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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-25
(45)【発行日】2022-03-07
(54)【発明の名称】ハニカム構造体
(51)【国際特許分類】
   B01J 35/04 20060101AFI20220228BHJP
   F01N 3/28 20060101ALI20220228BHJP
   B01D 53/94 20060101ALI20220228BHJP
   F01N 3/022 20060101ALI20220228BHJP
【FI】
B01J35/04 301D
B01J35/04 301F
F01N3/28 301P
B01D53/94 222
F01N3/022 B ZAB
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2018057064
(22)【出願日】2018-03-23
(65)【公開番号】P2019166484
(43)【公開日】2019-10-03
【審査請求日】2020-10-19
(73)【特許権者】
【識別番号】000004064
【氏名又は名称】日本碍子株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088616
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邉 一平
(74)【代理人】
【識別番号】100154829
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 成
(72)【発明者】
【氏名】山本 博隆
(72)【発明者】
【氏名】石岡 知大
【審査官】若土 雅之
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-101282(JP,A)
【文献】特開昭60-197242(JP,A)
【文献】特開2003-033664(JP,A)
【文献】特開2007-290945(JP,A)
【文献】実開昭53-081711(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01D 53/73
53/86-53/90
53/94
53/96
B01J 21/00-38/74
F01N 3/00-3/38
9/00-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一端面及び第二端面を有する柱状のハニカム構造部を備え、
前記ハニカム構造部は、前記第一端面から前記第二端面まで延びる複数のセルを取り囲むように配置された多孔質の隔壁と、前記隔壁を囲繞するように配設された外周壁と、を有し、
前記ハニカム構造部は、前記セルの延びる方向に直交する断面において、多角形の前記セルが、前記隔壁によって格子状に区画されており、
複数の前記セルは、前記第一端面側及び前記第二端面側の端部が共に開口したものであり、
前記ハニカム構造部は、前記第一端面又は前記第二端面と前記外周壁とが交わる端面縁部に、前記外周壁及び前記隔壁の一部が欠損した欠損部を、少なくとも1つ有し、
前記欠損部は、前記端面縁部を構成する前記第一端面又は前記第二端面上の極座標(R、θ)において、前記θが、下記条件(1)のθ(n=1,2・・・N)の値を満たす少なくとも1箇所に配置されており、
前記欠損部の平均サイズが、前記ハニカム構造部の端面の径方向長さが0.8~8.0mmで、前記ハニカム構造部の端面の周縁に沿った周囲長が0.8~41.0mmで、前記ハニカム構造部の前記セルの延びる方向の軸方向長さが0.1~32.0mmであり、且つ、
前記ハニカム構造部の側面の総面積に対する、当該ハニカム構造部の側面における前記欠損部の総面積の比の百分率が、1.40%以下である、ハニカム構造体。
【数1】
(但し、前記極座標(R、θ)において、Rは、前記ハニカム構造部の前記端面縁部を構成する前記第一端面又は前記第二端面の半径を示す動径座標を示す。
前記極座標(R、θ)において、θは、前記第一端面又は前記第二端面において、当該端面の周縁と、格子状に配列した前記隔壁に平行で且つ当該端面の中心を通る直線と、が交差する交点を0とした角度座標を示す。
前記条件(1)において、Nは、多角形の前記セルの頂点の数を示し、N=4~8である。nは、N以下の各自然数(n=1,2・・・N)を示す。)
【請求項2】
前記ハニカム構造部の側面の総面積に対する、当該ハニカム構造部の側面における前記欠損部の総面積の比の百分率が、0.01~1.40%である、請求項1に記載のハニカム構造体。
【請求項3】
前記ハニカム構造部の端面の径方向長さが0.8~8.0mmで、前記ハニカム構造部の端面の周縁に沿った周囲長が0.8~41.0mmで、前記ハニカム構造部の前記セルの延びる方向の軸方向長さが0.1~32.0mmである前記欠損部を少なくとも1つ有する、請求項1又は2に記載のハニカム構造体。
【請求項4】
前記隔壁の厚さが、0.064~0.305mmである、請求項1~3のいずれか一項に記載のハニカム構造体。
【請求項5】
前記ハニカム構造部のセル密度が、31~140個/cmである、請求項1~4のいずれか一項に記載のハニカム構造体。
【請求項6】
前記ハニカム構造部の外径が、50.8~355.6mmである、請求項1~5のいずれか一項に記載のハニカム構造体。
【請求項7】
前記ハニカム構造部の前記セルの延びる方向の軸方向長さが、50.8~431.8mmである、請求項1~6のいずれか一項に記載のハニカム構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカム構造体に関する。更に詳しくは、筐体としての缶体内にハニカム構造体を収容した際の、当該ハニカム構造体に付与される圧縮面圧による破損を有効に抑制することが可能なハニカム構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、先進国におけるディーゼル車やトラックのNOx規制として更に厳しいものが検討されている。このようなNOx規制に対して、排気ガス中のNOxを処理するための技術が種々提案されている。例えば、このような技術の1つとして、選択的触媒還元触媒(以下、「SCR触媒」ともいう)等を、多孔質の隔壁を有するハニカム構造体に担持し、当該ハニカム構造体によって排気ガス中のNOxを浄化処理する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記したハニカム構造体を用いたNOx処理においては、ハニカム構造体に担持する触媒の量を多くすることで、浄化性能を向上させることができる。一方で、触媒を担持したハニカム構造体を、ディーゼル車等の排気系に設置したNOx処理を行った場合、圧力損失の上昇が問題になることがある。特に、浄化性能を向上させるために担持する触媒の量を多くすると、ハニカム構造体の圧力損失の上昇がより顕著になることがある。即ち、ハニカム構造体を用いたNOx処理においては、「浄化性能の向上」と「圧力損失の上昇抑制」とは、トレードオフ(Trade off)の関係にある。このため、このようなトレードオフを打破するために、ハニカム構造体の隔壁を高気孔率化する技術が提案されている。例えば、ハニカム構造体の隔壁を高気孔率化することにより、担持する触媒の量を多くしたとしても、圧力損失の上昇を抑制することができると考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-052367号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、隔壁を高気孔率化したハニカム構造体は、ハニカム構造体の機械的強度が低下してしまう。このため、隔壁を高気孔率化したハニカム構造体は、筐体としての缶体内に収容した際に、ハニカム構造体に外周面に付与される圧縮面圧により、破損が生じ易いという問題があった。破損が生じる一因として、製造工程におけるハンドリング(handling)に起因しており、工程時に外周部に接する隔壁の損傷から、それを起点とした破壊へ繋がることがある。
【0006】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものである。本発明によれば、筐体としての缶体内にハニカム構造体を収容した際の、当該ハニカム構造体に付与される圧縮面圧による破損を有効に抑制することが可能なハニカム構造体が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下に示す、ハニカム構造体が提供される。
【0008】
[1] 第一端面及び第二端面を有する柱状のハニカム構造部を備え、
前記ハニカム構造部は、前記第一端面から前記第二端面まで延びる複数のセルを取り囲むように配置された多孔質の隔壁と、前記隔壁を囲繞するように配設された外周壁と、を有し、
前記ハニカム構造部は、前記セルの延びる方向に直交する断面において、多角形の前記セルが、前記隔壁によって格子状に区画されており、
複数の前記セルは、前記第一端面側及び前記第二端面側の端部が共に開口したものであり、
前記ハニカム構造部は、前記第一端面又は前記第二端面と前記外周壁とが交わる端面縁部に、前記外周壁及び前記隔壁の一部が欠損した欠損部を、少なくとも1つ有し、
前記欠損部は、前記端面縁部を構成する前記第一端面又は前記第二端面上の極座標(R、θ)において、前記θが、下記条件(1)のθ(n=1,2・・・N)の値を満たす少なくとも1箇所に配置されており、
前記欠損部の平均サイズが、前記ハニカム構造部の端面の径方向長さが0.8~8.0mmで、前記ハニカム構造部の端面の周縁に沿った周囲長が0.8~41.0mmで、前記ハニカム構造部の前記セルの延びる方向の軸方向長さが0.1~32.0mmであり、且つ、
前記ハニカム構造部の側面の総面積に対する、当該ハニカム構造部の側面における前記欠損部の総面積の比の百分率が、1.40%以下である、ハニカム構造体。
【0009】
【数1】
(但し、前記極座標(R、θ)において、Rは、前記ハニカム構造部の前記端面縁部を構成する前記第一端面又は前記第二端面の半径を示す動径座標を示す。
前記極座標(R、θ)において、θは、前記第一端面又は前記第二端面において、当該端面の周縁と、格子状に配列した前記隔壁に平行で且つ当該端面の中心を通る直線と、が交差する交点を0とした角度座標を示す。
前記条件(1)において、Nは、多角形の前記セルの頂点の数を示し、N=4~8である。nは、N以下の各自然数(n=1,2・・・N)を示す。)
【0010】
[2] 前記ハニカム構造部の側面の総面積に対する、当該ハニカム構造部の側面における前記欠損部の総面積の比の百分率が、0.01~1.40%である、前記[1]に記載のハニカム構造体。
【0011】
[3] 前記ハニカム構造部の端面の径方向長さが0.8~8.0mmで、前記ハニカム構造部の端面の周縁に沿った周囲長が0.8~41.0mmで、前記ハニカム構造部の前記セルの延びる方向の軸方向長さが0.1~32.0mmである前記欠損部を少なくとも1つ有する、前記[1]又は[2]に記載のハニカム構造体。
【0012】
[4] 前記隔壁の厚さが、0.064~0.305mmである、前記[1]~[3]のいずれかに記載のハニカム構造体。
【0013】
[5] 前記ハニカム構造部のセル密度が、31~140個/cmである、前記[1]~[4]のいずれかに記載のハニカム構造体。
【0014】
[6] 前記ハニカム構造部の外径が、50.8~355.6mmである、前記[1]~[5]のいずれかに記載のハニカム構造体。
【0015】
[7] 前記ハニカム構造部の前記セルの延びる方向の軸方向長さが、50.8~431.8mmである、前記[1]~[6]のいずれかに記載のハニカム構造体。
【発明の効果】
【0016】
本発明のハニカム構造体は、筐体としての缶体内にハニカム構造体を収容した際の、当該ハニカム構造体に付与される圧縮面圧による破損を有効に抑制することができる。このため、本発明のハニカム構造体は、アイソスタティック強度(Isostatic strength)の改善に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明のハニカム構造体の第一実施形態を模式的に示す斜視図である。
図2図1に示すハニカム構造体の第一端面側を示す平面図である。
図3図2のA-A’断面を模式的に示す断面図である。
図4図1に示すハニカム構造体の一部を拡大した拡大斜視図である。
図5図1に示すハニカム構造体の第一端面上における極座標を説明するための平面図である。
図6】本発明のハニカム構造体の第二実施形態を模式的に示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。したがって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に入ることが理解されるべきである。
【0019】
(1)ハニカム構造体(第一実施形態):
本発明のハニカム構造体の第一実施形態は、図1図4に示すようなハニカム構造体100である。ここで、図1は、本発明のハニカム構造体の第一実施形態を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示すハニカム構造体の第一端面側を示す平面図である。図3は、図2のA-A’断面を模式的に示す断面図である。図4は、図1に示すハニカム構造体の一部を拡大した拡大斜視図である。
【0020】
図1図4に示すように、本実施形態のハニカム構造体100は、第一端面11及び第二端面12を有する柱状のハニカム構造部4を備えたものである。ハニカム構造部4は、多孔質の隔壁1と、隔壁1を囲繞するように配設された外周壁3と、を有する。即ち、外周壁3は、格子状に配設された隔壁1を囲繞するように配設されている。多孔質の隔壁1は、ハニカム構造部4の第一端面11から第二端面12まで延びる流体の流路となる複数のセル2を取り囲むように配置されている。
【0021】
ハニカム構造部4は、セル2の延びる方向に直交する断面において、多角形のセル2が、隔壁1によって格子状に区画されている。以下、「セル2の形状」という場合は、ハニカム構造部4のセル2の延びる方向に直交する断面における、セル2の形状のことを意味する。図1図4に示すハニカム構造体100において、セル2の形状は、正方形である。なお、特に限定されることはないが、セル2の形状は、四角形、六角形、八角形であることが好ましい。
【0022】
ハニカム構造部4は、第一端面11又は第二端面12と外周壁3とが交わる端面縁部に、外周壁3及び隔壁1の一部が欠損した欠損部6を、少なくとも1つ有することを特徴とする。このような欠損部6を有することで、筐体としての缶体内にハニカム構造体100を収容した際の、ハニカム構造体100に付与される圧縮面圧による破損を有効に抑制することができる。
【0023】
本実施形態のハニカム構造体100において、欠損部6は、ハニカム構造部4の端面縁部の所定の箇所に配置されている。即ち、欠損部6は、ハニカム構造部4の端面縁部を構成する第一端面11又は第二端面12上の極座標(R、θ)において、θが、下記条件(1)のθ(n=1,2・・・N)の値を満たす少なくとも1箇所に配置されている。
【0024】
【数2】
【0025】
但し、上記極座標(R、θ)において、Rは、ハニカム構造部4の端面縁部を構成する第一端面11又は第二端面12の半径を示す動径座標を示す。また、上記極座標(R、θ)において、θは、第一端面11又は第二端面12において、当該端面(即ち、第一端面11又は第二端面12)の周縁と、格子状に配列した隔壁1に平行で且つ当該端面の中心を通る直線と、が交差する交点を0(度数法における0°)とした角度座標を示す。
【0026】
また、上記条件(1)において、Nは、多角形のセル2の頂点の数を示し、N=4~8である。nは、N以下の各自然数(n=1,2・・・N)を示す。また、上記条件(1)におる「±θ(但し、n=1)/2」は、「-θ(n=1)/2」から「+θ(n=1)/2」の範囲を意味している。
【0027】
ここで、上記条件(1)のθ(n=1,2・・・N)の値について、セル2の形状が「四角形」である場合を例に、更に詳しく説明する。セル2の形状が「四角形」である場合、N=4であり、nは、1,2,3,4の自然数を示す。従って、セル2の形状が「四角形」である場合の上記条件(1)は、下記条件(1-1)~(1-4)を示すこととなる。
【0028】
条件(1-1):π/8≦θ(n=1)≦3π/8
条件(1-2):5π/8≦θ(n=2)≦7π/8
条件(1-3):9π/8≦θ(n=3)≦11π/8
条件(1-4):13π/8≦θ(n=4)≦15π/8
【0029】
以下、図5を参照しつつ、上記極座標(R、θ)について更に詳しく説明する。図5は、図1に示すハニカム構造体100の第一端面11上における極座標を説明するための平面図である。図5に示すように、極座標(R、θ)におけるRは、ハニカム構造部4の端面縁部を構成する第一端面11の半径を示す動径座標を示す。従って、極座標(R、θ)は、第一端面11の周縁に沿った円座標を示しているといえる。なお、ここでは、図5を参照しつつ、ハニカム構造部4の第一端面11側についての例を説明するが、ハニカム構造部4の第二端面12(図1参照)側についても同様の方法で極座標(R、θ)を規定することができる。
【0030】
図5に示すように、極座標(R、θ)におけるθは、第一端面11の周縁と、格子状に配列した隔壁1に平行で且つ第一端面11の中心を通る直線と、が交差する交点を0とした角度座標を示す。条件(1)のθ(n=1,2・・・N)は、極座標(R、θ)におけるθが取り得る角度座標の範囲を示している。例えば、図5においては、欠損部6が、ハニカム構造部4の端面縁部を構成する第一端面11上の、上記条件(1-2)を満たす範囲(即ち、5π/8≦θ(n=2)≦7π/8)に配置されている。例えば、セル2の形状が「六角形」である場合には、N=6、n=1,2,3,4,5,6として、上述した四角形の例にならって、条件(1)のθ(n=1,2,3,4,5,6)の値(即ち、θが取り得る角度座標の範囲)を規定することができる。
【0031】
欠損部6が、極座標(R、θ)において、上記条件(1)のθ(n=1,2・・・N)の値を満たす少なくとも1箇所に配置されることにより、ハニカム構造体100に付与される圧縮面圧による破損を有効に抑制することができる。例えば、上記条件(1)に示される箇所以外に配置されていると、圧縮面圧による破損を抑制する効果が十分に得られず、逆に、欠損部6が存在することで、ハニカム構造体100のアイソスタティック強度が低下してしまうことがある。
【0032】
本実施形態のハニカム構造体100は、図1,2,4に示すような欠損部6の平均サイズが、以下の通りである。欠損部6の平均サイズとは、欠損部6が1つの場合には、その欠損部6のサイズ(即ち、各寸法の最大値)である。欠損部6の平均サイズとは、欠損部6が2つ以上の場合には、それぞれの欠損部6の各寸法の最大値の相加平均を示す値である。欠損部6のハニカム構造部4の第一端面11の径方向長さAの平均サイズが0.8~8.0mmである。また、ハニカム構造部4の第一端面11の周縁に沿った周囲長Bの平均サイズが0.8~41.0mmである。更に、ハニカム構造部4のセル2の延びる方向の軸方向長さCの平均サイズが0.1~32.0mmである。このように構成することにより、ハニカム構造体100のアイソスタティック強度を維持しつつ、圧縮面圧による破損を有効に抑制することができる。なお、2つ以上の欠損部6の平均サイズを算出する際、平均サイズの算出における有効な欠損部6としては、欠損部6の径方向長さ、周囲長、及び軸方向長さのいずれか1つの最大寸法が、少なくも0.1mmであるものとする。
【0033】
なお、特に限定されることはないが、欠損部6のハニカム構造部4の第一端面11の径方向長さAの平均サイズが0.8~6.0mmであることが好ましく、0.8~4.0mmであることが更に好ましい。また、ハニカム構造部4の第一端面11の周縁に沿った周囲長Bの平均サイズが0.8~30.0mmであることが好ましく、0.8~20.0mmであることが更に好ましい。更に、ハニカム構造部4のセル2の延びる方向の軸方向長さCの平均サイズが0.8~24.0mmであることが好ましく、0.8~16.0mmであることが更に好ましい。このように構成することによって、圧縮面圧による破損をより有効に抑制することができる。
【0034】
更に、本実施形態のハニカム構造体100においては、ハニカム構造部4の側面の総面積に対する、当該ハニカム構造部4の側面における欠損部6の総面積の比の百分率が、1.40%以下である。このように構成することによって、ハニカム構造体100のアイソスタティック強度の低下を有効に抑制することができる。なお、上述した欠損部6の総面積の比の百分率は、0.01~1.40%であることが好ましく、0.01~0.5%であることが更に好ましい。
【0035】
また、欠損部6が複数個ある場合には、欠損部6のうちの少なくとも1つが、上述した平均サイズを満たしていることが好ましい。即ち、端面の径方向長さAが0.8~8.0mmで、端面の周縁に沿った周囲長Bが0.8~41.0mmで、セル2の延びる方向の軸方向長さCが0.1~32.0mmである欠損部6を少なくとも1つ有することが好ましい。このように構成することによって、ハニカム構造体に付与される圧縮面圧による破損を抑制する効果を、より良好に発現させることができる。
【0036】
欠損部6は、外周壁3及び隔壁1の一部が欠損(欠落)した部分である。このような欠損部6は、実質的に、上記条件(1)を満たす極座標(R、θ)で示す箇所のみに配置されていることが好ましい。また、欠損部6は、実質的に、上記条件(1)を満たす極座標(R、θ)で示す箇所に収まるように配置されていることが好ましい。
【0037】
欠損部6の個数については特に制限はない。例えば、欠損部6の平均サイズが上記数値を満たし、且つ、上述した「欠損部6の総面積の比の百分率」が1.40%以下となるのであれば、第一端面11及び第二端面12のそれぞれの端面縁部に、欠損部6が複数個配置されていてもよい。
【0038】
ハニカム構造体100は、隔壁1の厚さが、0.064~0.305mmであることが好ましく、0.089~0.132mmであることが更に好ましい。隔壁1の厚さは、例えば、走査型電子顕微鏡又はマイクロスコープ(microscope)を用いて測定することができる。隔壁1の厚さが0.064mm未満であると、十分な強度が得られない場合がある。一方、隔壁1の厚さ0.305mmを超えると、ハニカム構造体100の圧力損失が増大することがある。
【0039】
隔壁1によって区画形成されるセル2のセル密度が、31~140個/cmであることが好ましく47~93個/cmであることが更に好ましい。このように構成することによって、本実施形態のハニカム構造体100を、自動車のエンジンから排出される排気ガスを浄化するための浄化部材(例えば、触媒担体やフィルタ)として好適に利用することができる。
【0040】
ハニカム構造体100は、隔壁1の気孔率が、27~65%であることが好ましく、27~55%であることが更に好ましく、30~55%であることが特に好ましい。隔壁1の気孔率は、水銀圧入法によって測定された値である。隔壁1の気孔率が、27%未満であると、ハニカム構造体100を触媒担体などの排気ガス浄化部材として使用する際に、触媒担持後に触媒が剥離することがある。隔壁1の気孔率が、65%を超えると、十分な強度が得られない場合がある。
【0041】
ハニカム構造部4の外周壁3の厚さについては特に制限はないが、例えば、0.1~8.0mmであることが好ましく、0.1~4.0mmであることが更に好ましく、0.
1~2.0mmであることが特に好ましい。外周壁3の厚さは、例えば、走査型電子顕微鏡又はマイクロスコープを用いて測定することができる。外周壁3の厚さが0.1mm未満であると、十分な強度が得られない場合がある。一方、外周壁3の厚さが8.0mmを超えると、ハニカム構造体100の圧力損失が増大することがある。
【0042】
ハニカム構造部4の外周壁3は、隔壁1と一体的に構成されたものであってもよいし、隔壁1を囲繞するように外周コート材を塗工することによって形成した外周コート層であってもよい。図示は省略するが、外周コート層は、製造時において、隔壁と外周壁とを一体的に形成した後、形成された外周壁を、研削加工等の公知の方法によって除去した後、隔壁の外周側に設けることができる。
【0043】
ハニカム構造部4の形状については特に制限はない。ハニカム構造部4の形状としては、第一端面11及び第二端面12の形状が、円形、楕円形等の柱状を挙げることができる。
【0044】
ハニカム構造部4の大きさ、例えば、ハニカム構造部4の外径やセル2の延びる方向の軸方向長さについては、特に制限はない。本実施形態のハニカム構造体100を、排気ガス浄化用の浄化部材として用いた際に、最適な浄化性能を得るように、各大きさを適宜選択すればよい。例えば、ハニカム構造部4の外径(例えば、第一端面11の直径)が、50.8~355.6mmであることが好ましく、76.2~330.2mmであることが更に好ましい。また、ハニカム構造部4のセル2の延びる方向の軸方向長さが、50.8~431.8mmであることが好ましく、101.6~254.0mmであることが更に好ましい。
【0045】
隔壁1の材料が、炭化珪素、コージェライト、珪素-炭化珪素複合材料、コージェライト-炭化珪素複合材料、窒化珪素、ムライト、アルミナ及びチタン酸アルミニウムから構成される群から選択される少なくとも1種を含むことが好ましい。隔壁1を構成する材料は、上記群に列挙された材料を、30質量%以上含む材料であることが好ましく、40質量%以上含む材料であることが更に好ましく、50質量%以上含む材料であることが特に好ましい。なお、珪素-炭化珪素複合材料とは、炭化珪素を骨材とし、珪素を結合材として形成された複合材料である。また、コージェライト-炭化珪素複合材料とは、炭化珪素を骨材とし、コージェライトを結合材として形成された複合材料である。本実施形態のハニカム構造体100において、隔壁1を構成する材料は、特に、コージェライトが好ましい。
【0046】
(2)ハニカム構造体(第二実施形態):
次に、本発明のハニカム構造体の第二実施形態について説明する。本発明のハニカム構造体の第二実施形態は、図6に示すようなハニカム構造体200である。ここで、図6は、本発明のハニカム構造体の第二実施形態を模式的に示す拡大斜視図である。なお、図6において、図1図4に示すハニカム構造体100と同様の構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略することがある。
【0047】
図6に示すハニカム構造体200は、第一端面11及び第二端面(図示せず)を有する柱状のハニカム構造部4を備えたものである。ハニカム構造部4は、多孔質の隔壁1と、隔壁1を囲繞するように配設された外周壁3と、を有する。
【0048】
図6に示すように、ハニカム構造部4は、第一端面11と外周壁3とが交わる端面縁部に、外周壁3及び隔壁1の一部が欠損した欠損部6aを有する。本実施形態のハニカム構造体200の欠損部6aは、図4に示すハニカム構造体100の欠損部6と、その形状が異なっている。例えば、図4に示すハニカム構造体100の欠損部6は、第一端面11側の端面縁部の一部が不定形に切り欠かれたような形状の欠損部6となっている。一方、図6に示すように、本実施形態のハニカム構造体200の欠損部6aは、第一端面11側の端面縁部において、第一端面11の径方向長さA、第一端面11の周縁に沿った周囲長B、及びセル2の延びる方向の軸方向長さCが、それぞれ一定となるように切り欠かれた形状の欠損部6aとなっている。このように構成されたハニカム構造体200においても、筐体としての缶体内にハニカム構造体200を収容した際の、ハニカム構造体200に付与される圧縮面圧による破損を有効に抑制することができる。なお、ハニカム構造体200の欠損部6aは、図6に示すような形状に限定されることはなく、その他の種々の形状に変更することもできる。即ち、ハニカム構造体200の欠損部6aは、第一端面11の径方向長さA、第一端面11の径方向長さB、及びセル2の延びる方向の軸方向長さCが所定の数値範囲に収まるものであれば、その形状についての制限はない。
【0049】
(3)ハニカム構造体の製造方法:
本発明のハニカム構造体を製造する方法については、特に制限はなく、例えば、以下のような方法を挙げることができる。まず、ハニカム構造部を作製するための可塑性の坏土を調製する。ハニカム構造部を作製するための坏土は、原料粉末として、前述のハニカム構造部の好適な材料の中から選ばれた材料に、適宜、バインダ等の添加剤、造孔材、及び水を添加することによって調製することができる。原料粉末としては、例えば、炭化珪素粉末と金属珪素粉末と混合した粉末を用いることができる。バインダとしては、例えば、メチルセルロース(Methylcellulose)や、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(Hydroxypropyl methylcellulose)等を挙げることができる。また、添加剤としては、界面活性剤等を挙げることができる。
【0050】
次に、このようにして得られた坏土を押出成形することにより、複数のセルを区画形成する隔壁、及びこの隔壁を囲繞するように配設された外周壁を有する、柱状のハニカム成形体を作製する。以下、柱状のハニカム成形体の一方の端面を「第一端面」とし、もう一方の端面を「第二端面」とする。
【0051】
次に、得られたハニカム成形体を、例えば、マイクロ波及び熱風で乾燥する。次に、乾燥したハニカム成形体の第一端面又は第二端面と外周壁とが交わる端面縁部において、外周壁及び隔壁の一部を欠損させて、欠損部を形成する。欠損部を形成する方法として、例えば、フライス加工でハニカム成形体の側面を切削する方法を挙げることができる。
【0052】
次に、ハニカム成形体を焼成することにより、ハニカム構造体を製造する。焼成温度及び焼成雰囲気は原料により異なり、当業者であれば、選択された材料に最適な焼成温度及び焼成雰囲気を選択することができる。なお、ハニカム成形体を焼成した後に、ハニカム構造体の端面縁部において、外周壁及び隔壁の一部を欠損させて、欠損部を作製してもよい。
【実施例
【0053】
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
【0054】
(実施例1)
コージェライト化原料100質量部に、造孔材を2.0質量部、分散媒を60質量部、有機バインダを5.6質量部、それぞれ添加し、混合、混練して坏土を調製した。コージェライト化原料としては、アルミナ、水酸化アルミニウム、カオリン、タルク、及びシリカを使用した。分散媒としては、水を使用した。有機バインダとしては、メチルセルロース(Methylcellulose)を使用した。分散剤としては、デキストリン(Dextrin)を使用した。造孔材としては、吸水性ポリマーを使用した。
【0055】
次に、ハニカム成形体作製用の口金を用いて坏土を押出成形し、全体形状が円柱形状のハニカム成形体を得た。ハニカム成形体のセルの形状は、四角形とした。
【0056】
次に、ハニカム成形体をマイクロ波乾燥機で乾燥し、更に熱風乾燥機で完全に乾燥させた後、ハニカム成形体の両端面を切断し、所定の寸法に整えた。
【0057】
次に、乾燥したハニカム成形体の第一端面と外周壁とが交わる端面縁部において、外周壁及び隔壁の一部を欠損させて、欠損部を形成した。欠損部は、フライス加工によって形成した。実施例1においては、表1の「欠損部の平均サイズ」に示すような平均サイズとなる欠損部を3つ形成した。欠損部を形成した箇所については、表2の「欠損部の極座標(R、θ)」の欄に示す。極座標(R、θ)において、Rは、第一端面又は第二端面の半径を示す動径座標を示す。極座標(R、θ)において、θは、第一端面又は第二端面において、当該端面の周縁と、格子状に配列した隔壁に平行で且つ当該端面の中心を通る直線と、が交差する交点を0とした角度座標を示す。
【0058】
次に、乾燥したハニカム成形体を、脱脂し、焼成して、実施例1のハニカム構造体を製造した。
【0059】
実施例1のハニカム構造体は、第一端面及び第二端面の形状が円形の、円柱形状のものであった。第一端面及び第二端面の外径(直径)の大きさは、355.6mmであった。また、ハニカム構造体のセルの延びる方向の長さ(全長)は、254mmであった。また、ハニカム構造体を構成するハニカム構造部の側面の表面積は、2837.5cmであった。実施例1のハニカム構造体は、隔壁の厚さが0.089mmであり、セル密度が93個/cmであった。表1に、ハニカム構造体の各寸法を示す。ハニカム構造体の隔壁の気孔率は、50%であった。隔壁の気孔率は、Micromeritics社製のオートポア9500(商品名)を用いて測定した。
【0060】
実施例1のハニカム構造体は、第一端面側の端面縁部において、3つの欠損部を有するものであった。欠損部の平均サイズは、表1に示すように、径方向長さが8.0mmで、周囲長が41.0mmで、軸方向長さが16.8mmであった。また、欠損部の累積周囲長が123.0mmであった。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】
【0063】
【表3】
【0064】
また、実施例1のハニカム構造体について、以下の方法で、アイソスタティック強度を測定し、その測定結果を元に「アイソスタティック強度の比」を求めた。結果を表3に示す。また、実施例1のハニカム構造体について、以下の方法で、「キャニング時の面圧負荷試験」を行った。試験結果を表3に示す。また、表3の「欠損部の面積」の欄に、ハニカム構造部の側面における欠損部の総面積(cm)を示す。「欠損部の面積比率」の欄に、ハニカム構造部の側面の総面積に対する、当該ハニカム構造部の側面における欠損部の総面積の比の百分率(%)を示す。
【0065】
[アイソスタティック強度(MPa)]
アイソスタティック強度の測定は、社団法人自動車技術会発行の自動車規格(JASO規格)のM505-87で規定されているアイソスタティック破壊強度試験に基づいて行った。アイソスタティック破壊強度試験は、ゴムの筒状容器に、ハニカム構造体を入れてアルミ製板で蓋をし、水中で等方加圧圧縮を行う試験である。アイソスタティック破壊強度試験によって測定されるアイソスタティック強度は、ハニカム構造体が破壊したときの加圧圧力値(MPa)で示される。表3の「アイソスタティック強度の比」の欄には、各実施例及び比較例のハニカム構造体において、製造工程で生じる欠陥及び意図的な欠損部がないハニカム構造体とのアイソスタティック強度の比の値を示す。「アイソスタティック強度の比」については、0.80以上を合格とする。
【0066】
[キャニング時の面圧負荷試験]
キャニング時の面圧負荷試験は、以下の方法で行った。セラミック繊維マットを巻きつけたハニカム構造体に、巻締めキャニング装置を用いて巻締め用キャニング缶体に取り付け、設計面圧0.5MPaとなるように一定加重で巻き締めた。
【0067】
また、以下の評価基準により、キャニング時の面圧負荷試験に関する評価(以下、「キャニング試験評価」ともいう)を行った。結果を表3の「キャニング試験評価」の欄に示す。
巻き締め後にハニカム構造体に破損がない場合を「合格」とする。
巻き締め後にハニカム構造体が破損した場合を「不合格」とする。
【0068】
(実施例2~15)
表1に示すように、ハニカム構造体の各寸法を変更し、且つ、欠損部の個数及び平均サイズを変更したハニカム構造体を作製した。欠損部を形成した箇所については、表2の「欠損部の極座標(R、θ)」の欄に示す通りである。なお、表2の「第一端面」の欄は、第一端面側の端面縁部に配置された欠損部の極座標(R、θ)を示し、「第二端面」の欄は、第二端面側の端面縁部に配置された欠損部の極座標(R、θ)を示す。第一端面側及び第二端面側のそれぞれの極座標(R、θ)において、「θ=0」となる点は、セルの延びる方向の軸方向において同一箇所となるようにしてそれぞれの極座標(R、θ)を定めた。なお、実施例14及び15のハニカム構造体においては、セルの形状が六角形である。
【0069】
(比較例1~7)
表1に示すように、ハニカム構造体の各寸法を変更し、且つ、欠損部の個数及び平均サイズを変更したハニカム構造体を作製した。欠損部を形成した箇所については、表2の「欠損部の極座標(R、θ)」の欄に示す通りである。なお、比較例7については、第一端面側及び第二端面側の端面縁部に対して、欠損部を1つも設けずにハニカム構造体を作製した。
【0070】
実施例2~15及び比較例1~7のハニカム構造体について、実施例1と同様の方法でアイソスタティック強度を測定し、その測定結果を元に「アイソスタティック強度の比」を求めた。また、実施例1と同様の方法で「キャニング時の面圧負荷試験」を行った。また、キャニング時の面圧負荷試験結果を元に、キャニング試験評価を行った。各結果を表3に示す。
【0071】
(結果)
実施例1~15のハニカム構造体は、「アイソスタティック強度の比」の値が0.8以上であり、アイソスタティック強度の低下を抑制しつつ、キャニング試験評価についても合格となった。
【0072】
一方、比較例1のハニカム構造体は、欠損部の径方向長さが8.1mmであったため、欠損部が大き過ぎて、キャニング時に応力集中が生じて、ハニカム構造体に割れが生じた。このため、比較例1のハニカム構造体は、キャニング試験評価が不合格であった。比較例2のハニカム構造体は、欠損部の周囲長が41.1mmであったため、また、比較例3のハニカム構造体は、欠損部の軸方向長さが32.1mmであったため、比較例1と同様に欠損部が大き過ぎて、キャニング時に応力集中が生じて、ハニカム構造体に割れが生じた。このため、比較例2,3のハニカム構造体も、キャニング試験評価が不合格であった。比較例4のハニカム構造体は、欠損部の面積比率が1.54%であったため、欠損部の側面全体に占める比率が大き過ぎて、キャニング試験評価が不合格であった。比較例5~7は、欠損部の平均サイズが小さ過ぎて、ハニカム構造体に欠陥が残り、アイソスタティック強度が大きく低下し、アイソスタティック強度の比が0.8未満となった。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明のハニカム構造体は、排気ガス浄化用の触媒を担持するための触媒担体などとして利用することができる。
【符号の説明】
【0074】
1:隔壁、2:セル、3:外周壁、4:ハニカム構造部、6,6a:欠損部、11:第一端面、12:第二端面、100,200:ハニカム構造体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6