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特許7029776電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-24
(45)【発行日】2022-03-04
(54)【発明の名称】電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置
(51)【国際特許分類】
   B60L 15/20 20060101AFI20220225BHJP
   F16H 1/28 20060101ALI20220225BHJP
   B60L 50/40 20190101ALI20220225BHJP
   B60L 7/10 20060101ALI20220225BHJP
   B60K 8/00 20060101ALI20220225BHJP
   B60K 7/00 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
B60L15/20 K
F16H1/28
B60L15/20 S
B60L50/40
B60L7/10
B60K8/00
B60K7/00
【請求項の数】 4
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2017046661
(22)【出願日】2017-03-10
(65)【公開番号】P2017225327
(43)【公開日】2017-12-21
【審査請求日】2019-12-18
(31)【優先権主張番号】201620183984.6
(32)【優先日】2016-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517087255
【氏名又は名称】呉震洋
(74)【代理人】
【識別番号】100081961
【弁理士】
【氏名又は名称】木内 光春
(74)【代理人】
【識別番号】100112564
【弁理士】
【氏名又は名称】大熊 考一
(74)【代理人】
【識別番号】100163500
【弁理士】
【氏名又は名称】片桐 貞典
(74)【代理人】
【識別番号】230115598
【弁護士】
【氏名又は名称】木内 加奈子
(72)【発明者】
【氏名】呉震洋
【審査官】笹岡 友陽
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-161191(JP,A)
【文献】特開2006-188153(JP,A)
【文献】特開2007-190945(JP,A)
【文献】特開2005-170150(JP,A)
【文献】特開2013-135532(JP,A)
【文献】特開2005-160127(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 15/20
F16H 1/28
B60L 50/40
B60L 7/10
B60K 8/00
B60K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置であって、前記装置が、遊星歯車アセンブリと、メインバッテリーと、ホイールモーターと、燃料電池と、を含み、
前記遊星歯車アセンブリが、少なくとも1つの遊星歯車と、遊星キャリヤユニットと、リング歯車と、太陽歯車ユニットを含み、
前記ホイールモーターが対応する前記遊星歯車アセンブリに連結され、前記遊星歯車アセンブリと、前記遊星歯車アセンブリに連結された前記電気自動車の複数の車輪のホイールセットを駆動するために用いられ、前記ホイールモーターがさらに前記メインバッテリーに接続され、前記ホイールモーターが逆向きで発電するときに前記メインバッテリーを充電するために用いられ、
前記燃料電池が前記メインバッテリーに接続され、前記メインバッテリーの充電に用いられ、
前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリに連結され、前記遊星歯車アセンブリを駆動するとき、前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリに対して正方向に作用し、前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールセットを駆動して回転させ、
前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリに連結されていながら、前記遊星歯車アセンブリを駆動しないとき、アイドリング状態の前記ホイールセットが前記遊星歯車アセンブリを逆向きに駆動し、これを受けて前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールモーターを逆向きに駆動して逆向発電させ、前記メインバッテリーを充電し、
前記遊星キャリヤユニットが遊星キャリヤと、遊星キャリヤ軸を含み、前記太陽歯車ユニットが太陽歯車と、太陽歯車軸を含み、
前記ホイールモーターが前記太陽歯車軸に接続されて前記太陽歯車軸を駆動し、前記太陽歯車が前記遊星キャリヤに接続されて前記遊星キャリヤを駆動し、前記遊星キャリヤ軸が前記ホイールセットに接続されて前記ホイールセットを駆動するとき、前記太陽歯車を入力とし、前記遊星キャリヤを出力とし、前記リング歯車を保持することにより、前記ホイールセットにおいて同一方向に速度を減少させ、前記ホイールセットのトルクを増加させ
前記装置がさらに、前記ホイールセットと前記ホイールモーターの間に連結された制振部材を含み、前記制振部材が前記ホイールモーターまたは前記ホイールセットの衝撃を吸収し、
前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールモーターと前記制振部材の間に連結され、
前記ホイールセットが複数の第1貫通孔を備え、前記第1貫通孔が環状に間隔をあけて配置され、
前記制振部材が、結合盤と、ダンパーと、複数の連結スリーブと、複数のボルトを含み、
前記結合盤が前記遊星歯車アセンブリに連結され、かつ複数の第2貫通孔を備え、
前記ダンパーが円盤状であり、かつ複数の第1位置決め孔と複数の第2位置決め孔を備え、前記第1位置決め孔が環状に間隔をあけて配置され、前記第2位置決め孔が環状に間隔をあけて配置され、
前記複数の連結スリーブが前記第1位置決め孔と前記第2位置決め孔にそれぞれ配置され、
前記複数のボルトが対応する前記連結スリーブを介して前記第1貫通孔と前記第1位置決め孔にそれぞれ挿通され、かつ対応する前記連結スリーブを介して前記第2貫通孔と前記第2位置決め孔にそれぞれ挿通され、前記制振部材が前記ホイールセットと前記結合盤にそれぞれ固定されたことを特徴とする、請求項1に記載の電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置。
【請求項2】
前記装置がさらに、前記遊星歯車アセンブリに連結された自在継ぎ手と、前記制振部材に連結されたスプライン軸と、前記自在継ぎ手と前記スプライン軸の間に連結された軸ライナーと、を含み、そのうち、前記スプライン軸が複数のリブを含み、前記リブが前記スプライン軸の一端に配置され、前記軸ライナーが複数の溝を含み、前記溝が前記軸ライナー上で前記スプライン軸のリブを受け入れるために用いられることを特徴とする、請求項に記載の電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置。
【請求項3】
前記装置がさらに、前記ホイールモーターに連結されたエアコンプレッサと、流体が通るように前記エアコンプレッサに接続された空気貯蔵槽を含み、
前記ホイールモーターが正方向に作用する、または逆方向に発電して前記メインバッテリーに充電するとき、前記エアコンプレッサが前記ホイールモーターに駆動されて空気を圧縮し、燃料として利用される圧縮された空気が電源となり得る前記燃料電池に供給され、
前記空気貯蔵槽が、前記エアコンプレッサにより圧縮された空気を貯蔵するために用いられることを特徴とする、請求項に記載の電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置。
【請求項4】
前記ホイールモーターが前記遊星キャリヤ軸に接続されて前記遊星キャリヤ軸を駆動し、前記遊星キャリヤが前記太陽歯車に接続されて前記太陽歯車を駆動し、前記太陽歯車軸が前記ホイールセットに接続されて前記ホイールセットを駆動するとき、前記遊星キャリヤを入力とし、前記太陽歯車を出力とし、前記リング歯車を保持することにより、前記ホイールセットにおいて同一方向に速度を増加させ、前記電気自動車の速度を向上させることを特徴とする、請求項1に記載の電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気自動車の駆動装置に関し、特に、電気自動車が、例えば、純バッテリー駆動の電気自動車、ハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池電気自動車(FCEV)、ハイブリッドバッテリーおよび燃料電池電気自動車、内燃エンジンと発電機を備えた航続距離延長型電気自動車、燃料電池航続距離延長型電気自動車などの航続距離延長型電気自動車、電気自動二輪車などであり、電気自動車の航続距離延長、トルクと速度の増加、燃料(酸素)供給、または電気自動車のメインバッテリーを充電する燃料電池への燃料供給が可能な、電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車は、従来の燃料自動車により引き起こされる環境汚染の問題とガソリン価格の上昇に対する懸念を背景に、大きな注目を集めるようになっている。エンジン使用を制限することなく、駆動モーターにより駆動され、動力源にバッテリーを用いる電気自動車が引き起こす環境汚染は少ない。
【0003】
しかしながら、一般的な純電気自動車の問題が消費者を思いとどまらせている。問題の1つは、電気自動車のバッテリーがなくなるため電気自動車を停止させなければならないとき、使用者が電気自動車のバッテリーが充電されるまで相当時間待つ必要があることである。もう1つの問題は、充電スタンドがガソリンスタンドほど普及していないため、使用者は近くのスタンドを探さなければならないことである。このため、通常の運用下における電力の駆動時間を延長し、電気自動車のトルク性能と加速を高めることが業界に求められている。
【0004】
さらに、車両の車輪が衝撃を受けると、モーターのコイル感知が影響を受け、さらには電流による磁場のパフォーマンスと電磁誘導のパフォーマンスに影響する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、電気自動車の航続距離延長、トルクと速度の増加、燃料(酸素)供給、または電気自動車のメインバッテリーを充電する燃料電池への燃料供給が可能な、電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施態様において、ホイールセットを含む電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置は、ホイールモーターと、制振部材を含む。前記ホイールモーターは、電気自動車の前記ホイールセットに連結され、前記ホイールセットを駆動する。前記ホイールモーターはさらにメインバッテリーに接続され、ホイールモーターが逆向きで発電するときに前記メインバッテリーを充電する。前記制振部材は前記ホイールセットと前記ホイールモーターの間に連結され、前記ホイールモーターまたは前記ホイールセットの衝撃を吸収する。
【0007】
一実施態様において、電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置は、遊星歯車アセンブリと、ホイールモーターを含む。前記遊星歯車アセンブリは、少なくとも1つの遊星歯車と、遊星キャリヤユニットと、リング歯車と、太陽歯車ユニットを含む。前記ホイールモーターは、対応する前記遊星歯車アセンブリに連結され、前記遊星歯車アセンブリと、前記遊星歯車アセンブリに連結された、電気自動車の複数の車輪のホイールセットを駆動する。前記ホイールモーターはさらにメインバッテリーに接続され、ホイールモーターが逆向きで発電するときに前記メインバッテリーを充電する。前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリに連結され、前記遊星歯車アセンブリを駆動するとき、前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリに対して正方向に作用し、前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールセットを駆動して回転させる。前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリに連結されていながら、前記遊星歯車アセンブリを駆動しないとき、アイドリング状態の前記ホイールセットが前記遊星歯車アセンブリを逆向きに駆動し、これを受けて前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールモーターを逆向きに駆動して逆向発電させ、前記メインバッテリーを充電する。本発明の電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置はさらに、前記メインバッテリーに接続され、前記メインバッテリーの充電に用いられる燃料電池を含む。前記燃料電池は前記メインバッテリーを充電し、および(または)電力源として作用することができる。
【0008】
上述に基づき、以下に多様な構成を示す。
【0009】
1. ホイールモーターが遊星歯車アセンブリを駆動するとき、前記ホイールモーターは前記遊星歯車アセンブリに対して正方向に作用し、前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールを駆動して回転させ、その後次の6構成のいずれかを選択することができる。(1)トルク増加を達成するために、前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、後輪で同一方向の大きな減速を達成できる。(2)電気自動車の速度を高めるために、後輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、前輪で同一方向の大きな速度増加を達成できる。さらに、次のいずれかを選択できる。(3)電気自動車の速度を高めるために、前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、後輪で同一方向の大きな速度増加を達成できる。(4)トルク増加を達成するために、後輪が発電のためにアイドル状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、前輪で同一方向の大きな減速を達成できる。(5)トルク増加を達成するために、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、後輪と前輪で同一方向の大きな減速を達成できる。(6)電気自動車の速度を高めるために、リング歯車を保持、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、前輪と後輪で同一方向の大きな速度増加を達成できる。
【0010】
2. 前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリを駆動しないとき、アイドリング状態のホイールが前記遊星歯車アセンブリを駆動し、前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールモーターを逆方向に駆動して発電させる。前記遊星歯車アセンブリはその後次のいずれかの構成で動作させることができる。(1)前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、前輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな減速を達成できる;または(2)後輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、後輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな速度増加を達成できる。さらに、前記遊星歯車アセンブリは次のいずれかの構成で動作させることができる。(3)前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、前輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな速度増加を達成できる;または(4)後輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、後輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな減速を達成できる。
【0011】
3. ホイールモーターの外側軸:前記遊星歯車が作用するように駆動されるとき、または前記遊星歯車が発電のために駆動されるとき、前記ホイールモーターの内側軸はエアコンプレッサに連結され、前記エアコンプレッサを駆動して空気を圧縮し、燃料として使用される圧縮空気(酸素を含む)を、電力源として作用する、及び(または)メインバッテリーを充電できる、燃料電池に供給することができる。
【0012】
4. 車輪の振動の衝撃、例えばホイールモーター上での上下の動きまたは前後の動き、または外力の軸方向の引きずりにより生じるホイールモーター上への衝撃は、前記遊星歯車アセンブリと車輪間に制振部材、自在継ぎ手、スプライン軸、軸ライナーを組み込むことで効果的に軽減することができる。
【0013】
本発明は、以下に例示的に示された詳細な説明を通じてより明らかになるであろう。以下の説明は本発明を限定しない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1A】本発明の実施例1に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置のブロック図である。
図1B】本発明の実施例1に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の詳細なブロック図である。
図2】本発明の実施例1に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の立体図である。
図3】本発明の実施例1に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の多様な実施態様を示す概略図である。
図4】本発明の実施例1に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の多様な実施態様を示す概略図である。
図5】本発明の実施例1に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の多様な実施態様を示す概略図である。
図6】本発明の実施例1に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の多様な実施態様を示す概略図である。
図7】本発明の実施例2に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の立体斜視図であり、メインバッテリー、エアコンプレッサ、空気貯蔵槽、燃料電池は省略されている。
図8】本発明の実施例2に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の部分立体分解図であり、メインバッテリー、エアコンプレッサ、空気貯蔵槽、燃料電池は省略されている。
図9】本発明の実施例2に基づいた制振部材の立体分解図である。
図10】本発明の実施例2に基づき前輪に組み立てられた制振部材を示す正面図である。
図11図10の線11-11に沿った断面図である。
図12】本発明の実施例2に基づいた自在継ぎ手の立体分解図である。
図13】本発明の実施例2に基づいたスプライン軸と軸ライナーの立体分解図である。
図14】本発明の実施例3に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の部分立体分解図であり、メインバッテリー、エアコンプレッサ、空気貯蔵槽、燃料電池は省略されている。
図15】本発明の実施例3に基づいた制振部材と前輪を示す立体分解図である。
図16】前輪に組み立てられた制振部材を示す立体斜視図である。
図17】前輪に組み立てられた制振部材を示す正面図である。
図18】本発明の実施例4に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の部分立体分解図であり、メインバッテリー、エアコンプレッサ、空気貯蔵槽、燃料電池、前輪は省略されている。
図19】本発明の実施例5に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の部分立体分解図であり、メインバッテリー、エアコンプレッサ、空気貯蔵槽、燃料電池、前輪は省略されている。
図20】本発明の実施例6に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の部分立体分解図であり、メインバッテリー、エアコンプレッサ、空気貯蔵槽、燃料電池は省略されている。
図21】本発明の実施例6に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の部分側面分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によれば、電気自動車または電気自動二輪車で使用される航続距離延長・充電・駆動装置が提供される。多様な実施態様で示されるように、本発明の航続距離延長・充電・駆動装置は、電気自動車の航続距離延長と充電のために用いる、または電気自動車の航続距離延長、トルクと速度の増加、または電力使用時間延長のために用いることができる。本発明の航続距離延長・充電・駆動装置は、例えば、電気自動車、電気トラック、電気自動二輪車、電動自転車といった、メインバッテリーと燃料電池を使用する駆動エネルギー源を装備した電気車両など、多様な電気車両で使用することができる。さらに、本発明はそれらに限られず、本発明が対象とする電気自動車は、純バッテリー駆動の電気自動車、ハイブリッド電気自動車(HEV)、燃料電池電気自動車(FCEV)、ハイブリッドバッテリー及び燃料電池電気自動車、内燃エンジンと発電機を搭載した航続距離延長型電気自動車などの航続距離延長型電気自動車、燃料電池航続距離延長型電気自動車、電気自動二輪車といった、さまざまな種類の電気自動車を含むことができる。メインバッテリーは、例えば、リチウム電池、NiMH電池であり、燃料電池は、例えば、燃料電池の燃料として酸素を使用するもの、またはリチウム、バナジウム、亜鉛及びその他金属燃料電池、あるいはメタノール、直接メタノール型燃料電池などである。しかしながら、本発明はそれらに限らない。
【実施例1】
【0016】
本発明の実施例1によれば、電気自動車で使用される航続距離延長・充電・駆動装置が提供される。図1Aに示すように、本発明の航続距離延長・充電・駆動装置は、遊星歯車アセンブリA1と、ホイールモーターC1を含む。前記ホイールモーターC1は対応する前記遊星歯車アセンブリA1に連結され、前記遊星歯車アセンブリA1と、電気自動車の車輪のホイールセット100(前記遊星歯車アセンブリA1に連結されている)を駆動するために用いられる。前記ホイールモーターC1はさらに電気自動車のメインバッテリー200に接続され、前記ホイールモーターC1が逆向きで発電するときに前記メインバッテリー200を充電するために用いられる。前記ホイールモーターC1は前記遊星歯車アセンブリA1に連結され、前記遊星歯車アセンブリA1を駆動する。前記ホイールモーターC1が前記遊星歯車アセンブリA1に正方向に作用するとき、前記遊星歯車アセンブリA1が前記ホイールセット100を駆動して回転させる。前記ホイールモーターC1が前記遊星歯車アセンブリA1に連結されていながら、前記遊星歯車アセンブリA1を駆動しないとき、前記ホイールセット100はアイドリング状態となり、前記遊星歯車アセンブリA1を逆方向に駆動し、前記遊星歯車アセンブリA1が前記ホイールモーターC1を逆方向に駆動して逆向発電させ、前記メインバッテリー200に充電する。
【実施例2】
【0017】
本発明の実施例2において、電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置はさらに、図1Aに示すように、エアコンプレッサDと、空気貯蔵槽Eを含む。前記エアコンプレッサDは前記ホイールモーターC1に連結され、前記ホイールモーターC1が正方向に作用する、または逆方向に発電して前記メインバッテリー200に充電するとき、前記エアコンプレッサDは前記ホイールモーターC1に駆動されて空気を圧縮し、燃料として利用されるこの圧縮された空気が燃料電池に供給される。そのうち、前記燃料電池は前記メインバッテリー200に電気的に接続され、前記メインバッテリー200の充電に用いられる。前記燃料電池は前記メインバッテリーを充電し、および(または)電力源として作用することができる。前記空気貯蔵槽Eは流体が通るように前記エアコンプレッサDに接続または連結され、前記エアコンプレッサDにより圧縮された空気を貯蔵するために用いられる。
【0018】
前記ホイールセット100は、電気自動車の少なくとも1つの車輪を含む。例えば、前記ホイールセット100は電気自動車の少なくとも1つの前輪としてもよく、あるいは前記ホイールセット100は電気自動車の少なくとも1つの後輪としてもよい。上述の2つの実施例による航続距離延長・充電・駆動装置は、二輪、三輪、またはより多くの車輪を装備した電気自動二輪車や自転車などの電動車両に実装することができる。例えば、上述の2つの実施例のいずれかによる航続距離延長・充電・駆動装置は、電気自動二輪車や自転車の後輪ホイールセット(または前輪ホイールセット)に実装される。
【0019】
さらに、上述の2つの実施例による航続距離延長・充電・駆動装置は、三輪以上の車輪を装備した、電気自動車やトラックなどの電動車両に実装することができる。一例において、電気自動車の四輪の各車輪(4つの個別のホイールセット100とみなされる)が上述の2つの実施例のいずれかによる航続距離延長・充電・駆動装置を装備することができる。同様に、例えば六輪または八輪の電動車両も、上述の2つの実施例のいずれかを使用して構成することができる。さらに、例えば、電気自動車の実装において、本発明の航続距離延長・充電・駆動装置は、1つのホイールセットとしてみなされる複数の左後輪と、べつの1つのホイールセットとしてみなされる複数の右後輪向けに構成されてもよい。本発明の装置の上述の構成例を参照することで、本発明の装置は複数の左前輪と複数の右前輪での別の実装に用いるために構成することもできる。前記ホイールモーターに関して、例えば、前記ホイールモーターは、軸方向磁束型モーター、軸方向磁束型永久磁石モーター、永久磁石リラクタンスモーター、ブラシレスDCモーター、ラジアル型ブラシレスDCモーター、ディスク型ブラシレスDCモーター、ディスク型軸方向磁束型ブラシレスDCモーター、またはスロットレス軸方向磁束型永久磁石モーターとすることができる、またはこれらを使用して実装されてもよいが、本発明はこれらに限られず、その他任意の適したモーターを本発明に基づく実装に利用することもできる。
【0020】
さらに、電気自動車は、上述の2つの実施例のいずれかによる航続距離延長・充電・駆動装置でホイールモーター及び遊星歯車アセンブリとホイールセットの多様な構成を利用して、電気自動車の航続距離を延長するため、トルクと速度を増加するため、また電気自動車の車輪のアイドリング時にメインバッテリーを充電して航続距離延長を達成するために構成してもよい。例示を目的として、以下にいくつかの実施態様を示す。
【0021】
図1B図2に示す電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置のブロック図と立体図を参照する。この実施態様において、電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置は、遊星歯車アセンブリA1と、ホイールモーターC1と、燃料電池300と、エアコンプレッサDを含む。例えば、電気自動車の前輪101、後輪102など2つ以上の車輪が対応する遊星歯車アセンブリA1に連結される。前記遊星歯車アセンブリA1は前記ホイールモーターC1に連結される。前記ホイールモーターC1は前記エアコンプレッサDと前記メインバッテリーに200接続される。前記エアコンプレッサDは、航続距離延長・充電・駆動装置内での運転により、前記燃料電池300の燃料とする圧縮空気を供給できる。さらに、前記燃料電池300は前記メインバッテリー200の充電に用いることができる。この実施態様において、前記電気自動車は前記メインバッテリー200と燃料電池300を利用して車輪を駆動するための電力を供給する。
【0022】
図2に示すように、前記遊星歯車アセンブリA1は、遊星歯車A14と、遊星キャリヤユニットと、リング歯車A11と、太陽歯車ユニットを含む。例えば、前記遊星キャリヤユニットは、少なくとも遊星キャリヤA2と遊星キャリヤ軸A15を含み、前記太陽歯車ユニットは太陽歯車A13と太陽歯車軸A16を含む。前記遊星歯車アセンブリA1の前記遊星キャリヤA12は前記遊星キャリヤ軸A15に結合される。前記遊星歯車アセンブリA1の前記遊星歯車A14は、前記遊星キャリヤA12により支持かつ位置決めされて、前記リング歯車A11内に周設される。前記太陽歯車軸A16は前記太陽歯車A13の一側に配置され、前記太陽歯車A13は前記遊星歯車A14の内側に配置され、前記太陽歯車A13と前記遊星歯車A14が相互作用することができる。また、少なくとも1つの車輪(即ち、ホイールセット)とホイールモーターC1に1つ以上の遊星歯車アセンブリA1を配設することができる。
【0023】
前記ホイールモーターC1は前記遊星歯車アセンブリA1に連結され、車輪をさらに駆動する。前記ホイールモーターC1が前記遊星歯車アセンブリA1を駆動するとき、前記ホイールモーターC1が正方向に前記遊星歯車アセンブリA1に作用し、その後前記遊星歯車アセンブリA1が車輪を駆動して回転させる。このとき以下に示す構成のいずれかを選択することができる。(1)前記太陽歯車軸A16に連結された前記ホイールモーターC1が前記太陽歯車軸A16を駆動し、さらに前記遊星キャリヤA12に連結された前記太陽歯車A13が前記遊星キャリヤA12を駆動し、さらに後輪102に連結された前記遊星キャリヤ軸A15が後輪102を駆動するとき、前記太陽歯車A13が入力、前記遊星キャリヤA12が出力となり、前記リング歯車A11が保持され、後輪で同一方向の大幅な減速を生じ、後輪でトルクが増加される。(2)前記遊星キャリヤ軸A15に連結された前記ホイールモーターC1が前記遊星キャリヤ軸A15を駆動し、さらに前記太陽歯車A13に連結された前記遊星キャリヤA12が前記太陽歯車A13を駆動し、さらに前輪101に連結された前記太陽歯車軸A16が前記前輪101を駆動するとき、前記遊星キャリヤA12が入力、前記太陽歯車A13が出力となり、前記リング歯車A11が保持され、前輪で同一方向の大きな速度増加を生じ、電気自動車の速度が高められる。また、(3)前記ホイールモーターC1が前記遊星キャリヤ軸A15に連結され、前記遊星キャリヤ軸A15を駆動し、前記太陽歯車A13に連結された前記遊星キャリヤA12が前記前記太陽歯車A13を駆動し、後輪102に連結された前記太陽歯車軸A16が前記後輪102を駆動するとき、前記遊星キャリヤA12が入力、前記太陽歯車A13が出力となり、前記リング歯車A11が保持され、後輪で同一方向の大きな速度増加を生じ、電気自動車の速度が高められる。(4)前記ホイールモーターC1が前記太陽歯車軸A16に連結され、前記太陽歯車軸A16を駆動し、前記遊星キャリヤA12に連結された前記太陽歯車A13が前記遊星キャリヤA12を駆動し、前輪101に連結された前記遊星キャリヤ軸A15が前記前輪101を駆動するとき、前記太陽歯車A13が入力、前記遊星キャリヤA12が出力となり、前記前記リング歯車A11が保持され、前のホイールセットで同一方向の大きな減速を生じ、前輪でトルクが増加される。従って、一部の実施態様において、構成例は電気自動車の運用の実装向けに異なる方法で選択または組み合わせることが可能である。
【0024】
一部の実施態様において、(1)前記遊星歯車アセンブリA1が正方向(upright)に設置され、即ち、前記ホイールモーターC1は前記太陽歯車軸A16に連結され、前記遊星キャリヤ軸A15が車輪に連結され、車輪で同一方向の大きな減速を生じ、車輪でトルクが増加される。(2)前記遊星歯車アセンブリA1が逆方向(inverted)に設置され、即ち、前記ホイールモーターC1が前記遊星キャリヤ軸A15に連結され、前記太陽歯車軸A16が車輪に連結され、車輪で同一方向の大きな速度増加を生じ、電気自動車の速度が増加される。
【0025】
前記ホイールモーターC1が前記遊星歯車アセンブリA1に連結されていながら、前記遊星歯車アセンブリA1を駆動しないとき、アイドリング状態の車輪が前記遊星歯車アセンブリA1を逆向きに駆動し、これを受けて前記遊星歯車アセンブリA1が前記ホイールモーターC1を逆向きに駆動して逆向発電させ、前記メインバッテリー200を充電する。前記遊星歯車アセンブリA1は次の構成のいずれかで動作することができる。(1)前記前輪101がアイドリング状態で、前記前輪101が前記太陽歯車軸A16に連結され、前記太陽歯車軸A16を駆動し、前記太陽歯車A13が前記遊星キャリヤA12に連結され、前記遊星キャリヤA12を駆動し、前記遊星キャリヤ軸A15が前記ホイールモーターC1に連結され、前記ホイールモーターC1を駆動して発電するとき、前記リング歯車A11が保持され、前記太陽歯車A13が入力、前記遊星キャリヤA12が出力となり、前記遊星歯車アセンブリA1が同一方向の大きな減速を達成し、前記メインバッテリー200を充電する。(2)前記後輪102がアイドリング状態で、前記後輪102が前記遊星キャリヤ軸A15に連結され、前記遊星キャリヤ軸A15を駆動し、前記遊星キャリヤA12が前記陽歯車A13に連結され、前記陽歯車A13を駆動し、前記太陽歯車軸A16が前記ホイールモーターC1に連結され、前記ホイールモーターC1を駆動して発電するとき、前記リング歯車A11が保持され、前記遊星キャリヤA12が入力、前記太陽歯車A13が出力となり、前記遊星歯車アセンブリA1が同一方向の大きな速度増加を達成し、前記メインバッテリー200を充電する。さらに、次の構成のいずれかを選択することができる。(3)前記前輪101がアイドリング状態で、前記前輪101が前記遊星キャリヤ軸A15に連結され、前記遊星キャリヤ軸A15を駆動し、前記遊星キャリヤA12が前記太陽歯車A13に連結され、前記太陽歯車A13を駆動し、前記太陽歯車軸A16が前記ホイールモーターC1に連結され、前記ホイールモーターC1を駆動して発電するとき、前記リング歯車A11が保持され、前記遊星キャリヤA12が入力、前記太陽歯車A13が出力となり、前記遊星歯車アセンブリA1が同一方向の大きな速度増加を達成し、前記メインバッテリー200を充電する。(4)前記後輪102がアイドリング状態で、前記後輪102が前記太陽歯車軸A16に連結され、前記太陽歯車軸A16を駆動し、前記太陽歯車A13が前記遊星キャリヤA12に連結され、前記遊星キャリヤA12を駆動し、前記遊星キャリヤ軸A15が前記ホイールモーターC1に連結され、前記ホイールモーターC1を駆動して発電するとき、前記リング歯車A11が保持され、前記太陽歯車A13が入力、前記遊星キャリヤA12が出力となり、前記遊星歯車アセンブリA1が同一方向の大きな減速を達成し、前記メインバッテリー200を充電する。従って、一部の実施態様において、構成例は電気自動車の運用の実装向けに異なる方法で選択または組み合わせることが可能である。
【0026】
一部の実施態様において、複数の遊星歯車アセンブリA1を用いることができる。1つまたは複数の遊星歯車アセンブリA1が少なくとも1つの車輪(即ち、ホイールセット)及びホイールモーターC1とともに配設される。複数の遊星歯車A14を用いることもでき、相隣する遊星歯車A14間には間隔が保持される。
【0027】
さらに、例えば、前記ホイールモーターC1の外側軸を用いて前記遊星歯車アセンブリA1の少なくとも1つの遊星歯車A14を駆動し、正方向に作用させる、または前記遊星歯車アセンブリA1の遊星歯車A14により駆動して発電させる。前記ホイールモーターC1の内側軸が前記エアコンプレッサDに連結され、前記エアコンプレッサDを駆動する。前記エアコンプレッサDは空気を圧縮し、燃料電池300に燃料として圧縮空気を供給する。例えば、前記ホイールモーターC1の内側軸はクランク軸に連結され、前記エアコンプレッサDのエアシリンダの1つまたは複数のピストンを駆動し、圧縮空気が燃料として使用され、燃料電池300に供給されるようにする。一実施態様において、本発明の航続距離延長・充電・駆動装置は圧縮空気を貯蔵するための少なくとも1つの空気貯蔵槽Eを備えてもよく、前記空気貯蔵槽Eは流体が通るように前記エアコンプレッサDに接続または連結され、前記空気貯蔵槽Eは前記エアコンプレッサDが空気圧縮に用いられるとき、前記エアコンプレッサDにより圧縮された空気を貯蔵するために用いられる。例えば、圧縮空気は前記エアコンプレッサDのピストンが駆動された後から圧縮空気が貯蔵される前記空気貯蔵槽Eより供給することができる。しかしながら、本発明はこれに限られず、圧縮空気を供給するためにエアコンプレッサDを駆動できるあらゆる構造または構成も本発明の実施態様と見なされると理解される。別の一実施態様において、前記メインバッテリー200は圧縮空気を燃料として取得する燃料電池300を使用して充電されてもよい。さらに、本発明は前記ホイールモーター、前記遊星歯車アセンブリ、前記車輪の連結または組み合わせ方法に限らない。前記ホイールモーター、前記遊星歯車アセンブリ、前記車輪間は軸対軸の連結に加え、一部の実施態様においては、前記ホイールモーター、前記対応する遊星歯車アセンブリ、前記ホイールセットの車輪のうち、任意の2つまたは3つすべてが距離ゼロで連結(connected with zero distance)される。別の実施態様において、前記ホイールモーターと、前記対応する遊星歯車アセンブリのいずれかまたはすべてが、前記ホイールセットの車輪に直接、または少なくとも1つのクッション/緩衝材/緩衝器を介して、組み込まれる。さらに別の実施態様において、前記ホイールモーターと、前記対応する遊星歯車アセンブリのいずれかまたはすべてが、前記ホイールセットの車輪に直接、または少なくとも1つのクッション、緩衝材、緩衝器、ダンパーを介して、螺合される。また別の実施態様において、前記ホイールモーターと、前記対応する遊星歯車アセンブリのいずれかまたはすべてが、ラッチ/バックル/ボタンにより前記ホイールセットの車輪に結合される、または少なくとも1つのクッション/緩衝材/緩衝器を介してラッチ/バックル/ボタンにより前記ホイールセットの車輪に結合されてもよい。
【0028】
上述のように、電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置の実施態様は、効果的に電気自動車の航続距離を延長し、車輪のアイドリングを利用してメインバッテリー200を充電することができる。加えて、一部の実施態様はさらにトルクと速度を増加することができる。一部の実施態様では、メインバッテリー200の充電に利用できる燃料電池300の燃料として(酸素を含有する)空気を供給でき、電気自動車の電力の使用時間をさらに延長することができる。従って、本発明の航続距離延長・充電・駆動装置は電気自動車の充電回数減少を達成することができる。電気自動車の使用者は、充電スタンドを見つける時間を節約でき、使用体験が向上されるため、使用者による電気自動車の受け入れ度を高めることができる。
【0029】
図3から図6に本発明の航続距離延長・充電・駆動装置の別の実施態様を示す。図3から図5において、遊星歯車アセンブリは4つの遊星歯車A14を備えている。図6では、遊星歯車A14の複数のアレイがあり、相隣する遊星歯車アレイの間には間隔が存在し、各遊星歯車アレイは2つ以上の相互に係合された遊星歯車A14を備えることができる。
【0030】
図7図8を参照する。この実施態様は前記遊星歯車アセンブリA1が前記ホイールセット100(図1Aを参照)に制振部材を介して組み込まれており、以下で説明する。本発明の実施例2の航続距離延長・充電・駆動装置は、遊星歯車アセンブリA1と、ホイールモーターC1と、制振部材1と、クランク軸2と、自在継ぎ手3と、スプライン軸4と、軸ライナー5を含む。前記クランク軸2は前記ホイールモーターC1に連結され、エアコンプレッサを駆動して動作させる。前記クランク軸2の機能は前の段落ですでに説明されているため、ここでは説明を省略する。前記ホイールモーターC1と前記遊星歯車アセンブリA1は電気自動車の車体またはフレームに組み込むことができる。ここでいう車体またはフレームは車両のシャーシである。つまり、前記ホイールモーターC1と前記遊星歯車アセンブリA1は、対応する車輪に相対する位置にあるシャーシの位置に組み込むことができる。
【0031】
図9から図11を参照する。前記制振部材1は、前記遊星歯車アセンブリAに連結された結合盤11と、緩衝部材12と、複数のボルト(第1ボルト13及び第2ボルト14)を含む。前記緩衝部材12は前記結合盤11と前記ホイールセットに連結される。前記ホイールセットは、例えば、前輪101または後輪(図1Bに示す)とすることができる。この実施態様において、前記ホイールセットは、例示的に、前輪101である。前記前輪101はリム101aを備えている。前記リム101aは、外壁101bと、前記外壁101bから前記制振部材1に向かって延伸された囲み壁101cを備えている。複数の第1貫通孔101dが前記外壁101bを貫通して形成され、環状に間隔をあけて配置される。前記結合盤11は円盤状である。複数の第2貫通孔111が前記結合盤11を貫通して形成され、環状に間隔をあけて配置される。この実施態様において、前記緩衝部材12は円盤状である。前記緩衝部材12の2つの表面の一方が前記結合盤11に連結され、前記緩衝部材12の他方の表面が前記前輪101のリム101aに連結される。前記第1ボルト13はそれぞれ前記前輪101の第1貫通孔101dに挿通されて前記前記緩衝部材12に固定される。これにより、前記前輪101と前記緩衝部材12が相互に組み立てられる。前記第2ボルト14はそれぞれ前記結合盤11の第2貫通孔111に挿通されて前記緩衝部材12に固定される。これにより、前記結合盤11と前記緩衝部材12が相互に組み立てられる。
【0032】
一実施態様において、前記緩衝部材12はダンパー121と複数の連結スリーブ122を備えてもよい。前記ダンパー121は円盤状で、弾性材料で製造することができ、前記連結スリーブ122は金属材料で製造することができる。複数の第1位置決め孔121aと複数の第2位置決め孔121bはそれぞれ前記ダンパー121を貫通して形成され、環状に間隔をあけて配置される。前記第1位置決め孔121aの2端と、前記第2位置決め孔121bの2端にはそれぞれ前記連結スリーブ122が配置される。前記第1位置決め孔121aの位置と前記第2位置決め孔121bの位置は交互に配置される。前記第1ボルト13は対応する第1位置決め孔121aで前記連結スリーブ122にそれぞれ固定され、前記第2ボルト14は対応する第2位置決め孔121bで前記連結スリーブ122にそれぞれ固定される。この実施態様において、前記第1貫通孔101dの数と前記第2貫通孔111の数はいずれも5個であるが、実施態様はこれらに限らない。前記第1貫通孔101dは等角度に間隔をあけて配置される。前記第2貫通孔111も等角度に間隔をあけて配置される。前記第1位置決め孔121aの数と前記第2位置決め孔121bの数はいずれも5個であるが、実施態様はこれらに限らない。前記連結スリーブ122の数は20個であるが、実施態様はこれに限らない。前記連結スリーブ122の数は前記第1位置決め孔121aと前記第2位置決め孔121bの数に対応する。さらに、図において、2つ1組としての連結スリーブ122は例として示されている。また、前記結合盤11、前記緩衝部材12、前記前輪101は前記第1ボルト13と前記第2ボルト14を介して相互に固定され、組み立てられる。前記第1ボルト13の数と前記第2ボルト14の数は、前記第1貫通孔101dの数と前記第2貫通孔111の数にそれぞれ対応する。図では、前記第1ボルト13の数と前記第2ボルト14の数はそれぞれ5個であり、2本のボルトが例として示されている。
【0033】
この実施態様において、前記ダンパー121はゴムやシリコーンなどの弾性材料で製造され、前記連結スリーブは金属材料で製造される。従って、前記第1ボルト13と前記第2ボルト14は前記連結スリーブ122にしっかり固定され、前記ダンパー121を破損することがない。さらに、前記結合盤11は前記第2ボルト14により前記連結スリーブ122にしっかり固定され、前記前輪101は前記第1ボルト13により前記連結スリーブ122にしっかり固定される。従って、前記前輪101と前記結合盤11に衝撃が加わったとき、前記前輪101と前記結合盤11の振動力がそれぞれ前記第1ボルト13と前記第2ボルト14を通じてダンパー121に伝達される。これにより、前記ダンパー121が振動力を吸収して衝撃吸収機能を発揮する。
【0034】
図8図12図13を参照する。前記自在継ぎ手3、前記スプライン軸4、前記軸ライナー5は、前記遊星歯車アセンブリA1と前記制振部材1の間に連結される。この実施態様において、前記自在継ぎ手3の二端のうち一端が前記遊星歯車アセンブリA1に連結され、前記自在継ぎ手3の他端が前記軸ライナー5に連結される。さらに、前記スプライン軸4の二端のうち一端が前記軸ライナー5に連結され、前記スプライン軸4の他端が前記制振部材1に連結されるが、前記自在継ぎ手3、前記スプライン軸4、前記軸ライナー5間の連結関係はこれに限らない。前記自在継ぎ手3と、前記スプライン軸4及び前記軸ライナー5のアセンブリの位置は互換でき、また前記スプライン軸4と前記軸ライナー5の位置も互換できる。前記スプライン軸4と前記軸ライナー5は相互に対応する。前記スプライン軸4は前記軸ライナー5に対して軸方向に移動できるが、前記スプライン軸4は前記軸ライナー5に対して回転させることはできない。この実施態様において、複数のリブ41が前記スプライン軸41の外側表面の二端のうちの一端上に形成され、複数の溝51が前記軸ライナー5上に形成され、前記溝51が前記リブ41にそれぞれ対応する。これにより、前記スプライン軸4は前記軸ライナー5に対して軸方向に移動できるが、前記スプライン軸4は前記軸ライナー5に対して回転させることはできない。このため、前記前輪101は回転の間内側にまたは外側に向かって水平移動し、外力により軸方向に引っ張られることで部品に生じる損傷を軽減することができる。
【0035】
前記自在継ぎ手3は十字形の連結部材31と、2つのヨークシャフト32を含む。前記2つのヨークシャフト32は、前記連結部材31の水平軸と長手方向軸に回動可能に枢着される。前記前輪101が衝撃を受けて上下または前後に移動されると、前記前輪101は前記自在継ぎ手3により前記遊星歯車アセンブリA1に対して上下移動または前後移動することができる。これにより、前記前輪101の移動中、前記前輪101の移動が前記遊星歯車アセンブリA1と前記ホイールモーターC1に影響を与えない。
【実施例3】
【0036】
図14に本発明の実施例3に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置を示す。実施例3においては、前記制振部材1と前記前輪101が若干異なる。明確に示すため、以下の段落では、前記制振部材1と前記前輪101について説明する。
【0037】
図15から図17を参照する。実施例3において、前記緩衝部材16のダンパー161はリング状である。前記ダンパー161は内環状面161aと外環状面161bを備えている。前記内環状面161aに結合盤15と係合するための凹陥状の内環状溝161cが形成される。前記外環状面161bに前記リム101eと係合するための凹陥状の外環状溝161bが形成される。この実施態様において、前記リム101eの外壁101fはさらに開口を備え、複数の第1貫通孔101hが前記リム101eの外壁101fを貫通して形成され、環状に間隔をあけて配置される。前記結合盤15は円盤状であり、複数の第2貫通孔151が前記結合盤15を貫通して形成され、環状に間隔をあけて配置される。前記ダンパー161の外環状溝161dに前記開口の周縁が係合される。複数の第1位置決め孔161eと複数の第2位置決め孔161fはそれぞれ前記ダンパー161を貫通して形成され、環状に間隔をあけて配置される。前記第1位置決め孔161eの2端と、前記第2位置決め孔161fの2端にはそれぞれ前記連結スリーブ162が配置される。前記第1位置決め孔161eは前記外環状溝161dに連通され、前記第2位置決め孔161fは前記内環状溝161cに連通される。前記第1位置決め孔161eの位置と前記第2位置決め孔161fの位置は交互に配置される。第1ボルト17は、対応する第1貫通孔101hと対応する第1位置決め孔161eで前記連結スリーブ162にそれぞれ固定される。第2ボルト18は、対応する第2貫通孔151と対応する第2位置決め孔161fで前記連結スリーブ162にそれぞれ固定される。この実施態様において、任意の第1位置決め孔161eと任意の第2位置決め孔161fは、前記ダンパー161の軸方向延長線上にないが、実施態様なこれに限らない。任意の第1位置決め孔161eと任意の第2位置決め孔161fは、前記ダンパー161の軸方向延長線上にあってもよい。さらに、一実施態様において、前記第1貫通孔101hの数は、前記第1位置決め孔161eの数に等しく、前記第1貫通孔101hは前記第1位置決め孔161eに対応し、前記第2貫通孔151の数は、前記第2位置決め孔161fの数に等しく、前記第2貫通孔151は前記第2位置決め孔161fに対応する。
【実施例4】
【0038】
図18に本発明の実施例4の電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置を示す。この実施態様において、本発明の装置はホイールモーターC2と制振部材1を含む。前記ホイールモーターC2はフランジC21を備え、複数の第2貫通孔C211が前記フランジC21上に形成され、環状に間隔をあけて配置される。前記制振部材1は、前記結合盤15と前記緩衝部材16を備えていない。前記制振部材1は、ダンパー161と、第1ボルト17(図14参照)と、第2ボルト18と、連結スリーブ162を含む。前記ダンパー161の内環状溝161cは、前記ホイールモーターC2のフランジC21と係合され、前記第2ボルト18により前記第2貫通孔C211及び第2位置決め孔161fに固定される。前記ダンパー161は、実施例3と同様に、前記ホイールセット100の前輪101に連結される(図1A参照)。前記制振部材1を直接前記ホイールモーターC2に組み立てることで、凹凸のある道路表面により引き起こされる前記ホイールセット100と前記ホイールモーターC2の振動と騒音の問題を軽減できる。この実施態様において、前記遊星歯車アセンブリ、前記自在継ぎ手、前記スプライン軸、前記軸ライナーは省略されており、図面には前記ホイールモーターC2と前記制振部材1間の関係のみが示されていると理解される必要がある。
【実施例5】
【0039】
図19に本発明の実施例5に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置を示す。この実施態様において、本発明の装置はホイールモーターC1、遊星歯車アセンブリA2、制振部材1を含む。前記遊星歯車アセンブリA2は前記ホイールモーターC1に連結され、かつフランジA21を備え、複数の第2貫通孔A211が前記フランジA21上に形成され、環状に間隔をあけて配置される。前記制振部材1は結合盤15を備えておらず、前記緩衝部材16はダンパー161と、第1ボルト17(図14参照)と、第2ボルト18と、連結スリーブ162を含む。前記ダンパー161の内環状溝161cは、前記遊星歯車アセンブリA2のフランジA21と係合され、前記第2ボルト18により前記第2貫通孔A211及び第2位置決め孔161fに固定される。前記ダンパー161は、実施例3と同様に、前記ホイールセット100の前輪101に連結される(図1A参照)。前記制振部材1を直接前記遊星歯車アセンブリA2に組み立てることで、凹凸のある道路表面により引き起こされる前記ホイールセット100と、前記ホイールモーターC1と、前記遊星歯車アセンブリA2の振動と騒音の問題を軽減できる。この実施態様において、前記自在継ぎ手、前記スプライン軸、前記軸ライナーは省略されており、図面には前記ホイールモーターC1と、前記遊星歯車アセンブリA2と、前記制振部材1間の関係のみが示されていると理解される必要がある。
【0040】
図20図21に本発明の実施例5に基づいた電気自動車の航続距離延長・充電・駆動装置を示す。この実施態様では、前記制振部材1とその他部材間の相対位置が実施例2と異なる。例えば、前記ホイールモーターC1は前記制振部材1と組み立てることができる。または、前記ホイールモーターC1と、前記遊星歯車アセンブリA1と、前記制振部材1を相互に組み立ててもよい。さらなる実施態様において、前記ホイールモーターC1は前記遊星歯車アセンブリA1と組み立てられ、前記遊星歯車アセンブリA1の一端が前記制振部材1と組み立てられ、前記自在継ぎ手3、前記軸ライナー5、前記スプライン軸4と順に連結される。前記自在継ぎ手3の一端が前記制振部材1の結合盤11の1つに連結され、前記スプライン軸4の一端が前記制振部材1の別の結合盤11に連結され、前記スプライン軸4に連結された前記結合盤11は前記前輪101に連結される。前記ホイールモーターC1と前記遊星歯車アセンブリA1は電気自動車の車体またはフレームに組み込むことができる。ここでいう車体またはフレームは車両のシャーシである。つまり、前記ホイールモーターC1と前記遊星歯車アセンブリA1は、対応する車輪に相対する位置にあるシャーシの位置に組み込むことができる。
【0041】
まとめとして、以下に多様な構成を示す。
【0042】
1. ホイールモーターが遊星歯車アセンブリを駆動するとき、前記ホイールモーターは前記遊星歯車アセンブリに対して正方向に作用し、前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールを駆動して回転させ、その後次の構成のいずれかを選択することができる。(1)トルク増加を達成するために、前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、後輪で同一方向の大きな減速を達成できる。または、(2)電気自動車の速度を高めるために、後輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、前輪で同一方向の大きな速度増加を達成できる。さらに、次のいずれかを選択できる。(3)電気自動車の速度を高めるために、前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、後輪で同一方向の大きな速度増加を達成できる。または、(4)トルク増加を達成するために、後輪が発電のためにアイドル状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、前輪で同一方向の大きな減速を達成できる。
【0043】
2. 前記ホイールモーターが前記遊星歯車アセンブリを駆動しないとき、アイドリング状態のホイールが前記遊星歯車アセンブリを駆動し、前記遊星歯車アセンブリが前記ホイールモーターを逆方向に駆動して発電させる。前記遊星歯車アセンブリはその後次のいずれかの構成で動作させることができる。(1)前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、前輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな減速を達成できる;または(2)後輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、後輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな速度増加を達成できる。さらに、前記遊星歯車アセンブリは次のいずれかの構成で動作させることができる。(3)前輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を出力、遊星キャリヤを入力とすることで、前輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな速度増加を達成できる;または(4)後輪が発電のためにアイドリング状態の間、リング歯車を保持し、太陽歯車を入力、遊星キャリヤを出力とすることで、後輪用の前記遊星歯車アセンブリで同一方向の大きな減速を達成できる。
【0044】
3. ホイールモーターの外側軸:前記遊星歯車が作用するように駆動されるとき、または前記遊星歯車が発電のために駆動されるとき、前記ホイールモーターの内側軸はエアコンプレッサに連結され、前記エアコンプレッサを駆動して空気を圧縮し、燃料として使用される圧縮空気(酸素を含む)を、メインバッテリーを充電する、及び(または)電力源として作用できる、燃料電池に供給することができる。
【0045】
4. 車輪の振動の衝撃、例えばホイールモーター上での上下の動きまたは前後の動き、または外力の軸方向の引きずりにより生じるホイールモーター上への衝撃は、前記遊星歯車アセンブリと車輪間に制振部材、自在継ぎ手、スプライン軸、軸ライナーを組み込むことで効果的に軽減することができる。
【0046】
本発明について実施例により、好ましい実施態様を示すことで説明したが、本発明は開示された実施態様に限定する必要はないと理解される必要がある。反対に、添付の請求項の要旨と範囲内に含まれるさまざまな変更及び類似の配置を含むことが意図されており、特許請求の範囲はそれらすべての変更及び類似の構成を含むように最も広い解釈がなされる必要がある。
【符号の説明】
【0047】
A1 遊星歯車アセンブリ
A11 リング歯車
A12 遊星キャリヤ
A13 太陽歯車
A14 遊星歯車
A15 遊星キャリヤ軸
A16 太陽歯車軸
A2 遊星キャリヤ
A21 フランジ
A211 第2貫通孔
C1 ホイールモーター
C2 ホイールモーター
C21 フランジ
C211 第2貫通孔
D エアコンプレッサ
E 空気貯蔵槽
1 制振部材
2 クランク軸
3 自在継ぎ手
31 連結部材
32 ヨークシャフト
4 スプライン軸
41 リブ
5 軸ライナー
51 溝
100 ホイールセット
101 前輪
101a リム
101b 外壁
101c 囲み壁
101d 第1貫通孔
101e リム
101f 外壁
101h 第1貫通孔
102 後輪
11 結合盤
111 第2貫通孔
12 緩衝部材
121 ダンパー
121a 第1位置決め孔
121b 第2位置決め孔
122 連結スリーブ
13 第1ボルト
14 第2ボルト
15 結合盤
151 第2貫通孔
16 緩衝部材
161 ダンパー
161a 内環状面
161b 外環状面
161c 内環状溝
161d 外環状溝
161e 第1位置決め孔
161f 第2位置決め孔
162 連結スリーブ
17 第1ボルト
18 第2ボルト
200 メインバッテリー
300 燃料電池
図1A
図1B
図2
図3
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