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  • 特許-履物とともに着用する足ひれ 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-24
(45)【発行日】2022-03-04
(54)【発明の名称】履物とともに着用する足ひれ
(51)【国際特許分類】
   A63B 31/11 20060101AFI20220225BHJP
   A43C 19/00 20060101ALI20220225BHJP
【FI】
A63B31/11
A43C19/00
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2021533130
(86)(22)【出願日】2019-08-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-09
(86)【国際出願番号】 KR2019010599
(87)【国際公開番号】W WO2020050526
(87)【国際公開日】2020-03-12
【審査請求日】2021-02-15
(31)【優先権主張番号】10-2018-0106630
(32)【優先日】2018-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521067821
【氏名又は名称】ジョ,グック
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ジョ,グック
【審査官】槙 俊秋
(56)【参考文献】
【文献】特表2002-514484(JP,A)
【文献】米国特許第7285030(US,B1)
【文献】韓国公開特許第10-2007-0021354(KR,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0088340(KR,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-1999-0037092(KR,U)
【文献】韓国登録特許第10-2007892(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 31/00-31/18
A43C 19/00
A43B 3/12
A43B 3/24
A43B 5/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの脛前面に着用するものであって、プレート状で形成される本体、前記本体の下辺中心から上方へ切開されて形成される足元定着部を備えるフィン部と、
前記本体の側面に前記本体の長さ方向に垂直に結合する1つ以上のバンド、前記バンドの両端に各々結合して互いに締め付け可能に構成される一対の第1の締付装置と、
を備える、履物とともに着用する足ひれ。
【請求項2】
前記足元定着部に定着して結合する履物部をさらに備え、前記履物部の両側面に配置され、前記一対の第1の締付装置と互いに締め付け可能に構成される第2の締付装置が結合されることを特徴とする請求項1に記載の履物とともに着用する足ひれ。
【請求項3】
前記フィン部の前記本体前面に長さ方向に河道を形成するように複数個の突出部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の履物とともに着用する足ひれ。
【請求項4】
前記履物部は、アクアシューズまたはサンダルの中から選択されたいずれか1つであることを特徴とする請求項2に記載の履物とともに着用する足ひれ。
【請求項5】
前記フィン部は、全体輪郭が上辺が短い台形状で形成され、前記足元定着部は、前記履物部が入り得るように対応する形状で形成されることを特徴とする請求項2に記載の履物とともに着用する足ひれ。
【請求項6】
前記フィン部は、前記本体の長さ方向に対して垂直に折り畳み線が形成されることを特徴とする請求項2に記載の履物とともに着用する足ひれ。
【請求項7】
前記フィン部が前記折り畳み線に沿って折り畳まれれば、一対の前記第1の締付装置が一対の前記第2の締付装置と結合することを特徴とする請求項6に記載の履物とともに着用する足ひれ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水泳の際、履物とともに着用する足ひれに関する。
【背景技術】
【0002】
足ひれは、スキンスキューバダイビングのような海洋レジャー活動や水泳の際に足に着用する装備であって、ユーザが足を利用して足ひれを掻いて水中で推進力を得る。
【0003】
足ひれは、図1に示したように、ユーザが足に挟んで体に固定させることができるように履物の形になった履物部2と、その履物部2に一体に形成されており、足先方向に延長された平板形態であるフィン部1とで構成されている。
【0004】
ユーザが足を利用して水中で足ひれを掻けば、平板形態のフィン部1が水により抗力と揚力を受けるようになり、それにより、推進力を得てユーザが水中で前へ進むことができるようになる。
【0005】
推進力を得るためには、水により抗力を受けることができる設定面積以上の平板形態のフィン部1があるべきであり、平板形態のフィン部1は、ユーザが着用の際、底に広く位置するので、足ひれを着用して歩くことが不便になる。特に、谷や磯等で水遊びの際、足ひれを着用して歩行が難しく、滑る危険があるなど、問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、海辺や谷で容易に歩行可能であり、水中では、フィンの役割をすることができる、履物とともに着用する足ひれを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ユーザの脛前面に着用するものであって、プレート状で形成される本体、前記本体の下辺中心から上方へ切開されて形成される足元定着部を備えるフィン部と、前記本体の側面に前記本体の長さ方向に垂直に結合する1つ以上のバンド、前記バンドの両端に各々結合して互いに締め付け可能に構成される一対の第1の締付装置とを備える、履物とともに着用する足ひれを提供する。
【0008】
前記足元定着部に定着して結合する履物部をさらに備え、前記履物部の両側面に配置され、前記一対の第1の締付装置と互いに締め付け可能に構成される第2の締付装置が結合されることを特徴とする。
【0009】
前記フィン部の前記本体前面に長さ方向に河道を形成するように複数個の突出部が形成されることを特徴とする。
【0010】
前記履物部は、アクアシューズまたはサンダルの中から選択されたいずれか1つであることを特徴とする。
【0011】
前記フィン部は、全体輪郭が上辺が短い台形状で形成され、前記足元定着部は、前記履物部が入り得るように対応する形状で形成されることを特徴とする。
【0012】
前記フィン部は、前記本体の長さ方向に対して垂直に折り畳み線が形成されることを特徴とする。
【0013】
前記フィン部が前記折り畳み線に沿って折り畳まれれば、一対の前記第1の締付装置が一対の前記第2の締付装置と結合することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、上記のような従来の諸問題を解決するためのものであって、履物に着脱可能にフィン部を締め付けて、入水前後に履いたり脱いだりする着用の面倒さがなく、入水前の作業や足の保護を目的として着用して、歩行し、行動するのに不便さがなく、入水後、足の保護はもちろん、水中作業及び水中移動の加速、水中行動など、一石二鳥の効果があり、特に、谷や磯で歩行が容易であり、水中でフィン部の水に対する十分な抵抗を受けることができる面積を有し、推進力を得ることができ、水中作業や水中歩行の際、必要に応じて簡単な操作で履物形態や足ひれ形態に形状を変形させて、機能に合うように使用できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】一般的な足ひれを示した図である。
図2】本発明の実施形態に係る履物とともに着用する足ひれを着用した状態を示した側面図である。
図3】本発明の実施形態に係る履物とともに着用する足ひれのフィン部を示した正面図である。
図4図3のA-A線の断面を示した断面図である。
図5】本発明の実施形態に係る履物とともに着用する足ひれのフィン部を折り畳んだ状態を示した側面図である。
図6】本発明の実施形態に係る履物とともに着用する足ひれを着用して泳ぐときの状態を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
このような目的を達成するための本発明に係る履物とともに着用する足ひれは、プレート状のフィン部を脛前面に着用して足ひれ機能として使用したり、履物足元側にフィン部の一部を折り畳んで収容することができ、水中でも、陸上でも容易に使用することができる足ひれを提供することに特徴がある。
【0017】
以下、本発明に係る望ましい実施形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図2は、本発明の実施形態に係る足ひれ兼用履物を着用した状態を示した側面図であり、図3は、図2の足ひれ兼用履物のフィン部100を示した正面図であり、図4は、図3のフィン部100のA-A線断面図である。
【0019】
本発明の実施形態に係る履物とともに着用する足ひれは、フィン部100、履物部200、締め付け部300で構成される。
【0020】
フィン部100は、ユーザの脛前面に着用するものであって、本体110の全体的な輪郭が上辺が短い台形プレート状で形成される。台形状の本体110の高さは、履物着用の際、膝蓋骨の高さより小さく形成されなければならない。それより大きく形成される場合、折り畳んだとき、歩行に不便を与える可能性がある。本体100の高さは、履物高さと類似するものの、歩行に干渉を与えない高さに設定することができる。履物左右に配置されるフィンの広さでも揚力が発生することを確認した。本体110の台形状の下辺中心で前記履物部200の幅に該当する大きさで上方に切開されて足元定着部120が形成される。足元定着部120は、幅が履物部200の幅に対応し、高さが履物部200の足元高さに対応するように形成されて、履物部200は、足元に該当する位置が足元定着部120に挿入された状態でフィン部100と結合するようになる。足元定着部120端部は、履物部200に接着剤を用いるか、裁縫などの方法にて結合される。足元定着部120の両側面に、履物部200の両側面に位置して履物部200とともに水の抵抗を利用して推進力を起こすことができるようにする側面部130a、130bが形成される。フィン部本体110は、長さ方向に沿って河道を形成するための突出部140が複数個形成される。突出部140は、ユーザが足ひれを履いて水中で足を掻くと、水の流れをがイドしてフィン部100が受けることになる抗力を減少させることができる。これにより、ユーザが足首と足に受けるようになる負担が減少し、疲労と負傷の危険が減るようになる。一方、フィン部100本体110の長さ方向に対して垂直に折り畳み線111が形成される。折り畳み線111は、本体110の他の部位に比べて厚みを小さくして、フィン部本体110が長さ方向に対して垂直に折り畳まれて履物部200に付着、折り畳みされることができるようにする。フィン部本体110の正面上端中央に第1の接着部材150が形成され、履物部200の本体110が折り畳まれるとき、上端と会う位置に第1の接着部材150と接着される第2の接着部材210が形成されることが好ましい。
【0021】
一方、図3のA-A線断面図である図4に示すように、フィン部100は、本体110が長さ方向中央、すなわち、着用の際、脛と会う部位が凹んで形成されて、着用後にフィン部本体110が回ることを防止し、着用感を良好にすることができる。
【0022】
本発明の実施形態に係る足ひれのフィン部は、硬質や軟質でない中質で使用することが好ましい。着用の際、軽くなければならず、、推進力を作り出しながらも、水の抵抗を最小化できる材質で製作されることが好ましい。
【0023】
履物部200は、サンダル、アクアシューズ、運動靴を適用できる。図面の形状に本発明の権利範囲が制限されない。足ひれ機能は、水中で使用するので、履物部200は、サンダルやアクアシューズを適用することが好ましい。履物部200は、両側面に、後述する第2の締付装置330を備えることが好ましい。
【0024】
締め付け部300は、バンド310、前記バンド310の両端に結合される第1の締付装置320、前記第1の締付装置320と各々対応する形状で形成されて締め付けられる第2の締付装置330を備える。第1の締付装置320と第2の締付装置330とは、バックルを使用できるが、これに権利範囲が制限されない。バンド310は、図2に示されるように、フィン部100本体110の着用の際、脛と会う位置に1つ以上結合される。バンド310は、本体110の前面または背面に結合したり、側端に結合することができる。バンド310は、1つ以上、複数個が結合してユーザの下腿に固く結合することができる。バンド310の両端部には、第1の締付装置320が各々結合し、第1の締付装置320は、互いに結合できるように雌雄が対応するように配置されることができる。第2の締付装置330は、履物部200の両側面に配置され、前記第1の締付装置320と各々結合されるように雌雄を設定して配置される。
【0025】
図5は、本発明の実施形態に係る足ひれのフィン部100本体110が折り畳まれた状態を示す。本体110は、折り畳み線111に沿って折り畳まれ、履物部200の足元に触れるようになる。本体110の第1の接着部材150と、対応する履物部200の第2の接着部材210とが結合して、歩くとき、フィン部本体110が動かないようにすることができる。また、本体110に結合されたバンド310の端部に結合された第1の締付装置320は、履物部200に形成された第2の締付装置330と結合して、足ひれを着用して歩行するとき、不便でないようにする。一方、足ひれ使用のために着用するときは、図2のように、バンド310の両端にある第1の締付装置320が互いに結合してユーザの下腿を包んで結合することができる。
【0026】
本発明の他の実施形態によれば、本体110の長さを履物高さに対応するように設定して、足ひれとして使用する際、別の締付装置で本体110を下腿に締め付けることなく使用可能にすることもできる。
【0027】
図6は、本発明の実施形態に係る履物とともに着用する足ひれを着用して泳ぐときの状態を示した図である。泳ぐの際、キックをするとき、フィン部100が図示されたように配置されて、足の動きにしたがって水の揚力を受けて推進力が発生するようになる。
【0028】
前述したように構成される足ひれによれば、履物に着脱可能にフィン部を締め付けて、入水前後、履いたり脱いだりする着用の面倒さがなく、入水前の作業や足の保護を目的として着用して、歩行し、行動するのに不便さがなく、入水後、足の保護はもちろん、水中作業及び水中移動の加速、水中行動など、一石二鳥の効果があり、特に、谷や磯で歩行が容易であり、水中でフィン部の水に対する十分な抵抗を受けることができる面積を有し、推進力を得ることができ、水中作業や水中歩行の際、必要に応じて簡単な操作で履物形態や足ひれ形態に形状を変形させて、機能に合うように使用できるという効果がある。
図1
図2
図3
図4
図5
図6