IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ジャパンディスプレイの特許一覧

<>
  • 特許-表示装置 図1
  • 特許-表示装置 図2
  • 特許-表示装置 図3
  • 特許-表示装置 図4
  • 特許-表示装置 図5
  • 特許-表示装置 図6
  • 特許-表示装置 図7
  • 特許-表示装置 図8
  • 特許-表示装置 図9
  • 特許-表示装置 図10
  • 特許-表示装置 図11
  • 特許-表示装置 図12
  • 特許-表示装置 図13
  • 特許-表示装置 図14
  • 特許-表示装置 図15
  • 特許-表示装置 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-24
(45)【発行日】2022-03-04
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20220225BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20220225BHJP
   H01L 27/32 20060101ALI20220225BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
G09F9/30 308Z
G09F9/30 349Z
H05B33/14 A
H01L27/32
H05B33/02
【請求項の数】 22
(21)【出願番号】P 2017135156
(22)【出願日】2017-07-11
(65)【公開番号】P2019015937
(43)【公開日】2019-01-31
【審査請求日】2020-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110000154
【氏名又は名称】特許業務法人はるか国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲戸川 博人
【審査官】中村 直行
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-075760(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0043142(US,A1)
【文献】特開2011-170350(JP,A)
【文献】特開2009-177179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00 - 9/46
H01L 51/50
H01L 27/32
H05B 33/00 - 33/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像が表示される表示領域を有するフレキシブルディスプレイパネルを有し、
前記表示領域は、主表示領域と、前記主表示領域に隣接する副表示領域と、を含み、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記主表示領域を含む平坦部と、前記平坦部から屈曲して傾斜するように延びて前記副表示領域を含む傾斜部と、を含み、
前記平坦部は、第1方向に延びる第1辺と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の間にあって接線が前記第1辺及び前記第2辺のいずれにも交差するコーナー辺と、を有し、
前記傾斜部は、前記第1辺から鈍角の範囲内で屈曲する第1部分と、前記第2辺から鈍角の範囲内で屈曲する第2部分と、前記コーナー辺から鈍角の範囲内で屈曲する第3部分と、を有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、平坦に展開された状態で、前記平坦部から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きを、前記第1部分と前記第2部分の間に有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、屈曲した状態で前記切り欠きの対向辺が隣接し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記第1部分と前記第3部分との間に前記切り欠きを有し、
前記第2部分と前記第3部分が連続一体化し、
複数の信号線をさらに有し、
前記複数の信号線は、前記平坦部及び前記第1部分を連続して通る第1グループの信号線と、前記第2部分及び前記第3部分を連続して通る第2グループの信号線と、を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項に記載された表示装置において、
前記第2グループの信号線は、前記第3部分では、前記平坦部の側に中心を有する同心円に沿って延びることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
画像が表示される表示領域を有するフレキシブルディスプレイパネルを有し、
前記表示領域は、主表示領域と、前記主表示領域に隣接する副表示領域と、を含み、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記主表示領域を含む平坦部と、前記平坦部から屈曲して傾斜するように延びて前記副表示領域を含む傾斜部と、を含み、
前記平坦部は、第1方向に延びる第1辺と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の間にあって接線が前記第1辺及び前記第2辺のいずれにも交差するコーナー辺と、を有し、
前記傾斜部は、前記第1辺から鈍角の範囲内で屈曲する第1部分と、前記第2辺から鈍角の範囲内で屈曲する第2部分と、前記コーナー辺から鈍角の範囲内で屈曲する第3部分と、を有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、平坦に展開された状態で、前記平坦部から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きを、前記第1部分と前記第2部分の間に有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、屈曲した状態で前記切り欠きの対向辺が隣接し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記第2部分と前記第3部分との間に、前記切り欠きを有し、
前記第1部分と前記第3部分が連続一体化し、
複数の信号線を有し、
前記複数の信号線は、前記第2部分を通って前記平坦部を経由して前記第3部分を通る信号線の群を含むことを特徴とする表示装置。
【請求項4】
画像が表示される表示領域を有するフレキシブルディスプレイパネルを有し、
前記表示領域は、主表示領域と、前記主表示領域に隣接する副表示領域と、を含み、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記主表示領域を含む平坦部と、前記平坦部から屈曲して傾斜するように延びて前記副表示領域を含む傾斜部と、を含み、
前記平坦部は、第1方向に延びる第1辺と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の間にあって接線が前記第1辺及び前記第2辺のいずれにも交差するコーナー辺と、を有し、
前記傾斜部は、前記第1辺から鈍角の範囲内で屈曲する第1部分と、前記第2辺から鈍角の範囲内で屈曲する第2部分と、前記コーナー辺から鈍角の範囲内で屈曲する第3部分と、を有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、平坦に展開された状態で、前記平坦部から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きを、前記第1部分と前記第2部分の間に有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、屈曲した状態で前記切り欠きの対向辺が隣接し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、基板と、前記基板に設けられた複数の画素電極と、前記複数の画素電極に対向する共通電極と、前記共通電極に接続するように前記基板に設けられたコンタクト電極と、を有し、
前記コンタクト電極は、前記切り欠きの前記対向辺を含め、前記傾斜部の外縁に沿って連続的に設けられていることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
画像が表示される表示領域を有するフレキシブルディスプレイパネルを有し、
前記表示領域は、主表示領域と、前記主表示領域に隣接する副表示領域と、を含み、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記主表示領域を含む平坦部と、前記平坦部から屈曲して傾斜するように延びて前記副表示領域を含む傾斜部と、を含み、
前記平坦部は、第1方向に延びる第1辺と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の間にあって接線が前記第1辺及び前記第2辺のいずれにも交差するコーナー辺と、を有し、
前記傾斜部は、前記第1辺から鈍角の範囲内で屈曲する第1部分と、前記第2辺から鈍角の範囲内で屈曲する第2部分と、前記コーナー辺から鈍角の範囲内で屈曲する第3部分と、を有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、平坦に展開された状態で、前記平坦部から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きを、前記第1部分と前記第2部分の間に有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、屈曲した状態で前記切り欠きの対向辺が隣接し、
前記第1部分に設けられた第1走査回路と、
前記第2部分に設けられた第2走査回路と、
前記第3部分に設けられた第3走査回路と、
前記第1方向に前記第1走査回路から引き出されて前記第1部分に設けられた複数の第1走査線と、
前記第2方向に交差した方向に前記第2走査回路から引き出されて少なくとも前記平坦部では前記第1方向に延びるように前記第2部分及び前記平坦部に連続的に設けられた複数の第2走査線と、
前記第3走査回路から引き出されて前記第3部分に設けられた複数の第3走査線と、
をさらに有することを特徴とする表示装置。
【請求項6】
請求項に記載された表示装置において、
前記第1走査回路、前記第2走査回路及び前記第3走査回路を通る制御配線をさらに有し、
前記制御配線は、前記切り欠きの前記対向辺に沿って延びる部分を有することを特徴とする表示装置。
【請求項7】
請求項又はに記載された表示装置において、
前記第1走査回路は、前記第1方向に前記第1部分の端部にあり、
前記第2走査回路は、前記平坦部とは反対側で前記第2部分の端部にあり、
前記第3走査回路は、前記平坦部とは反対側で前記第3部分の端部にあることを特徴とする表示装置。
【請求項8】
請求項に記載された表示装置において、
前記複数の第3走査線は、前記フレキシブルディスプレイパネルが平坦に展開された状態で、前記第1方向に延びるように、前記第3走査回路から引き出されていることを特徴とする表示装置。
【請求項9】
請求項に記載された表示装置において、
前記複数の第3走査線は、前記平坦部から離れる方向に拡がる放射状に配列されていることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
請求項からのいずれか1項に記載された表示装置において、
前記複数の第1走査線を順次選択するための第1駆動と、前記複数の第2走査線を順次選択するための第2駆動と、前記複数の第3走査線を順次選択するための第3駆動を、それぞれ、前記第1部分と前記平坦部が並ぶ正順及び逆順の少なくとも一方で行うことを特徴とする表示装置。
【請求項11】
請求項10に記載された表示装置において、
前記第1駆動、前記第3駆動及び前記第2駆動の正順及び逆順の少なくとも一方で、走査線駆動を行うことを特徴とする表示装置。
【請求項12】
請求項10に記載された表示装置において、
前記第2駆動とは異なる期間に、前記第1駆動及び前記第3駆動を同時に行うことを特徴とする表示装置。
【請求項13】
画像が表示される表示領域を有するフレキシブルディスプレイパネルを有し、
前記表示領域は、主表示領域と、前記主表示領域に隣接する副表示領域と、を含み、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記主表示領域を含む平坦部と、前記平坦部から屈曲して傾斜するように延びて前記副表示領域を含む傾斜部と、を含み、
前記平坦部は、第1方向に延びる第1辺と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の間にあって接線が前記第1辺及び前記第2辺のいずれにも交差するコーナー辺と、を有し、
前記傾斜部は、前記第1辺から鈍角の範囲内で屈曲する第1部分と、前記第2辺から鈍角の範囲内で屈曲する第2部分と、前記コーナー辺から鈍角の範囲内で屈曲する第3部分と、を有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、平坦に展開された状態で、前記平坦部から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きを、前記第1部分と前記第2部分の間に有し、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、屈曲した状態で前記切り欠きの対向辺が隣接し、
前記第1方向に延びて前記第1部分に設けられた複数の第1タッチ電極と、
少なくとも前記平坦部では前記第1方向に延びて前記第2部分及び前記平坦部に連続的に設けられた複数の第2タッチ電極と、
前記第3部分に設けられた複数の第3タッチ電極と、
前記傾斜部に設けられて、前記複数の第1タッチ電極、前記複数の第2タッチ電極及び前記複数の第3タッチ電極に接続する複数の接続配線と、
をさらに有し、
前記複数の接続配線は、前記切り欠きの前記対向辺に沿った部分を含め、前記傾斜部の外縁部を通ることを特徴とする表示装置。
【請求項14】
請求項13に記載された表示装置において、
前記複数の第3タッチ電極は、前記平坦部から離れる方向に拡がる放射状に配列され、拡がり方向の先端が、前記複数の接続配線に接続されていることを特徴とする表示装置。
【請求項15】
請求項14に記載された表示装置において、
前記複数の第1タッチ電極、前記複数の第2タッチ電極及び前記複数の第3タッチ電極に交差する方向に延びて対向する複数の対向タッチ電極をさらに有し、
前記複数の対向タッチ電極は、前記第3部分では、前記切り欠きの前記対向辺に向かう方向に延びることを特徴とする表示装置。
【請求項16】
請求項13に記載された表示装置において、
前記複数の第3タッチ電極は、前記コーナー辺の前記接線に沿った方向に延び、前記切り欠きに沿った前記第3部分の端部で、前記複数の接続配線に接続されていることを特徴とする表示装置。
【請求項17】
請求項16に記載された表示装置において、
前記複数の第1タッチ電極、前記複数の第2タッチ電極及び前記複数の第3タッチ電極に交差する方向に延びて対向する複数の対向タッチ電極をさらに有し、
前記複数の対向タッチ電極は、前記第3部分では、前記切り欠きの前記対向辺を避けた方向に延びることを特徴とする表示装置。
【請求項18】
請求項から17のいずれか1項に記載された表示装置において、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記第1部分と前記第3部分との間に前記切り欠きを有し、
前記第2部分と前記第3部分が連続一体化していることを特徴とする表示装置。
【請求項19】
請求項から17のいずれか1項に記載された表示装置において、
前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記第2部分と前記第3部分との間に、前記切り欠きを有し、
前記第1部分と前記第3部分が連続一体化していることを特徴とする表示装置。
【請求項20】
請求項1から19のいずれか1項に記載された表示装置において、
前記平坦部は、前記第1辺の両側のそれぞれに前記第2辺を有することを特徴とする表示装置。
【請求項21】
請求項1から20のいずれか1項に記載された表示装置において、
前記切り欠きは、内角が鈍角のV字状になっていることを特徴とする表示装置。
【請求項22】
請求項1から21のいずれか1項に記載された表示装置において、
前記コーナー辺は、円弧状であることを特徴とする表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
柔軟に変形可能なフレキシブルディスプレイが知られている(特許文献1)。例えば、矩形の外形の一辺に沿った端部や相互に反対側の二辺に沿った端部を屈曲させた例がある。表示領域の端部を曲面にすることでデザイン性を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-173461号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
フレキシブルディスプレイは、直線に沿って屈曲、つまり、湾曲させることはできたが、曲線に沿って屈曲させることはできなかった。例えば、矩形の角を挟むように隣り合う二辺に沿った端部を連続的に屈曲させることはできなかった。そのため、デザインに制約があった。
【0005】
本発明は、屈曲の制約を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る表示装置は、画像が表示される表示領域を有するフレキシブルディスプレイパネルを有し、前記表示領域は、主表示領域と、前記主表示領域に隣接する副表示領域と、を含み、前記フレキシブルディスプレイパネルは、前記主表示領域を含む平坦部と、前記平坦部から屈曲して傾斜するように延びて前記副表示領域を含む傾斜部と、を含み、前記平坦部は、第1方向に延びる第1辺と、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2辺と、前記第1辺及び前記第2辺の間にあって接線が前記第1辺及び前記第2辺のいずれにも交差するコーナー辺と、を有し、前記傾斜部は、前記第1辺から鈍角の範囲内で屈曲する第1部分と、前記第2辺から鈍角の範囲内で屈曲する第2部分と、前記コーナー辺から鈍角の範囲内で屈曲する第3部分と、を有し、前記フレキシブルディスプレイパネルは、平坦に展開された状態で、前記平坦部から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きを、前記第1部分と前記第2部分の間に有し、前記フレキシブルディスプレイパネルは、屈曲した状態で前記切り欠きの対向辺が隣接することを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、フレキシブルディスプレイは、平坦部から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きを有するので、第1辺及び第2辺の間にあるコーナー辺でも屈曲できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の第1の実施形態に係る表示装置の斜視図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る表示装置の回路図である。
図3図1に示す表示装置のIII-III線断面の拡大図である。
図4】フレキシブルディスプレイパネルを平坦に展開した状態を示す平面図である。
図5】切り欠きの形成方法を説明する図である。
図6】対向電極の電気的接続の構造を示す図である。
図7図6に示す表示装置のVII-VII線断面の拡大図である。
図8】信号線及び走査線を示す図である。
図9】走査線の駆動方法を説明する図である。
図10】走査線の駆動方法の変形例を説明する図である。
図11】本発明の第2の実施形態に係る表示装置を示す図である。
図12】本発明の第3の実施形態に係る表示装置を示す図である。
図13】本発明の第4の実施形態に係る表示装置を示す図である。
図14】本発明の第5の実施形態に係る表示装置を示す図である。
図15】本発明の第6の実施形態に係る表示装置を示す図である。
図16】本発明の第7の実施形態に係る表示装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。但し、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実施することができ、以下に例示する実施形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0010】
図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。本明細書と各図において、既出の図に関して説明したものと同様の機能を備えた要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略することがある。
【0011】
さらに、本発明の詳細な説明において、ある構成物と他の構成物の位置関係を規定する際、「上に」「下に」とは、ある構成物の直上あるいは直下に位置する場合のみでなく、特に断りの無い限りは、間にさらに他の構成物を介在する場合を含むものとする。
【0012】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置の斜視図である。表示装置は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置である。表示装置は、例えば、赤、緑及び青からなる複数色の単位画素(サブピクセル)を組み合わせて、フルカラーの画素(ピクセル)を形成し、フルカラーの画像を表示するようになっている。表示装置は、屈曲したフレキシブルディスプレイパネル10を有する。フレキシブルディスプレイパネル10には、フレキシブルプリント基板FPCが接続され、フレキシブルプリント基板FPCにはICドライバIRが搭載されている。
【0013】
図2は、図1に示す表示装置の回路図である。回路は、走査回路GDに接続される複数の走査線GLと、信号駆動回路SDに接続される複数の信号線DLを有する。ICドライバDR内に信号駆動回路SDが配置されている。隣接する2つの走査線GLと隣接する2つの信号線DLとで囲まれる領域が1つの画素PXである。画素PXは、駆動トランジスタとしての薄膜トランジスタTFT1及びスイッチとしての薄膜トランジスタTFT2と保持容量CPRを含む。走査線GLにゲート電圧が印加されることにより、薄膜トランジスタTFT2がON状態となり、信号線DLから映像信号が供給され、保持容量CPRに電荷が蓄積される。保持容量CPRに電荷が蓄積されることにより、薄膜トランジスタTFT1がON状態となり、電源線CSLから発光素子ODに電流が流れる。この電流により発光素子ODが発光する。
【0014】
図3は、図1に示す表示装置のIII-III線断面の拡大図である。フレキシブルディスプレイパネル10は、基板12を有する。基板12には、不純物に対するバリアとなるアンダーコート層14が形成され、その上に半導体層16が形成されている。半導体層16にソース電極18及びドレイン電極20が電気的に接続し、半導体層16を覆ってゲート絶縁膜22が形成されている。ゲート絶縁膜22の上にはゲート電極24が形成され、ゲート電極24を覆って層間絶縁膜26が形成されている。ソース電極18及びドレイン電極20は、ゲート絶縁膜22及び層間絶縁膜26を貫通している。半導体層16、ソース電極18、ドレイン電極20及びゲート電極24によって薄膜トランジスタTFT1の少なくとも一部が構成される。
【0015】
層間絶縁膜26の上には、平坦化層30が設けられている。平坦化層30の上には、複数の単位画素それぞれに対応するように構成された複数の画素電極32(例えば陽極)が設けられている。平坦化層30は、少なくとも画素電極32が設けられる面が平坦になるように形成される。画素電極32は、平坦化層30を貫通するコンタクトホール34によって、半導体層16上のソース電極18及びドレイン電極20の一方に電気的に接続している。
【0016】
画素電極32は、後述する発光素子ODの一部を構成するが、保持容量CPRの一方の電極にもなっている。保持容量CPRは、画素電極32と、その下方にある容量電極33と、画素電極32と容量電極33の間に介在する誘電絶縁膜35と、を含む。保持容量CPRは、画素電極32に供給する電流を制御するための信号を保持する。
【0017】
平坦化層30及び画素電極32上に、絶縁層36が形成されている。絶縁層36は、画素電極32の周縁部に載り、画素電極32の一部(例えば中央部)を開口させるように形成されている。絶縁層36によって、画素電極32の一部を囲むバンクが形成される。画素電極32は、発光素子ODの一部である。発光素子ODは、複数の画素電極32に対向する対向電極40(例えば陰極)と有機エレクトロルミネッセンス層42を含む。
【0018】
有機エレクトロルミネッセンス層42は、発光層を含む。発光層は、画素電極32ごとに別々に(分離して)設けられ、絶縁層36にも載るようになっている。この場合は各画素に対応して青、赤又は緑で発光層が発光するようになる。各画素に対応する色はこれに限られず、例えば、黄又は白等でもよい。発光層は、例えば、蒸着により形成される。あるいは、発光層は、表示領域を覆う全面に、複数の画素に亘るように形成してもよい。つまり、発光層を絶縁層36上で連続するように形成してもよい。この場合、発光層は溶媒分散による塗布により形成する。発光層を複数の画素に亘るように形成する場合は、全サブピクセルにおいて白色で発光し、図示しないカラーフィルタを通して所望の色波長部分を取り出す構成になる。
【0019】
画素電極32と発光層との間に、正孔注入層及び正孔輸送層の少なくとも一方からなる正孔注入輸送層が介在する。正孔注入輸送層は、1つの画素電極32ごとに分離して設けてもよいが、図3の例では表示領域の全体にわたって連続している。正孔注入輸送層は、画素電極32及び絶縁層36に接触するようになっている。
【0020】
対向電極40と発光層との間に、電子注入層及び電子輸送層の少なくとも一方からなる電子注入輸送層が介在する。電子注入輸送層は、1つの画素電極32ごとに分離して設けてもよいが、図3の例では表示領域の全体にわたって連続している。電子注入輸送層は、対向電極40に接触するようになっている。
【0021】
発光層は、画素電極32及び対向電極40に挟まれ、両者間を流れる電流によって輝度が制御されて発光する。対向電極40は、金属薄膜などからなり光透過性を有し、発光層で生じた光を透過させて画像を表示する。画素電極32は、発光層で生じた光を対向電極40の方向に反射する反射膜からなり、複数層の1層が反射膜であってもよい。
【0022】
有機エレクトロルミネッセンス層42は、封止膜44によって封止されて水分から遮断される。封止膜44は、窒化ケイ素などの無機層材料からなる一対の無機層44a、44bが有機層44cを挟む構造である。
封止層46には、タッチ電極47が設けられている。タッチ電極47は、第1方向D1にそれぞれが延びて第1方向D1に交差(例えば直交)する第2方向D2に隣り合う第1電極47aを含む。タッチ電極47は、第2方向D2にそれぞれが延びて第1方向D1に隣り合う第2電極47bを含む。第1電極47aと第2電極47bの間には絶縁層49が介在することで導通しないようになっている。なお、第1電極47a及び第2電極47bは、絶縁層49を挟む部分において図3に示すように異なる層に位置するが、それ以外の部分は同層にある。あるいは、第1電極47a及び第2電極47bは全体的に異なる層に位置してもよい。
【0023】
図4は、フレキシブルディスプレイパネルを平坦に展開した状態を示す平面図である。フレキシブルディスプレイパネル10は、平坦部50を含む(図1参照)。平坦部50は、第1方向D1に延びる第1辺S1を有する。第1辺S1の両側のそれぞれに第2辺S2がある。第2辺S2は、第1方向D1に交差する第2方向D2に延びる。第1辺S1及び第2辺S2の間にコーナー辺CSがある。コーナー辺CSは、図4では角の一点であるが、現実的には直線又は曲線からなる。コーナー辺CSは、その接線が第1辺S1及び第2辺S2のいずれにも交差する。
【0024】
図1及び図4に示すように、フレキシブルディスプレイパネル10は、平坦部50から屈曲して傾斜するように延びる傾斜部52を含む。傾斜部52は、第1部分P1を有する。第1部分P1は、第1辺S1から鈍角の範囲内で屈曲する。傾斜部52は、第2部分P2を有する。第2部分P2は、第2辺S2から鈍角の範囲内で屈曲する。傾斜部52は、第3部分P3を有する。第3部分P3は、コーナー辺CSから鈍角の範囲内で屈曲する。第3部分P3は、コーナー辺CSから離れた側の縁が円弧状になっている。
【0025】
フレキシブルディスプレイパネル10は、画像が表示される表示領域DAを有する。表示領域DAは、主表示領域MDAを含む。平坦部50に主表示領域MDAがある。表示領域DAは、副表示領域SDAを含む。傾斜部52に副表示領域SDAがある。副表示領域SDAは、主表示領域MDAに隣接する。
【0026】
フレキシブルディスプレイパネル10は、切り欠きCを有する。切り欠きCは、内角が鈍角のV字状になっている。切り欠きCは、フレキシブルディスプレイパネル10が平坦に展開された状態(図4)で、平坦部50から離れる方向に間隔が拡がる。切り欠きCは、第1部分P1と第2部分P2の間にあり、図4の例では、第1部分P1と第3部分P3との間にある。第2部分P2と第3部分P3は連続一体化している。フレキシブルディスプレイパネル10は、図1に示す屈曲した状態で、切り欠きCの対向辺OSが隣接する。
【0027】
本実施形態によれば、フレキシブルディスプレイパネル10は、平坦部50から離れる方向に間隔が拡がる切り欠きCを有するので、第1辺S1及び第2辺S2の間にあるコーナー辺CSでも屈曲できるようになっている。
【0028】
図5は、切り欠きCの形成方法を説明する図である。切り欠きCの形成には、平坦部50から第1部分P1への方向に沿った第1カットラインCL1と、平坦部50から第3部分P3への方向に沿った第2カットラインCL2で、フレキシブルディスプレイパネル10を切断する。第1カットラインCL1での切断を行った後に第2カットラインCL2での切断を行ってもよいし、その逆の順序でもよい。第1カットラインCL1と第2カットラインCL2は、交差するように設定する。第1カットラインCL1及び第2カットラインCL2は線であるが、実際のプロセスでは設計からずれるため、裕度を確保した幅の領域X内で切断が行われる。領域Xには、切断をさけるべき構造(例えば、画素、回路、水分遮断構造、カソードコンタクトなど)を設けない。
【0029】
図6は、対向電極の電気的接続の構造を示す図である。基板12にはコンタクト電極54が設けられている。図3に示す対向電極40は、コンタクト電極54で、基板12に設けられた図示しない配線に接続される。コンタクト電極54は、傾斜部52の外縁(切り欠きCの対向辺OSを含む)に沿って連続的に設けられている。対向辺OSに隣接する端部は、上述したように切断が想定される領域X(図5参照)の少なくとも一部を含み、その内側に領域Yが設けられている。この領域Yにコンタクト電極54が含まれている。さらにその内側に領域Zが設けられている。この領域Zに複数の画素PXがマトリクス状に配置されている。
【0030】
図7は、図6に示す表示装置のVII-VII線断面の拡大図である。領域Yにおいて、平坦化層30は、第1領域30a及び第2領域30bに分離された水分遮断構造を有している。平坦化層30は、水分を吸収しやすい樹脂(有機物)からなるので、複数の画素PXが上に設けられる第1領域30aを、その外側の第2領域30bから分離することで、外部からの水分の侵入を遮断している。また、領域Yには、周辺回路の一部を構成する薄膜トランジスタTFTが配置されている。更に領域Zにおいて、図3にて説明したような複数の画素PXが配置されている。
【0031】
図8は、信号線及び走査線を示す図である。基板12には複数の信号線DLが設けられている。複数の信号線DLは、平坦部50及び第1部分P1を連続して通る第1グループの信号線DL1を含む。複数の信号線DLは、第2部分P2及び第3部分P3を連続して通る第2グループの信号線DL2を含む。
【0032】
第1部分P1には第1走査回路GD1が設けられている。複数の第1走査線GL1が、第1方向D1に第1走査回路GD1から引き出されている。複数の第1走査線GL1は、第1部分P1に設けられている。第1走査回路GD1は、第1方向D1に第1部分P1の端部にある。
【0033】
第2部分P2には第2走査回路GD2が設けられている。複数の第2走査線GL2が、第2方向D2に交差した方向に第2走査回路GD2から引き出されている。複数の第2走査線GL2は、少なくとも平坦部50では第1方向D1に延びる。複数の第2走査線GL2は、第2部分P2及び平坦部50に連続的に設けられている。第2走査回路GD2は、平坦部50とは反対側で第2部分P2の端部にある。
【0034】
第3部分P3には第3走査回路GD3が設けられている。例えば、第2走査回路GD2及び第3走査回路GD3が連続的に設けられている。複数の第3走査線GL3が、第3走査回路GD3から引き出されている。複数の第3走査線GL3は、第3部分P3に設けられている。第3走査回路GD3は、平坦部50とは反対側で第3部分P3の端部にある。複数の第3走査線GL3は、フレキシブルディスプレイパネル10が平坦に展開された状態で、第1方向D1に延びる。
【0035】
制御配線56が、第1走査回路GD1、第2走査回路GD2及び第3走査回路GD3を通る。制御配線56は、切り欠きCの対向辺OSに沿って延びる部分を有する。第1走査回路GD1、第2走査回路GD2及び第3走査回路GD3のそれぞれは、シフトレジスタを含み、制御配線56を通じてシフトレジスタにスタートパルスが入力されるようになっている。第1走査回路GD1、第2走査回路GD2及び第3走査回路GD3並びに制御配線56は、切断が想定される領域Xよりも内側にある領域Yに設けられている。
【0036】
走査線駆動は、第1駆動、第2駆動及び第3駆動を含む。第1駆動では、複数の第1走査線GL1を順次選択する。第2駆動では、複数の第2走査線GL2を順次選択する。第3駆動では、複数の第3走査線GL3を順次選択する。第1駆動、第2駆動及び第3駆動のそれぞれは、例えば、第1部分P1から平坦部50への配列順である正順で行われる。あるいは、第1駆動、第2駆動及び第3駆動のそれぞれを、第1部分P1から平坦部50への配列順とは逆の逆順で行ってもよい。正順の駆動及び逆順の駆動を交互に行ってもよい。
【0037】
図9は、走査線の駆動方法を説明する図である。本実施形態では、第1駆動、第3駆動及び第2駆動は、この順序である正順及び逆順の少なくとも一方で行う。例えば、図9に示すように、正順であるか逆順であるかを判断し、正順であれば、第1駆動、第3駆動及び第2駆動の順に走査駆動を行う。あるいは、正順でない、つまり逆順であれば、第2駆動、第3駆動及び第1駆動の順に走査駆動を行う。
【0038】
図10は、走査線の駆動方法の変形例を説明する図である。変形例として、第2駆動とは異なる期間に、第1駆動及び第3駆動を同時に行ってもよい。例えば、図10に示すように、正順であるか逆順であるかを判断し、正順であれば、第1駆動及び第3駆動を同時に行い、その後、第2駆動を行う。あるいは、正順でない、つまり逆順であれば、第2駆動を行い、その後、第1駆動及び第3駆動を同時に行う。
【0039】
[第2の実施形態]
図11は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置を示す図である。本実施形態では、コーナー辺CS´は、円弧状になっている。その他の詳細は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。フレキシブルディスプレイパネル10は、コーナー辺CS´が円弧状に丸まっているため、コーナー辺CS´を基点として基板12がダメージを受けることが無くなる。
【0040】
[第3の実施形態]
図12は、本発明の第3の実施形態に係る表示装置を示す図である。本実施形態では、複数の第3走査線GL3´は、平坦部50から離れる方向に拡がる放射状に配列されている。その他の詳細は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。複数の第3走査線GL3´は、長さが互いに違うものが複数ある。平坦部50に近づくにつれて、画素の数が減るために、必要な走査線の数が少なくなるためである。複数の第3走査線GL3´は、切断が想定される領域Xよりも内側にある領域Yに設けられている。第2走査回路GD2及び第3走査回路GD3は領域Yに配置され、第3走査線GL3´は領域Zに配置される。
【0041】
[第4の実施形態]
図13は、本発明の第4の実施形態に係る表示装置を示す図である。本実施形態では、第2グループの信号線DL2´は、第3部分P3では、平坦部50の側に中心を有する同心円に沿って延びる。同心円に沿って画素が配置され、これら画素を駆動する必要があるためである。その他の詳細は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。第2グループの信号線DL2´は、領域Zに設けられている。
【0042】
[第5の実施形態]
図14は、本発明の第5の実施形態に係る表示装置を示す図である。本実施形態では、第2部分P2´と第3部分P3´との間に切り欠きC´がある。第1部分P1´と第3部分P3´が連続一体化している。複数の信号線は、第2部分P2´を通って平坦部50を経由して第3部分P3´を通る信号線DL´の群を含む。その他の詳細は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。信号線DL´は、領域Zに設けられている。
【0043】
[第6の実施形態]
図15は、本発明の第6の実施形態に係る表示装置を示す図である。本実施形態では、複数の第1タッチ電極TE1が、第1方向D1に延びて第1部分P1に設けられている。複数の第2タッチ電極TE2が、少なくとも平坦部50では第1方向D1に延びて、第2部分P2及び平坦部50に連続的に設けられている。複数の第3タッチ電極TE3が、第3部分P3に設けられている。複数の第3タッチ電極TE3は、平坦部50から離れる方向に拡がる放射状に配列されている。
【0044】
複数の接続配線58が傾斜部52に設けられている。複数の接続配線58は、切り欠きCの対向辺OSに沿った部分を含め、傾斜部52の外縁部を通る。複数の接続配線58は、それぞれ、複数の第1タッチ電極TE1、複数の第2タッチ電極TE2及び複数の第3タッチ電極TE3に接続する。複数の第3タッチ電極TE3は、放射状の拡がり方向の先端が、複数の接続配線58に接続されている。
【0045】
複数の対向タッチ電極OTEが、複数の第1タッチ電極TE1、複数の第2タッチ電極TE2及び複数の第3タッチ電極TE3に交差する方向に延びて対向する。複数の対向タッチ電極OTEは、第3部分P3では、切り欠きCの対向辺OSに向かう方向に延びる。複数の第1タッチ電極TE1、複数の第2タッチ電極TE2及び複数の第3タッチ電極TE3のそれぞれと、複数の対向タッチ電極OTEのそれぞれとの間の静電容量の変化によってタッチセンシングが行われる。その他の詳細は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。複数の接続配線58は、切断が想定される領域Xよりも内側にある領域Yに設けられている。
【0046】
[第7の実施形態]
図16は、本発明の第7の実施形態に係る表示装置を示す図である。本実施形態では、複数の第1タッチ電極TE1が、第1方向D1に延びて第1部分P1に設けられている。複数の第2タッチ電極TE2が、少なくとも平坦部50では第1方向D1に延びて、第2部分P2及び平坦部50に連続的に設けられている。複数の第3タッチ電極TE3´が、第3部分P3に設けられている。複数の第3タッチ電極TE3´は、コーナー辺CSの接線に沿った方向に延び、切り欠きCに沿った第3部分P3の端部で、複数の接続配線58に接続されている。
【0047】
複数の接続配線58が傾斜部52に設けられている。複数の接続配線58は、切り欠きCの対向辺OSに沿った部分を含め、傾斜部52の外縁部を通る。複数の接続配線58は、それぞれ、複数の第1タッチ電極TE1、複数の第2タッチ電極TE2及び複数の第3タッチ電極TE3´に接続する。
【0048】
複数の対向タッチ電極OTE´が、複数の第1タッチ電極TE1、複数の第2タッチ電極TE2及び複数の第3タッチ電極TE3´に交差する方向に延びて対向する。複数の対向タッチ電極OTE´は、第3部分P3では、切り欠きCの対向辺OSを避けた方向に延びる。複数の第1タッチ電極TE1、複数の第2タッチ電極TE2及び複数の第3タッチ電極TE3´のそれぞれと、複数の対向タッチ電極OTE´のそれぞれとの間の静電容量の変化によってタッチセンシングが行われる。その他の詳細は、第1の実施形態で説明した内容が該当する。複数の接続配線58は、切断が想定される領域Xよりも内側にある領域Yに設けられている。
【0049】
なお、表示装置は、有機エレクトロルミネッセンス表示装置には限定されず、量子ドット発光素子(QLED:Quantum‐Dot Light Emitting Diode)のような発光素子を各画素に備えた表示装置であってもよいし、液晶表示装置であってもよい。
【0050】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。更に、互いの実施形態は矛盾なき限り、互いに組み合わせることが可能である。
【符号の説明】
【0051】
10 フレキシブルディスプレイパネル、12 基板、14 アンダーコート層、16 半導体層、18 ソース電極、20 ドレイン電極、22 ゲート絶縁膜、24 ゲート電極、26 層間絶縁膜、30 平坦化層、32 画素電極、33 容量電極、34 コンタクトホール、35 誘電絶縁膜、36 絶縁層、40 対向電極、42 有機エレクトロルミネッセンス層、44 封止膜、44a 無機層、44b 無機層、44c 有機層、46 粘着層、47 タッチ電極、47a 第1電極、47b 第2電極、49 絶縁層、48 対向基板、50 平坦部、52 傾斜部、54 コンタクト電極、56 制御配線、58 接続配線、CL1 第1カットライン、CL2 第2カットライン、CS コーナー辺、CS´ コーナー辺、D1 第1方向、D2 第2方向、DA 表示領域、MDA 主表示領域、OS 対向辺、OTE 対向タッチ電極、OTE´ 対向タッチ電極、P1 第1部分、P2 第2部分、P3 第3部分、P1´ 第1部分、P2´ 第2部分、P3´ 第3部分、S1 第1辺、S2 第2辺、GD1 第1走査回路、GD2 第2走査回路、GD3 第3走査回路、GL1 第1走査線、GL2 第2走査線、GL3 第3走査線、GL3´ 第3走査線、SDA 副表示領域、DL 信号線、DL1 第1グループの信号線、DL2 第2グループの信号線、DL´ 信号線、OD 発光素子、TE1 複数の第1タッチ電極、TE2 複数の第2タッチ電極、TE3 複数の第3タッチ電極、TE3´ 複数の第3タッチ電極、TFT1 薄膜トランジスタ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16