを提供することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項17】
前記サーバー、リソース別費用項目はサーバー別に使用するクラウドリソース費用を最優先順位で提供し、クラウドリソース種類別に使用する費用を最優先順位で提供することを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項18】
前記作業管理ビューは作業ステータス項目・作業管理項目を含んで、
前記作業ステータス項目はデプロイ・遠隔命令語・リソース管理タスクで区分し、各タスクを組み合わせて構成されるが、前記デプロイはアプリケーションデプロイ、前記遠隔命令語はOS命令語を遠隔で実行、前記リソース管理はスケーリング・状態/設定変更を示し、
前記作業管理項目は直ちに実行・スケジューリング・アラーム発生によって実行方式を設定するようにし、前記アラーム発生による実行は容量モニタリングの基準値による自動スケーリングなどで使用され、前記作業管理項目で作業の実行状態とログ確認を提供することを特徴とする請求項17に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【請求項19】
アプリケーションコンテナの登録・共有・ダウンロード・検索・バージョンを管理するイメージ保存所、アプリケーションとインフラストラクチャのモニタリング情報を管理するモニタリングDB、及びプロバイダー・ネットワーク・サービス・クラスタ・サーバー・コンポネント・クラウドリソースの構成情報を管理する統合構成DB(Configuration ManagementDB、CMDB)をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のクラウドプラットフォームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クラウドプラットフォームシステムに関するものであり、より詳細には、アプリケーションサービスの可用性と拡張性を保障し、マルチ/ハイブリッドクラウド統合管理が可能であり、開発と運営の効率化が可能なエンタープライズクラウド構築・運営・管理のためのクラウドプラットフォームシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
クラウド(Cloud)はコンピューティングサービス事業者サーバーを雲の模様で表示する慣行によって‘サービス事業者のサーバー'で通じる。ソフトウェアとデータをインターネットと連結された中央コンピューターに保存し、インターネットに接続さえすればいつどこでもデータを利用するようにするものである。
【0003】
このようなクラウドはサービスの提供形態によって‘Salesforce.com'、‘Google e-mail'などのように複数の使用者にオンデマンド(On-demand)で提供されるアプリケーションサービスであるSoftware as a Service(SaaS)、AWS RDS・Google App Engineなどのように開発用プラットフォームまたはアプリケーション実行に必要なソフトウェアスタックであるPlatform as a Service(PaaS)、AWS EC2などのようにサーバーまたはストレージなどを使用者にサービス形態で提供するInfrastructure as a Service(IaaS)で分けることができる。
【0004】
また、クラウドは導入とデプロイ形態によって単に一つの団体のみのために運営されるプライベートクラウド(Private cloud)、公開的利用のために開かれたネットワークを通じてレンダリングされるパブリッククラウド(Public cloud)、明らかな実体は維持するが、一緒に縛られているふたつ以上のクラウドの組合であるハイブリッドクラウド(Hybrid cloud)などでも分けることができる。
【0005】
一方、エンタープライズクラウド(Enterprise Cloud)場合には企業のビジネスとIT戦略を具現したクラウドでアプリケーションサービスを中心に技術とインフラストラクチャをオーダーメード化して最適化することが何より重要である。
【0006】
ところで、アプリケーションサービスの場合既存のクラウドインフラストラクチャだけでは可用性と拡張性を保障し難い。したがって、アプリケーション特性に好適なクラウド構築と運営最適化が必要な実情である。
【0007】
また、アプリケーションサービスの要求によってクラウドインフラストラクチャ及び技術選択が柔軟ではなければならないし、段階的導入・保安・技術費用を考慮すれば、単一よりはマルチ/ハイブリッドクラウド構築が必要である。そして、このために複雑性と異質性を乗り越えるためのマルチ/ハイブリッドクラウド統合管理が重要である。
【0008】
そして、最近になって市場及び顧客要求の早くて多様な変化に対する素早い対応が重要になった。クラウドの自動化(API)、セルフサービスなどの特徴は開発/運営の効率化のための基盤を提供する。アプリケーションサービスと企業に好適な方法論及び技術適用を通じて既存体系の補完及び拡張が必要な実情である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これに本発明は、このような前記問題点を解決するために創出されたものであり、アプリケーションサービスの可用性と拡張性を保障し、マルチ/ハイブリッドクラウド統合管理が可能であり、開発と運営の効率化が可能なエンタープライズクラウド構築・運営・管理のためのクラウドプラットフォームシステムを提供することにその目的がある。
【0010】
しかし、本発明の技術的課題らは上で言及した課題らに制限されないし、言及されなかったまた他の技術的課題らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例によるクラウドプラットフォームシステムは、マルチ/ハイブリッドクラウドのインフラストラクチャを自動構成してアプリケーションに提供して管理のための構成情報を同期するクラウド統合部(Cloud Integration)と、前記アプリケーションのクラスタを管理する論理的なグループとして前記クラウドアカウントと使用者、ネットワークリソースを割り当て及び管理するサービス管理部(Service Management)と、前記アプリケーションをコンテナイメージベースデプロイし、前記アプリケーションデプロイ時に前記クラウドのインフラストラクチャを自動プロビジョニングし、前記アプリケーションを複製し、、複製されたアプリケーションはロードバランシングを通じてサービスされる一方、前記アプリケーションのサービス中断なしにデプロイインフラストラクチャ変更などのアップデート作業を実行し、複数のアプリケーション間で依存関係がある場合にも自動的にアップデートを行うローリングアップデートを実行し、複数のアプリケーション間で依存関係がある場合にも自動的にアップデートを行うローリングアップデートを実行し、前記アプリケーションのモニタリングを通じて、インスタンスのスケーリングをスケールイン又はスケールアウトと、インフラストラクチャについてはリソースのスケールアップ又はスケールダウンとのスケーリングを自動的に実行するアプリケーションオーケストレーション部(Orchestration)と、及び前記サービスのステータス、クラスタマップ、モニタリング、リソース管理、 メータリング、作業管理、及び全社ステータス管理/分析機能のための開発/運営部(DevOps View)を含む。
【0012】
前記クラウド統合部は前記アプリケーションのクラスタに前記クラウドのネットワークインフラストラクチャを構成及び提供し、前記アプリケーションに前記クラウドのコンピューティングインフラストラクチャを構成及び提供するクラウドプロビジョニング(Provisioning)機能を実行し、物理インフラストラクチャ(Bare Metal)の場合クラスタ設定ツールを提供することができる。
【0013】
前記クラウド統合部は前記クラウドのインフラストラクチャの構成情報を統合構成DBに保存及び管理し、運営時インフラストラクチャ変更情報を前記統合構成DBと同期することができる。
【0014】
前記サービス管理部はマルチクラウドアカウント及び接続情報を統合管理し、ネットワークとクラウドプロビジョニング構成に使用される統合アカウント管理機能(Cloud Provider)を実行することができる。
【0015】
前記サービス管理部は前記サービスを管理するチーム構成員と開発/運営に必要な権限を管理する機能である使用者管理機能を実行するが、前記権限は全社サービス管理権限(Admin)、全社サービス照会権限(Manager)、構成員で割当されたサービス管理権限(DevOps)を含むことができる。
【0016】
前記アプリケーションオーケストレーション部は前記アプリケーション複製時初期指定した複製数を維持しながら複製し、、アプリケーションコンテナヘルスチェック(Health Check)を通じて異常時に再起動する方式であることができる。
【0017】
前記アプリケーションオーケストレーション部は前記アプリケーションのインスタンス(コンテナとインフラストラクチャ)をモニタリングし、臨界値設定を通じたアラームを発生及び管理するモニタリング機能を実行することができる。
【0018】
前記開発/運営部の前記サービスステータス機能は、前記クラウドの全体アプリケーションクラスタのステータスをサービス中心に把握することができるビューを提供するが、前記ビューにサービスステータス・クラスタステータス・モニタリングアラーム項目が表示されることができる。
【0019】
前記サービスステータスでは前記クラウドの全体サービスステータスが照会され、サービス内のクラスタの構成ステータスを総合してクラウド供給者・クラスタ・サーバー・クラウドコンポネント・現在月使用費用が把握されることができる。
【0020】
前記クラスタステータスではクラスタの供給者・リージョン・サーバー・クラウドコンポネント・月使用費用がクラスタに割り当てられるクラスタカードの形態で照会され、ベアメタルクラスタの場合使用費用は除かれることができる。
前記モニタリングアラーム項目ではクラスタ内のアプリケーションとインフラストラクチャでアラームが発生した場合、クラスタカードで確認が可能である。
【0021】
前記開発/運営部の前記クラスタマップ機能は前記アプリケーションの構成と状態情報をマップ形態で視覚化して照会/管理することができるビューを提供するが、前記ビューにクラスタのサーバー・クラウドコンポネント・サーバーグループ項目が表示されることができる。
【0022】
前記クラスタのサーバー項目はサーバー内のアプリケーション状態と複製、リソース使用量を確認して前記スケーリング及び前記ローリングアップデートに用いられるものであり、複製機能の有無によってマルチとシングルインスタンスタイプで区分されることができる。
前記クラウドコンポネント項目は供給者が提供するPaaSサービスを管理することができる。
前記サーバーグループ項目はサーバー構成の論理的なグループを管理することができる。
【0023】
前記開発/運営部のモニタリング機能はクラスタ内のアプリケーションとインフラストラクチャリソースと状態を確認し、クラウドリソースの状態を確認することができるモニタリングビューを提供、前記モニタリングビューはCPU・メモリー・ディスクの平均・TOP情報提供でリソースの使用量を示すことができる。
【0024】
前記モニタリングビューはビュー転換(トレンド/データ)項目・対象転換(サーバー/リソース)項目を含んで、前記ビュー転換項目でトレンドビューはサーバーと複製されたインスタンス・アプリケーションコンテナに対する時間別モニタリング情報を提供し、データビューは現在時間の平均・TOPモニタリング数値を提供し、前記対象転換項目でモニタリング対象はクラスタ内のサーバーとクラウドインフラストラクチャのリソースで区分されることができる。
【0025】
前記開発/運営部の前記リソース管理機能はアプリケーションを構成するクラウドインフラストラクチャのリソースを確認して必要時詳細設定を調整することができるリソース管理ビューを提供することができる。
【0026】
前記リソース管理ビューはリソース情報/アクション項目を含むが、前記リソース情報のうちでアプリケーションはコンテナ設定とデプロイ情報を管理し、前記クラウドのリソース情報はロードバランサー・インスタンス(VM)・保安で構成され、前記インスタンスは容量とボリュームを管理し、調整が必要なリソース情報はアクション項目を通じて実行されることができる。
【0027】
前記開発/運営部の前記メータリング機能は前記アプリケーションが使用する前記クラウドのインフラストラクチャリソースの費用情報を確認することができるメータリングビューを提供するが、前記メータリングビューはクラスタインフラストラクチャ使用費用項目・サーバー・リソース別費用項目を含むことができる。
【0028】
前記クラスタインフラストラクチャ使用費用項目ではクラスタとサーバーが使用するクラウドリソースの費用ステータス、前月・現在月費用情報、翌月推定費用、及び月別で費用増減推移グラフを提供することができる。
【0029】
前記サーバー、リソース別費用項目はサーバー別に使用するクラウドリソース費用を最優先順位で提供し、クラウドリソース種類別に使用する費用を最優先順位で提供することができる。
【0030】
前記開発/運営部の前記作業管理機能はデプロイ・遠隔命令・リソース管理などの運営作業をスケジューリング/自動化することができる作業管理ビューを提供することができる。
【0031】
前記作業管理ビューは作業ステータス項目・作業管理項目を含んで、前記作業ステータス項目はデプロイ・遠隔命令語・リソース管理タスクで区分して各タスクを組み合わせて構成されるが、前記デプロイはアプリケーションデプロイ、前記遠隔命令語はOS命令語を遠隔で実行、前記リソース管理はスケーリング・状態/設定変更を示し、前記作業管理項目は直ちに実行・スケジューリング・アラーム発生によって実行方式を設定するようにし、前記アラーム発生による実行は容量モニタリングの基準値による自動スケーリングなどで使用され、前記作業管理項目で作業の実行状態とログ確認を提供することができる。
【0032】
前記開発/運営部の前記全社ステータス管理/分析機能は全社次元でアプリケーションとクラウドインフラストラクチャステータスを照会して費用/予算管理、費用最適化分析、統計レポートを提供するダッシュボード(Dashboard)を提供することができる。
【0033】
前記ダッシュボードはアプリケーションステータス項目・クラウドステータス項目・費用/予算管理・費用最適化分析項目・統計/レポート項目を含んで、前記アプリケーションステータス項目を通じてサーバー・クラスタ・クラウドコンポネントの標準化された要素を基準でアプリケーションとインフラストラクチャステータスを全社的に把握して照会することができるしサービス中心のステータスビューを提供し、前記クラウドステータス項目を通じて全社で使用するクラウドを供給者・リージョン・リソース別にステータスを把握することができるし、インフラストラクチャ中心のステータスビューを提供し、前記費用/予算管理・前記費用最適化分析項目を通じて全社クラウド費用ステータスを把握してサービス別予算割り当て/統制と最適化分析を通じてクラウドリソース費用効率化ができる情報を提供し、前記統計/レポート項目は分析及び報告に必要な統計情報とレポートビューを提供することができる。
【0034】
アプリケーションコンテナの登録・共有・ダウンロード・検索・バージョンを管理するイメージ保存所、アプリケーションとインフラストラクチャのモニタリング情報を管理するモニタリングDB、及びプロバイダー・ネットワーク・サービス・クラスタ・サーバー・コンポネント・クラウドリソースの構成情報を管理する統合構成DB(Configuration Management DB、CMDB)をさらに含むことができる。
【0035】
また、本発明の実施例によるクラウドプラットフォームシステムは、オーケストレーション基盤でノードとマスターで構成されて前記ノードの場合ワーカー(worker)を通じて前記マスターの命令語を処理する構造であり、前記ワーカーは前記マスターとの通信を担当して実行命令語によってExecutorが支援されるクラスタと、クラウド供給者APIを通じて統合管理のための基本モジュールで使用されてマルチクラウドとBare MetalのためのKubernetes API支援のためのAPI Rapperであり、プロバイダー拡張のためのプラグインモジュールで構成されるプロバイダープラグインと、サーバー内のアプリケーションコンテナとインフラストラクチャのオーケストレーションを実行する制御モジュールとして、非正常終了されたコンテナを再起動/復旧する複製制御、スケールイン/アウトとインスタンスタイプとボリューム拡張を通じたアップダウンを実行するスケーリング、アプリケーションコンテナデプロイを順次に無中断で実行するローリングアップデート機能を提供するサーバーマネージャーと、マルチクラウドインフラストラクチャプロビジョニングのための構成管理(Configuration Manager)、マルチクラウドリソースの使用量及び費用管理のためのメータリング管理(Metering Manager)、マルチクラウドリソースステータス及び設定管理のためのリソース管理(Resource Manager)、コンテナ/インフラストラクチャモニタリング情報収集及び管理のためのモニタリング管理(Monitoring Manager)、多くの作業タスクを結合して一括実行し、直ちに実行実行時間・イベント発生が実行条件であり、デプロイ・サーバーアクション・遠隔命令語のタスクのための作業管理(Job Manager)を提供することとしてDevOpsのためのマネージャーモジュールであるDevOpsマネージャーと、アプリケーションとインフラストラクチャの構成情報管理、モニタリング情報管理、アプリケーションコンテナイメージ管理のために提供されたDB/保存所と、クラウドのすべての機能をAPIで提供し、企業戦略によるオーダーメード化と他のソリューションとの連携を支援するAPIサーバーと、及びWeb GUI形態で提供される使用者コンソールを含むアーキテクチャーを有する。
【発明の効果】
【0036】
本発明によるクラウドプラットフォームシステムは、アプリケーションサービスの可用性と拡張性を保障し、マルチ/ハイブリッドクラウド統合管理が可能であり、開発と運営の効率化が可能なエンタープライズクラウド構築・運営・管理が可能な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の一実施例によるクラウドプラットフォームシステムの構成図を示す。
図2図1のクラウド統合部の機能を簡略に示した図である。
図3図1のサービス管理部の機能を簡略に示した図である。
図4図1のアプリケーションオーケストレーション部の機能を簡略に示した図である。
図5図1の開発/運営部の機能を簡略に示した図である 。
図6図1の開発/運営部の機能を簡略に示した図である 。
図7図1の開発/運営部の機能を簡略に示した図である 。
図8図1の開発/運営部の機能を簡略に示した図である 。
図9図1の開発/運営部の機能を簡略に示した図である 。
図10図1の開発/運営部の機能を簡略に示した図である 。
図11】本発明の一実施例によるクラウドプラットフォームシステムのアーキテクチャーを示した図である。
図12】カクテルサーバーの構成とその周辺アーキテクチャーを示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明の長所及び特徴、そしてそれらを達成する方法らは添付される図面と共に詳細に後述されている実施例らを参照すれば明確になるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施例らに限定されるものではなく、また他の多様な形態で具現されることができるし、単に本実施例らは本発明の開示が完全であるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に発明の範疇を完全に知らせてくれるために提供されるものであり、本発明は単に請求項によって定義されるだけである。
明細書全体に渡って同一参照符号は同一構成要素を指称する。
以下、添付された図面らを参考して本発明の実施例によるクラウドプラットフォームシステムに対して説明する。
【0039】
図1は、本発明の一実施例によるクラウドプラットフォームシステムの構成図を示し、図2図1のクラウド統合部の機能を簡略に示した図であり、図3図1のサービス管理部の機能を簡略に示した図であり、図4図1のアプリケーションオーケストレーション部の機能を簡略に示した図である。そして、図5乃至図10図1の開発/運営部の機能を簡略に示した図である。
【0040】
図1のクラウドプラットフォームシステムはマルチ/ハイブリッドクラウド統合管理を基盤でアプリケーション可用性・拡張性を保障して開発・運営の効率化のためのビューとツールを提供する。以下では本発明のクラウドプラットフォームシステムを“カクテルクラウド(Cocktail Cloud)”と称する。
【0041】
図1を参照すれば、カクテルクラウドはクラウド統合部(Cloud Integration)100、サービス管理部(Service Management)110、アプリケーションオーケストレーション部(Orchestration) 120、開発/運営部(DevOps View)140及びDB/保存所150を含む。
【0042】
クラウド統合部(Cloud Integration)100はマルチ/ハイブリッドクラウドのインフラストラクチャを自動構成してアプリケーションに提供して管理のための構成情報を同期する役割を実行する。
【0043】
クラウド統合部100はクラウドプロビジョニング(Cloud Provisioning)とクラウド同期化(Cloud Synchronization)の機能を実行する。
【0044】
図2を参照すれば、クラウドプロビジョニング機能は、アプリケーションクラスタ(カクテルクラスタ)にクラウドネットワークインフラストラクチャを構成及び提供し、アプリケーションにクラウドのコンピューティングインフラストラクチャを構成及び提供する機能である。そして、物理インフラストラクチャ(Bare Metal)の場合クラスタ設定ツールを提供する。サポートクラウドはPublicの場合AWS・Azure・Aliyun・Google Computing Engineであり、Privateの場合Openstack・VMWearであり、以外にOn-premise・Datacenter Bare Metal Infraがあることができる。
【0045】
クラウド同期化機能はクラウドインフラストラクチャ構成情報を統合構成DB160に保存及び管理し、運営時インフラストラクチャ変更情報を統合構成DB160と同期する機能である。
【0046】
サービス管理部(Service Management)110はアプリケーションクラスタを管理する論理的なグループにクラウドアカウントと使用者・ネットワークリソースを割り当て及び管理する役割を実行する。すなわち、サービス管理部110は統合アカウント管理機能、ネットワーク管理機能及び使用者管理機能を実行する。
【0047】
図3を参照すれば、統合アカウント管理(Cloud Provider)機能はマルチクラウドアカウント及び接続情報を統合管理し、ネットワークとクラウドプロビジョニング構成に使用される機能である。
【0048】
ネットワーク管理機能はクラウドネットワークを構成してサービスに割り当てる機能である。例えば、AWSのVPC・Subnetであることがある。一つのサービスはマルチクラウドの供給者のネットワークを使ってクラスタを生成してアプリケーションを構成・運営する。
【0049】
使用者管理機能はサービスを管理するチーム構成員と開発/運営に必要な権限を管理する機能である。ここで、権限は全社サービス管理権限(Admin)、全社サービス照会権限(Manager)、構成員として割当されたサービス管理権限(DevOps)などを含むことができる。使用者は多くのサービスに構成員で参加可能である。
【0050】
アプリケーションオーケストレーション部(Orchestration)120はアプリケーションのデプロイと可用性・拡張性を保障する機能でカクテルクラスタ(Cluster)の核心機能を担当する。
【0051】
アプリケーションオーケストレーション部120はアプリケーションデプロイ(Deployment)機能・複製(Replication Control)機能・ローリングアップデート(Rolling Update)機能・スケーリング(Scaling)機能及びモニタリング(Monitoring)機能を実行する。
【0052】
図4を参照すれば、アプリケーションデプロイ機能はコンテナイメージベースデプロイで別途設定と構成作業が必要ない容易性を提供し、アプリケーションデプロイ時クラウドインフラストラクチャを自動プロビジョニングする機能である。
【0053】
複製機能はアプリケーション安全性と可用性のために初期指定した複製数(多重化)を維持し、アプリケーションコンテナヘルスチェック(Health Check)を通じて異常時に再起動する方式でOS再起動方式より早くて効率的である。複製されたアプリケーションはロードバランシングを通じてサービスされる。
【0054】
ローリングアップデート機能はアプリケーションサービスの中断なしにデプロイインフラストラクチャ変更などのアップデート作業を実行し、複数のアプリケーション間で依存関係がある場合、DevOps Viewの作業(job)管理機能を通じて自動的にアップデートを行う機能である。
【0055】
スケーリング機能はアプリケーションのモニタリングを通じてインスタンスのスケーリングをスケールイン又はスケールアウトし、アプリケーションインフラストラクチャの場合リソースのスケールをアップ(Up)/ダウン(Down)する機能である。そして、モニタリング情報を通じてスケーリング自動化を構成する。
モニタリング機能はアプリケーションインスタンス(コンテナ+インフラストラクチャ)をモニタリングし、臨界値設定を通じたアラームを発生及び管理する機能である。
【0056】
開発/運営部(DevOps View)140はサービスステータス機能、クラスタマップ機能、モニタリングビュー機能、リソース管理機能、メータリング機能、作業管理機能、及び全社ステータス管理/分析機能を含む。それぞれの機能を図5乃至図10を参照して説明すれば次のようである。
【0057】
サービスステータス機能はカクテルクラウドの全体アプリケーションクラスタのステータスをサービス中心に把握することができるビュー(図5参照)を提供する。これにサービスステータス・クラスタステータス・モニタリングアラームなどの項目が表示されることができる。
【0058】
サービスステータスではカクテルクラウドの全体サービスステータスを照会することができるし、サービス内のクラスタの構成ステータスを総合してクラウド供給者・クラスタ・サーバー・クラウドコンポネント・現在月使用費用などを把握することができる。ここで、クラスタはアプリケーションの構成単位を意味し、サービスはクラスタの論理的なグループを意味する。
【0059】
クラスタステータスではクラスタの供給者・リージョン・サーバー・クラウドコンポネント・月使用費用をクラスタに割り当てられるクラスタカードの形態で照会可能であり、ベアメタルクラスタの場合使用費用は除かれることができる。
モニタリングアラーム表示機能ではクラスタ内のアプリケーションとインフラストラクチャでアラームが発生した場合、クラスタカードで確認が可能である。
【0060】
クラスタマップ機能はカクテルサーバー(アプリケーション)の構成と状態情報をマップ形態で視覚化して管理することができるビューを提供する(図6参照)。
【0061】
クラスタマップはクラスタのサーバーとクラウドコンポネント構成をマップ形態で照会/管理して構成情報の可視性を高める。クラスタマップではカクテルサーバー・クラウドコンポネント・サーバーグループなどの項目を含むことができる。
【0062】
カクテルサーバーはアプリケーションオーケストレーションの基本単位でロードバランシング・アプリケーションコンテナ・インフラストラクチャで構成され、マルチ/ハイブリッドクラウド管理に標準化されたインターフェースを提供する。カクテルサーバーはサーバー内のアプリケーション状態と複製、リソース使用量を確認してスケーリング・ローリングアップデートなどを管理実行する。カクテルサーバーは複製機能の有無によってマルチとシングルインスタンスタイプで区分される。AWSではマルチゾーンオプションを支援する。
クラウドコンポネントは供給者が提供するPaaSサービスを管理する。例えば、AWSのDBサービスであるRDSであることがある。
サーバーグループはサーバー構成の論理的なグループを管理的便宜性を提供する。
【0063】
モニタリングビュー機能はクラスタ内のアプリケーションとインフラストラクチャリソースと状態を確認してクラウドリソースの状態を確認することができる情報を提供する(図7参照)。
【0064】
モニタリングビューはクラスタ内のアプリケーションとインフラストラクチャに対するモニタリング情報を視覚化して提供し、CPU・メモリー・ディスクの平均、TOP情報提供でリソースの使用量を確認して運営で対応するようにする。
モニタリングビューはビュー転換(トレンド/データ)項目、対象転換(サーバー/リソース)項目などを含むことができる。
【0065】
ビュー転換項目でトレンドビューはサーバーと複製されたインスタンス、アプリケーションコンテナに対する時間別モニタリング情報を提供し、データビューは現在時間の平均・TOPモニタリング数値を提供する。
対象転換項目でモニタリング対象はクラスタ内のサーバーとクラウドインフラストラクチャのリソースで区分される。クラウドリソースは供給者が提供する情報を使用する。
【0066】
リソース管理機能はアプリケーションを構成するクラウドインフラストラクチャのリソースを確認して必要時に詳細設定を調整することができるビュー(以下、“リソース管理ビュー”と称する)を提供する(図8参照)。
【0067】
リソース管理ビューはカクテルサーバーを構成するクラウドインフラストラクチャリソースを確認して設定を詳細的に変更することができる。ここで、カクテルサーバーはアプリケーションオーケストレーションのための基本構成を自動で実行するが、必要な場合直接クラウドリソースを調整する必要がある時使用される。
【0068】
リソース管理ビューはリソース情報/アクション項目を含むが、リソース情報のうちでアプリケーションはコンテナ設定とデプロイ情報を管理する。クラウドリソース情報はロードバランサー・インスタンス(VM)・保安で構成され、インスタンスは容量とボリュームを管理する。調整が必要なリソース情報はアクションを通じて実行される。
【0069】
メータリング機能はアプリケーションが使用するクラウドインフラストラクチャリソースの費用情報を確認することができるビュー(以下、“メータリングビュー”と称する)を提供する(図9参照)。メータリングビューはクラスタインフラストラクチャ使用費用項目・サーバー・リソース別費用項目などを含むことができる。
【0070】
クラスタインフラストラクチャ使用費用項目ではクラスタとカクテルサーバーが使用するクラウドリソースの費用ステータスを確認することができるし、前月・現在月費用情報と翌月推定費用を提供する。また、月別で費用増減推移グラフを提供する。
【0071】
サーバー・リソース別費用項目はカクテルサーバー別で使用するクラウドリソース費用を最優先順位で提供し、クラウドリソース種類別で使用する費用を最優先順位で提供する。
【0072】
作業管理機能はデプロイ・遠隔命令・リソース管理などの運営作業をスケジューリング/自動化することができる管理ビュー(以下、“作業管理ビュー”と称する)を提供する(図10参照)。
【0073】
作業管理ビューはアプリケーションとインフラストラクチャの運営のためのスケジューリング及び一括処理機能を提供する。このような作業管理ビューは作業ステータス項目・作業管理項目などを含むことができる。
【0074】
作業管理ビューで作業ステータス項目はデプロイ・遠隔命令語・リソース管理タスクで区分して各タスクを組み合わせて構成される。ここで、デプロイはアプリケーションデプロイ、遠隔命令語はOS命令語を遠隔で実行、リソース管理はスケーリング・状態/設定変更を意味する。
【0075】
作業管理ビューで作業管理項目は直ちに実行・スケジューリング・アラーム発生によって実行方式を設定することができる。アラーム発生による実行は容量モニタリングの基準値による自動スケーリングなどで使用される。作業管理項目で作業の実行状態とログ確認を提供する。
【0076】
全社ステータス管理/分析機能は全社アプリケーション・クラウド・費用ステータスを把握して分析することができるカクテルダッシュボード(Dashboard)を提供する。
【0077】
カクテルダッシュボードは全社次元でアプリケーションとクラウドインフラストラクチャステータスを照会して費用/予算管理、費用最適化分析、統計レポートを提供するビューである。このようなカクテルダッシュボードはアプリケーションステータス項目、クラウドステータス項目、費用/予算管理、費用最適化分析項目、統計/レポート項目を含むことができる。
【0078】
アプリケーションステータス項目を通じてカクテルサーバー・クラスタ・クラウドコンポネントの標準化された要素を基準でアプリケーションとインフラストラクチャステータスを全社的に把握して照会することができるし、サービス中心のステータスビューを提供する。
【0079】
クラウドステータス項目を通じて全社で使用するクラウドを供給者・リージョン・リソース別でステータスを把握することができるし、インフラストラクチャ中心のステータスビューを提供する。
【0080】
費用/予算管理、費用最適化分析項目を通じて全社クラウド費用ステータスを把握してサービス別予算割り当て/統制と最適化分析を通じてクラウドリソース費用効率化ができる情報を提供する。
統計/レポート項目は分析及び報告に必要な統計情報とレポートビューを提供する。
【0081】
DB/保存所150でイメージ保存所(レジストリ)180はアプリケーションコンテナの登録・共有・ダウンロード・検索・バージョンを管理し、モニタリングDB170はアプリケーションとインフラストラクチャのモニタリング情報を管理し、統合構成DB(Configuration Management DB、CMDB)160はプロバイダー・ネットワーク・サービス・クラスタ・サーバー・コンポネント・クラウドリソースの構成情報を管理する。
【0082】
図11は本発明の一実施例によるクラウドプラットフォームシステムのアーキテクチャーを示し、図12はカクテルサーバーの構成とその周辺アーキテクチャーを示す。
【0083】
図11を参照すればカクテルクラウドはカクテルクラスタ200・プロバイダープラグイン210・サーバーマネージャー220・DevOpsマネージャー・CMDB160・モニタリングDB170・イメージレジストリ180・APIサーバー290・使用者コンソール300を含む。
【0084】
カクテルクラスタ200はオーケストレーション基盤アーキテクチャーを提供してプロバイダープラグイン210はクラウド供給者API280を通じて統合管理のための基本モジュールで使用される。
【0085】
クラスタ200はノードとマスターで構成され、ノードの場合ワーカー(Worker)310を通じてマスターの命令語を処理する構造である。ワーカー310はマスターとの通信を担当して実行命令語によってExecutorが支援される。Monitoring Executor320はノードとコンテナモニタリング情報を収集してCommand Executor330はOSとコンテナ命令を実行する。その外にContainer Engine(Docker、340)がある。
【0086】
プロバイダープラグイン210はマルチクラウドとBare MetalのためのKubernetes API支援のためのAPI Rapperであり、プロバイダー拡張のためのプラグインモジュールで構成される。
【0087】
カクテルサーバーはアプリケーションオーケストレーションの基本単位であり、クラスタマスター200とプロバイダープラグイン210を通じてコンテナとクラウドインフラストラクチャの複製・スケーリング・ローリングアップデートを実行する。
【0088】
カクテルサーバーは図12に示されたようにコンテナとクラウドインフラストラクチャで構成されるが、ロードバランサー・インスタンス(ノード)・コンテナ・ボリューム・保安などで構成され、AWSの例えばELB・EC2 Instance・Security Group・ESBであることがある。カクテルサーバーはクラウド提供者のPaaSのためにクラウドコンポネントを提供する。例えば、AWSのRDSであることがある。
【0089】
サーバーマネージャー220はサーバー内のアプリケーションコンテナとインフラストラクチャのオーケストレーションを実行する制御モジュールとして、非正常終了されたコンテナを再起動/復旧する複製制御、スケールイン/アウトとインスタンスタイプとボリューム拡張を通じたアップダウンを実行するスケーリング、アプリケーションコンテナデプロイを順次に無中断で実行するローリングアップデート機能を提供する。
【0090】
DevOpsマネージャーはマルチクラウドインフラストラクチャプロビジョニングのための構成管理(Configuration Manager)230、マルチクラウドリソースの使用量及び費用管理のためのメータリング管理(Metering Manager)240、マルチクラウドリソースステータス及び設定管理のためのリソース管理(Resource Manager)250、コンテナ/インフラストラクチャモニタリング情報収集及び管理のためのモニタリング管理(Monitoring Manager)260、多くの作業タスクを結合して一括実行して直ちに実行実行時間・イベント発生が実行条件であり、デプロイ・サーバーアクション・遠隔命令語のタスクのための作業管理(Job Manager)270を提供することとしてDevOpsのためのマネージャーモジュールである。
【0091】
カクテルクラウドはアプリケーションとインフラストラクチャの構成情報管理・モニタリング情報管理・アプリケーションコンテナイメージ管理のためのDBを提供し、使用者とプログラミングのためのインターフェースを提供する。
CMDB160はプロバイダー・ネットワーク・サービス・クラスタ・サーバー・コンポネント・クラウドリソースの構成情報を管理する。
モニタリングDB170はアプリケーションとインフラストラクチャのモニタリング情報を管理する。
イメージレジストリ180はアプリケーションコンテナの登録・共有・ダウンロード・検索・バージョンを管理する。
【0092】
APIサーバー290はカクテルクラウドのすべての機能をAPI280に提供し、企業戦略によるオーダーメード化と他のソリューションとの連携を支援する。
使用者コンソール(Console)300はWeb GUI形態で提供される。
このようなカクテルクラウドは次のように活用されることができる。
第一、マルチクラウドとして活用されることができる。
【0093】
カクテルクラウドは標準化コンポネントを通じて異質的で複雑なマルチクラウド環境の統合管理のためのプラットフォームであり、またアプリケーション中心の企業クラウド全量を具現する。具体的にカクテルクラウドはプロバイダー・ネットワーク・サービス・クラスタ・サーバー・クラウドコンポネントを通じて管理対象を標準化して異質的で複雑なマルチクラウドリソースの統合管理(統合アカウント・リソース・費用)する標準化管理コンポネントである。また、アプリケーションはビジネスの核心リソースであるが、カクテルクラスタを通じてアプリケーション可用性と拡張性が強化され、カクテルDevOps Viewを通じる開発/運営業務効率化を通じてアプリケーション中心の企業クラウドを具現することができる。
【0094】
第二、カクテルクラウドは社内、データセンターBare Metalインフラストラクチャのクラウド化を通じてハイブリッドクラウドを構築/運営の基盤を提供する。また、複雑なハイブリッドインフラストラクチャの統合管理と開発/運営効率化を提供する。
【0095】
具体的に社内、データセンターのBare Metalインフラストラクチャにアプリケーションクラスタを構成してコンテナベースのクラウド環境を駆逐することで別途仮想化のためのプラットフォームが不必要であり、可用性・スケーリングなど拡張性を提供し、既存プライベートとパブリッククラウドを統合管理することができる物理インフラストラクチャのクラウド化を具現することができる。また、カクテルクラウドの標準コンポネントを通じて管理し、カクテルクラウドDevOpsビューを通じた開発/運営業務効率化を提供する。
【0096】
第三、カクテルクラウドはコンテナとCI/CDのための自動化を通じてクラウド上のアプリケーションの効率的管理とマイクロサービスの構築及び運営プラットフォームを提供する。
【0097】
カクテルクラスタはコンテナベースでクラウドインフラストラクチャでアプリケーションデプロイ及び管理環境を提供(クラウドネイティブアプリケーション)する。ここで、カクテルクラスタはマイクロサービスを駆逐して管理する基本単位である。
【0098】
カクテルDevOpsビューの作業管理はアプリケーションをビルドしてデプロイすることができる自動化基盤を提供し、コンテナはCI/CDをより軽くて容易に実行することができる技術である。カクテルクラウドはマルチ/ハイブリッドクラウド上にアプリケーションをデプロイ/運営することができるプラットフォームを提供する。
第四、カクテルクラウドはクラウドサービスブローカーのインフラストラクチャ再販売及びサービス提供プラットフォームとしても活用されることができる。
【0099】
パブリッククラウド・データセンターインフラストラクチャを統合管理して使用者に再販売とクラウド管理プラットフォームをサービス形態で提供するCSB用プラットフォームをカクテルクラウドで構築・運営し、SaaSのためのマルチテナンシーとビリングシステムを提供し、大きい規模の企業の場合系列社クラウド提供及び管理プラットフォームで活用可能である。
【0100】
また、既存データセンター事業者のインフラストラクチャをクラウド化して提供し、パブリッククラウド提供者に特化されたサービス(カクテルクラウドコンポネント(PaaS))を提供する。
【0101】
一方、上述した本発明の実施例らはコンピューターで実行されることができるプログラムで作成可能であり、コンピューターで読める記録媒体を利用して前記プログラムを動作させる汎用デジタルコンピューターで具現されることができる。
【0102】
前記コンピューターで読める記録媒体はマグネチック記憶媒体(例えば、ロム(Read Only Memory)・フロッピー・ハードディスクなど)、光学的判読媒体(例えば、CD-ROM・DVDなど)及びキャリアウェーブ(例えば、インターネットを通じた伝送)のような記憶媒体を含む。
【0103】
このように本発明によるクラウドプラットフォームシステムによればアプリケーションサービスの可用性と拡張性を保障し、マルチ/ハイブリッドクラウド統合管理が可能であり、開発と運営の効率化が可能なエンタープライズクラウド構築・運営・管理が可能である。
【0104】
今まで本発明に対してその望ましい実施例らを中心に説明した。本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者は本発明が本発明の本質的な特性から脱しない範囲で変形された形態に具現されることができることを理解することができるであろう。それで、開示された実施例らは限定的な観点ではなく、説明的な観点で考慮されなければならない。本発明の範囲は前述した説明ではなく、特許請求範囲に現われているし、それと同等な範囲内にいるすべての差異点は本発明に含まれたものとして解釈されなければならないであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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図10
図11
図12