IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 榎本 武雄の特許一覧

特許7030896女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐ女王蜂ガードシステム防止器
<>
  • 特許-女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐ女王蜂ガードシステム防止器 図1
  • 特許-女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐ女王蜂ガードシステム防止器 図2
  • 特許-女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐ女王蜂ガードシステム防止器 図3
  • 特許-女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐ女王蜂ガードシステム防止器 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-02-25
(45)【発行日】2022-03-07
(54)【発明の名称】女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐ女王蜂ガードシステム防止器
(51)【国際特許分類】
   A01K 47/06 20060101AFI20220228BHJP
【FI】
A01K47/06
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020096461
(22)【出願日】2020-04-30
(65)【公開番号】P2021171042
(43)【公開日】2021-11-01
【審査請求日】2020-04-30
(73)【特許権者】
【識別番号】503254216
【氏名又は名称】榎本 武雄
(72)【発明者】
【氏名】榎本 武雄
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-313570(JP,A)
【文献】特開平06-046707(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 47/00 - 47/06
A01K 49/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
蜂箱は直方形の形状をしていて、前面に蜂が出入りする巣門と言う開口部があり、上面は蓋になっていてここからから巣脾框と言う長方形に仕切られた巣を取り出したり挿入して蜂蜜を採蜜し蜂の観察する、引き抜きと挿入時に女王蜂を含む蜂達の圧殺がおこる、圧殺を防ぎ生存空間を確保する構造は、巣脾框が蜂箱の前、後面に接触できないように障害物を設置して蜂の生存空間を確保する、障害物の形状は三角柱などの構造物を蜂箱の内側前、後面に左右両側面の側壁に接するように設置する、三角柱は底面を蜂箱に頂点を巣脾框の方向に向ける、位置と数は蜂箱と巣脾框の接触可能範囲以内で単数または複数でもよく巣脾框の幅より狭い間隔なら断続しても良い、生存空間の確保を特徴とする女王蜂ガードシステムの圧殺防止器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は養蜂を行う上で最も重大な障害となる巣脾框の引き抜きと挿入時に女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐ女王蜂ガードシステム防止器を提供する。
【背景技術】
【0002】
養蜂業者がミツバチの状態を点検し、防ダニ剤をいれ、種蜂から新群を作り、ハチミツを採り、巣脾框を増やし、不要な巣脾框を取り除き、給餌するなど養蜂の全ての作業に必須な作業が巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入です。
この巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入時に女王蜂を含む蜂達の圧殺がおこり圧殺による圧殺された蜂のフェロモン放出で養蜂業者に何万という蜂の襲撃が起こり、その刺激は近くの別の蜂群も刺激し襲撃に加わるので防護服では防ぎきれず業者は作業を中断しアナフィラキシーショックを避けるため退避をします。
この結果養蜂作業は大幅に遅れ、場合によっては死亡事故にもつながる。
【0003】
女王蜂を圧殺すると子供を作れなくなり蜂群は全滅する。また生存できたとしても手足や羽、腹部に障害が残ると正常な産卵ができず正常な女王蜂と比べると生産力が落ちる。
【0004】
養蜂の全ての作業に必須な作業が巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入です。
許容誤差は約5mm、10mmに近づくと圧殺までも行かなくても蜂を挟んで圧迫してしまい蓋を取っただけでも巣を守るために養蜂業者に攻撃の構えを取る蜂に攻撃のフェロモンを噴出させ、蜂達の襲撃を惹起させます。
【0005】
圧殺や圧迫を防ぐためには巣脾框と巣箱の接触を防ぐガードを設置すれば解決するが今度はガードと巣脾框との間で圧殺が起こる。初めに試験したものは直方体であったが圧殺は起こってしまった。圧殺を最小にするにはガードと巣脾框の接触面積を最小にすれば解決するので接触面積を最小の三角柱、円柱を特徴とする女王蜂ガードの圧殺防止器。
【0006】
巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入は趣味の家庭養蜂であっては1群から5群を飼育し1群あたり最大5万匹を擁しますので継箱を2つ載せると蜂箱を合わせて最大30個の巣脾框が挿入されていてその巣脾框1つの最大重量は2.5kgにもなりそのばあいは巣脾框にべっとりと蜜蝋が付着していて大変に滑りやすくなっている事が多く巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入時には滑ったり、重さと疲労の為に震えたりして女王蜂達を圧殺する事が多く発生する。小規模業者は10から30群、中規模業者で40から80群、大規模業者では100群以上を飼育管理する。小中規模業者は一人で管理しているので巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入時に巣脾框の重量と疲労のため正確に作業ができずに女王蜂達を圧殺する事が多く発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
養蜂の全ての作業に必須な作業が巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入。
この巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入時に女王蜂を含む蜂達の圧殺がおこり圧殺による圧殺された蜂のフェロモン放出で養蜂業者に何万という蜂の襲撃が起こり、その刺激は近くの別の蜂群も刺激し襲撃に加わるので防護服では防ぎきれず業者は作業を中断しアナフィラキシーショックを避けるため退避をする。この結果養蜂作業は大幅に遅れ、場合によっては死亡事故にもつながる。
養蜂をする上で大きな問題なので多くの手引書には必ず圧殺に注意するよう記述されている
【課題を解決するための手段】
【0008】
女王蜂を含むミツバチの圧殺を防ぐには圧殺を起こす原因である巣脾框と蜂箱の壁の接近を不可能にし、駅のホーム下の退避スペースのように女王蜂達に安全な空間を確保することで解決する。
【0009】
蜂箱の中に蜂箱壁に巣脾框が接近し女王蜂達が圧殺されないでなおかつ巣脾框の挿入、取り出しがスムーズにできる所にガードを設置する。
【0010】
ガードの形状は蜂箱壁と巣脾框の接触面積を最小にするため三角柱、円柱を特徴とする女王蜂ガードシステムの圧殺防止器。
【発明の効果】
【0011】
従来は養蜂業者の熟練と技術の高さで防いでいた女王蜂を含むミツバチの圧殺を機構として女王蜂ガードシステムの圧殺防止器を設置する事で圧殺を防げるようになり養蜂業者の精神的肉体的疲労を軽減し未熟なものでも安全に作業できるようになる。蜂箱壁に巣脾框が接触する面積は概算35mm×85mm+22mm×147mm=6709mm、女王蜂ガードシステムの圧殺防止器が巣脾框と接触する面積はガード一本の場合概算2mm×35mm=70mmで比率は0.0112739、約1.12739%の接触面積でガードきるようになり女王蜂を含むミツバチの圧殺を98.87261%減少する効果がある。
【0012】
巣脾框が蜂箱壁に面する形態は上部寸法85mm、横35mm。下部寸法147mm、横22mmの広さで上部より下部に移行する部位のは角度は業者により異なる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】発明の実施形態に係る蜂箱を無蓋にして上方から見た斜視図である。
図2】蜂箱の上に継箱2個をのせて最大30個の巣脾框を入れた蜂箱である。
図3】巣脾框の全面と側面平面図である。
図4】蜂箱の断面である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る蜂箱を無蓋にして上方から見た斜視図である。巣脾框は最大10個収納する。
【0016】
図2は、蜂箱の上に継箱2個をのせて最大30個の巣脾框を入れた蜂箱である。1蜂箱の作業は最大25キログラム以上になる継ぎ箱を2個降ろし載せする。それから最大2.5キログラムの巣脾框を30個を蜂に刺激を与えないように慎重に引き抜きと挿入を繰り返す。
【0017】
趣味の家庭養蜂であっては1群から5群を飼育し1群あたり最大30個の巣脾框が挿入されているので150回もの引き出しと挿入を繰り返す重労働である。小規模業者は10から30群、中規模業者で40から80群、大規模業者では100群以上を飼育管理する。小中規模業者は一人で管理しているので巣脾框の蜂箱からの引き抜きと挿入時に巣脾框の重量と疲労のため正確に作業ができずに女王蜂達を圧殺する事が多く発生する。
【符号の説明】
【0018】
1 無蓋の蜂箱
2 巣脾框上面
3 巣門
4 継箱
5 蓋
6 巣脾框
7 蓋断面
8 蜂箱断面
9 巣脾框断面
10 女王蜂ガードシステム、円柱断面
11 女王蜂ガードシステム、三角柱断面
図1
図2
図3
図4