(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-25
(45)【発行日】2022-03-07
(54)【発明の名称】ネットワーク管理情報の受信方法、受信装置および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 69/14 20220101AFI20220228BHJP
H04L 69/18 20220101ALI20220228BHJP
【FI】
H04L69/14
H04L69/18
(21)【出願番号】P 2019515619
(86)(22)【出願日】2018-03-21
(86)【国際出願番号】 CN2018079897
(87)【国際公開番号】W WO2018171641
(87)【国際公開日】2018-09-27
【審査請求日】2019-03-20
【審判番号】
【審判請求日】2020-09-07
(31)【優先権主張番号】201710169656.X
(32)【優先日】2017-03-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】劉峰
【合議体】
【審判長】角田 慎治
【審判官】林 毅
【審判官】野崎 大進
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2017/005121(WO,A1)
【文献】特開2000-312239(JP,A)
【文献】特開2012-257135(JP,A)
【文献】Flex Ethernet Implementation Agreement 1.0、IA OIFーOLEXE-01.0、2016年3月
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L69/14
H04L69/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別することと、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することと、を含み、
前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持され、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することは、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択することと、
前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することと、を含み、
前記送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含み、
前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記
フレックスイーサネットFlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路であり、
前記送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別することは、
前記データストリームにFlexEフレームが存在するか否かを検出することと、
前記データストリームに前記FlexEフレームが存在する場合、前記データストリームをフレーム特定することと、
フレーム特定が成功すれば、前記送信装置の構成モードはFlexEモードであり、フレーム特定が成功しなければ、前記送信装置の構成モードはイーサネットモードであることと、を含み、
前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームであり、前記オーバーヘッドフレームは、8つの連続するオーバーヘッドブロックを含み、ネットワーク管理情報を1つまたは複数の前記オーバーヘッドブロックにパッケージし、
前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、
前記送信装置から送信され
たデータストリームにおいて前記ネットワーク管理情報を探索し、前記ネットワーク管理情報が探索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路
において受信ユニットで、前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を
選択器の制御下で受信するために、前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に
前記選択器を介して入力するステップAと、
前記送信装置から送信されたデータストリームにおいてFlexEフレームを検索し、
前記FlexEフレームが検索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路
において前記受信ユニットで前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を
前記選択器の制御下で受信するために、前記FlexEフレームから前記ネットワーク管理情報を抽出し、抽出された前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に
前記選択器を介して入力するステップ
Bと、を同時に実行する、
ネットワーク管理情報の受信方法。
【請求項2】
送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別するように構成される識別モジュールと、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信するように構成される受信モジュールと、を備え、
前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持され、
前記受信モジュールは、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択するように構成される選択ユニットと、
前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信するように構成される受信ユニットと、を備え、
前記送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含み、
前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記
フレックスイーサネットFlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路であり、
前記識別モジュールは、
前記データストリームにFlexEフレームが存在するか否かを検出し、
前記データストリームに前記FlexEフレームが存在する場合、前記データストリームをフレーム特定し、
フレーム特定が成功すれば、前記送信装置の構成モードはFlexEモードであり、フレーム特定が成功しなければ、前記送信装置の構成モードはイーサネットモードである、ように構成され、
前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームであり、前記オーバーヘッドフレームは、8つの連続するオーバーヘッドブロックを含み、ネットワーク管理情報を1つまたは複数の前記オーバーヘッドブロックにパッケージし、
前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、前記送信装置から送信され
たデータストリームにおいて前記ネットワーク管理情報を探索し、前記ネットワーク管理情報が探索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路
において受信ユニットで前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を
選択器の制御下で受信するために、前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に
前記選択器を介して入力するステップAを実行するように構成される探索モジュールと、
前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、前記送信装置から送信されたデータストリームにおいてFlexEフレームを検索し、前記FlexEフレームが検索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路
において前記受信ユニットで前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を
前記選択器の制御下で受信するために、前記FlexEフレームから前記ネットワーク管理情報を抽出し、抽出された前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に
前記選択器を介して入力するステップBを実行するように構成される抽出モジュールと、を更に備え、
ステップAとステップBとを同時に実行する、
ネットワーク管理情報の受信装置。
【請求項3】
データ処理を行うプロセッサ、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリ、およびデータの受送信に用いられるデータ受送信器を備え、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行する際に、
送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別する動作と、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する動作と、を実行し、
前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持され、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することは、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択することと、
前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することと、を含み、
前記送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含み、
前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記
フレックスイーサネットFlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路であり、
前記送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別することは、
前記データストリームにFlexEフレームが存在するか否かを検出することと、
前記データストリームに前記FlexEフレームが存在する場合、前記データストリームをフレーム特定することと、
フレーム特定が成功すれば、前記送信装置の構成モードはFlexEモードであり、フレーム特定が成功しなければ、前記送信装置の構成モードはイーサネットモードであることと、を含み、
前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームであり、前記オーバーヘッドフレームは、8つの連続するオーバーヘッドブロックを含み、ネットワーク管理情報を1つまたは複数の前記オーバーヘッドブロックにパッケージし、
前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、
前記送信装置から送信され
たデータストリームにおいて前記ネットワーク管理情報を探索し、前記ネットワーク管理情報が探索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路
において受信ユニットで前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を
選択器の制御下で受信するために、前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に
前記選択器を介して入力するステップAと、
前記送信装置から送信されたデータストリームにおいてFlexEフレームを検索し、前記FlexEフレームが検索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路
において前記受信ユニットで前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を
前記選択器の制御下で受信するために、前記FlexEフレームから前記ネットワーク管理情報を抽出し、抽出された前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に
前記選択器を介して入力するステップBと、を同時に実行する、
受信装置。
【請求項4】
請求項1に記載の方法を実行するように構成されるコンピュータプログラムが記憶される、
コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術分野に関し、例えば、ネットワーク管理情報の受信方法、受信装置および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザーのネット上の情報の流量の急速な増加は、通信ネットワークの情報伝送の帯域幅の急速な発展を促し、ネットワーク要素のインタフェース帯域幅速度は10M(単位:ビット/秒)から100Mに向上して、そして1G、10G、100Gに向上し、市場では100Gの光モジュールが大量に使用されている。現在、400Gの光モジュールが開発されたが、400Gの光モジュールは高価で、4つの100Gの光モジュールの価格を超えているため、400Gの光モジュールの商用の経済的価値が欠ける。
【0003】
100Gの光モジュールで400Gのトラフィックを伝送するために、国際規格化機構はFlexE(FLEX-Ethernet、フレックスイーサネット)プロトコルを定義し、FlexEプロトコルは複数の100Gの光モジュールをバンドリングし、1つの高速の伝送通路を形成する。
図1は、従来の関連技術におけるFlexEプロトコルの理論的なネットワーク構成の模式図である。
図1に示すように、FlexEプロトコルにより、4つの100Gの光モジュールをバンドリングし、1つの400Gの伝送通路を形成し、更に1つの400Gの光モジュールの伝送速度に相当し、コストを増加せずに400Gのトラフィックの伝送需要を実現する。
【0004】
FlexEプロトコルは、ネットワーク要素の両側がFlexEプロトコルを同時にサポートする上で、FlexEプロトコルの基に相互通信して遠隔ネットワーク管理を実現することができると要求する。ネットワーク要素がネットワークを構成する際に、各光ファイバインタフェースはデフォルトで固定のモードにあり、一般的にはイーサネットモード(FlexEモードではない)である。ネットワーク要素の電源が投入され始めると、両側のネットワーク要素の全ての光ファイバインタフェースはイーサネットモードにあり、この時、ネットワーク要素はネットワークを構成して相互通信することができ、ネットワーク管理通路は正常であり、遠隔でネットワーク全体を管理することができる。ネットワーク内の管理装置は各ネットワーク要素にFlexEモードを有効にする命令を発し、ネットワーク内の各ネットワーク要素はFlexEモードを有効にし始め、信号伝送に時間差が存在するため、時間的には、一部のネットワーク要素は先にFlexEモードを有効にし、一部のネットワーク要素は後にFlexEモードを有効にし、更に、一部のネットワーク要素はFlexEモードを有効にする命令を受信できないまたは一部のみを受信する可能性があり、これにより、FlexEモードを有効にするネットワーク要素とイーサネットモードにあるネットワーク要素とを接続する際に問題が発生する。
図2は、関連技術におけるFlexEプロトコルの実際のネットワーク構成における問題のあるネットワーク構成の模式図である。
図2に示すように、左側のネットワーク要素はFlexEモードで、右側のネットワーク要素はイーサネットモードであり、2つのネットワーク要素がサポートするプロトコルが異なり、管理通路の位置が異なり、ネットワーク要素の間は相互通信できず、管理通路が中断し、全てのネットワーク要素はリンクできなくなる。更に、1台のネットワーク要素のイーサネットモードからFlexEモードへの切り替えが成功しなければ、ネットワーク全体は中断し、停止し、管理できなくなる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下は、本開示を詳細に説明する主題の概要である。本概要は、特許請求の範囲を制限するためのものではない。
【0007】
本開示は、送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別することと、前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することと、を含むネットワーク管理情報の受信方法を提供する。ここで、ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される。
【0009】
本開示は、送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別するように構成される識別モジュールと、前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信するように構成される受信モジュールと、を備えるネットワーク管理情報の受信装置を提供する。ここで、ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される。
【0011】
本開示は、データ処理を行うプロセッサ、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリ、およびデータの受送信に用いられるデータ受送信器のうちの少なくとも1種を備え、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行する際に、送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別する動作と、前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する動作と、を実行する受信装置を更に提供する。ここで、前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される。
【0012】
本開示は、上記のネットワーク管理情報の送信方法および受信方法を実行するように構成されるコンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例は、送信端で現在の構成モードに対応する伝送通路を選択してネットワーク管理情報を送信し、受信端でデータストリームを受信し、送信端の構成モードを識別し、且つ、該構成モードに対応する伝送通路でネットワーク管理情報を取得する。本開示の実施例において、送信端のネットワーク要素と受信端ネットワーク要素の構成モードが異なっても、相互通信を実現し、送信端のネットワーク要素から送信されたネットワーク管理情報を正確に取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】関連技術におけるFlexEプロトコルの理論的なネットワーク構成の模式図である。
【
図2】関連技術におけるFlexEプロトコルの実際のネットワーク構成における問題のあるネットワーク構成の模式図である。
【
図3】本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の送信方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の一実施例におけるデータストリームにオーバーヘッドブロックを挿入する模式図である。
【
図5】本開示の一実施例におけるオーバーヘッドフレームの構造模式図である。
【
図6】本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受信方法のフローチャートである。
【
図7】本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の送信装置の構成図である。
【
図8】本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受信装置の構成図である。
【
図9A】本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受送信の模式図である。
【
図9B】本開示の一実施例におけるネットワーク要素の送信端のネットワーク管理情報の送信経路の模式図である。
【
図9C】本開示の一実施例におけるネットワーク要素の受信端のネットワーク管理情報の受信経路の模式図である。
【
図10A】本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受送信の模式図である。
【
図10B】本開示の一実施例におけるネットワーク要素の受信端のネットワーク管理情報の受信経路の模式図である。
【
図11A】本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受送信の模式図である。
【
図11B】本開示の一実施例におけるネットワーク要素の送信端のネットワーク管理情報の送信経路の模式図である。
【
図12】本開示の一実施例における送信装置のハードウェアの構造模式図である。
【
図13】本開示の一実施例における受信装置のハードウェアの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本開示の実施例において、送信端が現在の構成モードに対応する伝送通路を選択してネットワーク管理情報を送信し、受信端でデータストリームを受信し、送信端の構成モードを識別し、且つ、該構成モードに対応する伝送通路でネットワーク管理情報を取得する。本開示の実施例において、送信端のネットワーク要素と受信端のネットワーク要素の構成モードが異なっても、相互通信を実現し、送信端のネットワーク要素から送信されたネットワーク管理情報を正確に取得することができる。
【0016】
以下、図面および実施例を参照しながら、本開示を更に詳細に説明する。ここで説明する具体的な実施例は、本開示を解釈するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではないことが理解すべきである。
【0017】
本開示の一実施例は、ネットワーク管理情報の送信方法を提供する。本実施例の実行主体は送信装置であり、該送信装置は光モジュールであってもよい。
【0018】
図3は、本開示の一実施例によるネットワーク管理情報の送信方法のフローチャートであり、ステップS310およびステップS320を含む。
【0019】
S310において、送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択する。
【0020】
送信装置の構成モードを識別し、送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択してもよい。
【0021】
送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびFlexEモードを含む。
【0022】
本開示の一実施例において、送信装置の設定情報を照会して送信装置の現在の構成モードがイーサネットモードであるか、またはFlexEモードであるかを識別してもよい。
【0023】
伝送通路のタイプは、イーサネット通路およびFlexE通路を含む。
【0024】
前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記FlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路である。
【0025】
S320において、ネットワーク管理情報をデータストリームに担持させ、前記伝送通路を介して前記データストリームを受信装置に送信する。
【0026】
本開示の一実施例において、ネットワーク管理情報がネットワーク管理を実現するために用いられ、ネットワーク管理情報は、例えば、照会情報、報告情報、制御情報等であってもよい。送信装置の構成モードに基づいて対応するフォーマットのデータストリームを送信する。送信装置は、イーサネットモードでイーサネットデータストリームを送信し、FlexEモードでFlexEデータストリームを送信する。
【0027】
送信装置の構成モードに対応する伝送通路がイーサネット通路であれば、前記ネットワーク管理情報をイーサネットデータストリームに挿入し、前記イーサネット通路を介して前記イーサネットデータストリームを前記受信装置に送信し、これによってネットワーク管理情報をイーサネットデータストリームとともに伝送する。
【0028】
送信装置の構成モードに対応する伝送通路がFlexE通路であれば、前記ネットワーク管理情報をFlexEデータストリームのFlexEフレームにパッケージし、前記FlexE通路を介して前記FlexEデータストリームを前記受信装置に送信する。本開示の一実施例において、トラフィックデータを搬送するデータブロックとネットワーク管理情報とを組み合わせ、ネットワーク管理情報をオーバーヘッドブロックに担持させ、FlexEフォーマットのデータストリームを生成してもよい。前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームであり、オーバーヘッドフレームは8つの連続するオーバーヘッドブロックを含み、ネットワーク管理情報を1つまたは複数のオーバーヘッドブロックにパッケージしてもよい。
【0029】
本開示の一実施例において、FlexEモードにおいて、光モジュールは、データを送信する前に、データを64/66符号化し、64ビットのデータを66ビットに拡張させ、増加された2つのビットは、66ビットのうちの最初の2つのビットであり、66ビットの開始フラグとなる。その後、66ビットのデータブロックを光モジュールの光ファイバインタフェースから送信する。受信時に、光モジュールの光ファイバインタフェースは、受信したデータストリームから66ビットのデータブロックを判別し、その後、66ビットのデータブロックから元の64ビットのデータを復元し、データメッセージを再組み立てる。
【0030】
FlexEプロトコルは64ビットから66ビットの変換レイヤにあり、光モジュールは、20×1023個の66ビットのデータブロックごとに1つのオーバーヘッドブロックを挿入する。66ビットのデータブロックを送信する前に、66ビットのデータブロックを配列してレイアウトし、20個ごとの66ビットのデータブロックを1つのデータブロックグループに区画することができる。20個のデータブロックは20個のスロットを表し、各スロットは5G帯域幅のトラフィック速度を表す。
図4は、本開示の一実施例におけるデータストリームにオーバーヘッドブロックを挿入する模式図である。
図4に示すように、FlexEデータストリームを送信する際に、1023個のデータブロックグループ(1023×20個のデータブロック)が送信されるたびに、1つのオーバーヘッドブロックを挿入し、白いブロックはデータブロックであり、黒いブロックはオーバーヘッドブロックである。オーバーヘッドブロックが挿入された後に、データブロックを送信し続け、2番目の1023×20個のデータブロックが送信された後に、更に1つのオーバーヘッドブロックを挿入し、以降は同様にする。このように、データブロックを送信するプロセスにおいて、オーバーヘッドブロックを周期的に挿入し、隣接する2つのオーバーヘッドブロックの間隔は1023×20個のデータブロックである。
【0031】
オーバーヘッドブロックは、長さが66ビットのデータであり、データストリームの送信プロセスにおいて、1023×20個のデータブロックごとに1つのオーバーヘッドブロックを挿入する。オーバーヘッドブロックはデータストリーム全体で位置決め機能を果たすことができ、オーバーヘッドブロックを見つけると、データストリーム内の1番目のデータブロックグループの位置および後続のデータブロックグループの位置を決定することができる。
【0032】
図5は、本開示の一実施例におけるオーバーヘッドフレームの構造模式図である。連続する8つのオーバーヘッドブロックが1つのオーバーヘッドフレームを構成し、オーバーヘッドフレームの内容は
図5に示すとおりである。1つのオーバーヘッドブロックは、2ビットのブロックフラグおよび64ビットのブロック内容から構成される。ブロックフラグは最初の2列に位置し、後の64列はブロック内容であり、1番目のオーバーヘッドブロックのブロックフラグは10であり、後の7つのオーバーヘッドブロックのブロックフラグは01またはSS(SSは内容が不定であることを表す)である。
【0033】
1番目のオーバーヘッドブロックの内容は、0x4B(16進数の4B)、1番目のオーバーヘッドブロックのCビット(調整制御を指示する)、OMFビット(オーバーヘッドフレームのマルチフレーム指示を表す)、RPFビット(遠隔欠陥指示を表す)、RESビット(予約ビット)、FlexE group number(バンドリンググループの番号を表す)、0x5(16進数の5)、000000(16進数の0)である。0x4Bおよび0x5は1番目のオーバーヘッドブロックのフラグである。受信時に、1つのオーバーヘッドブロック内の対応位置が0x4Bおよび0x5であると検出すると、該オーバーヘッドブロックはオーバーヘッドフレーム内の1番目のオーバーヘッドブロックであり、該オーバーヘッドブロックおよび後の連続する7つのオーバーヘッドブロックは1つのオーバーヘッドフレームを構成することを表す。
【0034】
2番目のオーバーヘッドブロックの内容は、2番目のオーバーヘッドブロックのCビット(調整制御を指示する)、PHY MAP(PHY(Physical Layer、物理レイヤ)の使用状態を表す)、PHY number(slot(スロット)が位置するPHYを指示する)であり、reserved部分は予約内容であり、定義されていない。
【0035】
3番目のオーバーヘッドブロックの内容は、3番目のオーバーヘッドブロックのCビット(調整制御を指示する)、Client calendar A(slotに搭載された顧客トラフィックのタイプを指示する)、Client calendar B(slotに搭載された顧客トラフィックのタイプ)、CR(slot内の顧客トラフィックを増加または削除する要求)、CA(slot内の顧客トラフィックを増加または削除するフィードバック)、CRC-16(CRC-16チェックビット)である。
【0036】
4番目から8番目までのオーバーヘッドブロックは、ネットワーク管理情報を搬送するために用いられることができる。本開示の一実施例において、オーバーヘッドフレームで、Manage channel-section(断層の管理通路)およびManage channel-shim to shim(shim to shim管理通路)という2つのレイヤの管理通路情報に分けられる。Manage channel-sectionは4番目から5番目のオーバーヘッドブロックに位置し、Manage channel-shim to shimは6番目から8番目のオーバーヘッドブロックに位置する。データストリームが受信端に到達するために第三者ネットワークを経由する必要があれば、Manage channel-shim to shimでネットワーク管理情報を搬送する。第三者ネットワークを経由しなくてもデータストリームが受信端に到達できる場合、Manage channel-sectionおよびManage channel-shim to shimのうちの少なくとも1つでネットワーク管理情報を搬送してもよい。
【0037】
本開示の一実施例は、ネットワーク管理情報の受信方法を提供する。本開示の実施例の実行主体は受信装置である。
図6は、本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受信方法のフローチャートであり、ステップS610およびステップS620を含む。
【0038】
S610において、送信装置から送信されたデータストリームに基づいて送信装置の構成モードを識別する。
【0039】
S620において、送信装置の構成モードに基づいて送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信し、ここで、前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される。
【0040】
送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含む。
【0041】
送信装置から送信されたデータストリームは、イーサネットデータストリームである可能性があり、FlexEデータストリームである可能性もある。
【0042】
送信装置の構成モードを識別する時に、データストリームがイーサネットメッセージのフォーマットであると識別すれば、前記データストリームはイーサネットデータストリームであり、送信装置の構成モジュールはイーサネットモードである。データストリームがFlexEデータストリームのフォーマットであると識別すれば、前記データストリームはFlexEデータストリームであり、送信装置の構成モジュールはFlexEモードである。
【0043】
受信したデータストリームがイーサネットデータストリームであれば、イーサネットデータストリームにおいてネットワーク管理情報を探索する。受信したデータストリームがFlexEデータストリームであれば、FlexEデータストリームにおけるFlexEフレームを照会し、FlexEフレームからネットワーク管理情報を抽出する。
【0044】
本開示の一実施例において、送信装置の構成モードに基づいて構成モードに対応する伝送通路を選択し、構成モードに対応する伝送通路で、送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する。イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、FlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路である。
【0045】
前記送信装置の構成モードを識別する際に、データストリームにFlexEフレームが存在するか否かを検出する。データストリームにFlexEフレームが存在する場合、データストリームをフレーム特定する。フレーム特定が成功すれば、送信装置の構成モードはFlexEモードであり、フレーム特定が成功しなければ、送信装置の構成モードはイーサネットモードである。つまり、データストリームにFlexEフレームが存在しなければ、またはフレーム特定が成功しなければ、送信装置はイーサネットモードである。
【0046】
本開示の一実施例において、FlexEフレームはオーバーヘッドフレームである。データストリームをフレーム特定することとは、データストリームにオーバーヘッドブロックが存在するか否かを検出し、オーバーヘッドブロックが存在すれば、オーバーヘッドブロックのオーバーヘッドフレームにおける位置を決定し、時間の先着順でオーバーヘッドフレーム内の1番目から5番目までのオーバーヘッドブロックを連続的に検出することができれば、フレーム特定が成功し、時間の先着順でオーバーヘッドフレーム内の1番目から5番目までのオーバーヘッドブロックを連続的に検出することができなければ、フレーム特定が失敗することである。
【0047】
本開示の一実施例において、送信装置の構成モードに基づいて構成モードに対応する伝送通路を選択し、すなわち、対応する伝送通路を選択する。構成モードに対応する伝送通路で送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、ステップAおよびステップBを更に含む。
【0048】
ステップAにおいて、送信装置から送信されたデータストリームにおいてネットワーク管理情報を探索し、ネットワーク管理情報が探索された場合、選択された構成モードに対応する伝送通路で送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信しやすくするように、ネットワーク管理情報を選択された構成モードに対応する伝送通路に入力する。
【0049】
ステップBにおいて、送信装置から送信されたデータストリームにおいてFlexEフレームを検索し、FlexEフレームが検索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路で送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信しやすくするように、FlexEフレームからネットワーク管理情報を抽出し、抽出されたネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に入力する。
【0050】
本開示の一実施例において、該FlexEフレームはオーバーヘッドブロックである。
【0051】
なお、本開示の一実施例において、ステップAおよびステップBは同時に実行することができる。送信装置の構成モードがイーサネットモードまたはFlexEモードであるため、ステップAおよびステップBにおいて、必ずネットワーク管理情報を取得できるステップを有し、該ネットワーク管理情報を取得するステップで処理されるデータストリームのタイプ(イーサネットデータストリームまたはFlexEデータストリーム)に対応する構成モードは、選択された伝送通路に対応する。
【0052】
本開示の実施例に係る技術案は、送信装置と受信装置との相互通信を実現し、ネットワークの中断、停止のリスクを低減し、ネットワークの信頼性を強化することができる。
【0053】
本開示の一実施例は、ネットワーク管理情報の送信装置を提供する。
図7は、本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の送信装置の構成図である。本開示の実施例において、ネットワーク管理情報の送信装置は送信設備に設置されてもよい。
【0054】
該ネットワーク管理情報の送信装置は、
送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択するように構成される選択モジュール710と、
前記伝送通路を介して前記データストリームを受信装置に送信するように構成される送信モジュール720と、
を備える。
ここで、ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される。
【0055】
本開示の一実施例において、前記送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含み、ここで、前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記FlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路である。
【0056】
本開示の一実施例において、前記送信モジュール720は、前記構成モードに対応する伝送通路がイーサネット通路であれば、前記ネットワーク管理情報をイーサネットデータストリームに挿入し、前記イーサネット通路を介して前記イーサネットデータストリームを前記受信装置に送信し、前記構成モードに対応する伝送通路がFlexE通路であれば、前記ネットワーク管理情報をFlexEデータストリームのFlexEフレームにパッケージし、前記FlexE通路を介して前記FlexEデータストリームを前記受信装置に送信するように構成される。
【0057】
本開示の一実施例において、前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームである。
【0058】
本開示の実施例に係る装置の機能は、上記方法の実施例で説明されたため、本開示の実施例の説明における詳しくないところは、前述した実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0059】
本開示の一実施例は、ネットワーク管理情報の受信装置を提供する。
図8は、本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受信装置の構成図である。本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受信装置は受信設備に設置されてもよい。
【0060】
該ネットワーク管理情報の受信装置は、
送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別するように構成される識別モジュール810と、
前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信するように構成される受信モジュール820と、
を備える。
ここで、前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される。
【0061】
本開示の一実施例において、前記受信モジュール820は、選択ユニット821および受信ユニット822を備える。
【0062】
選択ユニット821は、前記送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択するように構成される。
【0063】
受信ユニット822は、前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信するように構成される。ここで、前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される。
【0064】
本開示の一実施例において、前記送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含み、ここで、前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記FlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路である。
【0065】
本開示の一実施例において、前記識別モジュール810は、前記データストリームにFlexEフレームが存在するか否かを検出し、前記データストリームに前記FlexEフレームが存在する場合、前記データストリームをフレーム特定し、フレーム特定が成功すれば、前記送信装置の構成モードはFlexEモードであり、フレーム特定が成功しなければ、前記送信装置の構成モードはイーサネットモードであるように構成される。
【0066】
本開示の一実施例において、前記装置は、探索モジュールおよび抽出モジュールを更に備え、図示しない。
【0067】
探索モジュールは、前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、前記送信装置から送信されたデータストリームにおいて前記ネットワーク管理情報を探索し、前記ネットワーク管理情報が探索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信しやすくするように、前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に入力するように構成される。
【0068】
抽出モジュールは、前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、前記送信装置から送信されたデータストリームにおいてFlexEフレームを検索し、前記FlexEフレームが検索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信しやすくするように、前記FlexEフレームから前記ネットワーク管理情報を抽出し、抽出された前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に入力するように構成される。
【0069】
本開示の一実施例において、前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームである。
【0070】
本開示の実施例に係る装置の機能は、既に上記方法の実施例で説明されたため、本開示の実施例の説明における詳しくないところは、前述した実施例における関連説明を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0071】
以下、いくつかの具体的な実施例を提供し、本開示の実施例におけるネットワーク管理情報の受送信方法を更に説明する。
【0072】
ネットワーク要素が送信端および受信端を備えるため、ネットワーク要素は送信装置としてもよく、受信装置としてもよい。
【0073】
本開示の一実施例は、構成モードが同じであるネットワーク要素のネットワーク管理情報の受送信方法を提供する。
図9Aは、本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受送信の模式図である。
図9Bは、本開示の一実施例におけるネットワーク要素の送信端のネットワーク管理情報の送信経路の模式図である。
図9Cは、本開示の一実施例におけるネットワーク要素の受信端のネットワーク管理情報の受信経路の模式図である。
【0074】
本開示の実施例において、
図9Aに示すように、ネットワーク要素1およびネットワーク要素2はいずれもイーサネットモードであり、ネットワーク要素1は、ネットワーク要素2にネットワーク管理情報を送信することができ、ネットワーク要素2から送信されたネットワーク管理情報を受信することもできる。
【0075】
以下、ネットワーク要素1の送信端および受信端を例とし、具体的に説明する。
【0076】
図9Bに示すように、ネットワーク要素1の送信端において、顧客トラフィックポートが顧客データストリームを出力し、管理情報ポートがネットワーク管理情報を出力する。メッセージ挿入モジュールは、ネットワーク管理情報を顧客データストリームに挿入し、イーサネットデータストリームを形成する。管理情報制御モジュールの制御選択器は、イーサネット通路を介してイーサネットデータストリームを出力する。イーサネットモードで、送信端のFlexEフレーム生成モジュールはFlexEデータストリームをドロップする。ここで、管理情報制御モジュールは上記選択モジュール710に相当し、FlexEフレーム生成モジュールおよびメッセージ挿入モジュールは上記送信モジュール720に相当する。
【0077】
図9Cに示すように、ネットワーク要素1の受信端において、イーサネットメッセージ管理情報の探索モジュールおよびFlexEフレーム管理通路情報の抽出モジュールは、それぞれネットワーク管理情報を探索して抽出する。ネットワーク要素2がイーサネットモードであるため、ネットワーク要素1の受信端において、イーサネットメッセージ管理情報の探索モジュールは正確なネットワーク管理情報を探索することができ、FlexEフレーム管理通路情報の抽出モジュールは、FlexEオーバーヘッドブロックを見つけることができないため、ネットワーク管理情報を抽出することができず、結果を出力しない。FlexEフレーム診断モジュールは、オーバーヘッドブロックを見つけることができないため、フレーム特定が失敗し、選択制御情報を出力し、制御選択器は、イーサネット通路を介して管理情報ポートにネットワーク管理情報を出力する。ここで、イーサネットメッセージ管理情報の探索モジュールは上記探索モジュールに相当し、FlexEフレーム管理通路情報の抽出モジュールは上記抽出モジュールに相当し、FlexEフレーム診断モジュールおよび管理情報ポートは上記受信ユニット820に相当し、FlexEフレーム診断モジュールは上記選択ユニット821に相当し、管理情報ポートは上記受信ユニット822に相当する。
【0078】
本開示の一実施例は、構成モードが異なるネットワーク要素のネットワーク管理情報の受送信方法を提供する。
図10Aは、本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受送信の模式図である。
図10Bは、本開示の一実施例におけるネットワーク要素の受信端のネットワーク管理情報の受信経路の模式図である。
【0079】
本開示の一実施例において、ネットワーク要素1はイーサネットモードであり、ネットワーク要素2はFlexEモードである。ネットワーク要素1は、ネットワーク管理情報をネットワーク要素2に送信することができ、ネットワーク要素2から送信されたネットワーク管理情報を受信することもできる。
【0080】
以下、ネットワーク要素1の送信端および受信端について、具体的に説明する。
【0081】
図9Bを参照し、ネットワーク要素1の送信端において、顧客トラフィックポートが顧客データストリームを出力し、管理情報ポートがネットワーク管理情報を出力する。メッセージ挿入モジュールはネットワーク管理情報を顧客データストリームに挿入し、イーサネットデータストリームを形成する。管理情報制御モジュールの制御選択器は、イーサネット通路を介してイーサネットデータストリームを出力する。イーサネットモードで、送信端のFlexEフレーム生成モジュールは動作しないため、FlexEデータストリームを出力しない。
【0082】
図10Bを参照し、ネットワーク要素1の受信端において、イーサネットメッセージ管理情報の探索モジュールおよびFlexEフレーム管理通路情報の抽出モジュールは、それぞれネットワーク管理情報を探索して抽出する。ネットワーク要素2がFlexEモードであるため、ネットワーク要素1の受信端で受信したデータストリームはFlexEデータストリームである。イーサネットメッセージ管理情報の探索モジュールは、正確なネットワーク管理情報を探索することができず、または探索された内容に誤りがある。FlexEフレーム管理通路情報の抽出モジュールは、FlexEオーバーヘッドブロックを見つけ、ネットワーク管理情報を抽出して出力することができる。FlexEフレーム診断モジュールは、オーバーヘッドブロックを見つけることができ、且つフレーム特定が成功し、選択制御情報を出力し、制御選択器はFlexE通路を介して管理情報ポートにネットワーク管理情報を出力する。
【0083】
本開示の一実施例は、構成モードが同じであるネットワーク要素のネットワーク管理情報の受送信方法を提供する。
図11Aは、本開示の一実施例におけるネットワーク管理情報の受送信の模式図である。
図11Bは、本開示の一実施例におけるネットワーク要素の送信端のネットワーク管理情報の送信経路の模式図である。
【0084】
本開示の一実施例において、ネットワーク要素1およびネットワーク要素2はいずれもFlexEモードであり、ネットワーク要素1は、ネットワーク管理情報をネットワーク要素2に送信することができ、ネットワーク要素2から送信されたネットワーク管理情報を受信することもできる。
【0085】
以下、ネットワーク要素1の送信端および受信端について、具体的に説明する。
【0086】
図11Bを参照し、ネットワーク要素1の送信端において、顧客トラフィックポートが顧客データストリームを出力し、管理情報ポートがネットワーク管理情報を出力する。FlexEフレーム生成モジュールが正常に動作し、顧客トラフィックフローおよびネットワーク管理情報でFlexEフレーム構造を構成し、FlexEデータストリームを形成する。管理情報制御モジュールの制御選択器は、FlexE通路を介してFlexEデータストリームを出力する。メッセージ挿入モジュールの出力結果がドロップされる。
【0087】
図10Bを参照し、ネットワーク要素1の受信端において、イーサネットメッセージ管理情報の探索モジュールおよびFlexEフレーム管理通路情報の抽出モジュールは、それぞれネットワーク管理情報を探索して抽出する。ネットワーク要素2がFlexEモードであるため、ネットワーク要素1の受信端で受信したデータストリームはFlexEデータストリームである。イーサネットメッセージ管理情報の探索モジュールは、正確なネットワーク管理情報を探索することができず、または探索された内容に誤りがある。FlexEフレーム管理通路情報の抽出モジュールは、FlexEオーバーヘッドブロックを見つけ、ネットワーク管理情報を抽出して出力することができる。FlexEフレーム診断モジュールは、オーバーヘッドブロックを見つけることができ、且つフレーム特定が成功し、選択制御情報を出力し、制御選択器はFlexE通路を介して管理情報ポートにネットワーク管理情報を出力する。
【0088】
本開示の実施例は、ネットワーク要素の受信端でデータストリームを受信し、送信端の構成モードを識別し、且つ、該構成モードに対応する伝送通路でネットワーク管理情報を取得する。本開示により、送信端のネットワーク要素と受信端ネットワーク要素の構成モードが異なっても、相互通信を実現し、送信端のネットワーク要素から送信されたネットワーク管理情報を正確に取得し、ネットワークの信頼性を強化することができる。
【0089】
本開示の一実施例は、コンピュータプログラム、該プログラムが記憶された記憶媒体、および送信装置を更に提供する。該送信装置は、データ処理を行うプロセッサ、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリ、およびデータの受送信に用いられるデータ受送信器を備え、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行する際に、前記送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択する動作と、ネットワーク管理情報をデータストリームに担持させ、前記伝送通路を介して前記データストリームを受信装置に送信する動作とを実行する。
【0090】
本開示の一実施例において、前記送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含み、ここで、前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記FlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路である。
【0091】
本開示の一実施例において、前記ネットワーク管理情報をデータストリームに担持させ、前記伝送通路を介して前記データストリームを受信装置に送信することは、前記構成モードに対応する伝送通路がイーサネット通路であれば、前記ネットワーク管理情報をイーサネットデータストリームに挿入し、前記イーサネット通路を介して前記受信装置に前記イーサネットデータストリームを送信することと、前記構成モードに対応する伝送通路がFlexE通路であれば、前記ネットワーク管理情報をFlexEデータストリームのFlexEフレームにパッケージし、前記FlexE通路を介して前記受信装置に前記FlexEデータストリームを送信することとを含む。
【0092】
本開示の一実施例において、前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームである。
【0093】
本開示の一実施例において、本開示の実施例におけるいずれかの方法を実行するように構成されるコンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供する。
【0094】
前述した実施例に開示されたネットワーク管理情報の送信方法は、対応する送信装置を得るために、送信装置で実施することにより実行されてもよい。送信装置のネットワーク要素としては光モジュールであってもよい。
図12は、本開示の一実施例における送信装置のハードウェアの構造模式図であり、該送信装置は、ネットワーク管理情報の送信方法を実現するために用いられる。
図12に示すように、送信装置1200は、1つまたは複数の(図において1つのみが示される)プロセッサ1210(プロセッサ1210は、マイクロプロセッサMCUまたはプログラマブルロジック素子FPGA等の処理装置を含んでもよいが、それらに限定されない)、データを記憶するためのメモリ1220、およびデータの送信および/または受信に用いられるデータ受送信器1230を備えてもよい。当業者であれば、
図12に示す構造は例示的なものに過ぎず、上記電子装置の構造を単一に限定するものではないことが理解できる。例えば、送信装置1200は、上記機能に対する分割または統合により、
図12に示すものよりもより多いまたはより少ない構成要素を備えてもよく、または
図12に示すものと異なる構成を有してもよい。
【0095】
メモリ1220は、アプリケーションのソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するために用いることができ、前述した実施例に開示された送信装置に対応するネットワーク管理情報の送信方法に対応するプログラム命令/モジュールは、メモリ1220に記憶することができる。ネットワーク管理情報の送信方法については、前の実施例で既に詳細に説明したため、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0096】
プロセッサ1210は、メモリ1220内に記憶されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを運行(実行)することにより、様々な機能、アプリケーション、およびデータ処理を実行し、すなわち、上記方法を実現する。メモリ1220は高速ランダムメモリを含んでもよく、1つまたは複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ、または他の不揮発性固体メモリのような不揮発性メモリを更に含んでもよい。一部の実施例において、メモリ1220は、プロセッサ1210に対して遠隔的に設けられたメモリ(クラウドストレージ)を更に含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して送信装置1200に接続することができる。上記ネットワークの実施例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信網およびその組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0097】
データ受送信器1230は、1つのネットワークを介してデータを受信または送信するために用いられる。上記ネットワークの具体的な実施例は、送信装置1200の通信事業者によって提供される無線ネットワークを含むことができる。一実施例において、データ受送信器1230は、基地局と他のネットワーク装置との接続によりインターネットと通信できる1つのネットワークアダプタ(Network Interface Controller、NICと略称される)を備える。一実施例において、データ受送信器1230は、無線方式でインターネットと通信するための無線周波数(Radio Frequency、RFと略称される)モジュールを備える。
【0098】
本開示の一実施例は、受信装置を更に提供する。該受信装置は、データ処理を行うプロセッサ、コンピュータプログラムを記憶するためのメモリ、およびデータの受送信に用いられるデータ受送信器を備え、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行する際に、送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別する動作と、前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信し、ここで、前記ネットワーク管理情報が前記データストリームに担持される動作とを実行する。
【0099】
本開示の一実施例において、前記送信装置の構成モードに基づいて前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することは、前記送信装置の構成モードに基づいて前記構成モードに対応する伝送通路を選択することと、前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信することとを含む。
【0100】
本開示の一実施例において、前記送信装置の構成モードは、イーサネットモードおよびフレックスイーサネットFlexEモードを含み、ここで、前記イーサネットモードに対応する伝送通路はイーサネット通路であり、前記FlexEモードに対応する伝送通路はFlexE通路である。
【0101】
本開示の一実施例において、前記送信装置から送信されたデータストリームに基づいて前記送信装置の構成モードを識別することは、前記データストリームにFlexEフレームが存在するか否かを検出することと、前記データストリームに前記FlexEフレームが存在する場合、前記データストリームをフレーム特定することと、フレーム特定が成功すれば、前記送信装置の構成モードはFlexEモードであり、フレーム特定が成功しなければ、前記送信装置の構成モードはイーサネットモードであることとを含む。
【0102】
本開示の一実施例において、前記前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信する前に、前記送信装置から送信されたデータストリームにおいて前記ネットワーク管理情報を探索し、前記ネットワーク管理情報が探索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信しやすくするように、前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に入力することと、前記送信装置から送信されたデータストリームにおいてFlexEフレームを検索し、前記FlexEフレームが検索された場合、選択された前記構成モードに対応する伝送通路で前記送信装置から送信されたネットワーク管理情報を受信しやすくするように、前記FlexEフレームから前記ネットワーク管理情報を抽出し、抽出された前記ネットワーク管理情報を選択された前記構成モードに対応する伝送通路に入力することとを更に含む。
【0103】
本開示の一実施例において、前記FlexEフレームはオーバーヘッドフレームである。
【0104】
前述した実施例に開示されたネットワーク管理情報の受信方法は、対応する受信装置を得るために、受信装置で実施することにより実行されてもよい。受信装置のネットワーク要素としては光モジュールであってもよい。
図13は、本開示の一実施例における受信装置のハードウェアの構造模式図であり、該受信装置は、ネットワーク管理情報の受信方法を実現するために用いられる。
図13に示すように、受信装置1300は、1つまたは複数の(図において1つのみが示される)プロセッサ1310(プロセッサ1310は、マイクロプロセッサMCUまたはプログラマブルロジック素子FPGA等の処理装置を含んでもよいが、それらに限定されない)、データを記憶するためのメモリ1320、およびデータの送信および/または受信に用いられるデータ受送信器1330を備えてもよい。当業者であれば、
図13に示す構造は例示的なものに過ぎず、上記電子装置の構造を単一に限定するものではないことが理解できる。例えば、受信装置1300は、上記機能の分割または統合により、
図13に示すものよりもより多いまたはより少ない構成要素を備えてもよく、または
図13に示すものと異なる構成を有してもよい。
【0105】
メモリ1320は、アプリケーションのソフトウェアプログラムおよびモジュールを記憶するために用いることができ、前述した実施例に開示された受信装置に対応するネットワーク管理情報の送信方法に対応するプログラム命令/モジュールは、メモリ1320に記憶することができる。ネットワーク管理情報の送信方法については、前の実施例で既に詳細に説明したため、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0106】
プロセッサ1310は、メモリ1320内に記憶されたソフトウェアプログラムおよびモジュールを運行(実行)することにより、様々な機能、アプリケーション、およびデータ処理を実行し、すなわち、上記方法を実現する。メモリ1320は高速ランダムメモリを含んでもよく、1つまたは複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ、または他の不揮発性固体メモリのような不揮発性メモリを更に含んでもよい。一部の実施例において、メモリ1320は、プロセッサ1310に対して遠隔的に設けられたメモリ(クラウドストレージ)を更に含んでもよく、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して受信装置1300に接続することができる。上記ネットワークの実施例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信網およびその組み合わせを含んでもよいが、それらに限定されない。
【0107】
データ受送信器1330は、1つのネットワークを介してデータを受信または送信するために用いられる。上記ネットワークの具体的な実施例は、受信装置1300の通信事業者によって提供される無線ネットワークを含むことができる。一実施例において、データ受送信器1330は、基地局と他のネットワーク装置との接続によりインターネットと通信できる1つのネットワークアダプタ(Network Interface Controller、NICと略称される)を備える。一実施例において、データ受送信器1330は、無線方式でインターネットと通信するための無線周波数(Radio Frequency、RFと略称される)モジュールを備える。
【産業上の利用可能性】
【0108】
本開示の実施例において、送信端のネットワーク要素と受信端のネットワーク要素の構成モードが異なっても、異なるネットワーク要素の間の相互通信を実現し、送信端のネットワーク要素から送信されたネットワーク管理情報を正確に取得することができる。