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特許7030251建設画像配置システム、建設画像配置方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-24
(45)【発行日】2022-03-04
(54)【発明の名称】建設画像配置システム、建設画像配置方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/765 20060101AFI20220225BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20220225BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20220225BHJP
【FI】
H04N5/765
H04N5/232 030
H04N5/232 300
G06F3/0481
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2021560369
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(86)【国際出願番号】 JP2020049272
【審査請求日】2021-10-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514311678
【氏名又は名称】スパイダープラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100177220
【弁理士】
【氏名又は名称】小木 智彦
(72)【発明者】
【氏名】加藤 誠洋
【審査官】鈴木 順三
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-101385(JP,A)
【文献】特開2015-14927(JP,A)
【文献】特開2019-101721(JP,A)
【文献】特開2016-171454(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/76 - 5/956
H04N 5/222 - 5/257
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置する建設画像配置システムであって、
前記建設図面データを取得する取得部と、
取得した前記建設図面データを表示する表示部と、
表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定する指定部と、
指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影する撮影部と、
撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置する配置部と、
を備え
前記配置部は、前記建設図面データ上に重ねて配置された前記配置用データに紐付けられた画像の枚数を併せて配置する建設画像配置システム。
【請求項2】
前記撮影部は、前記指定部が前記所望の箇所を指定したことを契機に、撮影用アプリケーションを起動し、前記建設現場の画像を撮影する、
請求項1に記載の建設画像配置システム。
【請求項3】
前記配置部は、今回撮影するよりも前に撮影した画像に関する過去の配置用データが存
在する場合、当該過去の配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置する、
請求項1に記載の建設画像配置システム。
【請求項4】
前記配置部は、前記配置用データを、所定の条件に基づいて、注目度を変更して配置する、
請求項1に記載の建設画像配置システム。
【請求項5】
建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置する建設画像配置システムが実行する建設画像配置方法であって、
前記建設図面データを取得するステップと、
取得した前記建設図面データを表示するステップと、
表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定するステップと、
指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影するステップと、
撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置するステップと、
前記建設図面データ上に重ねて配置された前記配置用データに紐付けられた画像の枚数を併せて配置するステップと、
を備える建設画像配置方法。
【請求項6】
建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置するコンピュータに、
前記建設図面データを取得するステップ、
取得した前記建設図面データを表示するステップ、
表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定するステップ、
指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影するステップ、
撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置するステップ、
前記建設図面データ上に重ねて配置された前記配置用データに紐付けられた画像の枚数を併せて配置するステップ、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建設作業における作業進捗を管理する有効な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、建設作業において、建設現場の写真や動画を撮影し、作業進捗を管理することが行われており、建設作業における作業効率を向上させる技術が注目されている。
例えば、特許文献1では、建設の図面と画像との対応付けミスの低減と、対応付けに要する手間の削減と、撮影した画像や撮影位置をユーザに対して直感的に把握させるために、建物の施工、使用又は維持管理に関する画像情報と、画像情報の取得が行われた位置に関する位置情報と、図面情報とを相互に対応付けて表示する技術が開示されている。
また、他には、特許文献2では、建設の図面等の画像情報の対象箇所と写真とを容易に対応付けすることが可能な技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-107420号公報
【文献】特開2007-18367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
建設作業において、建設現場を撮影した写真や動画等の画像に基づいて作業進捗の管理が行われているが、作業者にとって、撮影した画像が、建設図面上のどこで撮影したものであるのかを整理してから建設図面に転記する必要があり、事務所等に戻ってから行う事務作業の時間増大や画像の転記ミス等が発生し、作業効率が低下することが問題となっており、これらを防止する技術が求められている。
特許文献1や2の技術は、撮影した画像が、建設図面上のどこで撮影したものであるかを作業者に把握させるものではないため、事務作業の時間増大や画像の転記ミス等の発生を抑制することにつながらず、作業効率の向上を十分に図ることが出来なかった。
【0005】
そこで、更なる作業効率の向上の顧客ニーズに応えるため、作業効率を向上させる建設画像配置システム、建設画像配置方法及びプログラムが必要であることに本発明者は着目した。
【0006】
本発明は、建設作業における作業効率の向上を図ることが可能な建設画像配置システム、建設画像配置方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置する建設画像配置システムであって、
前記建設図面データを取得する取得部と、
取得した前記建設図面データを表示する表示部と、
表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定する指定部と、
指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影する撮影部と、
撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置する配置部と、
を備え
前記配置部は、前記建設図面データ上に重ねて配置された前記配置用データに紐付けられた画像の枚数を併せて配置する建設画像配置システムを提供する。
【0008】
本発明によれば、建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置する建設画像配置システムは、前記建設図面データを取得し、取得した前記建設図面データを表示し、表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定し、指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影し、撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置し、前記建設図面データ上に重ねて配置された前記配置用データに紐付けられた画像の枚数を併せて配置する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、建設作業における作業効率の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】建設画像配置システム1の概要を説明する図である。
図2】建設画像配置システム1の機能構成を示す図である。
図3】建設画像配置システム1が実行する第1の配置処理を示す図である。
図4】作業者端末50が、建設図面データ上の所望の箇所を指定する一例を模式的に示した図である。
図5】作業者端末50が、撮影した画像の一例を模式的に示した図である。
図6】作業者端末50が、配置用データを建設図面データ上に配置した状態の一例を模式的に示した図である。
図7】作業者端末50が、配置用データを建設図面データ上に配置した状態の一例を模式的に示した図である。
図8】作業者端末50が、配置用データを建設図面データ上に配置した状態の一例を模式的に示した図である。
図9】作業者端末50が、建設図面データ上に、電子小黒板を表示した状態の一例を模式的に示す図である。
図10】建設画像配置システム1が実行する第2の配置処理を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
【0012】
[基本概念/基本構成]
図1は、建設画像配置システム1の概要を説明するための図である。建設画像配置システム1は、建設現場において、建設作業を行う作業者が所持する作業者端末50を少なくとも含む建設作業における作業進捗を管理するシステムである。
【0013】
建設画像配置システム1が作業進捗を管理する場合についての処理ステップについて、図1に基づいて概要を説明する。
最初に、作業者端末50は、建設図面データを取得する(ステップS1)。建設図面データは、意匠図、構造図、設備図や基本設計図、実施設計図、確認申請図、施工図、竣工図等の建設図面に関するデータである。
作業者端末50は、図示していないシステムの管理者が管理する管理者端末等からこの建設図面データを取得する、または、自身が予め記憶する建設図面データから所望する建設図面データを取得する。
【0014】
作業者端末50は、取得した建設図面データを表示する(ステップS2)。作業者端末50は、自身の表示部等に、この建設図面データを表示する。
【0015】
作業者端末50は、表示した建設図面データ上の所望の箇所10を指定する(ステップS3)。作業者端末50は、表示した建設図面データ上の一又は複数の箇所に対するタップ操作等による入力操作を受け付ける。作業者端末50は、この入力操作を受け付けた箇所を、所望の箇所10として指定する。
【0016】
作業者端末50は、指定した所望の箇所10に該当する建設現場の画像を撮影する(ステップS4)。作業者端末50は、所望の箇所10を指定したことを契機として、撮影用アプリケーションを起動する。作業者端末50は、撮影用アプリケーションへの入力操作を受け付け、指定した所望の箇所10に該当する建設現場の画像を撮影する。
【0017】
作業者端末50は、撮影した建設現場の画像に関する配置用データ31を、指定した建設図面データ上の所望の箇所10に紐付けて、この建設図面データ上に重ねて配置する(ステップS5)。配置用データ31は、例えば、撮影した画像又はこの画像に紐付けられたアイコン(例えば、ピン、矢印、カメラマーク)の何れか又は双方である。
作業者端末50は、撮影した建設現場の画像に対して、アイコンを紐付けする。作業者端末50は、この画像及びアイコンを配置用データ31として作成する。作業者端末50は、作成した配置用データ31を、建設図面データ上の指定された所望の箇所10に紐付けて、この所望の箇所10の近傍又は同一箇所に、重ねて配置する(図1では、画像及び画像に紐付けられたカメラマークのアイコンの両者が配置されている)。
作業者端末50は、配置用データ31を作成し、建設図面データ上に重ねて配置することにより、配置用データ31を表示することになる。
【0018】
このような建設画像配置システム1によれば、建設図面データ上の、どこで撮影したものであるかを作業者に把握させることが可能となり、事務作業の時間短縮や画像の転記ミスの減少等により、建設作業における作業効率の向上を図ることが可能となる。
【0019】
[機能構成]
図2に基づいて、建設画像配置システム1の機能構成について説明する。
建設画像配置システム1は、公衆回線網等のネットワークを介して、他の端末や装置等とデータ通信可能に接続された作業者端末50を備えるシステムである。
建設画像配置システム1は、システムの管理者が所持する管理者端末やその他の端末や装置類等が含まれていても良い。この場合、建設画像配置システム1は、後述する処理を、作業者端末50、その他の端末や装置類等の何れか又は複数の組み合わせにより実行する。
【0020】
作業者端末50は、建設現場において、建設作業を行う作業者が所持するスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末やスマートグラス等のヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブル端末等である。
【0021】
作業者端末50は、制御部として、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備え、通信部として、他の端末や装置等と通信可能にするためのデバイスや、建設図面データを取得する取得部51等を備える。また、作業者端末50は、処理部として、作業者からの入力操作を受け付けるデバイス、データや画像(動画や静止画等)等の入出力を行うデバイス、建設図面データを表示する表示部52、建設図面データ上の所望の箇所を指定する指定部53、この所望の箇所に該当する建設現場の画像を撮影する撮影部54、撮影した建設現場の画像に関する配置用データを、指定した建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、この建設図面データ上に重ねて配置する配置部55等を備える。
【0022】
作業者端末50において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、通信部と協働して、取得モジュールを実現する。また、作業者端末50において、制御部が所定のプログラムを読み込むことにより、処理部と協働して、表示モジュール、指定モジュール、撮影モジュール、画像取得判断モジュール、期間判断モジュール、アラートモジュール、配置用データ作成モジュール、配置用データ配置モジュール、削除モジュール、過去配置用データ判断モジュールを実現する。
【0023】
[作業者端末50が実行する第1の配置処理]
図3に基づいて、作業者端末50が実行する第1の配置処理について説明する。図3は、作業者端末50が実行する第1の配置処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本第1の配置処理は、上述した建設図面データの取得処理(ステップS1)、建設図面データの表示処理(ステップS2)、所望の箇所の指定処理(ステップS3)、撮影処理(ステップS4)、配置用データの配置処理(ステップS5)の処理の詳細である。
【0024】
はじめに、取得モジュールは、建設図面データを取得する(ステップS10)。建設図面データは、上述した通り、意匠図、構造図、設備図や基本設計図、実施設計図、施工図、竣工図等の建設図面に関するデータである。
取得モジュールは、図示していない管理者端末等からこの建設図面データを取得する。または、自身が予め記憶する建設図面データを取得する。
このステップS10の処理により、建設画像配置システム1は、建設図面データを取得する。
【0025】
表示モジュールは、建設図面データを表示する(ステップS11)。表示モジュールは、取得した建設図面データを、表示部等に表示する。このとき、一の建設図面データのみを取得していた場合、表示モジュールは、この一の建設図面データを表示する。また、複数の建設図面データを取得していた場合、表示モジュールは、複数の建設図面データの一覧や、サムネイルや、説明テキスト等を表示し、作業者が所望する建設図面データの選択入力を受け付け、受け付けた建設図面データを表示する。
このステップS11の処理により、建設画像配置システム1は、取得した建設図面データを表示する。
【0026】
指定モジュールは、建設図面データ上の所望の箇所を指定する(ステップS12)。所望の箇所は、作業者自身が所望する箇所や、予め管理者等が所望した箇所である。指定モジュールは、表示する建設図面データに対して、作業者からの入力操作を受け付け、作業者が所望する箇所の指定を受け付ける。指定モジュールは、指定を受け付けた箇所を、所望の箇所として指定することになる。
なお、指定モジュールは、作業者からの入力によらず、予め設定された箇所を所望の箇所として指定しても良い。この場合、建設図面データとこの所望の箇所とを予め紐付けておき、表示する建設図面データに応じて、予め設定された箇所を、所望の箇所として指定すれば良い。
このステップS12の処理により、建設画像配置システム1は、表示した建設図面データ上の所望の箇所を指定する。
【0027】
[建設図面データ上の所望の箇所の指定例]
図4に基づいて、建設図面データ上の所望の箇所の指定について説明する。図4は、この所望の箇所を指定する一例について、模式的に示したものである。作業者は、自身が所望する建設図面データ上の箇所に対して、タップ操作等の入力操作を行う。指定モジュールは、この入力操作を受け付ける。指定モジュールは、この入力操作を受け付けた箇所を所望の箇所10として指定する。指定モジュールは、他の箇所について、作業者からの入力操作を受け付けた場合、其々の箇所を所望の箇所10として指定する。
【0028】
図3に戻り、第1の配置処理の続きを説明する。
撮影モジュールは、建設現場の画像を撮影する(ステップS13)。撮影モジュールは、作業者から、所望の箇所10を指定する入力を受け付けたことを契機として、撮影用アプリケーションを起動する。撮影モジュールは、作業者から、この撮影用アプリケーションへの入力操作を受け付けることにより、建設現場の画像を撮影する。このとき、撮影モジュールは、指定した所望の箇所10に該当する建設現場の画像を撮影する。
作業者端末50は、画像を撮影する際、メモ(撮影日時、撮影箇所、撮影対象の説明、撮影目的等)や撮影内容(撮影対象(例えば、物品、場所、作業内容)、撮影方向(例えば、東西南北等の方角、左右上下)、撮影枚数撮影枚数(例えば、1枚、2枚、3枚、4枚)、重要度(例えば、数字、文字)等)等の入力を受け付け、このメモや撮影内容をこの画像に紐付けておく。
なお、作業者端末50は、予め管理者等が設定したメモや撮影内容や、作業者が作成する作業報告書や書類等に必要なメモや撮影内容や電子黒板等を、この画像に紐付けておく構成も可能である。
このステップS13の処理により、建設画像配置システム1は、指定した所望の箇所に該当する建設現場の画像を撮影する。図3に図示はしないが、建設図面データ上の所望の箇所の指定(ステップS12)をしてすぐに、配置用データであるアイコンが作成され(ステップS17)、撮影用アプリケーションを起動して建設現場の画像を撮影(ステップS13)する順序でもよい。
【0029】
[撮影する建設現場の画像の例]
図5に基づいて、建設現場の画像について説明する。図5は、この指定した箇所10に該当する建設現場を撮影した画像の一例について、模式的に示したものである。撮影モジュールは、所定の箇所10を指定する入力を受け付けることにより、撮影用アプリケーションを起動する。作業者は、起動した撮影用アプリケーションを用い、建設現場の画像11を撮影する。本図では、建設作業中の配管の画像を、画像11として撮影したものとして説明する。作業者端末50は、ここで撮影した画像11を後述する処理に用いる。
【0030】
図3に戻り、第1の配置処理の続きを説明する。
画像取得判断モジュールは、画像11を取得したか否かを判断する(ステップS14)。画像取得判断モジュールは、撮影モジュールが、建設現場の画像11を撮影したか否か等に基づいて、この判断を実行する。作業者端末50は、この画像11を撮影することにより、建設現場の画像11を取得することになる。
画像取得判断モジュールは、画像11を取得していないと判断した場合(ステップS14 NO)、期間判断モジュールは、所定期間が経過したか否かを判断する(ステップS15)。所定期間は、例えば、5分、10分、1時間、3時間である。期間判断モジュールは、所定期間が経過していないと判断した場合(ステップS15 NO)、作業者端末50は、再度、上述したステップS14の処理を実行する。
【0031】
一方、期間判断モジュールは、所定期間が経過したと判断した場合(ステップS15 YES)、アラートモジュールは、アラートを出力する(ステップS16)。アラートは、管理者端末に画像11を取得していないことを記載したメールを送信、アプリケーションによるプッシュ通知等である。アラートモジュールは、予め設定された内容に基づいて、アラートを出力する。
作業者端末50は、本アラート処理を実行後、再度、上述したステップS14の処理を実行する。
【0032】
ステップS14の処理に戻り、画像取得判断モジュールが、画像11を取得した場合について説明する。
画像取得判断モジュールは、画像11を取得したと判断した場合(ステップS14 YES)、配置用データ作成モジュールは、配置用データを作成する(ステップS17)。配置用データは、取得した画像11そのものである配置用画像、この画像11に紐付けられた配置用アイコン(上述したピン、矢印、カメラマーク等)、これらに紐付けられたメモや、撮影内容が含まれる。メモ及び撮影内容は、作業者からの入力を受け付けた内容や管理者が予め設定した内容に基づいたものである。
配置用データ作成モジュールは、この配置用画像と、メモと、撮影内容とを其々紐付け、配置用データを作成する。また、配置用データ作成モジュールは、取得した画像に配置用アイコンを紐付け、この紐付けた配置用アイコンと、メモと、撮影内容とを其々紐付け、配置用データを作成する。図3に図示はしないが、建設図面データ上の所望の箇所の指定(ステップS12)をしてすぐに、配置用データであるアイコンが作成され(ステップS17)、撮影用アプリケーションを起動して建設現場の画像を撮影(ステップS13)する順序でもよい。
【0033】
配置用データ配置モジュールは、配置用データを配置する(ステップS18)。配置用データ配置モジュールは、作成した配置用データ(配置用画像又は配置用アイコン)を、所望の箇所10に紐付けて、建設図面データ上の指定された箇所10に重ねて配置し、表示モジュールは、建設図面データ上の指定された箇所10又はこの箇所10の近傍に、配置用データを表示する。このとき、配置用データ配置モジュールは、所定の条件(例えば、重要度、作業内容)に基づいて、注目度を変更(例えば、色、サイズ、枠線、アイコン又はテキストの追加又は変更)して配置する。
表示モジュールは、作業者からの入力操作を受け付けることにより、配置用データ配置モジュールは、指定された箇所10と、配置用データとを引出線等で繋ぎ、配置用データを建設図面データ上の所望の場所に移動させる。
また、配置用データ配置モジュールは、配置された配置用データに対して、この配置用データに紐付けられたメモや撮影内容等が記載された電子小黒板を、建設図面データ上に重ねて配置し、表示モジュールは、建設図面データと、配置用データと、メモ等が記載された電子小黒板とを併せて表示する。この電子小黒板は、メモ以外の内容の入力を受け付け、受け付けた内容が追加されるとともに、配置用データに紐付けられたメモに受け付けた内容を登録することも可能である。
このステップS18の処理により、建設画像配置システム1は、撮影した建設現場の画像に関する配置用データを、指定した建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、建設図面データ上に重ねて配置する。
【0034】
配置用データが配置用画像である場合について説明する。
配置用データ配置モジュールは、この配置用画像を、撮影対象を指定して配置する。配置用データ配置モジュールは、表示モジュールが作業者から入力を受け付けた撮影対象をこの配置用画像の近傍に併せて配置する。例えば、入力を受け付けた撮影対象が、「配管」である場合、配置用データ配置モジュールは、テキストで「配管」を、この配置用画像の近傍に配置する。配置する撮影対象の形式は、他の方法(例えば、記号)であっても良い。
また、配置用データ配置モジュールは、この配置用画像を、撮影方向を指定して配置する。配置用データ配置モジュールは、表示モジュールが、作業者から入力を受け付けた撮影方向(例えば、矢印の向き、方角、方向)をこの配置用画像の近傍に併せて配置する。例えば、入力を受け付けた撮影方向が、「東から」である場合、配置用データ配置モジュールは、西から東に向けた矢印(始点から終点に向けた方向が、撮影方向となる)を、この配置用画像の近傍に配置する。配置する撮影方向の形式は、他の方法(例えば、テキスト、記号)であっても良い。
また、配置用データ配置モジュールは、指定された箇所10に重ねて配置したこの配置用画像の近傍に、入力を受け付けた撮影枚数に基づいた、残り枚数を併せて配置する。今回取得した画像が、「1枚」のみであり、入力を受け付けた撮影枚数が、「3枚」である場合、残り枚数である「2枚」を、この配置用画像の近傍に併せて配置する。配置する残り枚数の形式は、他の方法(例えば、数字、記号、色分け、枠)であっても良い。
配置用データ配置モジュールは、この箇所において、複数の画像を取得している場合、そのうちの一の画像を配置用画像として配置しても良いし、複数の画像の一部又は全部を配置用画像として配置しても良い。複数の画像を配置用画像として配置する場合、各配置用画像を重ねて配置しても良いし、各配置用画像を別々に配置しても良いし、サムネイル化した状態で配置しても良い。
なお、配置用データ配置モジュールが配置する配置用データは、配置用画像のみであっても良いし、配置用画像と、撮影対象、撮影方向又は撮影枚数の何れか又は複数の組み合わせとであっても良い。
表示モジュールは、作業者からの入力操作を受け付けることにより、この配置用画像に紐付けられたメモや、撮影内容を表示する。このとき、表示モジュールは、メモや撮影内容を、電子小黒板に記載した状態で表示する。作業者は、この配置用データや電子小黒板を閲覧し、画像を確認する。
【0035】
[配置用データの配置例1]
図6に基づいて、配置用データ(配置用画像)の配置例について説明する。
図6は、配置用データ配置モジュールが、建設図面データ上に配置用データ(配置用画像)を配置した状態の一例を模式的に示す図である。表示モジュールは、配置用データとして、配置用画像15を、建設図面データ上の指定された箇所10の近傍に表示する。表示モジュールは、重要度に応じた注目度で、この配置用画像15を表示する。このとき、表示モジュールは、指定された箇所を示す印(例えば、ピン、矢印、丸)を表示しても良い。
なお、図示していないが、表示モジュールは、上述した撮影対象、撮影方向又は撮影枚数の何れか又は複数の組み合わせとともに、配置用画像15を表示していても良い。
【0036】
配置用データが、配置用アイコンである場合について説明する。
配置用データ配置モジュールは、指定された箇所10に重ねて配置したこの配置用アイコンの近傍に、撮影内容における撮影枚数に基づいた、残り枚数を併せて配置する。今回配置用アイコンに紐付けられた画像(取得した画像)が、「1枚」のみであり、撮影内容における撮影枚数が、「3枚」である場合、残り枚数である「2枚」を、この配置用アイコンの近傍に併せて配置する。配置する残り枚数の形式は、他の方法(例えば、数字、記号、色分け、枠)であっても良い。
また、配置用データ配置モジュールは、この配置用アイコのン近傍に、この配置用アイコンに紐付けられた画像の総枚数を併せて配置することも可能である。配置する画像の総枚数の形式は、残り枚数の形式とは異なる形式であることが望ましく、数字、記号、色分け、枠といったものの内、残り枚数の形式で用いなかった形式のものを用いることが好ましい。
配置用データ配置モジュールは、撮影枚数に基づいて、複数の画像を取得している場合、そのうちの一の画像を、配置用アイコンに紐付けても良いし、複数の画像の一部又は全部を、配置用アイコンに紐付けても良い。
表示モジュールは、作業者からの入力操作を受け付けることにより、この配置用アイコンに紐付けられた画像、メモ又は撮影内容の何れか又は複数の組み合わせを表示する。この配置用アイコンに複数の画像が紐付けられている場合、各画像を重ねて表示しても良いし、各画像を別々に表示しても良いし、サムネイル化した状態で表示しても良い。このとき、表示モジュールは、画像、メモ又は撮影内容を、電子小黒板に記載した状態で表示する。作業者は、この電子小黒板を閲覧し、画像を確認する。
【0037】
[配置用データの配置例2]
図7に基づいて、配置用データ(配置用アイコン)の配置例について説明する。
図7は、配置用データ配置モジュールが、建設図面データ上に配置用データ(配置用アイコン)を配置した状態の一例を模式的に示す図である。表示モジュールは、配置用データとして、配置用アイコン16を、建設図面データ上の指定された箇所10の近傍に表示する。表示モジュールは、重要度に応じた注目度でこの配置用アイコン16を表示する。このとき、表示モジュールは、指定された箇所を示す印(例えば、ピン、矢印、丸)を表示しても良い。
なお、図示していないが、表示モジュールは、上述した撮影対象、撮影方向又は撮影枚数の何れか又は複数の組み合わせとともに、配置用アイコン16を表示していても良い。
表示モジュールは、この配置用アイコン16への入力操作を受け付けることにより、この配置用アイコンに紐付けられた画像、メモ又は撮影内容の何れか又は複数の組み合わせを表示する。
【0038】
[配置用データの配置例3]
上述した図6では、配置用データとして、配置用画像15を用い、上述した図7では、配置用データとして配置用アイコン16を用いるものを例として説明しているが、配置用画像15と配置用アイコン16との双方を、配置用データとして用いることも可能である。この場合について、図8及び図9に基づいて説明する。
図8は、配置用データ配置モジュールが、複数の箇所10に配置用データを配置した状態の一例を模式的に示す図である。図9は、表示モジュールが表示する電子小黒板の一例を模式的に示す図である。表示モジュールは、配置用データとして、配置用画像15と、配置用アイコン16(16a、16b、16c)とを其々、建設図面データ上の指定された箇所10の近傍に表示する。
本図では、配置用データ配置モジュールが、各配置用データの近傍に、撮影枚数の残り枚数を示す残枚数アイコン17(17a、17b、17c、17d)を配置し、表示モジュールが、残枚数アイコン17を、各配置用データの近傍に表示する。また、配置用データ配置モジュールは、配置用アイコン16bの近傍に撮影方向を示す矢印18を配置し、表示モジュールが、矢印18を、この配置用アイコン16bの近傍に表示する。また、表示モジュールは、作業者からの入力操作を受け付け、指定された箇所10と、配置用アイコン16aとを引出線19で繋ぎ、配置用アイコン16aを、建設図面データ上の元々配置されていた場所から、作業者が所望した場所に移動させている。
表示モジュールは、この配置用画像15及び配置用アイコン16への入力操作を受け付けることにより、図9に示す電子小黒板20を表示する。入力を受け付けた配置用アイコン16bを枠線で囲い、色付け(注目度を変更)する。なお、入力を受け付けた配置用画像15や配置用アイコン16の注目度を変更する方法は、その他の方法であっても良いし、注目度を変更せずとも良い。
本図では、電子小黒板20に画像及びメモが記載されている状態を示す。この電子小黒板20は、入力を受け付けた配置用アイコン16bにおける画像、撮影日時、撮影箇所、撮影対象の説明、撮影目的等が記載されている。この電子小黒板20は、入力を受け付けた配置用アイコン16bにおける画像、撮影日時、撮影箇所、撮影対象の説明、撮影目的等が記載されている。この電子小黒板20は、後から撮影された画像の追加や、メモや撮影内容等の入力の追加も可能である。追加されたものは、配置用データとして登録されることになる。
【0039】
なお、作業者端末50は、配置用データを配置した建設図面データを表計算ソフト等に、帳票出力する構成も可能である。
また、作業者端末50は、予め設定された所定の分類(例えば、社内のメンバー、外部専門家)等に基づいて、所定のグループを一又は複数作成し、配置用データを配置した建設図面データを、作業者又は管理者等が所望するグループ内で、共有する構成も可能である。
【0040】
以上が、第1の配置処理である。
【0041】
[作業者端末50が実行する第2の配置処理]
図10に基づいて、作業者端末50が実行する第2の配置処理について説明する。図10は、作業者端末50が実行する第2の配置処理のフローチャートを示す図である。上述した各モジュールが実行する処理について、本処理に併せて説明する。本第2の配置処理は、上述した第1の配置処理の変形例である。なお、上述した第1の配置処理と同様の処理については、その詳細な説明は省略する。
【0042】
作業者端末50は、建設図面データの取得処理(ステップS30(ステップS10の処理と同様の処理))、建設図面データの表示処理(ステップS31(ステップS11の処理と同様の処理))、建設図面データ上の所望の箇所の指定処理(ステップS32(ステップS12の処理と同様の処理))、建設現場の画像の撮影処理(ステップS33(ステップS13の処理と同様の処理))を実行する。
【0043】
過去配置用データ判断モジュールは、過去の配置用データが存在するか否かを判断する(ステップS34)。過去の配置用データは、これまでに、今回撮影した画像と合致する配置用データが作成されていたか否かを判断する。この過去の配置用データは、今回の処理以前に、上述したステップS17の処理により作成された配置用データである。過去配置用データ判断モジュールは、過去の配置用データが存在しないと判断した場合(ステップS35 NO)、上述したステップS14の処理(画像取得判断処理)以降の処理を実行する。本図では、説明を簡略化するために、終了するものとして記載する。
【0044】
一方、過去配置用データ判断モジュールは、過去の配置用データが存在すると判断した場合(ステップS34 YES)、配置用データ配置モジュールは、過去の配置用データを、配置する(ステップS35(ステップS18の処理と略同様))。ステップS35の処理において、上述したステップS18との相違点は、配置用データ配置モジュールが、作成した配置用データを配置する代わりに、過去の配置用データを配置する点であり、それ以外は同様である。
【0045】
以上が、第2の配置処理である。
【0046】
上述した手段、機能は、コンピュータ(CPU、情報処理装置、各種端末を含む)が、所定のプログラムを読み込んで、実行することによって実現される。プログラムは、例えば、コンピュータからネットワーク経由で提供される(SaaS:ソフトウェア・アズ・ア・サービス)形態やクラウドサービスで提供されてよい。また、プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供されてよい。この場合、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記録装置又は外部記録装置に転送し記録して実行する。また、そのプログラムを、記録装置(記録媒体)に予め記録しておき、その記録装置から通信回線を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
【0047】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0048】
(1)建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置する建設画像配置システムであって、
前記建設図面データを取得する取得部(例えば、取得部51、取得モジュール)と、
取得した前記建設図面データを表示する表示部(例えば、表示部52、表示モジュール)と、
表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定する指定部(例えば、指定部53、指定モジュール)と、
指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影する撮影部(例えば、撮影部54、撮影モジュール)と、
撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データ(例えば、配置用画像、画像に紐付けられた配置用アイコン)を、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置する配置部(例えば、配置部55、配置用データ作成モジュール、配置用データ配置モジュール)と、
を備える建設画像配置システム。
【0049】
(1)の発明によれば、建設作業における作業効率の向上を図れる
【0050】
(2)前記撮影部は、前記指定部が前記所望の箇所を指定したことを契機に、撮影用アプリケーションを起動し、前記建設現場の画像を撮影する、
(1)に記載の建設画像配置システム。
【0051】
(2)の発明によれば、どの箇所を撮影するのかを把握することが容易となる。
【0052】
(3)前記配置部は、今回撮影するよりも前に撮影した画像に関する過去の配置用データが存在する場合、当該過去の配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置する、
(1)に記載の建設画像配置システム。
【0053】
(3)の発明によれば、予め作成された配置用データであっても、配置することが可能となり、作業効率の向上が図れる。
【0054】
(4)前記配置部は、前記配置用データを、所定の条件(例えば、重要度、作業内容)に基づいて、注目度を変更(例えば、色、サイズ、枠線、アイコン又はテキストの追加又は変更)して配置する、
(1)に記載の建設画像配置システム。
【0055】
(4)の発明によれば、所定の条件(重要な箇所や作業内容等)の把握が容易となる。
【0056】
(5)建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置する建設画像配置システムが実行する建設画像配置方法であって、
前記建設図面データを取得するステップ(例えば、ステップS10、S30)と、
取得した前記建設図面データを表示するステップ(例えば、ステップS11、S31)と、
表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定するステップ(例えば、ステップS12、S32)と、
指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影するステップ(例えば、ステップS13、S33)と、
撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置するステップ(例えば、ステップS17、S35)と、
を備える建設画像配置方法。
【0057】
(6)建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置するコンピュータに、
前記建設図面データを取得するステップ例えば、ステップS10、S30)、
取得した前記建設図面データを表示するステップ例えば、ステップS11、S31)、
表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定するステップ例えば、ステップS12、S32)、
指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影するステップ例えば、ステップS13、S33)、
撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置するステップ例えば、ステップS17、S18、S35)、
を実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラム。
【符号の説明】
【0058】
1 建設画像配置システム
10 所望の箇所
11 画像
15 配置用画像
16 配置用アイコン
17 残枚数アイコン
18 矢印
19 引出線
20 電子小黒板
31 配置用データ
50 作業者端末
51 取得部
52 表示部
53 指定部
54 撮影部
55 配置部

【要約】
【課題】建設作業における作業効率の向上を図る。
【解決手段】建設現場に関する建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設現場の画像を配置する建設画像配置システム1は、前記建設図面データを取得し、取得した前記建設図面データを表示し、表示した前記建設図面データ上の所望の箇所を指定し、指定した前記所望の箇所に該当する前記建設現場の画像を撮影し、撮影した前記建設現場の画像に関する配置用データを、指定した前記建設図面データ上の所望の箇所に紐付けて、当該建設図面データ上に重ねて配置する。
【選択図】図1

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10